説明

PoE給電装置および給電方法

【課題】PoE給電装置において、複数の給電ポートに接続されたPoE受電装置への供給電力を最適化する。
【解決手段】スイッチングハブ100は、PoE受電デバイス200に給電するための複数の給電ポート30と、複数の給電ポート30のそれぞれに接続されたPoE受電デバイス200における消費電力を、所定期間、時系列的に監視する消費電力監視部14と、消費電力監視部14によって監視された消費電力に基づいて、PoE受電デバイス200への供給電力を決定する供給電力決定部16と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PoE(Power over Ethernet(登録商標))給電装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スイッチングハブ等、PoEについてのIEEE802.3af規格に準拠した給電が可能なネットワーク機器(PoE給電装置)が普及している。なお、PoEとは、PoE給電装置とPoE受電装置との間で、1本のLAN(Local Area Network)ケーブルを介して、データの送受信と、電力の供給(給電)とを行う技術である。そして、PoE給電装置は、給電ポート(LANポート)にLANケーブルを介して接続されたPoE受電装置について、電力クラスの分類を行い、分類された電力クラスに対応して段階的に設定された供給電力を給電ポートに割り当てて、PoE受電装置に給電する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−106127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、IEEE802.3af規格に準拠したPoE給電装置では、最適な給電が行われていなかった。例えば、従来のIEEE802.3af規格に準拠したPoE給電装置では、周知のように、給電ポートに接続されたPoE受電装置の最大消費電力が1(W)の場合であっても、そのPoE受電装置の電力クラスは、「クラス1」に分類され、そのPoE受電装置が接続された給電ポートには、3.84(W)の供給電力が割り当てられる。この場合、3.84(W)と1(W)との差の2.84(W)が無駄に割り当てられることになる。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、PoE給電装置において、複数の給電ポートに接続されたPoE受電装置への供給電力を最適化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]
PoE(Power over Ethernet(登録商標))給電装置であって、
PoE受電装置に給電するための複数の給電ポートと、
前記複数の給電ポートのそれぞれに接続されたPoE受電装置における消費電力を、所定期間、時系列的に監視する消費電力監視部と、
前記消費電力監視部によって、前記所定期間、時系列的に監視された前記消費電力に基づいて、前記PoE受電装置への供給電力を決定する供給電力決定部と、
を備えるPoE給電装置。
【0008】
適用例1のPoE給電装置では、PoE受電装置の電力クラスの分類よりも詳細に、PoE受電装置への供給電力を決定することができる。具体的には、適用例1のPoE給電装置では、PoE受電装置への供給電力を、IEEE802.3af規格による電力クラスに対応して段階的に設定された値ではなく、連続的な値で決定することができる。したがって、適用例1のPoE給電装置では、先に説明した無駄な供給電力の割り当てを回避して、複数の給電ポートに接続されたPoE受電装置への供給電力を最適化することができる。
【0009】
なお、上記所定期間は、任意に設定可能である。上記所定期間は、例えば、固定期間としてもよいし、PoE給電装置のユーザによって設定・変更可能な期間としてもよい。後者によれば、PoE給電装置の利便性を向上させることができる。
【0010】
また、上記消費電力監視部、および、上記供給電力決定部が機能するタイミングは、種々の態様を採り得る。上記消費電力監視部、および、上記供給電力決定部が機能するタイミングとしては、例えば、上記給電ポートに新たにPoE受電装置が接続されたタイミングや、上記給電ポートに接続されたPoE受電装置が変更されたタイミングや、予め設定された周期的なタイミングや、PoE給電装置のユーザによって指示されたタイミングや、PoE給電装置のユーザによって予め設定されたスケジュールに従ったタイミング等が挙げられる。
【0011】
[適用例2]
適用例1記載のPoE給電装置であって、さらに、
前記給電ポートを介して、前記PoE受電装置への給電を行う給電部と、
前記供給電力決定部によって決定された前記供給電力を、前記PoE受電装置に給電するように、前記給電部を制御する給電制御部を備える、
PoE給電装置。
【0012】
適用例2のPoE給電装置によって、IEEE802.3af規格に準拠した給電よりも適切な給電を行うことができる。
【0013】
[適用例3]
適用例2記載のPoE給電装置であって、さらに、
IEEE802.3af規格に準拠した給電を行うように、前記給電部を制御するPoE給電制御部を備え、
前記消費電力監視部、および、前記供給電力決定部は、前記PoE給電制御部による前記給電部の制御中に機能し、
前記給電制御部は、前記供給電力決定部によって、前記供給電力が決定されたときに、前記給電部の制御を、前記PoE給電制御部による制御から、前記給電制御部による制御に切り換える、
PoE給電装置。
【0014】
適用例3のPoE給電装置では、暫定的に、IEEE802.3af規格に準拠した給電を行っている間に、最適な上記供給電力の決定を行い、この決定後に、最適な給電に切り換える。したがって、上記供給電力の最適化を行っている待ち時間の間も、PoE受電装置への給電を行い、動作させることができる。
