説明

静電容量式ポインティングデバイス

【課題】小型であっても操作性の優れた静電容量式ポインティングデバイスを提供する。
【解決手段】x座標を検出する列電極X〜Xと、y座標を検出する行電極Y〜Yとが互いに独立して配列形成されたセンサ基板11と、そのセンサ基板11上に行電極Y〜Y及び列電極X〜Xが配列形成されている領域12を覆うように配置され、上面が操作面14とされる絶縁体13と、操作面14に設けられた触覚により認識可能な操作基準15とよりなる。領域12は操作基準15より大とされ、領域12の中心に操作基準15が位置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は小型携帯機器等に用いて好適な静電容量式ポインティングデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ画面上のカーソル操作を行うために、各種ポインティングデバイスが用いられており、それらの中で小型携帯機器に搭載されているものとして、例えばジョイスティックやトラックボール等があげられる。
【0003】
ジョイスティックは操作レバーを傾動させるものであり、またトラックボールはボールを回転させるものであり、これらのポインティングデバイスは操作部を直接動かすことで、直感的な操作が行えることを特徴としている。しかしながら、操作部を動かす都合上、その分のスペースが必要となり、薄型化が図りづらいという欠点がある。
【0004】
これに対し、表面を指で摺動操作する(撫でる)ことによりカーソル操作を行うタッチパッドは操作部を直接動かす必要がないため、薄型化が可能であり、携帯電話機に小型のタッチパッドを搭載した例が特許文献1に示されている。
【特許文献1】特開2001−23473号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
小型携帯機器に搭載するポインティングデバイスにタッチパッドを用いれば、小型・薄型化を図ることが可能となるものの、タッチパッドの操作面は平面であるため、以下の(1)〜(3)に示すような問題がある。
【0006】
(1)指の感触だけでは操作部のどこを触っているのかわかりにくいため、操作部の位置を把握しづらく、中心と端の区別がつきにくい。特に、タッチパッドを小型にした場合、ブラインドタッチ時に意図せず、操作部の端を操作してしまうことがあり、操作中にすぐに操作部から指が外れる恐れがある。
【0007】
(2)指の感触だけではどの方向に操作しているのかわかりづらいため、指をまっすぐ横に動かしているつもりでも、曲がったり、斜めに動かしていたりする。
【0008】
(3)繰り返し撫でてカーソル移動やリストのスクロール等をする場合、特に親指で上方向に操作する際、上に操作しているつもりでも常に同じ場所を触ってしまい、指の感触だけでは操作しづらい。
【0009】
この発明の目的はこのような問題に鑑み、小型であっても操作しやすい操作性に優れた静電容量式ポインティングデバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明によれば、静電容量式ポインティングデバイスは、x座標を検出する列電極と、y座標を検出する行電極とが互いに独立して配列形成されたセンサ基板と、そのセンサ基板上に行電極及び列電極が配列形成されている領域を覆うように配置され、上面が操作面とされる絶縁体と、操作面に設けられた触覚により認識可能な操作基準とよりなり、前記領域は操作基準より大とされ、前記領域の中心に操作基準が位置される。
【0011】
請求項2の発明では請求項1の発明において、操作基準を押下することで操作されるスイッチがセンサ基板の下側に配置される。
【0012】
請求項3の発明では請求項1又は2の発明において、操作基準が絶縁体と別体とされる。
請求項4の発明では請求項1乃至3のいずれかの発明において、操作基準の回りの操作面を押下することで操作される周辺スイッチがセンサ基板の下側に配置される。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、触覚により認識可能な操作基準が行及び列電極が配列形成されている領域の中心に設けられているため、この操作基準を基準として操作を行うことができ、よって小型であっても操作性の優れた静電容量式ポインティングデバイスを得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による静電容量式ポインティングデバイスの一実施例の構成を示したものである。
【0015】
センサ基板11上には操作された位置のx座標を検出する列電極X(X〜X)と、y座標を検出する行電極Y(Y〜Y)とが直交配置されて配列形成されており、この例では3行×3列の電極が形成されている。行電極Y〜Yと列電極X〜Xとは互いに独立している。
【0016】
