説明

高耐切断性糸およびそれから製造される保護物品

15グラム/デニールよりも大きいテナシティを有する高強度の有機繊維と、硬質粒子が充填された熱可塑性繊維とを含んでなり、手袋などの保護物品を作製する布地の製造において有用である耐切断性複合糸。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐切断性の繊維および糸、そして特に手袋および他の保護服におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
鋭利な刃による切断に対する耐性の改善が長い間求められている。精肉産業および自動車用途では、耐切断性の手袋を用いるのが有益である。特許文献1、(特許文献2、および特許文献3、ならびに特許文献4により示されるように、耐切断性を提供する手袋は、柔軟性金属ワイヤを含む糸、もしくはアラミド、サーモトロピック液晶質ポリマー、および伸びきり鎖(extended chain)ポリエチレンなどの高モジュラスおよび高引張強さを有する高配向繊維よりなる糸から製造されている。柔軟性金属ワイヤを含む糸から製造される手袋の欠点は手の疲労であり、その結果、生産性が低下すると共に、負傷の可能性が増大する。さらに、長期の摩耗および屈曲により、ワイヤは疲労および破断して、手に切り傷や擦り傷を生じることがある。さらにワイヤは、洗濯された手袋が高温で乾燥されるときにヒートシンクとしての役割を果たし、糸または繊維の引張強さを低下させ、それにより、手袋の保護および手袋の寿命が低下し得る。
【0003】
耐切断性の保護服では、改善された柔軟性および快適性、ならびに単純な洗濯が望ましい。従って、日常的に洗濯されたときにその特性を保持する柔軟性の耐切断性繊維が必要とされている。このような繊維は、保護服、特に高柔軟性の耐切断性手袋の製造において有利に用いることができる。
【0004】
ポリマーは粒子状物質と混合されて繊維にされているが、繊維の耐切断性を大幅に改善するような形では行われていない。例えば、少量の粒子状二酸化チタンは、ポリエステル繊維においてつや消し剤として使用されている。またポリエステル繊維では、少量のコロイダル二酸化ケイ素も使用され、これは光沢を改善するために使用される。磁性材料は、磁性繊維をもたらすために繊維内に取り込まれている。例としては、特許文献5(1980年)のような熱可塑性繊維中のコバルト/希土類元素の金属間化合物と、特許文献6(1991年)に記載される芯−鞘型繊維中のコバルト/希土類元素の金属間化合物またはストロンチウムフェライトと、特許文献7および非特許文献1に記載される熱可塑性ポリマー中の磁性材料とが挙げられる。また、特許文献8は、高モジュラス繊維および粒子充填繊維の複合体である糸に関しており、ここで高モジュラス繊維はアラミド繊維であり得る。
【0005】
手袋に保護特性を付与するために手袋の作製において金属が含まれている様々な種類の手袋が製造されている。例えば、特許文献9および特許文献10は、柔軟性のX線遮蔽手袋が、微粉化した重金属(鉛、バリウム、ビスマスまたはタングステンでよい)で適切な多孔性材料のシートを処理することによって製造されるか、あるいは重金属粒子を含有するラテックスまたは分散液から製造され得ることを教示する。特許文献11によって示されるように、腐食性の液体に対する保護を提供する手袋は、金属薄膜層により製造されている。これらの手袋も、大幅に改善された耐切断性を有するとは思われない。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,004,295号明細書
【特許文献2】米国特許第4,384,449号明細書
【特許文献3】米国特許第4,470,251号明細書
【特許文献4】欧州特許第458,343号明細書
【特許文献5】特開昭55−098909号明細書
【特許文献6】特開平3−130413号明細書
【特許文献7】ポーランド特許第251,452号明細書
【特許文献8】米国特許第5,597,649号明細書
【特許文献9】米国特許第2,328,105号明細書
【特許文献10】米国特許第3,185,751号明細書
【特許文献11】米国特許第5,020,161号明細書
