説明

駆動力伝達制限装置

【課題】 従来のブリーダを簡単な構造で安価に部分改造するだけで、脱輪等の空転状態からの脱出を可能にし、通常の走行に何ら支障なく必要な時のみ作動させる。
【解決手段】 シリンダ本体22内にピストン28で画成された圧力室29に連通する導入側メイン通路32及び排出側メイン通路33と、該両メイン通路32,33に対し交差する係合穴34とをシリンダ本体22に開け、係合穴34に進退動可能に挿入したブリーダプラグ25を有するブリーダ24を設け、ブリーダプラグ25にはエア排出用の連通路37及び縮径部38,39を設け、該ブリーダプラグ25の進退動によって縮径部38,39を通じて両メイン通路32,33の連通と遮断とを選択的に行うことが可能である。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪車の駆動輪が脱輪した時等に、空転する駆動輪の駆動を制限して、空転状態からの脱出を容易にするための駆動力伝達制限装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の駆動力伝達制限装置を適用した自動車の関連部分の外観を示す正面図、図8は従来のホイールシリンダとブリーダの要部を示した断面図である。自動車の駆動輪1,2は、駆動力が差動装置3を経て伝達され、油圧によってブレーキ部4,5の対応するホイールシリンダ6が作動し、制動される。ホイールシリンダ6にはそれぞれ油圧管中の空気を抜くためのブリーダ7が配設されている。そして、一方の駆動輪2が脱輪した時や泥濘地に入った時に、該駆動輪2が空転するため、駆動力が伝達されず空転状態からの脱出が困難である。
【0003】そこで、従来は、空転状態からの脱出を可能にするための装置として、トランスミッションに差動制限装置や差動停止装置を設けて駆動力を確保することが行われていた。また、特開平7−32917号公報に開示されている構造では、トラクションコントロール装置及びアンチロックブレーキシステムを利用して、任意の車輪のみに制動力を付加し脱出性を確保するようにしている。
【0004】従来のブリーダ7は、図8に示したように、ホイールシリンダ6のシリンダ本体8に螺着されたブリーダプラグ9を備えている。ホイールシリンダ6は、シリンダ本体8内にピストン10で画成された圧力室11と連通する導入側メイン通路12及びこのメイン通路12に対し傾斜している排出側メイン通路13が開けられており、一方のメイン通路12から液圧が導入され、他方のメイン通路13の開口部にブリーダプラグ9が挿入螺着されている。
【0005】ブリーダプラグ9は、ねじ穴14に螺合する雄ねじ部9aと、これに続く小径部9bと、テーパ穴15に接離するテーパ部9cとを一体に有し、小径部9bの外周に液室16を形成しており、一端が外端面に他端が小径部9bの外周面に開口するエア排出用の連通路17が開けられている。
【0006】そして、加圧されたブレーキ液は、メイン通路12から圧力室11を介してブリーダプラグ9側へ流れるが、テーパ部9cがテーパ穴15のテーパ面に当接してシールされている。この状態からブリーダプラグ9を回して緩めると、テーパ穴15のテーパ面のシールが解除されて、エアの混入したブレーキ液が一気に液室16を経てブリーダプラグ9の連通路17を通り、外部へ流出する。この作業を繰り返すことにより、配管内のエアが除去される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記トランスミッションに差動制限装置を設ける場合、駆動力は左右両駆動輪に加わり、脱出が可能になるが、差動制限装置は構造が複雑で且つ高価であり、一般路における旋回時にその機能が旋回性を損なう方向へ働くことがある。また、同様に、差動停止装置は、運転者が任意に操作できる構造になっているが、構造上複雑で且つ高価であるという問題点があった。さらに、特開平7−32917号公報に開示されている構造では、かかる構造付き車両に限定され、且つ高価である。
【0008】上述の問題点に鑑み、本発明は、従来から使用されているブレーキ構成部品であるブリーダの一部構造を変更するだけで、脱輪等の空転状態からの脱出を容易に行うことができ、構造が簡単で安価であり、必要な時のみ、作動させることができ、通常の走行に何ら支障のない駆動力伝達制限装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、シリンダ本体内にピストンで画成された圧力室に連通する導入側メイン通路及び排出側メイン通路と、該両メイン通路に対し交差する係合穴とを前記シリンダ本体に開け、前記係合穴に進退動可能に挿入したブリーダプラグを有するブリーダを設け、前記ブリーダプラグにはエア排出用の連通路及び縮径部を設け、該ブリーダプラグの進退動によって前記縮径部を通じて前記両メイン通路の連通と遮断とを選択的に行うことを特徴とし、前記連通路の一端が前記ブリーダプラグの端面に開口し他端が前記ブリーダプラグの外周に形成した液室に面して開口しており、前記液室が前記排出側メイン通路と連通可能であることが望ましい。