説明

ITシステム仮想化における仮想リソースのシステム運用管理方法およびシステム

【課題】 従来のITシステムの運用管理では、手作業で、予約した仮想リソースに対する物理的な装置への構成変更の内容を調べ、事前に構成変更に関するチェックリストを作成する。手作業のため、人的なミス発生の危険性あった。
【解決手段】 仮想計算機を設定可能な1つ以上の計算機と、仮想ストレージを設定可能な1つ以上のストレージ装置と、前記計算機と前記ストレージとを接続して仮想SANを設定可能なファイバチャネルスイッチ装置と、仮想ネットワークを設定可能なネットワークを介して、前記計算機、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチと接続される管理計算機とを備えるシステムにおいて、管理計算機が、仮想リソースの構成管理情報と、物理リソースの構成管理情報を有し、指定された時間における仮想リソース及び物理リソースの動作を検索し、検索結果をチェックリストとして動的に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ仮想化技術の適用により、物理的なIT装置への割り当てられる仮想化されたITリソースの予約管理に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、サーバ仮想化技術普及を発端に、ITシステム全体を仮想化して扱うクラウド・コンピューティングなどの普及が進んでいる。このようなITシステム仮想化において、システム運用管理では、従来の物理的なIT装置(物理リソース)の管理の他に、仮想化されたITリソース(仮想リソース)と、それら保持する物理リソースとの対応関係を、更に管理することになる。また、ITシステムの仮想化が、物理リソースの利用効率の向上のために利用されるため、物理リソースの管理以上に、膨大な仮想リソースの管理を行なうことになる。
【0003】
この際、多くの仮想リソースが物理リソースを共有する形態を取るため、仮想リソースへの誤操作が、他の仮想リソースへ影響する危険性も高くなっている。一般的に、仮想リソースは、人間の知覚では、直接、物理的に存在を確認できない特徴があり、誤操作の防止、安全な管理や操作を行うために、IT技術の支援が不可欠である。
【0004】
一般的に、システム運用管理において、リソース管理として、データベース管理システムを用いて、管理対象のITリソースの一覧、構成情報(管理対象のITリソース間の接続情報)、各ITリソースの監視結果の保持と管理を行なっている。ここで言うITリソースとは、サーバ装置、ネットワークスイッチ装置、ファイバチャネルスイッチ装置(FCスイッチ装置)、ストレージ装置などを示している。ITシステムの仮想化においては、更に、仮想サーバ装置、仮想ネットワーク(VLAN)、仮想SAN、仮想ストレージ装置などの管理対象が追加される。
【0005】
特許文献1には、放送局の映像制作からオンエアーまでの作業環境を提供するITシステムにおいて、ストレージ装置に保持される映像データを、仮想ビデオテープという仮想リソースとして管理し、映像入出力インタフェースを有するサーバ装置上で映像データを録画再生するプログラムが、実行されているプロセスを、仮想ビデオデッキ装置という仮想リソースとして管理し、操作者へ、物理的なビデオデッキを使用するのと同等の機能と操作方法を提供する技術が開示される。この技術によって、仮想リソースの管理と、その操作ために必要な物理リソースへの操作を実行させる。また、非特許文献1には、データベース管理システムにおいて、時間的な期間を扱う情報の管理技術が開示される。この技術によって、リレーショナル・データベースによって、リソースの予約管理を行なえることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−011339号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Richard T. Snodgrass, "Developing Time-Oriented Database Applications in SQL", Morgan Kaufmann Publishers, 2000.(http://www.cs.arizona.edu/people/rts/tdbbook.pdf)頁10から頁23
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ITシステムの構成は、利用者により異なるので、仮想化される場合でも同様に、異なる仮想システムが、物理リソースに同居することになる。このような利用形態では、仮想システムを構築するときに、その場で、必要な仮想リソースが揃っていることを確認し、そのときに発生する物理リソースへの構成変更で不具合が発生ないことを確認することは、困難になる。
【0009】
このため、仮想システムの構築に先立って、事前に、管理台帳などで必要な仮想リソースの予約を行う。そして、予約した仮想リソースに対する物理的な装置への構成変更の内容を手作業で調べ、事前に構成変更に関するチェックリストを手作業で作成する。そして、手作業で事前に作成したチェックリストに基づいて、管理者の承認を得て、実際に、仮想システムの構築を行なう。
【0010】
とはいえ、一般的に、同じ時期に、複数の仮想システムの構築が発生するので、1つ1つの仮想システムの構築に関わる物理的な装置への構成変更を、手作業で調べても、操作全体として、不具合が起こらないことを確認することも、困難となる。例えば、1000台の仮想サーバが、1ヶ月毎に、構築と解体を繰り返す場合、1日に30件以上の構成変更が発生する計算になり、人手が多くかかり、人的なミスの多発の危険性も高くなる。また、装置への操作を実施した後、予定した状態になっているかの確認も、物理リソースの状態確認のみでは、不足で、仮想リソースの状態まで確認が必要となり、人手の作業では、確認漏れなどの危険性が高くなる。
【0011】
つまり、従来手法のITリソースの予約管理では、手作業でチェックリストを作成することは非常に困難であるという問題点、また、手作業で作成したチェックリストは必ずしも信頼性があるとはいえないという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の課題を解決するために、本発明に係るシステム及びシステム運用管理方法は、仮想計算機を設定可能な1つ以上の計算機と、仮想ストレージを設定可能な1つ以上のストレージ装置と、前記計算機と前記ストレージとを接続して仮想SANを設定可能なファイバチャネルスイッチ装置と、仮想ネットワークを設定可能なネットワークを介して、前記計算機、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチと接続される管理計算機とを備えるシステムを前提とする。
【0013】
そして、前記管理計算機は、少なくとも1つ以上の演算装置と、記憶部とを有し、前記仮想計算機、前記仮想ネットワーク、前記ストレージ及び前記仮想SANを仮想リソースとして管理し、前記計算機、前記ネットワーク、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチ装置を物理リソースとして管理する。前記管理計算機の記憶部は、前記仮想リソースの属性情報と、前記仮想リソースと前記物理リソースとの対応関係を保持する構成情報と、前記仮想リソースの予約時間の管理情報とを有する第1の構成管理情報と、前記物理的リソースの属性情報、前記物理リソースに展開する操作内容及びそのスケジュールを保持する第2の構成管理情報とを保持する。
【0014】
そして、前記管理計算機は、前記第1の構成管理情報を検索し、指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間の有無を判定し、指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間が有る場合、前記仮想リソースに対応する物理リソースを特定し、前記第2の構成管理情報を検索し、前記特定された物理リソースの前記指定された時間における操作内容を取得し、前記取得した操作内容を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、システム運用管理サーバが、予約された仮想システムの構成情報に基き、装置への構成変更操作の事前チェックリストを自動的に作成するので、その作成に際して、人為的なミスの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施形態の物理的なシステムの全体構成
【図2】本実施形態のサーバ装置の内部構成
【図3】本実施形態のサーバ装置のメモリ
【図4】本実施形態のストレージ装置の内部構成
【図5】本実施形態のシステム運用管理サーバ装置の内部構成
【図6】本実施形態のシステム運用管理サーバのメモリ
【図7】本実施形態のシステム運用管理エージェントサーバ装置の内部構成
【図8】本実施形態のシステム運用管理エージェントサーバ装置のメモリ
【図9】本実施形態の仮想システムの構成例
【図10】本実施形態の仮想サーバ装置の内部構成
【図11】本実施形態の仮想システムの物理的なシステムへの割り当て例
【図12】本実施形態の構成情報予約管理データベースの概要(1)
【図13】本実施形態の構成情報予約管理データベースの概要(2)
【図14】本実施形態の構成情報予約管理データベースの概要(3)
【図15】本実施形態の構成情報予約管理データベースの概要(4)
【図16】本実施形態の構成情報予約管理データベースの概要(5)
【図17】本実施形態の予約管理の概要
【図18】本実施形態の仮想システム構築のマクロ的な手順
【図19】本実施形態のテーブル「予約管理」の構成
【図20】本実施形態のグループ予約管理テーブル群の構成
【図21】本実施形態の要素予約管理テーブル群の構成(1)
【図22】本実施形態の要素予約管理テーブル群の構成(2)
【図23】本実施形態のグループ履歴管理テーブル群の構成
【図24】本実施形態の要素履歴管理テーブル群の構成(1)
【図25】本実施形態の要素履歴管理テーブル群の構成(2)
【図26】本実施形態のシステム運用管理エージェント構成管理データベースの構成(1)
【図27】本実施形態のシステム運用管理エージェント構成管理データベースの構成(2)
【図28】本実施形態のシステム運用管理エージェント構成管理データベースの構成(3)
【図29】本実施形態の仮想システム構築の動作
【図30】本実施形態の構成情報予約管理データベース操作の動作
【図31】本実施形態の装置操作の事前構成変更チェックリスト作成の動作
【図32】本実施形態のシステム点検の動作
【図33】本実施形態のシステム監視の動作
【図34】本実施形態の装置操作の自動実行基盤の動作
【図35】本実施形態のDBMSの動作
【図36】本実施形態のシステム運用管理エージェントサーバ装置の動作
【図37】本実施形態の事前構成変更チェックリストの出力例
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を適用したシステム運用管理サーバ装置の概要について、説明する。本発明を適用したシステム運用管理サーバ装置としては、例えば、物理リソースの属性情報をデータベースレコード(DBレコード)して保持するコネクタ管理テーブルと、仮想リソースの属性情報、前記仮想リソースを保持する物理リソースの対応関係情報、使用開始日時と使用終了日時の予約期間とをDBレコードとして保持する要素管理テーブルとITシステムを構成する仮想リソースの識別情報をDBレコードとして保持するグループ管理テーブルとを保持する構成情報予約管理データベースを有し、コネクタ管理テーブルのDBレコードにおいて、物理リソースへの操作の一覧と、物理的な装置へ発生する操作内容を保持し、仮想システム構築予約の際、構成情報予約管理データベースに対して、使用する仮想リソースを予約するように動作し、構成変更の事前チェックリストの作成の際には、構成情報予約管理データベースから、指定された日付を検索キーにし、使用開始若しくは使用終了の日付が一致する仮想リソースのDBレコードを検索し、その検索結果から、仮想リソースに対応する物理リソースを求め、物理リソースの識別情報から、更に、コネクタ管理テーブルを検索し、装置への操作内容を取得し、操作者へ、出力するよう動作することを特徴とするシステム運用管理サーバ装置である。
【0018】
また、本発明を適用したシステム運用管理サーバ装置としては、例えば、物理リソースの属性情報をデータベースレコード(DBレコード)して保持するコネクタ管理テーブルと仮想リソースの属性情報、前記仮想リソースを保持する物理リソースの対応関係情報、使用開始日時と使用終了日時の予約期間とをDBレコードとして保持する要素管理テーブルとITシステムを構成する仮想リソースの識別情報をDBレコードとして保持するグループ管理テーブルとを保持する構成情報予約管理データベースを有し、コネクタ管理テーブルのDBレコードにおいて、物理リソースへの操作の一覧と、物理的な装置へ発生する操作内容を保持し、仮想システム構築予約の際、構成情報予約管理データベースに対して、使用する仮想リソースを予約するように動作し、仮想システム構築実行の際には、構成情報予約管理データベースから、指定された日付を検索キーにし、使用開始若しくは使用終了の日付が一致する仮想リソースのDBレコードを検索し、その検索結果から、仮想リソースに対応する物理リソースを求め、物理リソースの識別情報から、更に、コネクタ管理テーブルを検索し、装置への操作内容を取得し、装置へ操作を指示するよう動作することを特徴とするシステム運用管理サーバ装置である。
