説明

音感知報知システム

【課題】 耳の不自由な人に対する報知漏れを防止する音感知報知システムを提供する。
【解決手段】 音感知部1の第1のセンサ部1a1または第2のセンサ部1b1のいずれかが音を感知したときには、その感知信号Saまたは感知信号Sbを送信部2よりワイヤレス信号Wsで受信部3側へ送信し、受信部3側においては受信した信号に従い、駆動部4により駆動される報知部5において動き報知部5aの指針の振れにより動き報知するとともに、この動き報知部5aに連動して第1の光報知部5bにより光によっても報知する。これら報知に併せて、駆動部4は第2の光報知部5cを感知信号Saに対応して表示駆動し、第3の光報知部5dを感知信号Sbに対応して表示駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耳の不自由な人等に対する報知漏れを防止するようにした音感知報知システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
耳の不自由な人に適した報知システムとして例えば以下の従来例がある。
この従来例は、ワイヤレス信号を発するワイヤレス送信機と、このワイヤレス信号を受信する受信部およびこのワイヤレス信号の受信を報知する報知部を有するワイヤレス受信機とを有するワイヤレス報知システムにおいて、前記報知部は、前記ワイヤレス信号の受信により発光する発光部と、前記ワイヤレス送信機からのワイヤレス信号の受信により発音する発音部とを有するとともに、ワイヤレス送信機に、前記発光部の発光をオン又はオフに設定する発光設定スイッチを設け、ワイヤレス送信機は前記発光設定スイッチの設定情報をワイヤレス信号に含めて送信し、ワイヤレス受信機はワイヤレス信号の設定情報に応じて発光部の発光をオン又はオフするようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−271545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の報知システムは前記説明のように、ワイヤレス受信機側において発光と発音の双方による報知を可能な構成とし、これにより耳の不自由な人に使い易くしている。
また、ワイヤレス受信機側における発光をオン又はオフに設定可能な発光設定機能を設け、発光による報知が不要な環境下にも対応可能にしている。
しかし、発光による報知の場合、日中の室内等のような周囲が明るい環境下においてはその発光に気付かない場合があり、耳の不自由な人に対する報知漏れが生じるという問題があった。さらに、ワイヤレス受信機の設置場所によってはその発光が目立たず、発光に気付かないために耳の不自由な人に対する報知漏れが生じるという問題もあった。
【0005】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、耳の不自由な人等に対する報知漏れを防止するようにした音感知報知システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、音を感知するセンサ部を設け、該センサ部が音を感知したときには予め定めた感知信号を出力する音感知部と、前記音感知部からの感知信号で予め設定した変調方式により変調したワイヤレス信号を送信する送信部と、前記送信部からのワイヤレス信号を受信し、前記感知信号を復調する受信部と、通電のオンオフにより線長が伸縮変化する形状記憶合金からなる線材を使用したものであって、前記線長の伸縮変化を駆動力源として予め定めた動きを発生し報知する動き報知部と、前記受信部で復調した感知信号に基づき、前記動き報知部の線材に対し通電をオンオフし前記動きを発生させる駆動を予め設定した時間内において行う駆動部とを備えた音感知報知システム提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明によれば、音感知部で音を感知したときには、その感知信号を送信部よりワイヤレス信号で受信部側へ送信し、受信部側は受信した信号に従い、動き報知部により動き報知するので、日中の室内等のように周囲が明るい環境下であってもこの動き報知により耳の不自由な人等に対する報知漏れを防止することができる。
また、動き報知部は形状の小さい部品で構成でき、これにより動き報知部を薄型且つ小型化することが可能であり、壁掛け式にすることができる。従って、動き報知部を壁掛け式薄型報知板とすることにより、前記動きによる報知が一層目立ちやすくなり、これにより、耳の不自由な人等に対する報知漏れを更に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における音感知報知システムの構成を示すブロック図であり、例として2系統の音を感知し、その系統を明示して報知するようにしたものである。
