説明

GLP−1融合ポリペプチド

GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに直接または間接的に連結されたGLP−1またはそのレセプター結合部位を含む融合ポリペプチドをコードする核酸分子に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、GLPペプチドまたはその機能的変異体を含む融合ポリペプチド;当該融合ポリペプチドを含むダイマー;および前記融合ポリペプチドの投与から利益を受ける疾患の治療方法に関する。
【背景技術】
【0002】
グルカゴン様ペプチド1[GLP−1]は種々の機能を有する。例えば、GLP−1は膵臓β細胞によるインスリンの産生を刺激し、膵臓β細胞の増殖を増進し、膵臓β細胞のアポトーシスを阻害し、グルカゴン活性を低減し、胃内容排出を遅延させ、かつ、インスリン感応性を増強する。GLP−1はプログルカゴンと称されるより大きなポリペプチドから誘導され、プログルカゴンはグルカゴン[29アミノ酸]、GLP−1[36または37アミノ酸残基]およびGLP−2[34アミノ酸残基]を含む(図1b)。GLP−1は、ジペプチジルペプチダーゼIV[DPP4]によってタンパク質分解的切断によって生成される36アミノ酸ペプチドおよび37アミノ酸ペプチドの二つの形態で存在する。DPP4は、高い親和性でアデノシンデアミナーゼ[ADA]と呼ばれる酵素に結合する。DPP4とADAとの結合の重要性は不明である。しかしながら、ADAは重症複合型免疫不全症(SCID)と関連することが知られている。GLP−1は、膵臓β細胞によって、また、それ程ではないにせよ肺、腎臓、心臓、消化管および脳によっても発現されるG共役受容体であるGLP−1レセプターを活性化する。
【0003】
高血糖症をもたらす多くの病状が存在しており、その最もよく知られているものは糖尿病である。糖尿病には1型と2型があり得る。1型糖尿病は、膵臓β細胞の破壊をもたらす自己免疫疾患であり、これは患者がインスリンを製造できないことを意味する。2型糖尿病は、より複雑な病状であって、関連する多くの病気に由来し得るが、一般にはインスリンの代謝作用に対する耐性に関与している。例えば、2型糖尿病は、年齢、肥満、インスリン耐性をもたらす殆ど体を動かさない生活に関連している。関連する病状は、患者を2型糖尿病に掛かりやすくさせ得るメタボリックシンドロームと呼ばれる。このシンドロームに関連する症状は、高血圧、脂質異常症、体脂肪沈着の増加および心疾患である。インスリン耐性をもたらすさらなる病状は、成熟卵子を製造できなくなる多嚢胞性卵巣症候群、アンドロゲン過剰および多毛症である。低血糖症(異常に低濃度の血中グルコース)も知られており、典型的にはインスリン過剰投与の結果として引き起こされる。
【0004】
GLP−1は、糖尿病の制御における治療剤として使用されている。しかしながら、天然のGLP−1に関する問題は、その小さい質量ゆえに、2−5分間という薬物動態的半減期で循環から非常に急速に除去されてしまうことである。これは、治療効果を達成するのに比較的大量のGLP−1を投与する必要があることを意味する。これにより、長時間作用型のGLP−1の開発およびDPP4阻害剤を使用するに至っている。前者のアプローチは、GLP−1を含む融合タンパク質の製造に関与し、後者はDPP4インヒビターを利用するものであるが、これはインヒビターがDPP4を不活性化し、他のペプチドホルモンを変性して望ましくない副作用を引き起こすという点で、特異性欠如に問題がある。それゆえ、GLP−1および関連分子の急速な消化及び/又は腎クリアランスの問題に取り組むことが望まれている。
【0005】
上述したように、急速なGLP−1クリアランスを低減する従来のアプローチは、GLP−1融合タンパク質の作成に関与する。例えば、WO2007/016764号は、GLP−1と、1型糖尿病における自己免疫反応を低減するための自己免疫サプレッサーとを含む融合タンパク質について開示している。EP1724284号は、イムノグロブリンのFc部位もしくはアルブミンへのGLP−1の融合物を記載している。同様に、WO2005/00892号は、GLP−1アナログとIgG4のFc部位とを含む融合タンパク質、並びに糖尿病、肥満および過敏性腸症候群の治療におけるこれらの使用を記載している。US2007/0111940号には、GLP−1と、GLP−1の安定性を改善する変性アミノ酸を含むペプチドキャリアとを含む共役体が開示されている。US7716278号では、トランスフェリンへのGLP−1の融合物が、腎クリアランスを低減し、かつ、糖尿病及び関連する症状を治療するために使用されている。WO2008/061355号では、キャリアータンパク質/ペプチドにGLP−1を融合させる代替案として、一定期間にわたって持続的にGLP−1およびGLP−1のアナログを放出する埋め込み型ヒドロゲルデバイスが記載されている。
【発明の概要】
【0006】
ここに、GLP−1ペプチドまたはその機能的アナログを含む融合ポリペプチドを開示する。ある態様では、GLP−1がGLP−1レセプターの細胞外ドメインに連結されている。別の態様では、不活性化DDP4および任意に不活性ADAへのGLP−1の融合物を含む。
【0007】
本発明の一態様によれば、GLP−1の活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子を提供するものであり、ここで前記ポリペプチドは、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに直接または間接的に連結されたGLP−1またはそのレセプター結合部位を含む。
【0008】
本発明の一態様によれば、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに直接または間接的に連結されたGLP−1ペプチドまたはその機能的アナログのアミノ酸配列を含む融合ポリペプチドを提供する。
【0009】
本発明の好ましい態様では、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドは、GLP−1レセプターのGLP−1結合ドメインである。
【0010】
本発明の好ましい態様では、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドは、酵素的に不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼである。
【0011】
本発明の好ましい態様では、前記不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼは、少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失又は置換によって変性され、ここで当該変性はGLP−1ジペプチジルペプチダーゼの活性部位に対するものである。
【0012】
好ましくは、前記変性は、図3aに示すアミノ酸配列のアミノ酸残基630に対するものである。
【0013】
本発明の好ましい態様では、前記融合ポリペプチドは、図3bに示されているアミノ酸配列を含むまたは当該アミノ酸配列からなる。
【0014】
本発明の好ましい態様では、前記融合ポリペプチドは、前記GLP−1ジペプチジルペプチダーゼに本来的に結合するポリペプチドをさらに含み、当該ポリペプチドは酵素的に不活性なアデノシンデアミナーゼである。
【0015】
本発明の好ましい態様では、前記不活性なアデノシンデアミナーゼは、少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失又は置換によって変性され、ここで当該変性は前記不活性なアデノシンデアミナーゼの活性部位に対するものである。
【0016】
好ましくは、前記変性は、図4aに示すアミノ酸配列のアミノ酸残基295及び/又は296に対するものである。
【0017】
本発明の好ましい態様では、前記融合ポリペプチドは、図4bに示されているアミノ酸配列を含むまたは当該アミノ酸配列からなる。
【0018】
本発明の好ましい態様では、前記融合ポリペプチドは、アミノ酸配列:HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGRを含むまたは当該アミノ酸配列からなるGLP−1ペプチド、もしくは前記アミノ酸配列とは少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失、または置換により相違する変性されたGLP−1ペプチドであって、未変性のGLP−1ペプチドと比較して強いGLP−1活性を保持または有するものを含む。
【0019】
本発明の別の好ましい態様では、前記GLP−1ペプチドはアミノ酸配列:
HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR;または HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGRG
を含む。
【0020】
本発明の別の好ましい態様では、前記融合ポリペプチドはアミノ酸配列:
HGEGTFTSDLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS;または DLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS
を含む。
【0021】
本発明の好ましい態様では、GLP−1が、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに、ペプチドリンカーによって連結されている。
【0022】
本発明の好ましい態様では、GLP−1が、不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている。
【0023】
本発明の好ましい態様では、GLP−1が、不活性なアデノシンデアミナーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている。
【0024】
本発明のさらに好ましい態様では、融合不活性GLP−1ジペプチジルペプチダーゼが、不活性なアデノシンデアミナーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている。
【0025】
好ましくは、前記ペプチドリンカーは柔軟なペプチドリンカーである。
