説明

音響警報システム

【課題】各スピーカから出力される火災警報等の出力を90dB以上としながら、小型な音声火災警報装置を提供することを目的としている。
【解決手段】音声火災警報装置1は、音声記憶部13又はマイク15から入力された音声信号に基づいて音声信号SB1を生成する音声信号生成部14と、音声増幅部22と、音声信号送信部21とを有し、音声増幅部22が、音声信号生成部14から出力された音声信号をデジタル信号に変換して出力するデジタル変換部16と、デジタル変換部16から出力された音声信号にデッドタイムを与えて出力するデッドタイム生成部17と、デッドタイム生成部17から出力された音声信号を増幅して出力するデジタル信号増幅部19とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音響警報システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物(例えば、集合住宅(マンション)、オフィスビル、ホテル、商業施設等)に、火災等の発生時に館内放送や火災警報等の音声信号を出力する音声火災警報装置が、管理室に設けられ、この音声火災警報装置と、信号線を介して各住戸の住宅情報盤に内蔵されたスピーカや廊下等の共用スペースに設置されたスピーカ(以下、各スピーカと呼ぶ)とが接続され、火災警報等を報知する音響警報システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、火災警報等を報知する各スピーカの出力は、消防法により90dB以上の音量を確保しなければならないことが定められている。そのため、通常、音声火災警報装置には、大容量なパワーアンプであるA級、B級、AB級アナログアンプ等が採用されていた。また、上記パワーアンプに対し従来より専用ICによって、デジタル信号を用いたD級アンプを利用することが考えられるが、D級アンプは高価であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−16956号公報(例えば、4頁〜6頁、図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アナログアンプは発熱量が大きいので、音声火災警報装置にアナログアンプを採用した場合、該発熱を放熱する部材(放熱板)を設ける必要があり、それに伴い音声火災警報装置自体が大型化してしまっていた。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、近年、安価に供給されるようになったD級アンプを使用することで、各スピーカから出力される火災警報等の出力を90dB以上としながら、小型な音声火災警報装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る音響警報システムは、集合住宅の各住戸及び共用空間に設置された複数のスピーカと、集合住宅の各住戸及び共用空間に設置され、火災を感知する火災感知器と、集合住宅の管理室に設けられ、複数のスピーカ及び火災感知器とに接続された音声火災警報装置とを備えた音響警報システムにおいて、音声火災警報装置は、各種音声信号が記憶された音声記憶部、又は、マイクから入力された音声信号に基づいて音声信号を生成する音声信号生成部と、音声信号生成部から出力された音声信号を増幅する音声増幅部と、音声増幅部で増幅された音声信号を複数のスピーカに送信する音声信号送信部とを有し、音声増幅部が、音声信号生成部から出力された音声信号をデジタル信号に変換して出力するデジタル変換部と、デジタル変換部から出力された音声信号にデッドタイムを与えて出力するデッドタイム生成部と、デッドタイム生成部から出力された音声信号を増幅して出力するデジタル信号増幅部とを有するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る音響警報システムによれば、上記構成を備えているので、各スピーカから出力される火災警報等の出力を90dB以上としながら、音声火災警報装置自体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る音響警報システムの概要構成例図である。
【図2】図1に示す音響警報システムの音声火災警報装置の説明図である。
