MPSセンサーをカテーテル上に取り付ける方法及びシステム
有機ルーメン上で医療手術を行うカテーテルであり、このカテーテルが細長い部材、細長い部材の遠位端に置かれた医療手術素子、上記遠位端に置かれた電磁界検出器、及び電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結する配線を含んでおり、医療位置決めシステムが上記遠位端の位置と方位を決定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は一般的に医療装置に関し、そして特にカテーテルの位置及び方位を決定する方法とシステムに関するものである。
【0002】
(発明の背景)
脈管系、尿管、尿道、脳脈管、冠状脈管、肝臓、腎臓、肺、消化系及び類似物のルーメン(管腔)如き、人間又は動物のルーメンの医療手術は医療カテーテルを利用することによって行うことができる。かかる医療手術には、気球又はステントによるルーメンの膨張、ステントの移植、調合薬物質のルーメンへの投与、冠状動脈をバイパスさせること、血管内膜からのプラクの除去、移植片の移植等が含まれる。かかる医療カテーテルはその遠位端に、気球、ステント、物質投与素子、組織切断素子等の如きルーメン介入素子を含む。
【0003】
或る場合には、医療カテーテルはまた、遠位端に放射線不透過性の材料を含み、この材料は遠位端の場所のためのマーカーとして役立つ。医療手術を行うために、通常は、案内カテーテルが最初にルーメン内に挿入される。時には、補助の大直径案内ワイヤが、案内カテーテルに先立って、案内カテーテルの手術を可能にするよう案内カテーテルを援助するために、挿入される。次いで、大直径の案内ワイヤが引き抜かれ、より小さい直径のもう1つの案内ワイヤが案内カテーテル内に挿入され、そしてこのより小さい直径の案内ワイヤは、患者身体の外側から小直径案内ワイヤの先端を操作することによって、ルーメン内の所望場所へ進められる。小直径案内ワイヤの近位端は医療カテーテルの遠位端内に挿入され、そして医療カテーテルは、医療カテーテルを案内カテーテル内で案内ワイヤを越えて通すことによって、所望場所へ進められる。医師は、蛍光透視器、X‐線テーブル等の如き写像装置内のマーカーの像を見ることによって、医療カテーテルの遠位端の位置を決定する。医師が、ルーメン介入素子が所望場所に置かれていることを確かめると、医師はルーメンに医療作業を行う。
【0004】
“医療位置決めシステム”と題する本願の譲り受け人に譲渡された、Strommer等に発行された米国特許第6,233,476号は、生きている組織内で医療装置の位置と方位を決定するための医療位置決めシステム(MPS)を対象としている。MPSは、3D電磁界(EMF)発生器、主センサ−、補助センサ−、センサ−インタフェース、位置及び方位プロセッサー、スーパーインポージングプロセッサー、イメージインタフェース、3Dイメージデータベース、及びディスプレイユニットを含む。
【0005】
位置及び方位プロセッサーは3DEMF発生器、センサ−インタフェース、及びスーパーインポージングプロセッサーに接続される。補助センサ−と主センサ−はセンサ−インタフェースに接続される。イメージインタフェースはスーパーインポージングプロセッサーと、3Dイメージデータベースへ接続される。ディスプレイユニットはスーパーインポージングプロセッサーへ接続される。主センサ−は医療装置の先端に置かれる。補助センサ−は患者の検査される組織の付近に置かれる。
【0006】
3Dイメージデータベースは患者の検査された組織の複数の前検出されたイメージを含む。補助センサ−は患者の動きを補償する。3DEMF発生器は、異なった方向と異なった大きさの電磁界を造る複数の電磁コイルを含む。主センサ−と補助センサ−の各々は3つの電磁コイルを含む。主センサ−と補助センサ−の電磁コイルの各々は異なった方向の電磁界を検出する。主センサ−と補助センサ−の各々は、主センサ−と補助センサ−の位置と方位に対応する、3DEMF発生器によって作られた電磁界に応答する信号を夫々生じる。
【0007】
位置及び方位プロセッサーはセンサ−インタフェースを経て主センサ−から信号を受信し、そして位置及び方位プロセッサーはこの信号に従って主センサ−の位置と方位を決定する。スーパーインポージングプロセッサーはイメージインタフェースを経て、3Dイメージデータベースから検査されたイメージの前検出されたイメージを再生する。スーパーインポージングプロセッサーは再生されたイメージ上に医療装置の先端の画像を重ねそしてビデオ信号を作る。医療装置の先端の画像は、検査された組織に関する医療装置の先端の位置と方位に相当する。ディスプレイユニットはビデオ信号に従ってビデオイメージを作る。“回転磁界を利用する3次元トラッキングシステム”と題する、Gilboaに発行された米国特許第5,646,525号は位置と方位を決定するMPSによって利用される3次元トラッキングシステムを説明している。
【0008】
“埋め込まれたマーカー及び可撓性案内ワイヤシャフト”と題する、Fugoso等に発行された米国特許第6,179,811号は、気球カテーテルを対象としており、このカテーテルは気球カテーテルの案内ワイヤシャフト内に埋め込まれたマーカーバンドを含んでいる。気球カテーテルは気球、シャフト、マニホルド、案内ワイヤシャフト、及び複数のマーカーバンドを含んでいる。案内ワイヤシャフトはシャフト内に置かれる。気球の近位端はシャフトの遠位端に付着され、そして気球の遠位端は案内ワイヤシャフトの遠位端に接着されている。マニホルドはシャフトの近位端に置かれる。マーカーバンドは気球の下の案内ワイヤシャフトの領域で案内ワイヤシャフト内に埋め込まれている。マーカーバンドは蛍光透視器具によって見ることができる。
【0009】
“ステントの案内された展開”と題する、Ackerに発行された米国特許第5,928,248号は、患者の管状組織内にステントを適用するための装置を対象としている。この装置は、カテーテル、ハブ、圧力制御装置、気球、ステント、プローブフィールドトランスジューサ、複数の外部フィールドトランスジューサ、フィールド送信及び受信装置、コンピュータ、入力装置及び陰極線管を含む。カテーテルは穴を含む。ハブはカテーテルの近位端に付着される。気球はカテーテルの遠位端上に据え付けられる。圧力制御装置はハブと穴を通して気球に連結される。ステントは形状記憶合金から造られ、そして気球上に置かれる。
【0010】
プローブフィールドトランスジューサはその遠位端でカテーテル内に置かれる。外部フィールドトランスジューサは患者の外側に置かれる(例えば、患者‐支持ベッドに連結されて)。フィールド送信及び受信装置は外部フィールドトランスジューサ、プローブフィールドトランスジューサ及びコンピュータに連結される。コンピュータは陰極線管と入力装置に連結される。
【0011】
ユーザーは外部フィールドトランスジューサを利用することによって外部基準フィールド内でフィールド送信及び受信装置を較正する。フィールド送信及び受信装置はコンピュータと共に、外部基準フィールド内でプローブフィールドトランスジューサの位置と方位を決定する。ユーザーは、陰極線管上で患者の管状組織内に置かれるステントの画像の位置と方位を見る。遠位端が管状組織内の所望位置におかれていることをユーザーが決定すると、ユーザーは圧力制御装置を操作して気球を膨張させることによって、ステントを拡張させ、それによってステントを所望場所に位置決めする。
【0012】
“改良された可撓性をもつ操縦可能の偏向可能のカテーテル”と題する、Ponziに発行された米国特許第5,897,529号は、ハートチャンバ(heart chamber)の地図を作成しそして心臓組織内にチャンネルを造るためのシステムを対象としている。このシステムはカテーテル、コンピュータ、モニタ、及びパッド含有コイルを含む。カテーテルはカテーテル本体、制御取っ手、光学ファイバ、引き具ワイヤ、圧縮コイル、先端電極、リング電極、温度感知手段、電磁センサ−、及び回路盤を含む。制御取っ手はカテーテル本体の近位端に取り付けられる。光学ファイバ、引き具ワイヤ及び圧縮コイルの各々の遠位端はカテーテル本体の遠位端に置かれる。光学ファイバ、引き具ワイヤ及び圧縮コイルの各々の近位端はカテーテル本体の近位端に置かれる。
【0013】
先端電極、リング電極及び温度手段はカテーテル本体の遠位端に置かれる。回路盤は制御取っ手内に置かれる。回路盤は電磁センサ−とコンピュータに取り付けられる。コンピュータはモニタとコイルに連結される。回路盤はシステムが電磁センサーから受信した1信号によって二度使用されるのを防止する。圧縮コイルはカテーテル本体に可撓性を提供する。
【0014】
コイルは患者の下に置かれ、そして磁界を発生する。電磁センサ−は発生した磁界に応答して信号を発生し、コンピュータは信号を処理することによって、電磁センサ−の位置、従ってカテーテル本体の遠位端の位置を決定する。先端電極とリング電極は選択された場所の電気信号の強さをモニタする。温度感知手段は先端電極の温度をモニタする。
【0015】
先端電極とリング電極はユーザーがハートチャンバの地図作成をすることを可能にする。ユーザーは同時にハートチャンバの輪郭、心臓の電気的活量と、カテーテル本体の変位の地図作成をなし、それによって虚血組織の場所を確認する。次いでユーザーは光学ファイバを経て虚血組織内にチャンネルを造る。
【0016】
“間質性脈管横断介入用の装置、システム及び方法”と題する、Makowerに発行された米国特許第5,830,222号は、隣接した無傷の脈管を通して病気にかかった脈管へ経皮的にアクセスする方法を対象としている。この方法を使用すれば、冠状動脈の如き、病気にかかった脈管を、心臓静脈の如き、無傷の脈管を通してバイパスさせることが可能である。病気にかかった脈管は、流れを拘束する閉塞部を含むことができる。案内‐カテーテルは大静脈を通して心臓の右心房内の冠状洞内に進められる。脈管横断間質性外科(TVIS)案内カテーテルが案内‐カテーテルを通して挿入され、そして第1の案内ワイヤを越えて心臓静脈を通して冠状動脈に隣接した所望の場所まで進められる。
【0017】
TVIS案内‐カテーテルは、気球、TVISプローブ及び能動的方位検出手段と受動的方位検出手段の何れか一方又は両方を含む。TVISプローブは剛性ワイヤ、アンテナ、組織内に挿入することができる光案内又はエネルギー案内である。受動的方位検出手段は、TVISプローブの位置および方位のレントゲン線写真的、蛍光透視的、磁気的又は音波ホログラフィー的検出を可能にする。能動的方位検出手段は送信器である。第2の案内ワイヤは心臓静脈に隣接した冠状動脈に挿入され、その際、第2の案内ワイヤは能動的方位検出手段によって放出される信号を受信するための小型の受信器を含む。第2の案内ワイヤは更に、受信器によって検出された信号をオペレーターに戻すことができるワイヤの束を含み、それによってオペレーターがTVISプローブの位置と場所を決定することを可能にする。
【0018】
TVIS案内‐カテーテルの方位が確かめられると、気球は、流れを止め、心臓静脈内でTVIS案内‐カテーテルを安定化しそして通路を広げるために、心臓静脈の壁に対して膨張させられる。TVISプローブは次いで、心臓静脈の壁を通して冠状動脈内へ進められ、それによって冠状動脈の病気にかかったセクションをバイパスする。
【0019】
“転換可能のカテーテル”と題する、Andersenに発行された米国特許第5,489,271号は、経皮式透視式冠状血管形成(PTCA)装置を対象としており、この装置は迅速交換方式又はワイヤ‐経由(over-the-wire)方式の何れかで使用することができる。この装置はカテーテルシャフトとハブ組立体を含む。ハブ組立体はカテーテルシャフトの近位端に接着され、気球はカテーテルシャフトの遠位端に接着されている。ハブ組立体は取っ手を含む。カテーテルシャフトは案内素子、案内ワイヤ、気球膨張ルーメン及び、ニチノール(nitinol)ワイヤが永久的に中に存在している第3のルーメンを含む。
【0020】
迅速交換方式では、第1の案内ワイヤは案内ワイヤルーメンの遠位端を通して延び、そして案内素子の遠位に置かれた側部ポートを通して、カテーテルシャフトから出る。この方式では、スチレット(stylet)が案内ワイヤルーメン内に置かれ、その際スチレットの遠位端は案内素子の近位にあり、スチレットの近位端は取っ手に接着されている。ワイヤ‐経由方式では、案内素子はカテーテルシャフトの壁とほぼ整列するよう持ち上げられ、そしてスチレットと第1案内ワイヤは第2の案内ワイヤによって置き換えられる。第2の案内ワイヤは、該装置の近位端からその遠位端まで案内ワイヤルーメンを通して延びる。
【0021】
“分岐脈管を用いた経皮的バイパス”と題する、LaFontaine 等に発行された米国特許第6,035,856号は、“大動脈の分岐脈管の第1閉塞部にバイパスを行う方法”を対象としている。冠状動脈は第1閉塞部を含み、そして分岐脈管が大動脈から分岐する。標準の案内‐カテーテルは大動脈を通して分岐脈管の開口部まで進められる。閉塞部形成装置は分岐脈管内に第2の閉塞部を造るために、案内‐カテーテルを通して分岐脈管内へ進められる。閉塞部装置は細長い部分と加熱された気球を含む。
【0022】
閉塞部形成装置は案内‐カテーテルを通して大動脈から除かれ、切断装置が案内‐カテーテルを通して第2閉塞部の近位に進められる。切断装置は細長い部材.操縦可能の案内ワイヤ、近位閉塞気球、遠位気球、ステント、切断刃、第1の磁気材料片及び送信器を含む。切断刃は遠位気球の遠位に置かれ、第1の磁気材料片は切断刃と遠位気球の間に置かれ、送信器は遠位気球内に置かれる。遠位気球はステント内に置かれる。送信器は無線周波数信号を発する。
【0023】
分岐脈管の壁は切断刃を利用して切断される。遠位気球は、分岐脈管が切断された後に分岐脈管を閉塞するために、拡張位置に保たれる。分岐脈管の切断された端は、操縦可能の案内ワイヤを操作することによって、又は第2磁気材料片によって第1磁気材料片を操縦することによって、第1の閉塞部の遠位にある冠状動脈の領域に向かって舵取りされ、その際、第2磁気材料片は患者の身体の外側に置かれている。
【0024】
送信器の真の位置及び相対的位置、従って分岐脈管の切断端の位置は、三角測量及び座標地図作成システムを利用することによって決定される。三角測量及び座標地図作成システムは患者の身体の外側に置かれる3つの基準電極を含む。2つの基準電極は心臓の反対の両側に置かれ、第3のものは背部に置かれる。3つの基準電極は送信器で三角測量するために使用される。
【0025】
分岐脈管の切断端が適切に置かれたとき。開口部が、切断刃を利用することによって、第1閉塞部の遠位において冠状動脈に形成される。分岐脈管の切断端は開口部を通して冠状動脈内に挿入され、ステントが遠位気球を膨張させることによって拡張させられ、それによって分岐脈管の切断端を冠状動脈のルーメンに取り付ける。
【0026】
(発明の要約)
本発明の目的は、カテーテル上にMPSセンサ−を据え付けるための新規な方法とシステムであって、従来技術の欠点を解消する方法とシステムを提供することにある。
【0027】
従って本発明によれば、有機ルーメン上で医療手術を行うためのカテーテルが提供される。このカテーテルは細長い部材、上記細長い部材の遠位端に置かれた医療手術素子、遠位端に置かれた電磁界検出器及び電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結するための配線を含む。医療位置決めシステムは遠位端の位置と方位を決定する。
【0028】
発明のもう1つの態様によれば、位置及び方位決定システムが提供される。この位置及び方位決定システムは、案内カテーテル、及び案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた案内カテーテル電磁界検出器を含む。案内カテーテル電磁界検出器は医療位置決めシステムと連結される。医療位置決めシステムは基準座標系に関する案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定する。
【0029】
発明の他の態様によれば、有機ルーメン上で医療手術を行う方法が提供される。この方法は、有機ルーメン内の所望場所に医療カテーテルを進めそして医療カテーテルの遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと配線によって連結する手順を含む。
【0030】
該方法は更に、医療位置決めシステムによって電磁界を発生させ、発生した電磁界を電磁界検出器によって検出し、そして検出された電磁界の夫々の信号を配線を経て医療位置決めシステムへ送信する手順を含む。該方法は更に、送信された信号に従って、医療位置決めシステムによって医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定し、そして医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を作動させることによって、医療手術を行う手順を含む。
【0031】
発明のもう1つの態様によれば、位置及び方位決定方法が提供される。この方法は、案内カテーテルの遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、そして医療位置決めシステムによって電磁界を発生させる手順を含む。
【0032】
該方法は更に、発生させれられた電磁界を電磁界検出器によって検出し、そして検出された電磁界の夫々の信号を電磁界検出器によって送信する手順を含む。該方法は更に、案内カテーテル遠位端の位置と方位を、送信された信号に従って、医療位置決めシステムによって基準座標系に関して決定する手順を含む。
本発明は、図面に関連してなされた以下の詳細な説明からより完全に理解され、認識されるだろう。
【0033】
(実施例の詳細な説明)
本発明は、医療手術素子と、医療手術素子の活動現場付近に置かれた電磁界検出器とを含む医療カテーテルを提供することによって従来技術の欠点を克服する。医療手術素子の活動現場は医療カテーテルの遠位端に置かれる。電磁界検出器は配線によって医療位置決めシステムと連結される。配線は医療カテーテルの推し進め性(pushability)と追跡性(trackability)(即ち、ルーメンを通して押されるとき、医療カテーテルが人間又は動物のルーメン内の経路に追随する可能性)を改良するように構成することができる。医療位置決めシステムの送信器は電磁界を発生し、そして電磁界検出器が発生した電磁界を検出する。電磁界検出器は検出された電磁界の夫々の信号を医療位置決めシステムへ送信し、そして受信した信号に応じて、医療位置決めシステムが電磁界検出器の位置と方位を、それ故活動現場を決定する。ここで、“ルーメン”という用語は、人間患者又は手術される動物の有機管状組織を指すものとする。このルーメンは、案内ワイヤを通過させるために使用される医療カテーテル内のチャンネルである“案内ワイヤルーメ”ンとは異なっている。
【0034】
ここで、図1A、1B、1C、及び1Dを参照すれば、図1Aは、ワイヤ‐経由(over‐the‐wire)形式の医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するためのシステムの概略図であり、このシステムは発明の1実施例に従って構成されかつ手術するもので、一般に参照数字100で示されている。図1Bは図1Aの医療カテーテルの遠位端144の概略斜視図である。図1Cは図1Aの医療カテーテルの1例の遠位端の概略縦断面図である。図1Dは図1Aの医療カテーテルのもう1つの例の遠位端の概略縦断面図である。
【0035】
システム100は医療カテーテル102、案内ワイヤ104、及び医療位置決めシステム(MPS)106を含む。医療カテーテル102は細長い部材108、マニホルド110、医療手術素子112、及び電磁界検出器114を含む。医療手術素子はルーメン干渉素子、ルーメン診断素子、ルーメン写像素子等を含むことができる。細長い部材108は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリウレタン、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリエチレンテレフタレイト(PET)、Pebax(登録商標)、ポリイミド、及びニチノール(nitinol)、ステンレス鋼、ハイポチューブ(hypotube)(即ち、超小直径及び超薄壁チューブ)の如き金属(固体又はコイル状のもの)および類似物の如き実質的に可撓性の材料から作られる。細長い部材108は実質的に円形横断面をもち、案内ワイヤルーメン116を含む。マニホルド110は医療カテーテル102の近位端に置かれ、医療手術素子112は医療カテーテル102の近位端に置かれる。
【0036】
医療手術素子112は、ルーメンの特性を変更する如きルーメン内における医療手術を行う素子、又はルーメンの像を得る如きルーメンの診断をする素子である。ルーメンの特性は、経皮式透視式冠状血管形成(PTCA)、経皮式透視式血管形成(PTA)、ルーメンの脈管化、ルーメンの一部又はその中のプラーク(例えばアセレクトミ(atherectomy))の切断、ルーメンへの縫線の提供、ルーメンの内径の増大化(例えば、気球、自己拡張ステント、形状記憶合金製のステント(SMA)、又は気球拡張ステントによる)、及びステントを移植することによって増大した直径を維持することの如き医療手順をルーメン上で行うことによって変更することができる。
【0037】
医療手術素子112はまた、ルーメンへ物質を放出するために使用することができる。例えば、医療手術素子112は、癌細胞の血管新生を阻止するため、転移を阻止するため、組織細胞の局部的ホルモン活性を刺激するため、及び精神的外傷後の治癒を刺激するための如き、薬剤物質をルーメン内の選択現場へ放出するめに使用することができる。医療手術素子112は更に、医療手術素子112の活動現場において又はその付近において、細胞を放射性物質、電流、レーザーで照射すること、又は細胞を極低温流体および類似物に曝すことによって、選択された細胞(それが癌又は非癌の何れであっても)を殺害するために使用することができる。医療手術素子112は更に、ルーメン内に装置を展開させるために含まれ又は使用されることができる。かかる装置は例えば、弁(例えば、僧帽弁、括約筋)縫合装置、移植、生物学的マーカー、放射線不透過性マーカー、物質放出装置、写像装置、診断装置,小型カメラ、赤外線カメラ、光学コヒーレンス線断層撮影(OCT)、磁気共鳴写像(MRI)、超音波、および圧力センサー、温度センサー、pHセンサーの如きセンサー及び類似物とすることができる。センサーは受動式超音波トランスジューサの形となすことができる。このトランスジューサはセンサーに向かって外部発生源から差し向けらられた超音波に応答して、検出されたパラメータ(圧力、温度、pH等)の値をもつ信号を送信する。また、医療手術素子112は弁形成手術(即ち、有機又は人工弁の修理)を行うために使用することができる。ルーメンは、脈管システム、尿管、尿道、脳脈管、冠状脈管、精管、肝臓ルーメン、腎臓、肺(例えば、気管及び気管支)、消化システム、ガルブラダー(gal bladder), 前立腺、泌尿生殖器システム、及び類似物の一部とすることができる。ルーメンは人類並びに動物の身体内にあるものである。
【0038】
医療手術素子112は、気球、ステント、気球を拡張させるステント、レーザーの如き融除ユニット、極低温流体ユニット、電気衝撃ユニット、切断気球、回転アセレクトミ(atherectomy)ユニット(即ちロータブレータ(rotablator)),指向性アセレクトミユニット、透視式引き渡しユニット、被覆ステントの如き薬品放出機器、ブラキセラピ(brachytherapy)ユニット、及び類似物の如き、拡張ユニットとすることができる。
【0039】
気球拡張ステントユニットは気球の回りに置かれるステントを含む。気球が膨張させられと、ステントは拡張する。切断気球ユニットは、細長い部材の長手方向軸に沿って、その周囲に複数の刃をもつ気球を含む。極低温流体ユニットは流体放出ルーメンを含み、それを通して実質的に低温の流体がルーメンの所望現場へ放出される。電気衝撃ユニットは2つの導電体を含む。導電体の先端に発生した電弧はルーメンの所望現場を融除する。
【0040】
ロータブレータ(rotablator)は可撓性シャフトを経て外部モータと連結されているダイヤモンド被覆先端を含む。可撓性シャフトはダイヤモンド被覆先端を実質的に高い速度で回転させ、その際、ダイヤモンド被覆先端はルーメンの内壁上に形成される石灰化プラークを粉砕する。
【0041】
指向性アセレクトミ(atheretomy)ユニットはカッターと気球を含む。カッターは外部モータと可撓性シャフトを介して連結される。気球はカッターを気球と反対側の側壁に向かって押し、それによって石灰化したプラークを切断することを可能にする。石灰化した粒子は医療カテーテルを経て汲み出される。透視式抽出ユニットはカッターを含み、このカッターは可撓性シャフトを経て外部モータと連結される。モータはカッターを回転させ、その際、カッターは石灰化したプラークを切断し、そして石灰化した粒子は医療カテーテルを経て汲み出される。
【0042】
被覆されたステントは薬剤物質で被覆され、その際、この物質は、被覆ステントがルーメン内に設置されると、ルーメンの所望領域内へ放出される。薬物放出気球は、薬物放出ルーメンを経て、薬剤物質供給源へ連結される気球である。薬剤物質は複数の微小穴を通って気球を出る。ブラチセラピー(brachytherapy)ユニットは物質放出ルーメンを含み、このルーメンを通して放射性パレットがルーメン内の所望現場へ放出される。放射性パレットは規定された時間の間、所望現場に留まり、次いで、物質放出ルーメンを通して排出される。かくして、規定された放射線量がルーメンの所望現場へ放出される。
【0043】
