説明

WLANと3Gを統合するシステムおよび方法

第3世代携帯電話技術とIEEE802.11ワイドバンドローカルエリアネットワーク(WLAN)技術によりインターネットアクセスをサポートするデバイスに対して、どの無線アクセス技術が利用可能であるかにかかわらず、ユビキタスなカバレジと、シームレスな接続性とを提供する方法およびシステム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤレス(無線)通信の分野に関し、より詳細には、本発明は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)と携帯電話ネットワークの統合に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、デュアルモード(dual mode)デバイスは、多種多様な無線アクセス技術を通じてインターネットアクセスをサポートすると考えられている。その目標は、どの無線アクセス技術が利用可能であるかにかかわらず、ユビキタスなカバレジ(至るところに広がった受信可能サービスエリア)と、シームレスな接続性(継ぎ目を感じさせないスムーズなサービスの接続性)とを提供することである。
【0003】
図1は、デュアルモード移動端末105を含む従来のデュアルモード移動端末システム100を示している。「デュアルモード」の指す2つのモードとは、IEEE802.11に準拠したネットワークと、1つまたは複数の第3世代(3G)標準に準拠したネットワークである。デュアルモード移動端末105は、(1)IEEE802.11エアインタフェースを通じてIEEE802.11アクセスポイント/ルータ機器115経由で、または(2)3Gエアインタフェースを通じて3Gユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)基地局120経由で、インターネット110と通信する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような従来のシステム100に関連する1つの問題点として、アーキテクチャの違いから、IEEE802.11と3Gの無線ネットワーク間で物理的ハンドオーバプロセス(移動しながら携帯電話を使用する際に、通信の基地局を切り替えて通信を継続させる処理)を管理する共通の制御エンティティ(実体)が存在しないことがある。このため、各ネットワークのハンドオーバ制御機能間の複雑な連係が生じる。例えば、IEEE802.11ネットワークから3Gネットワークへ無線コネクションを転送するために必要な連携およびロジックは、3GネットワークからIEEE802.11ネットワークへ無線コネクションを転送するために必要なものとは大きく異なる。なお、この意味でのハンドオーバは、セルの再選択または再アソシエーション(re-association:リアソシエーションともいう)とみなすこともできることに留意されたい。2つの異なる無線アクセス技術の間でワイヤレス(無線)接続をシームレスに、そして簡単に実現しやすくするシステムおよび方法が必要とされている。
【0005】
もう1つの問題点として、802.11アクセスデバイスは、インターネットへの専用地上トランクを有する802.11アクセスポイントからのサービスを必要とすることが挙げられる。802.11アクセスポイントが利用不能である時、インターネットサービスは802.11アクセスデバイスに提供されない。802.11アクセスポイントは一般に、ユビキタスなカバレジを提供するようには設置されないので、移動体ユーザがインターネットサービスにアクセスできることが多くなる。また、いくつかの特定の配備状況において802.11アクセスポイントにインターネット接続を提供する専用地上リンクは、設置および保守が高価である。このような場合、地上リンクに代わるものが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
802.11アクセス技術(例えば、アソシエーション/再アソシエーションのプロセス)を組み込んだ携帯電話端末が、802.11アクセスデバイスに対する3G接続性を提供する。本発明によれば、ワイヤレスデバイスが、さまざまなタイプのワイヤレス無線アクセス技術を通じてワイヤレスサービス/接続性を有することができ、それにより、インターネットサービスに対するモビリティ(あちこち移動すること)およびユビキタスなカバレジが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
IEEE802.11および3Gの無線アクセス技術を用いた好ましいシステムに関して好ましい実施形態を説明するが、本発明は、その広義の形態では、限定なしに、他の伝送システムにも適用可能と考えられる。
【0008】
図2は、IEEE802.11統合端末130(以下、端末130)を含むシステム150を示している。端末130は、IEEE802.11アクセスポイント(AP)/ルータ132(以下、AP132)および3Gワイヤレス送受信ユニット(WTRU)134(以下、WTRU134)を含み、これらがインタフェース136経由で互いに連結している。端末130は、3Gエアインタフェース140経由で3G UTRAN138(以下、UTRAN138)に連結し、IEEE802.11エア(air)インタフェース144経由でIEEE802.11WLANアクセスデバイス142(以下、アクセスデバイス142)に連結している。
【0009】
