説明

MIMOネットワークの自動ON−OFFスイッチングリピータ

1以上の実施形態によれば、MIMOリピータは、MIMOリピータの通信可能エリアに移動局が存在しない場合には、MIMOネットワーク上のノイズ増加を低減させるべく、MIMOリピータの1以上の送信機をOFFにする。MIMOリピータの通信範囲にリピータが存在する場合には、MIMOリピータは、アンテナ経路において十分なチャネル品質を有さない対応する送信機をOFFにする又はOFF状態を維持し、対応するアンテナ経路において十分なチャネル品質を有する送信機はON状態とする。アンテナ経路は、調整された送信機を介して移動局からのアップリンク信号を送信する。信号品質に大きく寄与しない送信機を使用しないことによって、ノイズ増加を更に低減させることができる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
移動体通信産業では、ネットワークの基地局の通信可能範囲を効率的に拡大させる1つの解決策として、リピータ又は中継装置を利用することが行われてきた。しかしながら、リピータを使用すると、アップリンクにおいてノイズが増大し、その結果、通信システムのアップリンク容量を低減させてしまう可能性があった。1つのリピータが複数のアンテナを有してもよい複数入力複数出力(MIMO)システムでは、典型的な単入力単出力(SISO)システムと比較して、ノイズ増大の問題が深刻になる。例えば、基地局に接続されたSISOリピータがM個存在する場合、アップリンクにおけるノイズの増加は、リピータの個数Mに比例する。M個のMIMOリピータが、それぞれ基地局に接続されたN個のアンテナを有する場合、アップリンクにおけるノイズの増加は、M×Nに比例し、許容できないレベルに容易に達してしまう。例えば、M×Nが約20×4となるといったように、MIMOの桁が増加すると、MIMOリピータを使用することによるMIMO通信ネットワークのアップリンクにおけるノイズの増加は、非常に大きくなる。特に、MIMOが、セルラー通信ネットワークのような無線広域ネットワーク(WWAN)、又は、WiMAX(Wireless Interoperability for Microwave Access)型のネットワーク、及び、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)及び/又はパーソナルエリアネットワーク(PAN)で使用される場合には、この傾向が顕著に現れる。
【0002】
特許請求される特徴は、明細書の結論部分において具体的に示され、特許請求される。しかしながら、これら特徴は、添付の図面及び以下の詳細な説明を参照することにより、理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【図1】1以上の実施形態に係る、1以上のリピータを使用したMIMO通信ネットワークの概略図である。
【図2】1以上の実施形態に係る、自動ON−OFFスイッチングを実装可能な、図1に示したMIMO通信ネットワークのリピータの概略図である。
【図3】1以上の実施形態に係る、MIMO通信ネットワークに対するリピータによって実装される自動ON−OFFスイッチングの方法を示したフローチャートである。
【図4】1以上の実施形態に係る、自動ON−OFFスイッチングを利用可能な1以上のネットワークを示した無線ローカルエリア、パーソナルエリア、無線広域ネットワーク通信システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
図示の単純化及び明瞭化のために、図示された要素は必ずしも実寸法で描かれていない。例えば、いくつかの要素の寸法は、明瞭化のために他の要素に比べて拡大して描かれていることがある。さらに、適切であると考えられる場合、対応する又は類似する要素を示すのに参照番号が図面間で繰り返し使用されている。
【0005】
以下の詳細な説明では、特許請求される特徴の完全な理解を提供するべく、多くの詳細事項が記される。しかしながら、これら詳細事項がなくとも特許請求される特徴を実施可能であることは、当業者にとって明らかである。また、本発明の説明の理解を不明瞭にしない目的から、周知の方法、プロセス、構成要素及び/又は回路についての詳細な説明を省略している。
【0006】
以下に記載の説明及び特許請求の範囲において、「結合(coupled)」及び「接続(connected)」という言葉、並びにこれらの派生語が使用されることがある。特定の実施形態において、「接続(connected)」は、2つ以上の要素が物理的に又は電気的に直接互いに接触していることを示すのに使用される。「結合(coupled)」も、2つ以上の要素が、物理的に又は電気的に直接互いに接触していることを示すが、「結合(coupled)」は、2つ以上の要素が、直接、接触しておらず、協動及び/又は相互作用している場合も示す。例えば、「結合(coupled)」は、2つ以上の要素が互いに接触していないが、別の要素又は中間要素を介して、間接的に結合されている場合も含む。また、以下の記載及び特許請求の範囲において、"上に(on)"、"上/上方に(overlying)"、"上/上方に(over)"という言葉が使用される場合がある。"上に(on)"、"上/上方に(overlying)"、"上/上方に(over)"は、2つ以上の要素が、物理的に直接互いに接触していることを意味する。しかしながら、"上/上方に(over)"は、2つ以上の要素が、互いに直接接触しない場合も意味する。