説明

食品包装容器

プラスチックフィルムの内張り(51)を備え密封可能なトレー(30)の形状とすることができる食品包装容器(31)が開示される。内張りは、例えば陽圧及び/又は真空の異なった気圧下で適用され、続いてフィルムの熱処理が行われる。結果として得られる付けられたフィルムは、使用中に一緒に結合するのに適するように十分に、トレー(30)に貼り付く。使用後に、トレーとフィルムは容易に分離されることができる。フィルムは、気圧を適用するに先立って、トレーから離れて加熱されてドーム形にされ、引き伸ばして、トレー(30)への適用を支援する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、但し限定的ではないが、電子レンジや従来のオーブンにおいて熱せられる、インスタント食品や同類の食品のための食品包装容器、及びその他の耐湿性を備えた包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
食品用の包装容器は、フィルムで密閉されたC−PETトレーを用いて生産されていた。一度熱せられると、C−PETは、プラスチックとして再利用可能でなくなる。食品情報や画像などが厚紙スリーブの上に印刷され、したがって、これは使用される包装容器の量を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ポリエチレンでプレコートされた厚紙のブランクから、当該ブランクを折り重ね、端部を固着させて食品トレーを形成することが知られている。しかしながら、ポリエチレンは、後に続く切断、折り重ね、及び固着のステップが、厚紙からポリエチレンの分離無しで遂行されることができるように、当該厚紙にポリエチレンがしっかりと付着されるために、当該裏当ての厚紙から容易には分離することができない。さらに、この技術に関する問題点として、トレーの端部のエアギャップが挙げられる。
【0004】
他の包装容器は、厚紙トレーを形成し、予め形成された内張り(liner)をトレーに挿入することにより生産される。予め形成された内張りは、トレーに接着される。トレーと内張りは別々に動かされる或いは輸送される必要があるので、各々は、少なくとも、自己支持形(self−supporting)であるように、十分に丈夫でなければならない。それ故に、比較的厚い内張りを生産しなければならず、それは使用される包装容器の量を増す。2つの構成要素を生産するために追加のステップが使用され、また、それらの組み立ては、そのようなトレーの製造コストをさらに増加させる。
【0005】
本発明の実施の形態は、上述された一又はそれ以上の問題点に対処するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、
i) 内面を備えた凹部をともに形成する底部及び側壁を含む厚紙トレーを提供するステップ、
ii)プラスチックフィルムを前記トレーに隣接して提供するステップ、
iii)前記フィルムを、少なくとも前記フィルムが前記内面に付着することを可能にする温度に加熱するステップ、
iv)前記加熱するステップの後または最中に、前記プラスチックを、前記トレーから遠ざける方向に変形させるステップ、及び、
v)前記変形された及び前記加熱された場合に、気体圧力または真空によって、前記フィルムを、前記内面と接触して前記付着を引き起こすように、初期に押し付けるステップ、
の任意の適切な順序で、食品包装容器を生産する方法が提供される。
【0007】
本発明方法は、さらに、
vi)ステップv)の後に、さらに前記フィルムを加熱する追加的なステップを含むことができる。
【0008】
本発明方法は、さらに、
vii)ステップvi)の後に、前記初期の押し付けと同方角に前記フィルムをさらに押し付ける追加的なステップを含むことができる。
【0009】
本発明方法は、さらに、ステップvi)およびvii)を繰り返すことを含むことができ、一の実施の形態では、前記変形は、初期気体圧力または初期真空によって遂行される。
【0010】
一の実施の形態では、前記変形は、前記フィルムをドーム型の形状に変形させるものであり、前記初期の押し付けは、前記ドーム型の形状を反転させることを含む。
【0011】
好ましくは、前記気体圧力及び/又は前記初期気体圧力は、空気圧である。
【0012】
一の実施の形態では、トレーは、重ね合わせることができるタブを含むブランクから形成される。
【0013】
好ましくは、トレーを形成して互いに接着され得るために、タブが重ね合わせられて接着される。
【0014】
好ましくは、本発明方法は、前記凹部と類似または同一の形状を有する加熱プレート又はプラグ(plug)を提供するステップをさらに含む。
