説明

電磁調理用調理器具

【課題】 加熱による変形が少ない電磁調理用調理器具の提供
【解決手段】
電磁調理用調理器具10は、底部1に複数の電磁誘導発熱板5が複合固定されている。電磁誘導発熱板5の表面には、複数の貫通孔3がプレスしてあり、貫通穴3の周縁の差込縁4が電磁調理用調理器具10の本体9の底部1に押入されることにより、各電磁誘導発熱板5が底部1に固定される。また、複数の電磁誘導発熱板5からなり、それぞれの電磁誘導発熱板5の周辺に差込縁6があり、差込縁6も本体9の底部1に押入される。これにより、加工が容易で、本体9と電磁誘導発熱板5との接合が強固で、底部1の加熱よる変形が小さく、安全性が高い電磁調理用調理器具10を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁調理用調理器具に関し、特に加熱による変形が少ないものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の調理器具は、アルミニウムを材料として製造されるものが多い。アルミニウムは非電磁誘導材料であるため、非電磁誘導材料を用いて製造された調理器具は、電磁調理器に使えなかった。そこで、複合鍋底を有する調理器具が開発された。例えば、中国実用新案特許200520101543.9では、本体はアルミニウム製であり、その鍋底に電磁誘導材料で作られた金属板が複合される鍋が開示されている。本体の底面には金属板の形状に適合する配置空間が予め形成されており、金属板が本体の底面の位置空間に嵌め込まれて、鍋底と一体となり滑らかな平面を形成する。
【0003】
この技術により、アルミニウム製の調理器具を電磁調理器に使用できるようになった。しかし、鍋底面の配置空間に金属板を嵌合させて、両者の緊密結合を形成しているため、長く使用すると、金属板が鍋本体の底面から剥がれてくる、という問題があった。
【0004】
図10に示す中国実用新案特許200720114784.6には、上面板21と下面板22とを有する電磁誘導発熱板200が鍋底の底部100に固定されているアルミニウム製の鍋が開示されている。底部100は、凸状部11が形成されており、凹凸形状となっている。上面板21には、周縁に差込縁212を有する開孔211がプレス加工されている。
【0005】
底部1の凸状部11と上面板21の開孔211とが対応するように、底部100と上面板21とを嵌合し、さらに、プレス加工を施して、開孔211周辺の差込縁212を底部1に押入する。これにより、底部100の凸状部11が差込縁212の根本部分の円周面213に沿って変形する。これにより、電磁誘導発熱板200をアルミニウム製の鍋の底部100に複合固定する。さらに、下面板22を、溶接により上面板21に固定する。
【0006】
これにより、電磁誘導発熱板200と鍋底100との接合がより堅固となるが、底部100の凸状部11を上面板21の開孔211に嵌合させたり、上面板21と下面板22とを溶接したりして固定するため、技術上難しく、また、生産効率が下がる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国実用新案特許出願 出願番号200520101543.9
【0008】
【特許文献2】中国実用新案特許出願 出願番号200720114784.6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従来の電磁調理用調理器具には、以下に示す改善すべき点があった。前述の電磁調理用調理器具では、金属板或いは電磁誘導発熱板が、鍋の底部に一体として固定されるため、鍋底が、内側に凸状、若しくは、外側に凸状となり、平らでなくなることが多い。このように、電磁調理用調理器具では加熱による変形が大きいため、電磁調理用調理器具が、使用中に回転したり傾いたりして、熱い調理物が溢れて怪我する事故が発生し得る、という改善すべき点がある。
【0010】
そこで、本発明は、加熱による変形が少ない電磁調理用調理器具を提供することを目的とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
【0012】
本発明に係る電磁調理用調理器具は、電磁誘導による発熱によって調理物を調理する電磁調理用調理器具であって、前記電磁調理用調理器具は、本体、前記本体の底部の外表面に配置される発熱部、を有し、前記発熱部は、電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、互いに独立した複数の電磁誘導発熱板によって構成されていること、を特徴とする。
【0013】
これにより、本体の底部において、電磁誘導発熱板が配置された領域毎に加熱による変形が生ずる。電磁誘導発熱板が配置された領域毎の加熱による変形は、1つの電磁誘導発熱板が配置された電磁調理用調理器具の底部の変形より小さい。つまり、電磁調理用調理器具の本体部の底部における加熱による変形は、電磁誘導発熱板が配置された領域毎の加熱による変形の集合となる。よって、電磁調理用調理器具における加熱による変形を小さくすることができる。
【0014】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、隣接する前記電磁誘導発熱板と、所定の間隔を有して配置されること、を特徴とする。
【0015】
