説明

アジュバントとして使用するためのパッケージ化されたウィルス様粒子:調製法及び使用法

本発明は、ウィルス様粒子(VLP)が、非メチル化C及びG(CpG)が豊富なDNAオリゴヌクレオチドと共に、それぞれ充填及びパッケージ化することができるという、知見に関するものである。このようなCpG−VLPを抗原と混合させた場合、これらの抗原の免疫原性は著しく増大する。さらに、抗原に対するT細胞応答は、Th1型を特に対象とする。驚くことに、抗原とVLPの共有結合は必要とされず、VLPと同時投与用のアジュバントを単に混合するだけで充分である。さらにVLPは、それらをCpGと、それぞれ充填及びパッケージ化しない限り、免疫応答を高めなかったことが見出された。したがって、CpGパッケージ化VLPと混合した抗原は、アレルギー、腫瘍及び他の自己集合分子、及び慢性のウィルス性疾患に対する予防的または治療的ワクチン接種用の、理想的なワクチンである可能性がある。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の免疫応答を高めるための組成物であって、
(a)ウィルス様粒子、
(b)免疫賦活物質であって、前記免疫賦活物質(b)が前記ウィルス様粒子(a)と結合している免疫賦活物質、及び
(c)抗原であって、前記抗原が前記ウィルス様粒子(a)と混合している抗原を含む組成物。
【請求項2】
前記免疫賦活物質がTLR活性化物質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記免疫賦活物質がサイトカイン分泌誘導物質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記TLR活性化物質が、
(a)免疫賦活性核酸、
(b)ペプチドグリカン、
(c)リポ多糖、
(d)リポテイコ酸、
(e)イミダゾキノリン化合物、
(f)フラジェリン
(g)リポタンパク質、
(h)免疫賦活有機分子、
(i)非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、
(j)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)及び/または(i)の少なくとも1つの物質の任意の混合物、
からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
前記免疫賦活性核酸が、
(a)リボ核酸、及び
(b)デオキシリボ核酸、及び
(c)キメラ核酸、及び
(d)(a)、(b)及び/または(c)の少なくとも1つの核酸の任意の混合物、
からなる群から選択される、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記リボ核酸がポリ−(I:C)またはその誘導体である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記デオキシリボ核酸が、
(a)非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、
(b)非メチル化CpGモチーフを含まないオリゴヌクレオチド、
からなる群から選択される、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記免疫賦活物質が非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、以下の配列であって、
5’XCGX3’
上式でX、X、X及びXが任意のヌクレオチドである配列を含む、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記ヌクレオチドX、X、X及びXの少なくとも1つがリン酸骨格の修飾体を有する、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(a)TCCATGACGTTCCTGAATAAT(配列番号116)、
(b)TCCATGACGTTCCTGACGTT(配列番号118)、
(c)GGGGTCAACGTTGAGGGGG(配列番号120)、
(d)GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)、及び
(e)「dsCyCpG−253」(配列番号130)
からなる群から選択される配列を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなる、請求項8に記載の組成物。
【請求項12】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドがリン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチドの前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドのCpGモチーフが、パリンドローム配列の一部分である、請求項8に記載の組成物。
【請求項14】
前記パリンドローム配列が、GACGATCGTC(配列番号105)である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、配列GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなる、請求項8に記載の組成物。
【請求項16】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、リン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチドの前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
前記免疫賦活物質、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、前記ウィルス様粒子と非共有結合をしている、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
前記免疫賦活物質、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、前記ウィルス様粒子中にパッケージされている、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
前記パリンドローム配列が、その3’末端及びその5’末端で、10個未満のグアノシン単位と隣接している、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