【0015】
一の実施の形態では、加熱プレート又はプラグは、前記加熱のステップを遂行するために加熱される。
【0016】
好都合に、トレーは雌支持部(female support)により支持され、前記雌支持部及び加熱プレートは、前記フィルムを前記内面と接触させて押し付けるステップの前に、互いに向かって移動される。
【0017】
一の実施の形態では、フィルムは、30〜450ミクロン、好ましくは30〜150ミクロン、さらに好ましくは30〜100ミクロンの厚さである。
【0018】
代替的に又は付加的に、前記真空は、前記内面と、前記内面に最も近いフィルムの表面と、の間で引き起こされる。
【0019】
本発明は、食品を保持するための凹部と、厚紙トレーの内面に付着され食品に接触する面を形成するプラスチック層と、を備えた予め形成された厚紙トレーを含む食品包装容器であって、前記プラスチック層は、少なくとも、前記厚紙トレーの内面の形状に従わせるために十分な程度に該シートの変形を可能にし、前記内面と前記シートとの間の結合形成を可能にする温度で加熱されるプラスチック材料のシートから形成され、前記シートと前記内面は、前記シートが前記内面と前記結合形成を引き起こすように接触され、前記包装容器は、前記シートのプラスチック層が前記接触より前に前記トレーの内面から離れる方向に初期変形されることを特徴とする食品包装容器、または、前記結合形成が遂行された後に、前記トレーと前記シートが分離可能とされ、前記分離が遂行される場合に、トレーの薄さの5%程度が前記シートに付着されることを特徴とする食品包装容器まで及ぶ。
【0020】
好ましくは、前記接触は、前記シートに作用する気圧の差異によって引き起こされる。
【0021】
好ましくは、前記プラスチック層は、前記トレーよりも大きな周囲の寸法を有し、前記結合形成の後に、余分なプラスチックが前記トレーに近似する寸法に切削される。
【0022】
好ましくは、プラスチック層は、ポリエチレン、ポリエステル、PET材料または他の熱可塑性プラスチック材質、あるいは、植物油またはプラスチックに基づいた糊のようなバイオプラスチックである。
【0023】
さらに、本発明は、上述された方法を実行するように適合した機械装置まで及ぶ。
【0024】
さらに、本発明は、再利用可能な外部層と、該外部層に結合形成され食品に接触する内部層と、によるプラスチックの複合構造を備え、前記内部層及び前記外部層は、使用後に、前記外部層の厚さの5%程度が前記内部層に配置されるように分離可能である食品包装容器まで及ぶ。
【0025】
本発明は、本願明細書中の任意の新規な特徴または本願明細書中の特徴の任意の新規な組合せを包含する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
以下に、図面の補助によって、例として1つの実施の形態だけが記述される。
【図1】連続的に食品トレーを生産するための装置を示す。
【図2】図1中に示される装置によって製造された食品トレーを示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1を参照すると、概略的に示された機械装置20に供給される厚紙ブランク10のスタックが示されている。機械装置20は、内張りのないトレー30を形成するために、それらの端部を折り重ねて固着させる。ここに、用語「トレー」は、蓋無し容器(open container)を含み、その幅未満の高さを有するトレー状の容器に、あるいは任意の特別の形状に制限される必要はない。例えば、トレーの用語は、従来の浅いトレー状の形状と同様に、深いサンドイッチ・パック、あるいは円筒状の形状を含めてもよい。この実施例では、従来型の成形されたトレー30は、内面38を含む凹部34を備える。トレー30は、かかるトレー30の上のPETプラスチック・フィルム50のリールに供給されたおよそ30〜150ミクロンの厚さのシートと一緒に、下型40に供給される。
【0028】
上型60は、PTFEコーティング、例えばテフロン(登録商標)コーティングを備えた加熱プレート面64を有する。下型40は、空圧シリンダー42によって、上型60に向かって矢印Aの方向に上昇させられる。初期真空は、フィルム50を上型60の方へ引き込むダクト62に適用される。上型は、摂氏およそ110〜200度の温度に熱せられる。この温度で、プラスチックフィルムは、初期真空の影響下で軟化しドーム型の形状(図示せず)を形成する。初期真空の代わりに、あるいはこれと同様に、フィルムの下の空気圧が、等しい効果で使用されることができる。
【0029】
