説明

ApoE状態に依存する免疫療法レジメ

本発明は、患者に施されるレジメが患者のApoE遺伝子型に依存する、アルツハイマー病および類似の疾患の免疫療法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルツハイマー病を治療する方法であって、0個のApoE4対立遺伝子およびアルツハイマー病を有する患者(「ApoE4非保有患者」)に、AβのN末端エピトープに特異的に結合する抗体の有効なレジメを施すステップを含む方法。
【請求項2】
抗体が、
Aβの残基1〜7、
Aβの残基1〜5、または
Aβの残基3〜7
内のエピトープに特異的に結合する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
約0.15mg/kg〜約2mg/kgの範囲内の抗体用量が静脈内注入により投与される、請求項1または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
用量が、
4〜16週間、
10〜14週間、または
13週間
ごとに投与される、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
用量が約0.5mg/kg〜約2mg/kgである、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
抗体がバピネオズマブである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
血管原性浮腫についてモニタリングするステップをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
患者にコルチコステロイドを投与して、モニタリングにより検出される血管原性浮腫を治療するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
アルツハイマー病を治療する方法であって、ApoE4非保有患者に、AβのN末端領域を特異的に認識する抗体を、前記抗体の平均血清濃度を約0.1μg/ml〜約60μg/mlの範囲内で維持するのに有効なレジメにおいて投与するステップを含む方法。
【請求項11】
患者における抗体の最大血清濃度が、抗体約28μg/ml血清未満である、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
最大血清濃度が、抗体約4〜28μg/ml血清の範囲内にある、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
抗体がバピネオズマブである、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
アルツハイマー病を治療する方法であって、ApoE4非保有患者に、AβのN末端領域を特異的に認識する抗体を、少なくとも450pg/mlの平均血漿Aβ濃度を達成するのに有効なレジメにおいて投与するステップを含む方法。
【請求項16】
平均血漿Aβ濃度が約600pg/ml〜約3000pg/mlの範囲にある、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
アルツハイマー病を治療する方法であって、ApoE4非保有患者に、AβのN末端領域を特異的に認識する抗体を、少なくとも450pg/mlの平均血漿Aβ濃度を達成するのに有効なレジメにおいて投与するステップを含む方法。
【請求項18】
平均血漿Aβ濃度が約600pg/ml〜約3000pg/mlの範囲にある、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
0個のApoE4対立遺伝子を有する患者(「ApoE4非保有患者」)における認知低下を軽減する方法であって、
前記患者に、AβのN末端エピトープに特異的に結合する抗体を、前記抗体が投与されない対照患者と比べて前記患者の認知低下を軽減するのに有効なレジメにおいて投与するステップを含み、
前記ApoE4非保有患者および対照患者が軽度〜中等度のアルツハイマー病を有すると診断されており、
前記認知低下がADAS−COG、NTB、MMSE、またはCDR−SBにより測定される方法。
【請求項20】
抗体が、約0.15mg/kg〜約2mg/kgの範囲内の用量で静脈内注入により投与される、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項19または請求項20に記載の方法。
【請求項22】
抗体がバピネオズマブである、請求項19または請求項20に記載の方法。
【請求項23】
0個のApoE4対立遺伝子を有する患者(「ApoE4非保有患者」)における脳容量の減少を軽減する方法であって、
前記ApoE4非保有患者に、AβのN末端エピトープに特異的に結合する抗体を、前記抗体が投与されない対照患者と比べて前記ApoE4非保有患者の脳容量の減少を軽減するのに有効なレジメにおいて投与するステップを含み、
前記ApoE4非保有患者および対照患者が軽度〜中等度のアルツハイマー病を有すると診断されている方法。
【請求項24】
抗体が、約0.15mg/kg〜約2mg/kgの範囲内の用量で静脈内注入により投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項23または請求項24に記載の方法。
【請求項26】
抗体がバピネオズマブである、請求項23または請求項24に記載の方法。
【請求項27】
脳容量の減少がMRIにより測定される、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
アルツハイマー病を治療する方法であって、前記疾患および1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に、AβのN末端エピトープに結合する有効な抗体のレジメを皮下投与にて施すステップを含む方法。
【請求項29】
血管原性浮腫についてモニタリングするステップをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
抗体が0.01〜0.6mg/kgの用量および毎週〜毎月の頻度で投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
抗体が0.05〜0.5mg/kgの用量で投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