【0019】
また、本発明を適用したシステム運用管理サーバ装置としては、たとえば、物理リソースの属性情報をデータベースレコード(DBレコード)して保持するコネクタ管理テーブルと仮想リソースの属性情報、前記仮想リソースを保持する物理リソースの対応関係情報、使用開始日時と使用終了日時の予約期間とをDBレコードとして保持する要素管理テーブルとITシステムを構成する仮想リソースの識別情報をDBレコードとして保持するグループ管理テーブルとを保持する構成情報予約管理データベースと、システム監視で得られた仮想リソース、物理リソースと、それらの構成情報とを、前記の構成情報予約管理データベースと同様のテーブル形式で保持する構成情報履歴管理データベースとを有し、仮想システム点検の際、前記構成情報管理データベースと前記構成情報履歴管理データベースの内容を比較し、差異があるものを、操作者へ、通知するよう動作することを特徴とするシステム運用管理サーバ装置である。
【0020】
以下、図面を用いて本発明を適用した実施例について、具体的に説明する。まず、図1から図8を用いて、本実施例の物理的なシステム構成を説明する。図1に示すように、本システムは、集中運用管理サイト101、1箇所以上のデータセンタサイト102、管理用WAN105、インターネット/WAN111とを有する。
【0021】
集中運用管理サイト101は、1台以上のシステム運用管理サーバ装置103を有し、システム運用管理サーバ装置103は、データパス113により管理用WAN105へ接続する。
【0022】
管理用WAN105は、電話/通信業者が提供するダークファイバー接続サービス、専用線サービス、インターネット上のVPN接続サービスを使用して差し支えない。
【0023】
データセンタサイト102は、システム運用管理エージェントサーバ装置104、管理用ネットワーク106、1台以上のネットワークスイッチ装置107、1台以上のサーバ装置108、1台以上のファイバーチャンルスイッチ装置(FCスイッチ装置)109、1台以上のストレージ装置110、基幹ネットワーク112とを有する。
【0024】
システム運用管理エージェントサーバ装置104は、データパス114によって、管理用WAN105へ接続され、データパス115によって、管理用ネットワーク106へ接続される。
【0025】
管理用ネットワーク106は、IP通信を行なう通信ネットワークで良い。基幹ネットワーク112は、IP通信を行なう通信ネットワークで良い。基幹ネットワーク112は、データパス120によって、インターネット/WAN111へ接続され、データパス121によって、ネットワークスイッチ装置107へ接続される。
【0026】
ネットワークスイッチ装置107は、IP通信をサポートで、VLAN機能を有し、管理用ネットワーク経由で設定変更などが可能なものであれば良い。但し、機種によっては、スイッチメーカが提供する管理ソフトウェアを動作させたサーバ装置を介して、スイッチ装置に、操作指示行なうものがあるが、この場合は、管理用ネットワークから、このサーバ装置経由で、装置へ操作指示を出だす構成に読み替える。ネットワークスイッチ装置107は、データパス122により、サーバ装置108へ接続される。また、設定変更の操作指示を受けるめ、管理用ネットワーク106と、データパス116で接続される。
サーバ装置108は、データパス117により、管理用ネットワーク106と接続し、データパス123により、FCスイッチ装置109と接続する。なお、このサーバ装置108の詳細は、以降の図2で、説明する。
【0027】
FCスイッチ装置109は、サーバ装置とストレージ装置をファイバーチャネル接続するStorage Area Network(SAN)を構成するファイバーチャネルスイッチ装置であり、仮想SAN機能を有し、管理用ネットワーク経由で設定変更などが可能なものであれば良い。仮想SANは、スイッチメーカによって、異なる実現方法と名称を有している。例えば、米国Brocede社では、LSAN(Logical SAN)と呼ばれ、HBAの識別情報であるWWN(World Wide Name)をグループ管理する方法を提供している。また、米国Cisco社では、VSAN(Virtual SAN)と呼ばれ、ANSI/T11の標準規格で定められ、データ転送時のデータフレームに、識別タグを付ける方法を提供している。相互に、データの接続互換性は無いが、仮想SANへのメンバ追加、削除などの装置操作において、共通性があり、運用管理面では、同じ形態に扱うことができる。
【0028】
但し、機種によっては、FSスイッチ装置メーカが提供する管理ソフトウェアを動作させたサーバ装置を介して、スイッチ装置に、操作指示行なうものがあるが、この場合は、管理用ネットワークから、このサーバ装置経由で、装置へ操作指示を出だす構成に読み替える。FCスイッチ装置109は、データパス123により、サーバ装置108へ接続され、データパス124により、ストレージ装置110へ接続される。また、設定変更の操作指示を受けるめ、管理用ネットワーク106と、データパス118で接続される。
【0029】
図2に、サーバ装置108の内部構成を示す。サーバ装置108は、MPU201と、メモリ202、P−NIC203、P−HBA204、それらを接続するデータバス205とを有する。
【0030】
MPU201は、一般的なマイクロプロセッサで良い。メモリ202は、半導体メモリ、若しくは、記憶装置で良い。
【0031】
P−NIC203は、物理的なネットワーク・インタフェース・カード(NIC)を示す。P−NIC203は、データパス122によってネットワークスイッチ装置107へ接続され、データパス177によって、管理用ネットワーク106へ接続される。また、1ポート有するNICを利用する場合、2枚のNICを使用しても差し支えない。
【0032】
P−HBA204は、物理的なファイバチャネル・ホスト・バス・アダプタ(HBA)であって、ANSI/T11で定める規格である「N Port ID Vitualization」(NPIV)を、サポートするものであれば良い。NPIV機能により、WWNにより特定可能かつ、仮想的なHBAを有する仮想サーバ装置を提供する。P−HBA204は、データパス123により、FCスイッチ装置109へ接続される。
【0033】
図3に、サーバ装置108のメモリ202の構成を示す。メモリ202は、ハイパーバイザプログラム301と、1つ以上の仮想サーバ装置情報302を保持する。
【0034】
ハイパーバイザプログラム301は、サーバ装置上で、1台以上の仮想サーバを実現するための基本ソフトであり、例えば、米国VMware社製品「VMware ESX Server」、日立製作所製品「Virtage」などで良い。なお、ハイパーバイザプログラム301は、管理用ネットワーク106経由の通信で、仮想サーバの生成、削除や、構成変更の操作指示を受け、指示を実行する機能を有しているものであれば良い。
【0035】
仮想サーバ装置情報302は、当該サーバ装置で動作させる仮想サーバ装置の構成情報を保持する記憶領域であり、ハイパーバイザプログラム301と、その仮想サーバ装置情報302に対応付けされる仮想サーバ装置によって利用される。
【0036】
図4は、ストレージ装置110の内部構成を示す。ストレージ装置110は、ディスクコントローラ401と、1台以上のHD402とを有する。ディスクコントローラ401は、1本以上のデータパス124によって、1台以上のHD402と接続される。データパス124は、FCスイッチ装置109と接続し、ストレージ装置のデータを送受信する。データパス119は、管理用ネットワーク106と接続し、IP通信により、ディスクコントローラ401は、装置への操作指示を受ける。機種によっては、管理用ネットワーク106から、直接、操作指示を受けず、ストレージメーカが提供する管理ソフトウェアを動作させたサーバ装置を介して、装置操作指示を送るものかある。
【0037】
この場合は、このサーバ装置に読み替えれば良い。ストレージ装置への操作指示として、LU(Logical Unit)の作成、削除、設定が行なえれば良い。設定に関しては、LUN(Logical Unit Number)マスキングの設定が含まれているれば良い。ここで、LUNマスキング機能とは、一般的に、指定したLUNのLUへ、アクセスできるサーバ装置側のHBAを制限する機能である。この際、物理的なHBAも、仮想的なHBAも、その識別情報であるWWN(World Wide Name)を指定する。
【0038】
図5は、システム運用管理サーバ装置103の内部構成を示す。システム運用管理サーバ装置103は、MPU501、メモリ502、NIC503、ユーザIF504と、それらを接続するデータバス505とを有する。
【0039】
MPU501は、一般的に、マイクロプロセッサで良い。メモリ502は、半導体メモリ、若しくは、記憶装置で良い。
【0040】
NIC503は、ネットワーク・インタフェース・カードで良い。データパス113によって、管理用WAN105へ接続される。
【0041】
ユーザIF504は、ディスプレデバイス506、キーボードデバイス507、マウスデバイスなどのポインティングデバイス508を接続し、利用するためのインタフェース・カードであれば良い。これらのデバイス介して、操作者への情報表示や指示の受領を行なう。なお、システム運用管理サーバ装置103において、Webサーバプログラムを搭載し、外部のWebブラウザ端末から、操作指示や情報表示を行なう形態でも、本発明の実施には、差し支えなく、説明の簡便のため、この形態で説明する。
【0042】
図6は、システム運用管理サーバ装置103のメモリ502の構成を示す。メモリ502は、仮想システム構築プログラム601、構成情報予約管理データベース操作プログラム602、事前チェックリスト作成プログラム603、自動実行基盤プログラム604、システム監視プログラム605、システム点検プログラム606、1つ以上の仮想システム構築テンプレート607、DBMSプログラム608、構成情報予約管理データベース609、構成情報履歴管理データベース610、システム運用管理エージェント管理データベース611と、作業用領域612とを有する。操作者は、必要に応じて、それぞれのプログラムを実行する。なお、それぞれのプログラムの動作とデータベースなどデータ領域の内容は、以降で説明する。
【0043】
図7は、システム運用管理エージェントサーバ装置104の内部構成を示す。システム管理エージェントサーバ装置104は、MPU701、メモリ701、NIC703、ユーザIF704と、それらを接続するデータバス705とからなる。
【0044】
MPU701は、一般的なマイクロプロセッサで良い。メモリ702は、半導体メモリ、若しくは、記憶装置で良い。
【0045】
NIC703は、ネットワーク・インタフェース・カード(NIC)で良い。NIC703は、データパス115によって、管理用ネットワーク106へ接続され、データパス114によって、管理用WAN105に接続される。なお、1ポートのNICを使用する場合は、1枚のNICを利用しても差し支えない。
【0046】
ユーザIF704は、ディスプレデバイス706、キーボードデバイス707、マウスデバイスなどのポインティングデバイス708を接続し、利用するためのインタフェース・カードであれば良い。これらのデバイス介して、操作者への情報表示や指示の受領を行なう。なお、システム運用管理エージェントサーバ装置104において、Webサーバプログラムを搭載し、外部のWebブラウザ端末から、操作指示や情報表示を行なう形態でも、本発明の実施には、差し支えなく、説明の簡便のため、この形態で説明する。
【0047】
図8に、システム運用管理エージェントサーバ装置104のメモリ702の構成を示す。
メモリ702は、システム運用管理エージェントプログラム801、サーバコネクタプログラム802、ストレージコネクタプログラム803、ネットワークコネクタプログラム804、SANコネクタプログラム805とを有する。なお、サーバコネクタプログラム802、ストレージコネクタプログラム803、ネットワークコネクタプログラム804、SANコネクタプログラム805のそれぞれは、システム運用管理サーバ装置からの操作指示を、装置固有の操作指示へ変換するよう動作させるもので、装置毎のプラグイン・ソフトウェアとして、動的にインストールできるプログラム形態でも差し支えない。プログラムの動作は、以降で説明する。
【0048】
図9に、前述の物理的なITシステムの上で実現する仮想システムの構成例を示す。これは、説明を簡便にするための例であり、この構成以外でも、本発明の実施には、差し支えない。
【0049】
本仮想システムは、仮想ネットワークA901、仮想ファイヤウォール(仮想FW)902、仮想ネットワークB903、1台以上の仮想サーバ904、仮想サーバ905、仮想SAN906、1台以上のLU907、LU908とを有する。データパス909は、仮想ネットワークA901と、仮想FW902とを接続する。データパス910は、仮想FW902と仮想ネットワークB903とを接続する。データパス911は、仮想ネットワークB903と仮想サーバ904を接続し、データパス912は、仮想ネットワークB903と、仮想サーバ905とを接続する。データパス913は、仮想サーバ904と仮想SAN906とを接続し、データパス914は、仮想サーバ905と仮想SAN906とを接続する。データパス915は、仮想SAN906とLU907とを接続し、データパス916は、仮想SAN906とLU908とを接続する。これは、仮想リソースの替わりに物理リソースで構成されていれば、全く、一般的なITシステムの1つとして区別できない構成である。