前記パリンドローム配列が、GACGATCGTC(配列番号105)である、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
前記パリンドローム配列が、そのN末端で少なくとも3個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、かつ前記パリンドローム配列が、そのC末端で少なくとも6個、最大9個のグアノシン単位と隣接している、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(a)GGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号106)、
(b)GGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号107)、
(c)GGGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号108)、
(d)GGGGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号109)、
(e)GGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGG(((配列番号110)、
(f)GGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGG((配列番号111)、
(g)GGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGG((配列番号112)、及び
(h)GGGGGGCGACGACGATCGTCGTCGGGGGGG((配列番号113)
から選択される核酸配列を有する、請求項19に記載の組成物。
【請求項23】
前記パリンドローム配列が、その5’末端で少なくとも4個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、前記パリンドローム配列が、その3’末端で少なくとも6個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、及び好ましくは前記パリンドローム配列が、その5’末端で少なくとも5個、最大8個のグアノシン単位と隣接しており、前記パリンドローム配列が、その3’末端で少なくとも6個、最大8個のグアノシン単位と隣接している、請求項19に記載の組成物。
【請求項24】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、配列番号111の核酸配列を有する、請求項19に記載の組成物。
【請求項25】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約6〜約300個のヌクレオチド、好ましくは約6〜約100個のヌクレオチド、及びさらにより好ましくは約6〜約40個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項26】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約20〜約300個のヌクレオチド、好ましくは約20〜約100個のヌクレオチド、及びさらにより好ましくは約20〜約40個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項27】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約10〜約30個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項28】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(a)組み換えオリゴヌクレオチド、
(b)ゲノムのオリゴヌクレオチド、
(c)合成オリゴヌクレオチド、
(d)プラスミド由来のオリゴヌクレオチド、
(e)PCR産物、
(f)一本鎖オリゴヌクレオチド、及び
(g)二本鎖オリゴヌクレオチド
から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項29】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、前記ウィルス様粒子(a)に囲まれている、請求項1に記載の組成物。
【請求項30】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、オリゴヌクレオチド結合部位、DNA結合部位及びRNA結合部位からなる群から選択される、ウィルス様粒子部位と結合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項31】
前記オリゴヌクレオチド結合部位が非天然オリゴヌクレオチドの結合部位である、請求項30に記載の組成物。
【請求項32】
前記ウィルス様粒子部位がアルギニンが豊富な反復配列を含む、請求項30に記載の組成物。
【請求項33】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、リン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチド(b)の前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項34】
前記ウィルス様粒子(a)がリポタンパク質含有エンベロープを欠いている、請求項1に記載の組成物。
【請求項35】
前記ウィルス様粒子(a)が組み換えウィルス様粒子である、請求項1に記載の組成物。
【請求項36】
前記ウィルス様粒子(a)が、
(a)B型肝炎ウィルスの組み換えタンパク質、
(b)はしかウィルスの組み換えタンパク質、
(c)シンビスウィルスの組み換えタンパク質、
(d)ロタウィルスの組み換えタンパク質、
(e)口蹄疫ウィルスの組み換えタンパク質、
(f)レトロウィルスの組み換えタンパク質、
(g)ノーウォークウィルスの組み換えタンパク質、
(h)αウィルスの組み換えタンパク質、
(h)ヒトパピローマウィルスの組み換えタンパク質、
(i)ポリオーマウィルスの組み換えタンパク質、
(j)バクテリオファージの組み換えタンパク質、
(k)RNAファージの組み換えタンパク質、
