説明

アイスクリーム容器

【課題】粘性又は半固体のアイスクリームを分配するための分配装置で使用するためのアイスクリーム容器を提供すること。
【解決手段】分配されるべきアイスクリームを受ける底部材51と、該底部材51に取り付けられる蓋体52とを備え、底部材51が、アイスクリームを放出するための出口57を備え、蓋体52が、分配装置の変形用手段との係合によって変形し、底部材51の方へ動かされてアイスクリームを出口57から放出するように構成された変形可能領域61を備え、変形可能領域61が、変形用手段によって変形されたときに底部材51内に延びて底部材51の下側部分の内側表面に接し、それによって底部材51内の全てのアイスクリームを出口から放出するように構成され、底部材51の側壁が、上部の端縁に配置される上縁54において終わり、蓋体52が周縁60を有し、該周縁60が蓋体52を底部材51に固定して内部を密封するために、底部材の上縁と係合するように構成されているアイスクリーム容器を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性又は半固体のアイスクリームを分配するための分配装置で使用するためのアイスクリーム容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
食品の分配においては、衛生的な要求が一層きびしくなりつつある。更に、製品の便利さと多様性とがより重大である。
【0003】
【特許文献1】特表平2−502249号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の1つの目的は、簡単で適合性があり、且つ衛生的である、特にアイスクリームに適した分配装置で使用するためのアイスクリーム容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形されたときに前記底部材内に延びて該底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、前記底部材の側壁が、上部の端縁に配置される上縁において終わり、前記蓋体が、該蓋体を前記底部材に固定して内部を密封するように、前記底部材の上縁と係合するように構成された周縁を有するアイスクリーム容器を提供する。
【0006】
上記発明においては、前記蓋体の周縁に下向きの環状チャネルが形成され、前記底部材の前記上縁が、前記環状チャネルにぴったりと嵌合するように構成されていてもよい。
また、上記発明においては、前記底部材には上側部分と下側部分とを区画する肩部が形成され、該肩部は、前記底部材と前記蓋体とが組み立てられたときに前記蓋体の下側部分と当接することとしてもよい。
【0007】
また、上記発明においては、前記肩部は前記底部材の高さ方向の略半分の位置に配置されていてもよい。
また、上記発明においては、前記底部材の上側部分および下側部分が、前記下側部分の側壁が上側部分の側壁の内方に配置されるように肩部によって分けられていてもよい。
また、上記発明においては、前記変形可能領域が、ドーム状の形状部分であってもよい。
また、上記発明においては、前記ドーム状の形状部分が平らな上部表面を有し、該上部表面は放射状に下側に向かって延びて側壁に連なっていてもよい。
【0008】
また、上記発明においては、前記蓋体が底部材に対して取り外し可能な形態を有していてもよい。
また、上記発明においては、プラスチック製であってもよい。
また、上記発明においては、前記蓋体の変形可能領域が、底部材よりも硬質な材料で構成されていてもよい。
【0009】
また、本発明は、アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、前記底部材が下側部分と上側部分とを備え、前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形された際に、前記上側部分から前記底部材内に延びて、前記底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、前記底部材の前記下側部分の側壁が前記上側部分の側壁から内側にずれて位置しているアイスクリーム容器を提供する。
【0010】
また、本発明は、アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、前記底部材が下側部分と上側部分とを備え、前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形された際に、前記上側部分から前記底部材内に延びて、前記底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、該変形可能領域が、平らな上部表面を有するドーム状の形状部分であり、前記上部表面は放射状に下側に向かって延びて側壁に連なっているアイスクリーム容器を提供する。
【0011】
また、本発明は、アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材にアイスクリームを収容した後に前記底部材を閉じる蓋体とを備え、前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、前記蓋体および底部材は、分離された状態でそれぞれ他の蓋体および底部材と積み重ね可能であり、前記底部材は、上側部分と下側部分とを有し、該上側部分および下側部分は、組み立てられたときに、前記蓋体の前記変形可能領域が底部材の上側部分内に延び、前記変形可能領域が変形するときには、該変形領域が前記底部材の下側部分の内側表面に接するまで移動するように構成され、前記底部材は、前記変形可能領域より硬質の材料で構成されているアイスクリーム容器を提供する。
【0012】
上記発明においては、前記底部材の上側部分と下側部分との間の接続部分に肩部が設けられ、前記蓋体がその外側部分に向かって前記肩部に隣接する位置まで延び、前記蓋体がその外側部分の内側に、使用時に、前記変形用部材との係合によって底部材の下側部分に向かって変形されるドーム状の形状部分を有していてもよい。
また、上記発明においては、前記蓋体の外側部分に折り返された縁が設けられ、前記底部材にアイスクリームが充填された後に前記蓋体と前記底部材とが組み立てられるときに、前記折り返された縁を前記底部材の上縁と係合させることにより、底部材に蓋体が固定されることとしてもよい。
【0013】
本発明の1態様によれば、底部材と変形可能領域と出口とを有する容器から粘性又は半固体の製品を分配するための分配装置であって、出口を通って製品を容器から放出するように容器の変形可能部分に係合して変形させるための変形用手段と、容器からの製品の分配の間に容器の底部材を支持するための収容部材と、収容部材を担持し、かつ、動作位置と容器が収容部材から取り出され及び収容部材へ入れられる非動位置との間で動くことのできるアームと、アームが該位置の間で動くことができるアームのための支持部材とから成り、且つ、変形用手段が動作位置においてのみ容器と係合自在である分配装置とこの分配装置において使用する容器が提供される。
【0014】
好適には、前記変形用手段は概ね縦方向に動くことのできるプランジャーであり、収容部材は動作位置においてプランジャーの縦方向下部に置かれており、アーム及び収容部材は支持手段の概ね水平方向の軸のまわりを動作位置の1側の非動作位置へ動くことができる。
【0015】
好都合には、収容部材及びアームは動作位置で概ね水平に、そして、非動作位置で水平に対して下傾して差し出される。
【0016】
好適には、収容部材及びアームは各動作及び非動作位置において解放自在に固定することができ、且つ収容部材が動作位置にあるときにのみプランジャーが動くことができる。
【0017】
アームはL型であり、そしてアームの短い方の部分は収容部材を担持して倒立した姿勢で設けられており、且つ、ピボット手段がアームの長い方の部分の下端の方に設けられている。
【0018】
