説明

アカウント不正使用抑制装置およびアカウント不正使用抑制プログラム

【課題】 アカウントの不正使用を抑制することができるアカウント不正使用抑制装置およびアカウント不正使用抑制プログラムを提供する。
【解決手段】 アカウント記憶部6、アカウント選択部9、パスワード設定情報送信部10、パスワード書換え部11、およびパスワード変更部12を備える。アカウント選択部9は、所定期間ごとにアカウント記憶部6の第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択する。パスワード設定情報送信部10は、データ送信装置2から第1アカウントを用いてアクセスされたときに、第2アカウントのパスワード設定情報をデータ送信装置2へ送信する。パスワード書換え部11は、インターネット管理装置3に対して、所定期間が経過したときに第2アカウントのパスワードの書換えを行う。パスワード変更部12は、アカウント記憶部6の第1アカウントのパスワードを、所定期間が経過したときに変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アカウント不正使用抑制装置およびアカウント不正使用抑制プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、インターネットなどの公衆回線網を利用するための認証に用いられるアカウントの不正使用を防止するために種々の方法が提案されている。特許文献1に記載のアカウント管理システムでは、ユーザがネットワーク経由で業務システムの使用を要求する場合には、ユーザ個人情報の審査後にアカウントIDを作成し、システム資源の使用権を与えている。
【特許文献1】特開2002−245010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、アクセス権限のない第三者にアカウントおよびそのパスワードの情報が漏洩した場合に、インターネットなどの公衆回線網の不正アクセスが発生し、多額の利用料金が正規のアカウント保持者へ請求されるおそれがある。
また、第三者によって不正にパスワードの書き換えが行われた場合には、正規のアカウント保持者は、公衆回線網のサービスの提供が受けられなくなるという問題もある。
【0004】
本発明の課題は、アカウントの不正使用を抑制することができるアカウント不正使用抑制装置およびアカウント不正使用抑制プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明のアカウント不正使用抑制装置は、アカウント記憶部と、アカウント選択部と、パスワード設定情報送信部と、パスワード書換え部と、パスワード変更部とを備えている。アカウント記憶部は、第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを記憶する。第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードは、複数のデータ送信装置から公衆回線網を経由してデータ収集装置へデータを送るときに用いられる。アカウント選択部は、所定の期間ごとに第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択する。パスワード設定情報送信部は、アカウント選択部によって選択された第1アカウントまたは第2アカウントのうちのいずれか一方を用いてデータ送信装置からアクセスされたときに、第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの設定状況に関するパスワード設定情報をデータ送信装置へ送信する。パスワード書換え部は、管理装置に対して、所定の期間が経過するごとに第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの書換えを行う。管理装置は、第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを管理する。パスワード変更部は、アカウント記憶部に記憶されているパスワードにおいて第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。
【0006】
ここでは、アカウント選択部が所定の期間ごとに第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択し、さらに、パスワード変更部がアカウント記憶部に記憶されているパスワードにおいて第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。これによって、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することが可能になり、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【0007】
第2発明のアカウント不正使用抑制装置は、アカウント記憶部と、パスワード変更部と、パスワード設定情報送信部と、パスワード書換え部とを備えている。アカウント記憶部は、複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードを各データ送信装置に対応付けて記憶する。複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードは、複数のデータ送信装置から公衆回線網を経由してデータ収集装置へデータを送るときに用いられる。パスワード変更部は、複数のアカウントの各パスワードを所定の期間ごとに変更する。パスワード設定情報送信部は、データ送信装置からアクセスされたときに、パスワードの設定状況に関するパスワード設定情報をデータ送信装置へ送信する。パスワード書換え部は、管理装置に対して、所定の期間が経過するごとにパスワードの書換えを行う。管理装置は、複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードを管理する。
