説明

RFIDタグ、RFIDリーダ・ライタ、RFIDシステムおよびRFIDシステムの処理方法

【課題】センサ内蔵のRFIDタグを含むRFIDシステムにおいて、センサによる測定精度を向上させる。
【解決手段】例えば、センサ部SENSを内蔵したRFIDタグ(Chip)を用いて複数回の測定(ステップ401,403等)を行う際、各測定が終了する度にRFIDリーダ・ライタR/WからRFIDタグに向けたキャリアの発生を一定時間停止する(ステップ402,404等)。これによって、各測定による電力消費によって上昇したRFIDタグのチップ温度を、各測定が終了する度に、周辺温度等にまで低下させることができるため、センサ部SENSによる測定誤差が低減し、高精度な測定が実現可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、センサ、信号処理、論理制御回路等の複数の機能を1チップに集積化したセンサ内蔵のRFIDタグを用いた計測システムに適用して特に有効な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、センサ、認証番号、無線送受信機能を備えたトランスポンダと、リーダ・ライタとからなる通信システムにおいて、トランスポンダによるセンシング結果をリーダ・ライタに伝達する際に、リーダ・ライタ側の通信周波数および送信出力を可変にする技術が示されている。これによって、トランスポンダの製造ばらつきや周囲環境に伴う共振周波数のばらつきを吸収でき、通信の安定性を向上させることができる。
【0003】
特許文献2には、例えば火力発電所のベルトコンベヤの軸受等といった多数の対象部品、対象機器にICタグ・センサユニットを取付けた構成が示されている。特許文献3には、パッシブ型の無線タグを、火災・地震・漏水・交通事故等の異常検知手段として利用する技術が示されている。
【特許文献1】特開2004−348496号公報
【特許文献2】特開2005−32256号公報
【特許文献3】特開2005−115408号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば特許文献1〜3に示すように、RFIDタグにセンサを内蔵することにより、無線通信でセンサの測定結果を読み取る技術が近年注目されている。
【0005】
図1は、RFIDタグを用いた計測システムの構成例を示す概略図である。図1の計測システムは、例えば、特許文献1の通信システムに基づく構成例となっている。このシステムは、生体情報に関する様々な測定項目を検査するセンサを内蔵したRFIDタグを用いている。各々のRFIDタグには、検出対象の温度、光、イオン濃度、歪、圧力等を測定するセンサが各々1種類ずつ内蔵されている。
【0006】
図1には、このようなRFIDタグTR1〜TR3と、RFIDタグとの間で通信を行うリーダ・ライタR/Wと、R/Wの制御及び測定結果の管理等を行うホスト機器SYS_CTLとが示されている。ここでは、TR1〜TR3が、例えば試験槽100に溜められた溶液101中に置かれている。ホスト機器SYS_CTLには、PC(Personal Computer)等が用いられる。R/WとRFIDタグとの間で通信を行う際は、リーダ・ライタアンテナATN_Rからキャリア105が出力される。
【0007】
図2は、図1のRFIDタグの構成例を示すブロック図である。図2のRFIDタグTRaは、アンテナATN_Tと、通信処理部RF1と、電源生成部PWSと、制御部TR_CTL1と、RFIDタグの識別子UIDと、センサ部SENSと、信号処理部SPから構成される。通信処理部RF1は、変調、復調等の機能を備え、アンテナATN_Tを介してワイヤレス通信を行う。電源生成部PWSは、R/Wから発せられるキャリアを用いて電源電圧を生成する。信号処理部SPは、センサ部SENSによる測定結果の処理などを行う。制御部TR_CTL1は、RFIDタグTRaの全体動作を制御する。図3は、図1のRFIDタグの別の構成例を示すブロック図である。図3のRFIDタグTRbは、直流電源付のRFIDタグの構成例である。このタグは、図2の電源生成部PWSの代わりに直流電源BATを搭載している。
【0008】
図19は、本発明の前提として検討したRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。PCは、R/Wの動作を制御するホスト機器SYS_CTLに、Chipは、RFIDタグTRに、SENSは、Chip内部のセンサ部にそれぞれ相当する。図19では、センサ部SENSを用いて、複数回の測定が行われている。図20は、図19における1回分の測定を詳細に示すシーケンス図である。
【0009】
図20に示すように、測定の流れは、まずステップ307において、リーダ・ライタR/Wが、RFIDタグの識別子を得るためのコマンドを送信する。続いてステップ308において、測定を行う際に必要なパラメータ設定を行うためのコマンドを送信する。次のステップ309で、測定を行うようコマンドを送信し、これに対して、RFIDタグからコマンド受信を表すレスポンスが返る。ステップ310では、R/Wは、RFIDタグが測定を終えるまで待機した状態になっている。ステップ311において、R/Wは、測定結果を返信するようにRFIDタグにコマンドを送信する。ステップ312では、R/Wが受信した測定データをホスト機器で保存している。
