SIMカード保持装置
SIMカード50を、開口部32に保持するための装置であって、1つ以上の保持部30を一体的に有するRFシールド20を含む。SIMカード50を受け入れる開口部32が形成されるように、RFシールド20とプリント回路基板40とが、間隔を空けて配置される。SIMカード50が開口32に挿入されると、1つ以上の保持部30がSIMカード50の表面を押圧する。これにより、挿入されたSIMカード50の反対側の面が、プリント回路基板40に設けられた接点46と電気的に接触し、SIMカード50は、開口部32内に保持される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に無線通信装置に関し、特にSIMカードを利用する無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SIM(利用者識別モジュール)は、携帯の利用者を識別するために用いられる情報が書き込まれた小型のカード型装置である。加えてSIMカードは、テキストメッセージや電話帳への入力といった他のユーザ情報を格納することもできる。それは小さな標準化されたサイズであるため、利用者は、容易にSIMカードを携帯電話間で移し替えることができる。これにより、利用者は、容易に、その無線アカウントを、1つの携帯電話から他の携帯電話へ変更することを、その情報をなくすことなく、かつ、電話番号を変える必要なく、容易に行なうことができる。SIMは、GSM無線通信システムを介して通信する携帯電話において、最も広範に用いられているが、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)といった、競合するモジュールは、他のシステムでも利用できる。
【0003】
PCMCIA(PCメモリカード国際協会)は、コンピュータの周辺デバイスについての標準化を行なう産業取引協会である。NewCards、ExpressCard、及びMiniExpressCardsとして知られている更に小型のデバイスが近年開発されているが、最も広く知られ、利用されているデバイスは、おそらくPCカードであろう(PCMCIAカードとしても知られている)。
【0004】
元々、これらのデバイスは、コンピューティングデバイスのメモリを拡張するために用いられていた。しかし、いまや、ノート型コンピュータやラップトップコンピュータをセルラ通信装置として利用できるようにするデバイスもある。この場合、例えば、無線通信システムに登録し、無線通信システムを介して通信するために、利用者は単に、SIMカードをPCカードに結合することができる。SIMを用いたほとんどの無線通信装置(例えば携帯電話やPCカードを有するラップトップ/ノートブックコンピュータ)は、通常、そのSIMが、挿入後、そのスロットから落ちないようにするための何らかの保持機構を有している。従来の保持機構は、SIMが挿入されるとSIMの表面をスライドするスプリングによって付勢されたクリップを含んでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の機構は、壊れて追加的な製造コストがかかる可能性のある取付部品を有していた。従って、SIMをPCカードなどのデバイスに保持するための新しい方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、無線通信装置内で用いられるSIMカードを保持する機構を開示する。その一形態は、プリント回路基板とRFシールドとを有する通信アセンブリである。このプリント回路基板は、ユーザが無線通信システムを介して通信可能とする回路と、SIM接点と、を含む。RFシールドは、取り付けられると、SIM接点を有するプリント回路基板の表面と離れた位置に配置される。これにより、SIMカード50をスライド挿入するための開口部32が形成される。SIMカードがその開口部に挿入されると、RFシールドの表面に形成された1つ以上の保持部が、SIMカードの表面を押圧する。これにより、SIMカードの逆側の面が、プリント回路基板上に配置されたSIM接点と接する。この時、SIMカードが開口部から飛び出すことを防止する付勢力をも生じさせ、その結果、うっかり、SIMカードが外れてしまうことを防止できる。SIMカードを取り外す際には、利用者は指を、RFシールドに形成された窪み(indentation)において、SIMカードの端部を押せばよい。利用者の押す力が、保持部がSIMを保持する付勢力よりも大きくなれば、SIMカードを、開口部から取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照して、番号10で示された本発明の一実施形態に係る通信アセンブリについて説明する。図面及び以下の説明に置いて、アセンブリをPCカード10として参照する。本明細書のいて、PCカードとは、一般に、プラグインタイプのカードアセンブリを示す。例えば、PCMCIAカード、PCカード、NewCards、ExpressCard、及びMiniExpressCardsがある。このカードアセンブリは、コンピュータにおいて、通信を可能とするために用いられる。しかし、当業者で有れば、SIMカードを受け入れることのできるあらゆる通信カードアセンブリに本発明を適用できることを容易に理解するであろう。
【0008】
PCカード10は、RFシールド20と、プリント回路基板(PCB)40とを含む。プリント回路基板40は、通信回路42と、1つ以上の接点44と、SIM接点46とを含む。PCB40には、従来から知られている他の電子部品が含まれてもよい。通信回路42は、ラップトップコンピュータなどのデバイスが、無線通信システムを介して離れた者と通信することを可能にする。
【0009】
利用者は、SIMカード50などのデバイスを、PCカード10にスライド挿入し、それにより、SIMカード50の表面の接点が、PCB40の表面に設けられたSIM接点46と電気的に接続する。利用者のデバイスに含まれた通信プログラム又は他のソフトウェアは、従来から知られているように、無線通信システムに対して利用者の登録及び/又は認証を行なうため、メッセージのやりとりを行なうことができる。一旦、その登録及び/又は認証が行なわれると、利用者は、従来から知られているように、電話番号をダイヤルして発呼したり着呼したりすることが可能となる。
【0010】
通信回路42は、他の電子部品と共に動作することで、利用者が、無線通信ネットワーク内の1つ以上の基地局(不図示)との間でセルラ信号をやりとり可能にするための、様々な電子部品を含んでもよい。通信回路は、また、Global System for Mobile Communications (GSM), TIA/EIA-136, cdmaOne, cdma2000, UMTS, and Wideband CDMAといった既知の標準化技術に従って動作してもよいが、これに限定されるものではない。
【0011】
