説明

電球形蛍光ランプおよび照明器具

【課題】温度正,負特性抵抗素子の温度応答性を向上させることにより、定常点灯時における電極の予熱電力損失を迅速かつ確実に低減することができる。
【解決手段】屈曲放電路の軸方向両端部内に一対の電極を配設した発光管5と;この発光管を取り付けると共に口金2を備えたカバー3と;発光管の電極封止端部の近傍にてカバー内に収容され、一面に点灯回路部品のうちのチップ部品6cを実装する一方、その裏面側にリード部品6bを実装した点灯回路基板6aおよび一対の電極の少なくとも一方に並列に接続され、チップ部品として点灯回路基板に実装された温度負特性抵抗素子を備えた点灯回路6と;を具備している。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電球形蛍光ランプおよび照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電球形蛍光ランプには、定常点灯時においても、一対の電極フィラメントに予熱電流を流し続け、予熱電力損失を発生させていたものがある。
【0003】
そこで、従来からこの予熱電力損失を低減するために、一対の電極フィラメントに感温抵抗素子である温度負特性抵抗素子(負特性サーミスタ)をそれぞれ接続する一方、発光管の点滅寿命の改善のために、電源側とは反対側の非電源側にて発光管に感温抵抗素子である温度正特性抵抗素子(正特性サーミスタ)を接続しているものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−357989号公報(段落[0036],[0037]、図2,図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電球形蛍光ランプでは温度正,負特性抵抗素子(サーミスタ)がいずれもリード線を備えたリード部品(部品本体から実装用のリード線が同一方向に導出された、いわゆるディスクリート品)であるので、部品寸法が比較的大きく、回路基板面への実装位置が制限されてしまう。
【0006】
特に上記温度負特性抵抗素子の場合、点灯中の発光管の周囲温度の上昇に反比例してインピーダンス(抵抗)が低下して行くので、熱源である発光管の電極から遠いときには受熱量が少なく温度変化に対する応答性が低下し、予熱電力損失低減効果も低下するという課題がある。
【0007】
また、電極フィラメントに温度負特性抵抗素子を並列に接続している場合には、発光管の寿命末期時に仮に電極フィラメントが断線したときでも、引き続き温度負特性抵抗素子を介して共振ループが形成され続けるので、発振動作が継続し、点灯が続行する。このために、発光管が過度に昇温するので、カバーの溶融が発生する場合もある。
【0008】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、感温抵抗素子の応答性を向上させることにより、定常点灯時における電極の予熱電力損失を迅速かつ確実に低減することができる電球形蛍光ランプおよび照明器具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係る発明は、屈曲放電路の軸方向両端部内に一対の電極を配設した発光管と;この発光管を取り付けると共に口金を備えたカバーと;発光管の電極封止端部の近傍にてカバー内に収容され、発光管の電極封止端部側の一面に点灯回路部品のうちのチップ部品を実装する一方、その裏面側にリード部品を実装した点灯回路基板および一対の電極の少なくとも一方に並列に接続され、チップ部品として点灯回路基板に実装された温度負特性抵抗素子を備えた点灯回路と;を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプである。
【0010】
本請求項1および以下の請求項において、用語の定義は以下の説明のとおりである。
【0011】
発光管は、例えば複数のU字状屈曲形バルブを連通するように並設することなどにより内部に少なくとも1本の屈曲放電路が形成されたものであり、発光管の端部にはこの放電路に放電を生起させる電極が封装されているものである。
【0012】
U字状屈曲形バルブは、鉛ガラス、ソーダライムガラス、ホウ珪酸ガラスなどのガラス製が製造上好ましいが、透光性であればセラミックスなど他の材料であってもよい。特に、環境への影響を考慮すると無鉛ガラスによって形成するのが最適である。
【0013】
