説明

2−ヘテロアリール−ピロロ[3,4−C]ピロール誘導体及びSCD阻害剤としてのそれらの使用

本発明は、式(I)
【化1】


[基R1、M、A、B、D、L及びRは、明細書中に記載されるように定義される]の化合物、及びそれらの薬学的に適合性の塩に関する。本化合物は、例えば代謝症候群、インスリン抵抗性、肥満及び糖尿病の処置に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複素環式誘導体及びそれらの生理学的に適合性の塩に関する。
【背景技術】
【0002】
構造的に類似した化合物及びSCD1阻害剤としてのそれらの使用は、既に記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
治療的に利用可能な作用を示す新規な化合物を提供することが本発明の目的である。より詳細には、血中及び組織中の高い脂質濃度、代謝症候群、肥満、特に内臓(腹部)肥満(それらに関連する続発症の予防を含む)、糖尿病、インスリン抵抗性、LDL、HLD及びVLDLの調節障害(disregulation)、又は心臓血管障害の処置に適した新規な化合物を見いだしたことから成る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って本発明は、式I
【化1】

[式中、
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、水素、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シ
クロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルは、それぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
Aは、O、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)、NH=C(R3)、C(R3)=NH、NH=NHであり;
Bは、C(R3)、N(R2)であり;
Dは、C(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうちの少なくとも1つは窒素でなければならず;
nはそれぞれ独立して1又は2であり;
Lは、結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−でもよい単環式環系又は二環式環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−である]
の化合物、及びその生理学的に適合性の塩に関する。
【0005】
式中、
Rは水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−カルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、水素、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキル−アミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキル−メルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルは、それぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロ
キシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロ−メチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
Aは、O、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)、N(R2)であり;
DはC(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうちの少なくとも1つは窒素でなければならず;
nはそれぞれ独立して1又は2であり;
Lは結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−でもよい単環式又は二環式の環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−である;
式Iの化合物及びその生理学的に適合性の塩が好ましい。
【0006】
nが1である式Iの化合物が特に好ましく、これは式Ia
【化2】

[式中、
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロ−メチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5
−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
Aは、O、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)であり;
Bは、C(R3)、N(R2)であり;
DはC(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうちの少なくとの1つは窒素でなければならず;
Lは、結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−であってもよい単環式又は二環式の環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−O−C(=O)−である]
の化合物及びその生理学的に適合性の塩を生じる。
【0007】
式Ia
【化3】

[式中、
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−カルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロ−メチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−
(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
AはS、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)であり;
DはN(R2)であり;
Lは結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−であってもよい単環式又は二環式の環系であり;
Mは−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−O−C(=O)−である]
の化合物及びその生理学的に適合性の塩は、非常に特に好ましい。
【0008】
式Ia
【化4】

