説明

高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物、食品組成物および朝鮮人参の花の抽出方法

【課題】高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物を開示し、これは朝鮮人参の花の組織培養生成物(Ginseng Flower Tissue Culture、GPTC)で、長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみから得られ、多種類のジンセノサイドを有し、インスリン放出の促進、血管平滑筋収縮の増強、及び、リポ蛋白リパーゼ活性の増加により高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する。この朝鮮人参の花の抽出物は、粉末剤、液体品、カプセル、或いは、錠剤の形で健康食品、若しくは、医薬品の有効成分とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物、食品組成物および朝鮮人参の花の抽出方法に関し、特に、ジンセノサイドを有効成分とした高血圧、高血糖又は高脂血症の予防/治療目的を達成する朝鮮人参の花の抽出物、食品組成物および朝鮮人参の花の抽出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高血圧、高血糖(糖尿病)及び高脂血症は、三高症と総称され、衛生署(日本厚生労働省に相当)から公布された台湾10大死因において、心疾患、脳血管疾患、糖尿病及び高血圧症がそれぞれ2位、3位、4位及び10位を占め、これら疾患は、そのほとんどが高血圧、高脂血症、糖尿病を適切にコントロールしなかったことによって起きたものである。統計によると、20%〜60%の糖尿病患者は高血圧を合併し、糖尿病患者の50%も脂質異常を合併し、また50歳以上の成人の2人に1人が高血圧を持っている。そのためどのようにして三高症を予防するかを理解することで、これら致命的な疾患の発生を予防できる。
【0003】
JNC VIIの定義によると、収縮期血圧140〜159ミリメートル水銀柱或いは拡張期血圧90〜99ミリメートル水銀柱の時がステージ1の高血圧となり、収縮期血圧が160ミリメートル水銀柱以上、又は拡張期血圧が100ミリメートル水銀柱以上の時がステージ2の高血圧である。高血圧は又の名をサイレントキラーという別名があり、ほとんど自覚症状が無く、知らない間に忍び寄ってきて患者の命を脅かし、高血圧状態が長期に渡ると血管は、次第に硬くなり、脳卒中、心筋梗塞、腎不全等を発症する。National Diabetes Data Groupの定義によると、食前血糖値が140ミリグラム/デシリットル(mg/dl)以上、若しくは食後2時間の血糖値が200ミリグラム/デシリットル(mg/dl)以上であれば、糖尿病と診断される。糖尿病の臨床症状として多飲、口渇、多尿がある。血糖値が高すぎると眼病変、腎病変及び神経障害となる。糖尿病の長期罹病患者は、視力低下、失明、腎不全等の症状を発症する。血中コレステロールは、トリグリセリド(TG)、LDLコレステロール(LDL)、HDLコレステロール(HDL)に大別することができる。コレステロールが高すぎると膵臓炎、心筋梗塞、狭心症、周辺動脈の閉塞性疾患或いは脳卒中等の疾患を起こす。
【0004】
現代人の「三高」症は、現代人の普遍的な文明病であり、現在の治療方法における薬物治療の効果が最も良好であるが、薬品を長期間服用するとやはり副作用又は毒性が起きてしまう。従来の技術の各種問題に鑑み、両方を配慮して解決するため、本発明者らは、多くの実務的な経験、長年に渡る鋭意検討した結果、高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物という発明を完成させるに至り、上述の欠点を改善する実現方法と根拠とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑み、本発明は、高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物を提供することを目的とする。この朝鮮人参の花は、長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみから得られ、ジンセノサイドを有効成分とし、インスリン放出の促進、血管平滑筋収縮の増強及びリポ蛋白リパーゼ活性の増加により高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する。ジンセノサイドには、少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)及びジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)が含まれる。
【0006】
その他、本発明は、更に食品組成物として提供し、この食品組成物とはジンセノサイドを有効成分とし、インスリン放出の促進、血管平滑筋収縮の増強及びリポ蛋白リパーゼ活性の増加により高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する。ジンセノサイドには、少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)及びジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)が含まれる。
【0007】
その他、本発明は、更に朝鮮人参の花の抽出方法を提供し、これが少なくとも以下のステップが含まれる。
【0008】
ステップ1:乾燥した朝鮮人参の花を提供する。
【0009】
ステップ2:抽出溶剤を50〜75℃の環境において朝鮮人参の花と10分間以上反応させる。
【0010】
ステップ3:抽出液を分離する。
【0011】
更に噴霧乾燥方法で、抽出液を朝鮮人参の花の粉末状抽出物として製造できる。
【0012】
上記の続きとして、本発明の高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物は、以下の長所を持つ。
【0013】