上述したように、SIM50は、従来のコントローラ、メモリ及びI/O回路を備えた、小型のカード型デバイスである。通常、SIMカード50は、メモリに格納した情報に基づいて通信するために必要な動作を、全てとまで言わなくてもほとんど行なう。これにより、登録処理及び認証処理を経て、ユーザが定義したデータ、例えば住所録やテキストメッセージのデータを処理することができる。SIMカード50が挿入できるスロットのサイズは、GSM基準によって標準化されている。SIMカードの中には、25mm×15mmほどの大きさのものもある。このような小型で標準化されたサイズにより、利用者は、単に、SIMカード50を1つのPCカード10から取り外して他のPCカードに挿入するだけで、PCカード10同士の間で、簡単にSIMカード50を入れ替えることができる。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、RFシールド20は、PCカード10からのRF漏れを防ぐ、金属製の単一構造となっている。これは、また、利用者の無線通信装置内に設けられた他の隣接した電子部品から発生した電子ノイズからPCカード10上の回路を保護する。図1に示すように、RFシールド20は、1つ以上の穴22と、1つ以上の窓部24と、窪み26と、側壁28と、保持部30とを含んでもよい。
【0013】
穴22は、一般的に、RFシールド20において切り抜かれている。穴22は、PCB40上に設けられた電子部品に対して空気を循環させる働きがあり、同時に、製造中又はその後でその電子部品に対してアクセス可能にしている。
【0014】
窓部24もまた、RFシールド20から切り出されており、PCカード10に挿入されたSIMカード50の位置をユーザが目で見ることを可能にしている。窪み26は、RFシールド20と一体に形成されているが、窓部24の端部に隣接して配置されていてもよいし、そうでなくてもよい。窪み26は、通常、利用者の指の一部を受け入れるサイズになっている。挿入されたSIMカード50を取り外そうとする利用者が、その指を窪み26に置いて、SIMカード50の端部に手で力を加えることにより、SIMカード50をPCカード10から押し出し、或いはスライドさせる。
【0015】
RFシールド20は、また、RFシールド20の周辺からほぼ垂直に延びた側壁28を含む。組み立てられると、側壁28は、PCB40の表面に当接する。後に詳細に説明するが、側壁28は、RFシールドを、PCB40から離れた位置に保持する役割があり、これにより、SIMカード50を挿入したり取り出したりするための開口部が形成される。なお、図においては、側壁28が、RFシールド20の周囲のほぼ全体に渡って完全に設けられているように示されているが、このような特別な設計は必要ではない。側壁28は、RFシールド20の周囲において、部分的にのみ延設されてもよいし、全体的に延設されてもよい。更に、RFシールド20は、1つ以上の側壁28を含んでもよいし、あるいは、RFシールドをPCB40から離すための柱のような部品を含んでもよい。
【0016】
保持部30は、RFシールド20に一体的に形成され、それにより、保持部30とRFシールド20とは、単一の構造体を形成する。本実施形態では、保持部30は、RFシールド20に対して、スタンプ加工又はプレス加工され(stamped or pressed)、これにより、RFシールド20において、凹部(depression)を形成している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、保持部がRFシールド20とは別体の部品である実施形態もこれに含まれる。保持部30とRFシールド20とが別々の部品の場合、後述するように、保持部30は、RFシールド20の表面に対して、半田、或いは接着剤によって取り付けられ或いは接続される。ここでは、保持部30が、RFシールド20において、凹部或いは窪みとして形成されたか、或いは、別々に形成され、後でRFシールド20に取り付けられたかに関わらず、「一体的に」RFシールド20に形成されたと表現する。
【0017】
本発明によれば、保持部30は、RFシールド20の表面から、PCB上に設けられたSIM接点46に向けて延設される。一実施形態では、保持部30は、約0.005インチとなるように、或いはRFシールド20の高さ未満となるように、サイズが決められている。しかし、この寸法は、説明をしやすくする目的でこのような値になっているに過ぎない。そのサイズ及び/又は寸法に関わらず、保持部30は、PCB40に向かって延び、SIM接点46と保持部30との間の距離は、通常、SIMカード50の厚みよりも小さい。これにより、保持部30は、PCカード10に対してSIMカード50を挿入したり取り出したりする際の抵抗力を生成できる。そして保持部30はまた、挿入さえたSIMカード50の表面に対して押圧力を加え、その結果、SIMカード50の逆側の面と、PCB40上のSIM接点46との間に、良好な電子接触状態が維持される。加えて、保持部30は、挿入されたSIMカード50に付勢力を与えることができ、PCカード10から挿入されたSIMカード50が不用意に離脱することを防止する。
【0018】
図2及び図3は、RFシールド20とPCB40とを組み合わせて形成されたPCカード10の一実施形態を示している。形成されたPCカード10は、クレジットカードとほぼ同じサイズである。現在、様々なサイズのPCカード10が存在し、それらはそれぞれ様々な厚みを有している。例えば、タイプIカードは、厚さが約3.3mmであり、一方、タイプII及びタイプIIIのカードは、それぞれ約5.0mm及び10.5mmの厚みを有する。カードのタイプに関わらず、大抵のPCカード10は、長さ85.6mm、幅54.0mmであるが、希望に応じて、どのようなサイズ及び/又は寸法のカードを用いてもよい。
【0019】
組み立てられたPCカード10は、接点44を、対応するスロットに差し込むことにより、利用者の無線通信装置に挿入される。図に示されるものに限定されないが、対応するスロットは、通常、PCカード10を、PCMCIAバスに接続する。接点44の数又はタイプに応じて、PCカード10は、16ビットバス或いは32ビットバスに接続されうる。たとえば、最近のノートブック及びラップトップコンピュータの多くでは、32ビット、33MHzPCIバスが利用されている。しかし、当業者であれば、上記バスは単に例示であり、本発明に係るPCカード10は、如何なる既知のバスに接続されても良いし、如何なる既知のバスを介して信号のやりとりを行なってもよいことが容易に理解できるであろう。
【0020】
