説明

飲料用容器の栓体

【課題】吐出する飲料が従来のように凹部に溜まることを防ぐ。
【解決手段】蓋体4に係止部材5を設置し、該係止部材5に設けた係止爪52と栓体本体3に設けた係止受け部39との係止により蓋体4を閉状態に係止する。係止受け部39を液流路37の外周外側の左右両方に配置する。液流路37内の従来技術における凹部が除去されて、吐出が乱れることなく安定した流れとなる。また凹部に飲料が溜まり汚れとして残留することがなくなり、したがって凹部がないため洗浄も容易となり衛生的となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、栓体の注ぎ口又は飲み口を覆う蓋体が栓体本体にヒンジにより軸支され、蓋体が閉状態に係止される飲料用容器の栓体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものとして係止部材が蓋体側に設置され、栓体側の係止受け部が液流路の内側に設置されたものとして、容器本体の開口部に着脱自在に取り付けられる有底筒状の栓体本体の底壁に液通孔を穿設して、底壁から上部開口の間を液流路とし、この栓体本体の上部に上下方向にヒンジ回動可能に設けられて栓体本体の上部開口を開閉する蓋体に液通孔を上方から密閉するシール部材を設け、蓋体の上面に、蓋体の側壁から突出して栓体本体の内周壁に係合することにより蓋体を閉状態に保持する係止爪を備えた係止部材を係止爪突出方向に往復動可能に設けたものであり、係止部材は、栓体本体の上部開口を蓋体で閉じた際に、係止爪が栓体本体の前側に配置した係止受け部と係止して蓋体を閉状態に保持するようにしたものである。したがって、この従来技術では、栓体本体の底壁から上部開口間の寸法を短くできるとともに、蓋体を開く係止部材の操作が横方向であるから、栓体全体の高さを従来よりも低くできる(例えば特許文献1)。
【0003】
一方、係止部材が設置され、係合部は液流路の外側かつ注ぎ口(または飲み口)の前部に設置されたものとして、栓体に注液通路を閉塞する蓋部材をスプリングにより開方向に付勢した状態で開閉自在に枢支するとともに、該蓋部材の反枢支点側を、栓体に設けられたロック部材により閉塞状態を保持し得るように係止して、ロック部材へのワンタッチ操作により注液通路を開通し得るようにしたものが知られている(例えば特許文献2)。
【0004】
また、容器本体の口部に着脱自在に取り付けられる筒状の飲み口部材(栓体本体に相当)と、該飲み口部材にヒンジ軸を介して結合されて飲み口部材の上部開口を開閉する蓋部材(蓋体に相当)と、該蓋部材を開方向に付勢するスプリングと、飲み口部材のヒンジ軸と対向する位置に設けられて蓋部材を閉状態に保持するロック部材とを備えたものも知られている(例えば特許文献3)。
【0005】
さらに、栓体にヒンジにて開閉可能に連結され、栓体の天板に開口する注出口を液密に覆う蓋体を備え、ヒンジと反対側に蓋体の全閉状態を保持するロック手段を備えた飲料用容器の中栓も知られている(例えば特許文献4)。
【特許文献1】特許第3620040号公報
【特許文献2】特許第3075175号公報
【特許文献3】特許第3620042号公報
【特許文献4】特開2003−212258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記係止部材が蓋体側に設置され、栓体側の係止受け部が液流路の内側に設置されたものでは、係止受け部が液流路の内側に設置されているため、係止受け部(凹部)には吐出する飲料が溜まりやすく不衛生になるおそれがある。また、飲料を注ぐ、吐出する際に飲料が係止受け部にぶつかり、飲料の流れが乱れてスムーズに注ぐ、吐出することができなくなるおそれもある。さらに、流路内に係止受け部があるため洗浄しにくく、凹部に除去できない汚れ(飲料)が残留し、不衛生になるおそれがある。
【0007】