抗体が1〜40mgの用量および毎週〜毎月の頻度で投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
血管原性浮腫についてモニタリングするステップをさらに含む、請求項28から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
アルツハイマー病を治療する方法であって、
前記疾患および1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者に、AβのN末端エピトープに結合する有効な抗体のレジメを施すステップと、
前記患者にコルチコステロイドを投与して、前記抗体の投与から生じる血管原性浮腫を治療するステップと
を含む方法。
【請求項35】
血管原性浮腫について患者をモニタリングするステップをさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
抗体投与の用量または頻度が、血管原性浮腫以前の用量または頻度と比べて、血管原性浮腫の間に低下または削減される、請求項34に記載の方法。
【請求項37】
抗体投与の用量または頻度が、血管原性浮腫以前またはその間の用量または頻度と比べて、血管原性浮腫の消散後において上昇する、請求項34に記載の方法。
【請求項38】
脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられるアミロイド原性疾患の患者集団を治療するか、または同集団における予防を実施する方法であって、
ApoEのどの対立遺伝子形態が患者において存在するかに応じて、集団内の異なる患者に対して異なるレジメを施すステップを含み、前記レジメの少なくとも1つが、Aβに対する抗体を患者に投与するステップを含む方法。
【請求項39】
第1のレジメがAβに対する抗体を患者に投与するステップを含み、第2のレジメがAβに対する抗体またはAβに対する抗体を誘導する作用物質を欠き、第1のレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に施され、第2のレジメが1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に施される、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
異なるレジメが、その各々がAβに対する抗体を投与するステップを含む第1および第2のレジメを含み、第2のレジメが第1のレジメと
(i)抗体の用量を低下させること、
(ii)抗体の投与頻度を低下させること、
(iii)アミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する抗体の能力を低下させること、
(iv)抗体の平均血清濃度を低下させること、
(v)抗体の最大血清濃度を低下させること、
(vi)疾患進行と比べて治療の開始時点がより早期であること
の少なくとも1つにおいて異なり、
これにより、
(a)第2のレジメが2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与されること、
(b)第2のレジメが1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与されること、および/または
(c)第2のレジメが2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与されること
の少なくとも1つが生じるように、第1および第2のレジメを施す、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
第1のレジメがAβに対する第1の抗体を投与するステップを含み、第2のレジメがAβに対する第2の抗体を投与するステップを含み、第2の抗体が、第1の抗体と比べて、Fcγ受容体および/またはC1qに対する結合が低下し、第1の抗体が0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第2の抗体が1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与される、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項42】
第2の抗体が、Fcγ受容体および/またはC1qに対する結合を低下させる1つまたは複数の変異を定常領域において有し、前記変異が第1の抗体には存在しない、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記1つまたは複数の変異が、位置234、235、236、および237(EU番号付け)からなる群から選択される、重鎖定常領域における(1つまたは複数の)位置にある、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記1つまたは複数の変異が、位置234、235、および237における変異である、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記1つまたは複数の変異がL234A、L235A、およびG237Aである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
定常領域のアイソタイプがヒトIgG1である、請求項42から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
定常領域のアイソタイプがヒトIgG4である、請求項42から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
第1の抗体がバピネオズマブであり、第2の抗体がバピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項41に記載の方法。
【請求項49】
第1のレジメがAβに対する第1の抗体を投与するステップを含み、第2のレジメがAβに対する第2の抗体を投与するステップを含み、第1の抗体がヒトIgG1アイソタイプであり、第2の抗体がヒトIgG4アイソタイプであり、第1の抗体が0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第2の抗体が1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与される、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項50】