(l)Qβ−ファージの組み換えタンパク質、
(m)GA−ファージの組み換えタンパク質、
(n)fr−ファージの組み換えタンパク質、
(o)AP205ファージの組み換えタンパク質、
(p)Tyの組み換えタンパク質、及び
(q)(a)〜(p)の組み換えタンパク質の任意の断片
からなる群から選択される、請求項35に記載の組成物。
【請求項37】
前記ウィルス様粒子がB型肝炎ウィルスのコアタンパク質またはBKウィルスVP1タンパク質である、請求項35に記載の組成物。
【請求項38】
前記ウィルス様粒子がRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含み、かつ前記RNAファージが、
a)バクテリオファージQβ、
b)バクテリオファージR17、
c)バクテリオファージfr、
d)バクテリオファージGA、
e)バクテリオファージSP、
f)バクテリオファージMS2、
g)バクテリオファージM11、
h)バクテリオファージMX1、
i)バクテリオファージNL95、
k)バクテリオファージf2、
l)バクテリオファージPP7、及び
m)バクテリオファージAP205
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項39】
前記ウィルス様粒子が、QβであるRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項40】
前記ウィルス様粒子が、frまたはAP205であるRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項41】
前記抗原または抗原決定基が、
(i)前記抗原または抗原決定基を有する天然に存在しない結着部位、及び
(ii)前記抗原または抗原決定基を有する天然に存在する結着部位、
からなる群から選択される少なくとも1つの第2の結着部位をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項42】
アミノ酸連結基をさらに含み、前記アミノ酸連結基が前記第2の結着部位を含むか、あるいはこれからなる、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
前記抗原(c)が、
(a)ポリペプチド、
(b)リポタンパク質、及び
(c)糖タンパク質
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項44】
前記抗原(c)が組み換え抗原である、請求項1に記載の組成物。
【請求項45】
前記抗原(c)が天然の供給源から単離される、請求項1に記載の組成物。
【請求項46】
前記天然の供給源が、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)真菌抽出物、
(e)哺乳動物表皮抽出物、
(f)羽毛抽出物、
(g)昆虫抽出物、
(h)食品抽出物、
(i)体毛抽出物、
(j)唾液抽出物、及び
(k)血清抽出物
からなる群から選択される、請求項45に記載の組成物。
【請求項47】
前記抗原(c)が、
(a)ウィルス、
(b)細菌、
(c)寄生虫、
(d)プリオン、
(e)腫瘍、
(f)自己分子、
(g)非ペプチドハプテン分子、
(h)アレルゲン、及び
(i)ホルモン
からなる群に由来する、請求項1に記載の組成物。
【請求項48】
前記抗原が腫瘍抗原である、請求項1に記載の組成物。
【請求項49】
前記腫瘍抗原が、
(a)Her2、
(b)GD2、
(c)EGF−R、
(d)CEA、
(e)CD52、
(f)ヒトメラノーマタンパク質gp100、
(g)ヒトメラノーマタンパク質メラン−A/MART−1、
(h)チロシナーゼ、
(i)NA17−A ntタンパク質、
(j)MAGE−3タンパク質、
(k)p53タンパク質、
(l)HPV16 E7タンパク質、
(m)(a)〜(l)の任意の抗原の類似体、及び
(n)(a)〜(m)の任意の腫瘍抗原の抗原性断片
からなる群から選択される、請求項48に記載の組成物。
【請求項50】
前記抗原がアレルゲンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項51】
前記アレルゲンが、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)真菌抽出物、
(e)哺乳動物表皮抽出物、
(f)羽毛抽出物、
(g)昆虫抽出物、及び
(h)食品抽出物、
(i)体毛抽出物、
(j)唾液抽出物、及び
(k)血清抽出物
からなる群に由来する、請求項50に記載の組成物。
【請求項52】
前記アレルゲンが、
(a)樹木、
(b)牧草、
(c)室内塵、
(d)イエダニ、
(e)アスペルギウス、
(f)動物の体毛、
(g)動物の羽毛、
(h)蜂毒液、
(i)動物産物、及び
(j)植物産物
からなる群から選択される、請求項50に記載の組成物。
【請求項53】
前記抗原が、
(a)蜂毒液ホスホリパーゼA
(b)ブタクサ花粉Amba1、
(c)カバノキ花粉BetvI、
(d)米国産クロスズメバチ属の毒液5DolmV、
(e)イエダニDerp1、
(f)イエダニDerf2、
(g)イエダニDer2、
(h)粉塵ダニLepd、
(i)真菌アレルゲンAlta1、
(j)真菌アレルゲンAspf1、
(k)真菌アレルゲンAspf16、及び
(l)ピーナッツアレルゲン
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項54】
前記抗原(c)が細胞傷害性T細胞エピトープ、Th細胞エピトープ、または前記少なくとも2つのエピトープの組合せであり、かつ前記少なくとも2つのエピトープが直接または連結配列によって結合している、請求項1に記載の組成物。
【請求項55】
前記細胞傷害性T細胞エピトープが、
(a)ウィルスエピトープ、
(b)腫瘍エピトープ、及び
(c)アレルゲンエピトープ
からなる群から選択される、請求項42に記載の組成物。
【請求項56】
動物の免疫応答を高めるための方法であって、
(a)ウィルス様粒子、及び
(b)免疫賦活物質であって、前記免疫賦活物質(b)が前記ウィルス様粒子(a)と結合している免疫賦活物質、
(c)抗原であって、前記抗原が前記ウィルス様粒子(a)と混合している抗原を含む組成物を、前記動物中に導入することを含む方法。
【請求項57】
前記免疫賦活物質がTLR活性化物質である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記免疫賦活物質がサイトカイン分泌誘導物質である、請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記TLR活性化物質が、
