説明

15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、その使用及び誘導体含有薬物

本発明は、一般化学式I(式中、Z、R、R6a、R6b、R、及びR18は、請求項1に記述される意味を有する)を有する15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、その溶媒和物、水和物及び塩に関し、これらの化合物の全ての結晶変態及び立体異性体を含む。また、本発明は、経口避妊のための、並びに閉経前、閉経期及び閉経後の障害を治療するための薬物を製造するためのこれらの誘導体の使用に関し、その薬物は、このような誘導体を含み、特に前述の指示における使用に関する。本発明に係る誘導体は、プロゲステロン性、好ましい場合においては、抗鉱質コルチコイド及び中程度から僅かなアンドロゲン活性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロゲステロン作用を有する15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、その使用、並びに例えば、閉経前、閉経期、閉経後、さらに月経前の障害を治療するためのその誘導体を含む薬物に関する。
【背景技術】
【0002】
文献から、ステロイド骨格に基づく、プロゲステロン、抗鉱質コルチコイド、抗アンドロゲン又は抗エストロゲン作用を有する化合物は知られ、例えば、19−ノル−アンドロスタ−4−en−3−オン又はその誘導体(ステロイド骨格の番号付けはFresenius/Gorlitzer,3rd Edn.1991“Organic Chemistry Nomenclature”p.60ff.)である。
【0003】
このようにして、WO2006/072467A1には、プロゲステロン作用を有する化合物、6β,7β−15β,16β−ジメチレン−3−オキソ−17−プレグナ−4−エン−21,17β−カルボラクトン(ドロスピレノン)が開示され、例えば、経口避妊薬、及び閉経後の障害を治療するための製剤に使用されている。しかしながら、プロゲステロン受容体に対するその相対的に低い親和性、及びその相対的に高い排卵抑制用量のために、ドロスピレノンは、3mgという比較的高い毎日の投薬量で避妊薬に含められる。さらに、ドロスピレノンはまた、プロゲステロン作用に加えて、アルドステロン拮抗性(抗抗鉱質コルチコイド)及び抗アンドロゲン作用を有する。これらの2つの特性は、その薬理学的プロフィールにおいて、ドロスピレノンを天然のプロゲストゲンプロゲステロンに非常に類似させるが、しかしながら、ドロスピレノンとは異なり、経口的には不十分な生物学的利用能である。投与されるべき投薬量を減少させるために、WO2006/072467A1には、18−メチル−19−ノル−17−プレグナ−4−エン−21,17−カルボラクトン及びこれらを含む医薬製剤が提案され、それらはドロスピレノンよりも高いプロゲステロン能力を有する。
【0004】
これとは別にして、例えば、US−A3,705,179は、抗アンドロゲン活性を有するステロイドを開示し、アンドロゲンと結び付けた疾患を治療するのに適している。
【0005】
さらに、EP0245170A1には、ステロイド化合物が開示され、そこでは、不飽和スピロエステルが17位に含まれ、11位には芳香族残基を有する。これらの化合物の作用は、プロゲステロン模倣性若しくは抗プロゲステロン模倣性、アンドロゲン性又は抗アンドロゲン性及び抗グルココルチコイドであることが記述される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、プロゲストゲン受容体に対して強力な結合を示す化合物を提供することである。さらに、その化合物は、好ましくは、抗鉱質コルチコイド作用を有し、アンドロゲン受容体に対して中程度から僅かなアンドロゲン作用も有しなければならない。また、本発明の更なる実質的な目標は、抗鉱質コルチコイド作用に対するプロゲストゲン作用の比率は、ドロスピレノンよりも低くくするために、抗鉱質コルチコイド作用に対するプロゲストゲン作用の均衡のとれた活性プロフィールを達成することからなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、請求項1に記載の本発明に係る15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、特に、経口避妊、並びに閉経前、閉経期、及び閉経後の障害のための、本発明に係る少なくとも1つの誘導体を含む、請求項14に係る薬物の使用によって解決される。本発明の有利な態様はサブクレームに記述される。
【0008】
一般化学式Iを有する、本発明に係る誘導体のC骨格の番号付けは、通常使用されるように、例えば、Fresenius,loc.cit.に記載されるステロイド骨格の番号付けに従う。本特許請求の範囲に記載の残基の番号付けは、同様に、これがR、R、R及びR18に関する場合、この誘導体のC骨格上のそれらの結合位置に対応する。このようにして、例えば、残基Rは、本発明に係る誘導体のC位置に結合する。
【0009】
Zとして定義される基に関して、基NOR’及びNNHSOR’は、各々、Nを介して二重結合を有し、それぞれ=NOR’又は=NNH−SORなどの誘導体のC骨格に結合する。NOR’におけるOR’、及びNNH−SOR’におけるNHSOR’は、シン又はアンチ位置にあってもよい。
【0010】
R’、R6a、R6b、R、R18、R19、R20、R21a、R21b及びR22、並びに他の場合におけるアルキルは、炭素原子の記述された数又は場合により1〜10個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基を意味すると理解すべきであり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル又はデシルが挙げられる。R18におけるアルキルは、特に、メチル、エチル、プロピル、又はイソプロピルを意味し、R22では、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソプロピル、ネオペンチル又はヘキシルを意味するものと理解しなければならない。さらに、アルキル基のR’、R6a、R6b、R、R18、R19、R20、R21a、R21b及びR22は、ペルフルオロ化されているか、又は1〜5個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基若しくはC6−C12アリール基(順番に1〜3個のハロゲン原子で置換し得る)で置換されてもよい。特に、したがって、アルキルはまた、ヒドロキシメチレン(HO−CH)、ヒドロキシエチレン(HO−C)、ヒドロキシプロピレン(HO−C)、及びヒドロキシ−ブチレン(HO−C)及びそれらの異性体を表すことができる。
【0011】
6a、R6b、及びRにおけるアルケニルは、2〜10個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基を意味するものと理解しなければならない。例えば、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、イソブテニル又はイソペンテニルが挙げられる。
【0012】
6a、R6b、及びRにおけるアルキニルは、2〜10個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状のアルキニル基を意味するものと理解しなければならない。例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、イソブチニル又はイソペンチニルが挙げられる。
【0013】
アルキニル及びアルキニル基のR6a、R6b、及びRは、1〜5個のハロゲン原子、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基又はC−C12アリール基(順番に1〜3個のハロゲン原子で置換され得る)で置換されてもよい。
【0014】
におけるシクロアルキルは、3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキルを意味するものと理解しなければならない。例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。シクロアルキル基のRは、ハロゲン、O−アルキル、COH、CO−アルキル、NH、NO、N、CN、C−C10アルキル、C−C10アシルオキシ基で置換されることができる。
【0015】
R’及び補完お場合におけるアリールは、1以上のヘテロ原子を有する置換及び未置換の炭素環式又は複素環式残基を意味するものと理解しなければならない。例えば、フェニル、ナフチル、フリル、チエニル、ピリジル、ピラゾリル、ピリミジニル、オキサゾリル、ピリダジニル、ピラジニル、キノリル又はチアゾリルが挙げられ、それらは、単一又は複合的に、ハロゲン、OH、O−アルキル、COH、CO−アルキル、NH、N、CN、C−C10アルキル、C−C10アシル又はC−C10アシルオキシ基で置換されてもよい。アリールが、アルキル、アルケニル又はアルキニル上の置換基として他に言及されている場合、これらは、特に、6〜12個の環炭素原子を有するアリール基である。
【0016】
R’におけるアラルキルは、最大14個の炭素原子、好ましくは、その環では6〜10個のC原子、好ましくは、そのアルキル鎖では1〜4個の炭素原子を含むことができるアラルキル基を意味するものと理解しなければならない。可能なアラルキル残基は、例えば、ベンジル、フェニルエチル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、フリルメチル、チエニルエチル又はピリジルプロピルである。環は、単一又は複合的に、ハロゲン、OH、O−アルキル、COH、CO−アルキル、NH、N、CN、C−C20アルキル、C−C20アシル又はC−C20アシルオキシ基で置換されてもよい。
【0017】
アルコキシ(O−アルキル)に言及される場合、これらは、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基である。アルコキシは、特に、メトキシ、エトキシ及びプロポキシであってもよい。
【0018】
アシル(CO−アルキル)に言及される場合、これらは、1〜20個の炭素原子を有するアシル基である。アシルは、特に、ホルミル、アセチル、プロピノニル及びブチリルであってもよい。
【0019】
アシルオキシ(O−CO−アルキル)に言及される場合、これらは、1〜20個の炭素原子を有するアシルオキシ基である。アシルオキシは、特に、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ及びブチリルオキシであってもよい。
【0020】
ハロゲンは、フッ素、塩素又は臭素を意味する。これらのうち、塩素が好ましい。
【0021】
本発明は、一般化学式I:
【0022】
【化1】

