T細胞を調節するための方法及び組成物
本発明は、T細胞およびその調節不全と関係する疾患を調節するために有用な方法及び組成物を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己免疫性疾患の治療方法であって、被検体にCRTAM調節因子の有効量を投与することを含み、該調節因子が活性化されたT細胞サブ集団におけるCRTAM活性を阻害するものであり、それによって疾患が治療される方法。
【請求項2】
前記被検体がヒト患者である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記抗体が抗体断片である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);全身性エリテマトーデス(SLE);ループス腎炎;皮膚紅班性狼瘡(CLE);自己免疫性肝炎;若年性関節リウマチ;感染性肝炎;原発性胆管萎縮症;乾癬;皮膚炎;アトピー性皮膚炎;全身強皮症;全身性硬化症;クローン病、潰瘍性大腸炎;呼吸窮迫症候群;成人呼吸窮迫症候群;ARDS;髄膜炎;脳炎;ブドウ膜炎;糸球体腎炎;ペンフィグス;マクロファージ活性化症候群;湿疹;喘息;アテローム性動脈硬化;白血球接着欠損;真正糖尿病;I型糖尿病;インスリン依存性糖尿病;アレルギー性鼻炎;臓器移植と関係する自己免疫応答;レイノー症候群;自己免疫性甲状腺炎;橋本甲状腺炎;アレルギー性脳脊髄炎;シェーグレン症候群;若年型糖尿病;サイトカインおよびTリンパ球によって媒介される急性の遅発性過敏症と関係する免疫応答;結核、サルコイドーシス、多発性筋炎、肉芽腫症;血管炎;悪性貧血(アジソン病);白血球血管外遊出を伴う疾患;中枢神経系(CNS)炎症性疾患;多臓器損傷症候群;溶血性貧血;クリオグロブリン血症;クームズ陽性貧血症;重症筋無力症;抗原抗体複合体媒介性疾患;抗糸球体基底膜疾患;抗リン脂質症候群;アレルギー性神経炎;グレーブス病;ランバート-イートン筋無力症症候群;水疱性類天ぽうそう;ペンフィグス;自己免疫性多腺性内分泌障害;ライター症候群;全身強直性症候群;ベーチェット疾患;巨細胞動脈炎;免疫複合体腎炎;IgAネフロパシー;IgM多発性神経炎;免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)および自己免疫性血小板減少からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚紅班性狼瘡(CLE)、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息、臓器移植と関係する自己免疫応答、自己免疫性肝炎、若年性関節リウマチ、感染性肝炎、糸球体腎炎、原発性胆管萎縮症、血管炎、ペンフィグス、マクロファージ活性化症候群、アレルギー性鼻炎、1型糖尿病および2型糖尿病からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記自己免疫性疾患が活性化されたCD4+CRTAM+T細胞の存在を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
さらに、前記T細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの発現と比較した場合に、一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記T細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの分泌レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの分泌レベルの増加を特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サイトカインがIFNγである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記サイトカインがIL22である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記T細胞が、自己応答性である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記治療が、前記CRTAM調節因子が投与されなかった哺乳動物被検体と比較した場合に、前記哺乳動物被検体におけるサイトカイン発現の減少を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記治療が、前記CRTAM調節因子が投与されなかった被検体と比較した場合に、前記被検体におけるサイトカイン分泌レベルの減少を特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記サイトカインがIFNγである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記サイトカインがIL22である、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
疾患の治療方法であって、CD4+T細胞活性を亢進するCRTAM調節因子の有効量を被検体に投与することを含み、該疾患が癌、免疫不全又は感染である方法。
【請求項26】
T細胞活性化と関連する生物学的活性の阻害方法であって、CRTAM調節因子をT細胞と接触させ、該調節因子がCRTAMを発現するT細胞の活性を阻害するものである方法。
【請求項27】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
抗体がアフコシル化されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記抗体が抗体断片である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記毒素が放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
T細胞活性化と関連する生物学的活性の亢進方法であって、CRTAM調節因子をCD4+T細胞と接触させ、該調節因子がCRTAMを発現するCD4+T細胞の活性を亢進するものである方法。
【請求項37】
自己免疫性疾患の検出方法であって、
(a) 被検体およびコントロールからのT細胞を含む第一試験試料とCRTAM調節因子とを接触させ、そして、(b) 該試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が該コントロールにおけるCRTAM+細胞の相対量より多いことを決定し、このとき該試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が高い場合に、該哺乳動物被検体での自己免疫性疾患が示される、方法。
【請求項38】
さらに、
(c) 前記被検体からのT細胞を含む第二試験試料を得て、