一方、係止部材が設置され、係合部は液流路の外側かつ注ぎ口(または飲み口)の前部に設置されたものでは、これを中栓として使用した場合には、飲料を注いだときの注ぎ口からの液だれが生じた場合に、係止部材(係止爪の凹部)に溜まり、不衛生になるおそれがある。また洗浄しにくいため凹部に除去できない汚れ(飲料)が残留し、不衛生になるおそれがある。さらに、このものを直飲み栓として使用する場合、飲み口の前方に係止部材が突起状に配置されているため、飲み口に口を添えて飲む際に係止部材の突起が下唇や顎に接触して邪魔になってしまうおそれがあった。
【0008】
しかも、両タイプの従来技術においては液流路が平面略円形(円筒形)のため、吐出飲料の流れが比較的幅広に広がりやすく、また吐出する方向(容器を傾ける方向)がずれる場合がある。そのため、容器を急に傾けて吐出飲料の流量や流速が増加した場合や、容器の傾斜方向と注ぎ口(又は飲み口)の傾斜がずれた場合、吐出する目標から外れてしまい、コップなどの縁からはみ出て周囲を汚したり、飲み口に添えた唇の縁から漏れて頬等を汚したりするおそれがあった。
【0009】
解決しようとする問題点は、吐出する飲料が係止部材の従来のように凹部に溜まることを防ぎ、洗浄時に、凹部に溜まった汚れ(飲料)を除去できずに残留してしまうことを防いで、液流路の洗浄性や衛生面の向上を図る点である。また、注ぎ口(又は飲み口)からの液だれが係止部材の凹部に溜まり汚れとなることを防ぐ点である。さらに、飲み口に口を添えて飲む際に係止部材が下唇や頬にあたり邪魔になることを防ぐ点である。また、係止部材の凹部にぶつかって流れが乱れるのを防ぎ、吐出先から目標から外れて零れ落ちることを防いで、飲料の吐出を確実かつ安定して行えるようにする点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、 容器本体の上部開口に着脱自在に取り付けられる栓体本体と、該栓体本体内側に形成された液流路と、該液流路の上部かつ前記栓体本体の前側に設けた注ぎ口又は飲み口と、前記栓体本体の後ろ側で該栓体本体に回動自在に軸支され前記液流路を開閉する蓋体と、該蓋体に設けられ前記液流路を上方から液密に密閉する止水部材と、前記蓋体を閉状態に係止する係止部材とを備えた飲料用容器の栓体において、
前記蓋体に前記係止部材を設置し、該係止部材に設けた係止爪と前記栓体本体に設けた係止受け部との係止により前記蓋体を閉状態に係止すると共に、前記栓体本体の係止受け部を前記液流路の外周外側の左右いずれか一方もしくは両方に配置したことを特徴とする飲料用容器の栓体である。
【0011】
請求項2の発明は、前記液流路を略楕円形に形成すると共に、該液流路の前後方向を長径、左右方向を短径としたことを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の栓体である。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、係止受け部を前記液流路の外周外側の左右いずれか一方もしくは両方に配置したことにより、液流路内に従来技術における凹部が除去されて、吐出が乱れることなく安定した流れとなり、また飲料が溜まりにくくなる。
【0013】
請求項2の発明によれば、吐出飲料の流れが長径方向に沿って流れて幅広とならず中央によって流れることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【実施例1】
【0015】
以下、本発明を、図1〜5に示す実施形態例に基づいて説明する。魔法瓶等の液体容器の栓体1は、容器本体2の開口部に着脱自在に取り付けられる外栓等と称する栓体本体3と、該栓体本体3の上部に上下方向にヒンジ回動可能に設けられて栓体本体3の上部開口を開閉する内栓等と称する蓋体4と、該蓋体4を前記栓体本体3に閉状態に係止する係止部材5とを有している。容器本体2は外容器2aと内容器2bの間に真空等の断熱層2cを介在している。
【0016】
前記栓体本体3は、有底筒状に形成された栓体部31と、該栓体部31を組み付けた容器本体2への取付部32とからなり、栓体部31を容器本体2の開口部内に挿入して、取付部32内周に形成されたネジ部33を容器本体2の首部外周のネジ部21に螺合することにより容器本体2の開口部に取り付けられる。前記取付部32の上部一側に、前記蓋体4が水平方向の支軸6にて上下方向にヒンジ回動可能に取り付けられている。これにより、栓体1は、支軸6と径方向に対向する側が注ぎ口30になる。