疾患がアルツハイマー病である、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項51】
ApoEのどの対立遺伝子が患者において存在するかを決定するステップをさらに含む、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項52】
異なるレジメが、投与される抗体の用量において異なる、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項53】
異なるレジメが、投与される抗体の頻度において異なる、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項54】
異なるレジメが、投与される抗体の種類において異なる、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項55】
(a)1個のApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2個のApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または(b)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または(c)1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者において、抗体の用量、および/または抗体の投与頻度、および/またはアミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する抗体の能力を低下させる、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項56】
ApoE4対立遺伝子の0個のApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者において、作用物質の用量、および/または作用物質の投与頻度、および/またはアミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する作用物質の能力を低下させる、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項57】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には、Aβの残基1〜11内に特異的に結合する抗体の0.15〜1mg/kgの用量を投与し、0個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には、同抗体の0.5〜2mg/kgの用量を投与する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項58】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者に対し、血管原性浮腫が発生し消散するまでは、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者よりも低用量の作用物質を投与し、以後は同じ用量の作用物質を投与する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項59】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者に対し、血管原性浮腫が発生し消散するまでは、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者よりも低頻度の作用物質を投与し、以後は同じ用量の作用物質を投与する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項60】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者に対し、バピネオズマブと比べてアミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する能力を低下させた抗体を投与する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項61】
集団内における患者の少なくとも一部を、血管原性浮腫についてモニタリングするステップをさらに含む、請求項38から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
モニタリングするステップが、MRIによって実施される、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
0個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者が、MRIによってモニタリングされない、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
抗体が、Aβの残基1〜11内のエピトープに結合する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項65】
抗体がヒトIgG1アイソタイプを有する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
抗体がバピネオズマブである、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
抗体が、バピネオズマブと比べてアミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する能力が低下している、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項68】
抗体が、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項69】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、1〜3回のヒト化266抗体投与に続き、後続のバピネオズマブ投与を受け、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、同じ合計回数の投与を受けるが、すべてバピネオズマブ投与である、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項70】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者にはヒト化266抗体を投与し、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者にはバピネオズマブを投与する、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項71】