(d) 該第二試験試料とCRTAM調節因子とを接触させ、そして、(e) 該第二試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が前記第一試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量より多いことを決定し、このとき該第二試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が高い場合に、該試験試料を採取した被検体での自己免疫性疾患の再燃が示される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
試験試料がCRTAM+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
試験試料がCD4+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
試験試料がCD8+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
試験試料がCD4+T細胞およびCD8+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);全身性エリテマトーデス(SLE);ループス腎炎;皮膚紅班性狼瘡(CLE);自己免疫性肝炎;若年性慢性関節リウマチ、感染性肝炎;原発性胆管萎縮症;乾癬;皮膚炎;アトピー性皮膚炎;全身強皮症;全身性硬化症;クローン病、潰瘍性大腸炎;呼吸窮迫症候群;成人呼吸窮迫症候群;ARDS;髄膜炎;脳炎;ブドウ膜炎;糸球体腎炎;ペンフィグス;マクロファージ活性化症候群;湿疹;喘息;アテローム性動脈硬化;白血球接着欠損;真正糖尿病;I型糖尿病;インスリン依存性糖尿病;アレルギー性鼻炎;臓器移植と関係する自己免疫応答;レイノー症候群;自己免疫性甲状腺炎;橋本甲状腺炎;アレルギー性脳脊髄炎;シェーグレン症候群;若年型糖尿病;サイトカインおよびTリンパ球が媒介する急性の遅発性過敏症と関係する免疫応答;結核、サルコイドーシス、多発性筋炎、肉芽腫症;血管炎;悪性貧血(アジソン病);白血球血管外遊出を伴う疾患;中枢神経系(CNS)炎症性疾患;多器官損傷症候群;溶血性貧血;クリオグロブリン血症;クームズ陽性貧血症;重症筋無力症;抗原-抗体複合体媒介性疾患;抗糸球体基底膜疾患;抗リン脂質症候群;アレルギー性神経炎;グレーブス病;ランバート-イートン筋無力症症候群;水疱性類天疱瘡;ペンフィグス;自己免疫性多腺性内分泌障害;ライター症候群;全身強直性症候群;ベーチェット疾患;巨細胞動脈炎;免疫複合体腎炎;IgAネフロパシー;IgM多発性神経炎;免疫血小板減少性紫斑病(ITP)および自己免疫性血小板減少からなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項44】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚紅班性狼瘡(CLE)、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息、臓器移植と関係する自己免疫応答、自己免疫性肝炎、若年性関節リウマチ、感染性肝炎、糸球体腎炎、原発性胆管萎縮症、血管炎、ペンフィグス、マクロファージ活性化症候群、アレルギー性鼻炎、1型糖尿病および2型糖尿病からなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記自己免疫性疾患が活動中の自己免疫性疾患である、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
前記活動中の自己免疫性疾患が、活性化されたT細胞の存在を特徴とし、このとき該T細胞はCD4+CRTAM+T細胞である、請求項37に記載の方法。
【請求項47】
さらに、前記活性化されたT細胞がCD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの発現レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴する、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
さらに、前記活性化されたT細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの分泌レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの分泌レベルの増加を特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記サイトカインがIFNγである、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記サイトカインがIL22である、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記活性化されたT細胞が自己応答性である、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
(1) CRTAMの発現、及び(2) CRTAMを発現しないCD4+活性化T細胞と比較して一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴とする、活性化CD4+T細胞の単離された集団。
【請求項54】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項53に記載のCD4+T細胞の集団。
【請求項55】
活性化されたCD4+T細胞の集団の単離方法であって、被検体からのT細胞の混合集団を含む試料を抗CRTAM抗体と接触させ、該CRTAM抗体と結合しない該混合集団のいずれかの細胞を分離することを含み、このとき該CRTAM抗体が結合した活性化CD4+T細胞の集団が該試料中に残る、方法。
【請求項56】
さらに、前記結合したCRTAM抗体を、前記CRTAM抗体に結合した活性化CD4+細胞の集団から分離することを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
CRTAM調節因子と、自己免疫性疾患を治療するために該調節因子を投与することについての指示とを具備するキット。
【請求項58】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項57に記載のキット。
【請求項59】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項58に記載のキット。
【請求項60】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項59に記載のキット。
【請求項61】
前記抗体が抗体断片である、請求項59に記載のキット。
【請求項62】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項60に記載のキット。
【請求項65】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項64に記載のキット。
【請求項66】
自己免疫性疾患を治療するための医薬の調製におけるCRTAM調節因子の使用。
【請求項67】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項66に記載の使用。