【0010】
このような計測システムは、通常、図19に示したように精度の確保及び、常時計測による検出結果の計時変化を見るために繰り返し測定を行う。そうすると、RFIDタグが動作している間、電力によって、RFIDタグ内部で温度上昇(自己発熱)が起き、測定時に誤差を生じてしまう。特に、RFIDタグは、小面積であるため、このような温度上昇が発生し易い。このような温度上昇による不具合は、温度センサに限られるものではなく、各種センサに対しても影響を与える。例えば、光検出センサでは、暗電流により誤検出が発生し、イオン濃度センサにおいては、MOSトランジスタの熱雑音で測定誤差が生じる。
【0011】
本発明は、このようなことを鑑みてなされたものであり、本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0013】
本発明のRFIDシステムは、センサ回路を内蔵したRFIDタグと、RFIDリーダ・ライタとを備え、更に、センサ回路を用いて複数回連続して測定を行う際に、各測定の合間に一定期間RFIDタグ内部の一部または全ての回路への電力供給を絶つ機能を備えたものとなっている。これによって、電力供給に伴う自己発熱により上昇したRFIDタグの温度を、周囲温度等にまで戻した状態で各測定を行えるため、測定誤差を低減し、高精度な測定が実現可能となる。
【0014】
このような電力供給を絶つ機能は、例えば、RFIDリーダ・ライタからRFIDタグに向けたキャリア信号を絶つことで容易に実現可能である。また、RFIDタグに電源遮断回路を設けることによっても実現可能である。
【0015】
また、センサ回路を用いた複数回の測定における各測定内のシーケンスには、例えば、識別子確認や測定条件設定等を行う第1処理ステップと、実際の測定を行い、その測定結果の処理を行う第2処理ステップなどが含まれる。このような場合、前述した電力供給を絶つ期間は、例えば、第2処理ステップの終了後から第1処理ステップの開始前までとするとよい。これによって、各測定シーケンス毎に一旦上昇した温度を冷却することができる。また、更に高精度な測定を行いたい場合は、第1処理ステップと第2処理ステップの間で電力供給を絶つことも有益である。そうすると、第1処理ステップの間に上昇した温度を冷ますことができる。
【0016】
また、本発明のRFIDシステムは、前述した各測定内のシーケンスにおいて、更に、第2処理ステップ内でも複数回の測定および測定結果処理を行い、それぞれの測定結果から自己発熱による誤差を補正して、第2処理ステップに対する1つの測定結果を算出するものとなっている。これによっても、高精度な測定が実現可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、センサ内蔵のRFIDタグを含むRFIDシステムにおいて、そのセンサによる測定精度を向上されることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0019】
(実施の形態1)
本実施の形態1のRFIDシステムは、例えば、図1に示した計測システムおよび図2のようなパッシブ型のRFIDタグに適用される。ここでは、図1,図2のRFIDタグTR1〜3内のセンサ部SENSが、温度センサ(Thセンサ)であるものとして説明する。この場合、図1の計測システムでは、RFIDタグTR1〜3によって溶液100の温度計測が行われ、その測定データが、リーダ・ライタR/Wによって読み出される。また、PC等のホスト機器(上位システム制御装置)SYS_CTLは、R/Wを制御すると共に、RFIDタグからR/Wを介して取得した測定データを処理し、測定結果の判別などを行う。
【0020】
図4は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。図4のシーケンスにおいて、測定を行っている各ステップ401,403,405,407では、前述した図19の場合と同様に、図20の詳細シーケンスに従って測定を行っている。ただし、図19では、R/Wが、図20のデータ保存のステップ312の直後に続けて識別子要求のステップ307を実行しているのに対して、図4では、R/Wが、ステップ402,404,406のように、図20のデータ保存のステップ312が終了する毎にキャリアを一定期間停止している。
【0021】
この測定方法の効果を図18に示す。このとき図4におけるキャリアを止める時間は2秒間である。キャリアを止める前のRFIDタグの温度1601とキャリアを切った場合の温度1602を比較すると、キャリアが常に出ている状態では5℃以上上昇するのに対して、キャリアを止めることで温度上昇は1℃以下に抑えられている。
【0022】
次に、このような測定方法を実現するための、図1の計測システムの詳細な構成例および詳細な処理手順について説明する。
【0023】
