説明

顕微鏡本体と、室内での顕微鏡の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンドとを備えた顕微鏡

【課題】顕微鏡或いはそのスタンドを汎用的に使用し、対象域照明用の光源の他に追加的な少なくとも1つの光源を実装することにより、顕微鏡或いはそのスタンドを、室内照明又は顕微鏡或いはそのスタンドの照明(顕微鏡による観察領域を除く)のためにも、場合により別の情報目的用の光のためにも利用可能とする。
【解決手段】顕微鏡本体(15)と、室(11)内での顕微鏡(1)の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンド(2)とを備え、顕微鏡本体(15)及びスタンド(2)内に中空空間(16)を備えた、好ましくは歯科用の顕微鏡であって、顕微鏡本体(15)及び/又はスタンド(2)の少なくとも1つの中空空間(16)内に光源(17)が設けられていて、その光(17a,17b,17c)が通過開口部(18,24,27)を通じて外部へと達することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡本体と、室内での顕微鏡の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンドとを備えた顕微鏡に関する。前記構成部品は、以下、まとめてスタンド(台架 Stativ)と称するものとする。このスタンドは、例えば平行四辺形支持器の形式の1つの又は複数の支持アームを含んでいる。
【背景技術】
【0002】
(背景技術とその分析)
異なった種類の顕微鏡による観察すべき対象物の照明については多数の様々な技術が知られている。また、特に実体手術用顕微鏡(ないしステレオ手術用顕微鏡)であるが、例えば顕微鏡の様々な稼動状態(稼動の状態)又は稼動表示(稼動していることの表示)にも該当する追加的な情報をそのような顕微鏡の1つの又は複数の観察光路内へ入射させる技術も知られている。
【0003】
従って従来の顕微鏡は、通常、観察すべき対象域を照明するための光源をもっている。この際、顕微鏡或いはそのスタンドの構造及び機能方式はさほど重要ではない。同様に顕微鏡はこれまで、顕微鏡の置かれた室(ないし空間)用の光源としては用いられず、通常、顕微鏡に関する情報は、ディスプレイ内や別個の調節要素や表示要素などで読取可能なだけであった。
【0004】
特許文献1は、対象域を照明する発光ダイオードが顕微鏡本体或いはスタンドに使用されている顕微鏡を示している。従ってそれらの発光ダイオードは対象域照明装置として用いられている。
【0005】
特許文献2は、偏向ミラーを介して対象域を照明する光源が顕微鏡本体内に配置されている顕微鏡を示している。従って同様にここでも、別の役割を伴わない対象域照明装置が取り扱われている。
【0006】
特許文献3は、位相差顕微鏡を示していて、対象域用のその照明装置はスタンド内に格納されていて、そこから顕微鏡本体内へ指向され、そこからミラーを介して対象域へと向けられている。ここでも照明装置においては対象域照明装置だけが取り扱われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】DE 102005036230 B3
【特許文献2】DE 102007051909 A1
【特許文献3】US 2766655 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
それにより本発明の一側面において、顕微鏡或いはそのスタンドにおける既存のハウジングを最大限活用し、改良された装置を有する顕微鏡を提供することを一つの課題とする。
【0009】
本発明は、他の側面において、より詳しくは、顕微鏡或いはそのスタンドを汎用的に使用し、顕微鏡或いはそのスタンドを、室内照明又は顕微鏡或いはそのスタンドの照明(顕微鏡により観察すべき領域を除く)のためにも、場合により別の情報目的用の光のためにも利用可能とするという一課題を有する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一視点により、顕微鏡本体の内部及び/又はスタンドの内部に少なくとも1つの光源が配置されていて、その光は稼動状態において顕微鏡照明に依存せず通過開口部を通じて外部に向って室内へと放射される。その光は対象域照明には用いられない。
より詳しくは、本発明の一視点により、顕微鏡本体と、室内での顕微鏡の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンドとを備え、顕微鏡本体及びスタンド内に中空空間を備えた顕微鏡が提供される。この顕微鏡においては、顕微鏡本体及び/又はスタンドの少なくとも1つの中空空間内に光源が設けられていて、その光が稼動状態において顕微鏡本体及び/又はスタンドの通過開口部を通じ、これらを取り囲む室内へ放射される。また、出射する前記光が顕微鏡及び/又はそのスタンドの間接的な外部照明として用いられるように通過開口部が備え付けられていて、少なくとも1つの通過開口部が間隙又は溝穴として顕微鏡本体又はスタンドに形成されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明により前記課題が解決される。即ち、顕微鏡或いはそのスタンドにおける既存のハウジングを他の目的にも最大限活用し、汎用的に使用でき、間接的な室内照明も、患者の気を逸らすことも、顕微鏡の稼動状態又は稼動表示も、更には顕微鏡又はそのスタンド自体の空間的な広がり具合も簡単に描写或いは外見上可視化することができる。本発明の一視点に従い、顕微鏡本体及び/又はスタンドの少なくとも1つの中空空間内に光源が配置されていて、その光は1つの又は複数の通過開口部を通じて外部に向って室内へと達することができる。