【請求項68】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項67に記載の使用。
【請求項69】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項68に記載の使用。
【請求項70】
前記抗体が抗体断片である、請求項68に記載の使用。
【請求項71】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項70に記載の使用。
【請求項72】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項68に記載の使用。
【請求項73】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項69に記載の使用。
【請求項74】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項73に記載の使用。
【請求項75】
自己免疫性疾患の治療に用いられるためのCRTAM調節因子。
【請求項76】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項75に記載の調節因子。
【請求項77】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項76に記載の抗体。
【請求項78】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項77に記載の抗体。
【請求項79】
前記抗体が抗体断片である、請求項77に記載の抗体。
【請求項80】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項79に記載の抗体。
【請求項81】
前記抗体がキメラ、ヒト化又はヒトである、請求項77に記載の抗体。
【請求項82】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項78に記載の抗体。
【請求項83】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項82に記載の抗体。
【請求項1】
自己免疫性疾患の治療方法であって、被検体にCRTAM調節因子の有効量を投与することを含み、該調節因子が活性化されたT細胞サブ集団におけるCRTAM活性を阻害するものであり、それによって疾患が治療される方法。
【請求項2】
前記被検体がヒト患者である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記抗体が抗体断片である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);全身性エリテマトーデス(SLE);ループス腎炎;皮膚紅班性狼瘡(CLE);自己免疫性肝炎;若年性関節リウマチ;感染性肝炎;原発性胆管萎縮症;乾癬;皮膚炎;アトピー性皮膚炎;全身強皮症;全身性硬化症;クローン病、潰瘍性大腸炎;呼吸窮迫症候群;成人呼吸窮迫症候群;ARDS;髄膜炎;脳炎;ブドウ膜炎;糸球体腎炎;ペンフィグス;マクロファージ活性化症候群;湿疹;喘息;アテローム性動脈硬化;白血球接着欠損;真正糖尿病;I型糖尿病;インスリン依存性糖尿病;アレルギー性鼻炎;臓器移植と関係する自己免疫応答;レイノー症候群;自己免疫性甲状腺炎;橋本甲状腺炎;アレルギー性脳脊髄炎;シェーグレン症候群;若年型糖尿病;サイトカインおよびTリンパ球によって媒介される急性の遅発性過敏症と関係する免疫応答;結核、サルコイドーシス、多発性筋炎、肉芽腫症;血管炎;悪性貧血(アジソン病);白血球血管外遊出を伴う疾患;中枢神経系(CNS)炎症性疾患;多臓器損傷症候群;溶血性貧血;クリオグロブリン血症;クームズ陽性貧血症;重症筋無力症;抗原抗体複合体媒介性疾患;抗糸球体基底膜疾患;抗リン脂質症候群;アレルギー性神経炎;グレーブス病;ランバート-イートン筋無力症症候群;水疱性類天ぽうそう;ペンフィグス;自己免疫性多腺性内分泌障害;ライター症候群;全身強直性症候群;ベーチェット疾患;巨細胞動脈炎;免疫複合体腎炎;IgAネフロパシー;IgM多発性神経炎;免疫性血小板減少性紫斑病(ITP)および自己免疫性血小板減少からなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚紅班性狼瘡(CLE)、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息、臓器移植と関係する自己免疫応答、自己免疫性肝炎、若年性関節リウマチ、感染性肝炎、糸球体腎炎、原発性胆管萎縮症、血管炎、ペンフィグス、マクロファージ活性化症候群、アレルギー性鼻炎、1型糖尿病および2型糖尿病からなる群から選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記自己免疫性疾患が活性化されたCD4+CRTAM+T細胞の存在を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
さらに、前記T細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの発現と比較した場合に、一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴とする、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
さらに、前記T細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの分泌レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの分泌レベルの増加を特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記サイトカインがIFNγである、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記サイトカインがIL22である、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記T細胞が、自己応答性である、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記治療が、前記CRTAM調節因子が投与されなかった哺乳動物被検体と比較した場合に、前記哺乳動物被検体におけるサイトカイン発現の減少を特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記治療が、前記CRTAM調節因子が投与されなかった被検体と比較した場合に、前記被検体におけるサイトカイン分泌レベルの減少を特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記サイトカインがIFNγである、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記サイトカインがIL22である、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