【0015】
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれかに記載のPoE給電装置であって、
前記供給電力決定部は、前記消費電力監視部によって、前記所定期間、時系列的に監視された前記消費電力における最大値に基づいて、前記供給電力を決定する、
PoE給電装置。
【0016】
PoE受電装置が正常に動作するためには、PoE受電装置には、定格最大消費電力以上の電量が供給される必要がある。適用例4のPoE給電装置では、例えば、上記消費電力における平均値に基づいて上記供給電力を決定する場合よりも、PoE受電装置の定格最大消費電力に対する余力値を精度よく見込んだ上記供給電力を決定することができる。
【0017】
本発明は、上述のPoE給電装置としての構成の他、PoE給電装置による給電方法の発明として構成することもできる。また、これらを実現するコンピュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号など種々の態様で実現することが可能である。なお、それぞれの態様において、先に示した種々の付加的要素を適用することが可能である。
【0018】
本発明をコンピュータプログラムまたはそのプログラムを記録した記録媒体等として構成する場合には、給電装置の動作を制御するプログラム全体として構成するものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置などコンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明のPoE給電装置の一実施例としてのスイッチングハブ100の概略構成を示す説明図である。
【図2】フラッシュROM20に記憶されたIEEE802.3af規格に準拠した電力クラスの分類表を示す説明図である。
【図3】フラッシュROM20に記憶されたPoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wの一例を示す説明図である。
【図4】給電制御処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
A.PoE給電装置の構成:
図1は、本発明のPoE給電装置の一実施例としてのスイッチングハブ100の概略構成を示す説明図である。
【0021】
図示するように、スイッチングハブ100は、CPU10と、フラッシュROM20と、複数の給電ポート30(LANポート)と、電源装置40と、電流検出回路50と、を備えている。また、スイッチングハブ100は、スイッチングハブの一般的な機能を実現するための、図示しないスイッチングエンジンや、トランシーバも備えている。そして、電源装置40と複数の給電ポート30とは、それぞれ、電力供給線32を介して接続されている。また、複数の給電ポート30には、それぞれ、LANケーブル150を介して、PoE受電デバイス200が接続される。
【0022】
なお、図示は省略しているが、電流検出回路50は、電力供給線32ごとに用意されており、各電流検出回路50は、各電力供給線32を流れる電流Iを検出する。電流検出回路50は、図示するように、抵抗52,54,56、および、A/Dコンバータ58を備えている。A/Dコンバータ58は、電源装置40と抵抗52との間の点P1における電圧V1と、抵抗52と給電ポート30との間の点P2における電圧V2とを取得し、これらの電圧V1,V2と抵抗52の抵抗値Rとによって電力供給線32を流れる電流Iを算出する。なお、I=(V1−V2)/Rである。この電流Iの値は、後述するPoE受電デバイス200の消費電流の算出に用いられる。
【0023】
CPU10は、フラッシュROM20に記憶されているファームウェアを読み出して実行することによって、スイッチングエンジンの制御等、スイッチングハブ100の全体の制御を行う。また、CPU10は、フラッシュROM20に記憶されているファームウェアに含まれるコンピュータプログラムを読み出して実行することによって、PoE給電制御部12、消費電力監視部14、供給電力決定部16、給電制御部18として機能し、後述する給電制御処理を実行する。
【0024】
PoE給電制御部12は、IEEE802.3af規格に準拠した給電を行うように、電源装置40を制御する。すなわち、PoE給電部12は、給電ポート30にそれぞれ接続されたPoE受電デバイス200について、フラッシュROM20に記憶された、後述する電力クラスの分類表を参照して、電力クラスの分類を行い、分類された電力クラスに対応して段階的に設定された供給電力を給電ポート30に割り当てて、電源装置40からPoE受電デバイス200に給電する。
【0025】
消費電力監視部14は、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200における消費電力を、所定期間、時系列的に監視する。すなわち、消費電力監視部14は、PoE受電デバイス200について、電流検出回路50によって検出された電流Iに基づいて、所定期間(例えば、24時間)、所定の周期(例えば、1分周期)で、消費電力Wを算出する。そして、消費電力監視部14は、算出した消費電力Wを、時刻とともに、随時、フラッシュROM20に記憶する。なお、本実施例において、電源装置40は、DC−48(V)の電源を給電ポート30に出力する電源装置であり、W=(DC−48(V))×Iである。
【0026】