[式中、
Rは、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキ
シ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
AはS、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)であり;
DはN(R2)であり;
Lは結合、−C(=O)−であり;
Mは−C(=O)−N(R2)−、−O−C(=O)−である]
の化合物及びその生理学的に適合性の塩はなおさらに特に好ましい。
【0009】
一実施態様において、nが各場合に1に等しい式Iの化合物が好ましい。
一実施態様において、LがC=Oである式Iの化合物が好ましい
一実施態様において、Mが−C(=O)−N(R2)である式Iの化合物が好ましい
一実施態様において、AがSであり、DがNであり、そしてBがCHである式Iの化合物が好ましい。
【0010】
一実施態様において、AがC(R3)=C(R3)であり、DがNであり、そしてBがCHである式Iの化合物が好ましい
一実施態様において、AがCH=CHであり、DがNであり、そしてBがCHである式Iの化合物が好ましい。
【0011】
一実施態様において、AがC(R3)=C(R3)であり、DがNであり、そしてBがNである式Iの化合物が好ましい。
一実施態様において、AがCH=CHであり、DがNであり、そしてBがNである式Iの化合物が好ましい。
【0012】
本発明は、塩、ラセミ化合物、ラセミ混合物及び純粋な鏡像体、並びにそれらのジアステレオマー及びその混合物の形態である式Iの化合物に関する。
【0013】
置換基R、R1、R2及びR3におけるアルキルラジカルは、直鎖でも分枝鎖でもよい。
【0014】
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、特にフッ素又は塩素である。
アリールは、6〜10個の環原子を有し、そして1〜4個、好ましくは1個又は2個の記載される置換基で独立して置換されていてもよい、単環式又は二環式の芳香族炭化水素ラジカルである。
【0015】
ヘテロアリールは、N、O及びSより選択される1個、2個又は3個の環ヘテロ原子を
有し残りの環原子はCである、5〜12個の環原子及び少なくとも1個の芳香族環を有する単環式又は二環式のラジカルである。
【0016】
シクロアルキルは、1つ又はそれ以上の環を含む飽和又は部分的に不飽和の環系(炭素原子のみを含む)である。
ヘテロシクリルは、1つ又はそれ以上の環を含む飽和又は部分的に不飽和の環系(ヘテロ原子を含む)である。
【0017】
ビシクリル(Bicyclyl)は、飽和又は部分的に不飽和の二環式環系であり、ここでこの環系の個々の構成員は炭素原子のみを含んでいても、N、O及びSより選択される1個、2個若しくは3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子がCであってもよい。二環系における環の1つはベンゼンのような縮合芳香族環であってもよい。
【0018】
ラジカル又は置換基が式Iの化合物において1つより多く(例えば「n」)存在し得る場合、それらは全て独立して規定されるとおりに定義され得、そして同じであっても異なってもよい。
【0019】
生理学的に適合性の塩は、その水に対する溶解度が、最初の又は基本化合物のそれより大きいので、医療用途に特に適切である。これらの塩は、生理学的に適合性のアニオン又はカチオンを有さなければならない。適切な生理学的に適合性の本発明の化合物の酸付加塩は、硫酸、臭化水素酸、リン酸、メタリン酸、硝酸、スルホン酸及び硫酸などの無機酸の塩、並びに例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グリコール酸、イセチオン酸、乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、コハク酸、p−トルエンスルホン酸及び酒石酸などの有機酸の塩である。塩素塩は、医療目的に特に好ましく用いられる。適切な生理学的に適合性の塩基性塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、(ナトリウム及びカリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(マグネシウム及びカルシウム塩など)、亜鉛塩、トロメタモール(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)塩、ジエタノールアミン塩、リシン塩、アルギニン塩、コリン塩、メグルミン塩又はエチレンジアミン塩である。
【0020】
生理学的に非適合性のアニオン又はカチオンとの塩も、また生理学的に適合性の塩の製造若しくは精製用、及び/又は非治療用途、例えば、インビトロ用途での有用な中間体として、本発明の範囲内に含まれる。
【0021】
本発明の化合物はまた、種々の多形体として、例えば、非晶質及び結晶性多形体として存在し得る。本発明の化合物の全ての多形体は本発明の範囲内に属し、そして本発明の更なる局面である。
【0022】
これ以降の「式(I)の化合物」への全ての言及は、本明細書で記載された式(I)の化合物、及び本明細書で記載されたそれらの塩を意味する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
式(I)の化合物及び生理学的に適合性のその塩は、血中及び組織中の脂質濃度の上昇、代謝症候群、肥満、糖尿病、インスリン抵抗性、LDL、HLD及びVLDLの異常調節又は心臓血管障害、並びに脂質代謝障害特に高脂血症の処置のための理想的な薬剤である。式(I)の化合物は、また更なる活性成分と組み合わせて投与することができる。
【0024】
目的とする生物学的効果を得るために必要な式(I)の化合物の量は、多くの要因、例えば、選択された特定の化合物、使用する意図、投与方法及び患者の臨床状態に依存する。一日量は、一般に、1日当たり及び体重1キログラム当たり0.1mgから100mgの範囲(通常、0.1mgから50mg)であり、例えば、0.1〜10mg/kg/日である。錠剤又はカプセル剤には、例えば、0.01から100mg、通常は0.02から50mg含まれる。上記の状態を予防又は治療するためには、式(I)の化合物は、化合物そのものを使用してもよいが、それは容認できる担体との医薬組成物の形態で存在することが好ましい。担体は、もちろん、組成物の他の成分との適合性があり、患者の健康には害を及ぼさないという意味において適合性でなければならない。担体は、固体若しくは液体又はその両者であってもよく、個別用量の化合物として、例えば、0.05質量%から95質量%の活性成分を含有し得る錠剤として製剤化されるのが好ましい。式(I)のさらなる化合物を含めて、さらに他の薬学的に活性な物質が存在してもよい。本発明の医薬組成物は、薬理学的に適合性の担体及び/又は補助剤と成分を混合することから本質的に成る、公知の製薬方法の1つによって製造することが出来る。
【0025】
最も適切な投与方法は、個々の症例において治療する疾患の性質及び重篤度、並びに個々の症例で使用される式(I)の化合物の種類に依存するが、本発明の医薬組成物は、経口及び口内(例えば舌下の)投与に適切なものである。被覆製剤及び被覆徐放製剤もまた本発明の枠内に包含される。酸耐性及び胃液耐性の製剤が好ましい。胃液耐性の適切な被覆剤には、酢酸フタル酸セルロース、酢酸フタル酸ポリビニル、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース並びにメタクリル酸及びメタクリル酸メチルのアニオン性ポリマーが含まれる。
【0026】
経口投与用の適切な医薬化合物は、例えば、カプセル剤、カシェ剤、口中錠又は錠剤などの別々な単位の形態であってもよく、それらの各々は既定の量の式(I)の化合物を;粉末又は顆粒として;水性又は非水性液体の溶液又は懸濁液として;又は水中油もしくは油中水のエマルジョンとして含む。これらの組成物は、既に述べたように、活性成分と担体(1種又はそれ以上の更なる成分から成ってもよい)を接触させる工程を含むあらゆる適切な製薬方法によって製造してもよい。組成物は、一般に、活性成分と液体及び/又は微粉末化した固体の担体を均一且つ均質に混合することによって製造され、生成物はその後必要に応じて成形される。従って、例えば、錠剤は、本化合物の粉末又は顆粒を、場合により1種またはそれ以上の追加の成分と共に、圧縮又は成形することによって製造することができる。圧縮錠剤は、例えば、粉末又は顆粒などの自由流動性の形態の本化合物を、場合により結合剤、滑沢剤、不活性な稀釈剤及び/又は1つ(又はそれ以上)の界面活性/分散剤と適切な機械で混合し、打錠することによって製造することができる。湿製錠剤は、粉末形態で且つ不活性な液体稀釈剤で加湿された本化合物を、適切な機械で成形することによって製造することができる。
【0027】
口内(舌下)投与に適切な医薬組成物には、式(I)の化合物と香味料、通常はショ糖及びアラビア又はトラガントゴムを含む口中錠、及び本化合物がゼラチン及びグリセリン又はショ糖並びにアラビアゴムなどの不活性な基材に含まれているトローチ剤が含まれる。
【0028】
他の医薬品との組み合わせ
本発明の化合物は、単独で、又は、例えば、代謝障害若しくはしばしばそれに付随する疾患に有益な効果を有する1種又はそれ以上のさらなる薬理学的活性成分と組み合わせて投与することができる。その様な医薬品の例は、
1.血糖値を低下させる医薬品、抗糖尿病薬;
2.異常脂質血症の治療のための活性成分;
3.抗アテローム硬化性医薬品;
4.抗肥満薬;
5.抗炎症活性成分;
6.悪性腫瘍治療のための活性成分;
7.抗血栓活性成分;
8.高血圧の治療のための活性成分;
9.心不全の治療のための活性成分;及び
10.糖尿病又は糖尿病に関連して起こる合併症の治療及び/又は予防のための活性成分;
である。
【0029】
これらは、特に効果を相乗的に改善するために、式Iの本発明の化合物と組み合わせる事が出来る。活性成分の組み合わせの投与は、患者への活性成分の別々の投与によって、又は複数の活性成分が1つの医薬製剤中に存在する配合剤の形態の投与によって行うことができる。
【0030】
配合剤に適切な更なる活性成分は、具体的には:
Rote Liste 2006(第12章)で述べられている全ての抗糖尿病薬;Rote Liste 2005(第1章)で述べられている全てのやせ薬/食欲抑制剤;Rote Liste 2006(第58章)で述べられている全ての脂質低下剤である。これらは、特に作用を相乗的に改善するために、式Iの本発明の化合物と組み合わせることが出来る。活性成分の組み合わせは、患者への活性成分の個別の投与によって、又は複数の活性成分が1つの医薬製剤中に存在する配合剤の形態で投与できる。以下に述べる活性成分の大部分は、USP Dictionary of USAN and International Drug Names, US Pharmacopeia, Rockville 2001に開示されている。
【0031】
抗糖尿病薬としては、インスリン及びインスリン誘導体、例えば、Lantus(登録商標)(www.lantus.com を参照)若しくはHMR−1964又は国際公開公報第2005005477号(Novo Nordisk)に記載されているもの、速効性インスリン(米国特許第6,221,633号を参照)、吸入可能なインスリン、例えば、 Exubera(登録商標)など、又は経口インスリン、例えば、IN−105(Nobex)若しくはOral-lynTM(Generex Biotechnology)、GLP−1誘導体、例えば、エキセナチド、リラグルチド又はNovo Nordisk A/Sの国際公開公報第98/08871号又は国際公開公報第2005027978号、Zealandの国際公開公報第01/04156号又は Beaufour-Ipsenの国際公開公報第00/34331号に開示されているもの、酢酸プラムリンチド(Symlin(登録商標);Amylin Pharmaceuticals)、及び経口で活性な血糖降下活性成分が挙げられる。
【0032】
経口で活性な血糖降下活性成分としては、好ましくは、スルホニル尿素、
ビグアニジン、
メグリチニド、
オキサジアゾリジンジオン、
チアゾリジンジオン、
グルコシダーゼ阻害剤、
グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、
グルカゴンアンタゴニスト、
グルコキナーゼ活性化剤、
フルクトース−1,6−ビスホスファターゼの阻害剤、
グルコーストランスポーター4(GLUT4)の調節因子、
グルタミン:フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)の阻害剤、
GLP−1アゴニスト、例えば、Novo Nordisk ASの国際公開公報第97/26265号及び同第99/03861号に開示されているようなカリウム・チャネル開口薬、
ジペプチジルペプチダーゼ−IV(DPP−IV)の阻害剤、
インスリン抵抗性改善剤、
糖新生及び/又はグリコーゲン分解の刺激に関与する肝臓酵素の阻害剤、
グルコースの取り込み、グルコース輸送及びグルコース再吸収の調節因子、
11β−HSD1の阻害剤、
タンパク質チロシンホスファターゼ1B(PTP1B)の阻害剤、
ナトリウム依存性 グルコース輸送担体1又は2(SGLT1、SGLT2)の調節因子、
抗高脂血症成分及び抗脂血症成分のような脂質代謝を変える化合物、
食物摂取を減らす化合物、
熱産生を高める化合物、
PPAR及びRXR調節因子、並びに
ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分が挙げられる。
【0033】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、シンバスタチン、フルバスタチン、プラバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、ロスバスタチン、L−659699のようなHMG−CoA還元酵素阻害剤と併用して投与される。
【0034】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、エゼチミブ、チクエシド、パマクエシド、FM−VP4(シトスタノール/カンペステロールアスコル ビルホスフェート;Forbes Medi-Tech,国際公開公報第2005042692号)、MD−0727(Microbia Inc.、国際公開公報第2005021497号)などのコレステロール吸収阻害剤を併用して、又は国際公開公報第2002066464号 (Kotobuki Pharmaceutical
Co. Ltd.)、国際公開公報第2005062824号(Merck & Co.)若しくは国際公開公報第2005061451号及び国際公開公報第2005061452号(AstraZeneca AB)に記載されているような化合物と併用して投与される。
【0035】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、JTT−501、Gl 262570、R−483又はCS−011(リボグリタゾン)などのPPARガンマアゴニストと併用して投与される。
【0036】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、GW−9578、GW−590735、K−111、LY−674、KRP−101又はDRF−10945などのPPARアルファアゴニストと併用して投与される。