図7は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、そのリーダ・ライタの構成の一例を示すブロック図である。図7のリーダ・ライタR/Wは、RFIDタグと通信を行うためのコイルアンテナATN_Rと、ATN_Rに接続される無線通信回路RFCKTと、発振器OSCと、変調回路MOD1と、復調回路DEM1と、制御回路R/W_CTLなどから構成される。発振器OSCは、制御回路R/W_CTLによって発振周波数が制御される。変調回路MOD1は、RFIDタグへ送信したい信号をOSCで発生した発振周波数で変調し、無線通信回路RFCKTへ出力する。復調回路DEM1は、ATN_Rを経由してRFCKTで受信したRFIDタグから送られてくる信号を復調する。また、制御回路R/W_CTLは、MOD1の変調周波数とRFCKTのRF周波数とを、R/W外部の上位システム制御装置SYS_CTLからの制御信号に基づいて制御する。
【0024】
図8は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、そのRFIDタグの構成の一例を示すブロック図である。リーダ・ライタR/Wから送信された電磁波は、コイルアンテナATN_Tで受信され、整流回路RCFYで整流されて電源生成部PWSで安定化される。この安定化された電源が、RFIDタグTRa1の電源としてTRa1内の各回路へ供給される(なお、図8では電源線は省略されている)。
【0025】
また、コイルアンテナATN_Tで受信された電磁波は、復調回路DEM2とクロック生成回路CKGENに送られ、それぞれ信号の復調とRFIDタグ内部用クロック信号の生成とが行われる。変調回路MOD2は、制御部TR_CTL1aからATN_Tを介して送出される各種のコマンドやデータの変調を行う。RCFY、DEM2、CLKGEN、MOD2は、リーダ・ライタR/Wと通信するための通信処理部RFを構成する。
【0026】
センサ部SENSは、試験槽内の温度を測定する。SENSで検出された測定結果であるアナログデータは、アナログ・ディジタル変換回路ADCにて、ディジタルデータに変換され、記憶回路MEMに格納される。制御部TR_CTL1aは、変調回路MOD2、復調回路DEM2、クロック生成回路CLKGEN、センサ部SENS、アナログ・ディジタル変換回路ADC、記憶回路MEMを制御する。TR_CTL1aは、これらの回路動作を制御するパラメータPRM(温度センサの場合は測定範囲や感度を決める値)を含んでいる。さらに、TR_CTL1aは、R/Wとの通信時におけるID識別時の衝突を防止するためのスロット生成部SLTGENと、各RFIDタグ固有の統合識別情報(識別子)UIDとを有する。
【0027】
図10は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタがRFIDタグへ送信するコマンド及びコードの一例とその動作説明を示した図である。統合識別情報要求コマンド(Req_UID)は、コードC01とC02で表され、測定を行う前にRFIDタグの識別子UIDを要求する。コードC01は照合用スロットを表わし、コードC02はRFIDタグ内でスロットを生成させ、RFIDタグ内で生成されたスロットと照合用スロットC01が一致した際にUIDをリーダ・ライタR/Wに送信させる機能を持つ。C01は一定の間隔で変化し(例えば000、001、010・・・)、その間隔及び周期はR/W側によって制御される。C02を受信すると、RFIDタグはスロットを生成するがスロットを生成する要素としてUIDの一部を利用している(例えばUIDの一部をそのまま照合用スロットとして使う)。
【0028】
ここで、UIDのどの部分を指定するかはR/W側によって制御される。仮にR/WがRFIDタグに向けてReq_UIDを送信後、RFIDタグからの返信信号が衝突した場合は1周期過ぎた後に、もう一度Req_UIDを送信する。この場合、スロットを生成する際に利用するUIDの一部は以前とは異なる部分を用いる(例えば最初の1周期でS1、S2、S3を用いた場合、次の1周期はS4、S5、S6を利用するようにC02が制御される)。スロットが一致した際にRFIDタグからR/Wに向けてレスポンスが返る。
【0029】
温度センサ前処理実行コマンド(Set_Th)は、コードC04、C03、C05、C06で構成される。コードC04は、温度センサの前処理動作コードを表し、測定前の処理及びパラメータ設定を行うためのコードである。コードC03は、UIDに含まれるRFIDタグのIDを、C05は、R/WがRFIDタグに温度センサが内蔵されていることを認識するために必要なセンサ情報を含んだID、C06は、温度センサのパラメータを表わす。
【0030】
温度センサ測定実行コマンド(Meas_Th)は、コードC07と、前述したコードC03、C05で構成される。コードC07は、温度センサの測定開始命令に該当する動作コードを表わす。測定結果要求コマンド(Req_Result)は、コードC08、C09で構成され、各RFIDタグへ測定結果の送信を要求するコマンドである。コードC08は、記憶回路MEMに格納した測定結果の送信命令であり、コードC09は、UIDである。