前記アームはアームを動作位置を非動位置との間で手動で動かすことのできるハンドルを有し、そして、収容部材は容器を収容部材へ及び収容部材から持ち上げ及び取り出せるように構成されており、容器の変形可能領域がプランジャーの方へ上に差し出され、且つ容器が収容部材中に置かれているときに出口がアームから下方に差し出される。
【0019】
分配装置は上端の方に変形用手段のための支持部材と連係した駆動部材とを有する縦のフレームを有し、該フレームは両端の途中にアーム及び連係した収容部材を有し、そして、該フレームは下端の近くにフレームを支持するための基部を有し、基部は収容部材の下方に離れて容器から放出された製品の受け器にアクセスを与える受け部材を含むことができる。
【0020】
好都合には、前記フレームは変形用手段及び照明手段のための駆動手段を収容し、且つ、ハウジングを内側から照明するための光透過部位を有する。
【0021】
前記変形用手段は圧縮空気で操作されるピストン及びシリンダ構成に駆動され、そして、分配装置はピストン及びシリンダへ圧縮空気を供給するための圧縮空気源及び空気リザーバーを含む。
【0022】
好適には、前記変形用手段は、容器の収容部材中へ位置決めするための容器と係合するように動くことのできる位置決め手段と、製品を容器の出口を通って放出する際に変形可能領域を底部材の方へ変形させるために容器の変形可能領域と係合する圧力発生手段とを含むこと、そして、位置決め手段が容器と係合した後に、製品を放出するために圧力発生手段が位置決め手段に対して動くように、位置決め手段及び圧力発生手段が相対的に動くことができ、位置決め手段は、圧力発生手段に対して滑り自在に取り付けられ、ばね手段によって位置決め位置の方へ弾性的に付勢され、それによって、該位置決め手段が容器と係合した後に、圧力発生手段が容器の変形可能領域を変形させるようにばね手段の作用に抗して動くこと、そして、前記圧力発生手段は容器の底部材の内側の形とぴったり合うプランジャーヘッドを有する。或いはまた、位置決め手段は圧力発生手段の動作と独立して位置決め位置の方へ動力で動かすことができる。
【0023】
好都合には、前記プランジャーヘッドは容器の変形可能領域と係合する部位で曲面状の表面を有する概ね筒状である。
【0024】
1つの構成では、前記収容部材は容器の対応した形の底部材を受けるように構成されたカップ状部材であり、この収容部材は、容器が収容部材に入れられたときに、容器の出口が向けられる中央開口を有し、容器は放出動作の後に収容部材から移すことができ、且つ収容部材はアームから取り外し可能であることである。収容部材はアームに永続的に固定することができる。
【0025】
本発明の別の態様によれば、前記分配装置は、底部材と変形可能領域と出口とを有する容器から粘性又は半固体の製品を分配するための分配装置であって、出口を通って容器から製品を放出するため容器を変形させるように構成された変形用の手段を有し、前記変形用手段は、容器を位置決めするため容器と係合するように動くことのできる位置決め手段と、出口を通って製品を放出するときに変形可能領域を底部材の方へ変形するため容器の変形可能領域と係合するプランジャーヘッドとを含み、前記位置決め手段とプランジャーヘッドとは、位置決め手段が容器と係合した後に、製品を放出するためプランジャーヘッドが位置決め手段に対して動くように、相対的に動くことができる。
【0026】
更なる態様によれば、本発明の分配装置は、底部材と変形可能領域と出口とを有する容器から粘性又は半固体の製品を分配するための分配装置であって、出口を通って容器から製品を放出するため容器を変形させるように構成された変形用の手段と、変形用手段のための駆動手段と、容器を支持するための収容部材、該変形用手段、駆動手段及び収容部材が支持されているフレームとを有し、該フレームはまた駆動手段を動作させる圧縮空気源とる圧縮空気のためのリザーバーを収容している。
【0027】
本発明はまた、分配されるべき製品を受ける底部材と、製品を放出するための出口と、製品を底部材に導入した後に底部材を閉じるための蓋又は蓋体と、分配装置の変形用手段による係合によって変形し、且つ、底部材の方へ動かされて製品を出口から放出するように構成された蓋体の変形可能領域とを有し、該蓋体と底部材とはそれぞれ互いに分離されているときには他の蓋体及び底部材とにそれぞれ重ね合わされることができ、底部材は組み立てられたときに蓋体の変形可能領域が底部材の上部へ延びそして変形可能領域の変形により変形可能領域が底部材の下方部位の内面の近くに入り込むように構成されており、且つ、底部材は変形可能領域に比べて比較的頑丈な材料でつくられていることを特徴とする、分配装置での使用するための容器を提供する。
【0028】
好都合には、底部材の上下の部分の間に肩部が形成されており、そして、蓋体は、肩部に近い外側部分の方へ延び、使用の際に外側部分の内側に変形用部材により底部材の下方部分の方へ係合されて変形されるドーム状の部分を有している。
【0029】
蓋体の外側部分は環状の縁を含むことができ、それによって、底部材が製品で充填された後に蓋体と底部材とが組み立てられるときに、蓋体の縁は底部材の折り返された縁と係合することによって底部材へ固定される。或いはまた、蓋体と、底部材の共通する側壁上に互いに係合するための耳又はプロフィルとが設けられ、又は蓋体及び底部材の外縁が共に熱シールされる。
【0030】
容器の部分は、好都合には、射出成形により、熱成形により、又はブロー成形により、プラスチックで形成され、又は、それらはプラスチックで被覆することのできる紙又は厚紙製であることができる。
【0031】
分配装置は、分配装置の分配動作においてプランジャーの形の変形用手段を容器の方へ及び容器から離れる往復動をさせる手動又は動力で操作される駆動手段を有することができる。駆動手段は、電気、液圧又は空気圧で操作されることができる。
【0032】
好都合には、アームは、支持部材がオペレータによりよく見える位置に差し出されるように、製品放出位置と容器位置決め位置との間で、水平な放出位置から約40〜60°枢動させることによって枢動可能である。
【0033】
プランジャーが手動で操作されるときには、共に回転するように取り付けた手動で動かすことのできるレバーを軸に設けることができ、そして、軸に担持されたリンク装置が一端にプランジャーが取り付けられたロッドへ連結されている。
【0034】
好都合には、プランジャーは縦方向にされ且つ容器位置決め位置の上方に配されたシリンダに沿って動くことができ且つそれによって案内される。
【0035】
所望により、容器を所望の分配温度に維持するための冷凍手段を有する容器のための貯蔵コンパートメントを設けることができる。
【0036】
好都合には、中央の変形可能領域は一体形成の可撓性の折り曲げ部により外側部分へ連結されている。折り曲げ部は、下向き及び上向きの折り曲げ部を有することができ、その1つが、組み立てられたときに底部材の内面の近くに位置し、そして、上向き及び下向き折り曲げ部は、好適には、組み立てられたときに底部材の中腹に位置する。
【0037】
好適には、中央部分は、概ね平坦な部分を有し、そして、底部材は概ね円形断面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
本発明の更なる特徴は、例示目的でのみ、及び、図面を参照して記載される本発明の以下の実施例の記載から明らかになるであろう。
【0039】
図中、図1は分配装置の1実施例の側面図であり、図2は図1中矢印2の方向からみた図面であり、図3(a)は図1及び図2の装置のプランジャー組立体を通る縦断面図であり、図3(b)は図3(a)の組立体の別の形であり、図4はプランジャーを中間位置で示している図3の断面に対応する断面図であり、図5はプランジャーを一番下の位置で示している図3に対応する図面図であり、図6は本発明の第2実施例の側面図であり、図7は図1〜5及び図6の装置で使用するための組立てられた容器の断面図であり、図8(a)は他の底部材と重ね合わせた図7の容器の底部材の一部断面図であり、図8(b)及び図8(c)は図7の容器の斜視図であり、図9(a)は他の蓋体と重ね合わされた図7の容器の蓋体又は蓋の一部断面図であり、図9(b)は図9(a)の蓋体の斜視図であり、図10は図8の容器の一部断面図であり、図11は容器の底部材の一部断面図であり、図12は図11の矢印11の方向でみた容器の底部材の開口を示す平面図であり、図13は出口開口の別の形を示す下からみた斜視図であり、図14は容器のための変形用手段の別の形を示す断面図であり、図15は図14の変形用手段を取り入れた分配装置の側面図であり、図16は容器のための変形用手段の別の形の横断面図であり、図17は容器の別の形の横断面図であり、そして、図18は装置での使用のために充填された容器の貯蔵用ハウジングが組み入れられた分配装置の斜視図である。