抗体がヒト化266である、請求項38または請求項40に記載の方法。
【請求項72】
患者の脳内におけるアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患の治療または予防についての異なるレジメからの選択における、ApoE4コピー数の測定の使用であって、第1および第2のレジメの少なくとも1つがAβに対する抗体を投与するステップを含む使用。
【請求項73】
異なるレジメが第1および第2のレジメを含み、第1および第2のレジメの各々がAβに対する抗体を投与するステップを含み、第2のレジメが第1のレジメと
(i)抗体の用量を低下させること、
(ii)抗体の投与頻度を低下させること、
(iii)アミロイド沈着物に対する除去反応を誘導する抗体作用物質の能力を低下させること、
(iv)抗体の平均血清濃度を低下させること、
(v)抗体の最大血清濃度を低下させること、
(iv)疾患進行と比べて治療の開始時点がより早期であること、
の少なくとも1つにおいて異なり、
これにより、
(a)第2のレジメが2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与されること、
(b)第2のレジメが1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与されること、および/または
(c)第2のレジメが2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与され、第1のレジメが1コピーのApoE4を有する患者に投与されること
の少なくとも1つが生じる、請求項72に記載の使用。
【請求項74】
Aβに対する抗体を含む、アルツハイマー病を治療する薬剤の製造におけるApoE4コピー数の測定の使用。
【請求項75】
Aβに対する抗体による、脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患に対する治療または予防を受ける患者集団をモニタリングする方法であって、
血管原性浮腫について、集団内の異なる患者において異なるモニタリングレジメを実施するステップを含み、
(a)0コピーのApoE4を有する患者と比べて2コピーのApoE4を有する患者、
(b)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または
(c)1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者
に対するモニタリング頻度がより高い方法。
【請求項76】
疾患がアルツハイマー病である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
ApoEのどの対立遺伝子形態が集団内の各患者において存在するかを決定するステップをさらに含む、請求項75に記載の方法。
【請求項78】
モニタリングが脳内造影によるモニタリングである、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
モニタリングがMRIによるモニタリングである、請求項78に記載の方法。
【請求項80】
1個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者よりも高頻度でモニタリングされる、請求項75に記載の方法。
【請求項81】
2個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、1個のApoE4対立遺伝子を有する患者よりも高頻度でモニタリングされる、請求項75に記載の方法。
【請求項82】
1個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者よりも高頻度でモニタリングされる、請求項75に記載の方法。
【請求項83】
0個のApoE4対立遺伝子を有する患者が、血管原性浮腫について、MRIによりモニタリングされない、請求項75に記載の方法。
【請求項84】
Aβに対する抗体を誘導する作用物質による、脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患に対する治療または予防を受ける患者集団をモニタリングする方法であって、
血管原性浮腫について、集団内の異なる患者において異なるモニタリングレジメを実施するステップを含み、
(a)0コピーのApoE4を有する患者と比べて2コピーのApoE4を有する患者、
(b)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または
(c)1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者
に対するモニタリング頻度がより高い方法。
【請求項85】
脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患に対して、患者を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
少なくとも1個のApoE4対立遺伝子を有する患者に、Aβの残基1〜11内のエピトープに対する抗体、またはAβに対するこのような抗体を誘導する作用物質を投与するステップと、
血管原性浮腫について、MRIにより前記患者をモニタリングするステップと
を含む方法。
【請求項86】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
抗体がバピネオズマブである、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
少なくとも1個のApoE4対立遺伝子を有する患者の脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
血管原性浮腫が発生する前に第1のレジメを前記患者に施し、血管原性浮腫が消散した後で第2のレジメを施すステップを含み、
第1および第2のレジメが各々、Aβに対する抗体を投与するステップを含み、第1のレジメが、第2のレジメと比べて、
(i)抗体の用量を低下させること、
(ii)抗体の投与頻度を低下させること、
