説明

電源装置および電源装置の制御方法

【課題】簡易な構造のトランスを用いた電源装置および電源装置の制御方法を提供すること。
【解決手段】電源装置500は、電源回路U1と、電源回路U1の出力電圧の出力を制御するオアリング用スイッチング素子190と、を有する単位電源装置100を複数並列に接続して構成される。電源回路U1は、トランス101Aと、矩形波電圧をトランス101Aの1次巻線101aに供給する交流電源回路120と、トランス101Aの2次巻線101dに生じる電圧を整流して電源回路U1の出力電圧とする整流平滑回路140と、オアリング用スイッチング素子190のスイッチング動作を制御するオアリング制御回路180と、トランス101Aの2次巻線101dに生じる電圧を昇圧して、オアリング制御回路180の駆動電圧とするオアリング用電源回路60と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置および電源装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電源装置として、2つの電源回路を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電源装置では、各電源回路は、オアリング用のスイッチング素子を介して負荷回路に接続される。
【0003】
図3は、従来例に係る電源装置500の概略構成を示す回路図である。電源装置500は、負荷回路600を駆動するために設けられ、2つの単位電源装置100を備えることで冗長構成を実現している。単位電源装置100は、電圧を出力する電源回路U100と、MOSFETからなるオアリング用スイッチング素子190と、を備える。
【0004】
オアリング用スイッチング素子190のソースには、電源回路U100が接続され、オアリング用スイッチング素子190のドレインには、負荷回路600が接続される。オアリング用スイッチング素子190のゲートには、制御回路(図示省略)が接続される。
【0005】
オアリング用スイッチング素子190は、制御回路から供給される制御信号に基づいて、電源回路U100を負荷回路600に断続する。電源装置500は、2つの電源回路U100のうち一方が正常に動作しない場合には、制御回路により2つのオアリング用スイッチング素子190をそれぞれ制御して、一方の電源回路U100を負荷回路600から切断し、他方の電源回路U100を負荷回路600に接続することにより、負荷回路600を駆動する。
【0006】
ここで、2つのオアリング用スイッチング素子190のドレインと、負荷回路600と、の接点を点Aとし、2つの電源回路U100と、負荷回路600と、の接点を点Bとする。
【0007】
図4は、従来例に係る電源回路U100の回路図である。電源回路U100は、トランス101と、トランス101の1次側に設けられた交流電源回路120と、トランス101の2次側に設けられた整流平滑回路140、オアリング用電源回路160、およびオアリング制御回路180と、交流電源回路120を制御するスイッチングレギュレータコントロール105と、を備える。
【0008】
交流電源回路120は、トランス101の1次巻線101aに矩形波電圧を印可する。この交流電源回路120は、交流電圧を出力する交流電源121と、MOSFETからなる2つのスイッチング素子122、123と、を備える。スイッチング素子122、123のゲートには、スイッチングレギュレータコントロール105が接続される。
【0009】
スイッチングレギュレータコントロール105は、後述のインダクタ143の他端側の電圧に基づいてスイッチング素子122、123のゲートに制御信号を供給して、スイッチング素子122、123のスイッチング動作を制御することにより、交流電源121をトランス101の1次巻線101aに断続する。
【0010】
トランス101は、上述の1次巻線101aに加えて、第1の2次巻線101bおよび第2の2次巻線101cを備える。第1の2次巻線101bおよび第2の2次巻線101cのそれぞれには、1次巻線101aに印可された電圧に基づいて、1次巻線101aとの巻数比に応じた電圧が生じる。
【0011】
ここで、上述のように、1次巻線101aに印加される電圧は、矩形波電圧である。このため、第1の2次巻線101bおよび第2の2次巻線101cのそれぞれに生じる電圧も、矩形波電圧となる。
【0012】
整流平滑回路140は、第1の2次巻線101bに生じた電圧を整流および平滑化する。この整流平滑回路140は、ダイオード141、142、147と、インダクタ143、148と、コンデンサ144、149と、チョッパレギュレータコントロール145と、MOSFETからなるスイッチング素子146と、を備える。
【0013】
ダイオード141のアノードには、第1の2次巻線101bの一端側が接続され、ダイオード141のカソードには、ダイオード142のカソードと、インダクタ143の一端側と、が接続される。ダイオード142のアノードには、第1の2次巻線101bの他端側が接続される。
【0014】
インダクタ143の他端側には、コンデンサ144の一端側の電極と、スイッチングレギュレータコントロール105と、スイッチング素子146のドレインと、が接続される。コンデンサ144の他端側の電極には、第1の2次巻線101bの他端側が接続される。
【0015】
スイッチング素子146のゲートには、第1の2次巻線101bの他端側に接続されたチョッパレギュレータコントロール145が接続され、スイッチング素子146のソースには、インダクタ148の一端側と、ダイオード147のカソードと、が接続される。ダイオード147のアノードには、第1の2次巻線101bの他端側が接続される。
