説明

TRPA1調節因子としてのフロピリミジンジオン誘導体

本発明は、TRPA(一過性受容体電位型サブファミリーA)調節因子としての新規フロピリミジンジオン誘導体に関する。特に、本明細書に記載される化合物は、TRPA1(一過性受容体電位型サブファミリーA、メンバー1)によって調節される疾患、症状、及び/又は障害の治療又は予防に有用である。また、本発明は、本明細書に記載される化合物、その合成に用いられる中間体、その医薬組成物を調製する方法、及びTRPA1によって調節される疾患、症状、及び/又は障害を治療又は予防する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2009年3月23日出願の印国特許出願第665/MUM/2009号;2009年9月23日出願の印国特許出願第2213/MUM/2009号;2009年12月16日出願の印国特許出願第2906/MUM/2009号;2009年4月21日出願の米国仮出願第61/171,355号;2009年10月15日出願の米国仮出願第61/251,994号;及び2010年1月12日出願の米国仮出願第61/294,470号の利益を主張し、これらは全て、参照することにより本願に援用するものとする。
【0002】
本特許出願は、一過性受容体電位型アンキリン1(TRPA1)活性を有するTRPA1調節因子としてのフロピリミジンジオン誘導体に関する。
【背景技術】
【0003】
一過性受容体電位型(TRP)チャネル又は受容体は、痛みの受容体である。TRPチャネルは、TRPC(カノニカル)、TRPV(バニロイド)、TRPM(メラスタチン)、TRPP(ポリシスチン)、TRPML(ムコリピン)、TRPA(アンキリン、ANKTM1)、及びTRPN(NOMPC)ファミリーという7つのサブファミリーに分類されている。TRPCファミリーは、配列の機能的類似性に基づいて、(i)TRPC1、(ii)TRPC2、(iii)TRPC3、TRPC6、TRPC7、及び(iv)TRPC4、TRPC5の4つのサブファミリーに分類することができる。現在、TRPVファミリーには6つのメンバーが存在する。TRPV5及びTRPV6は、TRPV1、TRPV2、TRPV3、又はTRPV4よりも、互いにより密接に関連している。TRPA1は、TRPV3と最も密接に関連しており、TRPV5及びTRPV6よりもTRPV1及びTRPV2とより密接に関連している。TRPMファミリーには、8つのメンバーが存在する。構成メンバーとしては、以下が挙げられる:最初に発見されたTRPM1(メラスタチン又はLTRPC1)、TRPM3(KIAA1616又はLTRPC3)、TRPM7(TRP−PLIK、ChaK(1)、LTRPC7)、TRPM6(ChaK2)、TRPM2(TRPC7又はLTRPC2)、TRPM8(TRP−p8又はCMR1)、TRPM5(MTR1又はLTRPC5)、及びTRPM4(FLJ20041又はLTRPC4)。TRPMLファミリーは、ムコリピンからなり、TRPML1(ムコリピン1)、TRPML2(ムコリピン2)、及びTRPML3(ムコリピン3)を含む。TRPPファミリーは、6回膜貫通ドメインを有すると予測されているチャネル及び11回膜貫通ドメインを有するチャネルの2群からなる。TRPP2(PKD2)、TRPP3(PKD2L1)、TRPP5(PKD2L2)は、全て、6回膜貫通ドメインを有すると予測されている。TRPP1(PKD1、PC1)、PKD−REJ、及びPKD−1L1は、全て、11回膜貫通ドメインを有すると考えられている。哺乳類のTRPAファミリーの唯一のメンバーは、ANKTM1である。
【0004】
TRPA1は、侵害受容性ニューロンで発現すると考えられている。神経系の侵害受容性ニューロンは、末梢の損傷を知覚し、痛みシグナルを伝達する。TRPA1は、膜に結合しており、ヘテロ二量体電位開口型チャネルとして作用している可能性が高い。特定の二次構造を有し、そのN末端には、バネ状構造を形成すると思われる多数のアンキリンリピートが並んでいると考えられている。TRPA1は、低温(17℃で活性化される)、刺激性の天然化合物(例えば、カラシ、シナモン、及びニンニク)、及び環境刺激を含む様々な有害刺激によって活性化される(非特許文献1)。有害化合物は、システインの共有結合修飾を通じてTRPA1イオンチャネルを活性化して、共有結合付加体を形成する。組織の炎症/傷害中に産生される様々な内因性分子が、TRPA1受容体の病理学的活性因子として同定されている。これらとしては、炎症中に生じる酸化ストレスにより産生される過酸化水素、細胞内脂質の過酸化産物であるアルケニルアルデヒド4−HNE、及び炎症/アレルギー反応中にPGD2から産生されるシクロペンテノンプロスタグランジン15dPGJ2が挙げられる。また、TRPA1は、末梢末端における組織の傷害中に放出されるブラジキニン(BK)により、受容体依存的に活性化される。
【0005】
TRPA1と他のTRP受容体との違いは、TRPA1のリガンド結合が何時間も持続し、それによって、生理学的応答(例えば、疼痛)が長時間に亘って長引くという点である。したがって、求電子物質を解離させるために、有効なアンタゴニストが必要とされている。
【0006】
特許文献1〜6には、疼痛及び関連する状態の治療の標的としてTRPチャネルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第2009/158719号パンフレット
【特許文献2】国際公開第2009/002933号パンフレット
【特許文献3】国際公開第2008/0949099号パンフレット
【特許文献4】国際公開第2007/073505号パンフレット
【特許文献5】国際公開第2004/055054号パンフレット
【特許文献6】国際公開第2005/089206号パンフレット
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】MacPherson L.J. et al.,Nature,2007,445;541−545
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
急性疼痛及び慢性疼痛の両方を治療するためのより優れた鎮痛剤を見出し、様々な神経因性及び侵害受容性の疼痛状態の治療法を開発するために、TRPA1によって調節される疾患、症候、及び/又は障害のより有効且つ安全な治療法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、式(I):
【化1】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩に関する
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、(CHNR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びシクロアルケニルから選択され;
及びZは、独立して、酸素又はCRであるが、
但し、Z又はZのいずれか一方は常に酸素であり、他方はCRであり;
Lは、−(CR−、−O−(CR−、−C(O)−、−NR−、−S(O)NR−、−NR(CR−、及び−S(O)NR(CRから選択されるリンカーであり;
は、水素、シアノ、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR及びORから選択され;
Uは、−(CR−、置換又は非置換アリール、;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【0011】
1つの実施形態によれば、式(Ia):
【化2】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、(CHNR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、シアノ、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR及びORから選択され;
Uは、−(CR−、置換又は非置換アリール、;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【0012】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0013】
1つの実施形態によれば、具体的には、Rが、水素又は(C−C)アルキルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0014】
更に別の実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0015】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換5員複素環、好ましくはチアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、又はチアジアゾールであり、置換基が、アルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、又は置換又は非置換フェニルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0016】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換6員複素環、好ましくはピリジンである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0017】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換アリール、好ましくはフェニルである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0018】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が−CH−CH−リンカーである式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0019】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」及び「V」が縮合して、1つ以上のハロゲンにより任意で置換されていてもよいベンゾチアゾール環を形成する式(Ia)で表される化合物が提供される。
【0020】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「V」が置換又は非置換アリール、好ましくはフェニルである式(Ia)で表される化合物が提供される。この実施形態では、フェニルにおける置換基は、1以上であってもよく、且つ独立して、ハロゲン(例えば、F、Cl、又はBr)、シアノ、アルキル(例えば、iso−ブチル又はtert−ブチル)、ハロアルキル(例えば、CF)、及びアルコキシ(例えば、OCH、OCHCH(CH、OCHC(CH、又はOCHCHCH(CH)、ハロアルコキシ(例えば、OCHF、OCF、OCHCF、又はOCHCHCF)、及びシクロアルキルアルコキシ(例えば、シクロプロピルメトキシ)から選択される。
【0021】
1つの実施形態によれば、式(Ib):
【化3】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、U、V、R、R、及びRは、上記定義の通りである)。
【0022】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0023】
1つの実施形態によれば、具体的には、Rが、水素又は(C−C)アルキルである式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0024】
更に別の実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0025】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「U」が置換又は非置換5員複素環、好ましくはチアゾールである式(Ib)で表される化合物が提供される。
【0026】
更に別の実施形態によれば、具体的には、「V」が置換又は非置換アリール、好ましくはフェニルである式(Ib)で表される化合物が提供される。この実施形態では、フェニルにおける置換基は、1以上であってもよく、且つ独立して、ハロゲン(例えば、F、Cl、又はBr)、アルキル(CHCH(CH)、ハロアルキル(例えば、CF)、及びハロアルコキシ(例えば、OCHF、OCF又はOCHCF)から選択される。
【0027】
1つの実施形態によれば、式(Ic):
【化4】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩が提供される
(式中、
、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ,シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【0028】
以下の実施形態は、本発明を例証するものであって、例示される特定の実施形態に特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0029】
1つの実施形態によれば、具体的には、Rが、水素又は(C−C)アルキル、例えばメチルである式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0030】
別の実施形態によれば、具体的には、R及びRがメチルである式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0031】
別の実施形態によれば、具体的には、R、R、R、及びRが独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、iso−ブチル、2,2−ジメチルプロポキシ、iso−ブトキシ、3−メチルブトキシ、ジフルオロメトキシ(difluorometoxy)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロプロポキシ、及びシクロプロピルメトキシ(cyclopropylmetoxy)から選択される式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0032】
更に別の実施形態よれば、具体的には、Rが水素である式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0033】
更に別の実施形態によれば、具体的には、Rが水素又は(C−C)アルキルである式(Ic)で表される化合物が提供される。
【0034】
本特許出願に記載される方法によって測定したとき、TRPA1活性に関して250nM未満、好ましくは100nM未満、より好ましくは50nM未満のIC50を有する式(I)、(Ia)、(Ib)、及び(Ic)で表される化合物が、特に意図される。
【0035】
式(I)、(Ia)、(Ib)、及び(Ic)で表される化合物は、構造に関して、本明細書に記載される分類の化学構造から予測することができる全ての立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、及び薬学的に許容しうる塩を含むことを理解すべきである。
【0036】
TRPA1調節因子として本発明の化合物が本明細書で用いられる理由は、該化合物が、1つのTRPアイソフォームに対して他のアイソフォームに対するよりも選択的であるためである。例えば、TRPC6、TRPV5、TRPV6、TRPM8、TRPV1、TRPV2、TRPV4、及び/又はTRPV3の1つ以上に対するよりも、2倍、5倍、10倍、より好ましくは、少なくとも20倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、或いは少なくとも100倍、更には1000倍、TRPA1に対して選択的である。
【0037】
別の態様によれば、本特許出願は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤(薬学的に許容しうる担体又は希釈剤等)とを含む医薬組成物を提供する。前記医薬組成物は、治療有効量の本明細書に記載される少なくとも1つの化合物を含むことが好ましい。本特許出願に記載される化合物は、薬学的に許容しうる賦形剤(担体又は希釈剤等)と結合してもよく、担体で希釈されてもよく、或いは、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入されてもよい。
【0038】
本発明の化合物は、例えば、0.1%〜99.5%(好ましくは、0.5%〜90%)の活性成分と、薬学的に許容しうる担体とを含有する医薬組成物として投与することができる。最大投与量は、治療される症状、投与経路、患者の年齢、体重、及び状態、医師の裁量によって決定される。
【0039】
本発明の化合物は、本明細書に記載される疾患の治療のための医薬の製造に使用することができる。本明細書に記載される化合物及び医薬組成物は、TRPA1受容体の調節であって、様々な疾患状態に関連する調節に有用と考えられる。
【0040】
本発明の化合物は、単独又はその他の治療剤と共に投与することができる。例えば、TRPA1調節因子は、抗炎症剤、抗座瘡剤、抗しわ剤、抗瘢痕化剤、抗乾癬剤、抗増殖剤、抗菌剤、抗ウィルス剤、防腐剤、抗片頭痛剤、角質溶解剤、又は発毛阻害剤の1つ以上と共に投与される。
【0041】
別の態様によれば、本特許出願は、TRPA1受容体の阻害を引き起こすのに有効な量の本明細書に記載される1以上の化合物を対象に投与することにより、それを必要としている対象においてTRPA1受容体を阻害する方法を更に提供する。
【発明を実施するための形態】
【0042】
定義
用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素を含む。
【0043】
用語「アルキル」は、炭素原子及び水素原子のみからなり、不飽和を含まず、1個〜8個の炭素原子を含み、且つ一重結合によって残りの分子と結合する直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソプロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、及び1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)等である。用語「C1−6アルキル」は、1個〜6個の炭素原子を含むアルキル鎖を指す。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0044】
用語「アルケニル」は、炭素−炭素二重結合を含み、且つ2個〜約10個の炭素原子を含む直鎖であっても分岐鎖であってもよい脂肪族炭化水素基を指し、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、イソ−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、及び2−ブテニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルケニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0045】
用語「アルキニル」は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含み、且つ2個〜約12個の炭素原子を含む(2個〜約10個の炭素原子を含む基が好ましい)直鎖又は分岐鎖ヒドロカルビル基を指し、例えば、エチニル、プロピニル、及びブチニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルキニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0046】
用語「アルコキシ」は、コア構造に結合している酸素原子に結合する直鎖又は分岐鎖の飽和脂肪族炭化水素基を指す。アルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、3−メチルブトキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアルコキシ基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0047】