以下、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、ユーザ機器、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケットベル(pager)、またはワイヤレス環境で動作可能な他のいかなるタイプのデバイスも含むが、これらに限定されない。以下で言及する場合、基地局は、基地局、ノードB、サイトコントローラ(site controller)、アクセスポイントまたはワイヤレス環境における他のインタフェースデバイスを含むが、これらに限定されない。
【0010】
基本的に、システム150は、2つのエアインタフェース、例えばWLAN APおよび3Gユーザ機器(UE)を、並列ではなく直列に適用する。これにより統合が簡単になる。というのは、それぞれのエアインタフェースは論理的に独立(すなわち、共通の制御エンティティが不要)であるため、互いに影響を受けない(すなわち、各エアインタフェースは、他方のエアインタフェースが存在しないかのように動作する)からである。例えば、無線アクセス技術どうしの間で(例えば、IEEE802.11から3Gへ、またはその逆へ)ハンドオーバの整合(coordinate)は不要である。3Gエアインタフェース140上のハンドオーバは、IEEE802.11エアインタフェース144にとって透過的に扱うことができる。統合されたAP132/WTRU134の場合、WLANコネクションが確立されると、それによって動的に3Gコネクションが確立されたり、物理資源を割り当てたりすることがある。
【0011】
システム150は、3Gエアインタフェース140経由でアクセスデバイス142から3G携帯電話コネクションへの移行(transition)を行うために、標準のIEEE802.11アソシエーション(association)または再アソシエーションプロセスを実施する。再アソシエーションは、APが、アクティブ(能動的)スキャンまたはパッシブ(受動的)スキャンのプロセス中に認識されるサービスセット識別子(SSID)によって知られる同一の拡張サービスセット(ESS)の一部である場合に用いられる。そうでない場合、異なるSSIDが認識され、新たなアソシエーションが開始される。アクセスデバイスは、基本サービスセットID(BSSID)(すなわち、MAC ID)と、ESSの一部であるアクセスポイントのグループに通常対応するSSIDとを含むアソシエーション要求(AR)を生成する。各APが、そのAPに固有のアソシエーションID(すなわち、論理コネクションID)を含むアソシエーション応答によって応答する。
【0012】
アクセスデバイス142は、標準のIEEE802.11のアクティブスキャン方法またはパッシブスキャン方法によって端末130を認識する。パッシブスキャンを用いる場合、アクセスデバイス142は、1つまたは複数のAPから1つまたは複数のビーコン(beacon)信号を受信する。ビーコンチャネルは、アクセスポイントのBSSIDおよびSSIDのような、特定のタイプのシステム情報を識別する。アクティブスキャンを用いる場合、あるレベルのセキュリティが提供されることにより、APのSSIDはビーコンチャネル上で通知されない。アクセスデバイス142は、APの事前設定されたSSIDを示すプローブ要求を生成する。プローブ要求を受信したAPは、その事前設定SSIDを有する場合に、プローブ応答によって受信確認の応答を行う。
【0013】
本発明による端末130を動作させるためにはいくつかの代替実施形態がある。一代替実施形態では、動的割当てを実施することにより、標準のIEEE802.11ロジック(例えば、アソシエーション、再アソシエーション、ディスアソシエーション(disassociation))を用いて、3Gコネクションの確立または解放を行う。別の代替実施形態では、動的に、または永続的に割り当てられた物理リソースを用いて、3Gコネクションを前もって(すなわち、連続的に)確立しておく。
【0014】
以下で詳細に説明するように、移動体ユーザが、インターネットへの専用地上接続のような特定のサービスを提供するIEEE802.11WLANカバレジエリアの外部に移動すると、端末130がインターネットへのアクセスを与える。アクセスデバイス142は、カスタマイズされたソフトウェアやハードウェアを必要とせずに、自動的に端末130と再アソシエートする。別法として、アクセスデバイス142は、常に端末130を使用してもよい。そうすると、1つまたは複数のIEEE802.11APに専用地上インターネット接続を与えることが不要となる。
【0015】
図3は、本発明の好ましい一実施形態により動作するシステム200を示している。システム200は、異なる無線アクセス技術間でシームレスなインターネット接続を実現しやすくするIEEE802.11統合端末220(以下、端末220)を含む。システム200は、さらに、IEEE802.11WLANアクセスデバイス205(以下、アクセスデバイス205)、IEEE802.11AP/ルータ210(以下、AP210)、インターネット215および3G UTRAN225(以下、UTRAN225)を含む。端末220は、IEEE802.11AP/ルータ230(以下、AP230)および3G WTRU235(以下、WTRU235)を含み、これらがインタフェース238経由で互いに連結している。端末220は、3Gエアインタフェース250経由で3G UTRAN225(以下、UTRAN225)に連結し、IEEE802.11エアインタフェース245経由でアクセスデバイス205に連結している。アクセスデバイス205は、最初に、パス240経由でAP210とアソシエートされる。端末220は、(例えばユーザの要求/入力により)アクセスデバイス205を手動でオンにしてインターネットアクセス機能を有効にすることによって、またはIEEE802.11アクセスデバイスアソシエーション手続きを自動検出することによって、インターネット215のような外部ネットワークへの3Gエアインタフェースコネクションを確立するために起動される。無権限のアクセスを制御するために、標準のIEEE802.11の認証およびデータ暗号化セキュリティ機能が組み込まれてもよい。アクセスデバイス205は、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)等であってよい。