【0050】
仮想FW902は、仮想ネットワーク間を接続し、選択的にデータを相互通信させるように動作する仮想的なファイヤウォール装置である。本実施例では、仮想サーバに、ファイヤウォール・ソフトウェアをインストールして利用することを前提にし、種類の異なる仮想サーバとして扱う。
【0051】
図10に、仮想サーバ904の内部構成を示す。仮想サーバ904は、v−MPU1001、v−メモリ1002、v−NIC1003、v−HBA1004と、それらを接続するデータバス1005とを有する。v−NIC1003は、データパス911により、仮想ネットワークB903と接続する。v−HBA1004は、データパス913で、仮想SAN906と接続する。他の仮想サーバ905も同様の内部構成を有する。
【0052】
v−MPU1001は、仮想的なマイクロプロセッサを示す。v−メモリ1002は、仮想的なメモリを示す。v−NIC1003は、仮想的なネットワーク・インタフェース・カードを示す、v−HBA1004は、仮想的なファイバチャネル・ホスト・バス・アダプタを示す。これらは、どれも、ハイパーバイザプログラム301の動作によって実現される仮想リソースである。
【0053】
図11に、前述の物理的なシステムを構成する物理リソースへ、前述の仮想システムを構成する仮想リソースが割り当てられる構成例を示す。これは、説明を簡便化するための構成例であり、他の構成においても、本発明の実施には、差し支えない。
ネットワークスイッチ装置107は、仮想ネットワークA901、仮想ネットワークB903とを有する。
【0054】
サーバ装置108は、仮想サーバ904を有する。サーバ装置1101は、仮想サーバ905、仮想ファイヤウォール902とを有する。
【0055】
FCスイッチ装置109は、仮想SAN906を有する。
【0056】
ストレージ装置110は、LU907を有する。ストレージ装置1102は、LU908を有する。以上のような割り当てを例にし、以下、構成情報予約管理データベース609の概要を説明する。
【0057】
図12から図15を用いて、構成情報予約管理データベース609のテーブル関連の概略を説明する。
【0058】
構成情報予約管理データベース609が保持するテーブルは、予約管理テーブル群1201、グループ管理テーブル群1214、要素管理テーブル群1401の3つに分類する。
【0059】
予約管理テーブル群1201は、利用者からの予約契約の単位でレコードを登録する予約管理テーブル1202が含まれる。
【0060】
グループ管理テーブル群1214は、仮想システムの構成を纏めるレコードを保持するテーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203、仮想ネットワークのメンバ構成を纏めるレコードを保持するテーブル「NW論理分割予約管理」1204、仮想SANのメンバ構成を纏めるレコードを保持するテーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205とを有する。それらのテーブルのレコードは、仮想リソース間の接続関係1210、1211、1212、1213を保持するため、それぞれのレコードが、接続先のレコードの識別情報をカラム情報として保持する。
【0061】
また、データベースの管理のため、リレーショナルデータベース管理システムを利用する場合、この接続関係の個数は、固定に決められない性質を持つので、レコードの定義の中に接続関係を示すカラムを想定する最大数分、事前に入れておくでも良いが、接続関係のカラムを規定数設けたレコードによって、接続関係を規定数個に分けて登録する方法でも、差し支えない。以降で、説明するテーブル定義では、1つのレコードに1つの接続関係を保持するもので、説明する。
【0062】
要素管理テーブル群1401は、仮想ファイヤウォール装置の属性を纏めるレコードを保持するテーブル「仮想FW予約管理」1402、仮想サーバの属性を纏めるテーブル「仮想サーバ予約管理」1403、仮想SANの属性を纏めるレコードを保持するテーブル「仮想SAN予約管理」1404、仮想ネットワークの属性を纏めるレコードを保持するテーブル「仮想NW予約管理」1405、LUの属性を纏めるレコードを保持するテーブル「LU予約管理」1416とを有する。
【0063】
図13に、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203のレコード1206、テーブル「NW論理分割予約管理」1204、テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205、テーブル「仮想FW予約管理」1402、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403の保持するレコードの接続関係を示す。例えば、レコード1207は、仮想ネットワークB903のメンバ構成を保持する。レコード1208は、仮想ネットワークA901のメンバ構成を保持する。レコード1209は、仮想SAN906のメンバ構成を保持する。レコード1407は、仮想ファイヤウォール装置の属性情報を保持する。レコード1408、1409は、それぞれ、仮想サーバの属性を保持する。各テーブルの定義は、以降で説明する。
【0064】
図14に、テーブル「NW論理分割予約管理」1204、テーブル「仮想FW予約管理」、テーブル「仮想NW予約管理」1405、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403の保持するレコードの接続関係を示す。テーブル「NW論理分割予約管理」1204のそれぞれのレコード1207、1208は、それぞれ仮想ネットワークの属性を保持し、それぞれの仮想ネットワークのメンバを接続関係1501から1506として保持する。
【0065】
図15に、テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403、テーブル「仮想SAN予約管理」1401、テーブル「LU予約管理」1406の保持するレコードの接続関係を示す。テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205のレコード1209は、仮想SAN906のメンバ構成として、その接続関係1601から1605を保持する。
【0066】
図16にて、以下、各仮想リソースと、それを保持する物理リソースとの対応関係の管理の概要を説明する。
【0067】
システム運用管理エージェント管理データベース611は、コネクタ管理テーブル群2801を有する。コネクタ管理テーブル群2801は、ネットワークスイッチ装置の属性と操作内容を纏めるレコードを保持するテーブル「NWコネクタ管理」1702、サーバ装置の属性と操作内容を纏めるレコードを保持するテーブル「サーバコネクタ管理」1703、FCスイッチ装置の属性と操作内容を纏めるレコードを保持するテーブル「SANコネクタ管理」1704、ストレージ装置の属性と操作内容を纏めるレコードを保持するテーブル「ストレージコネクタ管理1705」を有する。各テーブルのレコードは、それぞれの装置に対応して登録される。ここで、属性は、特に、管理用ネットワークを介した接続先の情報などである。また、ここでいう操作内容は、システム運用管理サーバからの既定の要求に関して、それぞれの装置の仕様に基く操作内容(スクリプトなど)を意味する。
【0068】
構成情報予約管理データベース609の要素管理テーブル群1401のテーブルのレコードは、仮想リソースに対応するもので、それらのレコードは、それぞれ、接続関係として、対応する物理リソースとの対応関係1710から1717を保持する。
【0069】
以上により、前述の仮想システムを例にして、構成情報予約管理データベース609とシステム運用管理エージェント管理データベース611の概略を説明した。
次に、図17にて、予約管理の概略を説明する。
【0070】
図17は、テーブル「予約管理」1202のレコード1205を、予約レコード(Z)と読み替えて、その予約レコード(Z)が対象範囲1801にするグループ管理テーブル群1214と、要素管理テーブル群1401のレコードの対応関係と、予約レコード(Z)に関して、必要な仮想リソースの予約を入れた状態を示している。ここで、各テーブルでのレコードの登録は、予約のある期間を保持するレコードのみを保持する方法でも良いが、以降の説明では、予約の無い期間もレコードとして登録する方法を前提に説明する。これにより、予約の無い仮想リソースの検索処理に関して、検索時間の改善が見込まれるとともに、説明を簡便化する。
【0071】
図18に、仮想システムの構築時のマクロ的な手順を示す。大きく5つのステップからなる。
【0072】
第1ステップ1904にて、仮想システムの構成に基いて、前述の図12から図15までのレコード登録を実行し、構成情報予約データベース609へ、その構成情報を登録する。この際、仮想システムの構成を、仮想システムテンプレート1903として事前に用意しておいても良い。以降の説明では、説明簡便化のため、テンプレートが事前に用意されていることを前提に説明する。
【0073】
第2ステップ1905にて、構成情報予約管理データベース609に登録される構成情報から、使用開始の日付を指定して、要素予約管理テーブル群のいテーブルを検索し、それぞれの検索結果から、更に、コネクタ管理テーブル群のテーブルのレコードを辿り、操作内容を収集する。収集した操作内容を、分類/ソートして、事前チェックリストを作成する。
【0074】
第3ステップ1906にて、第2ステップ1905で収集した操作内容が、指定され他日時に実行されるように、自動実行するスケジュールに登録する。
【0075】
第4ステップ1907にて、自動実行するスケジュールに基いて、登録された操作内容を実行する。
【0076】
第5ステップ1908にて、第4ステップ1907にて実行された操作内容の結果、予定している状態になっているか、システム点検を実行する。以上、5つのステップにより、仮想システムの構築が実施される。
【0077】
以下、図19から図28を用いて。各データベースのテーブル定義を説明する。まず、図19から図22を用いて、構成情報予約管理データベース609のテーブル定義を説明する。
【0078】
図19に示すテーブル「予約管理」1202は、カラム「開始日時」2002、カラム「終了日時」2003、カラム「識別情報」2004、カラム「顧客の識別情報」2005、カラム「予約対象のグループ識別情報」2006とを有する。
【0079】
カラム「開始日時」2002は、予約の開始日時の情報である。カラム「終了日時」2003は、予約の終了日時の情報である。このそれぞれの日時情報は、日付と時間とを別のカラムとして分けて定義しても差し支えない。カラム「識別情報」2004は、予約を識別する情報であれば良い。連番や、重複のない文字列を利用しても、差し支えない。
【0080】
カラム「顧客の識別情報」2005は、顧客管理番号や、顧客名称などの文字列情報など、顧客と特定する情報でれば良い。これは、同じ顧客が、複数の仮想素システムの予約を、時期を重ねて、区別が出来るようにするためのカラムである。
【0081】
カラム「予約対象のグループ識別情報」2006は、予約する仮想システムに対応するシステムレベル論理分割のレコードの識別情報を保持する。以下、どのテーブル定義でも「識別情報」は、重複のない連番は、文字列を保持することを前提にして説明する。
【0082】
図19と図20にて、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203と、テーブル「NW論理分割予約管理」1204、テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205のテーブル定義を説明する。
【0083】
テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203は、カラム「開始日時」2103、カラム「終了日時」2104、カラム「予約識別情報」2105、カラム「識別情報」2106、カラム「メンバの種別」2107、カラム「メンバの識別情報」2108とを有する。
【0084】
カラム「予約識別情報」2105は、当該システムレベル論理分割を予約対象とする予約の識別情報を保持する。この予約の識別情報は、テーブル「予約管理」が保持する識別情報を使用する。また、未予約を示す場合、この予約の識別番号を、既定の値(例えば、−1)にする。また、未予約にレコードに関しては、カラム「終了日時」を、最大値にすることで、カラム「開始日時」から終日まで、未予約であることとして、以下、説明する。
【0085】
カラム「識別情報」2106は、システムレベル論理分割を特定する識別情報である。
【0086】
カラム「メンバの種別」2107は、システムレベル論理分割の構成するメンバは、幾つかの種類があるので、メンバが、どの種類に属するものか特定する情報を保持する。この種類としては、仮想FW(ファイヤウォール)、VM(仮想サーバ)、NW論理分割、SS論理分割(SAN/ストレージ論理分割)などがある。カラム「メンバの種別」2107は、これらを特定する値を保持する。
【0087】
