説明

TATA結合蛋白会合因子15を含むBARB4標的、BARB4と呼ばれる抗体、BARB4関連抗体、ならびにそれらを作製および使用する方法

本発明はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15)に関する抗体、機能的フラグメント、修飾型及び変異体、抗体標的、核酸及び他の組成物を提供する。これらの抗体、機能的フラグメント、修飾型及び変異体、核酸及び他の組成物は治療、診断及びワクチン接種の方法において有用である。1つの治療方法は過剰増殖細胞のような増殖性の細胞の成長又は増殖を抑制すること、又は、細胞過剰増殖性障害の細胞のような過剰増殖性の細胞の後退を誘導することを包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又はそれぞれ配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体が結合する細胞又は抗原への結合に関して、(ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又はそれぞれ配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示される)BARB4抗体と競合する単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項2】
腺癌細胞又は扁平上皮癌への結合に関してハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体と競合する単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項3】
胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、又は食道扁平上皮癌の1つ以上への結合に関してハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体と競合する単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項4】
胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣の何れかのヒト腺癌、ヒト扁平上皮癌、ヒトカルチノイド癌腫、ヒト侵襲性腺管癌、又はヒト生殖細胞癌腫への結合に関してハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体と競合する単離された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項5】
膵臓癌細胞系統BXPC−3(ATCC寄託番号CRL−1687)、結腸癌細胞系統HT−29(ATCC寄託番号HTB−38)又は胃癌細胞系統23132/87(DSMZ寄託番号ACC201)への結合に関してハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体と競合する単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項6】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示される未損傷のBARB4抗体が結合する細胞に、又は抗原に結合する単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項7】
前記抗体又は機能的フラグメントが、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体が結合する腺癌細胞又は扁平上皮癌に結合する、請求項6記載の単離又は精製された抗体又は機能的フラグメント。
【請求項8】
前記抗体又は機能的フラグメントが、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体が結合する胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、食道扁平上皮癌の1つ以上に結合する、請求項6記載の単離又は精製された抗体又は機能的フラグメント。
【請求項9】
前記抗体又は機能的フラグメントが、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体が結合する胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣のヒト腺癌、扁平上皮癌、カルチノイド癌腫、侵襲性腺管癌、生殖細胞癌腫に結合する、請求項6記載の単離又は精製された抗体又は機能的フラグメント。
【請求項10】
前記抗体又は機能的フラグメントが、未損傷のBARB4抗体が結合する膵臓癌細胞系統BXPC−3(ATCC寄託番号CRL−1687)、結腸癌細胞系統HT−29(ATCC寄託番号HTB−38)又は胃癌細胞系統23132/87(DSMZ寄託番号ACC201)に結合する、請求項6記載の単離又は精製された抗体又は機能的フラグメント。
【請求項11】
配列番号1及び9に示す重鎖又は軽鎖の配列の可変領域に約60%以上の同一性を有する重鎖又は軽鎖可変領域配列を含む単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項12】
前記抗体又は機能的フラグメントが配列番号1、3、5又は7に示す重鎖可変領域配列に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%以上同一である重鎖を含み、そして配列番号9に示す軽鎖可変領域配列に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%以上同一である軽鎖配列を含む、請求項11記載の単離又は精製された抗体又は機能的フラグメント。
