説明

電磁放射線装置

別々の第1の表面と第2の表面とを有する反射体と、第1の表面に隣接して配置される第1の電磁放射線エミッタと、第2の表面に隣接して配置される第2の電磁放射線エミッタとを含み励起時に、第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタは、第1の表面の前方の位置で可視となるような様式で反射体によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線を放出する電磁放射線装置を説明している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁放射線装置に関し、より詳細には、結合された警告ランプとバックミラーとして機能し、陸上車両(overland vehicle)に隣接領域を照明するように作動し、陸上車両の方向を変更するという運転者(operator)の意図を隣接する車両に信号で知らせることによって、運転者が、視界が減少した時間帯に車両に入るのを、又は車両を出るのを支援するために、及びさらに陸上車両の運転者に関心のある情報を提供するために、陸上車両の安全な動作を支援する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術には、種々の設計の陸上車両での種々の目的のために利用されてきた多様な補助信号伝達装置の例が数多くある。
【0003】
一般的には、これらの補助的な信号伝達装置は、半透明にされるように種々の様式で改良されてきた中立的に有色のミラーだけではなく、ダイクロイックタイプと、エレクトロクロミックタイプのミラーを含む種々の半透明ミラーを活用してきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
種々の半透明ミラーの使用に加えて、これらの同じ信号伝達装置に操作上の機能を付加した種々多様なミラー筐体の改良も行われてきた。改良は、運転者が、視界が減少した時間帯に車両から離れるか、或いは乗車できるように彼らを補助する機能を提供するために、車両の側面又は車両の傍らの下にある地面を照明するために有用である外部ランプ等も含んでいる。
【0005】
例えば、米国特許第5,014,167号、第6,005,724号、及び第6,076,948号明細書に記載されている補助信号伝達装置は、広い需要があり、現在では、乗用車、スポーツユーティリティビークル、トラック、及びオートバイを含む種々の陸上車両に見られる。
【0006】
このような装置の商業的需要が伸びていることに鑑みて、設計者は、種々の警告ランプ又はインジケータが、陸上車両の操作状態、又は陸上車両の安全運転に影響を与えることがあるであろう周囲環境状態等の他の状態に関する周期的な情報を運転者に提供するために配置できる分野として、車内ミラーと、外部ミラーの両方に益々重点的に取り組んできた。このような警告ランプ及びインジケータは、例えば圧力、温度、及び車両が例えばバックで操作されているときに衝突する可能性のある固定物体に対する近接等の情報を提供してきた。
【0007】
前記に参照されたような種々の補助信号伝達装置とミラーは、かなり成功裡に機能してきたが、それらの個々の有用性を損なう欠点があった。例えば、従来技術の設計の多くはきわめて複雑である。例えば、これまで活用されてきた従来技術の補助信号伝達装置のいくつかは、補助信号伝達ランプを収容するために、外部ミラー筐体の大型化につながった。
【0008】
他の装置では、補助信号伝達装置を付加することで、ミラーの種々の装置に電力を提供するために必要である電線用導管がより複雑になった。種々の電線用導管を、例えばヒーター等の、以前から存在するミラー装置部品の中に統合することを含む種々の解決策がこの問題に提案されてきた。
【0009】
これらの努力にも関わらず、ミラー筐体の中に残る空間は、極めて限られている。バックミラーとサイドミラーから運転者が利用できる機能を拡大することに対して継続的に重点が置かれる中で、陸上車両の運転者が識別できる視覚的に認識できる光を提供するために活用される種々の発光ダイオードを励起した結果として生じる熱エネルギーの消散に関して問題が生じ始めた。この熱エネルギーの過剰な量を消散できないと、これらの同じ装置の稼動寿命が短くなる場合がある。
【0010】
本発明では、発明者は、それに関連する欠点の多くを回避する一方で、従来の技術の装置により提供されるすべての利点を達成できる電磁放射線装置を提供することにより、従来の技術の教示から離れた。
【0011】
本発明のこれらの態様及び他の態様は、さらに詳細に後述する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
したがって、本発明の一態様は、別個の第1の表面と第2の表面及び第1の部分と第2の部分とを有する反射体と、第1の表面に隣接して配置され、励起時に、第1の表面の前方の位置で可視となるために反射体の第1の部分によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線を放出する第1の電磁放射線エミッタと、反射体の第2の表面に隣接して配置され、励起時に、第1の表面の前方の位置で可視となるために反射体の第2の部分によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線を放出する第2の電磁放射線エミッタとを含む電磁放射線装置に関する。
【0013】
本発明の別の態様は、別個の第1の表面と第2の表面を有し、目に見えて認識できる電磁放射線がそこを通過できるようにする開口を少なくとも部分的に形成する第1の支持基板と、第1の支持基板の第2の表面上に、及び開口の近くに配置される第1の電磁放射線エミッタと、第1の部分と第2の部分とを有し、第1の部分が第1の電磁放射線エミッタに対して反射関係で向けられ、放出される電磁放射線が第1の支持基板の第1の表面の前方の位置で検出できるように、開口を通して第1の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を、少なくとも部分的に反射する反射体と、第1の支持基板に対して離間関係で配置され、反射体が第2の電磁放射線エミッタと第1の支持基板の間で配置され、反射体の第2の部分が、放出される電磁放射線が第1の支持基板の前方の位置で検出できるように、開口を通って第2の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を、少なくとも部分的に反射する第2の電磁放射線エミッタとを含む電磁放射線装置に関する。
【0014】
