説明

Hsp90モジュレーターとしての[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体

本発明は、熱ショックタンパク質Hsp90の活性を阻害する式(I)の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体に関する。したがって、本発明の化合物は、癌および神経変性疾患などの増殖性疾患の治療において有用である。本発明は、これらの化合物を調製する方法、疾患を治療する方法およびこれらの化合物を含む医薬組成物も提供する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱ショックタンパク質Hsp90の活性を阻害する[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体に関する。したがって、本発明の化合物は、癌および神経変性疾患などの増殖性疾患を治療する上で有用である。本発明は、これらの化合物を調製する方法、これらを含む医薬組成物、疾患を治療する方法およびこれらの化合物を含む医薬組成物も提供する。
【背景技術】
【0002】
癌の治療のための現在の標的療法は、腫瘍を進行させる特定のタンパク質の識別、このタンパク質の影響に拮抗し得る特定の因子の識別に基づく。医薬品産業の努力の大部分は、極めて限定された数の非常に有効なタンパク質標的に向けられている。共通した欠点は、これらの特定の阻害剤で治療される癌患者に頻繁に見出される薬物耐性突然変異の発生である。最近、共通した意見は、癌の進行に関与するシグナル経路の同時遮断は、より良い抗腫瘍効能、および同様に耐性を発生する可能性の低減を決定づけることが予想されることである。Hsp90は、非常に特異的なC形状モードのATPへの結合(ベルジュラ(Bergerat)折り畳み)を共有するタンパク質の小ファミリー(DNAギラーゼ、Hsp90、ヒスチジンキナーゼ、MutLからGHKL)に属する。Hsp90は、真核生物における生存能力に必須である細胞に最も豊富なタンパク質の1つである。ヒトの細胞は、Hsp90の4つのイソ型:構成的に発現された細胞基質β−イソ型、誘導性α−型、小胞体中のGRP94/gp96、およびミトコンドリアTRAP1/hsp75を含む。α−およびβ−型は、85%の配列同一性を示す。
【0003】
Hsp90は、シャペロン機構の重要成分であり、それは、正常細胞においてもストレス条件下でもHsp90クライアントと呼ばれるタンパク質の折り畳みおよび品質管理を触媒する。シャペロン活性は、ATPアーゼ活性に完全に依存するが、他の調節コシャペロンの結合によって、しっかりと調節される。
【0004】
癌または他の増殖性疾患などの疾患状態において、特定の癌遺伝子の突然変異若しくは過剰発現のため、または腫瘍は、しばしば、シャペロンの機能の要求量増加をもたらす異常な折り畳み構造のタンパク質の過負荷を有するので、Hsp90は、危機的になるという強い証拠が存在する。
【0005】
構造的に、Hsp90は、3つの主要な構造化ドメイン:非常に保存されているN末端ドメイン、ATPアーゼドメイン、中間ドメインおよびC末端ドメインから作られたホモ二量体である。NおよびC末端ドメインは、ATPに結合し得る。ゲルダナマイシン、ラジシコール、ジアリールピラゾールおよびプリン誘導体などの現在知られている阻害剤の大部分は、N末端ATP結合部位に対するATP競合的結合を示すが、ノボビオシンは、C末端ポケットに結合する阻害剤の原型である。
【0006】
現在のところ、キナーゼのファミリー(Her2、B−RAF V600E、bcr−Abl、Flt3、NPM−ALK,Akt、Npm−Alk、ZAP−70)、転写因子(p53、HIF)テロメラーゼ、大部分が癌の進行と正確に関連している他のシャペロンに属する、増えている報告されたHsp90クライアント(Jollyら、J.Natl.Cancer Inst.92巻;1564−1572頁(2000年)が存在する。Hsp90阻害は、そのクライアントタンパク質を折り畳むまたは安定化する能力を低下させ、これらの鎖がほどけた状態のタンパク質のプロテアソームに依存する分解をもたらす。これらのクライアントタンパク質の分解は、Hsp90阻害の指標として頻繁に使用されており、典型的に使用されるのは、BT474乳癌細胞などのHer2過剰発現細胞における化合物治療後のHer2の分解である。
【0007】
Hsp90阻害剤の分野における研究の大きな波は、天然化合物ゲルダナマイシンは、N末端ATP結合部位に競合的に結合し、Hsp90 ATPアーゼ活性および機能を阻害することによって、多発性腫瘍細胞の増殖を実際に阻止し得るという証拠によって初期的には推進された。驚くべきことに、この化合物は、恐らくHsp90が、腫瘍細胞においてのみ活性な錯体(ゲルダナマイシンに対する高い親和性を有する)に存在するために(Kamalら)、正常細胞において活性ではなかった。腫瘍に対する選択的感受性についての別の潜在的な理由は、多くのHsp90阻害剤が示す腫瘍の貯留性である。
【0008】
ゲルダナマイシンの半合成誘導体であるタネスピマイシン(Tanespimycin)(17−AAG)は、他の関連の誘導体 (アルベスピマイシン(alvespimycin)、17−DMAG、IPI−504)と共に、集中的な臨床評価中であるが、効能は、いくつかの要因:扱いにくい製剤、活性な代謝産物を生成する代謝に対する依存性、患者の絞り込み(patient enrichment)の欠如、キノン部分に関連する可能性のある肝毒性によって限られているようである。これは、より良い薬らしい側面およびより良い耐容性を有する第二世代のHsp90阻害剤の認定のための集中的な取組みへの道を開いた。これは、プリン誘導体およびジアリール−レゾルシノール誘導体の認定をもたらした。
【0009】
アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、およびプリオン病などの神経変性疾患の主要な原因は、プラーク形成をもたらす異常な折り畳み構造のタンパク質の蓄積である。これらの異常な折り畳み構造のタンパク質は、タンパク質凝集体の再成熟、脱凝集、および再可溶化について分子シャペロン(Hsp70、Hsp40など)に依存する。熱ショックタンパク質は、様々な細胞培養モデルにおいてこの機能を提供することが示されている。Hspsは、HSF1によって誘導されることがあり、これは、正常細胞におけるHsp90によって正確に調節されている。ゲルダナマイシンおよび17−AAG誘導体などのHsp90阻害剤は、この相互作用を妨害し、Hspの誘導をもたらすことがあり、異常な折り畳み構造のタンパク質の神経保護的活性および再可溶化および脱凝集をもたらすことが実証されている。Hsp90の過剰発現は、アルツハイマー病に関与する異常な折り畳み構造のタンパク質の蓄積を著しく減少させることがあり、実際に、タウ凝集およびHsp70/90レベルの間の逆相関が実証されている。異常なタウ凝集は、Hsp90の阻害によって誘発されるHsp70、Hsp27、およびHsp40の過剰発現によって減少(分解によって)され得る。パーキンソン病の管理へのHsp90阻害剤の適用は、PDのためのマウスモデルの1−メチル−4−フェニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(MPTP)により誘発された神経毒性に対するGDAのインビボ効果に根拠を見出している。GDAは、MPTPにより引き起こされた毒性からニューロンを保護し、これは、Hsp70レベル増加と密接に関連付けられた。さらに、Hsp90の過剰発現は、運動不全、多発性硬化症、脊髄性筋萎縮症および延髄性筋萎縮および他の疾患に関与する異常な折り畳み構造のタンパク質の蓄積を著しく減少し得ることも示されている。
【0010】
CNS障害の治療のためのプリン受容体に結合するトリアゾロピリミジン化合物は、Actar Abの名義でWO2005018532に開示されている。
【0011】
5−エチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの合成は、Chemische Berichte(1968年)、101巻(6号)、2106−16頁に記載されており、生物学的な活性は、この化合物について報告されておらず;寿命変更化合物としての5−n−プロピル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンおよび5−ベンジル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンは、Rochester大学の名義でUS2009163545に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】国際公開第2005/018532号
【特許文献2】米国特許出願第2009/163545号明細書
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】Jollyら、J.Natl.Cancer Inst.92巻;1564−1572頁(2000年)
【非特許文献2】Chemische Berichte(1968年)、101巻(6号)、2106−16頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
以下に記載される式(I)の化合物は、Hsp90阻害剤であり、したがって抗腫瘍および抗神経変性剤として治療に有用であることが見出された。
【課題を解決するための手段】
【0015】
したがって、本発明の第一の目的は、式(I):
【0016】
【化1】

の化合物であって、
式中:
mは、0、1または2であり;
Xは、フェニル、ナフチル、ピリジン、フランまたはチオフェンであり;
R1はいずれも、存在する場合、独立にハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、CONHRa、ORa、NRbRc、NHCORa、NHSORa、SORd、COOReまたは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−CシクロアルケニルおよびC−Cヘテロシクリルから選択される場合によって置換された基であり、
ここで、
Raは、水素、トリフルオロメチルまたは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される場合によって置換された基であり;
RbおよびRcは、同一若しくは異なり、水素若しくは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される場合によって置換された基であり、またはRbおよびRcは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によって置換されている、酸素、硫黄若しくは窒素原子を含むヘテロシクリル基を形成し、
Rdは、場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり、
Reは、水素または場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり;
Wは、置換された直鎖若しくは分枝C−Cアルキルまたは、C−Cシクロアルキル若しくはC−Cヘテロシクリルと場合によって縮合した、場合によって置換されているアリール若しくはヘテロアリールであり;
Zは、CH、CH(OR2)またはCH(NHR3)であり、
ここで、
R2は、水素または場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり、
R3は、水素またはCOR4であり、R4は、O−C−Cアルキルである、
代合物および薬学的に許容されるこの塩を提供することであり
但し、
5−ベンジル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンは除外される。
【0017】
特に、式(I)の化合物は:
式(I)Aの[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン誘導体、
【0018】
【化2】

すなわち、Xが、フェニルであり、m、R1、ZおよびWが、上記で定義されたとおりである式(I)の化合物;
それぞれ式(I)B1、(I)B2および(I)B3のベンゾ[g]、ベンゾ[f]、ベンゾ[h]、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン誘導体
【0019】
【化3】

すなわち、Xが、ナフチルであり、m、R1、ZおよびWが、上記で定義されたとおりである式(I)の化合物;
それぞれ式(I)C1、(I)C2、(I)C3および(I)C4のピリド[3,2−e]、ピリド[4,3−e]、ピリド[3,4−e]、ピリド[2,3−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体、
【0020】
【化4】

すなわち、Xが、ピリジンであり、m、R1、ZおよびWが、上記で定義されたとおりである式(I)の化合物;
それぞれ式(I)D1、(I)D2および(I)D3のフロ[3,2−e]、フロ[2,3−e]、フロ[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体
【0021】
【化5】

すなわちXが、フランであり、m、R1、ZおよびWが、上記で定義されたとおりである式(I)の化合物ならびに
それぞれ式(I)E1、(I)E2および(I)E3のチエノ[3,2−e]、チエノ[2,3−e]、チエノ[3,4−e][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体
【0022】
【化6】