フィルム50がドーム型になるとき、その温度は、それが粘着性を生じるように増加する。ここで、熱及び初期真空の影響下で、下型から離れてドーム型の形状へ変形されたプラスチックフィルム50は、直ちにダクト62に適用される空気圧により、及び/又は当該フィルムのトレー側から適用される追加的な真空により、トレー30の凹部34の内面38に対して押しつけられる。この圧力または追加的な真空は、そのドーム形状を反転(invert)させ、そしてその粘着性を有し伸ばされたフィルム50を、下型40上で支持されたトレー30の内面38に滑らかに付着させる。PTFEで覆われた表面64は、このとき粘着性のあるフィルム50の剥離を助け、フィルム50を当該表面64と接触させるだろう。
【0030】
余分なフィルム50は、トレーの開口部のサイズで未使用のフィルム部分52を離すために、このとき内張りされたトレー31の端部が既知の手段により裁断される。
【0031】
下型40は、シリンダー42の方向を転じることにより低下する。シリンダーが図面中で示される位置よりもさらに低下するにつれて、製品支持板44は、内張りされたトレーを、当該支持している下型40から押しつける。その後、完成した内張りトレー31が運び去られる。
【0032】
上述されたプロセスは、繰り返されることにより、内張りトレー31の実質的に連続した生産を可能とする。
【0033】
上述されたプロセスは、様々な製品で使用されることができ、また、異なる材料を使用することができるので、フィルムを熱するステップを繰り返すことが必要となり得るものであり、また、気圧あるいは真空を使用して、当該トレーに対してその後フィルムをさらに押しつけることが必要となり得る。特に、内張りフィルムのより厚いシートが使用され、また、良質の厚紙がトレーに使用される場合、フィルムを厚紙トレーに効果的に貼り付けるために、加熱する及び押し付けるステップの一又はそれ以上の繰り返しが必要とされ得る。
【0034】
図2は、上述したプロセスによって形成された、内張りされたトレー31の半分に切った図を示す。トレー31は、凹部34を備えた自己支持形(self−supporting)トレーを形成するために、平らなシートから切り取られ、タブ32で折り重ねられ接着される外側の厚紙層30を含んでいる。ここで、用語「厚紙」は、例えば、木材パルプ、植物繊維など、全ての天然繊維材料を包含するように意図したものであり、段ボールのようなシート材料またはポスト(post)を形成する材料で形成される。外側の層30は、加熱により直ちに外側の層30に付着されるプラスチックフィルム51を支持する。このプラスチックフィルムは、食品接触面52を有する。かかるトレーは、食品が凹部34内に収容される場合、トレーを密閉するための追加的なフィルム蓋35(部分的に図示される)が適用されることができるリップ36を含んでいる。蓋35は、リップ36に対して容易に密閉して封ができ、また、蓋35をリップ36に対して密封するに先立って凹部34を満たすために、不活発または食品を修飾する(modifying)ガスが使用されることができる。
【0035】
上に記述された製造工程は、主として容易に再利用可能な物資(例えば厚紙)から作られ、容易に密封ができるトレーを生産する。厚紙とプラスチックの間の付着力の程度が、加熱調理(cooking)機能を遂行するのに過不足のない付着力を与え、ただし当該フィルムからの厚紙の分離を不可能にさせるほど強くならないように、制御可能であることから、厚紙は、必要であれば、プラスチックフィルムから容易に除去可能である。上述されたパラメーターを使用して、トレー30及びフィルム51は、フィルム50に貼り付けられたトレーの材料の厚さのわずか5%を退去して、2つが別々に剥がれるように、該トレー内の食品の加熱の後に分離可能であることが分かった。その後、厚紙トレーは再利用されることが可能であり、また、フィルムは、厚紙で特に汚染されることがないので、必要に応じて、より容易に再利用されることができる。
【0036】
有利に、内張りのない厚紙トレー30への適用に先立って、加熱プレートを使用してプラスチックフィルムを加熱することは、当該フィルム51の温度の制御を提供し、また、それ故に、その当該トレー30に対する付着力の強さを提供する。
【0037】
加熱プレートの使用はさらに、選択加熱を可能とし、したがって、例えば、フィルム51は、トレー30の残部よりもリップ36にフィルム51を順次より強力に付着させるリップ36領域で、最も高い温度に加熱されることができ、その結果、リップの周囲のフィルム51に適用される更なるトレー封着(sealing)フィルムは、トレー30に対するより確実な最強部位(anchor)を備える。成形が使用されないので、より薄いプラスチックフィルムが使用されることができ、また、トレーの再利用可能でない物資の含有量を減らすことができる。
【0038】