【0016】
3G携帯電話コネクション(cellular connection)は、WTRU235によって開始される。サービスタイプ、パケットドメイン、およびその他のコネクション設定は、事前設定されるか、またはユーザによって手動で要求される。WTRU235およびUTRAN225は、手動起動または自動起動で、インターネット215への通常の3Gコネクションを確立する。いったん確立されると、3G携帯電話コネクションはアクセスデバイス205にとって透過的である。アクセスデバイス205は、標準のIEEE802.11のアクティブスキャン方法またはパッシブスキャン方法によって、端末220を認識する。
【0017】
アクセスデバイス205のディスアソシエーション後、または事前設定された無活動タイマ(inactivity timer)のタイムアウト後、3G携帯電話コネクションは、IEEE802.11アクセスデバイスディスアソシエーション手続きの自動検出、または無活動タイマの自動タイムアウトに応答して、端末220によって解放されてもよい。別法として、3G携帯電話コネクションは、ユーザの介入により、デバイスをオフにしたこと、またはインターネットアクセス機能を無効にしたことに応答して、手動で解放されてもよい。いずれの場合でも、インターネット215への3Gエアインタフェースコネクションが解放される。
【0018】
アクセスデバイス205は、パス245経由で統合端末220へのアソシエーションまたは再アソシエーションのいずれかを開始する。端末220は、アクセスデバイス205を認識し、3Gエアインタフェース250経由で3G携帯電話無線コネクションを確立する。
【0019】
同様のプロセスが、端末220から標準のAP210へのアソシエーションまたは再アソシエーションのために呼び出される。IEEE802.11エアインタフェース245経由での端末220とのディスアソシエーション後、または無活動タイマのタイムアウトもしくは同一ESS内での再アソシエーション後、3Gエアインタフェース250経由のUTRAN225へのコネクションが解放される。
【0020】
一実施形態では、端末220は、「常時接続」サービス(例えば、ワイヤレスローカルループ(WLL))を可能にするため、またはIEEE802.11サービスプロバイダと3G携帯電話サービスプロバイダの間の高速なハンドオーバを容易にするために、UTRAN225への永続的コネクションを確立してもよい。この場合、3G無線アクセスネットワーク(RAN)コネクションが事前に確立される。端末220は、連続的なIEEE802.11アクセスリンクを与える。アクセスデバイス205は、通常のIEEE802.11のアクティブ/パッシブスキャン、およびアソシエーション/再アソシエーションプロセスを呼び出す。
【0021】
この実施形態は、端末220とのIEEE802.11アソシエーションの前に、またはアクセスデバイス205の検出後に、3G RANユーザデータ無線ベアラが事前確立されるように実施されてもよい。3G無線リソースは、送信データの存在によって認識される必要に応じて3G無線ネットワークコントローラ(RNC)によって動的に割り当てられるか、または、アクセスデバイスがAPにアソシエートされる期間中に静的に割り当てられる。IEEE802.11および3Gのカバレジエリアは、隣接するカバレジに対して部分的に重なり合うことがある。別法として、IEEE802.11および3Gのカバレジは、物理的に重なりがなくてもよい。カバレジエリア間の距離に制限はない。IEEE802.11および3Gのカバレジエリアは、冗長性を提供するために同じ場所に配置されてもよい。一般的に、IEEE802.11サービスエリアは「ホットスポット」(すなわち「アイランド:島」)である。これらのIEEE802.11サービスエリア間で、1つまたは複数の3G携帯電話システムによってサービスが提供される。それぞれの3Gサービスエリアは、少なくとも1つのIEEE802.11サービスエリアと重なり合う可能性が高い。
【0022】
図4は、本発明の一実施形態によるいくつかのIPデータサービスをルーティングするためのシステム300を示している。システム300は、IEEE802.11統合端末305を含む。端末305は、AP230とともにインターネットプロトコル(IP)アプリケーションプロセッサ330(以下、プロセッサ330)を内蔵し、複数のIEEE802.11WLANアクセスデバイス310、315および3G UTRAN320(以下、UTRAN320)をサポートすることを除いては、端末220と同様である。共通の物理チャネルのセットが、端末305をUTRAN320に接続する3Gエアインタフェース325上の伝送を行う。IPデータは、端末305内でレイヤ3IPスイッチングを実施するプロセッサ330に提供され、それにより、端末305内で複数の独立のアクセスデバイスおよび/またはIPアプリケーションが同時にサポートされることが可能となる。