例えば、"上/上方に(over)"は、1つの要素が別の要素の上方に位置し、互いに接触せず、これら2つの要素間に別の1つの要素又は複数の要素が存在することを意味する。また、"及び/又は(and/or)"という言葉は、"及び(and)"、"又は(or)"、"排他的な又は(exclusive-or)"、"1つの(one)"、"全部でない幾つか(some, but not all)"、"どちらも〜ない(neither)"、及び/又は"どちらも〜である(both)"を意味するが、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。また、以下の記載及び/又は特許請求の範囲では、"備える(comprise)"、"含む(include)"及びこれらの派生語は、互いに同義語として使用されている場合がある。
【0007】
図1には、1以上の実施形態に係る1以上のリピータを有するMIMO通信ネットワークの概略図が示されている。1以上の実施形態において、ネットワーク100は、無線ローカルエリアネットワーク、パーソナルエリアネットワーク、及び/又は、無線広域ネットワークのような無線通信ネットワークを含んでもよい。ネットワーク100は、移動局1(MS1)112から、移動局K(MSK)114までの最大K個の移動局を含む1以上の移動局と、直接通信を行う基地局BS110を含んでもよい。MIMO型のネットワークでは、基地局110は、各々がN個の送信アンテナ(Ntx、M1)及び(Ntx、MK)を有する移動局各々からの通信信号を受信するN個の受信アンテナ(Nrx、BS)を含んでもよい。図1に示される例では、1以上の移動局が、基地局110に対して送信を行っているが、移動局と基地局110間の通信は、基地局が1以上の移動局に対して送信を行い、1以上の移動局が基地局110に対して送信を行ってもよい、双方向の態様であってもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0008】
1以上の実施形態において、移動局(MSK+1)118、移動局(MSK+2)120、といったように、信号強度及び/又は信号品質が低い、最大L−K(ここで、L≧K)個の更なる移動局、又は、移動局(MSL)122を含む更なる移動局が、基地局110から離れて配置されている場合があり、その他の無線信号源からの干渉、信号フェージング及び/又は基地局110近傍に大型の物体が存在することによって発生するマルチパスが起きる場合がある。このような実施形態では、リピータ(Rep1)124、リピータ(Rep2)126、及びリピータ(RepM)128を含む最大M個のリピータといったように、1以上のリピータが使用され、更なる移動局118、120及び/又は122の間の信号送信を繰り返す。このような実施形態では、移動局及び/又はリピータは、N個の送信アンテナを含んでもよく、上記の実施形態の一部では、受信アンテナとして動作してもよい。例えば、移動局118は、N個の送信アンテナ(Ntx、M(K+1))を有してもよく、移動局120は、N個の送信アンテナ(Ntx、M(K+2))を有してもよく、及び/又は、移動局122は、N個の送信アンテナ(Ntx、ML)を有してもよい。同様に、リピータ124は、N個の受信アンテナ(Nrx、R1)及びN個の送信アンテナ(Ntx、R1)、リピータ126は、N個の受信アンテナ(Nrx、R2)及びN個の送信アンテナ(Ntx、R2)、リピータ128は、N個の受信アンテナ(Nrx、RM)及びN個の送信アンテナ(Ntx、RM)を有してもよい。動作時には、リピータは、離れた移動局から送信された信号を受信し、その信号を基地局110に再送信してもよい。同様に、リピータは、基地局110から送信された信号を受信し、その信号を目的の受信移動局に再送信してもよい。例えば、図1に示すように、リピータ124は、移動局118と基地局110との間で、信号を再送信し、リピータ126は、移動局120と基地局110との間で、信号を再送信し、リピータ128は、移動局122と基地局110との間で、信号を再送信してもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0009】
1以上の実施形態において、MIMOネットワーク100における1以上のリピータを利用することによって引き起こされるノイズを低減させるために、自動ON−OFFスイッチング(AOS)が以下に説明するように実装されてもよい。このような実施形態において、ネットワーク100上の所与のリピータは、対応する移動局からのアップリンク信号を監視(モニタ)する。例えば、リピータ124は、移動局118から受信されたアップリンク信号130を監視してもよく、リピータ126は、移動局120から受信されたアップリンク信号132を監視してもよく、及び/又は、リピータ128は、移動局122から受信されたアップリンク信号134を監視してもよい。リピータは、"下限チェック(Low Limit Check)"を使用して、通信可能エリアにアクティブな移動局が存在するか否かを確認する。通信可能エリアにアクティブな移動局が存在しない場合には、リピータの送信機はOFFにされてもよい。リピータが通信可能エリアにアクティブな移動局を検出した場合には、リピータは、送信機をONにして、アクティブな移動局から基地局110への対応するアップリンク信号を増幅して転送する。リピータは、規定された下限を上回る信号を検出した場合に、自身の通信可能範囲にアクティブな移動局を検出する。