疾患の治療方法であって、CD4+T細胞活性を亢進するCRTAM調節因子の有効量を被検体に投与することを含み、該疾患が癌、免疫不全又は感染である方法。
【請求項26】
T細胞活性化と関連する生物学的活性の阻害方法であって、CRTAM調節因子をT細胞と接触させ、該調節因子がCRTAMを発現するT細胞の活性を阻害するものである方法。
【請求項27】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
抗体がアフコシル化されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記抗体が抗体断片である、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
前記抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
前記毒素が放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
T細胞活性化と関連する生物学的活性の亢進方法であって、CRTAM調節因子をCD4+T細胞と接触させ、該調節因子がCRTAMを発現するCD4+T細胞の活性を亢進するものである方法。
【請求項37】
自己免疫性疾患の検出方法であって、
(a) 被検体およびコントロールからのT細胞を含む第一試験試料とCRTAM調節因子とを接触させ、そして、(b) 該試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が該コントロールにおけるCRTAM+細胞の相対量より多いことを決定し、このとき該試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が高い場合に、該哺乳動物被検体での自己免疫性疾患が示される、方法。
【請求項38】
さらに、
(c) 前記被検体からのT細胞を含む第二試験試料を得て、
(d) 該第二試験試料とCRTAM調節因子とを接触させ、そして、(e) 該第二試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が前記第一試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量より多いことを決定し、このとき該第二試験試料におけるCRTAM+細胞の相対量が高い場合に、該試験試料を採取した被検体での自己免疫性疾患の再燃が示される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
試験試料がCRTAM+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
試験試料がCD4+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
試験試料がCD8+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
試験試料がCD4+T細胞およびCD8+T細胞を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);全身性エリテマトーデス(SLE);ループス腎炎;皮膚紅班性狼瘡(CLE);自己免疫性肝炎;若年性慢性関節リウマチ、感染性肝炎;原発性胆管萎縮症;乾癬;皮膚炎;アトピー性皮膚炎;全身強皮症;全身性硬化症;クローン病、潰瘍性大腸炎;呼吸窮迫症候群;成人呼吸窮迫症候群;ARDS;髄膜炎;脳炎;ブドウ膜炎;糸球体腎炎;ペンフィグス;マクロファージ活性化症候群;湿疹;喘息;アテローム性動脈硬化;白血球接着欠損;真正糖尿病;I型糖尿病;インスリン依存性糖尿病;アレルギー性鼻炎;臓器移植と関係する自己免疫応答;レイノー症候群;自己免疫性甲状腺炎;橋本甲状腺炎;アレルギー性脳脊髄炎;シェーグレン症候群;若年型糖尿病;サイトカインおよびTリンパ球が媒介する急性の遅発性過敏症と関係する免疫応答;結核、サルコイドーシス、多発性筋炎、肉芽腫症;血管炎;悪性貧血(アジソン病);白血球血管外遊出を伴う疾患;中枢神経系(CNS)炎症性疾患;多器官損傷症候群;溶血性貧血;クリオグロブリン血症;クームズ陽性貧血症;重症筋無力症;抗原-抗体複合体媒介性疾患;抗糸球体基底膜疾患;抗リン脂質症候群;アレルギー性神経炎;グレーブス病;ランバート-イートン筋無力症症候群;水疱性類天疱瘡;ペンフィグス;自己免疫性多腺性内分泌障害;ライター症候群;全身強直性症候群;ベーチェット疾患;巨細胞動脈炎;免疫複合体腎炎;IgAネフロパシー;IgM多発性神経炎;免疫血小板減少性紫斑病(ITP)および自己免疫性血小板減少からなる群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項44】
前記自己免疫性疾患が、関節リウマチ(RA)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚紅班性狼瘡(CLE)、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、アトピー性皮膚炎、喘息、臓器移植と関係する自己免疫応答、自己免疫性肝炎、若年性関節リウマチ、感染性肝炎、糸球体腎炎、原発性胆管萎縮症、血管炎、ペンフィグス、マクロファージ活性化症候群、アレルギー性鼻炎、1型糖尿病および2型糖尿病からなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記自己免疫性疾患が活動中の自己免疫性疾患である、請求項37に記載の方法。
【請求項46】
前記活動中の自己免疫性疾患が、活性化されたT細胞の存在を特徴とし、このとき該T細胞はCD4+CRTAM+T細胞である、請求項37に記載の方法。
【請求項47】
さらに、前記活性化されたT細胞がCD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの発現レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴する、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
さらに、前記活性化されたT細胞が、CD4+CRTAM−T細胞における一又は複数のサイトカインの分泌レベルと比較した場合に、一又は複数のサイトカインの分泌レベルの増加を特徴とする、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記サイトカインがIFNγである、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記サイトカインがIL22である、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
前記活性化されたT細胞が自己応答性である、請求項46に記載の方法。
【請求項53】
(1) CRTAMの発現、及び(2) CRTAMを発現しないCD4+活性化T細胞と比較して一又は複数のサイトカインの発現レベルの増加を特徴とする、活性化CD4+T細胞の単離された集団。
【請求項54】
前記サイトカインがIFNγ、IL22又はIL17である、請求項53に記載のCD4+T細胞の集団。
【請求項55】
