説明

UPnPコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法及び装置

【課題】 UPnPコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法及び装置を提供する。
【解決手段】 UPnPデバイスのコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法において、(a)UPnPデバイスのコンテンツが更新されたことを感知するステップと、(b)更新と関連した情報を含むイベントメッセージを生成するステップと、(c)生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワークに伝送するステップと、を含むことを特徴とする方法である。これにより、複数のコンテンツディレクトリサービスを同期化する過程にコントロールポイントが介入しないので、従来のUPnP技術に比べて、コントロールポイントのメモリやCPUに加えられる負荷が除去でき、コンテンツディレクトリサービスのアクションを反復して呼び出す必要がないので、ネットワークの負荷を減らせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホームネットワークに係り、さらに詳細には、UPnPデバイスがそれぞれ各々提供するコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
UPnP(ユニヴァーサル プラグ アンド プレイ)は、ネットワークに連結された電子製品を発見し、かつ制御しうるプロトコルの一種であり、ホームネットワーキングの標準技術としてその効用性を認められている。UPnP AV(オーディオ/ビデオ)は、UPnP技術に基づいてA/Vのようなマルチメディアコンテンツをネットワークを通じて利用するための技術である。
【0003】
UPnP AVアーキテクチャーは、メディアサーバとメディアレンダラ、及びこれらを制御するコントロールポイントで構成される。メディアサーバは、コンテンツディレクトリサービス(CDS:Content Directory Service)を通じてマルチメディアファイルを提供する機器であり、メディアレンダラは、提供されるマルチメディアファイルを再生する機器である。コントロールポイントは、メディアサーバ及びメディアレンダラが相互作用を通じて動作できるように、これらを制御する役割を行う。このようなUPnP AVが構築されれば、一つのホームネットワークに複数のメディアサーバが存在し、このようなメディアサーバは、異なるコンテンツを保有しうる。このような環境で、UPnP AVのユーザ側面では、異なるCDSに散在しているコンテンツを容易に同期化しうる要求事項が発生する。例えば、ユーザは、自身のMP3プレイヤに保存されている音楽コンテンツを家内のHi−Fi機器を通じて高音量で楽しむために、MP3プレイヤをホームメディアセンターと同期化することを所望する。
【0004】
図1は、UPnPデバイス間のCDSを同期化する方法を簡略に説明するための概念図である。ユーザは、コントロールポイント100を利用して同期化を所望するデバイスを選択し、そのデバイスがそれぞれ提供するCDS
101,102を制御してデバイス間のコンテンツを伝送させることによって同期化を行う。
【0005】
図2は、従来の技術によってUPnPデバイス間のコンテンツを同期化する方法を詳細に説明するためのフローチャートである。ここでは、二つのUPnPデバイスを仮定する。また、それぞれのCDSは、別個のUPnPデバイスによって提供されると仮定し、以下、同一である。
【0006】
コントロールポイントは、同期化を所望するデバイスを選択し、ステップ201でそれぞれのデバイスが提供するCDSのBrowse()アクションを呼び出してコンテンツの目録を獲得し、ステップ202では、両デバイスのコンテンツ目録を比較して、どのデバイスにいかなる客体を追加、削除または変更するかを決定する。ここで、客体とは、browse()アクションまたはsearch()アクションを呼び出した結果、CDSが返還する全ての種類のデータエンティティを包括する意味である。したがって、コンテンツのメタデータでもあり、コンテンツ自体を表すリソースバイナリでもある。
【0007】
ステップ203及びステップ204で、コントロールポイントは、各デバイスのCDSが提供するアクションを利用してコンテンツを削除または追加する。このような過程をさらに詳細に説明すれば、コントロールポイントが新たなコンテンツを追加せねばならないCDSのCreateObject()アクション及びImportResource()アクションを利用して該当CDSがHTTP
GET命令を通じて新たなコンテンツを獲得するように制御する。
【0008】
一方、コンテンツを削除する場合には、DestroyObject()アクション及びDeleteResource()アクションを利用して、コンテンツのメタデータを変更する場合には、UpdateObject()アクションを利用する。
【0009】
このように、従来のUPnP技術を使用して同期化を行う場合に、同期化が必要な客体を選定する作業のために、両端のCDSのコンテンツ目録を何れも把握せねばならないので、コンテンツの量が多い場合に、コントロールポイントのメモリやCPUに相当な負荷が発生するという問題がある。