すなわちXが、チオフェンであり、m、R1、ZおよびWが、上記で定義されたとおりである式(I)の化合物である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
上記のとおり、本発明の化合物は、強力なHsp90阻害剤であり、したがって、抗癌および神経変性疾患治療において有用である。
【0024】
本発明は、標準の合成転換からなる方法により調製される式(I)の[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン誘導体を合成する方法も提供する。
【0025】
本発明は、Hsp90タンパク質によって媒介される疾患を治療する方法も提供する。
【0026】
本発明の好ましい一方法は、癌および神経変性障害からなる群から選択されるHsp90タンパク質によって媒介される疾患を治療することである。
【0027】
本発明の別の好ましい方法は、それだけには限らないが:膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌を含めた肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頚癌、甲状腺癌、前立腺癌、および扁平上皮細胞癌を含めた皮膚癌;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含めたリンパ系の造血器腫瘍;急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含めた骨髄細胞系列の造血器腫瘍;線維肉腫および横紋筋肉腫を含めた間葉由来の腫瘍;星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫を含めた中枢および末梢神経系の腫瘍;メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角膜黄色腫(keratoxanthoma)、甲状腺濾胞癌およびカポジ肉腫を含めた他の腫瘍などの癌腫を含めた特定のタイプの癌を治療することである。
【0028】
本発明の別の好ましい方法は、それだけには限らないが:アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症ならびに脊髄性筋萎縮症および延髄性筋萎縮を含めた特定のタイプの神経変性障害を治療することである。
【0029】
本発明は、抗癌療法における同時、個別または順次使用のための、放射線療法または化学療法レジメンと組み合わせた式(I)の化合物を含む治療の方法をさらに提供する。さらに、本発明は、Hsp90タンパク質活性を阻害するための前記タンパク質を有効量の式(I)の化合物と接触させるステップを含むインビトロ法を提供する。
【0030】
本発明は、1種以上の式(I)の化合物または薬学的に許容されるこの塩および薬学的に許容される添加剤、担体または希釈剤を含む医薬組成物も提供する。
【0031】
本発明は、既知の細胞増殖抑制剤または細胞毒性剤、抗生物質型薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗物質剤、ホルモン剤、免疫剤、インターフェロン型薬剤、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例えば、COX−2阻害剤)、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、テロメラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、抗成長因子受容体剤、抗HER剤、抗EGFR剤、抗血管新生剤(例えば、血管形成阻害薬)、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ras−rafシグナル変換経路阻害剤、細胞周期阻害剤、他のcdk阻害剤、チューブリン結合剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤などと共に式(I)の化合物を含む医薬組成物も提供する。
【0032】
さらに、本発明は、抗癌療法における同時、個別または順次使用のための組合せ製剤としての、式(I)の化合物または上記で定義された薬学的に許容されるこの塩、またはこの医薬組成物および1種若しくは複数の化学療法剤を含む製品またはキットを提供する。
【0033】
さらに別の態様において、本発明は、医薬品としての使用のための、式(I)の化合物または上記で定義された薬学的に許容されるこの塩を提供する。
【0034】
さらに、本発明は、抗腫瘍活性を有する医薬品の製造における、式(I)の化合物または上記で定義された薬学的に許容されるこの塩の使用を提供する。
【0035】
最後に、本発明は、癌または神経変性障害を治療する方法における使用のための、式(I)の化合物または上記で定義された薬学的に許容されるこの塩を提供する。
【0036】
他に特に規定がなければ、式(I)の化合物自体、およびこの任意の医薬組成物、またはこれを含む任意の治療上の処置に言及する場合、本発明は、本発明の化合物の異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物、錯体、N−オキシドおよび薬学的に許容される塩のすべてを含む。
【0037】
N−オキシドは、分子の窒素原子の1つに、配位結合を介してつながれた酸素原子が存在する式(I)の化合物である。キラル中心または別の形態の異性体中心が、本発明の化合物に存在する場合、鏡像異性体およびジアステレオマーを含めたこのような異性体または異性体のすべての形態は、本明細書に含まれるよう意図されている。キラル中心を含む化合物は、ラセミ混合物として使用することができ、鏡像異性的に富化された混合物、またはラセミ混合物は、よく知られている技術を用いて分離することができ、個別の鏡像異性体は、単独で使用することもできる。化合物が、不飽和炭素−炭素二重結合を有する場合、シス(Z)およびトランス(E)異性体の両方とも本発明の範囲に含まれる。
【0038】
化合物が、互変異性型、例えばケト−エノール互変異性体で存在し得る場合、各々の互変異性型は、平衡状態で存在するまたは大部分が1つの形態で存在するに関わらず、本発明に含まれるものと考えられる。式(I)の化合物の薬学的に許容される塩には、無機または有機酸、例えば、硝酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、過塩素酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、フマル酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、イセチオン酸およびサリチル酸との酸付加塩が含まれる。式(I)の化合物の薬学的に許容される塩には、無機または有機塩基、例えば、アルカリまたはアルカリ土類金属、特にナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウムまたはマグネシウム水酸化物、炭酸塩または重炭酸塩、非環状または環状アミン、好ましくはメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジンなどとの塩も含まれる。
【0039】
ハロゲン原子という用語によって、本発明者らは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子を意味する。
【0040】
「直鎖若しくは分枝C−Cアルキル」という用語によって、本発明者らは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシルなどの基のいずれかを意味する。
【0041】
「C−Cアルケニル」という用語によって、本発明者らは、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含み直鎖または分枝であってよい脂肪族C−C炭化水素鎖を意味する。代表例には、それだけには限らないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−または2−ブテニルなどが含まれる。
【0042】
「C−Cアルキニル」という用語によって、本発明者らは、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含み、直鎖または分枝であってよい脂肪族C−C炭化水素鎖を意味する。代表例には、それだけには限らないが、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−または2−ブチニルなどが含まれる。
【0043】
「C−Cシクロアルキル」という用語によって、本発明者らは、他に特に規定がなければ、1個以上の二重結合を含み得るが、完全に共役したπ電子系を有さない3から8員の全炭素単環を意味する。シクロアルキル基の例は、無制限に、シクロプロパン、シクロプタン、シクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセンおよびシクロヘキサジエンである。
【0044】
「C−Cヘテロシクリル」という用語によって、本発明者らは、1個以上の炭素原子が、窒素、酸素または硫黄で置換されている4から8員の、飽和または部分不飽和炭素環を意味する。ヘテロシクリル基の限定されない例は、例えば、ピラン、ピロリジン、ピロリン、イミダゾリン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピラゾリン、チアゾリン、チアゾリジン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリンなどである。
【0045】
「アリール」という用語は、炭素環の少なくとも1つが、「芳香族」である、場合によって単結合により互いにさらに縮合または結合している、1から4環系を有する単環式、二環式または多炭素環式炭化水素を意味し、ここで、「芳香族」という用語は、完全に共役したπ電子結合系を意味する。このようなアリール基の限定されない例は、フェニル、α−若しくはβ−ナフチルまたはビフェニル基である。
【0046】
「ヘテロアリール」という用語は、N、OまたはSの中から選択される1から3個のヘテロ原子を有する芳香族複素環、一般的に5から8員の複素環を意味し;該ヘテロアリール環は、芳香族および非芳香族炭素環および複素環と場合によってさらに縮合または結合していてよい。このようなヘテロアリール基の限定されない例は、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、フェニル−ピロリル、フリル、フェニル−フリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3−トリアゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル;ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾオキサジニル、2,3−ジヒドロキノキサリニルなどである。
【0047】
本発明によれば、他に特に規定がなければ、上記のR1、R2、R3、R4、Ra、Rb、Rc、Rd、ReおよびW基のいずれも、これらの遊離位置のいずれにおいても、ハロゲン、ニトロ、オキソ基(=O)、シアノ、C−Cアルキル、ポリフッ素化アルキル、ポリフッ素化アルコキシ、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ヒドロキシアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、C−Cヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、C−Cシクロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロシクリルオキシ、メチレンジオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、シクロアルケニルオキシ、ヘテロシクリルカルボニルオキシ、アルキリデンアミノオキシ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクリルアルキルオキシカルボニル−アミノ、ウレイド、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、ヘテロシクリルアミノ、ホルミルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、ヘテロシクリルアミノカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヒドロキシアミノカルボニル、アルコキシイミノ、アルキルスルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロシクリルスルホニルアミノ、ホルミル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、シクロアルキルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルアミノスルホニル、アリールアミノスルホニル、ヘテロシクリルアミノスルホニル、アリールチオ、アルキルチオ、ホスホネートおよびアルキルホスホネートから独立に選択される1個以上の基、例えば1から6個の基によって場合によって置換されていてよい。同様に、適切な場合には、上記の置換基のそれぞれは、前述の基の1種以上によってさらに置換されていてよい。
【0048】
ポリフッ素化アルキルまたはポリフッ素化アルコキシという用語によって、本発明者らは、例えば、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル、トリフルオロメトキシなどの、2個以上のフッ素原子によって置換されている上記の直鎖または分枝C−Cアルキルまたはアルコキシ基のいずれかを意味する。
【0049】
ヒドロキシアルキルという用語によって、本発明者らは、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピルなどの、ヒドロキシル基を有する上記のC−Cアルキルのいずれかを意味する。
【0050】
上記のすべてより、名称が、例えば、アリールアミノなどの複合名称である任意の基は、それが誘導される部分によって、例えば、上記で定義されたとおりであるアリールによってさらに置換されたアミノ基によって慣習的に解釈されるよう意図されていることは当業者に明らかである。
【0051】
同様に、例えば、アルキルチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアミノ、ヘテロシクリルカルボニル、ヘテロシクリルカルボニルアミノ、シクロアルキルオキシカルボニルなどの用語のいずれにも、アルキル、アルコキシ、アリール、C−Cシクロアルキルおよびヘテロシクリル部分が、上記で定義されたとおりである基が含まれる。
【0052】
式(I)の化合物の好ましい一クラスは、Xが、フェニルであり、Z、m、R1およびWが、上記で定義されたとおりである化合物によって代表される。
【0053】
式(I)の化合物のより好ましい一クラスは、Xが、フェニルであり、Zが、CHであり、m、R1およびWが、上記で定義されたとおりである化合物によって代表される。
【0054】
式(I)の化合物の最も好ましい一クラスは、Xが、フェニルであり、Zが、CHであり、Wが、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクリルと場合によって縮合した、場合によって置換されているアリールであり、mおよびR1が、上記で定義されている化合物によって代表される。
【0055】
本発明の特定の化合物(cpd.)を以下に列挙する。
1.5−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2.5−[3−(2−フリル)−4−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
3.4−[(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)メチル]−2−ブロモフェノール、
4.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5.tert−ブチル [(S)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メチル]カルバメート、
6.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
7.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−スルホンアミド、
8.(R)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メタノール、
9.5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
10.5−[2−(ベンジルオキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
11.5−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
12.(S)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メタノール、
13.tert−ブチル [(R)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メチル]カルバメート、
14.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−カルボニトリル、
15.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
16.5−[(R)−アミノ(フェニル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
17.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−(メチルスルホニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
18.5−[(6−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
19.9−(アミノメチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
20.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−オール、
21.5−[(6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
22.2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−オール、
23.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
24.N−[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−イル]アセトアミド、
25.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
26.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−モルホリン−4−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
27.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−7−オール、
28.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
29.2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}エタノール、
30.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
31.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
32.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−[2−(ジメチルアミノ)エチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
33.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−メトキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
34.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−メトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
35.3−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
36.N−8−(2−アミノエチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
37.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8,10−ジフルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
38.2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}エタノール、
39.N−10−(2−アミノエチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
40.3−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
41.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−10−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
42.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
43.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
44.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−10−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
45.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
46.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−10−シクロプロピル−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
47.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
48.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−オール、
49.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−メトキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
50.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
51.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
52.2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
53.8−フルオロ−5−[(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
54.2−({2−アミノ−5−[(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
55.8−フルオロ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
56.2−{[2−アミノ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}エタノール、
57.3−{[2−アミノ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
58.2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}エタノール、
59.2−[(2−アミノ−8−フルオロ−5−プロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル)アミノ]エタノール、
60.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミントリフルオロアセテート、
61.5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
62.8−フルオロ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
63.2−({2−アミノ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
64.3−({2−アミノ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)プロパン−1−オール、
65.3−({2−アミノ−5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)プロパン−1−オール、
66.2−({2−アミノ−5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
67.4−({2−アミノ−8−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}メチル)−2−メトキシフェノール、
68.4−[(2−アミノ−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)メチル]−2−メトキシフェノール、
69.4−({2−アミノ−8−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}メチル)−2−メトキシフェノール、
70.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−,N−10−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
71.5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8,10−ジメトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
72.5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
73.5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル]−8,10−ジフルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
74.2−({2−アミノ−5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル}アミノ)エタノール、
75.5−[2−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)エチル]ベンゼン−1,3−ジオール、
76.5−(2−{2−アミノ−8−フルオロ−10−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}エチル)ベンゼン−1,3−ジオールおよび
77.{(2S)−1−[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]ピロリジン−2−イル}メタノール。
【0056】
本発明は、上記で定義された式(I)の化合物を調製する方法も提供し、該方法は、次のステップを含むことを特徴とする。
1)式(II)
【0057】
【化7】

の化合物(式中、ZおよびWは、上記で定義されたとおりである)を、クロロホルム、DCE、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジンまたはDMFなどの溶媒中で、0℃から120℃の範囲の温度において、SOCl、または(COCl)、または2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウム(HATU)、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)またはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC);またはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよびペンタフルオロフェノール;またはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび1−ヒドロキシ−ピロリジン−2,5−ジオン(NHS)、またはN,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させるステップ;
2)得られる式(III)
【0058】
【化8】

の化合物(式中、ZおよびWは、上記で定義されたとおりであり、Yは
【0059】
【化9】

である。)を
式(IV)
【0060】
【化10】

の化合物(式中、X、mおよびR1は、上記で定義されたとおりである。)と、クロロホルム、DCE、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ピリジンまたはDMFなどの溶媒中で、必要ならば、TEA、DIPEAまたは4−メチル−モルホリンなどの有機塩基の存在下で、0℃から90℃の範囲の温度において縮合させるステップ;
3)得られる式(V)
【0061】
【化11】