カラム「メンバの識別情報」2108は、システムレベル論理分割の構成するメンバの識別情報を保持する。
【0088】
テーブル「NW論理分割予約管理」1204は、カラム「開始日時」2111、カラム「終了日時」2112、カラム「予約識別情報」2113、カラム「識別情報」2114、カラム「上位グループの識別情報」2115、カラム「メンバの種別」2116、カラム「メンバの識別情報」2117とを有する。
【0089】
テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205は、カラム「開始日時」2119、カラム「終了日時」2120、カラム「予約識別情報」2121、カラム「識別情報」2122、カラム「上位グループの識別情報」2123、カラム「メンバの種別」2124、カラム「メンバの識別情報」2125とを有する。
【0090】
以上のテーブル「NW論理分割予約管理」1204とテーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205は、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203と、カラムの構成と定義は、同様である。
【0091】
テーブル「仮想NWル-ティング予約管理」2126は、2つ以上の仮想ネットワーク間を相互に接続して使用する場合の構成情報を保持するテーブルである。これは、例えば、複数の仮想システム間で通信を行えるようにする場合や、ネットワークスイッチ装置の仕様の制限で、本来、1つの仮想ネットワークであれば済むものを、複数のVLANの組合せで実現する必要がある場合に利用する。
【0092】
テーブル「仮想NWル-ティング予約管理」2126は、カラム「開始日時」2172、カラム「終了日時」2128、カラム「予約識別情報」2129、カラム「識別情報」2130、カラム「上位グループの識別情報」2131、カラム「仮想NW識別情報A」2132、カラム「仮想NW識別情報B」2133とを有する。
【0093】
カラム「開始日時」2172、カラム「終了日時」2128、カラム「予約識別情報」2129、カラム「上位グループの識別情報」2131は、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203と同様の定義である。
【0094】
カラム「識別情報」2130は、このレコードが管理する仮想ネットワークのルーティングの識別情報で、重複の無い連番もしくは、重複の無い文字列であれば良い。
【0095】
カラム「仮想NW識別情報A」2132とカラム「仮想NW識別情報B」2133は、このレコードが管理するルーティン対象の2つの仮想ネットワークのそれぞれの識別情報を保持するカラムである。このカラム2132と2133が保持する識別情報を辿ることで、このルーティング設定をするネットワークスイッチ装置を特定することができる。
【0096】
テーブル「仮想SANル-ティング予約管理」2134は、2つ以上の仮想SAN間を相互に接続して使用する場合の構成情報を保持するテーブルである。これは、例えば、複数の仮想システム間で通信を行えるようにする場合や、FCスイッチ装置の仕様制限で、本来、1つの仮想SANであれば済むものを、複数のVSANなどの組合せで実現する必要がある場合に利用する。
【0097】
テーブル「仮想SANル-ティング予約管理」2134は、カラム「開始日時」2135、カラム「終了日時」2136、カラム「予約識別情報」2137、カラム「識別情報」2138、カラム「上位グループの識別情報」2139、カラム「仮想SAN識別情報A」2140、カラム「仮想SAN識別情報B」2141とを有する。
カラム「開始日時」2135、カラム「終了日時」2136、カラム「予約識別情報」2137、カラム「上位グループの識別情報」2139は、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203と同様の定義である。
【0098】
カラム「識別情報」2138は、このレコードが管理する仮想ネットワークのルーティングの識別情報で、重複の無い連番もしくは、重複の無い文字列であれば良い。
【0099】
カラム「仮想SAN識別情報A」2140とカラム「仮想SAN識別情報B」2141は、このレコードが管理するルーティン対象の2つの仮想ネットワークのそれぞれの識別情報を保持するカラムである。このカラム2140と2141が保持する識別情報を辿ることで、このルーティング設定をするFCスイッチ装置を特定することができる。
【0100】
図21と図22にて、要素予約管理テーブル群2225の各テーブルの定義を説明する。
【0101】
テーブル「仮想サーバ予約管理」1403、テーブル「仮想FM予約管理」1402、テーブル「LU予約管理」1416、テーブル「仮想NW予約管理」1405、テーブル「仮想SAN予約管理」1404は、全て同じ定義のカラムを含むので、以降、共通のカラムの定義は、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403のみ、説明し、その他は、共通でないカラムの定義のみ説明する。
【0102】
テーブル「仮想サーバ予約管理」1403は、カラム「開始日時」2202、カラム「終了日時」2203、カラム「予約識別情報」2204、カラム「識別情報」2205、カラム「上位グループの識別情報」2206、カラム「サーバコネクタ識別情報」2207、カラム「VMプロパティ情報」2208とを有する。
【0103】
カラム「識別情報」2205は、このレコードが管理する仮想サーバの識別情報で、重複のない連番、若しくは、重複のない文字列であれば良い。
【0104】
カラム「サーバコネクタ識別情報」2207は、このレコードが管理する仮想サーバを保持する物理的なサーバ装置を特定する情報で、この値は、後述のテーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702のカラム「コネクタ識別情報」2703の値を使用する。
【0105】
カラム「VMプロパティ情報」2208は、仮想サーバの属性値を保持するカラムで、例えば、CPU種別、メモリ容量などの値を、保持する。また、前述のように、1つのカラムに、複数の属性値を、1つの構造データとして保持する方法のほか、それぞれ別のカラムを設けても、本発明の実施には差し支えない。
【0106】
テーブル「仮想FM予約管理」1402は、前述の共通的なカラムの他、カラム「FWプロパティ情報」2216とを有する。
【0107】
カラム「仮想FM予約管理」2216は、このレコードが管理する仮想ファイヤウォールの属性値を保持するカラムで、例えば、ファイヤウォールの設定情報として、フィルタするプロトコルのリストなどの値を保持する。また、前述のように、1つのカラムに、複数の属性値を、1つの構造データとして保持する方法のほか、それぞれ別のカラムを設けても、本発明の実施には差し支えない。
【0108】
テーブル「LU予約管理」1416は、前述の共通的なカラムの他、カラム「ストレージコネクタ識別情報」2223、カラム「LUプロパティ情報」2224とを保持する。
【0109】
カラム「ストレージコネクタ識別情報」2223は、このレコード管理するLUを保持するストレージ装置を特定する識別情報で、後述のテーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702のカラム「コネクタ識別情報」2703に保持される値を使用する。
【0110】
カラム「LUプロパティ情報」2224は、このレコードが管理するLUの属性情報を保持し、例えば、記憶容量、ボリューム属性などの値が、保持される。また、前述のように、1つのカラムに、複数の属性値を、1つの構造データとして保持する方法のほか、それぞれ別のカラムを設けても、本発明の実施には差し支えない。
【0111】
図22に示すテーブル「仮想NW予約管理」1405は、前述の共通的なカラムの他、カラム「ネットワークコネクタ識別情報」2307とカラム「VLANプロパティ情報」2308とを有する。
【0112】
カラム「ネットワークコネクタ識別情報」2307は、このレコードが管理する仮想ネットワークを保持するネットワークスイッチ装置を特定する識別情報で、後述のテーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702のカラム「コネクタ識別情報」2703に保持される値を使用する。
【0113】
カラム「VLANプロパティ情報」2308は、このレコードが管理する仮想ネットワークの属性値を保持するカラムで、例えば、タグVLANのタグ番号などを保持する。また、前述のように、1つのカラムに、複数の属性値を、1つの構造データとして保持する方法のほか、それぞれ別のカラムを設けても、本発明の実施には差し支えない。
【0114】
テーブル「仮想SAN予約管理」1404は、前述の共通的なカラムの他、カラム「SANコネクタ識別情報」2315、カラム「仮想SANプロパティ情報」2316とを有する。
【0115】
カラム「SANコネクタ識別情報」2315は、このレコードで管理する仮想SANを保持するFCスイッチ装置を特定する識別情報で、後述のテーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702のカラム「コネクタ識別情報」2703が保持する値を使用する。
【0116】
カラム「仮想SANプロパティ情報」2316は、このレコードが管理する仮想SANの属性情報を保持し、例えば、VSANのデータフレームに付与するタグ番号などを保持する。また、前述のように、1つのカラムに、複数の属性値を、1つの構造データとして保持する方法のほか、それぞれ別のカラムを設けても、本発明の実施には差し支えない。以上、構成情報予約管理データベース609が保持するテーブルの構成と定義を説明した。
【0117】
以下、図23から図25を用いて、構成情報履歴管理データベース610が保持するテーブルの構成と定義を説明する。なお、これらのテーブルは、構成情報予約管理データベース609の保持するテーブルと定義が類似するもので、以降は、差異のみ説明する。
【0118】
構成情報履歴管理データベース610は、テーブル「NW論理分割履歴管理」2402、テーブル「SAN/ストレージ論理分割履歴管理」2409、テーブル「仮想NWルーティング履歴管理」2416、テーブル「仮想SANルーティング履歴管理」2424、テーブル「仮想サーバ履歴管理」2502、テーブル「仮想FW履歴管理」2509、テーブル「LU履歴管理」2515、テーブル「仮想NW履歴管理」2601、テーブル「仮想SAN履歴管理」2607とを有する。
【0119】
構成情報予約管理データベース609は、仮想リソースの予約を管理するために利用されるが、この構成情報履歴管理データベース610は、システム監視などで収集した実際の構成情報に基づき、仮想リソースの状態の履歴を記録するために使用するデータベースである。したがって、各テーブルにおいて、構成情報を保持するために使用するカラムは、同じものが利用できるので、本実施例では、説明を簡便化するため、同じ形式のテーブルを使用した例で、以降、説明する。
【0120】
この構成情報履歴管理データベース610においては、構成情報予約管理データベース609の各テーブルのカラム「開始日時」をカラム「確認日時」へ置き換え、また、カラム「終了日時」を、カラム「有効日時」へ置き換える。カラム「確認日時」は、そのレコードの構成情報をシステム監視により取得した日時を保持するカラムである。カラム「有効日時」は、次のシステム監視の巡回により、構成情報の更新が発生して、そのレコードの内容が、無効になった日時を保持するカラムである。
【0121】
テーブル「NW論理分割履歴管理」2402は、テーブル「NW論理分割予約管理」1204において、カラム「開始日時」2111とカラム「終了日時」2112を、それぞれ、カラム「確認日時」2403とカラム「有効日時」2404に置き換えた定義である。
【0122】
テーブル「SAN/ストレージ論理分割履歴管理」2409は、テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205において、カラム「開始日時」2119とカラム「終了日時」2120を、それぞれ、カラム「確認日時」2410とカラム「有効日時」2411に置き換えた定義である。
【0123】
テーブル「仮想NWルーティング履歴管理」2416は、テーブル「仮想NWルーティング予約管理」2126において、カラム「開始日時」2127とカラム「終了日時」2128を、それぞれ、カラム「確認日時」2417とカラム「有効日時」2418に置き換えた定義である。
【0124】
テーブル「仮想SANルーティング履歴管理」2424は、テーブル「仮想SANルーティング予約管理」2134において、カラム「開始日時」2135とカラム「終了日時」2136を、それぞれ、カラム「確認日時」2425とカラム「有効日時」2426に置き換えた定義である。
【0125】
テーブル「仮想サーバ履歴管理」2502は、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403において、カラム「開始日時」2202とカラム「終了日時」2203を、それぞれ、カラム「確認日時」2503とカラム「有効日時」2504に置き換えた定義である。
【0126】