【0010】
また、同期化が必要な客体の数が増加すれば、それにより、CDSのアクションが反復して呼び出されるので、多量のネットワーク負荷が発生して同期化の速度が遅くなるという問題がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、コントロールポイントの介入なしにイベントメッセージを利用してUPnPデバイス間のCDSを同期化する装置及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するための本発明は、UPnPデバイスのCDSを同期化する方法において、(a)前記UPnPデバイスのコンテンツが更新されたことを感知するステップと、(b)前記更新と関連した情報を含むイベントメッセージを生成するステップと、(c)前記生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワークに伝送するステップとを含むことを特徴とする。
【0013】
ここで、前記更新と関連した情報は、前記更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体として表現されることが望ましい。
【0014】
また、前記更新と関連した情報は、前記更新されたコンテンツと関連した客体に対して、追加、変更、削除のうち少なくとも一つを行ったことを表す。
【0015】
また、本発明は、前記同期化方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0016】
UPnPデバイスのCDSを同期化する装置において、前記UPnPデバイスのコンテンツが更新されたことを感知する更新モニター部と、前記更新モニター部が感知した更新と関連した情報を含む、イベントメッセージを生成するイベントメッセージ生成部と、前記生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワークに伝送するイベントメッセージ伝送部と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、UPnPデバイスがCDSを同期化する方法において、第3のUPnPデバイスからマルチキャストされた所定のイベントメッセージを受信するステップと、前記受信されたイベントメッセージに基づいてコンテンツを更新するステップとを含み、前記イベントメッセージは、前記第3のデバイスが保有したコンテンツの更新に関する情報を含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、前記同期化方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0019】
また、本発明は、UPnPデバイスのコンテンツを同期化する装置において、第3のUPnPデバイスからマルチキャストされた所定のイベントメッセージを受信するイベントメッセージ受信部と、前記受信されたイベントメッセージに基づいて、前記UPnPデバイスのコンテンツを更新するコンテンツ更新部と、を備え、前記イベントメッセージは、前記第3のデバイスが保有したコンテンツの更新に関する情報を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、複数のCDSを同期化する過程にコントロールポイントが介入しないので、従来のUPnP技術に比べて、コントロールポイントのメモリやCPUに加えられる負荷が除去でき、CDSのアクションを反復して呼び出す必要がないので、ネットワークの負荷を減らせる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、添付された図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を詳細に説明する。
【0022】
図3は、本発明によってUPnPデバイス間のCDSを同期化する方法を簡略に示す概念図である。複数のCDSが同期化されるというのは、複数のCDSが提供するコンテンツの目録を一致させることを意味する。但し、具現例によって何れか一方のCDSが提供する同期化される客体の範囲は、特定コンテナに限定しうる。すなわち、例えば、ユーザは、ホームメディアセンターの特定フォルダと自身のMP3プレイヤとを同期化しうる。また、同期化されるコンテンツの範囲は、デバイスの能力によって変わりうるので、例えば、ホームメディアセンターの特定フォルダにオーディオコンテンツ及びビデオコンテンツが保存されている場合に、ユーザが自身のMP3プレイヤとその特定フォルダとを同期化させれば、MP3プレイヤが支援できるオーディオコンテンツに関してのみ同期化される。
【0023】
本実施形態では、CDS1 301のコンテンツが更新される場合を仮定する。図3に示したように、UPnPネットワークには、CDS1 301以外にも、CDS2 302、CDS3 303、CDS4 304が存在する。
【0024】
