説明

食品包装装置および食品包装方法

【課題】乾燥海苔を収容して成る海苔収容包装シートの自動巻き込みに際し、シャリの巻き込み形状をきれいな円柱状に形成し、見栄えの良い製品とする。
【解決手段】包材供給部2と、食材供給部3と、耳折防止装置4と、ズレ防止用押さえコンベア5と、第一耳折部6と、第二耳折部7と、折込押さえ部8と、折込立上部9と、巻き込み部10とを有し、前記包材供給部2は、投入した包材Sを吸着して、搬送ベルトV上に導入するための合計4つの吸着パッド26を略菱形の頂点に対応する位置に配置する。また、前記包材供給部2は、包材Sの四隅辺りを保持するための4つの保持爪23、24と、腰の弱い包材Sの左右両側を支えるための補助受け用の一対の保持爪25とを備え、補助受け用の一対の保持爪25は、前記四隅の保持爪23、24の位置よりも若干下側に配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、中心に具の入った略円柱形の巻き寿司シャリを薄膜偏平状の海苔収容包装シートによって包装する食品包装装置および食品包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、長方形乾燥海苔を収容した薄膜偏平状の海苔収容包装シートを、中心に具の入った略円柱形のシャリに巻き込む場合、その殆どが手作業によって行われ、巻き込み後には手作業によって、粘着片によるPOSラベルを貼着し封止していた。
【0003】
また、この種の食品包装方法を自動化した技術としては、例えば、特許文献1に開示されているように、海苔収容包装シート両側に突設された両側被覆片間にシャリを載せて当該シャリの両端部を自動的に被覆し、その状態で昇降板によってこれを巻込用ベルトによる上向溝内に自動下降して嵌合させ、溝形成ローラの自動下降摺動によってシャリを海苔収容包装シートに巻き込み、これと連続して海苔収容包装シート一端の粘着片によるPOSラベルを自動的に貼着して封止する海苔巻握飯包装法が存在する。
【特許文献1】特開昭63−56260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来においては、海苔収容包装シートをシャリに巻き込む場合には、その殆どが手作業によって行われているため、作業に手間が掛かり量産に適用し難い欠点があった。また、特許文献1による自動化された海苔巻握飯包装法においては、巻込用ベルトによる上向溝内にシャリを自動下降して嵌合させてから、溝形成ローラの自動下降摺動によって当該シャリを海苔収容包装シートに巻き込む際に、巻込用ベルト自体が可撓性を有しているため、これによるシャリの巻き込み保持力が不十分であると、溝形成ローラによるシャリに対する海苔収容包装シートの巻き込みに際し、当該シャリの巻込用ベルトによる巻き込み周面が歪になってきれいな円柱状に形成されなくなるという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、海苔収容包装シートをシャリに巻き込む作業を自動化して量産化に供することができると共に、シャリに対する海苔収容包装シートの自動巻き込みに際し、シャリの巻き込み形状がきれいな円柱状に形成され、見栄えの良い製品とすることができる食品包装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明に係る食品包装装置にあっては、搬送ベルト上に包材を供給する包材供給部と、搬送される包材上に、食材を供給するための食材供給部と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げるための第一耳折部と、該第一耳折部によって立ち上げられた両側耳部を横から押して食材に対しそれぞれ略U字状に折り込むための第二耳折部と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む折込押さえ部と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げるための折込立上部と、複数の巻き込みローラ間に自動投入された後、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込むための巻き込み部とを有してなることを特徴とする。
【0007】
前記包材供給部は、投入された包材を吸着して、搬送ベルト上に導入するための合計4つの吸着パッドが略菱形の頂点に対応する位置に配置されている。
【0008】
前記包材供給部は、包材の四隅辺りを保持するための4つの保持爪と、腰の弱い包材の左右両側を支えるための補助受け用の一対の保持爪とを備え、補助受け用の一対の保持爪は、前記四隅の保持爪の位置よりも若干下側に配置されている。
【0009】
前記食材供給部は、ターンテーブル搬送機構の投入開口部から投入型により食材を搬送ベルトで搬送させる包材上に投入するためのゲートと、該ゲートに一体連結された一対のカム受板と、投入型と共に昇降移動するゲート開閉カムとを備え、投入型を食材に接触させる前に、ゲート開閉カムが一対のカム受板を押し下げることでゲートを下方に開くようにしてある。
【0010】
前記食材供給部は、ベルト搬送機構により搬送される食材を投入開口部に移送するための供給型と、ベルト搬送機構の投入開口部から投入型により食材を包材上に投入させるゲートを備え、該ゲートに一体連結された一対のカム受板と、投入型と共に昇降移動するゲート開閉カムとを備え、投入型を製品に接触させる前に、ゲート開閉カムが一対のカム受板を押し下げることでゲートを下方に開くようにしてある。
【0011】
