説明

高周波機器

【課題】 回路基板の小型化が図れると共に、生産性が良く、安価な高周波機器を提供する。
【解決手段】 本発明の高周波機器は、金属板からなる箱形の枠体1と、この枠体1の前面板1aに取り付けられた同軸型コネクタ3と、この同軸型コネクタ3が接続され、枠体1内に取り付けられた回路基板10とを備え、枠体1内に位置する回路基板10と同軸型コネクタ3は、同軸型コネクタ3の取付部7に設けた逃げ部である削除部7a内に回路基板10を位置するようにしたため、従来の回路基板に設けた切り欠き部が無く、従って、回路基板10の面積を大きくできて、小型で、配線パターン11の密集度を高めることができるばかりか、回路基板10には切り欠き部が不要となって、生産性が良く、安価なものが得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテレビチューナ等に適用して好適な高周波機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の高周波機器の図面を説明すると、図8は従来の高周波機器の側面図、図9は図8の9−9線における断面図であり、次に、従来の高周波機器の構成を図8,図9に基づいて説明すると、金属板からなる枠体51は、全体がロ字状をなした箱形を有し、長方形をなし、間隔を置いて配置された前、後面板51a、51bと、この前、後面板51a、51b間に配置された上、下面板51c、51dと、前、後面板51a、51bと上、下面板51c、51dとで囲まれた収納部51eと、前面板51aに設けられた孔51fを有する。
【0003】
F型の同軸型コネクタ52は、筒状の外部導体53と、この外部導体53内に絶縁体57を介して配設された中心導体58を有すると共に、外部導体53は、外部にネジ山が設けられた筒状部54と、この筒状部54の一端に設けられた鍔部55と、この鍔部55の後部から後方に突出する円筒状の取付部56を有し、また、前記中心導体58の後方部には、取付部56から後方に突出した状態で、下方に折り曲げられた折曲部58aが設けられている。
【0004】
このような構成を有する同軸型コネクタ52は、取付部56が前面板51aの孔51fに挿通され、孔51fより大きな鍔部55が前面板51aの前面に載置された状態で、取付部56の後方部がカシメられて、取付部56と鍔部55とで前面板51aを挟持して、前面板51aに取り付けられる。
【0005】
プリント基板からなる回路基板59には、前方部に切り欠き部59aが設けられると共に、回路基板59の両面には、配線パターン60が設けられ、一面(上面)側には、チップ型のコンデンサや抵抗器等の電子部品61が搭載されて、所望の電気回路が形成されている。
【0006】
このような構成を有する回路基板59は、電子部品61を搭載した側から枠体51の収納部51eに収納され、枠体51をカシメる等の適宜手段によって、収納部51e内に収納された状態で、枠体51に取り付けられる。
【0007】
この時、回路基板59に設けられた切り欠き部59a内には、取付部56が位置して、取付部56から回路基板59を逃がした構成にすると共に、折曲部58aが回路基板59の孔59bに挿通され、回路基板59の下面に設けられた配線パターン60に中心導体58が半田付けされて、従来の高周波機器が構成されている。(例えば、特許文献1参照)
【0008】
しかし、従来の高周波機器は、前面板51aに固着された取付部56を逃げるために、回路基板59に切り欠き部59aが設けられるため、この切り欠き部59aの部分、回路基板59の面積が小さくなって、配線パターン60の密集度が下がり、回路基板59を大きくする必要があると共に、切り欠き部59aを設ける加工が必要で、生産性が悪くなる。
また、中心導体58には、折曲部58を設ける加工が必要があると共に、この折曲部58aを回路基板59の孔59bに挿通する必要があり、従って、生産性が悪く、コスト高になる。
【0009】
【特許文献1】特開2003−273545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来の高周波機器は、前面板51aに固着された取付部56を逃げるために、回路基板59に切り欠き部59aが設けられるため、この切り欠き部59aの部分、回路基板59の面積が小さくなって、配線パターン60の密集度が下がり、回路基板59を大きくする必要があると共に、切り欠き部59aを設ける加工が必要で、生産性が悪くなるという問題がある。
