説明

電池モジュール保護構造

【課題】衝突エネルギによる電池セルの変形を抑制することができる電池モジュール保護構造を提供する。
【解決手段】複数の電池セル30をその長側面31が同一方向に向くように積層した状態でモジュールケース21内に収納して電池モジュール20を形成し、この電池モジュール20をアッパホルダ40及びロアホルダ50を介して車両に搭載するときに、電池セル30の長側面31と対向するモジュールケース21の内側面21c及び外側面21dに対して、アッパホルダ40の内側壁43及び外側壁44と、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とを、重ね合わせて覆うようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電池セルの変形を抑制するようにした電池モジュール保護構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド自動車等の車両では、限られたスペースに電池セルを搭載する必要があるため、複数の電池セルを積層して電池モジュールを形成し、これら複数の電池モジュールをトレーに収納するようにしている。また、電池セルは重量物であるため、これらをモジュール化した電池モジュールも相当な重量を有することになり、電池モジュール単体でも、強固に固定する必要がある。このような、電池モジュール取付構造は、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−6785号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、近年の車両においては、衝突時の衝突エネルギを吸収して、乗員の保護を図るようにした衝突エネルギ吸収構造を採用するものが多くなっている。更に、このような衝突エネルギ吸収構造では、衝突エネルギを効率良く吸収するために、所定値以上の衝突エネルギが作用すると、各車体部材が変形し易くなっている。
【0005】
しかしながら、上述したように、車両衝突時に車体部材が変形すると、電池モジュール取付構造によっては、その変形した車体部材が電池セルに当接するおそれがある。特に、電池セルの中でも、長側面(長手方向の側面)は他の部位よりも剛性が低いため、この長側面に、変形した車体部材が当接すると、その変形量は大きなものとなり、車両の駆動力に悪影響を与えるおそれがある。即ち、上記従来の電池モジュール取付構造においては、車両衝突時における電池セルの保護が十分に図られてはいなかった。
【0006】
従って、本発明は上記課題を解決するものであって、衝突エネルギによる電池セルの変形を抑制することができる電池モジュール保護構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する第1の発明に係る電池モジュール保護構造は、
車両に搭載され、電池セルにより構成される直方体状の電池モジュールと、
前記電池モジュールの下面を支持する下面支持部と、前記下面支持部から上方向に延びると共に前記電池モジュールの側面を覆う第1側面保護部とを有するロアホルダと、
前記電池モジュールの上面を保護する上面保護部と、前記上面保護部から下方向に延びると共に前記電池モジュールの側面を覆う第2側面保護部とを有するアッパホルダとを備えた電池モジュール保護構造において、
前記第1側面保護部と前記第2側面保護部とは、前記電池モジュールの側面に沿うように重ね合わされる
ことを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決する第2の発明に係る電池モジュール保護構造は、
前記第1側面保護部または前記第2側面保護部は、前記電池モジュールの外側に向けて突出する突出部を有し、
前記第2側面保護部または前記第1側面保護部は、前記突出部が貫通可能な貫通孔を有し、前記第1側面保護部または前記第2側面保護部が前記電池モジュールの側面を押圧するように、前記第1側面保護部または前記第2側面保護部を覆う
ことを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決する第3の発明に係る電池モジュール保護構造は、
複数の前記電池モジュールを区画して収納する仕切り部を有するトレーと、
前記第1側面保護部または前記第2側面保護部から前記電池モジュールの外側に向けて屈曲して延設し、前記仕切り部に取り付けられる取付部とを備え、
前記突出部は、前記取付部の直上に配置される
ことを特徴とする。
【0010】
上記課題を解決する第4の発明に係る電池モジュール保護構造は、
前記第1側面保護部及び前記第2側面保護部は、前記電池モジュールの外側に向けて膨出する膨出部を有する
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
従って、本発明に係る電池モジュール保護構造によれば、電池モジュールをロアホルダ及びアッパホルダを介して車両に搭載するときに、電池モジュールの側面に対して、ロアホルダの第1側面保護部とアッパホルダの第2側面保護部とを、重ね合わせて覆うようにしたことにより、電池モジュールの側面に向けて衝撃エネルギが作用しても、第1側面保護部及び第2側面保護部によって、その衝突エネルギを吸収することができるので、電池セルの変形を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施例に係る電池モジュール保護構造の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る電池モジュール保護構造の平面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】図2のB−B矢視断面図である。