用語「ハロアルキル」及び「ハロアルコキシ」は、場合により1以上のハロゲン原子で置換されるアルキル又はアルコキシを意味し、ここで、アルキル及びアルコキシは、上に定義された通りである。用語「ハロ」は、本明細書において用語「ハロゲン」と互換的に使用され、F、Cl、Br、又はIを意味する。「ハロアルキル」の例としては、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、ペンタクロロエチル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4−ジフルオロシクロヘキシル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、1−ブロモエチル等が挙げられるが、これらに限定されない。「ハロアルコキシ」の例としては、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、ペンタクロロエトキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ(dichlorormethoxy)、トリクロロメトキシ、1−ブロモエトキシ等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全ての「ハロアルキル」及び「ハロアルコキシ」基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、置換されていてもされていなくてもよい。
【0048】
用語「シクロアルキル」は、3個〜約12個の炭素原子を含む非芳香族単環系又は多環系を意味し、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル等である。多環シクロアルキル基の例としては、ペルヒドロナフチル基、アダマンチル基、及びノルボルニル基、架橋環式基、又はスピロ二環式基、例えば、スピロ(4,4)ノン−2−イル等が挙げられるが、これらに限定されない。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0049】
用語「シクロアルキルアルキル」は、アルキル基に直接結合している3個〜約8個の炭素原子を含む環含有基を指す。シクロアルキルアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中の任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。シクロアルキルアルキル基の非限定的な例としては、シクロプロピルメチル、シクロブチルエチル、及びシクロペンチルエチルが挙げられる。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキルアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0050】
用語「シクロアルキルアルコキシ」は、シクロアルキルで置換されるアルコキシを意味し、ここで、「アルコキシ」及び「シクロアルキル」は、(最も広い態様又は好ましい態様のいずれかにおいて)上に定義された通りである。シクロアルキルアルコキシ基の例としては、シクロプロピルメトキシ、1−シクロプロピルエトキシ、2−シクロプロピルエトキシ、1−シクロプロピルプロポキシ、2−シクロプロピルプロポキシ、3−シクロプロピルプロポキシ、1−シクロプロピル−ブトキシ、2−シクロプロピル−ブトキシ、3−シクロプロピル−ブトキシ、4−シクロプロピル−ブトキシ、シクロブトキシメトキシ、1−シクロブチルエトキシ、2−シクロブチルエトキシ、1−シクロブチルプロポキシ、2−シクロブチルプロポキシ、3−シクロブチルプロポキシ、1−シクロブチルブトキシ、2−シクロブチルブトキシ、3−シクロブチルブトキシ、4−シクロブチルブトキシ、シクロペンチルメトキシ、1−シクロペンチルエトキシ、2−シクロペンチルエトキシ、1−シクロペンチルプロポキシ、2−シクロペンチルプロポキシ、3−シクロペンチルプロポキシ、1−シクロペンチルブトキシ、2−シクロペンチルブトキシ、3−シクロペンチルブトキシ、4−シクロペンチルブトキシ、シクロヘキシルメトキシ、1−シクロヘキシルエトキシ、2−シクロヘキシルエトキシ、1−シクロヘキシルプロポキシ、2−シクロヘキシルプロポキシ、及び3−シクロヘキシルプロポキシ等が挙げられる。「シクロアルキルアルコキシ」は、(C3−6)シクロアルキル−(C1−6)アルコキシであることが好ましい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルキルアルコキシ基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0051】
用語「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含む3個〜約8個の炭素原子を含む環含有基を指し、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、及びシクロペンテニル等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのシクロアルケニル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0052】
用語「アリール」は、縮合していてもよい1個、2個、又は3個の環を含む炭素環式芳香族系を意味する。前記環が縮合している場合、前記環のうちの1個は、完全に不飽和でなければならず、縮合した環は、完全に飽和であっても、部分的に不飽和であっても、又は完全に不飽和であってもよい。用語「縮合」は、第1の環と共通の2個の隣接する原子を有する(即ち、共有する)第2の環が存在する(即ち、結合している又は形成される)ことを意味する。用語「縮合(fused)」は、用語「縮合(condensed)」と同義である。用語「アリール」は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダン、及びビフェニル等の芳香族基を包含する。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアリール基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0053】
用語「アリールアルキル」は、上に定義されたアルキル基に直接結合している上に定義されたアリール基を指し、例えば、−CH又は−C等である。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのアリールアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0054】
用語「複素環」は、炭素原子と、窒素、リン、酸素、及び硫黄から選択される1個〜5個のヘテロ原子とからなる安定な3〜15員環式基を指す。本発明の目的のために、複素環式基は、単環式、二環式、又は三環式環系であってもよく、これは、縮合、架橋、又はスピロ環系を含んでいてもよく、前記複素環式基における窒素、リン、炭素、酸素、又は硫黄原子は、任意で様々な酸化状態に酸化されてもよい。更に、前記窒素原子は、任意で四級化されてもよく;前記環式基は、部分的に又は完全に飽和していてもよい(即ち、複素環又はヘテロアリール)。かかる複素環式基の例としては、アゼチジニル、アクリジニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキサニル、ベンゾフラニル、カルバゾリル、シノリニル、ジオキソラニル、インドリジニル、ナフチリジニル、ペルヒドロアゼピニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、ピリジル、プテリジニル、プリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、イソキノリニル、テトラゾリル、イミダゾリル、テトラヒドロイソキノリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、トリアゾリル、インダニル、イソオキサゾリル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チアゾリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、キノリル、イソキノリル、デカヒドロイソキノリル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスルホン、ジオキサホスホラニル、オキサジアゾリル、クロマニル、及びイソクロマニル等が挙げられるが、これらに限定されない。複素環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全ての複素環式基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0055】
用語「ヘテロシクリル」は、上に定義された複素環式基を指す。ヘテロシクリル環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロシクリル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0056】
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、アルキル基に直接結合している複素環式基を指す。前記ヘテロシクリルアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中における任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロシクリルアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0057】
用語「ヘテロアリール」は、芳香族複素環式基を指す。ヘテロアリール環式基は、安定な構造を生じさせる任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロアリール基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0058】
用語「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル基に直接結合しているヘテロアリール環式基を指す。前記ヘテロアリールアルキル基は、安定な構造を生じさせるアルキル基中における任意の炭素原子で主構造に結合してもよい。特に異なる規定のない限り、本明細書に記載される全てのヘテロアリールアルキル基は、置換されていてもされていなくてもよい。
【0059】
特に規定しない限り、用語「置換」とは、本明細書で使用するとき、以下の置換基のうちの任意の1以上又は任意の組み合わせによる置換を指す:ヒドロキシ、ハロゲン、カルボキシル、シアノ、ニトロ、オキソ(=O)、チオ(=S)、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換ハロアルキル、置換又は非置換アルコキシ、置換又は非置換ハロアルコキシ、置換又は非置換アルケニル、置換又は非置換アルキニル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換シクロアルケニルアルキル、置換又は非置換シクロアルケニル、置換又は非置換アミノ、置換又は非置換アリール、置換又は非置換ヘテロアリール、置換又は非置換ヘテロシクリルアルキル環、置換又は非置換ヘテロアリールアルキル、置換又は非置換複素環、置換又は非置換グアニジン、−COORx’、−C(O)Rx’、−C(S)Rx’、−C(O)NRx’y’、−C(O)ONRx’y’、−NRx’CONRy’z’、−N(Rx’)SORy’、−N(Rx’)SOy’、−(=N−N(Rx’)Ry’)、−NRx’C(O)ORy’、−NRx’y’、−NRx’C(O)Ry’、−NRx’C(S)Ry’、−NRx’C(S)NRy’z’、−SONRx’y’、−SONRx’y’、−ORx’、−ORx’C(O)NRy’z’、−ORx’C(O)ORy’、−OC(O)Rx’、−OC(O)NRx’y’、−Rx’NRy’C(O)Rz’、−Rx’ORy’、−Rx’C(O)ORy’、−Rx’C(O)NRy’z’、−Rx’C(O)Ry’、−Rx’OC(O)Ry’、−SRx’、−SORx’、−SOx’、及び−ONO(式中、Rx’、y’、及びRz’は、独立して、水素、置換又は非置換アルキル、置換又は非置換アルコキシ、置換又は非置換アルケニル、置換又は非置換アルキニル、置換又は非置換アリール、置換又は非置換アリールアルキル、置換又は非置換シクロアルキル、置換又は非置換シクロアルケニル、置換又は非置換アミノ、置換又は非置換アリール、置換又は非置換ヘテロアリール、置換ヘテロシクリルアルキル環、置換又は非置換ヘテロアリールアルキル、或いは置換又は非置換複素環から選択される)。
【0060】
状態、障害、又は症状の「治療」又は「治療する」という用語は、(a)前記状態、障害、又は症状に罹患しているか又は罹患しやすい可能性があるが、未だ記状態、障害、又は症状の臨床症候又は潜在性の症候を経験していないか、又は示していない対象において前記状態、障害、又は症状の臨床症候が現れるのを防ぐか又は遅延させること;(b)前記状態、障害、又は症状を阻害すること、即ち、疾患の発現、又はその少なくとも1つの臨床症候若しくは潜在性の症候の発現を阻止するか又は低減すること;或いは、(c)疾患を軽減すること、即ち、前記状態、障害、若しくは体調、又はその臨床症候若しくは潜在性の症候のうちの少なくとも1つを後退させることを含む。
【0061】
用語「対象」は、哺乳類(特に、ヒト)、並びに家畜(例えば、ネコ及びイヌを含むペット)及び非家畜動物(野生動物等)等の他の動物を含む。
【0062】
「治療有効量」とは、状態、障害、又は症状を治療するために対象に投与されたとき、かかる治療を行うのに十分な化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、疾患及びその重篤度、治療される対象の年齢、体重、健康状態、及び応答性に依存して変化する。
【0063】
本特許出願に記載される化合物は、塩を形成してもよい。この特許出願の一部を形成する薬学的に許容しうる塩の非限定的な例としては、無機塩基に由来する塩、有機塩基の塩、キラル塩基の塩、天然アミノ酸の塩、及び非天然アミノ酸の塩等が挙げられる。
【0064】
式(I)、(Ia)、(Ib)、及び(Ic)で表される化合物を含む本発明の特定の化合物は、立体異性体の形態(例えば、ジアステレオマー及び鏡像異性体等)で存在することができる。本発明は、これら立体異性体の形態(例えば、ジアステレオマー及び鏡像異性体等)及びその混合物を含む。本発明の化合物の様々な立体異性体の形態は、当該技術分野において公知である方法によって互いに分離することができるか、又は立体特異的合成若しくは不斉合成によって所定の異性体を得ることができる。本明細書に記載される化合物の互変異性体の形態及び混合物も考えられる。
【0065】
医薬組成物
本特許出願の医薬組成物は、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤(薬学的に許容しうる担体又は希釈剤等)とを含む。前記医薬組成物は、対象(例えば、ヒト)においてTRPA1を阻害するのに十分な量の本明細書に記載される化合物を含むことが好ましい。式(I)、(Ia)、(Ib)、及び(Ic)で表される化合物の阻害活性は、以下に記載するアッセイによって測定することができる。
【0066】
本発明の化合物は、薬学的に許容しうる賦形剤(担体又は希釈剤等)と結合してもよく、担体で希釈されてもよく、或いは、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入されてもよい。
【0067】
前記医薬組成物は、当該技術分野において公知である技術によって調製することができる。例えば、活性化合物を、担体と混合してもよく、担体で希釈してもよく、或いは、アンプル、カプセル、サシェ、紙、又は他の容器の形態であってよい担体内に封入してもよい。担体が希釈剤として機能する場合、前記担体は、活性化合物のビヒクル、賦形剤、又は媒体として作用する固体、半固体、又は液体物質であってもよい。前記活性化合物は、例えば、サシェ等の粒状固体容器に吸着させてもよい。
【0068】
前記医薬組成物は、例えば、カプセル剤、錠剤、エアロゾル剤、液剤、懸濁剤、又は局所塗布用製品等の従来の形態であってもよい。
【0069】
治療方法
本発明の化合物及び医薬組成物を投与して、TRPA1の阻害によって治療可能な任意の障害、症状、又は疾患を治療することができる。例えば、本発明の化合物及び医薬組成物は、TRPA1受容体の活性に媒介されるか又は関連する以下の疾患、症状、及び障害の治療又は予防に好適である:疼痛、慢性疼痛、複合性局所疼痛症候群、神経因性疼痛、術後痛、関節リウマチ痛、変形性関節症痛、背痛、内臓痛、癌痛、痛覚過敏、神経痛、偏頭痛、ニューロパシー、化学療法−誘発性ニューロパシー、眼刺激、気管支刺激、皮膚刺激(アトピー性皮膚炎)、凍傷(冷傷)、痙縮、緊張病、強硬症、パーキンソン病、糖尿病性ニューロパシー、坐骨神経痛、HIV関連ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、線維筋痛症、神経損傷、虚血、神経変性、脳卒中、脳卒中後痛、多発性硬化症、呼吸器疾患、喘息、咳、COPD、炎症性障害、食道炎、胃食道逆流性疾患(GERD)、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、骨盤過敏症、尿失禁、膀胱炎、火傷、乾癬、湿疹、嘔吐、胃十二指腸潰瘍、及び掻痒。治療効果とTRPA1阻害との関係は、例えば、Story G.M. et al.Cell,2003,112,819−829;McMahon S.B. and Wood J.N.,Cell,2006,124,1123−1125;Voorhoeve P.M. et al.Cell,2006,124,1169−1181;Wissenbach, U,Niemeyer B.A. and Flockerzi, V.Biology of the Cell,2004,96,47−54及びこれらに引用されている参照文献に説明されている。
【0070】
疼痛は、急性であっても慢性であってもよい。急性疼痛は、通常、自制内であるが、慢性疼痛は、3ヶ月間又はそれ以上持続し、且つ患者の人格、ライフスタイル、機能、及び全体的なQOLを著しく変化させる場合がある(K.M.Foley,Pain,in Cecil Textbook of Medicine;J.C.Bennett & F.Plum(eds.),20th ed.,1996,100−107)。疼痛の知覚は、任意の数の物理的刺激又は化学的刺激によって誘発される場合があり、この有害な刺激に対する応答を媒介する感覚ニューロンは、「侵害受容器」とも呼ばれる。侵害受容器は、化学的、機械的、熱的、及びプロトン(pH<6)モダリティを含む広範囲に亘る有害刺激によって活性化される一次感覚求心性(C線維及びAδ線維)ニューロンである。侵害受容器は、損傷を受けた身体部分を知覚し、応答する神経である。侵害受容器は、組織の炎症、差し迫っている傷害、又は実際の傷害を伝える。活性化されると、侵害受容器は、(末梢神経及び脊髄を介して)脳に疼痛信号を伝達する。
【0071】
慢性疼痛は、侵害受容性疼痛又は神経因性疼痛のいずれかに分類することができる。侵害受容性疼痛は、組織傷害誘導性疼痛及び関節炎に関連する疼痛等の炎症性疼痛を含む。神経因性疼痛は、末梢神経系又は中枢神経系の感覚神経に対する損傷により引き起こされ、異常な体性感覚処理によって維持される。疼痛は、典型的には、非常に限局性であり、一定であり、且つ鈍い持続的な痛み又はずきずきする痛みを伴うことが多い。内臓痛は、内部器官に関連する侵害受容性疼痛の一種である。内臓痛は、間欠性であり、それ程限局性ではない傾向がある。侵害受容性疼痛は、通常、一過性であり、これは、組織の損傷が治癒すれば、疼痛は、典型的には、回復することを意味する(関節炎は、一過性ではないという点で注目に値する例外である)。
【0072】
調製の一般的方法
一般式(I)、(Ia)、(Ib)、及び(Ic)で表される化合物、並びに本発明の実施形態を示す特定の実施例に記載される化合物は、次のスキーム1〜8に記載される方法により調製することができるが、当業者であれば、本明細書に記載の方法に鑑みて、本発明の精神及び範囲から逸脱することなしに同様のアプローチによりこれら化合物を調製することができよう。更に、以下の合成スキームにおいて、特定の酸、塩基、試薬、カップリング試薬、溶媒等に言及する場合、他の好適な酸、塩基、試薬、カップリング試薬等を用いてもよく、これらも本発明の範囲内に含まれることを理解されたい。一般的な反応スキームを用いることにより得られる化合物は、純度が不十分であってもよい。これら化合物は、例えば、好適な比で様々な溶媒を用いて、結晶化、シリカゲルクロマトグラフィー、又はアルミナカラムクロマトグラフィー等の当業者に知られた有機化合物の精製法のいずれかを用いることよって精製することができる。可能性のある立体異性体も全て、本発明の範囲内であると想定される。
【0073】
、Z、R、R、R、U、V、及びLが明細書中の上記定義の通りである一般式(I)で表されるフロピリミジニルアセトアミドの合成の一般的アプローチをスキーム1に示すように調製される。好適な溶媒中、1−エチル−3−(3’−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)等の好適なカップリング剤及び塩基の存在下で、式(1)の化合物(式中、Rは水素又はアルキルである)を式(2)のアミンとカップリング反応させることにより、式(3)の化合物を得る。好適な溶媒中、塩基の存在下で、式(3)の化合物の選択的N−アルキル化を式(4)の好適なアルキル化剤(Xはハロゲンである)を用いて行い一般式(I)で表される化合物を得る。
【化5】

