説明

ICカード

【課題】ICカードの製造にかかるコストを削減する。
【解決手段】インレット101は、外装シート301と外装シート302に挟み込まれた状態で封着される。外装シート301には、インレット101に実装されている補強板111と接着剤層112が嵌入される大きさと厚さを有する凹部が設けられている。同様に、外装シート302には、インレット101に実装されているICチップ116などが嵌入される大きさと厚さを有する凹部が設けられている。外装シート301と外装シート302は、熱可塑性の材料で構成され、熱が加えられることで、インレット101を封止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はICカードに関し、特に、製造にかかるコストを低減させることができるようにしたICカードに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IC(integrated circuit)を備えるカードが普及している。そのようなカードは、例えば、非接触ICカードなどと称され、非接触で他の装置と通信を行うことが可能とされている。非接触ICカードは、例えば、鉄道の出改札などの交通系の用途に用いられたり、プリペイドカードや電子決済などの金融系の用途に用いられたりしている。また、商品管理などにも用いられたりし、その用途は広がりつつある。
【0003】
そのようなICカードの概略構成の一例を図1に示す。図1に示したICカード10は、所定の基板11上に、IC12が実装されたものを内部に含む。基板11には、IC12の他の部品も実装されるが、ここではそのような詳細な説明は省略する。
【0004】
ICカード10は、基板11とIC12を、接着剤層13を介して一対の外装シート14と外装シート15で挟み込んで構成される。このように、IC12は、所定の強度を有する外装シート14と外装シート15に挟まれ、外装シート14と外装シート15の間は接着剤層13で充填されることで張り合わされ、ICカード10が構成される。(特許文献1参照)
【0005】
図2は、ICカードの概略構成の他の例を示す図である。図2に示したICカード20も、所定の基板21にID22が実装され、そのIC22が実装された基板21が、外装シート25と外装シート26に挟み込まれた構成とされている。図2に示したICカード20は、図1に示したICカード10と異なり、接着剤の代わりに、内挿シート23と内挿シート24を介して、外装シート25と外装シート26が張り合わされている。
【0006】
外装シート25と内挿シート23、内挿シート23と内挿シート24、および、内挿シート24と外装シート26は、熱により溶着されるように構成されている。また内挿シート23と内挿シート24には、それぞれ、IC22などの基板21上に実装された部品が収まるような窪みが設けられている。
【特許文献1】特開2007−272748号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図1に示したICカード10の構成では、接着剤層13の厚さはIC12などより厚くする必要があった。接着剤層13を構成する接着剤は、外装シート14,15よりもコストが高い。そのために、ICカード10自体のコストが高くなり、ICカード10自体のコスト削減が望まれていた。
【0008】
図2に示したICカード20の構成では、外装シート25,26と、内挿シート23,24の4枚のシートが用いられていた。ICカード20のコストを削減するために、シートの数を削減することが望まれていた。
【0009】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ICカードの製造にかかるコストを削減することができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一側面のICカードは、一対の外装シートと、前記一対の外装シートで挟み込まれて封着されるICチップとを備え、前記一対の外装シートのうちの一方の外装シートには、前記ICチップが嵌入する凹部が備えられている。
【0011】
前記一対の外装シートは、熱可塑性プラスチックシートで構成され、熱融着で前記ICチップを封止するようにすることができる。
【0012】
前記一対の外装シートのうちの他方の外装シートには、補強板が嵌入する凹部が備えられているようにすることができる。
【0013】
前記一対の外装シートは、内装シートを介在して接着されるようにすることができる。
【0014】
前記一対の外装シートの間には、接着剤層が設けられ、その接着剤層の接着剤により、前記一つの外装シートが接着されるようにすることができる。
【0015】
本発明の一側面のICカードは、ICチップが収まる凹部が、外装シートに設けられ、その凹部にICチップが嵌入された状態で、一対の外装シートで封着される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の一側面によれば、ICカードの製造にかかるコストを削減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図3は、本発明を適用したICカードの一実施の形態の構成を示す図である。図3に示したICカード100は、インレット101を、接着剤層102を介して一対の外装シート103と外装シート104で挟み込んだ構成とされる。インレット101は、補強板111、接着剤層112、絶縁基板113、異方性導電膜114、突起電極115、ICチップ116、接着剤層117、および補強板118から構成されている。
【0019】
図4は、インレット101の要部の断面模式図であり、図5は、絶縁基板113上のアンテナの配置を示す図である。ICチップ116は、絶縁基板113の表面に実装されたアンテナ回路131(図5)に電気的に接続されている。ICチップ116の上面には接着剤層117を介して補強板118が接着されている。接着剤層117は、接着フィルムなどと称されるフィルムで構成することが可能である。