供給電力決定部16は、フラッシュROM20に記憶されたPoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wに基づいて、PoE受電デバイス200への供給電力Wsを決定する。本実施例では、供給電力決定部16は、消費電力監視部14によって時系列的に監視された消費電力Wにおける最大値(最大消費電力Wmax)に基づいて、PoE受電デバイス200への供給電力Wsを決定するものとした。
【0027】
給電制御部18は、供給電力決定部16によって決定された供給電力WsをPoE受電デバイス200に供給するように、電源装置40を制御する。すなわち、給電制御部18は、供給電力決定部16によって決定された供給電力Wsを、対応する給電ポート30に割り当て、電源装置40からPoE受電デバイス200に給電する。
【0028】
図2は、フラッシュROM20に記憶されたIEEE802.3af規格に準拠した電力クラスの分類表を示す説明図である。周知のように、IEEE802.3af規格では、PoE受電装置の電力クラスは、4つのクラス、すなわち、「クラス0」〜「クラス3」に分類される。なお、図示した「クラス4」は、将来的な利用を想定した予備のクラスである。
【0029】
図3は、フラッシュROM20に記憶されたPoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wの一例を示す説明図である。図示するように、本実施例では、CPU10は、PoE受電デバイス200の消費電力Wを24時間監視するものとした。図示した例では、深夜および早朝に、消費電力Wが比較的低く、9時頃〜12時頃および15時頃〜18時頃に、消費電力Wが比較的高かったことが分かる。また、16時頃に、消費電力Wが最大値(最大消費電力Wmax)となったことが分かる。
【0030】
B.給電制御処理:
図4は、給電制御処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、給電ポート30にPoE受電デバイス200が接続されたときに、CPU10のPoE給電制御部12、消費電力監視部14、供給電力決定部16、給電制御部18が実行する処理である。
【0031】
まず、CPU10のPoE給電制御部12は、電源装置40を制御して、IEEE802.3af規格に準拠した給電を行う(ステップS100)。すなわち、CPU10のPoE給電制御部12は、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200について、フラッシュROM20に記憶された電力クラスの分類表を参照して、電力クラスの分類を行い、分類された電力クラスに対応して段階的に設定された供給電力を給電ポート30に割り当てて、電源装置40からPoE受電デバイス200に給電する。なお、このIEEE802.3af規格に準拠した給電は、後述するように、供給電力Wsが決定されるまで継続される。
【0032】
IEEE802.3af規格に準拠した給電が行われている間、CPU10の消費電力監視部14は、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200における消費電力Wを、所定期間、時系列的に監視する(ステップS110)。すなわち、CPU10の消費電力監視部14は、先に説明したように、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200について、電流検出回路50によって検出された電流Iに基づいて、例えば、24時間、1分周期で、消費電力Wを算出する。そして、CPU10は、算出した消費電力Wを、時刻とともに、随時、フラッシュROM20に記憶する。
【0033】
次に、CPU10の供給電力決定部16は、フラッシュROM20に記憶されたPoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wから、PoE受電デバイス200の最大消費電力Wmax(図3参照)を求め(ステップS120)、この最大消費電力Wmaxに基づいて、PoE受電デバイス200への供給電力Wsを決定する(ステップS130)。本実施例では、Ws=Wmax×Mとした。なお、Mは、PoE受電デバイス200の定格最大消費電力に対する余力を見込むための係数である。本実施例では、M=1.1とした。係数Mの値は、任意に設定可能である。
【0034】
そして、CPU10の給電制御部18は、電源装置40の制御を、PoE給電制御部12による制御から、給電制御部18による制御に切り換えて、ステップS130で決定した供給電力Wsを電源装置40からPoE受電デバイス200に給電する(ステップS140)。
【0035】
以上説明した本実施例のスイッチングハブ100によれば、暫定的に、IEEE802.3af規格に準拠した給電を行っている間に、PoE受電デバイス200の電力クラスの分類よりも詳細に、PoE受電デバイス200への最適な供給電力Wsを決定することができる。具体的には、本実施例のスイッチングハブ100では、PoE受電デバイス200への供給電力を、IEEE802.3af規格による電力クラスに対応して段階的に設定された値ではなく、連続的な値で決定することができる。したがって、本実施例のスイッチングハブ100では、先に説明した無駄な供給電力の割り当てを回避して、複数の給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200への供給電力を最適化することができる。
【0036】
C.変形例:
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。例えば、以下のような変形が可能である。
【0037】
C1.変形例1:
上記実施例では、給電制御処理において、CPU10が給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200の消費電力Wを監視する所定期間を24時間としたが、本発明は、これに限られない。上記所定期間は、任意に設定可能である。上記所定期間を、例えば、1週間等、他の固定期間としてもよい。また、上記所定期間を、PoE受電デバイス200のユーザによって設定・変更可能な期間としてもよい。上記所定期間を、PoE受電デバイス200のユーザによって設定・変更可能とすることによって、PoE受電デバイス200の利便性を向上させることができる。このことは、PoE受電デバイス200の消費電力Wを取得する周期についても同様である。
【0038】
C2.変形例2:
上記実施例では、CPU10は、給電制御処理を、給電ポート30にPoE受電デバイス200に接続されたときに行うものとしたが、本発明は、これに限られない。給電制御処理におけるステップS110以降の処理は、種々のタイミングで行うようにすることができる。上記タイミングとしては、例えば、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200が変更されたタイミングや、予め設定された周期的なタイミングや、PoE受電デバイス200のユーザによって指示されたタイミングや、PoE受電デバイス200のユーザによって予め設定されたスケジュールに従ったタイミング等が挙げられる。
【0039】
C3.変形例3:
上記実施例では、CPU10は、給電制御処理において、PoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wにおける最大消費電力Wmaxに基づいて、PoE受電デバイス200への供給電力Wsを決定するものとしたが、本発明は、これに限られない。例えば、PoE受電デバイス200の時系列的な消費電力Wにおける平均値(平均消費電力)に基づいて供給電力Wsを決定するものとしてもよい。ただし、上記実施例によれば、上記消費電力Wにおける平均値に基づいて供給電力Wsを決定する場合よりも、PoE受電デバイス200の定格最大消費電力に対する余力値を精度よく見込んだ供給電力Wsを決定することができる。
【0040】
C4.変形例4:
上記実施例では、スイッチングハブ100は、電流検出回路50を用いて、給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200の消費電力Wを監視するものとしたが、本発明は、これに限られない。給電ポート30に接続されたPoE受電デバイス200の消費電力Wを監視するために、電流検出回路50の代わりに、他の手段を用いるようにしてもよい。
【0041】
C5.変形例5:
上記実施例では、本発明のPoE給電装置を、スイッチングハブに適用した場合について説明したが、本発明は、これに限られない。本発明は、いわゆるPoEスプリッタや、PoEインジェクタ等、給電ポートを備える他のネットワーク機器に適用することもできる。
【0042】
C6.変形例6:
上記実施例のスイッチングハブ100において、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
100…スイッチングハブ
10…CPU
12…PoE給電制御部
14…消費電力監視部
16…供給電力決定部
18…給電制御部
20…フラッシュROM
30…給電ポート
32…電力供給線
40…電源装置
50…電流検出回路
52,54,56…抵抗
58…A/Dコンバータ
150…LANケーブル
200…PoE受電デバイス
W…消費電力
Wmax…最大消費電力
Ws…供給電力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PoE(Power over Ethernet(登録商標))給電装置であって、
PoE受電装置に給電するための複数の給電ポートと、
前記複数の給電ポートのそれぞれに接続されたPoE受電装置における消費電力を、所定期間、時系列的に監視する消費電力監視部と、
前記消費電力監視部によって、前記所定期間、時系列的に監視された前記消費電力に基づいて、前記PoE受電装置への供給電力を決定する供給電力決定部と、
を備えるPoE給電装置。
【請求項2】
請求項1記載のPoE給電装置であって、さらに、
前記給電ポートを介して、前記PoE受電装置への給電を行う給電部と、
前記供給電力決定部によって決定された前記供給電力を、前記PoE受電装置に給電するように、前記給電部を制御する給電制御部を備える、
PoE給電装置。
【請求項3】
請求項2記載のPoE給電装置であって、さらに、
IEEE802.3af規格に準拠した給電を行うように、前記給電部を制御するPoE給電制御部を備え、
前記消費電力監視部、および、前記供給電力決定部は、前記PoE給電制御部による前記給電部の制御中に機能し、
前記給電制御部は、前記供給電力決定部によって、前記供給電力が決定されたときに、前記給電部の制御を、前記PoE給電制御部による制御から、前記給電制御部による制御に切り換える、
PoE給電装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載のPoE給電装置であって、
前記供給電力決定部は、前記消費電力監視部によって、前記所定期間、時系列的に監視された前記消費電力における最大値に基づいて、前記供給電力を決定する、
PoE給電装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2012−108847(P2012−108847A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258848(P2010−258848)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(390040187)株式会社バッファロー (378)
【Fターム(参考)】