【0037】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ムラグリタザール、エサグリタザール、ナベグリタザール、LY−510929、ONO−5129、E−3030、AVE 8042、AVE 8134、AVE 0847、又はPCT/US00/11833、PCT/US00/11490及びドイツ特許第10142734.4号に記載されているもの、又はJ.P. Berger et al., TRENDS in Pharmacological Sciences 28(5), 244-251, 2005に記載されているものなどの混合PPARアルファ/ガンマアゴニストと併用して投与される。
【0038】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、GW−501516のようなPPARデルタアゴニストと併用して投与される
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、メタグリダセンと併用して、又はMBX−2044若しくは他の部分PPARガンマアゴニスト/アンタゴニストと併用して投与される。
【0039】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、フェノフィブラート、クロフィブラート又はベザフィブラートなどのフィブラートと併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、インプリタピド、BMS−2
01038、R−103757又は国際公開公報第2005085226号に記載されているものなどのMTP阻害剤と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、トルセトラピブ又はJTT−705のようなCETP阻害剤と併用して投与される。
【0040】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、HMR1741又はドイツ特許第102005033099.1号及びドイツ特許第102005033100.9号に記載されているものなどの胆汁酸吸収阻害剤 (例えば、米国特許第6,345,744号、米国特許第6,221,897号又は国際公開公報第00/61568号を参照)と併用して投与される。
【0041】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、コレスチラミン又はコレセベラムのようなポリマー性胆汁酸吸着体と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、HMR−1171、HMR−1586又は国際公開公報第2005097738号に記載されているものなどのLDL受容体誘導因子(米国特許第6,342,512号を参照)と併用して投与される。
【0042】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、Omacor(登録商標)(オメガ−3脂肪酸;高度に濃縮されたエイコサペンタエン酸のエチルエステル及びドコサヘキサエン酸のエチルエステル)と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、アバシミブのようなACAT阻害剤と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、OPC−14117、プロブコール、トコフェロール、アスコルビン酸、β−カロチン又はセレンなどの抗酸化剤と併用して投与される。
【0043】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ビタミンB6又はビタミンB12などのビタミンと併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、イブロリピム(NO−1886)のようなリポタンパク質リパーゼ調節剤と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、SB−204990のようなATPクエン酸リアーゼ阻害剤と併用して投与される。
【0044】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、BMS−188494又は国際公開公報第2005077907号に記載のようなスクアレン合成酵素阻害剤と併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ゲムカベン (CI−1027)のようなリポタンパク質 (a)アンタゴニストと併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ニコチン酸のようなHM74A受容体アゴニストと併用して投与される。
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、オルリスタット又はセチリスタット(ATL−962)のようなリパーゼ阻害剤と併用して投与される。
【0045】
本発明の一実施態様において、式Iの化合物は、インスリンと併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、トルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド又はグリメピリドなどのスルホニル尿素と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、メトホルミンのようなビグアニドと併用して投与される。
【0046】
別の実施態様では、式Iの化合物は、例えば、レパグリニド又はナテグリニドのような
メグリチニドと併用して投与される。
【0047】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、トログリタゾン、シグリタゾン、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン又はDr. Reddy's Research Foundationの国際公開公報第97/41097号に開示されている化合物、特に5−[[4−[(3,4−ジヒドロ−3−メチル−4−オキソ−2−キナゾリニルメトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンなどのチアゾリジンジオンと併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ミグリトール又はアカルボースのようなα−グルコシダーゼ阻害剤と併用して投与される。
【0048】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、トルブタミド、グリベンクラミド、グリピジド、グリメピリド又はレパグリニドのようなベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、前記の化合物のうち1つより多くと併用して、例えば、スルホニル尿素とメトホルミン、スルホニル尿素とアカルボース、レパグリニドとメトホルミン、インスリンとスルホニル尿素、インスリンとメトホルミン、インスリンとトログリタゾン、インスリンとロバスタチンなどと併用して投与される。
【0049】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、PSN−357若しくはFR−258900、又は国際公開公報第2003084922号、国際公開 公報第2004007455号、国際公開公報第2005073229−31号若しくは国際公開公報第2005067932号に記載されているものの様なグリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、A−770077若しくはNNC−25−2504又は国際公開公報第2004100875号もしくは国際 公開公報第2005065680号に記載されている様なグルカゴン受容体アンタゴニストと併用して投与される。
【0050】
一実施態様において、式Iの化合物は、グルコキナーゼの活性化剤、例えばLY−2121260(WO2004063179)、PSN−105、PSN−110、GKA−50、又は例えば国際公開公報第2004072031若しくは国際公開公報第2004072066若しくは国際公開公報第2005080360に記載されるものと併用して投与される。
【0051】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えばFR−225654のような糖新生阻害剤と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、CS−917のようなフルクトース−1,6−ビスホスファターゼ(FBPase)の阻害剤と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、KST−48(D. -O. Lee et al., Arzneim. -Forsch. Drug Res.54(12), 835(2004))のようなグルコーストランスポーター4(GLUT4)の調節因子と併用して投与される。
【0052】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第2004101528号に記載されているようなグルタミン:フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼ(GFAT)の阻害剤と併用して投与される。
【0053】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ビルダグリプチン(LAF−237)、シタグリプチン(MK−0431)、サクサグリプチン(BMS−477118)、GSK−823093、PSN−9301、SYR−322、SYR−619、TA−6666、TS−021、 GRC−8200、GW−825964X、又は国際公開公報第2003074500号、国際公開公報第2003106456号、国際公開公報第 200450658号、国際公開公報第2005058901号、国際公開公報第2005012312号、国際公開公報第2005012308号、PCT/EP2005/007821号、PCT/EP2005/008005号、PCT/EP2005/008002号、PCT/EP2005/008004号、PCT/EP2005/008283号、ドイツ特許第102005012874.2号若しくはドイツ特許第102005012873.4号に記載されているようなジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)の阻害剤と併用して投与される。
【0054】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、BVT−2733、又は、例えば国際公開公報第200190090−94号、国際公開公報第 200343999号、国際公開公報第2004112782号、国際公開公報第200344000号、国際公開公報第200344009号、国際公開公報 第2004112779号、国際公開公報第2004113310号、国際公開公報第2004103980号、国際公開公報第2004112784号、国際 公開公報第2003065983号、国際公開公報第2003104207号、国際公開公報第2003104208号、国際公開公報第2004106294 号、国際公開公報第2004011410号、国際公開公報第2004033427号、国際公開公報第2004041264号、国際公開公報第 2004037251号、国際公開公報第2004056744号、国際公開公報第2004065351号、国際公開公報第2004089367号、国際公 開公報第2004089380号、国際公開公報第2004089470−71号、国際公開公報第2004089896号、国際公開公報第 2005016877号、国際公開公報第2005097759号に記載されているもののような、11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1(11β−HSD1)阻害剤と併用して投与される。
【0055】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第200119830−31号、国際公開公報第200117516号、国際公開公報第2004506446号、国際公開公報第2005012295号、国際公開公報第2005116003号、国際公開公報第2005116003号、国際公開公報第2006007959、ドイツ特許第102004060542.4号、国際公開公報第2007009911号、国際公開公報第2007028145号、国際公開公報第2007067612−615号、国際公開公報第2007081755号、国際公開公報第2007115058に記載されているような、タンパク質−チロシンホスファターゼ1B(PTP1B)の阻害剤と併用して投与される。
【0056】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、KGA−2727、T−1095、SGL−0010、AVE2268及びSAR7226、又は、例えば、国際公開公報第2004007517号、国際公開公報第200452903号、国際公開公報第200452902号、PCT/EP2005/005959、国際公開公報第2005085237号、日本特許第2004359630号に記載されている、若しくは A.L.HandlonによってExpart Opin.Ther. Patents (2005)15(11)、 1531-1540に記載されているような、ナトリウム依存性グルコーストランスポーター1又は2(SGLT1、SGLT2)の調節因子と併用して投与される。
【0057】
一実施態様において、式Iの化合物は、GPR40の調節因子と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第2005073199号に記載されているような、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)の阻害剤と併用して投与される。
【0058】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第199946262号
、国際公開公報第200372197号、国際公開公報第 2003072197号又は国際公開公報第2005044814号に記載されているような、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)の阻害剤と併用して投与される。
【0059】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第2004074288号に記載されているような、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK)の阻害剤と併用して投与される。