の化合物(式中、X、m、R1、ZおよびWは、上記で定義されたとおりである。)を、100℃から150℃の範囲の温度で、試薬および溶媒としてのSOCl、酢酸若しくはトリフルオロ酢酸無水物、またはピリジン中のDCCと反応させるステップ;
4)得られる式(VI)
【0062】
【化12】

の化合物(式中、X、m、R1、ZおよびWは、上記で定義されたとおりである。)を、30分から2時間、170℃で溶融することによってまたは180℃でのマイクロ波加熱下で、アミノグアニジン炭酸水素塩と縮合させて、上記で定義された式(I)の化合物を得、場合によって、得られる上記で定義された式(I)の化合物を異なる式(I)の化合物に変換する;必要に応じて、式(I)の化合物を薬学的に許容されるこの塩に変換する、または塩を遊離の式(I)の化合物に変換するステップ。
【0063】
式(I)A’
【0064】
【化13】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、上記で定義されたとおりである。)の好ましい一調製法は、該方法が、次のステップを含むことを特徴とする。
5)式(V)A
【0065】
【化14】

の化合物(式中、ZおよびWは、上記で定義されたとおりである。)を、DCM、クロロホルムまたはTHFなどの溶媒中で0℃において、ジアゾメタンまたはトリメチルシリルジアゾメタンジエチルエーテルと反応させるステップ;
6)得られる式(VII)A
【0066】
【化15】

の化合物(式中、ZおよびWは、上記で定義されたとおりである。)を、DMF、DMSOまたはN−メチルピロリドンなどの溶媒中で50−120℃において、式NHRbRcの化合物(式中、RbおよびRcは、上記で定義されたとおりである。)と反応させるステップ
7)得られる式(VIII)A
【0067】
【化16】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、上記で定義されたとおりである。)を、メタノール、エタノールまたはTHFなどの溶媒中で50℃において、NaOHまたはLiOHと反応させるステップ;
8)得られる式(IX)A
【0068】
【化17】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、上記で定義されたとおりである。)を、還流下で、酢酸またはトリフルオロ酢酸無水物と反応させるステップ;
9)得られる式(X)A
【0069】
【化18】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、上記で定義されたとおりである。)を、マイクロ波条件下で150−180℃において、アミノグアニジン炭酸水素塩と反応させて、上記で定義された式(I)A’の化合物を得、場合によって、得られる上記で定義された式(I)A’の化合物を異なる式(I)Aの化合物に変換する;必要に応じて、式(I)A’の化合物を薬学的に許容されるこの塩に変換する、または塩を遊離の式(I)Aの化合物に変換するステップ。
【0070】
式(I)の化合物の合成は、以下に記載される合成方法に従って、段階的に実施することができ、これによって各中間体を単離し、後の反応を実施する前に、例えば、カラムクロマトグラフィーのような標準の精製技術によって精製する。別法として、合成順序の2つ以上のステップを、当技術分野で知られている、いわゆる「ワンポット」手法で実施することができ、これによって、上記2つ以上のステップから得られる化合物のみを単離し精製する。
【0071】
必要ならばまたは求められれば、上記方法は、以下のものなどの既知の化学反応によって、式(I)の化合物を異なる式(I)の化合物に変換するステップを含む。
a)The Chemistry of Carboxylic Acids and Esters,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1969年)に報告された標準の手順による、式(I)の化合物(式中、R1は、COOReであり、ここでReは、水素を除き上記で定義されたとおりである。)の、別の式(I)の化合物(式中、Reは、水素である。)への酸または塩基条件下の加水分解。
b)The Chemistry of Carboxylic Acids and Esters,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1969年)、またはThe Chemistry of Hydroxyl Group,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1971年)に報告された標準的な手順による、式(I)の化合物(式中、R1は、COOReであり、ここでReは、水素を除き上記で定義されたとおりである。)の、別の式(I)の化合物(式中、R1は、CHOHである)への還元。
c)The Chemistry of Amides,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1970年)、またはTetrahedron 61巻(2005年)10827−10852頁に報告された標準的な手順に従った、好適なアミンとの反応による式(I)の化合物(式中、R1は、COOReであり、ここでReは、上記で定義されたとおりである。)の、対応するアミドへのアミド化。
d)The Chemistry of Amino Group,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1968年)に報告された標準的な手順に従った、アミド基の対応するアミンへの還元。
e)The Chemistry of Amino Group,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1968年)、またはJ.Am.Chem.Soc、1971年、93巻,2897頁、またはComprensive Organic Synthesis、Trost B.N.、Fleming L.(Pergamon Press編:New York、1991年;8巻)に報告された標準的な手順に従った、第一級または第二級アミンの、対応する第二級および第三級アミンへのアルキル化または還元的アルキル化。
f)The Chemistry of Nitro and Nitroso Group,Henry Feuer,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1969年)に報告された標準的な手順に従った、芳香族ニトロ基NOの、対応する第一級アミンNHへの還元。
g)Journal of Organic Chemistry(1966年)、31巻(7号)、2319−21頁またはComprensive Organic Synthesis、Trost B.N.、Fleming L.(Pergamon Press編:New York、1991年)に報告された標準的な手順に従った、フッ素原子の、第一級または第二級アミンによる芳香族求核置換。
h)W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版、(John Wiley and Sons 1991年)、L.FieserおよびM.Fieser、Fieser and Fieser’’s Reagents for Organic Synthesis(John Wiley & Sons 1994年)、R.Larock、Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers 1989年)、T.およびL Paquette編、Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis(John Wiley & Sons 1995年)に報告された標準的な手順に従った、保護/脱保護基方法および合成化学変換。
i)The Chemistry of Cyano Group,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1970年)およびThe Chemistry of Amino Group,Saul Patai,Interscience Publisher(John Wiley & Sons 1968年)に報告された標準的な手順に従った、シアノ基CNの、対応する第一級アミンCHNHへの還元。
【0072】
式(I)の化合物の合成は、上記に記載された合成方法に従って、段階的に実施することができ、これによって、各中間体を単離し、後の反応を実施する前に、例えば、カラムクロマトグラフィーのような標準の精製技術によって精製する。別法として、上記合成順序の2つ以上のステップを、当技術分野で知られている、いわゆる「ワンポット」手法で実施することができ、これによって、上記2つ以上のステップから得られる化合物のみを単離し精製する。
【0073】
式(I)の化合物を調製する方法のいずれの変形によっても、上記出発原料およびいずれの他の反応物も知られておりまたは既知の方法に従って容易に調製される。
【0074】
薬理
本発明の化合物の力価は、Hsp90阻害の指標としてHer2分解を測定することによって評価した。
【0075】
Hsp90は、いくつかのタンパク質の折り畳みおよび品質管理を触媒するシャペロン機構の重要成分である。この阻害は、このクライアントタンパク質を折り畳むまたは安定化する能力を損ない、これらの鎖がほどけた状態のタンパク質のプロテアソームに依存する分解をもたらす。現在のところ、ますます多くの(>100)の報告されたHsp90クライアントが存在するが、Hsp90シャペロン阻害を最も頻繁に検知する方法の1つは、この効果の特異性に確信を持つための、短時間処理(通常、8−24時間)後のHer2タンパク質濃度の検知である。
【0076】
Hsp90阻害剤の細胞活動は、BT474乳癌細胞(ATCC #HTB−20)中のHer2タンパク質濃度の誘発された損失を測定することによって評価した。細胞のHer2濃度は、免疫細胞化学によって測定し、ArrayScan vTi装置(Cellomics Thermo Scientific)を使用して定量化した。
【0077】
Her2分解アッセイ
Hsp90阻害剤の細胞活動は、BT474乳癌細胞(ATCC #HTB−20)中のHer2タンパク質濃度の誘発された損失を測定することによって評価した。細胞のHer2濃度は、免疫細胞化学によって測定し、ArrayScan vTi装置(Cellomics Thermo Scientific)を使用して定量化した。
【0078】
研究を次のとおり実施した。5000細胞/ウェルを、DMEM/5%のFCS中の96ウェルプレート(Perkin Elmer)に播種し、37℃、5%のCOにおいて48時間インキュベートした。
【0079】
次いで、培地を、所要の濃度で試験化合物を含有する新しい培地で交換する。濃度曲線は、DMSO中の化合物ストックからDMEM/10%FCS中で調製し、最終のDMSO濃度は、0.1%(v/v)である。各濃度ポイントの二通りのウェルは、30μΜの一般的な最高化合物濃度を用いて調製した。化合物の添加後、プレートを、8時間、インキュベーターに戻し、次いで、培地を、3.7%パラホルムアルデヒド溶液を含有するPBSで交換することによって固定する。プレートを、室温で20分間、インキュベートし、次いで、ウェルをPBS中で洗浄し、細胞を、0.3%Triton X−100を含有するPBSと共に室温で15分間、インキュベートすることによって透過化する。非特異的結合部位は、3%(w/v)BSAを含有するPBS中で1時間、ウェルをインキュベートすることによって封鎖した。次いで、ウェルを、BSA中に1:100で希釈された抗Her2マウス単クローン抗体(Anti−c−ErbB2/c−Neu、Mouse mAb 3B5、 Calbiochem Cat N°OP15)1%(w/v)を含有するPBS中で室温において1時間、インキュベートする。PBS中の3回の洗浄後、ウェルを、2μg/mlのCy2複合ヤギ抗マウス二次抗体(Amersham Pharmacia Biothech cat.N°PA 42002)(吸収極大489nm 蛍光極大506nm)および核染色用の核酸検知のための高感度染料である1μg/mlのDAPI(吸収極大359nm 蛍光極大461nm)(4’’,6−ジアミジン−2−フェニルインドール、二乳酸塩)(Sigma cat.N°D9564)を含有するPBS(w/v)1%BSA中でインキュベートする。PBS中でさらに3回洗浄後、細胞Her2免疫反応性を、Zeiss 10×0.5 N.A.対物を有し、XF100フィルターを備えるCytotoxity.V3アルゴリズム(Cellomics/Thermo Fisher)を適用するArrayScan vTi装置を使用して評価する。少なくとも900細胞に対応する、少なくとも10フィールドを、各ウェルについて読み取る。IC50値は、細胞Her2シグナルが、未処置対照と比べて50%だけ減少する化合物濃度を表す。
【0080】
次の式を使用する。
Y=ボトム(Bottom)+(トップ(Top)−ボトム)/(1+10^((log(IC50)−X)p))
Xは、濃度の対数である。Yは、応答であり;Yは、ボトムで開始し、斜面pを持つS字状曲線に沿ってトップに行く。
【0081】
上記のアッセイを考慮して、式(I)の化合物は、次の表1に示されたように、Her2タンパク質分解の誘発によって証明された著しいHsp90阻害活性を所持しているという結果となる。
【0082】
【表1】