本発明のさらに別の態様は、第1の表面と第2の表面とを有し、そこを通して目に見えて認識できる光を通す開口を少なくとも部分的に形成する第1の支持基板と、第2の表面によって支えられ、励起時に、目で認識できる光を放出する第1の電磁放射線エミッタと、第1の電磁放射線エミッタに対して実質的に覆う偏心反射関係で配置される反射体窪みを、少なくとも部分的に形成する第1の部分と、第2の部分とを有し、第1の電磁放射線エミッタによって放出される目で認識できる光が、反射体窪みによって少なくとも部分的に反射され、その後、それが第1の支持基板の第1の表面の前方の位置から見ることができるように第1の支持基板の開口を通過する反射体と、反射体に対して離間関係で配置され、反射体が第1の支持基板と第2の支持基板の間に配置される第2の基板と、第2の基板によって支えられ、励起時に、反射体の第2の部分によって反射され、それが第1の支持基板の第1の表面の前方の位置から見ることができるように第1の支持基板の開口を通過する目で認識できる光を放出する第2の電磁放射線エミッタとを含む電磁放射線装置に関する。
【0015】
なおさらに、本発明の別の態様は、第1の表面と第2の表面とを有し、電磁放射線信号が通過可能な領域をさらに有する第1の支持基板と、第2の表面によって支えられ、電磁放射線信号が通過可能な領域に隣接して配置され、励起時に、第1の電磁放射線信号を形成する電磁放射線を放出する第1の複数の電磁放射線エミッタと、第1の複数の電磁放射線エミッタのそれぞれに対して覆う偏心反射関係で個別に配置される複数の反射体窪みを有し、反射体が第2の電磁放射線信号が通過可能な領域をさらに含み、第1の複数の電磁放射線エミッタによって発生する第1の電磁放射線信号が、第1の電磁放射線信号を通す第1の支持基板内の領域を実質的に通過するためにある方向でそれぞれの反射体窪みによって反射される反射体と、第1の表面と第2の表面とを有し、反射体に対して離間した関係で配置され、反射体が第1の支持表面と第2の支持表面の間に配置される第2の支持基板と、第2の支持基板によって支えられ、励起時に、第2の電磁放射線信号を形成する電磁放射線を放出し、第2の電磁放射線信号が、第2の電磁放射線信号を通過する反射体の領域と、第1の電磁放射線信号の通過を可能にする第1の支持基板の領域の両方を通過する第2の複数の電磁放射線エミッタとを含む電磁放射線装置に関する。
【0016】
本発明のこれらの態様及び他の態様は、さらに詳細に後述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の好ましい実施形態について、以下の添付図面を参照して説明する。
【0018】
本発明の電磁放射線装置は、図1以降において、符号の10で示されている。
【0019】
説明上の便宜のために、本願に説明されている本発明の電磁放射線装置10は、それが従来設計の陸上車両11上に搭載される場合の構成として説明され、図8を参照することで最もよく説明されている。
【0020】
初期の従来技術の特許の多くで説明されているように、本発明の電磁放射線装置(以後、「装置10」と言う。)は、バックミラーと、視覚信号伝達装置との組み合わせとして機能している。ここで、視覚信号伝達装置は、本発明がその複数の運転モードで動作しているときに、陸上車両の側面方向において、外向き、内向き、及び後方という種々の異なる方向に位置する種々の位置から知覚できる照明の視覚信号又はパターンを提供する。
【0021】
本装置10は、図8Aに描かれていることから分かるように、目で見える認識可能な電磁放射線を陸上車両11に対して、側面方向外向きに、また、図8Bで分かるように陸上車両に対して側面方向内向きに、また、図8Cで分かるように後方及び下方の位置で生成するように作動する。他の放射パターンも勿論可能である。本装置10のこうした種々の動作モードは、詳細に後述する。
【0022】
図8で分かるように、本発明の10は、従来設計の陸上車両11に取り付けられている。
【0023】
陸上車両11は、前部又は前方部分12と、後方部分13とを有している。陸上車両11は、陸上車両の運転者が座る搭乗者区画室14をさらに備える。
【0024】
さらに、陸上車両は、本発明を組み込み、図1と図7とから最もよく理解される1組のバックミラーのための外部位置21とを含む。本発明のこれらの形式は詳しく後述する。
【0025】
また、理解されるように、陸上車両11は、手動式方向指示スイッチと、活用時に陸上車両11が方向変換、転回、車線変更等をしようとしていることを、すぐ近くにいる他の車両の運転者に警告可能な電気信号を与えるフットブレーキ(不図示)とを有する。
【0026】
なお、さらに陸上車両から見ることができ、運転者に陸上車両上に存在する種々の状態あるいは陸上車両の安全運転に影響を及ぼす可能性のある外部周辺環境状態を警告する他の信号又は警告アイコンを設けてもよい。これらに加えて陸上車両11は、陸上車両(不図示)の運転者によって保持されるキーポケット(key fob)から送信されるRF信号を受信する無線周波数受信機22を備えてもよい。このRF信号は、後述するように、いったん受信されると、陸上車両の種々のドアを開錠するために効果的であり、そのいくつかの動作モードの1つで装置10の動作を作動させる際にさらに有効である。
【0027】
図8に最もよく描かれているように、運転者位置20に位置するときの陸上車両11の運転者は、運転者の位置から車両の前方部分12に向かって約180°広がる視野を有している。
【0028】
さらに、及び陸上車両11の外部位置21に個々に配置されている一対の装置10を使用することによって、運転者は、既定の視線に沿って見ることによって、運転者の側面を見ることができ、乗客の側面に沿って及び運転者が図示されていない内部バックミラーを見るときには、実質的には陸上車両11の長手方向軸23に沿って車両の後方を見ることができる。
【0029】
図8A、図8B及び図8Cに描かれているように、本発明の装置10は、その作動時に、符号30で示されている複数の照明ゾーンを提供する。これらの照明ゾーンは、陸上車両11の意図された移動方向に対して、側面方向に外向きである位置で目に見えて認識できる電磁放射線を提供する第1照明ゾーン31(図8A)を含む。この第1照明ゾーンは、装置が第1のモードで動作しているときに、目に見えて認識できる電磁放射線を、陸上車両11を基準にして後方に、及び隣接する車線で移動する車両に向けるように設計されている。
【0030】
なおさらに、第2照明ゾーン32は、陸上車両の移動方向に対して実質的に側面方向に内向きに向けられ、装置が第2のモードで動作しているときに同じ運転者が知覚できる目に見えて認識できる電磁放射線を提供する。通常はこの第2照明ゾーンは、陸上車両11の安全な運転で重要である可能性がある他の情報だけではなく、陸上車両11の操作状態に関する陸上車両11の運転者にとって関心のある情報も送信するために利用される。
【0031】
なおさらに、装置10は、その作動時に、装置が第3のモードで動作しているときに実質的に側面方向に内向きに、且つ地上の表面に向かって下方に向けられる第3照明ゾーン33を提供する。第3照明ゾーンは、通常は、運転者が安全に陸上車両に出入りするために、視界が減少した時間帯に、側面及び陸上車両に隣接する領域を照明する目的で活用される。これらの種々の照明ゾーンは、詳細に後述する。
【0032】