【0020】
絶縁基板113の裏面には、ICチップ116と対向する領域に接着剤層112を介して補強板111が接着されている。補強板111,118は、ICチップ116を外的ストレスから保護するチップ補強構造を構成する。なお、補強板111,118は常に一対設けられる必要はなく、どちらか一方のみが設けられるような構成とすることも可能である。
【0021】
絶縁基板113としては、高分子フィルムを使用することができる。具体的には、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、エポキシ樹脂、尿素樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂などの樹脂フィルムの中から適宜選択して利用することが可能であり、絶縁性であれば特に制限されることはない。
【0022】
絶縁基板113に形成されるアンテナ回路131は、図5に示すように絶縁基板113の面内にループ状に巻回させたアンテナパターンで構成されている。アンテナ回路131は、導電性ペーストを印刷したものや、上記高分子フィルムとアルミ箔や銅箔等の金属箔とのラミネート基材を回路状にエッチングして形成される。
【0023】
ICチップ116とアンテナ回路131との接続方法としては、図4に示したように、ICチップ116の能動面に形成された突起電極(バンプ)115とアンテナ回路131とを異方性導電膜(ACF)114を介して、フリップチップ実装する方式を採用できる。異方性導電膜114は、熱硬化性の樹脂材料中に導電性粒子を分散させてなるものであり、加圧方向にのみ導電性を得ることができる機能性材料である。なお、これ以外の方法として、例えば、はんだ付けによってICチップ116を実装することも可能である。
【0024】
補強板111,118は、例えばステンレス製の金属板からなり、接着剤層112,117を介してICチップ116の上面および絶縁基板113裏面のチップ対向領域に接着される。補強板111,118の大きさは特に限定されないが、図4に示したようにICチップ116よりも大きな面積で構成されるのが好ましい。補強板111,118の平面形状は、円形や四角形などの形状が採用可能であるが、チップ形状に対応した四角形、例えば正方形状が好ましい。補強板111,118の板厚もまた特に限定されないが、板厚が大きいほどICチップ116の補強機能を高めることができる。しかしながら、厚すぎるとカード化したときのカード表面の平坦度が損なわれ易くなるので、適切な厚さに設定されることが好ましい。
【0025】
ここでは、補強板111,118を接着剤層112,117で接着するようにしている。接着剤層112,117は、例えば、熱硬化性の接着フィルムで構成される。接着フィルムで接着剤層112,117を構成することで、接着剤層112,117の厚さを一様にすることができ、接着前後において厚さの変動がほとんどない状態にすることが可能となる。
【0026】
このように構成されるインレット101が、ICカード100の外装シート103と外装シート104との間に挟まれている。外装シート103と外装シート104は、接着剤層102の接着剤により張り合わされている。この接着剤層102の接着剤の量を削減するために、本実施の形態においては、図3に示すように、外装シート104に窪み部分を設ける。
【0027】
図3を参照するに、外装シート104には、ICチップ116が位置する位置に、凹部が設けられている。この凹部の大きさは、ICチップ116の面積よりも大きな大きさとされる。上記したように、ICチップ114の上側に設けられている補強板118の大きさはICチップ116よりも大きな面積で構成されるのが好ましいため、この好ましい状態で構成した場合、外装シート104に設けられる凹部は、補強板118の面積よりも大きな大きさとされる。
【0028】
このことについて、図5を参照するに、補強板118の幅の長さが幅W1’であり、奥行きの長さが幅W2’であった場合、外装シート104の凹部の幅の長さは幅W1’以上とされ、奥行きの長さは幅W2’以上とされる。図3に示すように、外装シート104の凹部の幅は、幅W1とされ、この幅W1の長さは、幅W1’以上である。また、図3には図示していないが、外装シート104の凹部の奥行きの幅は、幅W2とされ、この幅W2の長さは、幅W2’以上である。
【0029】
次に、外装シート104の凹部の厚さ(深さ)について説明する。図4を参照するに、絶縁基板113の上側(ICチップ116が実装されている面)より上の高さは、異方性導電膜114、突起電極115、ICチップ116、接着剤層117、補強板118を積み重ねた厚さD1’に相当する。外装シート104の凹部の厚さ(深さ)は、この厚さD1’よりも大きな厚さ(深さ)を有する凹部とされる。よって、図3に示すように、外装シート104の凹部の深さは、厚さD1とされ、この厚さD1の大きさは、厚さD1’以上とされる。
【0030】
このような大きさと厚さとすることで、ICチップ116を含む部分が、外装シート104の凹部に嵌入されることになる。
【0031】
このような大きさと厚さを有する凹部を、外装シート104に作成する場合、例えば、外装シート104から、幅W1、幅W2、および厚さD1を有する凹部を切り取る、または、予めそのようなシートを形成することにより、凹部を作成することができる。また、外装シート104に圧力や熱などを加えることで、幅W1、幅W2、および厚さD1を有する凹部が作成されるようにしても良い。
【0032】
このように、ICチップ116などを嵌入できる大きさの凹部を外装シート104に設けることで、図3に示したように、接着剤層102の厚さ薄くすることができ、接着剤の量を削減することが可能となる。
【0033】