図2及び図3に示すように、RFシールド20は、PCB40から離れた位置にある。これにより、SIMカード50を受け入れる開口部32が設けられる。従って、SIMカード50は、開口部32にスライドして挿入され(図3)、開口部32からスライドして取り外すことができる(図2)。開口部32の寸法は、如何なるサイズでもよい。しかし、一実施形態では、開口部32は、GSM基準によって特定されたサイズである。SIMカード50が開口部32に挿入されると、保持部30がSIMカード50を押圧し、SIMカード50の面がSIM接点46と接触する。SIMカード50を取り外す際には、利用者は、単に、指を例えば窪み26に置いて、SIMカード50の端部に力を加え、開口部32側へスライドさせればよい。図4A〜4Cは、それぞれRFシールド20の斜視図、窪み26の断面図、及び/又は保持部30の断面図である。図4A及び4Bに示すように、窪み26は、RFシールド20において凹部として形成されている。同様に、図4A及び図4Cには、RFシールド20の長手方向の凹部として形成された保持部30が示されている。しかし、本実施形態では、窪み26は、保持部30とは異なる形状であり、開口部32から挿入されたSIMカード50の端部に、RFシールド20を通してユーザの指が触れることができるように形成されている。
【0021】
図5A及び図5Bは、本発明の他の実施形態を示す図である。この実施形態では、保持部30は、RFシールド20と一体に形成されてはいるものの、開口部32から挿入されたSIMカード50の大部分の表面に接触する構成となっている。つまり、本実施形態では、保持部30は、SIMカード50の表面に付勢し、SIMカード50を開口部32内に保持する一方、SIMカード50の逆側の表面に設けられた接点が、SIM接点46と良好な電気的接触状態を維持することができる。
【0022】
図6A及び図6Bは、RFシールド20がそれと一体に形成された複数の保持部30を含む、更に他の実施形態を示す図である。この実施形態では、保持部30は、複数の凹部として形成されており、SIMカード50のそれぞれの辺に近接した位置で、挿入されたSIMカード50と接触する。これにより、保持部30は、SIMカード50の表面に対し、より均一に力を加えることができる。他の実施形態と同様に、保持部30が挿入されたSIMカード50の表面を押圧することにより、SIMカード50は、開口部32内に保持される。その押圧力は、また、SIMカード50の逆側の表面にある接点と、PCB40上に設けられたSIM接点46との間で、良好な電気的接触状態を維持させることができる。
【0023】
上述したように、保持部30が、RFシールド20において凹部として形成される必要はない。保持部30は、製造過程において、RFシールド20の下面に、半田、接着剤、或いは他の方法で取り付けられた、別体の部品であってもよい。図7Aに示す例では、RFシールド20の上面は、凹部を有さない。しかし、図7Bは、RFシールド20の下面に取り付けられた保持部30を示している。どのように保持部30が形成されても、RFシールド20と一体であることは変わらず、SIMカード50に対して上述したように付勢する。
【0024】
図8は、本発明に係るPCカード10を含む無線通信装置が動作可能なネットワーク構成60の一例を示す図である。ここで、SIMカード50が挿入されたPCカード10は、ノートブックコンピュータ70に含まれる。利用者は、例えばGSMネットワークのような無線アクセスネットワーク(RAN)62を介して、遠方のパーティと通信をおこなうことができる。RAN62は、また、ノートブックコンピュータ70と相互に接続されている。基幹回線網(core network)64は更に、ノートブックコンピュータ70を、インターネットのようなIPネットワーク66、及びPSTN68のような、公衆回線網に接続する。
【0025】
もちろん、本発明の基本的な特徴から逸脱しなければ、上述の実施形態とは別の方法で本発明を実現してもよい。上述の実施形態は、例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、添付の特許請求の範囲に含まれる意味及び同等の範囲内において、如何なるへんかも許容される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信アセンブリの一例を示す分解図である。
【図2】アセンブリからSIMカードを取り出した状態での本発明の一実施形態に係る通信アセンブリを示す斜視図である。
【図3】アセンブリにSIMカードを挿入した状態での本発明の一実施形態に係る通信アセンブリを示す斜視図である。
【図4A】本発明の一実施形態に係るRFシールドの斜視図である。
【図4B】本発明の一実施形態に係る通信アセンブリから、利用者がSIMカードを取り出すことができるようにRFシールドに形成された窪みを示す図である。
【図4C】本発明の一実施形態に係る保持部を示すための、通信アセンブリの端面図である。
【図5A】本発明の他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図5B】本発明の他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図6A】本発明の更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図6B】本発明の更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図7A】本発明のまた更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図7B】本発明のまた更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に従って構成されたコンピュータを用いて利用者が通信を行なうことのできる無線通信ネットワークを示す図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に無線通信装置に関し、特にSIMカードを利用する無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
SIM(利用者識別モジュール)は、携帯の利用者を識別するために用いられる情報が書き込まれた小型のカード型装置である。加えてSIMカードは、テキストメッセージや電話帳への入力といった他のユーザ情報を格納することもできる。それは小さな標準化されたサイズであるため、利用者は、容易にSIMカードを携帯電話間で移し替えることができる。これにより、利用者は、容易に、その無線アカウントを、1つの携帯電話から他の携帯電話へ変更することを、その情報をなくすことなく、かつ、電話番号を変える必要なく、容易に行なうことができる。SIMは、GSM無線通信システムを介して通信する携帯電話において、最も広範に用いられているが、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)といった、競合するモジュールは、他のシステムでも利用できる。
【0003】
PCMCIA(PCメモリカード国際協会)は、コンピュータの周辺デバイスについての標準化を行なう産業取引協会である。NewCards、ExpressCard、及びMiniExpressCardsとして知られている更に小型のデバイスが近年開発されているが、最も広く知られ、利用されているデバイスは、おそらくPCカードであろう(PCMCIAカードとしても知られている)。
【0004】