【0083】
上記のすべてから、本発明の新規な式(I)の化合物は、癌、神経変性障害などの疾患の治療において特に有利であると考えられる。
【0084】
本発明の化合物は、単剤としてまたは、別法として、例えば、抗エストロゲン剤、抗アンドロゲン剤およびアロマターゼ阻害薬などの抗ホルモン剤、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管を標的とする薬剤、白金に基づく薬剤、アルキル化剤、DNA損傷剤または挿入剤、抗新生物剤、代謝拮抗物質、他のキナーゼ阻害剤、他の血管新生阻害剤、キネシンの阻害剤、治療用モノクローナル抗体、mTORの阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、ならびに低酸素応答の阻害剤と組み合わせた放射線療法または化学療法レジメンなどの既知の抗癌治療法と組み合わせて投与することができる。
【0085】
固定用量として処方される場合、このような組合せ製品は、以下に記載される用量域内の本発明の化合物および承認された用量域内の他の薬学的に活性な薬剤を使用する。
【0086】
式(I)の化合物は、組合せ製剤が不適切である場合、既知の抗癌剤とともに順次使用することができる。
【0087】
哺乳類、例えば、ヒトへの投与に適する本発明の式(I)の化合物は、通常の経路で投与することができ、投与量レベルは、患者の年齢、体重および状態ならびに投与経路によって決まる。
【0088】
例えば、式(I)の化合物の経口投与のために採用される好適な投与量は、毎日1から5回、用量当たり約100から約1mgの範囲に及んでよい。本発明の化合物は、様々な剤形、例えば、経口で、錠剤、カプセル剤、糖衣錠またはフィルムコート錠、溶液剤または懸濁剤の形態で;経直腸的に、坐剤の形態で;非経口的に、例えば、筋肉、または静脈および/または髄膜および/または髄腔内注射または注入で投与することができる。
【0089】
本発明は、担体または希釈剤であってよい薬学的に許容される添加剤と一緒に、式(I)の化合物または薬学的に許容されるこの塩を含む医薬組成物も含む。
【0090】
本発明の化合物を含有する医薬組成物は、通常、従来の方法に従って調製され、好適な医薬形態で投与される。
【0091】
例えば、固体経口形態は、活性化合物と一緒に、希釈剤、例えば、乳糖、ブドウ糖、サッカロース、スクロース、セルロース、コーンスターチまたはバレイショデンプン;滑沢剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、マグネシウムまたはカルシウムステアレート、および/またはポリエチレングリコール;結合剤、例えば、デンプン、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニルピロリドン;崩壊剤、例えば、デンプン、アルギン酸、アルギネートまたはナトリウムデンプングリコレート;発泡混合物;染料;甘味剤;レシチン、ポリソルベート、ラウリルサルフェートなどの湿潤剤;ならびに一般的に、医薬製剤に使用される無毒性および薬理学的に不活性な物質を含有し得る。これらの医薬製剤は、例えば、混合法、造粒法、打錠法、糖衣化法、またはフィルムコーティング法を用いて、既知の方法で製造することができる。
【0092】
経口投与用の分散剤は、例えば、シロップ剤、乳剤および懸濁剤であってよい。
【0093】
一例として、シロップ剤は、担体として、サッカロースまたはグリセリンおよび/若しくはマンニトールを含むサッカロースならびにソルビトールを含んでよい。
【0094】
懸濁剤および乳剤は、担体の例として、天然ガム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、またはポリビニルアルコールを含有し得る。
【0095】
筋肉注射用の懸濁剤または溶液剤は、活性化合物と一緒に、薬学的に許容される担体、例えば、滅菌水、オリーブ油、オレイン酸エチル、グリコール、例えば、プロピレングリコールおよび、必要に応じて、適切な量の塩酸リドカインを含有し得る。
【0096】
静脈注射または注入用の溶液剤は、担体として、滅菌水を含有してよく、または好ましくは、これらは、無菌、水性、等張、食塩水の形態であってよく、またはこれらは、担体としてプロピレングリコールを含有してよい。
【0097】
坐剤は、活性化合物と一緒に、薬学的に許容される担体、例えば、カカオ脂、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤またはレシチンを含み得る。
【0098】
実験の項
場合によって薬学的に許容される塩の形態における、いずれの個別の本発明の式(I)の化合物への言及についても、実験の項および特許請求の範囲を参照されたい。以下の実施例を参照して、本発明の化合物は、本明細書に記載された方法、または当技術分野で周知である他の方法を用いて合成した。
【0099】
次の略語が用いられた。
mg ミリグラム
mL ミリリットル
μL マイクロリットル
M モル
mM ミリモル
μM マイクロモル
nM ナノモル
DCC ジシクロヘキシルカルボジイミド
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルイソウロニウムテトラフルオロボレート
TEA トリエチルアミン
DIPEA N,N’−ジイソプロピルエチルアミン
Fmoc 9H−フルオレン−9−イルメチルカルバメート
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
DMSO ジメチルスルホキシド
DCE ジクロロエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DCM ジクロロメタン
【実施例】
【0100】
以下の実施例は、本発明の化合物の合成を例示している。
【0101】
実施例1
5−(4−ニトロベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=4−ニトロフェニル]
【0102】
【化19】

【0103】
ステップ1
(4−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリド(III)
THF(50mL)中の市販の(4−ニトロ−フェニル)−酢酸(3g)の撹拌している溶液に、塩化オキサリル(5mL)を一滴ずつ添加し、次いで2滴のDMFを添加した。泡立ちが鎮まった時、帯黄色の溶液を、さらに2時間撹拌した。次いで、溶媒を注意深く除去して、量的な収量で所望の化合物が得られた。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,CDCl−d):3.78(s,2H)7.66(d,2H)8.24(d,2H)
【0104】
ステップ2
2−{[(4−ニトロフェニル)アセチル]アミノ}安息香酸(V)
無水ジクロロメタン(50mL)中の(4−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリド(2.20g、11.05mmol)の撹拌している溶液に、2−アミノ安息香酸(0.76g、5.50mmol)を添加し、次いでピリジン(3mL)を添加した。室温で5時間撹拌後、濁った溶液をジクロロメタンで希釈し、3MHCl溶液で、次いで、ブラインで完全に洗浄し、NaSOで脱水した。溶媒を除去し、固体を酢酸エチルから結晶化して表題化合物(2.9g、88%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):3.77(s,2H)7.19−7.23(m,2H)7.51(dd,2H)7.95(m,1H)8.22(dd,2H)8.55(m,1H)9.52(s,1H)。
【0105】
ステップ3
2−(4−ニトロベンジル)−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(VI)
無水酢酸(50mL)中の2−{[(4−ニトロフェニル)アセチル]アミノ}安息香酸(7.5g、25mmol)の撹拌している溶液を、3時間、還流した。溶媒を真空中で除去し、残渣をジエチルエーテル中に溶解し、濾過および乾燥後に表題化合物(5.7g、81%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):4.26(s,2H)7.42(m,1H)7.55(dd,1H)7.62(m,1H)7.73(m.,1H)8.15(m,1H)8.23(dd,2H)
【0106】
ステップ4(I)
5−(4−ニトロベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン
ピリジン(25mL)中の2−(4−ニトロベンジル)−4H−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン(5.7g、20.2mmol)およびアミノグアニジン炭酸水素塩(2.7g、20.2mmol)の溶液を、マイクロ波条件下において180℃で30分間、加熱した。冷却後、赤い溶液を、酢酸エチルに溶解し、ブラインで洗浄し、NaSOで脱水した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、DCM/CHOH95/5で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけて、表題化合物(2.7g、42%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.25−8.19(m,3H)、7.68(d,1H)、7.82(m,1H)、7.62−7.65(m,3H)、6.50(bs,2H)、4.70(bs,2H)
【0107】
実施例2
5−(3−ニトロ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3−ニトロフェニル]
【0108】
【化20】

【0109】
ステップ2、3および4
無水DCM(9mL)中の市販の(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリド(2.20g、11.05mmol)の溶液に、2−アミノ安息香酸(0.76g、5.50mmol)を添加した。次いで、ピリジン(3mL)を、この混合物に添加し、反応混合物を、マイクロ波条件下において120℃で30分間加熱し、次いで、ジクロロメタンで希釈し、NaHCO飽和溶液、次いで、水、続いてブラインで洗浄した。有機相を、NaSOで脱水し、濾過し、蒸発して、赤色の油として2−(3−ニトロ−ベンジル)−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン中間体を得た。無水ピリジン(10mL)中の2−(3−ニトロ−ベンジル)−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンの溶液に、アミノグアニジン炭酸水素塩(0.90g、6.60mmol)を添加し、混合物を、マイクロ波条件下において180℃で20分間加熱した。次いで、溶媒を蒸発し、粗生成物を、DCM/CHOH95/5で溶離するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、オレンジ色の固体(0.35g、30%収率)として表題化合物を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.31(t,1H)、8.24(d,1H)、8.16(d,1H)、7.87−7.83(m,2H)、7.80(m,1H)、7.70−7.62(m,2H)、6.50(bs,2H)、4.70(bs,2H)。
【0110】
実施例3
5−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=4−メトキシフェニル]
【0111】
【化21】

【0112】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(4−メトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を35%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.90(d,1H)、7.81(m,1H)、7.67(m,1H)、7.34(d,,2H)、6.89(d,2H)、6.46(bs,2H)、4.45(bs,2H)、3.72(s,3H)。
【0113】
実施例4
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3,5−ジメトキシフェニル]
【0114】
【化22】

【0115】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(3,5−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を27%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.91(d,1H)、7.81(m,1H)、7.68(m,1H)、6.55(d,2H)、6.47(bs,2H)、6.38(t,1H)、4.44(bs,2H)、3.69(s,6H)。
【0116】
実施例5
5−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ジメトキシフェニル]
【0117】
【化23】

【0118】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,4−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を29%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1H)、7.81−7.75(m,2H)、7.66(m,1H)、6.99(d,1H)、6.59(d,1H)、6.46−6.43(m,3H)、4.39(bs,2H)、3.75(s,3H)、3.72(s,3H)。
【0119】
実施例6
5−(2,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=2,5−ジメトキシフェニル]
【0120】
【化24】

【0121】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,5−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を31%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1)、7.82−7.75(m,2)、7.66(m,1H)、6.96(d,1H)、6.83(dd,1H)、6.74(d,1H)、6.45(bs,2H)、4.45(bs,2H)、3.67(s,3)、3.65(s,3H)。
【0122】
実施例7
5−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3,4−ジメトキシフェニル]
【0123】
【化25】

【0124】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を37%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.90(d,1H)、7.80(m,1H)、7.67(m,1H)、7.09(s,1H)、6.87−6.85(m,2H)、6.46(bs,2H)、4.44(bs,2H)、3.72(s,3H)、3.70(s,3H)。
【0125】
実施例8
5−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−8−ニトロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−N0、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ジメトキシフェニル]
【0126】
【化26】

【0127】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,4−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−ニトロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を14%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.50(d,1)、8.45(d,1)、8.40(dd,1)、7.07(d,1H)、6.68(bs,2H)、6.60(d,1H)、6.48(dd,1H)、4.44(bs,2H)、3.76(s,3H)、3.72(s,3H)。
【0128】
実施例9
5−(2,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−ニトロ−2−イルアミン
[(I);R1=8−N0、X=フェニル、Z=CH、W=2,5−ジメトキシフェニル]
【0129】
【化27】

【0130】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,5−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−ニトロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.55(d,1)、8.47(d,1)、8.38(dd,1)、7.17(d,1H)、6.73(bs,2H)、6.65(d,1H)、6.52(dd,1H)、4.47(bs,2H)、3.75(s,3H)、3.69(s,3H)。
【0131】
実施例10
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−9−ヨード−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=9−I、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ジメトキシフェニル]
【0132】
【化28】

【0133】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(3,5−ジメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−5−ヨード−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を27%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.49(d,1H)、8.08(dd,1H)、7.68(d,1H)、6.55−6.53(m,3H)、6.38(t,1H)、4.42(bs,2H)、3.69(s,6H)。
【0134】
実施例11
5−(3−ブロモ−4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3−ブロモ−4−メトキシフェニル]
【0135】
【化29】

【0136】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(3−ブロモ−4−メトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を15%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.88(d,1H)、7.80(m,1H)、7.63(d,1H)、7.37(dd,1H)、7.07(d,1H)、6.48(bs,2H)、4.46(bs,2H)、3.81(s,3H)。
【0137】
実施例12
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0138】
【化30】

【0139】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1)、7.90(d,1)、7.80(m,1)、7.67(m,1)、7.00(s,1)、6.87−6.82(m,2)、6.47(bs,2)、5.96(s,2)、4.42(bs,2)
【0140】
実施例13
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−ニトロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−N0、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0141】
【化31】

【0142】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−ニトロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.60(d,1)、8.44−8.38(m,2)、7.01(d,1)、6.89−6.83(m,2)、6.70(bs,2)、5.98(s,2)、4.48(bs,2H)。
【0143】
実施例14
5−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,4]ジオキシン−5−イル]
【0144】
【化32】

【0145】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を28%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.21(d,1H)、7.90(d,1H)、7.81(m,1H)、7.67(m,1H)、6.90(d,1H)、6.85(dd,1H)、6.78(d,1H)、6.47(bs,2H)、4.38(bs,2H)、4.18(s,4H)。
【0146】
実施例15
(R)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メタノール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHOH、W=フェニル]
【0147】
【化33】

【0148】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(R)−2−クロロ−2−オキソ−1−フェニルエチルアセテートを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を17%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.96(d,1H)、7.84(m,1H)、7.70(m,1H)、7.54−7.52(m,2H)、7.34−7.30(m,2H)、7.26(m,1H)、6.49(bs,2H)、6.39(d,1H)、6.27(d,1H)。
【0149】
実施例16
(S)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メタノール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHOH、W=フェニル]
【0150】
【化34】

【0151】
(R)−2−クロロ−2−オキソ−1−フェニルエチルアセテートの代わりに(S)−2−クロロ−2−オキソ−1−フェニルエチルアセテートを使用することを除いて実施例14におけるように操作して、表題化合物を12%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.96(d,1H)、7.84(m,1H)、7.70(m,1H)、7.54−7.52(m,2H)、7.34−7.30(m,2H)、7.26(m,1H)、6.49(bs,2H)、6.39(d,1H)、6.27(d,1H)。
【0152】
実施例17
5−(2−ベンジルオキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHOH、W=2−ベンジルオキシ−フェニル]
【0153】
【化35】