前記第一耳折部は、昇降装置によって上下移動可能とした、左右一対の略コ字枠状の折込突き上げ片と、該折込突き上げ片と一体となった包材押さえ棒とを有してなる。
【0012】
前記第二耳折部は、互いに開閉可能とした左右一対のアームを備え、このアーム先端の軸部に折込ローラが所定のガタ付きを付与した状態で枢着されてなる。
【0013】
前記折込押さえ部は、昇降装置によって上下移動と共に開閉可能とした左右に配した二股状の一対の押さえ爪を備えてなる。
【0014】
前記折込立上部は、上下移動可能とした略コ字枠状の折込移動枠を備えてなる。
【0015】
前記巻き込み部は、湾曲した上下2つの長孔と、中間にある斜行直線状の1つの長孔とにそれぞれ3つの巻き込みローラを回転可能に枢着させ、下方に位置する巻き込みローラに隣接して投入用台部が配置され、投入用台部上には、投入用アームが各巻き込みローラの中間に向かって水平スライド可能となるように配され、且つ投入用アーム上面には斜め湾曲状の包材端折込爪が前方に向けて突設され、投入用台部の上方には折込ガイド板が昇降自在に配されてなる。
【0016】
食材供給部下方位置で包材の両側耳部の不用意な折れを防止するための耳折防止装置を備えたものであって、前記耳折防止装置は、一対の搬送ベルトのうち両側耳部が載置される側の近傍に、エアー突出方向を両側耳部に向けられた状態で配置されたエアーノズルによって構成される。
【0017】
搬送ベルトで搬送される包材のズレを防止するためのズレ防止用押さえコンベアを備えたものであって、前記ズレ防止用押さえコンベアは、搬送ベルトと同期移動しながら包材の上部を押さえ込むよう前後一対の搬送ベルトのうち一方側に沿って、プーリを介してエンドレスベルト状に配されている。
【0018】
また、本発明に係る食品包装方法としては、搬送ベルト上に包材を供給する工程と、搬送される包材上に、ターンテーブルで搬送された食材を落下投入する工程と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げる工程と、立ち上げられた両側耳部を横から折り込み押圧して食材に対し略U字状に折り込む工程と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む工程と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げる工程と、複数の巻き込みローラ間に自動投入され、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込む工程とを有してなることを特徴とする。
【0019】
あるいは、搬送ベルト上に包材を供給する工程と、ベルト搬送機構から食材を包材上に投入させる工程と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げる工程と、立ち上げられた両側耳部を横から折り込み押圧して食材に対し略U字状に折り込む工程と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む工程と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げる工程と、複数の巻き込みローラ間に自動投入され、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込む工程とを有してなることを特徴とする。
【0020】
投入された包材の両側耳部の不用意な折れを防止するようエアーによる吹き付け工程を備えている。
【0021】
前後一対の搬送ベルトで搬送される包材の上部を一方側の搬送ベルト上に配されたズレ防止用のエンドレスベルトで押さえ込む工程を備えている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、海苔収容包装シートをシャリに巻き込む作業を自動化して量産化に供することができると共に、シャリに対する海苔収容包装シートの自動巻き込みに際し、シャリの巻き込み形状がきれいな円柱状に形成され、見栄えの良い製品とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明する。
図において示される符号1は、中心に具の入った略円柱形のシャリ等の食材Pを、例えばプラスチック製等の薄膜偏平状の海苔収容包装シート等の包材Sによって包装するために使用される自動化して成る食品包装装置である(図11、図12、図13乃至図15参照)。
【0024】
包材Sは、図6に示すように、長方形の乾燥海苔Qを収容すべく例えばプラスチック製等の素材でもって薄膜偏平袋状に形成されており、その一端側左右両縁には、食材Pの両端部を被覆するための略矩形シート状の両側耳部S1が突設されていることで全体として略T字形のシート状になっている。
【0025】
この食品包装装置1は、作業台上の横方向に沿って製品を搬送するための間欠スライド可能とした前後一対のエンドレスベルト状の搬送ベルトVが並設され、該搬送ベルトV上に包材Sを供給する包材供給部2(図1、図2および図3参照)と、搬送される包材S上に、ターンテーブル搬送機構Tで搬送された食材Pを落下投入するために当該ターンテーブル搬送機構T下部に設けた食材供給部3と(図1、図7および図8参照)、該食材供給部3下方位置で包材Sの両側耳部S1の不用意な折れを防止するためにターンテーブル下方に配置された耳折防止装置4(図5および図6参照)とを備えている。
【0026】