【0026】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチド連結分子が、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの少なくとも1つのコピーを含む。
【0027】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチド連結分子が、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12コピーを含む。
【0028】
本発明に係る融合ポリペプチドのポリペプチドドメインは、典型的に、ここに記載するペプチドリンカー、例えばGlySerリンカーによって連結される。GlySerのコピー数は変化させることができる。例えば、DPP4に対するGLP−1の融合では0〜10コピーの間、好ましくは5〜7コピーの間で変化させることができる。ADAドメインに対するDDP4の融合でも、0〜12コピーの間、好ましくは7または8コピーの間で変化させることができる。細胞外ドメインに対するGLP−1の融合でも、0〜8コピーの間、好ましくは2〜5コピーの間で変化させることができる。
【0029】
本発明の別の好ましい態様では、GLP−1は、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに、単一のペプチド結合によって連結されている。
【0030】
本発明の好ましい態様では、GLP−1が、不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている。
【0031】
本発明の好ましい態様では、GLP−1が、不活性なアデノシンデアミナーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている。
【0032】
本発明の好ましい態様では、不活性GLP−1ジペプチジルペプチダーゼが、不活性なアデノシンデアミナーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている。
【0033】
本発明の別の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、グリコシル化モチーフAsn-Xaa-SerまたはAsn-Xaa-Thr(ここでXはプロリンを除くいずれかのアミノ酸)の1つのコピーを含む、またはこれから構成される。
【0034】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子は少なくとも5アミノ酸残基を含む。
【0035】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカーは5〜50アミノ酸残基を含む。
【0036】
本発明のさらに好ましい態様では、前記ペプチドリンカーは5、10、15、20、25、30、35、40、45または50アミノ酸残基からなる。
【0037】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、モチーフ(Xaa1Xaa2Xaa3Xaa4Xaa5)の少なくとも1つのコピーを含み、ここで前記モチーフはグリコシル化モチーフAsn-Xaa-SerまたはAsn-Xaa-Thrを含む。
【0038】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、
Asn1-Xaa2-Ser3 Xaa4 Xaa5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Xaa1 Asn2-Xaa3-Ser4 Xaa5(ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Xaa1 Xaa2 Asn3-Xaa4-Ser5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Asn1-Xaa2-Thr3 Xaa4 Xaa5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Xaa1 Asn2-Xaa3-Thr4 Xaa5 (ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);および
Xaa1 Xaa2 Asn3-Xaa4-Thr5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸)
からなる群から選択されるアミノ酸モチーフの少なくとも一つのコピーを含む。
【0039】
好ましくは、前記ペプチドリンカー分子が、
Asn1-Xaa2-Ser3 Gly4 Ser5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Gly1 Asn2-Xaa3-Ser4 Ser5(ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Gly1 Gly2 Asn3-Xaa4-Ser5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Asn1-Xaa2-Thr3 Gly4 Ser5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Gly1 Asn2-Xaa3-Thr4 Ser5 (ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);および
Gly1 Gly2 Asn3-Xaa4-Thr5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸)
からなる群から選択されるアミノ酸モチーフの少なくとも一つのコピーを含む。
【0040】
本発明の別の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、
Asn1-Xaa2-Ser3 Ser4 Gly5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Ser1 Asn2-Xaa3-Ser4 Gly5(ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Ser1 Ser2 Asn3-Xaa4-Ser5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Asn1-Xaa2-Thr3 Ser4 Gly5 (ここでXaa2はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);
Ser1 Asn2-Xaa3-Thr4 Gly5 (ここでXaa3はプロリンを除くいずれかのアミノ酸);および
Ser1 Ser2 Asn3-Xaa4-Thr5 (ここでXaa4はプロリンを除くいずれかのアミノ酸)
からなる群から選択されるアミノ酸モチーフの少なくとも一つのコピーを含む。
【0041】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、モチーフ(Xaa1Xaa2Xaa3Xaa4Xaa5)の少なくとも1つのコピーを含み、ここで前記モチーフはグリコシル化モチーフAsn-Xaa-SerまたはAsn-Xaa-Thrおよびモチーフ(Gly Gly Gly Gly Ser)の少なくとも1つのコピーを含み、当該ペプチドリンカーは5〜50アミノ酸である。
【0042】
本発明の好ましい態様では、前記ペプチドリンカー分子が、モチーフ(Xaa1Xaa2Xaa3Xaa4Xaa5)の少なくとも1つのコピーを含み、ここで前記モチーフはグリコシル化モチーフAsn-Xaa-SerまたはAsn-Xaa-Thrおよびモチーフ(Ser Ser Ser Ser Gly)のコピーを含み、当該ペプチドリンカーは5〜50アミノ酸である。
【0043】
本発明の好ましい態様では、前記融合ペプチドリンカーが、マンノース、ガラクトース、N-アセチルグルコサミン、N-アセチルノイラミン酸、N-グリコリルノイラミン酸、N-アセチルガラクトサミン、フコース、グルコース、ラムノース、キシロース、または、糖類の組み合わせ、例えばオリゴ糖またはスカフォールド系(scaffolded system)におけるものからなる群から選択される少なくとも一つの糖の付加によって修飾される。
【0044】
適切な炭水化物成分は、単糖、オリゴ糖、および多糖を含み、かつ、天然に存在する糖タンパク質または生体系に存在するいずれかの炭水化物成分を含む。例えば、任意に保護されたグリコシル又はグリコシド誘導体、例えば任意に保護されたグルコシル、グルコシド、ガラクトシル又はガラクトシド誘導体である。グリコシル及びグリコシド基はα及びβグループの両方を含む。適切な炭水化物成分は、グルコース、ガラクトース、フコース、GlcNAc、GalNAc、シアル酸およびマンノース、並びに、少なくとも一つのグルコース、ガラクトース、フコース、GlcNAc、GalNAc、シアル酸及び/又はマンノース残基を含むオリゴ糖または多糖を含む。
【0045】
炭水化物成分のいずれかの官能基は、当該技術分野で公知の保護基を用いて任意に保護してもよい(例えば、Greeneら, "Protecting groups in organic synthesis", 2nd Edition, Wiley, New York, 1991を参照。この開示内容を参照としてここに含める)。炭水化物成分におけるいずれかの-OH基の適切な保護基は、アセタート(Ac)、ベンジル(Bn)、シリル(例えばtert-ブチルジメチルシリル(TBDMSi)およびtert-ブチルジフェニルシリル(TMDPSi))、アセタール、ケタール、およびメトキシメチル(MOM)を含む。いずれかの保護基は、ペプチドリンカーに対する炭水化物成分の連結の前または後に取り除いてもよい。
【0046】
本発明の好ましい態様では、前記糖は保護されていない。
【0047】
特に好ましい炭水化物成分は、Glc(Ac)4β-、Glc(Bn)4β-、Gal(Ac)4β-、Gal(Bn)4β-、Glc(Ac)4α(1,4)Glc(Ac)3α(1,4)Glc(Ac)4β-、β-Glc、β-Gal、-Et-β-Gal、-Et-β-Glc、Et-α-Glc、-Et-α-Man、-Et-Lac、-β-Glc(Ac)2、-β-Glc(Ac)3、-Et-α-Glc(Ac)2、-Et-α-Glc(Ac)3、-Et-α-Glc(Ac)4、-Et-β-Glc(Ac)2、-Et-β-Glc(Ac)3、-Et-β-Glc(Ac)4、-Et-α-Man(Ac)3、-Et-α-Man(Ac)4、-Et-β-Gal(Ac)3、-Et-β-Gal(Ac)4、-Et-Lac(Ac)5、-Et-Lac(Ac)6、-Et-Lac(Ac)7、およびこれらの脱保護された同等物を含む。