【請求項13】
配列番号1、3、5又は7に示す重鎖可変領域配列におけるCDR1つ以上に少なくとも80〜85%、85〜90%、90〜95%、95%〜100%同一である重鎖又は軽鎖の可変領域配列、又は配列番号9に示す軽鎖可変領域配列におけるCDR1つ以上に少なくとも80〜85%、85〜90%、90〜95%、95%〜100%同一である配列を含む、単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項14】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体のアミノ酸の付加、欠失又は置換の1つ以上を有する重鎖又は軽鎖の可変領域配列を含む単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメントであって、該抗体又は機能的フラグメントが、胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、又は食道扁平上皮癌、胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣の何れかのヒト腺癌、ヒト扁平上皮癌、ヒトカルチノイド癌腫、ヒト侵襲性腺管癌、又はヒト生殖細胞癌腫、又は、膵臓癌細胞系統BXPC−3(ATCC寄託番号CRL−1687)、結腸癌細胞系統HT−29(ATCC寄託番号HTB−38)又は胃癌細胞系統23132/87(DSMZ寄託番号ACC201)の1つ以上に結合する、単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項15】
配列番号1、3、5又は7、及び2に示す各々の重鎖及び軽鎖の可変領域配列における1、2又は3つのCDRと100%同一性を有する重鎖及び軽鎖の配列を含む、単離又は精製された抗体又はその機能的フラグメント。
【請求項16】
前記抗体又は機能的フラグメントが、胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、又は食道扁平上皮癌、胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣の何れかのヒト腺癌、ヒト扁平上皮癌、ヒトカルチノイド癌腫、ヒト侵襲性腺管癌、又はヒト生殖細胞癌腫、又は、膵臓癌細胞系統BXPC−3(ATCC寄託番号CRL−1687)、結腸癌細胞系統HT−29(ATCC寄託番号HTB−38)又は胃癌細胞系統23132/87(DSMZ寄託番号ACC201)の1つ以上の増殖を阻害又は低減、又はそのアポトーシスを刺激又は誘導する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項17】
前記抗体がポリクローナル又はモノクローナルである、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項18】
前記抗体がIgG、IgA、IgM、IgE及びIgDから選択される、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項19】
前記IgGがIgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4である、請求項18記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項20】
前記抗体又は機能的フラグメントが、新生物、癌、腫瘍又は転移性の細胞への結合に関して、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体の結合親和性の約1〜5000倍の範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項21】
前記抗体又は機能的フラグメントが、腺癌細胞又は扁平上皮癌、胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、又は食道扁平上皮癌への結合に関して、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体の結合親和性の約1〜5000倍の範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項22】
前記抗体又は機能的フラグメントが、胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣の何れかのヒト腺癌、ヒト扁平上皮癌、ヒトカルチノイド癌腫、ヒト侵襲性腺管癌、又はヒト生殖細胞癌腫への結合に関して、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体の結合親和性の約1〜5000倍の範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項23】
前記抗体又は機能的フラグメントが、膵臓癌BXPC−3細胞、結腸癌HT−29細胞又は胃癌23132/87細胞への結合に関して、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体の結合親和性の約1〜5000倍の範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項24】
前記抗体又は機能的フラグメントが新生物、癌、腫瘍又は転移性の細胞への結合に関して約KD10−5M〜約KD10−13Mの範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項25】
前記抗体又は機能的フラグメントが腺癌細胞又は扁平上皮癌、例えば胃の腺癌細胞、肺の腺癌細胞、膵臓の腺癌細胞、結腸の腺癌細胞、乳房の腺癌細胞、又は食道扁平上皮癌への結合に関して約KD10−5M〜約KD10−13Mの範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項26】