ここでは、パスワード変更部が各データ送信装置に対応する各アカウントのパスワードを所定の期間ごとに変更することにより、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【0008】
第3発明のアカウント不正使用抑制装置は、第1発明または第2発明のアカウント不正使用抑制装置であって、管理データベースをさらに備えている。管理データベースは、パスワード設定情報の送信状況を管理するためのデータベースである。
ここでは、管理データベースによってパスワード設定情報の送信状況の管理が可能である。
【0009】
第4発明のアカウント不正使用抑制装置は、第3発明のアカウント不正使用抑制装置であって、管理データベースは、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを記憶する。
ここでは、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを管理することが可能である。
【0010】
第5発明のアカウント不正使用抑制装置は、第3発明のアカウント不正使用抑制装置であって、管理データベースは、アカウント記憶部と一体になっている。
ここでは、管理データベースがアカウント記憶部と一体になっているので、アカウントおよびパスワード設定情報の送信状況を一括して管理することが可能である。
【0011】
第6発明のアカウント不正使用抑制プログラムは、アカウント選択ステップと、パスワード設定情報送信ステップと、パスワード書換えステップと、パスワード変更ステップとを含んでいる。第1アカウントおよび第2アカウントは、複数のデータ送信装置から公衆回線網を経由してデータ収集装置へデータを送るときに用いられる。アカウント選択ステップは、所定の期間ごとに第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択する。パスワード設定情報送信ステップは、選択された第1アカウントまたは第2アカウントのうちのいずれか一方を用いてデータ送信装置からアクセスされたときに、第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの設定状況に関するパスワード設定情報をデータ送信装置へ送信する。パスワード書換えステップは、管理装置に対して、所定の期間が経過するごとに第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの書換えを行う。管理装置は、第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを管理する。パスワード変更ステップは、第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。
ここでは、アカウント選択ステップにおいて、所定の期間ごとに第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択し、さらに、パスワード変更ステップにおいて、アカウント記憶部に記憶されているパスワードにおいて第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。したがって、データ収集装置、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することが可能になり、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【発明の効果】
【0012】
第1発明によれば、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することにより、アカウントの不正使用を抑制することができる。
第2発明によれば、各アカウントのパスワードを所定の期間ごとに変更することにより、アカウントの不正使用を抑制することができる。
第3発明によれば、パスワード設定情報の送信状況の管理ができる。
【0013】
第4発明によれば、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを管理することができる。
第5発明によれば、アカウントおよびパスワード設定情報の送信状況を一括して管理することができる。
第6発明によれば、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することにより、アカウントの不正使用を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
〔第1実施形態〕
図1には、複数の機器監視装置2によって空調機等の管理対象機器を遠隔監視するための機器管理システム1が示されている。機器管理システム1は、複数の機器監視装置2と、インターネット管理装置3と、データ収集装置5とを備えている。
複数の機器監視装置2は、空調機等の管理対象機器についての運転状況や故障状況等を監視し、それらの監視データを公衆回線網であるインターネット4を経由してデータ収集装置5へ送信するローカルコントローラ(LC)である。送信される監視データは、日報としてデータ収集装置5へ毎日少なくとも1回発報される(日報発報)。
【0015】
