説明

MIMコンデンサ構造体およびその製造方法

金属−絶縁体−金属(MIM)コンデンサを形成する方法であって、MIMコンデンサのプレートが、半導体デバイスのメタライゼーション層の厚み全域に形成されている。上記メタライゼーション層の表面の粗さを軽減するために、上記メタライゼーション層の材料内に、少なくとも1つの薄い伝導材料層が配置されている。このため、MIMコンデンサの信頼性が改善される。上記薄い伝導材料層は、TiN、TaN、またはWNを含んでいてよく、あるいは、上記TiN、TaN、またはWNの上または下に配置されたバリヤ層を含んでいてもよい。上記MIMコンデンサの1つのプレートは、メタライゼーション層内の伝導線をパターン化するために用いられるマスクと同一のマスクを用いてパターン化される。したがって、上記MIMコンデンサを製造するために必要なマスクの数を減らすことができる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本発明は、半導体デバイスの製造に関し、特に、金属−絶縁体−金属(metal-insulator-metal:MIM)コンデンサ構造体の製造に関する。
【0002】
〔背景〕
コンデンサは、電荷を蓄えるための半導体デバイスに幅広く用いられている素子である。コンデンサは、基本的に、絶縁体によって分離された2つの伝導プレートを有している。キャパシタンス、すなわち印加電圧ごとのコンデンサの蓄電量は、多くのパラメータに依存している。このパラメータとは、例えば、上記プレートの領域、上記プレート間の距離、上記プレート間にある絶縁体の誘電率の値などである。コンデンサは、フィルタ、アナログ/デジタル変換器、メモリデバイス、制御アプリケーション、およびその他多くの種類の半導体デバイスに用いられている。
【0003】
コンデンサの1つの種類として、MIMコンデンサがある。このMIMコンデンサは、例えばアナログ/デジタル混在デバイス、論理半導体デバイスなどにおいて多く用いられている。MIMコンデンサは、様々な半導体デバイスにおいて電荷を蓄えるために用いられる。MIMコンデンサは、例えばメモリデバイス内のストレージノードとして多く用いられる。MIMコンデンサは、一般的に、半導体ウエハ上に水平に形成されており、かつ、上記ウエハの表面に対して平行である絶縁層を挟んでいる金属プレートを2つ有している。
【0004】
図1に、半導体デバイス内に形成された、従来技術によるMIMコンデンサ114を示す。上記半導体デバイスは、基板100を有している。この基板100は、能動領域および構成部分を有した半導体ウエハまたは基板、またはその上に形成された別の材料層を有していてよい。基板100上には、一般的に、複数のメタライゼーション層が形成されている。例えば、上部メタライゼーション層Mは、複数の伝導線(conductive line)122を有することができ、そして下部のM(n−1)は、上部メタライゼーション層Mの下に配置することができる。M(n−1)の内部には、複数の伝導線106が形成されていてもよい。伝導線106と伝導線122との間には、層間絶縁膜層(ILD)が配置されている(図示せず)。また、メタライゼーション層M(n−1)の下には、別のメタライゼーション層がすることもできる(図示せず)。例えば、メタライゼーション層M(n−1)の下に、2〜4つの追加的なメタライゼーション層が配置されていてよい。メタライゼーション層M、M(n−1)、および別のメタライゼーション層(図示せず)は、例えば、絶縁層102内に形成されたビア104と、絶縁層120内に形成されたビア118と共に、相互接続システムを提供している。伝導線106、122、およびビア104、118は、様々な構成部分と、基板100内に形成された能動領域との間に相互接続手段を提供していて、また、半導体デバイスの外側から電気的な接触を行うために用いられる接続点(図示せず)を提供している。
【0005】
一般的にメタライゼーション層MおよびM(n−1)は、銅またはアルミニウムを含んでいる。銅は、アルミニウムよりも抵抗が低くて伝導性に優れているが、ダマシンプロセスが必要であって、製造プロセスのコストがかさむ。アルミニウムは一般的に、例えばサブトラクティブエッチング法(subtractive etch process)によってパターン化される。
【0006】
図1は、ビア誘電体層120に形成された、従来技術によるMIMコンデンサ114を示している。MIMコンデンサ114を形成するためには、メタライゼーション層M(n−1)内に伝導線106が形成された後で、この伝導線106上に導体材料108が堆積され、そして伝導線106間にILD層(図示せず)が配置される。一般的に、導体材料108は、例えばTiNを含んでいる。導体材料108は、リソグラフィによって、MIMコンデンサの底部プレートのパターンにパターン化される。該リソグラフィでは、例えば堆積させたフォトレジストをパターン形成し、これを、導電性材料108の一部を除去するためのエッチングにおいてマスクとして用いる。そして底部プレート108が形成される。次に、底部プレート108上にコンデンサ誘電体層110が堆積され、そしてこのコンデンサ誘電体材料110上に導体材料112が堆積される。導体材料112および誘電体材料110は、図示されているMIMコンデンサ114の最上プレートのためのパターンを用いてパターン化される。このとき、例えば、従来のリソグラフィ技術が用いられる。MIMコンデンサ114上に絶縁材料120が堆積され、そしてこの絶縁材料120がビア116を用いてパターン化され、そして導体材料によって充填される。ここでビア116は、MIMコンデンサ114の最上プレート112と、メタライゼーション層M内にある上部(overlying)伝導線122との間に電気接触を提供している。
【0007】
図1に示す、MIMコンデンサ114の従来技術による形成方法は、MIMコンデンサ114をパターン化するために2つのマスクレベルが必要であるという不都合点がある。上記2つのマスクレベルのうち、1つは底部プレート108を形成するためであって、もう1つは最上プレート112および誘電体材料110を形成するためである。また、各メタライゼーション層M、M(n−1)、およびビア層102、116/118について、伝導線112、106、およびビア層102、116/118をそれぞれパターン化するための別々のマスクが必要となる。
【0008】
そのため、MIMコンデンサおよびその構造をパターン化する方法であって、MIMコンデンサを形成するための製造処理において要するマスクレベルがより少ない方法が必要とされている。
【0009】
さらに、図1に示されている従来技術によるMIMコンデンサ114では、下部電極108の材料としてTiNが用いられているという別の問題がある。TiNは、そのシート抵抗が比較的高いため、MIMコンデンサ114の抵抗が高くなる。MIMコンデンサのプレートとしてTiNを用いることによって、高周波(RF)アプリケーションなどの、高速かつ高性能のアプリケーションにおけるMIMコンデンサデバイスの利用が制限されることになる。
【0010】
すなわち、シート抵抗が低減されたプレートを用いたMIMコンデンサがさらに必要とされている。
【0011】
〔発明の概要〕
本発明の形態は、マスクレベルを低減させたMIMコンデンサの製造形成方法、あるいは要するマスク数がより少ないMIMコンデンサの製造方法を提供することによって、技術面における優位性を達成している。一形態によると、MIMコンデンサの1つのプレートは、メタライゼーション層の層厚いっぱいに形成されている。この形態では、上記メタライゼーション層のマスクレベルは、相互接続領域内にある伝導線のためのパターンを含んでいて、さらに、MIMコンデンサ領域内にある少なくとも1つのMIMコンデンサの底部プレートのためのパターンを含んでいる。また一形態によると、メタライゼーション層内に形成された上記MIMコンデンサのプレートはアルミニウムを含んでいてよく、シート抵抗が低くなっている。また、上記MIMコンデンサの1つ以上のプレート内に、メタライゼーション層またはコンデンサのプレートに用いられる導体材料とは別の材料を含んだ、薄い導体材料層が形成されていてもよい。この薄い導体材料層によって、メタライゼーション層の上面の粗さが軽減されるため、MIMコンデンサの信頼性が改善される。