【0074】
が水素でありU、V、R、及びRが上記定義の通りである式(Ia)のフロ[2,3−d]ピリミジニルアセトアミドの合成のための一般的アプローチをスキーム2に示すように調製される。THF等の好適な溶媒中、水素化ナトリウム等の好適な塩基の存在下で、式(5)の1,3−ジアルキルバルビツール酸誘導体をクロロアセチルクロライド誘導体(6)とカップリング反応させて5−(クロロアセチル)−6−ヒドロキシー1,3−ジアルキルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを中間体として得、これをトリエチルアミンの存在下で環化させて式(7)のフロ[2,3−d]ピリミジントリオンを得る。同様のアプローチがStrekowski,L.et al.によりJ.Hetrocyclic Chem.2001,38,359−363に記載されている。酢酸エチルのリチウム塩(無水酢酸とリチウムビス(トリメチルシリル)アミド[LHMDS]から生成)と反応させた後、酸性条件下で脱水及び異性化を行い、式(7)のフロ[2,3−d]ピリミジントリオン化合物を一般式(8)のフロ[2,3−d]ピリミジンジオンエステルに変換した。好適な溶媒(例えば、トルエン、テトラヒドロフラン)中、好適な塩基(例えば、水素化ナトリウム)を用いて一般式(8)の化合物を式(2)の適切なアミンと直接カップリングさせることにより、一般式(Ia)の化合物を得る。一般式(Ia)の化合物はまた、2工程で調製することもできる。即ち、(8)を塩基性条件下で加水分解しカルボン酸(9)を得、好適な溶媒又は溶媒の混合物(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン)中、好適なカップリング剤[例えば、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート[BOP]]を用いて一般式(2)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ia)の化合物を得る。
【化6】