【0040】
先ず図1〜5を参照すると、分配システムのための分配装置は、手動操作され、そして、製品のための容器(図示せず。)を支持することのできる基部11を有する縦に配置されたフレーム10を有している。フレーム10は最上端に水平な支持アーム13が取り付けられた縦に伸びるフレーム部材12を有している。支持アーム13の間には軸14が回転自在に取り付けられており、その一端にはレバー15がそれと共に回転するように担持されている。レバー15は中間位置15"を通って上の非動作位置15’と下の位置15’’’との間で動くことができる。
【0041】
軸14の中央に取り付けられているのは軸14上に回転自在に担持された1対のリンク18を含むリンク装置17である。リンク18の対向端にはスピンドル19が担持されており、リンク18はスピンドル19に対して回転自在であり、そして、更に対になったリンク20がスピンドル19から垂れ下がり且つその上に回転自在に取り付けられている。図示されたリンク装置の別の形として二重片持ちばり構成のような他の構成を用いることができ、従って、プランジャーヘッド36上の下方圧力は常に縦方向になっている。
【0042】
この更なるリンク20はその下端でプランジャー組立体24(より詳細に図3に示されている。)の操作ロッドであるロッド23の上端を貫通するスピンドル22と相互連結されている。このスピンドル22はロッド23の孔25に回転自在に取り付けられている。
【0043】
プランジャー組立体24は、上端で支持アーム13に下端でフレーム部材の基部11に固定されたブラケットに取り付けられた、縦に配置されたプレート27によってフレーム10上に取り付けられているシリンダ26を有する。ブラケット28とプレート27とは連結されて共にシリンダ26のための支持部材となっている。
【0044】
シリンダ26は、開端式であり、共軸式のロッド23を受ける。ロッド23はそれにシリンダ26の内壁の中にぴったり合い且つそれに沿って動くための上部環状部材29を固定担持している。環状部材29からロッド23に沿って間隔をおいて、下方に且つロッド23に対して軸方向に動くことができるように、更なる下部環状部材31を有する概ねカップ状の部材30が設けられており、この下部環状部材31はそこから下方に延び且つ内側の筒状穴33を形成する位置決め手段32に固着されている。位置決め手段32の下端に向いてシリンダ26の内側から隔たっている環状のテーパ付位置決め部分34が形成されている。
【0045】
ロッド23の下端には、シリンダ26に沿ってロッド23と共に動くために取り付けられた係合部材又はプランジャーヘッド36が担持されている。プランジャーヘッド36の下端には湾曲した外縁によって縁取られた平坦面37が形成されている。
【0046】
上部環状部材29と下部環状部材31との間に、上部環状部材29から離れる方向へ下部環状部材31を押すが、図4及び5に示す位置へ圧縮可能なばね40が係合しており、従って、上部環状部材29は分配装置の作動の間に下部環状部材31の近くへ動くことができる。
【0047】
フレームはまた、フレーム部材12上で水平ピボット42のまわりを枢動するために設けられている枢動アーム41を、その両端の中程で担持している。
【0048】
枢動アーム41は、図1に示す水平位置から該水平位置と約50°の角度にある下側位置41’へ下方に枢動することができる。
【0049】
枢動アーム41の外端の方には分配されるべき製品の容器50を受けるための支持又は収容部材43が設けられている。収容部材43は図7〜13に示すような容器50を受けることができるカップ状内面44を形成している。カップ状内面44の下端には製品が容器50から放出されるべき中央の出口45が形成されている。
【0050】
枢動アーム41は該アームの端部とブラケット28とに係合する止め金手段47によって上部水平位置に保持されている。しかしながら、枢動アーム41を止め位置から解放することができる他の止め手段を用いてもよいことが理解されるであろう。止め金手段47が解放されると、枢動アーム41は、容器を収容部材43の中へ入れ及びそこから持ち上げる位置である傾斜位置41’へ、水平ピボット42のまわりを下方に動くことができる。
【0051】
そこで図6を参照すると、前述した分配装置と同じ容器50を用いる空気式操作の分配装置が図示されている。図6の分配装置では、図1〜図5の分配装置の部分と均等な部分には類似の参照番号がつけられている。
【0052】
図6の分配装置は、基部11’と上方に延びるフレーム10’とを有している。基部11’の上には、容器分配位置の下側に離れて位置決めされているトレー80が設けられており、そして、トレー80から上方へ分配装置の概ね中央に位置決めされたフレーム部材12’が延びている。
【0053】
フレーム部材12’の下端の方に、長い上向き部分81と短い外向き部分82とを有する倒立L字形枢動アーム41’が枢支されているピボット42’がある。外向き部分82の外端にハンドル部分83が設けられており、それによって、アーム41’は図6中実線で示す直立位置と鎖線で示す傾斜した非動作位置との間で手動で動かされる。非動作位置では、アーム41’は、空の容器を収容部材43’から持ち上げ除去し、及び、満杯の容器を収容部材43’の中へ入れるためにユーザーに差し出される。2つの位置の間の動きは、図示された実施例ではハンドル83を用いてアーム41’を動かすことによる。
【0054】
枢動アーム41’は、フレーム部材12’のスロットを貫通し、そして枢動アーム41’を所望の位置に保持するため分配装置のフレーム10’との係合により及びつめの使用により枢動アーム41’を動作位置及び非動作位置に位置決めする1対の弓状の支持部材84を担持している。枢動アームが動作位置にあるときには磁気式又は空気式のつめが用いられ、そして、この支持部材は非動作位置への位置決めのための止め具を有することができる。図には放出位置と枢動アーム41’をロックするロッキング位置との間で空気式シリンダにより動かされる固定用ロッキングピン85が図示されており、このピンはロッキング位置で枢動アーム41’中の凹部に係合する。また、枢動アーム41’が動作位置にあることを検出するために位置検出器85’が設けられている。
【0055】
枢動アーム41’の外向き部分82には容器50が位置決めされる収容部材43’がついており、この収容部材43’は容器50を収容するような形になっており、そして収容部材43’は所望により清掃目的のために外向き部分82から取り外すことができる。収容部材の中央且つ底部材には容器50中の製品が容器の出口57からそこを通って通過することを可能にするための出口45’が形成されている。
【0056】
プランジャー組立体24’の一部を形成するプランジャーヘッド36’が収容部材43’の上方に且つ軸方向に整合して置かれている。このプランジャーヘッド36’は、プランジャーヘッドの本体と曲線部分を通って一体になっている下の平坦部分を有する、概ね円筒状である。このプランジャーヘッド36’はロッド86上に担持され、そして、プランジャーヘッド36’の上端の方へばね88によりばね付勢されている環状ディスク87がこのロッド86に沿って滑動可能である。かくして、環状ディスク87はロッド86に沿ってプランジャーヘッド36’に対して動くことができる。
【0057】