インターネット管理装置3は、インターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のコンピュータなどからなる。インターネット管理装置3は、複数の機器監視装置2からインターネット4を経由してデータ収集装置5へ監視データを送るときに用いられる所定のアカウントを管理する。所定のアカウントは、共有の第1アカウントおよび第2アカウントである。複数の機器監視装置2は、共有の第1アカウントおよび第2アカウントを用いて、データ収集装置5へアクセスすることが可能である。
【0016】
データ収集装置5は、複数の機器監視装置2から送られてきた監視データを収集して管理する。また、データ収集装置5に内蔵されるアカウント選択部9、パスワード設定情報送信部10、パスワード書換え部11、およびパスワード変更部12は、後述するアカウント不正使用抑制装置8に含まれている。
さらに、機器監視装置2とデータ収集装置5との間には、インターネット4をバックアップするための電話回線15が設けられている。
【0017】
<アカウントの入手方法>
アカウントは、以下の手順でデータ収集装置5およびアカウント不正使用抑制装置8側に入手される。
まず、図5のフローチャートに示されるステップS1において、空調機等の物件に関する物件情報をデータ収集装置5側が収集および登録する。
【0018】
物件情報が登録されたとき、ステップS2において、データ収集装置5がインターネット管理装置3へアカウントを要求する。
アカウントの要求があったとき、ステップS3において、インターネット管理装置3は、IDを発行する。
ついで、ステップS4において、データ収集装置5がインターネット管理装置3から新しく発行されたIDに対応するアカウントを入手する。
【0019】
ついで、ステップS5において、アカウント不正使用抑制装置8がアカウントの登録および更新を行う。
そして、ステップS6において、アカウント不正使用抑制装置8は、アカウントの管理を行う。
<アカウント不正使用抑制装置8の構成>
図1に示されるアカウント不正使用抑制装置8は、アカウント管理データベース6と、ダウンロード管理データベース7と、アカウント選択部9と、パスワード設定情報送信部10と、パスワード書換え部11と、パスワード変更部12とを備えている。
【0020】
アカウント管理データベース6は、図2に示されるように、複数の機器監視装置2からインターネット4を経由してデータ収集装置5へデータを送るときに用いる第1アカウント(以下、アカウントAという)および第2アカウント(以下、アカウントBという)ならびに各アカウントのパスワードを記憶して管理する。アカウント管理データベース6には、アカウント管理テーブル13が記憶されている。アカウント管理テーブル13には、アカウントの名称13aとともに、アカウントAおよびアカウントBに対応付けられた情報、すなわち、各アカウントのパスワード13b、各アカウントの対象13c、および各アカウントが利用中であることを示すフラグ13dも含まれている。
【0021】
第1実施形態では、各アカウントの対象13cは、全ての機器監視装置2(LC)に設定されている。すなわち、全ての機器監視装置2は、アカウントAおよびアカウントBを共有している。
ダウンロード管理データベース7は、図3に示されるように、ダウンロードに関する情報を記憶して管理する。ダウンロード管理データベース7には、ダウンロード管理テーブル14が記憶されている。ダウンロード管理テーブル14には、機器監視装置2の各々の登録番号LC01、LC02・・・に対応付けられたダウンロードに関する情報、すなわち、ダウンロードが必要か否かのフラグ14aおよびダウンロードを実施したか否かのステータス14bが含まれている。
【0022】
アカウント選択部9は、所定の期間(例えば、1日)ごとにアカウントAおよびアカウントBから交互に選択する。アカウント選択部9によってアカウントAおよびアカウントBのいずれか一方が選択されたとき、アカウント管理テーブル13のフラグ13dは、選択されたアカウントの側では「利用中」になる。機器監視装置2からの日報発報が1日に少なくとも1回あるので、アカウント選択およびパスワード変更のための所定の期間は、1日あるいはそれ以下に設定することが可能である。
【0023】
パスワード設定情報送信部10は、アカウント選択部9によって選択されたアカウントAまたはアカウントBのうちのいずれか一方を用いて機器監視装置2からアクセスされたときに、アカウントAまたはアカウントBのうちの他方のパスワードの設定状況に関するパスワード設定情報をインターネット管理装置3を介して機器監視装置2へ送信する。例えば、アカウントAを用いて機器監視装置2がデータ収集装置5にアクセスして日報発報をするときに、パスワード設定情報送信部10は、全ての機器監視装置2へアカウントBに関するパスワード設定情報を送信する。
【0024】
パスワード書換え部11は、アカウントAおよびアカウントBならびに各アカウントのパスワードを管理するインターネット管理装置3に対して、所定の期間が経過するごとにアカウントAまたはアカウントBのうちの他方のパスワードの書換えを行う。パスワード書換え部11は、アカウントAまたはアカウントBのうちの他方の新しいパスワードを含むパスワード書換え情報をインターネット管理装置3へ送信する。
【0025】
パスワード変更部12は、アカウント管理データベース6に記憶されているパスワード13bにおいてアカウントAおよびアカウントBのうちの一方のパスワード13bを、所定の期間が経過するごとに変更する。例えば、アカウントAが利用されている所定の期間が経過した後、パスワード変更部12は、アカウント管理テーブル13におけるアカウントAに対応するパスワード13bを変更する。
【0026】
<アカウント不正使用抑制装置8の動作手順>
つぎに、図4のタイムチャートおよび図6のフローチャートを参照しながら、アカウント不正使用抑制装置8の動作手順について説明する。
図4における最初の期間Iでは、機器監視装置2とデータ収集装置5との間がアカウントAを用いて通信可能な状態になっている。