発光管は、中間部に放電路をほぼU字状に屈曲させるための屈曲部を備えた形状を有している。屈曲部は、ガラスバルブを軟化させて屈曲形成するほか、モールド成形や連結管などによってつなぎ成形されたものであってもよい。また、屈曲部の形状は、半円弧状に曲成されたものの他、モールド成形などでフラットな頂部の両隅に直角部を備えたほぼコの字状に形成されたものであってもよい。特に、一般白熱電球の代替を可能とするために小形化された発光管としては、U字状屈曲形バルブの管外径が8〜11mmのものを使用するのが好ましい。このように細径化されたU字状屈曲形バルブを使用した発光管は、細径化に伴う電流密度の上昇に伴い、点灯時の発光管温度が上昇し易いため、本発明に好適である。
【0014】
発光管の内面には直接または間接的に蛍光体層が被着されており、内部にアルゴン、ネオン、クリプトンなどの不活性ガスおよび水銀等の放電媒体が封入されている。蛍光体としては、3波長蛍光形の希土類金属酸化物蛍光体やハロ燐酸カルシウム蛍光体等を用いることができる。
【0015】
電極はフィラメントからなる熱陰極など予熱電流が流れるものである。なお、発光管は、水銀を封入しない希ガス放電を利用したものであってもよい。
【0016】
カバーは、発光管を直接的または間接的に支持するものである。間接的に支持する手段としては、カバーの口金が取り付けられた一端と逆方向の他端部に発光管の両端部が挿入可能な形状を有するホルダを取り付けるのが好ましい。カバーは、発光管が取り付けられるとともに口金を有する。なお、カバーには、発光管を覆うグローブが取り付けられていてもよい。このグローブは光透過性を有していれば、光拡散性、透明性のいずれであってもよく、模様または着色が施してあるものでもよい。グローブの材質はガラス、プラスチックのいずれでもよい。グローブの形状は任意であるが、一般に普及している白熱電球相似形状のいわゆるA形と称される形状、球類似のいわゆるG形と称される形状、先端球形で円筒状のいわゆるT形と称される形状等を採用することができる。
【0017】
口金は、E形と称されるねじ込みタイプが通常使用されるが、E26形またはE17形等の口金が装着されるソケットに取付可能であればこれに限定されない。また、口金は、カバーに直接装着される必要はなく、間接的にケースに装着されるものやカバーの一部が口金を構成するものであってもよい。
【0018】
点灯回路はカバー内に収容されるものであり、インバータタイプが好ましい。点灯回路は、カバーに対して直接的またはホルダ等により間接的に取り付けられて収納されている。
【0019】
そして、リード部品とはそのリード部品本体から同一方向に導出された実装用のリード線を点灯回路基板に半田付け等により固着させる点灯回路用電気部品をいい、リード部品本体と点灯回路基板の実装面との間には所要の間隔が生じている。一方、チップ部品とはそのチップ部品本体に接続されたリード片を点灯回路基板に半田付け等により固着させる点灯回路用電気部品である。このリード片は上記リード線よりも短かいので、チップ部品の高さ寸法は比較的小さく、またチップ部品本体はリード部品本体よりも点灯回路基板の実装面よりも近接した状態で実装される。
【0020】
点灯開始前は一対の電極は昇温していないので、その周囲温度は低い。このために、電極に並列に接続された温度負特性抵抗素子の抵抗値は高い。しかし、点灯が開始され、一対の電極に予熱電流が通電されると、この温度負特性抵抗素子よりも抵抗値が低い、少なくとも一方の電極側が通電されて予熱される。
【0021】
この電極の予熱により電極から熱電子が適切に放出され、アーク放電が開始され、発光管が点灯する。この発光管の点灯により、電極の周囲温度が上昇すると、これら一対の電極の封止端部の近傍にある点灯回路基板の温度負特性抵抗素子が昇温し、この温度負特性抵抗素子の抵抗値が低下していく。これにより、温度負特性抵抗素子の抵抗値が所定値以下に低下すると、電極には電流が殆ど流れずに温度負特性抵抗素子側を流れる。
【0022】
このために、発光管の点灯中は抵抗値が極めて低い温度負特性抵抗素子側に流れ、電極側に殆ど流れないので、点灯中に予熱電流が電極を流れることにより発生する予熱電力損失を低減することができる。
【0023】
そして、温度負特性抵抗素子はチップ部品として点灯回路基板に実装されており、点灯回路基板に近接しているので、その分、点灯回路基板の熱影響を受け易い。また、チップ部品は小形故に熱容量が比較的小さく、周囲温度の影響を受けて自己の温度が変化し易い。このために、温度負特性抵抗素子の温度応答性をリード部品の場合よりも向上させることも可能であり、この場合には、上記電極における予熱電力損失を迅速かつ確実に低減することができる。
【0024】
点灯回路基板の発光管側のスペースは、全体の高さ寸法を小さくするために発光管の電極封止端部と接近するように構成されているので、狭隘である。
【0025】
しかし、この点灯回路基板の発光管側のスペースに対向する回路基板の一面には小形のチップ部品を実装するので、その実装密度を向上させることができるうえに、このチップ部品よりも実装高さが高いリード部品を、上記一面側よりもスペースに余裕のある点灯回路基板の裏面側に実装しているので、カバー内のスペースの節約を図ることができる。このために、カバーの小形化を図ることができる。