【非特許文献1】K.トゥーレク(Turek)ら、「J.Magn.Magn.Mater.」(1990年)、83(1−3)、279−280頁
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、本発明は、15グラム/デニールよりも大きいテナシティを有する高強度の有機繊維と、硬質粒子が充填された熱可塑性繊維とを含んでなり、手袋、エプロン、チャップス(chaps)、袖などの保護物品を作ることができる耐切断性布地を製造するために有用である耐切断性複合糸である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、手袋、エプロン、チャップスなどの個人保護使用のための高耐切断性の糸および物品、ならびにその製造方法である。物品は、高強度の有機繊維と、硬質粒子が充填された熱可塑性担体繊維との組み合わせである糸から製造される。
【0009】
本発明の実施形態において「高強度の有機繊維」という用語は、当該技術分野において一般に知られている重合反応のいずれかによって炭素骨格に基づくモノマーから形成される15グラム/デニールよりも大きいテナシティを有する繊維を意味すると理解される。好ましくは、高強度の有機繊維は炭素繊維を含まない。本発明によって具体化される典型的な高強度の有機繊維には、パラアラミド、ポリベンザゾール、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンゾイミダゾール、ポリアクリレート、およびこれらのコポリマーから形成される15グラム/デニールよりも大きいテナシティを有する繊維が含まれるが、これらに限定されない。
【0010】
本発明の一実施形態では、担体繊維は、等方性半結晶質(semi−crystalline)ポリマーから形成される。典型的な繊維は、ポリ(アルキレンテレフタレート)、ポリ(アルキレンナフタレート)、ポリ(アリーレンスルフィド)、脂肪族および脂肪族−芳香族ポリアミド、ならびにシクロヘキサンジメタノールおよびテレフタル酸から誘導されるモノマー単位から製造されるポリエステルなどのポリマーから形成される繊維である。本発明のもう1つの実施形態では、担体繊維は、好ましくはサーモトロピックである液晶質ポリマー(LCP)から形成される。典型的なLCP繊維は、芳香族ポリエステル、脂肪族−芳香族ポリエステル、芳香族ポリ(エステルカーボネート)、脂肪族−芳香族ポリ(エステルアミド)、芳香族ポリ(エステルイミド)、芳香族ポリ(エステルアミド)、芳香族ポリアミド、脂肪族−芳香族ポリアミド、およびポリ(アゾメチン)などのポリマーから形成される。
【0011】
本発明の熱可塑性繊維を充填するために使用される硬質粒子は、5よりも大きいモース(MOHS)硬度値を有すると見なすことができる。好ましくは、硬質粒子の平均粒度分布は、1〜6ミクロンの範囲内であり得る。硬質粒子を含んでなることができる典型的な材料としては、タングステン、銅、真鍮、青銅、アルミニウム、鋼、鉄、モネル、コバルト、チタン、マグネシウム、銀、モリブデン、スズ、亜鉛、酸化アルミニウム、炭化タングステン、金属窒化物、金属硫酸塩、金属リン酸塩、金属ホウ化物、二酸化ケイ素、炭化ケイ素、バッデライト(baddelyte)、クロリトイド、クリノゾイスト(clinozoiste)、コンドロダイト、ユークラサイト(euclasite)、ペタライト、サファイア、スポジュミン、スタウロライト、クレイ、またはアルミナが挙げられるが、これらに限定されない。
【0012】
本発明の一実施形態では、硬質粒子充填熱可塑性繊維は、硬質粒子充填剤が本質的に均一に分配された熱可塑性繊維である。硬質粒子充填剤は、粒子充填繊維の総重量を基準として0.1〜10(場合により、0.1〜5)重量パーセントの量で存在する。
【0013】
本発明のもう1つの実施形態では、硬質粒子充填熱可塑性繊維は、鞘/芯型繊維の芯繊維であり、鞘/芯型繊維の芯材料内に硬質粒子充填剤が本質的に均一に分配される。好ましくは、硬質粒子充填剤は、鞘/芯型繊維の総重量を基準として0.1〜10(場合により、0.1〜5)重量パーセントの量で存在する。
【0014】
