説明

DC−DCコンバータ

【課題】DC−DCコンバータの昇圧回路の出力段に設けられた逆流阻止ダイオードにおける順方向電圧降下を解消する。
【解決手段】DC−DCコンバータは、第1レベルの制御信号に基づいて動作し、入力端(IN)に供給される入力電圧(LVDD)を昇圧した出力電圧を出力端(OUT)に供給する昇圧部(20)と、上記出力端(OUT)に接続されて上記出力電圧を平滑化する出力キャパシタ(Co)と、上記昇圧部と上記出力端との間に設けられるP型のトランジスタ(M16)と、上記制御信号に基づいて上記第1レベルよりも大きい第2レベルの第2の制御信号を形成して上記P型のトランジスタ(M16)のゲートに供給するレベルシフト部(30)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気泳動表示装置(EPD)などの直流電源電圧を使用する表示装置等の電源回路の電圧制御回路に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯型機器の表示装置として開発が進められているEPD等の表示装置では、画素表示に15〜20[V]の駆動電圧を必要とする。しかし、携帯型機器では電池を電源とするため、電源電圧が3[V]程度であることが多い。このため、電源電圧を5〜6倍に昇圧することが必要となる。この昇圧にDC−DCコンバータが使用される。表示器にDC−DCコンバータを用いた例が、例えば、特許文献1に記載されている。このDC−DCコンバータでは、スイッチドキャパシタ方式の昇圧回路で昇圧電圧を調整し、昇圧された出力電圧を逆流を防止するダイオードを介して出力端に接続された出力キャパシタ(平滑コンデンサ)に供給する構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−195345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したDC−DCコンバータでは昇圧した電圧を逆流を防止するダイオードを介して出力端に供給しているので、昇圧電圧より外部電圧が低い場合には昇圧電圧が供給され、昇圧電圧より外部電圧が高い場合には昇圧電圧が供給されないため、特別な制御をすることなく、高圧電圧出力の供給が調整される。
【0005】
しかしながら、ダイオードの順方向電圧降下分が0.6[V]程度発生し、昇圧電圧にロスが生じる。これは腕時計などの特に低パワー(低消費電力)動作が求められる表示回路では、望ましくないレベルの電圧ロスである。また、DC−DCコンバータは時計用ICチップ等に組み込まれるが、IC基板へのリーク電流の少ないダイオードを作製する場合、IC基板(例えば、シリコン基板)にトリプルウェル構造を形成することが必要になり、プロセスが複雑になる問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するため、本発明のDC−DCコンバータは、第1レベルの制御信号に基づいて動作し、入力端に供給される入力電圧を昇圧した出力電圧を出力端に供給する昇圧部と、上記出力端に接続されて上記出力電圧を平滑化する出力キャパシタと、上記昇圧部と上記出力端との間に設けられるP型のトランジスタと、上記第1レベルの制御信号に基づいて上記第1レベルよりも大きい第2レベルの制御信号を形成して上記トランジスタのゲートに供給するレベルシフト部と、を備える。
【0007】
かかる構成とすることによって、ダイオードを用いずに昇圧部側から出力キャパシタ側に一方向に電圧(電流)を供給することが可能となり、簡易な回路構成で順方向電圧降下を起こすことなく、昇圧電圧を全部利用することが可能となって好都合である。
【0008】
本発明のDC−DCコンバータにおいて、上記昇圧部は、上記第1レベルの制御信号に同期して、上記入力端と基準電位間に複数のキャパシタを並列に接続する充電動作と、上記入力端と上記出力端間に上記複数のキャパシタを直列に接続する放電動作とを行う、ことが望ましい。
【0009】
かかる構成とすることによって、出力可変なスイッチドキャパシタ方式の昇圧部が形成され、低電圧の入力電圧から表示器に必要な直流高圧の出力電圧が得られる。
【0010】