【図3】図1に示す音響警報システムの音声火災警報装置のうち音声信号の処理に関わる回路ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係る音響警報システム100の概要構成例図である。図2は、図1に示す音響警報システム100の音声火災警報装置1の説明図である。図3は、図1に示す音響警報システム100の音声火災警報装置1のうち音声信号の処理に関わる回路ブロック図である。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。なお、以下において、火災が発生した場合を例として説明するものとする。音響警報システム100は、建物100A(例えば、集合住宅(マンション)、オフィスビル、ホテル、商業施設等)に設置された火災感知器2と、該火災感知器2の感知結果を受信して該感知結果に基づいた出力をする音声火災警報装置1と、音声火災警報装置1の音声を出力するスピーカ3が配線(40、50)で接続されており、火災を感知して、音声でそれを報知するものである。この音響警報システム100は、音声以外の警報音でも火災を報知することは可能であるが、以下の説明では音声で報知するものについて説明する。
【0010】
[音響警報システム100の構成]
まず、音響警報システム100の構成について説明する。
音響警報システム100の説明にあたり、音響警報システム100が、2階建の建物100Aに設置されている場合を例として説明するものとする。なお、建物100Aは、1階は3つの住戸R1〜住戸R3及び共用スペースF1(廊下等)で、2階は3つの住戸R4〜住戸R6及び共用スペースF2を有している。
図1に示すように、音響警報システム100は、火災を感知する火災感知器2と、火災を音声で報知するためのスピーカ3と、火災感知器2からの出力を処理し、該処理結果に基づいてスピーカに音声信号を出力する音声火災警報装置1を有している。
【0011】
火災感知器2は、火炎によって生じる煙や熱等を感知し、この感知結果を音声火災警報装置1に信号SA1として出力するものである。火災感知器2は、1階の共用スペースF1に設置されている火災感知器2Aと、建物100Aの1階の住戸R1〜住戸R3に設置されている火災感知器2B〜火災感知器2Dとが配線40Aを介して、2階の共用スペースF2に設置されている火災感知器2Eと、建物100Aの2階の住戸R4〜住戸R6に設置されている火災感知器2F〜火災感知器2Hとが配線40Bを介して、それぞれ音声火災警報装置1に接続されている。火災感知器2は、例えば、住戸R1〜住戸R6の天井等に設置されているものとして説明する。
【0012】
スピーカ3は、音声火災警報装置1からの出力をうけて、住戸R1〜住戸R6、共用スペースF1及び共用スペースF2に、火災を報知するための例えば音声や警報音等の音を出力するものである。スピーカ3は、1階の共用スペースF1に設置されているスピーカ3Aと、建物100Aの1階の住戸R1〜住戸R3に設置されているスピーカ3B〜スピーカ3Dとが配線50Aを介して、2階の共用スペースF2に設置されているスピーカ3Eと、建物100Aの2階の住戸R4〜住戸R6に設置されているスピーカ3F〜スピーカ3Hとが配線50Bを介して、それぞれ音声火災警報装置1に接続されている。なお、図1において、住戸R1〜住戸R6には、直接天井に設置されたスピーカ3B〜スピーカ3D、スピーカ3F〜スピーカ3Hから火災を報知するための音声や警報音等の音が出力されるものとして説明しているが、住戸R1〜住戸R6にインターホンシステムに用いられる住宅情報盤が設けられている場合には、該住宅情報盤に内蔵されたスピーカから火災を報知するための音声や警報音等の音が、住戸R1〜住戸R6に出力されてもよい。
【0013】
音声火災警報装置1は、火災感知器2からの出力を処理し、該処理結果に基づいてスピーカに音声信号を出力するものである。具体的な処理については、図2の説明でするものとする。この音声火災警報装置1は、配線40を介して火災感知器2に接続され、また、配線50を介してスピーカ3に接続されている。また、音声火災警報装置1は、例えば建物100Aの管理室(図示省略)に設置されているものとして説明する。
【0014】
[音声火災警報装置1の構成]
図2は、図1に示す音響警報システム100の音声火災警報装置1の説明図である。図2に基づいて、音声火災警報装置1が、火災感知器2から出力された信号SA1を受け取り、該信号を処理した後に、スピーカ3に音声信号を出力する流れを説明する。