【0012】
本発明の好ましい形態によると、本発明に係るMIMコンデンサプレートは、第1の材料を含む第1伝導層と、この第1伝導層上に配置された、少なくとも1つの薄い導体材料層とを備えている。上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、上記第1の材料とは異なる材料である第2の材料を含む。上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上には、少なくとも1つの第2伝導層が配置されている。
【0013】
本発明の別の形態によると、本発明に係るMIMコンデンサは、第1プレートと、この第1プレート上に設けられた誘電体材料と、この誘電体材料上に設けられた第2プレートとを備えている。上記第1プレートまたは第2プレートは、第1の材料を含む第1伝導層と、この第1伝導層上に設けられた少なくとも1つの薄い導体材料層とを有している。この薄い導体材料層は、上記第1の材料とは異なる第2の材料を含む。上記第1プレートまたは上記第2プレートは更に、上記少なくとも1つの薄い導体材料層上に設けられた少なくとも1つの第2伝導層を有している。
【0014】
本発明のさらに別の形態によると、本発明に係る半導体デバイスは、基板と、この基板上に形成された少なくとも1つのメタライゼーション層と、上記基板上に形成された少なくとも1つのMIMコンデンサとを備えている。そして、このMIMコンデンサは、上記少なくとも1つのメタライゼーション層内に形成された第1プレートと、この第1プレート上に設けられた誘電体材料と、この誘電体材料上に設けられた第2プレートとを有している。また、上記半導体デバイスの上記少なくとも1つのメタライゼーション層内には、少なくとも1つの第1伝導線が形成されている。この少なくとも1つの第1伝導線は第1の厚みを有していて、上記MIMコンデンサの第1プレートは、上記第1の厚みを有している。
【0015】
本発明の別の形態によると、本発明に係るMIMコンデンサの製造方法は、第1材料を含む第1伝導層を堆積する工程と、上記第1伝導層上に、少なくとも1つの薄い導体材料層を堆積する工程とを含んでいる。上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、上記第1材料とは異なる第2材料を含んでいる。上記方法は、上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に、少なくとも1つの第2伝導層を堆積する工程を含んでいる。上記方法はまた、上記少なくとも1つの第2伝導層と、上記少なくとも1つの薄い導体材料層と、上記第1伝導層とをパターン化して、第1プレートを形成する工程を含んでいる。
【0016】
本発明の形態の利点は、MIMコンデンサの製造に必要なマスク数を減らし、これによってプロセスコストを少なくできるという利点を有している。上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、メタライゼーション層の滑らかで欠陥のない平坦な最上表面を形成する。表面が改善された上記メタライゼーション層内に底部プレートが形成されることによって、信頼性のより高いMIMコンデンサを提供することができる。
【0017】
本明細書に記載のMIMコンデンサ製造方法は、アルミニウムBEOL工程(aluminum back-end-of-the-line)と互換性がある。後に形成されるメタライゼーション層へのビア相互接続の信頼性は改善されている。上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、後のビア相互接続の形成中に、エッチストップとして機能すると都合がよい。この方法により、上記半導体デバイスの様々な材料層をパターン化するために使用される反応イオンエッチングプロセスのためのプロセス窓が拡大される。本明細書に記載のMIMコンデンサの製造方法およびMIMコンデンサは、例えばRF半導体アプリケーションなどの高性能かつ高速のアプリケーションと互換性がある。
【0018】
以下に記載する本発明の詳細な説明をよりよく理解できるように、本発明の形態の特徴および技術的利点について、概要をやや大まかに示した。本発明の請求項の主題を形成している、本発明の形態のさらなる特徴および利点について、以下に説明する。当業者には言うまでもなく、本願に開示されている概念および特定の形態は、本発明の同一の目的を達成するための別の構造またはプロセスを変更または設計するための基準として容易に用いることができる。また、当業者には言うまでもなく、このような同様の構造は、請求項に記載されている本発明の精神と範囲を逸脱するものではない。
【0019】
本発明およびその利点をより完全に理解するために、添付図面と共に以下の説明を参照されたい。添付図面は以下の通りである:
【0020】
〔図面の簡単な説明〕
図1は、従来技術によるMIMコンデンサ構造を有した半導体デバイスの断面図を示す。
【0021】
図2Aは、本発明の好ましい実施形態の断面図であって、半導体デバイスのメタライゼーション層全体に属している底部プレートを有したMIMコンデンサが形成されている状態を示している。
【0022】
図2Bは、図2Aに示すMIMコンデンサをより詳細に示す図であって、メタライゼーション層の最上表面の粗さおよび不規則性が、上記MIMコンデンサの信頼性に関する問題を引き起こしている。
【0023】
図3、図4A〜図4D、図5、および図6は、本発明の好ましい実施形態の断面図であって、半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い導体材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている。
【0024】
図7は、本発明の一実施形態を示す図であって、MIMコンデンサの底部プレート内に薄い導体材料層が配置されていて、そしてこのMIMコンデンサの底部プレートは、メタライゼーション層内に形成されていない。
【0025】
図8は、本発明の一実施形態を示す図であって、底部プレート内および上部プレート内に薄い導体材料層が配置されている状態を示している。
【0026】
図9は、本発明の一実施形態を示す図であって、半導体デバイスのメタライゼーション層内に上部プレートが形成されていて、この上部プレート内に薄い導体材料層が配置されている状態を示している。
【0027】
図10は、本発明の一実施形態によるMIMコンデンサの断面図であって、プレート内に複数の薄い導体材料層が形成されている状態を示している。
【0028】
図11は、本発明の別の実施形態を示す図であって、コンデンサのプレートの最上表面上に、薄い導体材料層が形成されている状態を示している。
【0029】
これらの図面に用いられている同様の符合および記号は、別段の記載がなければ、通常は同様の部位を示している。これらの図面は、好ましい実施形態の関連形態を明瞭に示すためのものであって、必ずしも範囲を限定するものではない。
【0030】
〔実施形態の詳細な説明〕
現時点での好ましい実施形態の実施および利用について、以下に詳しく説明する。しかしながら本発明は、様々な特殊な状況において実施可能な、実用的かつ独創的な多くの概念を提供していることについて理解されたい。説明されている具体的な実施形態は、本発明を実施および利用するための具体的な方法を示すのみであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0031】