センサ基板11上には行電極Y〜Y及び列電極X〜Xが配列形成されている領域(センサ領域)12を覆うように絶縁体13が配置され、この絶縁体13の上面(センサ基板11と反対側の面)が操作面14とされる。操作面14には操作基準15が設けられており、この例では操作基準15は半球状の突起をなすものとされて絶縁体13に一体形成されている。なお、操作基準15は絶縁体13と別体とし、絶縁体13上に貼り付けるようにしてもよい。
【0017】
行電極Y〜Y及び列電極X〜Xが形成されている領域12の大きさは、図1Aに示したように操作基準15の大きさより大とされ、操作基準15は領域12の中心に位置するように設けられている。
【0018】
なお、図1A中、16はセンサ基板11の導出部(ケーブル部)を示し、各行電極Y〜Y及び各列電極X〜Xからそれぞれ引き出された配線パターン17が導出部16に導出されている。各行電極Y〜Y及び各列電極X〜Xは配線パターン17を介して、図1では図示を省略しているが、静電容量検出部及びデータ処理部を備える制御部に接続されている。
【0019】
センサ基板11はPWBやFPC、メンブレン印刷配線板等によって構成され、行電極Y〜Y及び列電極X〜Xはセンサ基板11がPWBやFPCの場合には銅箔等で形成され、メンブレン印刷配線板の場合には銀インクやITOなどの透明抵抗体等で形成される。
【0020】
絶縁体13はこの静電容量式ポインティングデバイス10が小型携帯機器等の筐体に配置される場合はその筐体に相当し、構成材はポリカーボネートやABS、アクリル等の樹脂やガラス等、筐体の仕様に応じた仕様となる。このような絶縁体13に対するセンサ基板11の固定は例えば両面テープ(図示せず)を用いてセンサ基板11を絶縁体13に貼り付けることによって行うことができる。また、例えば図示しない構造物によりセンサ基板11の裏面から絶縁体13に押し付けるようにして固定することもできる。
【0021】
図2〜4は上記のような構成を有する静電容量式ポインティングデバイス10に対する操作例を示したものであり、図中、21は指を示す。突起状の操作基準15の存在により、指21がどの位置を触れているかが触覚により認識可能となり、以下に示すような利点を有するものとなる。
・図4に示したように、操作基準15に沿った操作を行うことが可能となり、操作位置や操作方向を認識しやすく、誤操作しにくい。なお、行電極Y〜Y及び列電極X〜Xが配列形成されている領域12は操作基準15より大きいため、操作基準15に沿って操作した場合、操作基準15の外側に位置する電極によって、操作位置を検出することができる。
・図3Bに示したように、指21で繰り返し撫でて操作する場合、操作基準15により操作感触が指21に伝わるので、指21の感触だけで同じ場所を触らないように操作を修正することが可能となる。これに対し、図3Aは比較として操作基準15がなく、操作面14が単なる平面である従来例の場合を示したものであり、指21で繰り返し撫でて操作する際、従来例では図3Aに示したように常に同じ場所aを触ってしまうといったことが生じ易く、指21の感触だけでは操作しづらいものとなっている。
・操作領域(領域12)の中心に位置する操作基準15により、操作領域の中心を認識しやすくなることから、小型化しても操作中に指21が操作領域から外れにくくなり、また操作方向も認識しやすくなる。
【0022】
このように、この例によれば小型であっても操作性の優れた静電容量式ポインティングデバイスを得ることができる。
【0023】
上述した例では方形をなすセンサ基板11の方形の領域12に3行×3列の電極(Y〜Y,X〜X)が形成されたものとなっているが、電極数、センサ基板11の形状、領域12の形状はこれに限るものではなく、適宜、選択される。図5Bは一例として4行×4列の電極(Y〜Y,X〜X)が方形の領域12に形成された例を示したものであり、また図6A,Bは円形をなすセンサ基板11の円形の領域12にそれぞれ3行×3列の電極(Y〜Y,X〜X)、4行×4列の電極(Y〜Y,X〜X)が形成された例を示したものである。
【0024】
なお、互いに組み合わされて直交配置される行電極Y及び列電極Xをそれぞれ構成する要素eの形状は上述した例では行・列方向に対して辺が45°傾いた正方形としているが、この要素eの形状もこれに限定されるものではなく、例えば図7Aに示した形状に替え、図7B,Cに示したような円形、行・列方向に辺が沿った正方形とすることもできる。
【0025】
図8は操作基準15の各種形状例を示したものであり、図8Aに示した半球状の突起に替え、図8B,Cに示したような方形状の突起とすることもできる。また、操作基準15は突起に限らず、図8Dに示したような凹みとしてもよく、さらに図8Eに示したようなリング状をなすリブや図8Fに示したようなリング状の溝とすることもできる。
【0026】
