説明

ICカード用コネクタ

【課題】ICカードが小型化され、そのコンタクトパッド相互間ピッチがより狭小とされる場合であっても、所謂、二点接触式のコンタクト端子の接点と隣接するコンタクト端子の接点との相互間距離をより短くできること。
【解決手段】ベース部材12における端子固定壁12BWに一列に固定される二点接触式のコンタクト端子24、30等を含むコンタクト端子群において、二点接触式のコンタクト端子24、30の可動片の接点部と隣接する他のコンタクト端子22、28、32等の可動片部の接点部との相互間距離P1が、端子固定壁12BWにおける各コンタクト端子22、24、26、28、30、32等の半田付端子部の相互間距離P2に比して小となるように、コンタクト端子24および30における可動片部の一方の分岐部24bおよび30b、ならびに、コンタクト22、28等の可動片部が共通の平面上において所定角度をもって隣接するコンタクト端子の可動片部に向かって傾斜するもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二点接触式コンタクト端子を備えるICカード用コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器において、一般に、MMC(multi media card)カード(商標)、SD(secure digital)カード等のICカードをその各機器にICカードコネクタを介して装着することにより、各種の機能拡張が行なわれている。
【0003】
そのようなICカード用コネクタは、ICカードの各コンタクトパッドに電気的に接続されるコンタクト端子を複数個有し選択的にICカードを収容するハウジング部材を備えている。
【0004】
また、そのようなコンタクト端子においては、例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3にも示されるように、電子機器の落下等により、装備されたICカード用コネクタに衝撃力が作用した場合、ICカードのコンタクトパッドに対する瞬断を防止するために一つの共通のコンタクトパッドに対し二つの接点部を当接させる方式、所謂、二点接触式のコンタクト端子が提案されている。そのような二点接触式のコンタクト端子は、二股に分岐された部分の先端に接点部をそれぞれ有する可動片部と、ICカード用コネクタが配される配線基板の電極部に半田付け固定される固定端子部と、可動片部の一端と固定端子部の一端とを連結する固定部とから構成されている。二点接触式のコンタクト端子は、一般に、その固定部が隣接するコンタクト端子と互いに略平行となるように、そのハウジング部材の幅方向に沿ってハウジング部材に固定されている。
【0005】
【特許文献1】特許第3713003号公報
【特許文献2】特開2002−216914号公報
【特許文献3】特開2002−100440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、ICカードの小型化がさらに進むにつれて、上述のようなICカードのコンタクトパッドの大きさは、小さくなり、コンタクトパッド相互間のピッチは、より狭小となる傾向にある。これにより、ICカードの小型化の要望に対応したより小さいサイズのICカード用コネクタを作製する場合、上述の瞬断対策のために二点接触式のコンタクト端子がさらに小型化されたハウジング部材に配置されるとき、上述したように、そのコンタクト端子の固定部を互いに平行に、かつ、その幅方向に一列状に並設するとともに、隣接するコンタクト端子の接点における相互間距離をより短くすることは、その固定部の幅がその接点部の幅に比べて大なので困難となる場合がある。
【0007】
以上の問題点を考慮し、本発明は、二点接触式コンタクト端子を備えるICカード用コネクタであって、ICカードが小型化され、そのコンタクトパッド相互間ピッチがより狭小とされる場合であっても、所謂、二点接触式のコンタクト端子の接点と隣接するコンタクト端子の接点との相互間距離をより短くできるICカード用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明に係るICカード用コネクタは、一列に互いに離隔した複数の電極部を有するICカードが選択的に装着されるカード収容部を有するベース部材と、ベース部材に配され、装着されたICカードの一つの電極部に当接し電気的に接続される接点部が形成される可動片部およびベース部材に固定される固定部を有する第1のコンタクト端子と、第1のコンタクト端子に隣接してベース部材に配され、装着されたICカードの他の一つの共通の電極部に当接し電気的に接続される二股状に分岐した部分の先端に位置する複数の接点部を有する分岐部およびベース部材に固定される固定部を有する第2のコンタクト端子と、を備え、第1のコンタクト端子の接点部と第2のコンタクト端子の複数の接点部のうち少なくとも一方の接点部との相互間距離が、第1のコンタクト端子の固定部と第2のコンタクト端子の固定部との相互間距離に比して小となるように第1のコンタクト端子の可動片部が第2のコンタクト端子の分岐部の少なくとも一方の分岐した部分に向かって傾斜していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明に係るICカード用コネクタによれば、第1のコンタクト端子の接点部と第2のコンタクト端子の複数の接点部のうち少なくとも一方の接点部との相互間距離が、第1のコンタクト端子の固定部と第2のコンタクト端子の固定部との相互間距離に比して小となるように第1のコンタクト端子の可動片部が第2のコンタクト端子の分岐部の少なくとも一方の分岐した部分に向かって傾斜しているのでICカードが小型化され、そのコンタクトパッド相互間ピッチがより狭小とされる場合であっても、所謂、二点接触式のコンタクト端子の接点と隣接するコンタクト端子の接点との相互間距離をより短くできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図2は、本発明に係るICカード用コネクタの一例の外観を示す。