ロッド86はその上端が空気式シリンダ91のピストンロッド89及びピストン90に取り付けられている。かくして、ピストン90及びピストンロッド89は、プランジャーヘッド36’を縦に上下動させるため、シリンダ91へ圧縮空気を導入することによって上下動する。そのような動作は製品を容器50から放出するための動作である。
【0058】
シリンダ91への空気の供給は分配装置上に担持されたモータ及びコンプレッサ93から供給される圧縮空気のリザーバー92からである。制御弁(図示せず。)がピストンロッド89、ピストン90、空気式シリンダ91の動作を制御し、そして、枢動アーム41’が動作位置にあり、枢動アーム41’がロッキングピン85によってロックするとき、及び収容部材41’の中に製品50の容器があるときを除き、プランジャーヘッド36’を動けなくすることを確保するためインターロック又は近接検出器も設けられている。オペレータが簡単に放出の進行を開始するように、空気式シリンダ91への導入及びそこからの排気を調時するために、更なる制御手段を設けることもできる。所望により、製品の硬さと空気式シリンダ91への空気圧の制御により、製品を容器出口を通って押し出す容易さとに応じて手動又は自動的に弁手段90’により操作速度を制御及び調節することもできる。
【0059】
図6の分配装置の操作の順序は枢動アーム41’が下傾した受け位置又は非動作位置にあるときに製品50の容器を収容部材43’へ位置決めすることである。枢動アーム41’は、次いで、ハンドル83を用いて枢動アームを手動で動かすことにより、収容部材43’がプランジャーヘッド36’の直下にあり、そしてプランジャーヘッドが動作状態である縦の位置へ動かされる。
【0060】
プランジャーヘッド36’の動作状態の動きは、プランジャーヘッドが容器50の方へ下降し、そして環状ディスク87が容器50の容器の上縁と係合して、プランジャーヘッド36’の続いての動きの間にばね88の作用に抗してこの位置に留まり、容器の中身を容器の出口及び収容部材43’の開口45’を通って完全に放出するように自動的に又はスイッチにより開始される。放出の間、容器50から製品を受けるための入れ物(図示せず。)が容器の放出出口の下に位置決めされる。環状ディスク87はオペレータによるプランジャーへのアクセスを防止するため下方を向いた覆い(図示せず。)を有することができる。
【0061】
放出動作の間相当な力が働き、そしてこれを強じんな構造の枢動アーム41’が食い止める。分配装置の2つの実施例について容器が類似の形で動作するので、放出動作の更なる詳細は以下の説明から明らかになるであろう。
【0062】
図6の実施例は、分配装置の構成要素を囲んでいるケーシング95を含み、そして分配装置のそれぞれ前及び後にある光源98及び99で照明されている光ボックスが設けられている。これらの光ボックスは透明又は半透明であり、そして、ケーシングに施された広告資料又はオペレータの手助けになる情報を照明するように意図されている。
【0063】
次に図7〜13を参照すると、製品用の容器50(図7に組立てられて図示されている。)は、2つの部分、即ち底部材51(図8)と蓋又は蓋体52(図9)とで形成されており、それぞれプラスチック又は厚紙で形成することができる。底部材51は中間部が肩部53Cであるテーパのついた上下の側壁部分53A、53Bを有し、これらの側壁部分は蓋体52の上縁54で終わる上方向にテーパがついており、テーパの角度は底部材51が図8に示すように他方の中に収容されることができるようにうまく合わされている。相応しい角度は縦に対して約5°又は開先角度10°である。
【0064】
底部材51の底面55はアールのついた部分56を通って側壁53と一体をなす概ね平面状である。底面55の中央には出口57(詳しくは図8(b)、図8(c)、図11及び12参照)が形成されており、これは、出口を形成するように開くことができる弱くした放射状の星形58をした線で形成されている。
【0065】
この出口は、容器内の製品の圧力によって、又は、取り外し可能な部分57A(図12に示されている。)で形成することにより形成することができ、それを除去すると弱くした部分に穴が開く。
【0066】
図7〜12に示す構成では、出口57は底面55の弱くした又は薄い部分による星形58を形成することによってつくられる。ディスク状素子の形の取り外し素子70は連結素子71により取り外せるように星形58部分内の底面55の取り外し可能な部分57Aへ付着されており、それによって、取り外し素子70がつかんで下方に傾けられたときに、製品が放出される底面55中の星形の出口57になるように、星形内の底面55の中央部分の取り外し可能な部分57Aが引きはがされる。
【0067】
容器50の蓋体52(図9)は、蓋体52を底部材51に固定して容器の内部を密封するように底部材51の上縁54と係合するように構成された周縁60を有している。周縁60と上縁54を相互にぴったりと合わせるのは、図示したように、クリップ作用であるが、それは、溶接、熱封着により、又はこれらの部分を互いにぴったりと合わせることによってでもよい。
【0068】
蓋体52を底部材51へ固定するクリップ構成はより明瞭に図10に図示されている。蓋体52の周縁60には下向きの環状チャネル75が形成されており、その外の方の内面には厚い部分76が形成されている。
【0069】
底部材51の上縁54は環状チャネル75に嵌合するように構成されており、そして、蓋体52を底部材51上で保持するように底部材51と蓋体52とが一緒にされたときに厚い部分76と互いにぴったり合う厚い部分77を有している。
【0070】
蓋体52は、ディスク状の概ね平坦ではあるがアール部62を経て変形可能な折り曲げ部63及び64と一体に形成されている中央の変形可能領域61を有しており、周縁60が折り曲げ部64の上縁に形成されている。下向きの折り曲げ部63と上向きの折り曲げ部64との間の連結点には、蓋体52が底部材51へ組立てられたときに、底部材51の途中まで下って位置決めされ肩部53Cに当接する部分65がある。
【0071】
上向きの折り曲げ部64は、蓋体どうしが重ね合わされるときのための肩部64Aを形成するため、及び蓋体どうしがかみ合うことを防止するために、その下端の方が厚くなっている。上向きの折り曲げ部64には、底部材51の側壁53Bのテーパと整合するようにテーパがついている。
【0072】
蓋体52の少なくとも参照数字61、62及び63の部分は、製品の容器50からの分配の間、そして、プランジャーヘッド36と蓋体52の中央部分61との係合により蓋体が変形することができるように、可撓性材料で形成されている。
【0073】
容器の使用の際、底部材51は、通常、複数の底部材が一緒に組み合わされて貯蔵される(図8(a))。個々の底部材51が組み合わされた底部材から引き離されて製品充填機へ送られる。充填機は既知の形のものでもよく、それを用いて底部材51に図8(a)中Fで示すように、底部材51の肩部53Cの高さよりも上に予め決められた量の製品が充填される。やはり通常組み合わされて貯蔵されている蓋体52が引き離されて次いで蓋体と底部材とが固定されるまで、底部材51へ嵌合され、この位置で、図7に示すように、上向き折り曲げ部64が底部材の内側の側壁53Bに密接する。
【0074】
組み立てられた状態で、製品の入った容器は冷凍、輸送及び貯蔵されることができる。容器50から製品を分配する前に、製品はアイスクリーム又は他の冷凍菓子製品の場合には適当な分配温度に調温することができ、又は、ある場合には、容器内の製品をマイクロ波手段により加熱することができる。
【0075】
本発明の図1〜5の分配装置を用いて製品を容器50から分配しようとするときには、枢動アーム41を下側位置41’にして容器を収容部材43の中へ位置決めする。次いで、枢動アーム41を水平な分配位置まで上げて止め金手段47で適所に保持する。このとき、レバー15は高い位置にある。放出動作が開始する前に容器50が収容部材の位置にあることを検出するために、近接スイッチ(図示せず。)を設けることができる。容器50から製品を分配するためレバー15が手動で下げられ、そうするとリンク装置17によりリンク20が図3(a)に示す位置から下方へ図4に示す位置の方へ押し下げられる。