前記抗体又は機能的フラグメントが胃、肺、結腸、膵臓、食道、前立腺、乳房又は精巣の何れかのヒト腺癌、ヒト扁平上皮癌、ヒトカルチノイド癌腫、ヒト侵襲性腺管癌、又はヒト生殖細胞癌腫への結合に関して約KD10−5M〜約KD10−13Mの範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項27】
前記抗体又は機能的フラグメントが膵臓癌BXPC−3細胞、結腸癌HT−29細胞又は胃癌23132/87細胞への結合に関して約KD10−5M〜約KD10−13Mの範囲内の結合親和性を有する、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項28】
前記機能的フラグメントがFab、Fab’、F(ab’)、Fv、Fd、単鎖Fv(scFv)、ジスルフィド連結Fvs(sdFv)、V及びVドメインフラグメント、三重特異性(Fab)、二重特異性(Fab)、ダイアボディー((V−V又は(V−V)、トリアボディー(3価)、テトラボディー(4価)、ミニボディー((scFV−C3))、二重特異性単鎖Fv(Bis−scFv)、IgGデルタCH2、scFv−Fc及び(scFv)−Fcから選択される、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項29】
異種ドメインを更に含む、請求項1〜15の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項30】
前記異種ドメインが検出可能な標識、タグ又は細胞毒性剤を含む、請求項29記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項31】
前記検出可能な標識又はタグが酵素;酵素基質;リガンド;受容体;放射性核種;T7−、His−、myc−、HA−又はFLAG−タグ;高電子密度試薬;エネルギー転移分子;常磁性標識;フルオロフォア;発色団;化学発光剤;及び生物発光剤を含む、請求項30記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項32】
前記細胞又は細胞系統が細胞膜結合TATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)を発現するか、又は前記抗原が細胞膜結合TATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)を含む、請求項1〜10及び14の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項33】
前記TAF15ポリペプチドが細胞膜結合TAF15ポリペプチドのアイソフォームを含むか、又は炭水化物部分を含む、請求項32記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項34】
前記抗体又は機能的フラグメントが、TATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)への結合に関して、DSMZ寄託番号DSM ACC2876又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列で示されるBARB4抗体と競合する、請求項11又は15記載の抗体又は機能的フラグメント。
【請求項35】
配列番号1、3、5、7又は9を含む重鎖又は軽鎖の配列。
【請求項36】
請求項1〜16の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメントあるいは配列番号1、3、5、7又は9の重鎖又は軽鎖の配列を発現する宿主細胞。
【請求項37】
請求項1〜16の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメントあるいは配列番号1、3、5、7又は9の重鎖又は軽鎖の配列をコードする核酸配列。
【請求項38】
配列番号1、3、5、7又は9をコードする核酸配列に75〜100%相補又は同一である核酸配列。
【請求項39】
配列番号1、3、5又は7又はその部分をコードする核酸に特異的にハイブリダイズするか、又は配列番号9又はその部分をコードする核酸に特異的にハイブリダイズする、核酸配列。
【請求項40】
前記核酸配列が約10〜20、20〜30、30〜50、50〜100、100〜150、150〜200、200〜250、250〜300、300〜400、400〜500、又は500〜1000ヌクレオチドの長さを有する、請求項37〜39の何れか一項に記載の核酸配列。
【請求項41】
配列番号1、3、5、7、11又は12をコードする核酸に特異的にハイブリダイズし、そして配列番号1、3、5、7、9、11又は12の発現を低減するアンチセンスポリヌクレオチド、小型干渉RNA、又はリボザイム核酸。
【請求項42】
前記ポリヌクレオチドが約10〜20、20〜30、30〜50、50〜100、100〜150、150〜200、200〜250、250〜300、300〜400、400〜500、500〜1000、1000〜2000ヌクレオチドの長さを有し、そして配列番号1、3、5又は7をコードする核酸配列に少なくとも90%相補的又は相同である、請求項41記載のアンチセンスポリヌクレオチド。
【請求項43】
発現制御配列を更に含む、請求項37〜42の何れか一項に記載の核酸又はアンチセンスポリヌクレオチド。
【請求項44】
請求項37〜42の何れか一項に記載の核酸又はアンチセンスポリヌクレオチドを含むベクター。
【請求項45】
前記ベクターがウィルス、細菌、カビ又は哺乳類のベクターを含む、請求項44記載のベクター。
【請求項46】
請求項37〜42の何れか一項に記載の核酸又はベクターで形質転換した宿主細胞。