【0027】
図4の期間Iにおいて、まず、図6のステップS11に示されるように、次のアクセスのためのアカウント情報を全ての機器監視装置2(LC)に返送する。具体的には、図3のダウンロード管理データベース7のダウンロード管理テーブル14において、ダウンロードのフラグ14aが「必要」であり、かつステータス14bが「未実施」である場合、機器監視装置2からの日報発報に対する返信として、パスワード設定情報送信部10は、次の期間II(図4参照)におけるアクセスのためのアカウントBのパスワード設定情報を機器監視装置2に送り、その後、ダウンロード管理テーブル14のステータス14bを「完了」に変更する。
【0028】
ついで、ステップS12に示されるように、図4の期間Iが経過後、アカウント選択部9は、図2のアカウント管理テーブル13において次の期間IIにおけるアクセスのためのアカウントBを選択する。具体的には、アカウント選択部9によって期間IIにおけるアクセスのためのアカウントBが選択され、図2のアカウント管理テーブル13のフラグ13dは、選択されたアカウントBの側では「利用中」になり、アカウントAの側では「未利用」になる。
【0029】
ついで、ステップS13に示されるように、アカウント管理テーブル13において次々回の期間IにおけるアクセスのためのアカウントAのパスワードを変更する。具体的には
、パスワード変更部12が、アカウント管理テーブル13のアカウントAのためのパスワード13bを変更する。
【0030】
ついで、ステップS14に示されるように、ダウンロード管理テーブル14の内容を変更をする。具体的には、パスワード設定情報送信部10は、ダウンロード管理テーブル14において、全ての機器監視装置2に関するダウンロードのフラグ14aを「必要」に書き換え、ステータス14bを「未実施」に変更する。
そののち、ステップS15に示されるように、アカウント管理テーブル13およびダウンロード管理テーブル14の内容の変更を完了後、パスワード書換え部11は、インターネット管理装置3のアカウント情報の修正を行う。具体的には、パスワード書換え部11は、インターネット管理装置3に対して、期間Iで利用されるアカウントAから期間IIで利用されるアカウントBへ、アカウント情報の修正を行う。
【0031】
以上の手順でアカウントの変更を行うことによって、図4に示されるように、全ての機器監視装置2がアカウントAでデータ収集装置5へアクセスする期間Iには、他のアカウントBについてのパスワードを更新して更新後のパスワード情報を全ての機器監視装置2へ送信する。一方、全ての機器監視装置2がアカウントBでデータ収集装置5へアクセスする期間IIには、他のアカウントAについてのパスワードを更新して更新後のパスワード情報を全ての機器監視装置2へ送信する。
【0032】
また、新たに増設された機器監視装置2において、一方のアカウントAはダウンロードされているが、アカウントBについてはダウンロードされていない場合には、アカウントAでアクセスする期間Iにおいて、新たに増設された機器監視装置2へアカウントBのダウンロードを行う。
期間IIの終了後、さらに、期間Iと同様に、全ての機器監視装置2がアカウントAでデータ収集装置5へアクセスする期間IIIに移行し、他のアカウントBについてのパスワー
ドを更新して更新後のパスワード情報を全ての機器監視装置2へ送信する。
【0033】
なお、アカウント変更等の原因により、インターネット4を経由して機器監視装置2とデータ収集装置5との間の通信が確立されない場合には、バックアップ用の回線として、他の公衆回線網である電話回線15を介して、通信を確立することが可能である。また、新たに増設された機器監視装置2が最初にデータ収集装置5と通信する場合にも、この機器監視装置2へアカウントが付与されていないので、電話回線15を介して通信を行う。
【0034】
<第1実施形態の特徴>
(1)
第1実施形態のアカウント不正使用抑制装置8では、アカウント選択部9は、所定の期間ごとにアカウントAおよびアカウントBから交互に選択する。パスワード設定情報送信部は、選択されたアカウントAまたはアカウントBのうちのいずれか一方を用いて機器監視装置2からアクセスされたときに、アカウントAまたはアカウントBの他方のパスワード設定情報を機器監視装置2へ送信する。パスワード書換え部11は、インターネット管理装置3に対して、所定の期間が経過するごとにアカウントAまたはアカウントBの他方のパスワードの書換えを行う。パスワード変更部12は、アカウント管理データベース6に記憶されているアカウントAおよびアカウントBのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。これにより、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することにより、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【0035】
(2)
第1実施形態のアカウント不正使用抑制装置8は、パスワード設定情報の送信状況を管理するダウンロード管理データベース7をさらに備えているので、各機器監視装置2に関するパスワード設定情報の送信状況の管理、すなわちダウンロード管理が可能である。
(3)
第1実施形態では、ダウンロード管理データベース7は、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを記憶するので、各機器監視装置2について、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを管理することが可能である。
【0036】
<第1実施形態の変形例>
(A)