【0076】
図4の位置で、テーパのついた部分34は、容器の上縁54が収容部材の上縁43Aの上に乗って容器が収容部材と係合し、蓋体52を底部材51に固定するように、下向きの折り曲げ部63と上向きの折り曲げ部64との間のスペースに入っている。この固定動作がなされたときにだけ、プランジャーヘッド36は蓋体52の中央部分61と係合し、そして、位置決め手段32が更に下降することを防止する。位置決め手段32がばね40を圧縮しているロッド上をスライドし、プランジャーヘッド36の表面が下部環状部材31と係合し、そして蓋体を下方へ変形させて容器50の内部容積を減少し、蓋体の中央の変形可能領域61が底部材51の底面55の方へ変形するにつれて容器内の製品を出口57を通って放出させるように、ロッド23は続いて下降する。この動きの間、蓋体52の下向き折り曲げ部分63は、それが底部材51の内側壁53Aに寄り沿うように、下方に向かって変形する(図7)。
【0077】
プランジャーヘッド36の底部材51の底面55の方への動きが完了すると、プランジャーヘッドは図5に示す位置になっており、そして、容器は実質的に製品が空になっている。出口57を通っての製品の放出の間、製品は出口57の形に従った形になり、そして製品は中央出口45の下方の受け器の中へ放出される。そして、この受け器は容器の容量と整合するようなサイズになっている。レバー15が下の位置15’’’になるプランジャーヘッド36の行程が完了すると、容器50の中身の放出は完全である。レバー15は最初の位置へ戻され、止め金手段47が枢動アーム41から解放され、そして、位置決め手段32と容器50との係合によりなお収容部材43の中に残っている空の容器がそこから除去される。分配装置は、他の容器を収容部材の中に位置決めすることにより、新たな分配動作のための準備ができている。
【0078】
図3(b)には、テーパのついた下端が使用の際に組み立てられた容器の上部外縁と係合する概ね平坦な端部によって入替えられている別の形の位置決め手段32が図示されている。
【0079】
放出動作後に容器がプランジャー装置からの解放を必要とする傾向を避けながら、これが容器に対して適切な支持をすることが判った。
【0080】
図6に示すように、プランジャーの動きがピストン及びシリンダ装置又は動力付手段で操作される、図1〜5で説明したのと類似の装置を提供することができる。
【0081】
図6の分配装置からの製品の分配では、この操作は類似しているが、プランジャーヘッド36’は、テーパ付位置決め部分34が必ずしも必要であるとは思われないので、そのような部分を取り入れてないことが判るであろう。更に、底部材50の上縁は、図6の分配装置では、環状ディスク87とだけ係合している。
【0082】
図6の分配装置は、容器がプランジャーの下の動作位置にない限り、このプランジャーが操作できないように構成されている。これは、収容部材内の容器の位置決めを検出し、及び、縦の位置でのアームの位置を検出するインターロック(図示せず。)によってすることができる。分配動作をすることができることをインターロックが検出したときに、自動的に付勢するため、及び、容器が完全に放出されたときにプランジャーをその上方位置へ戻すために、更なる制御手段を設けることができる。
【0083】
制御手段はまた、プランジャーの動作速度に応じて放出の速度、及び、プランジャーの行程が容器の中身の一部放出のために中断されているかを制御する。或いはまた、容器の放出及びプランジャーの動きは適切なスイッチ類によって手動で開始されることができる。図6の実施例の空気リザーバーは、分配機の迅速な反復動作のため、空気コンプレッサの供給量を超えて製品の反復放出を可能にする。プランジャーの動きからオペレータに生じる危険を避けるための安全インターロックも設けられている。
【0084】
容器がその中身の放出の間、蓋体52がしっかりと放出中の底部材51に固定されて収容部材43の中に支持され、そして、容器の中身の実質的な全部をそこから放出することができることが判るであろう。容器内の製品の量は、受け器によって受けられるべき製品の予め定められた部分の大きさであるべき要求に応じて選択することができる。或いはまた、十分な製品が放出されたときに単に放出プランジャーヘッド36の動きを中間位置で停止することによって、幾つかの部分を同じ容器から放出することができる。かくして、容器50は、要求に適合する如何なる適当なサイズであってもよい。
【0085】
容器の蓋体52は底部材51に密封されたままであり、且つ出口57からの製品は直接に受け器へ向けられるので、放出動作の間、製品は何時でも分配装置を汚染する筈がないことが判るであろう。それにもかかわらず、収容部材43及び分配装置の連結した部分は容易に清掃目的のために取り外し可能であることができる。
【0086】
図13は多くの点で前述した容器と同じである容器50のための別の出口構成を図示している。図13の構成では、容器から製品を放出するための出口となる星形の部分57Aの代わりに、容器には中央部分ら放射状に拡がる弱くなった複数の線100が形成されており、或いはまた、この線100が容器の底のスリット又は不連続の裂け目であることができる。容器からの放出の間、製品の圧力がこれらの線100の間の3角形の部分を中心から外側へ曲げさせ、そして、製品が容器から放出するのを可能にするであろう。
【0087】
容器内の製品は、通常半固体で冷凍されているから、放出動作の前に開口を通って製品が漏れることはできない筈である。更に、しかしながら、図13の容器は製品に関する情報を含むことができる密封の袋の中に入れておくことができる。かくして、この種の容器を使用するためには、収容部材43の中へ入れる前に容器から袋を取り去ることが先ず必要であろうが、容器の底に何らかの開口をつくることは必要でないであろう。或いはまた、部分57Aを取り外し自在な剥離シールのようなシール、又は放出中の製品の圧力によって自然に開けられるシールで覆われることができる。
【0088】
前述したような円形断面の容器の代わりに、容器は他の適当な形状、例えば長方形、アールのついた隅を有する正方形又は矩形であってもよい。容器は好適には熱成形によりプラスチックでつくられている。
【0089】
また、出口57は、これまでのところでは蓋体また蓋とよばれている蓋体52に形成されるように、容器を形成することができることが理解されるべきである。この場合には、容器50は倒立した姿勢で装置の中に位置決めされ、そして、プランジャーヘッド36は、底部材51の参照数字55、56及び53Aの部分と係合し、それらを蓋体52の参照数字61、62及び63の部分へ変形させて製品を蓋体52の出口57から放出するであろう。この出口57は図示された容器について説明された態様で形成されている。同様に、修正された容器は前述したように収容部材の中に位置決めされ且つ保持されるであろう。
【0090】
蓋体及び底部材の相互嵌着の構成の代わりに、他の構成を用いることができる。例えば、底部材51の側壁53B及び蓋体52の側壁64は1つを他方の中に位置決めし、例えば刻み目又は耳により共に固定するように、協同する形の断面を有することができる。
【0091】
図示された収容部材43の1つの変形として、収容部材の面は、製品が収容部材43上に積まれる可能性を更に減少するように、底部材51のアール部分56に達しないで終わることができる。
【0092】
分配装置そして特にプランジャー組立体は、説明されているように、位置決め動作及びそれに続く放出動作を有するように構成されているが、プランジャー組立体の方へ適所に持ち上げられる容器のための可動支持部材を使用すると、プランジャー組立体の位置決め動作を省略又は修正することができる。プランジャー組立体に対する容器の位置決めは、容器がプランジャー組立体に対して位置決めされるときに、全面的に又は部分的に達成されることができる。しかしながら、分配の間容器を確実に位置させるように、プランジャー組立体と容器支持部材との間に相対的な動きを有し及び力を加えることが通常必要である。
【0093】
