説明

アウトサート成形品、アウトサート成形用金型、及びアウトサート成形品の製造方法

【課題】アウトサート成形により基板に機能部を接合する際に、その機能部の外観や形状を損なうことのないようにする。
【解決手段】基板40の一方の面40aに形成された機能部38と、基板40の他方の面40bに形成された金型ゲート部30よりも大径の肉盛部39と、肉盛部39と機能部38とを連結する連結部46とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属基板などにアウトサート成形により機能部(薄い絶縁部等)を接合して形成されたアウトサート成形品、アウトサート成形用金型、及びアウトサート成形品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、射出成形技術により、精密加工された金型をインサート部品の位置決め治具として用い、周囲に溶融樹脂を流して接合し複合部品を作るインサート成形技術が知られている。これにより、例えば樹脂の絶縁性と金属の導電性とを組み合わせて電気機器の基本機能を実現した部品を得ることが可能となっている。
【0003】
ここで、アウトサート成形は、樹脂をアウトサート品の一部に成形により付着一体化させて複合部品を作る成形技術であり、インサート品を樹脂で包むインサート成形と本質的な相違はない。
【0004】
このようなアウトサート成形技術に関し、例えば特許文献1には、金属板に樹脂構造体をアウトサート成形で接合した電子機器筐体が開示されている。この特許文献1によれば、例えば金属板の終端部に凸形状を形成することで、リサイクル時の金属と樹脂との分別を容易にせんとするものである。
【特許文献1】特開2002−9456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、製品の外観を確保してリサイクル性に優れた構造の筐体を得ようとするものであるが、この構成では、例えば肉厚0.3mm程度の微細な樹脂構造体をアウトサート成形するのは困難であった。
【0006】
これは、アウトサート成形品の肉厚と金型のピンゲート径とを略同じ程度の微細値(0.3mm程度)とすると、離型時にゲート部分を引きちぎる際に、アウトサート成形品もゲート部分とともに引きちぎられてしまうためである。
【0007】
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、アウトサート成形により基板に機能部を接合する際に、その機能部の外観や形状を損なうことのないアウトサート成形品、アウトサート成形用金型、及びアウトサート成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
基板の一方の面に形成された機能部と、
前記基板の他方の面に形成された金型ゲート部よりも大径の肉盛部と、
前記肉盛部と前記機能部とを連結する連結部と、を有する
ことを特徴とするアウトサート成形品。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のアウトサート成形品において、
前記肉盛部は、半球状又は円錐状をなしていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のアウトサート成形品において、
前記連結部の径と前記機能部の幅が同一であることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、
基板にアウトサート成形により機能部を接合するアウトサート成形用金型において、
前記機能部を成形する第1の型板と、
金型ゲート部及び該ゲート部よりも大径の肉盛形成部を有する第2の型板と、を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載のアウトサート成形用金型において、
前記基板を突き出すことによりアウトサート成形された成形品を取り出す突出し機構をさらに具備することを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る発明は、
基板にアウトサート成形により機能部を接合するアウトサート成形品の製造方法において、
前記基板の一方の面に前記機能部を形成する工程と、
前記基板の他方の面に金型ゲート部よりも大径の肉盛部を形成する工程と、