テーブル「仮想FW履歴管理」2509は、テーブル「仮想FW予約管理」1402において、カラム「開始日時」2210とカラム「終了日時」2211を、それぞれ、カラム「確認日時」2510とカラム「有効日時」2511に置き換えた定義である。
【0127】
テーブル「LU履歴管理」2515は、テーブル「LU予約管理」1416において、カラム「開始日時」2218とカラム「終了日時」2219を、それぞれ、カラム「確認日時」2515とカラム「有効日時」2516に置き換えた定義である。
【0128】
テーブル「仮想NW履歴管理」2601は、テーブル「仮想NW予約管理」1405において、カラム「開始日時」2302とカラム「終了日時」2303を、それぞれ、カラム「確認日時」2602とカラム「有効日時」2603に置き換えた定義である。
【0129】
テーブル「仮想SAN履歴管理」2607、テーブル「仮想SAN予約管理」1404において、カラム「開始日時」2310とカラム「終了日時」2311を、それぞれ、カラム「確認日時」2608とカラム「有効日時」2609に置き換えた定義である。
【0130】
以上により、構成情報履歴管理データベース610が保持するテーブルの構成と定義を説明した。
【0131】
次に、図26から図28を用いて、システム運用管理エージェント管理データベース611が保持するテーブルの構成と定義を説明する。
【0132】
システム運用管理エージェント管理データベース611は、テーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702、テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706、テーブル「サーバコネクタ構成管理」2802、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910とを有する。
【0133】
システム運用管理エージェント管理データベース611は、システム運用管理サーバ装置103から、管理用ネットワーク106経由で、各物理的な装置へ操作を行う際の接続先を保持するテーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702と、各装置への操作の自動実行のスケジュール情報を保持するテーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706と、各装置へ展開する具体的な操作内容を保持するコネクタ管理テーブル群2801に属するテーブル「サーバコネクタ構成管理」2802、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910とを保持する。
【0134】
図26にて、テーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702は、カラム「コネクタ識別番号」2703、カラム「コネクタ種別」2704、カラム「エージェントリポジトリ情報」2705とを有する。
【0135】
カラム「コネクタ識別番号」2703は、このレコードを特定する識別情報で、重複の無い連番、若しくは、重複の無い文字列で良い。
【0136】
カラム「コネクタ種別」2704は、コネクタ管理テーブル群2801に含まれるどのテーブル内、どのテーブルに対応するものかを特定する番号、若しくは、テーブル名称の文字列で良い。本実施例では、例えば、この番号により、テーブル2802、2809、2902、2910の4つのテーブル内から1つを特定する連番で良い。
【0137】
カラム「エージェントリポジトリ情報」2705は、このレコードが管理する物理リソース若しくは装置を管理するシステム運用管理エージェントサーバ装置へ、システム運用管理サーバ装置103から、管理用WAN105を経由して通信するための接続先の情報を保持するカラムで、例えば、ホスト名や、IPアドレスで良い。
【0138】
テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706は、カラム「実行日時」2707、カラム「予約識別番号」2708、カラム「状態」2709、カラム「対象システム論理分割の識別情報」2710とを有する。
【0139】
カラム「実行日時」2707は、自動実行基盤プログラム604が、このレコードの内容を実行する予定日時を保持するカラムである。
【0140】
カラム「予約識別番号」2708は、このレコードが対象となる装置操作を登録した予約の識別情報を保持するカラムである。この予約の識別情報は、テーブル「予約管理」1202のカラム「識別情報」2004で保持される値を使用する。
【0141】
カラム「状態」2709は、値として、値「未承認」、値「承認済」、値「実施済」などから、1つを保持する。なお、値「未承認」は、構成情報予約管理データベース609へ予約する仮想リソースの登録が終了した状態を意味する。値「承認済」は、構成情報予約管理データベース609へ予約する仮想リソースの登録から求まる装置への操作内容が、管理者によって承認されていることを意味する。値「実施済」は、自動実行基盤プログラム604によって、このレコードに登録される操作内容が実施され終了したことを意味する。
【0142】
カラム「対象システム論理分割の識別情報」2710、このレコードで行う操作に対応するステム論理分割の識別情報を保持するカラムである。
【0143】
図27と図28によって、以下、コネクタ管理テーブル群2801の含まれるテーブルの構成と定義を説明する。これらのテーブルは、主に、システム運用管理サーバ装置からの指示(仮想システム構築、仮想システム削除など)を、個別の装置の仕様に合わせた指示へ翻訳し展開するための情報を保持する。
【0144】
テーブル「サーバコネクタ構成管理」2802は、カラム「コネクタ識別情報」2803、カラム「構築操作」2804、カラム「削除操作」2805、カラム「設定操作」2806、カラム「点検操作」2807、カラム「一覧操作」2808とを有する。
【0145】
カラム「コネクタ識別情報」2803は、このレコードを特定する識別情報で、重複の無い連番、若しくは、重複の無い文字列で良い。以降のテーブルの定義にて、「コネクタ識別情報」は、同様の定義なので、説明は、省略する。
【0146】
カラム「構築操作」2804は、このレコードが管理するサーバ装置に対して、仮想システム構築作業際に実行する操作内容を保持するカラムで、例えば、仮想サーバを作成するための操作内容を保持する。
【0147】
本実施例では、説明の簡便化のため、この操作内容を、テキスト形式のスクリプトプログラムとして、以降、説明する。さらに、この操作内容は、操作に必要なパラメータを、定数として保持するのでなく、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403のカラム「VMプロパティ情報」2208が保持する情報を、パラメータとして当てはたスクリプトプログラムを、装置対して実施することを前提にしている。この前提は、他のテーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2903でも前提とする。
【0148】
なお、操作内容が、実行可能バイナリ形式プログラムの場合、操作内容を、人が直接、読んで理解できないので、別途、その操作内容をテキスト形式に表現したデータを保持するカラムを設け、構成変更の事前チェックリストを作成する際には、このテキスト形式の操作内容を取得するようにする。以降、実行可能バイナリ形式プログラムは、同様に扱う。
【0149】
カラム「削除操作」2805は、このレコードが管理するサーバ装置に対して、仮想システム削除作業際に実行する操作内容を保持するカラムで、例えば、仮想サーバを削除するための操作内容を保持する。
【0150】
カラム「設定操作」2806、このレコードが管理するサーバ装置に対して、仮想システム設定作業際に実行する操作内容を保持するカラムで、例えば、仮想サーバを設定するための操作内容を保持する。
【0151】
カラム「点検操作」2807、このレコードが管理するサーバ装置に対して、仮想システム点検作業際に実行する操作内容を保持するカラムで、例えば、仮想サーバを点検するための操作内容を保持する。
【0152】
カラム「一覧操作」2808、このレコードが管理するサーバ装置に対して、仮想システム一覧作業の際に実行する操作内容を保持するカラムで、例えば、仮想サーバの一覧取得するための操作内容を保持する。
【0153】
以上、テーブル「サーバコネクタ管理」2802は、システム運用管理サーバ装置103で実施される作業項目と、それに伴う装置への操作内容の対応付けを行うテーブルである。なお、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910は、テーブル「サーバコネクタ構成管理」2801も同様の目的で使用される。
【0154】
テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809は、カラム「コネクタ識別情報」2810、カラム「構築操作」2811、カラム「削除操作」2812、カラム「設定操作」2813、カラム「点検操作」2814、カラム「一覧操作」2815とを有する。
【0155】
カラム「構築操作」2811は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想システム構築作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、LU作成しLUNマスキングを設定する一連の操作、若しくは、LUNの対して動的割り当てボリュームを利用可能にしLUNマスキング設定する一連の操作になる。このような操作は、それそれストレージ装置の仕様の合わせたコマンドで表現されるたスクリプトプログラムとして保持する。
【0156】
カラム「削除操作」2812は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想システム削除作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。
この操作内容は、例えば、LU削除、若しくは、LUNマスキングによる不可視化の設定などの操作になる。
【0157】
カラム「設定操作」2813は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想システム設定作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。
この操作内容は、例えば、LUの構成設定の操作になる。例えば、ボリュームの多重化の設定操作などである。
【0158】
カラム「点検操作」2814は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想システム点検作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。
【0159】
カラム「一覧操作」2815は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想システム一覧作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。
【0160】
テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902は、カラム「コネクタ識別情報」2903、カラム「構築操作」2904、カラム「削除操作」2905、カラム「設定操作」2919、カラム「点検操作」2908、カラム「一覧操作」2909、カラム「メンバ追加操作」2906、カラム「メンバ削除操作」2907とを有する。
【0161】
カラム「構築操作」2904は、このレコードが管理するネットワークスイッチージ装置に対して、仮想システム構築作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VLAN作成する操作、もしくは、VLANを利用可能にする操作などである。
【0162】
カラム「削除操作」2905は、このレコードが管理するネットワークスイッチージ装置に対して、仮想システム削除作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VLAN削除する操作、もしくは、VLANを無効にする操作などである。
【0163】
カラム「設定操作」2919は、このレコードが管理するネットワークスイッチ装置に対して、仮想システム設定作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VLANの設定操作などである。
【0164】
カラム「点検操作」2908は、このレコードが管理するネットワークスイッチ装置に対して、仮想システム点検作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、設定情報の取得操作などである。
【0165】
カラム「一覧操作」2909は、このレコードが管理するネットワークスイッチ装置に対して、仮想システム一覧作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、VLANの一覧を取得する操作などである。
【0166】
カラム「メンバ追加操作」2906は、このレコードが管理するネットワークスイッチ装置に対して、仮想ネットワークへのメンバ追加作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VLANへメンバを追加する操作である。