【0048】
好ましくは、天然に生じる糖から誘導される炭水化物成分を構成するいずれかのサッカリドユニットは、天然に生じる鏡像異性体であり、D型(例えばD-グルコースまたはD-ガラクトース)もしくはL型(例えば、L-ラムノースまたはL-フコース)であってもよい。いずれかのアノマー結合がα-またはβ-結合であってもよい。
【0049】
本発明のさらに別の態様では、前記融合ポリペプチドは、
i)図5bに示される核酸配列;
ii)図5dに示される核酸配列;
iii)図5fに示される核酸配列;
iv)図6bに示される核酸配列;
v)図6dに示される核酸配列;
vi)図6fに示される核酸配列;
vii)図7bに示される核酸配列;
viii)図7dに示される核酸配列;
ix)図7fに示される核酸配列;
x)図8bに示される核酸配列;
xi)図8dに示される核酸配列;
xii)図8fに示される核酸配列;
xiii)図9bに示される核酸配列;
xiv)図9dに示される核酸配列;
xv)図9fに示される核酸配列;
xvi)図10bに示される核酸配列;
xvii)図10dに示される核酸配列;
xviii)図10fに示される核酸配列;
xix)図11bに示される核酸配列;
xx)図11dに示される核酸配列;
xxi)図11fに示される核酸配列;
xxii)図12bに示される核酸配列;
xxiii)図12dに示される核酸配列;
xxiv)図12fに示される核酸配列;
からなる群から選択される核酸分子、もしくは
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で図5b−12fに示されている核酸配列にハイブリダイズし、GLP−1レセプター調節活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子、
によってコードされる。
【0050】
本発明の好ましい態様では、前記核酸分子は、アゴニスト活性を有するポリペプチドをコードする。
【0051】
GLP−1アゴニストから利益を受ける、高血糖症をもたらす多くの病状が存在しており、その最もよく知られているものは糖尿病である。糖尿病には1型と2型があり得る。1型糖尿病は、膵臓β細胞の破壊をもたらす自己免疫疾患であり、これは患者がインスリンを製造できないことを意味する。2型糖尿病は、より複雑な病状であって、関連する多くの病気に由来し得るが、一般にはインスリンの代謝作用に対する耐性に関与している。例えば、2型糖尿病は、年齢、肥満、インスリン耐性をもたらす殆ど体を動かさない生活に関連している。関連する病状は、患者を2型糖尿病に掛かりやすくさせ得るメタボリックシンドロームと呼ばれる。このシンドロームに関連する症状は、高血圧、脂質異常症、体脂肪沈着の増加および心疾患である。
【0052】
本発明の別の好ましい態様では、前記核酸分子がアンタゴニスト活性を有するポリペプチドをコードする。
【0053】
低血糖症(異常に低濃度の血中グルコース)も知られており、典型的にはインスリン過剰投与の結果として引き起こされる。これは、GLP−1アンタゴニストの投与から利益を受ける。低血糖状態をもたらす過剰なインスリン分泌を生じる疾患も存在する。例えば、インスリノーマはインスリンの過剰生産をもたらす膵臓β細胞の癌である。GLP−1拮抗作用から利益を受けうる別の例は、インスリン過剰症、拒食症および1型糖尿病における制御グルカゴン分泌を含む。
【0054】
核酸分子のハイブリダイゼーションは、二つの相補的核酸分子が互いに一定量の水素結合をしたときに生じる。ハイブリダイゼーションのストリンジェンシーは、核酸を取り巻く周囲条件、ハイブリダイゼーション方法の性質、および使用する核酸分子の組成及び長さによって変化しうる。特定のストリンジェンシーを達成するのに必要なハイブリダイゼーション条件に関する算定は、Sambrookら, Molecular Cloning: A Laboratory Manual (Cold Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Harbor, NY, 2001); およびTijssen, Laboratory Techniques in Biochemistry and Molecular Biology?Hybridization with Nucleic Acid Probes Part I, Chapter 2 (Elsevier, New York, 1993)に記載されている。Tは、核酸分子の所定の鎖の50%がその相補鎖にハイブリダイズする温度である。以下は、ハイブリダイゼーション条件の例示的セットであり、これらに限定されるものではない。
【0055】
非常に高いストリンジェンシー(少なくとも90%の同一性を有する配列をハイブリダイズさせる)
ハイブリダイゼーション: 5×SSC、65℃で16時間
洗浄2回: 2×SSC、それぞれ室温(RT)で15分間
洗浄2回: 0.5×SSC、それぞれ65℃で20分間
【0056】
高いストリンジェンシー(少なくとも80%の同一性を有する配列をハイブリダイズさせる)
ハイブリダイゼーション: 5×−6×SSC、65℃−70℃で16−20時間
洗浄2回: 2×SSC、それぞれRTで5−20分間
洗浄2回: 1×SSC、それぞれ55℃−70℃で30分間
【0057】
低いストリンジェンシー(少なくとも50%の同一性を有する配列をハイブリダイズさせる)
ハイブリダイゼーション: 6×SSC、RTから55℃で16−20時間
洗浄2回: 2×SSC、それぞれRTで5−20分間
洗浄少なくとも2回: 2×−3×SSC、それぞれRTから55℃で20−30分間
【0058】
本発明のさらなる態様では、本発明にかかる核酸分子によってコードされるポリペプチドを提供する。
【0059】
本発明のさらなる態様では、図5a、5c、5e、6a、6c、6e、7a、7c、7e、8a、8c、8e、9a、9c、9e、10a、10c、10e、11a、11c、11e、12a、12c、12e、13a、13c、13e、14a、14c、14e、15a、15c、15e、16a、16c、16e、17a、17c、17e、18a、18c、18e、19a、19c、19e、20a、20cまたは20eからなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチドを提供する。
【0060】
本発明のさらなる態様では、本発明にかかる二つのポリペプチドからなるホモダイマーを提供する。
【0061】
本発明のさらなる態様では、本発明にかかるポリペプチドをコードする核酸分子を提供する。
【0062】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係る核酸分子を含むベクターを提供する。
【0063】
本発明の好ましい態様では、前記ベクターは、本発明に係る核酸分子を発現するのに適合した発現ベクターである。
【0064】
本発明に係る核酸を含むベクターは、特にそのベクターが安定なトランスフェクションのために組み換え用細胞のゲノムに核酸を導入するために使用される場合には、プロモーターまたは他の制御配列を含む必要はない。好ましくは、ベクター内の核酸は、宿主細胞において、適切なプロモーターまたは転写用の他の調節エレメントに機能的に連結される。ベクターは、多様なホストで機能するバイファンクショナル発現ベクターであってもよい。“プロモーター”は、転写開始部位より上流のヌクレオチド配列を意味し、転写に必要な全ての制御領域を含む。適切なプロモーターは、真核細胞または原核細胞における発現のための構成的、組織特異的、誘導、発生的(developmental)プロモーターなどを含む。“機能的に連結”とは、転写がプロモーターから開始されるのに適切な位置および方向で、同じ核酸分子の一部として組み込まれていることを意味する。プロモーターに機能的に連結したDNAは、プロモーターの“転写開始調節下”にある。
【0065】
好ましい態様では、プロモーターは、構成的、誘導または調節可能プロモーターである。
【0066】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係る核酸分子またはベクターでトランスフェクトまたは形質転換された細胞を提供する。
【0067】
好ましくは、前記細胞は真核細胞である。あるいは、前記細胞は原核細胞である。
【0068】
本発明の好ましい態様では、前記細胞は、真菌細胞(例えば、ピチア属(Pichia spp)、サッカロミセス属(Saccharomyces spp)、アカパンカビ属(Neurospora spp));昆虫細胞(例えば、スポドプテラ属);哺乳動物細胞(例えば、COS細胞、CHO細胞);植物細胞からなる群から選択される。
【0069】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係るポリペプチドを含み、賦形剤または担体を含む医薬組成物を提供する。
【0070】
本発明の好ましい態様では、前記医薬組成物はさらなる治療剤と組み合わせられる。
【0071】
投与の際に、本発明の医薬組成物は薬学的に許容可能な調製物で投与される。このような調製物は、薬学的に許容できる濃度の塩、緩衝剤、防腐剤、適合する担体、および任意に他の治療剤をごく普通に含んでもよい。
【0072】
本発明の医薬組成物は、注射を含むあらゆる通常の経路で投与することができる。投与及び適用は、例えば、経口、静脈内、腹腔内、筋肉内、腔内、関節内、皮下、局所、皮膚(例えば、皮膚または粘膜へのクリーム脂溶性挿入物)、経皮または鼻腔内投与とすることができる。
【0073】
本発明の医薬組成物は有効量で投与される。“有効量”とは、単独で、もしくはさらなる投与または相乗的薬剤と共同で、所望の応答を生じる薬剤/組成物の量である。これは、より好ましくは疾患の進行を永久に停止することを含むが、疾患の進行を一時的に遅延させるだけのものを含んでも良い。これは通常の方法でモニタでき、また、診断方法に従ってモニタすることもできる。
【0074】