図1において、1は第1のセンサ部1a1、第1の出力部1a2、第2のセンサ部1b1、および第2の出力部1b2とを備えた音感知部、2は送信アンテナ2aを備えた送信部、3は受信アンテナ3aを備えた受信部、4は駆動部、5は動き報知部5a、第1の光報知部5b、第2の光報知部5cおよび第3の光報知部5dとを備えた報知部である。
【0009】
次に、図1の動作について説明する。
音感知部1の第1のセンサ部1a1および第2のセンサ部1b1は例えばマイクロフォンを備えたものであり、それぞれ音源からの発生音を感知する。例えば、第1のセンサ部1a1は玄関インターホンに密着させて設置し、このインターホンより発せられるチャイム音等を感知する。また、第2のセンサ部1b1は電話機に密着させて設置し、この電話機より発せられる着信音を感知する。第1のセンサ部1a1による感知信号は第1の出力部1a2へ入力し、第2のセンサ部1b1による感知信号は第2の出力部1b2へ入力する。これら第1の出力部1a2または第2の出力部1b2は前段のセンサ部それぞれが音を感知したときには各センサ部ごとに予め定めた感知信号を出力する。即ち、第1の出力部1a2は予め定めた感知信号Saを出力し、第2の出力部1b2は予め定めた感知信号Sbを出力する。これら感知信号Saと感知信号Sbとは異なる信号である。第1の出力部1a2から出力された感知信号Saまたは第2の出力部1b2から出力された感知信号Sbはそれぞれ送信部2へ送出される。送信部2は予め定めた周波数の搬送波を入力された感知信号Saまたは感知信号Sbで所定の変調方式に従い変調し、ワイヤレス信号(電波)Wsとして送信アンテナ2aより送信する。なお、変調方式は振幅変調(AM)または周波数変調(FM)等のいずれでもよく、その変調方式は予め設定しておく。
【0010】
送信アンテナ2aより送信されたワイヤレス信号Wsは受信部3の受信アンテナ3aで受信される。受信部3は受信したワイヤレス信号Wsから感知信号Saまたは感知信号Sbを復調する。以下、この受信部3で復調した感知信号Saを復調感知信号S1とし、復調した感知信号Sbを復調感知信号S2とする。この復調感知信号S1または復調感知信号S2は駆動部4へ送出される。
駆動部4は受信部3より復調感知信号S1または復調感知信号S2が入力されたときには、これら感知信号に基づき報知部5を駆動する。
この報知部5は光により報知するとともに、動きによっても報知するようにしたものであり、動き報知部5aは動きにより報知し、第1の光報知部5b、第2の光報知部5cおよび第3の光報知部5dは光により報知する。第1の光報知部5b、第2の光報知部5cおよび第3の光報知部5dそれぞれは例えば発光ダイオード(LED)を表示素子として使用し、この表示素子の発光により報知する。
【0011】
上記動き報知部5aは通電のオンオフにより線長が伸縮変化する形状記憶合金からなる線材を使用したものであって、この線長の伸縮変化を駆動力源として予め定めた動きを発生し報知する。この動き報知部5aの具体的構成例については後述する。また、第1の光報知部5bは動き報知部5aの動きに連動してLED等による表示動作がオンオフする。
これら動き報知部5aおよび第1の光報知部5bは第1のセンサ部1a1による音感知に対応した復調感知信号S1または第2のセンサ部1b1による音感知に対応した復調感知信号S2のいずれの信号に対しても作動する。
また、第2の光報知部5cは第1のセンサ部1a1による音感知に対応した復調感知信号S1に対してLED等による表示が作動し、第3の光報知部5dは第2のセンサ部1b1による音感知に対応した復調感知信号S2に対してLED等による表示が作動する。
駆動部4は上記作動となるように動き報知部5a、第1の光報知部5b、第2の光報知部5cおよび第3の光報知部5dそれぞれを駆動する。
【0012】
次に、駆動部4の具体的構成例について図2で説明する。
図2は駆動部4の具体的構成例を示すブロック図である。
図2に示す駆動部4は図1の構成に対応したものであり、第1の時限タイマ部4a、第2の時限タイマ部4bおよびオンオフ部4cとを備えている。
上記第1の時限タイマ部4aには第1のセンサ部1a1による音感知に対応した復調感知信号S1が受信部3より入力し、第2の時限タイマ部4bには第2のセンサ部1b1による音感知に対応した復調感知信号S2が受信部3より入力する。これら2系統の第1の時限タイマ部4aおよび第2の時限タイマ部4bは、報知部5の作動時間を設定するものである。