【0026】
請求項2に係る発明は、温度負特性抵抗素子は、発光管の電極封止端部近傍に実装されていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプである。
【0027】
この発明によれば、温度負特性抵抗素子を、発光管の電極の予熱時と点灯時に通電されて昇温する当該電極の封止端部近傍に、チップ部品として実装するので、この点灯回路基板からの放熱により温度負特性抵抗素子を迅速かつ確実に加熱することができる。このために、温度負特性抵抗素子の温度応答性を向上させることができる。
【0028】
ここで近傍とは、電極の熱影響を受け易い位置を意味するが、より確実に応答性を向上させるには、電極端部の一部とチップ部品の一部とが対向している位置関係にするのが好ましい。
【0029】
請求項3に係る発明は、点灯回路基板は、発光管が寿命末期時に昇温する所定温度にて変化する抵抗値により一対の電極に通電される電流を減少させて強制的に立ち消えさせる感温抵抗素子をチップ部品として実装していることを特徴とする請求項1または2記載の電球形蛍光ランプである。
【0030】
なお、ここ以下において感温抵抗素子とはサーミスタ(Thermistor)をいい、温度正特性抵抗素子または温度負特性抵抗素子がある。
【0031】
この発明によれば、発光管がその寿命末期時の点灯により所定温度に達すると、その所定温度に変化する温度正特性抵抗素子または温度負特性抵抗素子の抵抗値により一対の電極に通電される電流が減少されて強制的に立ち消えされる。
【0032】
このために、寿命末期の発光管が点灯し続けて所定温度以上に過熱し、合成樹脂製のカバー等を溶融して破損するのを防止ないし低減することができる。
【0033】
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載の電球形蛍光ランプと;この電球形蛍光ランプが取り付けられる器具本体と;を具備していることを特徴とする照明器具である。
【0034】
この発明によれば、小形白熱電球から電球形蛍光ランプに置換された照明器具を提供することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図10に基づいて説明する。なお、これらの図中、同一または相当部分には同一符号を付している。
【0036】
図1ないし図4は第1の実施形態に係る電球形蛍光ランプ1を示し、図1はこの電球形蛍光ランプ1の点灯回路の電子回路図、図2は電球形蛍光ランプ1の正面図、図3は図2で示す発光ランプの展開図、図4は電球形蛍光ランプ1のグローブを透視したときの平面図である。
【0037】
図2に示すように電球形蛍光ランプ1は、E26形の口金2を有する例えば合成樹脂製のカバー3、透光性を有するグローブ4、グローブ4内に収納された発光管5、カバー3内に収容された点灯回路6を備えている。カバー3とグローブ4とから構成される外囲器は、一般照明用電球の規格寸法に近似する外形に形成されている。
【0038】
すなわち、口金2を含む電球形蛍光ランプ1の全高H1は110mm〜125mm程度、電球形蛍光ランプ1の直径、すなわちグローブ4の外径D1が50mm〜60mm程度、カバー3の外径D2が40mm程度、発光管5の図3中横方向の最大幅D3が32mm〜43mm程度に形成されている。なお、一般照明用電球とは、JIS C 7501に定義されるものである。以下、口金2側を下側、グローブ4側を上側として説明する。
【0039】
カバー3は、ポリエチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂などにより形成されたカバー本体3aを備えている。カバー本体3aは、図3中上方に拡開するほぼ円筒形状をなし、下端部に、E26形などの口金2が被せられ、接着またはかしめなどにより固定されている。
【0040】
グローブ4は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹脂により、一般照明用電球のガラス球とほぼ同一形状の滑らかな曲面状に形成され、開口部の縁部がカバー3の上端の開口部の内側に嵌合されて固着されている。なお、このグローブ4は、拡散膜などの別部材を組み合わせ、輝度の均一性を向上させることもできる。
【0041】
このようなグローブ4と発光管5との組合せによって、口金2の方向に照射される光出力が増加し、一般照明用電球に近い配光特性を得ることができる。
【0042】