【0023】
を有する15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体に関する。
【0024】
式中、
Zは、酸素、2つの水素原子、NOR’、及びNNHSOR’を含む群から選択され、ここで、R’は、水素、C−C10アルキル、アリール、又はC−C20アラルキルであり;
は、水素及びハロゲンを含む群から選択され;
6a、R6bは、各々、相互に独立して、水素、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択され、又は一緒になって、メチレン若しくは1,2−エタンジイルを形成し、及び
は、水素、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択されるか、あるいは
6a、Rは、一緒になって、酸素若しくはメチレン基を含むか、又は除外され、CとCとの間で二重結合を形成し、及び
6bは、水素、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択され;そして
18は、水素及びC−Cアルキルを含む群から選択される。
【0025】
さらに、本発明はまた、本発明に係る誘導体の溶媒和物、水和物及び塩に関し、これらの誘導体の全ての結晶変態及び全ての立体異性体を含む。
【0026】
本発明の好ましい態様によれば、Zは、酸素、NOR’及びNNHSOR’を含む群から選択される。
【0027】
本発明の更なる好ましい態様によれば、Zは酸素を表す。
【0028】
本発明の更なる好ましい態様によれば、Rは、水素及び塩素を含む群から選択される。
【0029】
本発明の更なる好ましい態様によれば、R6a及びR6bは、一緒になって、1,2−エタンジイルを形成するか、又は各々水素である。
【0030】
本発明の更なる好ましい態様によれば、Rは、水素、メチル、エチル及びビニルを含む群から選択される。
【0031】
本発明の更なる好ましい態様によれば、R6a及びRは、一緒になって、メチレン基を含む。
【0032】
本発明の更なる好ましい態様によれば、R6a及びRは除外され、CとCとの間で二重結合を形成する。
【0033】
本発明の更なる好ましい態様によれば、R18は、水素及びメチルを含む群から選択される。
【0034】
特に好ましいのは、一般化学式I中、
Zが、酸素又はNOR’であり、ここで、R’は、水素、C−Cアルキル、アリール、又はC−C12アラルキルであり、
が、水素又はハロゲンであり、
並びに、さらに、
6a、R6bが、各々、相互に独立して、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、及びC−Cアルキニルを含む群から選択され、又は一緒になって、メチレン若しくは1,2−エタンジイルを形成し、及び
が、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−Cアルケニル、又はC−Cアルキニルであるか、あるいは
6a、Rが、一緒になって、メチレン基を含むか、又は除外され、CとCとの間で二重結合を形成し、及び
6bが、水素、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、又はC−Cアルキニルであり;そして
18が、水素又はC−Cアルキルである、化合物であり、
ここで、この場合、また、本発明に係る誘導体の溶媒和物、水和物及び塩が含まれ、これらの誘導体の全ての結晶変態及び全ての立体異性体が含まれる。
【0035】
また、特に好ましいのは、一般化学式I中:
Zが、酸素又はNOR’であり、ここで、R’は水素又はC−Cアルキルであり、
が、水素、塩素又は臭素であり、
並びに、さらに、
6a、R6bが、各々、相互に独立して、水素、C−Cアルキル、及びC−Cアルケニルを含む群から選択され、又は一緒になって、メチレン若しくは1,2−エタンジイルを形成し、及び
が、水素、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、又はC−Cアルケニルであるか、あるいは
6a、Rが、一緒になって、メチレン基を含むか、又は除外され、CとCとの間で二重結合を形成し、及び
6bが、水素、C−Cアルキル、又はC−Cアルケニルであり;そして
18が、水素又はメチルである、化合物であり、
ここで、この場合、また、本発明に係る誘導体の溶媒和物、水和物及び塩が含まれ、これらの誘導体の全ての結晶変態及び全ての立体異性体が含まれる。
【0036】
このようにして、また、一般化学式Iを有する化合物の、ラセミ体を含む全ての可能な立体異性体及び異性体混合物を明確に含む。基本のステロイド骨格上の規定の置換基の各々は、α及びβ位置の両方で存在することができる。さらに、二重結合を含み、その場合、その二重結合が、各炭素原子で水素でない少なくとも1つの置換基を有する基本のステロイド骨格はE、さらにZ立体構造で存在してもよい。その骨格の2つの隣接する炭素原子に結合した基、例えば、酸素原子、メチレン又は1,2−エタンジイルは、α,α位置、又はβ,β位置のいずれかで結合される。
【0037】
また、一般化学式Iを有する化合物の全ての結晶変態は明確に含まれる。
【0038】
また、溶媒和物、特に水和物の形態である本発明に係る誘導体も明確に含まれ、その場合、したがって、本発明に係る化合物は、本発明に係る化合物の結晶格子の構造要素として、極性溶媒、特に水を含む。極性溶媒、特に水は、化学量論の又はさらには非化学量論的比率で存在することができる。化学量論的溶媒及び水和物もまた、ヘミ−、(セミ−)、モノ−、セスキ−、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−などの溶媒和物又は水和物と呼ばれる。
【0039】
酸性基が存在する場合、有機塩基及び無機塩基の生理学的適合性塩が、塩として適切であり、例えば、易溶性のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、N−メチル−グルタミン、D−メチル−グルカミン、エチル−グルカミン、リジン、1,6−ヘキサジアミン、エタノールアミン、グルコサミン、サルコシン、セリノール、トリス−ヒドロキシ−メチル−アミノメタン、アミノプロパンジオール、Sovak塩基及び1−アミノ−2,3,4−ブタントリオールの塩が挙げられる。塩基性機能が存在する場合、有機酸及び無機酸の生理学的適合性塩、例えば塩酸、硫酸、リン酸、クエン酸、酒石酸などの塩が適切である。
【0040】
本発明に係る化合物及び誘導体は、良好なプロゲステロン活性を有することが見出された。さらに、本発明に係るいくつかの興味深い化合物は、鉱質コルチコイド受容体と相互作用し、拮抗作用を媒介することができる。さらに、本発明に係る化合物は、アンドロゲン受容体に対して、中程度から僅かなアンドロゲン活性を示す。大部分の該化合物の更なる特性は、プロゲステロン受容体へ、及び鉱質コルチコイド受容体へのこれらの化合物の結合が相互に相対的に均衡化されることにあり、その結果、それらを用いて、鉱質コルチコイド受容体に対する結合能力に対するプロゲステロン受容体に対する結合能の比率は、ドロスピレノンを用いた場合よりも低い。このようにして、所定のプロゲステロン作用を有するこれらの化合物の抗鉱質コルチコイド作用は、ドロスピレノンよりも小さい。本発明に係る所定の化合物の投薬量は、そのプロゲステロン作用を基準にして確立される場合、この投薬量でのこの化合物の抗鉱質コルチコイド作用はドロスピレノンよりも小さい。
【0041】
以下に命名された化合物が特に好ましい(後述される合成例も参照されたい):
【0042】
【表1】