第1の時限タイマ部4aは復調感知信号S1の入力を起点に予め設定された作動時間Taをカウントし、このTaの間、作動設定信号S3をオンオフ部4cおよび報知部5の第2の光報知部5cへ出力し、これらオンオフ部4cおよび第2の光報知部5cを作動設定する。この作動設定されている間が報知部5の動き報知部5a、第1の光報知部5bおよび第2の光報知部5cそれぞれの作動時間となる。
【0013】
また、第2の時限タイマ部4bは復調感知信号S2の入力を起点に予め設定された作動時間Tbをカウントし、このTbの間、作動設定信号S4をオンオフ部4cおよび報知部5の第3の光報知部5dへ出力し、これらオンオフ部4cおよび第3の光報知部5dを作動設定する。この作動設定されている間が報知部5の動き報知部5a、第1の光報知部5bおよび第3の光報知部5dそれぞれの作動時間となる。
前記のように、作動時間Ta,Tbは第1の時限タイマ部4aおよび第2の時限タイマ部4bそれぞれに予め設定しておくが、この設定において、作動時間Taと作動時間Tbは同一時間としてもよく、または各別個の時間としてもよい。
また、オンオフ部4cは報知部5の動き報知部5aおよび第1の光報知部5bの動作(通電)をオンオフするためのオンオフ設定信号S5を発生する。このオンオフ設定信号S5を発生維持する時間(期間)は前述のように、第1の時限タイマ部4aからの作動設定信号S3または第2の時限タイマ部4bからの作動設定信号S4により設定される。
【0014】
上記オンオフ設定信号S5は図2中に示すように、オン期間Tnとオフ期間Tfとを交互に繰り返す信号である。ここで、オン期間Tnとオフ期間Tfとは同一期間(時間)でも、または異なる期間でもよい。図2中に示すオンオフ設定信号S5はオン期間Tnとオフ期間Tfとを同一期間とした例である。
以上説明のように、駆動部4はその全体動作として、受信部3より復調感知信号S1が第1の時限タイマ部4aに入力したときには、第1の時限タイマ部4aはこの入力を起点に作動時間Taをカウントし、このTaの間、作動設定信号S3によりオンオフ部4cおよび第2の光報知部5cを作動設定する。また、オンオフ部4cはこの作動設定されている間、オンオフ設定信号S5を発生する。これら作動設定信号S3およびオンオフ設定信号S5により作動設定している間、報知部5の動き報知部5a、第1の光報知部5bおよび第2の光報知部5cが作動することとなる。
【0015】
また、受信部3より復調感知信号S2が第2の時限タイマ部4bに入力したときには、第2の時限タイマ部4bはこの入力を起点に作動時間Tbをカウントし、このTbの間、作動設定信号S4によりオンオフ部4cおよび第3の光報知部5dを作動設定する。また、オンオフ部4cはこの作動設定されている間、オンオフ設定信号S5を発生する。
これら作動設定信号S4およびオンオフ設定信号S5により作動設定している間、報知部5の動き報知部5a、第1の光報知部5bおよび第3の光報知部5dが作動することとなる。
【0016】
次に、動き報知部5aの具体的構成例について図3で説明する。
図3は第1の光報知部5bを含めた動き報知部5aの具体例を示す構成図であり、図1および図2に対応したものである。
図3において、11は通電のオンオフにより線長が伸縮変化する形状記憶合金(例えばチタン・ニッケル合金)からなる線材(以下、「伸縮線材」とする)、12,13,14は伸縮線材11の伸縮を滑らかにするように自由回動するプーリー、15は伸縮線材11の伸縮に連動して伸縮するスプリング、16は伸縮線材11の線長の伸縮変化を駆動力源としてP1を支点として左右に振れる動きをする指針である。
また、17は所定電圧値の直流電源、18は駆動部4のオンオフ部4cからのオンオフ設定信号S5によりオンオフされるスイッチである。
【0017】
また、スプリング15の一端側は固定点P2に固定し、このスプリング15の他端側と伸縮線材11の一端側および指針16の一端側とを結合し、この結合点を作動点P3とする。伸縮線材11の他端側は固定点P4に固定する。
また、伸縮線材11に弛みが生じないようにスプリング15、プーリー12,13,14および固定点P4の各位置を定めておく。
また、作動点P3に結合した伸縮線材11の端部と固定点P4に固定した伸縮線材11の端部との間にはスイッチ18を介し直流電源17を接続する。さらにこのスイッチ18を介し第1の光報知部5bの表示部5b1に直流電源17を接続する。
次に、図3の動作について説明する。