【0031】
図11は、本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、RFIDタグからリーダ・ライタに発信するレスポンスの一例を説明する図である。識別情報返信コマンド(Res_UID)は、コードC23で構成され、R/WからのReq_UIDに対して照合用スロットが一致した場合に発生する。前処理動作終了コマンド(Res_compl)は、コードC21で構成され、温度センサのパラメータ設定などといった測定前に必要な前処理動作が終了した際に発生する。測定結果返信コマンド(Res_Result)は、コードC22で構成され、R/WからのReq_Resultに対して測定データを返信する際に発生する。
【0032】
以上、図10,図11に示したような各種コマンドは、図20のシーケンスにおいて、適宜使用されることになる。このように、図7および図8のようなR/WおよびRFIDタグで、図10および図11に示したようなコマンドの送受信を行いながら、図4および図20に示したように、各測定終了時にR/Wからのキャリアを一旦停止するシーケンスを実行することで、RFIDタグの温度上昇を抑えながら計測を行うことができる。したがって、センサ内蔵のRFIDタグを含むRFIDシステムにおいて、そのセンサによる測定精度を向上されることが可能になる。
【0033】
(実施の形態2)
本実施の形態2のRFIDシステムは、前述した実施の形態1と同様のハード構成を用いて実現されるが、その処理シーケンスが実施の形態1とは異なっている。
【0034】
図5は、本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。図5に示すシーケンスは、前述した図19のシーケンスにおける各測定内または図4のシーケンスにおける各測定内の詳細シーケンスとして適用される。図5に示すように各測定内においては、リーダ・ライタR/WとRFIDタグ(Chip)との間で、順に、識別子獲得のステップ501と、パラメータ設定のステップ502と、センサ部SENSによる測定動作のステップ505と、測定結果送受信のステップ507と、測定結果保存のステップ508とが実行される。
【0035】
ここで、本実施の形態2では、パラメータ設定のステップ502と測定動作のステップ505との間に、R/Wからのキャリアを停止して一定時間待機するステップ(期間)503,504を設けることが特徴となっている。これによって、ステップ501,502の間に発生する若干の温度上昇を補償することができ、実施の形態1に比べてより厳密な温度測定が可能となる。なお、図5のシーケンスを図19のシーケンスの一部として用いるか図4のシーケンスの一部として用いるかは、図4の各測定間の時間間隔や、待機期間503,504の長さなどに応じて適宜定めればよい。
【0036】
次に、図5のようなシーケンスを実行するためのR/WおよびRFIDタグの詳細な処理手順について説明する。図12は、本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタおよびRFIDタグの測定動作の一例を示すラダーチャート、図13は、リーダ・ライタの詳細動作の一例を示すフローチャート、図14は、RFIDタグの詳細動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、図5のシーケンスを図4のシーケンスの一部として用いた場合を想定して説明を行う。
【0037】
図12に示すステップ1001〜1003、図13に示すステップ1100〜1102及び図14のステップ1200〜1203では、図10,図11で述べたReq_UIDおよびRes_UIDコマンドを用いて識別子の送受信が行われる。リーダ・ライタR/Wは、ステップ1001、1100において、RFIDタグTRにReq_UIDを送信する。Req_UIDを受信(ステップ1200)したRFIDタグTRは、ステップ1201において照合用スロットC01との比較を行う。このとき、コードC02によってRFIDタグTR内ではスロットが生成され、C01が一致した際にUIDをR/Wに送信する(ステップ1202)。
【0038】
UIDの取得を終えると、図12に示すステップ1004〜1007、図13に示す1103〜1104及び図14に示すステップ1204〜1207で、R/WとRFIDタグTRとの間で測定前に必要なパラメータ設定等の前処理実行のための通信がなされる。
【0039】
ステップ1004,1103において、R/Wは、RFIDタグTRに前処理動作実行コマンド(Set_Th)を送信する。ステップ1204でSet_Thを受信したRFIDタグTRは、ステップ1205においてUIDが一致したことを確認し、ステップ1005、1206において、C04によって前処理の動作及びパラメータの設定を行う。RFIDタグTRは、設定パラメータを不揮発性メモリ(記憶回路)MEMに書き終えたら、R/Wに前処理終了の報告としてRes_Complを送信する(ステップ1006、1207)。
【0040】