【請求項47】
前記宿主細胞が真核生物である、請求項46記載の宿主細胞。
【請求項48】
前記細胞が請求項37〜42の何れか一項に記載の核酸又はベクター又はアンチセンスポリヌクレオチドにより安定に、又は一過性に形質転換されている、請求項46記載の宿主細胞。
【請求項49】
請求項1〜16の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、又は配列番号1、3、5、7又は9の重鎖又は軽鎖の配列及び製薬上許容しうる担体又は賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項50】
請求項1〜16の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、又は配列番号1、3、5、7又は9の重鎖又は軽鎖の配列を含むキット。
【請求項51】
前記抗体又は機能的フラグメントで治療可能な状態を治療するための説明書を更に含む、請求項50記載のキット。
【請求項52】
前記説明書が望ましくない細胞の増殖又は過剰増殖を治療することに関する、請求項51記載のキット。
【請求項53】
前記説明書が新生物、腫瘍、癌又は転移を治療することに関する、請求項51記載のキット。
【請求項54】
抗細胞増殖又は免疫増強の治療又は療法薬を更に含む、請求項50記載のキット。
【請求項55】
抗新生物、抗癌、抗腫瘍又は抗転移剤を更に含む、請求項50記載のキット。
【請求項56】
前記説明書がラベル又は添付文書上にある、請求項51記載のキット。
【請求項57】
製造物品を更に含む、請求項50のいずれか一項に記載のキット。
【請求項58】
前記製造物品が抗体、抗細胞増殖又は免疫増強の治療又は療法を対象内に局所的、局部的又は全身的に送達するためのものである、請求項57記載のキット。
【請求項59】
単離又は精製された抗原であって、該抗原がTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)と同一のアミノ酸配列を含み、そして該TAF15ポリペプチドが細胞膜結合アイソフォームである、単離又は精製された抗原。
【請求項60】
前記抗原が腫瘍又は癌の細胞により発現される、請求項59記載の単離又は精製された抗原。
【請求項61】
前記腫瘍又は癌の細胞が膵臓の癌又は腫瘍の細胞、結腸の癌又は腫瘍の細胞、又は胃の癌又は腫瘍の細胞である、請求項60記載の単離又は精製された抗原。
【請求項62】
前記腫瘍又は癌の細胞がBXPC−3細胞、HT−29細胞、23132/87細胞、PC−3細胞、A549細胞、HCT−116細胞、又はPANC−1細胞を含む、請求項59記載の単離又は精製された抗原。
【請求項63】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体が前記抗原に結合する、請求項59記載の単離又は精製された抗原。
【請求項64】
細胞膜結合アイソフォームである、単離又は精製されたTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)。
【請求項65】
炭水化物部分を含む、単離又は精製されたTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)。
【請求項66】
前記炭水化物部分がN連結炭水化物部分又はO連結炭水化物部分である、請求項66記載の単離又は精製されたTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)。
【請求項67】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)がドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)により測定した場合に約70〜85kDaの分子量を有する、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項68】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が配列番号11又は12の配列に同一の配列を有する、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項69】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、配列番号11又は12に示す10、20、30、40、50、60、70、80、90又は100以上の近接アミノ酸に同一の配列、又は、配列番号11又は12の完全長よりは短い配列と同一な配列を有する、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項70】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、該TAF15ポリペプチドをコードする遺伝子の、又はその内部への染色体転座に起因する融合蛋白を含む、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項71】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、該TAF15ポリペプチドをコードする遺伝子の、又はその内部への染色体転座に起因する融合蛋白ではない、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項72】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、核受容体NOR1に融合したTAF15の染色体転座に起因する融合蛋白ではない、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項73】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、哺乳類型である、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項74】