患者に投与される医薬組成物の投与量は、種々のパラメータに従って、特に、使用される投与方式および患者の状態(すなわち年齢および性別)に従って選択することができる。投与の際に、本発明の医薬組成物は薬学的に許容可能な量および薬学的に許容可能な組成物で適用される。薬剤に使用する場合、塩は薬学的に許容可能なものであるが、薬学的に許容できない塩であってもその薬学的に許容可能な塩を調製するために都合よく使用できることから、本発明の範囲から除外されるものではない。このような薬理学的および薬学的に許容可能な塩は、限定されるものではないが、以下の酸:塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、クエン酸、蟻酸、マロン酸、コハク酸等から調製されたものを含む。また、薬学的に許容可能な塩は、ナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩のようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩として調製できる。
【0075】
医薬組成物は、所望であれば、薬学的に許容可能な担体と組み合わせてもよい。ここで使用する用語“薬学的に許容可能な担体”とは、ヒトへの投与に適した一以上の適合する固体または液体フィラー、希釈剤、封入剤を意味する。用語“担体”とは、天然または合成の有機または無機成分を指し、これと活性成分とを合わせることにより適用が容易となる。医薬組成物の各成分も、所望の薬学的効能を実質的に損なう相互作用が無いような方法で、本発明の分子と互いに混合することができる。
【0076】
医薬組成物は、塩の状態の酢酸、塩の状態のクエン酸、塩の状態のホウ酸、および塩の状態のリン酸を含む適切な緩衝剤を含んでも良い。
【0077】
医薬組成物は、任意に、適切な防腐剤、例えば塩化ベンザルコニウム、クロロブタノール、パラベン類、およびチメロサールを含んでもよい。
【0078】
医薬組成物は、通常は単位投与量形態で提供することができ、薬学分野で周知のいずれかの方法で調製できる。全ての方法が、活性剤を、一以上の補助成分を構成する担体と合わせる工程を含む。一般に、組成物は、活性化合物を均一かつ密接に液状担体、細かく砕いた固形状担体、またはその両方と合わせ、次いで、必要に応じて製品を成形することによって製造される。
【0079】
非経口投与に適した組成物は、通常は、好ましくは受容者の血液と等張の無菌水性または非水性調製物を含む。この調製物は、適切な分散または湿潤剤および懸濁化剤を用いた公知の方法に従って製造してもよい。無菌の注射用調製物は、例えば1,3−ブタンジオール溶液のような、非毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒における無菌の注射用溶液または懸濁液であってもよい。使用できる許容可能な溶媒は、水、リンガー溶液および生理食塩液である。さらに、無菌の固定油が、溶媒または懸濁媒体として通常用いられる。このために、合成モノ−またはジ−グリセリドを含むあらゆる無菌性の固定油を使用できる。さらに、オレイン酸のような脂肪酸を注射剤の調製に使用してもよい。経口、皮下、静脈内、筋肉内等の投与に適した担体製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, PA.から入手可能である。
【0080】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係る少なくとも一つのポリペプチドの有効量を投与することを含む、高血糖症を患っているヒト患者を治療する方法を提供する。
【0081】
本発明の好ましい方法では、前記ポリペプチドは静脈内に投与される。
【0082】
本発明の別の好ましい方法では、前記ポリペプチドが皮下投与される。
【0083】
本発明のさらに好ましい方法では、前記ポリペプチドが二日おきに投与され、好ましくは前記ポリペプチドが一週間おき、二週間おき、または一ヶ月おきに投与される。
【0084】
本発明の好ましい方法では、前記高血糖症状が糖尿病である。
【0085】
本発明の好ましい方法では、糖尿病が1型である。
【0086】
本発明の好ましい方法では、糖尿病が2型である。
【0087】
本発明の好ましい方法では、前記高血糖症がインスリン耐性の結果である。
【0088】
本発明の好ましい方法では、前記高血糖症がメタボリックシンドロームの結果である。
【0089】
本発明の態様によれば、糖尿病を治療する医薬を製造するための本発明に係るポリペプチドの使用を提供する。
【0090】
本発明の好ましい態様では、糖尿病が1型である。
【0091】
本発明の好ましい態様では、糖尿病が2型である。
【0092】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係るポリペプチドまたはダイマーに結合するモノクローナル抗体を提供する。
【0093】
好ましくは、前記モノクローナル抗体は、前記ポリペプチドまたはダイマーに結合するが、GLP−1またはGLP−1レセプター単独には特異的に結合しない抗体である。
【0094】
モノクローナル抗体は、本発明のポリペプチドまたは本発明のポリペプチドを含むダイマーのいずれかによって提示される構造的抗原(conformational antigen)に結合する。
【0095】
本発明のさらなる態様では、以下の工程:
i)少なくとも一つの本発明に係るポリペプチドを含む免疫原で免疫応答性の哺乳動物を免疫化する;
ii)免疫化した免疫応答性の哺乳動物のリンパ球をミエローマ細胞と融合してハイブリドーマ細胞を形成する;
iii)(i)のポリペプチドに対する結合活性について、工程(ii)のハイブリドーマ細胞によって製造されたモノクローナル抗体をスクリーニングする、
iv)ハイブリドーマ細胞を培養して、増殖及び/又は前記モノクローナル抗体を分泌させる、および
v)培養上清からモノクローナル抗体を回収する
を含む、本発明に係るモノクローナル抗体を製造するハイブリドーマ細胞株を調製する方法を提供する。
【0096】
好ましくは、前記免疫応答性の哺乳動物はマウスである。あるいは、前記免疫応答性の哺乳動物はラットである。
【0097】
ハイブリドーマ細胞を用いたモノクローナル抗体の製造は、当該分野において周知である。モノクローナル抗体を製造するために使用される方法は、KohlerおよびMilstein, Nature 256, 495-497 (1975)、並びにDonillardおよびHoffman, "Basic Facts about Hybridomas", Compendium of Immunology V.II版. Schwartz, 1981に開示されており、これらを参照として取り込む。
【0098】
本発明のさらなる態様によれば、本発明に係る方法によって得られたまたは得られるハイブリドーマ細胞株を提供する。
【0099】
本発明のさらなる態様によれば、以下の工程:
i)試験すべき単離されたサンプルを提供する、
ii)前記サンプルを本発明に係るポリペプチドに結合するリガンドと接触させる、および
iii)前記サンプルにおける前記リガンドの結合を検出する
を含む、生物学的サンプル中の本発明に係るポリペプチドを検出するための診断試験を提供する。
【0100】
本発明の好ましい態様では、前記リガンドは抗体であり、好ましくはモノクローナル抗体である。
【0101】
本明細書の記載及び特許請求の範囲を通じて、用語“含む(comprise)”および“含む(contain)”およびこれらの用語の変形、例えば“含む(comprising)”および“含む(comprises)”は、“包含するが限定されない(including but not limited to)”ことを意味し、別の部分、添加物、成分、整数または工程を排除することを意図しない(並びに排除しない)。
【0102】
本明細書の記載及び特許請求の範囲を通じて、必要がない限り、単数形は複数形を包含する。特に、不定冠詞が使用されるところでは、本明細書は、必要がない限り、単数形も複数形も意図すると解する。
【0103】
本発明の特定の態様、実施態様または実施例に関連して記載された特性、整数、特徴、化合物、化学的部分または基は、不適切でなければ、ここに記載された他の態様、実施態様または実施例に適用可能であるものと理解する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】図1aはヒトGLP−1およびヒトGLP−1前駆体の核酸配列及びアミノ酸配列である;図1bはエキセンディン4前駆体のアミノ酸配列である;図1cはGLP−1のアミノ酸配列(7−37)である;図1dはGLP−1のアミノ酸配列(7−36)である;図1eはエキセンディン4のアミノ酸配列である;図1fはエキセンディン4のアミノ酸配列(9−39)である。
【図2】図2aはヒトGLP−1レセプターの全長アミノ酸配列である;図2bはGLP−1細胞外ドメインのアミノ酸配列である。
【図3】図3aはヒトDPP4のアミノ酸配列である;図3bは不活性DPP4のアミノ酸配列である。
【図4】図4aはヒトADAのアミノ酸配列である;図4bは不活性ADAのアミノ酸配列である。
【図5i】図5aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5bは核酸配列である;図5cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5dは核酸配列である;図5eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5fは核酸配列である。
【図5ii】図5aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5bは核酸配列である;図5cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5dは核酸配列である;図5eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図5fは核酸配列である。
【図6i】図6aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6bは核酸配列である;図6cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6dは核酸配列である;図6eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6fは核酸配列である。