R/Wは、ステップ1007、1104で前処理動作が終了したことを確認した後、ステップ1008、1105において一旦キャリアを止める。この時点では、センサ部SENS、ADC等測定に不可欠な部分は動作していないため、電力消費による温度上昇も小さい。したがって、キャリアを止める時間は、図4においてホスト(PC)が測定データを受信した後に止める時間よりも短くてよい。
【0041】
R/Wは、ステップ1009で一定時間待機した後、ステップ1010、1106において再度キャリアを発生する。さらに、キャリアを発生した直後に、ステップ1011、1107において、測定実行コマンド(Meas_Th)を送信する。
【0042】
ステップ1208において、Meas_Thを受け取ったRFIDタグTRは、ステップ1209でUIDの確認を行う。TRは、UIDが一致したら、ステップ1012、1210においてR/WにRes_Complを送信し、センサ部SENS、ADC等を動作させて測定を行う(ステップ1211)。ただし、測定を終了した際に、TRは測定終了の報告をしない。測定結果をディジタル値に変換するまでの時間は仕様によって異なっているが、測定結果をディジタル値に変換している間、PCおよびR/Wは仕様に合わせて待機する(ステップ1014、1109)。待機している間にRFIDタグTRは、ステップ1015、1211で測定を行いデータを一時的に保存する。
【0043】
なお、R/Wから測定実行コマンド(Meas_Th)を受け取りセンサ部SENSを起動するまでには僅かな時間が必要となる。このときも電力消費による温度上昇が考えられるが、従来のように識別子情報の獲得や前処理の段階での温度上昇分は含まないうえ、これらの工程に必要な時間と比べるとほんの僅かである。測定結果は、測定時の温度がデータとなるため、0.5℃、もしくはそれ以下の誤差を実現することが可能である。
【0044】
測定時間に応じて一定時間待機した後に、ステップ1016、1110において、R/Wは測定結果要求コマンド(Req_Result)を送信する。ステップ1212でこのコマンドを受信したRFIDタグTRは、ステップ1213においてUIDの照合を行った後、ステップ1017、1214において測定結果返信コマンド(Res_Result)を用いて測定結果をR/Wに送信する。
【0045】
R/Wは、Res_Resultの受信(ステップ1018、1111)によって一連の動作を終えたら、ステップ1112においてキャリアを止める。そして、ステップ1113において、すべてのRFIDタグTRに関して測定が終了していれば、測定を終了し、測定が終了していなければステップ1100に戻って再度測定を行う。
【0046】
以上で述べたように、本実施の形態2では、測定を開始する直前にキャリアを止めることによって、自己発熱した分温度が下がるのでRFIDタグの自己発熱による影響を低減することが出来る。したがって、センサ内蔵のRFIDタグを含むRFIDシステムにおいて、そのセンサによる測定精度を向上されることが可能になる。
【0047】
(実施の形態3)
本実施の形態3のRFIDシステムは、前述した実施の形態1,2と同様のハード構成を用いて実現されるが、その処理シーケンスが実施の形態1,2とは異なっている。
【0048】
図6は、本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。図6に示すシーケンスは、前述した図19または図4のシーケンスにおける各測定内の詳細シーケンスとして適用され、前述した図5のシーケンスのステップ501〜508に、ステップ509〜513が追加されたものとなっている。ステップ509〜512は、ステップ505〜508における測定動作、測定結果送信および測定結果保存の動作と同様なものであり、ステップ513はキャリアオフの動作となっている。
【0049】
すなわち、本実施の形態3においては、ステップ505〜512の間に、測定〜測定結果保存の動作を連続して2回行い、それぞれの温度測定データ517,518を得て、外挿を行うことにより本来検出すべき測定温度514を算出することが特徴となっている。具体的には、例えば図6における時間間隔(T0−T1間)と時間間隔(T1−T2)間と温度測定データ517,518を用いて換算または補正することで、測定温度514を算出できる。
【0050】
次に、図6のようなシーケンスを実行するためのR/WおよびRFIDタグの詳細の処理手順について説明する。図15は、本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタおよびRFIDタグの測定動作の一例を示すラダーチャート、図16は、リーダ・ライタの詳細動作の一例を示すフローチャート、図17は、RFIDタグの詳細動作の一例を示すフローチャートである。
【0051】
外挿は、図15の測定実行コマンド送信(ステップ1311)から測定結果受信(ステップ1327)、図16の測定実行コマンド送信(ステップ1407)から返信受信(ステップ1417)、図17の測定実行コマンド受信(ステップ1508)から測定結果送信(ステップ1521)までに得られた測定データおよび測定時間のデータを下に行われる。この外挿における各ステップの詳細な処理内容は、図12〜図14で述べた測定動作および測定結果送受信に関連する各処理ステップを2回繰り返したものであるため、詳細な説明は省略する。
