説明

DNA分子組織化のための幾何学的パターンおよび脂質二重層、ならびにその使用

本発明は、核酸アレイおよび核酸アレイを用いる方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)幾何学的バリアを含む固体支持体;
b)固体支持体上に並べられた流動性脂質二重層;
c)少なくとも1つの核酸分子;および
d)脂質二重層に核酸分子を付着させるための連結
を含むアレイ。
【請求項2】
バリアが非直線である、請求項1のアレイ。
【請求項3】
バリアが、機械的バリア、化学的バリア、タンパク質バリア、またはその組み合わせを含む、請求項1のアレイ。
【請求項4】
機械的バリアが固体支持体上のスクラッチである、請求項3のアレイ。
【請求項5】
化学的バリアが、金属、酸化金属、またはその組み合わせを含む、請求項3のアレイ。
【請求項6】
金属が、クロム、アルミニウム、金、またはチタンを含む、請求項5のアレイ。
【請求項7】
酸化金属が、酸化クロム、酸化アルミニウム、または酸化チタンを含む、請求項5のアレイ。
【請求項8】
バリアが反復三角波を含む、請求項1のアレイ。
【請求項9】
バリアが、幾何学的バリアの頂点を連結することによってナノウェルを形成する、請求項1のアレイ。
【請求項10】
ナノウェルが核酸進入のためのナノポアを含む、請求項9のアレイ。
【請求項11】
連結がニュートラアビジンおよびビオチン間で形成される、請求項1のアレイ。
【請求項12】
核酸分子が、水力学的な力、電気泳動的な力、またはその組み合わせの適用によって、幾何学的バリアに沿って整列する、請求項1のアレイ。
【請求項13】
幾何学的バリアが核酸分子(単数または複数)の側方置換を調節する、請求項1のアレイ。
【請求項14】
幾何学的バリアがナノファブリケーションによって生成される、請求項1のアレイ。
【請求項15】
ナノファブリケーションが電子ビーム・リソグラフィーを含む、請求項14のアレイ。
【請求項16】
核酸分子の一端に連結が付着している、請求項1のアレイ。
【請求項17】
核酸分子が、脂質二重層に、その輪郭に沿って可逆的に付着する、請求項16のアレイ。
【請求項18】
核酸分子の両端に連結が付着している、請求項1のアレイ。
【請求項19】
核酸分子端に各々異なる連結が付着している、請求項18のアレイ。
【請求項20】
核酸分子がDNA分子である、請求項1のアレイ。
【請求項21】
DNA分子が約20〜約100,000塩基対を含む、請求項20のアレイ。
【請求項22】
核酸分子が標識にカップリングしている、請求項1のアレイ。
【請求項23】
標識が蛍光標識である、請求項22のアレイ。
【請求項24】
固体支持体がSiO2を含む、請求項1のアレイ。
【請求項25】
脂質二重層が双性イオン性脂質を含む、請求項1のアレイ。
【請求項26】
請求項1のアレイを含むミクロ流体フローセル。
【請求項27】
ステージング領域、二股ナノチャネル、少なくとも1対の平行チャネル、少なくとも1つのポア、またはその組み合わせをさらに含む、請求項26のミクロ流体フローセル。
【請求項28】
請求項1の核酸分子が、水力学的な力、電気泳動的な力、またはその組み合わせの適用によって、幾何学的バリアに沿って整列する、請求項26のミクロ流体フローセル。
【請求項29】
水力学的な力が、接線、垂直、またはその組み合わせである、請求項28のミクロ流体フローセル。
【請求項30】
電気泳動的な力が、接線、垂直、またはその組み合わせである、請求項28のミクロ流体フローセル。
【請求項31】
複数の核酸から長さ特異的な核酸を単離するための方法であって:
a)請求項26のミクロ流体セルを提供し、ここで付着した核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)第一の水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して垂直に適用して、ナノウェルに対して、付着したDNA分子を局在させて;
c)第二の水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、平行チャネル対内で、付着したDNA分子を所望の配向に整列させて;そして
d)DNA分子を視覚化する
工程を含む、前記方法。
【請求項32】
第二の水力学的な力または電気泳動的な力を、支持体表面に対して接線方向に連続して適用する工程を場合によって含む、請求項31の方法。
【請求項33】
核酸およびポリペプチド間の相互作用を分析するための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで付着した核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)付着したDNA分子にポリペプチドを接触させ、ここでポリペプチドはポリペプチドの視覚化を可能にする第二の蛍光標識にカップリングされており;
c)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、付着したDNA分子を所望の配向に整列させて;
d)DNA分子およびポリペプチドを視覚化し;そして
e)DNA分子がポリペプチドと相互作用するかどうかを決定する
工程を含み、
DNA分子の長さに沿ったいずれかの場所にポリペプチドが局在していれば、相互作用の指標となる
前記方法。
【請求項34】
決定が、DNA分子に沿ったポリペプチドの静的局在または動的局在を観察する工程を含む、請求項33の方法。
【請求項35】
DNA分子に沿ったポリペプチドの静的局在が、DNA分子およびポリペプチド間の結合の指標となる、請求項34の方法。
【請求項36】
DNA分子に沿ったポリペプチドの動的局在が、DNA分子に沿ったポリペプチドの結合および移動の指標となる、請求項34の方法。
【請求項37】
ポリペプチドが特定のDNA構造に結合するかどうかを決定する工程をさらに含み、DNA分子上の特定の位置でのポリペプチドの整列が、特定のDNA構造への結合の指標となる、請求項33の方法。
【請求項38】
核酸分子およびポリペプチド間の相互作用を破壊する核酸配列を同定するための方法であって:
a)請求項1の第一のアレイを提供し、ここで第一のアレイは、同一核酸分子の第一の集団を含み、そして核酸分子は第一の蛍光標識にカップリングされており;
b)請求項1の第二のアレイを提供し、ここで第二のアレイは、同一核酸分子の第二の集団を含み、核酸分子は第一の蛍光標識にカップリングされており、そして核酸分子の第二の集団は、核酸分子の第一の集団と少なくとも1ヌクレオチド異なり;
c)アレイにポリペプチドを接触させ、ここでポリペプチドはポリペプチドの視覚化を可能にする第二の蛍光標識にカップリングされており;そして
d)核酸分子の第一の集団および核酸分子の第二の集団がポリペプチドと相互作用するかどうかを決定する
工程を含み、
核酸分子の第一の集団の長さに沿ったいずれかの場所にポリペプチドが局在していれば、第一の集団およびポリペプチド間の相互作用の指標となり、そして核酸分子の第二の集団の長さに沿ってポリペプチドの局在が存在しなければ、第二の集団が、第一の核酸分子およびポリペプチド間の相互作用を破壊する核酸配列を含む指標となる
前記方法。
【請求項39】
DNA分子の構造を改変するポリペプチドを同定するための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで核酸はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;
c)DNA分子の長さを視覚化し;
d)DNA分子にポリペプチドを接触させ、ここでポリペプチドは、ポリペプチドの視覚化を可能にする第二の蛍光標識に場合によってカップリングされ;
e)DNA分子の長さを視覚化し、そして場合によってポリペプチドを視覚化し;そして
f)DNA分子が接触工程後に長さを変化させたかどうかを決定する、ここでDNA分子の長さの増加または減少が、ポリペプチドがDNA分子の構造を改変する指標となる
工程を含む、前記方法。
【請求項40】
ポリペプチドおよび核酸の相互作用を破壊する剤を同定するための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)DNA分子にポリペプチドを接触させ、ここでポリペプチドは、DNA分子と相互作用可能であり、そしてポリペプチドの視覚化を可能にする第二の蛍光標識にカップリングされ;
c)DNA分子およびポリペプチドに剤を接触させ;
d)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、付着したDNA分子を所望の配向に整列させて;
e)DNA分子およびポリペプチドを視覚化し;そして
f)剤がDNA分子およびポリペプチド間の相互作用を破壊するかどうかを決定する、ここでDNA分子の長さに沿ったいずれかの場所にポリペプチドが局在していなけれれば、剤がDNA分子およびポリペプチド間の相互作用を破壊する指標となる
工程を含む、前記方法。
【請求項41】
核酸分子の配列を決定するための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで核酸分子は一本鎖DNA分子であり;
b)ヌクレオチド類似体のコレクションを提供し、ここで各ヌクレオチド・タイプは、異なる蛍光標識にカップリングされ;
c)DNAポリメラーゼを提供し;
d)DNA分子由来の蛍光シグナルを視覚化し、ここでシグナルは、ポリメラーゼによって付加されたヌクレオチドの同一性の指標となり;そして
e)工程d)を場合によって反復する
工程を含む、前記方法。
【請求項42】
アレイが複数の同一DNA分子を含む、請求項41の方法。
【請求項43】
アレイが複数の異なるDNA分子を含む、請求項41の方法。
【請求項44】
核酸分子をマッピングするための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;
c)DNA分子の長さを視覚化し;
d)DNA分子に制限酵素を接触させ;そして
e)接触工程後のDNA分子の長さの変化を決定する
工程を含む、前記方法。
【請求項45】
核酸分子をマッピングするための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここでアレイは複数の同一核酸分子を含み、核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)DNA分子に異なるタイプのポリペプチドを接触させ、ここで各タイプの集団は、第一の蛍光標識ではない蛍光標識にカップリングされ;
c)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;そして
d)ポリペプチドの結合位置を視覚化し、それによって核酸分子をマッピングする
工程を含む、前記方法。
【請求項46】
核酸分子をマッピングするための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここでアレイは複数の同一核酸分子を含み、核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)DNA分子に複数のDNAプローブを接触させ、ここで各DNAプローブは、第一の蛍光標識ではない蛍光標識にカップリングされ;
c)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;そして
d)DNAプローブの結合位置を視覚化し、それによって核酸分子をマッピングする
工程を含む、前記方法。
【請求項47】
核酸分子をマッピングするための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここでアレイは複数の異種核酸分子を含み、核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)DNA分子に複数のDNAプローブを接触させ、ここで各DNAプローブは、第一の蛍光標識ではない蛍光標識にカップリングされ;
c)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;そして
d)DNAプローブの結合位置を視覚化し、それによって核酸分子をマッピングする
工程を含む、前記方法。
【請求項48】