本発明によれば、CDS1 301のコンテンツが更新された場合に、ネットワーク内に存在するCDSを同期化する過程でコントロールポイントは介入しない。すなわち、CDS1 301は、自身が提供できるコンテンツのうち、更新の発生したコンテンツに関する情報をイベントメッセージに載せてマルチキャストを通じてネットワークに伝送し、CDS2 302、CDS3 303、CDS4 304は、マルチキャストアドレスに伝送されたイベントメッセージを受信して、自身のコンテンツをCDS1 301と同一に更新する。
【0025】
したがって、以後にユーザがコントロールポイントを利用してCDS1 301のbrowse()アクションやsearch()アクションを呼び出した時に返還される結果は、CDS2 302、CDS3 303、CDS4 304の場合と同一になる。但し、このとき、同期化されるコンテンツや客体の範囲が具現によって異なりうるというのは、前述した通りである。
【0026】
図4は、本発明によってUPnPデバイスがCDSを同期化する過程を示すフローチャートである。
【0027】
ステップ401で、コントロールポイントにCDSを提供するUPnPデバイス、すなわち、UPnPメディアサーバは、コンテンツを新たに追加・削除するか、またはメタデータを変更することによって、CDSの提供できるコンテンツを更新する。ここで、コンテンツの更新は、コンテンツのメタデータを変更することでもあり、コンテンツ自体を削除することでもあり、また、新たなコンテンツを追加することでもある。
【0028】
ステップ402では、更新されたコンテンツに関する情報を含むイベントメッセージを生成する。ここで、更新されたコンテンツに関する情報は、CDSが提供するコンテンツのうち、更新の発生した部分に関する情報であって、更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体を利用して表現されうる。
【0029】
ステップ403では、ステップ402で生成されたイベントメッセージをマルチキャストを利用してUPnPネットワークに伝送することによって、このようなイベントメッセージを受信した他のデバイスがコンテンツを同期化できるようにする。
【0030】
図5は、本発明によってUPnPデバイスがイベントメッセージを利用してコンテンツを更新する過程を示すフローチャートである。
【0031】
ステップ501で、UPnPデバイスは、マルチキャストされたイベントメッセージを受信する。もちろん、このときのイベントメッセージは、図4の過程を通じて伝送されたものであり、したがって、発信デバイスのCDSで更新されたコンテンツに関する情報を含む。
【0032】
ステップ502で、イベントメッセージを受信したUPnPデバイスのCDSは、イベントメッセージに含まれた情報によって自身のコンテンツを更新するか否かを既定の同期化政策によって決定する。同期化政策は、デバイスやユーザによって変わり、外部のユーザインターフェースを通じて決定されることもあり、UPnPアクションを利用して決定されることもある。
【0033】
前述したように、異なる同期化政策の例を挙げれば、コンテンツの複製、特定コンテナに対する同期化、デバイスの能力に基づいた同期化がある。
【0034】
一方、ネットワーク負荷の減少のために、イベントメッセージを受信したUPnPデバイスは、イベントメッセージに含まれた日付及び時間に基づいて、同期化が不要であると決定することもある。
【0035】
本発明の一実施形態によれば、UPnPデバイスが以前のイベントメッセージを保存し、以後に受信されるイベントメッセージの日付及び時間を参照して、受信されたイベントメッセージに関連した日付及び時間が以前のイベントメッセージに含まれた日付及び時間よりさらに遅い場合にのみ該当デバイスに接続して同期化を行わせることが望ましい。
【0036】
また、本発明の他の実施形態によれば、UPnPデバイスは、他のデバイスと行われた以前の同期化についての情報を保存し、イベントメッセージが受信されれば、保存された情報を参照して、そのイベントメッセージを伝送したデバイスといつ同期化を行ったかを判断し、イベントメッセージに含まれた時間が二つのデバイスの間に最近に同期化が行われた時間よりさらに遅い場合にのみ該当デバイスに接続して同期化を行わせることもある。
【0037】
ステップ503では、ステップ502での判断結果、コンテンツを更新すると決定した場合に、イベントメッセージの内容に基づいてCDSを同期化する。すなわち、受信されたイベントメッセージの内容に含まれた情報を利用してコンテンツを更新する。
【0038】
図6は、本発明によってCDSを同期化するUPnPデバイスの構造図である。図6に示したように、本発明によるUPnPデバイス600は、イベントメッセージ伝送部610、イベントメッセージ生成部620、更新モニター部630及びコンテンツDB 660を備える。
【0039】
コンテンツDB 660は、UPnPデバイス600がCDSを通じて提供するコンテンツの目録及びリソースを管理し、従来の技術による一般的なCDSモジュールがこれに該当する。
【0040】
更新モニター部630は、コンテンツDB 660をモニタリングしてコンテンツの更新が発生するか否かを監視し、コンテンツの更新が発生すれば、イベントメッセージ生成部620にこれを知らせる。
【0041】
