説明

CCDカメラの顔画像の検査診断への応用

【課題】指紋や声紋や筆跡等の個人識別が有していた問題を解決し、一般の臨床検査への顔画像での個人識別を利用した検査の実現化を目的とする。
【解決手段】パソコンにCCDカメラを接続し、顔を撮影し、画像を取り込み、信号を画像の濃淡に合わせ、2種類に分け、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させ、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムをパソコンに組んで行い、人の顔を1回目と2回目の撮影で、同じ人で同じ位置では、1回目と2回目は、ほぼぴったりと一致し、撮影の位置が変わったり、人が変わると、若干0と1の列がずれていることを確認し、さらに、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やせるという独特の個人識別法を用い、顔を撮影して、尿や便を採取するまでを自動化し、尿成分等も自動測定するシステム。これにより、検査法の自動化と検査キットが完成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔画像での個人識別の一般の臨床検査への普及を図ったCCDカメラの顔画像の検査診断への応用に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の臨床検査の個人識別は、指紋や声紋や筆跡等のものがある。
【0003】
【非特許文献1】「CCDカメラの顔画像の検査診断への応用」、第52回日本臨床検査医学会総会、臨床病理誌補冊(総会抄録集)、2005年、p.223、O−215
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の臨床検査の個人識別は、指紋や声紋や筆跡等のものである。
【0005】
本発明は、このような従来の臨床検査の個人識別が有していた問題を解決しようとするものであり、一般の臨床検査への顔画像での個人識別を利用した検査を実現することを目的とするものである。(図2)
【0006】
以下、図2により、顔の画像と撮影システムについて説明する。図において、顔を撮影する際に、顔の画像は、人物本位の人の顔を1つのデジタル画像としてとらえます。撮影システムは、パソコンにCCDカメラを接続して、画像を取り込むソフトを介して、画像を取り込み、信号を画像の濃淡に合わせて、2種類に分けて、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させて、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムです。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そして、本発明は上記目的を達成するために顔画像での個人識別を利用した検査法の自動化と検査キットの完成を設けたものである。
【0008】
また、第2の課題解決手段は、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やせるという独特の個人識別法を用いたものである。(図3)
【0009】
以下、図3により、接続と顔画像の0と1での表現について説明する。図において、接続は、パソコンにCCDカメラを接続して、顔を撮影して、画像を取り込みます。顔画像の0と1での表現は、画像を取り込むソフトを介して、画像を読み込んで、信号を画像の濃淡に合わせて2種類に分けて、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させて、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムで、人の顔を1回目の撮影と2回目の撮影で、0と1の列にどのような差異が生じるかを検討しました。
【0010】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、検査法の自動化と検査キットの完成において、一般の臨床検査の現場で顔画像での個人識別を利用した検査を実現化できる。
【0011】
また、第2の課題解決手段による作用は、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やせるという独特の個人識別法を用いたことにより検査方法が簡素化されるため、さらに一般の臨床検査の現場で精度の高い顔画像での個人識別を利用した検査を実現化できるという効果を発揮する。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明のCCDカメラの顔画像の検査診断への応用は、一般の臨床検査の現場で顔画像での個人識別を利用した検査を実現化することができ、一般の臨床検査での精度の高い顔画像での個人識別を利用した検査が提供できる。
【0013】
また、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やせるという独特の個人識別法を用いたため、さらに精度が上昇するという効果を発揮するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。
【0015】
図においては、パソコンにCCDカメラを接続して、顔を撮影して、画像を取り込むソフトを介して、画像を取り込み、信号を画像の濃淡に合わせて、2種類に分けて、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させて、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムをパソコンに組んで行った。
【0016】
人の顔を1回目の撮影と2回目の撮影で、どのような差異が生じるかを検討するために、撮影の1回目と2回目で撮影の位置を変えたり、撮影の人を変えたりした。
【0017】
人の顔の撮像を濃淡の0と1で表現した結果、人の顔の撮像は、濃淡の0と1の列を作り、同じ人で同じ位置では、1回目と2回目を比較してみるとほぼぴったりと一致していた。(図4)
【0018】
以下、図4により、同じ人で同じ位置での1回目と2回目の結果について説明する。図において、人の顔の撮像を濃淡の0と1で表示した結果、同じ人で同じ位置での1回目と2回目の結果は、1回目と2回目では、0と1の列は、ほぼぴったりと一致していました。