検出しなかった場合には、ネットワーク100上に存在するノイズを低減させるために、リピータの送信機はOFFにされる。例えば、リピータ124が、移動局118からの下限を上回るアップリンク信号130を検出した場合には、リピータ124は、自身の送信機をONにして、移動局118から受信した信号を、アップリンク信号136を介して基地局110へと送信する。しかしながら、リピータ124が、下限を上回る信号を検出しなかった場合には、リピータの送信機をONにする必要がなく、リピータ124は、自身の送信機をOFFにする。リピータ126及びリピータ128は、移動局120及び移動局122からのアップリンク信号132及びアップリンク信号134に対して、上記と同様に動作してもよく、自身の送信機をそれぞれONとして、アップリンク138及び140を介して信号の再送を行う。移動局118、移動局120及び/又は移動局122のような移動局の何れかが、リピータの通信可能範囲に入る及び範囲を出るに伴い、及び/又は、移動局がそれぞれアップリンク信号を送信する又は送信するのに伴って、リピータは同様な動作を行ってもよい。
【0010】
1以上の実施形態において、リピータの1以上が、異常な動作を起こす場合がある。リピータの異常な動作の一例としては、受信アンテナ及び送信アンテナ間の分離が行われないこと、回路劣化及び/又はその他様々な原因に起因する、無限フィードバックによるリピータにおける電力発散が挙げられる。リピータの逆方向リンクにおける電力発散は、リピータ逆方向リンクに接続されている場合、基地局110の逆方向リンク全体の性能に影響し、最悪の結果を招く可能性がある。この種の問題に対処するために、"上限チェック(High Limit Check)"を実装してもよく、リピータは、リピータ内に異常な動作が存在しないかを確認し、検出された場合には、リピータは、自身の送信機をOFFにして基地局110のアップリンクを保護する。例えば、リピータが、送信機において上限を超える出力信号を検出下場合には、リピータは自身の送信機をOFFにして、リピータと基地局110間のアップリンク送信をシャットダウンする。1以上の実施形態において、ネットワーク100上の複数のリピータのうちの1以上が、上記したような下限及び/又は上限を利用した自動ON−OFFスイッチング(AOS)を実装してもよい。MIMOリピータにAOSを実装することにより、移動局から基地局110へと実際に信号を伝送する時にのみリピータがONとなり、更に、リピータが正常に動作している場合にのみONとなる。その結果、AOSを実装していない場合には導入されてしまうMIMOの複数のアンテナ要素によって生じる不要なノイズ増加を低減させることができ、更に、基地局110のアップリンクが、MIMOリピータの異常動作から保護される。
【0011】
ある実施形態では、所与のMIMOリピータがONになると、例えば、リピータ124、リピータ126及び/又はリピータ128のうちの1以上、それらのN個全てのアンテナ及び送信機がONとなってもよい。この場合、MIMOリピータによって生じるネットワーク100上のノイズ増加が、単入力単出力(SISO)型のリピータと比較してN倍の大きさとなると考えられる。例えば、全部でM個のMIMOリピータのうち、K個のMIMOリピータがアクティブ状態でありONとされている場合を考える。この場合、ネットワーク100上のノイズ増加は、K×Nに比例する。K×Nに比例するノイズ増加は、M個のSISOリピータを使用した場合のネットワーク100よりも大きくなり、これは、M個のSISOリピータが全てONとされた場合にはノイズ増加はMに比例するからである。ネットワーク100が、複数のMIMOリピータを使用し、1つのMIMOがONとされた場合、そのMIMOリピータのアンテナ要素各々のアップリンクチャネル改善に対する寄与は、それぞれ異なると考えられ、あるアンテナはアップリンクチャネルを大幅に改善し、その他はさほど寄与がないことがある。その結果、自動ON−OFFスイッチングは、各アンテナ要素における移動局からのアップリンクチャネルのチャネル品質を推定するチャネル推定を実装してもよい。1以上の実施形態において、チャネル品質推定は、受信信号強度(RSSI)、信号対干渉及びノイズ比(SINR)の少なくとも一部、及び/又は、その他の技術に基づいて、チャネル品質を推定する。アンテナ毎のチャネル品質判断に基づいて、リピータは、アンテナアレイ中の特定のアンテナ要素をONとするかOFFとするかを決定することができる。1以上の実施形態において、ネットワーク100のMIMOリピータの1以上は、上記したような自動ON−OFFスイッチングを実装して、移動局から基地局110へとアップリンク信号を送信する自身の送信機をON又はOFFとして、ネットワーク100におけるリピータに起因するノイズの増加を低減させる。このような自動ON−OFFスイッチングでは、所与のMIMOリピータの全アップリンク送信機能をON又はOFとするように動作してもよい。さらに、MIMOリピータは、アンテナ毎にON−OFFスイッチングを実装して、高いチャネル品質を有するアンテナはONとして(又はON状態を維持)、低いチャネル品質を有するアンテナはOFF(又はOFF状態を維持)することにより、ノイズの増加を更に低減させることができる。効率的なチャネル品質を有するアンテナのみがONとされ、残りのアンテナはOFFとしてもよいことから、送信品質を維持することができる。このようなアンテナ毎のON−OFFスイッチングを利用することにより、N個のアンテナ要素を有するK個のアクティブなリピータからのノイズ増加は、K×Nに比例するノイズ増加から、K×Wに比例するノイズ増加に低減することができ、ここでWは、非アクティブアンテナ要素がOFFとされた後のON状態のアンテナの数を表している。このように、ON状態のリピータの数をM個からK個に減らし、ON状態のアンテナの数をN個からW個へと減らすことによって、N個のアンテナ要素を有するMIMOネットワーク100におけるM個のリピータからのノイズ増加を、K×Wに比例するように低減することができるが、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。アンテナ毎のON−OFFスイッチングを含む自動ON−OFFスイッチングを利用するMIMOリピータの構造を、図2を参照して説明する。