イベントメッセージ生成部620は、コンテンツの更新が発生すれば、更新された部分に関する情報を含むイベントメッセージを生成し、イベントメッセージ伝送部610は、生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワーク300に伝送する。
【0042】
前述したイベントメッセージ伝送部610、イベントメッセージ生成部620及び更新モニター部630は、UPnPデバイス600のコンテンツ、すなわち、CDSの提供しうるコンテンツが更新された場合に、その更新と関連した情報をUPnPネットワークと知らせるための構成要素である。
【0043】
図7は、本発明の他の実施形態によってCDSを更新するUPnPデバイスの構造図である。図7に示したように、UPnPデバイス700は、イベントメッセージ受信部640、コンテンツ更新部650及びコンテンツDB 660を備える。UPnPデバイス700は、UPnPネットワーク300に接続する。
【0044】
イベントメッセージ受信部640及びコンテンツ更新部650は、ネットワーク内の他のCDSの提供するコンテンツが更新される時に、その更新された情報をUPnPデバイス700のCDSに反映するための構成要素である。コンテンツDB 660については、図6で説明したので、ここでは、詳細な説明を省略する。
【0045】
イベントメッセージ受信部640は、他のデバイスのCDSによってマルチキャストされたイベントメッセージを受信するが、イベントメッセージには、そのイベントメッセージを伝送したデバイスのCDS更新についての情報が含まれる。イベントメッセージ受信部640は、受信したイベントメッセージをコンテンツ更新部650に伝達し、コンテンツ更新部650は、イベントメッセージに含まれた情報を利用してコンテンツDB 660を更新することによって、イベントメッセージを伝送したデバイスとCDSとを同期化する。
【0046】
本発明の一実施形態によれば、UPnPデバイス700がイベントメッセージを受信する度に、UPnPデバイス700は、コンテンツを比較するためにイベントメッセージを伝送したデバイスに接続しうる。
【0047】
本発明の他の実施形態によれば、UPnPデバイス700は、イベントメッセージが同期化政策に符合する場合にのみ該当デバイスに接続しうる。または、コンテンツ更新部650は、追加的な情報を利用して同期化が必要であるか否かを決定しうる。
【0048】
本発明の一実施形態によれば、UPnPデバイス700は、他のデバイスとの間で行った以前の同期化作業についての情報を(コンテンツDBに)保存し、イベントメッセージが受信された場合に、そのイベントメッセージで表すコンテンツ更新が、該当デバイスとの間で最近に行われた同期化より遅く発生したものであるとコンテンツ更新部650が決定した場合にのみ該当デバイスに接続する。
【0049】
本発明の他の実施形態によれば、UPnPデバイス700は、コンテンツDB 660に新たなコンテンツが追加された日付及び時間を保存し、イベントメッセージが受信された場合に、そのイベントメッセージが表すコンテンツの更新が、コンテンツDB 660に最近新たなコンテンツが追加された時間より遅く発生したとコンテンツ更新部650が判断した場合にのみ、該当デバイスに接続して同期化を行う。
【0050】
図8は、本発明のさらに他の実施形態によってCDSを更新するUPnPデバイスの構造図である。図8に示したように、本発明によるUPnPデバイス800は、イベントメッセージ伝送部610、イベントメッセージ生成部620、更新モニター部630、イベントメッセージ受信部640、コンテンツ更新部650及びコンテンツDB 660を備える。これらの構成要素についての説明は、図6及び図7で説明したので、ここでは省略する。
【0051】
図8に示されたUPnPデバイス800は、コンテンツ更新と関連したイベントメッセージを送信及び受信しうる。UPnPデバイス800のコンテンツDB 660が更新されれば、UPnPデバイス800は、UPnPネットワーク300の他のデバイス(図示せず)にそれを通知して、他のデバイスがそれらのCDSをUPnPデバイス800のCDSと同期化できるようにする。また、UPnPデバイス800は、他のデバイスのコンテンツ更新を知らせるイベントメッセージを受信して処理しうる。
【0052】
UPnPデバイス800は、同期化政策を参照してイベントメッセージを送信したデバイスとのCDS同期化を行える。また、UPnPデバイス800は、同期化を行うか否かを決定するために、イベントメッセージに含まれた付加情報を利用することもある。
【0053】
本発明の実施形態は、UPnP AV環境で動作するものと説明したが、当業者ならば、本発明は“CDS”を含むUPnP AV及びUPnP環境に何れも適用しうるということが分かる。一方、前述した本発明の実施形態は、コンピュータで実行可能なプログラムで作成でき、コンピュータで読み取り可能な記録媒体を利用して、前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現されうる。
【0054】
前記コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)及びキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記録媒体を含む。
【0055】
