説明

L−リシン生産能の向上したコリネバクテリウム属微生物及びそれを利用したL−リシンの生産方法

【課題】L−リシン生産能の向上したコリネバクテリウム属微生物及びそれを利用してL−リシンを生産する方法の提供。
【解決手段】特定の塩基配列を有する内在的NCgl1835遺伝子内の突然変異によって不活性化されたことを特徴とするコリネバクテリウム属の微生物。該突然変異は一つ以上の塩基対の挿入、一つ以上の塩基対の結実を有する結実突然変異、及び前記遺伝子内にナンセンスコドンを導入させる塩基対の遷移または切り換え突然変異からなる群から選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、L−リシン生産能の向上したコリネバクテリウム属微生物及びそれを利用したL−リシンの生産方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コリネバクテリウム属菌株、特に、コリネバクテリウム・グルタミカムは、L−アミノ酸の生産に多く利用されているグラム陽性の微生物である。L−アミノ酸、特に、L−リシンは、動物飼料、人間の医薬品及び薬剤産業に使用されており、コリネバクテリウム菌株の発酵により生成される。このように、コリネバクテリウム菌株を利用したL−アミノ酸の製造は重要であるため、その製造方法を改善するために多様な試みが行われている。
【0003】
このような試みの中で、組み換えDNA技術を利用して特定の遺伝子を破壊または減衰発現させることによって、L−アミノ酸の生産コリネバクテリウム菌株を改良しようとする研究があった。例えば、特許文献1には、a)ホスホエノールピルビン酸 (phosphoenol pyruvate: PEP)カルボキシキナーゼ(pck)をコードするDNAにおいて、一つ以上の塩基対の挿入による挿入突然変異、一つ以上の塩基対の欠失を有する欠失突然変異、及びナンセンス突然変異の挿入を有する遷移または切り換え突然変異からなる群より選択される突然変異方法の何れか一つの方法によって、減衰されているか、減衰されていないコリネバクテリウムに比べて前記酵素の活性の低下したコリネバクテリウムを成長させる工程と、b)培地または前記バクテリアの細胞中に所望のL−アミノ酸産物を濃縮する工程と、c)前記L−アミノ酸を分離する工程とを含む、コリネバクテリウムのL−リシンを発酵によって製造する方法が開示されている。
【0004】
また、それぞれのL−アミノ酸の生合成に関連した遺伝子を増幅させて、L−アミノ酸の生成に及ぼす効果を研究し、L−アミノ酸の生産コリネバクテリウム菌株を改良しようとする多様な研究が行われてきた(非特許文献1)。また、他のバクテリア由来の外来遺伝子を導入する場合もある。例えば、特許文献2には、微生物のクエン酸シンターゼの合成に関与する遺伝情報を有するDNA断片とベクターDNAとの組み換え体DNAを保有するコリネバクテリウム属またはブレビバクテリウム属に属する微生物を培養し、培養物中にL−グルタミン酸及びL−プロリン酸を製造する方法が開示されている。
【0005】
しかし、依然としてL−リシンの生産能の向上した菌株が、当技術分野において必要とされている。
【0006】
【特許文献1】米国特許第6,872,553号明細書
【特許文献2】特開平第7−121228号公報
【非特許文献1】Eggeling,Amino Acids 6,261〜272(1994)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、L−リシンの生産能の向上したコリネバクテリウム属微生物を提供することである。
【0008】
本発明の他の目的は、前記微生物を利用してL−リシンを生産する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、内在的NCgl1835遺伝子が不活性化されており、L−リシンを生産するコリネバクテリウム属微生物を提供する。
【0010】
本発明において、前記内在的NCgl1835遺伝子は、コリネバクテリウム属微生物に内在的に存在する遺伝子であって、転写調節因子(EC:2.7.1.63)として知られている。前記遺伝子は、コリネバクテリウムグルタミカムATCC 13032のゲノムの完全な配列分析からその活性が予測されたものである。望ましくは、前記遺伝子は、配列番号1のヌクレオチド配列を有するものである。
【0011】
本発明において、内在的NCgl1835遺伝子の不活性化された前記コリネバクテリウム属微生物には、コリネバクテリウムグルタミカムATCC 13032、コリネバクテリウムサーモアミノゲネスFERM BP−1539、コリネバクテリウムグルタミカムKFCC 10881、及びコリネバクテリウムグルタミカムKFCC 11001があるが、これらに限定されるものではない。
【0012】
本発明において、前記不活性化は、周知の任意の不活性化方法によって行うことができる。本発明において、不活性化とは、前記NCgl1835遺伝子の発現が野生菌株に比べて低レベルに低下するか、または全く発現されない遺伝子、並びに産物を発現しても、その活性がないか、または低下している遺伝子が生成されることを意味する。
【0013】