元々、これらのデバイスは、コンピューティングデバイスのメモリを拡張するために用いられていた。しかし、いまや、ノート型コンピュータやラップトップコンピュータをセルラ通信装置として利用できるようにするデバイスもある。この場合、例えば、無線通信システムに登録し、無線通信システムを介して通信するために、利用者は単に、SIMカードをPCカードに結合することができる。SIMを用いたほとんどの無線通信装置(例えば携帯電話やPCカードを有するラップトップ/ノートブックコンピュータ)は、通常、そのSIMが、挿入後、そのスロットから落ちないようにするための何らかの保持機構を有している。従来の保持機構は、SIMが挿入されるとSIMの表面をスライドするスプリングによって付勢されたクリップを含んでいた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の機構は、壊れて追加的な製造コストがかかる可能性のある取付部品を有していた。従って、SIMをPCカードなどのデバイスに保持するための新しい方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、無線通信装置内で用いられるSIMカードを保持する機構を開示する。その一形態は、プリント回路基板とRFシールドとを有する通信アセンブリである。このプリント回路基板は、ユーザが無線通信システムを介して通信可能とする回路と、SIM接点と、を含む。RFシールドは、取り付けられると、SIM接点を有するプリント回路基板の表面と離れた位置に配置される。これにより、SIMカード50をスライド挿入するための開口部32が形成される。SIMカードがその開口部に挿入されると、RFシールドの表面に形成された1つ以上の保持部が、SIMカードの表面を押圧する。これにより、SIMカードの逆側の面が、プリント回路基板上に配置されたSIM接点と接する。この時、SIMカードが開口部から飛び出すことを防止する付勢力をも生じさせ、その結果、うっかり、SIMカードが外れてしまうことを防止できる。SIMカードを取り外す際には、利用者は指を、RFシールドに形成された窪み(indentation)において、SIMカードの端部を押せばよい。利用者の押す力が、保持部がSIMを保持する付勢力よりも大きくなれば、SIMカードを、開口部から取り出すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図面を参照して、番号10で示された本発明の一実施形態に係る通信アセンブリについて説明する。図面及び以下の説明に置いて、アセンブリをPCカード10として参照する。本明細書のいて、PCカードとは、一般に、プラグインタイプのカードアセンブリを示す。例えば、PCMCIAカード、PCカード、NewCards、ExpressCard、及びMiniExpressCardsがある。このカードアセンブリは、コンピュータにおいて、通信を可能とするために用いられる。しかし、当業者で有れば、SIMカードを受け入れることのできるあらゆる通信カードアセンブリに本発明を適用できることを容易に理解するであろう。
【0008】
PCカード10は、RFシールド20と、プリント回路基板(PCB)40とを含む。プリント回路基板40は、通信回路42と、1つ以上の接点44と、SIM接点46とを含む。PCB40には、従来から知られている他の電子部品が含まれてもよい。通信回路42は、ラップトップコンピュータなどのデバイスが、無線通信システムを介して離れた者と通信することを可能にする。
【0009】
利用者は、SIMカード50などのデバイスを、PCカード10にスライド挿入し、それにより、SIMカード50の表面の接点が、PCB40の表面に設けられたSIM接点46と電気的に接続する。利用者のデバイスに含まれた通信プログラム又は他のソフトウェアは、従来から知られているように、無線通信システムに対して利用者の登録及び/又は認証を行なうため、メッセージのやりとりを行なうことができる。一旦、その登録及び/又は認証が行なわれると、利用者は、従来から知られているように、電話番号をダイヤルして発呼したり着呼したりすることが可能となる。
【0010】
通信回路42は、他の電子部品と共に動作することで、利用者が、無線通信ネットワーク内の1つ以上の基地局(不図示)との間でセルラ信号をやりとり可能にするための、様々な電子部品を含んでもよい。通信回路は、また、Global System for Mobile Communications (GSM), TIA/EIA-136, cdmaOne, cdma2000, UMTS, and Wideband CDMAといった既知の標準化技術に従って動作してもよいが、これに限定されるものではない。
【0011】
上述したように、SIM50は、従来のコントローラ、メモリ及びI/O回路を備えた、小型のカード型デバイスである。通常、SIMカード50は、メモリに格納した情報に基づいて通信するために必要な動作を、全てとまで言わなくてもほとんど行なう。これにより、登録処理及び認証処理を経て、ユーザが定義したデータ、例えば住所録やテキストメッセージのデータを処理することができる。SIMカード50が挿入できるスロットのサイズは、GSM基準によって標準化されている。SIMカードの中には、25mm×15mmほどの大きさのものもある。このような小型で標準化されたサイズにより、利用者は、単に、SIMカード50を1つのPCカード10から取り外して他のPCカードに挿入するだけで、PCカード10同士の間で、簡単にSIMカード50を入れ替えることができる。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、RFシールド20は、PCカード10からのRF漏れを防ぐ、金属製の単一構造となっている。これは、また、利用者の無線通信装置内に設けられた他の隣接した電子部品から発生した電子ノイズからPCカード10上の回路を保護する。図1に示すように、RFシールド20は、1つ以上の穴22と、1つ以上の窓部24と、窪み26と、側壁28と、保持部30とを含んでもよい。
【0013】
穴22は、一般的に、RFシールド20において切り抜かれている。穴22は、PCB40上に設けられた電子部品に対して空気を循環させる働きがあり、同時に、製造中又はその後でその電子部品に対してアクセス可能にしている。
【0014】
窓部24もまた、RFシールド20から切り出されており、PCカード10に挿入されたSIMカード50の位置をユーザが目で見ることを可能にしている。窪み26は、RFシールド20と一体に形成されているが、窓部24の端部に隣接して配置されていてもよいし、そうでなくてもよい。窪み26は、通常、利用者の指の一部を受け入れるサイズになっている。挿入されたSIMカード50を取り外そうとする利用者が、その指を窪み26に置いて、SIMカード50の端部に手で力を加えることにより、SIMカード50をPCカード10から押し出し、或いはスライドさせる。
【0015】