【0023】
システム150および200(図2および図3)には、IPルータ機能は実装されていない。システム300では、AP230が、外部の802.11アクセスデバイス310、315へ、または統合端末305内部のIPアプリケーションへIPデータパケットをスイッチングする。機能は、AP230にではなく端末305に追加される。例えば、端末305は、インターネットサービス(「IPアプリケーション」)を提供する能力を有する3G移動携帯電話端末であってもよい。これは、1つまたは複数の802.11アクセスデバイスに対してインターネット接続をサポートする場合であっても実現可能である。IPアドレスに基づいて、データは、AP230によって、複数のIEEE802.11WLANアクセスデバイス310、315および端末305内部のIPアプリケーション330との間でルーティングされる。
【0024】
端末305は、一度に複数のアクセスデバイス310、315(ラップトップコンピュータ、PDA等)とアソシエートされてもよい。各アクセスデバイス310、315のアソシエーションおよびディスアソシエーションは独立のプロセスである。各アクセスデバイス310、315は、共通または独立の3G RANコネクション、および/または共通の無線リソースによってサポートされる無線ベアラ(無線通信回線)のいずれを有してもよい。端末305内のインターネットプロトコル(IP)ルータ機能により、複数の独立のIPデータストリームが、3G無線コネクションに割り当てられた共通の物理チャネルのセットによってサポートされることが可能となる。
【0025】
図5は、「常時接続」チャネル確立手続きを実施するための例示的実施形態の信号フロー図である。これにより、(図2に示した)システム150の端末130が、UTRAN138およびアクセスデバイス142に連結する。端末130が有効になると(ステップ50)、端末130とUTRAN138の間に3Gコネクションが確立される(ステップ53)。アクセスポイント/3G統合端末130は、アクセスデバイス142へのビーコンチャネルを確立する(ステップ52)。アクセスデバイス142は、標準のIEEE802.11のアクティブスキャン方法またはパッシブスキャン方法によって、統合端末130を認識する(ステップ51)。オプションとしてユーザの認証(ステップ54)を実施してもよい。3Gコネクション確立手続き(ステップ53)とともに、またはアソシエーション/再アソシエーション(ステップ55)とともに、3G無線ベアラを確立してもよい。物理無線リソースは、無線ベアラ確立後に静的に割り当てられるか、または、トラフィックデータ(IPパケット)の到着後に動的に割り当てられる(ステップ58)。トラフィックデータが、統合端末130経由で、アクセスデバイス142とUTRAN138の間で送受信される(ステップ57)。
【0026】
図6は、一連のイベント(事象)を実施するための例示的実施形態の信号フロー図である。これにより、(図3に示した)システム200の端末220が、UTRAN225およびアクセスデバイス205に連結する。端末220が有効になると(ステップ60)、802.11ビーコンチャネルが確立される。アクセスデバイス205は、標準のIEEE802.11のアクティブスキャン方法またはパッシブスキャン方法によって、802.11アクセスポイント/3G統合端末220を認識する(ステップ61)。パッシブスキャンを用いる場合、アクセスデバイス205は端末220からビーコン信号を受信する(ステップ62)。オプションとしてユーザの認証(ステップ63)を実施してもよい。統合端末220において802.11アソシエーションまたは再アソシエーション手続きを検出すると(ステップ64)、統合端末220は、端末220とUTRAN225の間に3Gコネクションおよび無線ベアラを確立する(ステップ65)。トラフィックデータが、端末220経由で、アクセスデバイス205とUTRAN225の間で送受信される(ステップ66)。3G物理無線リソースは、トラフィックデータ(IPパケット)の到着後に動的に割り当てられるか(ステップ67)、または無線ベアラ確立後に静的に割り当てられる。
【0027】
本明細書にいうAP/3G統合端末は、IEEE802.11ネットワークのAPインフラストラクチャトポロジーとみなしてもよいが、APが関与しない(アクセスポイントを経由しない)IEEE802.11「アドホック(ad Hoc)」ネットワークを確立することも可能である。この場合、アクセスデバイスあるいは「局(ステーション)」が、同様に3Gユーザ端末に統合されてもよい。
【0028】
以上、本発明による初期化方式の好ましい実施例を説明した。本発明について、好ましい実施形態に関して具体的に図示し説明したが、当業者には理解されるように、上記の本発明の範囲から逸脱することなく、形態および細部において本発明に種々の変更をなし得る。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】インターネット接続を提供する従来のデュアルモード移動体システムの高水準ブロック図である。
【図2】本発明によるインターネット接続を提供するシステムの高水準ブロック図である。
【図3】本発明によるインターネット接続を提供する統合デュアルモードシステムの高水準ブロック図である。
【図4】独立のIPデータサービスのルーティングを例示するブロック図である。
【図5】図2のシステムによって実施される「常時接続」チャネル確立に対する信号フロー図である。