本発明の一具体例は、本発明の微生物において、前記不活性化は、前記NCgl1835遺伝子内に一つ以上の塩基対の挿入による挿入突然変異、前記遺伝子内の一つ以上の塩基対の欠失を有する欠失突然変異、及び前記遺伝子内のナンセンスコドンを導入させる塩基対の遷移または切り換え突然変異からなる群から選択される一つ以上の突然変異によって不活性化されたものであってもよい。
【0014】
本発明の一具体例は、本発明の微生物において、前記不活性化は、前記NCgl1835遺伝子の一部分及び抗生剤マーカーを含むベクターでコリネバクテリウム属微生物を形質転換し、前記抗生剤の存在下で培養して選択されるものであってもよい。望ましくは、前記ベクターは、配列番号2のNCgl1835遺伝子の断片を含むpCR−1835ベクターである。前記遺伝子の一部配列を含むベクターで前記微生物を形質転換し、選択マーカー下で培養する場合、前記遺伝子の一部配列と前記微生物内の内在的遺伝子と相同組み換えを引き起こす。前記相同組み換えによって前記微生物内の前記内在的遺伝子は組み換えられ、組み換えられた遺伝子のうち、前記マーカーを含む組み換え体のみが選択マーカーによって選択される。その結果、内在的NCgl1835遺伝子は、不活性化されたコリネバクテリウム属微生物を得ることができる。しかし、本願の菌株を得る方法は、このような相同組み換え方法に限定されるものではなく、周知の任意の方法が使用されうる。
【0015】
本発明の一具体例で、本発明の微生物は、コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101(受託番号KCCM−10708P)である。
【0016】
本発明は、また、本発明の微生物を培養して、培養物または細胞中にL−リシンを生産する工程と、培養物からL−リシンを回収する工程とを含むL−リシンの生産方法を提供する。
【0017】
本発明の方法において、コリネバクテリウム属微生物の培養は、周知の任意の培養条件及び培養方法が使用できる。コリネバクテリウム属菌株培養のために使用できる培地として、例えば、Manual of Methods for General Bacteriology by the American Society for Bacteriology(Washington D.C.,USA,1981)に開示された培地が使用できる。培地に使用可能な糖源としては、葡萄糖、サッカロース、乳糖、果糖、麦芽糖、澱粉、セルロースのような糖、炭水化物、大豆油、ひまわり油、ヒマシ油油、ココナッツ油のようなオイル、脂肪、パルミチン酸、ステアリン酸、リノレン酸のような脂肪酸、グリセロール、エタノールのようなアルコール、及び酢酸のような有機酸が含まれる。これらの物質は、個別にあるいは混合物として使用されうる。使用可能な窒素源としては、ペプトン、酵母抽出物、肉汁、麦芽抽出物、とうもろこし浸漬液、発芽小麦及び尿素または無機化合物、例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、燐酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及び窒酸アンモニウムが含まれる。窒素源も、個別または混合物として使用されうる。使用されうる燐源としては、燐酸二水素カリウムまたは燐酸水素二カリウムまたは相応するナトリウムを含有する塩が含まれる。また、培養培地は、成長に必要な硫酸マグネシウムまたは硫酸鉄のような金属塩を含有せねばならない。最後に、前記物質に加えてアミノ酸及びビタミンのような必須成長物質が使用されうる。また、培養培地に適切な前駆体が使用されうる。前記原料は、培養過程で培養物に適切な方式により回分式または連続式で添加されうる。
【0018】
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアのような基礎化合物または燐酸または硫酸のような酸化合物を適切な方式で使用して培養物のpHを調節できる。また、脂肪酸ポリグリコールエステルのような消泡剤を使用して気泡生成を抑制できる。好気状態を維持するために、培養物内に酸素または酸素含有の気体(例、空気)を注入する。培養物の温度は、通常20℃〜45℃、望ましくは、25℃〜40℃である。培養時間は、所望のL−アミノ酸の生成量が得られるまで続けられるが、望ましくは、10時間〜160時間である。
【0019】
本発明の方法において、培養は、配置工程、注入配置及び反復注入配置工程のような連続式または回分式で行われうる。このような培養方法は、当業者に周知であり、任意の方法が使用されうる。
【0020】
L−アミノ酸は、陰イオン交換クロマトグラフィ及び後続でニンヒドリン誘導体化によって分離かつ分析されうる。
【0021】
本発明の菌株及び方法を開発するために、本発明者らは、まず、コリネバクテリウムグルタミカムATCC 13032をL−リシンの存在下で培養し、それから発現される蛋白質のレベルを2次元電気泳動によって分析し、得られた結果を、L−リシンの不在下で培養された対照群の実験で得られた蛋白質のレベルと比較した。その結果、L−リシンの存在下で過発現される蛋白質、すなわちL−リシンによって発現が誘導されると推定される蛋白質を確認した。得られた蛋白質に関する情報に基づき、米国国立保健院ジーン・バンク(NIH GenBank)から前記蛋白質についての遺伝子情報を確認し、これらがNCgl1835及びNCgl2053などであることを確認した。