(iii)アミロイド沈着物を除去する抗体の能力を低下させること、
の少なくとも1つにおいて異なる方法。
【請求項90】
少なくとも1個のApoE4対立遺伝子を有する患者の脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
血管原性浮腫が発生する前に第1のレジメを前記患者に施し、血管原性浮腫が消散した後で第2のレジメを施すステップを含み、
第1および第2のレジメが各々、投与時においてAβに対する抗体を誘導する作用物質を患者に投与するステップを含み、第1のレジメが、第2のレジメと比べて、
(i)作用物質の用量を低下させること、
(ii)作用物質の投与頻度を低下させること、
(iii)アミロイド沈着物を除去する作用物質の能力を低下させること
の少なくとも1つにおいて異なる方法。
【請求項91】
疾患がアルツハイマー病である、請求項89または請求項90に記載の方法。
【請求項92】
患者が、1または2個のApoE4対立遺伝子を有する、請求項89または請求項90に記載の方法。
【請求項93】
第1および第2のレジメが各々、Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合する抗体を患者に投与するステップを含み、前記抗体が、血管原性浮腫が発生する前は0.15〜1mg/kgの用量で投与され、血管原性浮腫が消散した後は0.5〜2mg/kgの用量で投与される、請求項89に記載の方法。
【請求項94】
抗体がバピネオズマブである、請求項89に記載の方法。
【請求項95】
抗体が、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項89に記載の方法。
【請求項96】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項89に記載の方法。
【請求項97】
患者におけるアルツハイマー病を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者に、Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合する抗体を投与するステップを含み、0.15〜1mg/kgの抗体が3カ月ごとに静脈内投与により施されるレジメにおいて、または、同等の平均血清濃度もしくは曲線下面積を発生させる投与頻度および投与経路において、前記抗体を投与する方法。
【請求項98】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
抗体がバピネオズマブである、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
用量が0.5mg/kgである、請求項97に記載の方法。
【請求項102】
患者におけるアルツハイマー病を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
0個のApoE4対立遺伝子を有する患者に、Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合する抗体を投与するステップを含み、前記抗体の用量が3カ月ごとに静脈内投与により投与される0.5〜2mg/kgであるか、または投与頻度および投与経路が同等の平均血清濃度または曲線下面積を発生させる方法。
【請求項103】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
抗体がバピネオズマブである、請求項102に記載の方法。
【請求項105】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項102に記載の方法。
【請求項106】
患者集団におけるアルツハイマー病を治療するかまたはその予防を実施する方法であって、
Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合する抗体を患者に投与するステップを含み、1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団の患者においては0.15〜1mg/kgの用量、また、0個のApoE4対立遺伝子を有する集団の患者においては0.5〜2.5mg/kgの用量で前記抗体を投与し、0個のApoE4対立遺伝子を有する患者においては平均用量がより高量である方法。
【請求項107】
抗体がマウス3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態であり、重鎖定常領域における位置234、235、および237が、それぞれ、Ala、Ala、およびAlaにより占められ、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされる、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
抗体がバピネオズマブである、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項106に記載の方法。
【請求項110】
用量が、1または2個のApoE4対立遺伝子を有する集団の患者においては0.5mg/kgであり、0個のApoE4対立遺伝子を有する集団の患者においては2mg/kgである、請求項106に記載の方法。
【請求項111】
患者の脳内におけるAβ沈着物によって特徴付けられる疾患の予防を実施する方法であって、
有効なレジメの、投与時においてAβに対する抗体である作用物質またはAβに対する抗体を誘導する作用物質を患者に投与するステップを含み、前記患者が少なくとも1個のApoE対立遺伝子を有する方法。
【請求項112】
患者が2個のApoE4対立遺伝子を有する、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
患者が無症状である、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
患者が27以上のミニメンタルテストスコアを有する、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
患者が20〜26のミニメンタルテストスコアを有する、請求項111に記載の方法。
【請求項116】
患者が少なくとも60歳である、請求項111に記載の方法。
【請求項117】
患者におけるApoE4対立遺伝子数を決定するステップをさらに含む、請求項111に記載の方法。
【請求項118】