【0167】
カラム「メンバ削除操作」2907は、このレコードが管理するストレージ装置に対して、仮想ネットワークへのメンバ追加作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VLANから、メンバを削除する操作である。
【0168】
テーブル「SANコネクタ構成管理」2910は、カラム「コネクタ識別情報」2911、カラム「構築操作」2912、カラム「削除操作」2913、カラム「設定操作」2914、カラム「点検操作」2915、カラム「一覧操作」2916、カラム「メンバ追加操作」2917、カラム「メンバ削除操作」2918とを有する。
【0169】
カラム「構築操作」2912は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム構築作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANを作成する操作、若しくは、利用可可能にする操作などである。
【0170】
カラム「削除操作」2913は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム削除作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANを削除する操作、若しくは、無効にする操作などである。
【0171】
カラム「設定操作」2914は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム設定作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANの設定操作などである。
【0172】
カラム「点検操作」2915は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム点検作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANの構成情報を取得する操作などである。
【0173】
カラム「一覧操作」2916は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム一覧作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANの一覧を取得する操作などである。
【0174】
カラム「メンバ追加操作」2917は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム構築作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLASNへメンバを追加する操作などである。
【0175】
カラム「メンバ削除操作」2918は、このレコードが管理するFCスイッチ装置に対して、仮想システム構築作業の際に実行する操作内容を保持するカラムである。この操作内容は、例えば、VSANやLSANから、メンバを削除する操作などである。
【0176】
以上、本実施例の構成情報予約管理データベース609、構成情報履歴管理データベース610、システム運用管理エージェント管理データベース661が保持する各種テーブルの構成と定義を説明した。
【0177】
以下、図6に示すように、システム運用管理サーバ装置の103のメモリ502が保持する仮想システム構築プログラム601、構成情報予約管理データベース操作プログラム602、事前チェックリスト作成プログラム603、自動実行基盤プログラム604、システム監視プログラム605、システム点検プログラム606、1つ以上の仮想システム構築テンプレート607、DBMSプログラム608の動作を、図29から図35を用いて説明する。
【0178】
また、図36にて、システム運用管理エージェントサーバ装置104のメモリ702が保持するシステム運用管理エージェントプトグラム801、サーバコネクタプログラム802、ストレージコネクタ803、ネットワークコネクタプログラム804、SANコネクタプログラム805を、説明する。
【0179】
図29にて、仮想システム構築プログラム601と、それに連携して動作する仮想システム構築テンプレート607の動作を説明する。まず、動作ブロック3001にて、テーブル「予約管理」に、新規の予約レコードを作成する。この際、カラム「開始日時」2002、カラム「終了日時」2003、カラム「識別情報」2004、カラム「顧客の識別情報」2005に値を入力する。カラム「予約対象のグループ識別情報」2006は、この時点で、まだ、作成されていないので、未確定に相当する既定値(例えば、−1)を、入力する。なお、以降、値が定まっていないカラムには、同様に既定値を入力することを前提に説明する。次に、動作ブロック3002の動作を行う。
【0180】
動作ブロック3002にて、1つ以上ある仮想システム構築テンプレート607から、操作者が選択した仮想システム構築テンプレートを呼び出す。本実施例では、仮想システム構築テンプレートを、システム構成を表現する構造データとせず、構成情報予約管理データベース609へ、構成情報を登録す手順をすうリプトプログラムとして保持する方法を前提に説明する。なお、本発明の実施には、仮想システム構築テンプレートを、システム構成を表現する構造データとして保持し、その構造データに基づき、その構成情報を、構成情報予約管理データベース609へ登録する手順であっても、差し支えない。次に、選択された仮想システム構築テンプレート607の動作ブロック3003の動作を行う。
【0181】
仮想システム構築テンプレート607の動作により、まず、仮想リソースの予約を行った後、予約された仮想リソースに基づきそれらの接続関係の登録を行う2段階の動作を踏んで、仮想システムの構成情報を、構成情報予約管理データベース609へ登録する。また、以降の説明は、図12から図15にて説明した各レコードを登録する動作を例にする。
【0182】
さて、動作ブロック3003にて、前述の予約レコードに入力した開始日時と終了日時の期間中で、カラム「予約識別情報」2204の値が未予約であるという条件で、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403を検索し、未予約の仮想サーバの検索を行う。なお、この検索は、DBMSプログラム608を介して行う。次に、動作ブロック3004の動作を行う。
【0183】
動作ブロック3004にて、操作者指定する台数の仮想サーバを、前記動作ブロックにて求まった未予約の仮想サーバから選択する。この選択は、検索結果の順序に基づき無人で、指定された台数分を選択する方法でも、操作者へ未予約の仮想サーバの一覧を表示し、選択させる方法でも良い。選択された1台以上の仮想サーバの予約を、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403に登録する。この予約された仮想サーバが、仮想サーバ904、仮想サーバ905に相当する。
【0184】
本実施例では、この予約は、図17に示すように、単に、予約期間分のレコードを1つ追加するのでなく、検索された未予約を示すレコードを、その予約期間の前後の2つに分割して、予約期間のレコード追加する手順が基本となる。以降、構成情報予約管理データベース609での予約の手順は同様として、説明を省略する。次に、動作ブロック3005の動作を行う。
【0185】
動作ブロック3005にて、テーブル「仮想FW予約管理」1402の前述の予約レコードに入力した開始日時と終了日時の期間中で、カラム「予約識別情報」2212の値が未予約であるという条件で、テーブル「仮想FW予約管理」1402を検索し、未予約の仮想ファイヤウォール(仮想FW)の検索を行う。なお、この検索は、DBMSプログラム608を介して行う。次に、動作ブロック3006の動作を行う。
【0186】
動作ブロック3006にて、前記動作ブロックにて求まった未予約の仮想FWから1台を選択する。この選択は、検索結果の順序に基づき無人で、1台を選択する方法でも、操作者へ未予約の仮想サーバの一覧を表示し、選択させる方法でも良い。選択された仮想FWの予約を、テーブル「仮想FW予約管理」1402に登録する。次に、動作ブロック3007の動作を行う。
【0187】
動作ブロック3007にて、テーブル「仮想NW予約管理」1405の前述の予約レコードに入力した開始日時と終了日時の期間中で、カラム「予約識別情報」2304の値が未予約であるという条件で、テーブル「仮想NW予約管理」1405を検索し、未予約の仮想ネットワークの検索を行う。次に、動作ブロック3008の動作を行う。
【0188】
動作ブロック3008にて、前記動作ブロックにて求まった未予約の仮想ネットワークから2つを選択する。この選択は、検索結果の順序に基づき無人で、2つを選択する方法でも、操作者へ未予約の仮想サーバの一覧を表示し、選択させる方法でも良い。選択された仮想ネットワークの予約を、テーブル「仮想NW予約管理」1405に登録する。なお、この2つの仮想ネットワークが、仮想ネットワークA901と仮想ネットワークB903に対応する。次に、動作ブロック3009の動作を行う。
【0189】
動作ブロック3009にて、テーブル「仮想SAN予約管理」1404の前述の予約レコードに入力した開始日時と終了日時の期間中で、カラム「予約識別情報」2312の値が未予約であるという条件で、テーブル「仮想SAN予約管理」1404を検索し、未予約の仮想SANの検索を行う。次に、動作ブロック3010の動作を行う。
【0190】
動作ブロック3010にて、前記動作ブロックにて求まった未予約の仮想SANから1つを選択する。この選択は、検索結果の順序に基づき無人で、1つを選択する方法でも、操作者へ未予約の仮想サーバの一覧を表示し、1つを選択させる方法でも良い。選択された仮想SANの予約を、テーブル「仮想SAN予約管理」1404に登録する。次に、動作ブロック3011の動作を行う。
【0191】
動作ブロック3011にて、テーブル「LU予約管理」1416の前述の予約レコードに入力した開始日時と終了日時の期間中で、カラム「予約識別情報」2220の値が未予約であるという条件で、テーブル「LU予約管理」1416を検索し、未予約のLUの検索を行う。次に、動作ブロック3012の動作を行う。
【0192】
動作ブロック3012にて、前記動作ブロックにて求まった未予約のLUから必要台数を選択する。この選択は、操作者から必要台数を取得し、検索結果の順序に基づき無人で選択する方法でも、操作者へ未予約の仮想サーバの一覧を表示し、必要台数を選択させる方法でも良い。選択されたLUの予約を、テーブル「LU予約管理」1416に登録する。この予約されたLUが、LU907、LU908に相当する。次に、動作ブロック3013の動作を行う。次に、動作ブロック3013の動作を行う。
【0193】
なお、以上で、仮想リソースの予約が完了し、以降の動作ブロック3013、3014、3015にて、それらの接続関係を登録する。
【0194】
動作ブロック3013にて、NW論理分割の登録を行う。このテンプレートでは、仮想ネットワークA901と仮想ネットワークB903の2つのを有するので、テーブル「NW論理分割予約管理」1204へ、それぞれに対応するNW論理分割A909とNW論理分割B910のレコードを、メンバ毎に登録する。なお、NW論理分割A909のメンバは、仮想ネットワークA901と、仮想FWの2つになる。あた、NW論理分割B910のメンバは、仮想ネットワークB903と、仮想サーバ904、仮想サーバ905などである。次に、動作ブロック3014の動作を行う。
【0195】
動作ブロック3014にて、1つのSAN/ストレージ論理分割911の登録を行う。テーブル「SAN/ストレージ論理分割予約管理」1205に、メンバ毎にレコードを登録する。このSAN/ストレージ論理分割911のメンバは、仮想サーバ904、905などと、LU907、908などである。次に、動作ブロック3015の動作を行う。
【0196】
動作ブロック3015にて、システムレベル論理分割912の登録を、テーブル「システムレベル論理分割予約管理」1203へ登録する。このシステムレベル論理分割912のメンバは、前述のNW論理分割A909、NW論理分割B910、SAN/ストレージ論理分割911、仮想FW902、並びに、仮想サーバ904、905である。次に、テンプレートの動作から復帰し、動作ブロック3016に動作を行う。
【0197】
動作ブロック3016にて、動作ブロック3001では、未確定であったカラム「予約対象のグループ識別情報」の値を、前述で登録したシステムレベル論理分割912の識別情報に更新する。次に動作ブロック3017の動作を実行する。なお、以上で、図9に示す仮想システムの構成情報を、構成情報予約管理データベース609へ登録が完了した。
【0198】
動作ブロック3016にて、テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706に、カラム「状態」2709を「未承認」した、この予約のレコードを登録し、仮想システム構築プログラム601の動作から復帰する。以上、仮想システム構築プログラム601の動作を、説明した。
【0199】
図30にて、構成情報予約管理データベース操作プログラム602の動作を説明する。
まず、動作ブロック3101にて、操作者から、更新対象を選択する検索条件を受領する。
【0200】