【0011】
図2に示されるICカード用コネクタは、所定の電子機器、例えば、携帯電話機、PDA、カメラ等の内部に配されるものとされる。
【0012】
図2において、ICカード用コネクタは、その幅方向に沿って配列される後述する複数のコンタクト端子16〜コンタクト端子36を有し、ICカード40(図6参照)を図6において矢印の示す方向に沿って着脱可能に収容するベース部材12と、ベース部材12全体を覆いICカード40のカード収容室14をベース部材12と協働して形成するカバー部材10と、を主な要素として含んで構成されている。
【0013】
ICカード40は、例えば、図6に示されるように、後述するコンタクト端子16〜コンタクト端子36の配列に対応して電極部としての複数のコンタクトパッド40Pi(i=1〜11)が一方の表面部の端部に一列に所定の間隔で形成されている。図6において、例えば、右端から5番目のコンタクトパッド40P5は、電源ライン用コンタクトパッドとされ、また、右端から8番目のコンタクトパッド40P8は、接地ライン用コンタクトパッドとされる。コンタクトパッド40P5およびコンタクトパッド40P8の長辺の長さは、互いに略同一とされ、他の隣接するコンタクトパッド40Piの長辺の長さに比して若干大に設定されている。コンタクトパッド40P5およびコンタクトパッド40P8の短辺の長さは、他の隣接するコンタクトパッド40Piの短辺の長さと同一に設定されている。他の隣接するコンタクトパッド40Piの形状は、互いに同一形状とされる。
【0014】
ベース部材12全体を覆いICカード40のカード収容室14を形成するカバー部材10は、図2および図3に示されるように、例えば、金属製の薄板材料により成形されている。門形の断面形状を有するカバー部材10は、ベース部材12の側壁部12RW、12LWをそれぞれ覆う一対の側面部と、双方の側面部に連なりカード収容室14の上方を形成する平坦面部とを含んで構成されている。
【0015】
各側面部には、それぞれ、図2および図5に示されるように、ベース部材12の各爪部12nに対応して係合孔10dが複数個形成されている。各係合孔10dの周縁は、各爪部12nに係合されている。
【0016】
平坦面部における端子固定壁部12BWに対応する端部側には、上述の各コンタクト端子16〜36の接点部に対向して複数の略長方形のスリット部10Si(i=1〜11)が互いに略平行に所定の間隔で形成されている。平坦面部における側壁部12RW、12LW側には、ICカード40の排出時におけるICカード40の急峻な飛び出しを抑制するブレーキ片10a,10bが形成されている。
【0017】
ベース部材12は、例えば、電気的絶縁性を有する樹脂材料により成形されており、所定の電子機器内部の配線基板PB(図3参照)の電極部に対応してその基板上配置されている。ベース部材12は、図1に示されるように、配線基板PB上に載置されカード収容室14の底部を形成する底面部と、その底面部における両側部をそれぞれ形成する側壁部12RWおよび12LWと、側壁部12RWの一端と側壁部12LWの一端とを連結する端子固定壁部12BWとから構成されている。
【0018】
端子固定壁部6BWには、薄板金属材料で作られるコンタクト端子16〜36の固定部がそれぞれ所定の間隔で固定されている。コンタクト端子16〜36の固定部は、例えば、ベース部材12の成形のとき、ベース部材12とともに鋳込まれる。
【0019】
図1において最も右端に位置するコンタクト端子16は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部16Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P1に当接し電気的に接続される接点部を有する可動片部と、半田付端子部と可動片部の基端とを連結する固定部とを含んで構成されている。
【0020】
その可動片部は、その接点部が側壁部12RWから内側に向かって離隔する方向に固定部(可動片部の基端)に対して所定の角度をもって傾斜している。その接点部は、固定部の中心軸線に対し距離PEだけ離隔している。また、可動片部の側壁部12RWに沿った長さは、寸法Lに設定されている。従って、その所定の傾斜角度は、tan(PE/L)となる。
【0021】
コンタクト端子16の半田付端子部16Sは、図4に示されるように、端子固定壁部12BWの端面から外部に向けて突出している。なお、後述する他のコンタクト端子18〜34の半田付端子部18S〜36Sも同様に端子固定壁部12BWの端面から外部に向けて突出している。
【0022】
コンタクト端子16に対し左側に隣接するコンタクト端子18は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部18Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P2に当接し電気的に接続される接点部を有する可動片部と、半田付端子部と可動片部の基端とを連結する固定部とを含んで構成されている。
【0023】