【0052】
以上で述べたように、本実施の形態3では、外挿を行うことによって、特に測定中のセンサ部SENS等の動作に伴い自己発熱した分を考慮した上で温度測定が行えるため、自己発熱による影響を低減することが出来る。したがって、センサ内蔵のRFIDタグを含むRFIDシステムにおいて、そのセンサによる測定精度を向上されることが可能になる。
【0053】
(実施の形態4)
前述した実施の形態1では、RFIDタグへの電力供給を絶つ方式の一例として、R/Wのキャリアを停止する方式を示したが、本実施の形態4では、これとは異なり、キャリアが常にオン状態のまま電力供給を絶つ方式の一例を示す。
【0054】
図9は、本発明の実施の形態4によるRFIDシステムにおいて、そのRFIDタグの構成の一例を示すブロック図である。図9に示すRFIDタグTRa2は、図8に示したRFIDタグTRa1に対して、電源遮断回路となるスイッチSW1,SW2、スイッチ制御回路SWCTLおよび可変コンデンサC1が追加された構成となっている。
【0055】
スイッチSW1,SW2は、電力供給を制御する役割を果たす。これらのスイッチSW1,SW2を制御するのがSWCTLである。この方式では、例えば、図5,図6におけるキャリアオフを行うステップ503,504でキャリアを止める代わりに、SWCTLによってスイッチSW1,SW2をオフすることでSWCTL、電源生成部PWSおよび整流回路RCFYを除くすべての回路への電力供給を止める。さらに、R/Wから供給される電力が大きい場合、制御部TR_CTL1bから可変コンデンサC1の値を制御する信号が送られ、共振周波数を変更することも出来る。
【0056】
SWCTLには、例えばタイマ機能が付いており、このタイマによって図5,図6の測定ステップ505の段階でRFIDタグ全体に電力供給されるように制御することが可能となる。このタイマの設定時間は、図5,図6のパラメータ設定のステップ502で定めればよい。このような方式は、図5,図6のステップ503,504に限らず、図4のステップ402,404等に適用することも可能である。さらに、パッシブ型のRFIDタグに限らず、図3のようなアクティブ型のRFIDタグに適用して、RFIDタグの温度上昇を抑えることもできる。
【0057】
なお、RFIDタグによって電力供給を遮断する方式は、前述した方式以外にも各種の方式が考えられる。例えば、複数の電源レギュレータ回路を設けて、その内の幾つかを非活性にする方式などがある。また、電力供給の遮断/復帰を切り替える信号も、前述したようなタイマに限らず、例えば、R/Wから遮断信号/復帰信号を発生するような方式にしてもよい。以上のように、RFIDタグ自身の回路によって電力供給を遮断することで、センサによる測定精度を向上されることが可能になる。
【0058】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、飲料の短時間加熱による滅菌処理の温度測定への応用等にも適用でき、牛乳などの滅菌処理への応用の場合には、温度センサを内蔵したRFIDタグを用い、数秒間の加熱による滅菌処理を行なう場合に、自己発熱による温度誤差が低減できるため、精度良い加熱処理の温度測定が行える。
【0059】
また、前述した実施の形態では温度センサのみ取り上げたが、温度センサに限らず温度に依存して特性が変化するセンサを用いた計測システムにおいても有効である。例えば特開2005−077210号公報で用いられているフォトダイオードを用いた光検出センサの場合、温度によって暗電流の値が変化し、感度に影響が出る。本発明を適用すれば温度上昇による暗電流の変化が低減され、感度への影響を抑えることができる。
【0060】
外挿を行うため続けて複数回測定を行う場合でも、前述した実施の形態では測定回数を2回としているが、2回に限定することはない。但し、電力消費による温度上昇はチップごとに限られているので図4に示すように温度上昇がほぼ線形である段階にとどめておくのが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明のRFIDシステムは、特に、温度センサを内蔵したRFIDタグを含む計測システムに適用して有益な技術であり、これに限らず光検出センサ等の各種センサを内蔵したRFIDタグを含む計測システムに対して広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】RFIDタグを用いた計測システムの構成例を示す概略図である。
【図2】図1のRFIDタグの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のRFIDタグの別の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。