第1実施形態では、アカウント管理データベース6とダウンロード管理データベース7とが別々に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ダウンロード管理データベース7は、アカウント管理データベース6と一体に構成されてもよい。ダウンロード管理データベース7がアカウント管理データベース6と一体になることによって、アカウントおよびパスワード設定情報の送信状況を一括して管理することが可能である。
【0037】
(B)
第1実施形態のアカウント不正使用抑制装置8では、複数のアカウントを管理するためにアカウント管理データベース6が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アカウント管理データベース6の代わりにアカウント管理用のサーバを用いてもよい。この場合、アカウント管理用のサーバによってアカウントのパスワード等の修正が可能になる。
【0038】
(C)
上記の第1実施形態では、アカウントの不正使用を抑制するために、データ収集装置5に内蔵されたアカウント不正使用抑制装置8を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、データ収集装置5がアカウント不正使用抑制プログラムを実行することによって、データ収集装置5自体が、アカウント不正使用検出装置8が有する機能を実行してもよい。この場合、アカウント不正使用抑制プログラムは、アカウント選択ステップと、パスワード設定情報送信ステップと、パスワード書換えステップと、パスワード変更ステップとを含んでいる。第1アカウント(アカウントA)および第2アカウント(アカウントB)は、複数のデータ送信装置2からインターネット4を経由してデータ収集装置5へデータを送るときに用いられる。アカウント選択ステップは、アカウント管理データベース6に記憶されている第1アカウントおよび第2アカウントから所定の期間ごとに交互に選択する。パスワード設定情報送信ステップは、選択された第1アカウントまたは第2アカウントのうちのいずれか一方を用いてデータ送信装置2からアクセスされたときに、第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの設定状況に関するパスワード設定情報をデータ送信装置2へ送信する。パスワード書換えステップは、インターネット管理装置3に対して、所定の期間が経過するごとに第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの書換えを行う。インターネット管理装置3は、第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを管理する。パスワード変更ステップは、アカウント管理データベース6に記憶されているパスワードにおいて第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。
【0039】
ここでは、アカウント選択ステップにおいて、所定の期間ごとに第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択し、さらに、パスワード変更ステップにおいて、アカウント記憶部に記憶されているパスワードにおいて第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方のパスワードを、所定の期間が経過するごとに変更する。したがって、データ収集装置5がアカウント不正使用抑制プログラムを実行することによって、2つのアカウントを所定の期間ごとに交互に入れ替えて使用することが可能になり、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【0040】
〔第2実施形態〕
第2実施形態のアカウント不正使用抑制装置28は、図7に示されるように、アカウント管理データベース26と、ダウンロード管理データベース27と、パスワード設定情報送信部30と、パスワード書換え部31と、パスワード変更部32とを備えている。アカウント不正使用抑制装置28は、第1実施形態と共通の機器管理システム1に設けられている。したがって、図7に示される複数の機器監視装置2、インターネット管理装置3、およびデータ収集装置5は、それぞれ図1における同一符号の各構成要素と共通している。
【0041】
アカウント管理データベース26は、図8に示されるように、複数の機器監視装置2からインターネット4を経由してデータ収集装置5へデータを送るときに用いる複数のアカウント(アカウントAおよびアカウントB)および各アカウントのパスワードを各機器監視装置2に対応付けて記憶する。アカウント管理テーブル33には、アカウントの名称33aとともに、アカウントAおよびアカウントBに対応付けられた情報、すなわち、各アカウントのパスワード33b、および各アカウントの対象33cも含まれている。
【0042】
第2実施形態では、各アカウントの対象33cは、個別の機器監視装置2(LC)に設定されている。すなわち、機器監視装置2は、それぞれ固有のアカウントを所有している。
ダウンロード管理データベース27は、図9に示されるように、ダウンロードに関する情報を記憶して管理する。ダウンロード管理データベース27には、ダウンロード管理テーブル34が記憶されている。ダウンロード管理テーブル34には、機器監視装置2の各々の登録番号LC01、LC02・・・に対応付けられたダウンロードに関する情報、すなわち、ダウンロードが必要か否かのフラグ34aおよびダウンロードを実施したか否かのステータス34bが含まれている。
【0043】
パスワード変更部32は、アカウント管理データベース26に記憶されている複数のアカウントの各パスワードを所定の期間(例えば、1日)ごとに変更する。機器監視装置2からの日報発報が1日に少なくとも1回あるので、パスワード変更のための所定の期間は、1日あるいはそれ以下に設定することが可能である。