【0012】
この際、光源と通過開口部は、これらが(例えば薄暗い時に)顕微鏡及び/又はスタンドの空間的な知覚だけを改善するように構成することができる。
【0013】
この際、光源と通過開口部は、これらが異なる光強度又は光色に基づき顕微鏡又はスタンドの異なる外観(ないし外見)をシミュレートするように構成することができる。
【0014】
この際、光源と通過開口部は、これらが時間的に変化可能な光演出パターン(Lichtspiel)として患者の気を逸らすため、従って処置安全性の向上のために用いられるように構成されることができる。
【0015】
光色のバリエーションは、最善策では、前置可能な色フィルタを介し、又は必要に応じて所望の色混合で駆動されるカラー発光ダイオードの使用により行われる。
【0016】
この際、光源と通過開口部は、これらが間接的な室内照明のために用いられるように構成することができる。
【0017】
この際、光源と通過開口部は、これらが異なる光色に基づき使用者に対して(色)信号を放出する及び/又は顕微鏡又はスタンドの知覚可能な外観を変更するように構成することができる。
【0018】
間接的な外部照明のためのこの照明装置は、場合により、複数の光源と、顕微鏡本体外或いはスタンド外の室内へその光を通過させるための複数の通過開口部とを含んでいる。
【0019】
今までは、例えば外側に装着されているLED(発光ダイオード)のような外側の信号ランプは別とし、外側の顕微鏡本体又はスタンドにおいて、顕微鏡本体又はスタンドの変更可能な外観の描写、又は顕微鏡の様々な稼動状態又は稼動表示を表示することのできる技術や装置、及び/又は外側の顕微鏡本体又はスタンドにおいて、間接的な室内照明のための手段を提供する技術や装置は知られていない。
【0020】
しかしそのような追加的な表示可能性は、検知された顕微鏡画像に依存せず、即ち観察された対象物の記録に依存せず、使用者自身のためだけでなく、顕微鏡の設置室内にいる別の人のためにも、例えば特に患者に対しても、顕微鏡の設定された稼動状態又はその変更を可視化するために望まれることである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
光源は、好ましくは変更可能、特に好ましくは時間的に変更可能である。
【0022】
通過開口部は、好ましくは、出射光が顕微鏡又はそのスタンド又は顕微鏡のある室の間接的な外部照明として用いられるように備え付け又は形成されている。
【0023】
更に、光色及び/又は光強度が調節(ないし設定)可能及び/又は選択可能であることは有利である。
【0024】
顕微鏡は、好ましくは手術用顕微鏡又は歯科用顕微鏡である。
【0025】
好ましくは、少なくとも1つの(光学的な)通過開口部が、室内への直接的な光放射を防止し且つ拡散光放射を発生させる表面形成部を有する。このことは、例えば、通過開口部における特別な形状構成(例えば金属プレートカバー)又は光学構成(例えば乳白ガラスディスクとして)により、又は光源の特有の配置構成により、又は例えば通過開口部の制限部における適切な表面粗度により行うことができ、通過開口部では、外部照明のために設けられている光源の光の拡散散乱が行われる。光通過のために拡散散乱式の表面又は拡散散乱式の通過開口部を構成する技術的な可能性は、当業者にとってそれ自体知られている。
【0026】
基本的に、光学的な通過開口部は、全顕微鏡又は全スタンドの領域に配置することができる。好ましくは、通過開口部は顕微鏡本体又はスタンドの平行四辺形支持器に配置されている。
【0027】
好ましくは、少なくとも1つの光学的な通過開口部が間隙又は溝穴として顕微鏡本体又はスタンドに形成されている。それらは、好ましくは多数の細長い間隙又は溝穴である。
【0028】
例えば、塵粒子や別の種類の空気汚染物質が僅かな量でも顕微鏡又はその構成部品内へ進入することを防止するために、好ましくは、前記少なくとも1つの通過開口部が光透過性(ないし透明性)のカバーを用いて閉じられている。このことは、好ましくは、カバー自体が、出射光を均質化するための光拡散器として形成されていることにより達成することができる。この場合、この光拡散器は、光源に隣接し、顕微鏡本体又はスタンドの内部にも配置することができる。
【0029】
間接的な外部照明のための光源としては、好ましくは無機発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)又は所謂「ナノチューブ」などが使用される。同様にレーザダイオードも対象となり得て、レーザダイオードは、そのスペクトル光線・配向性に基づき有利である。
【0030】
外部照明のために使用される1つの又は複数の光源の光色も変更可能、及び/又は自由に選択可能であることは有利である。このことは、好ましくは自動制御式で行われる。つまり例えば様々な色の発光ダイオードが、所定の光色を作り出すために選択的に又は一緒に駆動される。
【0031】