【0016】
インダクタ148の他端側には、コンデンサ149の一端側の電極が接続される。コンデンサ149の他端側の電極には、第1の2次巻線101bの他端側が接続される。
【0017】
オアリング制御回路180は、オアリングコントロール181と、抵抗182、183と、を備える。抵抗182の一端側には、インダクタ148の他端側と、オアリング用スイッチング素子190のソースと、が接続され、抵抗182の他端側には、オアリングコントロール181と、オアリング用スイッチング素子190のゲートと、が接続される。抵抗183の一端側には、オアリング用スイッチング素子190のドレインが接続され、抵抗183の他端側には、オアリングコントロール181が接続される。
【0018】
オアリングコントロール181は、インダクタ148の他端側と、第1の2次巻線101bの他端側と、後述のシリーズレギュレータ163と、オアリング用スイッチング素子190のゲートと、にも接続される。このオアリングコントロール181は、オアリング用スイッチング素子190のゲートに制御信号を供給して、オアリング用スイッチング素子190のスイッチング動作を制御する。
【0019】
ここで、オアリング用スイッチング素子190をオン状態にするためには、オアリング用スイッチング素子190のゲートの電圧を、オアリング用スイッチング素子190のソースの電圧よりも高くしなくてはならない。このため、オアリング用スイッチング素子190のゲートに制御信号を供給するオアリングコントロール181には、オアリング用スイッチング素子190のソースよりも高い電圧を出力するオアリング用電源回路160が接続される。
【0020】
オアリング用電源回路160は、ダイオード161と、コンデンサ162、164と、シリーズレギュレータ163と、を備える。ダイオード161のアノードには、第2の2次巻線101cの一端側が接続され、ダイオード161のカソードには、コンデンサ162の一端側の電極と、シリーズレギュレータ163と、が接続される。コンデンサ162の他端側の電極には、第2の2次巻線101cの他端側が接続される。
【0021】
シリーズレギュレータ163は、コンデンサ164の一端側の電極と、オアリングコントロール181と、にも接続される。コンデンサ164の他端側の電極には、第2の2次巻線101cの他端側が接続される。
【0022】
このオアリング用電源回路160では、コンデンサ162の一端側の電極には、第2の2次巻線101cに生じた電圧がダイオード161を介して供給されるため、このコンデンサ162には、電荷が充電される。充電された電荷に応じた電圧は、シリーズレギュレータ163により、オアリング用スイッチング素子190のゲートの電圧の絶対最大定格値以下にまで降下され、コンデンサ164により、平滑化された後、オアリングコントロール181に供給される。
【0023】
ここで、コンデンサ162に電荷が充電されると、一端側の電極の電圧は、他端側の電極の電圧よりも高くなる。このため、コンデンサ162の一端側の電極からシリーズレギュレータ163およびコンデンサ164を介してオアリングコントロール181に供給される電圧は、コンデンサ162の他端側の電極に接続されるオアリング用スイッチング素子190のソースの電圧よりも高くなる。すなわち、オアリング用電源回路160は、第2の2次巻線101cに生じた電圧に基づいて、オアリング用スイッチング素子190のソースよりも高い電圧をオアリングコントロール181に供給できる。
【特許文献1】特開2000−322132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
ところで、上述の電源回路U100では、上述のように、トランス101に、第1の2次巻線101bおよび第2の2次巻線101cの2つの2次巻線を設ける必要がある。このため、トランス101は、2次巻線が1つのトランスと比べて、構造が複雑になり、高価となる。そこで、簡易な構造のトランスを用いることで、コストを低減できる電源装置が求められていた。
【0025】
上述の課題を鑑み、本発明は、簡易な構造のトランスを用いた電源装置および電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1)本発明は、電源回路と、前記電源回路の出力電圧の出力を制御するスイッチング素子と、を有する単位電源装置が複数並列に接続された電源装置であって、前記電源回路は、トランスと、矩形波電圧を前記トランスの1次巻線に供給する電圧供給回路と、前記トランスの2次巻線に生じる電圧を整流して前記電源回路の出力電圧とする整流回路と、前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング素子制御回路と、前記トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、前記スイッチング素子制御回路の駆動電圧とする制御回路用電源回路と、を備えることを特徴とする電源装置を提案している。
【0027】
この発明によれば、制御回路用電源回路により、トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング素子制御回路に駆動電圧として供給する。このため、2次巻線が1つであるトランスを用いて、スイッチング素子のスイッチング動作を制御できる。したがって、2次巻線が2つであるトランスと比べて、簡易な構造のトランスを電源装置に用いることができる。
