説明

CD28結合のための一価組成物および使用方法

CD28と一価で結合するドメイン抗体が開示される。CD28の結合について一価であるドメイン抗体は、CD28活性を阻害し得る。一態様では、ドメイン抗体は、CD28に特異的に結合し、その活性を拮抗する単一免疫グロブリン可変ドメインからなるか、またはそれを含み、一態様では、CD28活性を実質的に刺激しない。別の態様では、ドメイン抗体は、ヒトドメイン抗体である。本開示は、個体におけるCD28とのCD80および/またはCD86相互作用を拮抗する方法ならびにCD28とのCD80および/またはCD86相互作用と関与する疾患または障害を治療する方法、個体にドメイン抗体を投与することを含む方法をさらに包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
CD28と結合し、CD28の、CD80および/またはCD86との結合を妨げるドメイン抗体(dAb)であって、CTLA4と交差反応しないdAb。
【請求項2】
CD28の、CD80および/またはCD86との結合を阻害し、CD28の、CD80および/またはCD86との結合を、約100nM、約50nM、約1nM、約500pM、約100pM、約50pM、約10pM、約5pMまたは約1pMのIC50で阻害する、請求項1に記載のdAb。
【請求項3】
T細胞受容体シグナル伝達と組み合わさった、T細胞増殖を実質的に誘導しない、請求項1に記載のdAb。
【請求項4】
T細胞受容体シグナル伝達と組み合わさった、T細胞によるサイトカイン分泌を実質的に誘導しない、請求項1に記載のdAb。
【請求項5】
前記サイトカインが、IL−2、IL−6、IL−10、IL−13、TNF−αおよびIFN−γからなる群から選択される少なくとも1種のサイトカインである、請求項4に記載のdAb。
【請求項6】
CD28のアミノ酸配列MYPPPYと結合する、請求項1に記載のdAb。
【請求項7】
a.配列番号484、配列番号487、配列番号490、配列番号493、配列番号496、配列番号499、配列番号502、配列番号505、配列番号508、配列番号511、配列番号514、配列番号517、配列番号520、配列番号523、配列番号526、配列番号529、および配列番号636からなる群から選択されるCDR1配列と少なくとも50%同一であるCDR1配列と;
b.配列番号485、配列番号488、配列番号491、配列番号494、配列番号497、配列番号500、配列番号503、配列番号506、配列番号509、配列番号512、配列番号515、配列番号518、配列番号521、配列番号524、配列番号527、配列番号530、および配列番号637からなる群から選択されるCDR2配列と少なくとも50%同一であるCDR2配列と;
c.配列番号486、配列番号489、配列番号492、配列番号495、配列番号498、配列番号501、配列番号504、配列番号507、配列番号510、配列番号513、配列番号516、配列番号519、配列番号522、配列番号525、配列番号528、配列番号531、および配列番号638からなる群から選択されるCDR3配列と少なくとも50%同一であるCDR3配列と
を含む、請求項1に記載のdAb。
【請求項8】
a.配列番号484、配列番号487、配列番号490、配列番号493、配列番号496、配列番号499、配列番号502、配列番号505、配列番号508、配列番号511、配列番号514、配列番号517、配列番号520、配列番号523、配列番号526、配列番号529、および配列番号638からなる群から選択されるCDR1配列と;
b.配列番号485、配列番号488、配列番号491、配列番号494、配列番号497、配列番号500、配列番号503、配列番号506、配列番号509、配列番号512、配列番号515、配列番号518、配列番号521、配列番号524、配列番号527、配列番号530および配列番号637からなる群から選択されるCDR2配列と;
c.配列番号486、配列番号489、配列番号492、配列番号495、配列番号498、配列番号501、配列番号504、配列番号507、配列番号510、配列番号513、配列番号516、配列番号519、配列番号522、配列番号525、配列番号528、配列番号531、および配列番号638からなる群から選択されるCDR3配列と
を含む、請求項7に記載のdAb。
【請求項9】
配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号272、配列番号273、配列番号274、配列番号275、配列番号276、配列番号472、配列番号473、配列番号474、配列番号475、配列番号476、配列番号477、配列番号478、配列番号479、配列番号480、配列番号481、配列番号482、配列番号483、配列番号534、配列番号535、配列番号536、配列番号537、配列番号539、配列番号540、配列番号542、配列番号543、配列番号545、配列番号547、配列番号548、配列番号550、配列番号551、配列番号553、配列番号562、配列番号567、配列番号570、配列番号575、配列番号576、配列番号577、配列番号578、配列番号580、配列番号599、配列番号600、配列番号607、配列番号611、配列番号617、および配列番号622からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のdAb。
【請求項10】
配列番号58、配列番号59、配列番号60、配列番号61、配列番号62、配列番号63、配列番号64、配列番号65、配列番号66、配列番号67、配列番号68、配列番号272、配列番号273、配列番号274、配列番号275、配列番号276、配列番号534、配列番号535、配列番号536、配列番号537、配列番号539、配列番号540、配列番号542、配列番号543、配列番号545、配列番号547、配列番号548、配列番号550、配列番号551、配列番号553、配列番号562、配列番号567、配列番号570、配列番号575、配列番号576、配列番号577、配列番号578、配列番号580、配列番号599、配列番号600、配列番号607、配列番号611、配列番号617、または配列番号622のものと、25個以下のアミノ酸で異なるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載のdAb。