【図6ii】図6aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6bは核酸配列である;図6cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6dは核酸配列である;図6eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6fは核酸配列である。
【図6iii】図6aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6bは核酸配列である;図6cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6dは核酸配列である;図6eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図6fは核酸配列である。
【図7i】図7aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7bは核酸配列である;図7cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7dは核酸配列である;図7eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7fは核酸配列である。
【図7ii】図7aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7bは核酸配列である;図7cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7dは核酸配列である;図7eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7fは核酸配列である。
【図7iii】図7aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7bは核酸配列である;図7cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7dは核酸配列である;図7eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7fは核酸配列である。
【図7iv】図7aはIL4ss−GLP1−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7bは核酸配列である;図7cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7dは核酸配列である;図7eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)5−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E、D296A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図7fは核酸配列である。
【図8i】図8aはIL4ss−GLP1−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8bは核酸配列である;図8cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8dは核酸配列である;図8eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)7−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8fは核酸配列である。
【図8ii】図8aはIL4ss−GLP1−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8bは核酸配列である;図8cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8dは核酸配列である;図8eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)7−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8fは核酸配列である。
【図8iii】図8aはIL4ss−GLP1−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8bは核酸配列である;図8cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8dは核酸配列である;図8eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)7−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8fは核酸配列である。
【図8iv】図8aはIL4ss−GLP1−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8bは核酸配列である;図8cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)7−ADA D295E、D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8dは核酸配列である;図8eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)7−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図8fは核酸配列である。
【図9i】図9aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9bは核酸配列である;図9cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9dは核酸配列である;図9eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9fは核酸配列である。
【図9ii】図9aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9bは核酸配列である;図9cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9dは核酸配列である;図9eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図9fは核酸配列である。
【図10i】図10aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10bは核酸配列である;図10cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10dは核酸配列である;図10eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10fは核酸配列である。
【図10ii】図10aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10bは核酸配列である;図10cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10dは核酸配列である;図10eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10fは核酸配列である。
【図10iii】図10aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10bは核酸配列である;図10cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10dは核酸配列である;図10eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図10fは核酸配列である。
【図11i】図11aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11bは核酸配列である;図11cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11dは核酸配列である;図11eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11fは核酸配列である。
【図11ii】図11aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11bは核酸配列である;図11cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11dは核酸配列である;図11eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11fは核酸配列である。
【図11iii】図11aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11bは核酸配列である;図11cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11dは核酸配列である;図11eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11fは核酸配列である。
【図11iv】図11aはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11bは核酸配列である;図11cはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11dは核酸配列である;図11eはHGHss−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)8−ADA D295E,D296A)−(G4S)7−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図11fは核酸配列である。
【図12i】図12aはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12bは核酸配列である;図12cはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12dは核酸配列である;図12eはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12fは核酸配列である。