【0043】
【表2】

【0044】
【表3】

【0045】
【表4】

【0046】
【表5】

【0047】
【表6】

【0048】
【表7】

【0049】
【表8】

【0050】
【表9】

【0051】
それらのプロゲステロン活性のため、一般化学式Iを有する新規化合物は、避妊のための薬物において、単独で又はエストロゲンと併用して使用されてもよい。
【0052】
したがって、本発明に係る誘導体は、特に、経口避妊のための薬物を製造するため、並びに閉経前、閉経期及び閉経後の障害を治療するために適切であり、ホルモン補充療法(HRT)のための製剤に使用することを含む。
【0053】
それらの好適な活性プロフィールのため、本発明に係る誘導体はまた、頭痛、憂鬱気分、保水及び乳房痛などの月経前の障害の治療に特に適している。
【0054】
プロゲステロン、好ましくはさらに抗鉱質コルチコイド、及び中程度から僅かなアンドロゲン活性を有する薬物を製造するための本発明に係る誘導体の使用が特に好ましい。
【0055】
本発明に係る誘導を用いた治療は、好ましくは、ヒトで行われるが、また、例えばイヌ及びネコなどの関連哺乳動物種において行われてもよい。
【0056】
本発明に係る誘導体の薬物としての使用に関して、これらは、少なくとも1つの適切な医薬として無害な添加物、例えば担体と組み合わせられる。添加物は、例えば、非経口、特に経口投与に適している。これらは、医薬として適切な有機又は無機添加物、例えば、水、ゼラチン、アラビアガム、ラクトース、スターチ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレングリコールなどが挙げられる。薬物は固体形態、例えば、錠剤、被覆錠剤、坐薬若しくはカプセル、又は液体形態、例えば、溶液、懸濁液若しくは乳液であってもよい。さらに、それらは、任意に、添加物、例えば、保存剤、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧を変更するための塩又はバッファーを含む。非経口では、油性溶液、例えば、ゴマ油、ヒマシ油及び綿実油が特に適している。溶解性を高めるために、安定化剤、例えば、安息香酸ベンジル又はベンジルアルコールが添加されてもよい。また、本発明の誘導体を経皮システムに組込み、それにより、誘導体を経皮的に投与することができる。経口投与では、特に錠剤、被覆錠剤、カプセル、ピル、懸濁液又は溶液が適している。
【0057】
投与経路の更なる例には、膣内投与又は子宮内投与が挙げられる。これは、生理学的に寛容された溶液、例えば、適切な可溶化剤、分散剤又は乳化剤の有無による水性又は油性溶液を用いて可能である。適切な油の例には、ピーナッツ油、綿実油、ヒマシ油又はゴマ油が挙げられる。選択は、それに限定されない。
【0058】
膣内又は子宮内投与では、特定のシステム、例えば、膣内システム(例えば、膣リング、VRS)、又は子宮内システム(IUS)を用いることができ、それらは、長期(例えば、1、2、3、4又は5年)にわたり、リザーバーから本発明の活性物質を放出する。
【0059】
言及することができる子宮内システムの代表例はMIRENA(登録商標)である。これは、T形のレボノルゲストレル放出子宮内システム(Bayer Scheing Pharma AG社製)である。
【0060】
さらに、投与は、例えば、生分解性ポリマー又は合成シリコーンポリマーなどの不活性な担体材料で構成される移植されたデポーシステムを介しても可能である。これらのデポーシステムは、長期間(例えば、3カ月〜3年間)にわたり制御されたやり方で有効成分を放出し、皮下に移植される。
【0061】
避妊調製物における本発明に係る誘導体の投薬量は、1日あたり0.01〜10mgであることが必要である。閉経前の障害の治療における毎日の投薬量は、約0.1〜20mgである。避妊調製物、及び閉経前の障害を治療するための薬物における本発明に係るプロゲステロン調製物は、好ましくは経口投与される。毎日の投薬量は、好ましくは1回投薬で投与される。前述の投薬量は、経口投薬形態に関連している。デポー製剤の使用に関して、適切な投薬量は、前述の経口投薬量に等しく、上述されるデポーシステムから日ごとに連続して放出され、長期間使用される。
【0062】
デポー製剤、例えば、IUSは、1日あたり、一般式1の化合物を0.005〜10mgの量で放出する。
【0063】
避妊製剤におけるプロゲステロン及びエストロゲン活性物質成分は、好ましくは、ともに経口投与される。毎日の投薬量は、好ましくは1回投薬で投与される。
【0064】
エストロゲンとして、合成エストロゲン、好ましくはエチニルエストラジオール、またメストラノール、及び天然のエストロゲン(フィトエストロゲンを含む)は任意である。
【0065】
エストロゲンは、0.01〜0.04mgのエチニルエストラジオールの薬理作用に対応する毎日の量で投与される。この量は、経口投与形態に関連する。異なる投与経路が選ばれる場合、前述の経口投薬量に等しい適切な投薬量が使用されるべきである。
【0066】
閉経前、閉経期及び閉経後の障害の治療、並びにホルモン補充療法のための薬物中のエストロゲンとして、最初かつ第1の天然エストロゲンが使用され、とりわけ、エストラジオール、またエストラジオールのエステル、例えば、吉草酸エストラジオール、又は他にはコンジュゲートされたエストロゲン(CEE=コンジュゲートされたウマエストロゲン)が挙げられる。
【0067】
本発明に係る化合物のプロゲステロン、抗鉱質コルチコイド及びアンドロゲン又は抗アンドロゲン作用は以下の方法によって調べられた。
【0068】
1.プロゲステロン受容体結合試験:
プロゲステロン受容体発現昆虫細胞(Hi5)由来の細胞質ゾルを用いて、プロゲステロン受容体への競合結合能力は、受容体からの参照物質としてのH−プロゲステロンを置き換える能力として決定された。化合物がプロゲステロンに対応する親和性を有する場合、これは、1の競合因子(CF)に対応する。1より大きいCF値は、プロゲステロン受容体への低親和性によって特徴付けられ、1未満のCF値は高親和性によって特徴付けられる。
【0069】
2.鉱質コルチコイド受容体結合試験:
1に類似して試験を行ったが、以下の改変を有する:鉱質コルチコイド受容体を発現する昆虫細胞(Hi5)由来のサイトゾルを使用し、参照物質はH−アルドステロンであった。
【0070】
3.アンドロゲン受容体結合試験:
1に類似して試験を行ったが、以下の改変を有する:アンドロゲンを発現する昆虫細胞(Hi5)由来のサイトゾルを使用し、参照物質はH−テストステロンであった。
【0071】
結合試験の結果、並びに競合因子CF(PR)及びCR(MR)の比率を表1に再現し、そこでは、参照物質Aとしてのドロスピレノンの受容体結合値も比較として記載される。
【0072】
4.トランス活性試験によるプロゲステロン活性の測定:
このアッセイに使用される細胞の培養について、10%FCS(Biochem,S0115,Lot #615B)、4mM L−グルタミン、1%ペニシリン/ストレプトマイシン、1mg/ml G418及び0.5μg/mlピューロマイシンを含むDMEM(ダルベッコ変法イーグル培地:4500mg/mlグルコース;PAA、#E15−009)を培地として使用した。
【0073】
受容体細胞株(PRリガンド結合ドメインとGal4トランス活性ドメインからの融合タンパク質、並びにGal4応答性プロモーターの制御下にあるルシフェラーゼを含むレポーター構築物で安定にトランスフェクトされたCHO K1細胞)を、各々96ウェルを有する白色不透明の組織培養プレート(Perkin Elmer、#P12−106−017)のウェルあたり4×10細胞で培養し、3%DCC−FCS(活性炭処理された血清、血清に含まれる妨害成分を除去するため)を含む培地で維持した。試験されるべき化合物を8時間後に添加し、細胞は、化合物とともに16時間インキュベートされた。インキュベーションの終了時に、エフェクターを含む培地を除去し、溶解バッファーと置換した。ルシフェラーゼアッセイ基質(Promega、#E1501)を添加後、次に、96ウェルのプレートをマイクロプレートルミノメーター(Pherastar、BMG labtech)に導入し、ルミネッセンスを測定した。IC50値は、用量−反応関係を計算するためのソフトウェアを用いて評価された。実験結果、及び参照物質Aとしてのドロスピレノンの対応結果を比較のために表2に示す。