【0012】
図2には、一実施形態に係る自動ON−OFFスイッチングを実装するMIMO通信ネットワークのためのリピータが示されている。図2に示すように、MIMOリピータ128は、図1のネットワーク100におけるM個のリピータのうちの1つであってもよく、リピータ128の構造は、ネットワーク100のその他のリピータの1以上の構造と同じ又は同様であってもよい。リピータ128は、通信可能範囲内の所与の移動局10又は複数の移動局と通信を行うN個の受信アンテナ210、及び、基地局110と通信を行うN個の送信アンテナ212を含む。通信可能範囲にアクティブな移動局が存在するかを判断するために、MIMOリピータ128は、チャネル品質(CQ)を測定する。1以上の実施形態において、チャネル品質は、信号強度(RSSI)、信号対ノイズ比(SNR)又はこれらの組み合わせのような様々な形式で表されてもよい。チャネル測定回路214は、複数の受信アンテナ210の各々と接続されて、アンテナ毎のON−OFFスイッチングを実装するべく、各受信アンテナ210におけるチャネル品質を測定及び/又は推定してもよい。チャネル測定回路214によって取得されたチャネル品質測定値は、比較回路220に渡されて、チャネル品質測定値が閾値Th1と比較される。比較回路は、ブロックA220内に設けられている。所与の受信アンテナ210におけるチャネル品質が十分でない場合には、ブロックB222に設けられている対応するスイッチ224へと制御信号を供給してもよい。スイッチ224は、対応する送信アンテナ212の電力増幅器(パワーアンプ)228と結合されている。所与の受信アンテナ210においてチャネル品質が十分でない場合、スイッチ224が電力増幅器228から切り離されて、リピータ128の対応する送信アンテナ212に対するアップリンクチャネルがOFFとなる。チャネル品質測定値を、各アンテナブランチで測定して、個別のチャネル品質値(CQ_1、CQ_2、・・・CQ_Nrx)を取得して、適切な閾値(Th1)と比較してもよい。
【0013】
1以上の実施形態において、リピータ128と通信を行うアクティブな移動局が存在しないと判断するアルゴリズムは、例えば、次のようであってもよい。
IF: (CQ_l < Th1 and CQ_2 < Th1 ...and CQ_Nrx < Th1)
THEN: no active MS under the repeater's coverage(リピータの通信可能範囲にアクティブなMSが存在しない)
SO: turn all switches off(全てのスイッチをOFFとする)
OTHERWISE: an active MS is under the repeater's coverage(リピータの通信可能範囲にアクティブなMSが存在する)
SO: turn all switches on(全てのスイッチをONとする)
【0014】
このアルゴリズムは単なる一例に過ぎず、その他の同様なアルゴリズムを実装してもよいことは明らかである。例えば、別の実施形態では、全アンテナブランチの個数よりも少ない所定の数のチャネル品質値が、閾値より大きい場合、全てのスイッチをONとしてもよい。例えば、2以上のチャネル品質値が閾値よりも大きい場合、全てのスイッチをONとしてもよい。しかしながら、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。一般的に、1以上の実施形態において、十分な数のアンテナ及び/又は送信機をOFFとすることができる、すなわち、ノイズ及びノイズ増加を十分に低減させることができる数のアンテナ及び送信機をOFFとすることができる。例えば、1つのアンテナ及び/又は送信機、全ての又はほぼ全てのアンテナ及び/又は送信機、及び/又は、1つのアンテナ及び送信機及び/又は全てのアンテナ及び/又は送信機の範囲内のいかなる数であってもよい。いつ全てのアンテナをONにするか又は全てのアンテナをOFFにするかの決定機構は、ブロックA218内に実装されてもよい。リピータ128をONにする又はOFFにすることは、ブロックB222のスイッチ224を介して実現してもよい。1以上の実施形態において、リピータ128と通信を行うアクティブな移動局が存在しない場合、アンテナブランチの全てをOFFとしてもよい。リピータ128のアップリンク送信機能自体をON又はOFFとするのに、このようなアルゴリズムを利用してもよい。リピータ128は、基地局110から移動局へのダウンリンク送信と同様に機能してもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0015】