この際、好ましくは、所定の光色及び/又は光強度又はその変更は、顕微鏡或いは顕微鏡の前記の機械的な構成部品の所定の稼動状態、及びそのような稼動状態の変更に割り当てられている。この種の表示すべき稼動状態又は稼動表示或いはその変更は、例えば、顕微鏡の設定倍率、顕微鏡の接眼レンズの視度調節(ないし視度設定)、顕微鏡のスタンドのバランシング状態、カメラのような付属品の稼動スタンバイ状態、ビデオ記録の実行(状態)、対象物照明用の照明装置の残りの寿命などに該当する。
【0032】
スタンド或いは顕微鏡又は別の機械的な顕微鏡構成部品又は顕微鏡付属品のバランシングは、例えば力センサ又はトルクセンサにより行われ、それらのセンサは制御電子装置と接続することができ、この制御電子装置を用い、外部照明用の1つの又は複数の光源も駆動される。
【0033】
顕微鏡の対象物照明用の光源の残りの寿命は、例えば、外部照明装置の制御電子装置内に読み込まれているテーブル値から、例えば表形式の衰退曲線に従い、又は感光性センサにより実際に測定された光強度値と、記憶されている規定値との比較に従い、読み取ることができる。
【0034】
例えばカメラのような顕微鏡電子付属品の稼動スタンバイ状態は、例えば同様に電子制御ユニットへのその電子応答信号として読み取ることができる。従って有利には照明装置には、マイクロプロセッサ又はコンピュータにより制御される制御電子装置が割り当てられている。
【0035】
表示すべき様々な稼動状態又は稼動表示の一グループから、以下の可能性が特に有利とされる:
− 光色により、顕微鏡の設定倍率が表示される。
− 光色により、ズームの稼動状態又は顕微鏡の接眼レンズの視度調節(ないし設定)が表示される。
− 顕微鏡が、別個に異なって調節可能な視度調節機能を備えた2つの接眼レンズを有する慣例の場合、顕微鏡本体又はスタンドの2つの異なる外面において異なる光色を発生可能とすることは有利である。
【0036】
1つの又は複数の異なる光色が同時に顕微鏡の複数の稼動状態又は稼動表示を表示可能とすることにより傑出する本発明の実施形態は特に有利である。
【0037】
また、少なくとも1つのセンサが設けられていて、このセンサが、外部の室内照明の色温度及び/又は光強度を測定し、それに対応し、光源の光色及び/又は光強度を制御電子装置を介して適合(例えばカメレオン機能)することも有利である。
【0038】
また、外部の照明用の照明装置により発生された光色が、例えば外部の室内照明の色に対し、補色関係にあることも有利である。
【0039】
本発明に従う顕微鏡は、好ましくは魅力的なデザインで作られ、コンパクトな構造で構成されている。有利にはそのために必要なスペースは僅かである。この印象は光の選択により追加的に支援され得る。
【0040】
前記の技術的な長所に並び、本発明及び本発明に従う前述の実施形態は、利用者のための以下の長所により傑出している。
【0041】
− 本発明に従う顕微鏡の外観形態を提供する外的構成は、例えば歯科診療所内の空間的な周辺部に対して適合させることができる。今までは、塗料塗装又は別の表面構成手段で処理された表面又は未処理の表面を有するスタンド又は顕微鏡本体及びその支持アームが知られていた。しかし、表面の見え方及び外観の見え方に関し、時間的及び/又は色的に変化可能な構成のために、機器の間隙又は溝穴から出て且つ間接的に放射された光による間接的な照明の利用は、知られていない。
【0042】
− 間接的な外部照明の手段により、従来の顕微鏡に比べ、診療所又は手術室内の機器の視覚的に知覚すべきスペース要求に影響を及ぼすことができる。本発明は、外部照明のオン/オフ、輝度の調整、及び/又は光色の選択により、顕微鏡の外観(ないし容姿)、特に歯科用顕微鏡又は手術用顕微鏡の外観を、利用者の要望又は室の実情に適合させることを可能にする。
【0043】
− 例えば医師診療所や歯科医診療所のような清潔さの要求が高い環境においては、外部照明用の青色の光色が好ましく、その理由は、青い光は、経験上、衛生状態についてポジティブな印象を強調し、それに加え、バクテリアが青の色調を避けるためである。従って青の色調はバクテリアが嫌う色である。更にUV領域へと達する短波長の光は殺菌性であり、従って人がいない場合、本発明に従い装備された顕微鏡を殺菌状態へと移行することができる。
【0044】
− 従って、純粋に技術的な効果に並び、部品又はカバーの交換や新たな塗料塗装を用いることなく、色に関する表面構成の変更も可能であり、それにより顕微鏡及びスタンドを利用者及び室内設備の要望に動的に適合させることができる。
【0045】
本発明の各々の形態を総括して以下に記載する。この際、これらの形態1〜25は、特許請求の範囲の請求項1〜25に記載した各々の構成要件にも対応する。尚、特許請求の範囲に付記されている図面参照符号は専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、本発明を図示の実施例に限定することを意図するものではないことをここで明示する。
(形態1)
顕微鏡本体と、室内での顕微鏡の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンドとを備え、顕微鏡本体及びスタンド内に中空空間を備えた顕微鏡であって、顕微鏡本体及び/又はスタンドの少なくとも1つの中空空間内に光源が設けられていて、その光が稼動状態において顕微鏡本体及び/又はスタンドの通過開口部を通じ、これらを取り囲む室内へ放射され、出射する前記光が顕微鏡及び/又はそのスタンドの間接的な外部照明として用いられるように通過開口部が備え付けられていて、少なくとも1つの通過開口部が間隙又は溝穴として顕微鏡本体又はスタンドに形成されていること。