図1Aに示された例では、医療カテーテル102は気球形式のカテーテルである。それ故、医療手術素子112はチューブ部分118と気球部分120を含む。チューブ部分118と気球部分120の各々は、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の如き、実質的に薄いかつ可撓性の材料から作られる。気球部分120は弾力性材料、半‐弾力性材料、又は非‐弾力性材料の何れかから造ることができる。弾力性気球は、高圧がそれに適用されるにつれて、連続的に拡張する。非‐弾力性気球はそれに設計されている予定直径まで拡張し、そしてたとえ適用された圧力が上昇し続けても、この予定直径より上まで拡張するのを止める。半‐弾力性気球の拡張速度は、圧力が上昇するにつれて低下する。気球部分120はチューブ部分118の遠位端に置かれる。チューブ部分118の近位端は、マニホルド110と周囲流体ルーメン140を経て、加圧流体源(図示せず)と連結される。周囲流体ルーメン140は医療カテーテル102の全長に沿って延びる。加圧流体源は、生物学的適合性の流体を含む注射器の如きアンプル等とすることができる。加圧流体源は、圧力、温度、pH等の如き、流体特性を検出するセンサーを備えることができる。
【0044】
気球部分120の遠位端122は、例えば、接着剤、超音波溶接、熱接着および、赤外線、無線周波数(RF)放射線、レーザー、紫外線(UV)等の適用の如き、当業者に既知の方法によって細長い部材108の外壁(図示せず)と連結される。気球部分120の周囲はチューブ部分118のそれより大きい。非膨張状態では、気球部分120は、細長い部材108の回りに折り畳まれている。流体が加圧下で、加圧流体源からチューブ部分118内へ流入すると、気球部分120は、折り畳み状態から広がって、拡張する。圧力流体源は加圧を解かれ、又は流体はチューブ部分118から引き出され、ルーメン内の間隙流体が、気球部分120を細長い部材108の回りに折り畳むよう押圧する。
【0045】
電磁界検出器114はコイルに形成された導電体である。電磁界検出器114は細長い部材108内に埋め込まれていて、案内ワイヤルーメン116が電磁界検出器114の巻線を通過するようになっている。代案として、電磁界検出器は、案内ワイヤルーメン116に隣接して、細長い部材の壁の横部分内に全体的に埋め込まれるのに十分に小さくすることができる。図1A、1B 、1Cに示された例では、電磁界検出器114は、気球部分120が拡張するときに気球部分120が電磁界検出器114を取り囲むような場所で、細長い部材108内に埋め込まれている。しかし、電磁界検出器114は気球部分120の遠位かまたは近位の何れかに置くことができることは認められる。更に、電磁界検出器114は放射線不透過性の材料から作られることができるか、又はかかる材料によって被覆されることができ、それによって、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置によって検出することが可能となる。
【0046】
図1Aを参照すれば、MPS106は検出器インタフェース124、プロセッサー126、ディスプレイ130、イメージデータベース132、及び送信器134を含む。MPS106は患者の身体(図示せず)の外側に置かれる。プロセッサー126は検出器インタフェース124、ディスプレイ130、イメージデータベース132及び送信器134と連結される。イメージデータベース132は患者のルーメン(図示せず)の複数のイメージを含み、その際、各イメージは基準座標系内の、1組の位置および方位座標と関連付けられる。
【0047】
電磁界検出器114の2つの端(図示せず)は、可撓性印刷回路(PCB)138を経て配線136の2つの遠位端(図示せず)と連結される。しかし、電磁界検出器114の2つの端は配線136の2つの遠位端と直接連結(例えば、ハンダ付け又は導電性接着によって)できることは認められ、その場合、可撓性PCB138は廃棄することができる。配線136の近位端(図示せず)は検出器インタフェース124と連結される。MPSのより詳細な説明は、上述の米国特許第6,233,476号を参照されたい。
【0048】
配線136は銅、金、銀等の如き導電体から作られる。配線136は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれて、案内ワイヤルーメン116が配線136によって囲まれるようになす。用語“螺旋状”は、とりわけ、螺旋形を含むことは認められる。配線136のピッチはP1 によって表される。配線136は、細長い部材108の1セクション(図示せず)において、ピッチP1で細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれ、それは電磁界検出器114の2つの遠位端から始まり、そしてマニホルド110で終わる。代案として、配線136は、細長い部材108のセクション内に複数の異なったピッチで螺旋状に埋め込まれる。更なる代案として、電磁界検出器114に近い配線136の一部は、細長い部材108内にピッチP1 で螺旋状に埋め込まれ、そして配線136の残部は、実質上真っ直ぐな線に沿って細長い部材108内に埋め込まれる。代案として、配線136の少なくとも1部は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれ、そして配線136の少なくとももう1つの部分は、細長い部材108内に実質上真っ直ぐな線に沿って、埋め込まれる。図1Dを参照すれば、配線142は、細長い部材108内に実質上真っ直ぐな線に沿って埋め込まれる
【0049】
本発明の1態様によれば、配線136の螺旋状巻線は、患者のルーメン内の医療カテーテル102の押し進め性及び追跡性を改良すること(即ち、ルーメン内に押し込んだときに医療カテーテル102が坐屈する傾向を減らし、そして医療カテーテルが脈管経路に追随する能力を増すこと)、細長い部材108の弾力性を増すこと(即ち、細長い部材108が、変形した後、元の形状に戻る傾向を増すこと)、細長い部材108の弾性係数を増すこと(即ち、圧縮又は引っ張りの何れかの機械的応力を増すこと、これは細長い部材108を或る量変形させることを必要とする)、細長い部材108の剛性係数を増すこと(即ち、細長い部材108を或る角度捩じるのに要求される機械的せん断応力をますこと)、細長い部材108の可撓性又は弾性に影響を及ぼすこと等の如き、細長い部材108の或る機械的特性を変更することが認められる。また、配線136の機械的特性は細長い部材108の機械的特性を変更する。配線136は、電気絶縁又は電気遮蔽並びに配線136の機械的保護を与える被覆で被覆することができる。
【0050】
以下、システム100の手術につき説明する。最初に、ユーザー(通常は医師)が案内カテーテル(図示せず)をルーメン内に挿入し、案内カテーテルの遠位端がルーメン内の所望場所に到達するようになす。医師はX線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置を利用して、案内カテーテルのイメージを見ることができる。医師は案内カテーテル内に案内ワイヤ104を挿入し、ルーメンを通して案内カテーテルを通過させそして、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き、写像装置内の案内ワイヤ104のイメージを観察することによって、案内ワイヤ104の遠位端(図示せず)を操作する。案内ワイヤ104は前述の、“発明の背景”の記述内で言及した“小直径”の案内ワイヤである。医師は次いで、医療カテーテル102の遠位端内に案内ワイヤ104の近位端(図示せず)を挿入し、そして医療カテーテル102を案内ワイヤ104を越えてルーメン内へ通し、案内ワイヤ104の近位端が普通に医療カテーテル102の近位端(図示せず)から出るようになす。この手術モードはワイヤ‐経由(over-the-wire)式として当業者には既知である。別法として、案内ワイヤがこの手順に利用されない。この場合、医師は、医療カテーテルの遠位端がルーメン内の選択場所に到達するまで、医療カテーテルを案内カテーテルの遠位端の外へ通す。送信器134は一定の強度、方位及び周波数の回転磁界及び電界を造る。
【0051】
電磁界検出器114は、送信器134に関して、その位置と方位に応じた信号を生じ、そして電磁界検出器114はこの信号を配線136を経て検出器インタフェース124へ提供する。プロセッサー126はこの信号を検出器インタフェース124を経て受信し、プロセッサー126は受信した信号に従って、基準座標系に関する電磁界検出器114の位置と方位を決定する。
【0052】
プロセッサー126はイメージデータベース132からルーメンのイメージを再生させ、そして決定された位置と方位に従って、再生したイメージ上に医療手術素子112の画像を重ねる。プロセッサー126は重ねられたイメージの夫々の映像信号をディスプレイ130に生じ、そしてディスプレイ130はルーメンのイメージ上に重ねられた医療手術素子112の画像を生じる。医師が、ディスプレイ130上に重ねられたイメージを見ることによって、医療手術素子112がルーメン内の所望現場に置かれていることを確認すると、医師はルーメン上で医療手術を始めることができる。
【0053】
手術室内にある種々の電子装置は、電磁界検出器が配線を経てMPSへ送信する信号と干渉するかも知れない電磁放射線を発することがある。この場合、これらの干渉する信号の効果を減らすために、必要なハードウエア又はソフトウエアが該システムと組み込まれなければならない。
【0054】
例えば、電磁界検出器の少なくとも一部は、干渉信号を選択的に無効にすると共にMPSの送信器からの信号を電磁界検出器に到達させるような厚ささと材料(例えば、導電性フォイル、ワイヤメッシュ)の遮蔽体で、被覆することができる。配線のこの電気遮蔽体は予定範囲の周波数内のファラデーのかご(Faraday cage)として作用する。
【0055】
ここで図2を参照すれば、この図は、医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するためのシステムの概略図であり、このシステムは一般的に参照数字146で示されており、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ手術する。このシステムは146は医療カテーテル148と、MPS150を含む。図2は典型的に約20cm長さの医療カテーテル148の遠位部分を示す。
【0056】
医療カテーテル148は細長い部材152、医療手術素子154、電磁界検出器156、配線158及び送信器160を含む。細長い部材152は案内ワイヤルーメン162を含む。MPS150はプロセッサー164、送信器166、イメージデータベース168、ディスプレイ170、検出器インタフェース172及び受信器174を含む。
【0057】
配線158は上述した如く配線136(図1B)に類似しており、細長い部材152内に埋め込まれている。医療手術素子154と電磁界検出器156は医療カテーテル148の遠位端に置かれる。電磁界検出器156は細長い部材152内に埋め込まれ、そして案内ワイヤルーメン162を取り囲んでいる。送信器160は細長い部材152内に埋め込まれ、そして遠位端176の近くに置かれている。代案として、送信器はマニホルド110(図1A)に類似のマニホルドに、又は細長い部材152に沿った又はその外側の何処かに、置くことができる。配線158の1端は電磁界検出器156と連結され、そしてその他端は送信器160と連結される。配線158の長さは、細長い部材152の長さよりずっと短かく、配線158が細長い部材152の遠位部分の比較的短いセクション(普通、約20cm)を占めるようになしている。
【0058】
プロセッサー164は送信器166、イメージデータベース168、ディスプレイ170及び検出器インタフェース172と連結される。受信器174は検出器インタフェース172と連結される。送信器166は電磁波を送信し、この電磁波は電磁界検出器156に受信され、そして電磁界検出器156は遠位端176の位置と方位の夫々の信号を送信器160へ配線158を経て、送信する。送信器160は受信器174へ信号を送信し、そしてプロセッサー164は、検出器インタフェース172から受信した信号に従って、遠位端176の位置と方位を決定する。
【0059】
配線158は、図1Bに関連して上述した如く、押し進め性及び追跡性の如き、細長い部材152の遠位部分の機械的特性を変更することが認められる。代案として、電磁界検出器は、(図3に関連して後述する如く)細長い部材の外側に置くことができる。更に代案として、配線は細長い部材の回りに巻き付けることができる。更に代案として、送信器は細長い部材の外側に置くことができる。更に、医療カテーテル148は迅速交換方式と同様、ワイヤ‐経由方式のものとすることができることが認められる。
【0060】
ここで、図3を参照すれば、この図は一般的に参照数字180を付された、発明の更なる実施例に従って構成されかつ手術する医療カテーテルの遠位端の概略縦横断面図である。この医療カテーテル180は細長い部材182、医療手術素子184、電磁界検出器186、マーカー188及び配線190を含む。案内ワイヤ192は細長い部材182内の案内ワイヤルーメン194を通過することができる。
【0061】
細長い部材182と医療手術素子184は細長い部材108(図1A)と医療手術素子112に夫々類似している。電磁界検出器186は導電体から作られ、この導電体は気球部分198の如き、医療手術素子184の活動現場で細長い部材182の外壁196の回りに巻き付けられている。マーカー188は、プラチナ、イリジウム、金、タングステン、ステンレス鋼、銀、複合材料等の如き、放射線不透過性の材料から作られる。これらの材料は、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置によって検出することができる。マーカー188は、気球部分198の如き、医療手術素子184の活動現場で細長い部材182内に埋め込まれる。代案として、マーカー188は外壁196上に置かれる。(即ち、外壁196はマーカー188を被覆されている)。
【0062】
配線190はピッチP2 で外壁196の回りに巻き付けられる。この目的で螺旋状溝(図示せず)が、レーザー、機械的彫刻、化学的エッチング、鋳造;噴射;及び押し出し等によって、外壁196上に形成されることができる。配線190は次いで、螺旋状溝内に置かれる。電磁界検出器186と配線190は、電磁界検出器186と配線190へ電気絶縁と機械的保護を提供するためにそして電磁界検出器186と配線190を外壁196へ機械的に連結するために、保護被覆で被覆される。代案として、電磁界検出器186と配線190は熱収縮性材料によって囲まれる。電磁界検出器186の2つの端(図示せず)は配線190の2つの遠位端(図示せず)と連結される。配線190の2つの近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似したMPSと連結される。更に代案として、配線は、実質上真っ直ぐなライン(図示せず)に沿って細長い部材の外壁に連結される。代案として、配線は、細長い部材の全長に沿って一定のピッチ又は可変ピッチの何れかで細長い部材の外壁の回りに巻き付けられる。更に別法として、配線の少なくとも1部分は実質上真っ直ぐであり、そして少なくとももう1つの部分は螺旋状である。
【0063】
ここで図4を参照すれば、この図は、一般的に参照数字200を付され、発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する捩じり対構成物(twisted pair formation)をなしている、図1Aに示す如き位置と方位を決定するためのシステムの配線の横断面を示している。図4中及び本明細書に付随するすべての他の図面中の色々な素子の横断面割合は、実際の寸法又は割合を示すものではなく、簡明化のために、誇張されているものである。配線200は導電体202と204、電気絶縁体206.208及び212、及び電気遮蔽体214を含む。電気遮蔽体214は、上記の電磁界検出器の遮蔽体に類似の遮蔽層であり、そして導電体202と204に対する電気遮蔽を提供する。代案として、電気遮蔽体214は予定の周波数範囲内の電磁波を阻止する流体層とすることができる。更なる代案として、周囲流体ルーメン140(図1B)に類似の周囲流体ルーメンは、配線用の電気遮蔽体か又は電界検出器114に類似の電磁界検出器として機能することができる。更に代案として、導電体202及び204の各々は中空とすることができ、その際、中空スペースは流体で満たされる。この流体は信号送信用として又は他の医療介入目的で利用することができる。
【0064】
導電体202及び204は電気絶縁体206と208内に夫々囲まれる。導電体202と204の遠位端(図示せず)は電磁界検出器114(図1C)に類似の電磁界検出器(図示せず)の2つの端と連結される。導電体202及び204の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。導電体202と204は、電磁界検出器への継ぎ手とMPSへの継ぎ手間で電気絶縁体206及び208と一緒に捩じ合わされる。かくして、導電体202と204は電気絶縁体206及び208と一緒に、捩じり対(図示せず)を形成する。電気遮蔽体214は、導電体202と204及び電気絶縁体206と208を囲む。電気絶縁体212は、導電体202と204、電気絶縁体206、208及び電気遮蔽体214を囲む。
【0065】
図5を参照すれば、この図は図1Aに示す如き位置及び方位を決定するシステムの配線の横断面図であり、これは本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字240を付された同軸構成物をなしている。配線240は導電体242と244及び電気絶縁体246と248を含む。電気絶縁体246は導電体242を囲い込む。導電体244は実質上環状横断面をもち、かくして、導電体242と電気絶縁体246を取り囲む。電気絶縁体248は導電体242と244及び電気絶縁体246を取り囲む。導電体242と244の遠位端(図示せず)は、電磁界検出器114(図1C)に類似の、電磁界検出器(図示せず)の2つの端(図示せず)と連結される。導電体242と244の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。かくして、導電体242と244は電気絶縁体246と248と一緒に同軸ケーブルを形成する。
【0066】
ここで、図6を参照すれば、この図は図1Aに示す如き、位置と方位を決定するシステムの配線の横断面図であり、これは本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字270を付された3軸構成物をなしている。配線270は導電体272と274、電気遮蔽体276、及び電気絶縁体278、280及び282を含む。電気遮蔽体276は導電性材料から作られ、この遮蔽体はファラデーかご(Faraday cage)として作用し、そして導電体272と274へ電気遮蔽を提供する。
【0067】
電気絶縁体278は導電体272を取り囲む。導電体274は実質上環状横断面をもち、従って導電体272と電気絶縁体278を取り囲む。電気絶縁体280は導電体272と274及び電気絶縁体278を取り囲む。
【0068】
電気遮蔽体276は導電体272と274及び電気絶縁体278と280を取り囲む。電気絶縁体282は導電体272と274、電気絶縁体278、280、及び電気遮蔽体276を取り囲む。導電体272と274の遠位端(図示せず)は、電磁界検出器114(図1C)と同様に、電磁界検出器(図示せず)の2つの端と連結される。導電体272と274の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。かくして、導電体272と274は、電気絶縁体278、280及び282及び電気遮蔽体276と一緒に、3軸ケーブルを形成する。
【0069】
図7Aと7Bを参照すれば、図7Aは、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の縦断面の概略図であり、このシステムは一般に参照数字300を付され、本発明の更なる実施例に従って構成され、手術するものである。図7Bは、図7Aの医療カテーテルの横断面である。
【0070】
医療カテーテル300は細長い部材302、電磁界検出器304、導電体306と308及び医療手術素子310を含む。細長い部材302と電磁界検出器304は細長い部材108(図1A)と電磁界検出器114(図1C)に夫々類似している。図7Aに示された例では、医療カテーテル300は気球‐ステント型カテーテルである。それ故、医療手術素子310はチューブ部分312、気球部分314およびステント316を含む。チューブ部分312と気球部分314はチューブ部分118(図1C)と、気球部分120に夫々類似している。チューブ部分312は、流体ルーメン318を経て、加圧流体源(図示せず)と連結される。案内ワイヤ320は細長い部材302内の案内ワイヤルーメン322を通過することができる。
【0071】
電磁界検出器304は、電磁界検出器114(図1C)に関連して上述したものと類似の手法で、細長い部材302内に埋め込まれる。導電体306と308の遠位端(図示せず)は電磁界検出器304の2つの端(図示せず)と連結される。導電体306と308の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)と同様に、MPS(図示せず)と連結される。
【0072】
導電体306と308の各々は電気絶縁体(図示せず)内に取り囲まれることができる。代案として、導電体306と308の各々は、電気遮蔽体(図示せず)内に取り囲まれることができる。更なる代案として、電気遮蔽体は導電体306と308の各々及び夫々の電気絶縁体を取り囲むことができる。代案として、電気絶縁体は導電体306と308の各々及び夫々の電気遮蔽体を取り囲むことができる。
【0073】
導電体306と308は細長い部材302の同じ正反対線上に実質上置かれ、そして細長い部材302の中心から等間隔を置いている。換言すれば、導電体306は細長い部材302内に第1経路に沿って、埋め込まれており、そして導電体308は細長い部材302内に第2経路沿って、埋め込まれている。これらの第1と第2の経路は実質上1平面内に横たわっており、それによって、この平面は実質上、細長い部材302の長手方向軸を通過している。導電体306と308は配線136(図1C)に関連して上述した如く、細長い部材302の機械的特性を変更することができる。
【0074】
ステント316は、ワイヤメッシュ、長手方向切り目を含むシリンダ等の如き、当業者に既知の拡張可能型ステントである。加圧流体源からチューブ部分312へ流れる流体は、気球部分314を拡張させ、そして気球部分314の拡張はステント316を拡張させる。
【0075】
図8を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されそして手術する、図1Aに示す如き、一般的に参照数字350を付された位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の横断面図の概略図である。医療カテーテル350は細長い部材352、導電体354,356及び支持素子358を含む。案内ワイヤ360は細長い部材352内の案内ワイヤルーメン362を通過する。
【0076】
導電体354と356の各々は、図7Aに関連して上記した如く、導電体306と308に類似している。支持素子358は、その物理的特性が導電体354又は356の何れか一方の物理的特性と実質上類似している材料から作ることができるが、しかし支持素子358は他の材料から作ることができるか、又は他の特性をもつことができる。導電体354と356及び支持素子358は、細長い部材352の長手方向軸と実質上同心である円(図示せず)上に、(即ち、それらの間の角度がほぼ120°である径方向線上に、)等間隔をおいて置かれる。
【0077】
このようにして、導電体354と356及び支持素子358は、配線136(図1C)に関連して上述した如く、細長い部材352の機械的特性を変更する。同様に、任意の数の導電体と支持素子が、細長い部材の所望の機械的特性に従って、細長い部材の横断面内に分配されることができる。
【0078】
図9を参照すれば、この図は、本発明の更に他の実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字410を付された、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略の縦断面図である。医療カテーテル410は細長い部材412、電磁界検出器414、PCB416、配線418、及び医療手術素子420を含む。医療カテーテル410はステント型式のカテーテルである。それ故、医療手術素子420はステント422とスリーブ424を含む。案内ワイヤ426は案内ワイヤルーメン428内、細長い部材412内を通過することができる。
【0079】
細長い部材412、電磁界検出器414、PCB416、及び配線418は、図1Cに関連して上述した如く、細長い部材108(図1A)、電磁界検出器114、PCB138、及び配線136に夫々類似している。電磁界検出器414、PCB416及び配線418は、図1Cに関連して上述したものと同様な手法で、細長い部材412内に埋め込まれる。配線418の遠位端(図示せず)はPCB416を介して、電磁界検出器414の2つの端(図示せず)と連結される。配線418の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。
【0080】
ステント422は、当業者に既知の如く、もし拘束力がそれに加えられなければ、拡張する傾向のあるばね型ステント(即ち、自己拡張可能のステント)である。細長い部材412上に医療手術素子420を組み立てる間に、ステント422が細長い部材412の外壁430を越えて拘束スリーブ424と一緒に通されて、スリーブ424がステント422を圧縮状態に保つようになす。医療手術素子420を活動させるために、スリーブ424は矢印432で示される方向に引張られ、その際、ステント422は拡張し、そして外壁430を離れる。