【0028】
(2)本発明は、(1)の電源装置について、前記制御回路用電源回路は、前記トランスの2次巻線に生じた電圧を安定化する電圧安定化部を備えることを特徴とする電源装置を提案している。
【0029】
この発明によれば、制御回路用電源回路に電圧安定化部を設けたので、制御回路用電源回路からスイッチング素子制御回路に供給する駆動電圧を安定させることができる。
【0030】
(3)本発明は、(2)の電源装置について、前記電圧安定化部は、ツェナーダイオードであることを特徴とする電源装置を提案している。
【0031】
この発明によれば、電圧安定化部としてツェナーダイオードを用いて、制御回路用電源回路からスイッチング素子制御回路に供給する駆動電圧を安定させることができる。
【0032】
(4)本発明は、電源回路と、前記電源回路の出力電圧の出力を制御するスイッチング素子と、を有する単位電源装置が複数並列に接続された電源装置の制御方法であって、矩形波電圧をトランスの1次巻線に供給する第1のステップと、前記トランスの2次巻線に生じる電圧を整流して前記電源回路の出力電圧とする第2のステップと、スイッチング素子制御回路により前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する第3のステップと、前記トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、前記スイッチング素子制御回路の駆動電圧とする第4のステップと、を備えることを特徴とする電源装置の制御方法を提案している。
【0033】
この発明によれば、トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング素子制御回路に駆動電圧として供給する。このため、2次巻線が1つであるトランスを用いて、スイッチング素子のスイッチング動作を制御できる。したがって、2次巻線が2つであるトランスと比べて、簡易な構造のトランスを電源装置に用いることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング素子制御回路に駆動電圧として供給する。このため、2次巻線が1つであるトランスを用いて、スイッチング素子のスイッチング動作を制御できる。したがって、2次巻線が2つであるトランスと比べて、簡易な構造のトランスを電源装置に用いることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態に係る電源回路U1の回路図である。電源回路U1は、図3に示した従来例に係る電源回路U100と比べて、トランスおよびオアリング用電源回路の構成が異なる。なお、電源回路U1において、電源回路U100と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0037】
トランス101Aは、1次巻線101aおよび2次巻線101dを備える。すなわち、トランス101Aは、2次巻線を1つのみ備える点で、従来例に係る電源回路U100が備えるトランス101とは異なる。
【0038】
オアリング用電源回路60は、ダイオード61、63と、コンデンサ62、64と、抵抗65と、ツェナーダイオード66と、を備える。ダイオード61のアノードには、インダクタ143の他端側が接続され、ダイオード61のカソードには、コンデンサ62の一端側の電極と、ダイオード63のアノードと、が接続される。コンデンサ62の他端側の電極には、スイッチング素子146のソースが接続される。
【0039】
ダイオード63のカソードには、コンデンサ64の一端側の電極と、抵抗65の一端側と、が接続される。コンデンサ64の他端側の電極には、インダクタ148の他端側が接続される。
【0040】
抵抗65の他端側には、ツェナーダイオード66のカソードと、オアリングコントロール181と、が接続される。ツェナーダイオード66のアノードには、インダクタ148の他端側と、オアリングコントロール181と、抵抗182の一端側と、オアリング用スイッチング素子190のソースと、が接続される。
【0041】
ここで、ツェナーダイオード66のアノードと、インダクタ148の他端側と、オアリングコントロール181と、抵抗182の一端側と、オアリング用スイッチング素子190のソースと、の接点を点Pとする。また、ダイオード63のカソードとコンデンサ64の一端側の電極と、抵抗65の一端側と、の接点を点Qとする。また、抵抗65の他端側と、ツェナーダイオード66のカソードと、オアリングコントロール181と、の接点を点Rとする。
【0042】
以上のオアリング用電源回路60の動作について、図2を用いて説明する。図2では、縦軸を電圧とし、横軸を時刻とし、2次巻線101bに電圧が生じてからの時間の経過に対する点P、Q、Rの電圧の変化を示す。
【0043】
まず、点Pの電圧について説明する。点Pの電圧は、時間が経過するに従って上昇し、略1.3Vxで安定する。ここで、図1を参照すると、点Pは、オアリング用スイッチング素子190のソースに接続される。このため、点Pの電圧は、オアリング用スイッチング素子190のソースの電圧に等しく、オアリング用スイッチング素子190のソースの電圧は、略1.3Vxで安定することとなる。
【0044】