ここで図1を参照すると、本発明の第1形式の装置10は、符号40で示され、通常は、陸上車両11の外面上のミラー位置21に取り付けられているミラー筐体の中に組み込まれている。
【0033】
ミラー筐体又は囲いは、後部壁41を有し、側壁42は、そこから外向きに伸びている。
【0034】
側壁42は、既定の寸法を有する開口44を形成する周辺端縁43を有する。後部壁41と側壁42とは、さらに、装置10を受け入れ、取り囲む空洞45と、図示されていない例えば可動斜面等の他の関連する手段とを形成する。
【0035】
理解されるように、斜面は、装置10を少なくとも部分的に嵌って受け入れる空洞も含んでよい。斜面は、筐体40の中で装置10を可動自在に支える。
【0036】
装置10は、アクチュエータ(不図示)によって手動又は遠隔のどちらかで、陸上車両11の運転者(不図示)によって使用される種々の視線を基準にして、既定の角度方向に位置調整できる。装置のこの動きは、運転者が陸上車両11の後方で自分の既定の視野を調整できる手段を提供する。
【0037】
本発明の装置10は、図1及び以下に見られるように、符号50で示され、前面の、第1の又は外側に面する面51と、反対の第2の又は後方に面する面52とを有する半透明の基板を含む。
【0038】
自動車用途では、半透明の基板は、実質的に中立の有色の、ダイクロイック(dichroic)の、エレクトロクロミック(electrochromic)の、及び/又はこれらの組み合わせから選択される半透明ミラーである。半透明の基板すなわちミラー50は、さらに、実質的には形状とサイズで、筐体40の周辺端縁43によって画定される開口44に一致する周辺端縁53によって画定される。半透明のミラーすなわち基板50は、組み立てられると、実質的に開口44を塞ぐ。本発明の半透明の基板又はミラー50は、いくつかの形状に形成することが可能である。
【0039】
図1及び図7に見られるように、半透明の基板すなわちミラーは、通常は、それに極めて反射するコーティングが塗布された実質的に透明な、又は半透明な基板を備える。理解されなければならないように、一方では反射コーティングは、第1のすなわち外側に面する表面51に、又は代替策では、及びさらに通常は反対の第2の、すなわち後方に面する表面52のどちらかに塗布されるのがよい。高度に反射するコーティングは、例えばクロム等の商業的に入手可能な反射面を提供するように塗布又は形成されてよい。又、任意の数の異なったきわめて反射するか又はミラー状のコーティング或は物質を備えてもよい。
【0040】
さらに、例えば、他のコーティングが例えばマスキング層等のような半透明の基板すなわちミラーを、実質的に不透明にする反対の後方に面する表面52に塗布してもよい。
【0041】
自動車用途の場合、半透明のミラーすなわち基板50の結果として生じる反射率は、一般的には平均で約35%を超えていなければならない。
【0042】
しかしながら、他の商業的用途では、装置10の最終的用途に応じて増減される反射率を採用してもよい。
【0043】
例えば、図1及び図7で最もよく見られるように、半透明の基板すなわちミラー50は、目に見えて認識できる電磁放射線信号が通過可能な第1のすなわち一次領域61と、隣接する二次的な領域62とを有する。
【0044】
ここでは2つの領域だけが示され、そして説明されているが、装置10の最終用途に応じて複数の二次領域を有することが可能であることは言うまでもない。これらの二次的な領域は、互いに隣接可能な、あるいはある距離をおいて離間することが可能であり、半透明な基板又はミラー50の回りの種々の位置に配置してもよい。
【0045】
しかしながら、一般的事項として、第1のすなわち一次的な領域61は、既定の割合の目に見えて認識できる電磁放射線又は周囲環境から生じる光を同時に反射する一方で、同じように向けられた目に見えて認識できる電磁放射線の一部を通す。
【0046】
他方、二次領域62は、周囲の目に見えて認識できる電磁放射線を反射するように作動し、それ以外の場合は名目上不透明と見なされる。
【0047】
反対の後方に面する表面52に塗布されるところの、反射するか又は他のマスキング層によれば、二次領域62は完全に不透明と見なされてよい。前述したように、半透明な基板すなわちミラー50の、一次領域と二次領域の両方を含む全体的な表面積の結合された平均反射率は、装置10が前記に留意されたような自動車用途のために利用されているときには、通常は約35%を超えている。他の工業用途では平均反射率は、所望される最終用途に応じてさらに低いか、又はさらに高い場合がある。
【0048】
図面に見られるように、二次領域62は、実質的には連続し、自動車用途の場合には、その第1の外部に面する表面51に当たる周囲の目に見える電磁放射線の約35%より多くを反射する。典型的には大抵の自動車用途では、二次領域62は、平均して、周囲の目に見えて認識できる電磁放射線の約10%未満を通過させる。
【0049】
他方、第1のすなわち一次領域61は、可視電磁放射線の約50%未満を通過させ、さらに平均で可視電磁放射線の約40%未満を反射する。前記に留意された範囲は、自動車用途には適切であることが判明しているが、他の広い範囲又は狭い範囲が他の工業用途に有用であってよいことが認識される。
【0050】
図1で分かるように、半透明ミラー50は、既定のパターンに形成可能で、及び反射コーティングの種々の密度で形成可能で、かつ、目に見えて認識可能な電磁放射線のそこの通過を容易にする複数の開口すなわち領域63を含む。
【0051】
半透明ミラーである基板50に関し、第1のすなわち一次領域61は、提供されている関連する反射コーティングの中に厚さが薄くなった領域を含む種々の異なる手段によって形成することが可能である。ミラーコーティングのこれらの厚さが薄くなった領域は、増加した量の目に見えて認識できる電磁放射線が二次領域62内の隣接するさらに厚い領域に相対比較してそこを通過できるようにする。
【0052】
さらに前述したように、二次領域は、目に見えて認識できる電磁放射線が実質的にそこを通過しないようにする不透明のマスキング層でコーティングすることも可能である。さらに、半透明ミラーすなわち基板50は、ダイクロイックのミラーコーティングをそこに塗布させてもよい。
【0053】
種々のタイプのダイクロイックミラーコーティングの実用性が、ほんの数例を挙げれば米国特許第5,014,167号明細書と第5,207,492号明細書を含む種々の米国特許に説明されている。これらのダイクロイックミラーコーティングは、当該技術分野において周知であるため、これらのそれぞれのミラーコーティングの性質及び動作に関する追加説明はしない。このようなダイクロイックミラーコーティングと関連して、実質的に不透明なマスキング層が、前述されたように、二次領域62の上に塗布されてもよく、それによって二次領域を実質的に不透明にし、さらに可視電磁放射線が覆われていない第1のすなわち一次領域61を通過できるようにする。
【0054】