【0081】
代案として、ステント422は、ニッケル‐チタン(ニチノール)等の如き、形状記憶合金(SMA)から作られる。スリーブ424は廃棄される。SMAステントは、SMAステントの冶金組織が第1相(例えば、マルテンサイト)から第2相(例えば、オーステナイト)へ変化するとき、SMAステントが拡張するように構成される。。
【0082】
図10を参照すれば、この図は、本発明に示された技術のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、図1Aに示す如き、位置と方位を形成するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。医療カテーテル450は細長い部材452、電磁界検出器454、配線456及び光学ファイバ458を含む。細長い部材452と電磁界検出器454は上述の如く、細長い部材108(図1A)と電磁界検出器114(図1C)に夫々類似している。配線456は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)の何れかに類似している。電磁界検出器454と配線456は、図1Cに関連して、上述じたものと同様な手法で、細長い部材452内に埋め込まれる。案内ワイヤ460は細長い部材452内の案内ワイヤルーメン462を通過することができる。
【0083】
光学ファイバ458は細長い部材452内に埋め込まれる。光学ファイバ458の遠位端464は細長い部材452の遠位端466に置かれる。遠位端464は遠位端466の正面に、又は遠位端466の1側(図示せず)に向いている。光学ファイバ458の近位端(図示せず)はレーザー(図示せず)に連結される。レーザーが活動させられるとき、光ファイバ458は遠位端466の付近に置かれている組織(図示せず)を融除する。
【0084】
図11を参照すれば、この図は、本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に490の参照数字を付された、迅速‐交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。迅速‐交換型式のカテーテルもまた、Single Operator Exchange (SOE)として当業者には既知である。医療カテーテル490は細長い部材492、電磁界検出器494、配線496及び医療手術素子498を含む。医療カテーテル490は気球型式のカテーテルである。それ故、医療手術素子498はチューブ部分500と気球部分502を含む。
【0085】
配線496は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)の何れかに類似している。電磁界検出器494は、コア504の回りに巻き付けられた導電体(図示せず)から作られる。コア504は空気の透磁率より実質上大きい透磁率をもつ材料から作られる。それ故、コア504は常磁性材料は勿論、強磁性材料(例えば、フェライト、鉄、Mu-金属、スーパアロイ、軟質フェライト)等から作ることができる。電磁界検出器494は細長い部材492内に埋め込まれる。配線496は、図1Cに関連して上述したものと類似の手法で細長い部材492内に埋め込まれる。配線496の遠位端(図示せず)は電磁界検出器494の2つの端(図示せず)と連結される。配線496の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。気球部分502の遠位端506は、図1Cに関連して上述したものと類似の手法で、細長い部材492の遠位端508と連結される。
【0086】
細長い部材492は案内ワイヤルーメン510を含み、その入口512は遠位端508に置かれ、その出口514は細長い部材492の側部516に置かれる。側部516は気球部分502の近位端518に置かれる。電磁界検出器494は出口514の近くに(即ち、近位端518に隣接して)置かれる。チューブ部分500と細長い部材492の外壁522の間に形成された同心の流体ルーメン520は、図1Aに関連して上述したものと類似の加圧流体源と連結される。
【0087】
側部516の付近のチューブ部分500の領域は、案内ワイヤルーメン510と同心の流体ルーメン520間の流体連通を防ぐために、側部516と連結される。チューブ部分500は、出口514を開いたままに保つために、側部516で穴明けされている。医療カテーテル490を案内ワイヤ524に載せて案内するために、医師は、案内ワイヤ524の近位端526が案内ワイヤルーメン510を通過して出口514で案内ワイヤルーメン510を出るまで、案内ワイヤ524の近位端526を入口512を通して入れる。この操作モードは“迅速‐交換(rapid-exchange)”として当業者には既知である。
【0088】
出口514の近くの細長い部材492の一部は固体であるので、コア504を電磁界検出器494と合体させることができることは認められる。更に、コア504は強磁性材料から作られるので、電磁界検出器494は、電磁界検出器114(図1C)に類似の電磁界検出器よりも、送信器134(図1A)に類似の送信器によって生ぜしめられた電磁界により良く感応する。
【0089】
図12を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に550の参照数字を付された、迅速‐交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。医療カテーテル550は細長い部材552、電磁界検出器554、配線556及び医療手術素子558を含む。医療カテーテル550は気球型式のカテーテルである。従って、医療手術素子558はチューブ部分560と気球部分562を含む。医療手術素子558は上述の如く、医療手術素子498(図11)に類似している。医療手術素子558は図11に関連して上述したものに類似の手法で構成される。
【0090】
細長い部材552は案内ワイヤルーメン564を含み、このルーメンの入口566は細長い部材552の遠位端568に置かれる。案内ワイヤルーメン564の出口570は細長い部材552の側部572に置かれる。側部572は気球部分562の近位端574に置かれる。
【0091】
案内ワイヤルーメン564は上述の如く、案内ワイヤルーメン510(図上11)に類似している。電磁界検出器554は上述の如く、電磁界検出器114(図1C)に類似している。配線556は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)に類似している。配線556の遠位端(図示せず)は電磁界検出器554の2つの端(図示せず)と連結される。配線556の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。
【0092】
電磁界検出器554は図1Cに関連して上述した細長い部材552内に埋め込まれていて、案内ワイヤルーメン564が電磁界検出器554の配線を通過するようになしている。電磁界検出器554は、気球部分562が拡張したとき気球部分562が電磁界検出器554を取り囲むような、細長い部材552内の場所に埋め込まれる。
【0093】
医師は案内ワイヤ578の近位端576を案内ワイヤルーメン564内に入口566を通して入れ、案内ワイヤ57を案内ワイヤルーメン564に通し、そして案内ワイヤルーメン564を出口570を通して押し出す。医療カテーテル550は自己交換方式で作用する一方、電磁界検出器554は、気球部分562が拡張したとき気球部分562が電磁界検出器554を取り囲むように、置かれる。かくして、医療カテーテル550は、医療カテーテル490(図11)よりも精密に、MPSに医療手術素子558の位置を決定させる。
【0094】
代案として、電磁界検出器は細長い部材552の外壁580の回りに巻き付けられる。更に代案として、電磁界検出器は出口570の付近に置かれる一方、電磁界検出器は細長い部材内に埋め込まれるか又は細長い部材の外壁の回りに巻き付けられる。
【0095】
図13を参照すれば、この図は本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に600の参照数字を付された、複数の医療カテーテルの相対的位置と方位を決定するシステムの概略図である。このシステム600は複数の医療カテーテル602と604、複数の案内ワイヤ606と608、及びMPS610を含む。医療カテーテル602と604の各々は上述の如く、医療カテーテル102(図1A)、医療カテーテル490(図11)又は医療カテーテル550(図12)の何れかに類似している。MPS610は上述の如く、MPS106(図1A)に類似している。
【0096】
医療カテーテル602は医療手術素子612、及び電磁界検出器614を含む。医療カテーテル604は医療手術素子616と電磁界検出器618を含む。医療手術素子612と616の各々は上述の如く、医療手術素子112(図1A)に類似している。もし医療カテーテル602と604の各々の細長い部材(図示せず)内の案内ワイヤルーメン(図示せず)が案内ワイヤルーメン116(図1C)
に類似しておれば、電磁界検出器614と618の各々は、上述の如く、電磁界検出器114(図1C)又は電磁界検出器186(図3)に類似している。もし医療カテーテル602と604の各々の細長い部材内の案内ワイヤルーメンが案内ワイヤルーメン510(図11)に類似しておれば、電磁界検出器614と618の各々は上述の如く、電磁界検出器494に類似している。
【0097】
電磁界検出器614と618は配線620と622を経てMPS610に夫々連結される。配線620と622の各々は上述の如く、配線136(図1C)に類似している。医療カテーテル602と604は案内ワイヤ606と608を越えて患者(図示せず)のルーメン624と626内へ夫々通される。電磁界検出器614と618はMPS610の送信器(図示せず)によって生ぜしめられた電磁界を検出し、そして夫々配線620と622を経て、MPS610へ夫々の信号を提供する。MPS610は電磁界検出器614と618から受け取った信号に従って、医療手術素子616に関する医療手術素子612の位置と方位を決定する。
【0098】
図14を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に650の参照数字を付された、案内カテーテルの位置と方位を決定するシステムの概略図である。このシステム650は案内カテーテル652、医療カテーテル654、及びMPS656を含む。案内カテーテル652は電磁界検出器658を含む。医療カテーテル654は細長い部材660、電磁界検出器662、及び医療手術素子664を含む。細長い部材660は案内ワイヤルーメン666を含む。
【0099】
案内ワイヤルーメン666は上述の如く、案内ワイヤルーメン116(図1C)又は案内ワイヤルーメン510(図11)の何れかに類似している。電磁界検出器662は、案内ワイヤルーメン666の型式に従って、電磁界検出器114(図1C),電磁界検出器186(図3)又は電磁界検出器494(図11)の何れかに類似している。医療手術素子644は、上述の如く、医療手術素子112(図1C)に類似している。電磁界検出器662は医療手術素子664の活動現場(図示せず)に置かれる。
【0100】
電磁界検出器658は案内カテーテル652の外壁668の回りに巻き付けられた導電体から作られる。代案として、電磁界検出器は案内カテーテルの壁内に置かれる。電磁界検出器658は配線670を経てMPS656と連結される。配線670は外壁668の回りに巻き付けられる。代案として、配線670は外壁668上の実質上真っ直ぐな線内にある。電磁界検出器658と配線670は接着剤等の如き保護層で被覆される。保護層は、電磁界検出器658に及び配線670に機械的又は電気的保護を提供する。保護層は患者(図示せず)のルーメン(図示せず)内における案内カテーテル652の進行を容易ならしめるために、潤滑剤で被覆される。
【0101】
電磁界検出器662は配線672を経てMPS656と連結される。配線672は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142{図1D)の何れかに類似している。医療カテーテル654は案内カテーテル652内に置かれる。案内ワイヤ674は案内ワイヤルーメン666を通過する。
【0102】
電磁界検出器658はMPS656の送信器(図示せず)によって発生させられた電磁界を検出し、そして夫々の信号を配線670を経てMPS656へ提供する。電磁界検出器662は送信器によって発生させられた電磁界を検出し、そして夫々の信号を配線672を経てMPS656へ提供する。MPS656は、電磁界検出器658から受け取った信号に従って、 基準座標系内の電磁界検出器658の位置と方位を決定する。もし電磁界検出器658が案内カテーテル652の遠位端676に置かれるならば、MPS656は基準座標系内の遠位端676の位置と方位を決定する。代案として、MPS656は、電磁界検出器658と662から受信した信号に従って、電磁界検出器658(即ち、遠位端676)に関する電磁界検出器662の位置と方位(即ち、医療手術素子664の活動現場)を決定する。
【0103】
図15を参照すれば、この図は、本発明の更なる実施例に従って操作する、図1Aのシステムを操作する方法の概略図である。手順700では、医療カテーテルは有機ルーメン内の所望場所へ進められる。
【0104】
手順700の前に、案内カテーテルは有機ルーメン内の所望場所に近い近接場所へ進められることができる。更に、案内ワイヤは、案内カテーテル遠位端を通過して、所望場所へ案内カテーテル内で進められることができる。図1Aを参照すれば、案内ワイヤが以前に案内カテーテルを通して挿入された場合、医師は医療カテーテル102の遠位端144内へ案内ワイヤ104の近位端を挿入し、そして医療カテーテル102を案内ワイヤ104を越えて患者のルーメン内の所望場所へ進める。この段階で、医師はX線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置上に案内ワイヤ104のイメージを見ることができる。案内ワイヤが以前に利用されなかった場合、医師は医療カテーテルを案内カテーテルを通して所望場所へ進める。任意に、図14を参照すれば、電磁界検出器658は案内カテーテル652の遠位端676に取り付けられ、それによって、X‐線又は蛍光透視を利用することなしにそしてMPSの正確さをもって、案内カテーテル652の位置と方位の検出を可能ならしめる。
【0105】
手順702では、医療カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器は配線によってMPSと連結される。好適実施例によれば、配線は、有機ルーメンを通る医療カテーテルの推し進め性と追跡性の如き、医療カテーテルの機械的特性に影響を及ぼす(医療カテーテルが案内カテーテル遠位端を越えて延びるとき)。図1Aと1Cを参照すれば、医療カテーテル102の遠位端114に置かれている電磁界検出器114は配線136を経てMPS106と連結される。配線136は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれているので、ルーメンを通る細長い部材108の推し進め性と追跡性の如き細長い部材108の機械的特性は、変更される。配線136は、実質上真っ直ぐな線内で又は螺旋と真っ直ぐなセクションの組み合わせ内で、細長い部材108内に埋め込まれることができ、その際、配線136は細長い部材108の機械的特性を更に変更する。
【0106】
手順704では、電磁界はMPSによって生ぜしめられる。図1Aを参照すれば、送信器134は電磁界を発生する。手順706では、発生させられた電磁界は電磁界検出器によって検出される。
【0107】
手順708では、検出された電磁界の夫々の信号は配線を経てMPSへ送信される。図1Aを参照すれば、電磁界検出器114は送信器134によって発生させられた電磁界を検出し、そして電磁界検出器114は検出された電磁界の夫々の信号を配線136を経て検出器インタフェース124へ送信する。
【0108】
手順710では、医療カテーテル遠位端の位置と方位が、送信された信号に従って、MPSによって決定される。図1Aを参照すれば、プロセッサー126は、電磁界検出器114によって検出器インタフェース124へ送信された信号を検出器インタフェース124から受信し、そしてプロセッサー126は送信された信号に従って医療カテーテル102の遠位端144の位置と方位を決定する。
【0109】
手順712では、医療手術は医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を活動させることによって行われる。図1Aと1Bを参照すれば、医師は加圧流体源から流体をチューブ部分118に導入することによって気球部分120を膨張させる。
【0110】
本発明は本文中に特に示されかつ説明されたものに限定されるものでないことは、当業者には認められるだろう。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1A】本発明の1実施例に従って構成され、手術するワイヤ‐経由方式の医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図1B】図1Aの医療カテーテルの遠位端の概略斜視図である。
【図1C】図1Aの医療カテーテルの1実施例の遠位端の概略縦断面図である。
【図1D】図1Aの医療カテーテルのもう1つの実施例の遠位端の概略縦断面図である。
【図2】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図3】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図4】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する捩じれ対構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図5】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する同軸構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図6】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、3軸構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図7A】本発明の更なるの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図7B】図7Aの医療カテーテルの横断面図である。
【図8】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略横断面図である。
【図9】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図10】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図11】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、迅速-交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図12】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、迅速-交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図13】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、複数の医療カテーテルの相対的位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図14】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、案内カテーテルの位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図15】本発明の更なる実施例に従って手術する、図1Aのシステムを操作する方法の概略図である。
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は一般的に医療装置に関し、そして特にカテーテルの位置及び方位を決定する方法とシステムに関するものである。
【0002】
(発明の背景)
脈管系、尿管、尿道、脳脈管、冠状脈管、肝臓、腎臓、肺、消化系及び類似物のルーメン(管腔)如き、人間又は動物のルーメンの医療手術は医療カテーテルを利用することによって行うことができる。かかる医療手術には、気球又はステントによるルーメンの膨張、ステントの移植、調合薬物質のルーメンへの投与、冠状動脈をバイパスさせること、血管内膜からのプラクの除去、移植片の移植等が含まれる。かかる医療カテーテルはその遠位端に、気球、ステント、物質投与素子、組織切断素子等の如きルーメン介入素子を含む。
【0003】
或る場合には、医療カテーテルはまた、遠位端に放射線不透過性の材料を含み、この材料は遠位端の場所のためのマーカーとして役立つ。医療手術を行うために、通常は、案内カテーテルが最初にルーメン内に挿入される。時には、補助の大直径案内ワイヤが、案内カテーテルに先立って、案内カテーテルの手術を可能にするよう案内カテーテルを援助するために、挿入される。次いで、大直径の案内ワイヤが引き抜かれ、より小さい直径のもう1つの案内ワイヤが案内カテーテル内に挿入され、そしてこのより小さい直径の案内ワイヤは、患者身体の外側から小直径案内ワイヤの先端を操作することによって、ルーメン内の所望場所へ進められる。小直径案内ワイヤの近位端は医療カテーテルの遠位端内に挿入され、そして医療カテーテルは、医療カテーテルを案内カテーテル内で案内ワイヤを越えて通すことによって、所望場所へ進められる。医師は、蛍光透視器、X‐線テーブル等の如き写像装置内のマーカーの像を見ることによって、医療カテーテルの遠位端の位置を決定する。医師が、ルーメン介入素子が所望場所に置かれていることを確かめると、医師はルーメンに医療作業を行う。
【0004】
“医療位置決めシステム”と題する本願の譲り受け人に譲渡された、Strommer等に発行された米国特許第6,233,476号は、生きている組織内で医療装置の位置と方位を決定するための医療位置決めシステム(MPS)を対象としている。MPSは、3D電磁界(EMF)発生器、主センサ−、補助センサ−、センサ−インタフェース、位置及び方位プロセッサー、スーパーインポージングプロセッサー、イメージインタフェース、3Dイメージデータベース、及びディスプレイユニットを含む。
【0005】
位置及び方位プロセッサーは3DEMF発生器、センサ−インタフェース、及びスーパーインポージングプロセッサーに接続される。補助センサ−と主センサ−はセンサ−インタフェースに接続される。イメージインタフェースはスーパーインポージングプロセッサーと、3Dイメージデータベースへ接続される。ディスプレイユニットはスーパーインポージングプロセッサーへ接続される。主センサ−は医療装置の先端に置かれる。補助センサ−は患者の検査される組織の付近に置かれる。
【0006】
3Dイメージデータベースは患者の検査された組織の複数の前検出されたイメージを含む。補助センサ−は患者の動きを補償する。3DEMF発生器は、異なった方向と異なった大きさの電磁界を造る複数の電磁コイルを含む。主センサ−と補助センサ−の各々は3つの電磁コイルを含む。主センサ−と補助センサ−の電磁コイルの各々は異なった方向の電磁界を検出する。主センサ−と補助センサ−の各々は、主センサ−と補助センサ−の位置と方位に対応する、3DEMF発生器によって作られた電磁界に応答する信号を夫々生じる。
【0007】
位置及び方位プロセッサーはセンサ−インタフェースを経て主センサ−から信号を受信し、そして位置及び方位プロセッサーはこの信号に従って主センサ−の位置と方位を決定する。スーパーインポージングプロセッサーはイメージインタフェースを経て、3Dイメージデータベースから検査されたイメージの前検出されたイメージを再生する。スーパーインポージングプロセッサーは再生されたイメージ上に医療装置の先端の画像を重ねそしてビデオ信号を作る。医療装置の先端の画像は、検査された組織に関する医療装置の先端の位置と方位に相当する。ディスプレイユニットはビデオ信号に従ってビデオイメージを作る。“回転磁界を利用する3次元トラッキングシステム”と題する、Gilboaに発行された米国特許第5,646,525号は位置と方位を決定するMPSによって利用される3次元トラッキングシステムを説明している。
【0008】
“埋め込まれたマーカー及び可撓性案内ワイヤシャフト”と題する、Fugoso等に発行された米国特許第6,179,811号は、気球カテーテルを対象としており、このカテーテルは気球カテーテルの案内ワイヤシャフト内に埋め込まれたマーカーバンドを含んでいる。気球カテーテルは気球、シャフト、マニホルド、案内ワイヤシャフト、及び複数のマーカーバンドを含んでいる。案内ワイヤシャフトはシャフト内に置かれる。気球の近位端はシャフトの遠位端に付着され、そして気球の遠位端は案内ワイヤシャフトの遠位端に接着されている。マニホルドはシャフトの近位端に置かれる。マーカーバンドは気球の下の案内ワイヤシャフトの領域で案内ワイヤシャフト内に埋め込まれている。マーカーバンドは蛍光透視器具によって見ることができる。
【0009】
“ステントの案内された展開”と題する、Ackerに発行された米国特許第5,928,248号は、患者の管状組織内にステントを適用するための装置を対象としている。この装置は、カテーテル、ハブ、圧力制御装置、気球、ステント、プローブフィールドトランスジューサ、複数の外部フィールドトランスジューサ、フィールド送信及び受信装置、コンピュータ、入力装置及び陰極線管を含む。カテーテルは穴を含む。ハブはカテーテルの近位端に付着される。気球はカテーテルの遠位端上に据え付けられる。圧力制御装置はハブと穴を通して気球に連結される。ステントは形状記憶合金から造られ、そして気球上に置かれる。