【0060】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、米国特許第2005222220号、国際公開公報第2005085230号、PCT/EP2005/005346号、国際公開公報第2003078403号、国際公開公報第2004022544号、 国際公開公報第2003106410号、国際公開公報第2005058908号、米国特許第2005038023号、国際公開公報第2005009997 号、米国特許第2005026984号、国際公開公報第2005000836号、国際公開公報第2004106343号、欧州特許第1460075号、国際公開公報第2004014910号、国際公開公報第2003076442号、国際公開公報第2005087727号又は国際公開公報第2004046117号に記載されているような、グリコーゲン合成酵素キナーゼ3β(GSK−3β)の阻害剤と併用して投与される。
【0061】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、ルボキシスタウリンのような、プロテインキナーゼCベータ(PKCベータ)の阻害剤と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、アボセンタン(SPP−301)のようなエンドセリンA受容体アンタゴニストと併用して投与される。
【0062】
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第2001000610号、国際公開公報第2001030774号、国際公開公報第 2004022553号又は国際公開公報第2005097129号に記載されているような「I−κBキナーゼ」の阻害剤(IKK阻害剤)と併用して投与される。
一実施態様において、式Iの化合物は、例えば、国際公開公報第2005090336号に記載されているような、グルココルチコイド受容体の調節因子と併用して投与される。
【0063】
さらなる実施態様において、式Iの化合物は、以下と併用して投与される:
CART調節因子(「Cocaine-amphetamine-regulated transcript influences energy
metabolism、anxiety and gastric emptying in mice」Asakawa、A. et al.: Hormone and Metabolic Research (2001)、33(9)、554-558を参照のこと);
NPYアンタゴニスト、例えばN−{4−[(4−アミノキナゾリン−2−イルアミノ)メチル]シクロヘキシル−メチル}ナフタレン−1−スルホンアミド塩酸塩(CGP 71683A);
ペプチドYY3−36(PYY3−36)又は類縁化合物、例えばCJC−1682(ヒト血清アルブミンにCys34を介して結合したPYY3−36)又はCJC−1643(PYY3−36の誘導体、これは血清アルブミンにインビボで結合される)又は国際公開公報第2005080424号に記載されるもの;
カンナビノイド受容体1アンタゴニスト(例えばリモナバント、SR147778、又は例えば欧州特許第0656354号、国際公開公報第00/15609号、国際公開公報第02/076949号、国際公開公報第2005080345号、国際公開公報第2005080328号、国際公開公報第2005080343号、国際公開公報第2005075450号、国際公開公報第2005080357号、国際公開公報第200170700号、国際公開公報第2003026647−48号、国際公開公報第200302776号、国際公開公報第2003040107号、国際公開公報第2003007887号、国際公開公報第2003027069号、米国特許第6,509,367号、国際公開公報第200132663号、国際公開公報第2003086288号、国際公開公報第2003087037号、国際公開公報第2004048317号、国際公開公報第2004058145号、国際公開公報第2003084930号、国際公開公報第2003084943号、国際公開公報第2004058744号、国際公開公報第2004013120号、国際公開公報第2004029204号、国際公開公報第2004035566号、国際公開公報第2004058249号、国際公開公報第2004058255号、国際公開公報第2004058727号、国際公開公報第2004069838号、米国特許第20040214837号、米国特許第20040214855号、米国特許第20040214856号、国際公開公報第2004096209号、国際公開公報第2004096763号、国際公開公報第2004096794号、国際公開公報第2005000809号、国際公開公報第2004099157号、米国特許第20040266845号、国際公開公報第2004110453号、国際公開公報第2004108728号、国際公開公報第2004000817号、国際公開公報第2005000820号、米国特許第20050009870号、国際公開公報第200500974号、国際公開公報第2004111033−34号、国際公開公報第200411038−39号、国際公開公報第2005016286号、国際公開公報第2005007111号、国際公開公報第2005007628号、米国特許第20050054679号、国際公開公報第2005027837号、国際公開公報第2005028456号、国際公開公報第2005063761−62号、国際公開公報第2005061509号、国際公開公報第2005077897に記載されるもの);
【0064】
MC4アゴニスト(例えばN−[2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロピラゾロ−[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチル]−1−アミノ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−カルボキサミド(国際公開公報第01/91752号))又はLB53280、LB53279、LB53278若しくはTHIQ、MB243、RY764、CHIR−785、PT−141又はWO2005060985号、国際公開公報第2005009950号、国際公開公報第2004087159号、国際公開公報第2004078717号、国際公開公報第2004078716号、国際公開公報第2004024720号、米国特許第20050124652号、国際公開公報第2005051391号、国際公開公報第2004112793号、米国特許第20050222014号、米国特許第20050176728号、米国特許第20050164914号、米国特許第20050124636号、米国特許第20050130988号、米国特許第20040167201号、国際公開公報第2004005324号、国際公開公報第2004037797号、国際公開公報第2005042516号、国際公開公報第2005040109号、国際公開公報第2005030797号、米国特許第20040224901号、国際公開公報第200501921号、国際公開公報第200509184号、国際公開公報第2005000339号、欧州特許第1460069号、国際公開公報第2005047253号、国際公開公報第2005047251号、欧州特許第1538159号、国際公開公報第2004072076号、国際公開公報第2004072077号に記載されるもの;
【0065】
オレキシン受容体アンタゴニスト(例えば、1−(2−メチルベンゾオキサゾール−6−イル)−3−[1,5]ナフチリジン−4−イル尿素塩酸塩(SB−334867−A)又は例えば国際公開公報第200196302号、国際公開公報第200185693号、国際公開公報第2004085403号、国際公開公報第2005075458に記載されるもの);
ヒスタミンH3受容体アゴニスト(例えば3−シクロヘキシル−1−(4,4−ジメチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ−[4,5−c]ピリジン−5−イル)プ
ロパン−1−オン シュウ酸塩(国際公開公報第00/63208号)又は国際公開公報第200064884号、国際公開公報第2005082893号に記載されるもの);
CRFアンタゴニスト(例えば[2−メチル−9−(2,4,6−トリメチルフェニル)−9H−1,3,9−トリアザフルオレン−4−イル]−ジプロピルアミン(国際公開公報第00/66585号));
【0066】
CRF BPアンタゴニスト(例えばウロコルチン);
ウロコルチンアゴニスト;
β3アゴニスト(例えば、1−(4−クロロ−3−メタンスルホニルメチル−フェニル)−2−[2−(2,3−ジメチル−1H−インドール−6−イルオキシ)エチルアミノ]エタノール塩酸塩(国際公開公報第01/83451号));
【0067】
MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト;
MCH(メラニン濃縮ホルモン)受容体アンタゴニスト(例えば、NBI−845、A−761、A−665798、A−798、ATC−0175、T−226296、T−71、GW−803430又は国際公開公報第2003/15769号、国際公開公報第2005085200号、国際公開公報第2005019240号、国際公開公報第2004011438号、国際公開公報第2004012648号、国際公開公報第2003015769号、国際公開公報第2004072025号、国際公開公報第2005070898号、国際公開公報第2005070925号、国際公開公報第2004039780号、国際公開公報第2003033476号、国際公開公報第2002006245号、国際公開公報第2002002744号、国際公開公報第2003004027号、フランス特許第2868780号に記載される化合物);
CCK−Aアゴニスト(例えば、{2−[4−(4−クロロ−2,5−ジメトキシフェニル)−5−(2−シクロヘキシル−エチル)チアゾール−2−イルカルバモイル]−5,7−ジメチルインドール−1−イル}酢酸トリフルオロ酢酸塩(国際公開公報第99/15525号)又はSR−146131 (国際公開公報第0244150号)又はSSR−125180);
セロトニン再取り込み阻害剤(例えばデクスフェンフルラミン);
混合セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物(例えば国際公開公報第00/71549号);
【0068】
5−HT受容体アゴニスト、例えば1−(3−エチルベンゾフラン−7−イル)ピペラジンシュウ酸塩(国際公開公報第01/09111号);
5−HT2C受容体アゴニスト(例えば、APD−356若しくはBVT−933又は国際公開公報200077010号、国際公開公報第20077001−02号、国際公開公報第2005019180号、国際公開公報第2003064423号、国際公開公報第200242304号、国際公開公報第2005082859号に記載されるもの);
例えば国際公開公報第2005058858号に記載されるような、5−HT6受容体(receptorant)アゴニスト;
ボンベシン受容体アゴニスト(BRS−3アゴニスト);
ガラニン受容体アンタゴニスト;
成長ホルモン(例えばヒト成長ホルモン又はAOD−9604);
成長ホルモン放出化合物(6−ベンジルオキシ−1−(2−ジイソプロピルアミノエチルカルバモイル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(国際公開公報第01/85695号));
成長ホルモン分泌促進物質受容体アンタゴニスト(グレリンアンタゴニスト)、例えば、A−778193又は国際公開公報第2005030734号に記載されるもの;
TRHアゴニスト(例えば欧州特許第0462884号を参照のこと);
【0069】
脱共役タンパク質2−又は3−調節因子;
レプチンアゴニスト(例えば、Lee、Daniel W.; Leinung、Matthew C.; Rozhavskaya-Arena、Marina; Grasso、Patricia. Leptin agonists as a potential approach to the treatment of obesity. Drugs of the Future (2001)、26(9)、873-881を参照のこと);
DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン);
リパーゼ/アミラーゼ阻害剤(例えば国際公開公報第00/40569号);
例えば米国特許2004/0224997号、国際公開公報第2004094618号、国際公開公報第200058491号、国際公開公報第2005044250号、国際公開公報第2005072740、日本国公開公報2005206492号、国際公開公報第2005013907号に記載されるような、ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼ(DGAT)の阻害剤、;
脂肪酸合成酵素(FAS)の阻害剤、例えばC75又は国際公開公報第2004005277号に記載されるもの;
オキシントモジュリン;
オレオイル−エストロン;
又は甲状腺ホルモン受容体のアゴニスト(甲状腺ホルモン受容体アゴニスト)、例えば:KB−2115又は国際公開公報第20058279号、国際公開公報第200172692号、国際公開公報第200194293号、国際公開公報第2003084915号、国際公開公報第2004018421号、国際公開公報第2005092316号に記載されるもの。
【0070】
本発明の一実施態様において、さらなる活性成分はレプチンである;
例えば、「Perspectives in the therapeutic use of leptin」、Salvador、Javier; Gomez-Ambrosi、Javier; Fruhbeck、Gema、Expert Opinion on Pharmacotherapy (2001)、2(10)、1615-1622を参照のこと。
【0071】
一実施態様において、さらなる活性成分は、デクスアンフェタミン又はアンフェタミンである。
一実施態様において、さらなる活性成分は、フェンフルラミン又はデクスフェンフルラミンである。
別の実施態様において、さらなる活性成分はシブトラミンである。
一実施態様において、さらなる活性成分は、マジンドール又はフェンテルミンである。
【0072】
一実施態様において、式Iの化合物は、食物繊維、好ましくは不溶性の食物繊維(例えば、イナゴマメ/Caromax(登録商標)(Zunft H J; et al., Carob pulp preparation for treatment of hypercholesterolemia,ADVANCES IN THERAPY(2001 Sep-Oct), 18(5), 230-6)を参照);Caromaxは、Nutrinova, Nutrition Specialties & Food Ingredients GmbH, Industriepark Hoechst, 65926 Frankfurt/Mainが提供しているイナゴマメ含有製品である)と併用して投与される。Caromax(登録商標)との組み合わせは、1つの製剤内に入れることも出来るし、又は式Iの化合物及びCaromax(登録商標)を別々に投与することによっても可能である。Caromax(登録商標)はまた、例えば、ベーカリー製品又はミューズリーバーのような食品の形態で投与することもできる。
【0073】
当然のことながら、上述の化合物の1つ又はそれ以上、及び場合により1つ又はそれ以上のさらなる薬理活性物質との本発明の適切な組み合わせが本発明の保護の範囲内であると見なされる。
【0074】
【化5】