図1に示した従来のICカード10と、図3に示した本発明を適用したICカード100とを比較するに、ICカード10の厚さとICカード100の厚さは同じである。厚さが同じであっても、接着剤層13と接着剤層102の厚さは異なり、ICカード100の接着剤層102の方が、ICカード10の接着剤層13よりも薄い。その分、外装シート104は、外装シート15よりも厚く構成される。
【0034】
外装シートは、接着剤よりもコストがかからないため、外装シートが厚くなっても、接着剤が削減できることで、ICカード100を生産するのにかかるコストを削減することが可能となる。
【0035】
外装シート103,104には、例えば、プラスチックシートを用いることが可能である。プラスチックシートとしては、例えば、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、プロピレン等のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロースジアセテートなどのセルロース類、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリル酸エチル、ポリエチルメタクリレート、酢酸ビニル、ポリビニルアルコールなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート類などの単体、または混合物などを用いることができる。
【0036】
また、外装シート103と外装シート104を接着する接着剤層102は、熱硬化性樹脂からなり、例えば2液性のエポキシ系接着剤を硬化させて形成される。2液性のエポキシ系接着剤は、一般的に、エポキシ基を含有する化合物(主剤)と、アミン類や酸無水物を含有する硬化剤を混ぜ合わせ、硬化反応によって接着する接着剤をいう。エポキシ基を含有する化合物には、ビスフェノールA型、水添ビスフェノールA型、ノボラック型、ビスフェノールF型、ブロム化エポキシ樹脂、環式脂肪族エポキシ樹脂、グリシジルアミン系樹脂、グリシジルエステル系樹脂などがある。
【0037】
一方、アミン類や酸無水物を含有する硬化剤には、脂肪族第1・第2アミン(トリエチレンテトラミン、ジプロピルトリアミン等)、脂肪族第3アミン(トリエタノールアミン、脂肪族第1・第2アミンとエポキシの反応生成物当)、脂肪族ポリアミン(ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミン等)、芳香族アミン(メタフェニレンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルスルフォン等)、アミンアダクト(ポリアミンとエポキシ基との反応生成物等)、芳香族酸無水物(無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等)、ジシアンジアミドおよびその誘導体、イミダゾール類等が挙げられる。内装シート201を構成する接着剤の硬化率は、例えば92%以上98%以内に調整される。
【0038】
次に、他のICカードの構成について説明する。図6は、本発明を適用したICカードの他の実施の形態における構成例を示す図である。図6に示したICカード200も、図3に示したICカード100と同様に、インレット101を含む構成とされる。インレット101に関しては、図3乃至図5を参照して説明したので、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0039】
ICカード200は、インレット101を、内装シート201を介して一対の外装シート202と外装シート203とで挟み込む構成とされる。外装シート203には、図3に示したICカード100の外装シート104と同様にICチップ116等を嵌入するための凹部が設けられている。この凹部は、ICカード100の外装シート104と同様に、幅W1、幅W2、厚さD1の大きさと厚さを有する。
【0040】
外装シート202と外装シート203は、ICカード100と同様に、プラスチックシートを用いることが可能であり、そのプラスチックシートを削ったり、圧力をかけたりすることで、凹部が作成される。外装シート202と外装シート203は、内装シート201を介在して接着される。
【0041】
このように、ICカード200を構成すると、1対の外装シート202と外装シート203と、その外装シート同士を接着するための内装シート201の3層でICカード200を構成することが可能となる。この内装シート201は、図3に示したICカード100の接着剤層101と同様の接着剤を用いることが可能である。また、熱可塑性プラスチックシートを用い、熱融着させるような構成としても良い。
【0042】
図2に示した従来のICカード20と、図6に示した本発明を適用したICカード200とを比較するに、ICカード20は、接着剤層23、接着剤層24、外装シート25、外装シート26の4層から構成されているのに対し、ICカード200は、内装シート201、外装シート202、外装シート203の3層から構成されている。このように、ICカード200は、ICカード20よりも、1層削減された構成とされている。このように、1層削減されることで、ICカード200のコストを削減できることは明らかである。
【0043】
さらに、図7を参照し、ICカードの他の構成例について説明する。図7に示したICカード300も、図3に示したICカード100と同様に、インレット101を含む構成とされる。インレット101に関しては、図3乃至図5を参照して説明したので、同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0044】
ICカード300は、インレット101を、一対の外装シート301と外装シート302とに挟み込む構成とされる。外装シート302には、図3に示したICカード100の外装シート104と同様にICチップ116等を嵌入するための凹部が設けられている。この凹部は、ICカード100と同様に、幅W1、幅W2、厚さD1の大きさと厚さ有する。