本発明のDC−DCコンバータにおいて、上記レベルシフト部は、上記第1レベルの制御信号を入力信号とし、昇圧された上記出力電圧を回路電源とする2値出力回路によって構成される、ことが望ましい。
【0011】
かかる構成とすることによって高電圧の出力ラインを断続するトランジスタを確実に動作させる高レベルのゲート制御電圧信号(第2レベルの制御信号)を得ることが可能となって具合がよい。
【0012】
また、トランジスタをP型で構成し、そのゲートに振幅がレベルシフトされた制御信号が供給するので、出力端側の電圧が昇圧部側の電圧よりも高い状態が生じた場合であってもトランジスタの導通・非導通の動作制御を確実にすることができる。
【0013】
本発明の表示装置や電子機器は、上述のDC−DCコンバータを表示部の電源として使用する。それにより、より簡易な回路構成の電源が得られ、表示装置や電子機器を小型することが可能となって具合がよい。
【0014】
このように、本願発明によれば、DC−DCコンバータの出力段をP型トランジスタによるスイッチとレベルシフト部(レベルシフタ)で構成することにより、簡易な回路構成で電圧降下を生じることなく昇圧電圧を出力できて都合である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】DC−DCコンバータの昇圧部20の回路構成例を示す回路図である。
【図2】レベルシフト部30の回路構成例を示す回路図である。
【図3】制御部から供給される制御信号の波形例を示す信号波形図である。
【図4】昇圧部20の充電動作を説明する説明図である。
【図5】昇圧部の放電動作を説明する説明図である。
【図6】本発明のDC−DCコンバータを使用した表示装置、電子機器の具体例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一つの実施の形態においては、DC−DCコンバータの昇圧部の出力をP型の出力トランジスタ(例えば、PMOSトランジスタ)を介して出力端に導出する。出力端には昇圧電圧を安定させる平滑コンデンサが接続されている。昇圧部は、充放電動作を行う複数のキャパシタとこれ等キャパシタの接続を切り替える複数のトランジスタで構成される。各トランジスタは低圧電源の出力で動作する制御部(図示せず)から出力される制御信号によって制御されて、複数のキャパシタを互いに並列接続あるいは直列接続とする。上記P型の出力トランジスタには、昇圧された電圧ラインを確実に開閉するために高レベルの制御信号が供給される。この高レベルの制御信号は、昇圧電圧を回路電源とするレベルシフト回路によって得られ、上記複数のキャパシタの接続の切り替えに対応して出力トランジスタの導通を制御する。
【0017】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、DC−DCコンバータの昇圧部20の構成例を示している。図2は、レベルシフト部30の回路構成例を示している。図3は、図示しない制御部から供給される制御信号の波形例を示している。図4は、昇圧部20の充電動作を説明する説明図である。図5は、昇圧部の放電動作を説明する説明図である。各図において、対応する部分には同一符号を付している。
【0019】
図1において、昇圧部20の入力端IN(LVDD)と出力端OUT(HVDD)間に一導電型(PMOS)のトランジスタM3、M6、M9、M12、M15及びM16が直列に接続されている。これ等トランジスタは、後述の図4及図5に示すスイッチ素子SW1a〜SW1fにそれぞれ対応している。ここで、トランジスタM16(SW1f)は、昇圧部20の出力を出力端OUTに導出する出力トランジスタであり、ダイオードのように順方向電圧降下を生じることなく、昇圧電圧を出力端OUTに導出することができる。出力端OUTには、平滑コンデンサとして機能する出力キャパシタCoが接続されている。
【0020】
トランジスタM3、M6、M9、M12及びM15の各ゲートには、端子VDD6と基準電位VSS間に接続されたP型のトランジスタX20及びN型のトランジスタX21からなるインバータからXSCKCH信号が供給される。同インバータには図示しない制御部から図3に示すようなSCKCH信号が供給される。ここで、XSCKCH信号の「X」はSCKCH信号の反転信号を意味する。
【0021】