【0074】
5.トランス活性試験による抗鉱質コルチコイド作用の測定:
試験物質の抗鉱質コルチコイド甲子の測定は、上述されるトランス活性試験に類似して行われた。
【0075】
以下の変更を行った:ここでは、レポーター細胞(MDCK細胞)を使用し、これは、ヒト鉱質コルチコイド受容体を発現し、一時的に、ステロイドホルモン応答性プロモーターの制御下にあるルシフェラーゼを含むレポーター構築物を含む。
【0076】
アッセイのために使用される細胞の培養について、100Uペニシリン/0.1mg/mlストレプトマイシン(PAA、Cat.:P11−010)、4mM L−グルタミン(PAA、Cat.:M11−004)、及びウシ胎児血清(BIO Witthaker、Cat.:DE14−801F)を含むDEMEイーグルMEM(PAA、Cat.:E15−025)を培地として使用した。
【0077】
抗鉱質コルチコイド活性の測定のために、1nMアルドステロン(SIGMA、A−6628、Lot 22H4033)を細胞に添加し、レポーター遺伝子のほぼ最大の刺激を達成した。その効果の阻害は、その基質の抗鉱質コルチコイドの拮抗作用を示した(表2;比較のためのドロスピレノン(A)についての対応値)。
【0078】
6.トランス活性試験によるアンドロゲン/抗アンドロゲン活性の測定:
試験基質のアンドロゲン/抗アンドロゲン活性の測定は、上述されるトランス活性試験に類似して行われた。
【0079】
以下の変更を行った:ここでは、アンドロゲン受容体を発現し、ステロイドホルモン応答性プロモーターの制御下にあるルシフェラーゼを含むレポーター構築物を発現するレポーター細胞株(PC3細胞)を使用した。
【0080】
このアッセイに使用される細胞の培養について、フェノールレッドを含まない培地RPMI培地(PAA、#E15−49)であって、100Uペニシリン/0.1mg/mlストレプトマイシン(PAA、Cat.:P11−010)、4mM L−グルタミン(PAA、Cat.:M11−004)及びウシ胎児血清(BIO Witthaker、Cat.:DE14−801F)を含む培地を使用した。
【0081】
抗アンドロゲン活性の測定のため、0.05n R1881を細胞に添加し、レポーター遺伝子のほぼ最大刺激を達成した。この効果の阻害は、基質のアンドロゲン拮抗作用を示した(表2;比較のためのドロスピレノン(A)についての対応値)。
【0082】
開始化合物の調製を記載しない限り、これらは、当業者に既知であるか、又は本明細書に記載された既知の化合物若しくはプロセスに類似して調製可能である。異性体混合物は、通常の方法、例えば、結晶化、クロマトグラフィー又は塩形成によって個々の化合物に分別可能である。塩の調製は、通常のやり方で行い、一般化学式Iを有する化合物の溶液を等量又は過剰量の塩基若しくは酸(場合により、任意に溶液中で)で処理することによる。必要に応じて、通常のやり方で沈殿を分別するか、又は溶液を後処理する。
【0083】
一般化学式Iを有する化合物の調製は、一般化学式1を有する化合物から開始して(スキーム2)、スキーム1に記載のプロセスによって行われる。ここで、R、R6a、R6b、R、R18及びZは、前述の意味を有し、そして、
5及び5のR、Rは、一緒になって、酸素又はメチレン基を含み、
Uは、酸素、2つのアルコキシ基OR19又はC−C10アルキレン−α,ω−ジオキシ基であり、直鎖状又は分岐状であってもよく、ここで、R19は、C−C20アルキル残基を表し、
20は、C−C20アルキル残基であり、
Xは、NR21a21b基又はアルコキシ基OR22であり、
21a、R21bは、各々、相互に独立して、水素及びC−C10アルキルを含む基から選択されるか、又は一緒になって、C−C10α,ω−アルキレン基を形成し、直鎖状又は分岐状であってもよく、そして、
22は、C−C20アルキル残基である。
【0084】
スキーム1における化合物2及び3は、CとC又はCとC10の間に二重結合を有し、さらに、CとC又はCとCの間に二重結合を有する。
【0085】
スキーム1における化合物7及び9は、CとC又はCとC又はCとC10の間に二重結合を有する。
【0086】
当業者にとって、合成変換の記載において、通常、必要に応じて、ステロイド骨格上に存在する他の機能性基が適切な形態で保護されることが推測される。
【0087】
一般化学式4、13又は18を有する化合物の形成を伴う6,7の二重結合の導入は、それぞれ3,5ジエノールエーテル3、12又は17の臭素化を介して、その後、臭化水素の除去によって達成される(例えば、J.Fried,J.A.Edwards,Organic Reactions in Steroid Chemistry,von Nostrand Reinhold Company 1972,S.265−374を参照されたい)。
【0088】
化合物3、12又は17のジエノールエーテル臭素化は、例えば、Steroids 1,233(1963)の手法に類似して達成され得る。一般化学式4、13又は18を有する化合物の形成を伴う臭化水素の除去は、ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒中で、例えばLiBr又はLi2CO3などの塩基性試薬とともに6−ブロモ化合物を50〜120℃で加熱するか、又は他には、コリジン又はルチジンなどの溶媒中で6−ブロモ化合物を加熱することによって達成される。
【0089】
置換基Rの導入は、例えば、一般化学式6、11、13、14、16又は18を有する化合物から開始して、アルカリ条件下で過酸化水素を用いて4,5二重結合をエポキシ化し、及び適切な溶媒中で一般化学式H−R(ここで、Rは、ハロゲン原子、好ましくは塩素又は臭素であり得る)を用いて、形成されるエポキシドと酸を反応させることによって達成することができる。Rが臭素である化合物は、例えば、ヨウ化銅(I)の存在下、ジメチルホルムアミド中のメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルホニル)アセテートを用いて、Rがフッ素である化合物に変換することができる。あるいは、一般化学式6、11、13、14、16又は18を有する化合物から出発して、ハロゲンは、適切な塩基、例えば、ピリジンの存在下、塩化スルフリル又は臭化スルフリルと反応させることによって、直接導入することができ、この場合、Rは、塩素又は臭素を意味する。
【0090】
化合物4は、既知のプロセス、例えば、ジメチルスルホキソニウム・メチリド(例えば、DE−A1183500、DE−A29222500、EP−A0019690、US−A4、291、029;J.Am.Chem.Soc.84,867(1962))を用いて、6,7二重結合をメチル化することによって、化合物5(R、Rは一緒になってメチレン基である)に変換され、それによって、α及びβ異性体の混合物が得られ、それらは、例えば、クロマトグラフィーによって、個々の異性体に分別可能である。
【0091】
タイプ5の化合物は、記載されている手法に類似した試薬を用いて、実施例に記載されているように、又はこれらの手法に類似して得ることができる。
【0092】