以上、本発明についてその望ましい実施形態を中心に説明した。当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現されうるということが理解できる。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に表れており、それと同等な範囲内にある全ての差異点は、本発明に含まれたものと解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本発明は、ホームネットワーク関連の技術分野に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】UPnPデバイス間のCDSを同期化する方法を簡略に説明するための概念図である。
【図2】従来の技術によって、UPnPデバイス間のCDSを同期化する方法を詳細に説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態によって、UPnPデバイス間のCDSを同期化する方法を簡略に示す概念図である。
【図4】本発明の一実施形態によって、UPnPデバイスがCDSを同期化する過程を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態によって、UPnPデバイスがイベントメッセージを利用してコンテンツを更新する過程を示すフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態によって、CDSを更新するUPnPデバイスの構造図である。
【図7】本発明の他の実施形態によって、CDSを更新するUPnPデバイスの構造図である。
【図8】本発明のさらに他の実施形態によって、CDSを更新するUPnPデバイスの構造図である。
【符号の説明】
【0058】
301 UPnP CDS1
302 UPnP CDS2
303 UPnP CDS3
304 UPnP CDS4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
UPnPデバイスのコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法において、
(a)前記UPnPデバイスのコンテンツが更新されたことを感知するステップと、
(b)前記更新と関連した情報を含むイベントメッセージを生成するステップと、
(c)前記生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワークに伝送するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記UPnPデバイスは、UPnP AV(Audio/Video)アーキテクチャーを支援することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記更新と関連した情報は、前記更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体として表現されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記更新と関連した情報は、前記更新されたコンテンツと関連した客体に対して追加、変更、削除のうち少なくとも一つを行ったことを表すことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記イベントメッセージは、
前記イベントメッセージを受信するデバイスが、自身の前記更新されたコンテンツを再生できるか否かを判断可能にする、前記更新されたコンテンツのフォーマット情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記生成されたイベントメッセージは、前記コンテンツの更新が発生した日付及び時刻情報をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項8】
UPnPデバイスのコンテンツディレクトリサービスを同期化する装置において、
コンテンツを含むコンテンツデータベースと、
前記コンテンツが更新されたか否かを感知する更新モニター部と、
前記更新モニター部が感知した更新と関連した情報を含む、イベントメッセージを生成するイベントメッセージ生成部と、
前記生成されたイベントメッセージをマルチキャストを通じてUPnPネットワークに伝送するイベントメッセージ伝送部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項9】
前記UPnPデバイスは、UPnP AVアーキテクチャーを支援することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記更新と関連した情報は、前記更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体として表現されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記更新されたコンテンツと関連した情報は、前記更新されたコンテンツと関連した客体に対して追加、変更、削除のうち少なくとも一つを行ったことを表すことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記生成されたイベントメッセージは、