1以上の実施形態において、リピータ128の異常動作がブロックC226を介して検出されてもよく、各アンテナブランチは、所与の送信機アンテナ212の入力において、電力増幅器228の出力と結合されている電力検出回路232を含んでもよい。電力検出回路232の出力は、電力比較回路230に提供されて、各アンテナブランチの検出された電力レベル(Pwr_1,Pwr_2,・・・,Pwr_Nrx)と適切な閾値(Th2)との比較が行われる。1以上の実施形態において、特定のリピータ128が異常な動作をしているかを判断するためのアルゴリズムは、例えば、以下のようなものであってもよい。
IF (Pwr_l > Th2)
THEN: turn switch_l off
OTHERWISE: turn switch_l on
・・・
IF: (Pwr_Nrx > Th2)
THEN: turn switch_Nrx off
OTHERWISE: turn switch_Nrx on
【0016】
上記の例では、所定のアンテナブランチにおける送信アンテナに印加されている検出される電力レベルの異常値に基づいて、アンテナブランチの各々を独立してON又はOFFとしてもよい。同様に、別の実施形態では、その他のアルゴリズムを実装してもよい。例えば、複数のアンテナブランチのうちの1つが、閾値よりも大きい電力レベルを有すると検出された場合には、全ての電力アンテナブランチをOFFとしてもよい。一般的に、1以上の実施形態において、十分な数のアンテナ及び/又は送信機をOFFとしてもよい、すなわち、ノイズ及びノイズ増加を十分に低減させることができる数のアンテナ及び/又は送信機、及び/又は、リピータを正常動作に戻すことができる数のアンテナ及び/又は送信機をOFFとすることができる。例えば、1つのアンテナ及び/又は送信機、全ての又はほぼ全てのアンテナ及び/又は送信機、及び/又は、1つのアンテナ及び送信機及び/又は全てのアンテナ及び/又は送信機の範囲内のいかなる数であってもよい。異常な動作を検出するその他のアルゴリズムを実装してもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0017】
更に、アンテナ要素の各々は、リピータ128と通信するアクティブな移動局が存在する場合には、各アンテナ要素におけるチャネル品質に基づいてアンテナ毎の自動ON−OFFスイッチングを実装するために、各アンテナ要素を別々にON又はOFFしてもよい。このようなアンテナ毎のON−OFFスイッチングアルゴリズムの例として、次のようなものが挙げられる。
IF: (CQ_1 < Th3)
THEN: turn switch_1 off
OTHERWISE: turn switch_1 on
・・・
If: (CQ_Nrx < Th3)
THEN: turn switch_Nrx off
OTHERWISE: turn switch_Nrx on
【0018】
上記のアルゴリズムの例では、アンテナブランチにおけるチャネル品質が閾値Th3である所定の閾値を下回った場合には、送信アンテナ212を個別にOFFとしてもよい。一般的に、1以上の実施形態において、十分な数のアンテナ及び/又は送信機をOFFとしてもよい、すなわち、ノイズ及びノイズ増加を十分に低減させることができる数のアンテナ及び/又は送信機をOFFとしてもよい。例えば、1つのアンテナ及び/又は送信機、全ての又はほぼ全てのアンテナ及び/又は送信機、及び/又は、1つのアンテナ及び送信機及び/又は全てのアンテナ及び/又は送信機の範囲内のいかなる数であってもよい。ブロックA218の比較回路220を採用して、閾値Th1及び/又は閾値Th3に対してチャネル品質を測定してもよい。閾値Th1及び閾値Th3は、実装される特定のアルゴリズムに応じて同じ値であっても異なる値であってもよく、特許請求される特徴の範囲はこの点に関して限定されない。
【0019】
1以上の実施形態において、ネットワーク100のMIMOリピータに対して自動ON−OFFスイッチイング(AOS)を使用することによって、通信可能範囲に存在するアクティブな移動局を有し及び/又は適切に動作しているMIMOリピータのみをONとして、不必要なON状態のMIMOリピータの数を減らすことにより、MIMOリピータを実装したことによって生じるアップリンクノイズを低減させることができる。加えて、ONとされアクティブ状態であるMIMOリピータの場合、通信全体に寄与しているリピータのアンテナ要素のみをONとして、その他の寄与していないアンテナはOFFとすることにより、不必要なON状態のリピータ要素の数を減らすことができ、更なるノイズ低減を提供できる。このようなアルゴリズムの例のフローチャートが、図3に示されている。
【0020】
図3は、1以上の実施形態に係る、MIMO通信ネットワークのリピータによって実装される自動ON−OFFスイッチングの方法のフローチャートである。図1の方法300は、図1及び/又は図2のリピータ128のようなMIMOリピータによって、図1のネットワーク100のようなMIMOネットワークに実装されてもよい。例えば、方法300は、リピータ128のコントローラ(図示せず)によって実行されるソフトウェア及び/又はファームウェアに実装されてもよく、この点に関して、特許請求される特徴の範囲は限定されない。更に、方法300には、方法300の一例又は複数の例が示されているが、1以上の別の実施形態では、方法300は、より多く数の又は少ない数のブロックを含んでもよく、及び/又は、図3に示したのとは異なるその他の順番で配置されてもよく、この点に関して特許請求される特徴の範囲は限定されない。