化合物18(R6a、R6bは一緒になって、1,2−エタンジイルを含む)の合成は、化合物11又は14から開始し、最初に、3−アミノ−3,5−ジエン誘導体15(X=NR21a21b)に変換される。アルコール溶液中でホルマリンと反応させて、6−ヒドロキシメチレン誘導体16(R=ヒドロキシメチレン)を得る。ヒドロキシ基を離脱基(例えば、メシレート、トシレート又はさらにベンゾエート)に変換後、化合物18は、例えば、ジメチルスルホキシドなどの適切な溶媒中で、例えば、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコラートなどの塩基を使用して、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムと反応させることによって調製することができる。
【0093】
6−メチレン基の導入について、化合物16(R=ヒドロキシメチレン)は、例えば、ジオキサン/水中の塩酸を用いて脱水可能である。化合物18(R6a、R6bは一緒になって、1,2−エタンジイルである)はまた、ヒドロキシ基を離脱基(例えば、メシレート、トシレート又はさらにベンゾエート)に変換後に作成可能である(DE−A3402329、EP−A0150157、US−A4、584、288;J.Med.Chem.34,2464(1991)を参照されたい)。
【0094】
6−メチレン化合物18の製造のための更なる可能性は、例えば、クロロホルムなどの適切な溶媒中のオキシ塩化リン又は五塩化リンを用いて、酢酸ナトリウムの存在下、化合物16(R=水素)などの4(5)不飽和3−ケトンとホルムアルデヒドのアセタールを直接反応させることにある(例えば、K.Annen,H.Hofmeister,H.Laurent and R.Wiechert,Synthesis 34(1982)を参照されたい)。
【0095】
6−メチレン化合物は、一般化学式18を有する化合物の製造に用いることができ、ここで、R6aはメチルに等しく、R6b及びRは除外されて、CとCの間で二重結合を形成する。
【0096】
このため、例えば、Tetrahedron 21,1619(1965)に記載のプロセスを用いることができ、ここで、二重結合の異性化は、水素とともに、又は少量のシクロヘキセンとともに加熱することによる、のいずれかで調製された、5%のパラジウム炭触媒とともに、エタノール中の6−メチレン化合物を加熱することによって達成される。また、異性化は、少量のシクロヘキセンを反応混合物に添加する場合に、前処理されていない触媒を用いて達成することができる。少ない割合の水素化生成物の形成は、過剰の酢酸ナトリウムの添加によって妨げることができる。
【0097】
あるいは、化合物17(X=OR22)は、準備段階として使用可能である。6−メチル−4,6−ジエン−3−オン誘導体の直接的な製造が記載されている(K.Annen,H.Hofmeister,H.Laurent and R.Wiechert,Lieb.Ann.712(1983)を参照されたい)。
【0098】
化合物18(ここで、R6bはα−メチル基(function)を表す)は、適切な条件下で、水素化によって6−メチレン化合物(18:R6a、R6bは一緒なってメチレンである)から調製することができる。最良の結果(エキソメチレン基の選択的水素化)は、移動水素化によって達成される(J.Chem.Soc.3578(1954))。6−メチレン誘導体18が適切な溶媒(例えば、エタノール)中で、ヒドリドドナー、例えば、シクロヘキセンの存在下で加熱される場合、6α−メチル誘導体は非常に良い収率で得られる。小さな割合の6β−メチル化合物は酸によって異性化され得る(Tetrahedron 1619(1965))。
【0099】
6β−メチル化合物の計画的な調製も可能である。このため、例えば、化合物16などの4−エン−3−オンは、例えば、p−トルエンスルホン酸などの触媒量の酸の存在下、クロロメタン中のエチレングリコール及びトリメチルオルトホルメートを用いて、対応する3−ケタールに変換される。このケタール化中に、位置Cの二重結合が異性化する。この5の二重結合の選択的エポキシ化は、例えば、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で例えば、m−クロロ過安息香酸などの有機過酸の使用によって達成される。これに代えて、エポキシ化はまた、例えば、ヘキサクロロアセトン又は3−ニトロトリフルオロアセトフェノンの存在下で過酸化水素を用いて達成することができる。形成される5,6αエポキシドは、適切なアルキルマグネシウムハロゲン化物又はアルキルリチウム化合物を使用することによって、軸方向に開くことができる。このようにして、5α−ヒドロキシ−6β−アルキル化合物が得られる。3−ケト保護基の切断は、弱酸性条件(酢酸又は4N塩酸、0℃)下での処理を通じて5α−ヒドロキシ基(function)を保持しながら達成され得る。例えば、希釈水酸化ナトリウム水溶液を用いた5α−ヒドロキシ基(function)の簡単な除去により、β位置に6−アルキル基を有する3−ケト−4−オン化合物を得る。この代わりに、より激しい条件下でのケタール切断(水性の塩酸又は別の強酸を用いる)は、対応する6αアルキル化合物を与える。
【0100】
一般化学式14を有する化合物を伴う7−アルキル、7−アルケニル又は7−アルキニル基の導入により、銅塩の添加による一般化学式13を有する予備段階に対応する有機金属化合物の1,6−付加によって達成される。二価金属、例えば、マグネシウム及び亜鉛が好ましく、塩素、臭素及び要素が対イオンとして好ましい。一価又は二価の銅化合物、例えば、塩化銅、臭化銅又は酢酸銅は、銅塩として適切である。この反応は、不活性な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル又はジクロロメタン中で起こる。
【0101】
得られる化合物6、11、13、14、16、18又は20(ここで、Zは、酸素原子を表す)は、第3級アミンの存在下、−20℃〜+40℃の温度でヒドロキシルアミン塩酸塩、アルキルオキシアミン塩酸塩又はスルホニルヒドラジンとの反応によって、それらの対応するE/Z配置のオキシム又はスルホニルヒドラゾンに変換され得る(一般式Iでは、ZはNOR’又はNNHSOR’を意味する)。適切な第3級塩基は、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)及び1,5−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−5−エン(DBU)であり、ピリジンが好ましい。類似したプロセスは、例えば、ドロスピレノンの対応する3−オキシイミノ誘導体の製造については、WO98/24801に記載されている。
【0102】
一般化学式Iを有する最終生成物(Zは2つの水素原子を意味する)の製造について、3−オキソ基は、例えば、DE−A2805490に記載される手法によって、例えば、一般化学式6、11、13、14、16、18又は20の1つを有する化合物の、適切な予備段階の3−ケト化合物のチオケタールを還元開裂することによって除去することができる。
【0103】
一般化学式6又は11の1つを有する化合物のスピロエーテルの形成は、対応する17−ヒドロキシプロペニル化合物5又は10から出発して、第1のヒドロキシ基を脱離基に変換し、その後、分子内置換によって達成される。ハロゲン原子、例えば、塩素、臭素又は要素、及びさらにはアルキル−、アリール−又はアラルキルスルホネート、例えば、メタンスルホネート、フェニルスルホネート、トリルスルホネート、トリフルオロメタンスルホネート及びノナフルオロブタンスルホネートは、脱離基として適切である。スピロエーテルへの分子内環化は、適切な塩基、例えば、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピリジン、水素化ナトリウム、ナトリウム・ヘキサメチルジシラザン、カリウム・ヘキサメチルジシラザン、カリウム・tert−ブタノレート又はn−ブチルリチウムを用いて、第3級ヒドロキシ基の脱プロトン化によって達成され得る。1つの反応容器内で、直接的な分子内環化を用いた脱離基の導入を可能にするそれらの方法及び受験が好ましい。
【0104】
【化2】