オンオフ設定信号S5のオフ期間Tfではスイッチ18はオフであり、伸縮線材11の両端間には直流電源17からの直流電圧は印加されず、電流は流れない。このスイッチ18がオフの状態時には作動点P3はA点の位置にある。なお、作動点P3がA点の位置にある状態ではスプリング15は略収縮した状態である。
【0018】
次いで、オンオフ設定信号S5のオン期間Tnによりスイッチ18がオンすると、伸縮線材11の両端間には直流電源17からの直流電圧が印加される通電状態となり、電流が流れる。形状記憶合金からなる伸縮線材11に電流が流れた場合、伸縮線材11は収縮し、線長L1が短くなる。この場合、スプリング15のスプリング力は、線長L1の収縮を妨げない力としておく。また、自由回動するプーリー12,13,14により伸縮線材11は滑らかに収縮する。これにより、スプリング15は伸長した状態となる。また、伸縮線材11の収縮する長さは収縮前の線長L1に対する比率に従う。この比率は伸縮線材11の材質で定まる既定値である。
伸縮線材11の収縮により作動点P3は引っ張られてA点からB点へ移行する。これにより、指針16はP1を支点として時計方向(右方向)へ振れることとなる。指針16の振れ角度θはA点とB点間の長さおよび支点P1と作動点P3間の長さにより定まる。
また、この振れ角度θにおける指針16の先端部P5の振れる長さL2は、支点P1と作動点P3間の長さに対する支点P1と先端部P5間の長さの比率を大きくするほど長くなる。
【0019】
次いで、オンオフ設定信号S5がオフ期間Tfとなり、スイッチ18がオフすると、伸縮線材11の通電はオフされて電流は遮断される。この通電オフにより、伸縮線材11は伸長し、線長L1が元の長さへ戻る。この伸縮線材11の伸長により、スイッチ18のオン時に伸長したスプリング15が自己のスプリング力で収縮する。スプリング15の収縮により作動点P3は引っ張られてB点から元の位置A点へ戻る。これにより、指針16はP1を支点として反時計方向(左方向)へ振れることとなる。
以下、上記スイッチ18のオンオフによる伸縮線材11の収縮と伸長の動作が繰り返される。また、この動作は前述のように、第1の時限タイマ部4aおよび第2の時限タイマ部4bにより設定された時間行われる。
以上説明のように、指針16は伸縮線材11の線長L1の伸縮変化を駆動力源としてP1を支点として左右方向に振れる動きをすることなる。
【0020】
上記指針16の振れによる報知に連動して第1の光報知部5bも作動する。即ち、例えばLEDを表示素子とした表示部5b1を備えた第1の光報知部5bを指針16の振れに連動して作動させる。この表示部5b1はスイッチ18を介し直流電源17と接続しているので、オンオフ設定信号S5によるスイッチ18のオンオフに従い指針16の振れに連動して点滅表示する。
【0021】
以上のように、本発明による音感知報知システムによれば、第1のセンサ部1a1または第2のセンサ部1b1のいずれかが音を感知したときには、その感知信号Saまたは感知信号Sbを送信部2よりワイヤレス信号Wsで受信部3側へ送信し、受信部3側においては受信した信号に従い、駆動部4により駆動される報知部5において動き報知部5aの指針16の振れにより動き報知するとともに、この動き報知部5aに連動して第1の光報知部5bにより光によっても報知するので、日中の室内等のように周囲が明るい環境下であっても耳の不自由な人等に対する報知漏れを防止することができる。
また、動き報知部5aは細線の伸縮線材11および形状の小さい部品で構成することができ、また、3つの光報知部5b,5c,5dそれぞれにおいてもLED等の形状の小さい部品で構成することができるので、報知部5を薄型且つ小型化が可能であり、壁掛け式にすることができる。従って、報知部5を壁掛式薄型報知板とすることにより、前記動きによる報知および光による報知が一層目立ちやすくなり、これにより、耳の不自由な人に対する報知漏れを更に防止することができる。
【0022】
また、報知部5の第2の光報知部5cは第1のセンサ部1a1による音感知に対応して表示作動し、第3の光報知部5dは第2のセンサ部1b1による音感知に対応して表示作動するので、この表示により感知された音源を直ちに認識できる。例えば、第1のセンサ部1a1は玄関インターホンに設置し、第2のセンサ部1b1は電話機に設置した場合、感知された音源が玄関インターホンなのか、または電話機なのかを容易に区別することができる。
また、本発明による音感知報知システムはワイヤレス信号方式であるので、配線等の設置工事は不要であり、設置が容易である。
また、送信部2側および受信部3側双方とも消費電力は小さく、双方とも電池駆動が可能である。この電池駆動にすることにより携帯形にすることも可能となり、持ち運びが容易となる。
【0023】