従来技術の特許で説明されているように、半透明なミラーすなわち基板50に塗布されるダイクロイックミラーコーティングは、選択された帯域の電磁放射線の内の増加した量の目に見えて認識できる電磁放射線がそこを通過できるようにする一方で、他の帯域の電磁放射線よりも大量に既定の帯域の目に見えて認識できる電磁放射線又は光を通し、それによって結果として生じる半透明のミラーすなわち基板50を、平均して、目に見えて認識できる電磁放射線の許容できる反射体にするために選択することが可能である。
【0055】
加えて、別の許容できる半透明なミラーすなわち基板50は、その教示が参照することにより本書に組み込まれている米国特許第6,257,746号明細書と、第6,512,624号明細書に見られる構造に類似した構造のエレクトロクロミックミラーを含んでよい。
【0056】
これらの教示に鑑みて、エレクトロクロミックミラーは、さらに詳しく後述するように、本発明10の実践で有用であってよい。装置の最終用途に応じて結合された基板50を提供することも可能である。
【0057】
ここで図1及び以下を参照すると、本発明の装置10は、符号70で示されている第1の実質的に不透明な基板を含む。第1の不透明な基板は、後述する複数の電磁放射線エミッタを取り付けるために回路基板として少なくとも部分的に動作する。
【0058】
第1の基板70は、通常は、半透明なミラー50の第2のすなわち後方に面する表面52を基準にして並置される第1の表面71を有する。第1の基板70は、別個の第2の表面72を有する。なおさらに、目に見えて認識できる電磁放射線が通過可能な、複数の領域が形成されてもよいが、第1の表面70は、1つの領域73(図1)を少なくとも部分的に形成する。
【0059】
分かるように、電磁放射線が通過可能な領域73は、第1の基板70内に形成され、底を取って伸びる複数の開口74を含んでよい。開口74は、陸上車両11を基準にしてある距離をおいて他によって見られ、理解されてよい結果的に生じる視覚信号を提供するために所定のパターンで配置される。
【0060】
図1及び図2で分かるように、第1の実質的に不透明な基板70は、その第2の表面72の上に、第1の複数の電磁放射線エミッタ75を取り付ける。第2の表面72は、それぞれの電磁放射線エミッタ75を、通常は陸上車両11によって提供される電力源に電気的に結合する導電性の通路(不図示)も取り付ける。理解されなければならないように、第1の複数の電磁放射線エミッタ75は、励起時に、符号76(図3及び図5)で示されている経路に沿って電磁放射線を放射し、図8Aでわかるように第1の照明ゾーン31を形成する目に見えて認識できる電磁放射線を放射する。
【0061】
図1で分かるように、第1の複数の電磁放射線エミッタが第1の不透明な基板70の第2の表面72の上、及び目に見えて認識できる電磁放射線を通す領域73の近くに取り付けられることが理解される。図1に描かれているように、個々の電磁放射線エミッタは、通常、第1の不透明な基板70の中に形成される個々の開口74と関連付けられている。前記説明は目に見えて認識できる電磁放射線を対象としていたが、本発明の手段によって、可視ではないが他の用途で有用となるであろう電磁放射線を放出することが可能である。
【0062】
ここで図1、図3、及び図4を参照すると、本発明の装置10は、符号80で示されている反射体を含んでいることが分かる。この反射体は、標準的な射出成形技術及び事後の反射コーティング手法を活用することによって製作できる。代替法として、それは、その上にきわめて反射するコーティングが形成されている可変形シートから加圧成形又は真空成形により形成することができる。反射体80は、第1の不透明な基板70の第2の表面72の近くに配置される第1の表面81と、図3に関して最もよくわかるように別個の第2の表面82とを有する。
【0063】
図4に示されているような装置では、第1の不透明な基板70が、反射体80が半透明なミラーすなわち基板50を基準にして少なくとも部分的に並置されるように反射体80と嵌め合って協調する。
【0064】
図4に関して分かるように、第1の複数の電磁放射線エミッタ75が、反射体80の第1の表面81の近くであるが、反射体80の第1の表面81を基準にして離間関係で配置されることが理解されるであろう。それぞれ図1及び図3の検討によって最もよく理解されるように、反射体80は、第1の部分83と、第2の部分84とを含む。反射体80の第1の部分83は、空洞86を形成する複数の個々の反射体窪み85を含む。個々の反射体窪み85は、通常は、第1の複数の電磁放射線エミッタ75を基準にして実質的に偏心反射関係で配置される。励起時に、それぞれの反射体窪みは、描かれているように、第1の方向で第1の複数の電磁放射線エミッタ75によって放出される目に見えて認識できる電磁放射線76を、図8Aで分かるように照明ゾーン31の中に個々に反射する。
【0065】
図面に描かれているように、それぞれの反射体窪み85は、通常は、符号90によって示されている複数の反射体小面を含む。それぞれの反射体小面は、本発明の種々の運転モードの間に図8Aから図8Cそれぞれに描かれているように、照明ゾーンの中に、放出された目に見えて認識できる電磁放射線を反射するように作動する。反射体80の第2の部分84に関して、反射体80の第2の部分84が、反射体を通して伸び、後述する第2の電磁放射線エミッタによって生成される目に見えて認識できる電磁放射線がそこを通過できるようにする開口91を少なくとも部分的に備えることが理解されなければならない。
【0066】
反射体の第2の部分84は、開口91に隣接して位置し、反射体80(図4)の第2の表面82を基準にして離間関係でさらに配置され、後述するような第2の電磁放射線エミッタを基準にして反射関係で向けられる反射面93(図5)を有する反射体小面92を含む。
【0067】
図3で分かるように、第2の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる電磁放射線は、第2の部分84の反射体小面92によって、それが図8Cで分かるように照明ゾーン33の中に入る第2の方向で反射されることが理解される。留意されなければならないように、両方のエミッタからの目に見えて認識できる電磁放射線は、半透明な基板50の第1の領域61によって通され、第1の基板70の第1の表面の前方の位置で見られる。
【0068】
ここで図1、図3、図4及び図5を参照すると、装置10が、第1の実質的に不透明な基板70を基準にして離間関係で配置される第2の支持基板100を含むことが分かる。描かれているように、反射体80は、それぞれ第1の基板と、第2の基板70と100のその間に配置される。図面で分かるように、第2の支持基板は、反射体80の第2の表面82と少なくとも部分的に接触してのる第1の表面101と、第2の表面102とを有する。なおさらに、図4で分かるように、複数の開口103は、第2の支持基板100の中に形成される。開口103の中に嵌め合って受け入れられ、開口103を基準にして閉塞関係で配置されるのは、側面の発光ダイオードとしてここに描かれている個々の第2の電磁放射線エミッタ104である。