操作基準15を図8E,Fに示したようなリブや溝とした場合、リブや溝で囲まれた内側の部分の絶縁体13の厚さを操作基準15の外側の部分の絶縁体13の厚さと同じにすることができる。これにより、操作基準15が存在する部分における絶縁体13の厚さに起因する感度の低下を抑制することができ、つまり操作基準15の感度への影響を小さくすることが可能となる。なお、操作基準15をリブや溝とした場合には、例えば操作基準15と絶縁体13とを樹脂成形により一体形成する際、偏肉によるヒケや歪みの発生を少なくすることができる。
【0027】
次に、図9に示した実施例について説明する。
図9は操作基準15を押下することで操作することができるスイッチ(プッシュスイッチ)をセンサ基板11の下側に配置した例を示したものであり、この例ではスイッチ31はメタルドームスイッチとされている。図9中、32はクリック反転するメタルドームを示し、33はメタルドーム32によって導通される電極(図示せず)が形成されている基板を示す。
【0028】
このスイッチ31を備えた静電容量式ポインティングデバイスはこの例では小型携帯機器等の筐体41に取り付けられている。筐体41はこの例では樹脂成形体42と、その上に配置されたフィルム43とよりなり、このフィルム43が図1においてセンサ基板11上に配置されている絶縁体13をなすものとされる。センサ基板11は樹脂成形体42に設けられた開口44に位置し、このセンサ基板11上のフィルム43の上面が操作面14とされる。操作面14には操作基準15が設けられている。なお、センサ基板11の下面にはメタルドーム32を押圧するプッシャ34が配置されている。
【0029】
この図9に示したような構成によれば、ポインターとしての操作(カーソル操作)以外に、スイッチ31による確定機能を付加することができる。押下操作する操作基準15は触覚により認識できるため、その点で押下操作がしやすいものとなる。
【0030】
図10〜12はこのような押下操作されるスイッチ31を備えた静電容量式ポインティングデバイスの他の構成例を示したものであり、図10はセンサ基板11上の絶縁体13が図9のように機器の筐体によって構成されるのではなく、筐体と別体とされた例を示している。絶縁体13は機器の筐体45の開口46に位置し、図10に示したように開口46の内周面と絶縁体13の外周面には互いに係合して絶縁体13を抜け止めする段部46a,13aがそれぞれ形成されている。絶縁体13の上面は操作面14とされ、この操作面14に操作基準15が形成されている。
【0031】
図11は操作基準15が存在する部分の絶縁体のみを筐体と別体とした例を示したものであり、即ち筐体45に形成された開口46に操作基準15を構成する絶縁体13’が位置している。センサ基板11は絶縁体13’の下面に取り付けられている。この例では操作基準15の回りの操作面14は筐体45の上面によって構成される。
【0032】
また、図12は図10に示した筐体45と絶縁体13とが別体とされた構成に対し、操作基準15の回りまで筐体45を延長し、その分絶縁体13を薄くし、操作基準15の回りの操作面14が図11と同様、筐体45の上面によって構成されるようにしたものである。図11ではセンサ基板11はその中央部のみが絶縁体13’に固定され、図11Bに示すように中央部以外はフリーとなっているため、センサ基板11には所要の剛性が要求されるが、この図12に示した構成ではそのような剛性は不要となる。
【0033】
なお、図9〜12に示した各実施例においては、いずれもスイッチ31としてメタルドームスイッチを配置しているが、スイッチ31はこれに限らず、押下操作されるものであればよく、例えばメタルドームに替えてラバードームを用いるタクトスイッチやメンブレンスイッチ、感圧スイッチ等、各種スイッチを用いることができる。
【0034】
次に、図13A,Bに示した実施例について説明する。
この例では前述の図1に示した構成に対し、操作基準15がその回りの絶縁体13と別体とされ、絶縁体13に形成した貫通孔18内に、操作基準15を構成する絶縁体13’が位置しているものとなっている。絶縁体13’はこの例では透光材によって構成され、一方、絶縁体13は不透光材によって構成されており、これにより操作基準15を照光することができるものとなっている。図13B中、51は光源を示し、52は光源51が実装されている基板を示す。
【0035】
光源51から出射された光はセンサ基板11に設けられた穴19を介して絶縁体13’に入射し、これにより操作基準15が照光される。なお、センサ基板11が所要の透光性を有する場合には穴19を不要とすることができる。
【0036】
一方、上記の構成とは逆に、絶縁体13を透光材とし、操作基準15を構成する絶縁体13’を不透光材とすれば、操作基準15以外(操作基準15の回りの操作面14)を照光させることもできる。絶縁体13と13’は例えば2色成形により一体形成することもできる。
【0037】