【0075】
一般式(9)のカルボン酸誘導体はまた、スキーム3に記載されているように調製することができる。即ち、好適な溶媒中、シアノメチルリチウムを式(7)のフロ[2,3−d]ピリミジントリオン(式中、Rは水素又はアルキル)と反応させて、式(10)のフロ[2,3−d]ピリミジニルアセトニトリルを得る。この中間体を酸性条件下で加水分解することにより、一般式(Ia)の化合物の合成に必要な式(9)の中間体を得る。
【化7】

【0076】
が水素又はアルキルである式(8a)のフロ[2,3−d]ピリミジンジオンエステルはまた、スキーム4に示すように、中間体(7)のウィッティヒ反応により調製することもできる。即ち、好適な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド)中、水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド又はn−ブチルリチウム等の好適な塩基の存在下で、中間体(7)をトリエチルホスホノアセテートと反応させて式(11)のエステルを得る。次に、エステル(11)を酸性条件下で異性化させることにより、式(Ia)で表される本発明の化合物の調製に有用な式(8a)の中間体を得る。
【化8】

【0077】
一般式(8b)の中間体の調製のための他のアプローチをスキーム5に示す。即ち、RがアルキルであるBrZnCHCOR(ZnとBrCHCORから調製される)を用いて中間体(7)(式中、Rは水素又はアルキル)のレフォルマトスキー反応を行い、続いてカルビノール中間体のin−situ脱水を行って中間体(12)を得る。酸性条件下で、中間体(12)の二重結合を異性化して、エステル中間体(8b)を得る。
【化9】

【0078】
式(Ic)の化合物(式中、Rは水素又はメチルであり、R、R、R、R、R、R、R、及びRは上記定義の通りである)の合成のための一般的アプローチのスキーム6に示す。好適な溶媒(例えば、トルエン、テトラヒドロフラン)中、好適な塩基(例えば、水素化ナトリウム)を用いて一般式(8)の化合物を式(23)の適切なアミンと直接カップリングさせることにより、一般式(Ic)の化合物を得る。一般式(Ic)の化合物はまた、2工程で調製することもできる。即ち、(8)を塩基性条件下で加水分解しカルボン酸(9)を得、好適な溶媒又は溶媒の混合物(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン)中、好適なカップリング剤[例えば、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート[BOP]]を用いて一般式(23)のアミンとカップリングさせることにより、一般式(Ic)の化合物を得る。
【化10】

【0079】
、U、V、R、及びRが上記定義の通りである式(Ib)のフロ[3,4−d]ピリミジニルアセトアミドの合成のための一般的アプローチをスキーム7に示すように調製される。式(13)の5−メチル−4H−フロ[3,4−d][1,3]オキサジン−2,4(1H)−ジオンは、Press,J.B. et al.Eur.J.Med.Chem.1989,24,627−630に記載の手順に従い、ジアルキル2−メチルフラン−3,4−ジカルボキシレートを出発物質として調製することができる。式(1)の中間体を式R−NHのアルキルアミンで処理し開環反応によりウレア中間体(14)を得る。好適な溶媒中、1,1’−カルボニルジイミダゾール(CDI)を用いて中間体(14)を環化させ、続いて好適な溶媒の存在下で、RXでアルキル化して、中間体(15)を介して式(16)の3,5−ジアルキルフロ[3,4−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを得る。中間体(16)を水素化ナトリウム又はn−ブチルリチウム等の強塩基で脱プロトン化し、ジアルキルカーボネートと反応させてエステル(17)を得る。無水トルエン又はキシレン等の好適な溶媒中、水素化ナトリウム等の好適な塩基の存在下で、式(17)のエステルを式(2)の適切なアミンとカップリング反応させることにより、一般式(Ib)の化合物を得る。
【化11】

【0080】
式(23)の置換2−アミノ−4−アリールチアゾール(式中、R、R、R、R、R、及びRは、上記定義の通りである)の合成のための、安息香酸誘導体を出発物質とする一般的アプローチをスキーム8に示す。即ち、無水ジクロロメタン中、触媒量のDMFの存在下で、オキサリルクロリドを用いて式(18)の安息香酸を式(19)の対応する酸クロリドに変換した。トリエチルアミン等の好適な塩基の存在下で、式(20)のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩で処理して、式(19)の酸クロリドを式(21)の対応するワインレブアミドに変換した。式(21)のワインレブアミドにメチルマグネシウムヨージドを付加させることにより、式(22)のアセトフェノン誘導体を得た。
式(22)のアセトフェノン誘導体の式(23)の2−アミノ−4−アリールチアゾールへの変換は、2通りのアプローチで行うことができる(スキーム8)。一方の場合には、アセトフェノンを対応するフェナシルブロミドに変換し、次いで還流条件でテトラヒドロフラン等の好適な溶媒中でチオウレアと反応させた。式(22)のアセトフェノン誘導体はまた、還流条件でチオウレア及びヨウ素と反応させることにより1工程で2−アミノ−4−アリールチアゾール(23)に変換することができる(Carroll,K.et al.J.Am.Chem.Soc.1950,3722及びNaik,S.J.;Halkar,U.P.,ARKIVOC2005,xiii,141−149)。
【化12】