また、搬送ベルトVで搬送される包材Sのズレを防止するために、搬送ベルトVと同期移動しながら包材Sの上部を押さえ込むよう前後一対の搬送ベルトVのうち一方側に配されたエンドレスベルト状のズレ防止用押さえコンベア5(図1、図12乃至図15参照)と、包材Sの両側に突設された両側耳部S1を下方から折り込み板で突き上げるための第一耳折部6(図1および図17参照)と、該第一耳折部6によって立ち上げられた両側耳部S1を横から折り込みローラで押して食材Pに対し略U字状に折り込むための第二耳折部7(図12、図13および図16参照)とを備えている。
【0027】
さらに、斜め上方から押さえ爪が進入することで略U字状に折り込まれた両側耳部S1の両側面を折り込む折込押さえ部8(図20および図23参照)と、これに連動して、左右の両側耳片部S1を介して前後に展開されている乾燥海苔Qを収容した包材S部分を下方から突き上げて立ち上げるための折込立上部9(図21乃至図23参照)とを備えている。
【0028】
また、製品の最終的な折込成形部分として、例えば3つの巻き込みローラを備え、各巻き込みローラ間に自動投入された後、各巻き込みローラを互いに回転させて食材Pを包材Sと共に巻き込むための巻き込み部10(図25参照)を設け、巻き込み部10下方には、製品の排出部11が設けられている。尚、この巻き込み部10には、包材S一端にPOS等のラベルLの一部を突出した状態で貼着する不図示のラベル貼着部も含まれている。
【0029】
次に、食品包装装置1の各部における具体的な構成について説明する。
【0030】
(包材供給部2)
食品包装装置1は、作業台上の横方向に沿って製品を搬送するための間欠スライド可能とした前後一対のエンドレスベルト状の搬送ベルトVが並設され、該搬送ベルトV上に包材Sを供給する包材供給部2(図1、図2および図3参照)を備えている。
【0031】
すなわち、包材供給部2は、図2に示すように、乾燥海苔Qが収容された包材Sの長さに対応して、一端の平面上の壁面21と、他端の略コ字枠状の壁面22とが左右一対のロッド27を介して対向配置され、両壁面21、22間は、包材Sの両側耳部S1が両壁面21、22の間から両側に突出可能な程度に離隔配置されている。そして、壁面21には水平な一対の保持爪23が突設され、壁面22にはこの保持爪23に対向して水平な一対の保持爪24が突設され、これら保持爪23、24によって、乾燥海苔Qが収容されている矩形状の包材Sの四隅辺りを保持するものとしてある。また、略コ字枠状の壁面22の左右対称位置には、腰の弱い包材Sに対する水平な補助受け用の一対の保持爪25が対向配置されると共に、この保持爪25は、前記四隅の保持爪23、24の位置よりも若干下側に配置されている。
【0032】
また、両壁面21、22間の下方には、投入された包材Sを吸着して、搬送ベルトV上に導入するための合計4つの吸着パッド26が略菱形の頂点に対応する位置に配置されている。具体的には、吸着パッド26は、平面上の壁面21の保持爪23間と、補助受け用の一対の保持爪25の間とにそれぞれ2つの吸着パッド26が直線上に沿って配置され、両吸着パッド26を結ぶ直線に互いに直交するように2つの吸着パッド26が両壁面21、22の間に配置されている。
尚、このような吸着パッド26の配置や個数は、任意なものであって本発明を何等拘束するものでないことは勿論である。
【0033】
次に、包材供給部2の動作について説明する。
図3(a)に示すように、包材供給部2に投入されている包材Sは、この四隅が保持爪23、24によって保持され、補助受け用の一対の保持爪25によって包材Sの左右が保持される。このとき、保持爪25は、前記四隅の保持爪23、24の位置よりも若干下側に配置されているため、包材Sは下方に向けて略弓形に湾曲した状態となる。
【0034】
図3(b)に示すように、吸着パッド26が保持爪23、24の上側まで上昇して、包材供給部2に投入されている最下部にある1枚の包材Sを吸着する。そして、図3(c)に示すように、吸着パッド26を下降させて四隅のうちの保持爪23側から包材Sを引き抜く。次いで、図3(d)に示すように、四隅のうちの保持爪24から包材Sを引き抜く。最後に、図3(e)に示すように、補助受け用の一対の保持爪25から包材Sを引き抜き、搬送ベルトV上に導入する。
【0035】
このとき、図4に示すように、四隅の保持爪23、24の位置よりも若干下側に配置されている補助受け用の一対の保持爪25の存在と、菱形に配置された吸着パッド26とにより、包材Sは四隅が折り曲げ易い折り癖が生じた状態で容易に抜き取られるものとなる。従来ではこの吸着パッド26を四角状に配置すると包材Sから吸着パッド26が外れてしまうのであったが、このように吸着パッド26を菱形に配置することで、このような欠点が排除できるものとなった。
【0036】
(食材供給部3)
搬送される包材S上に、ターンテーブル搬送機構Tで搬送された食材Pを落下投入するために当該ターンテーブル搬送機構T下部に設けた食材供給部3は、図1および図7乃至図9に示すように、ターンテーブル搬送機構Tの下部に同軸状に受台31が配され、この受台31には、ターンテーブル搬送機構Tの矩形状の投入開口部32から食材Pを搬送ベルトV上に投入するための下方観音開き状の一対の扉によって形成されたゲート33を備えている。このゲート33は、受台31の一端側に配した一対のカム受板34に一体連結されており、不図示の昇降駆動源に連結された昇降板36を介して投入型38と共に昇降移動するゲート開閉カム35が、投入型38を食材Pに接触させる前に、一対のカム受板34を押し下げることで、ゲート33をヒンジ部33aを介して下方に開くようにしてある。このとき、ゲート開閉カム35は、この先端が次第に細くなったカム形状によってゲート33の開きを制限している。
【0037】
すなわち、図11に示すように、ゲート開閉カム35を介しての一対のカム受板34の押し下げに際し、食材Pを落下させずにゲート33両端でいったん支持させ、当該ゲート33の全開状態で食材Pが解放されて包材S上に載置されると同時に投入型38が食材Pに接触して包材Sに押し付けるものとなるようにしている。