前記基板に前記肉盛部と前記機能部とを連結する連結部を形成する工程と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、基板の一方の面に形成された機能部と、前記基板の他方の面に形成された金型ゲート部よりも大径の肉盛部と、前記肉盛部と前記機能部とを連結する連結部とを有することにより、また、機能部を成形する第1の型板と、金型ゲート部及び該ゲート部よりも大径の肉盛形成部を有する第2の型板とを備えることにより、アウトサート成形により基板に機能部を接合する際に、その機能部の外観や形状を損なうことなく成形品を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[金型装置の構成・作用]
図1〜図4は、射出成形用の金型装置の縦断面図を示しており、図1は、金型装置が閉じた状態を示す図、図2は、成形が行われた後の金型が少し開いた状態を示す図、図3は、金型が完全に開いた状態を示す図、図4は、エジェクタピンにより成形品が突き出された状態を示す図である。
【0015】
図1において、この金型装置10は、加熱溶融された樹脂を金型内に所定圧で射出注入して固化させることにより、基板40に微細な機能部38をアウトサート成形して成形品44(図3参照)を得るものである。
【0016】
この金型装置10は、第1と第2のパーティングラインPL、PLを有し、第1のパーティングラインPLを挟んで固定側金型11と可動側金型12とが対向配置されている。この固定側金型11と可動側金型12とは、位置決めピン41により正確に位置決めされている。また、可動側金型12は、固定側金型11に対し離型方向(図1の左方向)に移動可能に配置されている。
【0017】
固定側金型11は、第1のパーティングラインPLに面する側の固定側型板(第2の型板)13、この固定側型板13と第2のパーティングラインPLを挟んで密接配置されたランナストリッパプレート14、及びこのランナストリッパプレート14に密接配置された固定側取付板15を有している。この固定側取付板15は、固定側金型11を不図示の成形機と連結する役目をなしている。
【0018】
なお、ランナストリッパプレート14にはプラーボルト42が固定されている。このプラーボルト42は、固定側型板13の型開き時のストローク限を決定する機能を有している。すなわち、後述する図3に示すように、離型時に固定側型板13も離型方向に移動するが、移動途中でプラーボルト42の頭部に当接してその位置で停止する。
【0019】
また、固定側取付板15及びランナストリッパプレート14には、その略中央に1次スプルー16が離型方向と平行に貫通形成されている。また、固定側型板13には、1次スプルー16に連通するランナ17が離型方向と直交方向に形成され、さらにこのランナ17を介して2次スプルー19が離型方向と平行に形成されている。これら1次スプルー16、ランナ17、及び2次スプルー19にて、樹脂注入路が形成されている。
【0020】
本実施形態では、2次スプルー19は、1次スプルー16を中心として略対称位置に2つに分岐して形成されている。この2つの2次スプルー19により、金型内で2つの成形品44が同時に成形されるようになっている。
【0021】
また、固定側取付板15の中央部には、1次スプルー16と成形機のノズル(図示せず)との芯出しを行うためのロケートリング20が配設されている。このロケートリング20には、成形後にランナ17の内部で固化した樹脂部分を離型方向(図の右方向)に引っ張るランナロックピン18が設けられている。
【0022】
可動側金型12は、第1のパーティングラインPLに面する側の可動側型板(第1の型板)21、この可動側型板21と可動側受け板22及びスペーサブロック23を介して積層状に密接配置された可動側取付板24を有している。なお、本実施形態では、スペーサブロック23と可動側取付板24とは一体固定されている。スペーサブロック23の内側には、エジェクタプレート25が離型方向に移動可能に配置されている。
【0023】
これら可動側型板21、可動側受け板22、スペーサブロック23は、前述したボルト41により離型方向と直交方向に正確に位置決めされている。
可動側型板21の第1のパーティングラインPLに面する側には、成形用の基板40を収容する基板空間31と、これに連通する機能部空間32が形成されている。基板空間31の一方の面(エジェクタプレート25に面する側)には、一端をエジェクタプレート25に固定されたエジェクトピン33が当接するように配置されている。
【0024】
また、基板空間31の他方の面(第1のパーティングラインPLに面する側)には、いわゆるピンゲートを構成するゲート(ゲート部)30を介して2次スプルー19が連通されている。