方法300の実行において、ブロック310では、リピータ128の受信機がONとされ、動作してもよい。ブロック312では、リピータ128の通信可能範囲内に移動局が存在するかの判断がなされてもよい。例えば、この判断は、受信機又はリピータ128の1以上におけるチャネル品質を測定し、測定されたチャネル品質が、第1閾値(TH1)のような閾値よりも良好であるかを判断することによって行われてもよい。一例では、リピータ128の何れも閾値より良好なチャネル品質を有していなかった場合には、リピータ128の通信エリアで動作する移動局が存在しないと判断してもよく、この場合、リピータ128の送信機全てがOFFとされる。リピータ128の通信範囲に移動局が存在せず、リピータ128の全ての送信機をOFFとすることによって、リピータ128は、ネットワーク100におけるノイズ増加に貢献しない。ブロック310において、リピータ128の送信機をOFFにすると同時に、リピータ128は、受信機の動作を継続してもよく、通信可能エリア内で動作可能となった移動局を検出するべく受信を継続してもよい。ブロック312において、通信可能エリア移動局がリピータ128の通信可能範囲において動作可能となった場合、例えば、リピータ128の受信機の1以上のチャネル品質が閾値を超えた場合、ブロック316において、リピータ128の送信機の1以上又は全てがONとされる。
【0021】
1以上の実施形態において、ブロック318では、リピータ128が異常動作をしているかについての判断が行われてもよい。例えば、一例として、リピータ128の送信機の1以上の出力において電力レベルが、第2閾値(TH2)のような閾値を超えた場合には、ブロック314において、リピータ128の送信機がOFFとされてもよい。ある実施形態では、ブロック314において異常な動作を経験している送信機のみをシャットダウンしてもよく、別の実施形態では、ブロック314において更なる送信機をシャットダウンしてもよく、例えば、送信機の1つ又は1つ以上において異常動作が検出された場合には、全ての送信機をシャットダウンしてもよい。ブロック318において、異常な動作が検出されなかった場合、すなわち、リピータ128の受信機及び/又は送信機が正常に動作している場合、ブロック320において、リピータ128の個別の受信機におけるチャネル品質の判断がなされてよい。例えば、ブロック320において、チャネル品質と第3閾値(TH3)とを比較することによって、アンテナ毎のチャネル品質の判断が行われてもよい。リピータ128のアンテナ経路について、チャネル品質が十分でない場合には、ブロック314において、対応する送信機をOFFとする一方、十分なチャネル品質を有するアンテナ経路におけるその他の送信機はON状態を継続してもよい。このようなアンテナ毎のスイッチングアルゴリズムによれば、アップリンク送信にさほど貢献していない送信機をONとしないことによってノイズを低減するようにリピータ128を動作させることが可能となり、少ない数のアンテナを使用することで、リピータ128によるノイズの発生を少なくすることができる。ブロック322において、リピータ128は、移動局から基地局110へとアップリンク信号を送信してもよく、方法300はブロック312において継続してもよく、1以上の移動局がリピータ128の通信可能範囲に存在する。方法300を実装してもよいシステムの一例について、図4を参照して説明する。
【0022】
図4は、1以上の実施形態に係る、自動ON−OFFスイッチングを利用可能な1以上のネットワークを示した無線ローカルエリア、パーソナルエリア、無線広域ネットワーク通信システムのブロック図である。図4に示された通信システム400において、移動局410は、ベースバンド及び媒体アクセス制御(MAC)処理機能を提供するべく、アンテナ418及びプロセッサ414に結合する無線送受信機412含んでもよい。1以上の実施形態において、移動局410は、図1を参照して説明した移動局のうちの1つであってもよい。一以上の実施形態において、移動局410は、携帯電話、又は、携帯パソコン又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)等の携帯電話通信モジュールを組み込んだ情報処理システムを含んでもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。1以上の実施形態において、移動局410は、図1及び/又は図2を参照して説明したリピータのうちの1つを含んでもよく、例えば、リピータは、移動局410と同じ又は実質的に同様なアーキテクチャを有してもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。一実施形態において、プロセッサ414は、1つのプロセッサを含んでもよく、また、これに替えて、ベースバンドプロセッサ及び/又はアプリケーションプロセッサを含んでもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。プロセッサ414は、メモリ416と結合されてもよく、メモリ416としては、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)のような揮発性メモリ、フラッシュメモリのような不揮発性メモリを含んでもよく、又は、これに替えて、ハードディスクドライブのようなその他の種類の記憶デバイスを含んでもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。メモリ416の一部又は全てが、プロセッサ414として同じ集積回路に組み込まれてもよく、また、これに替えて、メモリ416の一部又は全てを、プロセッサ414の集積回路の外側に設けられるハードディスクドライブ等の集積回路又はその他の媒体に設けてもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0023】