【図6】図3のシステムによって実施される一連のイベントに対する信号フロー図である。
【符号の説明】
【0030】
100 デュアルモード移動端末システム
105 デュアルモード移動端末
110 インターネット
115 IEEE802.11アクセスポイント/ルータ機器
120 3Gユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)基地局
130 IEEE802.11統合端末
132 IEEE802.11アクセスポイント(AP)/ルータ
134 3Gワイヤレス送受信ユニット(WTRU)
136 インタフェース
138 3G UTRAN
140 3Gエアインタフェース
142 IEEE802.11WLANアクセスデバイス
144 IEEE802.11エアインタフェース
150 システム
200 システム
205 IEEE802.11WLANアクセスデバイス
210 IEEE802.11AP/ルータ
215 インターネット
220 IEEE802.11統合端末
225 3G UTRAN
230 IEEE802.11AP/ルータ
235 3G WTRU
238 インタフェース
245 IEEE802.11エアインタフェース
250 3Gエアインタフェース
300 システム
305 IEEE802.11統合端末
310,315 IEEE802.11WLANアクセスデバイス
320 3G UTRAN
330 インターネットプロトコル(IP)アプリケーションプロセッサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シームレスなネットワーク接続を容易にするためのワイヤレスシステムにおいて、
(a)統合端末であって、
(i)第1のアクセスポイント(AP)と、
(ii)第1のインタフェース経由で前記APに連結したワイヤレス送受信ユニット(WTRU)と
を含む統合端末と、
(b)第2のインタフェース経由で前記統合端末に連結したユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)と、
(c)第3のインタフェース経由で前記統合端末に連結した少なくとも1つのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスデバイスと
を備えたことを特徴とするワイヤレスシステム。
【請求項2】
前記UTRANが、前記第3のインタフェース経由で外部ネットワークへのアクセスを前記統合端末に与えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
(d)第4のインタフェース経由で前記WLANアクセスデバイスに連結した第2のAP
をさらに備え、前記WLANアクセスデバイスが前記第3および第4のインタフェース経由で前記外部ネットワークへのアクセスを前記統合端末に与えることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2、第3および第4のインタフェースのそれぞれがワイヤレスインタフェースであることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記外部ネットワークがインターネットであることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記WTRUおよび前記UTRANが、前記外部ネットワークへの第3世代(3G)コネクションを手動または自動で確立することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記WLANアクセスデバイスが、標準IEEE802.11のアクティブまたはパッシブスキャン方法によって前記統合端末を認識することを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記3Gコネクションが、事前設定の無活動タイマのタイムアウト後に解放されることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記3Gコネクションが、異なる無線アクセス技術を使用するサービスプロバイダ間で、一貫してサービスを提供するため、または高速なハンドオーバを容易にするために、永続的に確立されることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記第2および第3のインタフェースのそれぞれが、異なる無線アクセス技術に関連づけられ、互いに論理的に独立であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記統合端末がIEEE802.11仕様に従って動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記WLANアクセスデバイスがIEEE802.11仕様に従って動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第2のアクセスポイントがIEEE802.11仕様に従って動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記UTRANが第3世代(3G)仕様に従って動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記WTRUが第3世代(3G)仕様に従って動作することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記WLANアクセスデバイスがラップトップコンピュータであることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記WLANアクセスデバイスが携帯情報端末(PDA)であることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