【0075】
【化6】

【0076】
【化7】

【0077】
【化8】

【0078】
【化9】

【0079】
本発明は、更に、式Iの立体異性体の混合物及び式Iの純粋な立体異性体、並びに式Iのジアステレオマーの混合物及び純粋なジアステレオマーに関する。混合物はクロマトグラフィー法により分離される。
【0080】
以下の実施例は、本発明を詳細に説明するために役立つが、実施例に記載される生成物及び実施態様に本発明を限定しない。
【0081】
式Iの本発明の化合物の有効性を、以下のアッセイ系においてミクロソーム酵素を用いて試験した:
(SCD1の発現を誘導するために)炭水化物が豊富で低脂肪の食餌を与えられた雄性Wistarラットの肝臓を、Potter組織ホモジナイザーでホモジナイズし、そしてスクロース250mM/l及びHEPES5mM/l(pH7.0)を含む緩衝液中で分画遠心法を行った。再懸濁したミクロソームフラクションを−80℃で保存した。ステアロイル−CoAデサチュラーゼ活性を薄膜クロマトグラフィーアッセイで1−14C−標識ステアリン酸を用いて決定した。要約すると、特定の本発明の化合物(DMSO中、最終濃度1%[v/v])を、アッセイ緩衝液(6mM/lのMgCl2、250mM/lのスクロース、150mM/lのKCl、40mM/lのNaF、100mM/lのNa2HPO4(pH7.4)、1.3mM/lのATP、1.5mM/lの還元型グルタチオン、60uM/lのCoA、0.33mM/lのニコチンアミド及び0.94mM/lのNADH)200μl中15μgのラット肝臓ミクロソームと共に、室温で10分間インキュベートした。0.5μCi[1−14C]−ステアリン酸(55mCi/mmol)を加え、そしてこの混合物を37℃で1時間インキュベートした。続いて放射活性標識した脂肪酸を65℃にて2.5M KOH/MeOH:H2O(4:1)を用いて4時間加水分解し、280μlのギ酸でプロトン化し、そして500μlのヘキサンで抽出した。TLCプレートを10%AgNO3中に浸し、そして使用前に熱活性化した。150μlのヘキサン相をプレートに塗布し、そしてこのTLCプレートを緩衝液(クロロホルム:メタノール:酢酸:水[90:8:1:0.8])中で展開し、乾燥した。プレートをホスホイメージャー(phosphoimager)で読み取り、SCD1活性を定量した。
【0082】
当業者は、ステアロイル−CoAデサチュラーゼ活性の阻害を決定するために種々の局面においてこのアッセイを変更することができる。実施例に記載されるような本発明の代表的な化合物は、このアッセイにおいて10μM/lの濃度で試験した場合に、SCD1の阻害剤としての活性を示し、これをSCD1活性の阻害パーセントとして報告する。
【0083】
【表1】

【0084】
式Iの化合物は、SCD1活性を阻害し、それ故代謝障害、肥満及び代謝症候群(Hulver et al. Cell Metabolism (2005)、2(4)、251-261及びWarensjoe et al. Diabetologia (2005)、48(10)、1999-2005)を処置するために非常に適している。
【0085】
SCD活性の阻害のため、式Iの化合物はまた、哺乳動物(好ましくはヒト)におけるSCDにより媒介されるさらなる疾患又はSCDにより媒介される状態の処置又は予防にも使用することができる。
【0086】
本発明の化合物は、以下の処置及び/又は予防に特に適している:
1.−肥満、特に内臓(腹部)肥満
2.−脂肪酸代謝の障害及びグルコース利用障害
−インスリン抵抗性が関与する障害
3.−糖尿病、特に2型糖尿病、それらに伴う続発症の予防を含む。
−これに関連する特定の局面は、
−高血糖、
−インスリン抵抗性における改善、
−糖耐性における改善、
−膵β細胞の保護
−大血管及び微小血管の障害の予防
【0087】
4.異常脂質血症及びそれらの続発症、例えば、アテローム性動脈硬化症、冠状動脈性心臓病、脳血管障害など、特に(これらに限定されないが)以下の因子の1つ又はそれ以上で特徴付けられるもの:
−高い血漿トリグリセリド濃度、高い食後血漿トリグリセリド濃度、
−低いHDLコレステロール濃度
−低いアポAリポタンパク質濃度
−高いLDLコレステロール濃度
−低密度LDLコレステロール粒子
−高いアポBリポタンパク質濃度
−脱飽和指数(例えば比18:1/18:0n−9、16:1/16:0n−7又は18:1n−9+16:1n−7/16:0の脂肪酸)
【0088】
5.代謝症候群又はシンドロームXに関連し得る種々の他の状態、例えば:
−増加した腹囲
−異常脂質血症(例えば高トリグリセリド血症及び/又は低いHDL)
−インスリン抵抗性
−凝固性亢進
−高尿酸血
−微量アルブミン血症(microalbuminemia)
−血栓症、凝固能亢進状態及び血栓形成促進性(prothrombotic)状態(動脈及び静脈)
−高血圧
−心不全、例えば(これらに限定されないが)、心筋梗塞、高血圧性心疾患又は心筋症の後
【0089】
6.肝臓障害及びそれらに関連する状態
−脂肪肝
−肝臓脂肪症
−非アルコール性肝炎
−非アルコール性脂肪性肝炎(steatohepatitis)(NASH)
−アルコール性肝炎
−急性脂肪肝
−妊娠時脂肪肝
−薬物性肝炎
−鉄過剰負荷障害
−肝線維症
−肝硬変
−肝癌
−ウイルス性肝炎
【0090】
7.多価不飽和脂肪酸に関連する皮膚障害及び状態
−湿疹
−ざ瘡
−乾癬
−ケロイド瘢痕形成又は予防
−粘膜脂肪酸組成に関連する他の疾患
【0091】
8.原発性トリグリセリド過剰血又は以下に続く続発性トリグリセリド過剰血
−家族性組織球性細網症(histiocytic reticulosis)
−リポタンパク質リパーゼ欠損
−高リポタンパク血
−アポリポタンパク質欠損(例えばアポCII又はアポE欠損)
【0092】
9.腫瘍細胞増殖に関連する疾患又は状態
−良性又は悪性の腫瘍
−癌
−新形成
−転移
−発癌
【0093】
10.神経、精神又は免疫の障害又は状態に関連する疾患又は状態
11.炎症反応、及び/又はSCDにより媒介される他の細胞分化局面が例えば以下に関与し得る他の疾患又は状態:
−アテローム性動脈硬化、例えば(これらに限定されないが)、狭心症又は心筋梗塞を含む冠状動脈硬化症、脳卒中、虚血性脳卒中及び一過性脳虚血発作(TIA)
−末梢閉塞疾患
−血管再狭窄又は再閉塞
−慢性炎症性腸疾患、例えばクローン病及び潰瘍性大腸炎
−膵炎
−静脈洞炎
−他の炎症状態
−網膜症、虚血性網膜症
−脂肪細胞腫
−脂肪腫、例えば脂肪肉腫
−充実腫瘍及び新生物、例えば(これらに限定されないが)、胃腸管、肝臓、胆管及び膵臓の癌腫、内分泌腫瘍、肺、腎臓及び尿路、生殖管の癌腫、前立腺癌など
−急性及び慢性の骨髄増殖性障害及びリンパ腫
−血管形成
−神経変性障害
−アルツハイマー病
−多発性硬化症
−パーキンソン病
−紅斑鱗屑性皮膚疾患(erythemato−squamous dermatoses)、例えば乾癬
−尋常性座瘡
−PPARにより調節される他の皮膚障害及び皮膚病学的状態
−湿疹及び神経皮膚炎
−皮膚炎、例えば、脂漏性皮膚炎又は光線皮膚炎
−角膜炎及び角化症、例えば、脂漏性角化症、老人性角化症、光線性角化症、光誘発角化症又は毛包性角化症
−ケロイド及びケロイド予防
−コンジローム又は尖圭コンジロームを含むいぼ
−ヒトパピローマウイルス(HPV)感染、例えば、性病性パピローマ、ウイルス性疣贅、例えば、伝染性軟属腫、白斑症
−丘疹皮膚症、例えば、扁平苔癬
−皮膚癌、例えば、基底細胞癌、黒色腫又は皮膚T 細胞性リンパ腫
−限局性良性表皮性腫瘍、例えば、角皮症、表皮母斑(epidermal naevi)
−凍瘡
−高血圧
−シンドロームX
−多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
−ぜんそく
−嚢胞性線維症
−変形性関節症
−紅斑性狼瘡(LE)又は炎症性リウマチ性障害、例えば関節リウマチ
−脈管炎
−るいそう(悪液質)
−痛風
−虚血/再潅流症候群
−急性呼吸窮迫症候群(ARDS)
−ウイルス性疾患及び感染
−リポジストロフィ(lypodystrophy)及びリポジストロフィ状態、そしてまた薬物副作用(例えばHIV又は腫瘍を処置するための医薬を摂取した後)を処置するため
−ミオパシー及び脂質ミオパシー(例えばカルニチンパルミトイルトランスフェラーゼI又はII欠損)
家畜及びヒトにおける筋肉の発達及び細い身体又は筋肉の形成
【0094】
製造
一般式Iの本発明の化合物は、それ自体文献で公知の方法により製造され、そして以下の方法により入手可能であり、ここでラジカルはそれぞれ以下のように定義される:
【化10】