点灯回路6は、水平状、すなわち発光管5の長手方向と垂直に配置される円板状の回路基板6aを備え、この回路基板6aの両面、すなわち口金2側である下面に、点灯回路用部品の複数のリード部品6bを実装する一方、発光管5側である上面に、複数の点灯回路用のチップ部品6cを実装しており、発光管5を高周波点灯させるインバータ回路(高周波点灯回路)に構成されている。
【0043】
回路基板6aは、ほぼ円板状で、発光管5の後述するバルブ7が並設された方向の最大幅D3の1.2倍以下の直径(最大幅寸法)であって、例えば40mm程度に形成されている。
【0044】
上記リード部品6bは、比較的耐熱性の弱い電解コンデンサ、フィルムコンデンサなどの点灯回路部品であり、チップ部品6cは比較的耐熱性が高く、実装高さや厚さ寸法が小さいチップ状のREC(rectifier、整流素子、ダイオードブリッジ)、トランジスタ、後述する温度負特性抵抗素子や温度正特性抵抗素子、抵抗などのパッケージの厚さ寸法が2mm〜3mm程度に形成されている点灯回路用部品である。
【0045】
図3にも示すように、発光管5は、バルブ7を有し、このバルブ7の内面に蛍光体(蛍光体層)8が形成され、バルブ7内に封入ガスとして、例えばアルゴンなどの希ガスおよび水銀が封入され、バルブ7の両端に一対の電極9x,9yがピンチシールによって封装されている。
【0046】
バルブ7は、3本のU字状屈曲形バルブ10,11,12を有し、これらU字状屈曲形バルブ10,11,12は、例えば、管外径が8mm〜11mm、管内径が6mm〜9mm、肉厚が0.7mm〜1.0mmのガラス製の断面形状がほぼ円筒状であって、長さ寸法が110mm〜130mmの管を、その軸方向中間部で滑らかに湾曲されて頂部Pを有するほぼU字形に形成されている。すなわち、各U字状屈曲形バルブ10,11,12は、滑らかにU字状に反転する屈曲部13、およびこの屈曲部13の両端に連続する互いに平行な一対の直管部14,14を備えている。
【0047】
そして、バルブ7の中間部のU字状屈曲形バルブ11の両端と、バルブ7の両端部のU字状屈曲形バルブ10,12の一端部とが連結管15により順次連結されて1本の連続した放電路16が形成されている。バルブ7の高さH2は50mm〜60mm、放電路長は200mm〜300mmに形成されている。
【0048】
また、バルブ7が電球形蛍光ランプ1に組み込まれた状態において、各U字状屈曲形バルブ10,11,12の屈曲部13の頂部Pは、電球形蛍光ランプ1の図1中上下方向を長手方向とする中心軸を中心とする1つの円周上に等間隔で位置され、また、U字状屈曲形バルブ10,11,12の直管部14も、電球形蛍光ランプ1の中心軸を中心とする所定の円周上に等間隔で位置される。すなわち、各U字状屈曲形バルブ10,11,12の直管部14が断面三角形の各辺に対応して配置されている。さらに、各直管部14については、周方向に互いに隣接する直管部14同士間の離間寸法が、U字状屈曲形バルブ10,11,12の外径よりも小さくなるように形成されている。
【0049】
各U字状屈曲形バルブ10,11,12の軸方向一端には排気管とも呼ばれる円筒状の細管17a,17b,17cがそれぞれ連通状態で突設されている。但し、バルブ7の横方向両端部のU字状屈曲形バルブ10,12の細管17a,17cは電極9x,9yが封装される端部とは反対側(非電極側)の端部に突設されている。バルブ7内の排気は、各細管17a〜17cまたはこれら細管17a〜17cの一部を通じて行なわれるとともに、封入ガスが封入されて置換された後、各細管17a〜17cを溶断することによって封止される。これら細管17a〜17cのうち電極9に最も近い細管17a(または細管17c)、すなわちバルブ7の端部のU字状屈曲形バルブ10の電極9x,9yが封装される端部10aとは反対側(非電極側)の端部10bの細管17aには、その細管17aを封着する際に主アマルガム18が封入されている。この主アマルガム18は、ビスマス、インジウムおよび水銀にて構成される合金であり、細管17aの開口部よりも大径のほぼ球形状に形成され、バルブ7内の水銀蒸気圧を適正な範囲に制御する作用を有している。なお、主アマルガム18は、ビスマス、インジウムの他に、錫、鉛を組み合わせた合金によって形成したものを用いてもよい。ここで、点灯始動時の光束立上り特性を良好にするために、アマルガムの温度が25℃のときに、0.01Pa以上、100℃のときに0.4〜1.0Paの水銀蒸気圧特性を呈するものを選定・使用することが望ましい。また、アマルガムの水銀含有量はアマルガム全質量に対し、3.0質量%以上とし、水銀蒸気圧特性を高くするのが有利である。
【0050】