【図12ii】図12aはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12bは核酸配列である;図12cはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12dは核酸配列である;図12eはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12fは核酸配列である。
【図12iii】図12aはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12bは核酸配列である;図12cはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12dは核酸配列である;図12eはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12fは核酸配列である。
【図12iv】図12aはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12bは核酸配列である;図12cはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12dは核酸配列である;図12eはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12fは核酸配列である。
【図12v】図12aはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−GLP1融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12bは核酸配列である;図12cはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−LVPR−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12dは核酸配列である;図12eはHGHss−ADA D295E,D296A)−(G4S)8−DPP4(39−766;S630A)−(G4S)5−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列であり、図12fは核酸配列である。
【図13】図13aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図13cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図13eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;これらはいずれもグリコシル化し得るペプチドリンカーを含んでいる。
【図14】図14aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1の全長アミノ酸配列である;図14cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図14eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である。
【図15】図15aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図15cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図15eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;これらはいずれもグリコシル化し得るペプチドリンカーを含んでいる。
【図16】図16aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1の全長アミノ酸配列である;図16cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図16eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である。
【図17】図17aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図17cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図17eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;これらはいずれもグリコシル化し得るペプチドリンカーを含んでいる。
【図18】図18aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1の全長アミノ酸配列である;図18cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図18eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である。
【図19】図19aはIL4ss−GLP1−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図19cはIL4ss−エキセンディン−(G4S)4−GLP1R(24−145)融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図19eはIL4ss−Ex4(9−39)−(G4S)4−GLP1R(24−145)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;これらはいずれもグリコシル化し得るペプチドリンカーを含んでいる。
【図20】図20aはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−LVPR−GLP1の全長アミノ酸配列である;図20cはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)2−エキセンディン融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である;図20eはGLP1Rss−GLP1R(24−145)−(G4S)4−IEPD−Ex4(9−39)アンタゴニスト融合ポリペプチドの全長アミノ酸配列である。
【図21】図21aはIL4シグナル配列の核酸配列であり、図21bはアミノ酸配列である。
【図22】a)PCRを用いて、適切な制限部位(プライマーR1−4に含まれる)を隣接させた目的の遺伝子からなるDNAを生成した。b)このPCR産物を、リンカー領域の各端で適切なベクターに結合させた。c)この構成物を、不要な配列(すなわち、本来のものでない制限酵素認識部位)を含まない的確なリンカーを導入するように変性した。
【図23】a)オリゴヌクレオチドを、特有のオーバーラップを備えた部分的二本鎖領域を形成するように設計し、アニールおよびプロセッシングした際に、リガンド及びレセプターにアニールする隣接領域を備えたリンカーをコードするものとした。b)“メガプライマー”および末端プライマー(R1およびR2)を用いてPCRを行い、LR−融合遺伝子を製造した。R1およびR2プライマーは、ターゲットベクターへの結合に使用可能な隣接制限酵素認識部位を取り込むように設計した。
【図24】図24はGLP1LR融合タンパク質GLP1−(G4S)4−GLP1R[24−145]である10A1の発現を示す免疫ブロットである。
【図25】図25はGLP1/DPP4/ADA融合タンパク質GLP1−(G4S)5−DPP4[39−766;S630A]−(G4S)8−ADA[D295E;D296A)である10G1の発現を示す免疫ブロットである。
【発明を実施するための形態】
【0105】
本発明の実施態様を、実施例を用いて、図面を参照しながら記載する。
【0106】
材料と方法
免疫学的試験
ポリクローナルおよびモノクローナル抗体に対するインスリンの結合を調べる免疫測定法は、当該分野において知られている。商業的に入手可能なインスリン抗体がサンプル中のインスリンを検出するために利用でき、競争阻害試験における使用にも利用できる。例えば、モノクローナル抗体は、http://www.ab-direct.com/index AbD Serotecで購入することができる。
【0107】
融合タンパク質の組み換え生成
融合タンパク質の構成成分を、リガンドまたはレセプターにアニールし、かつ、ターゲットベクターへのクローニングに適した制限酵素認識部位を導入するように設計されたプライマーを用いるPCRによって生成した(図14a)。PCRのテンプレートはターゲット遺伝子を含んでおり、IMAGEクローン、cDNAライブラリーまたはカスタム合成遺伝子から得た。適切な隣接する制限酵素認識部位を有するリガンドおよびレセプター遺伝子を合成したら、これらをターゲットベクターにおいてリンカー領域の両端に結合させた(図14b)。この構築物を、リンカー領域の両端の二つの特有の制限酵素認識部位間にカスタム合成した長さのDNAを挿入するか、ssDNA変性技術によってリンカー領域を変異させるか、適切な制限酵素認識部位間にプライマーデュプレックス/マルチプレックス(primer duplex/multiplex)を挿入するか、またはPCR変性によって、隣接する制限酵素認識部位のない適正なリンカーを含むように変性させた(図14c)。
【0108】
あるいは、最適なリガンド又はレセプタードメインにアニールするように設計された隣接する配列を有するリンカーを、オリゴヌクレオチド二本鎖を生成することによって最初に合成し、これを処理して二本鎖DNAを生成した(図15a)。次いで“メガプライマー”としてのリンカー配列、この“メガプライマー”がアニールするリガンドおよびレセプターの反対端に対向して設計されたプライマー、およびテンプレートとしてのリガンドおよびレセプターを用いて、PCRを行った。末端プライマーは、最適な発現ベクターへの結合に適した制限酵素認識部位を用いて設計した(図15b)。
【0109】
融合タンパク質の発現および精製