【0069】
図4に描かれているように、ここで側面発光する発光ダイオード104として描かれている第2の複数の電磁放射線エミッタのそれぞれが、ヒートシンク105を含むことが理解されなければならない。理解されなければならないように、運転中、及び励起時に、第2の複数の電磁放射線エミッタ104は熱エネルギーを生成する。装置は、図4に示されているように、第2の複数の電磁放射線エミッタ14によって生成される熱エネルギーが、筐体40の中に少なくとも部分的に消散し、それにより示されているように装置10及び/又は個々の電磁放射線エミッタ104の故障を引き起こす可能性のある、装置10内での熱エネルギーの過度の蓄積を妨げることができる。励起時に、第2の複数の電磁放射線エミッタ104は、図8Cで分かるように照明ゾーン33を形成するために移動コースに沿って反射体80の第2の部分84によって反射される目に見えて認識可能な電磁放射線106を放出する。この第2の移動コースの一部は、第1の電磁放射線エミッタ75によって提供される方向とは異なった方向にある。
【0070】
図1、図2、及び図4を検討することにより最もよく理解されるように、装置10は、符号110で示されている第3の複数の電磁放射線エミッタを含んでよい。この第3の複数の電磁放射線エミッタ110は、第1の基板70の第2の表面72の上に取り付けられ、第1の基板(不図示)の第2の表面によって支えられる適切な電気経路に電気的に結合されている。図3及び図4に関して最も明らかに分かるように、第3の複数の電磁放射線エミッタ110は、それぞれ個々に、形成され、それ以外の場合図8Bで分かるような照明ゾーン32の中に、第3の方向で第3の複数の電磁放射線によって放出される電磁放射線111を投射するための様式で向けられているそれぞれの反射体窪み85に関連している。
【0071】
ここで図1及び以下を参照すると、装置10が、符号120で示されている筐体を含むことがわかる。該筐体は、前述された種々の装置を何らかの入れ子にされた装置の中で受け入れ、部分的に取り囲むように作動することができる。この点で、筐体120は、底部121を含む。底部121は、それぞれの第2の複数の電磁放射線エミッタ104のヒートシンク105を基準にして実質的に同軸で位置合わせされる複数の開口122を含む。開口122は、それぞれの第2の電磁放射線エミッタの励起の間に発生する熱エネルギーの、陸上車両11に取り付けられる筐体40の中への消散をさらに容易にする。底部121を基準にして概して通常は上方に伸びるのは、実質的に連続する側壁123である。側壁部及び底部121は、前述された装置をはめ合って、入れ子状に受け入れ、それ以外の場合作動可能に協調する空洞124を形成する。筐体120は、それ自体、次に、半透明なミラーすなわち基板50とともに、筐体40の中に受け入れられるミラー斜面(不図示)に嵌ってあるいはそれ以外の場合取り付けられる。このようにして、装置10は、陸上車両11の運転者に有用となるために適切な位置で向けることができる。
【0072】
ここで図7を参照すると、本発明の第2の形式が、符号130で示されている。そこに示されているように、第2の形式の本発明は、第1の形式の本発明10の特長に類似する多くの特長を含む。多くの例での類似する構造が示され、そのために類似する番号が付いている。この点で、半透明なミラーすなわち基板50、第2の基板100及び筐体120は、本発明の第1の形式に関して説明される筐体と実質的に同一であるため、それらの構造に関する追加の説明は必要としない。第2の形式は、図1に描かれているような第1の形式に関して見られる形状とは異なる形状を有する第1の基板131を含む。第1の基板131は、第1の表面132と第2の表面133を有する。
【0073】
分かるように、第1の複数の電磁放射線エミッタ134は、第2の表面133上に取り付けられている。適切な電線用導管が第2の表面によって支えられ、自動車プラットホーム11によって通常は供給される電源に結合されている。
【0074】
図6を検討することにより理解されなければならないように、第1の基板、及び組み合わされ、図6で分かる組み立てられた形式の筐体120が、後述するような放出された電磁放射線が通過する別々の領域135を形成する。この電磁放射線は、次に、それが、装置130からある距離をおいて見ることができる別個の信号を形成するように半透明なミラーすなわち基板50によって通される。理解されなければならないように、及び組み立てられたとき、第1の表面132は、半透明な基板50の第2の表面52を基準にして、領域61の中で並置されるであろう。
【0075】
図7で分かるように、本発明130の第2の形式は、第1の表面141と、別個の第2の表面142を有する反射体140を含む。なおさらに、反射体は、第1の部分143と第2の部分144を有する。
【0076】
図7で分かるように、第1の部分143は、本発明10の前記形式で見られる機能とその全体的な機能で幾分類似する複数の個々に別個の反射体窪み150で形成される。この点で、複数の反射体窪み150が、個別の反射体小面151(図6)によって形成され、分かるように、種々の方向で電磁放射線152を反射するように作動する。
【0077】
図6で分かるように、複数の反射体窪み150のいくつかは、図8Aで見られるような照明ゾーン31の中で見られるために第1の方向で放出された電磁放射線152を反射する。さらに、反射体140の第2の部分144は、反射体140の中に形成される個別の開口160によって少なくとも部分的に形成される。なおさらに、第2の部分144は、第1の表面141から離れて伸び、第2の電磁放射線エミッタ104を基準にして反射関係で配置され、第2の基板100の上に取り付けられる個別の反射体小面161を含む。励起時に、第2の複数の電磁放射線エミッタ104の電磁放射線は、162と名付けられた線によって示されるような第2の方向で反射される。
【0078】
次に、電磁放射線は、図8Cで分かるような照明ゾーン33に提供される。
【0079】
本発明130の第2の形式では、第1の基板131の第2の表面133に取り付けられる第3の複数の電磁放射線エミッタ170が提供される。励起時に、第3の複数の電磁放射線エミッタは、個々の反射体窪み150によって、図8Bで分かるような照明ゾーン32の中に反射される電磁放射線171を提供するように作動することができる。
【0080】
図6で分かるように、本発明130の第2の形式は、組み立てられた構成で示され、この組み立てられた構成は、次に、半透明なミラー又は基板50とともにミラー斜面(不図示)で受け入れられるか、あるいはそれ以外の場合は取り付けられ、その後陸上車両11の運転者に有用になるために適切な様式で向けられる。
(動作)
本発明の説明されている実施形態の動作は、容易に明らかになると考えられるので、この点で簡略に要約する。
【0081】