(k)免疫賦活性核酸、
(l)ペプチドグリカン、
(m)リポ多糖、
(m)リポテイコ酸、
(o)イミダゾキノリン化合物、
(p)フラジェリン、
(q)リポタンパク質、
(r)免疫賦活有機分子、
(s)非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、
(t)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)及び/または(i)の少なくとも1つの物質の任意の混合物、
からなる群から選択される、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記免疫賦活性核酸が、
(e)リボ核酸、及び
(f)デオキシリボ核酸、及び
(g)キメラ核酸、及び
(h)(a)、(b)及び/または(c)の少なくとも1つの核酸の任意の混合物、
からなる群から選択される、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記リボ核酸がポリ−(I:C)またはその誘導体である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記デオキシリボ核酸が、
(c)非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、
(d)非メチル化CpGモチーフを含まないオリゴヌクレオチド、
からなる群から選択される、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
前記免疫賦活物質が非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の方法。
【請求項64】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、以下の配列であって、
5’XCGX3’
上式でX、X、X及びXが任意のヌクレオチドである配列を含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記ヌクレオチドX、X、X及びXの少なくとも1つがリン酸骨格の修飾体を有する、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(f)TCCATGACGTTCCTGAATAAT(配列番号116)、
(g)TCCATGACGTTCCTGACGTT(配列番号118)、
(h)GGGGTCAACGTTGAGGGGG(配列番号120)、
(i)GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)、及び
(j)「dsCyCpG−253」(配列番号130)
からなる群から選択される配列を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなる、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドがリン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチドの前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドのCpGモチーフが、パリンドローム配列の一部分である、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記パリンドローム配列が、GACGATCGTC(配列番号105)である、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、配列GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなる、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドがリン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチドの前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項68に記載の方法。
【請求項72】
前記免疫賦活物質、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、前記ウィルス様粒子と非共有結合している、請求項1に記載の方法。
【請求項73】
前記免疫賦活物質、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、前記ウィルス様粒子中にパッケージされている、請求項1に記載の方法。
【請求項74】
前記パリンドローム配列が、その3’末端及びその5’末端で、10個未満のグアノシン単位と隣接している、請求項68に記載の方法。
【請求項75】
前記パリンドローム配列が、GACGATCGTC(配列番号105)である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記パリンドローム配列が、そのN末端で少なくとも3個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、かつ前記パリンドローム配列が、そのC末端で少なくとも6個、最大9個のグアノシン単位と隣接している、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(i)GGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号106)、
(j)GGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号107)、
(k)GGGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号108)、
(l)GGGGGGGACGATCGTCGGGGGG((配列番号109)、
(m)GGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGG(((配列番号110)、
(n)GGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGG((配列番号111)、