患者の脳内におけるAβのアミロイド沈着物によって特徴付けられる疾患を治療するか、またはその予防を実施する方法であって、
その各々がAβに対する抗体を患者に投与するステップを含む第1のレジメおよび第2のレジメを施すステップと、
血管原性浮腫について患者をモニタリングするステップと
血管原性浮腫が発生しない場合は第1のレジメを維持するステップと、
血管原性浮腫が発生する場合は患者に第2のレジメを投与するステップと
を含み、
第2のレジメが、第1のレジメと比べて、
(i)抗体の用量を低下させること、
(ii)抗体の投与頻度を低下させること、
(iii)Fcγ受容体に結合する能力を低下させた異なる抗体、
(iv)C1qに結合する能力を低下させた異なる抗体、
(v)Aβに対する抗体を投与しないこと
の少なくとも1つにおいて異なり、第2のレジメが、少なくとも血管原性浮腫の持続期間にわたり維持される方法。
【請求項119】
第1のレジメにおける抗体が、Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合する、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
第1の抗体がバピネオズマブであり、第2の抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、G237A変異体である、請求項118に記載の方法。
【請求項121】
患者集団におけるアルツハイマー病を治療するか、またはその予防を実施する方法であって、
Aβの残基1〜11内のエピトープに特異的に結合し、Fcγ受容体および/またはC1qに対する結合を低下させる変異を定常領域において有する抗体を患者に投与するステップを含み、前記抗体が、患者におけるApoE4対立遺伝子数に関わらず、各患者に同じ用量および/または頻度で投与される方法。
【請求項122】
抗体が、配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、バピネオズマブのL234A、L235A、およびG237A変異体である、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
血管原性浮腫について患者をモニタリングするステップをさらに含む、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
患者集団におけるアルツハイマー病を治療するか、またはその予防を実施する方法であって、
Aβに対する抗体を集団内における一部の患者に投与するステップを含み、0個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には前記抗体を投与し、2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には前記抗体を投与しない方法。
【請求項125】
1個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には抗体を投与しない、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
患者集団におけるアルツハイマー病を治療するか、またはその予防を実施する方法であって、
Aβに対する抗体を誘導する作用物質を集団内における一部の患者に投与するステップを含み、0個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には前記作用物質を投与し、2個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には前記作用物質を投与しない方法。
【請求項127】
1個のApoE4対立遺伝子を有する集団内の患者には作用物質を投与しない、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
患者の脳内におけるAβ沈着物によって特徴付けられる疾患を治療するか、またはその予防を実施する方法であって、有効なレジメのヒト化抗体を患者に投与するステップを含み、前記ヒト化抗体が、配列番号2の成熟軽鎖可変領域配列と、配列番号3の成熟重鎖可変領域配列と、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有する、IgG1アイソタイプのヒト重鎖定常領域とを含む方法。
【請求項129】
患者が、少なくとも1個のApoE4対立遺伝子を有する、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
用量が0.15〜1mg/kgである、請求項128に記載の方法。
【請求項131】
用量が0.15〜2mg/kgである、請求項128に記載の方法。
【請求項132】
血管原性浮腫について、MRIにより患者をモニタリングするステップをさらに含む、請求項128に記載の方法。
【請求項133】
集団内における異なる患者に施されるレジメが、患者において存在するApoE4対立遺伝子数には依存しない、患者集団を治療するための、請求項128に記載の方法。
【請求項134】
位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有するヒト重鎖定常領域を含む、10D5抗体(ATCC受託番号PTA−5129)のヒト化形態。
【請求項135】
配列番号8または配列番号73の軽鎖可変領域と、配列番号9または配列番号74の重鎖可変領域とを含む、請求項134に記載のヒト化抗体。
【請求項136】
アイソタイプが、ヒトIgG1、ヒトIgG2、またはヒトIgG4、好ましくはヒトIgG1である、請求項134または請求項135に記載のヒト化抗体。
【請求項137】
位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有するヒト重鎖定常領域を含む、12A11抗体(ATCC受託番号PTA−7271)のヒト化形態。
【請求項138】
配列番号10の軽鎖可変領域と、配列番号11の重鎖可変領域とを含む、請求項137に記載のヒト化抗体。
【請求項139】
アイソタイプが、ヒトIgG1、ヒトIgG2、またはヒトIgG4、好ましくはヒトIgG1である、請求項137または請求項138に記載のヒト化抗体。
【請求項140】
位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有するヒト重鎖定常領域を含む、3D6抗体(ATCC受託番号PTA−5130)のヒト化形態。
【請求項141】
アイソタイプが、ヒトIgG1、ヒトIgG2、またはヒトIgG4、好ましくはヒトIgG1である、請求項140に記載のヒト化抗体。