【0154】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2−ベンジルオキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を21%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.20(d,1H)、7.78−7.76(m,2H)、7.65(m,1H)、7.27−7.22(m,2H)、7.20−7.14(m,4H)、7.05(d,1H)、6.92(m,1H)、6.43(bs,2H)、5.06(s,2H)、4.55(bs,2H)。
【0155】
実施例18
5−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル]
【0156】
【化36】

【0157】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を18%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.20(d,1H)、7.89(d,1H)、7.81(m,1H)、7.67(m,1H)、7.25(s,1H)、7.12(d,1H)、6.68(d,1H)、6.47(bs,2H)、4.47(t,2H)、4.43(bs,2H)、3.12(t,2H)。
【0158】
実施例19
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−メタンスルホニル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−CHSO、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0159】
【化37】

【0160】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−メチルスルホニル−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を13%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.45(d,1H)、8.35(d,1H)、8.10(dd,1H)、7.01(d,1H)、6.88−6.83(m,2H)、6.65(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.46(bs,2H)、3.35(s,3H)。
【0161】
実施例20
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボン酸
[(I);R1=8−COOH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0162】
【化38】

【0163】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−メトキシカルボニル−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を9%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):13.20(bs,1H)、8.37(d,1H)、8.28(d,1H)、8.05(dd,1H)、7.00(d,2H)、6.65(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.47(bs,2H)。
【0164】
実施例21
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0165】
【化39】

【0166】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を9%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.26(dd,1H)、7.67(dd,1H)、7.56(m,1H)、6.99(s,1H)、6.86−6.82(m,2H)、6.51(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.42(bs,2H)。
【0167】
実施例22
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=10−F、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0168】
【化40】

【0169】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−6−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を14%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.78(m,1H)、7.71(d,1H)、7.49(m,1H)、7.00(s,1H)、6.87−6.83(m,2H)、6.59(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.44(bs,2H)。
【0170】
実施例23
N−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−イル)−アセトアミド
[(I);R1=9−NHCOCH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0171】
【化41】

【0172】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−5−アセトアミド−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を10%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.36(bs,1)、8.72(d,1H)、7.84−7.77(m,2H)、6.99(s,1H)、6.85−6.82(m,2H)、6.44(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.40(bs,2H)、2.13(s,3H)。
【0173】
実施例24
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−ブロモ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
(I);R1=8−Br、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0174】
【化42】

【0175】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−ブロモ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を12%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.13(d,1H)、8.10(d,1H)、7.82(dd,1H)、6.99(s,1H)、6.85−6.83(m,2H)、6.56(bs,2)、5.98(s,2H)、4.43(bs,2H)。
【0176】
実施例25
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−カルボニトリルイルアミン
[(I);R1=9−CN、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0177】
【化43】

【0178】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−5−シアノ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を21%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.64(d,1H)、8.11(dd,1H)、8.00(d1H)、7.00(s,1H)、6.87−6.82(m,2H)、6.67(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.46(bs,2H)。
【0179】
実施例26
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−オール
[(I);R1=9−OH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0180】
【化44】

【0181】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−5−ヒドロキシ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を11%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.27(bs,1H)、7.73(d,1H)、7.43(d,1H)、7.26(dd,1H)、6.98(s,1H)、6.83−6.80(m,2H)、6.37(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.37(bs,2H)。
【0182】
実施例27
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−7−オール
[(I);R1=7−OH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0183】
【化45】

【0184】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−3−ヒドロキシ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を17%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):9.87(bs,1H)、7.60(dd,1H)、7.47(t,1H)、7.18(dd,1H)、7.07(d,1H)、6.88−6.81(m,2H)、6.43(bs,2H)、5.95(s,2H)、4.41(bs,2H)。
【0185】
実施例28
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−メトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=10−OCH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0186】
【化46】

【0187】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−6−メトキシ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を15%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.71(t,1H)、7.44(dd,1H)、7.20(d,1H)、6.99(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.46(bs,1H)、5.97(s,2H)、4.41(bs,2H)、3.98(s,3H)。
【0188】
実施例29
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−オール
[(I);R1=8−OH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0189】
【化47】

【0190】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−ヒドロキシ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を12%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.39(bs,1H)、8.04(d,1H)、7.15−7.12(m,2H)、6.98(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.35(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.36(bs,2H)。
【0191】
実施例30
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8,10−ジフルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8、10−ジフルオロ、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0192】
【化48】

【0193】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4、6−ジフルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を14%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.61−7.54(m,2H)、6.98(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.63(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.42(bs,2H)。
【0194】
実施例31
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−クロロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=10−Cl、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0195】
【化49】

【0196】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−6−クロロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を8%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(m,1H)、7.75−7.74(m,2H)、7.00(s,1H)、6.86−6.85(m,2H)、6.58(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.45(bs,2H)。
【0197】
実施例32
8−フルオロ−5−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F、X=フェニル、Z=CH、W=5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]
【0198】
【化50】

【0199】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(5−メトキシ−1H−インドール)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を13%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.78(bs,1H)、8.26(m,1H)、7.68(dd,1H)、7.55(m,1H)、7.25−7.20(m,3H)、6.70(dd,1H)、6.52(bs,2H)、4.56(bs,2H)、3.71(s,3H)。
【0200】
実施例33
8−フルオロ−5−(2,3,4−トリメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F、X=フェニル、Z=CH、W=3,4,5−トリメトキシ−フェニル]
【0201】
【化51】

【0202】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(2,3,4−トリメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.27(m,1H)、7.72(dd,1H)、7.57(m,1H)、6.76(s,2H)、6.52(bs,2H)、4.44(bs,2H)、3.72(s,6H)、3.62(s,3H)。
【0203】
実施例34
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F、X=フェニル、Z=CH、W=4−ベンジルオキシ−3−トリメトキシ−フェニル]
【0204】
【化52】

【0205】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(4−ベンジルオキシ−3−トリメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を16%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.27(m,1H)、7.70(dd,1H)、7.56(m,1H)、7.41(m,2H)、7.37(m,2H)、7.31(m,1H)、7.11(d,1H)、6.95(d,1H)、6.85(dd,1H)、6.52(bs,2H)、5.03(s,2H)、4.43(bs,2H)、3.74(s,3H)。
【0206】
実施例35
8−フルオロ−5−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F、X=フェニル、Z=CH、W=4−トリフルオロメトキシ−フェニル]
【0207】
【化53】

【0208】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりに(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4−フルオロ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を24%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.28(m,1H)、7.68(dd,1H)、7.58(m,1H)、7.53(d,2H)、7.33(d,2H)、6.53(bs,2H)、4.56(bs,2H)。
【0209】
実施例36
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8,10−ジメトキシ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=9,10−OCH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0210】
【化54】

【0211】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリドを使用し、2−アミノ安息香酸の代わりに2−アミノ−4、5−ジメトキシ−安息香酸を使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を18%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):6.98(s,1H)、6.90(d,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.75(d,1H)、6.39(bs,1H)、5.97(s,2H)、4.37(bs,2H)、3.94(s,3H)、3.90(s,3H)。
【0212】
実施例37
5−(4−ヨード−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−6−ヨード−5−イル]
【0213】
【化55】

【0214】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−6−ヨード−5−イル−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を28%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.78−7.74(m,2H)、7.67(m,1H)、7.42(s,1H)、7.04(s,1H)、6.51(bs,2H)、6.07(s,2H)、4.55(bs,2H)。
【0215】
実施例38
5−(4−ブロモ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−6−ブロモ−5−イル]
【0216】
【化56】

【0217】
(3−ニトロ−フェニル)−アセチルクロリドの代わりにベンゾ[1,3]ジオキソール−6−ブロモ−5−イル−アセチルクロリドを使用することを除いて実施例2におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.22(d,1H)、7.81−7.74(m,2H)、7.67(m,1H)、7.25(s,1H)、7.05(s,1H)、6.50(bs,2H)、6.08(s,2H)、4.55(bs,2H)。
変換(h)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換。
【0218】
実施例39
5−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−ベンゼン−1,3−ジオール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3,4−ジヒドロキシフェニル]
【0219】
【化57】

【0220】
無水ジクロロメタン(10mL)中の実施例4に記載のとおり調製された5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン(0.10g、0.30mmol)の撹拌している懸濁液に、0−5℃において、アルゴン下で、DCM中の1M ΒΒr溶液(3mL、3mmol)を一滴ずつ添加した。氷浴を取り去り、混合物を室温で終夜、撹拌した。この反応物を酢酸エチルで希釈し、NaHCO飽和溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄した。NaSOで脱水後、溶媒を除去して粗生成物が得られ、これを酢酸エチルから2回結晶化させて表題化合物(0.70g、70%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):9.12(bs,2H)、8.21(d,1H)、7.90(d,1H)、7.82(m,1H)、7.68(m,1H)、6.45(bs,2H)、6.18(d,2H)、6.05(t,1H)、4.32(bs,2H)。
【0221】
実施例40
4−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−ベンゼン−1,3−ジオール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ジヒドロキシフェニル]
【0222】
【化58】

【0223】
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに実施例5に記載のとおり調製された5−(2,4−ジメトキシ−ベンジル)−8−ニトロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例39におけるように操作して、表題化合物を76%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):9.33(bs,1H)、9.10(bs,1H)、8.20(d,1H)、7.83−7.75(m,2H)、7.65(m,1H)、6.79(d,1H)、6.45(bs,2H)、6.32(d,1H)、6.12(dd,1H)、4.32(bs,2H)。
【0224】
実施例41
4−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−フェノール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=4−ヒドロキシフェニル]
【0225】
【化59】

【0226】
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに実施例3に記載されたとおり調製された5−(4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例39におけるように操作して、表題化合物を71%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):9.28(bs,1H)、8.20(d,1H)、7.88(d,1H)、7.81(m,1H)、7.67(m,1H)、7.19(d,2H)、6.68(d,2H)、6.46(bs,2H)、4.39(bs,2H)。
【0227】
実施例42
2−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−ベンゼン−1,4−ジオール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ヒドロキシフェニル]
【0228】
【化60】

【0229】
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例6に記載されたとおり調製された5−(2,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例39におけるように操作して、表題化合物を41%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.80(bs,1H)、8.52(bs,1H)、8.22(d,1H)、7.87−7.78(m,2H)、7.67(m,1H)、6.65(d,1H)、6.48−6.45(m,3H)、6.36(d,1H)、4.37(bs,2H)。
【0230】
実施例43
4−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−ベンゼン−1,2−ジオール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3,4−ヒドロキシフェニル]
【0231】
【化61】

【0232】
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例7に記載されたとおり調製された5−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例39におけるように操作して、表題化合物を37%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.38(bs,2H)、8.20(d,1H)、7.89(d,1H)、7.81(m,1H)、7.66(m,1H)、6.74(s,1H)、6.66−6.64(m,2H)、6.44(bs,2H)、4.32(bs,2H)。
【0233】
実施例44
4−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−2−ブロモ−フェノール
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル]
【0234】
【化62】

【0235】
5−(3,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例11に記載されたとおり調製された5−(3−ブロモ−4−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例39におけるように操作して、表題化合物を68%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.12(bs,1)8.20(d,1)、7.87(d,1H)、7.80(m,1)、7.67(m,1H)、7.52(d,1)、7.17(dd,1)、6.87(d,1)、6.48(bs,2)、4.41(bs,2)
変換(f)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換。
【0236】
実施例45
5−(3−アミノ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CH、W=3−アミノフェニル]
【0237】
【化63】

【0238】
N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中の実施例2に記載されたとおり調製された5−(3−ニトロ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン(0.10g、0.31mmol)の溶液に、10% Pd/C(50%w/w、0.05g)を添加した。混合物を、40p.s.iにおいて5時間、Parr装置で反応させた。懸濁液を、セライト(登録商標)を通して濾過した。メタノールでフィルターを洗浄後、溶液を蒸発させて乾燥した。粗生成物を、酢酸エチルから2回結晶化させて表題生成物(0.062g、67%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.21(d,1H)、7.89(d,1H)、7.81(m,1H)、7.68(m,1H)、7.01(t,1H)、6.66(d,1H)、6.63(d,1H)、6.45−6.28(m,4H)、4.39(bs,2H)。
【0239】
実施例46
5−(2,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=8−NH、X=フェニル、Z=CH、W=2,4−ジメトキシフェニル]
【0240】
【化64】