更に分配装置は、製品を皿、ボール又は例えばコーンのような食べられる受け器へ衛生的に分配するための簡単且つコスト効率的な手段を提供する。どの製品が容器の中に充填されているかにだけ依存して、広汎な製品が分配装置によって分配されることができる。
【0094】
分配装置のこの構成により、容易に容器を収容部材へ位置決めし及び収容部材から取り出せるように、収容部材43がユーザーの方に差し出されるので、ユーザーは容易に製品の容器を分配装置上に位置決めすることができる。これは、容器を動作しているプランジャーの下方へ位置決めするための空間を与えるために、ロッド23に不当に長い行程をもたせる必要なしに達成される。
【0095】
次に図14及び15を参照すると、製品を放出するために容易を変形させる別の形の手段と共に用いられた、前述の容器(詳しくは図7参照。)が図示されている。この構成では前記実施例におけると同様な部分には同じ参照数字が用いられている。
【0096】
容器50が分配又は放出位置に置かれると、容器50の上方にはダクト103を通って圧縮空気源と連通しているチャンバ102を形成する圧縮空気マニホールド部材101が位置決めされている。可撓性の膜104はチャンバ102の下側を形成しており、そして、この膜は高度の伸長性を有する弾性、可撓性の材料で形成されている。膜104には収縮した位置から更に伸長するように放射状ひだが好都合には形成されており、このひだが伸長後にそれぞれの最初の位置に戻る。
【0097】
マニホールド部材101の下側には容器50の上部周縁60と係合できる環状プレート105がある。容器を変形させてその中身を放出するために、圧縮空気がダクト103を通ってチャンバ102へ導入され、それによって、膜104を下方に変形して容器の蓋体52と接触させる。蓋体の変形可能領域61は、該部分61が変形して底部材51の内面と接触し又は隣接するまで、出口57を通って製品を放出しながら、下方へ変形され、それによって容器が実質的に空になる。
【0098】
容器が空になると、空気がチャンバ102から排出され、そして、膜104はその最初に位置を回復する。膜104には膜104とマニホールド部材101との間にばね戻し構成(図示せず。)が形成されてもよい。
【0099】
安全性の造作として、満杯の容器50が収容部材43の放出位置にない限り、空気がチャンバ102へ導入できないように確保するため、連動装置(図示せず。)が設けられている。チャンバ102への空気の圧力及び流量は、所望の製品の放出量、製品の性質及び容器のサイズに応じて制御及び調節可能である。
【0100】
予め決められた圧力で、空気は調節自在な予め決められた時間の間導入されることができる。膜104のための適当な材料はポリウレタン又は永久的なひずみなしに元の姿勢に戻ることのできる他の材料である。
【0101】
マニホールド部材101は、適切なシーリングが保持されることを確保するために、且つ清掃の可能性のために、装置上に取り替え自在に取り付けられている。しかしながら、そのようなマニホールド部材は通常製品とは接触しないであろう。
【0102】
図15にはマニホールド部材101を分配装置に取り付ける1つの態様が図示されており、装置は他の点では図6に示すものと同様である。マニホールド部材101はフレーム部材12上の丈夫なアーム15に取り付けられている。所望により、マニホールド部材101は容器50を分配位置に位置決めした後に容器の周縁60と係合するように縦方向に動かすことができる。
【0103】
図14の構成によって、圧縮される膜104を用いると、圧力が横方向及び縦方向に容器50の蓋体52に加えられることを確保し、それによって、蓋体52がしっかりと底部材51へ連結された状態に留まるのを確実にすることを助けること及びまた、中に果物やナッツなどの片を含有することができる製品の放出を可能にすることが判るであろう。この構成は、余りスペースをとらず、そして構造が簡単である。
【0104】
次に、図16を参照すると、製品を放出するために容器50を変形させる更なる構成が図示されており、この容器50は(特に図7で図示されているような)前記実施例中に示されている。この構成では、蓋体52と上方に置かれて容器50の上部縁60とシーリング接触しているシーリング部材108との間にマニホールドチャンバ107を形成することによって、圧縮空気は容器の蓋体52に直接加えられる。
【0105】
シーリング部材108はピストン113と空気リザーバーを含む圧縮空気源(図示せず。)を連通している出入口ダクト114とを有するピストン及びシリンダ構成112のピストンロッド111上に担持されている。
【0106】
容器50の放出をするために、容器は図15と類似の装置の放出位置に位置決めされる。満杯の容器50が収容部材43上のそのような位置に位置決めされていることが検出されると、圧縮空気がピストン113及びシリンダ構成112へ導入され、周縁60へ付勢係合されたシール109と共にシーリング部材108を下方へ動かす。完全なシールが達成されると、圧縮空気がダクト110を経てマニホールドチャンバ107へ導入され、容器の蓋体52を加圧する。容器の変形可能領域61は、放出動作の完了後に変形可能領域61が底部材51の内面と隣接するように、前述したのと類似の態様で、出口57を通る製品の放出のために、容器の底部材51の方へ下に向かって変形される。
【0107】
容器からの製品の放出後にマニホールドチャンバ107内の空気圧が解放され、そして、ピストン113がシーリング部材108を容器との係合から解放する自分の上方位置へ戻される。収容部材43はかくして容器解放位置へ動くことができる。
【0108】
図16に示すシーリング部材の代わりに、他のシーリング手段、例えば対向するシーリング部材が容器の蓋体52の上方の空間を圧縮する前にその間で容器の縁をグリックするように互いに動くシーリング構成を用いることができる。ここでも、ピストン及びシリンダ手段をシーリング部材間の相対的な動きを生じさせるために用いることができる。
【0109】
シール109によって容器に加えられる力がマニホールドチャンバ107への空気の導入による背圧を超え、そして適切なシーリングが容器について維持されることを確保するように、ピストン及びシリンダ構成112の直径は比較的大であり、そして、ピストン113の行程は比較的短い。
【0110】
前記実施例と同様に、圧縮されるマニホールドチャンバ107を用いると、圧力が縦方向及び横方向に均等に蓋体52に加えられること、及び、蓋体52が適切に底部材51に固着保持されることを確実にする。前と同じように、マニホールドチャンバ107へ空気が供給される時間及び圧力は調節自在であり且つ製品の要求に応じている。シーリング部材108は容易に取替え及び/又は清掃するためにロッド111と取り外し自在に組み合わされている。
【0111】
次に図17を参照すると、本発明の分配装置の実施例のどれとでも使用するための容器50の他の形が図示されている。この容器では同じ参照数字が前記各実施例のものと類似の部分に対して用いられている。
【0112】
容器50の底部材51は、比較的丈夫な材料で形成されており、そして、使用の際適当な形の収容部材43中に位置決めされる。底部材51は前述した形のいずれでもあり得るが、好適には、中心点から放射状に延びる弱い線を有する図13の構成を用いて底部材の中心に形成された出口57を有する。この出口57は、放出動作の前は、放出が行われるときに剥離することができ又は開くことができるシーリング片(図示せず。)によって好都合に覆われている。
【0113】
底部材51は、下の面55が平坦である概ね円形断面であり、アール部分56を経て底面55と一体になっているテーパのついた側壁53を有している。側壁53の上縁には蓋体52の対応する上縁54とシーリング係合するように構成された外向きの縁53’が形成されている。
【0114】