【0022】
また、前記遺伝子が実際にL−リシンの存在下で発現が誘導されるかを確認した。まず、前記遺伝子のプロモータ部分と予想される核酸領域を、PCRを通じて増幅し、増幅されたプロモータ核酸を、プロモータの除去されたlacZ遺伝子と融合させて、前記遺伝子のプロモータ−lacZ遺伝子の融合遺伝子を製作し、得られた融合遺伝子をベクターに挿入し、前記ベクターで微生物を形質転換し、L−リシンの存在下で培養して、lacZ蛋白質が発現されるかをβガラクトシダーゼ活性を測定して確認した。その結果、前記遺伝子は、実際にL−リシンにより発現が誘導されるということが確認された。
【0023】
しかし、これらの遺伝子は、L−リシン生産菌株がL−リシンの生合成に何なる影響を及ぼすかについては全く知られていない。本発明者らは、前記遺伝子を確認したことに加えて、追加的にコリネバクテリウム属微生物中の内在的NCgl1835遺伝子を不活性化させてL−リシンの生産量を測定し、実際にL−リシンの生産性が向上することを確認した。
【発明の効果】
【0024】
本発明の微生物によれば、内在的NCgl1835遺伝子が不活性化されており、L−リシン生産能力が向上した。
【0025】
本発明の方法によれば、L−リシンを高生産性で生産できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明を実施例を通じてさらに詳細に説明する。しかし、これらの実施例は、本発明を例示的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
【実施例】
【0027】
以下の実施例では、前記のようなL−リシンの存在下で発現が誘導されると知られたNCgl1835遺伝子が、L−リシンの生産に及ぼす影響を確認するために、コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881の内在的NCgl1835遺伝子を不活性化させ、それを培養してL−リシンの生産量を測定した。
【0028】
実施例1:コリネバクテリウム属微生物の内在的NCgl1835遺伝子を不活性化させるためのベクターの製作
本実施例では、前記NCgl1835遺伝子の一部配列及び抗生剤マーカーを含むベクターを製作するために、配列番号3及び配列番号4のオリゴヌクレオチドをプライマーとし、コリネバクテリウムグルタミカムATCC 13032の染色体DNAを鋳型としてPCRを行い、約500bp(配列番号2)(配列番号1の129ないし628番のヌクレオチド)のNCgl1835遺伝子の断片を増幅した。PCRは、変性96℃で30秒、アニーリング52℃で30秒、重合72℃で30秒を30回繰り返した。増幅されたNCgl1835遺伝子の断片をTOPOクローニングキット(Invitrogen、米国)を利用して、大腸菌プラスミドpCR2.1にクローニングしてpCR−1835プラスミドを得た。図1は、約500bpのNCgl1835遺伝子の断片がクローニングされたpCR−1835ベクターを示す図面である。
【0029】
実施例2:コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881の内在的NCgl1835遺伝子が不活性されたL−リシンの生産菌株の製作
Appl.Microbiol.Biotechnol.(1999)52:541−545に開示された形質転換法を利用して、実施例1で製作したpCR−1835プラスミドを、L−リシンの生産菌株であるコリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881を電気パルス法で形質転換した。形質転換株におけるNCgl1835遺伝子の破壊を確認するために、培養2日目に得られた形質転換株の染色体DNAを鋳型としてPCRを行った。PCRは、形質転換株の染色体DNAを鋳型として配列番号5及び配列番号6のオリゴヌクレオチドをプライマーとして使用し、pCR−1835プラスミドを含む約5040bp(配列番号1の100ないし671番のヌクレオチド)のNCgl1835遺伝子の断片を増幅した。その結果、相同組み換えによる交差によってpCR−1835プラスミドが、染色体DNA上の内在的NCgl1835遺伝子の中間部分に挿入されることによって、当遺伝子が破壊されたことが確認された菌株を獲得し、これをコリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101と命名した。
【0030】
コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101は、ブダペスト条約による国際寄託機関である韓国微生物保存センターに2005年11月16日付で寄託された(受託番号KCCM−10708P)。
【0031】
実施例3:コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101を利用したL−リシンの生産
実施例2で得られたコリネバクテリアグルタミカムKFCC10881−CJP5101菌株を培養してL−リシンを生産した。
【0032】