【図6】本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、そのリーダ・ライタの構成の一例を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、そのRFIDタグの構成の一例を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態4によるRFIDシステムにおいて、そのRFIDタグの構成の一例を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタがRFIDタグへ送信するコマンド及びコードの一例とその動作説明を示した図である。
【図11】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、RFIDタグからリーダ・ライタに発信するレスポンスの一例を説明する図である。
【図12】本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタおよびRFIDタグの測定動作の一例を示すラダーチャートである。
【図13】本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタの詳細動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態2によるRFIDシステムにおいて、RFIDタグの詳細動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタおよびRFIDタグの測定動作の一例を示すラダーチャートである。
【図16】本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、リーダ・ライタの詳細動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態3によるRFIDシステムにおいて、RFIDタグの詳細動作の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施の形態1によるRFIDシステムにおいて、図4のシーケンスによる効果の一例を説明する図である。
【図19】本発明の前提として検討したRFIDシステムにおいて、図1の計測システムを用いた測定手順の一例を示すシーケンス図である。
【図20】図19における1回分の測定を詳細に示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0063】
TR RFIDタグ
ATN_R,ANT_T アンテナ
R/W リーダ・ライタ
SYS_CTL ホスト機器
RF 通信処理部
PWS 電源生成部
TR_CTL 制御部
UID 識別子
SP 信号処理部
SENS センサ部
OSC 発振器
MOD 変調回路
R/W_CTL 制御回路
RFCKT 無線通信回路
DEM 復調回路
RCFY 整流回路
CKGEN クロック生成回路
SLTGEN スロット生成部
PRM パラメータ
MEM 記憶回路
ADC アナログ・ディジタル変換回路
C1 可変コンデンサ
SW スイッチ
SWCTL スイッチ制御回路
100 試験槽
101 溶液
105 キャリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信回路と制御回路とセンサ回路とを1つの半導体チップに集積化したRFIDタグと、
前記RFIDタグとの間で無線通信が可能なRFIDリーダ・ライタとを備えたRFIDシステムであって、
前記センサ回路を用いて複数回連続して測定を行う際に、前記各測定の合間に一定期間前記RFIDタグの内部回路への電力供給を絶つ機能を備えることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項2】
請求項1記載のRFIDシステムにおいて、
前記各測定には、測定実行前の各種処理を行う第1処理ステップと、前記センサ回路を用いて測定を実行し、前記測定結果の処理を行う第2処理ステップとが含まれ、
前記電力供給を絶つ一定期間は、前記第2処理ステップの終了後から前記第1処理ステップの開始前の期間であることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項3】
請求項1記載のRFIDシステムにおいて、
前記各測定には、測定実行前の各種処理を行う第1処理ステップと、前記センサ回路を用いて測定を実行し、前記測定結果の処理を行う第2処理ステップとが含まれ、
前記電力供給を絶つ一定期間は、前記第1処理ステップの終了後から前記第2処理ステップの開始前の期間であることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項4】
請求項1記載のRFIDシステムにおいて、
前記電力供給を絶つ機能は、前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けたキャリア信号を絶つことで実現されることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項5】
請求項1記載のRFIDシステムにおいて、