蓋体52は前の容器の実施例と異なった形であり、そして、底部材51の形と対称な倒立したカップ状の変形自在な61、62及び63の部分を有しており、部分63は概ね筒状であるが、その下端の方に内側にテーパがついている。上面は概ね平坦であり、そしてアール部分62を経て壁63と一体になっている。しかしながら、蓋体は底部材との組み立て前に61Aにあるような凹部を有することができる。この凹部は充填及び組み立て後に61のような凸形をとることができる。上縁54は底部材51の縁51’上に係合するように側壁63の下端に形成されている。或いはまた、縁53及び54は一旦組み立てられたら容器の底部材51と蓋体52とが共に密封固定されることを確実にするため、例えば熱融着により異なった態様で、互いに連結されることができる。
【0115】
図17の容器の放出の間、底部材51の内壁に隣接するまで符号61、62及び63の部分は底部材51へ下方に変形され、このとき、容器の中身が出口57を通って実質的に放出される。
【0116】
図17の容器の充填及び放出は前記実施例に関して説明した態様で達成することができる。かくして、容器の充填は、蓋体52の底部材51への組み立て前に、容器の他の実施例について前述した態様で達成される。製品は、容器が組み立てられるときに実質的に充填されているように、底部材の中へ底部材の上の高さよりも上方に入れられている。或いはまた、製品は、出口57を通る導入によって容器50の底部材51及び蓋体52が組み立てられるときに、容器へ導入されることができる。出口57は、前述した他の容器の態様、但し好適にはシーリング片を有し又は有しない図13の構成で形成することができる。出口は蓋体52に形成されることができる。
【0117】
充填された容器の放出は図1〜5又は6に関して図示され及び説明されたプランジャー構成を用いてすることができる。或いはまた、放出は図14及び16に関して図示され及び説明された構成によってすることができる。図17の容器は前述の実施例に比べて簡略化された形を提供する。所望により、収容部材43は容器を変形させるために用いられる構成に応じて、図17に示す上方への延長部43’を有することができる。
【0118】
次に図18を参照すると、冷凍及び隔離されるように及び構成122で概括的に示す分配装置での使用のために製品の容器を貯蔵するように構成されたハウジング120を組み入れた分配装置が図示されている。製品の容器を放出するための装置は前述した形の何れでもよいが、図示された構成122は枢動アーム41及び動作プランジャーヘッド36を有する図6の装置に基づいている。この分配装置はハウジング120の前に好都合にはハウジング120の内部にアクセスするためのドアの1側の縦のピボット(図示せず。)に取付けられているドアの形であるパネル123上に取付けられている。
【0119】
ハウジングの基部には分配装置を動かすための空気コンプレッサ及びリザーバー(図示せず。)又は圧縮空気シリンダの入っているコンパートメントが設けられている。ハウジング120には容器50を所望の温度で位置決めするための一連の棚が形成されることができる。容器へのアクセスは、パネル123を通じて行われるが、パネル123の開口がハウジング120によって形成された冷凍されたコンパートメントを暖めるので、容器50へアクセスするための他の構成が設けられることができる。例えば、一連の絶縁又は非絶縁材料でできた引出しをハウジング120の中に設けることができ、このハウジング自身もまた絶縁されている。かくして、1つの引出しへアクセスするためにパネル123を開くことは他の引出しの中の容器が暖められることにはならない。
【0120】
1つの更なる可能性として、パネル123の後方のハウジング120の中に、既知のパネル開口の上端から吊り下がった、冷凍されたキャビネットで用いられる押し分け選択装置に似た容器へのアクセスが可能な熱保持用フラップを設けることができる。
【0121】
コンパートメント124はまた、ハウジング120のための冷凍装置を収容することができ、そして、この冷凍装置はハウジング120のまわりに冷たい空気を循環させるための強制空気ファンを含むことができる。規則的な霜取りの必要性を避けるために、冷壁蒸発装置も組み入れられることができる。霜取りはかくして規則的な毎週の保守の一部であることができる。ハウジング120は低温で導入された容器50の温度を製品の好適な分配温度に調節し又は暖めるために用いることができる。ハウジングは、所望により熱シンクに対してより迅速な冷却を与えるために、低温の蓄熱を可能するための熱シンクを含むことができる。ファンを設けて熱シンクを冷却するために空気を案内することができる。
【0122】
1つの更なる変形として、ハウジング120は容器が用いられるについて容器が重力によってハウジングの上部から下部へ下りるように構成されることができ、そこでは、ハウジングの下方領域に容器を取り出すためのハウジング120への入口があり、そのような入口はフラップ引出し又は類似の構成である。
【0123】
1つの更なる変形として、説明されたハウジング構成は分配装置とは独立に設けられることができる。
【0124】
更にハウジング120はコンパートメント124をハウジングの頂部にして設けることができ、ハウジングから容器50のコインなしの分配が提供されることができる。説明された分配装置の各実施例について、他の手段例えば圧縮空気(図6、14及び16)即ち機械的に操作される駆動ピストン(図6)による容器が用いられることができる。
【0125】
説明された容器は好都合なサイズになっており、そして、分配装置は単一部分の製品が容器に含有され及びそれから分配できるように構成されている。異なったサイズの容器が異なったサイズの部分の分配のために提供されることができ、そして、同じ装置が、例えば容器のサイズに応じて可変な行程を有することができる変形用手段をプランジャーに設け、かくして容器が異なった長さであることができるようにすることによって、異なった容器のために用いられることができる。容器からの出口が底部材にある容器が説明及び図示されているが、出口は蓋体又は蓋体に形成することができることが理解されるであろう。
【0126】
図1〜5及び6の装置の枢動アーム41は手動で動かすことができるが、枢動アーム41は動作又は分配位置と非動作又は位置決めの位置との間での枢動において動力で動かされることができる。この構成ではアームの動作を開始し次いで容器及びアームが分配位置に達すると分配動作をするように収容部材43内の容器の位置決めを検出する近接スイッチが設けられることができる。或いはまた、収容部材へ容器を置いた後にアームの動作及びそれに続く分配動作を含む手動の分配動作が行われる。
【0127】
容器の各実施例において、底部材と蓋体とは互いに他の底部材及び蓋体に重ね合わせることができる。そのような重ね合わせ能は、容器が分配装置によって自動的に充填及び組み立てられることができるように、重ね合わせ及び引き離しが簡単に機械的手段によって達成可能であることを必要とする。かくして、いずれの場合にも蓋体と底部材とが一緒にロックされないような肩部、耳又はその他の手段が設けられるべきである。
【0128】
底部材と蓋体との組み立ての際には、蓋体と底部材とをその縁で結合する前に蓋体の変形可能領域に圧力を加えることが望ましい。こうすれば、容器の形を保ち、そして蓋体の中に空気圧を発生させる。或いはまた、もしくは更に、図17に示すように、蓋体のドーム状の部分の中心に凹みを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【図1】分配装置の1実施例の側面図である。
【図2】図1中矢印2の方向からみた図面である。
【図3】図3(a)は図1及び図2の装置のプランジャー組立体を通る縦断面図であり、図3(b)は図3(a)の組立体の別の形である。
【図4】プランジャーを中間位置で示している、図3の断面に対応する断面図である。
【図5】プランジャーを一番下の位置で示している図3に対応する図面である。
【図6】図6は、本発明の第2実施例の側面図である。
【図7】図1〜5及び図6の装置で使用するための組立てられた容器の断面図である。
【図8】図8(a)は他の底部材と重ね合わせた図7の容器の底部材の一部断面図であり、図8(b)は図7の容器の斜視図である。