【0010】
プローブフィールドトランスジューサはその遠位端でカテーテル内に置かれる。外部フィールドトランスジューサは患者の外側に置かれる(例えば、患者‐支持ベッドに連結されて)。フィールド送信及び受信装置は外部フィールドトランスジューサ、プローブフィールドトランスジューサ及びコンピュータに連結される。コンピュータは陰極線管と入力装置に連結される。
【0011】
ユーザーは外部フィールドトランスジューサを利用することによって外部基準フィールド内でフィールド送信及び受信装置を較正する。フィールド送信及び受信装置はコンピュータと共に、外部基準フィールド内でプローブフィールドトランスジューサの位置と方位を決定する。ユーザーは、陰極線管上で患者の管状組織内に置かれるステントの画像の位置と方位を見る。遠位端が管状組織内の所望位置におかれていることをユーザーが決定すると、ユーザーは圧力制御装置を操作して気球を膨張させることによって、ステントを拡張させ、それによってステントを所望場所に位置決めする。
【0012】
“改良された可撓性をもつ操縦可能の偏向可能のカテーテル”と題する、Ponziに発行された米国特許第5,897,529号は、ハートチャンバ(heart chamber)の地図を作成しそして心臓組織内にチャンネルを造るためのシステムを対象としている。このシステムはカテーテル、コンピュータ、モニタ、及びパッド含有コイルを含む。カテーテルはカテーテル本体、制御取っ手、光学ファイバ、引き具ワイヤ、圧縮コイル、先端電極、リング電極、温度感知手段、電磁センサ−、及び回路盤を含む。制御取っ手はカテーテル本体の近位端に取り付けられる。光学ファイバ、引き具ワイヤ及び圧縮コイルの各々の遠位端はカテーテル本体の遠位端に置かれる。光学ファイバ、引き具ワイヤ及び圧縮コイルの各々の近位端はカテーテル本体の近位端に置かれる。
【0013】
先端電極、リング電極及び温度手段はカテーテル本体の遠位端に置かれる。回路盤は制御取っ手内に置かれる。回路盤は電磁センサ−とコンピュータに取り付けられる。コンピュータはモニタとコイルに連結される。回路盤はシステムが電磁センサーから受信した1信号によって二度使用されるのを防止する。圧縮コイルはカテーテル本体に可撓性を提供する。
【0014】
コイルは患者の下に置かれ、そして磁界を発生する。電磁センサ−は発生した磁界に応答して信号を発生し、コンピュータは信号を処理することによって、電磁センサ−の位置、従ってカテーテル本体の遠位端の位置を決定する。先端電極とリング電極は選択された場所の電気信号の強さをモニタする。温度感知手段は先端電極の温度をモニタする。
【0015】
先端電極とリング電極はユーザーがハートチャンバの地図作成をすることを可能にする。ユーザーは同時にハートチャンバの輪郭、心臓の電気的活量と、カテーテル本体の変位の地図作成をなし、それによって虚血組織の場所を確認する。次いでユーザーは光学ファイバを経て虚血組織内にチャンネルを造る。
【0016】
“間質性脈管横断介入用の装置、システム及び方法”と題する、Makowerに発行された米国特許第5,830,222号は、隣接した無傷の脈管を通して病気にかかった脈管へ経皮的にアクセスする方法を対象としている。この方法を使用すれば、冠状動脈の如き、病気にかかった脈管を、心臓静脈の如き、無傷の脈管を通してバイパスさせることが可能である。病気にかかった脈管は、流れを拘束する閉塞部を含むことができる。案内‐カテーテルは大静脈を通して心臓の右心房内の冠状洞内に進められる。脈管横断間質性外科(TVIS)案内カテーテルが案内‐カテーテルを通して挿入され、そして第1の案内ワイヤを越えて心臓静脈を通して冠状動脈に隣接した所望の場所まで進められる。
【0017】
TVIS案内‐カテーテルは、気球、TVISプローブ及び能動的方位検出手段と受動的方位検出手段の何れか一方又は両方を含む。TVISプローブは剛性ワイヤ、アンテナ、組織内に挿入することができる光案内又はエネルギー案内である。受動的方位検出手段は、TVISプローブの位置および方位のレントゲン線写真的、蛍光透視的、磁気的又は音波ホログラフィー的検出を可能にする。能動的方位検出手段は送信器である。第2の案内ワイヤは心臓静脈に隣接した冠状動脈に挿入され、その際、第2の案内ワイヤは能動的方位検出手段によって放出される信号を受信するための小型の受信器を含む。第2の案内ワイヤは更に、受信器によって検出された信号をオペレーターに戻すことができるワイヤの束を含み、それによってオペレーターがTVISプローブの位置と場所を決定することを可能にする。
【0018】
TVIS案内‐カテーテルの方位が確かめられると、気球は、流れを止め、心臓静脈内でTVIS案内‐カテーテルを安定化しそして通路を広げるために、心臓静脈の壁に対して膨張させられる。TVISプローブは次いで、心臓静脈の壁を通して冠状動脈内へ進められ、それによって冠状動脈の病気にかかったセクションをバイパスする。
【0019】
“転換可能のカテーテル”と題する、Andersenに発行された米国特許第5,489,271号は、経皮式透視式冠状血管形成(PTCA)装置を対象としており、この装置は迅速交換方式又はワイヤ‐経由(over-the-wire)方式の何れかで使用することができる。この装置はカテーテルシャフトとハブ組立体を含む。ハブ組立体はカテーテルシャフトの近位端に接着され、気球はカテーテルシャフトの遠位端に接着されている。ハブ組立体は取っ手を含む。カテーテルシャフトは案内素子、案内ワイヤ、気球膨張ルーメン及び、ニチノール(nitinol)ワイヤが永久的に中に存在している第3のルーメンを含む。
【0020】
迅速交換方式では、第1の案内ワイヤは案内ワイヤルーメンの遠位端を通して延び、そして案内素子の遠位に置かれた側部ポートを通して、カテーテルシャフトから出る。この方式では、スチレット(stylet)が案内ワイヤルーメン内に置かれ、その際スチレットの遠位端は案内素子の近位にあり、スチレットの近位端は取っ手に接着されている。ワイヤ‐経由方式では、案内素子はカテーテルシャフトの壁とほぼ整列するよう持ち上げられ、そしてスチレットと第1案内ワイヤは第2の案内ワイヤによって置き換えられる。第2の案内ワイヤは、該装置の近位端からその遠位端まで案内ワイヤルーメンを通して延びる。
【0021】
“分岐脈管を用いた経皮的バイパス”と題する、LaFontaine 等に発行された米国特許第6,035,856号は、“大動脈の分岐脈管の第1閉塞部にバイパスを行う方法”を対象としている。冠状動脈は第1閉塞部を含み、そして分岐脈管が大動脈から分岐する。標準の案内‐カテーテルは大動脈を通して分岐脈管の開口部まで進められる。閉塞部形成装置は分岐脈管内に第2の閉塞部を造るために、案内‐カテーテルを通して分岐脈管内へ進められる。閉塞部装置は細長い部分と加熱された気球を含む。
【0022】
閉塞部形成装置は案内‐カテーテルを通して大動脈から除かれ、切断装置が案内‐カテーテルを通して第2閉塞部の近位に進められる。切断装置は細長い部材.操縦可能の案内ワイヤ、近位閉塞気球、遠位気球、ステント、切断刃、第1の磁気材料片及び送信器を含む。切断刃は遠位気球の遠位に置かれ、第1の磁気材料片は切断刃と遠位気球の間に置かれ、送信器は遠位気球内に置かれる。遠位気球はステント内に置かれる。送信器は無線周波数信号を発する。
【0023】
分岐脈管の壁は切断刃を利用して切断される。遠位気球は、分岐脈管が切断された後に分岐脈管を閉塞するために、拡張位置に保たれる。分岐脈管の切断された端は、操縦可能の案内ワイヤを操作することによって、又は第2磁気材料片によって第1磁気材料片を操縦することによって、第1の閉塞部の遠位にある冠状動脈の領域に向かって舵取りされ、その際、第2磁気材料片は患者の身体の外側に置かれている。
【0024】
送信器の真の位置及び相対的位置、従って分岐脈管の切断端の位置は、三角測量及び座標地図作成システムを利用することによって決定される。三角測量及び座標地図作成システムは患者の身体の外側に置かれる3つの基準電極を含む。2つの基準電極は心臓の反対の両側に置かれ、第3のものは背部に置かれる。3つの基準電極は送信器で三角測量するために使用される。
【0025】
分岐脈管の切断端が適切に置かれたとき。開口部が、切断刃を利用することによって、第1閉塞部の遠位において冠状動脈に形成される。分岐脈管の切断端は開口部を通して冠状動脈内に挿入され、ステントが遠位気球を膨張させることによって拡張させられ、それによって分岐脈管の切断端を冠状動脈のルーメンに取り付ける。
【0026】
(発明の要約)
本発明の目的は、カテーテル上にMPSセンサ−を据え付けるための新規な方法とシステムであって、従来技術の欠点を解消する方法とシステムを提供することにある。
【0027】
従って本発明によれば、有機ルーメン上で医療手術を行うためのカテーテルが提供される。このカテーテルは細長い部材、上記細長い部材の遠位端に置かれた医療手術素子、遠位端に置かれた電磁界検出器及び電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結するための配線を含む。医療位置決めシステムは遠位端の位置と方位を決定する。
【0028】
発明のもう1つの態様によれば、位置及び方位決定システムが提供される。この位置及び方位決定システムは、案内カテーテル、及び案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた案内カテーテル電磁界検出器を含む。案内カテーテル電磁界検出器は医療位置決めシステムと連結される。医療位置決めシステムは基準座標系に関する案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定する。
【0029】
発明の他の態様によれば、有機ルーメン上で医療手術を行う方法が提供される。この方法は、有機ルーメン内の所望場所に医療カテーテルを進めそして医療カテーテルの遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと配線によって連結する手順を含む。
【0030】
該方法は更に、医療位置決めシステムによって電磁界を発生させ、発生した電磁界を電磁界検出器によって検出し、そして検出された電磁界の夫々の信号を配線を経て医療位置決めシステムへ送信する手順を含む。該方法は更に、送信された信号に従って、医療位置決めシステムによって医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定し、そして医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を作動させることによって、医療手術を行う手順を含む。
【0031】
発明のもう1つの態様によれば、位置及び方位決定方法が提供される。この方法は、案内カテーテルの遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、そして医療位置決めシステムによって電磁界を発生させる手順を含む。
【0032】
該方法は更に、発生させれられた電磁界を電磁界検出器によって検出し、そして検出された電磁界の夫々の信号を電磁界検出器によって送信する手順を含む。該方法は更に、案内カテーテル遠位端の位置と方位を、送信された信号に従って、医療位置決めシステムによって基準座標系に関して決定する手順を含む。
本発明は、図面に関連してなされた以下の詳細な説明からより完全に理解され、認識されるだろう。
【0033】
(実施例の詳細な説明)
本発明は、医療手術素子と、医療手術素子の活動現場付近に置かれた電磁界検出器とを含む医療カテーテルを提供することによって従来技術の欠点を克服する。医療手術素子の活動現場は医療カテーテルの遠位端に置かれる。電磁界検出器は配線によって医療位置決めシステムと連結される。配線は医療カテーテルの推し進め性(pushability)と追跡性(trackability)(即ち、ルーメンを通して押されるとき、医療カテーテルが人間又は動物のルーメン内の経路に追随する可能性)を改良するように構成することができる。医療位置決めシステムの送信器は電磁界を発生し、そして電磁界検出器が発生した電磁界を検出する。電磁界検出器は検出された電磁界の夫々の信号を医療位置決めシステムへ送信し、そして受信した信号に応じて、医療位置決めシステムが電磁界検出器の位置と方位を、それ故活動現場を決定する。ここで、“ルーメン”という用語は、人間患者又は手術される動物の有機管状組織を指すものとする。このルーメンは、案内ワイヤを通過させるために使用される医療カテーテル内のチャンネルである“案内ワイヤルーメ”ンとは異なっている。
【0034】
ここで、図1A、1B、1C、及び1Dを参照すれば、図1Aは、ワイヤ‐経由(over‐the‐wire)形式の医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するためのシステムの概略図であり、このシステムは発明の1実施例に従って構成されかつ手術するもので、一般に参照数字100で示されている。図1Bは図1Aの医療カテーテルの遠位端144の概略斜視図である。図1Cは図1Aの医療カテーテルの1例の遠位端の概略縦断面図である。図1Dは図1Aの医療カテーテルのもう1つの例の遠位端の概略縦断面図である。
【0035】
システム100は医療カテーテル102、案内ワイヤ104、及び医療位置決めシステム(MPS)106を含む。医療カテーテル102は細長い部材108、マニホルド110、医療手術素子112、及び電磁界検出器114を含む。医療手術素子はルーメン干渉素子、ルーメン診断素子、ルーメン写像素子等を含むことができる。細長い部材108は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリウレタン、ポリビニルクロライド(PVC)、ポリエチレンテレフタレイト(PET)、Pebax(登録商標)、ポリイミド、及びニチノール(nitinol)、ステンレス鋼、ハイポチューブ(hypotube)(即ち、超小直径及び超薄壁チューブ)の如き金属(固体又はコイル状のもの)および類似物の如き実質的に可撓性の材料から作られる。細長い部材108は実質的に円形横断面をもち、案内ワイヤルーメン116を含む。マニホルド110は医療カテーテル102の近位端に置かれ、医療手術素子112は医療カテーテル102の近位端に置かれる。
【0036】
医療手術素子112は、ルーメンの特性を変更する如きルーメン内における医療手術を行う素子、又はルーメンの像を得る如きルーメンの診断をする素子である。ルーメンの特性は、経皮式透視式冠状血管形成(PTCA)、経皮式透視式血管形成(PTA)、ルーメンの脈管化、ルーメンの一部又はその中のプラーク(例えばアセレクトミ(atherectomy))の切断、ルーメンへの縫線の提供、ルーメンの内径の増大化(例えば、気球、自己拡張ステント、形状記憶合金製のステント(SMA)、又は気球拡張ステントによる)、及びステントを移植することによって増大した直径を維持することの如き医療手順をルーメン上で行うことによって変更することができる。
【0037】
医療手術素子112はまた、ルーメンへ物質を放出するために使用することができる。例えば、医療手術素子112は、癌細胞の血管新生を阻止するため、転移を阻止するため、組織細胞の局部的ホルモン活性を刺激するため、及び精神的外傷後の治癒を刺激するための如き、薬剤物質をルーメン内の選択現場へ放出するめに使用することができる。医療手術素子112は更に、医療手術素子112の活動現場において又はその付近において、細胞を放射性物質、電流、レーザーで照射すること、又は細胞を極低温流体および類似物に曝すことによって、選択された細胞(それが癌又は非癌の何れであっても)を殺害するために使用することができる。医療手術素子112は更に、ルーメン内に装置を展開させるために含まれ又は使用されることができる。かかる装置は例えば、弁(例えば、僧帽弁、括約筋)縫合装置、移植、生物学的マーカー、放射線不透過性マーカー、物質放出装置、写像装置、診断装置,小型カメラ、赤外線カメラ、光学コヒーレンス線断層撮影(OCT)、磁気共鳴写像(MRI)、超音波、および圧力センサー、温度センサー、pHセンサーの如きセンサー及び類似物とすることができる。センサーは受動式超音波トランスジューサの形となすことができる。このトランスジューサはセンサーに向かって外部発生源から差し向けらられた超音波に応答して、検出されたパラメータ(圧力、温度、pH等)の値をもつ信号を送信する。また、医療手術素子112は弁形成手術(即ち、有機又は人工弁の修理)を行うために使用することができる。ルーメンは、脈管システム、尿管、尿道、脳脈管、冠状脈管、精管、肝臓ルーメン、腎臓、肺(例えば、気管及び気管支)、消化システム、ガルブラダー(gal bladder), 前立腺、泌尿生殖器システム、及び類似物の一部とすることができる。ルーメンは人類並びに動物の身体内にあるものである。
【0038】
医療手術素子112は、気球、ステント、気球を拡張させるステント、レーザーの如き融除ユニット、極低温流体ユニット、電気衝撃ユニット、切断気球、回転アセレクトミ(atherectomy)ユニット(即ちロータブレータ(rotablator)),指向性アセレクトミユニット、透視式引き渡しユニット、被覆ステントの如き薬品放出機器、ブラキセラピ(brachytherapy)ユニット、及び類似物の如き、拡張ユニットとすることができる。
【0039】
気球拡張ステントユニットは気球の回りに置かれるステントを含む。気球が膨張させられと、ステントは拡張する。切断気球ユニットは、細長い部材の長手方向軸に沿って、その周囲に複数の刃をもつ気球を含む。極低温流体ユニットは流体放出ルーメンを含み、それを通して実質的に低温の流体がルーメンの所望現場へ放出される。電気衝撃ユニットは2つの導電体を含む。導電体の先端に発生した電弧はルーメンの所望現場を融除する。
【0040】
ロータブレータ(rotablator)は可撓性シャフトを経て外部モータと連結されているダイヤモンド被覆先端を含む。可撓性シャフトはダイヤモンド被覆先端を実質的に高い速度で回転させ、その際、ダイヤモンド被覆先端はルーメンの内壁上に形成される石灰化プラークを粉砕する。
【0041】
指向性アセレクトミ(atheretomy)ユニットはカッターと気球を含む。カッターは外部モータと可撓性シャフトを介して連結される。気球はカッターを気球と反対側の側壁に向かって押し、それによって石灰化したプラークを切断することを可能にする。石灰化した粒子は医療カテーテルを経て汲み出される。透視式抽出ユニットはカッターを含み、このカッターは可撓性シャフトを経て外部モータと連結される。モータはカッターを回転させ、その際、カッターは石灰化したプラークを切断し、そして石灰化した粒子は医療カテーテルを経て汲み出される。
【0042】
被覆されたステントは薬剤物質で被覆され、その際、この物質は、被覆ステントがルーメン内に設置されると、ルーメンの所望領域内へ放出される。薬物放出気球は、薬物放出ルーメンを経て、薬剤物質供給源へ連結される気球である。薬剤物質は複数の微小穴を通って気球を出る。ブラチセラピー(brachytherapy)ユニットは物質放出ルーメンを含み、このルーメンを通して放射性パレットがルーメン内の所望現場へ放出される。放射性パレットは規定された時間の間、所望現場に留まり、次いで、物質放出ルーメンを通して排出される。かくして、規定された放射線量がルーメンの所望現場へ放出される。
【0043】
図1Aに示された例では、医療カテーテル102は気球形式のカテーテルである。それ故、医療手術素子112はチューブ部分118と気球部分120を含む。チューブ部分118と気球部分120の各々は、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の如き、実質的に薄いかつ可撓性の材料から作られる。気球部分120は弾力性材料、半‐弾力性材料、又は非‐弾力性材料の何れかから造ることができる。弾力性気球は、高圧がそれに適用されるにつれて、連続的に拡張する。非‐弾力性気球はそれに設計されている予定直径まで拡張し、そしてたとえ適用された圧力が上昇し続けても、この予定直径より上まで拡張するのを止める。半‐弾力性気球の拡張速度は、圧力が上昇するにつれて低下する。気球部分120はチューブ部分118の遠位端に置かれる。チューブ部分118の近位端は、マニホルド110と周囲流体ルーメン140を経て、加圧流体源(図示せず)と連結される。周囲流体ルーメン140は医療カテーテル102の全長に沿って延びる。加圧流体源は、生物学的適合性の流体を含む注射器の如きアンプル等とすることができる。加圧流体源は、圧力、温度、pH等の如き、流体特性を検出するセンサーを備えることができる。
【0044】
気球部分120の遠位端122は、例えば、接着剤、超音波溶接、熱接着および、赤外線、無線周波数(RF)放射線、レーザー、紫外線(UV)等の適用の如き、当業者に既知の方法によって細長い部材108の外壁(図示せず)と連結される。気球部分120の周囲はチューブ部分118のそれより大きい。非膨張状態では、気球部分120は、細長い部材108の回りに折り畳まれている。流体が加圧下で、加圧流体源からチューブ部分118内へ流入すると、気球部分120は、折り畳み状態から広がって、拡張する。圧力流体源は加圧を解かれ、又は流体はチューブ部分118から引き出され、ルーメン内の間隙流体が、気球部分120を細長い部材108の回りに折り畳むよう押圧する。
【0045】
電磁界検出器114はコイルに形成された導電体である。電磁界検出器114は細長い部材108内に埋め込まれていて、案内ワイヤルーメン116が電磁界検出器114の巻線を通過するようになっている。代案として、電磁界検出器は、案内ワイヤルーメン116に隣接して、細長い部材の壁の横部分内に全体的に埋め込まれるのに十分に小さくすることができる。図1A、1B 、1Cに示された例では、電磁界検出器114は、気球部分120が拡張するときに気球部分120が電磁界検出器114を取り囲むような場所で、細長い部材108内に埋め込まれている。しかし、電磁界検出器114は気球部分120の遠位かまたは近位の何れかに置くことができることは認められる。更に、電磁界検出器114は放射線不透過性の材料から作られることができるか、又はかかる材料によって被覆されることができ、それによって、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置によって検出することが可能となる。
【0046】
図1Aを参照すれば、MPS106は検出器インタフェース124、プロセッサー126、ディスプレイ130、イメージデータベース132、及び送信器134を含む。MPS106は患者の身体(図示せず)の外側に置かれる。プロセッサー126は検出器インタフェース124、ディスプレイ130、イメージデータベース132及び送信器134と連結される。イメージデータベース132は患者のルーメン(図示せず)の複数のイメージを含み、その際、各イメージは基準座標系内の、1組の位置および方位座標と関連付けられる。
【0047】
電磁界検出器114の2つの端(図示せず)は、可撓性印刷回路(PCB)138を経て配線136の2つの遠位端(図示せず)と連結される。しかし、電磁界検出器114の2つの端は配線136の2つの遠位端と直接連結(例えば、ハンダ付け又は導電性接着によって)できることは認められ、その場合、可撓性PCB138は廃棄することができる。配線136の近位端(図示せず)は検出器インタフェース124と連結される。MPSのより詳細な説明は、上述の米国特許第6,233,476号を参照されたい。
【0048】
配線136は銅、金、銀等の如き導電体から作られる。配線136は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれて、案内ワイヤルーメン116が配線136によって囲まれるようになす。用語“螺旋状”は、とりわけ、螺旋形を含むことは認められる。配線136のピッチはP1 によって表される。配線136は、細長い部材108の1セクション(図示せず)において、ピッチP1で細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれ、それは電磁界検出器114の2つの遠位端から始まり、そしてマニホルド110で終わる。代案として、配線136は、細長い部材108のセクション内に複数の異なったピッチで螺旋状に埋め込まれる。更なる代案として、電磁界検出器114に近い配線136の一部は、細長い部材108内にピッチP1 で螺旋状に埋め込まれ、そして配線136の残部は、実質上真っ直ぐな線に沿って細長い部材108内に埋め込まれる。代案として、配線136の少なくとも1部は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれ、そして配線136の少なくとももう1つの部分は、細長い部材108内に実質上真っ直ぐな線に沿って、埋め込まれる。図1Dを参照すれば、配線142は、細長い部材108内に実質上真っ直ぐな線に沿って埋め込まれる
【0049】
本発明の1態様によれば、配線136の螺旋状巻線は、患者のルーメン内の医療カテーテル102の押し進め性及び追跡性を改良すること(即ち、ルーメン内に押し込んだときに医療カテーテル102が坐屈する傾向を減らし、そして医療カテーテルが脈管経路に追随する能力を増すこと)、細長い部材108の弾力性を増すこと(即ち、細長い部材108が、変形した後、元の形状に戻る傾向を増すこと)、細長い部材108の弾性係数を増すこと(即ち、圧縮又は引っ張りの何れかの機械的応力を増すこと、これは細長い部材108を或る量変形させることを必要とする)、細長い部材108の剛性係数を増すこと(即ち、細長い部材108を或る角度捩じるのに要求される機械的せん断応力をますこと)、細長い部材108の可撓性又は弾性に影響を及ぼすこと等の如き、細長い部材108の或る機械的特性を変更することが認められる。また、配線136の機械的特性は細長い部材108の機械的特性を変更する。配線136は、電気絶縁又は電気遮蔽並びに配線136の機械的保護を与える被覆で被覆することができる。