パスワード設定情報送信部30は、機器監視装置2からアクセスされたときに、パスワードの設定状況に関するパスワード設定情報を機器監視装置2へ送信する。
パスワード書換え部31は、複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードを管理するインターネット管理装置3に対して、所定の期間が経過するごとにパスワードの書換えを行う。
【0044】
<アカウント不正使用抑制装置28の動作手順>
つぎに、図10のタイムチャートおよび図11のフローチャートを参照しながら、アカウント不正使用抑制装置28の動作手順について説明する。
【0045】
図10における最初の期間Iでは、複数の機器監視装置2とデータ収集装置5との間が各機器監視装置2の固有のアカウントを用いて通信可能な状態になっている。
図10の期間Iにおいて、まず、図11のステップS21に示されるように、次のアクセスのためのアカウント情報を全ての機器監視装置2(LC)に返送する。具体的には、図9のダウンロード管理データベース27のダウンロード管理テーブル34において、ダウンロードのフラグ34aが「必要」であり、かつステータス34bが「未実施」である場合、機器監視装置2からの日報発報に対する返信として、パスワード設定情報送信部30は、次の期間II(図10参照)における各アカウントのパスワード設定情報をアカウントに対応する機器監視装置2に送り、その後、ダウンロード管理テーブル34のステータス34bを「完了」に変更する。
【0046】
ついで、図10の期間Iが経過後、ステップS22に示されるように、アカウント管理テーブル33において次々回の期間IIIにおけるアクセスのための各アカウントのパスワー
ドを変更する。具体的には、パスワード変更部32が、図8のアカウント管理テーブル33の各アカウントのパスワード33bを変更する。
【0047】
ついで、ステップS23に示されるように、ダウンロード管理テーブル34の内容を変更をする。具体的には、パスワード設定情報送信部30は、図9のダウンロード管理テーブル34において、全ての機器監視装置2に関するダウンロードのフラグ14aを「必要」に書き換え、ステータス14bを「未実施」に変更する。
そののち、ステップS24に示されるように、アカウント管理テーブル33およびダウンロード管理テーブル34の内容の変更を完了後、パスワード書換え部31は、インターネット管理装置3のアカウント情報の修正を行う。具体的には、パスワード書換え部31は、インターネット管理装置3に対して、期間Iで利用されるパスワードから期間IIで利用されるパスワードへ、アカウント情報の修正を行う。
【0048】
以上の手順でアカウントの変更を行うことによって、図10に示されるように、全ての機器監視装置2に対応するアカウントについて、所定の期間の経過後にパスワードを変更することが可能である。
なお、アカウント変更等の原因により、インターネット4を経由して機器監視装置2とデータ収集装置5との間の通信が確立されない場合には、バックアップ用の回線として、他の公衆回線網である電話回線15を介して、通信を確立することが可能である。
【0049】
<第2実施形態の特徴>
(1)
第2実施形態のアカウント不正使用抑制装置28では、アカウント管理データベース26は、複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードを各機器監視装置2に対応付けて記憶する。パスワード変更部32は、複数のアカウントの各パスワードを所定の期間ごとに変更する。パスワード設定情報送信部30は、機器監視装置2からアクセスされたときに、パスワードの設定状況に関するパスワード設定情報を機器監視装置2へ送信する。パスワード書換え部31は、インターネット管理装置3に対して、所定の期間が経過するごとにパスワードの書換えを行う。これによって、パスワード変更部32が各機器監視装置2に対応する各アカウントのパスワードを所定の期間ごとに変更することにより、アカウントの不正使用を抑制することが可能である。
【0050】
(2)
第2実施形態のアカウント不正使用抑制装置28は、パスワード設定情報の送信状況を管理するダウンロード管理データベース27をさらに備えているので、各機器監視装置2に関するパスワード設定情報の送信状況の管理、すなわちダウンロード管理が可能である。
【0051】
(3)
第2実施形態では、ダウンロード管理データベース27は、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを記憶するので、各機器監視装置2について、パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを管理することが可能である。
<第2実施形態の変形例>
(A)
第2実施形態では、アカウント管理データベース26とダウンロード管理データベース27とが別々に構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ダウンロード管理データベース27は、アカウント管理データベース26と一体に構成されてもよい。ダウンロード管理データベース27がアカウント管理データベース26と一体になることによって、アカウントおよびパスワード設定情報の送信状況を一括して管理することが可能である。
【0052】
(B)
第2実施形態のアカウント不正使用抑制装置28では、複数のアカウントを管理するためにアカウント管理データベース26が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、アカウント管理データベース26の代わりにアカウント管理用のサーバを用いてもよい。この場合、アカウント管理用のサーバによってアカウントのパスワード等の修正が可能になる。