(o)GGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGG((配列番号112)、及び
(p)GGGGGGCGACGACGATCGTCGTCGGGGGGG((配列番号113)
から選択される核酸配列を有する、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
前記パリンドローム配列が、その5’末端で少なくとも4個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、前記パリンドローム配列が、その3’末端で少なくとも6個、最大9個のグアノシン単位と隣接しており、及び好ましくは前記パリンドローム配列が、その5’末端で少なくとも5個、最大8個のグアノシン単位と隣接しており、前記パリンドローム配列が、その3’末端で少なくとも6個、最大8個のグアノシン単位と隣接している、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、配列番号111の核酸配列を有する、請求項74に記載の方法。
【請求項80】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約6〜約300個のヌクレオチド、好ましくは約6〜約100個のヌクレオチド、及びさらにより好ましくは約6〜約40個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項81】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約20〜約300個のヌクレオチド、好ましくは約20〜約100個のヌクレオチド、及びさらにより好ましくは約20〜約40個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項82】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約10〜約30個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項83】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(h)組み換えオリゴヌクレオチド、
(i)ゲノムのオリゴヌクレオチド、
(j)合成オリゴヌクレオチド、
(k)プラスミド由来のオリゴヌクレオチド、
(l)PCR産物、
(m)一本鎖オリゴヌクレオチド、及び
(n)二本鎖オリゴヌクレオチド
から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項84】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、前記ウィルス様粒子(a)によって封入されている、請求項1に記載の方法。
【請求項85】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、オリゴヌクレオチド結合部位、DNA結合部位、及びRNA結合部位からなる群から選択される、ウィルス様粒子部位と結合している、請求項1に記載の方法。
【請求項86】
前記オリゴヌクレオチド結合部位が非天然オリゴヌクレオチドの結合部位である、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記ウィルス様粒子部位がアルギニンが豊富な反復配列を含む、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、リン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチド(b)の前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項1に記載の方法。
【請求項89】
前記ウィルス様粒子(a)がリポタンパク質含有エンベロープを欠いている、請求項56に記載の方法。
【請求項90】
前記ウィルス様粒子(a)が組み換えウィルス様粒子である、請求項56に記載の方法。
【請求項91】
前記ウィルス様粒子が、
(a)B型肝炎ウィルスの組み換えタンパク質、
(b)はしかウィルスの組み換えタンパク質、
(c)シンビスウィルスの組み換えタンパク質、
(d)ロタウィルスの組み換えタンパク質、
(e)口蹄疫ウィルスの組み換えタンパク質、
(f)レトロウィルスの組み換えタンパク質、
(g)ノーウォークウィルスの組み換えタンパク質、
(h)αウィルスの組み換えタンパク質、
(i)ヒトパピローマウィルスの組み換えタンパク質、
(j)ポリオーマウィルスの組み換えタンパク質、
(k)バクテリオファージの組み換えタンパク質、
(l)RNAファージの組み換えタンパク質、
(m)Qβ−ファージの組み換えタンパク質、
(n)GA−ファージの組み換えタンパク質、
(o)fr−ファージの組み換えタンパク質、
(p)AP205ファージの組み換えタンパク質、
(q)Tyの組み換えタンパク質、及び
(r)(a)〜(q)の組み換えタンパク質の任意の断片
からなる群から選択される、請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記ウィルス様粒子が、B型肝炎ウィルスのコアタンパク質またはBKウィルスVP1タンパク質である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記ウィルス様粒子がRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含み、かつ前記RNAファージが、
a)バクテリオファージQβ、
b)バクテリオファージR17、
c)バクテリオファージfr、
d)バクテリオファージGA、
e)バクテリオファージSP、
f)バクテリオファージMS2、
g)バクテリオファージM11、
h)バクテリオファージMX1、
i)バクテリオファージNL95、
k)バクテリオファージf2、
l)バクテリオファージPP7、及び
m)バクテリオファージAP205
からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項94】
前記ウィルス様粒子が、QβであるRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項95】
前記ウィルス様粒子が、frまたはAP205であるRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項96】