前記抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)が、ヒト型である、請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の単離又は精製された抗原又はTAF15ポリペプチド。
【請求項75】
請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原又はTATA結合蛋白会合因子15(TAF15ポリペプチド)に結合する単離又は精製された抗体又はそのサブ配列。
【請求項76】
N−グリコシダーゼ処理後の前記抗原又はTAF15ポリペプチドへの前記抗体又はそのサブ配列の結合が未処理の該抗原又はTAF15ポリペプチドへの該抗体又はそのサブ配列の結合と比較して低減されている、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項77】
TAF15のアンチセンス核酸によるトランスフェクションの後の細胞上で発現される前記抗原又はTAF15ポリペプチドへの前記抗体又はそのサブ配列の結合が、該アンチセンス核酸でトランスフェクトしていない細胞上で発現される該抗原又はTAF15ポリペプチドへの該抗体又はそのサブ配列の結合と比較して低減されている、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項78】
前記抗体又はそのサブ配列が、前記TAF15ポリペプチドへの結合に関してBARB4抗体(ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又はそれぞれ配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示される)と競合する、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項79】
前記抗体又はそのサブ配列が哺乳類型抗体である、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項80】
前記抗体又はそのサブ配列がヒト型又はヒト化抗体である、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項81】
前記抗体が、非腫瘍又は非癌の細胞において発現されるTAF15ポリペプチドに対する結合親和性よりも高値の、腫瘍又は癌の細胞により発現されるTAF15ポリペプチドに対する結合親和性を有する、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項82】
前記抗体が細胞膜結合型ではないか、又は細胞内型であるTAF15ポリペプチドに対する結合親和性よりも高値の、細胞膜結合型のTAF15ポリペプチドアイソフォームに対する結合親和性を有する、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項83】
前記抗体が炭水化物部分を欠いたTAF15ポリペプチドに対する結合親和性よりも高値の、炭水化物部分を含むTAF15ポリペプチドに対する結合親和性を有する、請求項75記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項84】
前記炭水化物部分がN−連結炭水化物又はO−連結炭水化物である、請求項83記載の抗体又はそのサブ配列。
【請求項85】
治療を必要とする対象における細胞過剰増殖性障害を治療するための方法であって、該方法は、該対象において該細胞過剰増殖性障害を治療するのに有効な量の請求項1〜15又は75の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を、該対象に投与することを含む、方法。
【請求項86】
前記細胞過剰増殖性障害が、脳、頭頚部、乳房、食道、口腔、鼻咽頭、鼻又は副鼻腔、胃、十二指腸、回腸、空腸、肺、肝臓、膵臓、腎臓、副腎、甲状腺、膀胱、結腸、直腸、前立腺、子宮、子宮頚部、卵巣、骨髄、リンパ、血液、骨、精巣、皮膚又は筋肉、又は造血系を冒しているか、又は少なくとも部分的にそこに存在する、請求項85記載の方法。
【請求項87】
前記細胞過剰増殖性障害が新生物、腫瘍又は癌を含む、請求項85記載の方法。
【請求項88】
前記新生物、腫瘍又は癌が転移型又は非転移型である、請求項87記載の方法。
【請求項89】
前記新生物、腫瘍又は癌が、乳房、肺、甲状腺、頭頚部、鼻咽頭、鼻又は副鼻腔、脳、脊髄、副腎、甲状腺、リンパ、胃腸管、口腔、食道、胃、十二指腸、回腸、空腸、小腸、結腸、直腸、泌尿生殖器、子宮、卵巣、子宮頚部、膀胱、睾丸、陰茎、前立腺、腎臓、膵臓、副腎、肝臓、骨、骨髄、リンパ、血液、筋肉又は皮膚を冒しているか、又は少なくとも部分的にそこに存在する、請求項87記載の方法。
【請求項90】
前記新生物、腫瘍又は癌が造血系である、請求項87記載の方法。
【請求項91】
前記新生物、腫瘍又は癌が肉腫、癌腫、腺癌、黒色腫、骨髄腫、芽腫、神経膠腫、リンパ腫又は白血病である、請求項87記載の方法。
【請求項92】
前記新生物、腫瘍又は癌が、肺の腺癌、肺の癌腫、びまん性又は間質性の胃の癌腫、結腸の腺癌、前立腺の腺癌、食道の癌腫、乳房の癌腫、膵臓の腺癌、卵巣の腺癌、又は子宮の腺癌を含む、請求項87記載の方法。
【請求項93】
前記新生物、腫瘍又は癌がI、II、III、IV又はV期の転移性又は非転移性の腫瘍又は癌を含む、請求項87記載の方法。
【請求項94】
前記新生物、腫瘍又は癌が進行性に悪化する、請求項87記載の方法。
【請求項95】
前記新生物、腫瘍又は癌が寛解期にある、請求項87記載の方法。