【0038】
また、図10に示すように、ゲート開閉カム35の上昇に際し、一対のカム受板34を閉塞復帰させてゲート33を閉じ込む状態に付勢するために、一対のカム受板34は、近傍に起立配置されたコイルスプリングによるストッパー部37に連繋されている。
【0039】
次に、食材供給部3の動作について説明する。
先ず、図11(a)に示すように、食材Pがターンテーブル搬送機構Tの投入開口部32位置に搬送され、且つ包材Sが搬送ベルトVでゲート33下方位置に搬送される。このとき、投入型38とゲート開閉カム35が下降する。
【0040】
そして、図11(b)乃至図11(e)に示すように、投入型38を食材Pに接触させる前に、ゲート開閉カム35が一対のカム受板34に当接してゲート33をヒンジ部33aを介して下方に開くのであるが、このとき食材Pを落下させずにゲート33両端でいったん支持させると同時に、投入型38と食材Pとの間にはギャップを生じさせていることで、包材Sに載せられるまでは食材Pの押し潰しを防止している。そして、図11(f)に示すように、ゲート33の全開状態で食材Pが解放されて包材S上に載置されると同時に投入型38が食材Pに接触してこれを包材Sに押し付ける。
【0041】
このように、従来では、ターンテーブル搬送機構Tによって食材Pの投入位置に搬送されて下方の包材Sに、自然落下によって投下していたため、位置ズレの可能性が懸念されていたのであるが、このような食材供給部3を設けることで自然落下が防止でき、これによって位置ズレを矯正しながら確実に包材Sに食材Pを配置させることができるのである。
【0042】
(耳折防止装置4)
食材供給部3下方位置で包材Sの両側耳部S1の不用意な折れを防止するためにターンテーブル下方に配置された耳折防止装置4は、図5および図6に示すように、一対の搬送ベルトVのうち両側耳部S1が載置される側の近傍に、エアー突出方向を両側耳部S1に向けられた状態で例えばエアーノズル41が配置されることで構成される。こうすることで搬送中、図5に示すように、包材Sの両側耳部S1が空気の抵抗等でU字状に湾曲した状態を、図6に示すように、このエアーノズル41からの空気圧を湾曲した両側耳部S1に吹き付けることでこれを再度平坦状に展開させるものである。
【0043】
(ズレ防止用押さえコンベア5)
ズレ防止用押さえコンベア5は、図12乃至図15に示すように、搬送ベルトVで搬送される包材Sのズレを防止するために、搬送ベルトVと同期移動しながら包材Sの上部を押さえ込むよう前後一対の搬送ベルトVのうち一方側に沿って、プーリ51を介してエンドレスベルト状に配されている。すなわち、図14及び図15に示すように、前後一対の搬送ベルトVに載せられて搬送される包材Sの後側が、下側の搬送ベルトVとズレ防止用押さえコンベア5とによって挟持され、これによって包材Sの位置ズレを防止している。ちなみに、ズレ防止用押さえコンベア5は、搬送ベルトV上面の片側に位置決め突起52と接触しないようにズラして配置される。
【0044】
(第一耳折部6)
包材Sの両側に突設された両側耳部S1を下方から折り込み板で突き上げるための第一耳折部6は、図17に示すように、下方に配した例えばクランク式等の昇降装置61によって、起立した左右一対の略コ字枠状の折込突き上げ片62を上下移動できるようにしてあり、折込突き上げ片62が上昇した際には、図12に示すように、包材Sの両側耳部S1を立ち上げる。また、第一耳折部6には、折込突き上げ片62と一体となった包材押さえ棒63が上方において昇降自在に配されている。尚、75は、包材Sの後部を押さえるための押さえ片である。
【0045】
(第二耳折部7)
第一耳折部6の折込突き上げ片62によって立ち上げられた両側耳部S1を横から押して食材Pに対し略U字状に折り込むための第二耳折部7は、図16に示すように、中間のヒンジ部71を介して互いに開閉可能とした略くの字形の左右一対のアーム72を備え、このアーム72先端の軸部73に折込ローラ74が所定のガタ付きを付与した状態で枢着されている。すなわち、折込ローラ74は略筒状となっており、この折込ローラ74の筒内に細い軸部73が挿入された状態となっている。
【0046】
こうして、図13に示すように、第一耳折部6の折込突き上げ片62によって立ち上げてから、さらに第二耳折部7における両側の折込ローラ74により内側に折り込むことで食材Pの両端部を自動的に被覆する。このとき、図19に示すように、包材Sが曲がって搬送されてきた場合でも、第一耳折部6の折込突き上げ片62により、包材Sの配置が矯正される。
【0047】
第一耳折部6および第二耳折部7の動作について説明すると、先ず、図18(b)に示すように、両側耳部S1を略コ字枠状の折込突き上げ片62によって立ち上げる。このとき、包材押さえ棒63は折込突き上げ片62と一体となっているため、同時に上昇する。
【0048】
図18(c)に示すように、折込ローラ74が下降する。図18(d)に示すように、折込ローラ74が中央部に閉塞移動し、両側耳部S1を互いに内側に向けて略U字状に折り込む。このとき、折込ローラ74には軸部73との間で遊びを設けてあるため、製品のサイズに影響されず、折込時には製品上を折込ローラ74がスムーズに転動することで、両側耳部S1を食材Pに容易に貼り付けることができる。
【0049】
図18(e)に示すように、包材押さえ棒63と折込突き上げ片62とが一体となって下降した後、図18(f)に示すように、折込ローラ74が上昇する。このとき、折込ローラ74は、包材押さえ棒63で包材Sの両側耳部S1を押さえたまま上昇移動するため、両側耳部S1の剥離が防止される。かくして、両側耳部S1の折込が終了し、次工程へ移動する。