【0017】
前記栓体部31は、上面のほぼ中央に、底壁34を支軸6側から注ぎ口30側へ低くなるよう傾斜して形成されている。底壁34の周縁よりほぼ垂直に立ち上がり栓体部31の上面より上方にやや突出する周壁40の前側は前方に向けて先細形状として注ぎ口30を形成する。そして底壁34の低い方に液通孔35を、高い方に空気孔36をそれぞれ穿設して、該底壁34から上部開口、すなわち注ぎ口30の間を液流路37としている。そして、液流路37を平面略楕円形に形成すると共に、該液流路37の前後方向(支軸6の軸方向に直交する方向)の径Aを長径、左右方向(支軸6の軸方向と平行な方向)の径Bを短径(A>B)としている。そのため底壁34自体も同様に前後方向を長径、左右方向を短径としている。また、栓体部31の下部外周には、栓体本体3を容器本体2に取り付けたときに、容器本体2の外周の段部22に、密着するリング状のシール部材38が備えられている。
【0018】
前記蓋体4は、有底筒状に形成された蓋下部41と、該蓋下部41の上部開口を覆う蓋上部42とからなり、蓋下部41は、胴部43と底壁44とを有し、胴部43の外周にはシール部材取付用の溝45が周設されている。底壁44は、前記栓体本体3の底壁34に対応して略楕円形に形成されており、さらに傾斜して形成されており、その下面には、前記液通孔35と前記空気孔36にそれぞれ対応する位置にシール部材取付用の突起46,47が形成されている。液通孔35に対応する突起46には空気抜き孔46aが穿設されている。
【0019】
また、前記蓋下部41には、ゴム、エラストマー等のゴム状の弾性体からなる蓋シール部材7が設けられている。この蓋シール部材7は、前記蓋体4を閉じたときに、前記液通孔35を上方から密閉する止水部材である流入口シール部71と、前記空気孔36を上方から密閉する空気孔シール部72と、前記栓体本体3の上部開口近傍内周壁に密着する流出口シール部73とを一体に形成したもので、流入口シール部71を前記突起46に、空気孔シール部72を前記突起47にそれぞれ外嵌し、流出口シール部73を蓋下部41に取り付けられる。流入口シール部71は、突起46との間に空洞部75を形成して設けられる。なお、本実施形態例では一体型のシール部材を用いたが、流入口シール部71、空気孔シール部72及び流出口シール部73はそれぞれ別部品でもよい。
【0020】
前記蓋上部42の上面には、前記係止部材5が設けられている。該係止部材5は、前記蓋下部41の左右外周壁から左右方向にそれぞれ突出して前記周壁40の左右にそれぞれ形成した係止受け部39に係止する係止爪52を有し、該係止爪52の突出方向、すなわち、支軸6から注ぎ口30方向に往復動可能に設けられ、蓋上部42の側壁との間に縮設されたコイルスプリング51により閉蓋状態において常時注ぎ口30方向へ付勢されている。また、蓋上部42の上面には、係止爪52に接続して該係止爪52を操作する操作部53を形成していると共に、蓋上部42の前部に、蓋押し部位である指掛け部53aが形成されている。
【0021】
この係止部材5は、栓体本体3の上部開口を蓋体4で閉じた際に、係止爪52が前記係止受け部39と係止して蓋体4を閉状態に保持する。また、操作部53を前記コイルスプリング51の付勢力に抗して支軸6側へ動かすことにより、係止爪52が支軸6側へ移動することにより前記係止受け部39との係止を解除する。前記周壁40の左右の中間を切り欠くようにして周壁前側40aと周壁後ろ側40bに区画されており、前記切り欠かれたほぼ中間位置に前記係止受け部39が、液流路37の外周外側に左右一対に配置されるものであり、周壁前側40aの後ろ側端面において、前方へ向けてくぼむようになる凹部を形成することにより配置されるものである。そして凹部の後方(支軸6方向)を開口した前記係止受け部39内の上面(倒凹部の内天面)はほぼ水平に形成され、さらに係止受け部39の上部上面、すなわち周壁前側40aの後ろ側端面の上面39aは後方に向けて一様に下方になるように傾斜している。一方、係止爪52は閉蓋途中で係止爪52の下面にいったん面接触するように係止爪52の下面54も後方に向けて一様に下方になるように傾斜していると共に、係止爪52の上面55は蓋閉時に係止受け部39内の上面に係止可能なようにほぼ水平に形成されている。