【請求項96】
前記新生物、腫瘍又は癌が固形又は液状である、請求項87記載の方法。
【請求項97】
前記抗体が前記対象に局所的、局部的、又は全身に投与される、請求項85記載の方法。
【請求項98】
前記治療が前記細胞過剰増殖性障害、又は前記新生物、腫瘍又は癌に関連する1つ以上の有害な身体的症状の軽減又は緩解をもたらす、請求項85記載の方法。
【請求項99】
前記治療が新生物、腫瘍又は癌の容量を低減又は低下させるか、新生物、腫瘍又は癌の容量の増加を抑制又は防止するか、新生物、腫瘍又は癌の進行又は悪化を抑制するか、新生物、腫瘍又は癌の細胞溶解又はアポトーシスを刺激するか、又は新生物、腫瘍又は癌の増殖又は転移を抑制、低減又は低下させる、請求項87記載の方法。
【請求項100】
前記治療が前記対象の寿命を長期化又は延長する、請求項85記載の方法。
【請求項101】
前記治療が前記対象のクオリティオブライフを改善する、請求項85記載の方法。
【請求項102】
前記対象が抗新生物、抗腫瘍、抗癌又は免疫増強の治療又は療法の候補であるか、それを受けているか、又は受けたことがある、請求項85記載の方法。
【請求項103】
抗細胞増殖又は免疫増強の治療又は療法を前記対象に施すことを更に含む、請求項85記載の方法。
【請求項104】
前記治療又は療法が外科的切除、放射線療法、放射線照射療法、化学療法、免疫療法、又は温熱療法を包含する、請求項103記載の方法。
【請求項105】
前記抗細胞増殖の治療又は療法がアルキル化剤、代謝拮抗剤、植物抽出物、植物性アルカロイド、ニトロソ尿素、ホルモン、ヌクレオシド又はヌクレオチドアナログを含む、請求項103記載の方法。
【請求項106】
前記抗細胞増殖の治療又は療法がシクロホスファミド、アザチオプリン、シクロスポリンA、プレドニソロン、メルファラン、クロラムブシル、メクロレタミン、ブスルファン、メトトレキセート、6−メルカプトプリン、チオグアニン、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシド、AZT、5−アザシチジン(5−AZC)及び5−アザシチジン関連化合物、ブレオマイシン、アクチノマイシンD、ミトラマイシン、マイトマイシンC、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾトシン、ヒドロキシ尿素、シスプラチン、ミトタン、プロカルバジン、ダカルバジン、タキソール、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ドキソルビシン及びジブロモマンニトールから選択される、請求項103記載の方法。
【請求項107】
前記免疫増強の治療又は療法がリンパ球、プラズマ細胞、マクロファージ、樹状細胞、NK細胞又はB細胞を含む、請求項103記載の方法。
【請求項108】
前記免疫増強の治療又は療法が抗体、細胞成長因子、細胞生存因子、細胞分化因子、サイトカイン又はケモカインを含む、請求項103記載の方法。
【請求項109】
前記免疫増強の治療又は療法がIL−2、IL−1α、IL−1β、IL−3、IL−6、IL−7、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GMCSF)、IFN−γ、IL−12、TNF−α、TNFβ、MIP−1α、MIP−1β、RANTES、SDF−1、MCP−1、MCP−2、MCP−3、MCP−4、エオタキシン、エオタキシン−2、I−309/TCA3、ATAC、HCC−1、HCC−2、HCC−3、LARC/MIP−3α、PARC、TARC、CKβ、CKβ6、CKβ7、CKβ8、CKβ9、CKβ11、CKβ12、C10、IL−8、GROα、GROβ、ENA−78、GCP−2、PBP/CTAPIIIβ−TG/NAP−2、Mig、PBSF/SDF−1及びリンホタクチンから選択される、請求項103記載の方法。
【請求項110】
前記抗体又は機能的フラグメントが前記抗細胞増殖又は免疫増強の治療又は療法の投与の前、それと実質的に同時、又はその後に投与される、請求項85記載の方法。
【請求項111】
前記対象が哺乳類である、請求項85記載の方法。
【請求項112】
前記哺乳類がヒトである、請求項111記載の方法。
【請求項113】
前記対象が細胞過剰増殖性障害のための治療又は療法を受けているか、又は受けたことがある、請求項85記載の方法。
【請求項114】
治療を必要とする対象において新生物、腫瘍又は癌の転移を治療するための方法であって、該方法は、該対象における該新生物、腫瘍又は癌の転移を治療するのに有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項115】
1つ以上の部位における転移性の新生物、腫瘍又は癌の形成又は確立を低減又は抑制するための方法であって、対象における1つ以上の他の部位における転移性の新生物、腫瘍又は癌の形成又は確立を低減又は抑制するために有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項116】
治療を必要とする対象において原発性の新生物、腫瘍又は癌とは区別される1つ以上の部位、位置又は領域への原発性の新生物、腫瘍又は癌の転移を低減又は抑制するための方法であって、該治療が必要な対象における、該原発性の新生物、腫瘍又は癌とは区別される1つ以上の部位、位置又は領域への該原発性の新生物、腫瘍又は癌の転移を低減又は抑制するために有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項117】
治療を必要とする対象において新生物、腫瘍又は癌から生じる転移の形成又は確立を低減又は抑制するための方法であって、該方法は、該対象における、新生物、腫瘍又は癌から生じる転移の形成又は確立を低減又は抑制するために有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項118】