図2Aは、本発明の好ましい実施形態を示す断面図であって、半導体デバイスのメタライゼーション層全体に属している底部プレートを有したMIMコンデンサが形成されている。まず、基板200がある。この基板200は、好ましくは半導体基板を含んでいて、内部には能動領域またはデバイス領域(図示せず)を形成することができる。上記基板は、例えば絶縁層で覆われたシリコンまたは別の半導体材料を含んだ半導体基板を含んでいてよい。さらに上記基板には、FEOL工程(front-end-of-line)で形成された別の能動部品または回路(図示せず)を含んでいてもよい。上記基板は、例えば単結晶酸化ケイ素含んでいてよい。上記基板は、例えばトランジスタおよびダイオードなどの、別の伝導層または別の半導体素子を含んでいてよい。シリコンの代わりに、例えばGaAs、InP、Si/Ge、SiCなどの化合物半導体を用いてもよい。基板200上に、1つ以上のメタライゼーション層(図示せず)が形成されていてよい。
【0032】
基板200上に、絶縁層202が堆積される。絶縁層202は、例えば二酸化ケイ素、ケイ酸ガラス(フッ素シリコンガラス(FSG))、または低誘電率材料などを含んでいてよい。あるいは絶縁層202は、半導体デバイス内の絶縁体として一般的に用いられる別の誘電体材料を含んでいてもよい。絶縁層202は、図示されている相互接続領域224およびMIMコンデンサ領域226の双方において、任意のビアスタッド(via stud)204のためにパターン形成される。任意のビアスタッド204は、基板200内または基板200上に配置されたメタライゼーション層内の素子またはデバイスから、後に形成されるメタライゼーション層206および222への電気的接続を提供することができる。
【0033】
絶縁層202上に、導体材料206が堆積される。本発明の好ましい実施形態によれば、導体材料206は、アルミニウムを含んでいることが好ましい。導体材料206は、例えばAl、またはAlを含有した合金を含んでいてよい。アルミニウムは、例えば銅などの別の導体材料と比べてプロセスコストが低い。しかし導体材料206は、例えば別の導体材料をさらに含んでいてもよい。導体材料206は、相互接続領域224に伝導線206を、そしてMIMコンデンサ領域226にMIMコンデンサ234の底部プレートを同時に形成するために、サブトラクティブエッチングされることが好ましい。伝導線206および底部プレート207上には、絶縁層257が堆積され、そして過剰な絶縁材料257は、エッチングプロセス、または例えば化学的機械研磨プロセス(CMP)などの研磨プロセスによって、伝導線206および底部プレート207から除去される。
【0034】
パターン化された伝導線206および底部プレート207上には、誘電体材料230が堆積されている。誘電体材料230は、好ましくは、コンデンサ誘電体としての使用に適した材料を含んでいて、例えば高誘電率材料を含んでいることが好ましい。誘電体材料230は、相互接続領域224およびMIMコンデンサ領域226を含んだ、基板の表面全体の上に堆積される。
【0035】
誘電体材料230の上に、導体材料232が堆積される。導体材料232は、例えばAl、またはAlを含有した合金、または別の導体材料を含んでいてよい。導体材料232および誘電体材料230は、リソグラフィ法によってパターン化され、そしてMIMコンデンサ234の上部プレート232およびコンデンサ誘電体230を形成する。ここで、上部プレート232およびコンデンサ誘電体材料230の両方をパターン化する際、1つのマスクが用いられることが好ましい。
【0036】
MIMコンデンサ234および伝導線206上に、絶縁層220が堆積される。絶縁層220は、例えば酸化物、ケイ酸ガラス、または低誘電率材料などを含んでいてよい。絶縁層220は、相互接続領域224内のビア218、およびMIMコンデンサ領域226内のビア236のためのパターンを用いてパターン化される。例えば、ビア218は、相互接続領域224内の伝導線206との電気的接触を形成していて、そしてビア236は、MIMコンデンサ領域226内のMIMコンデンサ234の最上プレート232との電気的接触を形成している。導体材料は、ビア218および236を充填するために堆積され、そして過剰な導体材料は、例えばエッチングまたはCMPプロセスを用いて、絶縁層220の最上表面から除去される。
【0037】
そして、ビア218、ビア236および絶縁層220上に、導体材料222が堆積される。導体材料206は、例えばAl、またはAlを含有した合金、または別の導体材料を含んでいることが好ましい。導体材料222は、サブトラクティブエッチング法によってパターン化され、そして相互接続領域224およびMIMコンデンサ領域226の双方において、伝導線222を形成する。本発明の好ましい実施形態によると、MIMコンデンサ234は、上記半導体デバイスの上部メタライゼーション層M(n−1)内またはその近傍に形成される。一実施形態では、ビア236によってMIMコンデンサ234の最上プレートと電気的接触をなしている伝導線222は、上記半導体デバイスの上部メタライゼーション層M(n−1)内に形成されることが好ましい。図2AにはMIMコンデンサ234は1つしか図示されていないが、半導体デバイス内に複数のMIMコンデンサ234が形成されてもよい。
【0038】
図2Aに示すMIMコンデンサ234の構造およびその形成方法は、MIMコンデンサ234の底部プレート207が、伝導線206をパターン化するために用いられるマスクと同一のマスクを用いてパターン化されるという利点がある。メタライゼーション層M(n−1)内に形成された底部プレート207はアルミニウムを含むため、抵抗が高い別の材料を含んだプレートを有するMIMコンデンサと比べて、シート抵抗を低くすることができる。MIMコンデンサの底部プレート207が同じメタライゼーション層M(n−1)(図示せず)内に形成された伝導線と結合されることは、ビアスタッド204を用いて底部プレート207との電気的接触を形成するよりも有利である。
【0039】
しかしながら、本発明のこの実施形態は、底部プレート207の導体材料および伝導線206が、最上表面において欠陥を有しているため、最良のものとは言い難い。底部プレート207および伝導線206は、図2Aに示すMIMコンデンサ234のより詳細な図である図2Bに示すような表面形態を示すアルミニウムを含んでいることが好ましい。アルミニウム底部プレート207は、粗い最上表面を有している。この粗い最上表面は、突起構造238およびヒロック構造240を含んでいてよく、さらに結晶粒界の窪み242を含んでいてもよい。形状に関するこれらの特徴は、図示されているように、後に堆積される誘電体材料230および最上プレート232において再現される。表面の形状が不規則である非平面MIMコンデンサ234は、早期の絶縁破壊を引き起こす可能性があり、またMIMコンデンサ234の信頼性を低下させる可能性がある。
【0040】
本発明の好ましい一実施形態では、図3、図4A〜図4D、図5、および図6に示すように、新規な多層構造は、MIMコンデンサの底部プレートとして用いられるメタライゼーション層の導体材料に対して用いられる。この導体材料は、MIMコンデンサの底部プレートの最上表面を滑らかにし、そして欠陥を取り除く。まず、前述の、図2Aに示す基板200に用いられる材料と同様の材料を含んだ、基板300が備えられる。絶縁層302をパターン化し、導体材料304を堆積し、そして絶縁層302の最上表面からあらゆる過剰な導体材料を除去することによって、基板300上に絶縁層が形成され、そして絶縁層302内にビアプラグ304が形成される。
【0041】
図4Aに示すように、任意のバリヤ層350を、例えば絶縁層302とビアプラグ304との上に形成する。このバリヤ層350は、Tiを含んでいることが好ましい。もしくは、バリヤ層350は、Ti/TiNの2層を含んでいてもよいし、または、例えば他の材料を含んでいてもよい。