前記電力供給を絶つ機能は、前記RFIDタグ内に、前記RFIDタグの内部回路に対する電力供給の遮断/復帰を制御可能な電源遮断回路を備えることで実現されることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項6】
請求項1記載のRFIDシステムにおいて、
前記各測定には、測定実行前の各種処理を行う第1処理ステップと、前記センサ回路を用いて複数回の測定を実行し、それぞれの測定結果の処理を行う第2処理ステップとが含まれ、
前記電力供給を絶つ一定期間は、前記第1処理ステップの終了後から前記第2処理ステップの開始前の期間と、前記第2処理ステップの終了後から前記第1処理ステップの開始前の期間であり、
前記RFIDシステムは、前記第2処理ステップでの複数回の測定によって得られたそれぞれの測定結果から、前記RFIDタグの自己発熱による誤差を補正して、前記第2処理ステップに対して1つの測定結果を算出する機能を備えることを特徴とするRFIDシステム。
【請求項7】
変調機能および復調機能を含み、RFIDリーダ・ライタとの間で無線通信を行う通信回路と、
各種測定を実行可能なセンサ回路と、
前記通信回路および前記センサ回路を制御する制御回路と、
前記通信回路、前記センサ回路および前記制御回路に電力を供給する電源回路とが1つの半導体チップに集積化されたRFIDタグであって、
前記電源回路には、前記通信回路、前記センサ回路および前記制御回路に対する電力供給の遮断/復帰を制御する電源遮断回路が含まれていることを特徴とするRFIDタグ。
【請求項8】
請求項7記載のRFIDタグにおいて、
前記電源遮断回路には、
前記通信回路、前記センサ回路および前記制御回路の電源配線に接続された電源スイッチと、
前記電源スイッチのオン/オフを時間によって制御するタイマ回路とが含まれることを特徴とするRFIDタグ。
【請求項9】
センサ回路を内蔵したRFIDタグに電力を供給するためキャリア信号を発生し、前記RFIDタグとの間で無線通信が可能なRFIDリーダ・ライタであって、
前記RFIDタグが前記センサ回路を用いて複数回連続して測定を行う際に、前記各測定の合間に一定期間前記キャリア信号の発生を停止する機能を備えることを特徴とするRFIDリーダ・ライタ。
【請求項10】
通信回路と制御回路とセンサ回路とを1つの半導体チップに集積化したRFIDタグと、
前記RFIDタグに向けてキャリア信号を発生し、前記RFIDタグとの間で無線通信が可能なRFIDリーダ・ライタとを備え、
前記センサ回路を用いて第1測定と第2測定を含む複数回の測定を行うRFIDシステムの処理方法であって、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記第1測定の実行命令を発生する第1ステップと、
前記RFIDタグが前記第1測定を行う第2ステップと、
前記第1測定の終了後、前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記キャリア信号の発生を停止する第3ステップと、
一定時間経過後、前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記キャリア信号の発生を再開する第4ステップと、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記第2測定の実行命令を発生する第5ステップと、
前記RFIDタグが前記第2測定を行う第6ステップとを含むことを特徴とするRFIDシステムの処理方法。
【請求項11】
請求項10記載のRFIDシステムの処理方法において、さらに
前記第1ステップの前に、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記第1測定に必要な第1設定を送信する第11ステップと、
前記RFIDタグが前記送信された第1設定を不揮発性メモリに記憶する第12ステップと、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けたキャリア信号の発生を一定時間停止して再開する第13ステップとを備え、
前記第4ステップと前記第5ステップの間に、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けて前記第2測定に必要な第2設定を送信する第51ステップと、
前記RFIDタグが前記送信された第2設定を前記不揮発性メモリに記憶する第52ステップと、
前記RFIDリーダ・ライタから前記RFIDタグに向けたキャリア信号の発生を一定時間停止して再開する第53ステップとを備えることを特徴とするRFIDシステムの処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2007−114925(P2007−114925A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−304073(P2005−304073)
【出願日】平成17年10月19日(2005.10.19)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】