説明

高い含水量を有する薄塗り可能な化粧用調製物

水50〜95質量%、疎水化二酸化ケイ素粉末、少なくとも1種の水溶性又は水性媒体中で分散可能又は乳化可能な化粧品関連の作用物質又は助剤、及び粘度調節剤を含有する、クリーム又はペースト状の粘稠度の薄塗り可能な化粧用調製物。該化粧用調製物は、水中の、少なくとも1種の化粧品関連の作用物質及び/又は助剤及び場合により少なくとも1種の顔料の溶液又は分散液に、混合下に、少量ずつ又は連続的に、疎水化ケイ素粉末を添加し、疎水化二酸化ケイ素粉末の添加の後にもとの粉末状で存在する混合物がペースト状の粘稠度を得るまで混合を継続し、次いで粘度調節剤を添加し、場合により、粘度調節剤の添加の前に、該添加の際に一緒に、又は該添加の後に、混合下に場合により少なくとも1種の油体を添加することにより製造される。該化粧用調製物は、ペースト、クリーム、ゲル、ペンシル、フォーム、エマルション、分散液、ロールオン、ローションにおいて使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリーム状の粘稠度の薄塗り可能な化粧用調製物、該化粧用調製物の製造及び使用に関する。
【0002】
先行技術
化粧用調製物、例えばクリーム、ローション、ペースト、ムース等が通常多量の化粧用油及び/又は乳化剤を含有することは公知である。特に、油性肌タイプの場合、又は例えばニキビ、吹き出物又は座瘡のある肌において、高い油含分を有する化粧品は不適当である。更に、乳化剤含有の配合物はアレルギー反応を招き得る。
【0003】
更に、固形状の化粧用調製物、例えば粉末を高い含水量で製造することは公知である。幾つかの特許出願では、水は疎水性二酸化ケイ素粉末の存在下で微細な液滴に分割されて包囲され、それによって水滴の集合が回避されるという長い間公知である事実が基礎となっている。このようにして、粉末状の物質(いわゆる”乾燥水”)が生じる(Schriftenreihe Fine Particles Nr. 11, Degussa AG, Duesseldorf)。
【0004】
Seifen , Fette, Oele, Wachse (SOEFW), 8(2003), 第1-8頁には、”乾燥水”をベースとした化粧用配合物が記載されている。これは流動性の微粉末であり、肌に塗ると液状になる。(興味深いことに、我々は実際には我々の製品(これはクリーム状であるが)の粘稠度に関しては何も言及してこなかったため、これを考慮しないでよい。)
EP−A−1235554、EP−A−1206928、JP09−221404にも、前記の原則に従った液化可能な含水粉末組成物が記載されている。
【0005】
前記の全ての生成物は粉おしろい又は粉末である。これらの適用形は、特に顔用の製品の場合、製品を完全にかつ均一に肌に塗布するのが困難であるという欠点を有する。
【0006】
従って本発明の課題は、先行技術の欠点を回避する適用形を提供することである。本発明の他の課題は、前記適用形のための方法を提供することである。
【0007】
本発明の対象は、以下:
・水50〜95質量%
・疎水化二酸化ケイ素粉末
・少なくとも1種の水溶性又は水性媒体中で分散可能又は乳化可能な化粧品関連の作用物質又は助剤、及び
・粘度調節剤
を含有する、クリーム又はペースト状の粘稠度の薄塗り可能な化粧用調製物である。
【0008】
水の割合は有利に75〜90質量%であってよい。
【0009】
疎水化二酸化ケイ素粉末
疎水化二酸化ケイ素粉末の種類は、疎水化二酸化ケイ素粉末を水に添加した場合にまず粉末状の生成物が生じることが保証されている限りにおいて制限されない。疎水化二酸化ケイ素粉末の存在なしでは、本発明による調製物を製造することはできない。反対に、安定性が不十分な流動性の溶液又は分散液が生じる。
【0010】
疎水化二酸化ケイ素粉末は有利にシラン化されていてよい。シラン化のために、ハロゲンシラン、アルコキシシラン、シラザン及び/又はシロキサンを使用することができる。特に、ハロゲンシランとして以下の物質を使用することができる:
Si(C2n+1)(ここで、X=Cl、Br及びn=1〜20)の型のハロゲンオルガノシラン、
(R’)Si(C2n+1)(ここで、X=Cl、Br及びR’=アルキル、n=1〜20)の型のハロゲンオルガノシラン、
X(R’)Si(C2n+1)(ここで、X=Cl、Br及びR’=アルキル、n=1〜20)の型のハロゲンオルガノシラン、
Si(CH−R’(ここで、X=Cl、Br、m=0.1〜20、R’=アルキル、アリール(例えば−C)、−C、−OCF−CHF−CF、−C13、−O−CF−CHF、−NH、−N、−SCN、−CH=CH、−OOC(CH)C=CH、−OCH−CH(O)CH、−NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−S−(CHSi(OR)
【0011】
【化1】

)の型のハロゲンオルガノシラン、
(R)XSi(CH−R’(ここで、X=Cl、Br、R=アルキル、m=0.1〜20、R’=アルキル、アリール(例えば−C)、−C、−OCF−CHF−CF、−C13、−O−CF−CHF、−NH、−N、−SCN、−CH=CH、−OOC(CH)C=CH、−OCH−CH(O)CH、−NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−S−(CHSi(OR)
【0012】
【化2】

)の型のハロゲンオルガノシラン、
(R)XSi(CH−R’(ここで、X=Cl、Br、R=アルキル、m=0.1〜20、R’=アルキル、アリール(例えば−C)、−C、−OCF−CHF−CF、−C13、−O−CF−CHF、−NH、−N、−SCN、−CH=CH、−OOC(CH)C=CH、−OCH−CH(O)CH、−NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−S−(CHSi(OR)
【0013】
【化3】

)の型のハロゲンオルガノシラン。
【0014】
特に、アルコキシシランとして以下の物質を使用することができる:
(RO)Si(C2n+1)(ここで、R=アルキル、n=1〜20)の型のオルガノシラン、
R’(RO)Si(C2n+1)(ここで、R=アルキル、R’=アルキル、n=1〜20、x+y=3、x=1、2、y=1、2)の型のオルガノシラン、
(RO)Si(CH−R’(ここで、R=アルキル、m=0.1〜20、R’=アルキル、アリール(例えば−C)、−C、OCF−CHF−CF、−C13、−O−CF−CHF、−NH、−N、−SCN、−CH=CH、−OOC(CH)C=CH、−OCH−CH(O)CH、−NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−S−(CHSi(OR)
【0015】
【化4】