また、中心導体58には、折曲部58を設ける加工が必要があると共に、この折曲部58aを回路基板59の孔59bに挿通する必要があり、従って、生産性が悪く、コスト高になるという問題がある。
【0011】
そこで、本発明は回路基板の小型化が図れると共に、生産性が良く、安価な高周波機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための第1の解決手段として、金属板からなる箱形の枠体と、この枠体の前面板に取り付けられた同軸型コネクタと、この同軸型コネクタが接続され、前記枠体内に取り付けられた回路基板とを備え、前記前面板には、略半円形状の孔が設けられ、前記同軸型コネクタは、筒状の外部導体と、この外部導体内に絶縁体を介して配設された中心導体を有すると共に、前記外部導体は、筒状部と、この筒状部の一端に設けられた鍔部と、この鍔部の後部から後方に突出し、筒状部の略半分の箇所に削除部が設けられた略半円弧状の突出部を備えた取付部を有し、前記同軸型コネクタは、前記取付部が前記前面板の前記孔に挿通され、前記孔より大きな前記鍔部の後部が前記前面板の前面に載置された状態で、前記前面板に取り付けられると共に、前記取付部の前記削除部内には前記回路基板を配置した状態で、前記中心導体が前記回路基板に設けられた配線パターンに接続された構成とした。
【0013】
また、第2の解決手段として、前記枠体は、直方体状の箱形を有すると共に、前記前面板は長方形状を有し、前記前面板に設けられた前記孔は、略半円形辺部と、この半円形辺部に繋がった直線状辺部を有し、前記回路基板は、前記前面板の長手方向に沿って直角状態に配置されると共に、前記孔の前記直線状辺部が前記前面板の長手方向の側辺と平行に設けられた構成とした。
【0014】
また、第3の解決手段として、前記取付部は、略半円弧状の前記突出部と、前記削除部によって前記突出部に形成された一対の切断端面を有し、前記回路基板の一面側が一対の前記切断端面に当接した構成とした。
【0015】
また、第4の解決手段として、前記回路基板の両面には、電子部品が設けられ、前記取付部の前記突出部が位置する前記回路基板の前記一面側には、背の高い前記電子部品が配置されると共に、前記回路基板の他面側には、背の低い前記電子部品が配置された構成とした。
【0016】
また、第5の解決手段として、前記取付部の前記突出部には、前記鍔部とで前記前面板を挟持するように、カシメ部が設けられ設けられると共に、前記外部導体が前記前面板に半田付けされて、前記同軸型コネクタが前記前面板に取り付けられた構成とした。
【0017】
また、第6の解決手段として、前記前面板に設けられた前記孔は、略半円形辺部とこの半円形辺部に繋がった一対の直線状辺部を有した略半円形状の第1の孔部と、この第1の孔部に繋がった状態で前記第1の孔に対向し、前記第1の孔より小さい逃げ用の第2の孔を有し、前記第2の孔が前記中心導体に対向して配置された構成とした。
【0018】
また、第7の解決手段として、前記絶縁体には、前記中心導体を覆った状態で後方に延びる突部を有し、この突部は、前記前面板の前記孔を貫通して前記枠体内に突出した構成とした。
【発明の効果】
【0019】
本発明の高周波機器は、金属板からなる箱形の枠体と、この枠体の前面板に取り付けられた同軸型コネクタと、この同軸型コネクタが接続され、枠体内に取り付けられた回路基板とを備え、前面板には、略半円形状の孔が設けられ、同軸型コネクタは、筒状の外部導体と、この外部導体内に絶縁体を介して配設された中心導体を有すると共に、外部導体は、筒状部と、この筒状部の一端に設けられた鍔部と、この鍔部の後部から後方に突出し、筒状部の略半分の箇所に削除部が設けられた略半円弧状の突出部を備えた取付部を有し、同軸型コネクタは、取付部が前面板の孔に挿通され、孔より大きな鍔部の後部が前面板の前面に載置された状態で、前面板に取り付けられると共に、取付部の削除部内には回路基板を配置した状態で、中心導体が回路基板に設けられた配線パターンに接続された構成とした。
即ち、枠体内に位置する回路基板と同軸型コネクタは、同軸型コネクタの取付部に設けた逃げ部である削除部内に回路基板を位置するようにしたため、従来の回路基板に設けた切り欠き部が無く、従って、回路基板の面積を大きくできて、小型で、配線パターンの密集度を高めることができるばかりか、回路基板には切り欠き部が不要となって、生産性が良く、安価なものが得られる。