【0050】
(折込押さえ部8)
斜め上方から進入することで略U字状に折り込まれた両側耳部S1の両側面を折り込むための折込押さえ部8は、図20、図23に示すように、下方に配した例えばクランク式等の昇降装置81によって上下移動と共に開閉可能とした左右に配した二股L字片状の一対の押さえ爪82を備えている。
【0051】
(折込立上部9)
折込押さえ部8に連動して、左右の両側耳片部S1を介して前後に展開されている乾燥海苔Qを収容した包材S部分を下方から突き上げて立ち上げるための折込立上部9は、図21、図22、図23に示すように、例えばクランク式等の昇降装置91によって上下移動可能とした略コ字枠状の折込移動枠92を備えている。
【0052】
こうして、図23に示すように、左右に配した二股L字片状の押さえ爪82で両側耳部S1を食材Pの左右側面に折り曲げ、これに連動して略コ字枠状の折込移動枠92を上昇させて、食材Pの前後周側面で包材Sの前後両側を自動的に立ち上げることで、食材Pに対して包材Sを略U字状に被覆する。
【0053】
互いに連動する折込押さえ部8と折込立上部9との動作について説明する。
図24(a)に示すように、先ず、耳折終了後の製品が搬送ベルトVによって所定位置に搬送される。図24(b)に示すように、斜め上方から押さえ爪82が下降し、両側耳部S1を押さえる。図24(c)および図24(d)に示すように、折込移動枠92が上昇し、食材Pの前後周側面で包材Sの前後両側を立ち上げる。図24(e)に示すように、折込終了後には押さえ爪82が上昇し、次工程の巻き込み部10に移送される。
【0054】
(巻き込み部10)
巻き込み部10は、図25に示すように、湾曲した上下2つの長孔101と、中間にある斜行直線状の1つの長孔102とを略中央の円周上に沿って形成して成る2つの側壁を支持棒を介して相対向して配置させ、該長孔101、102それぞれに、3つの巻き込みローラ100両端の各軸が挿入されてから、これら一方の各軸を一方の側壁の長孔101、102に回転可能に軸支させ、他方の側壁の長孔101、102を介して突出した他方の各軸には、不図示のギヤが取り付けられる。これら各ギヤは、他方の側壁の中央に回転可能に枢着された中間ギアにそれぞれ噛合されている。このとき、中間ギヤは回転駆動源に連結されている。また、下方に位置する巻き込みローラ100に隣接して投入用台部103が配置され、投入用台部103上には、投入用アーム104が各巻き込みローラ100の中間に向かって水平スライド可能となるように配され、且つ投入用アーム104上面には斜め湾曲状の包材端折込爪105が前方に向けて突設されている。また、投入用台部103の上方には折込ガイド板106が昇降自在に配されている。
【0055】
尚、本形態においては、各ギヤ、中間ギヤを使用する替わりに、互いに摩擦圧接されることで同時回転可能となるローラを採用しても良い。また、3つの巻き込みローラを使用する替わりに、例えば5つの巻き込みローラ100を使用しても良く、この巻き込みローラ100の数、および配置等は、製品がこれらのローラ間から排出できる範囲内であれば任意であって、本発明を何等拘束するものではないことは勿論である。
【0056】
次に、巻き込み部10の使用、動作の一例について説明する。
先ず、図25(a)に示すように、食材Pに包材Sを略U字状に被覆して成る製品を、投入用アーム104使って、搬送ベルトVから投入用台部103上に移動させる。
【0057】
図25(b)に示すように、さらなる投入用アーム104の押し込みにより、巻き込み部10の3つの巻き込みローラ100間に向けてスライド移動させる。このとき、POSラベルLが貼着されている側の長い包材Sの延長部分が食材Pの前方側に位置するように配置されているため、包材Sは折込ガイド板106にしごかれながら供給される。
【0058】
図25(c)に示すように、製品供給後、包材端折込爪105が前進し、包材S端を内側に押し込む。図25(d)に示すように、上下2つの巻き込みローラ100が旋回し、包材S端を押さえながら食材Pを包材Sと共に包み込む。このとき、製品が各巻き込みローラ100間に自動投入された時には、エンドレスベルトの張力により、上下2つの巻き込みローラ100が長孔101に沿って互いに閉塞方向に摺動復帰し、食材Pは、3つの巻き込みローラ100によって、包材Sと共に包み込まれる。
【0059】
図25(e)に示すように、投入用アーム104が後方に退避移動する。このとき、製品は各巻き込みローラ100それぞれの中心に位置している。そして、図25(f)に示すように、回転駆動源により中間ギヤが回転し、これに連動して各巻き込みローラ100それぞれが同一回転方向に回転する。これにより、食材Pは、包材Sによって巻き込まれる。また、この巻き込みと同時に、図25(g)に示すように、POS等のラベルLにより包材Sの端面が封止される。
【0060】
図25(h)に示すように、3つの巻き込みローラ100のうち、前方一端にある1つの巻き込みローラ100だけを長孔102に沿って、エンドレスベルトの張力に抗して一瞬の間だけ開放方向(斜上方向)に摺動させると、それが排出部11となり、図25(i)に示すように、このは排出部11から、包材Sによって包装完成された製品が排出される。
【0061】
(食材供給部3の他の例)
また、図26(a1)乃至図26(e2)には、食材供給部3の他の例が示されている。すなわち、前記食材供給部3は、互いに速度の異なる上流側の第1コンベア107aおよび下流側の第2コンベア107bを連繋させてなるベルト搬送機構107により食材Pを搬送する。このとき第1コンベア107aよりも第2コンベア107bの方のスピードが速くなるように設定してあることで、第2コンベア107bで搬送される製品同士の間隔が適宜開くようにしている。