【図9】図9(a)は他の蓋体と重ね合わされた図7の容器の蓋体又は蓋の一部断面図であり、図9(b)及び図9(c)は図9(a)の蓋体の斜視図である。
【図10】図8の容器の一部断面図である。
【図11】容器の底部材の一部断面図である。
【図12】図11の矢印11の方向でみた容器の底部材の開口を示す平面図である。
【図13】出口開口の別の形を示す下からみた斜視図である。
【図14】容器のための変形用手段の別の形を示す断面図である。
【図15】図14の変形用手段を取り入れた分配装置の側面図である。
【図16】容器のための変形用手段の別の形の横断面図である。
【図17】容器の別の形の横断面図である。
【図18】装置での使用のために充填された容器の貯蔵用ハウジングが組み入れられた分配装置の斜視図である。
【符号の説明】
【0130】
10 フレーム
15 レバー
32 位置決め手段
36 プランジャーヘッド
41 枢動アーム
43 収容部材
50 容器
51 底部材
52 蓋体
53 側壁
55 底面
57 出口
58 星形
61 変形可能領域
56 アールのついた部分
57 出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、
分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、
前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、
前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、
前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形されたときに前記底部材内に延びて該底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、
前記底部材の側壁が、上部の端縁に配置される上縁において終わり、
前記蓋体が、該蓋体を前記底部材に固定して内部を密封するように、前記底部材の上縁と係合するように構成された周縁を有するアイスクリーム容器。
【請求項2】
前記蓋体の周縁に下向きの環状チャネルが形成され、
前記底部材の前記上縁が、前記環状チャネルにぴったりと嵌合するように構成されている請求項1に記載のアイスクリーム容器。
【請求項3】
前記底部材には上側部分と下側部分とを区画する肩部が形成され、
該肩部は、前記底部材と前記蓋体とが組み立てられたときに前記蓋体の下側部分と当接する請求項1に記載のアイスクリーム容器。
【請求項4】
前記肩部は前記底部材の高さ方向の略半分の位置に配置されている請求項3に記載のアイスクリーム容器。
【請求項5】
前記底部材の上側部分および下側部分は、前記下側部分の側壁が上側部分の側壁の内方に配置されるように肩部によって分けられている請求項3に記載のアイスクリーム容器。
【請求項6】
前記変形可能領域が、ドーム状の形状部分である請求項1から請求項5のいずれかに記載のアイスクリーム容器。
【請求項7】
前記ドーム状の形状部分が平らな上部表面を有し、該上部表面は放射状に下側に向かって延びて側壁に連なっている請求項4に記載のアイスクリーム容器。
【請求項8】
前記蓋体が底部材に対して取り外し可能な形態を有する請求項1に記載のアイスクリーム容器。
【請求項9】
プラスチック製である請求項1から請求項8のいずれかに記載のアイスクリーム容器。
【請求項10】
前記蓋体の変形可能領域が、底部材よりも硬質な材料で構成されている請求項1に記載のアイスクリーム容器。
【請求項11】
アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、
分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、
前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、
前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、
前記底部材が下側部分と上側部分とを備え、
前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形された際に、前記上側部分から前記底部材内に延びて、前記底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、
前記底部材の前記下側部分の側壁が前記上側部分の側壁から内側にずれて位置しているアイスクリーム容器。
【請求項12】
アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、
分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材に取り付けられる蓋体とを備え、
前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、
前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、
前記底部材が下側部分と上側部分とを備え、
前記蓋体の前記変形可能領域が、前記変形用手段によって変形された際に、前記上側部分から前記底部材内に延びて、前記底部材の下側部分の内側表面に接し、それによって前記底部材内の全てのアイスクリームを前記出口から放出するように構成され、
該変形可能領域が、平らな上部表面を有するドーム状の形状部分であり、
前記上部表面は放射状に下側に向かって延びて側壁に連なっているアイスクリーム容器。
【請求項13】
アイスクリーム容器からアイスクリームを押し出すための変形用手段を備えた分配装置で使用するためのアイスクリーム容器であって、
分配されるべきアイスクリームを受ける底部材と、該底部材にアイスクリームを収容した後に前記底部材を閉じる蓋体とを備え、
前記底部材が、アイスクリームを放出するための出口を備え、
前記蓋体が、前記分配装置の変形用手段との係合によって変形し、前記底部材の方へ動かされて前記アイスクリームを前記出口から放出するように構成された変形可能領域を備え、
前記蓋体および底部材は、分離された状態でそれぞれ他の蓋体および底部材と積み重ね可能であり、
前記底部材は、上側部分と下側部分とを有し、該上側部分および下側部分は、組み立てられたときに、前記蓋体の前記変形可能領域が底部材の上側部分内に延び、前記変形可能領域が変形するときには、該変形領域が前記底部材の下側部分の内側表面に接するまで移動するように構成され、
前記底部材は、前記変形可能領域より硬質の材料で構成されているアイスクリーム容器。
【請求項14】
前記底部材の上側部分と下側部分との間の接続部分に肩部が設けられ、
前記蓋体がその外側部分に向かって前記肩部に隣接する位置まで延び、
前記蓋体がその外側部分の内側に、使用時に、前記変形用部材との係合によって底部材の下側部分に向かって変形されるドーム状の形状部分を有する請求項13に記載のアイスクリーム容器。
【請求項15】
前記蓋体の外側部分に折り返された縁が設けられ、
前記底部材にアイスクリームが充填された後に前記蓋体と前記底部材とが組み立てられるときに、前記折り返された縁を前記底部材の上縁と係合させることにより、底部材に蓋体が固定される請求項13に記載のアイスクリーム容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−162703(P2008−162703A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−63860(P2008−63860)
【出願日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【分割の表示】特願2006−159101(P2006−159101)の分割
【原出願日】平成7年7月3日(1995.7.3)
【出願人】(308005246)マックギル テクノロジー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】