図13Cは絶縁体13を透明材とし、そのセンサ基板11が貼り付けられる側の面に印刷(図示せず)を施し、センサ基板11と反対側の面に操作基準15を構成する透明な絶縁体13’が位置しているものである。この例では絶縁体13’が位置する部分には絶縁体13に対する印刷をせず、つまり印刷がない状態とすることで操作基準15を照光することができる。
【0038】
図14は前述の図10に示したような操作基準15を押下することにより操作することができるスイッチ(中央スイッチ)31を具備する構成に対し、さらに操作基準15の回りの操作面14を押下することで操作することができる周辺スイッチをセンサ基板11の下側に配置した例を示したものである。
【0039】
周辺スイッチ35はこの例では中央スイッチ31と同様、メタルドームスイッチとされ、図14Aに示したように操作基準15を中心として、言い換えれば中央スイッチ31を中心として円周上に90°間隔で4個配置されている。各メタルドーム32はセンサ基板11の下面に配置されたプッシャ34によって押圧され、クリック反転して基板33上に形成されている電極(図示せず)を導通させる。
【0040】
センサ基板11上の絶縁体13は筐体45と別体とされており、さらに操作基準15を構成する部分の絶縁体13’が回りの絶縁体13と別体とされている。これら絶縁体13及び13’はこの例では弾性シート47を介して筐体45に支持されており、図14Bに示したように筐体45、絶縁体13,13’の下面に弾性シート47が貼り付けられている。このような構成により、絶縁体13及び13’はそれぞれ独立して変位可能とされている。なお、センサ基板11は弾性シート47の下面に配置されている。
【0041】
中央スイッチ31は操作基準15を押下することにより、図14Cに示したように操作され、周辺スイッチ35は操作基準15の回りの絶縁体13の操作面14を押下し、操作面14(絶縁体13)を図14Dに示したように傾動させることで操作される。なお、図14Eに示したように筐体41が樹脂成形体42と、その上に配置されたフィルム43とよりなるものとされて、操作面14が前述の図9に示した構成と同様、フィルム43によって構成される場合は操作面14は傾動せず、局所的にたわむことで周辺スイッチ35が操作される。4個の周辺スイッチ35は4方向スイッチとして機能する。
【0042】
この図14に示した静電容量式ポインティングデバイス10’はいわゆる5WAYスイッチを備えた構成となっており、例えば携帯電話機などに搭載されている5WAYスイッチに替えて、この図14に示した静電容量式ポインティングデバイスを搭載すれば、5WAYスイッチ以外にポインターとしてのタッチパッドを配置したい場合に、そのための占有スペースを確保する必要がなくなり、その点で省スペース化を図ることができる。
【0043】
図15は操作基準15を構成する絶縁体13’を上述した例のように操作基準15の回りの絶縁体13と別体とせず、一体としたものであり、つまり図1に示した構成に図14と同様、5WAYスイッチを付加したものであり、このような構成を採用することもできる。なお、中央スイッチ31を押下操作する際、操作基準15のみが回りの絶縁体13と独立して変位する図14の構成の方が、操作性(操作感触)の点で優れていると言える。
【0044】
図16は中央スイッチ31がなく、4方向スイッチを構成する周辺スイッチ35のみとした例を示したものであり、用途に応じてこのような構成を採用することもできる。
【0045】
図17はこの発明による静電容量式ポインティングデバイスを小型携帯機器に搭載した例を示したものであり、図17Aは携帯電話機61に図14に示したような5WAYスイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイス10’を搭載した例を示し、図17B,Cはそれぞれ携帯電話機62,63に図1に示したような静電容量式ポインティングデバイス10を搭載した例を示す。図17B,Cではそれぞれ筐体64,65の表面によって操作面14が構成されている。
【0046】
図18は携帯電話機における操作例を示したものであり、図18Aは従来の5WAYスイッチ66が搭載されている携帯電話機61における操作例を示し、図18B,Cはこの発明による5WAYスイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイス10’が搭載された携帯電話機61における操作例を示す。図中、67は表示器を示す。
【0047】