その可動片部は、その接点部が側壁部12RWから内側に向かって離隔する方向に固定部(可動片部の基端)に対して所定の角度をもって傾斜している。これにより、コンタクト端子16の接点部とコンタクト端子18の接点部との相互間距離P1は、コンタクト端子16の半田付端子部16Sとコンタクト端子18の半田付端子部18Sとの相互間距離P2に比して小であり、例えば、約1.1mmに設定されている。なお、後述する互いに隣接するコンタクト端子の接点部における相互間距離も、同様に約1.1mmに設定されている。
【0024】
コンタクト端子18の左側に隣接するコンタクト端子20および22の半田付端子部も、所定の相互間隔P2で配されている。コンタクト端子20および22も、その傾斜角度を除き、コンタクト端子16および18と同様な構成を有している。なお、後述する互いに隣接する他のコンタクト端子の半田付端子部における相互間距離も、同様に、相互間距離P2に設定されている。
【0025】
コンタクト端子20における可動片部の傾斜角度は、コンタクト端子18の可動片部の傾斜角度に比して小となり緩やかな角度である。また、コンタクト端子22における可動片部の傾斜角度は、コンタクト端子20における可動片部の傾斜角度よりも小となりさらに緩やかな角度である。
【0026】
コンタクト端子22に対し左側に隣接した位置には、電源ライン用のコンタクト端子24が配されている。コンタクト端子24は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部24Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P5に当接し電気的に接続される接点部を二股状に分岐した部分24a、24bの先端にそれぞれ有する可動片部と、半田付端子部24Sと可動片部とを連結する固定部とを含んで構成されている。
【0027】
コンタクト端子24の可動片部の部分24a、24bの各接点部は、図1に示されるように、二点接触式とされ、上述のICカード40のコンタクトパッド40P5における1つの共通のコンタクトパッドに当接するものとされる。また、部分24a、24bの各接点部は、共通の平面上に離隔して形成されている。部分24bは、コンタクト端子22の可動片部に沿って部分24aに向けて近接するように傾斜している。部分24aは、側壁部12RWに対し略平行に延びている。二股状に分岐した部分24aの先端に位置する接点部は、部分24bの接点部の位置よりも端子固定壁部12BWに近い位置となるように形成されている。
【0028】
部分24aおよび部分24b相互間の中央点と上述のコンタクト端子22の可動片部における接点との距離は、上述の距離P1に設定されている。
【0029】
コンタクト端子24の左側には、コンタクト端子26および28が配されている。コンタクト端子26は、ベース部材12における略中央となる位置に配されることとなる。コンタクト端子26は、図1に示されるように、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部26Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P6に当接し電気的に接続される接点部を有する可動片部と、半田付端子部と可動片部の基端とを連結する固定部とを含んで構成されている。その可動片部は、側壁部12RWに対し略平行に延びている。コンタクト端子28は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部28Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P7に当接し電気的に接続される接点部を有する可動片部と、半田付端子部と可動片部の基端とを連結する固定部とを含んで構成されている。その可動片部は、その接点部が側壁部12RWに近づく方向にコンタクト端子26の可動片部に対し所定の角度で傾斜している。
【0030】
コンタクト端子28の左側となる位置には、隣接して接地ライン用のコンタクト端子30が配されている。
【0031】
コンタクト端子30は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部30Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P8に当接し電気的に接続される接点部を二股状に分岐した部分30a,30bの先端に有する可動片部と、半田付端子部と可動片部とを連結する固定部とを含んで構成されている。
【0032】
その可動片部における部分30bは、その接点部が側壁部12RWに近づく方向に部分30aに対し所定の角度で傾斜している。可動片部における部分30aは、側壁部12RWに対し略平行に延びている。
【0033】
コンタクト端子30の可動片部の部分30a,30bの各接点部は、二点接触式とされ、上述のICカード40の共通の一つのコンタクトパッド40P8に当接するものとされる。二股状に分岐した部分30bの先端に位置する接点部の位置は、部分30aの接点部の位置よりも端子固定壁部12BWに近い位置となるように形成されている。また、部分30a,30bの各接点部は、共通の平面上に離隔して形成されている。部分30aおよび部分30b相互間の中央点と上述のコンタクト端子28の可動片部における接点との距離は、上述の距離P1に設定されている。
【0034】
コンタクト端子30の左側となる位置には、さらにコンタクト端子32、34、および36が、それぞれ、順次配されている。
【0035】