物品は、好ましくは、デラウェア州ウィルミントンのE.I.デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(デュポン)(E.I.du Pont de Nemours and Company(DuPont),Wilmington,DE)によって商品名ケブラー(KEVLAR)(登録商標)で販売されるポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)繊維と、ポリエステルCRF(cut resistant fiber、耐切断性繊維)との組み合わせで構成される糸から編むことによって製造される。ポリエステルCRFは、好ましくは、米国特許第5,851,668号明細書に概略的に記載されるようなアルミナ充填(約10%)マルチフィラメント糸である。ポリエステルは、好ましくはポリ(エチレンテレフタレート)である。ポリエステル耐切断性繊維は、ハネウェル(Honeywell)から商標バリカット(Barricut)(登録商標)で入手可能である。本発明の糸は約32〜65%の耐切断性ポリエステル繊維を含んでなるが、耐切断性ポリエステルの割合が約65%を超えて増大すると、切断保護の性能が低下する。ケブラー(KEVLAR)(登録商標)およびポリエステルの組み合わせである耐切断性布地は、ASTM F1790−97により測定したときに、いずれかの繊維で全体が製造された同等の重量の布地よりも大きい耐切断性を有する。さらに、ポリエステル耐切断性布地で完全に製造された物品とは違って、本発明の布地で製造された物品は、ハサミなどによるせん断操作における切断に対して非常に耐性である。
【0015】
さらに、手袋の形の物品は、拷問室試験(torture chamber test、TCT)において並外れて長い寿命を実証する。本発明の手袋は、完全にケブラー(KEVLAR)(登録商標)、または完全にポリエステルCRFのいずれかで製造された手袋よりも劇的に良い性能を実証した。デュポンは、標準的な切断保護性能試験が現実の状況における性能を正確に予測しない厳しい条件における耐切断性材料の性能を評価するためにTCT(以下に詳細に記載される)を開発した。
【0016】
本発明の合撚糸(ply−twisted yarn)は、少なくとも2本の個々の単糸を撚り合わせることにより製造される。単糸を撚り合わせて合撚糸を製造することは、当該技術分野ではよく知られている。各単糸は、例えば、当該技術分野においてスパンステープル糸として知られるものに紡績されたステープル繊維の集まりでよい。
【0017】
「少なくとも2本の個々の単糸を撚り合わせる」という語句では、一方の糸が他方の糸を完全に被覆することなく2本の単糸が撚り合わされることが意味される。これにより、合撚糸と、第1の単糸が第2の単糸のまわりに完全に巻きつけられ、得られた合撚糸の表面に第1の単糸しか露出しない被覆または巻き付けられた糸とは区別される。
【0018】
本発明の合撚糸は、好ましくは、少なくとも2本の異なる単糸で構成される。また合撚糸は、好ましくは、300〜2000dtexの全体の線密度を有する。単糸中の個々の繊維は通常、0.5〜7dtexの線密度を有し、好ましい範囲は1.5〜3dtexである。合撚糸、およびこれらの合撚糸を構成する単糸は、糸またはその糸から製造される布地の機能または性能が所望の使用に対して妥協されない限りは、他の材料を含むことができる。
【0019】
試験方法
ASTM F1790−97に従って、切断保護性能試験(cut protection performance test、CPPT)を実施した。
【0020】
ASTM D3389に従って、テーバー(Tabor)耐摩耗性を測定した。
【0021】
家庭またはオフィス用途で一般に使用されるタイプの8インチの炭素鋼ハサミで物品を切断し、切断中に遭遇される相対的な容易性/困難性を主観的に評価することによって、ハサミ切断耐性試験(scissor cut resistance test)を実施した。
【0022】