1つの実施の形態だけが上述されたが、改良、変形、代案などが本発明の範囲内で可能であることが理解されるだろう。例えば、一度に1つのトレーを生産する過程が示されたが、上述された装置の量を増加させ、そのような装置を並行してまたは連続して実行することにより、多数のトレーの生産を一度に行うことが可能である。
【0039】
厚紙ブランクのスタック10から内張りされたトレー31を形成するための連続的なプロセスを上述し図示したが、当該ブランクは、上述したプロセスの一部として、例えば厚紙のリールから生産され得ることが想定される。食品パッケージング設備は、供給されたトレーに対して、プラスチック内張り51を汚染するリスクを最小限にするためにそれらを配列(filing)して密封する直前に、内張りすることができるものであり、したがって、有利に、食品配列及び密封は、上述されたプロセス内に含めることができる。あるいは、トレー30の内張りが、食品加工設備及び予め内張りされて供給されたトレー31に遠隔操作(remotely)でさらに実行され得ることも、同様にあり得る。ブランクは、内張りプロセスに先立って共に接着されたタブを備えることができるが、下型40内で未接着のトレーを保持し、接着剤を省略して、トレーを一緒に保持するためにフィルム51を使用することは可能である。この技術は、接着剤が使用されたならば溶けるところでのオーブンへの適用に望ましい。
【0040】
PETのプラスチックフィルムが上述されたが、他方、他のプラスチックフィルム、例えば、ポリエステルに基づいたポリマーが使用され得ることが理解されるだろう。さらに、ポリエチレンが使用されることが出来、この場合、例えばサンドイッチ・パックのような、加熱されない食品包装容器用として好適である。本発明が、食品に接触するプラスチックの内部層51が再利用可能な外部層30に結合形成された複合構造を備え、当該内部層及び外部層は、使用後に、前記外部層の厚さの5%程度が前記内部層に配置されるように分離可能である食品包装容器を提供することが理解できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
i) 内面を備えた凹部をともに形成する底部及び側壁を含む厚紙トレーを提供するステップ、
ii)プラスチックフィルムを前記トレーに隣接して提供するステップ、
iii)前記フィルムを、少なくとも前記フィルムが前記内面に付着することを可能にする温度に加熱するステップ、
iv)前記加熱するステップの後または最中に、前記プラスチックを、前記トレーから遠ざける方向に変形させるステップ、及び、
v)前記変形された及び前記加熱された場合に、気体圧力または真空によって、前記フィルムを、前記内面と接触して前記付着を引き起こすように、初期に押し付けるステップ、
の任意の適切な順序で、食品包装容器を生産する方法。
【請求項2】
vi)ステップv)の後に、さらに前記フィルムを加熱する追加的なステップをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
vii)ステップvi)の後に、前記初期の押し付けと同方角に前記フィルムをさらに押し付ける追加的なステップをさらに含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
ステップvi)及び随意にvii)を繰り返すことをさらに含む請求項2又は3記載の方法。
【請求項5】
前記変形は、初期気体圧力または初期真空によって遂行される請求項1乃至4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記変形は、前記フィルムをドーム型の形状に変形させるものであり、前記初期の押し付けは、前記ドーム型の形状を反転させることを含む請求項1乃至5のいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記気体圧力及び/又は前記初期気体圧力は、空気圧である請求項1乃至6のいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記トレーは、重ね合わせることができるタブを含むブランクから形成される請求項1乃至7のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記凹部と類似または同一の形状を有する加熱プレート又はプラグを提供するステップをさらに含む請求項1乃至8のいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記加熱プレート又はプラグは、前記加熱のステップを遂行するために加熱される請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