(形態2)
形態1に記載の顕微鏡において、前記光源の光出力及び/又は光色が、好ましくは時間的な経過パターンをもって自動的に、調節可能及び/又は変更可能或いは選択可能であるように前記光源が制御されている或いは制御可能であること。
(形態3)
形態1又は2に記載の顕微鏡において、周りの室内へ放射される前記光が、顕微鏡が配置されている室の好ましくは間接的な照明として用いられるように、前記少なくとも1つの通過開口部が備え付けられていること。
(形態4)
形態1〜3のいずれか一項に記載の顕微鏡において、複数の光源が設けられていて、該光源を用い、照明の光色及び/又は光強度が個別に調節可能及び/又は選択可能であること。
(形態5)
形態1〜4のいずれか一項に記載の顕微鏡において、複数の光源、及び/又は室内へ該光源の光を通過させるための複数の通過開口部が設けられていること。
(形態6)
形態1〜5のいずれか一項に記載の顕微鏡において、当該顕微鏡が手術用顕微鏡又は特に歯科用顕微鏡として形成されていること。
(形態7)
形態1〜6のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記スタンドが可動式の支持アーム又は平行四辺形支持器を含んでいて、これらには各々光源が配置されていて、それらの光が稼動状態において、支持アーム及び平行四辺形支持器における構造上設けられた通過開口部及び間隙を通じ、室内へ放射されること。
(形態8)
形態1〜7のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記少なくとも1つの通過開口部が、室内への直接的な光放射を防止し且つ拡散光放射を発生させる表面形成部又はカバーを有すること。
(形態9)
形態1〜8のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記通過開口部が顕微鏡本体にもスタンドにも形成されていること。
(形態10)
形態1〜9のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記少なくとも1つの通過開口部が光透過性のカバーを用いて閉じられていること。
(形態11)
形態10に記載の顕微鏡において、前記カバーが、光を均質化するための光拡散器として形成されていること。
(形態12)
形態1〜11のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記少なくとも1つの光源がLED又はOLED又はレーザダイオード又はナノチューブとして形成されていること。
(形態13)
形態4〜12のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記光色及び/又は光強度が自動で設定可能であり、自動で設定可能な光色が、顕微鏡又はそのスタンドの様々な稼動状態又は稼動表示のグループから、所定の定義された稼動状態又は稼動表示に割り当てられていて、前記グループが、次の稼動状態又は稼動表示、即ち、顕微鏡の設定倍率、ズーム位置、顕微鏡の接眼レンズの視度設定、センサを用いて測定されたスタンド或いは顕微鏡のバランシング状態、例えばカメラなどの付属品の稼動スタンバイ状態、UVプラスチック硬化光源の稼動スタンバイ状態、ビデオ記録の実行、対象物照明用の照明装置の残りの寿命などを含んでいること。
(形態14)
形態4〜13のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記光色及び/又は光強度が顕微鏡の設定倍率に対応すること。
(形態15)
形態4〜14のいずれか一項に記載の顕微鏡において、前記光色及び/又は光強度が、顕微鏡の接眼レンズの選択された視度設定に対応すること。
(形態16)
形態2〜15のいずれか一項に記載の顕微鏡において、当該顕微鏡の非稼動時、或いは室内に人がいない時には前記光色が、殺菌性の又はバクテリアが嫌う光波長の範囲から自動的に選択されること。
(形態17)
形態4〜16のいずれか一項に記載の顕微鏡において、当該顕微鏡が、異なって調節可能な視度調節機能を備えた2つの接眼レンズを有し、及び/又は顕微鏡本体又はスタンドの2つの異なる外面において異なる光色を発生可能であること。
(形態18)
形態4〜17のいずれか一項に記載の顕微鏡において、1つの又は複数の異なる光色により同時に顕微鏡の複数の稼動状態又は稼動表示が表示可能であること。
(形態19)
形態4〜18のいずれか一項に記載の顕微鏡において、少なくとも1つのセンサが設けられていて、該センサが、外部の室内照明の色温度及び/又は光強度を測定し、前記光源の光色及び/又は光強度を自動で適合させるか、又は光色及び/又は光強度の適合のために、前記光源に割り当てられている制御電子装置へと伝送すること。
(形態20)
形態4〜19のいずれか一項に記載の顕微鏡において、発生された前記光色が、周辺部の色に対し、補色関係にあること。
(形態21)
形態1〜20のいずれか一項に記載の顕微鏡において、光通過開口部として少なくとも1つの間隙がスタンドに形成されていること。
(形態22)
形態1〜21のいずれか一項に記載の顕微鏡において、顕微鏡本体において接眼レンズの反対側の後側面に、光出射のための開いた細隙形状の開口部が配置されていること。