【0050】
以下、システム100の手術につき説明する。最初に、ユーザー(通常は医師)が案内カテーテル(図示せず)をルーメン内に挿入し、案内カテーテルの遠位端がルーメン内の所望場所に到達するようになす。医師はX線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置を利用して、案内カテーテルのイメージを見ることができる。医師は案内カテーテル内に案内ワイヤ104を挿入し、ルーメンを通して案内カテーテルを通過させそして、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き、写像装置内の案内ワイヤ104のイメージを観察することによって、案内ワイヤ104の遠位端(図示せず)を操作する。案内ワイヤ104は前述の、“発明の背景”の記述内で言及した“小直径”の案内ワイヤである。医師は次いで、医療カテーテル102の遠位端内に案内ワイヤ104の近位端(図示せず)を挿入し、そして医療カテーテル102を案内ワイヤ104を越えてルーメン内へ通し、案内ワイヤ104の近位端が普通に医療カテーテル102の近位端(図示せず)から出るようになす。この手術モードはワイヤ‐経由(over-the-wire)式として当業者には既知である。別法として、案内ワイヤがこの手順に利用されない。この場合、医師は、医療カテーテルの遠位端がルーメン内の選択場所に到達するまで、医療カテーテルを案内カテーテルの遠位端の外へ通す。送信器134は一定の強度、方位及び周波数の回転磁界及び電界を造る。
【0051】
電磁界検出器114は、送信器134に関して、その位置と方位に応じた信号を生じ、そして電磁界検出器114はこの信号を配線136を経て検出器インタフェース124へ提供する。プロセッサー126はこの信号を検出器インタフェース124を経て受信し、プロセッサー126は受信した信号に従って、基準座標系に関する電磁界検出器114の位置と方位を決定する。
【0052】
プロセッサー126はイメージデータベース132からルーメンのイメージを再生させ、そして決定された位置と方位に従って、再生したイメージ上に医療手術素子112の画像を重ねる。プロセッサー126は重ねられたイメージの夫々の映像信号をディスプレイ130に生じ、そしてディスプレイ130はルーメンのイメージ上に重ねられた医療手術素子112の画像を生じる。医師が、ディスプレイ130上に重ねられたイメージを見ることによって、医療手術素子112がルーメン内の所望現場に置かれていることを確認すると、医師はルーメン上で医療手術を始めることができる。
【0053】
手術室内にある種々の電子装置は、電磁界検出器が配線を経てMPSへ送信する信号と干渉するかも知れない電磁放射線を発することがある。この場合、これらの干渉する信号の効果を減らすために、必要なハードウエア又はソフトウエアが該システムと組み込まれなければならない。
【0054】
例えば、電磁界検出器の少なくとも一部は、干渉信号を選択的に無効にすると共にMPSの送信器からの信号を電磁界検出器に到達させるような厚ささと材料(例えば、導電性フォイル、ワイヤメッシュ)の遮蔽体で、被覆することができる。配線のこの電気遮蔽体は予定範囲の周波数内のファラデーのかご(Faraday cage)として作用する。
【0055】
ここで図2を参照すれば、この図は、医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するためのシステムの概略図であり、このシステムは一般的に参照数字146で示されており、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ手術する。このシステムは146は医療カテーテル148と、MPS150を含む。図2は典型的に約20cm長さの医療カテーテル148の遠位部分を示す。
【0056】
医療カテーテル148は細長い部材152、医療手術素子154、電磁界検出器156、配線158及び送信器160を含む。細長い部材152は案内ワイヤルーメン162を含む。MPS150はプロセッサー164、送信器166、イメージデータベース168、ディスプレイ170、検出器インタフェース172及び受信器174を含む。
【0057】
配線158は上述した如く配線136(図1B)に類似しており、細長い部材152内に埋め込まれている。医療手術素子154と電磁界検出器156は医療カテーテル148の遠位端に置かれる。電磁界検出器156は細長い部材152内に埋め込まれ、そして案内ワイヤルーメン162を取り囲んでいる。送信器160は細長い部材152内に埋め込まれ、そして遠位端176の近くに置かれている。代案として、送信器はマニホルド110(図1A)に類似のマニホルドに、又は細長い部材152に沿った又はその外側の何処かに、置くことができる。配線158の1端は電磁界検出器156と連結され、そしてその他端は送信器160と連結される。配線158の長さは、細長い部材152の長さよりずっと短かく、配線158が細長い部材152の遠位部分の比較的短いセクション(普通、約20cm)を占めるようになしている。
【0058】
プロセッサー164は送信器166、イメージデータベース168、ディスプレイ170及び検出器インタフェース172と連結される。受信器174は検出器インタフェース172と連結される。送信器166は電磁波を送信し、この電磁波は電磁界検出器156に受信され、そして電磁界検出器156は遠位端176の位置と方位の夫々の信号を送信器160へ配線158を経て、送信する。送信器160は受信器174へ信号を送信し、そしてプロセッサー164は、検出器インタフェース172から受信した信号に従って、遠位端176の位置と方位を決定する。
【0059】
配線158は、図1Bに関連して上述した如く、押し進め性及び追跡性の如き、細長い部材152の遠位部分の機械的特性を変更することが認められる。代案として、電磁界検出器は、(図3に関連して後述する如く)細長い部材の外側に置くことができる。更に代案として、配線は細長い部材の回りに巻き付けることができる。更に代案として、送信器は細長い部材の外側に置くことができる。更に、医療カテーテル148は迅速交換方式と同様、ワイヤ‐経由方式のものとすることができることが認められる。
【0060】
ここで、図3を参照すれば、この図は一般的に参照数字180を付された、発明の更なる実施例に従って構成されかつ手術する医療カテーテルの遠位端の概略縦横断面図である。この医療カテーテル180は細長い部材182、医療手術素子184、電磁界検出器186、マーカー188及び配線190を含む。案内ワイヤ192は細長い部材182内の案内ワイヤルーメン194を通過することができる。
【0061】
細長い部材182と医療手術素子184は細長い部材108(図1A)と医療手術素子112に夫々類似している。電磁界検出器186は導電体から作られ、この導電体は気球部分198の如き、医療手術素子184の活動現場で細長い部材182の外壁196の回りに巻き付けられている。マーカー188は、プラチナ、イリジウム、金、タングステン、ステンレス鋼、銀、複合材料等の如き、放射線不透過性の材料から作られる。これらの材料は、X線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置によって検出することができる。マーカー188は、気球部分198の如き、医療手術素子184の活動現場で細長い部材182内に埋め込まれる。代案として、マーカー188は外壁196上に置かれる。(即ち、外壁196はマーカー188を被覆されている)。
【0062】
配線190はピッチP2 で外壁196の回りに巻き付けられる。この目的で螺旋状溝(図示せず)が、レーザー、機械的彫刻、化学的エッチング、鋳造;噴射;及び押し出し等によって、外壁196上に形成されることができる。配線190は次いで、螺旋状溝内に置かれる。電磁界検出器186と配線190は、電磁界検出器186と配線190へ電気絶縁と機械的保護を提供するためにそして電磁界検出器186と配線190を外壁196へ機械的に連結するために、保護被覆で被覆される。代案として、電磁界検出器186と配線190は熱収縮性材料によって囲まれる。電磁界検出器186の2つの端(図示せず)は配線190の2つの遠位端(図示せず)と連結される。配線190の2つの近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似したMPSと連結される。更に代案として、配線は、実質上真っ直ぐなライン(図示せず)に沿って細長い部材の外壁に連結される。代案として、配線は、細長い部材の全長に沿って一定のピッチ又は可変ピッチの何れかで細長い部材の外壁の回りに巻き付けられる。更に別法として、配線の少なくとも1部分は実質上真っ直ぐであり、そして少なくとももう1つの部分は螺旋状である。
【0063】
ここで図4を参照すれば、この図は、一般的に参照数字200を付され、発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する捩じり対構成物(twisted pair formation)をなしている、図1Aに示す如き位置と方位を決定するためのシステムの配線の横断面を示している。図4中及び本明細書に付随するすべての他の図面中の色々な素子の横断面割合は、実際の寸法又は割合を示すものではなく、簡明化のために、誇張されているものである。配線200は導電体202と204、電気絶縁体206.208及び212、及び電気遮蔽体214を含む。電気遮蔽体214は、上記の電磁界検出器の遮蔽体に類似の遮蔽層であり、そして導電体202と204に対する電気遮蔽を提供する。代案として、電気遮蔽体214は予定の周波数範囲内の電磁波を阻止する流体層とすることができる。更なる代案として、周囲流体ルーメン140(図1B)に類似の周囲流体ルーメンは、配線用の電気遮蔽体か又は電界検出器114に類似の電磁界検出器として機能することができる。更に代案として、導電体202及び204の各々は中空とすることができ、その際、中空スペースは流体で満たされる。この流体は信号送信用として又は他の医療介入目的で利用することができる。
【0064】
導電体202及び204は電気絶縁体206と208内に夫々囲まれる。導電体202と204の遠位端(図示せず)は電磁界検出器114(図1C)に類似の電磁界検出器(図示せず)の2つの端と連結される。導電体202及び204の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。導電体202と204は、電磁界検出器への継ぎ手とMPSへの継ぎ手間で電気絶縁体206及び208と一緒に捩じ合わされる。かくして、導電体202と204は電気絶縁体206及び208と一緒に、捩じり対(図示せず)を形成する。電気遮蔽体214は、導電体202と204及び電気絶縁体206と208を囲む。電気絶縁体212は、導電体202と204、電気絶縁体206、208及び電気遮蔽体214を囲む。
【0065】
図5を参照すれば、この図は図1Aに示す如き位置及び方位を決定するシステムの配線の横断面図であり、これは本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字240を付された同軸構成物をなしている。配線240は導電体242と244及び電気絶縁体246と248を含む。電気絶縁体246は導電体242を囲い込む。導電体244は実質上環状横断面をもち、かくして、導電体242と電気絶縁体246を取り囲む。電気絶縁体248は導電体242と244及び電気絶縁体246を取り囲む。導電体242と244の遠位端(図示せず)は、電磁界検出器114(図1C)に類似の、電磁界検出器(図示せず)の2つの端(図示せず)と連結される。導電体242と244の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。かくして、導電体242と244は電気絶縁体246と248と一緒に同軸ケーブルを形成する。
【0066】
ここで、図6を参照すれば、この図は図1Aに示す如き、位置と方位を決定するシステムの配線の横断面図であり、これは本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字270を付された3軸構成物をなしている。配線270は導電体272と274、電気遮蔽体276、及び電気絶縁体278、280及び282を含む。電気遮蔽体276は導電性材料から作られ、この遮蔽体はファラデーかご(Faraday cage)として作用し、そして導電体272と274へ電気遮蔽を提供する。
【0067】
電気絶縁体278は導電体272を取り囲む。導電体274は実質上環状横断面をもち、従って導電体272と電気絶縁体278を取り囲む。電気絶縁体280は導電体272と274及び電気絶縁体278を取り囲む。
【0068】
電気遮蔽体276は導電体272と274及び電気絶縁体278と280を取り囲む。電気絶縁体282は導電体272と274、電気絶縁体278、280、及び電気遮蔽体276を取り囲む。導電体272と274の遠位端(図示せず)は、電磁界検出器114(図1C)と同様に、電磁界検出器(図示せず)の2つの端と連結される。導電体272と274の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPS(図示せず)と連結される。かくして、導電体272と274は、電気絶縁体278、280及び282及び電気遮蔽体276と一緒に、3軸ケーブルを形成する。
【0069】
図7Aと7Bを参照すれば、図7Aは、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の縦断面の概略図であり、このシステムは一般に参照数字300を付され、本発明の更なる実施例に従って構成され、手術するものである。図7Bは、図7Aの医療カテーテルの横断面である。
【0070】
医療カテーテル300は細長い部材302、電磁界検出器304、導電体306と308及び医療手術素子310を含む。細長い部材302と電磁界検出器304は細長い部材108(図1A)と電磁界検出器114(図1C)に夫々類似している。図7Aに示された例では、医療カテーテル300は気球‐ステント型カテーテルである。それ故、医療手術素子310はチューブ部分312、気球部分314およびステント316を含む。チューブ部分312と気球部分314はチューブ部分118(図1C)と、気球部分120に夫々類似している。チューブ部分312は、流体ルーメン318を経て、加圧流体源(図示せず)と連結される。案内ワイヤ320は細長い部材302内の案内ワイヤルーメン322を通過することができる。
【0071】
電磁界検出器304は、電磁界検出器114(図1C)に関連して上述したものと類似の手法で、細長い部材302内に埋め込まれる。導電体306と308の遠位端(図示せず)は電磁界検出器304の2つの端(図示せず)と連結される。導電体306と308の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)と同様に、MPS(図示せず)と連結される。
【0072】
導電体306と308の各々は電気絶縁体(図示せず)内に取り囲まれることができる。代案として、導電体306と308の各々は、電気遮蔽体(図示せず)内に取り囲まれることができる。更なる代案として、電気遮蔽体は導電体306と308の各々及び夫々の電気絶縁体を取り囲むことができる。代案として、電気絶縁体は導電体306と308の各々及び夫々の電気遮蔽体を取り囲むことができる。
【0073】
導電体306と308は細長い部材302の同じ正反対線上に実質上置かれ、そして細長い部材302の中心から等間隔を置いている。換言すれば、導電体306は細長い部材302内に第1経路に沿って、埋め込まれており、そして導電体308は細長い部材302内に第2経路沿って、埋め込まれている。これらの第1と第2の経路は実質上1平面内に横たわっており、それによって、この平面は実質上、細長い部材302の長手方向軸を通過している。導電体306と308は配線136(図1C)に関連して上述した如く、細長い部材302の機械的特性を変更することができる。
【0074】
ステント316は、ワイヤメッシュ、長手方向切り目を含むシリンダ等の如き、当業者に既知の拡張可能型ステントである。加圧流体源からチューブ部分312へ流れる流体は、気球部分314を拡張させ、そして気球部分314の拡張はステント316を拡張させる。
【0075】
図8を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されそして手術する、図1Aに示す如き、一般的に参照数字350を付された位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の横断面図の概略図である。医療カテーテル350は細長い部材352、導電体354,356及び支持素子358を含む。案内ワイヤ360は細長い部材352内の案内ワイヤルーメン362を通過する。
【0076】
導電体354と356の各々は、図7Aに関連して上記した如く、導電体306と308に類似している。支持素子358は、その物理的特性が導電体354又は356の何れか一方の物理的特性と実質上類似している材料から作ることができるが、しかし支持素子358は他の材料から作ることができるか、又は他の特性をもつことができる。導電体354と356及び支持素子358は、細長い部材352の長手方向軸と実質上同心である円(図示せず)上に、(即ち、それらの間の角度がほぼ120°である径方向線上に、)等間隔をおいて置かれる。
【0077】
このようにして、導電体354と356及び支持素子358は、配線136(図1C)に関連して上述した如く、細長い部材352の機械的特性を変更する。同様に、任意の数の導電体と支持素子が、細長い部材の所望の機械的特性に従って、細長い部材の横断面内に分配されることができる。
【0078】
図9を参照すれば、この図は、本発明の更に他の実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に参照数字410を付された、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略の縦断面図である。医療カテーテル410は細長い部材412、電磁界検出器414、PCB416、配線418、及び医療手術素子420を含む。医療カテーテル410はステント型式のカテーテルである。それ故、医療手術素子420はステント422とスリーブ424を含む。案内ワイヤ426は案内ワイヤルーメン428内、細長い部材412内を通過することができる。
【0079】
細長い部材412、電磁界検出器414、PCB416、及び配線418は、図1Cに関連して上述した如く、細長い部材108(図1A)、電磁界検出器114、PCB138、及び配線136に夫々類似している。電磁界検出器414、PCB416及び配線418は、図1Cに関連して上述したものと同様な手法で、細長い部材412内に埋め込まれる。配線418の遠位端(図示せず)はPCB416を介して、電磁界検出器414の2つの端(図示せず)と連結される。配線418の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。
【0080】
ステント422は、当業者に既知の如く、もし拘束力がそれに加えられなければ、拡張する傾向のあるばね型ステント(即ち、自己拡張可能のステント)である。細長い部材412上に医療手術素子420を組み立てる間に、ステント422が細長い部材412の外壁430を越えて拘束スリーブ424と一緒に通されて、スリーブ424がステント422を圧縮状態に保つようになす。医療手術素子420を活動させるために、スリーブ424は矢印432で示される方向に引張られ、その際、ステント422は拡張し、そして外壁430を離れる。
【0081】
代案として、ステント422は、ニッケル‐チタン(ニチノール)等の如き、形状記憶合金(SMA)から作られる。スリーブ424は廃棄される。SMAステントは、SMAステントの冶金組織が第1相(例えば、マルテンサイト)から第2相(例えば、オーステナイト)へ変化するとき、SMAステントが拡張するように構成される。。
【0082】
図10を参照すれば、この図は、本発明に示された技術のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、図1Aに示す如き、位置と方位を形成するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。医療カテーテル450は細長い部材452、電磁界検出器454、配線456及び光学ファイバ458を含む。細長い部材452と電磁界検出器454は上述の如く、細長い部材108(図1A)と電磁界検出器114(図1C)に夫々類似している。配線456は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)の何れかに類似している。電磁界検出器454と配線456は、図1Cに関連して、上述じたものと同様な手法で、細長い部材452内に埋め込まれる。案内ワイヤ460は細長い部材452内の案内ワイヤルーメン462を通過することができる。
【0083】
光学ファイバ458は細長い部材452内に埋め込まれる。光学ファイバ458の遠位端464は細長い部材452の遠位端466に置かれる。遠位端464は遠位端466の正面に、又は遠位端466の1側(図示せず)に向いている。光学ファイバ458の近位端(図示せず)はレーザー(図示せず)に連結される。レーザーが活動させられるとき、光ファイバ458は遠位端466の付近に置かれている組織(図示せず)を融除する。
【0084】
図11を参照すれば、この図は、本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に490の参照数字を付された、迅速‐交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。迅速‐交換型式のカテーテルもまた、Single Operator Exchange (SOE)として当業者には既知である。医療カテーテル490は細長い部材492、電磁界検出器494、配線496及び医療手術素子498を含む。医療カテーテル490は気球型式のカテーテルである。それ故、医療手術素子498はチューブ部分500と気球部分502を含む。
【0085】
配線496は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)の何れかに類似している。電磁界検出器494は、コア504の回りに巻き付けられた導電体(図示せず)から作られる。コア504は空気の透磁率より実質上大きい透磁率をもつ材料から作られる。それ故、コア504は常磁性材料は勿論、強磁性材料(例えば、フェライト、鉄、Mu-金属、スーパアロイ、軟質フェライト)等から作ることができる。電磁界検出器494は細長い部材492内に埋め込まれる。配線496は、図1Cに関連して上述したものと類似の手法で細長い部材492内に埋め込まれる。配線496の遠位端(図示せず)は電磁界検出器494の2つの端(図示せず)と連結される。配線496の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。気球部分502の遠位端506は、図1Cに関連して上述したものと類似の手法で、細長い部材492の遠位端508と連結される。
【0086】
細長い部材492は案内ワイヤルーメン510を含み、その入口512は遠位端508に置かれ、その出口514は細長い部材492の側部516に置かれる。側部516は気球部分502の近位端518に置かれる。電磁界検出器494は出口514の近くに(即ち、近位端518に隣接して)置かれる。チューブ部分500と細長い部材492の外壁522の間に形成された同心の流体ルーメン520は、図1Aに関連して上述したものと類似の加圧流体源と連結される。
【0087】
側部516の付近のチューブ部分500の領域は、案内ワイヤルーメン510と同心の流体ルーメン520間の流体連通を防ぐために、側部516と連結される。チューブ部分500は、出口514を開いたままに保つために、側部516で穴明けされている。医療カテーテル490を案内ワイヤ524に載せて案内するために、医師は、案内ワイヤ524の近位端526が案内ワイヤルーメン510を通過して出口514で案内ワイヤルーメン510を出るまで、案内ワイヤ524の近位端526を入口512を通して入れる。この操作モードは“迅速‐交換(rapid-exchange)”として当業者には既知である。
【0088】
出口514の近くの細長い部材492の一部は固体であるので、コア504を電磁界検出器494と合体させることができることは認められる。更に、コア504は強磁性材料から作られるので、電磁界検出器494は、電磁界検出器114(図1C)に類似の電磁界検出器よりも、送信器134(図1A)に類似の送信器によって生ぜしめられた電磁界により良く感応する。
【0089】
図12を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に550の参照数字を付された、迅速‐交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。医療カテーテル550は細長い部材552、電磁界検出器554、配線556及び医療手術素子558を含む。医療カテーテル550は気球型式のカテーテルである。従って、医療手術素子558はチューブ部分560と気球部分562を含む。医療手術素子558は上述の如く、医療手術素子498(図11)に類似している。医療手術素子558は図11に関連して上述したものに類似の手法で構成される。
【0090】
細長い部材552は案内ワイヤルーメン564を含み、このルーメンの入口566は細長い部材552の遠位端568に置かれる。案内ワイヤルーメン564の出口570は細長い部材552の側部572に置かれる。側部572は気球部分562の近位端574に置かれる。