RFシールド20は、また、RFシールド20の周辺からほぼ垂直に延びた側壁28を含む。組み立てられると、側壁28は、PCB40の表面に当接する。後に詳細に説明するが、側壁28は、RFシールドを、PCB40から離れた位置に保持する役割があり、これにより、SIMカード50を挿入したり取り出したりするための開口部が形成される。なお、図においては、側壁28が、RFシールド20の周囲のほぼ全体に渡って完全に設けられているように示されているが、このような特別な設計は必要ではない。側壁28は、RFシールド20の周囲において、部分的にのみ延設されてもよいし、全体的に延設されてもよい。更に、RFシールド20は、1つ以上の側壁28を含んでもよいし、あるいは、RFシールドをPCB40から離すための柱のような部品を含んでもよい。
【0016】
保持部30は、RFシールド20に一体的に形成され、それにより、保持部30とRFシールド20とは、単一の構造体を形成する。本実施形態では、保持部30は、RFシールド20に対して、スタンプ加工又はプレス加工され(stamped or pressed)、これにより、RFシールド20において、凹部(depression)を形成している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、保持部がRFシールド20とは別体の部品である実施形態もこれに含まれる。保持部30とRFシールド20とが別々の部品の場合、後述するように、保持部30は、RFシールド20の表面に対して、半田、或いは接着剤によって取り付けられ或いは接続される。ここでは、保持部30が、RFシールド20において、凹部或いは窪みとして形成されたか、或いは、別々に形成され、後でRFシールド20に取り付けられたかに関わらず、「一体的に」RFシールド20に形成されたと表現する。
【0017】
本発明によれば、保持部30は、RFシールド20の表面から、PCB上に設けられたSIM接点46に向けて延設される。一実施形態では、保持部30は、約0.005インチとなるように、或いはRFシールド20の高さ未満となるように、サイズが決められている。しかし、この寸法は、説明をしやすくする目的でこのような値になっているに過ぎない。そのサイズ及び/又は寸法に関わらず、保持部30は、PCB40に向かって延び、SIM接点46と保持部30との間の距離は、通常、SIMカード50の厚みよりも小さい。これにより、保持部30は、PCカード10に対してSIMカード50を挿入したり取り出したりする際の抵抗力を生成できる。そして保持部30はまた、挿入さえたSIMカード50の表面に対して押圧力を加え、その結果、SIMカード50の逆側の面と、PCB40上のSIM接点46との間に、良好な電子接触状態が維持される。加えて、保持部30は、挿入されたSIMカード50に付勢力を与えることができ、PCカード10から挿入されたSIMカード50が不用意に離脱することを防止する。
【0018】
図2及び図3は、RFシールド20とPCB40とを組み合わせて形成されたPCカード10の一実施形態を示している。形成されたPCカード10は、クレジットカードとほぼ同じサイズである。現在、様々なサイズのPCカード10が存在し、それらはそれぞれ様々な厚みを有している。例えば、タイプIカードは、厚さが約3.3mmであり、一方、タイプII及びタイプIIIのカードは、それぞれ約5.0mm及び10.5mmの厚みを有する。カードのタイプに関わらず、大抵のPCカード10は、長さ85.6mm、幅54.0mmであるが、希望に応じて、どのようなサイズ及び/又は寸法のカードを用いてもよい。
【0019】
組み立てられたPCカード10は、接点44を、対応するスロットに差し込むことにより、利用者の無線通信装置に挿入される。図に示されるものに限定されないが、対応するスロットは、通常、PCカード10を、PCMCIAバスに接続する。接点44の数又はタイプに応じて、PCカード10は、16ビットバス或いは32ビットバスに接続されうる。たとえば、最近のノートブック及びラップトップコンピュータの多くでは、32ビット、33MHzPCIバスが利用されている。しかし、当業者であれば、上記バスは単に例示であり、本発明に係るPCカード10は、如何なる既知のバスに接続されても良いし、如何なる既知のバスを介して信号のやりとりを行なってもよいことが容易に理解できるであろう。
【0020】
図2及び図3に示すように、RFシールド20は、PCB40から離れた位置にある。これにより、SIMカード50を受け入れる開口部32が設けられる。従って、SIMカード50は、開口部32にスライドして挿入され(図3)、開口部32からスライドして取り外すことができる(図2)。開口部32の寸法は、如何なるサイズでもよい。しかし、一実施形態では、開口部32は、GSM基準によって特定されたサイズである。SIMカード50が開口部32に挿入されると、保持部30がSIMカード50を押圧し、SIMカード50の面がSIM接点46と接触する。SIMカード50を取り外す際には、利用者は、単に、指を例えば窪み26に置いて、SIMカード50の端部に力を加え、開口部32側へスライドさせればよい。図4A〜4Cは、それぞれRFシールド20の斜視図、窪み26の断面図、及び/又は保持部30の断面図である。図4A及び4Bに示すように、窪み26は、RFシールド20において凹部として形成されている。同様に、図4A及び図4Cには、RFシールド20の長手方向の凹部として形成された保持部30が示されている。しかし、本実施形態では、窪み26は、保持部30とは異なる形状であり、開口部32から挿入されたSIMカード50の端部に、RFシールド20を通してユーザの指が触れることができるように形成されている。
【0021】
図5A及び図5Bは、本発明の他の実施形態を示す図である。この実施形態では、保持部30は、RFシールド20と一体に形成されてはいるものの、開口部32から挿入されたSIMカード50の大部分の表面に接触する構成となっている。つまり、本実施形態では、保持部30は、SIMカード50の表面に付勢し、SIMカード50を開口部32内に保持する一方、SIMカード50の逆側の表面に設けられた接点が、SIM接点46と良好な電気的接触状態を維持することができる。
【0022】
図6A及び図6Bは、RFシールド20がそれと一体に形成された複数の保持部30を含む、更に他の実施形態を示す図である。この実施形態では、保持部30は、複数の凹部として形成されており、SIMカード50のそれぞれの辺に近接した位置で、挿入されたSIMカード50と接触する。これにより、保持部30は、SIMカード50の表面に対し、より均一に力を加えることができる。他の実施形態と同様に、保持部30が挿入されたSIMカード50の表面を押圧することにより、SIMカード50は、開口部32内に保持される。その押圧力は、また、SIMカード50の逆側の表面にある接点と、PCB40上に設けられたSIM接点46との間で、良好な電気的接触状態を維持させることができる。
【0023】