(形態23)
形態1〜22のいずれか一項に記載の顕微鏡において、スタンドの支持アームの少なくとも1つの前面端部側において光出射のための間隙が設けられていること。
(形態24)
形態1〜23のいずれか一項に記載の顕微鏡において、光通過開口部及び間隙の少なくとも一部が外方及び上方に向かって配向されていること。
(形態25)
形態1〜24のいずれか一項に記載の顕微鏡において、光通過開口部及び間隙の少なくとも一部が外方及び下方に向かって配向されていること。
【0046】
本発明の更なる構成及びそれらの変形例は、添付の図面並びに従属請求項に記載されている。
【0047】
符号リストは本明細書の開示内容の一部として末尾に掲載されている。
【0048】
以下、図面に記した実施例に基づき、本発明を詳細に説明する。
【0049】
図面は互いに関連し且つ広範に記載されている。同じ符号は同じ構成部品を示し、異なるインデックスを有する符号は、機能的に同じ又は類似の構成部品を示している。尚、以下の実施例は、本発明の理解の容易化のためのものであって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な付加や置換などを排除することを意図するものではないことを付言する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】スタンドに配置され3つの自由度で調節可能な歯科用顕微鏡の第1実施例の装置であり、前記スタンドは、ローラを備えたスタンド台座と、3本の支持アームが配置されている鉛直方向の支持支柱とからなり、3番目の支持アームに歯科用顕微鏡が配置されていて、また全装置は照明可能な室内に置かれている。
【図2】図1の歯科用顕微鏡を拡大して示す図である。
【図3】図2によるIII-III面での歯科用顕微鏡のハウジング本体の鉛直方向断面を示す図であり、ここでは両側面に各々1つの開いた光出射開口部が示されている。
【図4】図3に対応するハウジング本体の鉛直方向断面を示す図であり、ここで図面の左側では、開いた光出射開口部が示されていて、それに対する変形例として図面の右側では、光拡散体としての透過性プレート(ないしディスク)を用いて防塵性をもって閉じられた光出射開口部が示されている。
【図5】図3及び図4に対応するハウジング本体の他の例の鉛直方向断面を示す図であり、ここでは両方の光通過開口部が光拡散ガラス板で覆われている。
【図6】図1による歯科用顕微鏡のハウジング本体の変形例の側面図を示す図である。
【図7】図6による歯科用顕微鏡のハウジング本体をVI-VI面での鉛直方向断面として示す図である。
【図8】図7に対応し、歯科用顕微鏡の別のハウジング本体の変形例を鉛直方向断面として示す図であり、ここでは光出射開口部にその幅を調節するためにシールド部品が設けられている。
【図9】平行四辺形支持アームとして形成されている第2支持アームの領域で、スタンドにおける照明装置を、図1によるIX-IX面での鉛直方向断面として示す図である。
【図10】図1によるスタンド上部の変形例を示す図であり、ここではスタンド支柱に旋回可能に配置されている第1支持アームが間接照明装置を有している。
【図11】図10によるXI-XI面での鉛直方向断面を示す図であり、ここでは各々側方に配置された二列の光源の形式の間接照明装置が示されている。
【図12】図11による実施例に対する変形例を示す図であり、ここでは中央の一列の光源の形式の間接照明装置が示されている。
【図13】図12に対応する歯科用顕微鏡を示す図であり、ここでは後側の光出射部が部分的な破断図により図示されている。
【実施例】
【0051】
図1では、歯科用顕微鏡1がスタンド2において3つの自由度(DOF: degree of freedom)で調節可能に配置されている。この際、スタンド2は、ローラ移動可能な台座3と、支持支柱4と、第1支持アーム5と、第2支持アーム6と、第3支持アーム7とから構成されている。この際、支持アーム5、6、7はジョイント8、9を用いて互いに連結されている。
【0052】
この全装置は、処置室として用いられる室11内に配置されていて、室11は所謂外部の室内照明装置12を有している。
【0053】
歯科用顕微鏡1は、接眼レンズ14を備えたヘッド部品13を有し、ヘッド部品13は顕微鏡本体15に取り付けられている。
【0054】
特に図2及び図3に示されているように顕微鏡本体15の中空空間16内には、例えば3つのLED(発光ダイオード)の形式の複数の光源17が配置されていて、それらの光線は側方の通過開口部18を通じて壁部から、多かれ少なかれ下方に向かって出射され(鉛直方向に対して)傾斜のつけられた壁部分19aで部分的に反射する。この際、顕微鏡本体15の側壁部19も室11内のその周辺部も照明され、このことは、飛び飛びの照明により顕微鏡1の外観形状(ないし外見)に有利に影響を及ぼし、また処置周辺部及び顕微鏡の位置に対し、半暗くされた室11内でも、人間工学的に有利な影響を及ぼす。
【0055】
この際、顕微鏡本体15に配置されているセンサ21が、外部の室内照明装置12により与えられている室11内の光強度を測定し、適切に予め設定されているパラメータに応じ、光源17の光色と光強度を制御電子装置を介して調整する。
【0056】
また光源17の光強度の調整は、例えば顕微鏡本体15の回転つまみ22により手動でも行うことができる。
【0057】