この水銀含有量の条件の下では二元系のビスマス(Bi)−インジウム(In)アマルガムでは、インジウム含有量をアマルガム全質量に対し30〜35質量%の範囲内とし、ビスマス(Bi)−鉛(Pb)−インジウム(In)アマルガム、ビスマス(Bi)−錫(Sn)−インジウム(In)アマルガム、ビスマス(Bi)−鉛(Pb)−錫(Sn)−インジウム(In)アマルガムなどの三元または四元系アマルガムにおいては、インジウム含有量をアマルガム全質量に対し、0〜5.0質量%の範囲内とすることにより、水銀蒸気圧特性を高くするのが光束立上り特性上有利である。
【0051】
また、バルブ7内には、消灯時にバルブ内の浮遊水銀を吸着しかつ始動時を含む点灯初期に吸着した水銀を放出する補助アマルガム19を必要に応じて配置してもよい。
【0052】
各電極9x,9yは、タングステン(W)ワイヤを三重巻きしたトリプルコイルからなるフィラメントコイル9aを有し、このフィラメントコイル9aがビーズステム9bによって固定された一対のウエルズ(導入線)9cに支持され、各ウエルズ9cがU字状屈曲形バルブ10,11,12の軸方向端部のガラスに封着されたジュメット線を介して、U字状屈曲形バルブ10,11,12の外部に導出されたワイヤ9dに接続されている。このジュメット線はバルブ端部のピンチシール部20により封止されている。そして、バルブ7が電球形蛍光ランプ1に組み込まれる際に、ワイヤ9dが点灯回路6に接続される。
【0053】
図1は上記回路基板6aに形成された点灯回路の一例である相補形ハーフブリッジインバータ21の回路図である。この相補形ハーフブリッジインバータ21は商用100V交流電源等の低周波交流電源22の過電流ヒューズ23、ノイズフィルタ24、ブリッジ形全波整流回路25および平滑コンデンサC2を有する整流化直流電源26、第1のスイッチング手段Q1、第2のスイッチング手段Q2、負荷回路27、不飽和形変圧器28、ドライブ共振回路29、ドライブ回路30、起動回路31を備えている。
【0054】
第1のスイッチング手段Q1は、エンハンスメント形のNチャンネル形MOSFETからなり、そのドレインが整流化直流電源26の正極に接続している。
【0055】
第2のスイッチング手段Q2は、同様にエンハンスメント形のPチャンネル形MOSFETからなり、そのソースが第1のスイッチング手段Q1のソースに接続し、ドレインが整流化直流電源26の負極に接続している。すなわち、第1および第2のスイッチング手段Q1,Q2は整流化直流電源26に対して相補的に接続されている。
【0056】
そうして、第1および第2のスイッチング手段Q1,Q2は、ハーフブリッジ形インバータのスイッチング回路を構成し、交互にオン、オフして高周波交流を発生させる。
【0057】
負荷回路27は、共振インダクタンスL2、直流カットコンデンサC3および共振コンデンサC4の直列回路に、負荷として上記電球形蛍光ランプ1の発光管5を接続している。直流カットコンデンサC3および共振コンデンサC4は、共振静電容量を構成する。但し、直流カットコンデンサC3は、その静電容量が相対的に大きいので、共振静電容量としては共振コンデンサC4が支配的に作用する。
【0058】
さらに、負荷回路27は、発光管5の一対の電極9x,9yに、チップ部品からなる予熱電流用の温度負特性抵抗素子(負特性サーミスタ,NTC)32,33をそれぞれ並列に接続している。これら温度負特性抵抗素子32,33は上述したようにチップ部品6cとして点灯回路基板6aの発光管5側の一面に実装されている。
【0059】
そして、不飽和形変圧器28は磁路を開放させることにより飽和しないようになっており、この不飽和変圧器28により帰還される電圧により第1,第2のスイッチング手段Q1,Q2を交互に駆動するような相補形ハーフブリッジ形インバータとして作動するようになっている。
【0060】
また、こうして構成された相補形ハーフブリッジインバータ21は上記電球形蛍光ランプ1の発光管5を、器具無し点灯時(周囲温度25℃)でランプ電流Iが170mA〜270mAの領域で、かつランプ電圧が40V〜70Vとなる領域で点灯させるようになっている。さらに好ましくはランプ電流が200mA〜250mA、かつランプ電圧が45V〜65Vとなる領域で点灯させるように構成されている。
【0061】
したがって、このように構成された電球形蛍光ランプ1の図示しないスイッチがオンされると、商用電源22から交流電流が相補形ハーフブリッジインバータ21に供給され、始動電圧が発光管5の一対の電極9x,9y間に印加される。
【0062】
このとき、発光管5はまだ消灯しており、昇温前であるので、その周囲温度は低い。このために、一対の温度負特性抵抗素子32,33の抵抗値は発光管5の各電極9x,9yの抵抗値よりも高い状態にある。
【0063】
このために、始動電流は高抵抗値(インピーダンス)の各温度負特性抵抗素子32,33側を流れずに、電極9x,9y側を通電して非電源側の共振コンデンサC4に通電され、各電極9x,9yがジュール熱により予熱される。
【0064】