【0020】
また、枠体は、直方体状の箱形を有すると共に、前面板は長方形状を有し、前面板に設けられた孔は、略半円形辺部と、この半円形辺部に繋がった直線状辺部を有し、回路基板は、前面板の長手方向に沿って直角状態に配置されると共に、孔の直線状辺部が前面板の長手方向の側辺と平行に設けられたため、回路基板は、前面板の短手方向の中央部近傍に配置でき、従って、前面板の短手方向の長さを極力短くできて、薄型のものが得られる。
【0021】
また、取付部は、略半円弧状の突出部と、削除部によって突出部に形成された一対の切断端面を有し、回路基板の一面側が一対の切断端面に当接したため、突出部による回路基板の位置決めと支持が良好になると共に、突出部の端部と回路基板との当接によって、前面板の短手方向の長さを極力短くできて、一層薄型のものが得られる。
【0022】
また、回路基板の両面には、電子部品が設けられ、取付部の突出部が位置する回路基板の一面側には、背の高い電子部品が配置されると共に、回路基板の他面側には、背の低い電子部品が配置されたため、電子部品の配置の分別化ができて、前面板の短手方向に薄型のもが得られる。
【0023】
また、取付部の突出部には、鍔部とで前面板を挟持するように、カシメ部が設けられ設けられると共に、外部導体が前面板に半田付けされて、同軸型コネクタが前面板に取り付けられたため、同軸型コネクタの前面板への取付の確実なものが得られる。
【0024】
また、前面板に設けられた孔は、略半円形辺部とこの半円形辺部に繋がった一対の直線状辺部を有した略半円形状の第1の孔部と、この第1の孔部に繋がった状態で第1の孔に対向し、第1の孔より小さい逃げ用の第2の孔を有し、第2の孔が中心導体に対向して配置されたため、第2の孔によって、中心導体と直線状辺部との間の接近状態を避けることができ、従って、中心導体と前面板間の耐電圧を高めることができる。
【0025】
また、絶縁体には、中心導体を覆った状態で後方に延びる突部を有し、この突部は、前面板の孔を貫通して枠体内に突出したため、前面板と近接状態にある中心導体は、絶縁材の突部によって前面板との間の縁面距離が長くなって、耐電圧を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の高周波機器の図面を説明すると、図1は本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図、図2は本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図、図3は本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図、図4は本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図、図5は本発明の高周波機器の第1実施例に係る同軸型コネクタの斜視図、図6は本発明の高周波機器の第2実施例に係る枠体の斜視図、図7は本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部拡大断面図である。
【0027】
次に、本発明の高周波機器の第1実施例の構成を図1〜図5に基づいて説明すると、1枚の金属板が打ち抜き、折曲加工されて形成された枠体1は、全体が略ロ字状をなした箱形を有し、長方形をなし、間隔を置いて配置された前、後面板1a、1bと、この前、後面板1a、1b間に配置された上、下面板1c、1dと、一部が切り欠きされた側面板1eと、前、後面板1a、1bと上、下面板1c、1d、及び側面板1eとで囲まれた収納部1fと、前面板1aに設けられた略半円形状の孔2を有する。
【0028】
また、前面板1aに設けられた略半円形状の孔2は、略半円形辺部2aと、直線状辺部2bを有し、この直線状辺部2bは、前面板1aの長手方向に位置する側辺1gに平行な状態で設けられている。
【0029】
F型の同軸型コネクタ3は、筒状の外部導体4と、この外部導体4内に絶縁体8を介して配設された中心導体9を有すると共に、外部導体4は、外部にネジ山が設けられた筒状部5と、この筒状部5の一端に設けられた鍔部6と、この鍔部6の後部から後方に突出する略半円弧状の取付部7を有する。