【0015】
音声火災警報装置1は、各種信号を処理して処理結果に基づいて出力する制御部30と、火災感知器2から出力された信号SA1を受信し信号SA2を制御部30に出力する火災信号受信部11と、信号SA2が火災であるかどうかを判別する火災判別部12と、複数の音声データが記憶されている音声記憶部13と、音声記憶部13に記憶されている音声データを制御部30の指令SC1に基づいて組み合わせて音声信号SB1を出力する音声信号生成部14と、該音声信号SB1を増幅し音声信号SB2を出力する音声増幅部22と、該音声信号SB2をアナログ信号に復調し音声信号SB3を出力するアナログ変換部20と、該音声信号SB3を受信して制御部30の指令SC2に基づいてスピーカ3に音声信号SB4を出力する音声信号送信部21とを有している。
【0016】
制御部30は、信号SA2を受信して火災であるかどうかを判別する処理SDを行い、処理SDの結果に基づいて、音声信号SB4を生成するための指令SC1及び指令SC2を出力するものである。この制御部30は、図2に示すように、火災信号受信部11、火災判別部12、音声信号生成部14、音声増幅部22及び音声信号送信部21に、それぞれ接続されている。
【0017】
火災信号受信部11は、火災感知器2から信号SA1を受信して、制御部30に信号SA2を出力するものである。具体的には、例えば、信号SA1が、1階で火災が発生したものであるという情報を有している場合において、通常火災は延焼し、1階だけでなく2階にも火が及ぶ。そのため、制御部30が、音声信号送信部21に「配線50A及び配線50Bの両方に音声信号SB4を出力する」という内容の指令SC2を出力するように、火災信号受信部11は、制御部30に信号SA2を出力するということである。火災信号受信部11は、火災感知器2と制御部30に、それぞれ接続されている。なお、火災信号受信部11は、音声火災警報装置1と同体であるものとして説明しているが、別体でもよい。
【0018】
火災判別部12は、信号SA2が、火災の信号であるかどうかを判別する処理SDを行うものである。この火災判別部12は、制御部30に接続されている。
【0019】
音声記憶部13は、例えば「○○階で」、「○○号室で」、「火災が発生」、「しました」等といった音声データが格納されているものであり、例えば、火災感知器2が設置されている場所に対応した音声データが網羅されている。音声記憶部13は、音声信号生成部14に接続されている。
音声信号生成部14は、音声記憶部13に格納されている音声データを組み合わせて、火災が発生した場所に対応した音声信号SB1を生成したり、マイク15から入力された音声信号を出力したりするものである。音声信号生成部14は、音声記憶部13、マイク15、制御部30及び音声増幅部22に、それぞれ接続されている。
【0020】
音声増幅部22は、音声信号SB1をデジタル変換して音声信号SB1(1)として出力するデジタル変換部16と、音声信号SB1(1)にデッドタイムを設けて音声信号SB1(2)として出力するデッドタイム生成部17と、音声信号SB1(2)を増幅して音声信号SB2として出力するデジタル信号増幅部19とで構成されたD級アンプである。この音声増幅部22は、音声信号生成部14、アナログ変換部20及び制御部30にそれぞれ接続されている。
デジタル変換部16は、音声信号SB1をデジタル信号に変換し、音声信号SB1(1)として出力するものである。デジタル変換部16は、PWM信号を生成する回路で構成するとよい。
デッドタイム生成部17は、後段のデジタル信号増幅部19で信号を適切に増幅させるために音声信号SB1(1)にデッドタイムを設け、さらに信号を整流して音声信号SB1(2)として出力するものである。ここで言うデッドタイムとは、信号同士の短絡を防止するための時間差を意味する。このデッドタイム生成部17は、その回路構成が、特に、限定されるものではないが、例えば抵抗、コンデンサ及びダイオード素子(図示省略)を接続して構成してデッドタイムを生成すればよい。また、デッドタイム生成部17には、デジタル信号整流部18が設けられており、音声信号SB1(1)を、急峻に立ち上げ・立ち下げることでデッドタイムを短くし、音声信号SB1(1)が整流されるようになっている。