【0025】
こうして、2次スプルー19における樹脂射出方向の先端のゲート33と、基板空間31の他方の面とは、第1のパーティングラインPLを挟んで連通されている。これにより、1次スプルー16から射出された溶融樹脂は、ランナ17、2次スプルー19、ゲート30を介して基板空間31、さらに機能部空間32に注入される。
【0026】
なお、これらスプルー16,19、ランナ17、及び基板空間31等の周囲には、金型温度を制御する不図示の温調管が配設されている。
次に、図2に示すように、樹脂が充填されて成形を終了した後の離型の当初には、固定側型板13は可動側金型12とともに離型方向(図の左方向)に若干移動される。そして、第2のパーティングラインPLを挟んで固定側型板13とランナストリッパプレート14とが離れる。
【0027】
このとき、1次スプルー16、ランナ17、及び2次スプルー19の部分で固化した流路部樹脂50が、ランナロックピン18により図2の右方向に引っ張られる。このときの引張力により、流路部樹脂50はゲート30の部分で引きちぎられる。後述するように、ゲート30の部分は微細な径に形成されているので、この部分で成形品44から流路部樹脂50を引きちぎることは容易である。
【0028】
次に、図3に示すように、固定側型板13は、プラーボルト42の頭部に当接するまで離型方向(図の左方向)に移動されて、可動側金型12の可動側型板21と第1のパーティングラインPLで分離される。また、ランナストリッパプレート14は、固定側型板13の移動に伴い固定側取付板15から分離される。
【0029】
このとき、ランナストリッパプレート14は、流路部樹脂50に当接して該流路部樹脂50を離型方向(図の左方向)に押す。これにより、流路部樹脂50は金型から離脱される。なお、この状態では、基板空間31及び機能部空間32内にて成形された成形品44は、そのまま金型内に収容されている。
【0030】
次に、図4に示すように、エジェクトピン33を含む突出し機構が作動して、該エジェクトピン33を離型方向(図の右方向)に突き出す。これにより、基板40と機能部38を含む成形品44が基板空間31及び機能部空間32から突き出される。
【0031】
この場合、後述するように、基板40にアウトサート成形された微細な機能部38や肉盛部39は、該基板40とともに一体的にエジェクトされる。このため、機能部38や肉盛部39の外観や形状を損なうことなく成形品44を取り出すことができる。
【0032】
次に、本実施形態によりアウトサート成形された成形品44について説明する。
[アウトサート成形品とその製造方法]
図5は、第1のパーティングラインPLを挟んで配置された固定側型板13と可動側型板21の拡大断面を示している。
【0033】
射出成形に先立ち、予め貫通孔43が形成された基板40を金型装置10の基板空間31に収容する。本実施形態では、1枚の基板40に2つの貫通孔43が形成されている(図6〜図8参照)。また、基板40の材質はガラスエポキシを用いているが、これに限定されない。
【0034】
例えば、基板40として、金属、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂でもよいし、ガラス等の無機材料でもよい。さらに、これらの材料の組み合わせによる複合材料でもよい。また、フレキシブル基板を利用することもできる。
【0035】
次いで、第1の型板としての可動側型板21に形成された機能部空間32に、2次スプルー19及びゲート30を介して所定圧で樹脂を充填する。このとき充填される材料は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂などの射出成形可能な材料であればよい。
【0036】
こうして、基板40の一方の面40aに機能部38を形成し、他方の面40bに肉盛部39を形成する。この機能部38と肉盛部39とは、貫通孔43内で樹脂が固化した連結部46によって連結される。
【0037】
基板40にアウトサート成形された機能部38は、その幅w、厚さhともに0.3mm程度の非常に微細なものである。なお、「幅w」とは射出方向と直交する方向の長さをいい、「厚さh」とは射出方向と同方向で基板40から突出する長さをいうものとする。
【0038】
また、第2の型板としての固定側型板13には、ゲート30及び該ゲート30よりも大径の肉盛形成部34が形成されている。この肉盛形成部34に、充填された樹脂が固化して肉盛部39が形成される。この肉盛形成部34は、本実施形態では円錐台形状をなしているが、半球状等(半球の頂点側を切断した形状を含む)であってもよい。