活性化されたCD4+T細胞の集団の単離方法であって、被検体からのT細胞の混合集団を含む試料を抗CRTAM抗体と接触させ、該CRTAM抗体と結合しない該混合集団のいずれかの細胞を分離することを含み、このとき該CRTAM抗体が結合した活性化CD4+T細胞の集団が該試料中に残る、方法。
【請求項56】
さらに、前記結合したCRTAM抗体を、前記CRTAM抗体に結合した活性化CD4+細胞の集団から分離することを含む、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
CRTAM調節因子と、自己免疫性疾患を治療するために該調節因子を投与することについての指示とを具備するキット。
【請求項58】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項57に記載のキット。
【請求項59】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項58に記載のキット。
【請求項60】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項59に記載のキット。
【請求項61】
前記抗体が抗体断片である、請求項59に記載のキット。
【請求項62】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項61に記載のキット。
【請求項63】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項59に記載の方法。
【請求項64】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項60に記載のキット。
【請求項65】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項64に記載のキット。
【請求項66】
自己免疫性疾患を治療するための医薬の調製におけるCRTAM調節因子の使用。
【請求項67】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項66に記載の使用。
【請求項68】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項67に記載の使用。
【請求項69】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項68に記載の使用。
【請求項70】
前記抗体が抗体断片である、請求項68に記載の使用。
【請求項71】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項70に記載の使用。
【請求項72】
前記抗体がキメラ、ヒト化、ヒトである、請求項68に記載の使用。
【請求項73】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項69に記載の使用。
【請求項74】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項73に記載の使用。
【請求項75】
自己免疫性疾患の治療に用いられるためのCRTAM調節因子。
【請求項76】
前記調節因子がモノクローナル抗体を含む、請求項75に記載の調節因子。
【請求項77】
前記抗体がブロッキング抗体、非ブロッキング抗体又は枯渇抗体である、請求項76に記載の抗体。
【請求項78】
前記抗体が枯渇抗体である、請求項77に記載の抗体。
【請求項79】
前記抗体が抗体断片である、請求項77に記載の抗体。
【請求項80】
前記抗体断片が、Fab、Fab'、F(ab')2、scFv、(scFv)2、dAb、相補性決定領域(CDR)断片、線形抗体、単鎖抗体分子、ミニボディ、ダイアボディおよび抗体断片から形成される多特異性抗体からなる群から選択される、請求項79に記載の抗体。
【請求項81】
前記抗体がキメラ、ヒト化又はヒトである、請求項77に記載の抗体。
【請求項82】
前記枯渇抗体が毒素を含む抗体コンジュゲートである、請求項78に記載の抗体。
【請求項83】
前記毒素が、放射性同位体、酵素および小分子毒素からなる群から選択される細胞障害性剤である、請求項82に記載の抗体。
【図8】
【図9A−9C】
【図10A−10D】
【図11】
【図12】
【図13A−13D】
【図13E−13G】
【図14Aand14B】
【図15】
【図16A−16C】
【図16D−16F】
【図17A−17C】
【図17D−17F】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21Aand21B】
【図21C−21E】
【図22Aand22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A−24D】
【図24E−24G】
【図24H−24J】
【図25Aand25B】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28A−28D】
【図28Eand28F】
【図29Aand29B】
【図30Aand30B】
【図31Aand31B】
【図32Aand32B】
【図33Aand33B】
【図34A】
【図34B】
【図35】
【図36】
【図9A−9C】
【図10A−10D】
【図11】
【図12】
【図13A−13D】
【図13E−13G】
【図14Aand14B】
【図15】
【図16A−16C】
【図16D−16F】
【図17A−17C】
【図17D−17F】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21Aand21B】
【図21C−21E】
【図22Aand22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A−24D】
【図24E−24G】
【図24H−24J】
【図25Aand25B】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図28A−28D】
【図28Eand28F】
【図29Aand29B】
【図30Aand30B】
【図31Aand31B】
【図32Aand32B】
【図33Aand33B】
【図34A】
【図34B】
【図35】
【図36】
【公表番号】特表2010−538018(P2010−538018A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523177(P2010−523177)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/074908
【国際公開番号】WO2009/029883
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2008/074908
【国際公開番号】WO2009/029883
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(509012625)ジェネンテック, インコーポレイテッド (357)
【Fターム(参考)】
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