【0042】
任意のバリヤ層350上に、第1伝導層352を堆積する。第1伝導層352は、アルミニウムを含んでいることが好ましい。しかしながら、第1伝導層352として、アルミニウム合金または他の導体材料を使用してもよい。第1伝導層352の厚みは、約2500〜3000Åであることが好ましい。一実施形態では、第1伝導層352の厚みは、第1伝導層352と、薄層354と第2伝導層356とを含むメタライゼーション層の厚みの約2分の1である。メタライゼーション層について次に詳しく説明する。
【0043】
本発明の好ましい実施形態では、第1伝導層352上に、薄い導体材料層354を堆積または形成する。この薄い導体材料層354は、TiN、TaNまたはWNなどの導電材料からなる薄い層を含んでいることが好ましい。しかしながら、薄い導体材料層354として、他の導体材料を使用してもよい。
【0044】
一実施形態では、薄い導体材料層354は、図4Bに詳しく示すように、薄い導体材料364からなる単層を備えている。薄い導体材料364の厚みは、例えば約50〜100Åであることが好ましい。もしくは、薄い導体材料364の厚みは、約450Å以下であってもよい。薄い導体材料364は、例えばスパッタリングプロセスなどの物理的気相成長法(PVD)によって堆積される。しかしながら、薄い導体材料364を堆積するために、化学気相堆積(CVD)を用いてもよい。薄い導体材料364は、例えばTiN、TaN、WNなどの導体材料からなる薄い層を含んでいることが好ましい。しかしながら、薄い導体材料364として、他の導体材料を使用してもよい。
【0045】
図4Cに示す他の実施形態では、薄い導体材料層354は、底部プレート352上に堆積された第1バリヤ層366を有している。第1バリヤ層366は、任意であり、例えば約150Å以下の厚みで堆積されたTi,TaまたはWを含んでいてもよい。この実施形態では、例えば約50〜100ÅのTiN,TaNまたはWNを含む薄い導体材料364は、第1バリヤ層366上に堆積されている。第1バリヤ層366により、アルミニウム底部プレート352と薄い導体材料364との間の接着が改善される。また、第1バリヤ層366により、薄い導体材料364の品質が高まる。
【0046】
さらに他の実施形態では、薄い導体材料層354は、さらに、図4Dに示すように、薄い導体材料364上に設けられた任意の第2バリヤ層368を備えている。第2バリヤ層368は、例えば薄い導体材料364上に堆積された約30〜100ÅのTi,TaまたはWを含んでいる。第2バリヤ層368は、薄い導体材料364と続いて形成される第2伝導層356との接着を改善する。この実施形態では、第1バリヤ層366は任意である。
【0047】
もう一度図4Aを参照すると、薄い導体材料層354上に、第2伝導層356が堆積されている。第2伝導層356は、第1伝導層352と同じ材料を含んでいることが好ましく、一実施形態では、アルミニウムを含んでいることが好ましい。もしくは、第2伝導層356は、例えば他の導体材料を含んでいてもよい。なお、第2伝導層356と第1伝導層352とは、例えばサブトラクティブエッチング法によってパターン化される導体材料を含んでいることが好ましい。一実施形態では、第1伝導層352と第2伝導層356とは、例えばダマシン技術を用いる場合に一般的に堆積される銅を含んでいないことが好ましい。第2伝導層356の厚みは、約2500〜3000Åであることが好ましい。もしくは、第2伝導層356の厚みは、約500Å〜2500Åであってもよい。第2伝導層356の厚みは、一実施形態において、約3000Åであることが好ましい。第2伝導層356の厚みは、例えば、メタライゼーション層M(n−1)の所望の厚みの約2分の1であることが好ましい。メタライゼーション層M(n−1)の合計の厚みは、例えば約5000Åでもよい。
【0048】
第1伝導層352と第2伝導層366との間に薄い導体材料層354を堆積することにより、第2伝導層366の表面トポグラフィが改善される。これにより、第2伝導層366の最上表面には、従来技術のメタライゼーション層(図2B参照)にあった突起やヒロックや窪みがなくなり、メタライゼーション層M(n−1)が、MIMコンデンサの底部プレートとして使用するために改善されたことになる。
【0049】
次に、第2伝導層356上に、例えば任意の反射防止用のコーティング(ARC)を堆積する。任意のARC層358は、TiまたはTiNを含んでいてもよいし、もしくは、TiN上に設けられたTiからなる最上層を有するTiNの2重層を備えていてもよい。ARC層358の厚みは、例えば約100〜300Åであってもよい。もしくは、ARC層358は、他の材料を含んでいてもよい。任意のARC層358は、クリティカルディメンション(CD)偏差(variations)を低減することができる。また、任意のARC層358は、オフノーマル反射と定常波の影響とを低減することにより、リソグラフィプロセスを改善する。ARC層358の厚みは、例えば約450Å未満であることが好ましい。
【0050】
次に、任意のARC層358上に、または、ARC358を使用しない場合は第2伝導層356上に、誘電層360を堆積する。誘電層360は、コンデンサ誘電体としての使用に適した材料(例えば、誘電率の高い材料、または、他の絶縁体など)を含んでいることが好ましい。そして図4Aに示すように、誘電層360上に、導体材料362を堆積する。導体材料362は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、または、例えば減法エッチングされる他の導体材料を含んでいることが好ましい。導体材料362は、MIMコンデンサの最上プレートを形成することになる。以下で最上プレートについてさらに説明する。
【0051】
なお、MIMコンデンサは、半導体デバイスの相互接続領域324ではなく、半導体デバイスのMIMコンデンサ領域326に形成される。一方、任意のバリヤ層350、第1伝導層352、薄い導体材料層354、第2伝導層356、任意のARC層358、誘電層360および導体材料362は、基板300の表面全体に堆積される。任意のバリヤ層350、第1伝導層352、薄い導体材料層354および第2伝導層356は、半導体デバイスのメタライゼーション層M(n−1)を備えている。一実施形態では、メタライゼーション層M(n−1)は、半導体デバイスの最上メタライゼーション層M(図4Aには図示せず、図6参照)の下側にメタライゼーション層を備えている。もしくは、メタライゼーション層M(n−1)は、例えば一実施形態では、基板300上に形成された第1、第2、または第3のメタライゼーション層を備えていてもよい。
【0052】
図5に示す実施形態では、半導体デバイスの相互接続領域324に伝導線356を形成しながら、同時に、メタライゼーション層M(n−1)をパターン化して、MIMコンデンサ372の底部プレート361のためのパターンを形成する。図に示すように、導体材料362と誘電層360(と任意のARC層358)とをパターン化して、MIMコンデンサ372の最上プレートのためのパターンを形成する。
【0053】
メタライゼーション層M(n−1)内に形成された底部プレート361と、相互接続領域324の相互接続線359とは、誘電層360と伝導層362(図示せず)とを堆積する前にパターン化されてもよい。次に、パターン化した底部プレート361と伝導線359との間に絶縁層357を堆積する。底部プレート361と、伝導線350と、絶縁層357との上にコンデンサ誘電層360を堆積し、上記誘電層360上に、導体材料362を堆積する。次に、導体材料362と誘電層360とを、単一のマスクを使用してパターン化し、MIMコンデンサ372の最上プレートとコンデンサ誘電体とを形成する。
【0054】