特に図3に示されているように、ここでは光源17の光線17aが下方に向かって出射し、壁部19の傾斜部分19aにより室11内へ反射され、それにより顕微鏡本体15も室11も照らしている。
【0058】
図4には光通過開口部について2つの実施例が図示されている。図4の左側には、開いた細隙形状の開口部を示す図3による実施例が図示されている。この実施例は、例えば処置者の反対側の室11の照明に適していて、この照明は背景の最大輝度調整を可能とする。図4の右側では、光出射開口部24が、光拡散特性をもった光透過性(ないし透明性)の曇りディスク25により防塵性をもって閉じられていて、その曇りディスク25は、ポケット或いは凹部26内に、外部に向かって壁部19と面一の状態で挿入されている。従って顕微鏡本体15の壁部19は、室11を、好ましくは処置者の側に向かい、拡散し且つ均質化された光で照明する広面の発光体になる。選択的に両方の壁部19、即ち図4の左側と右側の壁部に、光拡散特性をもった発光体としての曇りディスク25を装備することもできる。
【0059】
図5には、光通過開口部27がカバープレート(ないしディスク)28で防塵性をもって閉じられている実施形が示されている。これらの光通過開口部27は光拡散特性を有し、その結果、光線は多数の光線17cへと分散している。この際、光線17cの一部は直接的に室11内へ入射し、他の部分は、先ず、傾斜のつけられた壁部分19aで反射される。
【0060】
複数の光源17は、ここでは例えば中央において列をなして配設され、これらの光源17が顕微鏡光路の作業領域内へは達しないように、中空空間16内に配置されている。中空空間16の壁部19及び31の内側表面29には反射器を装備することができ或いは鏡面化を実施することができる。
【0061】
図6には、顕微鏡15が操作域32の領域において詳細に図示されている。この際、例えば、符号33では対物レンズ37の調節部品が、符号34では光源17の制御部品が、符号35では室内照明装置12の制御部品が示されている。光出射用の開口部18は、ここでは長手細隙として斜めに且つ(緩やかな)凸状で左上側から右下側へ延在している。
【0062】
図7が示すように、顕微鏡本体15の両側において壁部19、19aの間には通過開口部18内へ光透過性の光案内要素36が挿入されていて、これらの光案内要素36は、一方では防塵性の密閉のために、他方では、その拡散特性に基づき、分散する光線17b、従って均質化された照明をもたらしてくれる。
【0063】
図6及び図8が示すように、通過開口部18の幅Bの調節を実現するために、通過開口部18にアングル部品38を備えることができる。
【0064】
図1及び図9〜図12には、支持アーム6及び5における間接的な照明用の光源17の配置構成が図示されている。
【0065】
図1及び図9が示すように、支持アーム6は平行四辺形連結アームとして形成されていて、このアームは、顕微鏡1の高さ調節時に一定の鉛直方向の案内を確保する。支持アーム6は、互いに平行に配置されている2つのアーム部分から構成され、この際、上側アーム部分は符号41で、下側アーム部分は符号42で示されている。
【0066】
ベースプレート44と2つのサイドプレート45及び46とを備えたU字形状のシールドカバー43がジョイント8のハブ8a(図1)に対し、ベースプレート44が下側のアーム部分42の下側で間隔47をもって位置するように取り付けられている。それにより形成されているこの自由空間49内に複数の光源17の形式の間接照明装置が配置され、この際、二列の光源17の列が、光を上方に向け、アーム部分41及び42から形成されている支持アーム6と、サイドプレート45及び46との間の間隙48を通じて案内し、それにより両方のアーム部分41及び42の側面をも照明する。
【0067】
第1支持アーム5における間接照明装置は、上記の構成に対応して形成されている。この際、図10及び11に図示されているように、第1支持アーム5には下側領域においてU字形状のシールド部材52が備え付けられていて、このシールド部材52の形状は支持アーム5の先細りのデザインに従っている。
【0068】
ベースプレート53には二列の光源17の列が設けられていて、これらの光源17は、光を上方に向け、各々の狭い間隙54を通じて放射している。この際、シールドカバーの内側表面55は反射式で構成され、その結果、間接的な多数の光線56が何度も反射され、上方に向って出射することができ、その際には第1支持アーム5の側壁をも照明する。右側の端部領域(図10)においてシールド52は支持アーム5から突出し、間隙57を形成して実施されていて、その結果、ここでも間接的な光が出射することができる。
【0069】
図12には、図11に対する変形例が図示されていて、ここでは、一条の複数の光源17の列がU字形状のシールド部材52のベースプレート53の中央に配置されている。この際、多数の光線56は、2つの側面に向い、支持アーム5の下側面58及びベースプレート53の内側の上側面59で何度も反射される。
【0070】
図13では、顕微鏡本体15の後側において光出射のための開口部18が設けられている様子が破断図により示されている。ここでは、互いにずらされて配置されている後壁61及び62が、双方が互いに取り囲むように別の細隙形状の開口部63を形成し、その結果、顕微鏡本体15は3側面において間接的な光出射のための通過開口部18、63、18を備えている。
【符号の説明】
【0071】
1 顕微鏡、好ましくは歯科用顕微鏡