)の型のオルガノシラン、
(R’’)(RO)Si(CH−R’(ここで、R’’=アルキル、x+y=2、x=1、2、y=1、2、R’=アルキル、アリール(例えば−C)、−C、−OCF−CHF−CF、−C13、−O−CF−CHF、−NH、−N、−SCN、−CH=CH、−OOC(CH)C=CH、−OCH−CH(O)CH、NH−COO−CH、−NH−COO−CH−CH、−NH−(CHSi(OR)、−S−(CHSi(OR)
【0016】
【化5】

)の型のオルガノシラン。
【0017】
有利に、シラン化剤として、トリメトキシオクチルシラン[(CHO)−Si−C17](例えばDYNASYLAN (R) OCTMO, Degussa AG)を使用することができる。
【0018】
特に、シラザンとして以下の物質を使用することができる:
以下の型:
【0019】
【化6】

(ここで、R=アルキル、R’=アルキル、ビニル)のシラザン、並びに例えばヘキサメチルジシラザン(例えばDYNASYLAN (R) HMDS)。
【0020】
特に、シロキサンとして以下の物質を使用することができる:
D3、D4、D5型の環式ポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン=D4
【0021】
【化7】

【0022】
以下の型のポリシロキサン又はシリコーン油:
【0023】
【化8】

R=アルキル、アリール、(CH−NH、H
R’=アルキル、アリール、(CH−NH、H
R’’=アルキル、アリール、(CH−NH、H
R’’’=アルキル、アリール、(CH−NH、H
Y=CH、H、C2n+1、ここで、n=1〜20、
Y=Si(CH、Si(CHH、Si(CHOH、Si(CH(OCH)、Si(CH(C2n+1)、ここで、n=1〜20、
m=0、1、2、3、・・・∞
n=0、1、2、3、・・・∞
u=0、1、2、3、・・・∞。
【0024】
シラン化は、二酸化ケイ素に、場合により溶剤、例えばエタノール中に溶解されていてよいシラン化剤を噴霧し、混合物を引き続き105〜400℃の温度で、1〜6時間の期間に亘って熱処理することにより実施することができる。
【0025】
有利に、疎水化二酸化ケイ素粉末は、少なくとも40のメタノール湿潤度を有する。メタノール湿潤度の測定の際に、透明な遠心分離用細管中に、それぞれ0.2g(±0.005g)の疎水性二酸化ケイ素粉末を量り入れる。メタノール/水混合物の各8.0mlの計量分に対して、それぞれ10、20、30、40、50、60、70及び80体積%のメタノールを添加する。密閉した細管を30秒間振盪し、次いで2500min−1で5分間遠心分離する。沈降容積を読み取り、百分率に換算し、メタノール含分(体積%)に対してグラフにプロットした。曲線の変曲点がメタノール湿潤度に相当する。
【0026】
特に有利に、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリジメチルシロキサン、オクチルシラン及び/又はヘキサメチルジシラザンで疎水化された二酸化ケイ素粉末を使用することができる。
【0027】
疎水化二酸化ケイ素粉末の比表面積は限定されない。有利に、本発明による調製物は、10〜400m/g、特に有利に80〜300m/gの比表面積を有する粉末を含有する。
【0028】
そのような疎水化二酸化ケイ素粉末の例は、Aerosil (R) R106、Aerosil (R) R202、Aerosil (R) R805、Aerosil (R) R812、Aerosil (R) R812S、Aerosil (R) R8200である。
【0029】
有利に、本発明による調製物は、少なくとも70g/l、特に有利に70g/l〜250g/l、極めて特に有利に90g/l〜180g/lのタップ密度を有する疎水化二酸化ケイ素粉末を有してよい。少なくとも70g/lの範囲内のタップ密度は、例えば、疎水化の前又は後の二酸化ケイ素粉末の機械的な後処理により得ることができる。これは、突固め、構造変性又は造粒であってよい。タップ密度は、本発明によれば、DIN EN ISO 787−11に準拠して測定される。
【0030】
有利な突固め処理は、例えばDE−A−3238427及びDE−A−3741846に記載されている。DE−A−3741846に記載されている、プレスベルトを備えた真空吸引フィルターを用いて突固めされる疎水化二酸化ケイ素粉末は特に有利である。
【0031】
適当な市販の疎水化二酸化ケイ素粉末は、Aerosil (R) R104 V(90)、Aerosil (R) R202 VV90(90)、Aerosil (R) R805 VV90(90)、Aerosil R 812 S VV75(75)、Aerosil (R) R812 VV90(90)、Aerosil (R) R812S VV90(90)、Aerosil (R) R8200(140)(いずれもDegussa)、又はHDK (R) H2000(約200)、HDK (R) H2050(約200)、HDK (R) H3004(約100)(いずれもWacker)であってよい。括弧内はg/lでのタップ密度を示す。
【0032】
少なくとも70g/lのタップ密度を有する疎水化二酸化ケイ素粉末を有する本発明による調製物が、特に高い貯蔵安定性を有することが明らかとなった。
【0033】
本発明による調製物中での疎水化二酸化ケイ素粉末の割合は、有利に1〜15質量%である。
【0034】
本発明による調製物のもう1つの成分は、少なくとも1種の水溶性又は水性媒体中で分散可能な化粧品関連の作用物質又は助剤である。この場合、化粧品関連の作用物質及び助剤は、以下:
1.UV光保護フィルター
2.色素及び顔料
3.保湿剤/肌湿潤剤
4.脱臭剤及び制汗剤作用物質
5.生物由来物質
6.防虫剤作用物質
7.ヒドロトロープ
8.鱗屑防止作用物質
9.漂白剤又は肌用ホワイトニング剤並びにセルフタナー
10.保存料
11.界面活性剤/乳化剤及び/又は
12.香油及び植物抽出物
を含む群から選択される。
【0035】
本発明による調製物における、水溶性、水混和性又は水性媒体中で分散可能又は乳化可能な化粧品関連の作用物質又は助剤の割合は、1〜25質量%であってよい。
【0036】
1.UV光保護フィルター
UV光保護フィルターは、本発明によれば、紫外線を吸収し、吸収されたエネルギーを長波長放射、例えば熱の形で再度放射することができる、室温で液体又は結晶質の有機物質(光保護フィルター)である。UVフィルターは油溶性又は水溶性であってよい。油溶性物質として、例えば以下のものが挙げられる:
・例えばEP0693471B1に記載されているような3−ベンジリデンカンファーないし3−ベンジリデンノルカンファー及びそれらの誘導体、例えば3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、
・4−アミノ安息香酸誘導体、有利に4−(ジメチルアミノ)安息香酸−2−エチル−ヘキシルエステル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸−2−オクチルエステル及び4−(ジメチルアミノ)安息香酸アミルエステル、
・ケイ皮酸のエステル、有利に4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル、4−メトキシ−ケイ皮酸プロピルエステル、4−メトキシケイ皮酸イソアミルエステル、2−シアノ−3,3−フェニルケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル(オクトクリレン)、
・サリチル酸のエステル、有利にサリチル酸−2−エチルヘキシルエステル、サリチル酸−4−イソ−プロピルベンジルエステル、サリチル酸ホモメンチルエステル、
・ベンゾフェノンの誘導体、有利に2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
・ベンザルマロン酸のエステル、有利に4−メトキシベンズマロン酸ジ−2−エチルヘキシル−エステル、