複素環ユニット(II)中のハロゲン原子は、アミンユニットとの交換により置き換えられており、次いで、例えばM−R1基をさらに修飾することができる。M−R1がエステル基である場合、これを加水分解することができ、そのようにして得られたカルボン酸をアミンとカップリングさせることができる。アミンユニットのL−R基を修飾するために、反応順序を適切に変更し、そして組み合わされた構成要素(IV)を合成し、種々の置換基が最後の工程で導入される。
【0095】
【化11】

これらの反応では通常、酸が放出されるので、ピリジン、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム溶液又はアルカリ金属炭酸塩のような塩基を反応促進のために加えることが有利である。反応は広い温度範囲内で行うことができる。0℃から、使用される溶媒の沸点までの温度で行うことが有利であることがわかっている。使用される溶媒の例は、塩化メチレン、THF、DMF、トルエン、酢酸エチル、n−ヘプタン、ジオキサン、ジエチルエーテル又はピリジンである。無水条件下で、THF又はDMFのような非プロトン性溶媒中の強塩基、例えば水素化リチウム、水素化ナトリウム又はカリウムtert−ブトキシドもまた適していることがわかっている。
【0096】
出発物質として使用される化合物は、市販されているか、又は文献から公知の方法により製造することができ;例えば、2−置換チアゾール−4−カルボン酸エステルは、対応するカルボチオアミドとBrCH2COCO2Etとを環縮合(cyclocondensing)することにより合成することができる(Sandoz−Patent−GmbH、DE3443698と同様)。代替の方法は、2−ブロモ−4−チアゾールカルボン酸エチルの臭素原子のアミノ誘導体での置換(R.A. Stokbroekx、G.A.J. Grauwels、M. Willems、欧州特許第398425号; K. Schiemann、H. Boettcher、H.T. Henning; G. Hoe
lzemann、C. van Amsterdam、G. Bartoszyk、J. Leibrock、C. Seyfried、国際公開公報第2004041815号と同様にして)である。対応する5−置換誘導体を同様にして得ることができる(K. Anandan、X. Xiao、D. V. Patel、J. S. Ward、米国特許第2005250784号を参照のこと)。
【0097】
一般式Iの化合物を反応混合物から単離し、そしてそれ自体公知の方法、例えば抽出、結晶化又はクロマトグラフィーにより精製する。以下に付加される実施例は、本発明を説明するために役立つが、本発明を限定しない。
化合物の同定は質量分析法により確かめた。
【実施例】
【0098】
実施例1:
2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボン酸エチル
【化12】

【0099】
1a:2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボン酸エチル;
トリフルオロ酢酸塩
【化13】

DMF10ml中の1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール二臭化水素酸塩(1.15g、4.24mmol)及びトリエチルアミン(2.18ml、15.67mmol)に、80℃でDMF3ml中の2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸エチル(1g、4.24mmol)を滴下した。80℃で3時間後、混合物を冷却し、固体をろ別し、そしてろ液を濃縮して分取HPLC(PR18、アセトニトリル/水0.1%TFA)により精製した。収量:60mg(4%)、M+H+:266.09。
【0100】
1b:2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−チアゾール−5−カルボン酸エチル
【化14】

2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(50.4mg、0.24mmol)を室温で、2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボン酸エチル;トリフルオロ酢酸塩(60mg、0.16mmol)及びトリエチルアミン(64μl、0.46mmol)に塩化メチレン4ml及びピリジン2ml中で加えた。室温で3時間後、混合物を濃縮し、水及び酢酸エチルを加え、そして有機相を除去し、エバポレーションにより濃縮し、そして分取HPLC(PR18、アセトニトリル/水0.1%TFA)により精製した。収量63mg(91%)、M+H+:438.04。
【0101】
実施例2:
N−(2−シクロプロピルエチル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化15】

【0102】
2a:2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボン酸、リチウム塩
【化16】

2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−チアゾール−5−カルボン酸エチル(80mg、0.18mmol)及び水酸化リチウム水和物(29mg、0.7mmol)を、THF10ml及び水1ml中で室温にて7時間撹拌し、濃縮し、水と混合し、そして酢酸エチルで抽出した。水相を凍結乾燥し、そしてそのままさらに反応させた。
2b:N−(2−シクロプロピルエチル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化17】

【0103】
2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボン酸、リチウム塩(88mg、0.212mmol)、2−シクロプロピルエチルアミン塩酸塩(38.7mg、0.318mmol)、トリエチルアミン(126μl、0.92mmol)及びHATU(128mg、0.37mmol)を室温で2時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、そして残留物を分取HPLC(PR18、アセトニトリル/水、0.1%TFA)により精製した。収量6mg(6%)、M+H+:477.19。
【0104】
実施例3:
N−(3−メチルブチル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化18】

【0105】
3a:3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル
【化19】

1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロールに二臭化水素酸塩(4.3g、15.82mmol)を水215mlに溶解し、次いで炭酸水素ナトリウム(3.45g、41.07mmol)を加えた。撹拌しながら、メタノール40ml中のジ−tert−ブチルジカーボネート(3.46g、15.85mmol)を加え、そして混合物を室温で4時間撹拌した。沈殿したジ−tert−ブチル4,6−ジヒドロ−1H,3H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2,5−ジカルボキシレートの固体を吸引ろ過し、そしてろ液を濃縮して凍結乾燥した。粗生成物(約2.3gの生成物を含む)をそのままさらに変換した。
【0106】
3b:5−(5−エトキシカルボニルチアゾール−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル
【化20】

3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(1.2g、5.7mmol)、2−ブロモチアゾール−5−カルボン酸エチル(1.69g、7.17mmol)及びトリエチルアミン(1.09ml、7.84mmol)を100℃でDMF70ml中で7時間撹拌した。残留物をろ過し、ろ液を濃縮し、そして残った残留物を酢酸エチルで抽出した。1.34gの粗生成物を得て、これをさらに精製することなく反応させた(M+H+:366.14)。
【0107】
3c:tert−ブチル 5−(5−カルボキシチアゾール−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボキシレート
【化21】