デジタル信号増幅部19は、音声信号SB1(2)を増幅して音声信号SB2として出力するものである。デジタル信号増幅部19は、その回路構成が、特に、限定されるものではないが、例えば、図3のように、トランジスタTR1のソースと、トランジスタTR2のドレインを接続して、またトランジスタTR1のドレインをVDD、トランジスタTR2のソースをVSS(但し、VDD>VSS)に接続して構成するとよい。そして、音声信号SB1(2)に基づいて、これらのトランジスタTR1及びTR2のオンオフが制御され、音声信号SB1(2)が増幅された音声信号SB2が出力される。なお、トランジスタTR1及びトランジスタTR2は、MOSFETであるものとして説明しているが、バイポーラトランジスタでも実現することができることは言うまでもない。
【0021】
アナログ変換部20は、音声信号SB2を受信してアナログ信号に復調された音声信号SB3を出力するものである。アナログ変換部20は、例えばコンデンサ及びインダクタでLPF(ローパスフィルター)を構成すればよい。アナログ変換部20は、デジタル信号増幅部19と音声信号送信部21に、それぞれ接続されている。
【0022】
音声信号送信部21は、音声信号SB3を受信し、制御部30の指令SC2に基づいてスピーカ3に音声信号SB4を出力する配線を選択するものである。例えば、指令SC2が、住戸R6の火災感知器2Hにて火災が感知されたので、火災感知器2Hが設置されている2階の人間に火災を報知する必要がある状況の場合には、音声信号SB4が配線50Bに伝達されるように選択するようになっている。音声信号送信部21は、制御部30と、アナログ変換部20と、配線50を介してスピーカ3に接続されている。
【0023】
マイク15は、管理人等が、例えば火災の具体的な内容について伝えたい場合や通常の館内放送の音声信号を入力する場合に用いられるものである。マイク15は、音声信号生成部14に接続されている。
【0024】
[音響警報システム100の動作例]
音響警報システム100の動作例について図1〜図3に基づいて説明する。
ここで、住戸R5で火災が発生して、火災感知器2Gが火災を感知したものとして説明する。この感知結果(信号SA1)が、配線40Bを介して火災信号受信部11に出力される。この出力を受けて、火災信号受信部11は、信号SA2を出力する。制御部30は、信号SA2が、火災の信号であるかを火災判別部12によって判別し、火災であった場合には、配線50Bを介して、スピーカ3(スピーカ3E〜スピーカ3H)から音声信号送信部21に送信される音声信号SB3が出力されるように、音声信号送信部21に指令SC2を出力する。一方で、制御部30は、音声信号生成部14に、火災に関する情報を示す音声信号を生成するように、指令SC1を出力する。音声信号生成部14は、この指令SC1を受けて、音声記憶部13に格納されているデータから例えば「火災が発生」、「2階の」、「住戸R5で」、「しました」を受け取り、これらを組み合わせて「2階の住戸R5で火災が発生しました」という音声信号SB1を音声増幅部22に出力する。
【0025】
音声信号SB1を受け取った音声増幅部22は、デジタル変換部16でデジタル信号処理を行い、さらにデッドタイム生成部17でデッドタイムを設けるとともに信号を整流し、デジタル信号増幅部19で該信号の増幅を行う。該増幅された音声信号SB2は、アナログ変換部20でアナログ信号に復調されて、音声信号送信部21に音声信号SB3として出力される。音声信号送信部21は、上記のように、指令SC2を受け取っているので、配線50Bと音声信号送信部21が接続されているので、音声信号SB4が配線50Bを介して、スピーカ3(スピーカ3E〜スピーカ3H)に音声「2階の住戸R5で火災が発生しました」が出力される。
【0026】
[その他]
音響警報システム100において、音声増幅部22は、音声火災警報装置1に設けられているものとして説明した。さらに、音響警報システム100の規模が大きい等により、中継器が設けられている場合には、中継器に、音声増幅部22が設けられていてもよいことは言うまでもない。
【0027】
[音声火災警報装置1の有する効果]
音声火災警報装置1は、D級アンプである音声増幅部22によって、音声信号を増幅するものであるので、A級、B級及びAB級のアナログアンプと比較して、発熱量を低減することができる。これにより、音声火災警報装置1の放熱のための放熱板の大きさを小さくすることができるので、各スピーカから出力される警報の出力を90dB以上とするアンプを設けながら、音声火災警報装置1自体を小型化することができる。