【請求項142】
配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含む、請求項141に記載のヒト化抗体。
【請求項143】
配列番号48を含むアミノ酸配列を有するヒト化軽鎖と、配列番号66または67を含むアミノ酸配列を有するヒト化重鎖とを含むヒト化抗体。
【請求項144】
シグナル配列をコードする残基1〜57が存在するかまたは存在しないとした場合に配列番号68を含む配列を有する単離核酸。
【請求項145】
配列番号2の成熟軽鎖可変領域配列と、配列番号3の成熟重鎖可変領域配列と、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有する、IgGアイソタイプのヒト重鎖定常領域とを含む、単離ヒト化抗体。
【請求項146】
ヒトIgG1アイソタイプを有する、請求項145に記載の単離抗体。
【請求項147】
配列番号31の軽鎖可変領域配列と、配列番号32の重鎖可変領域配列と、位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有する、IgGアイソタイプのヒト重鎖定常領域とによって特徴付けられる、12B4抗体の単離ヒト化形態。
【請求項148】
ヒトIgG1アイソタイプを有する、請求項147に記載の単離抗体。
【請求項149】
位置がEU番号付けシステムにより番号付けされるL234A変異、L235A変異、およびG237A変異を有するヒト重鎖定常領域を含む、266抗体(ATCC受託番号PTA−6123)のヒト化形態。
【請求項150】
配列番号33の軽鎖可変領域と、配列番号34の重鎖可変領域とを含む、請求項149に記載のヒト化抗体。
【請求項151】
アイソタイプが、ヒトIgG1、ヒトIgG2、またはヒトIgG4、好ましくはヒトIgG1である、請求項149または請求項150に記載のヒト化抗体。
【請求項152】
位置234、235、および237(EU番号付け)におけるアミノ酸が各々アラニンである、アイソタイプIgG1のヒト重鎖定常領域を含む単離抗体。
【請求項153】
ヒト重鎖定常領域における位置230〜240または315〜325に由来する他のアミノ酸が、ヒトIgG1定常領域内の前記位置において天然では見出されないアミノ酸によって占められることはない、請求項152に記載の抗体。
【請求項154】
位置234、235、および237以外のヒト重鎖定常領域におけるアミノ酸が、ヒトIgG1定常領域内の前記位置において天然では見出されないアミノ酸によって占められることはない、請求項153に記載の抗体。
【請求項155】
ヒト重鎖定常領域が、CH1領域、ヒンジ領域、CH2領域、およびCH3領域を含む、請求項152に記載の抗体。
【請求項156】
ヒト重鎖定常領域が、配列番号66もしくは配列番号67、またはこれらの配列のいずれかのアロタイプを含むアミノ酸配列を有する、請求項152に記載の抗体。
【請求項157】
ヒト重鎖定常領域が、配列番号66もしくは配列番号67を含むアミノ酸配列を有する、請求項152に記載の抗体。
【請求項158】
完全ヒト抗体である、請求項152に記載の単離抗体。
【請求項159】
ヒト化抗体である、請求項152に記載の単離抗体。
【請求項160】
キメラ抗体である、請求項152に記載の単離抗体。
【請求項161】
バピネオズマブ投与のレジメを決定する方法であって、医療従事者が、0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与するバピネオズマブのレジメを決定する一助となる指示書を、医療従事者に提供するステップを含む方法。
【請求項162】
レジメが、0.5〜2mg/kgの用量でバピネオズマブを投与することを特徴とする、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
レジメが、0.5〜2mg/kgのバピネオズマブを3カ月ごとに静脈内投与により投与するか、または、同等の平均血清濃度もしくは曲線下面積を発生させる投与頻度および投与経路において投与することを特徴とする、請求項161に記載の方法。
【請求項164】
レジメが、血管原性浮腫について患者をモニタリングするステップをさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項165】
モニタリングレジメが、1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者のモニタリングレジメとは異なる、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
バピネオズマブ投与のレジメを決定する方法であって、医療従事者が、1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与するバピネオズマブのレジメを決定する一助となる指示書を、医療従事者に提供するステップを含む方法。
【請求項167】
レジメが、0.15〜1mg/kgの用量でバピネオズマブを投与することを特徴とする、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
レジメが、0.15〜1mg/kgのバピネオズマブを3カ月ごとに静脈内投与により投与するか、または、同等の平均血清濃度もしくは曲線下面積を発生させる投与頻度および投与経路において投与することを特徴とする、請求項166に記載の方法。
【請求項169】
決定されたレジメが、第1および第2のレジメを含み、血管原性浮腫が発生する前に第1のレジメを前記患者に施し、血管原性浮腫が消散した後で第2のレジメを施し、
第1および第2のレジメが各々、バピネオズマブを投与するステップを含み、第1のレジメが、第2のレジメと比べて、
(i)バピネオズマブの用量を低下させること、
(ii)バピネオズマブの投与頻度を低下させること
の少なくとも1つにおいて異なる、請求項161または請求項166に記載の方法。
【請求項170】
患者において存在するApoE4対立遺伝子数を決定するステップをさらに含む、請求項161または請求項166に記載の方法。
【請求項171】
バピネオズマブを医療従事者に供給するステップをさらに含む、請求項161または請求項166に記載の方法。
【請求項172】
指示書およびバピネオズマブが組み合わせて供給される、請求項171に記載の方法。
【請求項173】
レジメが血管原性浮腫について患者をモニタリングするステップをさらに含む、請求項166に記載の方法。
【請求項174】