ここで図1及び以下を参照すると、本発明の電磁放射線装置10と130は、第1の表面と第2の表面81、82、141、142、及び第1の部分と第2の部分83、84、143、144とを有する反射体10と140を含んでいる。さらに、この装置10、130は、第1の表面に隣接して配置されており、励起時に、第1の表面の前方の位置で可視となるために反射体の第1の部分によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線76、152を放射する第1の電磁放射線エミッタ75、134と、反射体の第2の表面2が隣接して配置されており、励起時に、第1の表面の前方の位置で可視と成るために反射体の第2の部分によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線162を放射する第2の電磁放射線エミッタ104とをさらに含んでいる。
【0082】
本発明の電磁放射線装置10は、半透明のミラーすなわち基板50をさらに含む。第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタ75、104、134によって放出される目に見えて認識できる電磁放射線は、半透明のミラーを通過し、ある距離をおいて、異なる方向で、通常はそれぞれ照明ゾーン31、32、及び33の中で見ることができる。
【0083】
電磁放射線装置10に関して、本発明は、半透明なミラーすなわち基板50と反射体80のその間に配置される第1の実質的に不透明な基板70を含む。第1の不透明な基板は、目に見えて認識できる電磁放射線が通過可能な領域73を形成する。第1の形式と第2の形式の本発明10と130に関して、第1の電磁放射線エミッタ75、134は第1の不透明な基板70、131の上に、目に見えて認識できる電磁放射線を通過する領域近くに取り付けられている。
【0084】
本発明の電磁放射線装置10と130は、さらに、反射体80,140の第2の表面82、142に関して離間した関係で配置される第2の基板100を含む。この点で、反射体は、第1の基板70、131と第2の基板100のその間に位置し、第2の電磁放射線装置104は、第2の基板100に取り付けられる。第1の形式と第2の形式の本発明に関して、反射体80、140の第1の部分83、143は、複数の反射体小面を有する反射体窪み85、150を少なくとも部分的に備える。それぞれの反射窪みは、通常は第1の電磁放射線エミッタ75、134を基準にして偏心反射関係で配置される空洞86をそれぞれ形成する。それぞれの反射体窪みは、図面に描かれているように第1の方向で第1の電磁放射線エミッタ75、134によって放出された、放出された目に見えて認識できる電磁放射線を反射する。見られるような装置では、反射体80、140の第2の部分が、第2の電磁放射線エミッタ104によって生成される目に見えて認識できる電磁放射線が通過できるようにする開口91、160を少なくとも部分的に備える。第2の部分は、開口に隣接して位置し、反射体80、140の第2の表面82、142を基準にして離間関係で、及び第2の電磁放射線エミッタ104を基準にして反射関係でさらに配置される反射面を有する反射体小面92、161を含む。第2の電磁放射線エミッタ104によって放出される目に見えて認識できる電磁放射線は、第2の方向で反射体の第2の部分の反射体小面によって反射される。
【0085】
見られるような装置では、第3の電磁放射線エミッタ110、170が、第1の基板70、100の第2の表面72、133に取り付けられ、第3の電磁放射線エミッタによって生成される電磁放射線は第3の方向で反射体小面の1つによって反射される。組み立てられるとき、及び図面で分かるように、放出される目に見えて認識できる電磁放射線は、半透明な基板すなわちミラー50を通過し、それぞれ陸上車両11の運転者又はそれに隣接して移動する他の車両に有用となるために、第1の照明ゾーン、第2の照明ゾーン、及び第3の照明ゾーン31、32、及び33に入るように作動する。
【0086】
したがって、本発明の電磁放射線装置10、130は、これまで活用された従来技術の装置に優る多くの優位点を提供することが分かる。認識されるように、本装置10と130は、コンパクトで費用効率が高く、それにより認識できる電磁放射線が種々の方向に投射可能な便利な手段とパターンを、陸上車両の使用で運転者を手助けするために陸上車両に関連してさらに提供する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の1形式である電磁放射線装置の大幅に簡略化された分解斜視図である。
【図2】その下の構造を示すためにその半透明基板が取り除かれた本発明の電磁放射線装置の部分平面図である。
【図3】本発明に係る電磁放射線装置の図2の線3−3に沿った位置から得られた横断方向垂直断面図である。
【図4】本発明に係る電磁放射線装置の図2の線4−4に沿った位置から得られた長手方向垂直断面図である。
【図5】本発明に係る電磁放射線装置の図2の線3−3に沿った位置から得られた横断方向斜視垂直断面図である。
【図6】本発明に係る第2形式の電磁放射線装置の部分的な平面図である。
【図7】本発明に係る第2形式の電磁放射線装置の大幅に簡略化された分解斜視図である。
【図8A】種々の運転モード中に本発明の第1形式と第2形式とによって放出された目に見える認識可能な電磁放射線のパターンの大幅に簡略化された該略図である。
【図8B】種々の運転モード中に本発明の第1形式と第2形式とによって放出された目に見えて認識可能な電磁放射線パターンの大幅に簡略化された該略図である。
【図8C】種々の運転モード中に本発明の第1形式と第2形式とによって放出された目に見えて認識可能な電磁放射線パターンの大幅に簡略化された該略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
別々の第1の表面と第2の表面及び第1の部分と第2の部分とを有する反射体と、
第1の表面に隣接して配置され、励起時に第1の表面の前方位置で可視となるために反射体の第1の部分によって反射される目で見えて認識できる電磁放射線を放出する第1の電磁放射線エミッタと、
反射体の第2の表面に隣接して配置され、励起時に、第1の表面の前方位置で可視となるために反射体の第2の部分によって反射される目に見えて認識できる電磁放射線を放出する第2の電磁放射線エミッタと、
を備える電磁放射線装置。
【請求項2】
反射体に対して並置され、第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる電磁放射線が半透明な基板を通過する半透明な基板と、
をさらに備える請求項1に記載の電磁放射線装置。
【請求項3】
放出された目に見えて認識できる電磁放射線を通す反射体の近くに配置される半透明な基板と、
半透明な基板と反射体との間に配置される第1の実質的に不透明な基板であって、