以上の説明では、動き報知部5aは図3のように、伸縮線材11の伸縮により指針16を左右に振らす構成としたが、この構成に限るものではなく、伸縮線材11の伸縮変化を駆動力源として動きを発生するものであればよい。例えば、模型の小鳥の羽を音感知に合せて羽ばたくようにしてもよい。
また、音感知部1は2系統のセンサで構成したが、この構成に限るものではなく、1系統または3系統以上であってもよい。この場合、駆動部4の時限タイマ部の数および報知部5の光報知部の数をセンサ数に対応させることは云うまでもない。
【0024】
また、前記図1の構成はワイヤレス信号Wsによるワイヤレス方式としたものであるが、送信部2および受信部3を削除した有線方式としてもよい。
この有線方式とする場合について図1を利用して説明すれば、音感知部1の第1のセンサ部1a1による感知信号Saまたは第2のセンサ部1b1による感知信号Sbをそれぞれ駆動部4へ送出する。駆動部4は第1のセンサ部1a1による感知信号Saまたは第2のセンサ部1b1による感知信号Sbが入力されたときには、報知部5を駆動する。この報知部5の駆動は前記同様であり、説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】 本発明の実施の形態1における音感知報知システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の音感知報知システムにおける駆動部の具体的構成例を示すブロック図である。
【図3】 図1の音感知報知システムにおける第1の光報知部を含めた動き報知部の具体例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0026】
1 音感知部、1a1,1b1 センサ部、1a2,1b2 出力部、2 送信部、2a 送信アンテナ、3 受信部、3a 受信アンテナ、4 駆動部、4a,4b 時限タイマ部、4c オンオフ部、5 報知部、5a 動き報知部、5b,5c,5d 光報知部、5b1 表示部、11 伸縮線材、12,13,14 プーリー、15 スプリング、16 指針、17 直流電源、18 スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音を感知するセンサ部を設け、該センサ部が音を感知したときには予め定めた感知信号を出力する音感知部と、
前記音感知部からの感知信号で予め設定した変調方式により変調したワイヤレス信号を送信する送信部と、
前記送信部からのワイヤレス信号を受信し、前記感知信号を復調する受信部と、
通電のオンオフにより線長が伸縮変化する形状記憶合金からなる線材を使用したものであって、前記線長の伸縮変化を駆動力源として予め定めた動きを発生し報知する動き報知部と、
前記受信部で復調した感知信号に基づき、前記動き報知部の線材に対し通電をオンオフし前記動きを発生させる駆動を予め設定した時間内において行う駆動部とを備えたことを特徴とする音感知報知システム。
【請求項2】
音を感知するセンサ部を複数設け、これら複数のセンサ部それぞれが音を感知したときには各センサ部ごとに予め定めた感知信号を出力する音感知部と、
前記音感知部からの各感知信号で予め設定した変調方式により変調したワイヤレス信号を送信する送信部と、
前記送信部からのワイヤレス信号を受信し、前記各感知信号を復調する受信部と、
通電のオンオフにより線長が伸縮変化する形状記憶合金からなる線材を使用したものであって、前記線長の伸縮変化を駆動力源として予め定めた動きを発生し報知する動き報知部と、該動き報知部と連動して点滅表示し、この点滅表示による光により報知する第1の光報知部と、前記受信部で復調した各感知信号ごとに対応して表示動作し、この表示による光により報知する前記各感知信号ごとの複数の光報知部とを設けた報知部と、
前記受信部で復調した各感知信号に基づき、前記動き報知部の線材に対し通電をオンオフし前記動きを発生させ、且つ、前記第1の光報知部を点滅表示させるとともに、前記受信部で復調した各感知信号ごとに対応して設けた前記複数の光報知部それぞれを対応する感知信号に基づき表示させる駆動を予め設定した時間内において行う駆動部とを備えたことを特徴とする音感知報知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−97559(P2008−97559A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−300891(P2006−300891)
【出願日】平成18年10月7日(2006.10.7)
【出願人】(506372069)
【Fターム(参考)】