図1において最も左端に位置するコンタクト端子36は、配線基板PBの電極部に半田付固定される半田付端子部36Sと、ICカード40のコンタクトパッド40P11に当接し電気的に接続される接点部を有する可動片部と、半田付端子部と可動片部の基端とを連結する固定部とを含んで構成されている。
【0036】
可動片部は、その接点部が側壁部12LWから内側に向かって離隔する方向に、即ち、隣接するコンタクト端子34に近接する方向に固定部に対して所定の角度をもって傾斜している。その接点部は、その固定部の中心軸線に対し上述の距離PEだけ離隔している。また、可動片部の側壁部12RWおよび12LWに沿った長さは、コンタクト端子16と同様に寸法Lに設定されている。従って、その所定の傾斜角度は、tan(PE/L)となる。
【0037】
コンタクト端子32および34における可動片部もその接点部が側壁部12LWから内側に向かって離隔する方向に所定の角度で傾斜している。
【0038】
従って、上述のコンタクト端子16〜36の可動片部の各接点部は、共通の平面上に略一列状に配され、略中央の位置に配されるコンタクト端子26の可動片部の接点部を基準として均等の相互間隔P1で配されることとなる。
【0039】
その結果、設計変更によりベース部材12の横幅をより長くすることなく、二点接触式のコンタクト端子24および30の固定部をそれぞれ、ベース部材12の端子固定壁部12BWに容易に配置でき、しかも、小型化されたICカードに応じて比較的狭小な相互間隔であるコンタクト端子24および30の各接点部を、各コンタクト端子16〜36の可動片部の接点部の相互間に微細なピッチで並設できることとなる。
【0040】
ベース部材12における端子固定壁部12BWに対向する部分には、図6における矢印が示すICカード40の着脱方向に沿ってICカード40が通過するカードスロットの一部を形成する開口が形成されている。
【0041】
ベース部材12における双方の側壁部12RWおよび12LWの外面部には、図2および図5に示されるように、それぞれ、カバー部材10の係合孔10dに係合される爪部12nが複数個、所定の間隔で形成されている。
【0042】
このような構成において、図6に示されるように、ICカード40が,そのコンタクトパッド群が形成される端部側からカードスロットを通じてカード収容室14に挿入される。その際、ICカード40は、コンタクトパッド群が上述のコンタクト端子16〜36の接点部に当接するように一方の表面部が向けられる。これにより、ICカード40が、カード収容室14内で各コンタクト端子16〜36の接点部とコンタクトパッド群相互間の接触力により保持され、ICカード40のコンタクトパッド40Piとコンタクト端子16〜36の接点部が電気的に接続される。その際、ICカード用コネクタに衝撃力が作用した場合であっても二点接触式コンタクト端子24、30により瞬断が回避されることとなる。
【0043】
一方、ICカード40がカード収容室14から取り外される場合、その端部が保持され引き抜かれることにより、装填されたICカード40が取り出されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に係るICカード用コネクタの一例を示す平面図である。
【図2】本発明に係るICカード用コネクタの一例の外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示される例における正面図である。
【図4】図2に示される例における背面図である。
【図5】図2に示される例における側面図である。
【図6】図2に示される例における動作説明に供される平面図である。
【符号の説明】
【0045】
12 ベース部材
14 カード収容室
22、24、30、32 コンタクト端子
40 ICカード
40Pi コンタクトパッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一列に互いに離隔した複数の電極部を有するICカードが選択的に装着されるカード収容部を有するベース部材と、
前記ベース部材に配され、前記装着されたICカードの一つの電極部に当接し電気的に接続される接点部が形成される可動片部および前記ベース部材に固定される固定部を有する第1のコンタクト端子と、
前記第1のコンタクト端子に隣接して前記ベース部材に配され、前記装着されたICカードの他の一つの共通の電極部に当接し電気的に接続される二股状に分岐した部分の先端に位置する複数の接点部を有する分岐部および前記ベース部材に固定される固定部を有する第2のコンタクト端子と、を備え、
前記第1のコンタクト端子の接点部と前記第2のコンタクト端子の複数の接点部のうち少なくとも一方の接点部との相互間距離が、前記第1のコンタクト端子の固定部と前記第2のコンタクト端子の固定部との相互間距離に比して小となるように該第1のコンタクト端子の可動片部が該第2のコンタクト端子の分岐部の少なくとも一方の分岐した部分に向かって傾斜していることを特徴とするICカード用コネクタ。
【請求項2】
前記第2のコンタクト端子の分岐部の一方の分岐した部分が、該分岐部の他方の分岐した部分に対し傾斜していることを特徴とする請求項1記載のICカード用コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−10377(P2008−10377A)
【公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182513(P2006−182513)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(000177690)山一電機株式会社 (233)
【Fターム(参考)】