図1aおよび図1bに概略的に示される両端が閉じられた直径16インチのルーサイト(Lucite)シリンダー10において拷問室試験を実行した。6つのブレードホルダー12は、シリンダー内部に、周縁部に沿って60度の間隔で取り付けられる(シリンダー内径は14.5インチ)。それぞれのブレードホルダーは、シリンダー内で前から後ろに45度の角度を付けられた4つの一枚刃のかみそりの刃14を受け入れる。レッド・デビル(Red Devil)の一枚刃の工業用かみそりの刃が使用される。シリンダーは、図示されない電気モータにより駆動されるその中心軸の回りに回転される。シリンダーの回転速度は、35回転/分であった。それぞれの材料を手袋の形で試験した。各手袋に400グラムのナイロンペレットを充填し、ペレットを含有するように手袋を手首で閉じ、次に拷問室内に単独で入れた。試験手袋は、図2に概略的に示される。各手袋の評価のために新しいかみそりの刃を用いた。破損するまでの時間は、ナイロンペレットが拷問室内で最初に観察されたときと定義した。180分以内にペレットが観察されなければ試験を中止する。ビーズが観察されたらすぐに拷問室の回転を停止し、切断部の視覚による確認のために手袋を取り出して調べた。これは、手袋が実際に破損し、結んだ手首の部分が緩んだためにペレットが放出されたのではないことを確実にするためである。
【実施例】
【0023】
特定の試験に必要とされるとおりに様々な繊維を布地サンプルまたは手袋に編むことによって、材料を評価した。
【0024】
実施例1ならびに比較例AおよびB
12.5oz/yd(424g/m)の坪量の編布地サンプルを以下のように作製した。
比較例A 100%ポリエステルCRF。
比較例B 100%ケブラー(KEVLAR)。
実施例1 52%ケブラー(KEVLAR)/48%CRF。ケブラー(KEVLAR)およびCRFを合わせて交撚糸(co−twisted(plied)yarn)を作った。次に2本の交撚糸を編機に同時に送り込み、布地を作った。
【0025】
CPPTおよびテーバー摩耗試験の結果は、表1に提供される。
【0026】
【表1】

【0027】
実施例2〜3および比較例CおよびD
19oz/yd(644g/m)の坪量の編布地および手袋を以下のように作製した。
比較例C 100%ポリエステルCRF。
比較例D 100%ケブラー(KEVLAR)。
実施例2 68%ケブラー(KEVLAR)/32%ポリエステルCRF。3本の供給糸を用いて編成を行い、2本の糸は実施例1に記載した通りであり、3本目の供給糸は100%ケブラー(KEVLAR)とした。
実施例3 35%ケブラー(KEVLAR)/65%ポリエステルCRF。3本の供給糸を用いて編成を行い、2本の糸は実施例1に記載した通りであり、3本目の供給糸は100%ポリエステルCRFとした。
【0028】
表2に提供される以下の試験結果は、それぞれの布地から作製した手袋において実施した拷問室試験以外は、布地からのものである。
【0029】
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1a】拷問室試験において使用されるチャンバの概略図である。
【図1b】拷問室試験において使用されるチャンバの概略図である。
【図2】拷問室試験において使用される試験手袋の概略図である。
【図1A】

【図1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
15グラム/デニールよりも大きいテナシティを有する高強度の有機繊維と、硬質粒子が充填された熱可塑性繊維とを含んでなる耐切断性複合糸。
【請求項2】
前記熱可塑性繊維が、芳香族ポリエステル、脂肪族−芳香族ポリエステル、芳香族ポリ(エステルカーボネート)、脂肪族−芳香族ポリ(エステルアミド)、芳香族ポリ(エステルイミド)、芳香族ポリ(エステルアミド)、芳香族ポリアミド、脂肪族−芳香族ポリアミドおよびポリ(アゾメチン)よりなる群から選択される液晶質ポリマーである請求項1に記載の糸。
【請求項3】
前記熱可塑性繊維が、ポリ(アルキレンテレフタレート)、ポリ(アルキレンナフタレート)、ポリ(アリーレンスルフィド)、脂肪族ポリアミド、脂肪族−芳香族ポリアミド、ならびにシクロヘキサンジメタノールおよびテレフタル酸から誘導されるモノマー単位から製造されるポリエステルよりなる群から選択される半結晶質ポリマーである請求項1に記載の糸。
【請求項4】
糸の重量を基準として32〜65重量パーセントのポリ(エチレンテレフタレート)を含んでなる請求項3に記載の糸。