もしくは、誘電層360をパターン化されていないメタライゼーション層M(n−1)上に堆積し、上記誘電層360上に、導体材料362を堆積してもよい。本発明の実施形態に応じて、メタライゼーション層M(n−1)内の底部プレート361および伝導線359を最初にパターン化してもよいし、または、最上プレート362および誘電層360を最初にパターン化してもよい。
【0055】
MIMコンデンサ領域326にあるMIMコンデンサ372の底部プレート361は、相互接続領域324にある伝導線359をパターン化するために使用するのと同じリソグラフィマスクを用いてパターン化できるということが有利な点である。これにより、MIMコンデンサ372の底部プレート361を製造するために別のマスクが必要なくなるため、コストを下げることができる。
【0056】
メタライゼーション層M(n−1)の材料をエッチングするために使用されるエッチング化学薬剤(etch chemistry)は、例えばBCおよびCbを含んだものを使用することができる。これらの化学薬剤の比率は、例えば各異なる材料層352・354・356に対して調整されてもよい。もしくは、メタライゼーション層M(n−1)をパターン化するために、他のエッチング用の化学薬剤およびプロセスを使用してもよい。
【0057】
次に、図6に示すように、基板300に対して、半導体デバイスの後続のプロセスを行う。図6に示すように、最上プレート362と伝導線359との上に、例えば、酸化物または他の絶縁体を含む絶縁層370を堆積してもよい。最上プレート362と絶縁材料370との上に、絶縁層374を堆積してもよく、上記絶縁材料374をパターン化し、相互接続領域324にある伝導線359に接触するため、絶縁層374・370内にビア378を形成してもよく、さらに、絶縁層374内にビア376を形成してもよい。このビア376は、MIMコンデンサ領域326にあるMIMコンデンサ372の最上プレート362に電気的に接触する。ビア378・376に、例えば導体材料を充填し、絶縁層374とビア378・376との上に、好ましくはアルミニウム、アルミニウム合金または他の導体材料を含む最上メタライゼーション層Mを堆積する。メタライゼーション層Mをパターン化し、相互接続領域324とMIMコンデンサ領域326との双方に伝導線322を形成する。
【0058】
伝導層352・356間に、埋設された薄い導体材料層354を挿入することにより、伝導層352・356の厚みが低減され、最適化される。このことにより、アルミニウムの界面の大きな突起によって引き起こされる可能性のある表面の粗さが低減される。例えばアルミニウムの層を薄くすることにより、突起のサイズを小さくすることができる。薄い導体材料層354を、例えば、アルミニウムにヒロックの形成される温度未満の温度で堆積することが好ましい。
【0059】
図7、図8および図9に、本発明の3つの実施形態を示す。これらの図では、本発明の実施形態に応じて、最上プレート、底部プレート、または最上プレート及び底部プレートの双方に、薄い導体材料層が設けられている。メタライゼーション層内に伝導線を形成しながら、同時に、本発明の実施形態に応じてMIMコンデンサの最上プレートまたは底部プレートを、メタライゼーション層に最適に形成してもよい。
【0060】
図7に本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、薄い導体材料層454がMIMコンデンサ484の底部プレート482内に設けられており、底部プレート482がメタライゼーション層には形成されていない。この実施形態では、導体材料481を絶縁層457内に形成する。絶縁層457は、基板400上に堆積された絶縁層402中に形成されたビアプラグ404上に設けられている。続いて形成された絶縁層486内に、ビア484を設ける。この場合、導体材料481は、下側のビアプラグ404とビア484とを電気的に接続する。絶縁層486とビア484との上に、第1伝導層452を堆積し、第1伝導層452上に、薄い導体材料層454を堆積する。薄い導体材料層454上に、第2伝導層456を堆積する。第1伝導層452、薄い導体材料層454および第2導体材料層456は、例えば第1伝導層352、薄い導体材料層354および第2導体材料層356に関して図4Aでそれぞれ説明されたような材料および厚みを有していることが好ましい。
【0061】
第2伝導層456、薄い導体材料層454および第1伝導層452をパターン化して、図に示すような底部プレート482を形成する。第2伝導層456上に、コンデンサ誘電体460を堆積し、例えば底部プレート482をパターン化するのと同時にパターン化してもよい。パターン化した誘電層460と、伝導層456・454・52との上に、絶縁層474を堆積する。半導体デバイスの相互接続領域424に、ビア478を形成する。また、絶縁層474上に、導体材料422を堆積する。導体材料422をパターン化して、MIMコンデンサ領域426に最上プレート483を形成し、相互接続領域424に複数の伝導線422を形成する。この実施形態では、MIMコンデンサ484の最上プレート483が最上メタライゼーション層Mに属しており、MIMコンデンサ領域426の最上プレート483は相互接続領域424の複数の伝導線422のパターン化と同時にパターン化される、ということが有利である。この場合は、MIMコンデンサ484の最上プレート483をパターン化するための別のマスクは不要である。
【0062】
図8に、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、底部プレート586と最上プレート588との双方に、薄い導体材料層544a・544bがそれぞれ設けられている。この実施形態では、図5および図6を参照しながら説明したように、薄い導体材料層544aは、第1メタライゼーション層M(n−1)の第1伝導層522aと第2伝導層556aとの間に設けられていることが好ましい。繰り返しを避けるために、ここでは、図8を参照しながら参照番号および素子の全てについて説明するわけではない。同じ番号は、図5および図6に示す様々な素子に対して使用されている。この実施形態の最上プレート588も、第1伝導層552bと第2伝導層556bとの間に設けられた薄い導体材料層554bを備えていることが有利である。したがって、MIMコンデンサ590は、内部に薄い導体材料層554aの設けられた底部プレート586と、内部に薄い導体材料層554bの設けられた最上プレート588とを備えている。薄い導体材料層554a・554bは、それぞれ、第2伝導層556a・556bの最上表面の質感または形状を改善し、または、滑らかにする。絶縁層574内に、MIMコンデンサ590の最上プレート588に電気的に接触するためのビア576を形成し、次に、最上メタライゼーション層Mに、伝導線522を形成する。なお、この実施形態の利点は、薄い導体材料層544bが例えばビア576のパターン化に対するエッチストップとしての役割を果たす、という点である。したがって、ビア576は、図に示すように、薄い導体材料層554bの最上表面に達する。
【0063】