5−(5−エトキシカルボニルチアゾール−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(1.34g、3.66mmol)及び水酸化リチウム水和物(385mg、9.17mmol)をTHF150ml及び水50ml中で50℃にて2時間、そして80℃にて8時間撹拌した。THFを減圧下で濃縮し、そして水相を酢酸エチルで抽出した。水相を酸性化し、そして再び酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮した。収量662mg(53%)、M+H+:338.10。
【0108】
3d:5−[5−(3−メチルブチルカルバモイル)チアゾール−2−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル
【化22】

5−(5−カルボキシチアゾール−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(186mg、0.55mmol)、イソアミルアミン(0.42ml、2.6mmol)、トリエチルアミン(153μl、1.1mmol)及びHATU(209mg、0.55mmol)を室温でDMF20ml中にて2時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、そして残留物を水及び酢酸エチルと混合し、有機相を除去して濃縮し、そして粗生成物をそのままさらに変換した。収量225mg、M+H+:407.20。
【0109】
3e:N−(3−メチルブチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド;トリフルオロ酢酸塩
【化23】

5−[5−(3−メチルブチルカルバモイル)チアゾール−2−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(225mg、0.55mmol)を、室温で水5ml及びトリフルオロ酢酸0.23mlと共に3時間撹拌した。濃縮後、残留物を水と混合し、酢酸エチルで抽出し、そして水相を凍結乾燥した。収量440mgの粗生成物は過剰のトリフルオロ酢酸をまだ含んでいた。
【0110】
3f:N−(3−メチルブチル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化24】

N−(3−メチルブチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(220mg、0.52mmol)及びトリエチルアミン(0.22ml、1.57mmol)をDMF10mlに溶解し、そして氷浴中で2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリド(218mg、1.04mmol)と混合した。この混合物をさらに1時間撹拌し、そして室温まで昇温させて濃縮し、水及び酢酸エチルを加え、そして有機相を除去し、濃縮し、そして分取HPLC(PR18、アセトニトリル/水0.1%TFA)により精製した。収量25mg(10%)、M+H+:479.06。
【0111】
実施例4:
N−(シクロプロピルメチル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化25】

N−(シクロプロピル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(106mg、0.26mmol)を2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリドと、実施例3fと同様にして反応させた。M+H+:463.05。
【0112】
実施例5:
N−(3−メチルブチル)−2−(5−キナゾリン−4−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−チアゾール−5−カルボキサミド
【化26】

N−(3−メチルブチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(220mg、0.52mmol)及びトリエチルアミン(0.22ml、1.57mmol)をDMF10mlに溶解し、そして氷浴中で4−クロロキナゾリン(172mg、1mmol)と混合した。この混合物をさらに1時間撹拌し、そして室温まで昇温させて、濃縮し、水及び酢酸エチルを加え、そして有機相を除去し、エバポレーションにより濃縮し、そして分取HPLC(PR18、アセトニトリル/水0.1%TFA)により精製した。M+H+:435.05。
【0113】
実施例6:
N−(シクロプロピルメチル)−2−(5−キナゾリン−4−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−チアゾール−5−カルボキサミド
【化27】

N−(シクロプロピルメチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(106mg、0.26mmol)を4−クロロキナゾリンと、実施例5と同様にして反応させた。M+H+:419.15。
【0114】
実施例7:
5−[5−(3−フェニルプロピルカルバモイル)チアゾール−2−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル
【化28】

5−(5−カルボキシチアゾール−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチルを3−フェニルプロピルアミン(phenylpropylyamine)と、実施例3dと同様にして反応させた。収率:91%、M+H+:455.26。
【0115】
実施例8:
N−(3−フェニルプロピル)−2−(5−キナゾリン−4−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−チアゾール−5−カルボキサミド
【化29】

【0116】
8a:N−(3−フェニルプロピル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド;トリフルオロ酢酸塩
【化30】

5−[5−(3−フェニルプロピルカルバモイル)チアゾール−2−イル]−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(実施例7)(376mg、0.82mmol)を実施例3eと同様にしてトリフルオロ酢酸と反応させた。収量:定量的、M+H+:355.10。
【0117】
8b:N−(3−フェニルプロピル)−2−(5−キナゾリン−4−イル−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド
【化31】

N−(3−フェニルプロピル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド;トリフルオロ酢酸塩を、実施例5と同様にして4−クロロキナゾリンと反応させた。収率98%、M+H+:483.19。
【0118】
実施例9:
N−(3−フェニルプロピル)−2−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化32】

N−(3−フェニルプロピル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド;トリフルオロ酢酸塩を、実施例3fと同様にして2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリドと反応させた。収率61%、M+H+:527.15。
【0119】
実施例10:
N−(3−メチルブチル)−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化33】

【0120】
10a:5−(5−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル
【化34】

6−クロロニコチン酸エチル(567mg、3.05mmol)、3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]−ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(565.9mg、2.7mmol)及び炭酸セシウム(878mg、2.7mmol)をDMF20ml中100℃にて8時間、そして120℃にて8時間撹拌した。残留物をろ過し、水及び酢酸エチルで洗浄し、そして乾燥した。最初のろ液を濃縮して酢酸エチルと共に撹拌し、そして生成物をろ取した。収率72%、M+H+:360.20。
【0121】
10b:6−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)ニコチン酸エチル;トリフルオロ酢酸塩
【化35】

5−(5−エトキシカルボニルピリジン−2−イル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボン酸tert−ブチル(525mg、1.46mmol)を、実施例3eと同様にしてトリフルオロ酢酸と反応させた。粗生成物の収量95mg、過剰のトリフルオロ酢酸をまだ含んでいた。M+H+:260.10。
【0122】
10c:6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−ニコチン酸エチル
【化36】

6−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)ニコチン酸エチル;トリフルオロ酢酸塩(95mg、0.25mmol)及びトリエチルアミン(77.3mg、0.76mmol)を2−トリフルオロ−メチルベンゾイルクロリド(56.6mg、0.27mmol)と氷浴中で実施例3fと同様にして反応させた。収率99%、M+H+:432.10。
【0123】
10d:6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−ニコチン酸
【化37】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−ニコチン酸エチル(110mg、0.25mmol)を、実施例3cと同様にして変換した。収率40%、M+H+:404.10。
【0124】
10e:N−(3−メチルブチル)−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化38】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(40mg、0.099mmol)を、実施例3dと同様にしてイソアミルアミンと反応させた。収率:34%、M+H+:473.18。
【0125】
実施例11:
N−(3−メチルブチル)−2−[5−(2−ブロモ−5−メトキシベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化39】

N−(3−メチルブチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(43.8mg、0.1mmol)を、2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸と、HATUを用いて活性化した後に実施例3fと同様にして反応させた。M+H+:519.15。
【0126】
実施例12:
N−(3−フェニルプロピル)−2−[5−(2−ブロモ−5−メトキシベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]−ピロール−2−イル]チアゾール−5−カルボキサミド
【化40】

N−(3−フェニルプロピル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)チアゾール−5−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(44.6mg、0.095mmol)を、2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸と、HATUを用いて活性化した後に実施例3fと同様にして反応させた。M+H+:567.17。
【0127】
実施例13:
N−フェネチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−ニコチンアミド
【化41】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(50mg、0.124mmol)を実施例3dと同様にして2−フェニルエチルアミンと反応させた。収率45%、M+H+:507.28。
【0128】
実施例14:
N−(2−シクロプロピルエチル)−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]−ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化42】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(50mg、0.124mmol)を、3dと同様にして2−シクロプロピルエチルアミン塩酸塩と反応させた。収率37%、M+H+:471.28.
【0129】
実施例15:
N−チアゾール−2−イルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル(trifluromethylbenzoyl))−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化43】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(54mg、0.134mmol)を、実施例3dと同様にしてC−チアゾール−2−イルメチルアミン、塩酸塩と反応させた。収率28%、M+H+:500.22。
【0130】
実施例16:
N−メチル−N−チアゾール−2−イルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化44】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(54mg、0.134mmol)を、実施例3dと同様にしてメチルチアゾール−2−イルメチルアミンと反応させた。収率52%、M+H+:514.30。
【0131】
実施例17:
N−シクロプロピルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化45】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(54mg、0.134mmol)を、実施例3dと同様にしてC−シクロプロピルメチルアミンと反応させた。収率77%、M+H+:457.26。
【0132】
実施例18:
N−(3−ヒドロキシペンチル)−6−[5−(2−ブロモ−5−メトキシベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]−ピロール−2−イル]ピリダジン−3−カルボキサミド
【化46】

N−(3−ヒドロキシペンチル)−6−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)ピリダジン−3−カルボキサミド、トリフルオロ酢酸塩(466mg、0.464mmol)を、2−ブロモ−5−メトキシ安息香酸と、HATUを用いて活性化した後に実施例3fと同様にして反応させた。M+H+:530.02。
【0133】
実施例19:
N−(2−シクロプロピルエチル)−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ピリダジン−3−カルボキサミド
【化47】