前記統合端末が、複数の独立のアクセスデバイスおよび/または前記統合端末内のインターネットプロトコル(IP)アプリケーションが同時にサポートされることを可能にするための、前記第1のAPに連結したIPアプリケーションプロセッサをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項19】
シームレスなインターネット接続を容易にするためのワイヤレスシステムにおいて、
(a)統合端末であって、
(i)第1のタイプの無線アクセス技術を使用するアクセスポイント(AP)と、
(ii)第2のタイプの無線アクセス技術を使用するワイヤレス送受信ユニット(WTRU)と
を含む統合端末と、
(b)第1のワイヤレスインタフェース経由で前記統合端末に連結した第1のワイヤレスルーティングデバイスであって、前記第1のタイプの無線アクセス技術を用いて前記第1のワイヤレスインタフェース経由でインターネットへのアクセスを前記統合端末に与える、第1のワイヤレスルーティングデバイスと、
(c)第2のワイヤレスインタフェース経由で前記統合端末に連結した少なくとも1つの第2のワイヤレスルーティングデバイスであって、前記第2のタイプの無線アクセス技術を用いて前記第2のワイヤレスインタフェース経由でインターネットへのアクセスを前記統合端末に提供し、前記第1および第2のワイヤレスインタフェースが互いに論理的に独立である、少なくとも1つの第2のワイヤレスルーティングデバイスと
を備えたことを特徴とするワイヤレスシステム。
【請求項20】
前記第1のタイプの無線アクセス技術が第3世代(3G)仕様に従って動作することを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記第2のタイプの無線アクセス技術がIEEE802.11仕様に従って動作することを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1のワイヤレスルーティングデバイスがユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)であることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項23】
前記WTRUおよび前記UTRANが、インターネットへの第3世代(3G)コネクションを手動または自動で確立することを特徴とする請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記3Gコネクションが、事前設定された無活動タイマのタイムアウト後に解放されることを特徴とする請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記3Gコネクションが、異なる無線アクセス技術を使用するサービスプロバイダ間で、一貫してサービスを提供するため、または高速なハンドオーバを容易にするために、永続的に確立されることを特徴とする請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記第2のワイヤレスルーティングデバイスがワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスデバイスであることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項27】
前記WLANアクセスデバイスが、標準のIEEE802.11のアクティブまたはパッシブスキャン方法によって前記統合端末を認識することを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記WLANアクセスデバイスがラップトップコンピュータであることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記WLANアクセスデバイスが携帯情報端末(PDA)であることを特徴とする請求項26に記載のシステム。
【請求項30】
前記統合端末が、複数の独立のアクセスデバイスおよび/または前記統合端末内のIPアプリケーションが同時にサポートされることを可能にするための、前記APに連結したインターネットプロトコル(IP)アプリケーションプロセッサをさらに備えたことを特徴とする請求項19に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−502670(P2006−502670A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−543595(P2004−543595)
【出願日】平成15年10月9日(2003.10.9)
【国際出願番号】PCT/US2003/032006
【国際公開番号】WO2004/034219
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(594164900)インターディジタル テクノロジー コーポレイション (153)
【氏名又は名称原語表記】InterDigital Technology Corporation
【Fターム(参考)】