前記抗原または抗原決定基が、
(i)前記抗原または抗原決定基を有する天然に存在しない結着部位、及び
(ii)前記抗原または抗原決定基を有する天然に存在する結着部位、
からなる群から選択される少なくとも1つの第2の結着部位をさらに含む、請求項56に記載の方法。
【請求項97】
アミノ酸連結基をさらに含み、前記アミノ酸連結基が前記第2の結着部位を含むか、あるいはこれからなる、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記ウィルス様粒子(a)が、細菌発現系、酵母菌発現系、または哺乳動物発現系において生成される、請求項56に記載の方法。
【請求項99】
前記抗原(c)が、
(a)ポリペプチド、
(b)リポタンパク質、及び
(c)糖タンパク質
からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項100】
前記抗原(c)が組み換え抗原である、請求項56に記載の方法。
【請求項101】
前記抗原(c)が天然の供給源から単離される、請求項56に記載の方法。
【請求項102】
前記天然の供給源が、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)哺乳動物表皮抽出物、
(e)羽毛抽出物、
(f)昆虫抽出物、
(g)食品抽出物、
(h)体毛抽出物、
(i)唾液抽出物、及び
(j)血清抽出物、及び
(k)真菌抽出物、
からなる群から選択される、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記抗原(c)が、
(a)ウィルス、
(b)細菌、
(c)寄生虫、
(d)プリオン、
(e)腫瘍、
(f)自己分子、
(g)非ペプチドハプテン分子、
(h)アレルゲン、及び
(i)ホルモン
からなる群に由来する、請求項56に記載の方法。
【請求項104】
前記抗原が腫瘍抗原である、請求項56に記載の方法。
【請求項105】
前記腫瘍抗原が、
(a)Her2、
(b)GD2、
(c)EGF−R、
(d)CEA、
(e)CD52、
(f)ヒトメラノーマタンパク質gp100、
(g)ヒトメラノーマタンパク質メラン−A/MART−1、
(h)チロシナーゼ、
(i)NA17−A ntタンパク質、
(j)MAGE−3タンパク質、
(k)p53タンパク質、
(l)HPV16 E7タンパク質、
(m)(a)〜(l)の任意の抗原の類似体、及び
(m)(a)〜(m)の任意の腫瘍抗原の抗原性断片
からなる群から選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項106】
前記抗原がアレルゲンである、請求項56に記載の方法。
【請求項107】
前記アレルゲンが、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)真菌抽出物、
(e)哺乳動物表皮抽出物、
(f)羽毛抽出物、
(g)昆虫抽出物、
(h)食品抽出物、
(i)体毛抽出物、
(j)唾液抽出物、及び
(k)血清抽出物
からなる群に由来する、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記アレルゲンが、
(a)樹木、
(b)牧草、
(c)室内塵、
(d)イエダニ、
(e)アスペルギウス、
(f)動物の体毛、
(g)動物の羽毛、
(h)蜂毒液、
(i)動物産物、及び
(j)植物産物
からなる群から選択される、請求項106に記載の方法。
【請求項109】
前記抗原が、
(a)蜂毒液ホスホリパーゼA
(b)ブタクサ花粉Amba1、
(c)カバノキ花粉BetvI、
(d)米国産クロスズメバチ属の毒液5DolmV、
(e)イエダニDerp1、
(f)イエダニDerf2、
(g)イエダニDer2、
(h)粉塵ダニLepd、
(i)真菌アレルゲンAlta1、
(j)真菌アレルゲンAspf1、
(k)真菌アレルゲンAspf16、及び
(l)ピーナッツアレルゲン
からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項110】
前記抗原(c)が細胞傷害性T細胞エピトープ、Th細胞エピトープ、または前記少なくとも2つのエピトープの組合せであり、かつ前記少なくとも2つのエピトープが直接または連結配列によって結合している、請求項56に記載の方法。
【請求項111】
前記細胞障害性T細胞エピトープが、
(a)ウィルスエピトープ
(b)腫瘍エピトープ、及び
(c)アレルゲンエピトープ
からなる群から選択される、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記免疫応答が、高められたB細胞応答、高められたT細胞応答またはCTL応答である、請求項56に記載の方法。
【請求項113】
前記T細胞応答がTh細胞応答である、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記Th細胞応答がTh1細胞応答である、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
前記動物が、哺乳動物、好ましくはヒトである、請求項56に記載の方法。
【請求項116】
前記組成物を、前記動物の皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内、あるいはリンパ節に直接に導入する、請求項56に記載の方法。
【請求項117】
免疫学的に有効量の請求項1に記載の組成物、及び薬剤として許容可能な希釈剤、担体または賦形剤を含むワクチン。
【請求項118】
アジュバントをさらに含む、請求項117に記載のワクチン。
【請求項119】
動物を免疫処置または治療する方法であって、免疫学的に有効量の請求項117に記載のワクチンを前記動物に投与することを含む方法。
【請求項120】
前記動物が哺乳動物、好ましくはヒトである、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
アレルギー、腫瘍、慢性疾患、及び慢性ウィルス性疾患を含めた、かつ好ましくはこれらからなる群から選択される、障害または疾患を治療するための薬剤の製造における、請求項1に記載の組成物の使用、または請求項117に記載のワクチンの使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の免疫応答を高めるための組成物であって、
(a)ウィルス様粒子、