【0105】
【化3】

【0106】
【化4】

【0107】
各場合のスキーム2における化合物1は、CとCの間、又はCとC10の間に二重結合を有し、さらに、CとCとの間、又はCとCの間に二重結合を有する。
【0108】
【化5】

【0109】
下記の実施例は、本発明を示される実施例に限定することなしに、本発明をより詳細に説明するために使用される。
【実施例】
【0110】
実施例1:(スピロエーテル形成)
6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0111】
【化6】

【0112】
4.76mlジクロロメタン中の実施例1aにより調製された化合物Aの88.5mg野溶液を3℃で346μlトリエチルアミン、120mgのp−塩化トルエンスルホニルで処理し、23℃に加温し、15時間撹拌する。これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合わせた有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させる。ろ過及び溶媒除去後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。41.1gの表題化合物を単離する。
【0113】
【化7】

【0114】
実施例1a:(コーリーシクロプロパン化)
6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−18−メチル−17β−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オン(A)、及び6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−18−メチル−17β−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0115】
【化8】

【0116】
373mlジメチルスルホキシド中の16.8gのヨウ化スルホキソニウムの溶液は、ホワイトオイル中の水酸化ナトリウムの55%懸濁液を用いて、23℃で分割して処理される。これをさらに2時間撹拌し、実施例1bで精製される化合物の10.6gで処理する、さらに2.5h反応される。これを水に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒除去後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製及び分別する。15.1gの表題化合物Aと1.01gの表題化合物Bを単離する。
【0117】
実施例1b:(ジエノン形成)
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−4,6−ジエン−3−オン
【0118】
【化9】

【0119】
125ml中の実施例1cで調製される化合物の10.4gの溶液を3℃で1.03gの酢酸溶液、10mlの水で処理し、全体で4.23gのジブロモヒダントインで分割して処理する。30分後、これを3.91gの臭化リチウム、及び3.42gの炭酸リチウムで処理し、浴槽温度100℃で3時間加熱する。これを水に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出する。合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒除去後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。6.35gの表題化合物を単離する。
【0120】
実施例1c:(リンドラー水素化)
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−3−メトキシ−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキエストラ−3,5−ジエン
【0121】
【化10】

【0122】
1.5lのテトラヒドロフラン中の実施例1dで調製される化合物の75gの溶液を100mlのピリジン及び硫酸バリウム上の5gのパラジウムで処理し、1気圧の水素で水素化する。これをCelite上でろ過し、濃縮後、75.7gの表題化合物を単離し、精製せずにさらに反応させる。
【0123】
実施例1d:(ヒドロキシプロピン付加)
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロピン−1’−イル)−3−メトキシ−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−3,5−ジエン
【0124】
【化11】

【0125】
1lのテトラヒドロフラン中の83mlの2−プロピン−1−オールの溶液を−78℃で、ヘキサン中の2.5モーラーのブチルリチウム溶液で処理する。30分後、0.5lのテトラヒドロフラン中の90gの3−メトキシ−18−メチル−15β,16β−メチレン−エストラ−3,5−ジエン−17−オンの溶液を滴下して添加し、混合物を23℃に加温し、さらに3時間撹拌する。これを飽和した氷冷の塩化アンモニウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を結晶によって精製する。90.3gの表題化合物を単離する。
【0126】
実施例2
6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0127】
【化12】

【0128】
実施例1と類似して、実施例1aで調製される114mgの化合物Bを反応させ、処理及び精製後、43mgの表題化合物を単離する。
【0129】
【化13】

【0130】
実施例3:
18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
【0131】
【化14】

【0132】
実施例1に類似して、実施例1aで調製される4.67の化合物を反応させ、処理及び精製後、3.66gの表題化合物を単離する。
【0133】
【化15】

【0134】
実施例4:(1,6−付加)
7α,18−ビスメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β,18−ビスメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0135】
【化16】

【0136】
テトラヒドロフラン中の塩化メチレンマグネシウムの3モーラー溶液の1.24mlを、−30℃に冷却した5mlのテトラヒドロフラン中の塩化銅(I)の30mgの懸濁液に滴下して添加し、混合物をさらに10分間撹拌する。−25℃に冷却し、5mlのテトラヒドロフラン中の実施例3で調製される500mgの化合物にこの溶液を滴下して添加する。1分後、これを1N塩酸に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。267mgの表題化合物Aを単離し、さらに未精製混合物を単離し、ある量の表題化合物Bを含む。
【0137】
【化17】

【0138】
実施例5:
7α−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0139】
【化18】

【0140】
実施例4に類似して、実施例3で調製される300mgの化合物を塩化エチレンマグネシウムを用いて反応し、処理及び精製後、26mgの表題化合物A及び26mgの表題化合物Bを単離する。
【0141】
【化19】

【0142】
実施例6:
7α−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0143】
【化20】

【0144】
実施例4に類似して、実施例3で調製される200mgの化合物を塩化ビニルマグネシウムを用いて反応し、処理及び精製後、32mgの表題化合物Aを単離し、さらに未精製混合物を単離し、ある量の表題化合物Bを含む。
【0145】
【化21】

【0146】
実施例7:
7α−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0147】
【化22】

【0148】
実施例4に類似して、実施例3で調製される200mgの化合物を臭化シクロプロピルマグネシウムを用いて反応し、処理及び精製後、17mgの表題化合物Aを単離し、さらに未精製混合物を単離し、ある量の表題化合物Bを含む。
【0149】
【化23】

【0150】
実施例8:
15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0151】
【化24】

【0152】
実施例1に類似して、実施例8aで調製される5gの化合物を反応し、処理及び精製後、3.37gmgの表題化合物を単離する。
【0153】
【化25】

【0154】
実施例8a:(シュウ酸を用いたジエノールエーテルからのエノン形成)
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロピン−1’−イル)−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オン
【0155】
【化26】

【0156】
30mlのアセトン及び30mlの水中の実施例8bで調製される5.0gの化合物の懸濁液をシュウ酸の飽和水溶液50mlで処理し、30mlのメタノール及び50mlのテトラヒドロフランを添加し、混合物を5時間23℃で撹拌する。これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ、酢酸エチルで数回抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。4.26gの表題化合物を単離する。
【0157】
実施例8b:17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−3−メトキシ−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−3,5−ジエン
【0158】
【化27】

【0159】
実施例1cと類似して、実施例8cで調製される23.8gの化合物を反応させ、処理及び精製後、23.7gの表題化合物を単離する。
【0160】
実施例8c:17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロピン−1’−イル)−3−メトキシ−15β,16β−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−3,5−ジエン
【0161】
【化28】

【0162】
実施例1dに類似して、38gの3−メトキシ−15β,16β−メチレン−エストラ3,5−ジエン−17−オンを反応させ、処理及び精製後、39.2gの表題化合物を単離する。
【0163】
実施例9:(6−ヒドロキシメチル付加)
6β−ヒドロキシメチレン−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0164】
【化29】

【0165】
3mlトルエンと7mlエタノール中の実施例9aで調製される322mgの化合物の溶液を323μlの37%ホルムアルデヒド水溶液で処理し、15時間23℃で撹拌する。これを濃縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製する。80mgの表題化合物を単離する。
【0166】
【化30】

【0167】
実施例9a:(6−アルキル化のためのジエンアミン)
18−メチル−15β,16β−メチレン−3−ピロリジニル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−3,5−ジエン
【0168】
【化31】

【0169】
5mlメタノール中の実施例8で調製される500mgの化合物の溶液を282μlのピロリジンと反応させ、2時間、還流して加熱する。これを冷却し、沈殿をポンプでろ過し、次に、少量の冷メタノールで洗浄し、329mgの表題化合物を得る。これをさらに精製せずに反応させる。
【0170】
実施例10:(6−スピロシクロプロパン化)
6,6−(1,2−エタンジイル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0171】
【化32】

【0172】
98mgのヨウ化トリメチルスルホキソニウムを1.9mlのジメチルスルホキシドに溶解し、60%の水素化ナトリウム分散剤の17.8mgで処理し、2時間23℃で撹拌する。次に、実施例10aで調製される58mgの化合物の溶液を0.76mlのジメチルスルホキシドに滴下して添加し、さらに2時間23℃で撹拌する。これを水に注ぎ、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。15mgの表題化合物を単離する。
【0173】
【化33】

【0174】
実施例10a:(6−トシルオキシメチル)
18−メチル−15β,16β−メチレン−6β−(p−トリルスルホニルオキシメチル)−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0175】
【化34】

【0176】
11mlジクロロメタン中の実施例9で調製される245mgの化合物の溶液を1.1mlのトリエチルアミンと395mgのp−トルエンスルホニルクロリドで処理し、15時間23℃で撹拌する。これを飽和炭酸ナトリウム溶液に注ぎ、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を水及び飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。58mgの表題化合物を単離する。
【0177】
実施例11:
15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
【0178】
【化35】