・トリアジン誘導体、例えばEP0818450A1に記載されているような2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチル−1’−ヘキシルオキシ)−1,3,5−トリアジン及びオクチルトリアゾン、又はジオクチルブタミドトリアゾン(Uvasorb TM HEB)、
・プロパン−1,3−ジオン、例えば1−(4−tert.ブチルフェニル)−3−(4’メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、
・例えばEP0694521B1に記載されているようなケトトリシクロ(5.2.1.0)デカン誘導体。
【0037】
水溶性物質として、以下のものが該当する:
・2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸及びそのアルカリ金属−、アルカリ土類金属−、アンモニウム−、アルキルアンモニウム−、アルカノールアンモニウム−及びグルクアンモニウム塩、
・ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、有利に2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸及びその塩、
・3−ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば4−(2−オキソ−3−ボミリデンメチル)ベンゼンスルホン酸及び2−メチル−5(2−オキソ−3−ボルニリデン)スルホン酸及びそれらの塩。
【0038】
典型的なUV−A−フィルターとして、特にベンゾイルメタンの誘導体、例えば1−(4’−tert.ブチルフェニル)−3−(4’−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−tert.−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol TM 1789)、1−フェニル−3−(4’−イソプロピルフェニル)−プロパン−1,3−ジオン並びに例えばDE19112033A1(BASF)に記載されているようなエナミン化合物が該当する。UV−AとUV−B−フィルターとを、当然のことながら混合して使用することができる。特に有利な組合せは、ベンゾイルメタンの誘導体、例えば4−tert.−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Parsol TM 1789)及び2−シアノ−3,3−フェニルケイ皮酸−2−エチル−ヘキシルエステル(オクトクリレン)と、ケイ皮酸のエステル、有利に4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル及び/又は4−メトキシケイ皮酸プロピルエステル及び/又は4−メトキシケイ皮酸イソアミルエステルとの組合せから成る。有利に、このような組合せ物は、水溶性フィルター、例えば2−フェニルベンゾイミダゾール−5−スルホン酸及びそのアルカリ金属−、アルカリ土類金属−、アンモニウム−、アルキルアンモニウム−、アルカノールアンモニウム−及びグルクアンモニウム塩と組み合わせられる。
【0039】
本発明によれば、水相中に溶解可能であるか、又はその中に乳化可能であるUV−フィルターは特に有利である。
【0040】
上記の可溶性物質の他に、上記目的のために、不溶性光保護顔料、即ち微分散金属酸化物ないし塩が該当する。適当な金属酸化物のための例は、特に酸化亜鉛及び二酸化チタン、更には、鉄、ジルコニウム、ケイ素、マンガン、アルミニウム及びセリウムの酸化物並びにその混合物である。塩として、ケイ酸塩(タルク)、硫酸バリウム又はステアリン酸亜鉛を使用することができる。
【0041】
日焼け防止剤において、有利にいわゆるマイクロ顔料又はナノ顔料が使用される。粒子は100nm未満、有利に5〜50nm、特に15〜30nmの平均直径を有する。粒子は球状の形状を有してよいが、楕円形又はさもなくば球状の様式とは異なる形状を有する粒子を使用することもできる。
【0042】
顔料は表面処理されてもよく、その際、水湿潤性顔料が特に有利である。典型的な例は、被覆された二酸化チタン、例えばUV−Titan M212、M 262及びX 111 (Kemira)、AEROXIDE TiO P25、PF2、T 805及びT 817 (Degussa)、Micro Titanium Dioxide MT-150 W、MT-100 AQ、MT-100 SA、MT-100 HD、MT-100 TV (Tayca)、Eusolex TM T2000 (Merck)、Zinc Oxide neutral H&R及びZinc Oxide NDM (Haarmann & Reimer) 並びにZ-Cote及びZ-Cote HP1 (BASF)である。分散液、例えばTEGO Sun TAQ 40、疎水化二酸化チタン(Degussa)の40質量%水性分散液を使用することもできる。他の適当なUV光保護フィルターは、P. Finkel著、SOEFW-Journal 122, 543 (1996)並びにParf. Kosm. 3,11 (1999)の一覧から引用することができる。更に、光沢剤、例えば4,4’−ジアミノスチルベン−2,2’−ジスルホン酸及びその誘導体を使用することができる。
【0043】
一次光保護物質の上記の2つの群の他に、酸化防止剤のタイプの二次光保護剤を使用することもでき、この二次光保護剤は、UV線が肌に侵入した際に引き起こされる光化学反応連鎖を中断する。このための典型的な例は、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)及びそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)及びそれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン及びそれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えばα−カロチン、β−カロチン、リコピン)及びそれらの誘導体、クロロゲン酸及びそれらの誘導体、リポ酸及びそれらの誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシル及び他のチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン及びそれらのグリコシル−、N−アセチル−、メチル−、エチル−、プロピル−、アミル−、ブチル−及びラウリル−、パルミトイル−、オレイル−、γ−リノレイル−、コレステリル−及びグリセリルエステル)並びにそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸及びそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド及び塩)、並びにスルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタチオニンスルホキシミン、ヘキサチオニンスルホキシミン、ヘプタチオニンスルホキシミン)の極めて低い許容量(例えばpmol〜mumol/kg)、更には(金属)キレート化剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁エキス、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTA及びそれらの誘導体、不飽和脂肪酸及びそれらの誘導体(例えばγ−リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸及びそれらの誘導体、ユビキノン及びユビキノール及びそれらの誘導体、ビタミンC及び誘導体(例えばパルミチン酸アスコルビル、アスコルビルリン酸Mg、酢酸アスコルビル)、トコフェロール及び誘導体(例えばビタミン−E−アセタート)、ビタミンA及び誘導体(ビタミン−A−パルミタート)並びにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸及びそれらの誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤック樹脂酸、ノルジヒドログアヤレト酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸及びそれらの誘導体、マンノース及びそれらの誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ、亜鉛及びそれらの誘導体(例えばZnO、ZnSO)、セレン及びそれらの誘導体(例えばセレン−メチオニン)、スチルベン及びそれらの誘導体(例えばスチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシド)及び前記作用物質の本発明により適当な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド及び脂質)である。