不透明な基板が目に見えて認識できる電磁放射線が通過可能な領域を少なくとも部分的に形成し、第1の電磁放射線エミッタが、第1の実質的に不透明な基板の上に、及び目に見えて認識できる電磁放射線を通す領域の近くに取り付けられる第1の実質的に不透明な基板と、
をさらに備える請求項1に記載の電磁放射線装置。
【請求項4】
半透明な基板が、第1の外側に面する表面と、第2の内側に面する表面とを有し、
第1の実質的に不透明な基板が、ミラーの第2の内側に面する表面に対して並置される第1の表面と、第2の表面とを有し、
第1の電磁放射線エミッタがその第2の表面上に取り付けられ、
反射体の第1の表面が第1の基板の第2の表面に隣接して配置される請求項3に記載の電磁放射線装置。
【請求項5】
反射体の第2の表面に対して離間した関係で配置される第2の基板であって、
反射体が第1の基板と第2の基板の間に位置し、第2の基板が第1の表面と第2の表面を有し、第2の電磁放射線装置が第2の基板に取り付けられる請求項3に記載の電磁放射線装置。
【請求項6】
反射体の第1の部分が、反射体窪みを少なくとも部分的に備え、
反射体窪みは、第1の電磁放射線エミッタに対して偏心反射関係で配置される空洞を形成し、
反射体窪みが、第1の方向で第1の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる電磁放射線を反射する請求項1に記載の電磁放射線装置。
【請求項7】
反射体の第2の部分が、第2の電磁放射線によって生成される目に見えて認識できる電磁放射線がそこを通過できるようにする開口を少なくとも部分的に備えるとともに、
反射面を有する反射体小面が、さらに反射体の第2の表面に対して離間した関係で配置され、
第2の電磁放射線エミッタに対して反射関係で配置される開口に隣接して位置し、第2の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる電磁放射線が、第2の方向で反射体の第2の部分の反射体小面によって反射される請求項6に記載の電磁放射線装置。
【請求項8】
反射体の第1の表面に隣接して配置され、励起時に第3の方向で反射体の第1の部分によって少なくとも部分的に反射される目に見えて認識できる電磁放射線を放出する第3の電磁放射線エミッタと、
をさらに備える請求項7に記載の電磁放射線エミッタ。
【請求項9】
陸上で支えられ、内部空洞を形成する筐体であって、
筐体が、その内部空洞へのアクセスを可能にする開口をさらに形成し、
反射体、及び第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタとが筐体の中の空洞中に受け入れられる筐体と、
筐体によって支えられ、筐体の開口に対して実質的に閉塞関係で配置される半透明な基板であって、半透明な基板が第1の外向きに面する表面と、反対の内向きに面する表面とを有し、反射体の第1の表面が、半透明な基板の第2の内向きに面する表面近くに配置され、
半透明な基板が、第1の電磁放射線エミッタ、第2の電磁放射線エミッタ、及び第3の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる光を通し、第1の方向で移動している目に見えて認識できる光が、陸上車両の移動方向に対して実質的に側面方向に外向きに向けられ、第2の方向で移動している目に見えて認識できる光が陸上車両の移動方向に対して実質的に下向きに向けられ、第3の方向で移動している目に見えて認識できる光が、陸上車両の移動方向に対して実質的に側面方向に内向きに向けられる半透明な基板と、
をさらに備える請求項8に記載の電磁放射線装置。
【請求項10】
半透明な基板が、実質的に中立に有色ミラー、ダイクロイックミラー、及びエレクトロクロモイックミラーを備えるグループの中から選択される半透明なミラーである請求項9に記載の電磁放射線装置。
【請求項11】
別々の第1の表面と第2の表面とを有し、目に見えて認識できる電磁放射線がそこを通過できるようにする開口を少なくとも部分的に形成する第1の支持基板と、
第1の支持基板の第2の表面の上、及び開口の近くに配置される第1の電磁放射線エミッタと、
第1の部分と第2の部分とを有し、第1の部分が第1の電磁放射線エミッタに対して反射関係で向けられ、放出された電磁放射線が第1の支持基板の第1の表面の前方の位置で検出できるように開口を通って第1の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を少なくとも部分的に反射する反射体と、
第1の支持基板に対して離間関係で配置され、反射体が第2の電磁放射線エミッタと第1の支持基板の間に配置され、反射体の第2の部分が、放出される電磁放射線が第1の支持基板の前方の位置で検出できるように、開口を通って第2の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を少なくとも部分的に反射する第2の電磁放射線エミッタと、
を備える電磁放射線装置。
【請求項12】
第1の外向きに面する表面と第2の内向きに面する表面とを有し、第1の支持表面の第1の表面が、半透明な基板の第2の内向きに面する表面に対して並置される半透明な基板と、
反射体に対して離間関係で配置され、反射体が第1の支持基板と第2の支持基板のその間に配置され、第2の電磁放射線エミッタが第2の基板によって支えられ、反射体の第2の部分が反射体と第2の基板の間に少なくとも部分的に配置される第2の基板と、
をさらに備える請求項11に記載の電磁放射線装置。
【請求項13】
第1の支持基板によって少なくとも部分的に形成される開口が、パターンで向けられる複数の開口を備え、
第1の電磁放射線エミッタが、それぞれの開口のそれぞれの近くに個別に配置される複数の第1の電磁放射線エミッタを備え、反射体の第1の部分が、個別の第1の電磁放射線エミッタに対して反射関係で向けられる個々の反射体窪みを備え、
反射体の第1の部分が、第1の方向で複数の第1の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を反射し、それが半透明な基板によって実質的に通される請求項12に記載の電磁放射線装置。
【請求項14】
反射体の第2の部分が、第2の方向で第2の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を反射し、それが半透明な基板によって実質的に通される請求項13に記載の電磁放射線装置。
【請求項15】
第1の支持基板の第2の表面上に配置され、励起時に、反射体の第1の部分によって反射される電磁放射線を放出する第3の電磁放射線エミッタであって、個々の反射体窪みの少なくともいくつかが、第3の方向で少なくとも部分的に第1の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線を反射し、それが半透明な基板によってその後通される第3の電磁放射線エミッタと、
をさらに備える請求項14に記載の電磁放射線装置。
【請求項16】
空洞を形成する筐体であって、第1の基板と第2の基板と、反射体とが筐体の空洞に受け入れられる筐体と、