【0019】
しかし撮影の位置が変わると、若干0と1の列がずれていた。(図5)
【0020】
以下、図5により、撮影の位置が変わっての1回目と2回目の結果について説明する。図において、撮影の位置が変わっての1回目と2回目の結果は、1回目と2回目では、若干0と1の列がずれて、左右にずれるだけでした。
【0021】
また、人が変わっても、若干0と1の列がずれていた。(図6)
【0022】
以下、図6により、撮影の人が変わっての1回目と2回目の結果について説明する。図において、撮影の人が変わっての1回目と2回目の結果は、1回目と2回目では、人の顔の太さがちがうため0と1の列がずれていました。
【0023】
このことから、CCDカメラでは、顔の画像での個人識別は、良くできていると思われる。
【0024】
CCDカメラの使用は、検体の個人識別をすることに有効であると思われ、個人識別用のカメラとして使用できるカメラであると思われた。
【0025】
また、このことから携帯電話のCCDカメラも有効であると思われた。(図7)
【0026】
以下、図7により、携帯電話のCCDカメラについて説明する。図において、CCDカメラを使用しての顔の画像での個人識別は良く出来ていると思われ、携帯電話を使用しても個人識別は良く出来ていると思われます。携帯電話のCCDカメラで人の顔を撮影して、人の顔を1つのデジタル画像にして、パソコンに接続して、画像を取り込むソフトを介して画像を読み込ませて、信号を画像の濃淡に合わせて、2種類に分けて、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させて、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムをパソコンに組み込むとできます。
【0027】
CCDカメラを使用しての顔の画像での個人識別は良くできると思われる。よって携帯電話を使用しても個人識別は良くできると思われる。臨床検査の診断において、これらのCCDカメラを導入すれば、この顔画像の個人識別を使って、検体の個人識別が有効に行われると思われる。今後は、トイレに於いてカメラを設置して、顔の画像を撮影して個人識別を行い個人の検体を識別して検体を採取する個人識別検体採取システムで検体を採取する検体採取の新しいシステムに期待ができると思われる。(図1)
【0028】
以下、図1により、トイレの新システムについて説明する。図において、臨床検査の診断において、これらのCCDカメラを導入すれば、この顔画像の個人識別を使って、検体の個人識別が有効に行われると思われるので、トイレに於いて、人の顔を撮影してから、尿や便などの検体を採取するまでを自動化して行い、また、尿蛋白、尿糖、尿潜血なども自動測定するシステムにしようと思います。
【0029】
さらに、検出感度を高めるために、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やせるという独特の個人識別法を用いた。以上のように、本実施形態によれば精度の高い顔画像での個人識別を利用した検査が実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】 本発明の実施形態を示すトイレの新システムの図
【図2】 顔の画像と撮影システムの図
【図3】 接続と顔画像の0と1での表現の図
【図4】 同じ人で同じ位置での1回目と2回目の結果
【図5】 撮影の位置が変わっての1回目と2回目の結果
【図6】 撮影の人が変わっての1回目と2回目の結果
【図7】 携帯電話のCCDカメラの図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パソコンにCCDカメラを接続して、顔を撮影して、画像を取り込むソフトを介して、画像を取り込み、信号を画像の濃淡に合わせて、2種類に分けて、濃い方を“1”、淡い方を“0”と表示させて、0と1の列を作り、顔の画像を0と1で表現させるシステムをパソコンに組んで行った。人の顔を1回目の撮影と2回目の撮影で、どのような差異が生じるかを検討するために、撮影の1回目と2回目で撮影の位置を変えたり、撮影の人を変えたりした。人の顔の撮像を濃淡の0と1で表現した結果、人の顔の撮像は、濃淡の0と1の列を作り、同じ人で同じ位置では、1回目と2回目を比較してみるとほぼぴったりと一致していた。しかし撮影の位置が変わると、若干0と1の列がずれていた。また、人が変わっても、若干0と1の列がずれていた。このことから、CCDカメラでは、顔の画像での個人識別は、良くできていると思われる。CCDカメラの使用は、検体の個人識別をすることに有効であると思われ、個人識別用のカメラとして使用できるカメラであると思われた。また、このことから携帯電話のCCDカメラも有効であると思われた。CCDカメラを使用しての顔の画像での個人識別は良くできると思われる。よって携帯電話を使用しても個人識別は良くできると思われる。臨床検査の診断において、これらのCCDカメラを導入すれば、この顔画像の個人識別を使って、検体の個人識別が有効に行われると思われる。今後は、トイレに於いてカメラを設置して、顔の画像を撮影して個人識別を行い個人の検体を識別して検体を採取する個人識別検体採取システムで検体を採取する検体採取の新しいシステムに期待ができると思われる。臨床検査の診断において、これらのCCDカメラを導入すれば、この顔画像の個人識別を使って、検体の個人識別が有効に行われると思われるので、トイレに於いて、人の顔を撮影してから、尿や便などの検体を採取するまでを自動化して行い、また、尿蛋白、尿糖、尿潜血なども自動測定するシステムにしようと思います。
【請求項2】
さらに検出感度を高めるために、判別のための0と1の列の数をいくらでも増やすことができるという独特の個人識別法を設けた請求項1記載のCCDカメラの顔画像の検査診断への応用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−150092(P2006−150092A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2005−381099(P2005−381099)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【出願人】(505009911)
【Fターム(参考)】