上述したように、保持部30が、RFシールド20において凹部として形成される必要はない。保持部30は、製造過程において、RFシールド20の下面に、半田、接着剤、或いは他の方法で取り付けられた、別体の部品であってもよい。図7Aに示す例では、RFシールド20の上面は、凹部を有さない。しかし、図7Bは、RFシールド20の下面に取り付けられた保持部30を示している。どのように保持部30が形成されても、RFシールド20と一体であることは変わらず、SIMカード50に対して上述したように付勢する。
【0024】
図8は、本発明に係るPCカード10を含む無線通信装置が動作可能なネットワーク構成60の一例を示す図である。ここで、SIMカード50が挿入されたPCカード10は、ノートブックコンピュータ70に含まれる。利用者は、例えばGSMネットワークのような無線アクセスネットワーク(RAN)62を介して、遠方のパーティと通信をおこなうことができる。RAN62は、また、ノートブックコンピュータ70と相互に接続されている。基幹回線網(core network)64は更に、ノートブックコンピュータ70を、インターネットのようなIPネットワーク66、及びPSTN68のような、公衆回線網に接続する。
【0025】
もちろん、本発明の基本的な特徴から逸脱しなければ、上述の実施形態とは別の方法で本発明を実現してもよい。上述の実施形態は、例示に過ぎず、本発明を限定するものではなく、添付の特許請求の範囲に含まれる意味及び同等の範囲内において、如何なるへんかも許容される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係る通信アセンブリの一例を示す分解図である。
【図2】アセンブリからSIMカードを取り出した状態での本発明の一実施形態に係る通信アセンブリを示す斜視図である。
【図3】アセンブリにSIMカードを挿入した状態での本発明の一実施形態に係る通信アセンブリを示す斜視図である。
【図4A】本発明の一実施形態に係るRFシールドの斜視図である。
【図4B】本発明の一実施形態に係る通信アセンブリから、利用者がSIMカードを取り出すことができるようにRFシールドに形成された窪みを示す図である。
【図4C】本発明の一実施形態に係る保持部を示すための、通信アセンブリの端面図である。
【図5A】本発明の他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図5B】本発明の他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図6A】本発明の更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図6B】本発明の更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図7A】本発明のまた更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図7B】本発明のまた更に他の実施形態に係る保持部を示すための、RFシールド及び通信アセンブリを示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に従って構成されたコンピュータを用いて利用者が通信を行なうことのできる無線通信ネットワークを示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置用の通信アセンブリ10であって、
SIM接点46をその表面に有するプリント回路基板40と、
SIMカード50を挿入するための開口部32が形成されるように、プリント回路基板40と離して配置されたRFシールド20と、
RFシールド20の表面から一体的に延設され、SIMカード50を、接点46に接するように保持するための保持部30と、
を含むことを特徴とする通信アセンブリ。
【請求項2】
前記RFシールド20は、プリント回路基板40の表面に接するように延設された側壁28を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項3】
前記保持部30は、SIMカード50の逆側の表面が、接点46に接するように、SIMカード50の表面に力を加えることを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項4】
前記保持部30は、RFシールド20と一体に形成された1つ以上の凹部を備えることを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項5】
前記保持部30は、前記RFシールド20の表面に取り付けられた1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項6】
SIMカード50の逆側の表面が接点46に接するようにSIMカード50の表面を押圧する複数の保持部30を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項7】
ユーザが開口部32からSIMカード50を取り出せるように、RFシールド20と一体に形成された窪み26を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項8】
PCMCIAカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項9】
PCIエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項10】
PCIミニエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項11】
無線通信装置内の通信アセンブリ用のRFシールド20であって、
互いに逆方向に向かう第1、第2面と、
プリント回路基板40から離れた位置に前記第2面を配置し、SIMカード50を受け入れる開口部32を形成するための側壁28と、
前記第2面と一体として設けられ、プリント回路基板40上に設けられた接点46と接しつつSIMカード50を保持するように前記第2面から延接された、1つ以上の保持部30と、
を含むことを特徴とするRFシールド。
【請求項12】
前記側壁28は、前記プリント回路基板40に当接するように延接されることを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項13】
前記1つ以上の保持部30は、SIMカード50の一方の面を押圧し、SIMカード50の逆側の面が、前記接点46に接するように維持することを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項14】
前記1つ以上の保持部30は、前記RFシールド20に一体として形成された凹部であることを特徴とする請求項13に記載のRFシールド。
【請求項15】
前記1つ以上の保持部30は、RFシールド20の前記第2面に当接する1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項13に記載のRFシールド。