をさらに備える請求項12に記載の電磁放射線装置。
【請求項17】
第2の電磁放射線エミッタが複数の第2の電磁放射線エミッタを備え、励起時に、複数の第2の電磁放射線エミッタが熱エネルギーを生成し、
第2の基板と筐体が、複数の第2の電磁放射線エミッタによって生成される熱エネルギーの消散を少なくとも部分的に容易にする請求項16に記載の電磁放射線装置。
【請求項18】
第2の電磁放射線エミッタがヒートシンクを有する発光ダイオードを備え、
第2の支持基板が第1の表面と、反対の第2の表面とを有し、
開口が第2の基板を通って伸び、第2の電磁放射線エミッタが開口を実質的に閉塞し、
筐体が、第2の支持基板によって形成される開口に対して実質的に同軸で位置合わせされる開口を形成し、
ヒートシンクが、それが筐体によって形成される開口を通して励起されるときに第2の電磁放射線エミッタによって生成される熱を少なくとも部分的に消散する請求項17に記載の電磁放射線装置。
【請求項19】
半透明な基板が、実質的に中立の有色の、ダイクロイックの、エレクトロクロミックの、及びこれらの組み合わせのグループから選択される半透明なミラーである請求項12に記載の電磁放射線装置。
【請求項20】
第1の表面と第2の表面とを有し、そこを目に見えて認識できる光を通す開口を少なくとも部分的に形成する第1の支持基板と、
第2の表面によって支えられ、励起時に、目に見えて認識できる光を放出する第1の電磁放射線エミッタと、
第1の電磁放射線エミッタに対して実質的に覆う偏心反射関係で配置される反射体窪みを少なくとも部分的に形成する第1の部分と、第2の部分とを有する反射体であって、第1の電磁放射線エミッタによって放出される目に見えて認識できる光が反射体窪みによって少なくとも部分的に反射され、以後、それが第1の支持基板の第1の表面の前方の位置から見ることができるように第1の支持基板の開口を通過する反射体と、
反射体に対して離間した関係で配置され、反射体が第1の支持基板と第2の支持基板の間に配置される第2の基板と、
第2の基板によって支えられ、励起時に、反射体の第2の部分によって反射され、それが第1の支持基板の第1の表面の前方の位置から見ることができるように第1の支持基板の開口を通過する目に見えて認識できる光を発する第2の電磁放射線エミッタと、
を備える電磁放射線装置。
【請求項21】
外向きに面する表面と内向きに面する表面とを有する半透明な基板であって、
第1の支持基板が半透明な基板の第2の内向きに面する表面に対して並置され、第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタによって発せられる目に見えて認識できる光が半透明な基板によって通される半透明な基板と、
をさらに備える請求項20に記載の電磁放射線装置。
【請求項22】
第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタが、複数の電磁放射線エミッタを備え、反射体の第1の部分と第2の部分が、複数の方向で目に見えて認識できる光を反射するように作動する請求項21に記載の電磁放射線装置。
【請求項23】
反射体の第2の部分が、第2の電磁放射線エミッタによって発せられる目に見えて認識できる光がそこを通過できるようにする開口を備え、反射体が、反射面を有する反射体小面を含み、反射体小面が、反射体の中に形成される開口を通して第2の電磁放射線エミッタによって発せられる目に見えて認識できる光を反射するために向けられる請求項22に記載の電磁放射線装置。
【請求項24】
半透明な基板が、実質的に中立な有色の、ダイクロイックの、エレクトロクロミックの、又はその組み合わせを備える半透明なミラーのグループの中から選択される半透明なミラーを備える請求項22に記載の電磁放射線装置。
【請求項25】
第1の表面と第2の表面を有し、電磁放射線信号が通過可能な領域をさらに有する第1の支持基板と、
第2の表面によって支えられ、電磁放射線信号が通過可能な領域に隣接して配置される第1の複数の電磁放射線エミッタであって、励起時に、第1の電磁放射線信号を形成する電磁放射線を放出する第1の複数の電磁放射線エミッタと、
第1の複数の電磁放射線エミッタのそれぞれに対して覆う偏心反射関係で個々に配置される複数の反射体窪みを有する反射体であって、反射体が、第2の電磁放射線信号が通過可能な領域をさらに含み、第1の複数の電磁放射線エミッタによって発生する第1の電磁放射線信号が、第1の電磁放射線信号を通す第1の支持基板内の領域を実質的に通過するためにある方向でそれぞれの反射体窪みによって反射される反射体と、
第1の表面と第2の表面とを有し、反射体に対して離間した関係で配置され、反射体が第1の支持面と第2の支持面の間に配置される第2の支持基板と、
第2の支持基板によって支えられ、励起時に、第2の電磁放射線信号を形成する電磁放射線を放出する第2の複数の電磁放射線エミッタであって、第2の電磁放射線信号が、第2の電磁放射線信号を通る反射体の領域と、第1の電磁放射線信号の通過を可能にする第1の支持基板の領域の両方を通過する第2の複数の電磁放射線エミッタと、
を備える電磁放射線装置。
【請求項26】
第1の外向きに面する表面と、第2の内向きに面する表面とを有する半透明な基板であって、第1の支持基板の第1の表面が、半透明な基板の第2の表面に対して並置され、それぞれの第1の電磁放射線エミッタと第2の電磁放射線エミッタによって放出される電磁放射線が複数の方向で半透明な基板を通過する半透明な基板と、
をさらに備える請求項25に記載の電磁放射線装置。
【請求項27】
第1の支持基板の第2の表面で支えられ、励起時に、反射体の第1の部分によって反射され、複数の方向の1つで半透明な基板を通過する第3の電磁放射線エミッタと、
をさらに備える請求項26に記載の電磁放射線装置。
【請求項28】
第2の複数の電磁放射線エミッタが、側面発光ダイオードを少なくとも部分的に備える請求項25に記載の電磁放射線装置。
【請求項29】
半透明な基板が、実質的に中立の有色の、ダイクロイックの、エレクトロクロミックの、及びその組み合わせを備える半透明なミラーのグループから選択される半透明なミラーである請求項26に記載の電磁放射線装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【公表番号】特表2009−500212(P2009−500212A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−518251(P2008−518251)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/023359
【国際公開番号】WO2007/001885
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(507296849)ケイ.ダブリュ.マス カンパニー,インク. (2)
【Fターム(参考)】