【0030】
また、外簿導体4の取付部7は、筒状部の略半分の箇所に削除部7aが設けられた略半円弧状の突出部7bと、削除部7aによって突出部7bに形成された一対の切断端面7cを有すると共に、中心導体9の後方部には、L字状に折り曲げられた折曲部9aを有した状態となっている。
【0031】
このような構成を有する同軸型コネクタ3は、取付部7が前面板1aの孔2に挿通され、孔2より大きな鍔部6が前面板1aの前面に載置され、且つ、切断端面7bが直線状辺部2bに当接した状態で、取付部7である突出部7bにカシメ部を設けて、突出部7bと鍔部6とで前面板1aを挟持すると共に、ここでは図示しないが、外部導体4と前面板1a間を半田付けして、同軸型コネクタ3が前面板1aに取り付けられる。
そして、前面板1aの短手方向の幅は、同軸型コネクタ3の円形状の鍔部6の直径とほぼ同一となっている。
【0032】
この時、同軸型コネクタ3は、取付部7の略半円弧状の突出部7bが孔2の略半円形辺部2aによって位置決めされると共に、取付部7の一対の切断端面7cが孔2の直線状辺部2bによって位置決めされるようになって、同軸型コネクタ3の取付部7は、前面板1aに正確に位置決めされた状態で取り付けられる。
【0033】
プリント基板からなる長方形状の回路基板10には、少なくとも一方の面側に配線パターン11が設けられ、この配線パターン11には、チップ型のコンデンサや抵抗器等の背の低い電子部品12aが搭載されると共に、回路基板10の他方の面側には、コイル等の背の高い電子部品12bが配置されて、所望の電気回路が形成されている。
【0034】
このような構成を有する回路基板10は、背の高い電子部品12bを配置した側から枠体1の収納部1fに収納され、枠体1をカシメる等の適宜手段によって、収納部1f内に収納された状態で、枠体1に取り付けられる。
【0035】
この時、回路基板10は、前面板1aの長手方向に沿って直角状態に配置されると共に、回路基板10の前方端部が取付部7の削除部7a内に位置して、逃げ部である削除部7aによって回路基板10から逃げた構成となっている。
【0036】
また、この時、回路基板10の一面側は、取付部7の一対の切断端面7cに当接すると共に、略半円弧状の突出部7bと、背の高い電子部品12b、及び中心導体9の後方部は、回路基板10の一面側に位置し、中心導体9の後方部に位置する折曲部9aの一部は、回路基板10を貫通し、背の低い電子部品12a側に位置する配線パターン11に接続されている。
【0037】
そして、このような構成を有する本発明の高周波機器は、枠体1に設けられた取付脚1hがマザー基板13に挿通、半田付けされて、マザー基板13に取り付けられるようになっている。
【0038】
また、図6は本発明の高周波機器の第2実施例を示し、この第2実施例の構成を説明すると、前面板1aに設けられた孔2は、略半円形辺部2aとこの半円形辺部2aに繋がった一対の直線状辺部2bを有した略半円形状の第1の孔部2cと、この第1の孔部2cに繋がった状態で第1の孔2cに対向し、第1の孔2cより小さい逃げ用の第2の孔2dを有している。
【0039】
そして、この第1の孔2cには、取付部7の突出部7bが挿通され、一対の直線状辺部2bには切断端面7cが当接すると共に、中心導体9が第2の孔2dに対向した状態で配置されて、中心導体9と第2の孔2dの縁部との間の間隔を大きくして、中心導体9と前面板1aとの間の耐電圧を高めている。
【0040】
その他の構成は、前記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【0041】
また、図7は本発明の高周波機器の第3実施例を示し、この第3実施例の構成を説明すると、同軸型コネクタ3の絶縁体8には、中心導体9を覆った状態で後方に延びる突部8aを有し、この突部8aは、前面板1aの孔2を貫通して枠体1内に突出して、前面板1aと近接状態にある中心導体9は、絶縁材の突部8aによって前面板1aとの間の縁面距離が長くなって、耐電圧を高めることができるようにしたものである。
【0042】
その他の構成は、前記第1実施例と同様の構成を有し、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の高周波機器の第1実施例に係る前面図。
【図2】本発明の高周波機器の第1実施例に係る側面図。