【0022】
支軸6には、蓋体4を常時開方向(上方)に付勢する弾性部材61が設けられ、この弾性部材61の付勢力によって蓋体4は上方に回動して開く。この蓋体4は、支軸6を中心として閉状態から約180度開き、容器本体2を傾けて液体を注ぐ際には、弾性部材61の付勢力によって蓋体4の閉方向への回動が規制され開状態を維持する。
【0023】
次に前記構成についてその作用を説明する。係止爪52の上面55が係止受け部39内の上面(倒凹部の内天面)に係止することで、弾性部材61の弾性力に抗して閉蓋状態を維持する。この状態ではコイルスプリング51の付勢力にしたがって係止爪52が前方に付勢され続ける。そして、流入口シール部71、空気孔シール部72により液通孔35、空気孔36を封ずるようにしている。
【0024】
一方、閉蓋状態の蓋体を蓋開するときは、操作部53をコイルスプリング51の付勢力に抗して後方にスライドすることで係止爪52を後方に移動することにより、係止受け部39との係止を解除する。この係止解除により弾性部材61の弾性復元力により蓋体4が支軸6を中心に開方向に回動して開状態となり、この結果流入口シール部71、空気孔シール部72が離れた液通孔35、空気孔36は開口する。
【0025】
この状態で、容器本体2を傾斜することで、収容した液体は、液通孔35を通過して液流路37を介して注ぎ口30より注ぎ出る。この際、前後方向(支軸6の軸方向に直交する方向)の径Aを長径、左右方向(支軸6の軸方向と平行な方向)の径Bを短径(A>B)としているので、液流路37において液体は左右に広がるようなことなく、注ぎ口30方向に向けて細長くなるように流れ出る。
【0026】
この後、支軸6を中心として弾性部材61に抗して蓋体4を閉方向へ回動させて閉じるように指掛け部53aに指を当てて押し付けると、係止爪52の傾斜した下面54が、周壁前側40aの後ろ側端面の上面39aに当接し、さらに蓋体4を押し付けると係止爪52の傾斜した下面54が上面39aの傾斜に沿って後ろ側に移動する。この移動はコイルスプリング51の付勢力に抗してなされる。係止爪52が係止爪52の傾斜した下面54に達すると両者間の当接状態が解除されて、コイルスプリング51の付勢力で係止爪52は倒凹部からなる係止受け部39に押込まれて係止状態を維持する。
【0027】
以上のように、前記実施例では容器本体2の上部開口に着脱自在に取り付けられる栓体本体3と、該栓体本体3内側に形成された液流路37と、該液流路37の上部かつ前記栓体本体3の前側に設けた注ぎ口30と、前記栓体本体3の後ろ側で該栓体本体3に回動自在に軸支され前記液流路37を開閉する蓋体4と、該蓋体4に設けられ前記液流路37を上方から液密に密閉する流入口シール部71と、前記蓋体4を閉状態に係止する係止部材5とを備え、前記蓋体4に前記係止部材5を設置し、該係止部材5に設けた係止爪52と前記栓体本体3に設けた係止受け部39との係止により前記蓋体4を閉状態に係止すると共に、前記係止受け部39を、注ぎ口30を外すように前記液流路37の外周外側の左右両方、すなわち前方に向けて先細形状とした注ぎ口30を外してその後ろ側に配置したことにより、液流路37内の従来技術における凹部が除去されて、吐出が乱れることなく安定した流れとなり、また凹部に飲料が溜まり汚れとして残留することがなくなり、したがって凹部がないため洗浄も容易となり衛生的となる。
【0028】
また、係止部材5を蓋体4側に設置すると共に、係止受け部39を液流路37の外周外側の左右両側に配置したことにより、注ぎ口30の下方には従来技術のような係止部材などによる凹部や突起物はなくなるため、液だれして凹部に飲料が溜まり残留汚れになりにくい。