【0053】
〔第3実施形態〕
上記の第1および第2実施形態では、一日ごとにアクセスのためのアカウントを変更することによって、アカウントの不正使用を抑制しており、不正使用による被害を最長で2日に抑えることが可能である。ここで、アカウントの不正使用を早期に検出するために、インターネット管理装置3から、利用料金などの利用量関連値に関する情報をデータ収集装置5が受け取り、アカウントの不正使用を早期に検出することができるように、図12に示されるアカウント不正使用検出装置51を上記のアカウント不正使用抑制装置8または28に追加してもよい。
【0054】
<アカウント不正使用検出装置51の構成>
アカウント不正使用検出装置51は、図12に示されるように、料金情報受信部51と、検出部52とを備えている。
料金情報受信部51は、インターネット管理装置3から料金情報を受信する。料金情報は、インターネット管理装置3によるアカウントを用いたインターネット4の利用料金に関する情報である。
【0055】
検出部52は、インターネット管理装置3によるアカウントを用いたインターネット4の利用料金と所定のしきい値とを比較して、アカウントの不正使用を検出する。
<アカウント不正使用の検出手順>
図13のフローチャートに示されるように、まずステップS31において、インターネット管理装置3によって毎日の料金情報が管理されている。料金情報は、アカウント不正使用抑制装置8または28に設けられたアカウント不正使用検出装置51へ毎日定期的に送信される。
【0056】
ついで、ステップS32において、アカウント不正使用検出装置51は、料金情報に基づいてアカウントの不正使用の発生を検知する。
アカウント不正使用検出装置51によってアカウントの不正使用が検出されたときには、ステップS33において、アカウントの更新を行う。例えば、上記のアカウント不正使用抑制装置8または28によってパスワードのみの変更またはアカウントおよびパスワードの両方の変更をすればよい。それとともにデータ収集装置5からインターネット管理装置3およびアカウント保持者の所有するパソコンへ、アカウントの不正使用が有った旨および不正使用の状況等に関する情報が送信される。
【0057】
<第3実施形態の変形例>
(A)
第3実施形態では、インターネット管理装置3から送信される料金情報を受信する例が示されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、インターネット管理装置3の着信データ量に関する情報を受信してもよい。着信データ量は、利用料金と相関関係を有するので、1日の着信データ量より利用料金を推測することが可能である。着信データ量から利用料金を推測する場合、機器監視装置2の数が少なくても誤検知の割合が少なくなる。
【0058】
〔第4実施形態〕
上記の第1実施形態および第2実施形態の機器管理システム1に新しい機器監視装置(LC)2が追加されたときには、以下の手順でアカウント情報の設定を行うことが可能である。
まず、図14のフローチャートにおけるステップS41において、空調機等の物件が設置された現地において、新しい機器監視装置2を取付け後、機器監視装置2の試運転を行う。
【0059】
ついで、ステップS42において、新しい機器監視装置2からデータ収集装置5へ最初の日報発報を行う。ここで現時点では、アカウントが設定されていない状態なので、インターネット4を経由せずに、バックアップ用の電話回線15を介して最初の日報発報を行う。
ついで、ステップS43において、データ収集装置5は、日報受信処理を行う。
【0060】
ついで、ステップS44において、データ収集装置5は、機器監視装置2の登録番号が存在するか否かを判別する。登録番号が存在する場合には、ステップS45に進み、存在しない場合は、ステップS47へ進む。
ステップS45において、データ収集装置5は、アカウントの発行が必要か否かを判別し、必要な場合は、ステップS46において機器監視装置2の登録番号に対応する固有のアカウント発行処理を行う。
【0061】
一方、ステップS47において、データ収集装置5は、アカウントの発行が必要か否かを判別し、必要な場合は、ステップS48において全ての機器監視装置2が共有するアカウントの発行処理を行う。
ついで、ステップS49において、データ収集装置5は、アカウント情報を新しい機器監視装置2へ返信する。
【0062】
その後、ステップS50において、新しい機器監視装置2は、アカウント情報を設定する。これにより、次回からの日報発報は、インターネット4経由で行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の第1実施形態に係わるアカウント不正使用抑制装置を含む機器管理システムの構成図。
【図2】図1のアカウント管理データベースの構成図。
【図3】図1のダウンロード管理データベースの構成図。
【図4】図1のアカウント不正使用抑制装置の動作を時系列に表したタイムチャート。
【図5】図1のデータ収集装置およびアカウント不正使用抑制装置におけるアカウントの入手方法の手順を示すフローチャート。
【図6】図1のアカウント不正使用抑制装置の動作手順を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態に係わるアカウント不正使用抑制装置を含む機器管理システムの構成図。
【図8】図7のアカウント管理データベースの構成図。
【図9】図7のダウンロード管理データベースの構成図。
【図10】図7のアカウント不正使用抑制装置の動作を時系列に表したタイムチャート。
【図11】図7のアカウント不正使用抑制装置の動作手順を示すフローチャート。