【図5】電池モジュールを固定するためのアッパホルダ及びロアホルダの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る電池モジュール保護構造について、図面を用いて詳細に説明する。
【実施例】
【0014】
図1乃至図5に示すように、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両(図示省略)には、電池パック10が搭載されている。そして、電池パック10内には、車両を駆動させるための電動機に電力を供給するための複数の電池セル30が接続されている。
【0015】
なお、詳細は後述するが、電池パック10においては、複数の電池セル30を積層して直方体状にモジュール化した電池モジュール20を、板金加工されたアッパホルダ40及びロアホルダ50によって上下方向から覆った状態で、収納するようにしている。
【0016】
図1乃至図4に示すように、電池パック10は、フロアパネル61上に搭載されており、当該フロアパネル61の上面に取り付けられるトレー11と、このトレー11を上方から覆うカバー12とを有している。なお、トレー11及びカバー12は、樹脂により形成されている。
【0017】
トレー11は、フロアパネル61に固定される底板11fと、この底板11fの外周部に沿うように立設する前壁11a、後壁11b、側壁11c,11dと、各壁11a,11b,11c,11dで囲まれた底板11fにおいて立設する格子状の仕切り壁11eとを有している。なお、前壁11a、後壁11b、側壁11c,11d、仕切り壁11eは、仕切り部を構成するものである。
【0018】
側壁11c,11dには、車両前後方向に延設するサイドメンバ62がそれぞれ接続されており、各サイドメンバ62の車幅方向外側は、複数のブラケット63により支持されている。また、仕切り壁11fは、車両前後方向及び車幅方向で格子状に形成されることで、各壁11a,11b,11c,11dと接続しており、その高さは、当該各壁11a,11b,11c,11dの高さよりも低くなるように形成されている。
【0019】
更に、各壁11a,11b,11c,11dと仕切り壁11eとによって区画形成された各底板11fには、電池モジュール20がアッパホルダ40及びロアホルダ50を介してそれぞれ固定されている。そして、このように、複数の電池モジュール20をトレー11に固定した後、カバー12をトレー11に取り付けることにより、電池パック10が構成されることになる。
【0020】
ここで、図3乃至図5に示すように、電池モジュール20は、複数の電池セル30を、その長側面(長手方向の側面)31同士が対接するように積層した状態で、樹脂製のモジュールケース21に収納することにより構成されるものである。そして、トレー11に固定された電池モジュール20は、電池セル30の長側面31が車幅方向に向くように配置されており、モジュールケース21の内側面21c及び外側面21dは、電池セル30の長側面31と対向している。
【0021】
即ち、電池モジュール20は、複数の電池セル30を、その長側面31が車幅方向に向くように積層した状態で、モジュールケース21に収納したものとなっている。このとき、電池セル30の積層方向は車幅方向と一致している。なお、電池セル30は、その上面に端子が設けられている。
【0022】
ロアホルダ50は、電池モジュール20の下部に取り付けられるものであって、モジュールケース21の前面21a及び後面21bの下部を覆う前壁51及び後壁52と、モジュールケース21の内側面21c及び外側面21dを覆う内側壁53及び外側壁54と、モジュールケース21の下面21fを支持する底板(下面支持部)57とを有している。そして、前壁51、後壁52、内側壁53、外側壁54は、矩形の底板57の各外周部において、上方に延びるように形成されている。なお、内側壁53及び外側壁54は、第1側面保護部を構成するものである。
【0023】
また、内側壁53及び外側壁54は、車幅方向外側に向けて膨出する膨出部53a,54aを有しており、これら膨出部53a,54aには、前後一対の連結用ボルト(突出部)55が車幅方向外側に向けて突出するように取り付けられている。なお、連結用ボルト55には、連結用ナット56が締付可能となっている。
【0024】
ここで、連結用ボルト55は、ロアホルダ50をトレー11に固定したときには、サイドメンバ62及びブラケット63よりも上方に配置されるようになっている。更に、膨出部53aにおける前後一対の連結用ボルト55と、膨出部54aにおける前後一対の連結用ボルト55とは、車両前後方向においてずれて配置されている。
【0025】
アッパホルダ40は、電池モジュール20の上部に取り付けられるものであって、モジュールケース21の前面21a及び後面21bの上部を覆う前壁41及び後壁42と、モジュールケース21の内側面21c及び外側面21dとロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とを覆う内側壁43及び外側壁44と、モジュールケース21の上面21eを保護する上板(上面保護部)46とを有している。そして、前壁41、後壁42、内側壁43、外側壁44は、矩形の上板46の各外周部において、下方に延びるように形成されている。なお、内側壁43及び外側壁44は、第2側面保護部を構成するものである。
【0026】