【0029】
また、前記液流路37を略楕円形に形成すると共に、該液流路37の前後方向を長径A、左右方向を短径Bとしたことにより、吐出飲料の流れが幅広とならず中央によって流れることになるため、注ぐ際に吐出飲料がコップなどの目標から外れてこぼれ周囲を汚すことなく、衛生的で快適に注ぎ操作を行うことができる。さらに、注ぎ口30の突出方向と同一である液流路37の前後方向が長径Aであるため、注ぐ際に容器本体2を傾ける方向を容易に視認でき、確実に目的の方向へ傾ける操作を行うことができ、吐出がずれたりこぼれたりすることなく確実な操作を行うことができる。
【実施例2】
【0030】
以下に他の実施例について説明する。尚、前記実施例1と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0031】
図6は実施例2を示しており、前記栓体部31の上面より上方に突出する周壁40を高く形成することで、飲み口81を形成したものである。そして、係止部材5は、蓋下部41の左右外周壁からの一方から左右方向に突出しており、係止部材5が係止可能な栓体本体3の係止受け部39を、係止部材5に対応して前記液流路37の外周外側の左右いずれか一方に配置している。
【0032】
このような注ぎ口30ではなく、飲み口81を設けたものにおいても、飲み口81の下方には従来技術のような係止部材などによる凹部や突起物はなくなるため、液だれして凹部に飲料が溜まり残留汚れになることなどがなくなる。また、飲み口81に口を添えて飲む時に顎や下唇に突起がぶつかり邪魔になることなく衛生的かつ快適に飲むことができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように本発明に係る飲料用容器の栓体は、各種の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施例1を示す閉蓋状態の斜視図である。
【図2】本発明の実施例1を示す開蓋状態の斜視図である。
【図3】本発明の実施例1を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例1を示す図3のA−A線断面での開蓋状態の断面図である。
【図6】本発明の実施例2を示す開蓋状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0035】
2 容器本体
3 栓体本体
4 蓋体
5 係止部材
30注ぎ口
37 液流路
39 係止受け部
52 係止爪
71 流入口シール部
A 長径
B 短径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の上部開口に着脱自在に取り付けられる栓体本体と、該栓体本体内側に形成された液流路と、該液流路の上部かつ前記栓体本体の前側に設けた注ぎ口又は飲み口と、前記栓体本体の後ろ側で該栓体本体に回動自在に軸支され前記液流路を開閉する蓋体と、該蓋体に設けられ前記液流路を上方から液密に密閉する止水部材と、前記蓋体を閉状態に係止する係止部材とを備えた飲料用容器の栓体において、
前記蓋体に前記係止部材を設置し、該係止部材に設けた係止爪と前記栓体本体に設けた係止受け部との係止により前記蓋体を閉状態に係止すると共に、前記栓体本体の係止受け部を前記液流路の外周外側の左右いずれか一方もしくは両方に配置したことを特徴とする飲料用容器の栓体。
【請求項2】
前記液流路を略楕円形に形成すると共に、該液流路の前後方向を長径、左右方向を短径としたことを特徴とする請求項1記載の飲料用容器の栓体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−137657(P2008−137657A)
【公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−322587(P2006−322587)
【出願日】平成18年11月29日(2006.11.29)
【出願人】(591261602)サーモス株式会社 (76)
【Fターム(参考)】