記トレーは雌支持部により支持され、前記雌支持部及び加熱プレートは、前記フィルムを前記内面と接触させて押し付けるステップの前に、互いに向かって移動される請求項1乃至10のいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記フィルムは、30〜450ミクロン、好ましくは30〜150ミクロン、さらに好ましくは30〜100ミクロンの厚さを有する請求項1乃至11のいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記真空は、前記内面及び前記内面に最も近いフィルムの表面の間で引き起こされる請求項1乃至12のいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
食品を保持するための凹部と、厚紙トレーの内面に付着され食品に接触する面を形成するプラスチック層と、を備えた予め形成された厚紙トレーを含む食品包装容器であって、
前記プラスチック層は、少なくとも、前記厚紙トレーの内面の形状に従わせるために十分な程度に該シートの変形を可能にし、前記内面と前記シートとの間の結合形成を可能にする温度で加熱されるプラスチック材料のシートから形成され、
前記シートと前記内面は、前記シートが前記内面と前記結合形成を引き起こすように接触され、
前記包装容器は、前記シートのプラスチック層が前記接触より前に前記トレーの内面から離れる方向に初期変形されることを特徴とする食品包装容器。
【請求項15】
食品を保持するための凹部と、厚紙トレーの内面に付着され食品に接触する面を形成するプラスチック層と、を備えた予め形成された厚紙トレーを含む食品包装容器であって、
前記プラスチック層は、少なくとも、前記厚紙トレーの内面の形状に従わせるために十分な程度に該シートの変形を可能にし、前記内面と前記シートとの間の結合形成を可能にする温度で加熱されるプラスチック材料のシートから形成され、
前記シートと前記内面は、前記シートが前記内面と前記結合形成を引き起こすように接触され、
前記包装容器は、前記結合形成が遂行された後に、前記トレーと前記シートが分離可能とされ、前記分離が遂行される場合に、トレーの厚さの5%程度が前記シートに付着されることを特徴とする食品包装容器。
【請求項16】
前記接触は、前記シートに作用する気圧の差異によって引き起こされる請求項14又は15記載の食品包装容器。
【請求項17】
前記プラスチック層は、前記トレーよりも大きな周囲の寸法を有し、前記結合形成の後に、余分なプラスチックが前記トレーに近似する寸法に切削される請求項14、15、又は16記載の食品包装容器。
【請求項18】
前記プラスチック層は、ポリエチレン、ポリエステル、PET材料または他の熱可塑性プラスチック材質、あるいは、植物油またはプラスチックに基づいた糊のようなバイオプラスチックである請求項14乃至17のいずれか1項記載の食品包装容器。
【請求項19】
さらに、前記トレーの上に形成され該トレーと密閉される蓋を含み、
前記密閉に先立って、前記包装容器及び前記蓋により形成される空間に導入される大気置換ガスを随意に含む請求項14乃至18のいずれか1項記載の食品包装容器。
【請求項20】
食品に接触するプラスチックの内部層が再利用可能な外部層に結合形成された複合構造を備え、前記内部層及び前記外部層は、使用後に、前記外部層の厚さの5%程度が前記内部層に配置されるように分離可能である食品包装容器。
【請求項21】
請求項1乃至13のいずれか1項記載の方法を遂行するための機械装置、あるいは請求項14乃至19のいずれか1項記載の食品包装容器を生産するための機械装置。
【請求項22】
添付図面に関して、実質的にここに記述されるように、食品包装容器(food packaging)、食品包装(food packing)を生産する方法あるいは食品包装容器を生産するように適合した機械装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−523382(P2011−523382A)
【公表日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509011(P2011−509011)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/GB2009/050506
【国際公開番号】WO2009/138786
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(511128284)スプリット‐アイティー リミテッド (1)
【出願人】(510300566)
【Fターム(参考)】