さらに、音声増幅部22が、A級、B級及びAB級のアナログアンプと比較して、消費電力の効率が向上するので、地区音声火災警報装置(例えば、スピーカ3等)の接続数を増加させることができる。
【0028】
音声増幅部22は、専用ICを用いずに、デジタル変換部16とデッドタイム生成部17を別体とし、回路的な制御としたので、同体となっている専用IC等と比較すると、発熱量を低減することができる。そのため、仮に、音声火災警報装置1と地区音声火災警報装置(例えば、スピーカ3等)の接続数が少ない等により、消費電力が小さいものにおいては、放熱板を設けなくてもよい場合もあり、その場合には音声火災警報装置1を小型化することができることは言うまでもない。また、音声増幅部22は、デジタル変換部16とデッドタイム生成部17を別体としたことにより、同体となっている専用ICと比較すると、基板の汎用性が高まることは言うまでもない。
【0029】
また、デッドタイム生成部17に、デジタル信号整流部18が設けられているので、デジタル化された音声信号が鈍ることを低減することができる。それにより、デッドタイム生成部17で生成するデッドタイムの長さを短くすることができるので、電力効率が向上するので、地区音声火災警報装置(例えば、スピーカ3等)の接続数を増加させることができる。
【符号の説明】
【0030】
1 音声火災警報装置、2 火災感知器、2A〜2H 火災感知器、3 スピーカ、3A〜3H スピーカ、11 火災信号受信部、12 火災判別部、13 音声記憶部、14 音声信号生成部、15 マイク、16 デジタル変換部、17 デッドタイム生成部、18 デジタル信号整流部、19 デジタル信号増幅部、20 アナログ変換部、21 音声信号送信部、22 音声増幅部、30 制御部、40 配線、40A 配線、40B 配線、50 配線、50A 配線、50B 配線、100 音響警報システム、100A 建物、F1 共用スペース、F2 共用スペース、R1〜R6 住戸、SA1 信号、SA2 信号、SB1 音声信号、SB1(1) 音声信号、SB1(2) 音声信号、SB2 音声信号、SB3 音声信号、SB4 音声信号、SC1 指令、SC2 指令、SD 処理、TR1 トランジスタ、TR2 トランジスタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
集合住宅の各住戸及び共用空間に設置された複数のスピーカと、
前記集合住宅の各住戸及び共用空間に設置され、火災を感知する火災感知器と、
前記集合住宅の管理室に設けられ、前記複数のスピーカ及び前記火災感知器とに接続された音声火災警報装置とを備えた音響警報システムにおいて、
前記音声火災警報装置は、
各種音声信号が記憶された音声記憶部、又は、マイクから入力された音声信号に基づいて音声信号を生成する音声信号生成部と、
前記音声信号生成部から出力された音声信号を増幅する音声増幅部と、
前記音声増幅部で増幅された音声信号を前記複数のスピーカに送信する音声信号送信部とを有し、
前記音声増幅部が、
前記音声信号生成部から出力された音声信号をデジタル信号に変換して出力するデジタル変換部と、
前記デジタル変換部から出力された音声信号にデッドタイムを与えて出力するデッドタイム生成部と、
前記デッドタイム生成部から出力された音声信号を増幅して出力するデジタル信号増幅部とを有する
ことを特徴とする音響警報システム。
【請求項2】
前記デジタル変換部と前記デッドタイム生成部は、別体とした
ことを特徴とする請求項1に記載の音響警報システム。
【請求項3】
前記デッドタイム生成部は、
デジタル信号を整流するシュミット回路を有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の音響警報システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−73938(P2012−73938A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−219761(P2010−219761)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】