次に、動作ブロック3102の動作を実行する。作ブロック3102にて、DBMSプログラム608を用いて、受領した条件式で検索し、検索結果を表示する。次に、動作ブロック3103を実行する。
【0201】
動作ブロック3103にて、操作者から、更新内容を受領し、DBMSプログラム608を用いて、対象レコードに反映する。なお、更新せず、検索結果の閲覧のみする場合は、対象レコードへの反映を行わず終了する。
【0202】
本実施例では、この構成情報予約管理データベース操作プログラム602により、装置の導入や増設に伴う新たな仮想リソースの登録を行い、図16にて説明した仮想リソースと物理リソース間の接続関係を登録することを前提に説明する。この登録方法は、人手による登録の他、ツールプログラムなどで自動的に登録する仕組みを設けて利用しても良く、本発明の実施には、差し支えない。
【0203】
図31にて、事前チェックリスト作成プログラム603の動作を説明する。事前チェックリスト作成プログラム603は、構成情報予約管理データベース609に予約されている構成情報に基づき、指定した日付に予定されている装置への操作内容を収集し、分類/ソートした結果を、操作者へ出力するためのプログラムである。
【0204】
まず、動作ブロック3201にて、操作者から、事前チェックする指定日を受領する。
【0205】
次に、動作ブロック3202の動作を行う。動作ブロック3202にて、DBMSプログラム608を用いて、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403のカラム「開始日時」2202若しくは、カラム「終了日時」2203のどちらかの値が、指定日になるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。更に、テーブル「仮想サーバ予約管理」1403のカラム「開始日時」2202からカラム「終了日時」2203の値で示される期間(但し、開始日時は含まない)に、指定日が含まれるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。
【0206】
次に、動作ブロック3203の動作を行う。動作ブロック3203にて、DBMSプログラム608を用いて、テーブル「仮想FW予約管理」1402のカラム「開始日時」2210若しくは、カラム「終了日時」2211のどちらかの値が、指定日になるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。更に、テーブル「仮想FW予約管理」1402のカラム「開始日時」2210からカラム「終了日時」2211の値で示される期間(但し、開始日時は含まない)に、指定日が含まれるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。
【0207】
次に、動作ブロック3204の動作を行う。動作ブロック3204にて、DBMSプログラム608を用いて、テーブル「仮想NW予約管理」1405のカラム「開始日時」2302若しくは、カラム「終了日時」2303のどちらかの値が、指定日になるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。更に、テーブル「仮想NW予約管理」1405のカラム「開始日時」2302からカラム「終了日時」2303の値で示される期間(但し、開始日時は含まない)に、指定日が含まれるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。
【0208】
次に、動作ブロック3205の動作を行う。動作ブロック3205にて、DBMSプログラム608を用いて、テーブル「仮想SAN予約管理」1404のカラム「開始日時」2310若しくは、カラム「終了日時」2311のどちらかの値が、指定日になるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。更に、テーブル「仮想SAN予約管理」1404のカラム「開始日時」2310からカラム「終了日時」2311の値で示される期間(但し、開始日時は含まない)に、指定日が含まれるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。
【0209】
次に、動作ブロック3206の動作を行う。動作ブロック3206にて、DBMSプログラム608を用いて、テーブル「LU予約管理」1416のカラム「開始日時」2218若しくは、カラム「終了日時」2219のどちらかの値が、指定日になるレコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。更に、テーブル「LU予約管理」1416のカラム「開始日時」2218からカラム「終了日時」2219の値で示される期間(但し、開始日時は含まない)に、指定日が含まれるコードを検索し、検索結果を、メモリ502の作業用領域612へ保持する。
【0210】
次に、動作ブロック3207の動作を行う。動作ブロック3207にて、メモリ502の作業領域612に保持した検索結果のレコードの内、開始日時が、指定日と同じになるレコードに対して、それぞれに対し、それが保持する各コネクタ識別情報から、テーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702とを検索し、対応するコネクタ管理テーブルを特定する。ここで、コネクタ管理テーブルの特定とは、前述のテーブル「サーバコネクタ構成管理」2802、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910などの内の1つ特定することを意味する。
【0211】
特定したコネクタ構成管理テーブルにおいて、同じコネクタ識別情報を保持するレコードを検索し、その検索結果のレコードのカラム「構築操作」の値である操作内容を取得し、作業用領域612へ保持する。
【0212】
次に動作ブロック3208の動作を行う。動作ブロック3208にて、メモリ502の作業領域612に保持した検索結果のレコードの内、終了日時が、指定日と同じになるレコードに対して、それぞれに対し、それが保持する各コネクタ識別情報から、テーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702とを検索し、対応するコネクタ管理テーブルを特定する。
【0213】
ここで、コネクタ管理テーブルの特定とは、前述のテーブル「サーバコネクタ構成管理」2802、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910などの内の1つ特定することを意味する。特定したコネクタ構成管理テーブルにおいて、同じコネクタ識別情報を保持するレコードを検索し、その検索結果のレコードのカラム「削除操作」の値である操作内容を取得し、前記操作ステップ3207で保持した操作内容と共に、作業用領域612へ保持する。
【0214】
次に動作ブロック3209の動作を行う。動作ブロック3209にて、前記動作ブロック3207、3208で、作業領域612へ保持した作業内容を、分類、ソート、集計した結果を、事前チェックリストとして、操作者へ表示、若しくは出力する。
【0215】
この事前チェックリストの表示例を、後述の図37に示す。なお、時間的に、動作ブロック3207で求めた操作内容が、動作ブロック3208で求めた操作内容の後に実行される操作なので、その指定日の構成変更の前の状態は、動作ブロック3208で求めた操作内容を分類、ソート、集計することで求め、構成変更後の状態は、動作ブロック3207で求めた操作内容を分類、ソート、集計することで求める。
【0216】
次に、動作ブロック3210の動作を行う。動作ブロック3210にて、操作者から、動作ブロック3209で表示された事前チェックリストに関しての確認を受領し、テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706の該当する予約のレコードのカラム「状態」2709の値を、値「承認済」へ更新し、事前チェックリスト作成プログラム603から、復帰する。以上で、事前チェックリスト作成プログラム603を、説明した。
【0217】
次に、図32にて、システム点検プログラム606の動作を説明する。
【0218】
まず、動作ブロック3301にて、操作者からシステム点検する日時を受領する。次に、動作ブロック3302の動作を行う。
【0219】
動作ブロック3302にて、構成情報予約管理データベース609の各種テーブルのそれぞれへ、カラム「開始日時」からカラム「終了日時」の間に、指定日時を含むレコードを検索する。次の動作ブロック3303の動作を行う。
【0220】
動作ブロック3303にて、構成情報履歴管理データベース610の各種テーブルのそれぞれへ、カラム「開始日時」からカラム「終了日時」の間に、指定日時を含むレコードを検索する。次の動作ブロック3304の動作を行う。
【0221】
動作ブロック3304にて、動作ブロック3302と動作ブロック3303の検索結果をつき合わせて、差異を検出し、操作者へ表示、若しくは、出力し、システム点検プログラム606から復帰する。以上で、システム点検プログラム606を説明した。
【0222】
図33にて、システム監視プログラム605の動作を説明する。このシステム監視プログラム605は、操作者が、任意に実行する他に、定期的に自動的に、実行するようにしても良い。まず、動作ブロック3401の動作を行う。
【0223】
動作ブロック3401にて、時計から現時点の日時を取得する。次に、動作ブロック3402の動作を行う。なお、ここで言う時計は、一般的な計算機が搭載する時計機能の他、OSなどの基本ソフトウェアが提供する時計機能でも良い。
【0224】
動作ブロック3402にて、SNMPトラップのキャプチャ結果や、コネクタ構成管理テーブルのカラム「点検操作」の操作内容の実施などで、その時点のリソースの状態や構成情報を収集する。次に、動作ブロック3403の動作を行う。
【0225】
動作ブロック3403にて、動作ブロック3402で収集した状態情報並びに構成情報を、構成情報履歴管理データベース610へ反映し、システム監視プログラム605から復帰する。なお、この構成情報履歴管理データベース610へ反映に関し、既存の構成情報の内容を上書きするのでなく、既存のレコードは、そのカラム「有効日時」の値を、動作ブロック3401で得た点検日時へ更新し、前動作ブロック3402で得た構成情報は、カラム「確認日時」を、この点検日時とし、カラム「有効日時」を、終日の既定値(例、最大値)として登録する。以上で、システム監視プログラム605を説明した。
【0226】
図34にて、自動実行基盤プログラム604の動作を説明する。自動実行基盤プログラム604は、定期的に実行される他、操作者が任意に実行しても良い。まず、動作ブロック3501の動作を行う。
【0227】
動作ブロック3501にて、時計から現時点の日時を取得する。次に、動作ブロック3502の動作を行う。
【0228】
動作ブロック3502にて、テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706のレコードの内、カラム「実行日時」2707の値が、前ステップで取得した日時より過去のもので、かつ、カラム「状態」2709の値が、承認済みであるものを検索する。次に、動作ブロック3503の動作を行う。
【0229】
動作ブロック3503にて、動作ブロック3502の検索結果のそれぞれのレコードの内容から、システム運用管理エージェントサーバを介して、各装置の操作を実行する。具体的には、検索されたレコードのカラム「対象システム論理分割の識別情報」2710の値と、更に、カラム「実行日時」2707の値に基づき、対象のシステムレベル論理分割の構成メンバ(例えば、仮想サーバ、仮想FW、LU、仮想ネットワーク、仮想SAN、NW論理分割、SAN/ストレージ論理分割)のレコードの開始日時もしくは終了日時が、その実行日に含まれるものを求める。この結果、求まったレコードに対して、コネクタ管理テーブルを特定して、それぞれの操作内容を取得し、テーブル「システム運用管理エージェント構成管理」2702を用いて、システム運用管理エージェントサーバ装置を特定し、装置の操作を行う。次に、動作ブロック3504の動作を行う。
【0230】
動作ブロック3504にて、テーブル「装置操作自動実行のスケジュール管理」2706のレコードのうち、装置操作が終了したものは、カラム「状態」の値を「承認済」から「実施済」へ更新し、自動実行基盤プログラム604から復帰する。以上で、自動実行基盤プログラム604を説明した。
【0231】
図35にて、DBMSプログラム608の動作を説明する。本実施例では、一般的なリレーショナル・データベース・システム・ソフトウェアを前提にしている。まず、動作ブロック3701の動作を行う。
【0232】
動作ブロック3701にて、検索要求を受領する。なお、この受領は、操作者からの入力の他、他のプログラムからの入力で良い。次に、動作ブロック3702の動作を行う。
【0233】
動作ブロック3702にて、前記の検索要求で、指定されたテーブルへ、指定された検索条件の検索を実行する。次に、動作ブロック3703の動作を行う。
動作ブロック3703にて、要求元に、検索結果を返し、DBMSプログラム608から復帰する。
【0234】
また、DBMSプログラムとして、リレーショナル・データベース・システム・ソフトウェア以外にも、オブジェクト指向データベースシステムソフトウェアを使用しても、本発明の実施には、差し支えない。以上、DBMSプログラム608を説明した。