【図12】本発明の第3実施形態に係わるアカウント不正使用抑制装置に含まれるアカウント不正使用検出装置の構成図。
【図13】図12のアカウント不正使用検出装置を用いたアカウント不正使用検出の手順を示すフローチャート。
【図14】本発明の第4実施形態である機器監視装置が新たに追加されたときのアカウント情報の設定方法の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0064】
1 機器管理システム
2 機器監視装置
3 インターネット管理装置
4 インターネット
5 データ収集装置
6、26 アカウント管理データベース
7、27 ダウンロード管理データベース
8、28 アカウント不正使用抑制装置
9 アカウント選択部
10、30 パスワード設定情報送信部
11、31 パスワード書換え部
12、32 パスワード変更部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータ送信装置(2)から公衆回線網(4)を経由してデータ収集装置(5)へデータを送るときに用いる第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを記憶したアカウント記憶部(6)と、
所定の期間ごとに前記第1アカウントおよび第2アカウントから交互に選択するアカウント選択部(9)と、
前記アカウント選択部(9)によって選択された前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちのいずれか一方を用いて前記データ送信装置(2)からアクセスされたときに、前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方の前記パスワードの設定状況に関するパスワード設定情報を前記データ送信装置(2)へ送信するパスワード設定情報送信部(10)と、
前記第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを管理する管理装置(3)に対して、前記所定の期間が経過するごとに前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方の前記パスワードの書換えを行うパスワード書換え部(11)と、
前記アカウント記憶部(6)に記憶されているパスワードにおいて前記第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方の前記パスワードを、前記所定の期間が経過するごとに変更するパスワード変更部(12)と、
を備えているアカウント不正使用抑制装置(8)。
【請求項2】
複数のデータ送信装置(2)から公衆回線網(4)を経由してデータ収集装置(5)へデータを送るときに用いる複数のアカウントおよび各アカウントのパスワードを各データ送信装置(2)に対応付けて記憶したアカウント記憶部(26)と、
複数の前記アカウントの各パスワードを所定の期間ごとに変更するパスワード変更部(32)と、
前記データ送信装置(2)からアクセスされたときに、前記パスワードの設定状況に関するパスワード設定情報を前記データ送信装置(2)へ送信するパスワード設定情報送信部(30)と、
複数の前記アカウントおよび各アカウントのパスワードを管理する管理装置(3)に対して、前記所定の期間が経過するごとに前記パスワードの書換えを行うパスワード書換え部(31)と、
を備えているアカウント不正使用抑制装置(28)。
【請求項3】
前記パスワード設定情報の送信状況を管理するための管理データベース(7)をさらに備えている、
請求項1または2に記載のアカウント不正使用抑制装置(8、28)。
【請求項4】
前記管理データベース(7)は、前記パスワード設定情報の送信状況に関するステータスを記憶する、
請求項3に記載のアカウント不正使用抑制装置(8、28)。
【請求項5】
前記管理データベース(7)は、前記アカウント記憶部(6)と一体になっている、
請求項3に記載のアカウント不正使用抑制装置(8、28)。
【請求項6】
複数のデータ送信装置(2)から公衆回線網(4)を経由してデータ収集装置(5)へデータを送るときに用いる第1アカウントおよび第2アカウントから所定の期間ごとに交互に選択するアカウント選択ステップと、
選択された前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちのいずれか一方を用いて前記データ送信装置(2)からアクセスされたときに、前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方のパスワードの設定状況に関するパスワード設定情報を前記データ送信装置(2)へ送信するパスワード設定情報送信ステップと、
前記第1アカウントおよび第2アカウントならびに各アカウントのパスワードを管理する管理装置(3)に対して、前記所定の期間が経過するごとに前記第1アカウントまたは第2アカウントのうちの他方の前記パスワードの書換えを行うパスワード書換えステップと、
前記第1アカウントおよび第2アカウントのうちの一方の前記パスワードを、前記所定の期間が経過するごとに変更するパスワード変更ステップと、
を含んでいるアカウント不正使用抑制プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−65774(P2007−65774A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248044(P2005−248044)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【出願人】(000002853)ダイキン工業株式会社 (7,604)
【Fターム(参考)】