また、内側壁43は、車幅方向外側に向けて膨出する膨出部43aと、この膨出部43aの下端における車両前後方向一側部から車幅方向外側に向けて屈曲して延設するフランジ部(取付部)43bとを有している。
【0027】
内側壁43には、前後一対の連結用ボルト長孔(貫通孔)43c,43dが、長径が上下方向に配置されるように形成されている。そして、前後一対の連結用ボルト長孔43c43dには、内側壁53における前後一対の連結用ボルト55が挿入可能となっており、このうち、連結用ボルト長孔43cは、膨出部43aの下端を切り欠くように開口される一方、連結用ボルト長孔43dは、膨出部43aとフランジ部43bとを跨ぐように開口されている。これにより、フランジ部43bの直上には、連結用ボルト55が配置されることになる。
【0028】
更に、フランジ部43bには、固定用ボルト孔43eが形成されている。この固定用孔ボルト43eは、連結用ボルト長孔43dと車両前後方向においてずれて配置されており、固定用ボルト45が挿入可能となっている。
【0029】
一方、外側壁44は、車幅方向外側に向けて膨出する膨出部44aと、この膨出部44aの下端から車幅方向外側に向けて屈曲して延設するフランジ部(取付部)44bとを有している。
【0030】
外側壁44には、前後一対の連結用ボルト長孔(貫通孔)44c,44dが、長径が上下方向に配置されるように形成されている。そして、前後一対の連結用ボルト長孔44c,44dには、外側壁54における前後一対の連結用ボルト55が挿入可能となっており、これら連結用ボルト長孔44c,44dは、膨出部44aとフランジ部44bとを跨ぐように開口されている。これにより、フランジ部44bの直上には、連結用ボルト55が配置されることになる。
【0031】
更に、フランジ部44bには、固定用ボルト孔44eが形成されている。これら固定用ボルト孔44eは、連結用ボルト長孔44c,44dと車両前後方向においてずれて配置されており、固定用ボルト45が挿入可能となっている。
【0032】
従って、電池セル30を車両に搭載する場合には、図5に示すように、先ず、複数の電池セル30を、その長側面31同士が対接するように積層した状態で、モジュールケース21に収納して、電池モジュール20を形成する。
【0033】
次いで、電池モジュール20(モジュールケース21)の上部及び下部にアッパホルダ40及びロアホルダ50を取り付けると共に、ロアホルダ50の連結用ボルト55をアッパホルダ40の連結用ボルト長孔43c,43d,44c,44dに挿入させた後、当該連結用ボルト55に連結用ナット56を締め付ける。
【0034】
これにより、アッパホルダ40とロアホルダ50とが連結されると同時に、電池セル30の長側面31と対向するモジュールケース21の内側面21c及び外側面21dに沿うように、アッパホルダの内側壁43及び外側壁44と、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とが重なり合うことになる。この結果、モジュールケース21の内側面21c及び外側面21dは、アッパホルダの内側壁43及び外側壁44と、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とにより保護されることになる。
【0035】
このとき、アッパホルダの内側壁43及び外側壁44が、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54を、モジュールケース21の内側面21c側及び外側面21d側に押圧するように覆うようになっているので、アッパホルダ40及びロアホルダ50を容易に連結して組み付けることができる。
【0036】
また、内側壁43の膨出部43aと内側壁53の膨出部53aとを連結させると共に、外側壁44の膨出部44aと外側壁54の膨出部54aとを連結させることになるが、内側の膨出部53a,54aは、車幅方向外側に膨出しているため、モジュールケース21の内側面21c及び外側面21dから離間した状態となっている。更に、連結用ボルト長孔43c,43d,44c,44dは、上下方向に長い長孔となっている。これにより、樹脂製のモジュールケース21に加工誤差(成形誤差)が生じても、アッパホルダ40及びロアホルダ50の加工誤差に関わらず、その加工誤差を上記構成により吸収することができる。
【0037】
そして、図3及び図4に示すように、アッパホルダ40及びロアホルダ50が取り付けられた電池モジュール20を、フロアパネル61及びサイドメンバ62に支持されたトレー11に固定する。即ち、アッパホルダ40のフランジ部43b,44bを、トレー11の側壁11c,11d及び仕切り壁11eの上面に位置決めした後、固定用ボルト45を、フランジ部43b,44bの固定用ボルト孔43e,44eを介して、トレー11の側壁11c,11d及び仕切り壁11eの上部に締め付ける。
【0038】
このとき、固定用ボルト45の締付位置と連結用ボルト55の連結位置とが車両前後方向においてずれているので、固定用ボルト45による電池モジュール20の固定を容易に行うことができる。
【0039】
次いで、各壁11a,11b,11c,11dと仕切り壁11eとによって区画形成された各底板11fに、電池モジュール20をアッパホルダ40及びロアホルダ50を介してそれぞれ固定した後、トレー11にカバー12を被せる。これにより、電池パック10が完成され、電池セル30の搭載が完了したことになる。
【0040】
