説明

顔料分散液、着色組成物、カラーフィルタ、液晶表示装置及び有機ELディスプレイ

【課題】高度に微粒化された顔料を、少量の添加量で効率よく分散でき、高い粘度安定性を有し、形成された画素に“かけ”が生じがたい着色組成物等の提供。
【解決手段】顔料、溶剤および分散剤を含有する顔料分散液であって、該顔料分散液は、さらに芳香族カルボン酸系化合物を含有し、かつ該分散剤が、親溶媒性を有するAブロック及び窒素原子を含む官能基を有するBブロックからなるブロック共重合体であって、そのアミン価が80mgKOH/g以上150mgKOH/g以下(有効固形分換算)のブロック共重合体を含有する分散剤である顔料分散液、それを含有する着色組成物、その用途。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料、溶剤および分散剤を含有する顔料分散液であって、該顔料分散液は、さらに芳香族カルボン酸系化合物を含有し、かつ該分散剤が、親溶媒性を有するAブロック及び窒素原子を含む官能基を有するBブロックからなるブロック共重合体であって、そのアミン価が80mgKOH/g以上150mgKOH/g以下(有効固形分換算)のブロック共重合体を含有する分散剤である、ことを特徴とする顔料分散液。
【請求項2】
前記芳香族カルボン酸系化合物が、下記一般式(A)
【化1】


(上記一般式(A)において、Zはメチレン基又は−O−を示し、nは0〜3の整数を示す。但しnが2又は3の場合、n個のZは同じであっても、異なっていてもよい。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ベンジル基、フェネチル基、ベンジルオキシ基又は−COOX(但し、Xは炭素数1〜7アルキル基又はフェニル基を示す)を示し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。)
で表される化合物である、請求項1に記載の顔料分散液。
【請求項3】
前記ブロック共重合体において、窒素原子を含む官能基を有する繰り返し単位のうち、少なくとも20モル%以上が1〜3級アミノ基を有する繰り返し単位である、請求項1又は2に記載の顔料分散液。
【請求項4】
前記ブロック共重合体において、窒素原子を含む官能基を有する繰り返し単位が3級アミノ基を有する繰り返し単位であり、該繰り返し単位が、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート由来である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の顔料分散液。
【請求項5】
前記顔料が、臭素化亜鉛フタロシアニンを含有する顔料である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の顔料分散液。
【請求項6】
前記顔料の平均一次粒径が0.025μm以下である、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の顔料分散液。
【請求項7】
さらに分散樹脂を含有する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の顔料分散液。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の顔料分散液、及びバインダー樹脂を含有することを特徴とする着色組成物。
【請求項9】
さらに重合性モノマーを含有する、請求項8に記載の着色組成物。
【請求項10】
さらに、光重合開始系及び/又は熱重合開始剤を含有する、請求項8又は9に記載の着色組成物。
【請求項11】
顔料、溶剤および分散剤を含有する顔料分散液、並びにバインダー樹脂を含有する着色組成物であって、該着色組成物は、さらに芳香族カルボン酸系化合物を含有し、かつ該分散剤が、親溶媒性を有するAブロック及び窒素原子を含む官能基を有するBブロックからなるブロック共重合体であって、そのアミン価が80mgKOH/g以上150mgKOH/g以下(有効固形分換算)のブロック共重合体を含有する分散剤である、ことを特徴とする着色組成物。
【請求項12】
芳香族カルボン酸系化合物が、下記一般式(A)
【化2】


(上記一般式(A)において、Zはメチレン基又は−O−を示し、nは0〜3の整数を示す。但しnが2又は3の場合、n個のZは同じであっても、異なっていてもよい。
は、水素原子、ヒドロキシ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数2〜5のアルケニル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ベンジル基、フェネチル基、ベンジルオキシ基又は−COOX(但し、Xは炭素数1〜7アルキル基又はフェニル基を示す)を示し、これらの基はいずれも置換基を有していてもよい。)
で表される化合物である、請求項11に記載の着色組成物。
【請求項13】
前記ブロック共重合体において、窒素原子を含む官能基を有する繰り返し単位のうち、少なくとも20モル%以上が1〜3級アミノ基を有する繰り返し単位である、請求項11又は12に記載の着色組成物。
【請求項14】
前記ブロック共重合体において、窒素原子を含む官能基を有する繰り返し単位が3級アミノ基を有する繰り返し単位であり、該繰り返し単位が、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート由来である、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の着色組成物。
【請求項15】
前記顔料が、臭素化亜鉛フタロシアニンを含有する顔料である、請求項11乃至14のいずれか一項に記載の着色組成物。
【請求項16】
前記顔料の平均一次粒径が0.025μm以下である、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の着色組成物。
【請求項17】
さらに、光重合開始系及び/又は熱重合開始剤を含有する、請求項11乃至16のいずれか一項に記載の着色組成物。
【請求項18】
さらに重合性モノマーを含有する、請求項11乃至17のいずれか一項に記載の着色組成物。
【請求項19】
請求項8乃至18のいずれか一項に記載の着色組成物を用いて作製した画素を有する、ことを特徴とするカラーフィルタ。
【請求項20】
請求項19に記載のカラーフィルタと、液晶駆動用基板を対向させ、両者の間に液晶を封入してなる、ことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項21】
請求項19に記載のカラーフィルタを用いてなる、ことを特徴とする有機ELディスプレイ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−14961(P2010−14961A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174724(P2008−174724)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(000005968)三菱化学株式会社 (4,356)
【Fターム(参考)】