【0091】
案内ワイヤルーメン564は上述の如く、案内ワイヤルーメン510(図上11)に類似している。電磁界検出器554は上述の如く、電磁界検出器114(図1C)に類似している。配線556は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142(図1D)に類似している。配線556の遠位端(図示せず)は電磁界検出器554の2つの端(図示せず)と連結される。配線556の近位端(図示せず)はMPS106(図1A)に類似のMPSと連結される。
【0092】
電磁界検出器554は図1Cに関連して上述した細長い部材552内に埋め込まれていて、案内ワイヤルーメン564が電磁界検出器554の配線を通過するようになしている。電磁界検出器554は、気球部分562が拡張したとき気球部分562が電磁界検出器554を取り囲むような、細長い部材552内の場所に埋め込まれる。
【0093】
医師は案内ワイヤ578の近位端576を案内ワイヤルーメン564内に入口566を通して入れ、案内ワイヤ57を案内ワイヤルーメン564に通し、そして案内ワイヤルーメン564を出口570を通して押し出す。医療カテーテル550は自己交換方式で作用する一方、電磁界検出器554は、気球部分562が拡張したとき気球部分562が電磁界検出器554を取り囲むように、置かれる。かくして、医療カテーテル550は、医療カテーテル490(図11)よりも精密に、MPSに医療手術素子558の位置を決定させる。
【0094】
代案として、電磁界検出器は細長い部材552の外壁580の回りに巻き付けられる。更に代案として、電磁界検出器は出口570の付近に置かれる一方、電磁界検出器は細長い部材内に埋め込まれるか又は細長い部材の外壁の回りに巻き付けられる。
【0095】
図13を参照すれば、この図は本発明の更なる実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に600の参照数字を付された、複数の医療カテーテルの相対的位置と方位を決定するシステムの概略図である。このシステム600は複数の医療カテーテル602と604、複数の案内ワイヤ606と608、及びMPS610を含む。医療カテーテル602と604の各々は上述の如く、医療カテーテル102(図1A)、医療カテーテル490(図11)又は医療カテーテル550(図12)の何れかに類似している。MPS610は上述の如く、MPS106(図1A)に類似している。
【0096】
医療カテーテル602は医療手術素子612、及び電磁界検出器614を含む。医療カテーテル604は医療手術素子616と電磁界検出器618を含む。医療手術素子612と616の各々は上述の如く、医療手術素子112(図1A)に類似している。もし医療カテーテル602と604の各々の細長い部材(図示せず)内の案内ワイヤルーメン(図示せず)が案内ワイヤルーメン116(図1C)
に類似しておれば、電磁界検出器614と618の各々は、上述の如く、電磁界検出器114(図1C)又は電磁界検出器186(図3)に類似している。もし医療カテーテル602と604の各々の細長い部材内の案内ワイヤルーメンが案内ワイヤルーメン510(図11)に類似しておれば、電磁界検出器614と618の各々は上述の如く、電磁界検出器494に類似している。
【0097】
電磁界検出器614と618は配線620と622を経てMPS610に夫々連結される。配線620と622の各々は上述の如く、配線136(図1C)に類似している。医療カテーテル602と604は案内ワイヤ606と608を越えて患者(図示せず)のルーメン624と626内へ夫々通される。電磁界検出器614と618はMPS610の送信器(図示せず)によって生ぜしめられた電磁界を検出し、そして夫々配線620と622を経て、MPS610へ夫々の信号を提供する。MPS610は電磁界検出器614と618から受け取った信号に従って、医療手術素子616に関する医療手術素子612の位置と方位を決定する。
【0098】
図14を参照すれば、この図は、本発明のもう1つの実施例に従って構成されかつ操作する、一般的に650の参照数字を付された、案内カテーテルの位置と方位を決定するシステムの概略図である。このシステム650は案内カテーテル652、医療カテーテル654、及びMPS656を含む。案内カテーテル652は電磁界検出器658を含む。医療カテーテル654は細長い部材660、電磁界検出器662、及び医療手術素子664を含む。細長い部材660は案内ワイヤルーメン666を含む。
【0099】
案内ワイヤルーメン666は上述の如く、案内ワイヤルーメン116(図1C)又は案内ワイヤルーメン510(図11)の何れかに類似している。電磁界検出器662は、案内ワイヤルーメン666の型式に従って、電磁界検出器114(図1C),電磁界検出器186(図3)又は電磁界検出器494(図11)の何れかに類似している。医療手術素子644は、上述の如く、医療手術素子112(図1C)に類似している。電磁界検出器662は医療手術素子664の活動現場(図示せず)に置かれる。
【0100】
電磁界検出器658は案内カテーテル652の外壁668の回りに巻き付けられた導電体から作られる。代案として、電磁界検出器は案内カテーテルの壁内に置かれる。電磁界検出器658は配線670を経てMPS656と連結される。配線670は外壁668の回りに巻き付けられる。代案として、配線670は外壁668上の実質上真っ直ぐな線内にある。電磁界検出器658と配線670は接着剤等の如き保護層で被覆される。保護層は、電磁界検出器658に及び配線670に機械的又は電気的保護を提供する。保護層は患者(図示せず)のルーメン(図示せず)内における案内カテーテル652の進行を容易ならしめるために、潤滑剤で被覆される。
【0101】
電磁界検出器662は配線672を経てMPS656と連結される。配線672は上述の如く、配線136(図1C)又は配線142{図1D)の何れかに類似している。医療カテーテル654は案内カテーテル652内に置かれる。案内ワイヤ674は案内ワイヤルーメン666を通過する。
【0102】
電磁界検出器658はMPS656の送信器(図示せず)によって発生させられた電磁界を検出し、そして夫々の信号を配線670を経てMPS656へ提供する。電磁界検出器662は送信器によって発生させられた電磁界を検出し、そして夫々の信号を配線672を経てMPS656へ提供する。MPS656は、電磁界検出器658から受け取った信号に従って、 基準座標系内の電磁界検出器658の位置と方位を決定する。もし電磁界検出器658が案内カテーテル652の遠位端676に置かれるならば、MPS656は基準座標系内の遠位端676の位置と方位を決定する。代案として、MPS656は、電磁界検出器658と662から受信した信号に従って、電磁界検出器658(即ち、遠位端676)に関する電磁界検出器662の位置と方位(即ち、医療手術素子664の活動現場)を決定する。
【0103】
図15を参照すれば、この図は、本発明の更なる実施例に従って操作する、図1Aのシステムを操作する方法の概略図である。手順700では、医療カテーテルは有機ルーメン内の所望場所へ進められる。
【0104】
手順700の前に、案内カテーテルは有機ルーメン内の所望場所に近い近接場所へ進められることができる。更に、案内ワイヤは、案内カテーテル遠位端を通過して、所望場所へ案内カテーテル内で進められることができる。図1Aを参照すれば、案内ワイヤが以前に案内カテーテルを通して挿入された場合、医師は医療カテーテル102の遠位端144内へ案内ワイヤ104の近位端を挿入し、そして医療カテーテル102を案内ワイヤ104を越えて患者のルーメン内の所望場所へ進める。この段階で、医師はX線撮影、蛍光透視、磁気、音波ホログラフィー装置等の如き写像装置上に案内ワイヤ104のイメージを見ることができる。案内ワイヤが以前に利用されなかった場合、医師は医療カテーテルを案内カテーテルを通して所望場所へ進める。任意に、図14を参照すれば、電磁界検出器658は案内カテーテル652の遠位端676に取り付けられ、それによって、X‐線又は蛍光透視を利用することなしにそしてMPSの正確さをもって、案内カテーテル652の位置と方位の検出を可能ならしめる。
【0105】
手順702では、医療カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器は配線によってMPSと連結される。好適実施例によれば、配線は、有機ルーメンを通る医療カテーテルの推し進め性と追跡性の如き、医療カテーテルの機械的特性に影響を及ぼす(医療カテーテルが案内カテーテル遠位端を越えて延びるとき)。図1Aと1Cを参照すれば、医療カテーテル102の遠位端114に置かれている電磁界検出器114は配線136を経てMPS106と連結される。配線136は細長い部材108内に螺旋状に埋め込まれているので、ルーメンを通る細長い部材108の推し進め性と追跡性の如き細長い部材108の機械的特性は、変更される。配線136は、実質上真っ直ぐな線内で又は螺旋と真っ直ぐなセクションの組み合わせ内で、細長い部材108内に埋め込まれることができ、その際、配線136は細長い部材108の機械的特性を更に変更する。
【0106】
手順704では、電磁界はMPSによって生ぜしめられる。図1Aを参照すれば、送信器134は電磁界を発生する。手順706では、発生させられた電磁界は電磁界検出器によって検出される。
【0107】
手順708では、検出された電磁界の夫々の信号は配線を経てMPSへ送信される。図1Aを参照すれば、電磁界検出器114は送信器134によって発生させられた電磁界を検出し、そして電磁界検出器114は検出された電磁界の夫々の信号を配線136を経て検出器インタフェース124へ送信する。
【0108】
手順710では、医療カテーテル遠位端の位置と方位が、送信された信号に従って、MPSによって決定される。図1Aを参照すれば、プロセッサー126は、電磁界検出器114によって検出器インタフェース124へ送信された信号を検出器インタフェース124から受信し、そしてプロセッサー126は送信された信号に従って医療カテーテル102の遠位端144の位置と方位を決定する。
【0109】
手順712では、医療手術は医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を活動させることによって行われる。図1Aと1Bを参照すれば、医師は加圧流体源から流体をチューブ部分118に導入することによって気球部分120を膨張させる。
【0110】
本発明は本文中に特に示されかつ説明されたものに限定されるものでないことは、当業者には認められるだろう。本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1A】本発明の1実施例に従って構成され、手術するワイヤ‐経由方式の医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図1B】図1Aの医療カテーテルの遠位端の概略斜視図である。
【図1C】図1Aの医療カテーテルの1実施例の遠位端の概略縦断面図である。
【図1D】図1Aの医療カテーテルのもう1つの実施例の遠位端の概略縦断面図である。
【図2】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する医療カテーテルの医療手術素子の活動現場の位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図3】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図4】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する捩じれ対構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図5】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する同軸構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図6】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、3軸構成物をなす、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの配線の概略横断面図である。
【図7A】本発明の更なるの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図7B】図7Aの医療カテーテルの横断面図である。
【図8】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略横断面図である。
【図9】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図10】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、図1Aに示される如き、位置と方位を決定するシステムの医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図11】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、迅速-交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図12】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、迅速-交換型式の医療カテーテルの遠位端の概略縦断面図である。
【図13】本発明の更なる実施例に従って構成され、手術する、複数の医療カテーテルの相対的位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図14】本発明のもう1つの実施例に従って構成され、手術する、案内カテーテルの位置と方位を決定するシステムの概略図である。
【図15】本発明の更なる実施例に従って手術する、図1Aのシステムを操作する方法の概略図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
有機ルーメン上で医療手術を行うカテーテルにおいて、該カテーテルが、
細長い部材と、
上記細長い部材の遠位端に置かれた医療手術素子と、
上記遠位端に置かれた電磁界検出器と、
上記電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結する配線とを含み、
上記医療位置決めシステムが上記遠位端の位置と方位を決定すること、
を特徴とするカテーテル。
【請求項2】
上記電磁界検出器が上記細長い部材内に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
上記細長い部材は、案内ワイヤを案内ワイヤルーメンに通すための案内ワイヤルーメンを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項4】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメンの一側に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項5】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメンの少なくとも一部を囲むコイルの形をなしていることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項6】
上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン遠位端は上記細長い部材の細長い部材遠位端に置かれ、上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン近位端は上記細長い部材の細長い部材近位端に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項7】
上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン遠位端は上記細長い部材の細長い部材遠位端に置かれ、上記案内ワイヤルーメンの案内ルーメン近位端は上記細長い部材の側部に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項8】
上記電磁界検出器はマグネシウムを含む材料の回りに巻き付けられており、上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメン近位端の近くに置かれていることを特徴とする請求項7に記載のカテーテル。
【請求項9】
上記材料は、強磁性体及び常磁性体からなるリストから選択されることを特徴とする請求項8に記載のカテーテル。
【請求項10】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメン近位端の近くに置かれていることを特徴とする請求項7に記載のカテーテル。
【請求項11】
上記配線は上記細長い部材の少なくとも1つの機械的特性を変更することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項12】
上記少なくとも1つの機械的特性は、推し進め性、追跡性、弾性、可撓性、弾性率、剛性係数からなるリストから選択されることを特徴とする請求項11に記載のカテーテル。
【請求項13】
上記配線は上記細長い部材内に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項14】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って実質上真っ直ぐであることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項15】
上記配線の少なくとも一部は上記細長い部材の全長に沿って、少なくとも1の数値のピッチをもつ螺旋形に巻き付けられており、その際、上記配線の少なくとももう1つの部分は上記細長い部材の全長に沿って実質上真っ直ぐであることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項16】
上記配線は螺旋形に巻き付けられていることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項17】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って一定のピッチで巻き付けられていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項18】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って複数の異なったピッチで巻き付けられていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項19】
上記配線は上記細長い部材の外壁上の螺旋状溝内に置かれていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項20】
上記溝は、レーザ、機械的彫刻、化学的エッチング、鋳造、噴射(injection)、及び押し出しからなるリストから選択された技術を利用することによって作られることを特徴とする請求項19に記載のカテーテル。
【請求項21】
上記配線は電気的遮蔽被覆で被覆されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項22】
上記電気的遮蔽被覆は流体を含むことを特徴とする請求項21に記載のカテーテル。
【請求項23】
上記配線は中空であり、その中空スペースは流体を含んでいることを特徴とする請求項21に記載のカテーテル。
【請求項24】
上記配線は、第1電気絶縁体によって取り囲まれた第1導電体と、
第2電気絶縁体によって取り囲まれた第2導電体と、
上記第1導電体と上記第2導電体を取り囲む電気遮蔽体と、
上記電気遮蔽体を取り囲む外側電気絶縁体とを含み、
上記第1導電体と上記第2導電体は捩じ合わされていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項25】
上記配線は、実質上環状の横断面をもつ第1の導電体と、実質上丸い横断面をもつ第2の導電体であって、上記第1導電体内に同心状に置かれている上記第2の導電体と、上記第1導電体と上記第2導電体の間のスペースを充填する中間の電気絶縁体と、上記第1の導電体を取り囲む外側の電気絶縁体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項26】
上記配線は、実質上環状の横断面をもつ電気遮蔽体と、実質上環状の横断面をもつ第1導電体であって、上記電気遮蔽体内に同心状に置かれている上記第1導電体と、実質上丸い横断面を持つ第2の導電体であって、上記第1の導電体内に同心に置かれている上記第2導電体と、上記遮蔽体と上記第1導電体の間のスペースを充填する第1の中間の電気絶縁体と、上記第1導電体と上記第2導電体の間のスペースを充填する第2の中間の電気絶縁体と、上記電気遮蔽体を取り囲む外側の電気絶縁体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項27】
上記細長い部材の外側輪郭は実質上円であることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項28】
上記配線の第1導電体は第1経路に沿って上記細長い部材内に埋め込まれており、上記配線の第2導電体h第2経路に沿って上記細長い部材内に埋め込まれており、上記第1経路と上記第2経路は実質上1平面内にあり、上記平面は実質上上記細長い部材の長手方向軸を通過しており、そして上記第1経路と第2経路は上記長手方向軸から実質上等間隔をおいていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項29】
上記配線の第1導電体、上記配線の第2導電体および支持素子はすべて、実質上真っ直ぐな線内で上記細長い部材内に埋め込まれており、上記第1導電体、上記第2導電体及び上記支持素子は実質上、円上に均等に離れて位置しており、上記円は上記細長い部材の横断面内で長手方向軸と実質上同心になっていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項30】
上記遠位端で上記細長い部材内に埋め込まれた放射線不透過性のマーカーを更に含み、上記放射線不透過性のマーカーの写像が上記遠位端の位置を指示することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項31】
上記電磁界検出器は放射線不透過性材料から作られていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項32】
上記医療手術素子は、気球、ステント、気球拡張用ステント、レーザー、極低温流体ユニット、電気インパルスユニット、切断気球、回転アセレクトミ(atherectomy)ユニット、指向性アセレクトミユニット、透視式(transluminal)抽出ユニット、被覆ステント、薬物投与気球、ブラチセラピ(brachytherapy)ユニット、弁、縫合装置、移植物質、生物学的マーカー、放射線不透過性マーカー、物質投与装置、写像装置、診断装置、小型カメラ、赤外線カメラ、光学コヒーレンス断層撮影、磁気共鳴写像、超音波、及びソナーからなるリストから選択れることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項33】
上記ステントは形状記憶合金から作られることを特徴とする請求項32に記載のカテーテル。
【請求項34】
上記ステントはスリーブによって取り囲まれており、上記スリーブは上記ステントを圧縮状態に保ち、上記ステントは上記スリーブが除かれたときに拡張することを特徴とする請求項32に記載のカテーテル。
【請求項35】
上記配線は上記細長い部材の遠位部分に沿ってのみ展開させられ、上記カテーテルは更に送信器を含み、上記送信器は上記配線の近位端に連結され、そして上記送信器は上記電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと無線連結することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項36】
上記電磁界検出器の少なくとも一部を覆う遮蔽体を更に含み、上記遮蔽体は、上記遮蔽体が上記電磁界検出器を少なくとも1つの電磁界源に対して遮蔽するような、物理的寸法と特性をもつことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項37】
周囲流体ルーメンは上記細長い部材の少なくとも一部を取り囲んでおり、上記周囲流体ルーメンは流体を含んでおり、上記流体は予定の周波数範囲で上記配線に電磁遮蔽を提供することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項38】
案内カテーテルと、上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた案内カテーテル電磁界検出器とを含み、上記案内カテーテル電磁界検出器は医療位置決めシステムと連結されており、上記医療位置決めシステムは、基準座標系に関して、上記案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする位置及び方位決定システム。
【請求項39】
上記案内カテーテル電磁界検出器は上記案内カテーテルの外壁の回りに巻き付けられていることを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