【0045】
また、外装シート301にも、凹部が設けられている。この外装シート301の凹部には、絶縁基板113のICチップ116が実装されている面と対向する面に実装されている補強板111と接着剤層112が嵌入される。この外装シート301の凹部の大きさは、補強板111と補強板118の大きさが同一である場合、外装シート302と同等の大きさとされる。また、外装シート301の凹部の深さは、補強板111と接着剤層112の厚さと同等か、それ以上の大きさである厚さD2に設定される。
【0046】
外装シート301と外装シート302は、熱可塑性プラスチックシートで構成され、熱融着させることでICカード300が生成される。すなわち、プラスチックシートの熱溶融層でインレット101が封止される。
【0047】
外装シート301と外装シート302を構成する熱可塑性プラスチックシートの材料としては、ポリエチレンテレフタレート、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノールとエチレングリコールとの共重合体(PET−G)、またはその共重合体とポリカーボネートとのアロイ、テレフタル酸とエチレングリコールとの共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸メチル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂などを用いることが可能である。
【0048】
外装シート301と外装シート302には、上記したような大きさと厚みをを有する凹部がそれぞれ作成され、その外装シート301と外装シート302に挟み込まれるようにインレット101が封着される。封着される際、外装シート301と外装シート302に熱が加えられることで、外装シート301と外装シート302が一体化し、インレット101が封止される。
【0049】
図2に示した従来のICカード20と、図7に示した本発明を適用したICカード300とを比較するに、ICカード20は、接着剤層23、接着剤層24、外装シート25、外装シート26の4層から構成されているのに対し、ICカード300は、外装シート301と外装シート302の2層から構成されている。このように、ICカード300は、ICカード20よりも、2層削減された構成とされている。このように、2層削減されることで、ICカード300のコストを削減できることは明らかである。また、ICカード300には、接着剤層がないので、接着剤を削減することができ、さらにコストを削減することが可能となる。
【0050】
このように、本発明によれば、接着剤や、シートを削減することが可能となるので、ICカードにかかるコストを削減することが可能となる。
【0051】
なお、上述した実施の形態においては、アンテナ回路131が設けられているICカードを例に挙げて説明したが、アンテナ回路131が設けられていないようなICカードであっても、本発明を適用することは可能である。すなわち、アンテナ回路131を設けることで、他の装置と非接触に通信を行うことができる非接触ICカードとすることができるが、接触して通信を行い、アンテナ回路131を必要としないICカードであっても、本発明は適用できる。
【0052】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】従来のICカードの一例の構成を示す図である。
【図2】従来のICカードの一例の構成を示す図である。
【図3】本発明を適用したICカードの一実施の形態の構成を示す図である。
【図4】インレットの構成について説明する図である。
【図5】インレットの構成について説明する図である。
【図6】本発明を適用したICカードの他の構成を示す図である。
【図7】本発明を適用したICカードのさらに他の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
100 ICカード, 101 インレット, 102 接着剤層, 103,104 外装シート, 111 補強板, 112 接着剤層, 113 絶縁基板, 114 異方性導電膜, 115 突起電極, 116 ICチップ, 117 接着剤層, 118 補強板, 200 ICカード, 201 内装シート, 202,203 外装シート, 300 ICカード, 301,302 外装シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の外装シートと、
前記一対の外装シートで挟み込まれて封着されるICチップと
を備え、
前記一対の外装シートのうちの一方の外装シートには、前記ICチップが嵌入する凹部が備えられている
ICカード。
【請求項2】
前記一対の外装シートは、熱可塑性プラスチックシートで構成され、熱融着で前記ICチップを封止する
請求項1に記載のICカード。
【請求項3】
前記一対の外装シートのうちの他方の外装シートには、補強板が嵌入する凹部が備えられている
請求項1に記載のICカード。
【請求項4】
前記一対の外装シートは、内装シートを介在して接着される
請求項1に記載のICカード。
【請求項5】
前記一対の外装シートの間には、接着剤層が設けられ、その接着剤層の接着剤により、前記一つの外装シートが接着される
請求項1に記載のICカード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−26982(P2010−26982A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−190877(P2008−190877)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】