【請求項5】
前記高強度の有機繊維が、パラアラミド、ポリベンザゾール、ポリベンゾオキサゾール、ポリベンゾチアゾール、ポリベンゾイミダゾール、ポリアクリレートおよびこれらのコポリマーよりなる群から選択される請求項1に記載の糸。
【請求項6】
前記パラアラミドが、ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)である請求項5に記載の糸。
【請求項7】
前記硬質粒子が、タングステン、銅、真鍮、青銅、アルミニウム、鋼、鉄、モネル、コバルト、チタン、マグネシウム、銀、モリブデン、スズ、亜鉛、酸化アルミニウム、炭化タングステン、金属窒化物、金属硫酸塩、金属リン酸塩、金属ホウ化物、炭化ケイ素、バッデライト(baddelyte)、クロリトイド、クリノゾイスト(clinozoiste)、コンドロダイト、ユークラサイト(euclasite)、ペタライト、サファイア、スポジュミン、スタウロライトおよびクレイよりなる群から選択される請求項1に記載の糸。
【請求項8】
前記硬質粒子の平均粒度分布が、1マイクロメートルと6マイクロメートルとの間である請求項7に記載の糸。
【請求項9】
前記硬質粒子が、硬質粒子充填熱可塑性繊維の総重量を基準として0.1〜10重量パーセントの量で存在する請求項7に記載の糸。
【請求項10】
前記熱可塑性繊維が鞘−芯構成を有し、そして前記硬質粒子が、実質的に前記芯内に含有される請求項1に記載の糸。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の耐切断性糸を含んでなる耐切断性布地。
【請求項12】
ポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)と、硬質粒子およびポリ(エチレンテレフタレート)の総重量を基準として約0.1〜10重量パーセントの硬質粒子が充填されたポリ(エチレンテレフタレート)とを含んでなる耐切断性複合糸を含んでなる耐切断性布地。
【請求項13】
前記布地が織成または編成されている請求項11または12に記載の耐切断性布地。
【請求項14】
前記布地が、ASTM F1790−97に従って試験したときに少なくとも6オンス/平方ヤード(203g/m)の坪量で少なくとも500グラムの切断保護性能値を有する請求項11または12に記載の布地。
【請求項15】
前記布地が、ASTM F1790−97に従って試験したときに少なくとも12オンス/平方ヤード(407g/m)の坪量で少なくとも1000グラムの切断保護性能値を有する請求項11または12に記載の布地。
【請求項16】
前記布地が、ASTM F1790−97に従って試験したときに少なくとも19オンス/平方ヤード(644g/m)の坪量で少なくとも1500グラムの切断保護性能値を有する請求項11または12に記載の布地。
【請求項17】
ASTM F1790−97に従って試験したときの切断保護性能が、請求項1に記載の複合糸を構成するいずれかの単糸からなる同一の坪量および構造の布地の切断保護性能よりも大きい請求項11または12に記載の布地。
【請求項18】
エプロン、チャップス、袖および手袋よりなる群から選択され、請求項11または12に記載の布地を含んでなる保護物品。
【請求項19】
前記手袋の拷問室寿命が、前記糸の一方の繊維のみからなる同一坪量の手袋の拷問室寿命を上回る請求項18に記載の手袋。
【請求項20】
布地の坪量が少なくとも19oz/yd(644g/m)である場合に、少なくとも90分の拷問室寿命を有する請求項23に記載の手袋。

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2008−520850(P2008−520850A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−543397(P2007−543397)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/042311
【国際公開番号】WO2006/058001
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】