このために、電極9x,9yが昇温し、適正に熱電子が放出する。一方、共振インダクタンスL2と共振する共振コンデンサC4の共振電流が各温度負特性抵抗素子32,33の急減した抵抗値に反比例して増大してコンデンサC4の共振電圧が昇圧し、始動電圧として一対の電極9x,9y間に印加される。この始動電圧により、アーク放電が開始されて発光管5が点灯する。この点灯により発光管5の周囲温度が昇温するので、この周囲温度により各温度負特性抵抗素子32,33が加熱されて昇温し、その抵抗値(インピーダンス)が急激に低減して行く。温度負特性抵抗素子32,33の抵抗値が各電極9x,9yの抵抗値よりも低くなると、温度負特性抵抗素子32,33,に電流が多く流れ始め、所定時間経過後には各電極9x,9yがほぼショートした状態となり、予熱電流は各温度負特性抵抗素子32,33と共振のコンデンサC4を流れ、各電極9x,9yには流れなくなる。このために、予熱電流が各電極9x,9yを流れることにより発生する予熱電力損失を低減することができる。
【0065】
そして、点灯回路6は温度負特性抵抗素子32,33を小形のチップ部品として点灯回路基板6aの一面に実装しているので、これら温度負特性抵抗素子32,33を大形のリード部品として点灯回路基板6aの裏面側に実装する場合に比して、点灯回路用部品の点灯回路基板6aへの実装密度を高めることができ、点灯回路基板6aの小形化を図ることができる。
【0066】
しかも、温度負特性抵抗素子32,33をチップ部品として点灯回路基板6aの一面に実装しているので、これら温度負特性抵抗素子32,33を点灯回路基板6aの一面に近接させることができる。このために、点灯回路基板6aからの放熱を温度負特性抵抗素子32,33により効率的に受熱することができる。さらに、図4に示すように、これら温度負特性抵抗素子32,33の一部が電極9の端部20の一部と対向する位置関係となるように点灯回路基板6aの一面に温度負特性素子32,33を実装しているので、これら電極9x,9yからの放熱によっても直接温度負特性抵抗素子32,33がより加熱され易くなる。このために、これら温度負特性抵抗素子32,33の熱応答性をさらに向上させることができる。
【0067】
なお、上記負荷回路27については図5〜図8で示す第1〜第4の変形例の負荷回路27A,27B,27C,27Dに構成し、これら負荷回路27A〜27D以外の構成を図1で示す構成と同じ構成に構成してもよい。
【0068】
すなわち、図5で示す第1変形例の負荷回路27Aは、上記図1で示す負荷回路27の一方の電極9yに並列に接続された温度負特性抵抗素子33を削除すると共に、この電極9yの非電源側を開放9yaさせることにより、この電極9yを非予熱に構成し、他方の電極9xに並列に接続された片側の温度負特性抵抗素子32により片側の電極9xを予熱するように構成した点に特徴がある。
【0069】
この第1変形例の負荷回路27Aによっても発光管5の片側の電極9xのみでも予熱することができるので、電極予熱を全くしない暗黒始動に伴う不都合を緩和することができると共に、図1で示す負荷回路27と同様に定常点灯時には予熱電流を温度負特性抵抗素子32側に流して電極9x,9y側には流さないので、これら電極9x,9yで発生する予熱電力損失を低減することができる。また、他方の温度負特性抵抗素子33を削減したので、その分、部品点数の削減を図ることができる。
【0070】
図6で示す第2の変形例の負荷回路27Bは図5で示す負荷回路27Aにおける他方の電極9yの非電源側開放端9yaを共振コンデンサC4に接続し、この他方の電極9yを一方の電極9xと共に予熱するように構成した点に特徴がある。
【0071】
この負荷回路27Bによれば、上記図5で示す負荷回路27Aと同様に、温度負特性抵抗素子32が所定の温度未満であるときには、この温度負特性抵抗素子32の抵抗が各電極9x,9yの抵抗よりも高い状態にあるので、予熱電流は温度負特性抵抗素子32側を流れずに、発光管5の一対の電極9x,9yの両者に流れる。このために、図5で示す片側電極9xのみの予熱に比して予熱時間を短縮することができる。
【0072】
そして、図1で示す負荷回路27では共振インダクタンスL2と共振コンデンサC4を含む共振ループに抵抗分が無いので、始動時の共振電流のピーク値が増大し、この共振電流を流す点灯回路部品の電流容量を増大させなければ信頼性が低下するという課題がある。
【0073】
しかし、図6で示す負荷回路27Bによれば、共振インダクタンスL2と共振コンデンサC4を含む共振ループに、他方の電極9yの抵抗分(Rf)が直列に挿入されるので、共振電流のピーク値を低減することができる。これにより、共振電流が流れる点灯回路部品の信頼性を向上させることができる。
【0074】