図9に、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、MIMコンデンサ698の、薄い導体材料層654を有した最上プレート696が、半導体デバイスのメタライゼーション層M内に形成されている。同じく、ここでは、繰り返しを避けるために、全ての参照番号について説明または論議するわけではない。半導体デバイスの様々な材料層に対して同じ番号の使用されている図5および図6に関する説明を参照のこと。この実施形態では、MIMコンデンサ698の最上プレート696は、第1伝導層652と、第1伝導層652上に堆積された薄い導体材料層654と、薄い導体材料層654上に堆積された第2伝導層656とを備えている。底部プレート694は、例えばアルミニウムまたはアルミニウム合金を含む単一の伝導層を含んでいてもよい。しかしながら、底部プレート649は、例えば他の導体材料を含んでいてもよい。底部プレート694は、図8を参照しながら説明したように、第1伝導層、薄い導体材料層、および、第2伝導層(図示せず)を備えていてもよい。この実施形態では、MIMコンデンサ領域626に形成されたMIMコンデンサ698の最上プレート696は、相互接続領域624内に形成される複数の伝導線622をメタライゼーション層Mにパターン化するのと同時に、パターン化されてもよい、ということが有利である。このことは有利である。なぜなら、MIMコンデンサ698の最上プレート696のパターン化のために別のマスクは必要ないからである。なお、この実施形態では、相互接続領域624における複数の伝導線622は、さらに、該伝導線622内に薄い導体材料層654を備えている。
【0064】
本発明の実施形態では、少なくとも1つの薄い導体材料層が、MIMコンデンサの少なくとも1つのプレートの導体材料内に設けられていることが好ましい。特に、MIMコンデンサプレートに2つ以上の導体材料層が設けられていてもよい。図10に、本発明の一実施形態のMIMコンデンサのプレートの断面図を示す。該MIMコンデンサプレートは、それぞれ伝導層752・756a間、756a・756b間、および、756b・756c間に設けられた3つの薄い導体材料層754a・754b・754cを備えている。少なくとも1つの伝導層756a・756b・756cは、図に示すように、少なくとも1つの薄い導体材料層754a・754b・754cの少なくとも1つの上に堆積されていることが好ましい。また上述したように、MIMコンデンサプレートを半導体デバイスのメタライゼーション層Mに形成してもよい。
【0065】
図11に、本発明の一実施形態を示す。この図では、MIMコンデンサプレートは、複数の薄い導体材料層854a・854bを備えており、最上の薄い導体材料層854b上には、導体材料層が設けられていない。薄い導体材料層854aは、伝導層852と第2伝導層856との間に形成されている。薄い導体材料層854bは、最上第2伝導層856上に堆積または形成されている。本発明の実施形態では、少なくとも1つの第2伝導層856は、図に示すように薄い導体材料層854aの少なくとも1つの上に堆積されていることが好ましい。また同じく、上述したように、MIMコンデンサプレートは、半導体デバイスのメタライゼーション層Mに形成されてもよい。
【0066】
メタライゼーション層または金属プレートの厚みは、MIMコンデンサプレートの抵抗が所望のものとなるように調整されることが好ましい。例えば、薄い導体材料層の材料(例えば、TiN、TaN、WN、Ti、Ta、またはW)は、伝導層に使用される材料(Al、Al合金)よりも高い抵抗を有していていることもある。したがって、抵抗が所望のものとなるように、プレートの合計の厚みは低減される可能性がある。
【0067】
上記の絶縁層は、半導体製造において使用される典型的な絶縁体(例えば、二酸化シリコン、誘電率の低い材料、または、その他の材料)を含んでいることが好ましい。メタライゼーション層は、アルミニウムを含んでいることが好ましい。
【0068】
本発明の実施形態の利点は、MIMコンデンサの製造に必要なマスクの数を減らすことができ、その結果、プロセスコストを下げることができる点である。少なくとも1つの薄い伝導層により、メタライゼーション層の最上表面は、滑らかで、欠陥のない、平坦なものとなる。表面の改善されたメタライゼーション層に、底部プレートを形成する場合は、結果としてMIMコンデンサの信頼性が向上する。上記した製造方法は、アルミニウムBEOL工程と互換性がある。なぜなら、導体材料は、アルミニウムまたはアルミニウム合金を含んでいることが好ましいからである。続いて形成されるメタライゼーション層とのビア相互接続は、確実に改善されており、この方法により、様々な材料層をパターン化するために使用される反応イオンエッチングのためのプロセス窓が拡大される。上記した製造方法およびMIMコンデンサ構造は、一例としてRF半導体アプリケーションなどの高性能かつ高速のアプリケーションと互換性がある。MIMコンデンサの底部プレートは、従来技術のMIMコンデンサ底部プレート(例えば、図1に示すTiN底部プレート108)に使用されていたTiNの抵抗よりも低いアルミニウムをかなりの割合で含んでいることが好ましい。したがって、以上で説明した抵抗の低減されたMIMコンデンサの利点は、加速、電力消費量の減少、および、性能の改善である。さらに、本発明の実施形態に基づいてメタライゼーション層に形成されたMIMコンデンサプレートは、プレートに対する電気的接続を確立するために事前にまたは続いて堆積される層にあるビアスタッドを使用するよりもむしろ、同じメタライゼーション層に形成された伝導線に結合されていてもよい、ということが有利である。
【0069】
なお、本発明の実施形態およびその利点について詳しく説明してきたが、添付の請求項によって規定される本発明の精神と範囲とに反することなく、ここでは様々な変更、置換、改変を行うことができる。例えば、当業者には、本願に記載の特徴、機能、プロセスおよび材料の多くを本発明の範囲内で変化させてもよい、ということがすぐに理解されるであろう。さらに、本願の範囲は、明細書に記載の特定のプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法および工程の特定の実施形態に制限されることを意図するものではない。当業者は、本発明で開示されたことに基づいて、本願に記載の対応する実施形態と本質的に同じ機能を果たす、または、本質的に同じ結果を達成する、既存のまたは後に開発されるであろうプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法、または工程を、本発明に基づいて利用してもよいことを理解するであろう。したがって、添付の請求項は、その範囲内に、このようなプロセス、機械、製品、組成物、手段、方法、または、工程を含むことを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0070】
【図1】従来技術によるMIMコンデンサ構造を有した半導体デバイスの断面図である。
【図2A】半導体デバイスのメタライゼーション層全体に属している底部プレートを有したMIMコンデンサが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図2B】メタライゼーション層の最上表面の粗さおよび不規則性が、上記MIMコンデンサの信頼性に関する問題を引き起こしている、図2Aに示すMIMコンデンサをより詳細に示す図である。
【図3】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図4A】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図4B】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図4C】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図4D】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図5】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図6】半導体デバイスのメタライゼーション層内に薄い伝導材料層が形成されていて、そして多層メタライゼーション層内に、伝導線およびMIMコンデンサの底部プレートが形成されている、本発明の好ましい実施形態の断面図である。
【図7】MIMコンデンサの底部プレート内に薄い伝導材料層が配置されていて、そしてこのMIMコンデンサの底部プレートは、メタライゼーション層内に形成されていない、本発明の一実施形態を示す図である。