【0081】
実験
特に明記しない限り、後処理は、括弧内に示す有機相と水相とに反応混合物を分配し、層を分離し、硫酸ナトリウムで有機層を乾燥させ、濾取し、溶媒留去することを含む。精製は、特に言及しない限り、一般的に、移動相として好適な極性の酢酸エチル/石油エーテル混合物を用いて、シリカゲルクロマトグラフィー技術によって精製することを含む。様々な溶出剤系の使用を括弧内に示す。文章中では以下の略記を用いる、DMSO−d:ヘキサジュウテロジメチルスルホキシド;DMF:N,N−ジメチルホルムアミド;J:単位がHzであるカップリング定数;RT又はrt:室温(22℃〜26℃);Aq.:水溶液;AcOEt:酢酸エチル;equiv.又はeq.:当量。
【0082】
中間体
中間体1
エチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテート
【化13】

工程1 エチル(2Z)−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5(6H)−イリデン)アセテート又はエチル(5−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテート:無水THF(50.0mL)を−78°Cまで冷却した。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(LiHMDS)の溶液(THF中1.0M、4.692g、28.038mmol)を窒素雰囲気下で添加した。次いで、無水酢酸エチル(2.358g、26.763mmol)を添加して、得られた混合物を同温で1時間攪拌した。1,3−ジメチルフロ[2,3−d]ピリミジン−2,4,5(1H,3H,6H)−トリオン(5.0g、25.489mmol)のTHF−ジクロロメタン(1:3、80.0mL)混合物の溶液を、前記溶液に滴下し、得られた混合物を−78℃で2.5時間攪拌した。次に、反応混合物を1NのHCl(75.0mL)で酸性化した。温度を室温まで徐々に上昇させ酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を食塩水(50.0mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、得られた残渣を2%メタノールのクロロホルム溶液を用いたカラムクロマトグラフィーで精製することにより、2.1gのエチル(2Z)−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5(6H)−イリデン)アセテートを白色固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.45 (s, 3H), 4.17 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 6.37 (s, 1H)。メタノールのクロロホルム溶液の量を増やし更に溶出させることにより、750mgのエチル(5−ヒドロキシ−1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテートを薄茶色の固体として得る;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.33 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 4.08 (s, 2H), 4.27 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 4.77 (s, 1H); APCI−MS (m/z) 267.09 (M+H)
【0083】
工程2 エチル(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテート:工程1の中間体(1.1g、4.131mmol)と氷酢酸(20.0mL)の混合物を4時間還流した。過剰の酸を真空下で蒸発させて、溶媒の蒸発後に得られた残渣を
2%メタノールのクロロホルム溶液を用いたゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、930mgの生成物を白色固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.19 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 3.18 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.68 (s, 2H), 4.09 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 7.58 (s, 1H); APCI−MS (m/z) 267.13 (M+H)
【0084】
中間体2(359−NPP−182)
(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化14】

THF(2.0mL)と水(1.0mL)の混合物の中間体1(150mg、0.563mmol)の攪拌溶液にLiOH.HO(36mg、0.845mmol)を添加した。混合物を30分間室温で攪拌した。溶媒の蒸発後に得られた残渣を1NのHClで酸性化し(pH4)、酢酸エチルで抽出した(2×50mL)。合わせた酢酸エチル抽出物を水で洗浄し(2×15mL)、乾燥させた(NaSO)。減圧下で溶媒を蒸発させることにより、70mgの生成物をオフホワイトの固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 3.19 (s, 3H), 3.50 (s, 3H), 3.60 (s, 2H), 7.56 (s, 1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 239.06 (M+H)
【0085】
中間体3(359−NPP−186)
エチル(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセテート
【化15】

工程1で1,3−ジメチルフロ[2,3−d]ピリミジン−2,4,5(1H,3H,6H)−トリオンに代えて1,3,6−トリメチルフロ[2,3−d]ピリミジン−2,4,5(1H,3H,6H)−トリオン(5.0g、23.788mmol)を用いて、中間体1に記載の手順に従って表題化合物を調製することにより、1.565gの生成物を白色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 1.28 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.28 (s, 3H), 3.35 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H); APCI−MS (m/z) 281.05 (M+H)
【0086】
中間体4(394−NPP−003)
(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)酢酸
【化16】

中間体2に記載されているように、THF(4.0mL)と水(1.0mL)の混合物のLiOH(34mg、0.802mmol)の溶液を用いて中間体3(150mg、0.535mmol)をけん化することにより、60mgの表題化合物を白色の固体として得た;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.27 (s, 3H), 3.17 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.55 (s, 2H), 12.32 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 253.09 (M+H)
【0087】
2−アミノ−4−アリールチアゾールを調製するための一般的手順
方法1
アセトフェノン誘導体(1.0当量)の氷酢酸(5体積)溶液に0℃の液体臭素(1.0当量)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。前記反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出し、食塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。濃縮して得られた粗生成物を無水THF(10体積)に溶解させ、チオ尿素(2.0当量)を添加し、一晩還流させた。前記反応混合物を酢酸エチルで希釈し、チオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を1NのHClで処理して、アミンの塩を形成させた。沈殿した塩を濾取した。次いで、前記塩をNaHCO飽和溶液で処理して、アミンを再生成させた。混合物をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を水及び食塩水で洗浄した。減圧下で溶媒留去して、2−アミノ−4−アリール−チアゾール誘導体を得た。
【0088】
方法2
アセトフェノン誘導体(1.0当量)、チオ尿素(2.0当量)、及びヨウ素(1.0当量)の無水エタノール(5体積)溶液を24時間還流させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、層を分離した。有機層をチオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄して、ヨウ素を除去した。酢酸エチル溶液を1NのHClで処理し、沈殿した塩を濾取した。上記方法1に記載の通り遊離アミンを再生成させた。
【0089】
適切なアリールアルキルケトンから出発して、方法1又は方法2のいずれかによって全ての2−アミノ−4−アリールチアゾール誘導体を調製した。選択した中間体についての構造情報及び特性評価データを表1に示す。
【0090】
【表1−1】

【表1−2】

【表1−3】

【表1−4】

【表1−5】

【0091】
更に、幾つかのフルオロ置換2−アミノ−4−アリールチアゾールは、適切なフッ素化安息香酸又はフッ素化アセトフェノンを出発物質として方法1又は方法2に従うことにより、スキーム8に記載のアプローチを用いて調製することができる。そのようなアミノチアゾール中間体の幾つかの例を表2に示す。
【0092】
【表2】

【実施例】
【0093】
本発明の化合物の調製方法を更に説明するために、実施例を以下に示す。
【0094】
一般的手順
方法A:
水素化ナトリウム(1.4当量)を、適切なアミン(1.2当量)の無水トルエンの攪拌溶液に添加し、室温にて30分間攪拌した後、フロピリミジニル酢酸エステル誘導体(1.0当量)を添加し、48時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、1N塩酸を添加することにより得られた残渣をpH6.0に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を乾燥させた(NaSO)。溶媒を蒸発させて得られた残渣を、好適な酢酸エチルと石油エーテルの混合物を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し所望の生成物を得た。
【0095】
方法B:
フロピリミジニル酢酸誘導体(1.0当量)の1,2−ジクロロエタン(5vol)の攪拌溶液に、EDCI(1.2当量)、HOBt(0.3当量)、及び4−ジメチルアミノピリジン(0.1当量)を添加し、混合物を室温で10分間〜15分間攪拌した。次に、適切なアミン(1.0当量)を添加し、混合物を同温で48時間攪拌した。過剰の溶媒を蒸発させ、得られた残渣を酢酸エチルと2NのHClで希釈し、2層に分離させた。有機層を水、食塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過した。濾液を減圧下で濃縮させ、得られた残渣を、酢酸エチル(30%)の石油エーテル混合物を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し所望の化合物を得た。
【0096】
実施例1
N1−[4−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化17】

1,2−ジクロロエタン(5mL)中、EDCI塩酸塩(58mg、0.302mmol)、HOBt(10mg、0.075mmol)及びDMAP(3.1mg、0.025mmol)の存在下で、中間体2(60mg、0.252mmol)と4−[4−(トリフルオロメチル)フェノキシ]アニリン(64mg、0.252mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.20 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.74 (s, 2H), 7.06−7.13 (m, 4H), 7.60−7.73 (m, 5H), 10.27 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 474.40 (M+H)
【0097】
実施例2
N1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化18】