図1に示すように、トランジスタM3、M6、M9、M12、M15及びM16の相互間の接続点(ノード)はそれぞれ端子VDD2〜VDD6となっている。ここで、VDD2〜VDD6は、説明の便宜上、各端子の電圧を表示するものとしても使用される。
【0022】
入力端INと基準電位VSS間には、接続端子VDD2Nを介してP型のトランジスタ(PMOS)M1とN型のトランジスタ(NMOS)M2が直列に接続され、トランジスタM1及びM2の各ゲートには制御信号XSCKPUが供給される。接続端子VDD2と接続端子VDD2N間にはキャパシタCaが接続される。トランジスタM1〜M3、キャパシタCaは、図4に点線の枠で示すように、単位(一段め)のコンバータを構成する。
【0023】
端子VDD2と基準電位VSS間には、接続端子VDD3Nを介してP型のトランジスタ(PMOS)M4とN型のトランジスタ(NMOS)M5が直列に接続され、トランジスタM4及びM5の各ゲートには制御信号XSCKPUが供給される。接続端子VDD3と接続端子VDD3N間にはキャパシタCbが接続される。トランジスタM4〜M6、キャパシタCbは、第二段めのコンバータを構成する。
【0024】
端子VDD3と基準電位VSS間には、接続端子VDD4Nを介してP型のトランジスタ(PMOS)M7とN型のトランジスタ(NMOS)M8が直列に接続され、トランジスタM7及びM8の各ゲートには制御信号XSCKPUが供給される。接続端子VDD4と接続端子VDD4N間にはキャパシタCcが接続される。トランジスタM7〜M9、キャパシタCcは、第三段めのコンバータを構成する。
【0025】
端子VDD4と基準電位VSS間には、接続端子VDD5Nを介してP型のトランジスタ(PMOS)M10とN型のトランジスタ(NMOS)M11が直列に接続され、トランジスタM10及びM11の各ゲートには制御信号XSCKPUが供給される。接続端子VDD5と接続端子VDD5N間にはキャパシタCdが接続される。トランジスタM10〜M12、キャパシタCdは、第四段めのコンバータを構成する。
【0026】
端子VDD5と基準電位VSS間には、接続端子VDD6Nを介してP型のトランジスタ(PMOS)M13とN型のトランジスタ(NMOS)M14が直列に接続され、トランジスタM13及びM14の各ゲートには制御信号XSCKPUが供給される。接続端子VDD6と接続端子VDD6N間にはキャパシタCeが接続される。トランジスタM13〜M15、キャパシタCeは、第五段めのコンバータを構成する。
【0027】
なお、トランジスタM1、M4、M7、M10及びM13は、後述の図4及び図5におけるスイッチSW2a〜SW2eにそれぞれ対応している。同様に、トランジスタM2、M5、M8、M11及びM14は後述の図4及び図5におけるスイッチSW2a’〜SW2e’にそれぞれ対応している。
【0028】
各段のコンバータは、制御部から供給される各制御信号XSCKPUの有無によって動作不動作が設定され、各段のコンバータ毎に動作不動作の有無を設定することができる。コンバータの動作段数を適宜に設定することによってDC−DCコンバータ全体の出力電圧を調整することができる。例えば、電源電圧LVDDを3[V]とすると、出力電圧HVDDを9〜18[V]まで3[V]単位で段階的に変化させることが可能となる。
【0029】
上述した出力トランジスタM16のゲートには、制御信号として信号XSCKOEが供給される。信号XSCKOEは図2に示す、レベルシフト部30によって形成される。
【0030】
レベルシフト部30は、制御部から供給される低レベルの制御信号SCKOEをレベルシフトして制御信号XSCKOEを形成する。制御信号SCKOEは、N型のトランジスタM33のゲート及びインバータを介してN型のトランジスタM35のゲートにそれぞれ供給される。インバータは、例えば、低圧電源LVDDと基準電位VSS間に直列に接続されたP型のトランジスタM30とN型のトランジスタM31によって構成される。
【0031】
トランジスタM33及びM35の各ソースは共に基準電位VSSに接続される。トランジスタM33及びM35の各ソースはそれぞれP型のトランジスタM32及びM34を介してHVDD(端子OUT)に接続される。トランジスタM32及びM34の各ゲートはそれぞれトランジスタM35及びM33の各ドレインにたすきがけ状に接続されている。そして、トランジスタM33のドレイン(トランジスタM32及びM33の接続点)から制御信号XSCKOEが出力される。