【請求項16】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に形成された窪み26を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項17】
無線通信ネットワークとの通信を可能にする通信回路と、プラグイン通信カード10とを含む無線通信装置であって、
前記プラグイン通信カード10は、
SIM接点46をその表面に有するプリント回路基板40と、
プリント回路基板40と離して配置され、SIMカード50を挿入するための開口部32を生成するRFシールド20と、
RFシールド20の表面から一体的に延設され、SIMカード50を、接点46に接するように保持するための1つ以上の保持部30と、
を含むことを特徴とする無線通信装置。
【請求項18】
前記RFシールド20は、前記プリント回路基板40の表面に接するように延接された側壁28を含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項19】
前記1つ以上の保持部30は、SIMカード50の一方の面を押圧し、SIMカード50の逆側の面が、前記接点46に接するように維持することを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項20】
前記1つ以上の保持部30は、前記RFシールド20に一体として形成された凹部であることを特徴とする請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項21】
前記1つ以上の保持部30は、RFシールド20の前記第2面に当接する1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項22】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に形成された窪み26を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項23】
前記プラグイン通信カード10は、PCMCIAカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項24】
前記プラグイン通信カード10は、PCIエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項25】
前記プラグイン通信カード10は、PCIミニエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項26】
SIMカード50を有する無線通信装置との通信方法であって、
1つ以上の保持部30を、RFシールド20から延設する延設工程と、
SIMカード50を受け入れる開口部32が生成されるようにプリント回路基板40から離れた位置にRFシールド20を配置する配置工程と、
前記1つ以上の保持部30を用いて、SIMカード50が開口部32に挿入された際に前記プリント回路基板40上の接点46に接するようにSIMカード50を保持する保持工程と、
を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項27】
前記延設工程は、RFシールド20の凹部として、1つ以上の保持部30を一体形成する工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記延設工程は、前記保持部30を前記RFシールド20の表面に取り付ける工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記配置工程は、RFシールド20の周縁から延設された側壁28を、プリント回路基板40の表面に当接させる工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記配置工程は、前記1つ以上の保持部30を、前記接点46から離れた位置に配置する工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記保持工程は、前記1つ以上の保持部30によって前記SIMカード50の表面を押圧して、SIMカード50の逆側の面が接点46に接するように付勢することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項32】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に窪み26を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項1】
無線通信装置用の通信アセンブリ10であって、
SIM接点46をその表面に有するプリント回路基板40と、
SIMカード50を挿入するための開口部32が形成されるように、プリント回路基板40と離して配置されたRFシールド20と、
RFシールド20の表面から一体的に延設され、SIMカード50を、接点46に接するように保持するための保持部30と、
を含むことを特徴とする通信アセンブリ。
【請求項2】
前記RFシールド20は、プリント回路基板40の表面に接するように延設された側壁28を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項3】
前記保持部30は、SIMカード50の逆側の表面が、接点46に接するように、SIMカード50の表面に力を加えることを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項4】
前記保持部30は、RFシールド20と一体に形成された1つ以上の凹部を備えることを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項5】
前記保持部30は、前記RFシールド20の表面に取り付けられた1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項6】
SIMカード50の逆側の表面が接点46に接するようにSIMカード50の表面を押圧する複数の保持部30を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の通信アセンブリ。
【請求項7】
ユーザが開口部32からSIMカード50を取り出せるように、RFシールド20と一体に形成された窪み26を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項8】
PCMCIAカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項9】
PCIエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項10】
PCIミニエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信アセンブリ。
【請求項11】
無線通信装置内の通信アセンブリ用のRFシールド20であって、
互いに逆方向に向かう第1、第2面と、