1,2−ジクロロエタン(5mL)中、EDCI塩酸塩(96mg、0.504mmol)、HOBt(17mg、0.126mmol)及びDMAP(5mg、0.042mmol)の存在下で、中間体2(100mg、0.420mmol)と2−(2,4−ジクロロフェニル)エタンアミン(79mg、0.415mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として10mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した; H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.81 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 3.18 (s, 3H), 3.40−3.46 (m, 7H), 7.28 (s, 2H), 7.52 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 8.02 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 410.21 (M+H)
【0098】
実施例3
N1−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化19】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−アミン(60mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 12.77 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 388.99 (M+H)
【0099】
実施例4
N−(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化20】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−アミン(83mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として8mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.92 (s, 2H), 7.39 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.79 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 12.85 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 407.11 (M+H)
【0100】
実施例5
N1−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化21】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(84mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.88 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.82−1.90 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 7.21 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.81 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 12.44 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 453.16 (M+H)
【0101】
実施例6
N1−{4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化22】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.705mmol)の存在下で、中間体1(75mg、0.282mmol)と4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(83mg、0.338mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.78−7.96 (m, 3H), 8.09−8.15 (m, 2H), 12.55 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 465.11 (M+H)
【0102】
実施例7
N1−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化23】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(88mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として16mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.60−7.72 (m, 3H), 7.88 (s, 1H), 8.20−8.26 (m, 2H), 12.54 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 465.32 (M+H)
【0103】
実施例8
N1−[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化24】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.705mmol)の存在下で、中間体1(75mg、0.282mmol)と4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(88mg、0.338mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として11mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 8.02 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.14 (M+H)
【0104】
実施例9
N1−[4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化25】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(93mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として60mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.33 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.54−7.64 (m, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.95 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 12.52 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 481.21 (M+H)
【0105】
実施例10
N1−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化26】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(98mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として16mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.45 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.81−7.88 (m, 1H), 8.23 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 491.36 (M−H)
【0106】
実施例11
N1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化27】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(77mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.51 (q, J = 8.7 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.70−7.76 (m, 2H), 7.87−7.96 (m, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 433.06 (M+H)
【0107】
実施例12
N1−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化28】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(76mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として29mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.40 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 7.20 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 7.34−7.41 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 8.06 (q, J = 7.5 Hz, 1H), 12.53 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 433.05 (M+H)
【0108】
実施例13
N1−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化29】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(110mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.14 (s, 1H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 463.20 (M−H)
【0109】
実施例14
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化30】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(118mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.86 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.92−8.02 (m, 3H), 12.55 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.25 (M−H)
【0110】
実施例15
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化31】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(136mg、0.518mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.55−7.65 (m, 2H), 7.84 (s, 1H), 8.23−8.29 (m, 2H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.27 (M−H)
【0111】
実施例16
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化32】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(125mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として26mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.55−7.63 (m, 2H), 7.79 (s, 1H), 7.97−8.05 (m, 2H), 12.49 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 497.24 (M−H)
【0112】
実施例17
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化33】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(21mg、0.525mmol)の存在下で、中間体1(56mg、0.210mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(70mg、0.252mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として37mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.62−7.69 (m, 2H), 7.84 (s, 2H), 7.95−8.01 (m, 1H), 12.54 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 497.26 (M+H)
【0113】
実施例18
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化34】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(126mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として26mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.58−7.64 (m, 1H), 7.80 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 8.20 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 12.54 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.00 (M+H)
【0114】
実施例19
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化35】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(100mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として32mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.76 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.93−8.04 (m, 2H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.23 (M−H)
【0115】
実施例20
N1−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化36】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(94mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.77 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 8.33 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 12.55 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.26 (M−H)
【0116】
実施例21
N1−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化37】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(94mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.60−7.68 (m, 2H), 7.98−8.15 (m, 3H), 12.54 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.24 (M−H)
【0117】
実施例22
N1−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化38】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(94mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.90 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.73 (s, 2H), 7.78−7.84 (m, 1H), 8.23−8.29 (m, 1H), 12.56 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 483.07 (M+H)
【0118】
実施例23
N1−[4−(3−フルオロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化39】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3−フルオロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(95mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として10mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.01 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.73−7.81 (m, 2H), 7.85−7.91 (m, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.23 (M−H)
【0119】
実施例24
N1−[4−(3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化40】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(99mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.32 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.16 (M+H)
【0120】
実施例25
N1−[4−(3−ブロモ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化41】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(24mg、0.600mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−ブロモ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(116mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として27mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 7.33 (t, J = 73.2 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.93−7.99 (m, 1H), 8.26 (s, 1H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 541.20 (M+H)
【0121】
実施例26
N1−{4−[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−フルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化42】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[4−(2,2−ジメチルプロポキシ−3−フルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(101mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として27mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.02 (s, 9H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.74 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.22 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.65−7.70 (m, 1H), 7.73 (s,1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 501.15 (M+H)
【0122】
実施例27
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化43】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−クロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(107mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として54mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.04 (s, 9H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.77−7.85 (m, 1H), 7.95 (s, 1H), 12.42 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.10 (M+H)
【0123】
実施例28
N1−{4−[3−ブロモ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化44】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−ブロモ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(122mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として26mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.05 (s, 9H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.75 (s, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.14 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.86 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 561.06 (M)
【0124】
実施例29
N1−[4−(3−ブロモ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化45】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3−ブロモ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(118mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.02 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 2.02−2.08 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.87 (s, 4H), 7.15 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.12 (s, 1H), 12.42 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 547.09 (M)
【0125】
実施例30
N1−{4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化46】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(105mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として23mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 4.87 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.34 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.61 (s, 2H), 7.68−7.73 (m, 2H), 12.41 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.07 (M+H)
【0126】
実施例31
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化47】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(111mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として34mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 4.91 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.86 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.15 (M+H)
【0127】
実施例32
N1−{4−[3−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化48】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(127mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として53mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.87 (s, 2H), 4.90 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.31 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.91 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 12.43 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 571.27 (M−H)
【0128】
実施例33
N1−[4−(2,4,5,−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化49】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(2,45−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(83mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.59 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.70−7.76 (m, 1H), 7.88−8.00 (m, 1H), 12.53 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 451.18 (M+H)
【0129】
実施例34
N1−[4−(2,3,4−トリクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化50】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(2,3,4−トリクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(100mg、0.429mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.39 (M−H)
【0130】
実施例35
N1−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化51】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(100mg、0.375mmol)と4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(126mg、0.450mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.47−7.56 (m, 1H), 7.63 (s, 2H), 8.33 (q, J = 6.6 Hz, 1H), 12.54 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.39 (M−H)
【0131】
実施例36
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化52】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(100mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.89 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 12.59 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 500.97 (M+H)
【0132】
実施例37
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化53】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.751mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(100mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.27 (t, J = 71.7 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.79 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 499.00 (M+H)
【0133】
実施例38
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化54】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(112mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として15mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 7.19 (t, J = 72.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 8.12 (s, 2H), 12.51 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.21 (M−H)
【0134】
実施例39
N1−{4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化55】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(102mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.23−0.30 (m, 2H), 0.50−0.56 (m, 2H), 1.88−1.94 (m, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 3.97 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.60−7.68 (m, 3H), 7.74 (s, 1H), 12.46 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 503.11 (M+H)
【0135】
実施例40
N1−{4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化56】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(102mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として26mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.98 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 1.93−2.04 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.86−3.93 (m, 4H), 7.60−7.68 (m, 3H), 7.73 (s, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 503.29 (M−H)
【0136】
実施例41
N1−[4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化57】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(114mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.04 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 2.00−2.14 (m, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.79 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.87 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 8.00 (s, 2H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 537.09 (M+H)
【0137】
実施例42
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化58】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.704mmol)の存在下で、中間体1(75mg、0.282mmol)と4−[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)3,5−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(101mg、0.338mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として38mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.01 (s, 9H), 3.18 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.80 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 7.60−7.66 (m, 3H), 7.73 (s, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 519.14 (M+H)
【0138】
実施例43
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化59】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(119mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として16mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.23 (s, 9H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.67 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 7.63 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 8.00 (s, 2H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 551.09 (M+H)
【0139】
実施例44
N1−{4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化60】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(113mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.04 (s, 9H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.78 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.75−7.81 (m, 2H), 7.85 (s, 1H), 12.46 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 535.26 (M+H)
【0140】
実施例45
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルブトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化61】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルブトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(107mg、0.358mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として40mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.92 (d, J = 6.3 Hz, 6H), 1.59 (q, J = 6.3 Hz, 2H), 1.88−1.93 (m, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 4.15 (d, J = 6.6 Hz, 2H), 7.60−7.69 (m, 3H), 7.75 (s, 1H), 12.49 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 519.11 (M+H)
【0141】
実施例46
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化62】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.704mmol)の存在下で、中間体1(75mg、0.282mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(105mg、0.338mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として28mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 4.85 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.70 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.80 (s, 1H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 531.08 (M+H)
【0142】
実施例47
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化63】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(36mg、0.900mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(123mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 4.75 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.04 (s, 2H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 563.06 (M+H)
【0143】
実施例48
N1−{4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化64】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(30mg、0.750mmol)の存在下で、中間体1(80mg、0.300mmol)と4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(117mg、0.360mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として22mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 4.83 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.80−7.92 (m, 3H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 545.16 (M−H)
【0144】
実施例49
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化65】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(22mg、0.540mmol)の存在下で、中間体1(57mg、0.216mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(70mg、0.216mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.74−2.83 (m, 2H), 3.17 (s, 3H), 3.43 (s, 3H), 3.88 (s, 2H), 4.30−4.38 (m, 2H), 7.60−7.69 (m, 3H), 7.76 (s, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 543.18 (M−H)
【0145】
実施例50
N1−{4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化66】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(11mg、0.442mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.177mmol)と4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(51mg、0.212mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として32mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.78−7.86 (m, 3H), 8.12 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.14 (M+H)
【0146】
実施例51
N1−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化67】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.177mmol)と4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(51mg、0.212mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.66−7.74 (m, 2H), 7.87 (s, 1H), 8.19−8.26 (m, 2H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.16 (M+H)
【0147】
実施例52
N1−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化68】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.177mmol)と4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(55mg、0.212mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として12.5mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.30−7.36 (m, 1H), 7.58 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.95 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 495.11 (M+H)
【0148】
実施例53
N1−{4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化69】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(10mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(55mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.44 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.69 (s, 1H), 8.02 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 12.46 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 495.11 (M+H)
【0149】
実施例54
N1−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化70】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.355mmol)の存在下で、中間体3(40mg、0.142mmol)と4−(3,4ジクロロフェニル−1,3−チアゾール−2−アミン(42mg、0.171mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.21 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.09 (M+H)
【0150】
実施例55
N1−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化71】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,3ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(52mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.46 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.10 (M+H)
【0151】
実施例56
N1−[4−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化72】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(52mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.54 (dd, J = 2.1, 8.7 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 12.46 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 479.14 (M+H)
【0152】
実施例57
N1−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化73】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(18mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(46mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として46mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.22 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (t, J = 8.7 Hz, 1H), 7.47 (s, 1H), 8.06 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 445.26 (M−H)
【0153】
実施例58
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化74】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.708mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(89mg、0.339mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として70mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.61 (t, J = 9.6 Hz, 1H), 7.84 (s, 1H), 8.25−8.31 (m, 2H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.02 (M−H)
【0154】
実施例59
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化75】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(89mg、0.342mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として61mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.87−8.00 (m, 4H), 12.54 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 533.13 (M+H)
【0155】
実施例60
N1−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化76】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(18mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(56mg、0.213mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.42 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.70−7.76 (m, 2H), 7.78−7.86 (m, 1H), 8.26 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 12.55 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.07 (M+H)
【0156】
実施例61
N1−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化77】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(35mg、0.875mmol)の存在下で、中間体3(100mg、0.357mmol)と4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(112mg、0.465mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として85mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.53 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.72−7.80 (m, 1H), 8.33 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 12.53 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.13 (M+H)
【0157】
実施例62
N1−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化78】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(35mg、0.891mmol)の存在下で、中間体3(100mg、0.356mmol)と4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(112mg、0.429mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として70mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.65 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 8.07 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 12.52 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 495.49 (M−H)
【0158】
実施例63
N1−{4−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化79】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(10mg、0.416mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(56mg、0.213mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.55−7.65 (m, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.76−7.82 (m, 1H), 8.39−8.45 (m, 1H), 12.55 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.06 (M+H)
【0159】
実施例64
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化80】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(29mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(95mg、0.342mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として76mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 12.52 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.10 (M+H)
【0160】
実施例65
N1−{4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化81】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(18mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(60mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.83 (s, 1H), 8.03 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 12.52 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.07 (M+H)
【0161】
実施例66
N1−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化82】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(59mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として50mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.93 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 8.06 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 12.53 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.13 (M)
【0162】
実施例67
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化83】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(35mg、0.890mmol)の存在下で、中間体3(100mg、0.356mmol)と4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(119mg、0.428mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として123mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.60−7.69 (m, 1H), 7.80−7.90 (m, 2H), 7.95−8.02 (m, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.26 (M+H)
【0163】
実施例68
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化84】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.708mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(95mg、0.342mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として70mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.60 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 8.00−8.06 (m, 2H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.15 (M+H)
【0164】
実施例69
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化85】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(29mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(96mg、0.343mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として62mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.77 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.97 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.03 (s, 1H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.05 (M+H)
【0165】
実施例70
N1−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化86】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.333mmol)の存在下で、中間体3(40mg、0.142mmol)と4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(50mg、0.169mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.29 (s, 3H), 3.13 (s, 3H), 3.39 (s, 3H), 3.81 (s, 2H), 7.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.97 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.12 (M+H)
【0166】
実施例71
N1−{4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化87】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.333mmol)の存在下で、中間体3(40mg、0.142mmol)と4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(50mg、0.169mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として29mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.54 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 529.11 (M+H)
【0167】
実施例72
N1−{4−[3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化88】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(59mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.09 (t, J = 72.6 Hz), 7.45 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.91−7.95 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.11 (s, 1H), 12.46 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 511.08 (M+H)
【0168】
実施例73
N1−{4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化89】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(62mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として75mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 4.89 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 7.37 (t, J = 9.0 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.70−7.76 (m, 1H), 7.80 (s, 1H), 12.42 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 527.15 (M+H)
【0169】
実施例74
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化90】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(66mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として21mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 4.92 (q, J = 9.0 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.84−7.90 (m, 1H), 8.01 (s, 1H), 12.42 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 543.92 (M+H)
【0170】
実施例75
N1−[4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化91】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(10mg、0.416mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(49mg、0.212mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として21mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.57 (s, 1H), 7.67−7.77 (s, 1H), 7.90−7.99 (m, 1H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 465.06 (M+H)
【0171】
実施例76
N1−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化92】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.355mmol)の存在下で、中間体3(40mg、0.142mmol)と4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(39mg、0.171mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として25mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.76−7.85 (m, 3H), 12.48 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 465.09 (M+H)
【0172】
実施例77
N1−[4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化93】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(18mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(49mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として45mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.16 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.43−7.46 (m, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.82−7.85 (m, 1H), 12.50 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 465.06 (M+H)
【0173】
実施例78
N1−[4−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化94】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.333mmol)の存在下で、中間体3(40mg、0.142mmol)と4−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(42mg、0.170mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として20mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.45 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 8.02 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 481.09 (M+H)
【0174】
実施例79
N1−[4−(2,4−ジクロロ−5−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化95】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(21mg、0.534mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(2,4−ジクロロ−5−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(56mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として24mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.27 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.85−7.96 (m, 2H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.06 (M+H)
【0175】
実施例80
N1−{4−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化96】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(102mg、0.342mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として41mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.01 (s, 9H), 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.80 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 7.64 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.74 (s, 1H), 12.44 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 497.07 (M+H)
【0176】
実施例81
N1−[4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化97】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(28mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(60mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として38mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.92−2.03 (m, 1H), 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.82 (s, 2H), 3.91 (d, J = 6.3 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 7.73 (s, 1H), 12.44 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 519.19 (M+H)
【0177】
実施例82
N1−[4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化98】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(18mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−アミン(68mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として35mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 1.05 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 2.27 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.78−3.83 (m, 4H), 7.82 (s, 1H), 8.01 (s, 2H), 12.45 (br s, 1H); ESI−MS (m/z) 551.10 (M+H)
【0178】
実施例83
N1−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化99】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(29mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(96mg、0.343mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として85mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.53 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 8.33−8.35 (m, 1H), 12.53 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 515.24 (M+H)
【0179】
実施例84
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化100】