【0032】
このレベルシフト回路は、トランジスタM33及びM35の各ゲートに相補的な制御信号SCKOE、XSCKOEがそれぞれ入力されることによってトランジスタM33及びM35の一方が導通し、他方が非導通となる。また、トランジスタM32及びM34によって入力信号(SCKOE、XSCKOE)が変化するまでトランジスタM33のドレインの出力レベルを維持する双安定動作が行われる。レベルシフト回路は、低レベルの制御信号SCKOEが、第1のレベルに相当するLVDD(例えば、3[V])の時、VSS(例えば、0[V])の制御信号XSCKOEを出力する。また、制御信号SCKOEが、VSS(例えば、0[V])の時、第2のレベルに相当するHVDD(例えば、18[V])の制御信号XSCKOEを出力する。
【0033】
図示しない制御部は、図3に示すような、各種の制御信号を各トランジスタのゲートに供給してDC−DCコンバータの動作制御を行う。同図に示すように、クロック信号DCKに基づいて、各キャパシタの放電を指令する制御信号SKCPU、各キャパシタの充電を指令する制御信号SCKCH、昇圧電圧の出力を指令する制御信号SCKOEを形成する。なお、各信号間においては素子等の動作遅延を考慮して波形の立ち上がり・立ち下がりのタイミングが調整されている。
【0034】
なお、回路(あるいは回路素子)が動作遅延などなく理想的に動作するものとすれば、複数の制御信号を用いずとも充電状態と放電伝状態の2つの状態を持つ、上記クロック信号DCK等の、一つの制御信号によってDC−DCコンバータを制御することが可能となる。
【0035】
次に、DC−DCコンバータの動作について図4及び図5を参照して説明する。同図においては、既述のようにトランジスタM1〜M16をスイッチSW…に置き換えている。
【0036】
まず、図3に示すように、制御信号SCKCHがHレベル(制御信号XSCKCHがLレベル)、制御信号SCKPUがLレベル(制御信号XSCKPUがHレベル)、制御信号SCKOEがLレベル(制御信号XSCKOEがHレベル)の状態では、各トランジスタの導通状態が図4に示すようになり、各キャパシタがノードLVDDと基準電位間に並列に接続される。これにより、キャパシタCa〜Ceは電圧LVDDで充電される。
【0037】
次に、図3に示すように、制御信号SCKCHがLレベル(制御信号XSCKCHがHレベル)、制御信号SCKPUがHレベル(制御信号XSCKPUがLレベル)、制御信号SCKOEがHレベル(制御信号XSCKOEがLレベル)の状態では、各トランジスタの導通状態が図5に示すようになり、キャパシタCa〜CeがノードLVDDと出力端OUT間に直列に接続される。キャパシタCa〜Ceにチャージされた電荷による電圧をVa〜Veとすれば、出力端OUTの電圧は、LVDD+Va+Vb+Vc+Vd+Ve[V]となる。この昇圧された電圧によって出力キャパシタCoは充電される。
【0038】
ここで、キャパシタCa〜Ceを同じ容量で構成すれば、出力端OUTの電圧は、LVDD+5×Va[V]、LVDDを3ボルトとすれば、HVDDとして18ボルトの直流出力電圧が得られる。また、キャパシタCa〜Ceの充電を行わなければ、出力端OUTの電圧は、LVDD+0[V]であり、3[V]となる。従って、図示しない制御回路によって各スイッチを適宜に制御して各段のキャパシタの充電の有無を決定することによってDC−DCコンバータの出力電圧の設定をLVDD(例えば、3[V])〜LVDD+5×Va(例えば、18[V])まで可変に設定することが出来る。
【0039】
本実施例では、終段のDC−DCコンバータの出力端VDD6と回路出力端OUTとの間に逆流を防止するためにダイオードではなく、トランジスタM16(スイッチ素子SW1fに相当)が設けられる。したがって、ダイオードによる順方向電圧降下(例えば、0.6ボルト)は生じず、DC−DCコンバータによる昇圧電圧をそのまま出力端OUTに導出することができる。
【0040】
また、トランジスタM16をP型で構成し、そのゲートに振幅がレベルHVDDとレベルVSS間に変化する制御信号XSCKOEを供給するので、出力端OUT側の方の電圧がノードVDD6側の電圧よりも高い状態が生じた場合であってもトランジスタM16を確実に動作させることができる。