図18Aに例示したように、従来の5WAYスイッチ66ではその4方向キーの操作によりカーソルを上下左右に移動させるものであったのに対し、この発明による静電容量式ポインティングデバイス10’によれば、図18Bに示したように操作面14をタッチしてカーソルを移動させたい方向に移動させることができ、また操作面14を撫でることにより図18Cに示したようなカーソル操作を行うことができる。従って、このような5WAYスイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイス10’によれば、従来の5WAYスイッチがもつ機能に加え、フリーカーソルなどの機能を追加することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明による静電容量式ポインティングデバイスの一実施例を示す図、Aは平面図、Bは正面図。
【図2】図1に示した静電容量式ポインティングデバイスの操作例を示す図、Aは平面図、Bは正面図。
【図3】静電容量式ポインティングデバイスの操作状態を説明するための図、Aは従来例を示し、Bは図1に示した静電容量式ポインティングデバイスの場合を示す。
【図4】図1に示した静電容量式ポインティングデバイスの操作例を示す図。
【図5】電極数の異なる例を説明するための図。
【図6】センサ基板及び電極形成領域(センサ領域)の形状の異なる例を説明するための図。
【図7】電極の構成要素の形状の異なる例を説明するための図。
【図8】操作基準の各種形状例を説明するための図。
【図9】中央スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第1の実施例を示す図、Aは平面図、Bは操作状態の断面図。
【図10】中央スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第2の実施例を示す図、Aは平面図、Bは操作状態の断面図。
【図11】中央スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第3の実施例を示す断面図、Aは操作前を示し、Bは操作状態を示す。
【図12】中央スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第4の実施例を示す断面図、Aは操作前を示し、Bは操作状態を示す。
【図13】Aは照光機能を有する静電容量式ポインティングデバイスの一実施例を示す平面図、Bはその断面図、Cは照光機能を有する静電容量式ポインティングデバイスの他の実施例を示す断面図。
【図14】Aは中央及び周辺スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第1の実施例を示す平面図、Bはその断面図、C,Dはその操作状態の断面図、Eは中央及び周辺スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第2の実施例を示す断面図。
【図15】中央及び周辺スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの第3の実施例を示す断面図、Aは操作前を示し、Bは操作状態を示す。
【図16】周辺スイッチを備えた静電容量式ポインティングデバイスの実施例を示す操作状態の断面図。
【図17】この発明による静電容量式ポインティングデバイスの搭載例を示す図。
【図18】携帯電話機に搭載された5WAYスイッチを備える静電容量式ポインティングデバイスの操作を説明するための図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
x座標を検出する列電極と、y座標を検出する行電極とが互いに独立して配列形成されたセンサ基板と、
そのセンサ基板上に、前記行電極及び列電極が配列形成されている領域を覆うように配置され、上面が操作面とされる絶縁体と、
前記操作面に設けられた触覚により認識可能な操作基準とよりなり、
前記領域は前記操作基準より大とされ、前記領域の中心に前記操作基準が位置していることを特徴とする静電容量式ポインティングデバイス。
【請求項2】
請求項1記載の静電容量式ポインティングデバイスにおいて、
前記操作基準を押下することで操作されるスイッチが前記センサ基板の下側に配置されていることを特徴とする静電容量式ポインティングデバイス。
【請求項3】
請求項1又は2記載の静電容量式ポインティングデバイスにおいて、
前記操作基準が前記絶縁体と別体とされていることを特徴とする静電容量式ポインティングデバイス。
【請求項4】
請求項1乃至3記載のいずれかの静電容量式ポインティングデバイスにおいて、
前記操作基準の回りの前記操作面を押下することで操作される周辺スイッチが前記センサ基板の下側に配置されていることを特徴とする静電容量式ポインティングデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−277038(P2009−277038A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−128079(P2008−128079)
【出願日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】