前記イベントメッセージを受信するデバイスが、自身の前記更新されたコンテンツを再生できるか否かを判断可能にする前記更新されたコンテンツのフォーマット情報をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項13】
前記生成されたイベントメッセージは、前記コンテンツの更新が発生した日付及び時刻情報を含むことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項14】
UPnPデバイスがコンテンツディレクトリサービスを同期化する方法において、
第3のデバイスから前記第3のデバイスの保有したコンテンツの更新に関する情報を含むイベントメッセージを受信するステップと、
前記受信されたイベントメッセージに基づいて、前記第3のデバイスとコンテンツとを同期化するか否かを決定するステップと、
前記決定に基づいて、前記UPnPデバイスとコンテンツとを選択的に同期化するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記UPnPデバイスは、UPnP AVアーキテクチャーを支援することを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記更新に関する情報は、前記第3のデバイスが保有したコンテンツのうち、更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体として表現されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記イベントメッセージは、前記イベントメッセージが表す第3のデバイスのコンテンツ更新が発生した時間情報をさらに含み、
前記同期化するステップは、前記イベントメッセージに含まれた時間情報を参照して、前記第3のデバイスのコンテンツ更新が最近に行われた同期化より以後に発生した場合にのみ同期化を行うことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記イベントメッセージは、前記第3のデバイスが保有したコンテンツのうち、更新されたコンテンツのフォーマットについての情報をさらに含み、
前記同期化するステップは、前記更新されたコンテンツのフォーマットに関する情報を参照して、前記更新されたコンテンツが再生できるものである場合にのみ同期化を行うことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項19】
請求項14に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項20】
UPnPデバイスのコンテンツを同期化する装置において、
コンテンツを含むコンテンツデータベースと、
第3のデバイスから前記第3のデバイスが保有したコンテンツの更新に関する情報を含むイベントメッセージを受信するイベントメッセージ受信部と、
前記受信されたイベントメッセージに基づいて、前記コンテンツデータベースのコンテンツを選択的に更新するコンテンツ更新部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項21】
前記UPnPデバイスは、UPnP AVアーキテクチャーを支援することを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記更新に関する情報は、前記第3のデバイスが保有したコンテンツのうち、更新されたコンテンツのDIDL−Lite客体として表現されることを特徴とする請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記イベントメッセージは、前記イベントメッセージが表す第3のデバイスのコンテンツ更新が発生した時間情報をさらに含み、
前記コンテンツ更新部は、前記イベントメッセージに含まれた時間情報を参照して、前記第3のデバイスのコンテンツ更新が最近に行われた同期化より以後に発生した場合にのみ前記コンテンツデータベースのコンテンツを更新することを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項24】
前記イベントメッセージは、前記第3のデバイスが保有したコンテンツのうち、更新されたコンテンツのフォーマットについての情報をさらに含み、
前記コンテンツ更新部は、前記更新されたコンテンツのフォーマットに関する情報を参照して、前記更新されたコンテンツが再生できるものである場合にのみ前記コンテンツデータベースのコンテンツを更新することを特徴とする請求項20に記載の装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−16019(P2008−16019A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−152680(P2007−152680)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】