(1) この朝鮮人参の花の抽出物に含まれるジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)は、インスリン放出或いは糖分の消耗を増進する方法により利用者の血糖を低下させる目的を達成できる。
【0014】
(2) この朝鮮人参の花の抽出物に含まれるジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)は、血管平滑筋収縮方法により利用者の血圧を低下させる目的を達成できる。
【0015】
(3) この朝鮮人参の花の抽出物に含まれるジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)は、リポ蛋白リパーゼ活性の増加、脂肪分解作用の方法により利用者の血中脂質を低下させる目的を達成できる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物を開示し、これは朝鮮人参の花の組織培養生成物(Ginseng Flower Tissue Culture、GPTC)で、長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみから得られ、多種類のジンセノサイドを有し、インスリン放出の促進、血管平滑筋収縮の増強、及び、リポ蛋白リパーゼ活性の増加により高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する。この朝鮮人参の花の抽出物は、粉末剤、液体品、カプセル、或いは、錠剤の形で健康食品、若しくは、医薬品の有効成分とすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明者は、実験と鋭意検討を重ねてきた結果、ついに高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物を見つけ出した。多くの試験により、前記朝鮮人参の花の抽出物は三高症患者の血圧、血糖及び血中脂質を効果的に低下できることを示し、これに基づいて本発明を完成させるに至った。
【0018】
本発明に係わる高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物は、その特徴である有効成分であるジンセノサイドを含む。これは朝鮮人参の花の組織培養生成物(Ginseng Flower Tissue Culture、GPTC)で、この朝鮮人参の花は長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみから選ばれ、朝鮮人参の花のつぼみの抽出物はエタノールと水の混合液を抽出溶剤とし、これには少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)及びジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)のような数種類のジンセノサイドを含む。
【0019】
ジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)は、利用者の血糖を低下させるために用いられている。インスリンの分泌が正常な人に対し、ジンセノサイドRh2は、副交感神経の節後神経のアセチルコリン(Acetylcholine)放出を促進し、膵臓にあるM3−受容体を活性化させてインスリン分泌を刺激する。放出されたインスリンは、全身に作用し、効果的に過剰なグルコースが細胞外から細胞内へ入ってグリコーゲンを形成して貯まり、肝臓グルコースの新生速度を抑制できる。このためジンセノサイドRh2はインスリン放出の促進を通じて血糖低下作用を働かせることができる。またインスリンの分泌が不足する人に対し、ジンセノサイドRh2は、体内を通じてニコチン性アセチルコリン受容体 (nicotinic acetylcholine receptors;nAChRs)を活性化させ、副腎にβ-エンドルフィン(β−Endorphin)の分泌を促進する。放出されたβ-エンドルフィンは、周辺組織のモルヒネ様のμ受容体に作用して骨格筋にあるμ受容体を活性化させ、グルコーストランスポーター (glucose transporter−4、GLUT4)遺伝子の発現を増強でき、以って骨格筋のグルコースに対する再吸収を増強し、効果的に過剰なグルコースが細胞外から細胞内へ入ってグリコーゲンを形成して貯める。同時に肝臓のモルヒネ様μ受容体がβ−エンドルフィンにより活性化された後、解糖系酵素遺伝子であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(Phosphoenolpyruvate carboxykinase、PEPCK)の発現を抑制させることでブドウ糖新生の速度を遅らせることができ、これによりジンセノサイドRh2は糖分の利用及び代謝を促進(糖分の消耗を促進)させることで血糖低下作用を生じることができる。ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)は、血管平滑筋収縮を増強させ、血行作用を刺激して血圧調整効果を達成でき、且つジンセノサイドRg1の降圧作用はアトロピン(Atropine)、メシル酸フェントラミン(phentolamine mesilate)及び塩酸プロプラノロール(Propranolol)によって遮断されることはない。ジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)は、リポ蛋白リパーゼの活性を増加し、脂肪分解を向上(増進)し、また中性脂肪の合成を抑制できるため、利用者の血中脂質を低下させる目的を達成できる。
【0020】
本発明に係わる朝鮮人参の花の抽出物として、好ましくはジンセノサイドRe(Ginsenoside Re)が含まれる。ジンセノサイドReは、インスリンの作用を増強でき、ジンセノサイドRh2と共に利用者の血糖値低下に協力し、同時に抗酸化及び抗高脂血症の働きを具え、血圧及び血中脂質の低下についても均しく効果を持っている。ジンセノサイドは、好ましくは朝鮮人参抽出物の重量百分率濃度の1〜30%を占める。朝鮮人参の花の抽出物には、更にビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビオチン及びコリン等のビタミンB群、フラボノイド或いはクロム、マンガン、鉄及びゲルマニウム等の金属元素を含んでいてもよい。これらが、利用者の滋養強壮等に効果があることは周知のとおりである。