【0241】
5−(3−ニトロ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例9に記載されたとおり調製された5−(2,5−ジメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−ニトロ−2−イルアミンを使用することを除いて実施例45のとおり操作して、表題化合物を53%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.83(d,1H)、6.94−6.90(m,2H)、6.75(d,1H)、6.57(d,1H)、6.42(dd,2H)、6.68(bs,2H)、6.16(bs,2H)、4.26(bs,2H)、3.74(s,3H)、3.73(s,3H)。
【0242】
実施例47
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=8−NH、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0243】
【化65】

【0244】
5−(3−ニトロ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例13に記載されたとおり調製された5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−ニトロ−2−イルアミンを使用することを除いて実施例45におけるように操作して、表題化合物を47%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(d,1)、6.98(bs,1)、6.92(dd,1)、8.64(d,1)、6.84−6.83(m,2)、6.21(bs,2)、5.97(s,2)、5.94(bs,2)、4.31(bs,2)
【0245】
実施例48
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−スルホン酸アミド
[(I);R1=8−S0NH、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0246】
【化66】

【0247】
ステップ1および2
2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4−スルファモイル−安息香酸(V)
無水N,N−ジメチルホルムアミド(15mL)中のベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−酢酸(0.18g、1mmol)の溶液に、1,1−カルボニルジイミダゾール(0.18g、1.1mmol)を添加した。混合物を室温で1時間、撹拌し、次いで、2−アミノ−4−スルファモイル−安息香酸(0.22g、1mmol)を少しずつ添加した。反応物を、室温で2日間、撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、1N HCl溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機相を、NaSOで脱水し、濾過し、蒸発して、粗生成物を得、これを、酢酸エチル/ヘキサン 8/2で溶離するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.20g、53%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):14.62(bs,1H)、12.24(bs,1H)、8.93(d,1H)、8.09(d,1H)、7.37(dd,1H)、7.25(bs,2H)、6.90(d,1H)、6.85(d,1H)、6.80(dd,1H)、5.97(s,2H)、3.54(bs,2H)。
【0248】
ステップ3および4
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−スルホン酸アミド(I)
2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4−スルファモイル−安息香酸(0.10g、0.26mmol)、酢酸(1.5mL)および無水酢酸(0.10mL、1.06mmol)の混合物を、還流下で1時間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、NaHCO飽和溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機相を、NaSOで脱水し、濾過し、蒸発して、黄色の油として2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−4−オキソ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−7−スルホン酸アミド中間体(0.032g)を得た。無水ピリジン(1mL)中の2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−4−オキソ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−7−スルホン酸アミド(0.032g、0.09mmol)の溶液に、アミノグアニジン炭酸水素塩(0.013g、0.098mmol)を添加し、混合物をマイクロ波条件下において180℃で1.5時間加熱した。次いで、溶媒を蒸発し、粗生成物をメタノールに溶解して表題化合物(0.013g、12%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.36(d,1H)、8.25(d,1H)、8.00(dd,1H)、7.59(s,2H)、7.01(d,1H)、6.86−6.84(m,2H)、6.60(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.46(bs,2H)。
【0249】
実施例49
[(R)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHNHCOOC、W=フェニル]
【0250】
【化67】

【0251】
ステップ1、2、3および4
無水ジクロロメタン(30mL)中の市販の(R)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル−酢酸(1.00g、3.98mmol)、ジメチル−ピリジン−4−イル−アミン(0.49g、3.98mmol)およびN−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.84g、4.38mmol)の撹拌している混合物に、無水ジクロロメタン(6mL)中の2−アミノ安息香酸(0.55g、3.98mmol)およびトリエチルアミン(0.56mL、4.38mmol)の溶液を、0−5℃で一滴ずつ添加した。反応物を室温で4時間撹拌し、次いで、得られた溶液を1N HCl溶液、水およびブラインで洗浄した。NaSOで脱水後、溶媒を除去して中間体2−((R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−フェニル−アセチルアミノ)安息香酸を得た。無水ジクロロメタン(20mL)中のこの中間体の溶液に、ジメチル−ピリジン−4−イル−アミン(0.19g、1.59mmol)およびN−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(0.84g、4.38mmol)を添加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いで、1N HCl溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、蒸発して乾燥させた。中間体[(R)−(4−オキソ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、無水ピリジン(5mL)に溶解し、アミノグアニジン炭酸水素塩(0.60g、4.38mmol)を添加した。混合物をマイクロ波条件下において180℃で30分間加熱し、次いで、溶媒を蒸発し、粗生成物を、DCM/CHOH 96/4で溶離するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物(0.16g、10%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1H)、7.97(d,1H)、7.85(m,1H)、7.82(s,1H)、7.70(m,1H)、7.50−7.46(m,2H)、7.32−7.28(m,2H)、7.23(m,1H)、6.51(bs,3H)、1.50(s,9H)。
【0252】
実施例50
[(S)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHNHCOOC、W=フェニル]
【0253】
【化68】

【0254】
(R)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル−酢酸の代わりに、(S)−tert−ブトキシカルボニルアミノ−フェニル−酢酸を使用することを除いて実施例49におけるように操作して、表題化合物を8%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1H)、7.97(d,1H)、7.85(m,1H)、7.82(s,1H)、7.70(m,1H)、7.50−7.46(m,2H)、7.32−7.28(m,2H)、7.23(m,1H)、6.51(bs,3H)、1.50(s,9H)。
変換(h)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換。
【0255】
実施例51
5−((R)−アミノ−フェニル−メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHNH、W=フェニル]
【0256】
【化69】

【0257】
ジクロロメタン(4mL)中の実施例49に記載されたとおり調製された[(R)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.05g、0.13mmol)の懸濁液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、溶媒を蒸発し、残渣を酢酸エチルで希釈し、NaHCO飽和溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発して、表題化合物(0.02g、65%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1H)、7.97(d,1H)、7.85(m,1H)、7.70(m,1H)、7.50−7.46(m,2H)、7.32−7.28(m,2H)、7.23(m,1H)、6.48(bs,2H)、5.70(bs,1H)、2.97(bs,2H)。
【0258】
実施例52
5−((S)−アミノ−フェニル−メチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);m=0、X=フェニル、Z=CHNH、W=フェニル]
【0259】
【化70】

【0260】
[(R)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルの代わりに[(S)−(2−アミノ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)−フェニル−メチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用することを除いて実施例51のとおり操作して、表題化合物を61%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.23(d,1H)、7.97(d,1H)、7.85(m,1H)、7.70(m,1H)、7.50−7.46(m,2H)、7.32−7.28(m,2H)、7.23(m,1H)、6.48(bs,2H)、5.70(bs,1H)、2.97(bs,2H)。
【0261】
実施例53
9−アミノメチル−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=9−CHNH、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0262】
【化71】

【0263】
テトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(5mL)の混合物中の実施例25に記載されたとおり調製された2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−カルボニトリル(0.07g、0.20mmol)の溶液に、連続してコバルト(II)クロリド(0.11g、0.81mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(0.03g、0.81mmol)を添加した。反応物を室温で終夜、撹拌し、次いで、溶媒を蒸発した。残渣をCHCl/CHOH9/1に溶解し、水酸化アンモニウム溶液(pH12)で洗浄した。有機相をNaSOで脱水し、濾過し、蒸発して、粗生成物を得、これを分取HPLCで精製して、表題化合物(0.01g、7%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.16(d,1.H)、7.80(d,1.H)、7.75(dd,.1H)、6.99(s,1.H)、6.84−6.83(m,2.H)、6.42(bs,2.H)、5.96(s,2.H)、4.41(bs,2.H)、3.92(bs,2.H)、2.30(bs,2.H)
変換(g)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換
【0264】
実施例54
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−モルホリン−4−イル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0265】
【化72】

【0266】
実施例21に記載されたとおり調製された5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン(0.05g、0.15mmol)に、モルホリン(1mL)を添加し、混合物を140℃で2時間加熱した。反応物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、MeOH/H0 9:1の混合物で洗浄して、表題化合物(0.03g、50%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.99(d,1H)、7.39(dd,1H)、7.16(d,1H)、6.98(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.31(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.35(bs,2H)、3.76(t,4H)、3.31(t,4H)。
【0267】
実施例55
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−C11、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0268】
【化73】

【0269】
モルホリンの代わりにN−メチル−ピペラジンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を53%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.97(d,1H)、7.38(dd,1H)、7.13(d,1H)、6.98(s,1H)、6.83−6.81(m,2H)、6.30(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.35(bs,2H)、3.35(t,4H)、2.46(t,4H)。
【0270】
実施例56
2−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ)−エタノール
[(I);R1=2−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0271】
【化74】

【0272】
モルホリンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を61%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.83(d,1H)、7.00(dd,1H)、6.97(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.76(d,1H)、6.48(t,1H)、6.21(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.75(t,1H)、4.31(bs,2H)、3.59(m,2H)、3.21(m,2H)。
【0273】
実施例57
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=2−C130、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0274】
【化75】

【0275】
モルホリンの代わりに2−モルホリン−4−イル−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を73%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.87(d,1H)、7.04(dd,1H)、6.98(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.78(bs,1H)、6.39(bs,1H)、6.23(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.32(bs,2H)、3.61(m,4H)、3.35(m,2H)、2.55−2.46(m,6H)。
【0276】
実施例58
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=2−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0277】
【化76】

【0278】
モルホリンの代わりに2−メトキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を55%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.86(d,1H)、7.05(dd,1H)、6.98(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.78(d,1H)、6.55(bs,1H)、6.23(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.32(bs,2H)、3.55(t,2H)、3.33−3.31(m,5H)。
【0279】
実施例59
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=7−C11、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0280】
【化77】

【0281】
モルホリンの代わりにN,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を55%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.87(d,1H)、7.05(dd,1H)、6.98(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.78(d,1H)、6.37(t,1H)、6.23(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.32(bs,2H)、3.26(m,2H)、2.57(m,2H)、2.28(s,6H)。
【0282】
実施例60
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=8−C15、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0283】
【化78】

【0284】
モルホリンの代わりに2−(ピロリジン−1−イル)エタンアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を41%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.87(d,1H)、7.04(dd,1H)、6.98(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.77(d,1H)、6.45(t,1H)、6.23(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.32(bs,2H)、3.32(m,2H)、2.75−2.67(m,6H)、1.74(m,4H)。
【0285】
実施例61
3−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ)−プロパン−1−オール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0286】
【化79】

【0287】
モルホリンの代わりに3−アミノ−プロパン−1−オールを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を28%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(d,1H)、6.98−6.96(m,2H)、6.97(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.72(d,1H)、6.49(t,1H)、6.21(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.50(t,1H)、4.31(bs,2H)、3.53(m,2H)、3.19(m,2H)、1.74(m,2H)。
【0288】
実施例62
−(2−アミノ−エチル)−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン
[(I);R1=8−C、X=フェニル、Z=CH、W=5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0289】
【化80】

【0290】
モルホリンの代わりにエタン−1,2−ジアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を67%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(d,1H)、7.00−6.97(m,2H)、6.98(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.75(d,1H)、6.50(t,1H)、6.21(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.31(bs,2H)、3.14(m,2H)、2.76(m,2H)、2.09(bs,2H)。
【0291】
実施例63
2−[2−アミノ−5−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ]−エタノール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=5−メトキシ−1H−インドール−3−イル]
【0292】
【化81】

【0293】
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例32に記載されたとおり調製された8−フルオロ−5−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イルメチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン、およびモルホリンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を35%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.75(bs,1H)、7.85(d,1H)、7.23−7.20(m,3H)、7.01(dd,1H)、6.76(d,1H)、6.69(dd,1H)、6.25(bs,2H)、4.46(bs,2H)、3.71(s,3H)、3.59(m,2H)、3.20(m,2H)。
【0294】
実施例64
2−[2−アミノ−5−(2,3,4−トリメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ]−エタノール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=3,4,5−トリメトキシ−フェニル]
【0295】
【化82】

【0296】
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例33に記載されたとおり調製された8−フルオロ−5−(2,3,4−トリメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン、およびモルホリンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を27%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.86(d,1H)、7.03(dd,1H)、6.78(d,1H)、6.74(s,2H)、6.48(t,1H)、6.22(bs,2H)、4.75(t,1H)、4.34(bs,2H)、3.72(s,6H)、3.62−3.58(m,5H)、3.22(m,2H)。
【0297】
実施例65
3−[2−アミノ−5−(2,3,4−トリメトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ]−プロパン−1−オール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=3,4,5−トリメトキシ−フェニル]
【0298】
【化83】