e)DNA分子に制限酵素を接触させ;
f)関心対象の消化されたDNA分子を収集し;そして
g)接触工程後のDNA分子の長さの変化を決定する
工程をさらに含む、請求項46または47の方法。
【請求項49】
核酸分子を、脂質二重層に、その輪郭に沿って可逆的に付着する工程を場合によって含む、請求項48の方法。
【請求項50】
1以上のポリペプチドおよび核酸間の相互作用を破壊する1以上の剤を同定するための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここでアレイは複数の同一核酸分子を含み、核酸分子はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)DNA分子に1以上のポリペプチドを接触させ、ここで1以上のポリペプチドは、各々、異なる既知の位置で、DNA分子と相互作用可能であり、そして1以上のポリペプチドは、ポリペプチドの視覚化を可能にする第二の蛍光標識にカップリングされ;
c)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、付着したDNA分子を所望の配向に整列させ、そしてDNA分子およびポリペプチドを視覚化して;
d)アレイに第一の剤を接触させ;
e)DNA分子およびポリペプチドを視覚化し;
f)第一の剤がDNA分子および1以上のポリペプチド間の相互作用を破壊するかどうかを決定し、ここでDNA分子の長さに沿って1以上のポリペプチドが局在していなけれれば、剤がDNA分子および1以上のポリペプチド間の相互作用を破壊した指標となり;そして
g)場合によって、アレイに第二の剤を接触させ、そして工程e)およびf)を反復する
工程を含む、前記方法。
【請求項51】
剤がライブラリー由来である、請求項40または請求項50の方法。
【請求項52】
工程が自動化されている、請求項33、38〜41、44〜47、または50の方法。
【請求項53】
場合によって、水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向で連続して適用する工程を含む、請求項33、38〜41、44〜47、または50の方法。
【請求項54】
核酸およびポリペプチド間の相互作用が、転写中のプロモーター−エンハンサー相互作用を含む、請求項33の方法。
【請求項55】
核酸およびポリペプチド間の相互作用が、ミスマッチDNA修復複合体を含む、請求項33の方法。
【請求項56】
ミスマッチDNA修復複合体がMsh2−Msh6を含む、請求項55の方法。
【請求項57】
核酸分子を、脂質二重層に、その輪郭に沿って可逆的に付着させるための方法であって:
a)請求項1のアレイを提供し、ここで核酸はDNA分子の視覚化を可能にする第一の蛍光標識にカップリングされたDNA分子であり;
b)水力学的な力または電気泳動的な力を支持体表面に対して接線方向に適用して、DNA分子を所望の配向に整列させて;
c)有効濃度のカルシウムを緩衝液流動に添加し、ここでカルシウム濃度は少なくとも約1mMであり;そして
d)場合によって緩衝液からカルシウムを洗い流す
工程を含む、前記方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図24F】
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【図24G】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図26E】
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【図27A】
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【図27B】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図33D】
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【図33E】
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【図34A】
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【図34B】
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【図34C】
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【図34D】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39】
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【図40】
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【図41A】
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【図41B】
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【図41C】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【公表番号】特表2012−500620(P2012−500620A)
【公表日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506430(P2011−506430)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2009/041434
【国際公開番号】WO2009/132124
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(507303125)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニバーシティー イン ザ シティー オブ ニューヨーク (4)
【Fターム(参考)】