【0044】
2.色素及び顔料
本発明により使用可能な色素は、天然の植物性又は動物性色素、例えばベタニン、ビキシン、カルミン、カロチン、クロロフィル、セピア等及びそれらの誘導体並びに合成有機色素、例えばアゾ−、アントラキノン−、トリフェニルエタン色素等である。水溶性又は水中で分散可能な色素は特に有利である。
【0045】
本発明による調製物は、無機顔料、例えばオッカー、アンブラ、赤色ボルス、シェンナ(Terra di Siena)、チョーク等、並びに合成無機顔料、例えば酸化鉄、ウルトラマリン、二酸化チタン、酸化亜鉛、雲母ベースの顔料、例えば過光輝顔料を含有してもよい。水湿潤性顔料は特に有利である。
【0046】
3.保湿剤/肌湿潤剤
有利な一実施態様において、本発明による調製物は保湿剤をも含有する。保湿剤は、組成物の感覚特性の更なる最適化、並びに肌の湿分調節に役立つ。同時に、特にエマルションの場合には、本発明による調製物の低温安定性が高められる。保湿剤は通常0.1〜15質量%、有利に1〜10質量%、特に5〜10質量%の量で含まれる。
【0047】
本発明によれば、特にアミノ酸、ピロリドンカルボン酸、乳酸及びそれらの塩、ラクチトール、尿素及び尿素誘導体、尿酸、グルコサミン、クレアチニン、コラーゲン分解生成物、キトサン又はキトサン塩/−誘導体、及び特にポリオール及びポリオール誘導体(例えばグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エリトリット、1,2,6−ヘキサントリオール、ポリエチレングリコール、例えばPEG−4、PEG−6、PEG−7、PEG−8、PEG−9、PEG−10、PEG−12、PEG−14、PEG−16、PEG−18、PEG−20)、糖及び糖誘導体(特にフルクトース、グルコース、マルトース、マルチトール、マンニトール、イノシトール、ソルビトール、ソルビチルシランジオール、スクロース、トレハロース、キシロース、キシリトール、グルクロン酸及びそれらの塩)、エトキシル化ソルビトール(Sorbeth−6、Sorbeth−20、Sorbeth−30、Sorbeth−40)、蜂蜜及び硬化蜂蜜、硬化デンプン加水分解物並びに硬化小麦タンパク質とPEG−20−アセタートコポリマーとから成る混合物が適当である。特に有利に、本発明による調製物はグリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン及びブチレングリコールを含有してよい。
【0048】
4.脱臭剤及び制汗剤作用物質
本発明によれば、脱臭剤及び制汗剤作用物質を添加することもできる。この作用物質に、収斂性金属塩(制汗作用物質)、制菌剤、酵素阻害剤、臭気吸収剤、臭気遮蔽剤又は前記作用物質の任意の組合せが含まれる。脱臭剤/制汗剤作用物質は、本発明による調製物中で、(調製物の量に対して)0.1〜30質量%、有利に5〜25質量%、特に10〜25質量%の量で含まれていてよい。
【0049】
制汗剤作用物質として、例えば、アルミニウムクロロヒドレート、アルミニウム−ジルコニウム−クロロヒドレート並びに亜鉛塩が該当する。クロロヒドレートの他に、本発明による調製物は、アルミニウムヒドロキシラクタート並びに酸性アルミニウム/ジルコニウム塩、例えばLocron TM(構造式[Al(OH)Cl]x2.5HO、Clariant GmbH)又はRezal TM 36G (アルミニウム−ジルコニウム−テトラクロロヒドレックス−グリシン−錯体、Fa. Reheis)を含有してもよい。
【0050】
他の脱臭作用物質として、酵素阻害剤、例えばエステラーゼ阻害剤を添加することができる。これは有利にトリアルキルシトラート、例えばトリメチルシトラート、トリプロピルシトラート、トリイソプロピルシトラート、トリブチルシトラート及び特にトリエチルシトラート(Hydagen TM C. A. T., Cognis Deutschland GmbH)である。前記物質は、汗分解性細菌の酵素活性を阻害し、それにより臭気形成を低減する。エステラーゼ阻害剤として該当する他の物質は、ステロールスルファート又は−ホスファート、例えばラノステロール−、コレステロール−、カンペステロール−、スチグマステロール−及びシトステロールスルファートないし−ホスファート、ジカルボン酸及びそのエステル、例えばグルタル酸、グルタル酸モノエチルエステル、グルタル酸ジエチルエステル、アジピン酸、アジピン酸モノエチルエステル、アジピン酸ジエチルエステル、マロン酸及びマロン酸ジエチルエステル、ヒドロキシカルボン酸及びそのエステル、例えばクエン酸、リンゴ酸、酒石酸又は酒石酸ジエチルエステルである。細菌叢に作用し、かつ汗分解性細菌を殺滅するか、ないしはその成長を阻害する抗菌作用物質が、同様に、本発明による調製物中に含まれていてよい。このための例は、キトサン、フェノキシエタノール、クロロヘキシジングルコナート又は5−クロロ−2−(2,4−ジクロロフェノキシ)−フェノール(Irgasan TM, Ciba-Geigy, Basel/CH)である。
【0051】
制菌剤として、原則的に、グラム陽性細菌に作用する全ての物質、例えば4−ヒドロキシ安息香酸及びその塩及びエステル、N−(4−クロロフェニル)−N’−(3,4−ジクロロフェニル)尿素、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシ−ジフェニルエーテル(トリクロサン)、4−クロロ−3,5−ジメチル−フェノール、2,2’−メチレン−ビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)、3−メチル−4−(1−メチルエチル)−フェノール、2−ベンジル−4−クロロフェノール、3−(4−クロロフェノキシ)−1,2−プロパンジオール、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、クロロヘキシジン、3,4,4’−トリクロロカルバニリド(TTC)、抗菌性香料、チモール、チミアン油、オイゲノール、丁子油、メントール、ハッカ油、ファルネソール、フェノキシエタノール、ジグリセリンモノカプリナート、ジグリセリンモノカプリラート、グリセリンモノラウラート(GML)、ジグリセリンモノカプリナート(DMC)、サリチル酸−N−アルキルアミド、例えばサリチル酸−n−オクチルアミド又はサリチル酸−n−デシルアミドが適当である。
【0052】
臭気吸収剤として、臭気形成化合物を吸収し、十分に保持することのできる物質が適当である。該物質は個々の成分の部分圧を低下させ、その拡大速度をも低下させる。この場合、芳香が妨害されることなく残存しなければならないことが重要である。臭気吸収剤は例えば主成分としてリシノール酸の錯体亜鉛塩、又は、当業者に”Fixateure”として公知である特定の十分に臭気中和性である香料、例えばラダナムの抽出物ないし蘇合香又は特定のアビエチン酸誘導体を含有する。
【0053】