【0039】
本実施形態では、連結部46の直径d’(=貫通孔43の直径)と機能部38の幅wは略同一に形成されている。これが若しも、連結部46の直径d’を機能部38の幅wよりも大きくしたとすると、連結部46と機能部38との間に絞り部を形成する必要が生じてくるので、この絞り部を通過する樹脂が流れにくくなる。このため、連結部46の直径d’と機能部38の幅wを略同一に形成した。
【0040】
本実施形態において、成形により基板40の他方の面40bに肉盛部39を設けたのは、基板40の一方の面40aに形成された機能部38及び連結部46が貫通孔43から離脱するのを防止するためである。このためには、肉盛形成部34の径Dは基板40の貫通孔43の径d’よりも大きいことが必要となる。
【0041】
また、本実施形態では、ゲート30の径をdとし、肉盛形成部34の径をDとした場合に、D>dの関係を有している。これは、成形後に金型を少し開いた時点で(図2参照)、2次スプルー19の部分で固化した樹脂がランナロックピン18により型開き方向(図2の右方向)に引っ張られて、ゲート30の部分の樹脂を引きちぎるようにするためである。具体的には、d=φ0.3mm、D=φ0.7〜0.8mmとした。
【0042】
図6〜図8は、アウトサート成形により得られた成形品44の外観を示している。
図6は、基板40の一方の面40aに機能部38がアウトサート成形された状態を示す図であり、図7は、基板40の他方の面40bに肉盛部39が成形された状態を示す図であり、図8は、ゲート30が切断された後の成形品44を基板40の他方の面40bから見た図である。
【0043】
なお、前述した図1〜図4の金型装置10では、1つの2次スプルー19から1個の成形品44に樹脂を充填する場合を示したが、図6〜図8では、2つの2次スプルー19から1個の成形品44に樹脂を充填する場合を示している。しかし、これらは本質的な相違を有するものではない。
【0044】
図6〜図8において、成形品44は、基板40の一方の面40aに樹脂製の機能部38が形成され、他方の面40bにこの機能部38に連通する肉盛部39が形成されている。また、この機能部38と肉盛部39とは連結部46(図5参照)により連結されている。
【0045】
図6〜図8では、1枚の基板40に2つの貫通孔43(図5参照)が形成され、この貫通孔43に夫々樹脂が充填されて基板40に機能部38と肉盛部39が形成されている。この機能部38は、前述したように、幅及び厚さともに0.3mm程度の非常に微細なものであり、この機能部38が基板40の一方の面40aに矩形状に形成されている。
【0046】
なお、基板40の他方の面40b(の肉盛部39)には、固化した流路部樹脂50が連結されている。この流路部樹脂50は、離型時にピンゲートを構成するゲート30の部分から、離型時に作用する力によって引きちぎられる。また、図6〜図8では、基板40に1個の機能部38を形成した場合を示しているが、これに限らない。例えば、2次スプルー19の流路を途中から複数に分岐させて、独立した機能部38を基板40に複数形成することも可能である。
【0047】
また、本実施形態では、基板40としてガラスエポキシ製の硬質基板を用いた。また、アウトサート成形部の材質は、熱可塑性樹脂の液晶ポリマー(上野製薬(株)の2140GM)で、金型温度70℃、樹脂温度340℃で成形を行った。さらに、機能部38は、基板40に実装される電子部品のガイドやカバー等であったり、実装される電子部品が発光素子であれば、出射光を反射させて効率向上を図る反射機能等として用いられる。
【0048】
さらに、図7及び図8に示すように、基板40には、貫通孔43以外にもいくつか(本実施形態では2個)の貫通孔47が形成されている。この貫通孔47に、基板40の一方の面40a側(機能部38側)から他方の面40b側(肉盛部39側)に樹脂が充填されることで、接合補助部48が形成されている。この接合補助部48は、機能部38が基板40から容易に浮いたり剥がれたりするのを防止している。
【0049】
図8に示すように、ゲート30はいわゆるピンゲートであって、成形が終了して離型した時点でゲート30の部分は引きちぎられて流路部樹脂50が分離される。こうして分離された成形品44は、その機能部38が、基板40の他方の面40b側に形成された肉盛部39により、基板40から離脱することなく接合状態が維持される。