【図8】底部プレート内および上部プレート内には、薄い伝導材料層が配置されている、本発明の一実施形態を示す図である。
【図9】半導体デバイスのメタライゼーション層内に上部プレートが形成されていて、この上部プレート内には、薄い伝導材料層が配置されている、本発明の一実施形態を示す図である。
【図10】プレート内に複数の薄い伝導材料層が形成されている、本発明の一実施形態によるMIMコンデンサの断面図である。
【図11】コンデンサのプレートの最上表面上に、薄い伝導材料層が形成されている、本発明の別の実施形態を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の材料を含む第1伝導層と、
上記第1伝導層上に設けられており、上記第1材料とは異なる第2材料を含む少なくとも1つの薄い導体材料層と、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に設けられた少なくとも1つの第2伝導層とを備えていることを特徴とする金属−絶縁体−金属(MIM)コンデンサプレート。
【請求項2】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、TiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項3】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の厚みは、約450オングストローム以下であることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項4】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、
上記第1伝導層上に設けられた第1バリヤ層と、
上記第1バリヤ層上に設けられた伝導層とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項5】
上記第1バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含み、
上記伝導層は、TiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項4に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項6】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、さらに、上記伝導層上に設けられた第2バリヤ層を備えていることを特徴とする請求項4に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項7】
上記第1バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含み、
上記伝導層は、TiN、TaNまたはWNを含み、
上記第2バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含んでいることを特徴とする請求項6に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項8】
上記少なくとも1つの第2伝導層は、上記第1材料を含んでいることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項9】
上記第1伝導層および上記少なくとも1つの第2伝導層は、Alを含んでいることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項10】
第1の厚みを有する複数の伝導線を備える、半導体デバイスのメタライゼーション層に形成されており、
MIMコンデンサプレートは、上記第1の厚みを有していることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項11】
上記MIMコンデンサプレートは、MIMコンデンサの底部プレートを備えていることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項12】
上記MIMコンデンサプレートは、MIMコンデンサの最上プレートを備えていることを特徴とする請求項1に記載のMIMコンデンサプレート。
【請求項13】
第1プレートと、
上記第1プレート上に設けられた誘電体材料と、
上記誘電体材料上に設けられた第2プレートと、
を備えており、
上記第1プレートまたは上記第2プレートは、
第1材料を含む第1伝導層と、
上記第1伝導層上に設けられており、上記第1材料とは異なる第2材料を含む少なくとも1つの薄い導体材料層と、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に設けられた少なくとも1つの第2伝導層と、を備えていることを特徴とする金属−絶縁体−金属(MIM)コンデンサ。
【請求項14】
上記第1プレートまたは上記第2プレートは、第1の厚みを有する複数の伝導線を備える、半導体デバイスのメタライゼーション層に形成されており、
上記MIMコンデンサ第1プレートまたは第2プレートは、上記第1の厚みを有していることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項15】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、TiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項16】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の厚みは、約450オングストローム以下であることを特徴とする請求項15に記載のMIMコンデンサ。
【請求項17】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、
上記第1伝導層上に設けられた第1バリヤ層と、
上記第1バリヤ層上に設けられた伝導層とを備えていることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項18】
上記第1バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含み、
上記伝導層は、TiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項17に記載のMIMコンデンサ。
【請求項19】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、さらに、上記伝導層上に設けられた第2バリヤ層を備えていることを特徴とする請求項17に記載のMIMコンデンサ。
【請求項20】
上記第1バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含み、
上記伝導層は、TiN、TaNまたはWNを含み、
上記第2バリヤ層は、Ti、TaまたはWを含んでいることを特徴とする請求項19に記載のMIMコンデンサ。
【請求項21】
上記第1伝導層と上記少なくとも1つの第2伝導層とは、同じ材料を含んでいることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項22】
上記第1伝導層および上記少なくとも1つの第2伝導層は、Alを含んでいることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項23】
上記第1プレートは、
第1材料を含む第1伝導層と、