N−(2−シクロプロピルエチル)−6−クロロピリダジン−3−カルボキサミド(150mg、0.665mmol)及び(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル)−(2−トリフルオロメチルフェニル)メタノン、トリフルオロ酢酸塩(263mg、0.665mmol)を実施例3bと同様にして変換した。収率27%、M+H+:472.08。
【0134】
実施例20:
N−チアゾール−5−イルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化48】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(50mg、0.124mmol)を、C−チアゾール−5−イルメチルアミン、塩酸塩と実施例3dと同様にして反応させた。収率58%、M+H+:500.20。
【0135】
実施例21:
N−シクロペンチルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化49】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(50mg、0.124mmol)を、実施例3dと同様にしてC−シクロペンチルメチルアミン、塩酸塩と反応させた。収率69%、M+H+:485.28。
【0136】
実施例22:
N−(2−シクロペンチルエチル)−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化50】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(50mg、0.124mmol)を、実施例3dと同様にしてシクロペンチルエチルアミンと反応させた。収率34%、M+H+:499.28。
【0137】
実施例23:
N−チアゾール−4−イルメチル−6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチンアミド
【化51】

6−[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]ニコチン酸(140mg、0.347mmol)を、実施例3dと同様にしてC−チアゾール−4−イルメチルアミン、塩酸塩と反応させた。収率16%、M+H+:500.40。
【0138】
実施例24:
N−(2−シクロプロピルエチル)−2[5−(2−トリフルオロメチルベンゾイル)−3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−2−イル]−ピリミジン−5−カルボキサミド
【化52】

N−(2−シクロプロピルエチル)−2−(3,4,5,6−テトラヒドロ−1H−ピロロ−[3,4−c]ピロール−2−イル)ピリミジン−5−カルボキサミド;トリフルオロ酢酸を含む化合物(300mg、0.726mmol)を、実施例3Fと同様にして2−トリフルオロメチルベンゾイルクロリドと反応させた。収率23%、M+H+:472.16。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I
【化1】

[式中、
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、水素、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルは、それぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
Aは、O、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)、NH=C(R3)、C(R3)=NH、NH=NHであり;
Bは、C(R3)、N(R2)であり;
Dは、C(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうちの少なくとも1つは窒素でなければならず;
nはそれぞれ独立して1又は2であり;
Lは、結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(
=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−でもよい単環式環系又は二環式環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−である]
の化合物、及びその生理学的に適合性の塩。
【請求項2】
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、水素、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
Aは、O、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)であり;
Bは、C(R3)、N(R2)であり;
Dは、C(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうち少なくとも1つは窒素でなければならず;
nはそれぞれ独立して1又は2であり;
Lは、結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−であってもよい単環式環系又は二環式環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−C(=O)−O−、
−O−C(=O)−である
請求項1に記載の式Iの化合物、及びその生理学的に適合性の塩。
【請求項3】
nは1であり;
Rは水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
AはO、S、N(R2)、C(R3)、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)、N(R2)であり;
DはC(R3)、N(R2)であり;
ここでA、B又はDのうち少なくとも1つは窒素でなければならず;
Lは結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−であってもよい単環式環系又は二環式環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−O−C(=O)−である;
請求項1又は2に記載の式Iの化合物及びその生理学的に適合性の塩。
【請求項4】
nは1であり;
Rは、水素、(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C1−C5)−アルキルチオ、(C1−C5)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C0−C4)−アルキレン−(C5−C12)−ヘテロアリール、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−ヘテロシクリル、(C0−C4)−アルキレン−(C3−C12)−シクロアルキル、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
AはS、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)であり;
DはN(R2)であり;
Lは結合、−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=O)−N(R2)−、−C(=O)−O−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、1つ又はそれ以上の環員がN(R3)、O、S又は−C(=O)−であってもよい単環式又は二環式の環系であり;
Mは、−C(=O)−N(R2)−、−N(R2)−C(=O)−、−S(O)0-2−、−S(O)0-2−N(R2)−、−N(R2)−S(O)0-2−、−O−C(=O)−である;
請求項1〜3のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に適合性の塩。
【請求項5】
nは1であり;
Rは(C1−C16)−アルキル、(C1−C5)−アルキルオキシ、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリール、二環式(C8−C14)環系であり、
ここでアリール又は二環式(C8−C14)環系は、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、モノ−
(C1−C6)−アルキルアミノカルボニル、ジ−(C2−C8)−アルキルアミノカルボニル、(C1−C6)−アルコキシカルボニル、(C1−C6)−アルキルカルボニル、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル又はアミノスルホニルで一置換又は多置換されていてもよく;
R1は、(C1−C10)−アルキル、(C1−C10)−アルキルオキシ、アミノ、モノ−(C1−C10)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノであり、
ここでアルキルは、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、−(C6−C10)−アリール、−(C5−C12)−ヘテロアリール、−(C3−C12)−ヘテロシクリル又は−(C3−C12)−シクロアルキルで置換されていてもよく、
ここでアリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル又はシクロアルキルはそれぞれ場合により、ハロゲン、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノで一置換又は多置換されていてもよく;
R2は、水素、(C1−C16)−アルキル、(C0−C4)−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり;
R3は、水素、(C1−C6)−アルキル、(C1−C3)−アルキルオキシ、ヒドロキシル、(C1−C6)−アルキルメルカプト、アミノ、(C1−C6)−アルキルアミノ、ジ−(C2−C12)−アルキルアミノ、シアノ、(C1−C6)−アルキルカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメチルオキシ、(C1−C6)−アルキルスルホニル、アミノスルホニルであり;
AはS、C(R3)=C(R3)であり;
BはC(R3)であり;
DはN(R2)であり;
Lは結合、−C(=O)−であり;
Mは−C(=O)−N(R2)−、−O−C(=O)−である;
請求項1〜4のいずれか1項に記載の式Iの化合物及びその生理学的に適合性の塩。
【請求項6】
医薬としての使用のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物を1つ又はそれ以上含む医薬。
【請求項8】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物を1つ又はそれ以上、及び少なくとも1つのさらなる活性成分を含む医薬。
【請求項9】
さらなる活性成分として1つ又はそれ以上の抗糖尿病薬、血糖降下活性成分、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、PPARガンマアゴニスト、PPARアルファアゴニスト、PPARアルファ/ガンマアゴニスト、PPARデルタアゴニスト、フィブラート、MTP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、MTP阻害剤、CETP阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着体、LDL受容体誘導因子、ACAT阻害剤、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、スクアレン合成酵素阻害剤、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、HM74A受容体アゴニスト、リパーゼ阻害剤、インスリン、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、ベータ細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する活性成分、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルカゴン受容体アンタゴニスト、グルコキナーゼの活性化剤、糖新生の阻害剤、フルクトース−1,6−ビホスファターゼの阻害剤、グルコーストランスポーター4の調節因子、グルタミン:フルクトース−6−リン酸アミドトランスフェラーゼの阻害剤、ジペプチジルペプチダーゼIVの阻害剤、11−ベータ−ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1の阻害剤、タンパク質チロシンホスファターゼ1Bの
阻害剤、ナトリウム依存性グルコーストランスポーター1又は2の調節因子、GPR40の調節因子、ホルモン感受性リパーゼの阻害剤、アセチル−CoAカルボキシラーゼの阻害剤、ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼの阻害剤、グリコーゲン合成酵素キナーゼ−3ベータの阻害剤、プロテインキナーゼCベータの阻害剤、エンドセリン−A受容体アンタゴニスト、IκBキナーゼの阻害剤、グルココルチコイド受容体の調節因子、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β3アゴニスト、CB1受容体アンタゴニスト、MSH(メラニン細胞刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再取り込み阻害剤、混合セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2又は3調節因子、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤、PPAR調節因子、RXR調節因子もしくはTR−β−アゴニスト又はアンフェタミンを含む、請求項8に記載の医薬。
【請求項10】
糖尿病の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
脂質を低減させるための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項12】
代謝症候群の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項13】
インスリン抵抗性の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項14】
肥満の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項15】
心臓血管障害の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項16】
CNS障害の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項17】
統合失調症の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項18】
アルツハイマー病の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項19】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物を1つ又はそれ以上含む医薬の製造方法であって、活性成分を薬学的に適した担体と混合すること、及び該混合物を投与に適した形態にすることを含む、方法。

【公表番号】特表2010−524987(P2010−524987A)
【公表日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504505(P2010−504505)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【国際出願番号】PCT/EP2008/003019
【国際公開番号】WO2008/135141
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(399050909)サノフィ−アベンティス (225)
【Fターム(参考)】