上記案内カテーテル電磁界検出器は上記案内カテーテルの壁内に置かれていることを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結する配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、基準座標系に関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項42】
上記細長い部材は案内ワイヤを案内ルーメンに通すための案内ワイヤルーメンを含むことを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結するための配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、上記案内カテーテル遠位端に関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項44】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結するための配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくとももう1つに関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくとも1つの位置と方位を決定することと特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項45】
有機ルーメン上で医療手術を行う方法において、該方法が、
医療カテーテルを上記有機ルーメン内の所望の位置へ進め、
上記医療カテーテルの医療カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器を配線によって医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生させ、
上記発生させられた電磁界を上記電磁界検出器によって検出し、
上記検出された電磁界の夫々の信号を上記医療位置決めシステムへ上記配線を経て送信し、
上記送信された信号に従って、上記医療位置決めシステムによって上記医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定し、そして
上記医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を活動させることによって上記医療手術を行う手順を含むことを特徴とする方法。
【請求項46】
案内カテーテルを上記所望場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項47】
上記医療カテーテルを進める上記手順の前に、案内カテーテル内の案内ワイヤを上記所望場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項48】
上記医療カテーテルを上記所望場所へ進める上記手順は、上記案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を上記医療カテーテル遠位端を通して挿入し、そして上記近位の案内ワイヤ端を上記医療カテーテルの出口ポートから引き出すことによって、上記医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含むことを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項49】
上記出口ポートは上記医療カテーテルの医療カテーテル近位端に置かれることを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項50】
上記出口ポートは上記医療手術素子に近位の、上記医療カテーテルの側に置かれることを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項51】
上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端を通して、上記案内ワイヤを上記所望場所へ上記案内カテーテル内で進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項52】
上記有機ルーメン内の上記所望場所に近位の近接場所へ上記案内カテーテルを進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項53】
上記電磁界検出器をコイルに形成する予備的手順を更に含み、上記コイルは上記医療カテーテルの細長い部材の少なくとも一部を囲むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項54】
上記電磁界検出器の少なくとも1部を遮蔽体で覆う予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項55】
上記遮蔽体は上記遮蔽体が少なくとも1つの電磁界源に対して上記電磁界検出器を遮蔽する如き、物理的寸法と特性をもつことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
上記電磁界検出器に被覆を付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は上記電磁界検出器を機械的に保護する材料からなることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項57】
上記電磁界検出器へ被覆を付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は放射線不透過性材料からなることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項58】
導電体をコイルに巻き付けることによって上記電磁界検出器を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項59】
案内ワイヤを上記案内ワイヤルーメンに通すために、上記コイルは上記細長い部材の案内ワイヤルーメンの少なくとも1部を囲むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
案内ワイヤを上記案内ワイヤルーメンに通すために、上記電磁界検出器は上記細長い部材の案内ワイヤルーメンの1側に置かれることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項61】
透磁率が空気のものよりも実質上大きい材料の回りに導電体を巻き付けることによって上記電磁界検出器を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項62】
上記連結する手順の前に、上記配線に被覆を付ける手順を更に含み、上記被覆は上記配線を電気的に絶縁する材料から作られることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項63】
被覆を上記配線に付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は上記配線を機械的に保護する材料から作られることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項64】
上記連結する手順の前に、上記配線に被覆を付ける手順を更に含み、上記被覆は電気遮蔽を提供することを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項65】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って螺旋形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項66】
上記螺旋のピッチは実質上一定であることを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項67】
上記螺旋は少なくとも2つのピッチをもつことを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項68】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って実質上真っ直ぐな形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項69】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って一部を実質上螺旋形にそして一部を実質上真っ直ぐな形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項70】
上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材内に埋め込む予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項71】
上記配線を上記医療カテーテルの上記細長い部材の外壁上に配列する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項72】
上記配線のために、上記医療カテーテルの細長い部材の外壁上に溝を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項73】
上記配線の第1導電体を第1電気絶縁体で被覆し、
上記配線の第2導電体を第2電気絶縁体で被覆し、
上記第1の被覆された導電体を上記第2の被覆さえれた導電体と撚り合わせ、それによって撚り合わせ対を形成し、
上記被覆された撚り合わせ対を電気遮蔽体で被覆し、そして
上記電気遮蔽体を外側の電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項74】
上記配線の第1導電体を上記配線の第2導電体内に通し、この場合、上記第1導電体は実質上丸い横断面をもち、上記第2導電体は上述環状横断面をもっており、
上記第1導電体と上記第2導電体間のスペースを中間電気絶縁体で満たし、そして
上記第2導電体を外側の電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項75】
上記配線の第1導電体を遮蔽体内に通し、この場合上記第1導電体と上記遮蔽体は実質上環状の横断面をもち、上記第1導電体の第1直径は上記遮蔽体の第2直径より小さくなっており、
第2導電体を上記第1導電体内に通し、この場合、上記第2導電体は実質上丸い横断面をもっており、
上記第1導電体と第2遮蔽体間のスペースを第1中間電気絶縁体で満たし、
上記第1導電体と上記第2導電体間のスペースを第2中間電気絶縁体で満たし、そして
上記遮蔽体を外側電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項76】
上記配線の第1導電体を上記医療カテーテルの細長い部材内の第1経路に沿って埋め込み、そして
上記配線の第2導電体を上記細長い部材内の第2経路に沿って埋め込むこと、
の予備的手順を更に含み、
その際、上記第1経路と第2経路は1平面内に置かれており、上記平面は上記細長い部材の長手方向軸を通過していること、
を特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項77】
上記配線の第1導電体、上記配線の第2導電体及び支持素子を上記細長い部材内に実質上直線状に埋め込む予備的手順を更に含み、その際、上記第1導電体、上記第2導電体及び上記支持素子は実質上、1つの円上に等間隔をおいて位置しており、上記円は上記細長い部材の横断面内で長手方向軸と実質上同心に配列されていることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項78】
放射線不透過性のマーカーを上記医療カテーテルの細長い部材内に埋め込む予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項79】
上記医療手術は、
経皮式透視式冠状血管形成、
経皮式透視式血管形成、
有機ルーメンの脈管化、
上記ルーメンの部分切断、
上記ルーメン内のプラーク切断、
上記ルーメンへの縫線の供給、
上記ルーメンの内径の増大、
上記ルーメン内にステントを移植することによる上記増大した内径の維持、
上記ルーメン内の選択現場への薬剤物質の放出、
上記ルーメン内における装置の展開、
上記医療手術素子の活動現場での選択細胞の殺害、
上記活動現場付近の選択細胞の殺害、及び
弁形成、
からなるリストから選択されることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項80】
位置と方位を決定する方法において、該方法は、
案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記発生した電磁界を上記電磁界検出器によって検出し、
上記検出した電磁界の夫々の信号を上記電磁界検出器によって送信し、そして
上記送信した信号に従って、上記医療位置決めシステムによって、基準座標系に関する上記案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順からなることを特徴とする方法。
【請求項81】
上記有機ルーメン内の所望場所に近い適切な場所へ、上記案内カテーテルを有機ルーメン内で進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項82】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を、医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記少なくとも1つの電磁界検出器によって上記発生した電磁界を検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を上記医療位置決めシステムへ送信し、
上記少なくとも1つの送信された信号の夫々1つに従って、上記医療位置決めシステムによって、上記基準座標系に関する上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項83】
上記少なくとも1つの医療カテーテルが、少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ進められることを特徴とする請求項82に記載の方法。
【請求項84】
上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ進める上記手順は、上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端を通して、上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を挿入し、そして上記近位の案内ワイヤ端を上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々の少なくとも1つの医療カテーテル近位端を通して引き出すことによって、上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含むことを特徴とする請求項83に記載の方法。
【請求項85】
上記案内カテーテル内で上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを、上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端を通して、上記少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項84に記載の方法。
【請求項86】
上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ上記少なくとも1つの医療カテーテルを進める上記手順は、上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端を通して上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を挿入し、そして上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々の側部ポートを通して上記近位の案内ワイヤ端を引き出すことによって、上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含み、上記夫々の側部ポートは夫々の医療手術素子の近くに置かれ、上記夫々の医療手術素子は上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれることを特徴とする請求項83に記載の方法。
【請求項87】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を、医療位置決めシステムと連結し、
上記位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記少なくとも1つの電磁界検出器によって上記発生した電磁界を検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を送信し、そして
上記少なくとも1つの送信された信号の夫々1つに従って、上記医療位置決めシステムによって、上記案内カテーテル遠位端に関する上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項88】
上記少なくとも1つの医療カテーテルは少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて、上記少なくとも1つ夫々の所望場所へ進められることを特徴とする請求項87に記載の方法。
【請求項89】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記発生した電磁界を上記少なくとも1つの電磁界検出器によって検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を上記医療位置決めシステムへ送信し、そして
上記少なくとも1つの送信した信号の夫々1つに従って、上記位置決めシステムによって、前記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくともう1つのものに関する上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項90】
上記少なくとも1つの医療カテーテルは少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて、上記少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進められることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【請求項91】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項1乃至37の何れか1項に記載のカテーテル。
【請求項92】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項38乃至44の何れか1項に記載のシステム。
【請求項93】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項45乃至90の何れか1項に記載の方法。
【請求項1】
有機ルーメン上で医療手術を行うカテーテルにおいて、該カテーテルが、
細長い部材と、
上記細長い部材の遠位端に置かれた医療手術素子と、
上記遠位端に置かれた電磁界検出器と、
上記電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結する配線とを含み、
上記医療位置決めシステムが上記遠位端の位置と方位を決定すること、
を特徴とするカテーテル。
【請求項2】
上記電磁界検出器が上記細長い部材内に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
上記細長い部材は、案内ワイヤを案内ワイヤルーメンに通すための案内ワイヤルーメンを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項4】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメンの一側に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項5】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメンの少なくとも一部を囲むコイルの形をなしていることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項6】
上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン遠位端は上記細長い部材の細長い部材遠位端に置かれ、上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン近位端は上記細長い部材の細長い部材近位端に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項7】
上記案内ワイヤルーメンの案内ワイヤルーメン遠位端は上記細長い部材の細長い部材遠位端に置かれ、上記案内ワイヤルーメンの案内ルーメン近位端は上記細長い部材の側部に置かれることを特徴とする請求項3に記載のカテーテル。
【請求項8】
上記電磁界検出器はマグネシウムを含む材料の回りに巻き付けられており、上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメン近位端の近くに置かれていることを特徴とする請求項7に記載のカテーテル。
【請求項9】
上記材料は、強磁性体及び常磁性体からなるリストから選択されることを特徴とする請求項8に記載のカテーテル。
【請求項10】
上記電磁界検出器は上記案内ワイヤルーメン近位端の近くに置かれていることを特徴とする請求項7に記載のカテーテル。
【請求項11】
上記配線は上記細長い部材の少なくとも1つの機械的特性を変更することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項12】
上記少なくとも1つの機械的特性は、推し進め性、追跡性、弾性、可撓性、弾性率、剛性係数からなるリストから選択されることを特徴とする請求項11に記載のカテーテル。
【請求項13】
上記配線は上記細長い部材内に埋め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項14】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って実質上真っ直ぐであることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項15】
上記配線の少なくとも一部は上記細長い部材の全長に沿って、少なくとも1の数値のピッチをもつ螺旋形に巻き付けられており、その際、上記配線の少なくとももう1つの部分は上記細長い部材の全長に沿って実質上真っ直ぐであることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項16】
上記配線は螺旋形に巻き付けられていることを特徴とする請求項13に記載のカテーテル。
【請求項17】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って一定のピッチで巻き付けられていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項18】
上記配線は上記細長い部材の全長に沿って複数の異なったピッチで巻き付けられていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項19】
上記配線は上記細長い部材の外壁上の螺旋状溝内に置かれていることを特徴とする請求項16に記載のカテーテル。
【請求項20】
上記溝は、レーザ、機械的彫刻、化学的エッチング、鋳造、噴射(injection)、及び押し出しからなるリストから選択された技術を利用することによって作られることを特徴とする請求項19に記載のカテーテル。
【請求項21】
上記配線は電気的遮蔽被覆で被覆されることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項22】
上記電気的遮蔽被覆は流体を含むことを特徴とする請求項21に記載のカテーテル。
【請求項23】
上記配線は中空であり、その中空スペースは流体を含んでいることを特徴とする請求項21に記載のカテーテル。
【請求項24】
上記配線は、第1電気絶縁体によって取り囲まれた第1導電体と、
第2電気絶縁体によって取り囲まれた第2導電体と、
上記第1導電体と上記第2導電体を取り囲む電気遮蔽体と、
上記電気遮蔽体を取り囲む外側電気絶縁体とを含み、
上記第1導電体と上記第2導電体は捩じ合わされていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項25】
上記配線は、実質上環状の横断面をもつ第1の導電体と、実質上丸い横断面をもつ第2の導電体であって、上記第1導電体内に同心状に置かれている上記第2の導電体と、上記第1導電体と上記第2導電体の間のスペースを充填する中間の電気絶縁体と、上記第1の導電体を取り囲む外側の電気絶縁体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項26】
