説明

MMA目地パック工法

【課題】床タイル及び石材の目地モルタルは、長期に渡る汚水等のしみ込みにより、黄ばみ・経年の腐敗臭を発生する原因となっているため、目地モルタルを研削しMMA樹脂を充填する工法を提供する。
【解決手段】目地モルタルを目地研削機で研削し、MMA樹脂を充填することにより、経年の腐敗臭が解消するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目地モルタルの汚水等のしみ込みによる経年の腐敗臭を解消するために、モルタルを研削し汚水等のしみ込みのないMMA樹脂を充填することにより清潔を保つようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来は、タイル及び目地モルタルを撤去し再度貼りかえるか、シール材による目地充填が在来工法としてあるが、目地モルタルを研削しMMA樹脂を充填する工法はなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
目地モルタルは汚水等がしみ込んでいき、年の経過とともに腐敗臭が発生するという難点があった。本発明は、この課題を解消するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
目地モルタルを目地研削機で研削し、MMA樹脂を充填することによって経年の腐敗臭の発生を解消するようにした。また、タイル面に付着したMMA樹脂を除去することにより見た目もよくなるようにした。
【発明の実施する為の裁量の形態】
【0005】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)既存の樹脂ワックス等の塗り保護材を剥離。
(ロ)タイル表面を清掃する。
(ハ)目地モルタルを表層2〜3ミリ深さまで研削機で研削する。
(ニ)粉塵を真空掃除機により清掃する。
(ホ)MMA樹脂プライマーをゴムベラで目地底辺に塗布する。
(ヘ)目地色に混合されたMMA樹脂トップコートをスポイトで充填する。
(ト)タイル表面に付着したプライマー及びトップコートを除去する。
(チ)仕上げにポリッシャー洗浄をする。
【発明の効果】
【0006】
以下、本発明の効果について説明する。
(イ)MMA樹脂は超速硬化性であることから即日完工でき、その直後から使用できる。
(ロ)抗菌、防カビを付与しやすい性状であることや、バクテリア菌による浸食性もなく長期に耐久する。
(ハ)耐薬品性に優れていることから、トイレに使用する洗剤に犯されないことや、小水等にも影響されない。
(ニ)接着性に優れると共に、可とう性(たわみ性)や衝撃性に優れており、剥離又は欠損しにくい。
(ホ)しみ込みがなくモップ拭きで汚れが落ちるなど、清掃が容易な組成表面となる。
(ヘ)臭気物を多く含む目地モルタル層を2〜3mm深さまで研削除去することや、タイル間を密閉することから、経年の腐敗臭の再発を防ぐ。
(ト)完工した状態で人体への影響は全くない。
(チ)目地色はモルタルよりはるかに広く選択できる為、意匠替え的な目的にも利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の目地モルタルを研削機で研削する断面図である。
【図2】本発明の目地モルタル研削後の断面図である。
【図3】本発明のMMA樹脂プライマーをゴムベラで目地底辺に塗布する断面図である。
【図4】本発明のMMA樹脂トップコートをスポイトで充填する断面図である。
【図5】本発明のタイル表面に付着したプライマー及びトップコートを除去する図面である。
【符号の説明】
【0008】
1.タイル
2.下地モルタル
3.目地モルタル
4.樹脂ワックス
5.MMA樹脂プライマー
6.MMA樹脂トップコート
7.研削機
8.ゴムベラ
9.スポイト
10.タイル表面付着物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経年の床タイル又は石材の目地モルタルを研削し、汚水等のしみ込みのないMMA樹脂を充填することで、汚水等のしみ込みによる経年の腐敗臭を解消し再発を防止する工法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−336439(P2006−336439A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188916(P2005−188916)
【出願日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(501182876)
【Fターム(参考)】