モニタリングがMRIにより実施される、請求項165および173に記載の方法。
【請求項175】
モニタリングが脳内造影によるモニタリングである、請求項165および173に記載の方法。
【請求項176】
モニタリングレジメが、0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者のモニタリングレジメとは異なる、請求項173に記載の方法。
【請求項177】
モニタリングの頻度が、
(a)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、
(b)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または
(c)1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者
に対してより高い、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
バピネオズマブ投与のレジメを決定するキットであって、医療従事者が、0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与するバピネオズマブのレジメを決定する一助となる、医療従事者に対する指示書を含むキット。
【請求項179】
指示書が、0.5〜2mg/kgの用量でバピネオズマブを投与することを特徴とするレジメを指定する、請求項178に記載のキット。
【請求項180】
指示書が、0.5〜2mg/kgのバピネオズマブを3カ月ごとに静脈内投与により投与するか、または、同等の平均血清濃度もしくは曲線下面積を発生させる投与頻度および投与経路において投与することを指定する、請求項178に記載のキット。
【請求項181】
指示書が、血管原性浮腫について患者をモニタリングすることを指定する、請求項178に記載のキット。
【請求項182】
モニタリングレジメが、1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者のモニタリングレジメとは異なることを指示書が指定する、請求項178に記載のキット。
【請求項183】
バピネオズマブ投与のレジメを決定するキットであって、医療従事者が、1または2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者に投与するバピネオズマブのレジメを決定する一助となる、医療従事者に対する指示書を含むキット。
【請求項184】
指示書が、0.15〜1mg/kgの用量でバピネオズマブを投与することを指定する、請求項183に記載のキット。
【請求項185】
指示書が、0.15〜1mg/kgの用量でバピネオズマブを3カ月ごとに静脈内投与により投与するか、または、同等の平均血清濃度もしくは曲線下面積を発生させる投与頻度および投与経路において投与することを指定する、請求項183に記載のキット。
【請求項186】
決定されたレジメが、第1および第2のレジメを含み、血管原性浮腫が発生する前に第1のレジメを前記患者に施し、血管原性浮腫が消散した後で第2のレジメを施し、
第1および第2のレジメが各々、バピネオズマブを投与するステップを含み、第1のレジメが、第2のレジメと比べて、
(i)バピネオズマブの用量を低下させること、
(ii)バピネオズマブの投与頻度を低下させること
の少なくとも1つにおいて異なることを指示書が指定する、請求項178または請求項183に記載のキット。
【請求項187】
指示書が、患者において存在するApoE4対立遺伝子数を決定することを指定する、請求項178または請求項183に記載の方法。
【請求項188】
バピネオズマブをさらに含む、請求項178または請求項183に記載のキット。
【請求項189】
指示書が、血管原性浮腫について患者をモニタリングすることを指定する、請求項178に記載のキット。
【請求項190】
モニタリングがMRIにより実施されることを指示書が指定する、請求項21または請求項185に記載のキット。
【請求項191】
モニタリングが脳内造影によるモニタリングであることを指示書が指定する、請求項21または請求項185に記載のキット。
【請求項192】
モニタリングレジメが0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者のモニタリングレジメとは異なることを指示書が指定する、請求項185に記載のキット。
【請求項193】
モニタリングの頻度が、
(a)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、
(b)0コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者、および/または
(c)1コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者と比べて2コピーのApoE4対立遺伝子を有する患者
に対してより高いことを指示書が指定する、請求項185に記載のキット。
【請求項194】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者におけるバピネオズマブの安全性を改善する方法であって、1または2個のApoE対立遺伝子を有する患者に対して、0個のApoE対立遺伝子を有する患者に対する場合と比べて低用量のバピネオズマブを投与するよう医師に助言するステップを含む方法。
【請求項195】
1または2個のApoE4対立遺伝子を有する患者におけるバピネオズマブの安全性を改善する方法であって、1または2個のApoE対立遺伝子を有する患者を、0個のApoE対立遺伝子を有する患者よりも高頻度でMRIによりモニタリングするよう医師に助言するステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2011−501945(P2011−501945A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530162(P2010−530162)
【出願日】平成20年10月17日(2008.10.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/080382
【国際公開番号】WO2009/052439
【国際公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(510020022)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】