また、本発明では、前記縮径部と前記ブリーダプラグの外周に形成した液室との間の位置にテーパ状座面を設け、前記ブリーダプラグの退動によって前記テーパ状座面から該ブリーダプラグが離れて前記排出側メイン通路と液室とが連通することにしてもよく、前記ブリーダプラグにはシールリングを備え、前記各メイン通路を遮断する位置に前記ブリーダプラグを移動させたとき、前記シールリングが前記各メイン通路の位置と合致することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置について、ドラムブレーキのホイールシリンダに適用した場合を例として、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置を適用した自動車の関連部分の外観を示す正面図である。自動車の駆動輪1,2は、駆動力が差動装置3を経て伝達され、図示しないマスタシリンダより途中で左右に分岐する液圧管19を介して伝達されるブレーキ液圧によって図2に示すホイールシリンダ21が作動し、制動される。各ブレーキ部4,5のホイールシリンダ21には液圧管19中の空気を抜くためのブリーダ24が配設されている。
【0011】図2は本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の要部を示した断面図である。この駆動力伝達制限装置は、ホイールシリンダ21のシリンダ本体22に設けたブリーダ24を利用するようになっており、シリンダ本体22内にピストン28で画成された圧力室29に連通する導入側メイン通路32及び排出側メイン通路33と、これらの両メイン通路32,33に対し交差する係合穴34とを該シリンダ本体22に開け、該係合穴34に進退動可能にブリーダ24のブリーダプラグ25を挿入して設け、ブリーダプラグ25には連通路37及び縮径部38,39を有し、該ブリーダプラグ25の進退動によって各メイン通路32,33の連通と遮断とを選択的に行うことが可能である。
【0012】また、この実施の形態では、連通路37の一端がブリーダプラグ25の端面で開口し他端がブリーダプラグ25の外周に形成した液室41に面して開口しており、液室41が排出側メイン通路33と連通可能であり、縮径部39とブリーダプラグ25の外周に形成した液室41との間の位置にテーパ状座面34cを設け、ブリーダプラグ25の退動によってテーパ状座面34cから該ブリーダプラグ25が離れて縮径部39の外周の外周室45と液室41とが連通する。ブリーダプラグ25には、導入側メイン通路32に対応するシールリング47と排出側メイン通路33に対応する2つのシールリング48,49とが備えられ、各メイン通路32,33を遮断する位置にブリーダプラグ25を移動させたとき、対応するシールリング47又は48がそれぞれのメイン通路32,33の位置と合致するようになっている。
【0013】ホイールシリンダ21のシリンダ本体22は、シリンダ穴22a内で摺動自在なピストン28によって画成されている圧力室29に連通する液圧導入用の導入側メイン通路32と、この導入側メイン通路32に平行であって盲栓51で一端が閉塞されているエア排出のための排出側メイン通路33とが開けられており、これらの両メイン通路32,33と垂直に交差する方向に沿って開けられた係合穴34を有している。係合穴34は、ねじ穴34a及びその奥に続くテーパ状座面34cと、さらにその奥に続く小径穴34dとを備えて形成されている。
【0014】ブリーダ24は、シリンダ本体22に開けた係合穴34に螺着されたブリーダプラグ25を備えている。ブリーダプラグ25は、ねじ穴34aに螺合する雄ねじ部25a及びこれに続く中径部25bと、テーパ状座面34cに接離するテーパ部25cと、これに続き小径穴34dに摺動自在に嵌入される小径部25dとを一体に有し、各メイン通路32,33に対応する小径部25dの部分にそれぞれ縮径部38,39を備えており、中径部25bの外周に液室41を形成し、縮径部38,39の外周に環状通路38a,39aを形成している。
【0015】また、ブリーダプラグ25は、一端が雄ねじ部25aの外端面に他端が中径部25bの外周面に開口する連通路37と、一端が小径部25dの内端面に他端が縮径部39の外周面に開口する通路30とが開けられ、各縮径部38,39の近傍外周にシールリング47と、シールリング48,49とが配設され、雄ねじ部25aの外周に2つの環状の位置表示溝52,53が設けられている。位置表示溝52,53は、ブリーダプラグ25の軸方向の進退位置を表示するためのものである。
【0016】導入側メイン通路32に対応するシールリング47は、対応する縮径部38の奥側近傍にあって、導入側メイン通路32の内径よりも大きい幅を有し、図2R>2に示すテーパ部25cがテーパ状座面34cに当接し導入側メイン通路32が環状通路38aで圧力室29に連通している状態では該導入側メイン通路32から外れて係合穴34の奥側の位置にある。そして、図5に示すように、ブリーダプラグ25を緩めて縮径部38が導入側メイン通路32から外れ、該導入側メイン通路32が遮断された状態では、シールリング47は丁度該導入側メイン通路32の位置に合致している。