ところで、上記図1,図5,図6に示すように、発光管5の一対の電極9x,9yの少なくとも一方に温度負特性抵抗素子32,33を接続している場合には、点灯時に温度負特性抵抗素子32,33を介して共振ループが形成されるので、発光管5の寿命末期時の点灯中に仮に電極9x,9yが断線した場合でも、これら温度負特性抵抗素子32,33を介して引き続き共振ループが形成され、異常点灯状態で発振動作が継続する場合がある。
【0075】
この場合は発光管5が過熱し、電極9x,9y近傍の合成樹脂製カバー3が溶融する不具合が発生する場合がある。
【0076】
図7と図8でそれぞれ示す第3,第4変形例の負荷回路27C,27Dはこのような発光管5の寿命末期時に、その周囲温度が所定温度以上に昇温したときに、この発光管5の点灯を強制的に立ち消えさせる感温抵抗素子である温度正特性抵抗素子34、または第2の温度負特性抵抗素子35を発光管5の非電源側にそれぞれ挿入した点に特徴がある。
【0077】
すなわち、図7で示す負荷回路27Cは、図5で示す負荷回路27Aにおいて、発光管5の一方の電極9xと非電源側の共振コンデンサC4との間に、温度正特性抵抗素子34を直列に挿入した点に特徴があり、これ以外の構成は図5で示す負荷回路27Aと同じ構成である。
【0078】
また、図8で示す負荷回路27Dは図5で示す負荷回路27Aにおいて発光管5の非電源側の共振コンデンサC4に第2の温度負特性抵抗素子35を並列に接続した点に特徴があり、この構成以外は図5で示す負荷回路27Aと同じ構成である。
【0079】
そして、図9はこれら図7と図8で示す温度負特性抵抗素子32、温度正特性抵抗素子34および第2の温度負特性抵抗素子35の抵抗値(インピーダンス)対周囲温度の特性を示す特性図であり、図中、NTC1は図7で示す温度負特性抵抗素子(以下第1の温度負特性抵抗素子という)32の特性曲線を示し、PTCは同温度正特性抵抗素子34の特性曲線、NTC2は第2の温度負特性抵抗素子35の特性曲線をそれぞれ示し、Paは発光管5の通常点灯時における第1温度負特性抵抗素子32のインピーダンスと周囲温度を示し、Pbは発光管5の寿命末期時における温度正特性抵抗素子34と第2温度負特性抵抗素子35のインピーダンスと周囲温度とを示している。
【0080】
図7で示す第1の温度負特性抵抗素子32と温度正特性抵抗素子34はこのような特性を有するので、図7で示す負荷回路27Cでは、図9に示すように消灯時、第1温度負特性抵抗素子32のインピーダンスが高く、温度正特性抵抗素子34のインピーダンスが低いので、予熱電流は片側の電極9x、温度正特性抵抗素子34、共振コンデンサC4を流れてこの片側の電極9xをジュール熱により予熱し、点灯を開始する。
【0081】
これにより発光管5の温度とその周囲温度とが上昇し、その周囲温度が図9で示す通常点灯時の温度に昇温すると、第1温度負特性抵抗素子32のインピーダンスが低下するので、予熱電流は、電極9x側を流れずにこの第1温度負特性抵抗素子32側を流れ、温度正特性抵抗素子34を流れてから共振コンデンサC4に流れ共振ループが形成される。
【0082】
発光管5の寿命末期時には、半波放電等の異常モード点灯により特に電極が過度に温度上昇し、発光管5の点灯時の周囲温度は上昇する。
【0083】
このために、発光管5の点灯により周囲温度が寿命末期時の所定温度Pbに昇温すると、温度正特性抵抗素子34のインピーダンスが高くなり、共振コンデンサC4に流入する共振電流を減少させるので、共振を停止させ、または一対の電極9x,9yに印加される共振コンデンサC4の共振電圧を点灯電圧以下に強制的に降圧させる。これにより発光管5の点灯は強制的に立ち消えされて昇温を停止させ、過熱を未然に防止するので、発光管5のガラスバルブや電極9x,9y、合成樹脂製カバー3の溶融を未然に防止させることができる。
【0084】
また図8で示す負荷回路27Dでは発光管5が寿命末期時の点灯により高温に昇温すると、図9のPcに示すように第2温度負特性抵抗素子35のインピーダンスが通常点灯時のインピーダンスよりも大幅に低下し、共振コンデンサC4をほぼショート状態にするので、この共振コンデンサC4に流入する共振電流を大幅に減少させ、または共振を停止させる。
【0085】
これにより、発光管5は強制的に立ち消えするので、発光管5等の上記溶融を未然に防止することができる。
【0086】
図10は図2で示す上記第1の実施形態の電球形蛍光ランプ1が取り付けられた照明器具36を示す概念図である。この照明器具36は天井37に埋め込まれたダウンライトであり、白熱電球が装着されるソケット38が配設されたものであるが、このソケット38には第1の実施形態の電球形蛍光ランプ1の口金2が装着可能であり、白熱電球を高効率で長寿命の電球形蛍光ランプ1に置き換えることが可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に係る発明によれば、発光管の点灯中は予熱電流を温度負特性抵抗素子側に流し、電極側に殆ど流さないので、点灯中に予熱電流が電極を流れることにより発生する予熱電力損失を低減することができる。