これにより、所定の間隔で、電磁誘導発熱板が配置された領域毎の加熱による変形を吸収し、調整することができる。よって、電磁調理用調理器具における加熱による変形を小さくすることができる。
【0016】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、前記本体の底部に押入される差込縁を周縁に有すること、を特徴とする。
【0017】
これにより、電磁調理用調理器具の本体と電磁誘導発熱板とを強固に接続することができる。
【0018】
本発明に係る電磁誘導用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、一又は複数の貫通穴、を有し、前記貫通穴は、前記本体の底部に押入される差込縁を周縁に有すること、を特徴とする。
【0019】
これにより、電磁調理用調理器具の本体と電磁誘導発熱板とを強固に接続することができる。
【0020】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、複数の前記電磁誘導発熱板は、それぞれ、同一の大きさ及び同一の形状を有すること、を特徴とする。
【0021】
これにより、生産性を向上させることができる。
【0022】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、前記本体の中心部分に所定の空間を有するように配置されていること、を特徴とする。
【0023】
これにより、用途に合わせて、複数の外観を構成することができる。
【0024】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、前記本体の前記底部に一様に分布して、配置されること、を特徴とする。
【0025】
これにより、電磁誘導発熱板を均一に本体の底部に配置することができるので、底部の変形を均一にすることができる。
【0026】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、上縁及び下縁が円弧状の扇形状であって、当該扇の左右の側縁が、S字状、円弧状、若しく折れ線形状であること、を特徴とする。
【0027】
これにより、用途に合わせて、複数の外観を構成することができる。
【0028】
本発明に係る電磁調理用調理器具では、前記電磁誘導発熱板は、前記貫通穴は、円形か又は多角形の形状を有し、かつ、前記本体の前記底部のセンターを中心に、環状分布していること、を特徴とする。
【0029】
これにより、電磁調理用調理器具の本体と電磁誘導発熱板とを強固に接続することができる。
【0030】
本発明に係る電磁調理用調理器具の生成方法では、電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、差込縁を周縁に有する電磁誘導発熱板を、隣接する前記電磁誘導発熱板と所定の間隔を有するように、前記電磁調理用調理器具の本体の底部に複数配置し、プレス加工により、前記差込縁を前記底部に押入して、前記電磁誘導発熱板を前記電磁調理用調理器具に固定すること、を特徴とする。
【0031】
これにより、容易な加工により電磁調理用調理器具を生成できるので、生産効率が上がる。
【0032】
本発明に係る電磁調理用調理器具の生成方法では、電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、差込縁を周縁に有する電磁誘導発熱板を、隣接する前記電磁誘導発熱板と所定の間隔を有するように、所定の板材に複数配置し、プレス加工により、前記差込縁を前記板材に押入して、前記電磁誘導発熱板を前記板材に固定し、前記電磁誘導発熱板を固定した前記板材を、前記電磁調理用調理器具に成型すること、を特徴とする。
【0033】
これにより、容易な加工により電磁調理用調理器具を生成できるので、生産効率が上がる。

【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】電磁調理用調理器具10の底面図である。
【図2】電磁調理用調理器具10の断面図である。
【図3】図2の一部を拡大した拡大図である。
【図4】電磁誘導発熱板5の正面図である。
【図5】電磁誘導発熱板5を内側から見た外観図である。
【図6】電磁調理用調理器具10の変形を説明するための図であり、Aは従来の電磁調理用調理器具における変形を、Bは電磁調理用調理器具10における変形を示している。
【図7】電磁誘導発熱板のその他の形状を示す図である。
【図8】電磁誘導発熱板のその他の形状を示す図である。
【図9】電磁誘導発熱板のその他の形状を示す図である。
【図10】従来の電磁調理用調理器具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
【実施例1】
【0036】
本発明の一実施例であるアルミニウム製の電磁調理用調理器具10の底面図を図1に示す。電磁調理用調理器具10は、アルミニウム製の本体9及び複数のステンレス製の電磁誘導発熱板5を有している。
【0037】
本体9は、底部1が平面状の、野菜等の調理物を内包することができる碗型の形状を有している。本体9は、アルミニウムを用いて製造されている。電磁誘導発熱板5は、本体9の底部1の外面に配置される。電磁誘導発熱板5は、磁性金属であるステンレスを用いて製造されている。
【0038】