プリント回路基板40から離れた位置に前記第2面を配置し、SIMカード50を受け入れる開口部32を形成するための側壁28と、
前記第2面と一体として設けられ、プリント回路基板40上に設けられた接点46と接しつつSIMカード50を保持するように前記第2面から延接された、1つ以上の保持部30と、
を含むことを特徴とするRFシールド。
【請求項12】
前記側壁28は、前記プリント回路基板40に当接するように延接されることを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項13】
前記1つ以上の保持部30は、SIMカード50の一方の面を押圧し、SIMカード50の逆側の面が、前記接点46に接するように維持することを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項14】
前記1つ以上の保持部30は、前記RFシールド20に一体として形成された凹部であることを特徴とする請求項13に記載のRFシールド。
【請求項15】
前記1つ以上の保持部30は、RFシールド20の前記第2面に当接する1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項13に記載のRFシールド。
【請求項16】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に形成された窪み26を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のRFシールド。
【請求項17】
無線通信ネットワークとの通信を可能にする通信回路と、プラグイン通信カード10とを含む無線通信装置であって、
前記プラグイン通信カード10は、
SIM接点46をその表面に有するプリント回路基板40と、
プリント回路基板40と離して配置され、SIMカード50を挿入するための開口部32を生成するRFシールド20と、
RFシールド20の表面から一体的に延設され、SIMカード50を、接点46に接するように保持するための1つ以上の保持部30と、
を含むことを特徴とする無線通信装置。
【請求項18】
前記RFシールド20は、前記プリント回路基板40の表面に接するように延接された側壁28を含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項19】
前記1つ以上の保持部30は、SIMカード50の一方の面を押圧し、SIMカード50の逆側の面が、前記接点46に接するように維持することを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項20】
前記1つ以上の保持部30は、前記RFシールド20に一体として形成された凹部であることを特徴とする請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項21】
前記1つ以上の保持部30は、RFシールド20の前記第2面に当接する1つ以上の延設部を含むことを特徴とする請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項22】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に形成された窪み26を更に備えることを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項23】
前記プラグイン通信カード10は、PCMCIAカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項24】
前記プラグイン通信カード10は、PCIエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項25】
前記プラグイン通信カード10は、PCIミニエクスプレスカードを含むことを特徴とする請求項17に記載の無線通信装置。
【請求項26】
SIMカード50を有する無線通信装置との通信方法であって、
1つ以上の保持部30を、RFシールド20から延設する延設工程と、
SIMカード50を受け入れる開口部32が生成されるようにプリント回路基板40から離れた位置にRFシールド20を配置する配置工程と、
前記1つ以上の保持部30を用いて、SIMカード50が開口部32に挿入された際に前記プリント回路基板40上の接点46に接するようにSIMカード50を保持する保持工程と、
を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項27】
前記延設工程は、RFシールド20の凹部として、1つ以上の保持部30を一体形成する工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記延設工程は、前記保持部30を前記RFシールド20の表面に取り付ける工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記配置工程は、RFシールド20の周縁から延設された側壁28を、プリント回路基板40の表面に当接させる工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記配置工程は、前記1つ以上の保持部30を、前記接点46から離れた位置に配置する工程を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記保持工程は、前記1つ以上の保持部30によって前記SIMカード50の表面を押圧して、SIMカード50の逆側の面が接点46に接するように付勢することを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項32】
ユーザがSIMカード50を開口32から取り出せるように、RFシールド20と一体的に窪み26を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【公表番号】特表2008−522317(P2008−522317A)
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−544335(P2007−544335)
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/030524
【国際公開番号】WO2006/062562
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月26日(2005.8.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/030524
【国際公開番号】WO2006/062562
【国際公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
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