次に、点Qの電圧について説明する。点Qの電圧は、時間が経過するに従って上昇し、略5.7Vxで安定する。ここで、図1を参照すると、コンデンサ62の一端側の電極には、インダクタ143の他端側の電圧がダイオード61を介して供給されるため、このコンデンサ62には、電荷が充電される。充電された電荷に応じた電圧は、ダイオード63を介してコンデンサ64に供給され、このコンデンサ64により平滑化された後、点Qの電圧となる。
【0045】
ここで、コンデンサ62に電荷が充電されると、一端側の電極の電圧は、他端側の電極の電圧よりも高くなる。このため、コンデンサ62の一端側の電極からダイオード63およびコンデンサ64を介して点Qに供給される電圧は、コンデンサ62の他端側の電極とインダクタ148を介して接続される点Pの電圧よりも、図2に示すように高くなっている。
【0046】
次に、点Rの電圧について説明する。点Rの電圧は、時間が経過するに従って上昇し、略4.4Vxで安定する。ここで、図1を参照すると、点Qの電圧は、抵抗65を介してツェナーダイオード66に供給され、このツェナーダイオード66により、点Pの電圧を基準として所定の電圧で定電圧化されて、点Rの電圧となる。
【0047】
以上によれば、点Rの電圧は、点Qの電圧よりも低くなる。具体的には、図2によれば、点Q、Rの電圧が安定化した時点では、点Rの電圧は、点Qの電圧よりも略1.3Vxだけ低くなる。しかしながら、上述の時点では、点Rの電圧は、点Pの電圧よりも略3.1Vxだけ高い。そして、点Pは、上述のようにオアリング用スイッチング素子190のソースに接続される。
【0048】
このため、オアリング用電源回路60は、2次巻線101dに生じた電圧に基づいて、オアリング用スイッチング素子190のソースよりも略3.1Vxだけ高い電圧をオアリングコントロール181に供給できる。したがって、2次側の巻線が2次巻線101dの1つのみであるトランス101Aを用いて、オアリング用スイッチング素子190のスイッチング動作を制御できる。よって、2次側の巻線が2つであるトランスと比べて、簡易な構造のトランス101Aを電源回路U1に用いることができる。
【0049】
なお、上述の実施形態では、トランス101Aの1次側に、交流電源回路120を設けたが、これに限らず、フルブリッジ回路、ハーフブリッジ回路、またはプッシュプル回路を設けてもよい。
【0050】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る電源回路の回路図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る電源回路が備えるオアリング用電源回路60の動作を説明するための図である。
【図3】従来例に係る電源装置の概略構成を示す回路図である。
【図4】従来例に係る電源回路の回路図である。
【符号の説明】
【0052】
60、160;オアリング用電源回路
66;ツェナーダイオード
100;単位電源装置
101;トランス
190;オアリング用スイッチング素子
120;交流電源回路
140;整流平滑回路
160;シリーズレギュレータ
180;オアリング制御回路
181;オアリングコントロール
500;電源装置
U1、U100;電源回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源回路と、前記電源回路の出力電圧の出力を制御するスイッチング素子と、を有する単位電源装置が複数並列に接続された電源装置であって、
前記電源回路は、
トランスと、
矩形波電圧を前記トランスの1次巻線に供給する電圧供給回路と、
前記トランスの2次巻線に生じる電圧を整流して前記電源回路の出力電圧とする整流回路と、
前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御するスイッチング素子制御回路と、
前記トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、前記スイッチング素子制御回路の駆動電圧とする制御回路用電源回路と、
を備えることを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記制御回路用電源回路は、前記トランスの2次巻線に生じた電圧を安定化する電圧安定化部を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記電圧安定化部は、ツェナーダイオードであることを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
【請求項4】
電源回路と、前記電源回路の出力電圧の出力を制御するスイッチング素子と、を有する単位電源装置が複数並列に接続された電源装置の制御方法であって、
矩形波電圧をトランスの1次巻線に供給する第1のステップと、
前記トランスの2次巻線に生じる電圧を整流して前記電源回路の出力電圧とする第2のステップと、
スイッチング素子制御回路により前記スイッチング素子のスイッチング動作を制御する第3のステップと、
前記トランスの2次巻線に生じる電圧を昇圧して、前記スイッチング素子制御回路の駆動電圧とする第4のステップと、を備えることを特徴とする電源装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−110077(P2010−110077A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−277751(P2008−277751)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【出願人】(000002037)新電元工業株式会社 (776)
【Fターム(参考)】