臭気遮蔽剤として機能する香料又は香油は、臭気遮蔽剤としてのその機能に対して付加的に、脱臭剤にそのそれぞれの芳香ノートを付与する。香油として、例えば天然及び合成の香料から成る混合物が挙げられる。天然の香料は、花、茎及び葉、果実、果実の皮、根、樹木、薬草及び牧草、針葉及び枝の抽出物並びに樹脂及びバルサムが挙げられる。更に、動物性原料、例えばシベット及びカストリウムが該当する。典型的な合成香料化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素の型の生成物である。エステルの型の香料化合物は、例えばベンジルアセタート、p−tert.−ブチルシクロヘキシルアセタート、リナリルアセタート、フェニルエチルアセタート、リナリルベンゾアート、ベンジルホルミアート、アリルシクロヘキシルプロピオナート、スチルアリルプロピオナート及びベンジルサリチラートである。エーテルには、例えばベンジルエチルエーテルが含まれ、アルデヒドには、例えば8〜18個の炭素原子を有する直鎖アルカナール、シトラール、シトロネラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、リリアール及びボージュナール(Bourgeonal)が含まれ、ケトンには、例えばイオノン及びメチルセドリルケトンが含まれ、アルコールには、アネトール、シトロネロール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオール、リナロール、フェニルエチルアルコール及びテルピネオールが含まれ、炭化水素には、主にテルペン及びバルサムが含まれる。しかしながら有利に、一緒になって魅力的な芳香ノートを生じる種々の香料の混合物が使用される。大抵芳香成分として使用される揮発性の低いエーテル系油も香油として適当であり、例えばセージ油、ローマカミルレ油、丁子油、メリッサ油、ハッカ油、ニッケイ葉油、シナノキ花油、ビャクシンベリー油、ベチバー油、オリバン油、ガルバヌム油、ラダナム油及びラバンジン油も、香油として適当である。有利に、ベルガモット油、ジヒドロミルセノール、リリアール、リラール、シトロネロール、フェニルエチルアルコール、α−ヘキシルニッケイアルデヒド、ゲラニオール、ベンジルアセトン、シクラメンアルデヒド、リナロール、ボイサンブレン フォルテ(Boisambrene Forte)、アンブロキサン、インドール、ヘジオン、サンデリス(Sandelice)、レモン油、マンダリン油、オレンジ油、アリルアミルグリコラート、シクロバータル(Cyclovertal)、ラバンジン油、マスカットセージ(Muskateller Salbei)油、β−ダマスコン、ゲラニウム油ブルボン(Bourbon)、シクロヘキシルサリチラート、バートフクスクール(Vertoffx Coeur)、イソ−E−スーパー(Iso-E-Super)、フィクソリド(Fixolide)NP、エバニール(Evernyl)、イラルダイン ガンマ(Iraldein gamma)、フェニル酢酸、ゲラニルアセタート、ベンジルアセタート、ローズオキシド、ロミラート(Romilat)、イロチル(Irotyl)及びフロラマート(Floramat)が単独又は混合物で使用される。
【0054】
5.生物由来物質
本発明により適当な生物由来物質は、例えばトコフェロール、トコフェロールアセタート、トコフェロールパルミタート、アスコルビン酸、(デオキシ)リボ核酸及びそのフラグメンテーション生成物、β−グルカン、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィタントリオール、パンテノール、パントテン酸、フルーツ酸α−ヒドロキシ酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラミド、精油、植物抽出物、例えばサクラ抽出物、バンバラナッツ(Bambaranuss)抽出物及びビタミン複合体である。
【0055】
6.防虫剤
本発明による調製物のもう1つの有利な実施態様は、付加的に少なくとも1種の防虫剤作用物質又はこの作用物質の組合せを含有する。防虫剤として、例えばN,N−ジエチル−m−トルアミド、1,2−ペンタンジオール又は3−(N−n−ブチル−N−アセチル−アミノ)プロピオン酸エチルエステル(Insect Repellent 3535, Merck KGaA)並びにブチルアセチルアミノプロピオナートが該当する。防虫剤は本発明による調製物中に、該調製物に対して通常0.1〜10質量%、有利に1〜8質量%の量で、特に有利に2〜6質量%の量で存在する。
【0056】
7.ヒドロトロープ
本発明によれば、更に、ヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロピルアルコール又はポリオールが含有されていてよい。ここで該当するポリオールは、有利に2〜15個の炭素原子及び少なくとも2個のヒドロキシル基を有する。ポリオールは更に他の官能基、特にアミノ基を有してよいか、又は窒素で変性されていてよい。典型的な例は以下の通りである:
・グリセリン、
・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール並びに100〜1000ダルトンの平均分子量を有するポリエチレングリコール、
・1.5〜10の固有の縮合度を有する工業用オリゴグリセリン混合物、例えば40〜50質量%のジグリセリン含分を有する工業用ジグリセリン混合物、
・メチロール化合物、例えば特にトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリトリット及びジペンタエリトリット、
・短鎖アルキルグルコシド、特にアルキル基中に1〜8個の炭素原子を有するアルキルグルコシド、例えばメチル−及びブチルグルコシド、
・5〜12個の炭素原子を有する糖アルコール、例えばソルビトール又はマンニトール、
・5〜12個の炭素原子を有する糖、例えばグルコース又はスクロース、
・アミノ糖、例えばグルカミン、
・ジアルコールアミン、例えばジエタノールアミン又は2−アミノ−1,3−プロパンジオール。
【0057】
8.鱗屑防止作用物質
本発明による調製物における鱗屑防止作用物質として、ピロクトンオラミン(1−ヒドロキシ−4−メチル−6−(2,4,4−トリミチルペンチル)−2−(1H)−ピリジノンモノエタノールアミン塩)、バイピバル(Baypival) TM(クリンバゾール)、ケトコナゾールTM、(4−アセチル−1−4−[2−(2.4−ジクロロフェニル)r−2−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジオキシラン−c−4−イルメトキシフェニルピペラジン、ケトコナゾール、エルビオール、セレンジスルフィド、コロイド硫黄、硫黄ポリエチレングリコールソルビタンモノオレアート、硫黄リシノールポリエトキシラート、硫黄タール留出物、サリチル酸(例えばヘキサクロロフェンと組み合わせて)、ウンデキシレン酸モノエタノールアミドスルホスクシナートNa−塩、ラメポン(Lamepon)TM UD(タンパク質−ウンデシレン酸縮合物)、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオン及びマグネシウムピリチオン/ジピリチオン−マグネシウムスルファートが該当する。
【0058】
9.漂白剤又は肌用ホワイトニング剤並びにセルフタナー
本発明による調製物は、漂白剤又は肌用ホワイトニング剤、例えば塩基性ビスマス塩、ヒドロキノン、酸素分離性化合物、例えば過酸化亜鉛、過酸化尿素、過酸化水素及び/又は有機過酸化物を含有してよい。特に有利に、本発明による調製物は、水溶液の形で使用される過酸化水素を含有してよい。メラニンの生成を妨げ、かつ脱色剤において使用されるチロシナーゼ阻害剤として、例えばアルブチン、フェルラ酸、コウジ酸、クマリン酸及びアスコルビン酸(ビタミンC、アスコルビルリン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウム)が該当する。特に、Degussa AG社のCosmocair C 250が適当である。セルフタナーとして、例えばジヒドロキシアセトンが適当である。
【0059】
10.保存料