2 スタンド
3 台座
4 支持支柱
5 第1支持アーム
6 第2支持アーム
7 第3支持アーム
8 ジョイント
8a ジョイント8のハブ
9 ジョイント
11 室
12 室内照明装置(所謂外部の)
13 顕微鏡1のヘッド部品
14 接眼レンズ
15 顕微鏡本体
16 顕微鏡本体15の中空空間
17 光源(発光ダイオード)
17a 光線(直接的な反射)
17b 光線(均質化された光)
17c 光線(分散している)
18 通過開口部(壁部19で細隙形状)
19 壁部
19a 傾斜のつけられた壁部分
21 センサ
22 光制御用の回転つまみ
24 光出射開口部
25 透過性の曇りガラス(光拡散特性及び光均質化特性をもつ)
26 ポケット、凹部、把持具
27 光通過開口部
28 カバープレート
29 内側表面(鏡面化されている)
31 顕微鏡本体15の壁部(上側)
32 操作域
33 対物レンズ37用の調節手段
34 光源17用の制御手段
35 室内照明装置12用の制御手段
36 光案内要素(光拡散特性をもつ)
37 対物レンズ
38 アングル部品(開口部18の幅を調節するため)
41 第2支持アーム6の上側アーム部分
42 第2支持アーム6の下側アーム部分
43 U字形状のシールドカバー
44 シールドカバー43のベースプレート
45 シールドカバー43のサイドプレート
46 シールドカバー43のサイドプレート
47 間隔
48 間隙
49 自由空間
51 間接的な光放射
52 シールド部材
53 ベースプレート
54 間隙
55 内側表面
56 多数の光線
57 間隙
58 下側面
59 上側面
61 顕微鏡本体15の上側の後壁
62 顕微鏡本体15の下側の後壁
63 細隙形状の開口部
B 開口部18の幅(図8)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顕微鏡本体(15)と、室(11)内での顕微鏡(1)の支持機能又は位置決めを実現するための複数の構成部品からなるスタンド(2)とを備え、顕微鏡本体(15)及びスタンド(2)内に中空空間(16)を備えた顕微鏡であって、
顕微鏡本体(15)及び/又はスタンド(2)の少なくとも1つの中空空間(16)内に光源(17)が設けられていて、その光(17a,17b,17c)が稼動状態において顕微鏡本体(15)及び/又はスタンド(2)の通過開口部(18,24,27)を通じ、これらを取り囲む室(11)内へ放射され、
出射する前記光(17a,17b,17c)が顕微鏡(1)及び/又はそのスタンド(2)の間接的な外部照明として用いられるように通過開口部(18,24,27)が備え付けられていて、少なくとも1つの通過開口部(18,24,27)が間隙(48,57,63)又は溝穴として顕微鏡本体(15)又はスタンド(2)に形成されていること
を特徴とする顕微鏡。
【請求項2】
前記光源(17)の光出力及び/又は光色が、調節可能及び/又は変更可能或いは選択可能であるように前記光源(17)が制御されている或いは制御可能であること
を特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡。
【請求項3】
周りの室(11)内へ放射される前記光(17a,17b,17c)が、顕微鏡(1)が配置されている室(11)の照明として用いられるように、前記少なくとも1つの通過開口部(18,24,27)が備え付けられていること
を特徴とする、請求項1又は2に記載の顕微鏡。
【請求項4】
複数の光源(17)が設けられていて、該光源(17)を用い、照明の光色及び/又は光強度が個別に調節可能及び/又は選択可能であること
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項5】
複数の光源(17)、及び/又は室(11)内へ該光源(17)の光を通過させるための複数の通過開口部(18,24,27)が設けられていること
を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項6】
当該顕微鏡(1)が手術用顕微鏡又は歯科用顕微鏡として形成されていること
を特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項7】
前記スタンド(2)が可動式の支持アーム(5,6,7)又は平行四辺形支持器を含んでいて、これらには各々光源(17)が配置されていて、それらの光が稼動状態において、支持アーム(5,6,7)及び平行四辺形支持器における構造上設けられた通過開口部及び間隙を通じ、室(11)内へ放射されること
を特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項8】
前記少なくとも1つの通過開口部(18,24,27)が、室(11)内への直接的な光放射を防止し且つ拡散光放射(17b,17c)を発生させる表面形成部又はカバー(25,28)を有すること
を特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項9】
前記通過開口部(18,24,27)が顕微鏡本体(15)にもスタンド(2)にも形成されていること
を特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項10】
前記少なくとも1つの通過開口部(18,24,27)が光透過性のカバー(25,28)を用いて閉じられていること