【0062】
また、第2コンベア107bの搬送端には、投入開口部に食材Pを移送するための左右一対の供給型108a、108bと、ベルト搬送機構107横側にある投入開口部から投入型109により食材Pを包材S上に投入させるための前記したゲート33を備えている。
【0063】
すなわち、一方の供給型108aと他方の供給型108bとを相対峙させ、一方の供給型108aは、任意のクランクカム機構110によって、他方の供給型108bと共に食材Pを挟んだ状態を維持しながら第2コンベア107bの横側水平方向にスライドするように構成される。そして、スライド後には、投入型109が下降すると同時に、他方の供給型108bに対して一方の供給型108aが上方に開くように回転してから元位置に復帰できるようにしている。
【0064】
また、ゲート33には、既述したのと同様に、これに一体連結された一対のカム受板34と、投入型109と共に昇降移動するゲート開閉カム35とを備え、投入型109を食材Pに接触させる前に、ゲート開閉カム35が一対のカム受板34を押し下げることでゲート33を下方に開くようにしてある。
【0065】
次に、他例による食材供給部3の動作について説明する。
図26(a1)および図26(a2)に示すように、ベルト搬送機構107により食材Pが供給位置まで搬送される。このとき、第1コンベア107aよりも第2コンベア107bの方はスピードが速いので、第2コンベア107bで搬送される食材P同士の間隔が等間隔に開く。
【0066】
図26(b1)および図26(b2)に示すように、食材Pが供給位置に到達する。このとき、一方の供給型108aと他方の供給型108bとが食材Pの両側に待機している。
【0067】
図26(c1)および図26(c2)に示すように、一方の供給型108aが動作を開始し、食材Pが一方の供給型108aと他方の供給型108bとの間に挟み込まれた状態となる。
【0068】
図26(d1)および図26(d2)に示すように、食材Pは一方の供給型108aと他方の供給型108bとの間に挟み込まれたまま、投入型109の下まで移送される。
【0069】
図26(e1)および図26(e2)に示すように、投入型109が下降し、ゲート33を介して食材Pを下方の包材S上に投入すると同時に、他方の供給型108bに対して一方の供給型108aが上方に開くように回転してから元位置にスライド復帰する。以後、この動作が繰り返し行われる。
【0070】
尚、ゲート33に一体連結された一対のカム受板34と、投入型109と共に昇降移動するゲート開閉カム35と、投入型109を食材Pに接触させる前に、ゲート開閉カム35が一対のカム受板34を押し下げることでゲート33を下方に開く動作は、前記したターンテーブル搬送機構での食品供給部3の場合と略同じである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における食品包装装置の全体斜視図である。
【図2】包材供給部の構成の一例を示す平面図である。
【図3】(a)乃至(e)は包材供給部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図4】包材供給部から引き抜かれた際の包材の変形状態を示す斜視図である。
【図5】耳折防止装置によるエアー吹き付け動作中の状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】同じく耳折防止装置によるエアー吹き付け動作後の状態を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図7】食材供給部の全体構成を示す斜視図である。
【図8】同じく食材供給部の構成を示す拡大した一部切欠平面図である。
【図9】同じく食材供給部の構成を示す拡大した一部切欠側面図である。
【図10】同じく食材供給部のゲート開閉カムのストッパー機構を示す一部切欠断面図である。
【図11.1】(a)、(b)は食材ゲート部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図11.2】(c)、(d)は食材ゲート部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図11.3】(e)、(f)は食材ゲート部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図12】ズレ防止用押さえコンベアおよび第一耳折部の配置例を示す一部切欠斜視図である。
【図13】第一耳折部および第二耳折部の折込動作を示す一部切欠斜視図である。
【図14】ズレ防止用押さえコンベアによるズレ防止動作前の状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図15】ズレ防止用押さえコンベアによるズレ防止動作後の状態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図16】第一耳折部の構成を示し、(a)は一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図である。
【図17】第二耳折部の構成を示す一部切欠側面図である。
【図18】(a)乃至(f)は第一耳折部および第二耳折部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図19】第二耳折部による包材の曲がり矯正動作を示すもので、(a)は矯正前の状態の平面図、(b)は矯正後の状態の平面図である。