保存料として、例えばフェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パラベン、ペンタンジオール又はソルビン酸並びにSurfacine TMの商品名で公知である銀錯体、及び化粧品基準(Kosmetikverordnung)Anlage 6, Teil A及びBに記載された他の物質クラスが適当である。
【0060】
11.界面活性剤/乳化剤
本発明による調製物は界面活性剤/乳化剤を含有してよい。しかしながら、調製物中での前記物質の量は重要であり、それというのも、その湿潤挙動によって疎水化二酸化ケイ素粉末の添加の際の粉末の形成が回避されることがあり、従って本発明による調製物が得られなくなるためである。従って通常は、本発明による調製物は界面活性剤/乳化剤を含有しない。界面活性剤/乳化剤が本発明による調製物中に含まれているべきである場合には、量は調製物に応じて最適化されねばならない。
【0061】
界面活性剤/乳化剤の種類は限定されない。例えば、本発明による調製物は非イオン性、両性イオン性、両性、カチオン性及び更にはアニオン性の界面活性剤を含有することができる。
【0062】
12.香油及び植物抽出物
本発明による調製物は香油を含有してよい。香油は、天然、植物性及び動物性並びに合成の香料又はそれらの混合物であってよい。天然香料は、特に植物の花、茎、葉、果実、果実の皮、根及び樹脂から得られる。更に、動物性原料、例えばシベット及びカストリウムが該当する。典型的な合成香料化合物は、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコール及び炭化水素の型の生成物である。有利に、一緒になって魅力的な芳香ノートを生じる種々の香料の混合物が使用される。
【0063】
本発明により使用可能な植物抽出物には、例えばアルニカ、シラカバ、ローマカミルレ、ゴボウの根、サルオガセ、ポプラ、イラクサ及びウォールナッツ皮の抽出物が含まれる。
【0064】
粘度調節剤
本発明による調製物の本質的な成分は粘度調節剤である。有利に、該調製物はヒドロゲル形成剤ないしヒドロコロイド、例えば変性多糖類、例えばセルロースエーテル及びセルロースエステル、例えばカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、グアール−グアール、アガー−アガー、アルギナート及びチロセン;無機ヒドロコロイド、例えばベントナイト、マグネシウム−アルミニウム−シリカート、二酸化ケイ素;並びに合成ヒドロコロイド、例えばポリアクリラート(例えばGoodrich社のCarbopole TM及びPemulenタイプ;Sigma社のSynthalene TM;Kelco社のKeltrolタイプ;Seppic社のSepigelタイプ;Allied Colloids社のSalcareタイプ)、未架橋又はポリオールで架橋されたポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンを含有する。
【0065】
界面活性剤、例えばエトキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール、例えばペンタエリトリット又はトリメチロールプロパンとのエステル、狭い同族体分布を有する脂肪アルコールエトキシラート、アルキルオリゴグルコシド並びに電解質、例えば食塩及び塩化アンモニウムを粘度調節のために使用することもできる。
【0066】
粘度調節剤として、アニオン性、両性イオン性、両性及び非イオン性コポリマー、例えばビニルアセタート/クロトン酸−コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリラート−コポリマー、ビニルアセタート/ブチルマレアート/イソボルニルアクリラート−コポリマー、メチルビニルエーテル/マレイン酸無水物−コポリマー及びそのエステル、アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリラート−コポリマー、オクチルアクリルアミド/メチルメタクリラート/tert.−ブチルアミノエチルメタクリラート/2−ヒドロキシプロピルメタクリラート−コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアセタート−コポリマー、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム−ターポリマー並びに場合により誘導化セルロースエーテル及びシリコーンも適当である。他の適当なポリマー及び増粘剤は、Cosm. Toil. 108, 95 (1993)に記載されている。
【0067】
本発明による調製物中の粘度調節剤の割合は、有利に1〜5質量%であってよい。
【0068】
油体
本発明による調製物は、更に少なくとも1種の油体を含有してよい。油体とは、本発明によれば、20℃で液体であり、25℃で水と混和不可能な物質又は物質混合物であると解釈される。油体との組合せによって、調製物の感覚特性の最適化が可能となる。
【0069】
油体として、例えば、6〜18個、有利に8〜10個の炭素原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベアルコール(例えばEutanol TM G)、直鎖C〜C22−脂肪酸と直鎖又は分枝鎖C〜C22−脂肪アルコールとのエステルないし分枝鎖C〜C13−カルボン酸と直鎖又は分枝鎖C〜C22−脂肪アルコールとのエステル、例えばミリスチルミリスタート、ミリスチルパルミタート、ミリスチルステアラート、ミリスチルイソステアラート、ミリスチルオレアート、ミリスチルベへナート、ミリスチルエルカート、セチルミリスタート、セチルパルミタート、セチルステアラート、セチルイソステアラート、セチルオレアート、セチルベへナート、セチルエルカート、ステアリルミリスタート、ステアリルパルミタート、ステアリルステアラート、ステアリルイソステアラート、ステアリルオレアート、ステアリルベへナート、ステアリルエルカート、イソステアリルミリスタート、イソステアリルパルミタート、イソステアリルステアラート、イソステアリルイソステアラート、イソステアリルオレアート、イソステアリルベへナート、イソステアリルオレアート、オレイルミリスタート、オレイルパルミタート、オレイルステアラート、オレイルイソステアラート、オレイルオレアート、オレイルベへナート、オレイルエルカート、ベヘニルミリスタート、ベヘニルパルミタート、ベヘニルステアラート、ベヘニルイソステアラート、ベヘニルオレアート、ベヘニルベへナート、ベヘニルエルカート、エルシルミリスタート、エルシルパルミタート、エルシルステアラート、エルシルイソステアラート、エルシルオレアート、エルシルベへナート及びエルシルエルカートが該当する。更に、直鎖C〜C22−脂肪酸と分枝鎖アルコール、特に2−エチルヘキサノールとのエステル、C〜C38−アルキルヒドロキシカルボン酸と直鎖又は分枝鎖C〜C22−脂肪アルコールとのエステル、特にジエチルヘキシルマラート、直鎖及び/又は分枝鎖脂肪酸と多価アルコール(例えばプロピレングリコール、二量体ジオール又は三量体トリオール)及び/又はゲルベアルコールとのエステル、C〜C10−脂肪酸をベースとするトリグリセリド、C〜C18−脂肪酸をベースとする液体モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、C〜C22−脂肪アルコール及び/又はゲルベアルコールと芳香族カルボン酸、特に安息香酸とのエステル、C〜C12−ジカルボン酸と1〜22個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖アルコール又は2〜10個の炭素原子と2〜6個のヒドロキシル基とを有するポリオールとのエステル、植物油、分枝鎖1級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖及び分枝鎖C〜C22−脂肪アルコールカーボナート、例えばジカプリリルカーボナート(Cetiol TM CC)、6〜18個、有利に8〜10個のC原子を有する脂肪アルコールをベースとするゲルベカーボナート、安息香酸と直鎖及び/又は分枝鎖C〜C22−アルコールとのエステル(例えばFinsolv TM TN)、アルキル基1つ当たり6〜22個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の合成又は非合成のジアルキルエーテル、例えばジカプリリルエーテル(Cetiol TM OE)、エポキシ化脂肪酸エステルとポリオールとの開環生成物(Hydagen TM HSP, Sovermol TM 750, Sovermol TM 1102)及び/又は脂肪族ないしナフテン系炭化水素、例えば鉱油、ワセリン、ペトロラタム、スクアラン、スクアレン、ジアルキルエーテル、ジアルキルカーボナート及び/又はジアルキルシクロヘキサンが該当する。