【0088】
そして、温度負特性抵抗素子はチップ部品として点灯回路基板の発光管側の一面に実装されているので、温度負特性抵抗素子の温度応答性を向上させることができ、上記電極における予熱電力損失を迅速かつ確実に低減することができる。
【0089】
請求項2に係る発明によれば、温度負特性抵抗素子を、発光管の電極の予熱時と点灯時に通電されて昇温する当該電極の封止端部近傍にチップ部品として実装するので、この点灯回路基板からの放熱により温度負特性抵抗素子を迅速かつ確実に加熱することができる。このために、温度負特性抵抗素子の温度応答性を向上させることができる。
【0090】
請求項3に係る発明によれば、発光管がその寿命末期時の点灯により所定温度に達すると、その所定温度に変化する温度正特性抵抗素子または温度負特性抵抗素子の抵抗値により一対の電極に通電される電流が減少されて強制的に立ち消えされる。
【0091】
このために、寿命末期の発光管が点灯し続けて所定温度以上に過熱し、合成樹脂製のカバー等を溶融して破損するのを防止ないし低減することができる。
【0092】
請求項4に係る発明によれば、小形白熱電球から電球形蛍光ランプに置換された照明器具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2で示す点灯回路の電子回路図。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る電球形蛍光ランプの正面図。
【図3】図2で示す発光管の展開図。
【図4】図3のグローブを透視したときの平面図。
【図5】図1で示す点灯回路における負荷回路の第1変形例の要部電子回路図。
【図6】図1で示す点灯回路における負荷回路の第2変形例の要部電子回路図。
【図7】図1で示す点灯回路における負荷回路の第3変形例の要部電子回路図。
【図8】図1で示す点灯回路における負荷回路の第4変形例の要部電子回路図。
【図9】図7,図8で示す第1温度負特性抵抗素子および温度正特性抵抗素子のインピーダンス対温度特性を示す特性図。
【図10】図2で示す電球形蛍光ランプの照明器具の概念図。
【符号の説明】
1…電球形蛍光ランプ、2…口金、3…カバー、4…グローブ、5…発光管、6…点灯回路、6a…点灯回路基板、6b…リード部品、6c…チップ部品、9x,9y…電極、10,11,12…U字状屈曲形バルブ、16…放電路、27,27A,27B,27C,27D…負荷回路、32…第1温度負特性抵抗素子、33…温度負特性抵抗素子、34…温度正特性抵抗素子、35…第2温度負特性抵抗素子、36…照明器具。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屈曲放電路の軸方向両端部内に一対の電極を配設した発光管と;
この発光管を取り付けると共に口金を備えたカバーと;
発光管の電極封止端部の近傍にてカバー内に収容され、発光管の電極封止端部側の一面に点灯回路部品のうちのチップ部品を実装する一方、その裏面側にリード部品を実装した点灯回路基板および一対の電極の少なくとも一方に並列に接続され、チップ部品として点灯回路基板に実装された温度負特性抵抗素子を備えた点灯回路と;
を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
【請求項2】
温度負特性抵抗素子は、発光管の電極封止端部近傍に実装されていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項3】
点灯回路基板は、発光管が寿命末期時に昇温する所定温度にて変化する抵抗値により一対の電極に通電される電流を減少させて強制的に立ち消えさせる感温抵抗素子をチップ部品として実装していることを特徴とする請求項1または2記載の電球形蛍光ランプ。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一記載の電球形蛍光ランプと;
この電球形蛍光ランプが取り付けられる器具本体と;
を具備していることを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2004−119114(P2004−119114A)
【公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−278942(P2002−278942)
【出願日】平成14年9月25日(2002.9.25)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】