【図20】折込押さえ部の構成を示す一部切欠側面図である。
【図21】折込立上部の構成を示す一部切欠側面図である。
【図22】折込立上部の構成を示す一部切欠正面図である。
【図23】折込押さえ部および折込立上部の動作状態を示すもので、(a)は折込押さえ部の開放状態の一部切欠斜視図、(b)は折込押さえ部の閉塞状態の一部切欠斜視図である。
【図24】(a)乃至(e)は折込押さえ部および折込立上部の動作を工程順に説明する説明図である。
【図25.1】巻き込み部の巻き込み工程を順に示すもので、(a)は製品を投入アームによって巻き込み部へ投入する工程、(b)は製品の投入によって折込ガイド板に包材が折り込まれる工程、(c)は投入後の状態、(d)は上下の巻き込みローラが旋回し、包材端を押さえながら製品を包材と共に包み込む工程、(e)は投入アームが後退した状態、(f)は3つの巻き込みローラが回転して製品を包材で巻き込む工程を示す。
【図25.2】巻き込み部の巻き込み工程を順に示すもので、(g)はPOS等のラベルにより包材の端面が封止される工程、(h)は一端の1つの巻き込みローラが上昇して排出部が開放させる工程、(i)は排出部から製品を排出させる工程を示す
【図26.1】(a1)乃至(c2)はベルト搬送機構による製品の搬送動作を工程順に説明する説明図である。
【図26.2】(d1)乃至(e2)はベルト搬送機構による製品の搬送動作を工程順に説明する説明図である。
【符号の説明】
【0072】
W 作業台
P 食材(シャリ)
Q 長方形乾燥海苔
S 包材(海苔収容包装シート)
S1 両側耳部
T ターンテーブル搬送機構
L ラベル
V 搬送ベルト
1 食品包装装置
2 包材供給部
3 食材供給部
4 耳折防止装置
5 ズレ防止用押さえコンベア
6 第一耳折部
7 第二耳折部
8 折込押さえ部
9 折込立上部
10 巻き込み部
11 排出部
21 壁面
22 壁面
23、24 保持爪
25 保持爪
26 吸着パッド
27 ロッド
31 受台
32 投入開口部
33 ゲート
33a ヒンジ部
34 カム受板
35 ゲート開閉カム
36 昇降板
37 ストッパー部
38 投入型
41 エアーノズル
51 プーリ
52 位置決め突起
61 昇降装置
62 折込突き上げ片
63 包材押さえ棒
63a 水平バー
71 ヒンジ部
72 アーム
73 軸部
74 折込ローラ
75 押さえ片
81 昇降装置
82 押さえ爪
91 昇降装置
92 折込移動枠
100 巻き込みローラ
101 長孔
102 長孔
103 投入用台部
104 投入用アーム
105 包材端折込爪
106 折込ガイド板
107 ベルト搬送機構
107a 第1コンベア
107b 第2コンベア
108a 供給型
108b 供給型
109 投入型
110 クランクカム機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ベルト上に包材を供給する包材供給部と、搬送される包材上に、食材を供給するための食材供給部と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げるための第一耳折部と、該第一耳折部によって立ち上げられた両側耳部を横から押して食材に対しそれぞれ略U字状に折り込むための第二耳折部と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む折込押さえ部と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げるための折込立上部と、複数の巻き込みローラ間に自動投入された後、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込むための巻き込み部とを有してなることを特徴とする食品包装装置。
【請求項2】
前記包材供給部は、投入された包材を吸着して、搬送ベルト上に導入するための合計4つの吸着パッドが略菱形の頂点に対応する位置に配置されている請求項1記載の食品包装装置。
【請求項3】
前記包材供給部は、包材の四隅辺りを保持するための4つの保持爪と、腰の弱い包材の左右両側を支えるための補助受け用の一対の保持爪とを備え、補助受け用の一対の保持爪は、前記四隅の保持爪の位置よりも若干下側に配置されている請求項1または2記載の食品包装装置。
【請求項4】
前記食材供給部は、ターンテーブル搬送機構の投入開口部から投入型により食材を搬送ベルトで搬送させる包材上に投入するためのゲートと、該ゲートに一体連結された一対のカム受板と、投入型と共に昇降移動するゲート開閉カムとを備え、投入型を食材に接触させる前に、ゲート開閉カムが一対のカム受板を押し下げることでゲートを下方に開くようにしてある請求項1乃至3のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項5】
前記食材供給部は、ベルト搬送機構により搬送される食材を投入開口部に移送するための供給型と、ベルト搬送機構の投入開口部から投入型により食材を包材上に投入させるゲートを備え、該ゲートに一体連結された一対のカム受板と、投入型と共に昇降移動するゲート開閉カムとを備え、投入型を製品に接触させる前に、ゲート開閉カムが一対のカム受板を押し下げることでゲートを下方に開くようにしてある請求項1乃至3のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項6】
前記第一耳折部は、昇降装置によって上下移動可能とした、左右一対の略コ字枠状の折込突き上げ片と、該折込突き上げ片と一体となった包材押さえ棒とを有してなる請求項1乃至5のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項7】