【0070】
更に、本発明による調製物はシリコーン化合物を含有してよい。シリコーン化合物は、シクロメチコン、ジメチコン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、環式シリコーン、アミノ−、脂肪酸−、アルコール−、ポリエーテル−、エポキシ−、フルオロ−、グリコシド−及び/又はアルキル変性シリコーン化合物であってよい。更に、200〜300のジメチルシロキサン単位の平均鎖長を有するジメチコンと二酸化ケイ素又は水素化シリカートとから成る混合物であるシメチコンは適当である。
【0071】
適用形に応じて、全組成物中の油体の量は0.1〜10質量%であってよい。特に有利に、前記量は0.5〜3質量%で変動し得る。
【0072】
本発明のもう1つの対象は、
・水中の、少なくとも1種の化粧品関連の作用物質及び/又は助剤及び場合により少なくとも1種の顔料の溶液、分散液又はエマルションに、ないしは水溶液に、
・混合下に、少量ずつ又は連続的に、疎水化ケイ素粉末を添加し、
・疎水化二酸化ケイ素粉末の添加の後にもとの粉末状で存在する混合物が薄塗り可能なクリーム状又はペースト状の粘稠度を得るまで混合を継続し、
・次いで粘度調節剤を添加し、
・場合により、粘度調節剤の添加の前に、該添加の際に一緒に、又は該添加の後に、混合下に場合により少なくとも1種の油体を添加する
ことを特徴とする薄塗り可能な化粧用調製物の製造法である。
【0073】
前記方法の本質的な特徴は、疎水化二酸化ケイ素粉末の添加の後にもとの粉末状で存在する混合物が薄塗り可能なクリーム状又はペースト状の粘稠度を得るまで成分の混合を継続することである。
【0074】
本発明のもう1つの対象は、ペースト、クリーム、ゲル、ペンシル、フォーム、エマルション、分散液、ロールオン、ローションにおける、薄塗り可能な化粧用調製物の使用である。
【0075】
適当な製品形は以下のものであってよい:
・スキンケア剤、
・美容マスク、
・化粧用ファンデーション、
・浴用及びシャワー用添加剤、
・脱毛剤、
・制汗剤、脱臭剤及び発汗抑制剤、
・ヘアケア剤、例えばカラーリング剤及び脱色剤、ヘアブリーチ剤、ウェーブ剤、縮毛矯正剤、固定剤、洗浄剤、セット助剤、
・シェービング剤、前処理剤及び後処理剤、
・顔及び目用のメーキャップ品及びメーク落とし、例えば顔用メーキャップ、有色昼用クリーム、パウダークリーム、クリームメーキャップ、ルージュ、アイシャドー、マスカラ、アイライナーペンシル、アイライナー又はアイブローペンシル;
・唇ケア剤及び−化粧品、例えばリップペンシル、リップグロス又はリップスティックペンシル、
・歯−及び口腔ケア剤、
・ネイルケア剤及び−化粧品、例えば爪の甘皮除去剤、ネイル硬化剤又はネイルケアクリーム、
・外用陰部ケア剤、
・日焼け防止剤、
・日焼け作用なしのタナー剤、
・シワ防止剤、
・防虫剤。
【0076】
実施例
実施例1:水及びHydrolite-5をミキサーに装入し、顔料を撹拌下に添加し、引き続きホモジナイザーで短時間分散させる。AEROSIL(R) R 812 Sをホモジナイザーの運転中に添加し、当初は粉末状である混合物がペースト状の粘稠度を有するまで更に10分間均質化させる。ABIL(R) 20、ABIL(R) B 8843及びLiquipar Oilを撹拌下に添加し、混合物を更に2〜3分撹拌した。Covagelを撹拌下に散布し、得られる混合物を更に15分間撹拌した。ここで、良好に薄塗り可能なクリーム状で貯蔵安定性の配合物が生じる。
【0077】
実施例1a:AEROSIL(R) R 812 Sを60g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV60に替える。
【0078】
実施例1b:AEROSIL(R) R 812 Sを75g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV75に替える。
【0079】
実施例1c:AEROSIL(R) R 812 Sを90g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV90に替える。
【0080】
実施例1d:AEROSIL(R) R 812 Sを140g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 8200に替える。
【0081】
実施例1e:AEROSIL(R) R 812 Sを、90g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV90 8質量部とAEROXIDE(R)TiO T805 2質量部とから成る混合物に替える。
【0082】
実施例1f:AEROSIL(R) R 812 Sを、90g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV90 8質量部とヘキサメチルジシラザンで疎水化された80g/lのタップ密度を有するAEROXIDE(R) Alu C 2質量部とから成る混合物に替える。
【0083】
実施例1g:AEROSIL(R) R 812 Sを、90g/lのタップ密度を有するAEROSIL(R) R 812 S VV90 8質量部とヘキサメチルジシラザンで疎水化された約300g/lのタップ密度を有する造粒熱分解法二酸化ケイ素AEROPERL R 806/30 2質量部とから成る混合物に替える。
【0084】
実施例1、1a−1gの調製物は良好な貯蔵安定性を示す。少なくとも70g/lのタップ密度を有する疎水化二酸化ケイ素粉末を含有する実施例1b−1gの調製物は、特に良好な貯蔵安定性を示す。更に、少なくとも70g/lのタップ密度を有する疎水化二酸化ケイ素粉末を用いた処理は、わずかなダスト発生を招くに過ぎず、かつ高い流動性によって調製物の製造の際のより高い計量供給精度が可能となる。
【0085】
実施例2:
実施例2を、2.0質量%に高めた量のAbil 20を用いて実施例1と同様に実施した。実施例1と同様に、この場合良好に薄塗り可能なクリーム状で貯蔵安定性の配合物が生じる。
【0086】
比較例V1を実施例2と同様に実施するが、但し、疎水化二酸化ケイ素の添加の後に5分間だけ撹拌する。肌に塗ると液状になる粉末状の調製物が生じる。
【0087】
比較例V2を実施例2と同様に実施するが、但し、粘度調節剤としてのカルボキシメチルデンプンナトリウムなしで実施する。クリーム状の調製物が生じるが、該調製物は貯蔵不安定である。
【0088】
比較例V3を実施例2と同様に実施するが、但し、疎水化二酸化ケイ素の添加なしに実施する。流動性の懸濁液が生じ、該懸濁液から顔料が極めて迅速に沈殿する。従って、クリーム状でかつ貯蔵安定性の配合物を製造するためには、疎水化二酸化ケイ素粉末は不可欠な成分である。
【0089】
実施例3を実施例2と同様に実施し、その際、ジメチコンをエチルヘキシルパルミタートに替える。実施例1及び2と同様に、クリーム状の貯蔵安定性の調製物が生じるが、該調製物は幾分より暗い色調を有する。
【0090】
実施例4を実施例2と同様に実施するが、但し、ジメチコンの添加なしに実施する。実施例2と同様に、クリーム状の貯蔵安定性の配合物が生じる。
【0091】
実施例5〜40を実施例1及び2と同様に実施する。全ての配合物は薄塗り可能な粘稠度を有し、かつ貯蔵安定性である。
【0092】
【表1】