移動局410は、無線通信リンク432を介してアクセスポイント422と通信を行ってもよく、アクセスポイント422は、少なくとも1つのアンテナ420、送受信機424、プロセッサ426及びメモリ428を含んでもよい。一実施形態において、アクセスポイント422は、例えば、図1の基地局110のような、携帯電話ネットワーク又はWiMAXネットワーク等の無線広域ネットワークの基地局であってもよい。別の実施形態では、アクセスポイント422は、無線ローカルエリアネットワーク又はパーソナルエリアネットワークの無線ルータ又はアクセスポイントであってもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。別の実施形態では、空間分割多元接続(SDMA)システム、又は、例えば、図1を参照して上記で説明したような複数入力複数出力(MIMO)システムを提供するべく、アクセスポイント422及び必要に応じて移動局410は、例えば、2つ以上のアンテナを含んでもよいが、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。アクセスポイント422は、ネットワーク430と結合されてもよく、無線通信リンク432を介してアクセスポイント422と通信を行うことにより、ネットワーク430と通信を行い、移動局410は、ネットワーク430及びネットワークと結合されたデバイスと通信を行ってもよい。ネットワーク430は、電話網又はインターネットのようなパブリックネットワークを含んでもよく、これに替えて、ネットワーク430は、イントラネットのようなプライベートネットワーク、又は、パブリックネットワークとプライベートネットワークの組み合わせを含んでもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。移動局410とアクセスポイント422との間の通信は、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を介して実装されてもよく、例えば、電気電子技術者協会(IEEE)規格であるIEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11n、HiperLAN-IIのような規格に準拠したネットワークを介して実装されてもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。別の実施形態では、移動局410とアクセスポイント422との間の通信は、少なくとも部分的に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP又は3G)規格及び/又はWiMAX(Wireless Interoperability for Microwave Access)に準拠したセルラー通信ネットワークを介して実装されてもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。1以上の実施形態において、アンテナ418は、無線センサネットワーク又はメッシュネットワークで利用されてもよく、特許請求される特徴の範囲は、この点に関して限定されない。
【0024】
特許請求される特徴が、ある程度詳細に説明されたが、特許請求される特徴の精神及び範囲において、当業者であれば説明された要素の改良を考えうる。MIMOネットワークの自動ON−OFFスイッチングリピータ及び/又はそれに付随する多くの機能に関する特徴は、上記の説明によって理解され、特許請求される特徴の精神及び/又は範囲から逸脱することなく及びその利点を犠牲にすることなく、構成要素の形式、構造及び/又は配置に様々な変更を加えることが可能であるとは明らかである。本明細書に記載された形式は、実施形態の一例に過ぎない。特許請求の範囲は、このような変更も包含する及び/又は含むことを意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MIMOリピータの通信可能エリアに移動局が存在するかを、前記MIMOリピータにおいて判断する段階と、
前記MIMOリピータの前記通信可能エリアに移動局が存在しない場合には、前記MIMOリピータの1以上の送信機をOFFにする段階と、
前記MIMOリピータの前記通信可能エリアに移動局が存在する場合には、
前記通信可能エリア内の前記移動局から受信する、前記MIMOリピータの1以上のアンテナ経路のチャネル品質を測定する段階と、
対応するアンテナ経路において十分なチャネル品質を有さない前記MIMOリピータの送信機をOFFにする段階と、
前記対応するアンテナ経路において十分なチャネル品質を有する前記MIMOリピータの送信機を介して、前記移動局からアップリンク信号を送信する段階と
を備える方法。
【請求項2】
前記判断する段階は、チャネル品質を閾値と比較する段階を有し、