【0017】排出側メイン通路33に対応する2つのシールリング48,49は、対応する縮径部39の奥側近傍にあって、排出側メイン通路33の内径に近い間隔を置いて設けられ、図2に示すテーパ部25cがテーパ状座面34cに当接し排出側メイン通路33が環状通路39aにより圧力室29に連通している状態では少なくとも一方が該排出側メイン通路33から外れて係合穴34の奥側の位置にある。そして、図4に示すように、ブリーダプラグ25を緩めて縮径部39が排出側メイン通路33から外れて該排出側メイン通路33が遮断された状態では、一方のシールリング48は丁度該排出側メイン通路33の位置に合致し、他方のシールリング49は該排出側メイン通路33とテーパ状座面34cとの間の位置にある。
【0018】上記実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の作用について説明する。図2に示すように、ブリーダ24の全閉時、すなわち通常のブレーキが作用する時には、加圧されたブレーキ液は導入側メイン通路32を通り、圧力室29に入るが、排出側はテーパ状座面34cでシールされているので、ブレーキ圧を発生させることができる。エアを除去する場合には、図3に示すように、ブリーダプラグ25を緩めることによって、テーパ状座面34cからテーパ部25cが離れてここに隙間ができ、加圧されたブレーキ液は導入側メイン通路32、圧力室29、排出側メイン通路33、縮径部39の外周、液室41及び連通路37を通り、外部へ排出される。
【0019】車両の脱輪等による駆動輪2の空転時には、その駆動輪2に対応するブリーダプラグ25を緩めて、図4に示すように、シールリング48を排出側メイン通路33の位置に合わせる。この状態において、ブレーキ液は、導入側メイン通路32、圧力室29を通り、排出側メイン通路33に達するが、シールリング49によって外部に流失しないため、加圧することができ、ブレーキ力を増加させることができる。この加圧状態のまま、図5に示すように、更に、ブリーダプラグ25を緩めると、圧力室29内の液圧は両シールリング47,48により保持されるため、ブレーキ力を付加したままの状態とすることができる。従って、保持されたブレーキ液圧によるブレーキ力と同等の駆動力を反空転側の駆動輪に伝えることができ、空転状態からの脱出性の向上を図ることができる。
【0020】図6は本発明の別の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の要部を示した断面図であって、図2と同一又は対応する部分に同一符号を付けて示してある。この駆動力伝達制限装置は、ディスクブレーキ用のキャリパにブリーダ24を設けて構成されており、シリンダ本体22内にピストン28で画成された圧力室29に連通する導入側メイン通路32及び排出側メイン通路33と該両メイン通路32,33に対し垂直交差する係合穴34とをシリンダ本体22に開け、該係合穴34に進退動可能に挿入したブリーダプラグ25を有するブリーダ24が設けられている。ブリーダプラグ25は、上述の実施の形態の場合と同じなので、同一部分に同一の符号を付けて示し、重複説明を省略する。
【0021】この駆動力伝達制限装置の作用は以下の通りである。通常のブレーキが作用する時には、加圧されたブレーキ液は導入側メイン通路32を通り、圧力室29に導入され、テーパ状座面34cでシールされていることで、ブレーキ圧を発生させる。発生したブレーキ圧がピストン28を介してブレーキパッド55に伝達され、該ブレーキパッド55をブレーキディスク56に押し付けることによって駆動輪が制動される。エアを除去する場合には、ブリーダプラグ25を緩めることで、テーパ状座面34cからテーパ部25cが離れてここに隙間ができ、加圧されたブレーキ液は導入側メイン通路32、圧力室29及び排出側メイン通路33を通り、外部へ排出される。
【0022】車両の脱輪等による駆動輪の空転時には、図4に示したのと同様に、ブリーダプラグ25を緩めて、シールリング48を排出側メイン通路33の位置に合わせる。この状態において、ブレーキ液は、加圧することができ、ブレーキ力を増加させることができる。更に、この加圧状態のまま、図5に示したと同様に、ブリーダプラグ25を緩めると、圧力室29内の液圧は両シールリング47,48により保持されるため、ブレーキ力を付加したままの状態とすることができる。