従って、本発明に係る電池モジュール保護構造によれば、電池セル30の長側面31と対向するモジュールケース21の内側面21c及び外側面21dに対して、アッパホルダ40の内側壁43及び外側壁44と、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とを、重ね合わせて覆うようにしたことにより、車両側突時において、電池セル30の長側面31に向けて衝突エネルギが作用しても、アッパホルダ40の内側壁43及び外側壁44と、ロアホルダ50の内側壁53及び外側壁54とによって、その衝撃エネルギを吸収することができる。これにより、電池セル30中でも最も剛性が低い長側面31の変形を抑制することができる。
【0041】
また、車両の側面衝突によって、サイドメンバ62やブラケット63が車幅方向内側に向けて変形しても、アッパホルダ40とロアホルダ50との間の連結部分となる連結用ボルト長孔43c,43d,44c,44d及び連結用ボルト55が、サイドメンバ62やブラケット63よりも上方に配置されるので、アッパホルダ40とロアホルダ50との間の連結を維持することができる。
【0042】
また、膨出部43a,53a同士及び膨出部44a,54a同士を連結させると共に、
膨出部43a,44aに連結用ボルト長孔43c,43d,44c,44dを形成する一方、膨出部53a,54aに連結用ボルト55を設けることにより、モジュールケース21、アッパホルダ40、ロアホルダ50に加工誤差が生じても、連結ボルト55の軸力を低下させることなく、アッパホルダ40とロアホルダ50とを連結させることができる。
【0043】
更に、固定用ボルト45の締付位置と連結用ボルト55の連結位置とを車両前後方向においてずらすことにより、電池モジュール20をトレー11に容易に固定することができる。
【0044】
以上、本発明の一実施例に係る電池モジュール保護構造を説明したが、勿論、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、その目的を逸脱しない範囲において、適宜変更することができる。上述した実施形態では、フロアパネル61の上方に、トレー11を介して、複数の電池モジュール20を配置するようにしたが、フロアパネル61の下方で、且つ、クロスメンバの上方に、トレー11を介して、複数の電池モジュール20を配置するようにしても構わない。そして、このような構成を採用する場合には、クロスメンバとサイドメンバ62とをブラケットで接続するようにすれば、トレー11の取付剛性を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、電池セルのモジュール化にあたり、電池セルの位置決めを容易に行えるようにした電池モジュール保持構造に適用可能である。
【符号の説明】
【0046】
10 電池パック
11 トレー
12 カバー
20 電池モジュール
21 モジュールケース
21c 内側面
21d 外側面
21e 上面
21f 下面
30 電池セル
31 長側面
40 アッパホルダ
43 内側壁
44 外側壁
43a,44a 膨出部
43b,44b フランジ部
43c,43d,44c,44d 連結用ボルト長孔
43e,44e 固定用ボルト孔
45 固定用ボルト
46 上板
50 ロアホルダ
53 内側壁
54 外側壁
53a,54a 膨出部
55 連結用ボルト
56 連結用ナット
57 底板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、電池セルにより構成される直方体状の電池モジュールと、
前記電池モジュールの下面を支持する下面支持部と、前記下面支持部から上方向に延びると共に前記電池モジュールの側面を覆う第1側面保護部とを有するロアホルダと、
前記電池モジュールの上面を保護する上面保護部と、前記上面保護部から下方向に延びると共に前記電池モジュールの側面を覆う第2側面保護部とを有するアッパホルダとを備えた電池モジュール保護構造において、
前記第1側面保護部と前記第2側面保護部とは、前記電池モジュールの側面に沿うように重ね合わされる
ことを特徴とする電池モジュール保護構造。
【請求項2】
請求項1に記載の電池モジュール保護構造において、
前記第1側面保護部または前記第2側面保護部は、前記電池モジュールの外側に向けて突出する突出部を有し、
前記第2側面保護部または前記第1側面保護部は、前記突出部が貫通可能な貫通孔を有し、前記第1側面保護部または前記第2側面保護部が前記電池モジュールの側面を押圧するように、前記第1側面保護部または前記第2側面保護部を覆う
ことを特徴とする電池モジュール保護構造。
【請求項3】
請求項2に記載の電池モジュール保護構造において、
複数の前記電池モジュールを区画して収納する仕切り部を有するトレーと、
前記第1側面保護部または前記第2側面保護部から前記電池モジュールの外側に向けて屈曲して延設し、前記仕切り部に取り付けられる取付部とを備え、
前記突出部は、前記取付部の直上に配置される
ことを特徴とする電池モジュール保護構造。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の電池モジュール保護構造において、
前記第1側面保護部及び前記第2側面保護部は、前記電池モジュールの外側に向けて膨出する膨出部を有する
ことを特徴とする電池モジュール保護構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−123917(P2012−123917A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271131(P2010−271131)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】