【0050】
本実施形態によれば、樹脂の成形容易性と絶縁性、及び基板40の剛性と強度等を組み合わせて、これらが相互補完しあうことで微細かつ精密なアウトサート成形を行うことができる。
【0051】
本実施形態によれば、ゲート30の径dよりも大径Dの円錐台状の肉盛部39を形成したので、微細な機能部38の基板40からの剥離を防止しつつ、離型時に機能部38に影響を与えないようにピンゲート部を確実に引きちぎることができる。こうして、基板40に、幅及び厚さともに例えば0.3mm程度の非常に微細な機能部38をアウトサート成形することができる。
【0052】
本実施形態によれば、基板40に機能部38をアウトサート成形して金型から取り出す際に、基板40に対しエジェクトピン33を突き出して、このエジェクトピン33が機能部38に接触しないように成形品44を一括して取り出すようにしたので、基板40に成形された機能部38の外観や形状を損なわないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】射出成形用の金型装置の縦断面図(金型装置が閉じた状態)である。
【図2】射出成形用の金型装置の縦断面図(成形が行われた後の金型が少し開いた状態)である。
【図3】射出成形用の金型装置の縦断面図(金型が完全に開いた状態)である。
【図4】射出成形用の金型装置の縦断面図(エジェクタピンにより成形品が突き出された状態)である。
【図5】パーティングラインを挟んで配置された固定側型板と可動側型板の拡大断面図である。
【図6】基板の一方の面に機能部がアウトサート成形された状態を示す図である。
【図7】基板の他方の面に肉盛部がアウトサート成形された状態を示す図である。
【図8】ゲートが切断された後の成形品を基板の他方の面から見た図である。
【符号の説明】
【0054】
10 金型装置
11 固定側金型
12 可動側金型
13 固定側型板
14 ランナストリッパプレート
15 固定側取付板
16 1次スプルー
17 ランナ
18 ランナロックピン
19 2次スプルー
20 ロケートリング
21 可動側型板
22 可動側受け板
23 スペーサブロック
24 可動側取付板
25 エジェクタプレート
30 ゲート
31 基板空間
32 機能部空間
33 エジェクトピン
34 肉盛形成部
38 機能部
39 肉盛部
40 基板
40a 一方の面
40b 他方の面
41 位置決めボルト
42 プラーボルト
43 貫通孔
44 成形品
46 連結部
47 貫通孔
48 接合補助部
50 流路部樹脂
PL 第1のパーティングライン
PL 第2のパーティングライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の一方の面に形成された機能部と、
前記基板の他方の面に形成された金型ゲート部よりも大径の肉盛部と、
前記肉盛部と前記機能部とを連結する連結部と、を有する
ことを特徴とするアウトサート成形品。
【請求項2】
前記肉盛部は、半球状又は円錐状をなしている
ことを特徴とする請求項1に記載のアウトサート成形品。
【請求項3】
前記連結部の径と前記機能部の幅が同一である
ことを特徴とする請求項1に記載のアウトサート成形品。
【請求項4】
基板にアウトサート成形により機能部を接合するアウトサート成形用金型において、
前記機能部を成形する第1の型板と、
金型ゲート部及び該ゲート部よりも大径の肉盛形成部を有する第2の型板と、を備える
ことを特徴とするアウトサート成形用金型。
【請求項5】
前記基板を突き出すことによりアウトサート成形された成形品を取り出す突出し機構をさらに具備する
ことを特徴とする請求項4に記載のアウトサート成形用金型。
【請求項6】
基板にアウトサート成形により機能部を接合するアウトサート成形品の製造方法において、
前記基板の一方の面に前記機能部を形成する工程と、
前記基板の他方の面に金型ゲート部よりも大径の肉盛部を形成する工程と、
前記基板に前記肉盛部と前記機能部とを連結する連結部を形成する工程と、を有する
ことを特徴とするアウトサート成形品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−126004(P2009−126004A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−301582(P2007−301582)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】