【請求項11】
そのインビボ半減期を増大するようフォーマットされている、請求項9に記載のdAb。
【請求項12】
フォーマッティングが、PEG化反応によってdAbをポリエチレングリコール(PEG)と連結することを含む、請求項11に記載のdAb。
【請求項13】
PEGが、システインまたはリシン残基によって連結している、請求項12に記載のdAb。
【請求項14】
PEGが、約10〜約50kDである、請求項12に記載のdAb。
【請求項15】
少なくとも約24kDの水力学的サイズを有する、請求項12に記載のdAb。
【請求項16】
少なくとも約200kDの水力学的サイズを有する、請求項12に記載のdAb。
【請求項17】
約15秒〜約12時間のtα半減期を有する、請求項12に記載のdAb。
【請求項18】
約12時間〜約744時間のtβ半減期を有する、請求項12に記載のdAb。
【請求項19】
ヒト抗体のFW1、FW2、FW3およびFW4に対応する、FW1、FW2、FW3およびFW4のアミノ酸配列を含む、請求項9に記載のdAb。
【請求項20】
FW1、FW2、FW3およびFW4の配列が、ヒト抗体のFW1、FW2、FW3およびFW4と10個以下のアミノ酸で異なっている、請求項19に記載のdAb。
【請求項21】
FW1、FW2、FW3およびFW4の配列が、ヒト抗体のFW1、FW2、FW3およびFW4と同一である、請求項19に記載のdAb。
【請求項22】
FW2の配列が、ヒト抗体のFW2と同一である、請求項19に記載のdAb。
【請求項23】
a)CD28とのCD80およびCD86結合を妨げる、
b)T細胞受容体シグナル伝達と組み合わさったCD28シグナル伝達を刺激しない、
c)CD28との結合について、約50nM〜約1pMのKを有する、
d)約15秒〜約12時間のtα半減期を有する、
e)約12時間〜約336時間のtβ半減期を有する、
f)MYPPPY配列と結合する、
および
g)配列番号484、配列番号487、配列番号490、配列番号493、配列番号496、配列番号499、配列番号502、配列番号505、配列番号508、配列番号511、配列番号514、配列番号517、配列番号520、配列番号523、配列番号526、配列番号529、および配列番号636からなる群から選択されるCDR1配列、配列番号485、配列番号488、配列番号491、配列番号494、配列番号497、配列番号500、配列番号503、配列番号506、配列番号509、配列番号512、配列番号515、配列番号518、配列番号521、配列番号524、配列番号527、配列番号530、および配列番号637からなる群から選択されるCDR2配列ならびに配列番号486、配列番号489、配列番号492、配列番号495、配列番号498、配列番号501、配列番号504、配列番号507、配列番号510、配列番号513、配列番号516、配列番号519、配列番号522、配列番号525、配列番号528、配列番号531、および配列番号638からなる群から選択されるCDR3配列
からなる群から選択される少なくとも3つの特徴を有する、請求項1に記載のdAb。
【請求項24】
請求項1に記載のdAbをコードする核酸。
【請求項25】
患者の治療のための医薬の調製のための、請求項1に記載のドメイン抗体(dAb)の使用であって、前記患者が、CD28結合ドメイン抗体を必要とする、使用。
【請求項26】
前記dAbが、前記個体において、CD28の、CD80および/またはCD86との結合を拮抗する、請求項25に記載の使用。
【請求項27】
前記個体が、免疫疾患を有する、または有する危険にある、請求項25に記載の使用。
【請求項28】
前記免疫疾患が、自己免疫疾患または移植組織と関連する疾患である、請求項27に記載の使用。
【請求項29】
前記移植組織と関連する疾患が、同種移植片拒絶、異種移植片拒絶および移植片対宿主病からなる群から選択される、請求項28に記載の使用。
【請求項30】
前記自己免疫疾患が、全身性エリテマトーデス(lupus erythematosis)、多発性硬化症、関節リウマチ、糖尿病、乾癬、強皮症、アテローム性動脈硬化症、炎症性腸疾患および潰瘍性大腸炎からなる群から選択される、請求項28に記載の使用。
【請求項31】
請求項1に記載のいずれかのdAbの治療上有効な量と、製薬上許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項32】
ドメイン抗体(dAb)1h−239−891(D70C)(配列番号543)と同一エピトープと結合する抗体。
【請求項33】
dAbである、請求項32に記載の抗体。
【請求項34】
前記dAbが1h−239−891(D70C)(配列番号543)である、請求項33に記載の抗体。
【請求項35】
前記dAbが、第1の抗原に対する結合特異性を有する第1の単一可変ドメインと、第2の抗原に対する結合活性を有する第2の単一可変ドメインとを含み、前記第1の抗原が、CD28であり、前記第2の抗原が、CD28以外の抗原である、請求項33に記載の抗体。
【請求項36】
前記第2の抗原が、抗原提示細胞表面抗原またはT細胞表面抗原である、請求項35に記載の抗体。
【請求項37】
前記第2の抗原がサイトカインである、請求項35に記載の抗体。
【請求項38】
治療上有効な量の請求項32に記載の抗体を含む医薬組成物。
【請求項39】
免疫抑制/免疫調節および/または抗炎症剤をさらに含む、請求項38に記載の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−528551(P2011−528551A)
【公表日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−518935(P2011−518935)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/050985
【国際公開番号】WO2010/009391
【国際公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【出願人】(502197046)ドマンティス リミテッド (47)
【Fターム(参考)】