無水トルエン(15mL)中、水素化ナトリウム(28.5mg、0.712mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(95mg、0.342mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として86gの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.84 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 12.56 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 515.04 (M+H)
【0180】
実施例85
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化101】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(59mg、0.212mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として30mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.28 (t, J = 72.3 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 9.9 Hz, 2H), 7.88 (s, 1H), 12.50 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 513.11 (M+H)
【0181】
方法A又はBの記載と同様の手順を用いて、複数のフッ素置換基を有するフロピリミジンジオンアセトアミドの更なる例(表3に示す)を、2,4−ジオキソフロピリミジニル酢酸又はそのエステルを表2から選択される適切なフッ素化2−アミノ−4−アリールチアゾールとカップリングさせることにより、調製することができる。
【0182】
【表3−1】

【表3−2】

【0183】
実施例86
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化102】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(16mg、0.420mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.170mmol)と4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(62mg、0.200mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として60mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 7.20 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 8.12 (s, 2H), 12.49 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 545.12 (M+H)
【0184】
実施例87
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化103】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(29mg、0.713mmol)の存在下で、中間体3(80mg、0.285mmol)と4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(106mg、0.343mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として64mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 4.87 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.69 (s, 1H), 7.72 (s, 1H), 7.80 (s, 1H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 545.07 (M+H)
【0185】
実施例88
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化104】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(14mg、0.370mmol)の存在下で、中間体3(42mg、0.150mmol)と4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(62mg、0.180mmol)とをカップリングさせて、オフホワイトの固体として17mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 4.76 (q, J = 8.7 Hz, 2H), 7.87 (s, 1H), 8.05 (s, 2H), 12.47 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 577.45 (M+H)
【0186】
実施例89
N1−{4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化105】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−アミン(60mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、オフ白色の固体として19mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 0.23−0.30 (m, 2H), 0.50−0.56 (m, 2H), 1.18−1.24 (m, 1H), 2.31 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.83 (s, 2H), 3.97 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 12.45 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 517.14 (M+H)
【0187】
実施例90
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化106】

無水トルエン(10mL)中、水素化ナトリウム(17mg、0.445mmol)の存在下で、中間体3(50mg、0.178mmol)と4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−1,3−チアゾール−2−アミン(59mg、0.214mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として26mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法A)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, CDCl) δ 2.41 (s, 3H), 2.47 (s, 3H), 3.47 (s, 3H), 3.54 (s, 3H), 3.70 (s, 2H), 7.18−7.26 (m, 1H), 7.76−7.83 (m, 1H), 7.85−7.90 (m, 1H), 11.42 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 511.08 (M+H)
【0188】
実施例91
N1−[5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド
【化107】