適切な系(例えば哺乳動物CHO細胞、E.coli)で発現を行った。これは、インスリン融合遺伝子が生成されるベクターに依存する。次いで、当該分野で周知のSDS−PAGE、Native−PAGE、ウエスタンブロッティング、ELISAの一以上を含んでもよい種々の方法を用いて発現を分析した。適切なレベルの発現を達成したら、インスリン融合物をより大きいスケールで発現し、精製および次の分析に十分なタンパク質を製造する。イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、硫安沈殿法、ゲル濾過、サイズ排除および/またはアフィニティークロマトグラフィー(ニッケル/コバルト樹脂、抗体固定化樹脂および/またはリガンド/レセプター固定化樹脂を使用)のような一以上のクロマトグラフ法の適切な組み合わせを用いて精製を行った。精製したタンパク質を、ブラッドフォード分析、SDS−PAGE、Native PAGE、ウェスタンブロッティング、ELISAを含む種々の方法を用いて分析した。
【0110】
融合ポリペプチドは、ポリペプチドの製造中にプロセッシングされるシグナル配列を含む。シグナル配列が、使用される特定の発現系に適した種々の起源から選択できること(例えば細菌性、哺乳動物性)は、当業者にとって明らかであろう。非限定的な例では、哺乳動物細胞における発現には、IL4および成長ホルモンのシグナル配列を使用する。細菌での発現では、適切なペリプラズムシグナル配列を選択する。
【0111】
GLP−1融合タンパク質の特性評価
変性PAGE、native PAGEゲルおよびウェスタンブロッティングを用いて、融合ポリペプチドを分析し、かつ、インスリン融合物に対して構造的に敏感でない抗体を用いてウェスタンブロッティングを行った。ネイティブの溶液状態分子量情報は、Superose G200分析カラムおよび分析超遠心を使用したサイズ排除クロマトグラフィーのような技術から得ることができる。
【0112】
統計
二つのグループを、分散が正規分布であればスチューデント検定を用いて比較し、正規分布でなければスチューデント−サタースワイト検定(Student-Satterthwaite's test)を用いて比較した。分布はF検定でテストした。一元ANOVA(One-way ANOVA)を用いて3以上のグループの平均を比較し、有意水準がp<0.05であれば、個々の比較をダネット検定を用いて行った。全ての統計的検定が両側5%の有意水準であり、欠測値にデータの補完は行わなかった。
【0113】
GLP−1 LR融合体の発現:CHO FlpIn細胞における一過性発現からの10A1および10G1のウェスタンブロッティング
GLP1 LR融合ポリペプチド10A1
50μlのサンプルを濃縮し、SDS−PAGEゲルに流した;図24(レーン1)。50μlのコントロール培地(トランスフェクション無し)も濃縮し、並行して流した(レーン2)。マーカーは、250、150、100、75、50、37、25、20および15kDaである。免疫ブロットをマウス抗GLP抗体(Santa Cruz Inc.; Cat#: sc80604; 希釈=1:200)および抗マウスHRP抗体(Abcam.; 希釈=1:2500)を用いて行った。10A1の推定される分子量は19kDaである。
【0114】
GLP1/DPP4/ADA融合ポリペプチド10G1
50μlのサンプルを濃縮し、SDS−PAGEゲルに流した;図25(レーン2)。50μlのコントロール培地(トランスフェクション無し)も濃縮し、並行して流した(レーン1)。マーカーは、250、150、100、75、50、37、25、20および15kDaである。免疫ブロットをマウス抗GLP抗体(Santa Cruz Inc.; Cat#: sc80604; 希釈=1:200)および抗マウスHRP抗体(Abcam.; 希釈=1:2500)を用いて行った。10G1の推定される分子量は133kDaである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
GLP−1活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子であって、前記ポリペプチドがGLP−1に本来的に結合するポリペプチドに直接または間接的に連結されたGLP−1またはそのレセプター結合部位を含む、核酸分子。
【請求項2】
GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに直接または間接的に連結されたGLP−1ペプチドまたはその機能的アナログのアミノ酸配列を含む融合ポリペプチド。
【請求項3】
GLP−1に本来的に結合するポリペプチドがGLP−1レセプターのGLP−1結合ドメインである、請求項2記載の融合ポリペプチド。
【請求項4】
GLP−1に本来的に結合するポリペプチドが酵素的に不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼである、請求項2記載の融合ポリペプチド。
【請求項5】
前記不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼが、少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失又は置換によって変性され、ここで当該変性はGLP−1ジペプチジルペプチダーゼの活性部位に対するものである、請求項4記載の融合ポリペプチド。
【請求項6】
前記変性が、図3aに示すアミノ酸配列のアミノ酸残基630に対するものである、請求項5記載の融合ポリペプチド。
【請求項7】
前記融合ポリペプチドは、図3bに示されているアミノ酸配列を含むまたは当該アミノ酸配列からなる、請求項4または5記載の融合ポリペプチド。
【請求項8】
前記融合ポリペプチドは、前記GLP−1ジペプチジルペプチダーゼに本来的に結合するポリペプチドをさらに含み、当該ポリペプチドは酵素的に不活性なアデノシンデアミナーゼである、請求項4ないし7のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項9】
前記不活性なアデノシンデアミナーゼは、少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失又は置換によって変性され、ここで当該変性は前記アデノシンデアミナーゼの活性部位に対するものである、請求項8記載の融合ポリペプチド。
【請求項10】
前記変性は、図4aに示すアミノ酸配列のアミノ酸残基295及び/又は296に対するものである、請求項8または9記載の融合ポリペプチド。
【請求項11】
前記融合ポリペプチドは、図4bに示されているアミノ酸配列を含むまたは当該アミノ酸配列からなる、請求項8または9記載の融合ポリペプチド。
【請求項12】
前記融合ポリペプチドは、アミノ酸配列:HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGRを含むまたは当該アミノ酸配列からなるGLP−1ペプチド、もしくは前記アミノ酸配列とは少なくとも一つのアミノ酸残基の付加、欠失、または置換により相違する変性されたGLP−1ペプチドであって、未変性のGLP−1ペプチドと比較して強いGLP−1活性を保持または有するものを含む、請求項2ないし11のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項13】
前記GLP−1ペプチドはアミノ酸配列:
HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGR;または HAEGTFTSDVSSYLEGQAAKEFIAWLVKGRG
を含む、請求項12記載の融合ポリペプチド。
【請求項14】
前記融合ポリペプチドはアミノ酸配列:
HGEGTFTSDLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS;または DLSKQMEEEAVRLFIEWLKNGGPSSGAPPPS
を含む、請求項12記載の融合ポリペプチド。
【請求項15】
GLP−1が、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに、ペプチドリンカーによって連結されている、請求項2ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項16】
GLP−1が、不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている、請求項4ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項17】
GLP−1が、不活性なアデノシンデアミナーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている、請求項8ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項18】
前記不活性GLP−1ジペプチジルペプチダーゼが、不活性なアデノシンデアミナーゼに、ペプチドリンカーによって連結されている、請求項8ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項19】
前記ペプチドリンカーが柔軟なペプチドリンカーである、請求項15ないし18のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項20】
前記ペプチド連結分子が、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの少なくとも1つのコピーを含む、請求項19記載の融合ポリペプチド。
【請求項21】
前記ペプチド連結分子が、ペプチドGly Gly Gly Gly Serの1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12コピーを含む、請求項20記載の融合ポリペプチド。
【請求項22】
GLP−1は、GLP−1に本来的に結合するポリペプチドに、単一のペプチド結合によって連結されている、請求項2ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項23】
GLP−1が、不活性なGLP−1ジペプチジルペプチダーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている、請求項4ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項24】