上記第1伝導層上に設けられており、上記第1材料とは異なる第2材料を含む少なくとも1つの第1の薄い導体材料層と、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に設けられた少なくとも1つの第2伝導層と、
を備えており、
上記第2プレートは、
上記誘電体材料上に設けられており、第3材料を含む第3伝導層と、
上記第3伝導層上に設けられており、上記第3材料とは異なる第4材料を含む少なくとも1つの第2の薄い導体材料層と、
上記少なくとも1つの第2の薄い導体材料層の少なくとも1つの上に設けられた少なくとも1つの第4伝導層と、を備えていることを特徴とする請求項13に記載のMIMコンデンサ。
【請求項24】
上記第1伝導層、上記少なくとも1つの第2伝導層、上記第3伝導層および上記少なくとも1つの第4伝導層は、Alを含んでおり、
上記少なくとも1つの第1の薄い導体材料層および上記少なくとも1つの第2の薄い導体材料層は、約450オングストローム以下のTiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項23に記載のMIMコンデンサ。
【請求項25】
上記少なくとも1つの第1の薄い導体材料層および上記少なくとも1つの第2の薄い導体材料層は、上記TiN、TaNまたはWNの上側または下側に設けられたバリヤ層を備えていることを特徴とする請求項24に記載のMIMコンデンサ。
【請求項26】
半導体デバイスであって、
基板;
上記基板上に形成された少なくとも1つのメタライゼーション層;
上記少なくとも1つのメタライゼーション層内に形成された第1プレートと、上記第1プレート上に設けられた誘電体材料と、上記誘電体材料上に設けられた第2プレートとを有し、上記基板上に形成されている、少なくとも1つの金属−絶縁体−金属(MIM)コンデンサ;および
少なくとも1つのメタライゼーション層に形成された少なくとも1つの第1伝導線;
を備え、
上記少なくとも1つの第1伝導線は、第1の厚みを有し、
上記MIMコンデンサ第1プレートは、上記第1の厚みを有していることを特徴とする半導体デバイス。
【請求項27】
上記第1プレートおよび上記少なくとも1つの第1伝導線は、
第1材料を含む第1伝導層と、
上記第1伝導層上に設けられており、上記第1材料とは異なる第2材料を含む少なくとも1つの薄い導体材料層と、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に設けられた少なくとも1つの第2伝導層と、を備えていることを特徴とする請求項26に記載の半導体デバイス。
【請求項28】
上記第1伝導層および上記少なくとも1つの第2伝導層は、Alを含んでおり、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、TiN、TaNまたはWNを含んでいることを特徴とする請求項27に記載の半導体デバイス。
【請求項29】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、
上記第1伝導層上に設けられたTi、TaまたはWからなる第1層と、
Ti、TaまたはWからなる上記第1層上に設けられたTiN、TaNまたはWNからなる第2層とを備えていることを特徴とする請求項27に記載の半導体デバイス。
【請求項30】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層は、TiN、TaNまたはWNからなる上記第2層上に設けられたTi、TaまたはWからなる第3層を備えていることを特徴とする請求項27に記載の半導体デバイス。
【請求項31】
上記第1プレートは、上記メタライゼーション層中の少なくとも1つの伝導線に電気的に結合されていることを特徴とする請求項26に記載の半導体デバイス。
【請求項32】
基板を準備する工程と、
上記基板上に、第1材料を含む第1伝導層を堆積する工程と、
上記第1伝導層上に、上記第1材料とは異なる第2材料を含む少なくとも1つの薄い導体材料層を堆積する工程と、
上記少なくとも1つの薄い導体材料層の少なくとも1つの上に、少なくとも1つの第2伝導層を堆積する工程と、
上記少なくとも1つの第2伝導層、上記少なくとも1つの薄い導体材料層および上記第1伝導層をパターン化して、第1プレートを形成する工程とを含むことを特徴とする金属−絶縁体−金属(MIM)コンデンサの製造方法。
【請求項33】
上記第1プレートを形成すると同時に、上記少なくとも1つの第2伝導層と、上記少なくとも1つの薄い導体材料層と、上記第1伝導層とに、複数の伝導線を形成する工程をさらに含み、
上記複数の伝導線は、半導体デバイスのメタライゼーション層に属していることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項34】
上記少なくとも1つの第2伝導層と、上記少なくとも1つの薄い導体材料層と、上記第1の伝導層とをパターン化して、上記第1プレートと上記複数の伝導線とを形成する工程は、単一のマスクを使用することを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
上記第1プレート上に誘電体材料を堆積する工程と、
上記誘電体材料上に第3伝導層を堆積する工程と、
上記第3伝導層と上記誘電体材料とをパターン化することにより、MIMコンデンサを形成する工程とをさらに含み、
パターン化された上記第3伝導層は、上記MIMコンデンサの最上プレートを含み、
上記誘電体材料は、上記MIMコンデンサのコンデンサ誘電体を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項36】
上記基板上に上記第1伝導層を堆積する工程の前に、
上記基板上に、MIMコンデンサの底部プレートを含む第2プレートを形成する工程と、
上記第2プレート上にコンデンサ誘電体を形成する工程とをさらに含み、
上記第1プレートは、上記MIMコンデンサの最上プレートを含み、
上記第1伝導層を堆積する工程では、上記MIMコンデンサ上に上記第1伝導層を堆積する工程を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項37】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層を堆積する工程は、約450オングストロームの材料を堆積する工程を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項38】
上記少なくとも1つの薄い導体材料層を堆積する工程は、TiN、TaNまたはWNを堆積する工程を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項39】
上記TiN、TaNまたはWNの上側または下側にTi、TaまたはWからなるバリヤ層を堆積する工程をさらに含むことを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
上記第1伝導層を堆積する工程と上記少なくとも1つ第2伝導層を堆積する工程とは、Alを堆積する工程を含むことを特徴とする請求項32に記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2007−512697(P2007−512697A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540452(P2006−540452)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【国際出願番号】PCT/EP2004/052992
【国際公開番号】WO2005/055292
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(501209070)インフィネオン テクノロジーズ アクチエンゲゼルシャフト (331)
【Fターム(参考)】