【0023】なお、本発明は、上記実施の形態によっては限定されず、種々の変形及び変更が可能である。例えば、係合穴34は必ずしもメイン通路32,33に対して垂直でなくてもよく、排出側の2つのシールリング48,49を導入側のシールリング47と同様の幅で一体化することもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。ピストンで画成された圧力室に連通する導入側メイン通路及び排出側メイン通路と、該両メイン通路に対し交差する係合穴とをシリンダ本体に開け、係合穴に進退動可能に挿入したブリーダプラグを有するブリーダを設け、ブリーダプラグの進退動によって縮径部を通じて両メイン通路の連通と遮断とを選択的に行うことにより、脱輪時にその脱輪状態から容易に確実に脱出することができる。そして、本発明では、従来装着されていたブレーキ構成部品であるブリーダに一部構造を追加するだけで、駆動輪の空転状態から脱出するための脱出機能を安価に実現することができ、任意の時のみ、ブリーダプラグを緩めて、空転する駆動輪への駆動力伝達を制限することができるため、通常の走行に何ら弊害を与えることがない点でも機能的に優れている。
【0025】また、連通路の一端がブリーダプラグの端面に開口し他端がブリーダプラグの外周に形成した液室に面して開口しており、液室が排出側メイン通路と連通可能であること、さらに縮径部とブリーダプラグの外周に形成した液室との間の位置にテーパ状座面を設け、ブリーダプラグの退動によってテーパ状座面から該ブリーダプラグが離れて排出側メイン通路と液室とが連通することにより、ブリーダの機能を確保することができ、ブリーダプラグにはシールリングを備え、各メイン通路を遮断する位置にブリーダプラグを移動させたとき、シールリングが各メイン通路の位置と合致することにより、保持されたブレーキ液圧によるブレーキ力と同等の駆動力を反空転側の駆動輪に伝えることができ、空転状態からの脱出性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置を適用した自動車の関連部分の外観を示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の要部を示した断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の作用を説明するための断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の作用を説明するための断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の作用を説明するための断面図である。
【図6】本発明の別の実施の形態に係る駆動力伝達制限装置の要部を示した断面図である。
【図7】従来の駆動力伝達制限装置を適用した自動車の関連部分の外観を示す正面図である。
【図8】従来のホイールシリンダとブリーダの要部を示した断面図である。
【符号の説明】
1,2 駆動輪
3 差動装置
22 シリンダ本体
24 ブリーダ
25 ブリーダプラグ
28 ピストン
29 圧力室
32 導入側メイン通路
33 排出側メイン通路
34 係合穴
34c テーパ状座面
37 連通路
38,39 縮径部
41 液室
47,48,49 シールリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダ本体内にピストンで画成された圧力室に連通する導入側メイン通路及び排出側メイン通路と、該両メイン通路に対し交差する係合穴とを前記シリンダ本体に開け、前記係合穴に進退動可能に挿入したブリーダプラグを有するブリーダを設け、前記ブリーダプラグにはエア排出用の連通路及び縮径部を設け、該ブリーダプラグの進退動によって前記縮径部を通じて前記両メイン通路の連通と遮断とを選択的に行うことを特徴とする駆動力伝達制限装置。
【請求項2】 前記連通路の一端が前記ブリーダプラグの端面に開口し他端が前記ブリーダプラグの外周に形成した液室に面して開口しており、前記液室が前記排出側メイン通路と連通可能であることを特徴とする請求項1に記載の駆動力伝達制限装置。
【請求項3】 前記縮径部と前記ブリーダプラグの外周に形成した液室との間の位置にテーパ状座面を設け、前記ブリーダプラグの退動によって前記テーパ状座面から該ブリーダプラグが離れて前記排出側メイン通路と液室とが連通することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の駆動力伝達制限装置。
【請求項4】 前記ブリーダプラグにはシールリングを備え、前記各メイン通路を遮断する位置に前記ブリーダプラグを移動させたとき、前記シールリングが前記各メイン通路の位置と合致することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3のいずれかに記載の駆動力伝達制限装置。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【図6】
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【公開番号】特開2000−337477(P2000−337477A)
【公開日】平成12年12月5日(2000.12.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−153300
【出願日】平成11年6月1日(1999.6.1)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】