治療を必要とする対象において転移に発展し得るか、転移を生じさせ得る新生物、腫瘍又は癌の細胞の成長、増殖、運動性又は侵襲性を低減又は抑制するための方法であって、該方法は、該転移に発展し得るか、転移を生じさせ得る新生物、腫瘍又は癌の細胞の成長、増殖、運動性又は侵襲性を低減又は抑制するのに有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項119】
治療が必要な対象において、新生物、腫瘍又は癌の回帰、又は新生物、腫瘍又は癌の進行を低減又は抑制するための方法であって、該方法は、該対象における新生物、腫瘍又は癌の回帰、又は新生物、腫瘍又は癌の進行を低減又は抑制するのに有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項120】
対象において転移が形成又は確立された後に該転移の成長又は増殖を低減又は抑制するための方法であって、該方法は、該対象における該転移が形成又は確立された後に該転移の成長又は増殖を低減又は抑制するのに有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項121】
対象において転移が形成又は確立された後に該対象におけるさらなる転移の形成又は確立を低減又は抑制するための方法であって、該方法は、該対象において転移が形成又は確立された後にさらなる転移の形成又は確立を低減又は抑制するのに有効な量の、請求項1〜15又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメント、あるいは請求項59、64、又は65の何れか一項に記載の抗原を該対象に投与することを含む、方法。
【請求項122】
TAF15ポリペプチドとの配列同一性を有する抗原を検出又はスクリーニングする方法であって、該方法は:
a)生物学的物質又は試料と、請求項1〜16又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメントとを、TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する抗原への該抗体の結合を可能にする条件下で接触させる工程;ならびに、
b)TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する該抗原への該抗体の結合をアッセイする工程であって、ここで該抗原への該抗体の結合はTAF15ポリペプチドと配列同一性を有する該抗原の存在を検出する、工程;
を包含する、方法。
【請求項123】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が配列番号11又は12の配列と同一である配列を有する、請求項122記載の方法。
【請求項124】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が配列番号11又は12に示す10、20、30、40、50、60、70、80、90又は100以上の近接アミノ酸と同一である配列を有する、請求項122記載の方法。
【請求項125】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が細胞膜結合型のTAF15ポリペプチドアイソフォームである、請求項122記載の方法。
【請求項126】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が炭水化物部分を含む、請求項122記載の方法。
【請求項127】
前記生物学的物質又は試料を哺乳類対象から得る、請求項122記載の方法。
【請求項128】
前記抗体が、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体を含むか、又はこれとは異なる、請求項122記載の方法。
【請求項129】
新生物、腫瘍又は癌、又は転移を有するか、有する危険性が高い対象を診断する方法であって、該方法は:
a)該対象由来の生物学的物質又は試料と、請求項1〜16又は87の何れか一項に記載の抗体又は機能的フラグメントとを、抗原への該抗体の結合を可能にする条件下で接触させる工程;ならびに、
b)該抗原への該抗体の結合に関してアッセイする工程であって、ここで、該抗原への該抗体の結合は、新生物、腫瘍又は癌、又は転移を有するか、有する危険性が高いものとして該対象を診断する、工程;
を包含する、方法。
【請求項130】
前記抗原がTAF15ポリペプチドと配列同一性を有する、請求項129記載の方法。
【請求項131】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が配列番号11又は12の配列と同一である配列を有する、請求項129記載の方法。
【請求項132】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が配列番号11又は12に示す10、20、30、40、50、60、70、80、90又は100以上の近接アミノ酸と同一である配列を有する、請求項129記載の方法。
【請求項133】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が細胞膜結合型のTAF15ポリペプチドアイソフォームである、請求項129記載の方法。
【請求項134】
TAF15ポリペプチドと配列同一性を有する前記抗原が炭水化物部分を含む、請求項129記載の方法。
【請求項135】
前記生物学的物質又は試料をヒトから得る、請求項129記載の方法。
【請求項136】
前記生物学的物質又は試料が生検試料を含む、請求項129記載の方法。
【請求項137】
前記生物学的物質又は試料が肺、膵臓、胃、乳房、食道、卵巣又は子宮の生検試料を含む、請求項129記載の方法。
【請求項138】