まず、下記の種培地25mlを含有する250mlのコーナーバッフルフラスコにコリネバクテリウムグルタミカム母菌株KFCC10881とKFCC10881−CJP5101とを接種し、30℃で20時間200rpmで攪拌しつつ培養した。得られた種培養液1mLを、下記の生産培地24mlを含有する250mlのコーナーバッフルフラスコに接種し、30℃で120時間200rpmで攪拌しつつ培養した。培養終了後にHPLC(High Performance Liquid Chromatography)(Waters 2457)によりL−リシンの生産量を測定した。その結果、コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881及びKFCC10881−CJP5101菌株は、それぞれ培養物中のL−リシンの塩酸塩として表して、それぞれ45g/l及び50g/lのL−リシンを生産した。
【0033】
種培地(pH7.0):
原糖20g、ペプトン10g、酵母抽出物5g、尿素1.5g、KHPO 4g、KHPO 8g、MgSO7HO 0.5g、ビオチン100μg、チアミンHCl 1000μg、カルシウム−パントテン酸2000μg、ニコチンアミド2000μg(蒸溜水1リットル基準)
【0034】
生産培地(pH7.0):
原糖100g、(NHSO 40g、台頭蛋白質2.5g、コーンスティープ固体5g、尿素3g、KHPO 1g、MgSO7 HO 0.5g、ビオチン100μg、チアミン塩酸塩1000μg、カルシウム−パントテン酸2000μg、ニコチンアミド3000μg、CaCO 30g(蒸溜水1リットル基準)
【0035】
実施例4:コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101菌株の培養物からL−リシンの回収
糖蜜及び原糖含有の培地中でコリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101菌株を培養して得たL−リシン発酵液1Lに、塩酸を使用してpHを2.0に調節してCaイオンをCaSO、CaClの形態に変形させた。次いで、前記培養物をアンモニウムイオンの形態に再生された陽イオン交換樹脂(Diaion SK−L10)に上流方向に流して吸着させた。次いで、脱塩水で洗浄して樹脂層内に残存する菌体などを除去した後、2Nの水酸化アンモニウムで溶離して高濃度のL−リシンを回収した。回収された液体を濃縮した後、塩酸でpH5.0に調節しつつ20℃で冷却結晶化した。結晶化が完了したスラリーを遠心分離して、1次湿製品を得て、母液は、再度回分式で濃縮しつつ結晶化した後に2次湿製品を得た。1次湿製品及び2次湿製品を何れも合わせて乾燥した結果、含有量98.5%のL−リシン乾制品47.5gが得られた。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、コリネバクテリウム属微生物に関連した技術分野に好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】約500bpのNCgl1835遺伝子の断片がクローニングされたpCR−1835ベクターを示す図面である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内在的NCgl1835遺伝子が不活性化されている、L−リシンを生産するコリネバクテリウム属微生物。
【請求項2】
前記不活性化は、前記NCgl1835遺伝子内に一つ以上の塩基対の挿入による挿入突然変異、前記遺伝子内の一つ以上の塩基対の結実を有する結実突然変異、及び前記遺伝子内にナンセンスコドンを導入させる塩基対の遷移または切り換え突然変異からなる群から選択される一つ以上の突然変異によって不活性化されたことを特徴とする、請求項1に記載の微生物。
【請求項3】
前記不活性化は、前記NCgl1835遺伝子の一部分及び抗生剤マーカーを含むベクターでコリネバクテリウム属微生物を形質転換し、前記抗生剤の存在下で培養して選択されることを特徴とする、請求項1に記載の微生物。
【請求項4】
前記NCgl1835遺伝子が、配列番号1のヌクレオチド配列を有することを特徴とする、請求項1に記載の微生物。
【請求項5】
前記微生物が、コリネバクテリウムグルタミカムKFCC10881−CJP5101(受託番号KCCM−10708P)であることを特徴とする、請求項1に記載の微生物。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の微生物を培養し、培養物または細胞中でL−リシンを生産する工程、及び
培養物からL−リシンを回収する工程、
を含むことを特徴とする、L−リシンを生産する方法。

【図1】
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【公開番号】特開2007−167064(P2007−167064A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−323355(P2006−323355)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(304057793)シージェイ、コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】