上記配線は、実質上環状の横断面をもつ電気遮蔽体と、実質上環状の横断面をもつ第1導電体であって、上記電気遮蔽体内に同心状に置かれている上記第1導電体と、実質上丸い横断面を持つ第2の導電体であって、上記第1の導電体内に同心に置かれている上記第2導電体と、上記遮蔽体と上記第1導電体の間のスペースを充填する第1の中間の電気絶縁体と、上記第1導電体と上記第2導電体の間のスペースを充填する第2の中間の電気絶縁体と、上記電気遮蔽体を取り囲む外側の電気絶縁体とを含むことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項27】
上記細長い部材の外側輪郭は実質上円であることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項28】
上記配線の第1導電体は第1経路に沿って上記細長い部材内に埋め込まれており、上記配線の第2導電体h第2経路に沿って上記細長い部材内に埋め込まれており、上記第1経路と上記第2経路は実質上1平面内にあり、上記平面は実質上上記細長い部材の長手方向軸を通過しており、そして上記第1経路と第2経路は上記長手方向軸から実質上等間隔をおいていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項29】
上記配線の第1導電体、上記配線の第2導電体および支持素子はすべて、実質上真っ直ぐな線内で上記細長い部材内に埋め込まれており、上記第1導電体、上記第2導電体及び上記支持素子は実質上、円上に均等に離れて位置しており、上記円は上記細長い部材の横断面内で長手方向軸と実質上同心になっていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項30】
上記遠位端で上記細長い部材内に埋め込まれた放射線不透過性のマーカーを更に含み、上記放射線不透過性のマーカーの写像が上記遠位端の位置を指示することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項31】
上記電磁界検出器は放射線不透過性材料から作られていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項32】
上記医療手術素子は、気球、ステント、気球拡張用ステント、レーザー、極低温流体ユニット、電気インパルスユニット、切断気球、回転アセレクトミ(atherectomy)ユニット、指向性アセレクトミユニット、透視式(transluminal)抽出ユニット、被覆ステント、薬物投与気球、ブラチセラピ(brachytherapy)ユニット、弁、縫合装置、移植物質、生物学的マーカー、放射線不透過性マーカー、物質投与装置、写像装置、診断装置、小型カメラ、赤外線カメラ、光学コヒーレンス断層撮影、磁気共鳴写像、超音波、及びソナーからなるリストから選択れることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項33】
上記ステントは形状記憶合金から作られることを特徴とする請求項32に記載のカテーテル。
【請求項34】
上記ステントはスリーブによって取り囲まれており、上記スリーブは上記ステントを圧縮状態に保ち、上記ステントは上記スリーブが除かれたときに拡張することを特徴とする請求項32に記載のカテーテル。
【請求項35】
上記配線は上記細長い部材の遠位部分に沿ってのみ展開させられ、上記カテーテルは更に送信器を含み、上記送信器は上記配線の近位端に連結され、そして上記送信器は上記電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと無線連結することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項36】
上記電磁界検出器の少なくとも一部を覆う遮蔽体を更に含み、上記遮蔽体は、上記遮蔽体が上記電磁界検出器を少なくとも1つの電磁界源に対して遮蔽するような、物理的寸法と特性をもつことを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項37】
周囲流体ルーメンは上記細長い部材の少なくとも一部を取り囲んでおり、上記周囲流体ルーメンは流体を含んでおり、上記流体は予定の周波数範囲で上記配線に電磁遮蔽を提供することを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
【請求項38】
案内カテーテルと、上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた案内カテーテル電磁界検出器とを含み、上記案内カテーテル電磁界検出器は医療位置決めシステムと連結されており、上記医療位置決めシステムは、基準座標系に関して、上記案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする位置及び方位決定システム。
【請求項39】
上記案内カテーテル電磁界検出器は上記案内カテーテルの外壁の回りに巻き付けられていることを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
上記案内カテーテル電磁界検出器は上記案内カテーテルの壁内に置かれていることを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結する配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、基準座標系に関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項42】
上記細長い部材は案内ワイヤを案内ルーメンに通すための案内ワイヤルーメンを含むことを特徴とする請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結するための配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、上記案内カテーテル遠位端に関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定することを特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項44】
上記案内カテーテル内に置かれた少なくとも1つの医療カテーテルを更に含み、上記少なくとも1つの医療カテーテルが、細長い部材と、上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々1つの少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子と、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端に置かれた医療カテーテル電磁界検出器と、上記医療カテーテル電磁界検出器を上記医療位置決めシステムと連結するための配線とを含み、上記医療位置決めシステムは、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくとももう1つに関して、上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくとも1つの位置と方位を決定することと特徴とする請求項38に記載のシステム。
【請求項45】
有機ルーメン上で医療手術を行う方法において、該方法が、
医療カテーテルを上記有機ルーメン内の所望の位置へ進め、
上記医療カテーテルの医療カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器を配線によって医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生させ、
上記発生させられた電磁界を上記電磁界検出器によって検出し、
上記検出された電磁界の夫々の信号を上記医療位置決めシステムへ上記配線を経て送信し、
上記送信された信号に従って、上記医療位置決めシステムによって上記医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定し、そして
上記医療カテーテル遠位端に置かれた医療手術素子を活動させることによって上記医療手術を行う手順を含むことを特徴とする方法。
【請求項46】
案内カテーテルを上記所望場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項47】
上記医療カテーテルを進める上記手順の前に、案内カテーテル内の案内ワイヤを上記所望場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項48】
上記医療カテーテルを上記所望場所へ進める上記手順は、上記案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を上記医療カテーテル遠位端を通して挿入し、そして上記近位の案内ワイヤ端を上記医療カテーテルの出口ポートから引き出すことによって、上記医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含むことを特徴とする請求項47に記載の方法。
【請求項49】
上記出口ポートは上記医療カテーテルの医療カテーテル近位端に置かれることを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項50】
上記出口ポートは上記医療手術素子に近位の、上記医療カテーテルの側に置かれることを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項51】
上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端を通して、上記案内ワイヤを上記所望場所へ上記案内カテーテル内で進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項48に記載の方法。
【請求項52】
上記有機ルーメン内の上記所望場所に近位の近接場所へ上記案内カテーテルを進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項51に記載の方法。
【請求項53】
上記電磁界検出器をコイルに形成する予備的手順を更に含み、上記コイルは上記医療カテーテルの細長い部材の少なくとも一部を囲むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項54】
上記電磁界検出器の少なくとも1部を遮蔽体で覆う予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項55】
上記遮蔽体は上記遮蔽体が少なくとも1つの電磁界源に対して上記電磁界検出器を遮蔽する如き、物理的寸法と特性をもつことを特徴とする請求項54に記載の方法。
【請求項56】
上記電磁界検出器に被覆を付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は上記電磁界検出器を機械的に保護する材料からなることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項57】
上記電磁界検出器へ被覆を付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は放射線不透過性材料からなることを特徴とする請求項53に記載の方法。
【請求項58】
導電体をコイルに巻き付けることによって上記電磁界検出器を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項59】
案内ワイヤを上記案内ワイヤルーメンに通すために、上記コイルは上記細長い部材の案内ワイヤルーメンの少なくとも1部を囲むことを特徴とする請求項58に記載の方法。
【請求項60】
案内ワイヤを上記案内ワイヤルーメンに通すために、上記電磁界検出器は上記細長い部材の案内ワイヤルーメンの1側に置かれることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項61】
透磁率が空気のものよりも実質上大きい材料の回りに導電体を巻き付けることによって上記電磁界検出器を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項62】
上記連結する手順の前に、上記配線に被覆を付ける手順を更に含み、上記被覆は上記配線を電気的に絶縁する材料から作られることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項63】
被覆を上記配線に付ける予備的手順を更に含み、上記被覆は上記配線を機械的に保護する材料から作られることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項64】
上記連結する手順の前に、上記配線に被覆を付ける手順を更に含み、上記被覆は電気遮蔽を提供することを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項65】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って螺旋形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項66】
上記螺旋のピッチは実質上一定であることを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項67】
上記螺旋は少なくとも2つのピッチをもつことを特徴とする請求項65に記載の方法。
【請求項68】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って実質上真っ直ぐな形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項69】
上記連結する手順は、上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材に沿って一部を実質上螺旋形にそして一部を実質上真っ直ぐな形に配列する副手順を含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項70】
上記配線を上記医療カテーテルの細長い部材内に埋め込む予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項71】
上記配線を上記医療カテーテルの上記細長い部材の外壁上に配列する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項72】
上記配線のために、上記医療カテーテルの細長い部材の外壁上に溝を形成する予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項73】
上記配線の第1導電体を第1電気絶縁体で被覆し、
上記配線の第2導電体を第2電気絶縁体で被覆し、
上記第1の被覆された導電体を上記第2の被覆さえれた導電体と撚り合わせ、それによって撚り合わせ対を形成し、
上記被覆された撚り合わせ対を電気遮蔽体で被覆し、そして
上記電気遮蔽体を外側の電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項74】
上記配線の第1導電体を上記配線の第2導電体内に通し、この場合、上記第1導電体は実質上丸い横断面をもち、上記第2導電体は上述環状横断面をもっており、
上記第1導電体と上記第2導電体間のスペースを中間電気絶縁体で満たし、そして
上記第2導電体を外側の電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項75】
上記配線の第1導電体を遮蔽体内に通し、この場合上記第1導電体と上記遮蔽体は実質上環状の横断面をもち、上記第1導電体の第1直径は上記遮蔽体の第2直径より小さくなっており、
第2導電体を上記第1導電体内に通し、この場合、上記第2導電体は実質上丸い横断面をもっており、
上記第1導電体と第2遮蔽体間のスペースを第1中間電気絶縁体で満たし、
上記第1導電体と上記第2導電体間のスペースを第2中間電気絶縁体で満たし、そして
上記遮蔽体を外側電気絶縁体で被覆すること、
の予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項76】
上記配線の第1導電体を上記医療カテーテルの細長い部材内の第1経路に沿って埋め込み、そして
上記配線の第2導電体を上記細長い部材内の第2経路に沿って埋め込むこと、
の予備的手順を更に含み、
その際、上記第1経路と第2経路は1平面内に置かれており、上記平面は上記細長い部材の長手方向軸を通過していること、
を特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項77】
上記配線の第1導電体、上記配線の第2導電体及び支持素子を上記細長い部材内に実質上直線状に埋め込む予備的手順を更に含み、その際、上記第1導電体、上記第2導電体及び上記支持素子は実質上、1つの円上に等間隔をおいて位置しており、上記円は上記細長い部材の横断面内で長手方向軸と実質上同心に配列されていることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項78】
放射線不透過性のマーカーを上記医療カテーテルの細長い部材内に埋め込む予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項79】
上記医療手術は、
経皮式透視式冠状血管形成、
経皮式透視式血管形成、
有機ルーメンの脈管化、
上記ルーメンの部分切断、
上記ルーメン内のプラーク切断、
上記ルーメンへの縫線の供給、
上記ルーメンの内径の増大、
上記ルーメン内にステントを移植することによる上記増大した内径の維持、
上記ルーメン内の選択現場への薬剤物質の放出、
上記ルーメン内における装置の展開、
上記医療手術素子の活動現場での選択細胞の殺害、
上記活動現場付近の選択細胞の殺害、及び
弁形成、
からなるリストから選択されることを特徴とする請求項45に記載の方法。
【請求項80】
位置と方位を決定する方法において、該方法は、
案内カテーテルの案内カテーテル遠位端に置かれた電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記発生した電磁界を上記電磁界検出器によって検出し、
上記検出した電磁界の夫々の信号を上記電磁界検出器によって送信し、そして
上記送信した信号に従って、上記医療位置決めシステムによって、基準座標系に関する上記案内カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順からなることを特徴とする方法。
【請求項81】
上記有機ルーメン内の所望場所に近い適切な場所へ、上記案内カテーテルを有機ルーメン内で進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項82】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を、医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記少なくとも1つの電磁界検出器によって上記発生した電磁界を検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を上記医療位置決めシステムへ送信し、
上記少なくとも1つの送信された信号の夫々1つに従って、上記医療位置決めシステムによって、上記基準座標系に関する上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項83】
上記少なくとも1つの医療カテーテルが、少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ進められることを特徴とする請求項82に記載の方法。
【請求項84】
上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ進める上記手順は、上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端を通して、上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を挿入し、そして上記近位の案内ワイヤ端を上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々の少なくとも1つの医療カテーテル近位端を通して引き出すことによって、上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含むことを特徴とする請求項83に記載の方法。
【請求項85】
上記案内カテーテル内で上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを、上記案内カテーテルの案内カテーテル遠位端を通して、上記少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進める予備的手順を更に含むことを特徴とする請求項84に記載の方法。
【請求項86】
上記少なくとも1つの夫々の所望場所へ上記少なくとも1つの医療カテーテルを進める上記手順は、上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端を通して上記少なくとも1つの夫々の案内ワイヤの近位の案内ワイヤ端を挿入し、そして上記少なくとも1つの医療カテーテルの夫々の側部ポートを通して上記近位の案内ワイヤ端を引き出すことによって、上記少なくとも1つの医療カテーテルを上記案内カテーテル内で進める副手順を含み、上記夫々の側部ポートは夫々の医療手術素子の近くに置かれ、上記夫々の医療手術素子は上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれることを特徴とする請求項83に記載の方法。
【請求項87】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を、医療位置決めシステムと連結し、
上記位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記少なくとも1つの電磁界検出器によって上記発生した電磁界を検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を送信し、そして
上記少なくとも1つの送信された信号の夫々1つに従って、上記医療位置決めシステムによって、上記案内カテーテル遠位端に関する上記少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項88】
上記少なくとも1つの医療カテーテルは少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて、上記少なくとも1つ夫々の所望場所へ進められることを特徴とする請求項87に記載の方法。
【請求項89】
少なくとも1つの医療カテーテルを有機ルーメン内の少なくとも1つの夫々の所望場所へ進め、
上記少なくとも1つの医療カテーテルの少なくとも1つの夫々の医療カテーテル遠位端に置かれた少なくとも1つの電磁界検出器を医療位置決めシステムと連結し、
上記医療位置決めシステムによって電磁界を発生し、
上記発生した電磁界を上記少なくとも1つの電磁界検出器によって検出し、
上記検出した電磁界の夫々の少なくとも1つの信号を上記医療位置決めシステムへ送信し、そして
上記少なくとも1つの送信した信号の夫々1つに従って、上記位置決めシステムによって、前記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の少なくともう1つのものに関する上記少なくとも1つの医療カテーテル遠位端の位置と方位を決定すること、
の手順を更に含むことを特徴とする請求項80に記載の方法。
【請求項90】
上記少なくとも1つの医療カテーテルは少なくとも1つの夫々の案内ワイヤを越えて、上記少なくとも1つの夫々の所望の場所へ進められることを特徴とする請求項89に記載の方法。
【請求項91】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項1乃至37の何れか1項に記載のカテーテル。
【請求項92】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項38乃至44の何れか1項に記載のシステム。
【請求項93】
実質上本文中に記載され、又は何れかの図面に示された請求項45乃至90の何れか1項に記載の方法。
【図1A】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2006−516203(P2006−516203A)
【公表日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−570327(P2004−570327)
【出願日】平成15年11月11日(2003.11.11)
【国際出願番号】PCT/IL2003/000940
【国際公開番号】WO2004/045363
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(503293189)メディガイド リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年11月11日(2003.11.11)
【国際出願番号】PCT/IL2003/000940
【国際公開番号】WO2004/045363
【国際公開日】平成16年6月3日(2004.6.3)
【出願人】(503293189)メディガイド リミテッド (4)
【Fターム(参考)】
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