【0021】
本発明に係わる高血圧、高血糖又は高脂血症の予防/治療に用いる食品組成物は、その特徴として有効成分であるジンセノサイドを含む。このジンセノサイドは長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみから選んで抽出したもので、少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)及びジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)のような数種類のジンセノサイドを含む。
【0022】
ジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)は、利用者の血糖を低下させるために用いられている。インスリンの分泌が正常な人に対し、ジンセノサイドRh2は、副交感神経の節後神経のアセチルコリン(Acetylcholine)放出を促進し、膵臓にあるM3−受容体を活性化させてインスリン分泌を刺激する。放出されたインスリンは、全身に作用し、効果的に過剰なグルコースが細胞外から細胞内へ入ってグリコーゲンを形成して貯まり、肝臓グルコースの新生速度を抑制できる。このためジンセノサイドRh2はインスリン放出の促進を通じて血糖低下作用を働かせることができる。またインスリンの分泌が不足する人に対し、ジンセノサイドRh2は、体内を通じてニコチン性アセチルコリン受容体 (nicotinic acetylcholine receptors;nAChRs)を活性化させ、副腎にβ-エンドルフィン(β−Endorphin)の分泌を促進する。放出されたβ-エンドルフィンは、周辺組織のモルヒネ様のμ受容体に作用して骨格筋にあるμ受容体を活性化させ、グルコーストランスポーター (glucose transporter−4、GLUT4)遺伝子の発現を増強でき、以って骨格筋のグルコースに対する再吸収を増強し、効果的に過剰なグルコースが細胞外から細胞内へ入ってグリコーゲンを形成して貯める。同時に肝臓のモルヒネ様μ受容体がβ−エンドルフィンにより活性化された後、解糖系酵素遺伝子であるホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(Phosphoenolpyruvate carboxykinase、PEPCK)の発現を抑制させることでブドウ糖新生の速度を遅らせることができ、これによりジンセノサイドRh2は糖分の利用及び代謝を促進させることで血糖低下作用を生じることができる。ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)は、血管平滑筋収縮を増強させ、血行作用を刺激して血圧調整効果を達成でき、且つジンセノサイドRg1の降圧作用はアトロピン(Atropine)、メシル酸フェントラミン(phentolamine mesilate)及び塩酸プロプラノロール(Propranolol)によって遮断されることはない。ジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)は、リポ蛋白リパーゼの活性を増加し、脂肪分解を向上し、また中性脂肪の合成を抑制できるため、利用者の血中脂質を低下させる目的を達成できる。
【0023】
本発明に係わる朝鮮人参の花の抽出物として、好ましくはジンセノサイドRe(Ginsenoside Re)が含まれる。ジンセノサイドReは、インスリンの作用を増強でき、ジンセノサイドRh2と共に利用者の血糖値低下に協力し、同時に抗酸化及び抗高脂血症の働きを具え、血圧及び血中脂質の低下についても均しく効果を持っている。
【0024】
本発明に係わる朝鮮人参の花の抽出方法には、少なくとも以下のステップを含む。
【0025】
ステップ1:長白山産の野生朝鮮人参の花のつぼみを提供する。野生朝鮮人参内の養分は根、茎、葉から急速につぼみ内に送られるため、つぼみに朝鮮人参の精髄が集中する。
【0026】
ステップ2:エタノールと水の混合液を50〜75℃の環境において前記朝鮮人参の花のつぼみと10分間以上反応させ、朝鮮人参の花のつぼみに含まれる有効性成分を完全に溶け出させる。
【0027】
ステップ3:遠心方法で抽出液を分離する。残渣と有効成分の抽出液を分離して朝鮮人参の花のつぼみの抽出液を得る。
【0028】
ステップ3の後、好ましくは噴霧乾燥のステップを追加し、以って朝鮮人参の花のつぼみの抽出液から粉末状抽出物を得ることができる。
【0029】
本発明を上記実施例により詳細に説明するが、当該技術分野を熟知する者は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の改良変更をなし得ることは、本発明特許請求の範囲内に含むものであるのが勿論である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物であって、有 効成分とするジンセノサイドを含むことを特徴とする高血圧、高血糖、又は、高脂血症を 予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項2】
長白山産の朝鮮人参の花のつぼみの抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の高 血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項3】
前記ジンセノサイドには、少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)、及び、ジンセ ノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)を含むことを特徴とする請求項1に 記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項4】