【0041】
(応用例)
【0042】
図6は、本願のDC−DCコンバータを使用した表示装置やより上位概念の電子機器(電気回路を備える装置)の具体例を説明する斜視図である。
【0043】
図6(A)は、電子機器の一例である電子ブックを示す斜視図である。この電子ブック1800は、ブック形状のフレーム1801と、このフレーム1801に対して回動自在に設けられた(開閉可能な)カバー1802と、操作部1803と、本実施形態に係るDC−DCコンバータが使用された表示部1804と、を備えている。
【0044】
図6(B)は、電子機器の一例である腕時計を示す斜視図である。この腕時計1810は、本実施形態に係るDC−DCコンバータが使用された表示部1811を備えている。
【0045】
図6(C)は、電子機器の一例である電子ペーパーを示す斜視図である。この電子ペーパー1820は、紙と同様の質感及び柔軟性を有するリライタブルシートで構成される本体部1821と、本実施形態に係るDC−DCコンバータが使用された表示部1822と、を備えている。なお、本願のDC−DCコンバータを適用可能な電子機器の範囲はこれに限定されず、例えば、上記のような装置の他、電気泳動フルム(表示装置)が貼り合わせられた壁面等の不動産に属するもの、車両、飛行体、船舶等の移動体に属するものも該当する。
【0046】
以上説明したように、本発明のDC−DCコンバータによれば、昇圧部と出力端との間に設けられた逆流阻止用ダイオードに代えてP型のトランジスタ・スイッチを設けたのでダイオードによる昇圧電圧のロスを回避することができ、また、ダイオードを形成するための半導体基板のトリプルウェル構造も不要となって具合がよい。
【符号の説明】
【0047】
M1〜M16,M30〜M35 トランジスタ、X20,21 トランジスタ、Ca〜Ce キャパシタ、Co 出力キャパシタ、HVDD 高電圧、IN 入力端、OUT 出力端、LVDD 低電圧(直流電源)、SW1a〜SW1f,SW2A’〜SW2E’,SW2a〜SW2e,SW2a’〜SW2e’ スイッチ素子、1800 電子ブック、1801 フレーム、1802 カバー、1803 操作部、1804 表示部、1810 腕時計、1811 表示部、1820 電子ペーパー、1821 本体部、1822 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1レベルの制御信号に基づいて動作し、入力端に供給される入力電圧を昇圧した出力電圧を出力端に供給する昇圧部と、
前記出力端に接続されて前記出力電圧を平滑化する出力キャパシタと、
前記昇圧部と前記出力端との間に設けられるP型のトランジスタと、
前記第1レベルの制御信号に基づいて前記第1レベルよりも大きい第2レベルの制御信号を形成して前記トランジスタのゲートに供給するレベルシフト部と、
を備えるDC−DCコンバータ。
【請求項2】
請求項1に記載のDC−DCコンバータであって、
前記昇圧部は、前記制御信号に同期して、前記入力端と基準電位間に複数のキャパシタを並列に接続する充電動作と、前記入力端と前記出力端間に前記複数のキャパシタを直列に接続する放電動作とを行う、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のDC−DCコンバータであって、
前記レベルシフト部は、前記第1レベルの制御信号を入力信号とし、昇圧された前記出力電圧を回路電源とする2値出力回路によって構成される、ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のDC−DCコンバータを表示部の電源として使用する、ことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−220298(P2010−220298A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−61233(P2009−61233)
【出願日】平成21年3月13日(2009.3.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】