電磁誘導発熱板5は、それぞれ、同一の大きさ及び形状を有している。また、電磁誘導発熱板5は、本体9の底部1の円周方向に一様に分布されて、配置されている。なお、それぞれの電磁誘導発熱板5は、互いに所定の間隔を有するように配置されている。複数の電磁誘導発熱板5は、それぞれが電磁誘導により発熱し、全体として発熱部2として機能する。
【0039】
電磁誘導発熱板5は、上縁及び下縁が円弧状、左右の側縁がS字状の扇形状を有している。また、電磁誘導発熱板5は、複数の貫通穴3を有している。貫通穴3は、底部1のセンターを中心に環状分布されている。このような電磁誘導発熱板5の形状及び配置、さらには貫通孔3の分布によって、電磁調理用調理器具10の外観上の美観を形成している。
【0040】
電磁誘導発熱板5の内側から見た外観図を図4に示す。電磁誘導発熱板5は、上縁、下縁、及び左右の側縁からなる外周縁に形成される差込縁6、及び。貫通穴3の周縁に形成される差込縁4を有している。
【0041】
電磁調理用調理器具10の断面図を図2に示す。電磁誘導発熱板5は、本体9の底部1に、冷間プレスにより嵌め合わされる。図2における断面図の一部を拡大した拡大図を図3に示す。冷間プレスにより、底部1のアルミニウムを変形させながら、貫通穴3の中に押入する。同時に、貫通穴3の差込縁4が、底部1に押入する。又、それぞれの電磁誘導発熱板5の差込縁6も、底部1に押入する。このように、貫通孔3への底部1を形成するアルミニウムの貫通孔3への押入、及び、差込縁4及び差込縁6の底部1への押入によって、電磁誘導発熱板5を底部1に複合し、固定するので、電磁誘導発熱板5を底部1に強固に固定することができる。
【0042】
なお、電磁調理用調理器具10を製造するにあたっては、先にアルミニウムを用いて本体9を成形し、複数の電磁誘導発熱板5を本体9の底部1プレス圧着して、電磁誘導発熱板5を底部1に複合固定する。又は、本体9を成形するアルミニウム製の板材に、複数の電磁誘導発熱板5をプレス圧着により複合固定した複合板を形成し、その後、複合板をプレス加工して電磁調理用調理器具10の形状を形成するようにしてもよい。
【0043】
このように複数の電磁誘導発熱板5を底部1の外面に配置することによって、底部1の厚さを厚くすることなく、加熱による底部1の変形を少なくすることができる。これは以下の理由によるものと推察される。底部1の変形は、電磁誘導発熱板5の加熱による変形と、底部1の加熱による変形とのバランスにより決定される。本体9と電磁誘導発熱板5とは、異なる材質であるため熱膨張率が異なる。本実施例においては、本体9はアルミニウム、電磁誘導発熱板5はステンレスを用いて形成されている。このため、本体9と電磁誘導発熱板5とでは、加熱による変形が異なる。一方、本体9と電磁誘導発熱板5とは、差込縁4及び差込縁6によって、底部1において、一体として構成されている。よって、電磁調理用調理器具10を加熱すると、底部1が変形する。具体的には、内側に向かって中心部が隆起するように変形したり、外側に向かって中心部が出っ張ったりするように変形する。
【0044】
ここで、従来は、底部1に1枚の電磁誘導発熱板(以下、一枚型電磁誘導発熱板とする)が、本体9の底部1に配置されていた。このため、底部1の変形は、一枚型電磁誘導発熱板全体に対する変形として、具体的には、図6Aに示すように、一枚型電磁誘導発熱板の面積等、一枚型電磁誘導発熱板の大きさに対する変形として現れる。一方、電磁調理用調理器具10では、底部1の変形は、図6Bに示すように、個別の電磁誘導発熱板5に対する変形の集合として、具体的には電磁誘導発熱板5の面積等、電磁誘導発熱板5の大きさに対する集合として現れる。
【0045】
図6A、Bに示すように、個別の電磁誘導発熱板5に対する底部1の変形(変形量L2)は、従来における変形(変形量L1)と比して小さい。また、底部1の変形としても、小さい変形の集合であるため、従来のように内側・外側に大きく凸状となることはなく、比較的滑らかな表面を有する変形となる。よって、電磁調理用調理器具10では、加熱による変形を小さくすることができる。

【0046】
[その他の実施例]
(1)電磁誘導発熱板5の形状 :前述の実施例1においては、電磁誘導発熱板5は、上縁及び下縁が円弧状、左右の側縁がS字状の扇形状を有するとした。しかし、図7に示すように、電磁誘導発熱板5における扇形状の左右の側縁を円弧状に形成するようにしてもよい。また、図8に示すように、電磁誘導発熱板5における扇形状の左右の側縁を直線状に形成するようにしてもよい。さらに、図9に示すように、電磁誘導発熱板5における扇形状の左右の側縁を折れ線状に形成するようにしてもよい。
【0047】
さらに、底部1の中心に空間を設けるようにしたが、中心に空間を設けないようにしてもよい。
【0048】
さらに、前述の実施例1においては、複数の電磁誘導発熱板5は、同一の形状を有するとしたが、それぞれ別の形状であってもよい。
【0049】
(2)電磁誘導発熱板5の配置 : 前述の実施例1においては、電磁誘導発熱板5は、底部1に一様に配置されるとしたが、部分的に密な部分、疎な部分を設けるようにしてもよい。
【0050】
(3)貫通穴3 : 前述の実施例1においては、電磁誘導発熱板5に複数の貫通穴3を設けることとしたが、貫通穴3を設けないようにしてもよい。また、貫通穴3を電磁誘導発熱板5に一様に配置するとしたが、部分的に密な部分、疎な部分を設けるようにしてもよい。