【0235】
次に、図36にて、システム運用管理エージェントサーバ装置104のメモリ702が保持するシステム運用管理エージェントプログラム801と、それに連携して動作するサーバコネクタプログラム802、ストレージコネクタ803、ネットワークコネクタプログラム804、SANコネクタプログラム805の動作を説明する。
【0236】
まず、システム運用管理エージェントサーバ装置104は、システム運用管理サーバ装置から、操作要求を受けると、このシステム運用管理エージェントプトグラム801を実行する。システム運用管理エージェントプトグラム801は、まず、動作ブロック3601の動作を行う。
【0237】
動作ブロック3601にて、システム運用管理サーバ装置103から、操作対象と操作要求を受領する。
【0238】
動作ブロック3602にて、操作対象のコネクタプログラム802などを呼出す。ここでは、サーバコネクタプログラム802が呼び出される場合を例に説明する。
【0239】
動作ブロック3603にて、コネクタプログラム802などからの復帰を待つ。
【0240】
動作ブロック3604にて、システム運用管理サーバ装置103(要求元)に、操作要求の実行結果を通知し、システム運用管理エージェントプログラム801を復帰する。
【0241】
サーバコネクタプログラム802は、管理用ネットワーク106を介して、サーバ装置へ操作指示を出し、操作結果を取得し、復帰する。他のストレージコネクタプログラム803、ネットワークコネクタプログラム804、SANコネクタプログラム805を呼び出される場合、対象の装置が異なるのみで、サーバコネクタプログラム802と同様の動作でよく、個別の説明を省略する。
【0242】
以上、システム運用管理サーバ装置103と、システム運用管理エージェントサーバ装置104の動作を説明した。なお、テーブル「システム運用管理エージェント管理データベース」611が保持するテーブルの内、コネクタ管理テーブル群2801、例えば、テーブル「サーバコネクタ構成管理」2802、テーブル「ストレージコネクタ構成管理」2809、テーブル「ネットワークコネクタ構成管理」2902、テーブル「SANコネクタ構成管理」2910は、システム運用管理エージェントサーバ装置104のメモリ702で保持していても良い。この場合、システム運用管理サーバ装置が、装置の操作内容を取得する動作を、管理用WAN105を経由して行われるようにすれば良く、本発明の実施には、差し支えない。
【0243】
図37に、構成変更の事前チェックリストの出力例を示す。
これは、事前チェックリスト作成プログラム603が、生成する事前チェックリストの出力例である。事前チェックリストの表示3801は、欄「作成日」3802、欄「実施予定日」3803、欄「物理サーバ」3804、欄「ストレージ装置」3805、欄「ネットワークスチッチ装置」3806、欄「FCスイッチ装置」3807とを有する。
【0244】
欄「作成日」3802は、この事前チェックリストを作成した日付を表示する欄である。欄「実施予定日」3803は、構成変更が行われる予定の日付を表示する欄である。欄「物理サーバ」3804は、装置への操作内容の内、サーバ装置に関するものを表示する欄である。この欄の中で、更に、個々のサーバ装置毎の操作内容に分類して表示しても良い。欄「ストレージ装置」3805は、装置への操作内容の内、ストレージ装置に関するものを表示する欄である。この欄の中で、更に、個々のストレージ装置毎の操作内容に分類して表示しても良い。欄「ネットワークスチッチ装置」3806は、装置への操作内容の内、ネットワークスイッチ装置に関するものを表示する欄である。この欄の中で、更に、個々のネットワークスイッチ装置毎の操作内容に分類して表示しても良い。欄「FCスイッチ装置」3807は、装置への操作内容の内、FCスイッチ装置に関するものを表示する欄である。この欄の中で、更に、個々のFCスイッチ装置毎の操作内容に分類して表示しても良い。
次に、事前チェックリストの表示3801が有する各欄の表示内容に作成に関して、図31に示す事前チェックリスト作成プログラム603の動作ブロック3209にで行われる動作を以下、説明する。
【0245】
欄「作成日」3802は、この事前チェックリストを作成した日付を表示する欄である。この日付は、事前チェックリスト作成プログラム603を実行した日付でよく、このプログラムが動作するシステム運用管理サーバ装置103が有する一般的な時計機能から日時を取得したもので良い。また、操作者が入力したもので、差し支えない。
欄「実施予定日」3803は、構成変更が行われる予定の日付を表示する欄である。この日付は、動作ブロック3201にて、操作者から取得した日付でよい。
欄「物理サーバ」3804は、装置への操作内容の内、サーバ装置に関するものを表示する欄である。この欄の中で、更に、個々のサーバ装置毎の操作内容に分類して表示しても良い。
【0246】
まず、動作ブロック3202での検索結果のうち、指定日時を期間に含むレーコードの数が、図37の欄「物理サーバ」に記載の「予約済みのVM数」の元の台数(例えば、図中では180台)とする。
【0247】
動作ブロック3202での検索結果のうち、開始日時若しくは終了日時が指定日時と同じレコードから、動作ブロック3208で絞り込まれたレコードの数が、削除される仮想サーバの台数となり、動作ブロック3207で絞り込まれたレコードの数が、増加する仮想サーバの台数になる。したがって、例えば、図37の欄「物理サーバ」に記載の「予約済みのVM数」の変化後の台数は、元の数に、減少するサーバ台数を減算して、増加するサーバ台数のを加算したもの(例えば、図中では、200台)を表示する。その他の表示内容も、検索結果のレコードの内容の引用、若しくは、加工することで、同様に出力することができる。
【0248】
以下、欄「ストレージ装置」3805、欄「ネットワークスチッチ装置」3806、欄「FCスイッチ装置」3807に関しても、同様の方法で、表示内容を作成が出来るので個別の説明は、省略する。
【0249】
以上の事前チェックリスト3801を、作成することにより、サーバ装置、ストレージ装置、ネットワーク装置、FCスイッチ装置などの装置管理者毎に、個別に、事前のチェックを行うことができるようになる。更に、個々のサーバ装置上の仮想サーバ台数、ストレージ装置内の予約済みLU台数なども、合わせて表示することにより、仮想リソースの配置の偏りを事前に確認できる。例えば、図1に示す、本システムにおいて、省電力を図る場合、1台以上あるサーバ装置上の仮想サーバ台数を、それぞれ均一にせず、片寄せさせるような事前の確認も可能になる。
【符号の説明】
【0250】
101:集中運用管理サイト、102:データセンタサイト、103:システム運用管理サーバ装置、104:システム運用管理エージェントサーバ装置、105:管理用WAN、106:管理用ネットワーク、107:ネットワークスイッチ装置、108:サーバ装置、109:FCスイッチ装置、110:ストレージ装置、111:インエターネット/WAN、112:基幹ネットワーク、113〜124:データパス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想計算機を設定可能な1つ以上の計算機と、
仮想ストレージを設定可能な1つ以上のストレージ装置と、
前記計算機と前記ストレージとを接続して仮想SANを設定可能なファイバチャネルスイッチ装置と、
仮想ネットワークを設定可能なネットワークを介して、前記計算機、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチと接続される管理計算機とを備え、
前記管理計算機は、
少なくとも1つ以上の演算装置と、記憶部とを有し、
前記仮想計算機、前記仮想ネットワーク、前記ストレージ及び前記仮想SANを仮想リソースとして管理し、
前記計算機、前記ネットワーク、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチ装置を物理リソースとして管理し、
前記管理計算機の記憶部は、
前記仮想リソースの属性情報と、前記仮想リソースと前記物理リソースとの対応関係を保持する構成情報と、前記仮想リソースの予約時間の管理情報とを有する第1の構成管理情報と、
前記物理的リソースの属性情報、前記物理リソースに展開する操作内容及びそのスケジュールを保持する第2の構成管理情報とを保持し
前記管理計算機は、
前記第1の構成管理情報を検索し、指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間の有無を判定し、
指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間が有る場合、前記仮想リソースに対応する物理リソースを特定し、
前記第2の構成管理情報を検索し、前記特定された物理リソースの前記指定された時間における操作内容を取得し、
前記取得した操作内容を出力すること
を特徴とするシステム。
【請求項2】
前記管理計算機は、
前記取得した操作内容を、前記サーバ装置、前記ネットワーク、前記ストレージ装置、及び前記ファイバチャネルスイッチ装置毎に分類して出力することを特徴とす請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記管理計算機は、
前記取得した操作内容を、チェックリストとして出力し、
前記指定された時間に達したとき、前記出力されたチェックリストに従った操作を、前記サーバ装置、前記ネットワーク、前記ストレージ装置、及び前記ファイバチャネルスイッチ装置に実行させることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記物理リソースの状態と構成並びに、物理リソースに配置される仮想リソースの状態と構成を監視し、得られた構成情報を時系列に保持する第3の構成管理情報を有し、
前記管理計算機は、
指定された過去の日時を検索条件に含め、前記第1の構成管理情報と第3の構成管理情報が保持するでのそれぞれの構成情報を比較し、差異を判定した仮想リソース並びに物理リソースの一覧を出力することを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項5】
仮想計算機を設定可能な1つ以上の計算機と、仮想ストレージを設定可能な1つ以上のストレージ装置と、前記計算機と前記ストレージとを接続して仮想SANを設定可能なファイバチャネルスイッチ装置と、仮想ネットワークを設定可能なネットワークを介して、前記計算機、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチと接続される管理計算機とを備えるシステムにおけるシステム運用管理方法であって、
前記管理計算機は、
少なくとも1つ以上の演算装置と、
前記仮想リソースの属性情報と、前記仮想リソースと前記物理リソースとの対応関係を保持する構成情報と、前記仮想リソースの予約時間の管理情報とを有する第1の構成管理情報と、前記物理的リソースの属性情報、前記物理リソースに展開する操作内容及びそのスケジュールを保持する第2の構成管理情報とを保持する記憶部とを有し、
前記仮想計算機、前記仮想ネットワーク、前記ストレージ及び前記仮想SANを仮想リソースとして管理し、
前記計算機、前記ネットワーク、前記ストレージ装置及び前記ファイバチャネルスイッチ装置を物理リソースとして管理し、
前記第1の構成管理情報を検索し、指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間の有無を判定し、
指定された時間に含まれる仮想リソースの予約時間が有る場合、前記仮想リソースに対応する物理リソースを特定し、
前記第2の構成管理情報を検索し、前記特定された物理リソースの前記指定された時間における操作内容を取得し、
前記取得した操作内容を出力すること
を特徴とするシステム運用管理方法。
【請求項6】
前記管理計算機は、
前記取得した操作内容を、前記サーバ装置、前記ネットワーク、前記ストレージ装置、及び前記ファイバチャネルスイッチ装置毎に分類して出力することを特徴とす請求項5記載のシステム運用管理方法。
【請求項7】
前記管理計算機は、
前記取得した操作内容を、チェックリストとして出力し、
前記指定された時間に達したとき、前記出力されたチェックリストに従った操作を、前記サーバ装置、前記ネットワーク、前記ストレージ装置、及び前記ファイバチャネルスイッチ装置に実行させることを特徴とする請求項5記載のシステム運用管理方法。
【請求項8】
前記物理リソースの状態と構成並びに、物理リソースに配置される仮想リソースの状態と構成を監視し、得られた構成情報を時系列に保持する第3の構成管理情報を有し、
前記管理計算機は、
指定された過去の日時を検索条件に含め、前記第1の構成管理情報と第3の構成管理情報が保持するでのそれぞれの構成情報を比較し、差異を判定した仮想リソース並びに物理リソースの一覧を出力することを特徴とする請求項5記載のシステム運用管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公開番号】特開2011−81579(P2011−81579A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−232957(P2009−232957)
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】