【0179】
実施例1bに類似して、実施例11aで調製される2.5gの化合物を反応させ、処理及び精製後、884mgの表題化合物を単離する。
【0180】
【化36】

【0181】
実施例11a(ジエノールエーテル形成)
15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
【0182】
【化37】

【0183】
35mlの2、2−ジメトキシプロパン中の実施例8で調製される2.5gの化合物の溶液を290mgのピリジニウムp−トルエンスルホネートで処理し、3時間、還流下で加熱する。これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を精製せずにさらに反応する。2.6gの表題化合物を単離する。
【0184】
実施例12:
17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
【0185】
【化38】

【0186】
実施例1に類似して、実施例12aで調製される2.5gの化合物を反応させ、処理及び精製後、1.66gの表題化合物を単離する。
【0187】
【化39】

【0188】
実施例12a:
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−15α,16α−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−4−エン−3−オン
【0189】
【化40】

【0190】
15mlのアセトン中の実施例12bで調製される300mgの化合物の溶液を4N塩酸の0.83mlで処理し、1時間23℃で撹拌する。これを飽和炭酸水素カーボネート溶液に注ぎ、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。135mgの表題化合物を得る。
【0191】
実施例12b:
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−15α,16α−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−5−エン−3−オン−3−エチレンケタール及び17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロペン−1’−イル)−15α,16α−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−5(10)−エン−3−オン−3−エチレンケタール
【0192】
【化41】

【0193】
実施例1cに類似して、実施例12cで調製される300mgの化合物を反応させ、処理後、300mgの表題化合物を単離し、さらに精製せずに反応させる。
【0194】
実施例12c:
17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロピン−1’−イル)−15α,16α−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−5−エン−3−オン−3−エチレンケタール及び17α(Z)−(3’−ヒドロキシプロピン−1’−イル)−15α,16α−メチレン−17β−ヒドロキシエストラ−5(10)−エン−3−オン−3−エチレンケタール
【0195】
【化42】

【0196】
実施例1dに類似して、実施例12dで調製される278mgの化合物を反応させ、処理後、347mgの表題化合物を単離し、さらに精製せずに反応させる。
【0197】
実施例12d:
15α,16α−メチレン−エストラ−5−エン−3,17−ジオン−3−エチレンケタール及び15α,16α−メチレン−エストラ−5(10)−エン−3,17−ジオン−3−エチレンケタール
【0198】
【化43】

【0199】
32ml中の実施例12eで調製される1.06gの化合物の溶液を1スパチュラチップのモレキュラーシーブ4Å、700mgのN−メチルモルホリノ−N−オキシド、及び90mgのテトラブチルアンモニウムペルルテネートで処理され、23℃で約16時間撹拌する。これを濃縮し、残渣をクロマトグラフィーによって精製する。878mgの表題化合物を単離する。
【0200】
実施例12e:
15α,16α−メチレン−17α−ヒドロキシエストラ−5−エン−3−オン−3−エチレンケタール及び15α,16α−メチレン−17α−ヒドロキシエストラ−5(10)−エン−3−オン−3−エチレンケタール
【0201】
【化44】

【0202】
10mlテトラヒドロフラン中の実施例12fで調製される500mgの化合物を10mlのエチレングリコール及び4.4mgのp−トルエンスルホン酸水和物で処理し、23℃で2時間撹拌する。これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液に注ぎ、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣をクロマトグラフィーによって精製する。359mgの表題化合物を単離する。
【0203】
実施例f:3−メトキシ−15α,16α−メチレン−17α−ヒドロキシエストラ−2,5(10)−ジエン
【0204】
【化45】

【0205】
597mgのアンモニアを9.91gのリチウムを用いて−75℃で処理し、1.2lのテトラヒドロフラン中の実施例12gで調製される24.6gの化合物を1時間以内に滴下して添加する。これを720mlのエタノールで処理し、1時間後、−50℃に加温し、さらに2時間撹拌する。次に、600mlの水で処理し、23℃に加温し、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後、27.1gの表題化合物を単離し、さらに精製せずに反応させる。
【0206】
実施例12g:
3−メトキシ−15α,16α−メチレン−17α−ヒドロキシエストラ−1,3,5−(10)−トリエン
【0207】
【化46】

【0208】
900mlジエチルエーテル中の酢酸銅(II)の1.5gの懸濁液を亜鉛粉末86.6gで処理し、還流下、10分間加熱する。次に、これを11.7mlのジヨードメタンで処理し、さらに30分間、還流下で加熱する。100mlテトラヒドロフラン中の実施例12hで調製される37.6gの化合物の溶液を添加し、40時間かけて分割され、全体でさらに35mlのジヨードメタンを添加する。冷メタノールをCelite上でろ過し、ろ過物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を再結晶で精製する。24.6gの表題化合物を単離する。
【0209】
実施例12h:
3−メトキシ−17α−ヒドロキシエストラ−1,3,5(10),15−トトラエン
【0210】
【化47】

【0211】
1.1lのメタノール中の実施例12iで調製される96.3gの化合物の溶液を75.5gの炭酸カリウムで処理し、数回酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を再結晶で精製する。46gの表題化合物を単離する。
【0212】
実施例12i:
3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10),15−テトラエン−17−イル4−ニトロベンゾエート
【0213】
【化48】

【0214】
1.6lのテトラヒドロフラン中の43.9gの3−メトキシ−17β−ヒドロキシエストラ−1,3,5(10),15−テトラエンを121gのトリフェニルホスフィン、27.1gの4−ニトロ安息香酸、及び30.9mlのジイソプロピルアゾジカルボキシレートで処理し、23℃で2時間撹拌する。これを飽和塩化ナトリウム溶液で処理し、酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を1.2lのアセトンに取り上げ、冷却しながら30%過酸化水素水の80mlで処理し、20分後、冷却しながら、半濃縮のチオ硫酸ナトリウム溶液の600mlに注ぐ。これを酢酸エチルで抽出し、合わせた有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥する。ろ過及び溶媒蒸発後に得られる残渣を再結晶で精製する。52.5gの表題化合物を単離する。
【0215】
実施例13
17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
【0216】
【化49】

【0217】
実施例1bに類似して、実施例13aで調製された1.13gの化合物を反応させ、処理後、1.03gの表題化合物を単離する。
【0218】
【化50】

【0219】
実施例13a
【0220】
【化51】

【0221】
実施例11aに類似して、実施例12で調製される1.66gの化合物を反応させ、処理及び精製後、1.13gの表題化合物を単離する。
【0222】
実施例14:
7α−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0223】
【化52】

【0224】
実施例4に類似して、実施例13で調製される250mgの化合物を反応させ、処理及び精製後、130mgの表題化合物Aを単離し、さらに未精製混合物を単離し、ある量の表題化合物Bを含む。
【0225】
【化53】

【0226】
実施例15:
7α−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0227】
【化54】

【0228】
実施例4に類似して、実施例13で調製される250mgの化合物は、塩化エチルマグネシウムを用いて処理され、処理及び精製後、58mgの表題化合物A及び5.7mgの表題化合物Bが単離される。
【0229】
【化55】

【0230】
実施例16:
7α−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0231】
【化56】

【0232】
実施例4に類似して、実施例13で調製される250mgの化合物を塩化ビニルマグネシウムを用いて反応させ、処理及び精製後、21.4mgの表題化合物A及び4.1mgの表題化合物Bを単離する。
【0233】
【化57】

【0234】
実施例17:
7α−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(A)及び7β−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン(B)
【0235】
【化58】

【0236】
実施例4に類似して、実施例13で調製される250mgの化合物を臭化シクロプロピルマグネシウムを用いて反応させ、処理及び精製後、47mgの表題化合物A及び5.3mgの表題化合物Bを単離する。
【0237】
【化59】