前記第二耳折部は、互いに開閉可能とした左右一対のアームを備え、このアーム先端の軸部に折込ローラが所定のガタ付きを付与した状態で枢着されてなる請求項1乃至6のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項8】
前記折込押さえ部は、昇降装置によって上下移動と共に開閉可能とした左右に配した二股状の一対の押さえ爪を備えてなる請求項1乃至7のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項9】
前記折込立上部は、上下移動可能とした略コ字枠状の折込移動枠を備えてなる請求項1乃至8のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項10】
前記巻き込み部は、湾曲した上下2つの長孔と、中間にある斜行直線状の1つの長孔とにそれぞれ3つの巻き込みローラを回転可能に枢着させ、下方に位置する巻き込みローラに隣接して投入用台部が配置され、投入用台部上には、投入用アームが各巻き込みローラの中間に向かって水平スライド可能となるように配され、且つ投入用アーム上面には斜め湾曲状の包材端折込爪が前方に向けて突設され、投入用台部の上方には折込ガイド板が昇降自在に配されてなる請求項1乃至9のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項11】
食材供給部下方位置で包材の両側耳部の不用意な折れを防止するための耳折防止装置を備えたものであって、前記耳折防止装置は、一対の搬送ベルトのうち両側耳部が載置される側の近傍に、エアー突出方向を両側耳部に向けられた状態で配置されたエアーノズルによって構成される請求項1乃至10のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項12】
搬送ベルトで搬送される包材のズレを防止するためのズレ防止用押さえコンベアを備えたものであって、前記ズレ防止用押さえコンベアは、搬送ベルトと同期移動しながら包材の上部を押さえ込むよう前後一対の搬送ベルトのうち一方側に沿って、プーリを介してエンドレスベルト状に配されている請求項1乃至11のいずれか記載の食品包装装置。
【請求項13】
搬送ベルト上に包材を供給する工程と、搬送される包材上に、ターンテーブル搬送機構で搬送された食材を落下投入する工程と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げる工程と、立ち上げられた両側耳部を横から折り込み押圧して食材に対し略U字状に折り込む工程と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む工程と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げる工程と、複数の巻き込みローラ間に自動投入され、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込む工程とを有してなることを特徴とした食品包装方法。
【請求項14】
搬送ベルト上に包材を供給する工程と、ベルト搬送機構から食材を包材上に投入させる工程と、包材の両側に突設された両側耳部を下方から折り込み板で突き上げる工程と、立ち上げられた両側耳部を横から折り込み押圧して食材に対し略U字状に折り込む工程と、略U字状に折り込まれた両側耳部の両側面を折り込む工程と、左右の両側耳片部を介して前後に展開されている包材部分を下方から突き上げて立ち上げる工程と、複数の巻き込みローラ間に自動投入され、各巻き込みローラを互いに回転させて食材を包材と共に巻き込む工程とを有してなることを特徴とした食品包装方法。
【請求項15】
投入された包材の両側耳部の不用意な折れを防止するようエアーによる吹き付け工程を含む請求項13または14記載の食品包装方法。
【請求項16】
前後一対の搬送ベルトで搬送される包材の上部を一方側の搬送ベルト上に配されたズレ防止用のエンドレスベルトで押さえ込む工程を含む請求項13乃至15のいずれか記載の食品包装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11.1】
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【図11.2】
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【図11.3】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25.1】
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【図25.2】
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【図26.1】
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【図26.2】
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【公開番号】特開2008−201453(P2008−201453A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40549(P2007−40549)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(591094262)鈴茂器工株式会社 (74)
【Fターム(参考)】