前記ジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)は、インスリン放出の 促進、或いは、糖分の消耗を促進する方法で利用者の血糖低下目的を達成することを特徴 とする請求項3に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花 の抽出物。
【請求項5】
前記ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)は、血管平滑筋収縮を 増強する方法で利用者の血圧低下目的を達成することを特徴とする請求項3に記載の高血 圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項6】
前記ジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)は、リポ蛋白リパーゼ の活性の増加、脂肪分解を増進する方法で利用者の血中脂質低下目的を達成することを特 徴とする請求項3に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の 花の抽出物。
【請求項7】
前記ジンセノサイドは、朝鮮人参抽出物の重量百分率濃度の1〜30%を占めることを 特徴とする請求項1に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参 の花の抽出物。
【請求項8】
更にビタミンB群、フラボノイド、或いは、金属元素を含むことを特徴とする請求項1 に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項9】
前記ビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB5、ビ オチン及びコリンのうちの2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項8に記載の 高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項10】
前記金属元素は、クロム、マンガン、鉄、及び、ゲルマニウムのうちの1種類、或いは 、2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項8に記載の高血圧、高血糖、又は、 高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項11】
エタノールと水の混合液を抽出溶剤とすることを特徴とする請求項1に記載の高血圧、 高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する朝鮮人参の花の抽出物。
【請求項12】
高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する食品組成物であって、有効成分であ るジンセノサイドを含むことを特徴とする高血圧、高血糖又は高脂血症を予防/治療する 食品組成物。
【請求項13】
前記ジンセノサイドには、少なくともジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)、ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)、及び、ジンセ ノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)を含むことを特徴とする請求項12 に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する食品組成物。
【請求項14】
前記ジンセノサイドRh2(Ginsenoside Rh2)は、インスリン放出の 促進、或いは、糖分の消耗を促進する方法で利用者の血糖低下目的を達成することを特徴 とする請求項13に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する食品組成物 。
【請求項15】
前記ジンセノサイドRg1(Ginsenoside Rg1)は、血管平滑筋収縮を 増強する方法で利用者の血圧低下目的を達成することを特徴とする請求項13に記載の高 血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する食品組成物。
【請求項16】
前記ジンセノサイドRb1(Ginsenoside Rb1)は、リポ蛋白リパーゼ の活性の増加、脂肪分解を増進する方法で利用者の血中脂質低下目的を達成することを特 徴とする請求項13に記載の高血圧、高血糖、又は、高脂血症を予防/治療する食品組成 物。
【請求項17】
朝鮮人参の花の抽出方法であって、少なくとも、
乾燥した朝鮮人参の花を提供するステップと、
抽出溶剤を50〜75℃の環境において前記朝鮮人参の花と10分間以上反応させるス テップと、
抽出液を分離するステップとを、含むことを特徴とする朝鮮人参の花の抽出方法。
【請求項18】
前記朝鮮人参の花は、長白山産の野生朝鮮人参の花であることを特徴とする請求項17 に記載の朝鮮人参の花の抽出方法。
【請求項19】
前記抽出溶剤は、エタノールと水の混合液であることを特徴とする請求項17に記載の 朝鮮人参の花の抽出方法。
【請求項20】
遠心方法で抽出液を分離することを特徴とする請求項17に記載の朝鮮人参の花の抽出 方法。
【請求項21】
抽出液の分離ステップ後、更に朝鮮人参の花の粉末状抽出物を得るための噴霧乾燥のス テップを含むことを特徴とする請求項17に記載の朝鮮人参の花の抽出方法。

【公開番号】特開2011−190231(P2011−190231A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60090(P2010−60090)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(510074911)第一國際科技股▲フン▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】