【0093】
【表2】

【0094】
【表3】

【0095】
【表4】

【0096】
【表5】

【0097】
【表6】

【0098】
【表7】

【0099】
【表8】

【0100】
【表9】

【0101】
【表10】

【0102】
【表11】

【0103】
【表12】

【0104】
【表13】

【0105】
【表14】

【0106】
【表15】

【0107】
【表16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーム又はペースト状の粘稠度の薄塗り可能な化粧用調製物において、以下:
・水50〜95質量%
・疎水化二酸化ケイ素粉末
・少なくとも1種の水溶性又は水性媒体中で分散可能又は乳化可能な化粧品関連の作用物質又は助剤、及び
・粘度調節剤
を含有することを特徴とする、クリーム又はペースト状の粘稠度の薄塗り可能な化粧用調製物。
【請求項2】
水の割合が75〜90質量%である、請求項1記載の調製物。
【請求項3】
疎水化二酸化ケイ素粉末の割合が1〜15質量%である、請求項1又は2記載の調製物。
【請求項4】
DIN EN ISO 787−11により測定されたタップ密度が少なくとも70g/lである、請求項1から3までのいずれか1項記載の調製物。
【請求項5】
水溶性又は水性媒体中で分散可能又は乳化可能な化粧品関連の作用物質又は助剤の割合が1〜25質量%である、請求項1から4までのいずれか1項記載の調製物。
【請求項6】
粘度調節剤の割合が0.1〜10質量%である、請求項1から5までのいずれか1項記載の調製物。
【請求項7】
調製物が少なくとも1種の油体0.1〜10質量%を含有する、請求項1から6までのいずれか1項記載の調製物。
【請求項8】
調製物が顔料を少なくとも0.1〜10質量%含有する、請求項1から7までのいずれか1項記載の調製物。
【請求項9】
請求項1から8までのいずれか1項記載の調製物の製造法において、
・水中の、少なくとも1種の化粧品関連の作用物質及び/又は助剤及び場合により少なくとも1種の顔料の溶液、分散液又はエマルションに、
・混合下に、少量ずつ又は連続的に、疎水化ケイ素粉末を添加し、
・疎水化二酸化ケイ素粉末の添加の後にもとの粉末状で存在する混合物がペースト状の粘稠度を得るまで混合を継続し、
・次いで粘度調節剤を添加し、
・場合により、粘度調節剤の添加の前に、該添加の際に一緒に、又は該添加の後に、混合下に場合により少なくとも1種の油体を添加する
ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の調製物の製造法。
【請求項10】
ペースト、クリーム、ゲル、ペンシル、フォーム、エマルション、分散液、ロールオン、ローションにおける、請求項1から8までのいずれか1項記載の調製物の使用。

【公表番号】特表2007−512380(P2007−512380A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541847(P2006−541847)
【出願日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013365
【国際公開番号】WO2005/058256
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(501073862)デグサ ゲーエムベーハー (837)
【氏名又は名称原語表記】Degussa GmbH
【住所又は居所原語表記】Bennigsenplatz 1, D−40474 Duesseldorf, Germany
【Fターム(参考)】