前記チャネル品質が前記閾値を下回る場合に、前記1以上の送信機をOFFにする段階を実行する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記チャネル品質が前記閾値を下回る場合に、十分な数の前記送信機をOFFにする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記MIMOリピータが、異常動作をしている場合には、前記MIMOの前記1以上の送信機をOFFにする段階を更に備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記MIMOリピータの1以上の送信機における電力レベルを閾値と比較する段階を更に備え、
前記電力レベルが前記閾値を超える場合には、前記MIMOリピータは、異常動作をしている請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記チャネル品質を閾値と比較する段階を更に備え、
前記チャネル品質が前記閾値を超える場合には、アンテナ経路が十分なチャネル品質を有する請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記MIMOリピータの前記通信可能エリアに移動局が存在しない場合には、前記MIMOリピータの1以上の送信機をOFFにする段階は、前記MIMOリピータの十分な数の前記送信機を全てOFFにする段階を有する請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1以上の対応する受信アンテナと結合された1以上の受信機、及び、1以上の対応する送信アンテナと結合された1以上の送信機を有する1以上のアンテナ経路と、
前記1以上の受信アンテナと結合されて、前記1以上の受信機においてチャネル品質を測定するチャネル測定回路と、
前記1以上の受信機における前記チャネル品質を閾値と比較し、前記1以上の受信機における前記チャネル品質が第1閾値よりも低い場合には、十分な数の前記送信機をOFFとし、前記1以上の受信機における前記チャネル品質が第2閾値を超える場合には、前記アンテナ経路における送信機をONにする比較回路と
を備えるMIMOネットワークのリピータ。
【請求項9】
前記1以上の送信アンテナと結合され、電力レベルを測定する電力検出回路と、
前記送信アンテナにおける電力レベルが第3閾値を超える場合には、前記1以上の送信機をOFFにする電力比較回路とを更に備える請求項8に記載のリピータ。
【請求項10】
前記1以上のアンテナ経路における電力増幅器と結合されたスイッチを更に備え、
前記電力検出回路は、前記電力増幅器をON又はOFFする前記スイッチを制御する請求項9に記載のリピータ。
【請求項11】
前記1以上のアンテナ経路における電力増幅器と結合されたスイッチを更に備え、
前記比較回路は、前記電力増幅器をON又はOFFする前記スイッチを制御する請求項8に記載のリピータ。
【請求項12】
1以上の移動局と通信を行う基地局と、
複数入力複数出力通信を介して、前記1以上の移動局からのアップリンク信号を前記基地局に再送信するMIMOリピータと
を備えるシステムであって、
前記MIMOリピータは、
1以上の対応する受信アンテナと結合された1以上の受信機、及び、1以上の対応する送信アンテナと結合された1以上の送信機を含む1以上のアンテナ経路と、
前記1以上の受信アンテナと結合されて、前記1以上の受信機においてチャネル品質を測定するチャネル測定回路と、
前記1以上の受信機における前記チャネル品質を閾値と比較し、前記1以上の受信機における前記チャネル品質が第1閾値よりも低い場合には、十分な数の前記送信機をOFFとし、前記1以上の受信機における前記チャネル品質が第2閾値を超える場合には、前記アンテナ経路における送信機をONにする比較回路とを有する
システム。
【請求項13】
前記1以上の送信アンテナと結合され、電力レベルを測定する電力検出回路と、
前記送信アンテナにおける電力レベルが第3閾値を超える場合には、前記1以上の送信機をOFFにする電力比較回路とを更に備える請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記1以上のアンテナ経路における電力増幅器と結合されたスイッチを更に備え、
前記電力検出回路は、前記電力増幅器をON又はOFFする前記スイッチを制御する請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記1以上のアンテナ経路における電力増幅器と結合されたスイッチを更に備え、
前記比較回路は、前記電力増幅器をON又はOFFする前記スイッチを制御する請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記基地局は、無線ローカルエリアネットワーク、無線広域ネットワーク又はパーソナルエリアネットワーク、若しくは、これらの組み合わせの一部である請求項12に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−502825(P2013−502825A)
【公表日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−525580(P2012−525580)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【国際出願番号】PCT/US2010/042537
【国際公開番号】WO2011/022147
【国際公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】