【0299】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに3−ヒドロキシ−プロピルアミンを使用することを除いて実施例64におけるように操作して、表題化合物を18%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.86(d,1H)、6.99(dd,1H)、6.74−6.73(m,3H)、6.48(t,1H)、6.22(bs,2H)、4.50(t,1H)、4.34(bs,2H)、3.72(s,6H)、3.62(s,3H)、3.53(m,2H)、3.19(m,2H)、1.74(m,2H)。
【0300】
実施例66
3−[2−アミノ−5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ]−プロパン−1−オール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=4−ベンジルオキシ−3−トリメトキシ−フェニル]
【0301】
【化84】

【0302】
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例34に記載されたとおり調製された5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンおよびモルホリンの代わりに3−ヒドロキシ−プロピルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を35%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(d,1H)、7.41(m,2H)、7.37(m,2H)、7.31(m,1H)、7.10(d,1H)、6.98(dd,1H)、6.94(d,1H)、6.83(dd,1H)、6.63(d,1H)、6.48(t,1H)、6.20(bs,2H)、5.02(s,2H)、4.50(t,1H)、4.33(bs,2H)、3.74(s,3H)、3.53(m,2H)、3.19(m,2H)、1.74(m,2H)。
【0303】
実施例67
2−[2−アミノ−5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イルアミノ]−エタノール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=4−ベンジルオキシ−3−トリメトキシ−フェニル]
【0304】
【化85】

【0305】
3−ヒドロキシ−プロピルアミンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例66におけるように操作して、表題化合物を22%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.85(d,1H)、7.41(m,2H)、7.37(m,2H)、7.31(m,1H)、7.10(d,1H)、7.02(dd,1H)、6.95(d,1H)、6.83(dd,1H)、6.77(d,1H)、6.48(t,1H)、6.20(bs,2H)、5.02(s,2H)、4.75(t,1H)、4.33(bs,2H)、3.74(s,3H)、3.61(m,2H)、3.22(m,2H)。
【0306】
実施例68
2−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イルアミノ)−エタノール
[(I);R1=8−F,10−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0307】
【化86】

【0308】
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに実施例30に記載されたとおり調製された5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8,10−ジフルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンおよびモルホリンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を17%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.99(t,1H)、6.97(s,1H)、6.82−6.80(m,2H)、6.73(dd,1H)、6.61(dd,1H)、6.48(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.85(t,1H)、4.36(bs,2H)、3.66(m,2H)、3.40(m,2H)。
【0309】
実施例69
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−10−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−F,10−C11、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0310】
【化87】

【0311】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりにN−メチル−ピペラジンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を23%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.19(dd,1H)、7.01−6.97(m,2H)、6.83−6.82(m,2H)、6.33(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.39(bs,2H)、3.09(m,4H)、2.64(m,4H)、2.30(s,3H)。
【0312】
実施例70
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−N−10−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−C13O、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0313】
【化88】

【0314】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに2−モルホリン−4−イル−エチルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を11%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.03(t,1H)、6.99(s,1H)、6.84−6.83(m,2H)、6.75(dd,1H)、6.59(dd,1H)、6.40(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.37(bs,2H)、3.61(t,4H)、3.39(m,2H)、2.65(m,2H)、2.48(t,4H)。
【0315】
実施例71
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−N−10−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−C13、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0316】
【化89】

【0317】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに2−ピロリジン−1−イル−エチルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を21%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.97(t,1H)、6.96(s,1H)、6.82−6.81(m,2H)、6.73(dd,1H)、6.58(dd,1H)、6.43(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.35(bs,2H)、3.43(m,2H)、2.76(m,2H)、2.56(m,4H)、1.71(m,4H)。
【0318】
実施例72
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−10−(2−ジメチルアミノ−エチル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−C11、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0319】
【化90】

【0320】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに2−ジメチルアミノ−1−イル−エチルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を20%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.96(t,1H)、6.98(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.74(dd,1H)、6.58(dd,1H)、6.45(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.37(bs,2H)、3.38(m,2H)、2.57(t,2H)、2.25(s,6H)。
【0321】
実施例73
3−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イルアミノ)−プロパン−1−オール
[(I);R1=8−F,10−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0322】
【化91】

【0323】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに3−ヒドロキシ−プロピルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を33%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.89(t,1H)、6.97(s,1H)、6.82−6.80(m,2H)、6.73(dd,1H)、6.57(dd,1H)、6.51(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.57(t,1H)、4.36(bs,2H)、3.57(m,2H)、3.38(m,2H)、1.81(m,2H)。
【0324】
実施例74
10−(2−アミノ−エチル)−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−C、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0325】
【化92】

【0326】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに1,2−ジアミノ−エタンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を41%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.99(t,1H)、6.97(s,1H)、6.83−6.82(m,2H)、6.73(dd,1H)、6.62(dd,1H)、6.51(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.37(bs,2H)、3.32(m,2H)、2.84(m,2H)。
【0327】
実施例75
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−N−10−シクロプロピル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−フルオロ,10−シクロプロピルアミノ、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0328】
【化93】

【0329】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりにシクロプロピルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を18%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.02(m,1H)、6.96(s,1H)、6.84−6.77(m,4H)、6.53(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.36(bs,2H)、2.64(m,1H)、0.92(m,4H)。
【0330】
実施例76
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−N10−(2−メトキシ−エチル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−C、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0331】
【化94】

【0332】
2−ヒドロキシ−エチルアミンの代わりに2−メトキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を41%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.96(t,1H)、6.94(s,1H)、6.80−6.79(m,2H)、6.72(dd,1H)、6.61(dd,1H)、6.47(bs,2H)、5.94(s,2H)、4.33(bs,2H)、3.57(t,2H)、3.48(m,2H)、3.29(s,3H)。
【0333】
実施例77
2−(2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イルアミノ)−エタノ
[(I);R1=10−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0334】
【化95】

【0335】
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例21に記載されたとおり調製された5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン、およびモルホリンの代わりに2−ヒドロキシ−エチルアミンを使用することを除いて実施例54におけるように操作して、表題化合物を31%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.74(t,1H)、7.53(t,1H)、7.00(d,1H)、6.97(s,1H)、6.82−6.81(m,2H)、6.72(d,1H)、6.42(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.82(t,1H)、4.37(bs,2H)、3.67(m,2H)、3.40(m,2H)。
【0336】
実施例78
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−8−フルオロ−N−10−ジメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン
[(I);R1=8−F,10−CN、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0337】
【化96】

【0338】
モルホリンの代わりにジメチルアミンを使用することを除いて実施例68におけるように操作して、表題化合物を43%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.13(dd,1H)、6.99−6.96(m,2H)、6.83−6.81(m,2H)、6.40(bs,2H)、5.96(s,2H)、4.38(bs,2H)、2.86(s,6H)。
変換(c)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換
【0339】
実施例79
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボン酸−(2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
[(I);R1=8−CONHCHCHOH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0340】
【化97】

【0341】
無水ジクロロメタン(5mL)中の実施例19に記載されたとおり調製された2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボン酸(0.05g、0.14mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.81mmol)の溶液に、TBTU(0.05g、0.17mmol)を添加した。反応物を室温で30分間、撹拌し、次いで、2−アミノエタノール(0.02mL、0.28mmol)を添加した。1時間撹拌後、溶液をNaHCO飽和溶液で洗浄し、次いで、水およびブラインで洗浄した。有機相をNaSOで脱水し、蒸発して粗生成物を得、これをDCM/MeOH/NH0H 8/2/1で溶離するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.03g、53%の収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.74(t,1H)、8.36(d,1H)、8.27(d,1H)、8.09(dd,1H)、7.02(d,1H)、6.89−6.84(m,2H)、6.54(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.73(t,1H)、4.45(bs,2H)、3.55(m,2H)、3.38(m,2H)。
【0342】
実施例80
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボン酸(3−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
[(I);R1=8−CONHCHCHCHOH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0343】
【化98】

【0344】
2−アミノ−エタン−1−オールの代わりに3−アミノ−プロパン−1−オールを使用することを除いて実施例79におけるように操作して、表題化合物を64%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.74(t,1H)、8.34(d,1)、8.27(d,1H)、8.08(dd,1H)、7.01(d,1H)、6.88−6.84(m,2H)、6.54(bs,2H)、5.98(s,2H)、4.47−4.45(m,3H)、3.49(m,2H)、3.37(m,2H)、1.71(m,2H)。
【0345】
実施例81
2−アミノ−5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボン酸アミド
[(I);R1=CONH、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0346】
【化99】

【0347】
2−アミノ−エタン−1−オールの代わりにアンモニアを使用することを除いて実施例79におけるように操作して、表題化合物を75%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.39(d,1H)、8.26−8.24(m,2H)、8.10(dd,1H)、7.58(bs,2H)、7.01(d,1H)、6.86−6.83(m,2H)、6.54(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.45(bs,2H)。
【0348】
実施例82
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−フルオロ−8−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン
[(I);R1=8−C13,10−F、X=フェニル、Z=CH、W=ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル]
【0349】
【化100】

【0350】
ステップ2
2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4,6−ジフルオロ−安息香酸(V)
無水ジクロロメタン(20mL)中の市販のベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルクロリド(3.70g、18.70mmol)の溶液に、2−アミノ−4,6−ジフルオロ−安息香酸(2.20g、12.5mmol)を添加した。ピリジン(5mL)の添加後、混合物をマイクロ波条件下において120℃で5分間加熱した。溶媒を蒸発し、残渣を2N HCl溶液で希釈して褐色固体の沈殿を誘導し、これを濾過し、水で洗浄し、真空下において50℃で乾燥して、表題化合物(3.34g、80%の収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):12.21(bs,1H)、10.65(bs,1H)、7.93(m,1H)、7.07(m,1H)、6.90(d,1H)、6.88(d,1H)、6.80(dd,1H)、5.99(s,2H)、3.66(bs,2H)。
【0351】
ステップ5
2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4,6−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(VII)
ジクロロメタン(20mL)中の2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4、6−ジフルオロ−安息香酸(0.50g、1.49mmol)の0−5℃に冷却した懸濁液に、2M(トリメチルシリル)ジアゾメタンジエチルエーテル溶液(0.82mL、1.64mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、溶媒を蒸発して、表題化合物(0.52g、98%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.28(bs,1H)、7.55(m,1H)、7.15(m,1H)、6.89−6.87(m,2H)、6.79(dd,1H)、5.99(s,2H)、3.72(s,3H)、3.60(bs,2H)。
【0352】
ステップ6
2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−6−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−安息香酸メチルエステル(VIII)
ジメチルスルホキシド(8mL)中の2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−4,6−ジフルオロ−安息香酸メチルエステル(0.50g、1.43mmol)の溶液に、N−メチルピペラジン(0.20mL、2.86mmol)を添加した。反応物を80℃で3時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。沈殿した固体を濾過し、H0/EtOH 1/1の混合物で洗浄して、乾燥後に、表題化合物(0.15g、25%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):10.52(bs,1H)、7.58,(d,1H)6.89−6.86(m,2H)、6.78(dd,1H)、6.59(dd,1H)、5.99(s,2H)、3.71(s,3H)、3.60(bs,2H)、3.28(m,4H)、2.41(m,4H)、2.22(s,3H)。
【0353】
ステップ7、8および9
5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−10−フルオロ−8−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン(I)
【0354】
【化101】

【0355】
テトラヒドロフラン(10mL)、メタノール(1mL)および水(2mL)の混合物中の2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−6−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−安息香酸メチルエステル(0.15g、0.35mmol)の懸濁液に、水酸化リチウム(0.15g、3.49mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌し、次いで、溶媒を蒸発した。残渣を水で希釈し、2N HCL溶液をpH7になるまで添加した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄して2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−6−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−安息香酸粗生成物を得た。2−(2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−アセチルアミノ)−6−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−安息香酸を、無水酢酸(3mL)中に懸濁し、反応混合物をマイクロ波条件下において130℃で10分間加熱した。溶媒を蒸発して2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−5−フルオロ−7−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンの粗生成物を得た。無水ピリジン(3mL)中の2−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチル−5−フルオロ−7−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンの溶液に、アミノグアニジン炭酸水素塩(0.05g、0.39mmol)を添加し、混合物をマイクロ波条件下において180℃で15分間加熱した。反応物を室温に冷却し、水で希釈して褐色の固体の沈殿を誘導し、これをMeOH/H0 8/2の混合物で洗浄して、表題化合物(0.07g、46%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):7.25(dd,1H)、6.97−6.96(m,2H)、6.83−6.82(m,2H)、6.40(bs,2H)、5.97(s,2H)、4.34(bs,2H)、3.37(m,4H)、2.44(m,4H)、2.22(s,3H)。
変換(h)として記載される式(I)の化合物の別の式(I)の化合物への変換
【0356】
実施例83
4−(2−アミノ−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル)−2−メトキシ−フェノール
[(I);R1=8−F,X=フェニル、Z=CH、W=3−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル]
【0357】
【化102】