【0051】
前述の実施例1においては、貫通穴3は、円形形状を有するとしたが、多角形形状を有することとしてもよい。
【0052】
(4)電磁調理用調理器具 : 前述の実施例1では、図1〜図9において電磁調理用調理器具として、フライパン形状のものを例示したが、電磁調理器に用いる調理器具であれば、スープパン、中華鍋等であってもよい。

【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る電磁調理用調理器具は、例えば、電磁調理器用のフライパンに用いることができる。

【符号の説明】
【0054】
10・・・・・電磁調理用調理器具
1・・・・・底部
3・・・・・貫通穴
4・・・・・差込縁
5・・・・・電磁誘導発熱板
6・・・・・差込縁
9・・・・・本体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁誘導による発熱によって調理物を調理する電磁調理用調理器具であって、
前記電磁調理用調理器具は、
本体、
前記本体の底部の外表面に配置される発熱部、
を有し、
前記発熱部は、
電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、互いに独立した複数の電磁誘導発熱板によって構成されていること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項2】
請求項1に係る電磁調理用調理器具において、
前記電磁誘導発熱板は、
隣接する前記電磁誘導発熱板と、所定の間隔を有して配置されること、
を特徴とする電磁誘導用調理器具。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に係る電磁調理用調理器具において、
前記電磁誘導発熱板は、
前記本体の底部に押入される差込縁を周縁に有すること、
を特徴とする電磁誘導用調理器具。
【請求項4】
請求項1〜請求項3に係る電磁誘導用調理器具のいずれかにおいて、
前記電磁誘導発熱板は、
一又は複数の貫通穴、
を有し、
前記貫通穴は、
前記本体の底部に押入される差込縁を周縁に有すること、
を特徴とする電磁誘導用調理器具。
【請求項5】
請求項1〜請求項4に係る電磁調理用調理器具のいずれかにおいて、
複数の前記電磁誘導発熱板は、
それぞれ、同一の大きさ及び同一の形状を有すること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項6】
請求項1〜請求項5に係る電磁調理用調理器具のいずれかにおいて、
前記電磁誘導発熱板は、
前記本体の中心部分に所定の空間を有するように配置されていること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項7】
請求項1〜請求項7に係る電磁調理用調理器具のいずれかにおいて、
前記電磁誘導発熱板は、
前記本体の前記底部に一様に分布して、配置されること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項8】
請求項1〜請求項7に係る電磁調理用調理器具のいずれかにおいて、
前記電磁誘導発熱板は、
上縁及び下縁が円弧状の扇形状であって、当該扇の左右の側縁が、S字状、円弧状、若しく折れ線形状であること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項9】
請求項4に係る電磁調理用調理器具において、
前記電磁誘導発熱板は、
前記貫通穴は、
円形か又は多角形の形状を有し、かつ、前記本体の前記底部のセンターを中心に、環状分布していること、
を特徴とする電磁調理用調理器具。
【請求項10】
電磁誘導による発熱によって調理物を調理する電磁調理用調理器具を生成する電磁調理用調理器具の生成方法であって、
電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、差込縁を周縁に有する電磁誘導発熱板を、隣接する前記電磁誘導発熱板と所定の間隔を有するように、前記電磁調理用調理器具の本体の底部に複数配置し、
プレス加工により、前記差込縁を前記底部に押入して、前記電磁誘導発熱板を前記電磁調理用調理器具に固定すること、
を特徴とする電磁調理用調理器具の生成方法。
【請求項11】
電磁誘導による発熱によって調理物を調理する電磁調理用調理器具を生成する電磁調理用調理器具の生成方法であって、
電磁誘導により発熱する電磁誘導発熱板であって、差込縁を周縁に有する電磁誘導発熱板を、隣接する前記電磁誘導発熱板と所定の間隔を有するように、所定の板材に複数配置し、
プレス加工により、前記差込縁を前記板材に押入して、前記電磁誘導発熱板を前記板材に固定し、
前記電磁誘導発熱板を固定した前記板材を、前記電磁調理用調理器具に成型すること、
を特徴とする電磁調理用調理器具の生成方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−103907(P2011−103907A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256599(P2009−256599)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(506282517)
【Fターム(参考)】