1,2−ジクロロエタン(5mL)中、EDCI塩酸塩(40mg、0.214mmol)、HOBt(7mg、0.053mmol)及びDMAP(2mg、0.017mmol)の存在下で、中間体4(45mg、0.178mmol)と5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(45mg、0.178mmol)とをカップリングさせて、白色の固体として13mgの生成物を得ることにより、一般的手順(方法B)に従って表題化合物を調製した;H NMR (300 MHz, DMSO−d) δ 2.32 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 4.03 (s, 2H), 7.66−7.75 (m, 2H), 7.84−7.90 (m, 2H), 12.89 (br s, 1H); APCI−MS (m/z) 490.09 (M)
【0189】
薬理学的活性
(a)Toeth,A.et al.,Life Sciences,2003,73,487−498.(b)McNamara C,R.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,2007,104,13525−13530に記載されている、変更された手順に従って本発明の実施例をTRPA1活性についてスクリーニングする。化合物のスクリーニングは、当業者に公知の他の方法及び手順によって実施することもできる。
【0190】
45カルシウム取り込みアッセイを用いたTRPA1アンタゴニストのスクリーニング
TRPA1受容体の活性化阻害を、アリルイソチオシアネート(AITC)によって誘導される放射性カルシウムの取り込み阻害として測定した。
試験化合物を100%DMSOに溶解させて、10mMの原液を調製し、次いで、0.1%のBSA及び1.8mMのCaClを含む普通培地を用いて所望の濃度に希釈した。反応におけるDMSOの最終濃度は、0.5%(v/v)であった。10%のFBS、1%のペニシリン−ストレプトマイシン溶液、400μg/mLのG−418を含むF−12 DMEM培地中で、ヒトTRPA1を発現しているCHO細胞を増殖させた。10%のFBS、1%のペニシリン−ストレプトマイシン溶液、400μg/mLのZeocinを含むF−12 DMEM培地中で、ラットTRPA1を発現しているCHO細胞を増殖させた。実験日に1ウェル当たり約50,000細胞となるように、アッセイの24時間前に前記細胞を96ウェルプレートに播種した。10分間試験化合物で前記細胞を処理し、次いで、3分間最終濃度30μM(ヒトTRPA1の場合)及び/又は10μM(ラットTRPA1の場合)のAITC及び5μCi/mLの45Ca2+を添加した。前記細胞を洗浄し、1%のTriton X−100、0.1%のデオキシコレート、及び0.1%のSDSを含有するバッファを用いて溶解させた。液体シンチレータを添加した後、Packard TopCountで溶解物の放射活性を測定した。(Toth et al, Life Sciences (2003) 73, 487−498; McNamara CR et al, Proceedings of the National Academy of Sciences,(2007)104,13525−13530)。
試験アンタゴニストの不在下で得られた最大反応の百分率として、濃度反応曲線をプロットした。GraphPad PRISMソフトウェアを用いて非線形回帰分析によって濃度反応曲線からIC50値を計算することができる。
【0191】
上記アッセイ手順を用いて、調製した化合物を試験し、得られた結果を表4に示す。選択した実施例についてのIC50(nM)の詳細と共に、1.0μM及び10.0μMの濃度における阻害率も表中に示す。化合物のIC50(nM)値を表4に記載し、表中、「A」は、IC50値が50nM未満であることを示し、「B」は、IC50値が50.01nM〜100.0nMであることを示し、「C」は、IC50値が100.0nM超であることを示す。
【表4−1】

【表4−2】

【表4−3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩
(式中、
及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリールアルキル、(CROR、COR、COOR、CONR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNR、及び(CHNHCORから選択され;
は、水素、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、及びシクロアルケニルから選択され;
及びZは、独立して、酸素又はCRであるが、
但し、Z又はZのいずれか一方は常に酸素であり、他方はCRであり;
Lは、−(CR−、−O−(CR−、−C(O)−、−NR−、−S(O)NR−、−NR(CR−、及び−S(O)NR(CRから選択されるリンカーであり;
は、水素、シアノ、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、OR、(CROR、COR、COOR、CONR、S(O)NR、NR、NR(CROR、(CHNR、(CHCHR、NR(CRCONR、(CHNHCOR、(CHNH(CHSO、(CHNHSO、SR及びORから選択され;
Uは、−(CR−、置換又は非置換アリール、;チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、イミダゾール、フラン、チオフェン、ピロール、1,2,3−トリアゾール、及び1,2,4−トリアゾールからなる群より選択される置換又は非置換5員複素環;又はピリミジン、ピリジン、及びピリダジンからなる群より選択される置換又は非置換6員複素環から選択され;
Vは、水素、シアノ、ニトロ、−NR、ハロゲン、ヒドロキシル、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、ヘテロシクリルアルキル、−C(O)OR、−OR、−C(O)NR、−C(O)R、及び−SONRから選択されるか;
或いは、U及びVは、O、S、及びNから選択される1以上のヘテロ原子を任意で含んでいてもよい、任意で置換されている3〜7員飽和又は不飽和環を共に形成してもよく:
各出現時において、R及びRは、独立して、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、置換又は非置換アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルから選択され;
各出現時において、「m」及び「n」は、独立して、0以上且つ2以下から選択される)。
【請求項2】
が酸素であり、ZがCRである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が酸素であり、ZがCRである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
が水素である請求項2〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
がメチルである請求項2〜3のいずれかに記載の化合物。
【請求項6】
LがCHである請求項1〜5のいずれかに記載の化合物。
【請求項7】
及びRが(C−C)アルキルである請求項1〜6のいずれかに記載の化合物。
【請求項8】
(C−C)アルキルがメチルである請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
が水素である請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
Uがヘテロアリールである請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
ヘテロアリールがチアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チアジアゾール、又はピリミジンである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Vが置換又は非置換アリールである請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
アリールがフェニルである請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
式(Ia):
【化2】

で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
及びRが(C−C)アルキルである請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
(C−C)アルキルがメチルである請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が水素又は(C−C)アルキルである請求項14〜16のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
Uがヘテロアリールである請求項14〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
ヘテロアリールがチアゾール、イミダゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チアジアゾール、又はピリミジンである請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
Vが置換又は非置換アリールである請求項14〜19のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
アリールがフェニルである請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
式(Ic):
【化3】

で表される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩
(式中、
、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素又は(C−C)アルキルであり;
、R、R、R、R、及びRは、同一であっても異なっていてもよく、且つ独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、ニトロ、アミノ、置換又は非置換アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ,シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキルアルコキシ、アリール、アリールアルキル、ビアリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、複素環、及びヘテロシクリルアルキルからなる群より選択される)。
【請求項23】
が水素である請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
が(C−C)アルキルである請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
及びRが(C−C)アルキルである請求項22〜24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
(C−C)アルキルがメチルである請求項24〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項22〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
及びRが独立して、水素、フルオロ、トリフルオロメチル、及びトリフルオロメトキシからなる群より選択される請求項22〜27のいずれかに記載の化合物。
【請求項29】
が水素である請求項22〜28に記載の化合物。
【請求項30】
が水素である請求項22〜29に記載の化合物。
【請求項31】
がメチルである請求項22〜29に記載の化合物。
【請求項32】
以下から選択される化合物:
N1−[4−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N−(4,6−ジフルオロ−1,3−ベンゾチアゾール−2−イル)−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(4−イソブチルフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−トリフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−フルオロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−クロロ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N1−[4−(3−ブロモ−4−ジフルオロメトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項33】
以下から選択される化合物:
N1−{4−[4−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3−フルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−ブロモ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−ブロモ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−ブロモ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4,5,−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,3,4−トリクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2−ジメチルプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(3−メチルブトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−5−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3−ジメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項34】
以下から選択される化合物:
N1−{4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,3−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−クロロ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N1−{4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメトキシフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項35】
以下から選択される化合物:
N1−{4−[3−クロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−フルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3−クロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3−クロロ−2,4−ジフルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(2,4−ジクロロ−5−フルオロフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−(2,2−ジメチルプロポキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,5−ジフルオロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−[4−(3,5−ジクロロ−4−イソブトキシフェニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[2,4−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジフルオロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[3,5−ジクロロ−4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−(シクロプロピルメトキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1,3−チアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
N1−{4−[4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−5−メチル−1,3−チアゾール−2−イル}−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;及び
N1−[5−(4−ブロモフェニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−(1,3,6−トリメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロフロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)アセトアミド;
又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項36】
請求項1〜35のいずれかに記載の化合物から選択される1以上の化合物と、1以上の薬学的に許容しうる賦形剤、担体、希釈剤、又はこれらの混合物とを含む医薬組成物。
【請求項37】
有効量の請求項1〜36のいずれかに記載の化合物を対象に投与することを含む、それを必要としている対象においてTRPA1機能に関連する疾患又は症状を治療する方法。
【請求項38】
TRPA1機能に関連する疾患の症候又は症状が、疼痛、慢性疼痛、複合性局所疼痛症候群、神経因性疼痛、術後痛、関節リウマチ痛、変形性関節症痛、背痛、内臓痛、癌痛、痛覚過敏、神経痛、偏頭痛、ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、坐骨神経痛、HIV関連ニューロパシー、ヘルペス後神経痛、線維筋痛症、神経損傷、虚血、神経変性、脳卒中、脳卒中後痛、多発性硬化症、呼吸器疾患、喘息、咳、COPD、炎症性障害、食道炎、胃食道逆流性疾患(GERD)、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、骨盤過敏症、尿失禁、膀胱炎、火傷、乾癬、湿疹、嘔吐、胃十二指腸潰瘍、及び掻痒から選択される請求項37に記載の方法。
【請求項39】
疾患の症候又は症状が、慢性疼痛に関連する請求項38に記載の方法。
【請求項40】
疾患の症候又は症状が、神経因性疼痛に関連する請求項38に記載の方法。
【請求項41】
疾患の症候又は症状が、関節リウマチ痛又は変形性関節症痛に関連する請求項38に記載の方法。
【請求項42】
以下の構造を有する化合物。
【化4】


【公表番号】特表2012−521406(P2012−521406A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501412(P2012−501412)
【出願日】平成22年3月22日(2010.3.22)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000840
【国際公開番号】WO2010/109329
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(510168852)グレンマーク ファーマシューティカルズ, エセ.アー. (13)
【Fターム(参考)】