【0358】
MeOH(5mL)中の実施例34に記載されたとおり調製された5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミン(0.04g、0.09mmol)の溶液に、1,4−シクロヘキサジエン(0.1mL、1.40mmol)および10% Pd/C(0.02g、50%w/w)を添加した。反応物を70℃で1時間加熱し、次いで、セライト(登録商標)を通して濾過し、MeOHおよびTHFで洗浄し、蒸発して、表題化合物(0.03g、97%収率)を得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.84(bs,1H)、8.26(m,1H)、7.70(dd,1H)、7.56(m,1H)、7.04(d,1H)、6.76(dd,1H)、669(d,1H)、6.50(bs,2H)、4.39(bs,2H)、3.72(s,3H)。
【0359】
実施例84
4−[2−アミノ−8−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル]−2−メトキシ−フェノール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=3−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル]
【0360】
【化103】

【0361】
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例67に記載されたとおり調製された5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例83におけるように操作して、表題化合物を86%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.81(bs,1H)、7.85(d,1H)、7.01−6.99(m,2H)、6.77(d,1H)、6.74(dd,1H)、6.68(d,1H)、6.47(t,1H)、6.20(bs,2H)、4.75(t,1H)、4.28(bs,2H)、3.72(s,3H)、3.61(m,2H)、3.22(m,2H)。
【0362】
実施例85
4−[2−アミノ−8−(3−ヒドロキシ−プロピルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イルメチル]−2−メトキシ−フェノール
[(I);R1=8−CNO、X=フェニル、Z=CH、W=3−メトキシ−4−ヒドロキシ−フェニル]
【0363】
【化104】

【0364】
5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−フルオロ−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンの代わりに、実施例66に記載されたとおり調製された5−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシ−ベンジル)−8−(3−ヒドロキシ−プロピルアミノ)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンを使用することを除いて実施例83におけるように操作して、表題化合物を91%の収率で得た。
1H−NMR(400MHz)、δ(ppm,DMSO−d):8.80(bs,1H)、7.85(d,1H)、7.02(d,1H)、6.98(dd,1H)、6.74−6.72(m,2H)、6.68(d,1H)、6.48(t,1H)、6.19(bs,2H)、4.51(t,1H)、4.28(bs,2H)、3.72(s,3H)、3.53(m,2H)、3.19(m,2H)、1.74(m,2H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
5−ベンジル−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−イルアミンは除外されることを条件とする、
式(I):
【化1】

(式中:
mは、0、1または2であり;
Xは、フェニル、ナフチル、ピリジン、フランまたはチオフェンであり;
R1はいずれも、存在する場合、独立にハロゲン、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、CONHRa、ORa、NRbRc、NHCORa、NHSORa、SORd、COOReまたは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−CシクロアルケニルおよびC−Cヘテロシクリルから選択される場合によって置換された基であり、
ここで、
Raは、水素、トリフルオロメチルまたは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される場合によって置換された基であり;
RbおよびRcは、同一若しくは異なり、水素若しくは直鎖若しくは分枝C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−Cヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される場合によって置換された基であり、またはRbおよびRcは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、場合によって置換されている、酸素、硫黄若しくは窒素原子を含むヘテロシクリル基を形成し、
Rdは、場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり、
Reは、水素または場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり;
Wは、置換された直鎖若しくは分枝C−Cアルキルまたは、C−Cシクロアルキル若しくはC−Cヘテロシクリルと場合によって縮合した、場合によって置換されているアリール若しくはヘテロアリールであり;
Zは、CH、CH(OR2)またはCH(NHR3)であり、
ここで、
R2は、水素または場合によって置換されている直鎖若しくは分枝C−Cアルキルであり、
R3は、水素またはCOR4であり、ここでR4は、O−C−Cアルキルである。)
の化合物および薬学的に許容されるこの塩。
【請求項2】
Xが、フェニルであり、ならびにm、R1、ZおよびWが、請求項1に定義されたとおりである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
Zが、CHであり、ならびにm、R1およびWが、請求項1に定義されたとおりである、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
Wが、C−CシクロアルキルまたはC−Cヘテロシクリルと場合によって縮合した、場合によって置換されているアリールであり、ならびにmおよびR1が、請求項1に定義されたとおりである、請求項1から3に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
5−(3−ブロモ−4−メトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[3−(2−フリル)−4−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
4−[(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)メチル]−2−ブロモフェノール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−ニトロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
tert−ブチル [(S)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メチル]カルバメート、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−スルホンアミド、
(R)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メタノール、
5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[2−(ベンジルオキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
(S)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メタノール、
tert−ブチル [(R)−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)(フェニル)メチル]カルバメート、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−カルボニトリル、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[(R)−アミノ(フェニル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−(メチルスルホニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[(6−ヨード−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
9−(アミノメチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−オール、
5−[(6−ブロモ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−オール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
N−[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−9−イル]アセトアミド、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−ブロモ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−モルホリン−4−イル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−7−オール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}エタノール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−[2−(ジメチルアミノ)エチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−8−(2−メトキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−メトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
3−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
N−8−(2−アミノエチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,8−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8,10−ジフルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}エタノール、
N−10−(2−アミノエチル)−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
3−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−10−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−10−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−クロロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−10−シクロプロピル−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−オール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−(2−メトキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−(2−ヒドロキシエチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−N−(3−ヒドロキシプロピル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−カルボキサミド、
8−フルオロ−5−[(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−({2−アミノ−5−[(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)メチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
8−フルオロ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−{[2−アミノ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}エタノール、
3−{[2−アミノ−5−(3,4,5−トリメトキシベンジル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]アミノ}プロパン−1−オール、
2−{[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル]アミノ}エタノール、
2−[(2−アミノ−8−フルオロ−5−プロピル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル)アミノ]エタノール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−10−フルオロ−8−(4−メチルピペラジン−1−イル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミントリフルオロアセテート、
5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
8−フルオロ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−({2−アミノ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
3−({2−アミノ−5−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)プロパン−1−オール、
3−({2−アミノ−5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)プロパン−1−オール、
2−({2−アミノ−5−[4−(ベンジルオキシ)−3−メトキシベンジル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル}アミノ)エタノール、
4−({2−アミノ−8−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}メチル)−2−メトキシフェノール、
4−[(2−アミノ−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)メチル]−2−メトキシフェノール、
4−({2−アミノ−8−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}メチル)−2−メトキシフェノール、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8−フルオロ−N−10−,N−10−ジメチル[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2,10−ジアミン、
5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)−8,10−ジメトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル]−8,10−ジフルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−2−アミン、
2−({2−アミノ−5−[2−(3,5−ジメトキシフェニル)エチル]−8−フルオロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−10−イル}アミノ)エタノール、
5−[2−(2−アミノ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル)エチル]ベンゼン−1,3−ジオール、
5−(2−{2−アミノ−8−フルオロ−10−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ][1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−5−イル}エチル)ベンゼン−1,3−ジオールおよび
{(2S)−1−[2−アミノ−5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]キナゾリン−8−イル]ピロリジン−2−イル}メタノール
からなる群から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
請求項1に定義された式(I)の化合物を調製する方法であって、
1)式(II)
【化2】

の化合物(式中、ZおよびWは、請求項1で定義されたとおりである。)を、SOCl、または(COCl)、または2−(1H−7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートメタンアミニウム、またはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレートまたはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;またはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよびペンタフルオロフェノール;またはΝ,Ν’−ジシクロヘキシルカルボジイミドおよび1−ヒドロキシ−ピロリジン−2,5−ジオンと反応させ;
2)得られる式(III)
【化3】

(式中、ZおよびWは、上記で定義されたとおりであり、ならびにYは、
【化4】

である。)の化合物を
式(IV)
【化5】

(式中、X、mおよびR1は、請求項1に定義されたとおりである。)の化合物と縮合させ;
3)得られる式(V)
【化6】

(式中、X、m、R1、ZおよびWは、請求項1に定義されたとおりである。)の化合物を、SOCl、酢酸またはトリフルオロ酢酸無水物と反応させ;
4)得られる式(VI)
【化7】

の化合物(式中、X、m、R1、ZおよびWは、請求項1で定義されたとおりである。)を、アミノグアニジン炭酸水素塩と縮合させて、上記で定義された式(I)の化合物を得、および場合によって、得られる上記で定義された式(I)の化合物を異なる式(I)の化合物に変換し;および必要に応じて、式(I)の化合物を薬学的に許容されるこの塩に変換する、または塩を遊離の化合物(I)に変換すること
を含む方法。
【請求項7】
式(I)A’
【化8】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、請求項1に定義されたとおりである。)を調製するための、請求項5に記載の方法であって、次のステップ:
5)式(V)A
【化9】

の化合物(式中、ZおよびWは、請求項1に定義されたとおりである。)を、ジアゾメタンまたはトリメチルシリルジアゾメタンジエチルエーテルと反応させるステップ;
6)得られる式(VII)A
【化10】

の化合物(式中、ZおよびWは、請求項1に定義されたとおりである。)を、NHRbRcの式(式中、RbおよびRcは、請求項1に定義されたとおりである。)の化合物と反応させるステップ;
7)得られる式(VIII)A
【化11】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、請求項1に定義されたとおりである。)を、NaOHまたはLiOHと反応させるステップ;
8)得られる式(IX)A
【化12】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、請求項1に定義されたとおりである。)を、酢酸またはトリフルオロ酢酸無水物で加水分解するステップ;
9)得られる式(X)A
【化13】

の化合物(式中、Z、W、RbおよびRcは、請求項1で定義されたとおりである。)を、アミノグアニジン炭酸水素塩と反応させて、上記で定義された式(I)A’の化合物を得、および場合によって、得られる上記で定義された式(I)A’の化合物を異なる式(I)Aの化合物に変換し;および必要に応じて、式(I)A’の化合物を薬学的に許容されるこの塩に変換する、または塩を遊離の式(I)Aの化合物に変換するステップ
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
治療有効量の請求項1に定義された式(I)の化合物、ならびに少なくとも1種の薬学的に許容される担体および/または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項9】
1種以上の化学療法剤をさらに含む、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
抗癌療法における同時、個別または順次使用のための、組合せ製剤としての、請求項1に定義された式(I)の化合物または請求項8に定義されたこの医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を含む製品。
【請求項11】
医薬品としての使用のための、請求項1に定義された式(I)の化合物。
【請求項12】
癌または神経変性障害を治療する方法における使用のための式(I)の化合物。
【請求項13】
癌が、膀胱癌、乳癌、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、小細胞肺癌を含めた肺癌、食道癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、胃癌、子宮頚癌、甲状腺癌、前立腺癌、および扁平上皮細胞癌を含めた皮膚癌;白血病、急性リンパ性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、ヘアリー細胞リンパ腫およびバーキットリンパ腫を含めたリンパ系の造血器腫瘍;急性および慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群および前骨髄球性白血病を含めた骨髄細胞系列の造血器腫瘍;線維肉腫および横紋筋肉腫を含めた間葉由来の腫瘍;星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫および神経鞘腫を含めた中枢および末梢神経系の腫瘍;メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、角膜黄色腫、甲状腺濾胞癌およびカポジ肉腫を含む他の腫瘍から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の式(I)の化合物。
【請求項14】
神経変性障害が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症ならびに脊髄性筋萎縮症および延髄性筋萎縮から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の式(I)の化合物。
【請求項15】
少なくとも1種の細胞増殖抑制剤または細胞毒性剤と組み合わせて、放射線療法または化学療法レジメンと一緒に、疾患を治療するために使用されることを特徴とする、請求項13に記載の式(I)の化合物。
【請求項16】
有効量の請求項1に定義された式(I)の化合物を、治療を必要とする哺乳類に投与することを含む、変化したHSP90活性に起因および/または関連した疾患を治療する方法。
【請求項17】
治療を必要とする哺乳類が、ヒトである、請求項16の方法。
【請求項18】
抗腫瘍活性を有する医薬品の製造における、請求項1に定義された式(I)の化合物の使用。
【請求項19】
HSP90活性を阻害するインビトロ方法であって、前記酵素を、有効量の請求項1に定義された式(I)の化合物と接触させることを含む、方法。

【公表番号】特表2013−504530(P2013−504530A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528326(P2012−528326)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【国際出願番号】PCT/EP2010/062930
【国際公開番号】WO2011/029775
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(307012403)ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレ (55)
【Fターム(参考)】