【図3】本発明の高周波機器の第1実施例に係る要部断面図。
【図4】本発明の高周波機器の第1実施例に係る枠体の斜視図。
【図5】本発明の高周波機器の第1実施例に係る同軸型コネクタの斜視図。
【図6】本発明の高周波機器の第2実施例に係る枠体の斜視図。
【図7】本発明の高周波機器の第3実施例に係る要部拡大断面図。
【図8】従来の高周波機器の側面図。
【図9】図8の9−9線における断面図。
【符号の説明】
【0044】
1:枠体
1a:前面板
1b:後面板
1c:上面板
1d:下面板
1e:側面板
1f:収納部
1g:側辺
1h:取付脚
2:孔
2a:略半円形辺部
2b:直線状辺部
2c:第1の孔
2d:第2の孔
3:同軸型コネクタ
4:外部導体
5:筒状部
6:鍔部
7:取付部
7a:削除部
7b:突出部
7c:切断端面
8:絶縁体
8a:突部
9:中心導体
9a:折曲部
10:回路基板
11:配線パターン
12a:背の低い電子部品
12b:背の高い電子部品
13:マザー基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属板からなる箱形の枠体と、この枠体の前面板に取り付けられた同軸型コネクタと、この同軸型コネクタが接続され、前記枠体内に取り付けられた回路基板とを備え、前記前面板には、略半円形状の孔が設けられ、前記同軸型コネクタは、筒状の外部導体と、この外部導体内に絶縁体を介して配設された中心導体を有すると共に、前記外部導体は、筒状部と、この筒状部の一端に設けられた鍔部と、この鍔部の後部から後方に突出し、筒状部の略半分の箇所に削除部が設けられた略半円弧状の突出部を備えた取付部を有し、前記同軸型コネクタは、前記取付部が前記前面板の前記孔に挿通され、前記孔より大きな前記鍔部の後部が前記前面板の前面に載置された状態で、前記前面板に取り付けられると共に、前記取付部の前記削除部内には前記回路基板を配置した状態で、前記中心導体が前記回路基板に設けられた配線パターンに接続されたことを徴とする高周波機器。
【請求項2】
前記枠体は、直方体状の箱形を有すると共に、前記前面板は長方形状を有し、前記前面板に設けられた前記孔は、略半円形辺部と、この半円形辺部に繋がった直線状辺部を有し、前記回路基板は、前記前面板の長手方向に沿って直角状態に配置されると共に、前記孔の前記直線状辺部が前記前面板の長手方向の側辺と平行に設けられたことを徴とする請求項1記載の高周波機器。
【請求項3】
前記取付部は、略半円弧状の前記突出部と、前記削除部によって前記突出部に形成された一対の切断端面を有し、前記回路基板の一面側が一対の前記切断端面に当接したことを徴とする請求項1、又は2記載の高周波機器。
【請求項4】
前記回路基板の両面には、電子部品が設けられ、前記取付部の前記突出部が位置する前記回路基板の前記一面側には、背の高い前記電子部品が配置されると共に、前記回路基板の他面側には、背の低い前記電子部品が配置されたことを徴とする請求項3記載の高周波機器。
【請求項5】
前記取付部の前記突出部には、前記鍔部とで前記前面板を挟持するように、カシメ部が設けられ設けられると共に、前記外部導体が前記前面板に半田付けされて、前記同軸型コネクタが前記前面板に取り付けられたことを徴とする請求項1から4の何れかに記載の高周波機器。
【請求項6】
前記前面板に設けられた前記孔は、略半円形辺部とこの半円形辺部に繋がった一対の直線状辺部を有した略半円形状の第1の孔部と、この第1の孔部に繋がった状態で前記第1の孔に対向し、前記第1の孔より小さい逃げ用の第2の孔を有し、前記第2の孔が前記中心導体に対向して配置されたことを徴とする請求項1から5の何れかに記載の高周波機器。
【請求項7】
前記絶縁体には、前記中心導体を覆った状態で後方に延びる突部を有し、この突部は、前記前面板の前記孔を貫通して前記枠体内に突出したことを徴とする請求項1から6の何れかに記載の高周波機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−79929(P2006−79929A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−262422(P2004−262422)
【出願日】平成16年9月9日(2004.9.9)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】