を特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項11】
前記カバー(25,28)が、光を均質化するための光拡散器として形成されていること
を特徴とする、請求項10に記載の顕微鏡。
【請求項12】
前記少なくとも1つの光源(17)がLED又はOLED又はレーザダイオード又はナノチューブとして形成されていること
を特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項13】
前記光色及び/又は光強度が自動で設定可能であり、自動で設定可能な光色が、顕微鏡(1)又はそのスタンド(2)の様々な稼動状態又は稼動表示のグループから、所定の定義された稼動状態又は稼動表示に割り当てられていて、前記グループが、次の稼動状態又は稼動表示、即ち、顕微鏡(1)の設定倍率、ズーム位置、顕微鏡(1)の接眼レンズ(14)の視度設定、センサ(21)を用いて測定されたスタンド(2)或いは顕微鏡(1)のバランシング状態、付属品の稼動スタンバイ状態、ビデオ記録の実行、対象物照明用の照明装置の残りの寿命などを含んでいること
を特徴とする、請求項4〜12のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項14】
前記光色及び/又は光強度が顕微鏡(1)の設定倍率に対応すること
を特徴とする、請求項4〜13のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項15】
前記光色及び/又は光強度が、顕微鏡(1)の接眼レンズ(14)の選択された視度設定に対応すること
を特徴とする、請求項4〜14のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項16】
当該顕微鏡(1)の非稼動時、或いは室(11)内に人がいない時には前記光色が、殺菌性の又はバクテリアが嫌う光波長の範囲から自動的に選択されること
を特徴とする、請求項2〜15のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項17】
当該顕微鏡(1)が、異なって調節可能な視度調節機能を備えた2つの接眼レンズ(14)を有し、及び/又は顕微鏡本体(15)又はスタンド(2)の2つの異なる外面において異なる光色を発生可能であること
を特徴とする、請求項4〜16のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項18】
1つの又は複数の異なる光色により同時に顕微鏡(1)の複数の稼動状態又は稼動表示が表示可能であること
を特徴とする、請求項4〜17のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項19】
少なくとも1つのセンサ(21)が設けられていて、該センサが、外部の室内照明(12)の色温度及び/又は光強度を測定し、前記光源(17)の光色及び/又は光強度を自動で適合させるか、又は光色及び/又は光強度の適合のために、前記光源(17)に割り当てられている制御電子装置へと伝送すること
を特徴とする、請求項4〜18のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項20】
発生された前記光色が、周辺部の色に対し、補色関係にあること
を特徴とする、請求項4〜19のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項21】
光通過開口部として少なくとも1つの間隙(48)がスタンド(2)に形成されていること
を特徴とする、請求項1〜20のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項22】
顕微鏡本体(15)において接眼レンズの反対側の後側面に、光出射のための開いた細隙形状の開口部(63)が配置されていること
を特徴とする、請求項1〜21のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項23】
スタンド(2)の支持アーム(5)の少なくとも1つの前面端部側において光出射のための間隙(57)が設けられていること
を特徴とする、請求項1〜22のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項24】
光通過開口部(18,24,27)及び間隙(48,57,63)の少なくとも一部が外方及び上方に向かって配向されていること
を特徴とする、請求項1〜23のいずれか一項に記載の顕微鏡。
【請求項25】
光通過開口部(18,24,27)及び間隙(48,57,63)の少なくとも一部が外方及び下方に向かって配向されていること
を特徴とする、請求項1〜24のいずれか一項に記載の顕微鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−25028(P2011−25028A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158786(P2010−158786)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(500056219)ライカ ミクロジュステムス(シュヴァイツ)アーゲー (42)
【Fターム(参考)】