GLP−1が、不活性なアデノシンデアミナーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている、請求項8ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項25】
不活性GLP−1ジペプチジルペプチダーゼが、不活性なアデノシンデアミナーゼに、単一のペプチド結合によって連結されている、請求項8ないし14のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項26】
前記ペプチドリンカー分子が、グリコシル化モチーフAsn-Xaa-SerまたはAsn-Xaa-Thr(ここでXはプロリンを除くいずれかのアミノ酸)の1つのコピーを含む、またはこれから構成される、請求項15ないし21のいずれか一項に記載の融合ポリペプチド。
【請求項27】
i)図5bに示される核酸配列;
ii)図5dに示される核酸配列;
iii)図5fに示される核酸配列;
iv)図6bに示される核酸配列;
v)図6dに示される核酸配列;
vi)図6fに示される核酸配列;
vii)図7bに示される核酸配列;
viii)図7dに示される核酸配列;
ix)図7fに示される核酸配列;
x)図8bに示される核酸配列;
xi)図8dに示される核酸配列;
xii)図8fに示される核酸配列;
xiii)図9bに示される核酸配列;
xiv)図9dに示される核酸配列;
xv)図9fに示される核酸配列;
xvi)図10bに示される核酸配列;
xvii)図10dに示される核酸配列;
xviii)図10fに示される核酸配列;
xix)図11bに示される核酸配列;
xx)図11dに示される核酸配列;
xxi)図11fに示される核酸配列;
xxii)図12bに示される核酸配列;
xxiii)図12dに示される核酸配列;
xxiv)図12fに示される核酸配列;
からなる群から選択される核酸分子、もしくは
ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下で図5b−12fに示されている核酸配列にハイブリダイズし、GLP−1レセプター調節活性を有するポリペプチドをコードする核酸配列を含む核酸分子。
【請求項28】
アゴニスト活性を有するポリペプチドをコードする、請求項27記載の核酸分子。
【請求項29】
アンタゴニスト活性を有するポリペプチドをコードする、請求項27記載の核酸分子。
【請求項30】
請求項27ないし29のいずれか一項に記載の核酸分子によってコードされるポリペプチド。
【請求項31】
図5a、5c、5e、6a、6c、6e、7a、7c、7e、8a、8c、8e、9a、9c、9e、10a、10c、10e、11a、11c、11e、12a、12c、12e、13a、13c、13e、14a、14c、14e、15a、15c、15e、16a、16c、16e、17a、17c、17e、18a、18c、18e、19a、19c、19e、20a、20cまたは20eからなる群から選択されるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項32】
請求項2ないし26、30または31のいずれか一項に記載の二つの融合ポリペプチドからなるホモダイマー。
【請求項33】
請求項1または請求項27ないし29のいずれか一項に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項34】
請求項1、27ないし29、または33のいずれか一項に記載のベクターまたは核酸分子で形質転換またはトランスフェクトした単離された細胞。
【請求項35】
前記細胞は真核細胞である、請求項34記載の細胞。
【請求項36】
前記細胞は原核細胞である、請求項34記載の細胞。
【請求項37】
請求項2ないし26、30または31のいずれか一項に記載のポリペプチドを含み、賦形剤または担体を含む医薬組成物。
【請求項38】
さらなる治療剤と組み合わせられる、請求項37記載の組成物。
【請求項39】
請求項2記載の少なくとも一つのポリペプチドの有効量を投与することを含む高血糖症を患っているヒト患者を治療する方法。
【請求項40】
前記ポリペプチドが静脈内に投与される、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記ポリペプチドが皮下投与される、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記ポリペプチドが二日おきに投与される、請求項39ないし41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記ポリペプチドが一週間おきに投与される、請求項39ないし41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記ポリペプチドが二週間おきに投与される、請求項39ないし41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記ポリペプチドが一ヶ月おきに投与される、請求項39ないし41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記高血糖症が糖尿病である、請求項39ないし45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
糖尿病が1型である、請求項46記載の方法。
【請求項48】
糖尿病が2型である、請求項46記載の方法。
【請求項49】
前記高血糖症がインスリン耐性の結果である、請求項39ないし45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項50】
前記高血糖症がメタボリックシンドロームの結果である、請求項39ないし45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
糖尿病の治療における請求項2記載のポリペプチドの使用。
【請求項52】
糖尿病が1型である、請求項51記載の使用。
【請求項53】
糖尿病が2型である、請求項51記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5i】
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【図5ii】
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【図6i】
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【図6ii】
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【図6iii】
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【図7i】
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【図7ii】
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【図7iii】
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【図7iv】
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【図8i】
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【図8ii】
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【図8iii】
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【図8iv】
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【図9i】
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【図9ii】
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【図10i】
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【図10ii】
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【図10iii】
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【図11i】
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【図11ii】
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【図11iii】
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【図11iv】
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【図12i】
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【図12ii】
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【図12iii】
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【図12iv】
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【図12v】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−500017(P2012−500017A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−523444(P2011−523444)
【出願日】平成21年8月18日(2009.8.18)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002006
【国際公開番号】WO2010/020767
【国際公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(502452978)アステリオン・リミテッド (13)
【Fターム(参考)】