【0238】
実施例18:
子宮内移植を可能にし、
所望の毎日の放出速度を確実にするポリマーメンブレンによって囲まれている、適切なポリマー−有効成分混合比である有効成分含有コアからなる生分解性ポリマー又は合成シリコーンポリマーで構成される不活性なデポーシステムは、ラット子宮の内腔に導入される。雌動物は、事前に去勢され、エストラジオールで3日間、前処理される。異なる長さ(5〜20mm)及び制限された直径(1.1〜2mmのインプラントは、異なる組織の種々のパラメータを基準にして、放出される有効成分の局所及び全身の月経前期効果を調査するために、ラット子宮内に4〜14日間保持される。以下のパラメータを測定する:1)子宮重量、組織学的に検出可能な上皮の高さ、及びプロゲストゲン調節マーカー遺伝子(例えば、IGFBP−1)の発現に基づく子宮に対する局所的月経前期効果;2)プロゲストゲン調節マーカー遺伝子(例えば、RankL)の発現に基づく乳腺に対する全身的月経前期効果;3)LHレベル(LHレベルのエストロゲン誘導増加の減少)に基づく下垂体に対する全身的月経前期効果。本発明の化合物は、MIRENA(登録商標)などのレボノルゲストレル含有デポーシステムと対応する治療に匹敵する、子宮内に有意な月経前期効果を示す。
【0239】
【表10】

【0240】
【表11】

【0241】
【表12】

【0242】
【表13】

【0243】
【表14】

【0244】
【表15】

【0245】
【表16】

【0246】
【表17】

【0247】
【表18】

【0248】
【表19】

【0249】
【表20】

【0250】
【表21】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般化学式I:
【化1】

(式中、
Zは、酸素、2つの水素原子、NOR’、及びNNHSOR’を含む群から選択され、ここで、R’は、水素、C−C10アルキル、アリール、又はC−C20アラルキルであり;及び
は、水素及びハロゲンを含む群から選択され;そして、さらに
6a、R6bは、各々、相互に独立して、水素、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択され、又は一緒になって、メチレン若しくは1,2−エタンジイルを形成し、及び
は、水素、C−C10アルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択されるか、あるいは
6a、Rは、一緒になって、酸素若しくはメチレン基を含むか、又は除外され、CとCとの間で二重結合を形成し、及び
6bは、水素、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、及びC−C10アルキニルを含む群から選択され;そして
18は、水素及びC−Cアルキルを含む群から選択される)
で表される15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、その溶媒和物、水和物及び塩、全ての結晶変態並びに全ての立体異性体。
【請求項2】
Zが、酸素、NOR’、及びNNHSOR’を含む群から選択されることによって特徴付けられる、請求項1に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項3】
Zが酸素を表すことによって特徴付けられる、請求項1又は2に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項4】
が水素及び塩素を含む群から選択されることによって特徴付けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項5】
6a及びR6bが一緒になって1,2−エタンジイルを形成するか又は各々が水素であることによって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項6】
が水素、メチル、エチル、及びビニルを含む群から選択されることによって特徴付けられる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項7】
6a及びRが一緒になってメチレン基を形成することによって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項8】
6a及びRが除外され、CとCとの間で二重結合を形成することによって特徴付けられる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項9】
18が水素及びメチルを含む群から選択されることによって特徴付けられる、請求項1〜8のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項10】
− 17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−エチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−エチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−ビニル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−ビニル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−シクロプロピル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−シクロプロピル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6−メチレン−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6−メチレン−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α−ヒドロキシメチレン−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β−ヒドロキシメチレン−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α−ヒドロキシメチレン−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β−ヒドロキシメチレン−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6,6−(1,2−エタンジイル)−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6,6−(1,2−エタンジイル)−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α,7α;15α,16α−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β,7β;15α,16α−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−エチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−エチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−エチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−ビニル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−ビニル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−ビニル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−シクロプロピル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−シクロプロピル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−シクロプロピル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6,6−(1,2−エタンジイル)−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6,6−(1,2−エタンジイル)−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α,7α;15α,16α−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β,7β;15α,16α−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン
− 17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α,18−ジメチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β,18−ジメチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α,18−ジメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β,18−ジメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−エチル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−エチル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−ビニル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−ビニル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−シクロプロピル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−シクロプロピル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7α−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 7β−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6−メチレン−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6−メチレン−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α−ヒドロキシメチレン−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β−ヒドロキシメチレン−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α−ヒドロキシメチレン−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β−ヒドロキシメチレン−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6,6−(1,2−エタンジイル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6,6−(1,2−エタンジイル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α,7α;15α,16α−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β,7β;15α,16α−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
− 17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン−3−オン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α,18−ビスメチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β,18−ビスメチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α,18−ビスメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β,18−ビスメチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−エチル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−エチル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−エチル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−ビニル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−ビニル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−ビニル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−シクロプロピル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−シクロプロピル−18−メチル−15α,16α−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7α−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−7β−シクロプロピル−18−メチル−15β,16β−メチレン−17α−(1’−プロペニルl)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−18−メチル−6−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−18−メチル−6−メチレン−17α−(1’−プロペニル)−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β−ヒドロキシメチレン−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6,6−(1,2−エタンジイル)−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6,6−(1,2−エタンジイル)−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α,7α;15α,16α−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β,7β;15α,16α−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6α,7α;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−6β,7β;15β,16β−ビスメチレン−18−メチル−17α−(1’−プロペニル)−17β−3’−オキシドエストラ−4−エン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15α,16α−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン
− (E/Z)−3−(ヒドロキシイミノ)−17α−(1’−プロペニル)−18−メチル−15β,16β−メチレン−17β−3’−オキシドエストラ−4,6−ジエン
を含む群から選択される、請求項1〜9のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項11】
経口避妊のための、並びに閉経前、閉経期及び閉経後の障害を治療するための請求項1〜10のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体。
【請求項12】
経口避妊のための、並びに閉経前、閉経期及び閉経後の障害を治療するための薬物を製造するための請求項1〜11のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体の使用。
【請求項13】
前記薬物が、プロゲステロンの抗鉱質コルチコイド及び中程度から僅かなアンドロゲン活性を有することによって特徴付けられる、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
少なくとも1つの請求項1〜11に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、及び少なくとも1つの適切な医薬として無害な添加剤を含む薬物。
【請求項15】
少なくとも1つのエストロゲンをさらに含む、請求項14に記載の薬物。
【請求項16】
前記エストロゲンがエチニルエストラジオールであることによって特徴付けられる、請求項15に記載の薬物。
【請求項17】
前記エストロゲンが吉草酸エストラジオールであることによって特徴付けられる、請求項15に記載の薬物。
【請求項18】
前記エストロゲンが天然エストロゲンであることによって特徴付けられる、請求項15に記載の薬物。
【請求項19】
前記天然エストロゲンがエストラジオールであることによって特徴付けられる、請求項18に記載の薬物。
【請求項20】
前記天然エストロゲンがコンジュゲートされたエストロゲンであることによって特徴付けられる、請求項18に記載の薬物。
【請求項21】
子宮内使用のための医薬品を製造するための、請求項1〜9のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体の使用。
【請求項22】
子宮内システム(IUS)を製造するための請求項21に記載の使用。
【請求項23】
子宮内使用のために設計されることによって特徴付けられる、少なくとも1つの請求項1〜9のいずれか1項に記載の15,16−メチレン−17−(1’−プロペニル)−17−3’−オキシドエストラ−4−エン−3−オン誘導体、及び少なくとも1つの適切な医薬として無害な添加剤を含む医薬品。
【請求項24】
子宮内システムであることによって特徴付けられる、請求項23に記載の医薬品。

【公表番号】特表2011−507927(P2011−507927A)
【公表日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−540081(P2010−540081)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/011164
【国際公開番号】WO2009/083271
【国際公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(300049958)バイエル・シエーリング・ファーマ アクチエンゲゼルシャフト (357)
【Fターム(参考)】