前記抗体がハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体を含むか、又はこれとは異なる、請求項129記載の方法。
【請求項139】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体が結合する細胞又は抗原に結合する抗体を生産する方法であって、該方法は:
a)ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体が結合する細胞又は抗原を投与された動物を、該細胞又は抗原に結合する抗体の発現に関して、スクリーニングする工程;
b)該細胞又は抗原に結合する抗体を生産する動物を選択する工程;
c)該選択された動物から該抗体を単離する工程;ならびに、
d)該抗体が、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体と、該細胞又は抗原への結合に関して、競合するか否かを決定する工程;
を包含する、方法。
【請求項140】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1、3、5又は7及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体が結合する細胞又は抗原に結合するヒトモノクローナル抗体を生産する方法であって、該方法は:
a)ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1、3、5又は7及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体が結合する細胞又は抗原に結合する抗体を生産するヒト免疫グロブリンを発現することができる非ヒト動物から脾細胞を単離する工程;
b)該脾細胞を骨髄腫細胞と融合させてハイブリドーマを生産する工程;
c)該細胞又は抗原に結合するヒトモノクローナル抗体の発現に関して該ハイブリドーマをスクリーニングする工程;ならびに
d)該抗体が、ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1、3、5又は7及び9で示される重鎖及び軽鎖の可変領域の配列により示されるBARB4抗体と、該細胞又は抗原への結合に関して、競合するか否かを決定する工程;
を包含する、方法。
【請求項141】
腫瘍又は癌の細胞により発現されるTAF15ポリペプチドに結合する抗体を生産するための方法であって、該方法は:
a)腫瘍又は癌の細胞により発現されるTAF15ポリペプチド又はそのサブ配列を投与された動物を、該TAF15ポリペプチド又はそのサブ配列に結合する抗体の生産に関してスクリーニングする工程;
b)腫瘍又は癌の細胞により発現される該TAF15ポリペプチド又はそのサブ配列に結合する抗体を生産する動物を選択する工程;ならびに
c)腫瘍又は癌により発現される該TAF15ポリペプチド細胞又はそのサブ配列に結合する該抗体を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項142】
細胞膜結合型TAF15ポリペプチドアイソフォームに結合する抗体を生産するための方法であって、該方法は:
a)細胞膜結合型TAF15ポリペプチドアイソフォーム又はそのサブ配列を投与された動物を、該細胞膜結合型TAF15ポリペプチドアイソフォーム又はそのサブ配列に結合する抗体の生産についてスクリーニングする工程;
b)該細胞膜結合型TAF15ポリペプチドアイソフォーム又はそのサブ配列に結合する抗体を生産する動物を選択する工程;ならびに
c)該細胞膜結合型TAF15ポリペプチドアイソフォーム又はそのサブ配列に結合する該抗体を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項143】
ハイブリドーマDSMZ寄託番号DSM ACC2876により生産される抗体、又は配列番号1及び9で示される重鎖及び軽鎖の配列により示されるBARB4抗体に結合するTAF15ポリペプチドに結合する抗体を生産するための方法であって、該方法は:
a)TAF15ポリペプチド又はそのサブ配列を投与された動物を、該TAF15ポリペプチドに結合する抗体の生産に関してスクリーニングする工程;
b)該TAF15ポリペプチド又はそのサブ配列に結合する抗体を生産する動物を選択する工程;ならびに
c)BARB4抗体に結合する該TAF15ポリペプチド又はそのサブ配列に結合する該抗体を単離する工程;
を包含する、方法。
【請求項144】
炭水化物部分を含むTAF15ポリペプチドに結合する抗体を生産するための方法であって、該方法は;
a)炭水化物部分を含むTAF15ポリペプチド又はその炭水化物含有サブ配列を投与された動物を、炭水化物部分を含む該TAF15ポリペプチド又はその炭水化物含有サブ配列に結合する抗体の生産に関してスクリーニングする工程;
b)炭水化物部分を含む該TAF15ポリペプチド又はその炭水化物含有サブ配列に結合する抗体を生産する動物を選択する工程;ならびに
c)炭水化物部分を含む該TAF15ポリペプチド又はその炭水化物含有サブ配列に結合する該抗体を単離する工程;
を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【公表番号】特表2011−509652(P2011−509652A)
【公表日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541130(P2010−541130)
【出願日】平成21年1月7日(2009.1.7)
【国際出願番号】PCT/IB2009/005004
【国際公開番号】WO2009/087577
【国際公開日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【出願人】(507274087)パトリス・リミテッド (3)
【Fターム(参考)】