(b)免疫賦活物質であって、前記免疫賦活物質(b)が前記ウィルス様粒子(a)と結合している免疫賦活物質、及び
(c)抗原であって、前記抗原が前記ウィルス様粒子(a)と混合している抗原を含む組成物。
【請求項2】
前記免疫賦活物質がTLR活性化物質、又は、サイトカイン分泌誘導物質であって、好ましくは、前記TLR活性化物質が、
(a)免疫賦活性核酸、
(b)ペプチドグリカン、
(c)リポ多糖、
(d)リポテイコ酸、
(e)イミダゾキノリン化合物、
(f)フラジェリン
(g)リポタンパク質、
(h)免疫賦活有機分子、
(i)非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、
(j)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)及び/または(i)の少なくとも1つの核酸の任意の混合物、
からなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記免疫賦活性核酸が、
(a)リボ核酸、及び
(b)デオキシリボ核酸、及び
(c)キメラ核酸、及び
(d)(a)、(b)及び/または(c)の少なくとも1つの核酸の任意の混合物、
からなる群から選択され、
好ましくは、前記リボ核酸がpoly−(I:C)又はその誘導体、及び、好ましくは、前記デオキシリボ核酸が、非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド、及び非メチル化CpGモチーフを含まないオリゴヌクレオチド、
からなる群から選択される請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記免疫賦活物質が非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドである、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、以下の配列であって、
5’XCGX3’
、X、X及びXが任意のヌクレオチドであり、及び、好ましくは、少なくとも前記ヌクレオチドX、X、X及びXの1つがリン酸骨格の修飾体を有する、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、
(a)TCCATGACGTTCCTGAATAAT(配列番号116)、
(b)TCCATGACGTTCCTGACGTT(配列番号118)、
(c)GGGGTCAACGTTGAGGGGG(配列番号120)、
(d)GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)、及び
(e)「dsCyCpG−253」(配列番号130)
からなる群から選択される配列を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなり、及び、前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、配列GGGGGGGGGGGACGATCGTCGGGGGGGGGG(配列番号122)を含むか、あるいはこれから本質的になるか、あるいはこれからなる、請求項4に記載の組成物。
【請求項7】
前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドのCpGモチーフが、パリンドローム配列の一部分であり、及び、好ましくは、前記パリンドローム配列が、GACGATCGTC(配列番号105)である、請求項4に記載の組成物。
【請求項8】
前記免疫賦活物質、及び好ましくは免疫賦活核酸、更に好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、前記ウィルス様粒子中にパッケージされている、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約6〜約300個のヌクレオチド、好ましくは約6〜約100個のヌクレオチド、及びさらにより好ましくは約6〜約40個のヌクレオチドを含み、及びよりさらに、好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチドが、約10〜約30個のヌクレオチドを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記免疫賦活物質が免疫賦活性核酸であり、かつ前記免疫賦活性核酸、及び好ましくは前記非メチル化CpG含有オリゴヌクレオチド(b)が、リン酸骨格の1つまたは複数のチオリン酸修飾体を含むか、あるいは前記オリゴヌクレオチド(b)の前記リン酸骨格のそれぞれのリン酸部分がチオリン酸修飾体である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記ウィルス様粒子(a)が組み換えウィルス様粒子であり、及び、好ましくは、前記ウィルス様粒子(a)が、
(a)B型肝炎ウィルスの組み換えタンパク質、
(b)はしかウィルスの組み換えタンパク質、
(c)シンビスウィルスの組み換えタンパク質、
(d)ロタウィルスの組み換えタンパク質、
(e)口蹄疫ウィルスの組み換えタンパク質、
(f)レトロウィルスの組み換えタンパク質、
(g)ノーウォークウィルスの組み換えタンパク質、
(h)αウィルスの組み換えタンパク質、
(i)ヒトパピローマウィルスの組み換えタンパク質、
(j)ポリオーマウィルスの組み換えタンパク質、
(k)バクテリオファージの組み換えタンパク質、
(l)RNAファージの組み換えタンパク質、
(m)Qβ−ファージの組み換えタンパク質、
(n)GA−ファージの組み換えタンパク質、
(o)fr−ファージの組み換えタンパク質、
(p)AP205ファージの組み換えタンパク質、
(q)Tyの組み換えタンパク質、及び
(r)(a)〜(q)の組み換えタンパク質の任意の断片
からなる群から選択され、及び、さらに好ましくは、前記ウィルス様粒子がB型肝炎ウィルスのコアタンパク質またはBKウィルスVP1タンパク質である、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記ウィルス様粒子がRNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含み、前記RNAファージが、
a)バクテリオファージQβ、
b)バクテリオファージR17、
c)バクテリオファージfr、
d)バクテリオファージGA、
e)バクテリオファージSP、
f)バクテリオファージMS2、
g)バクテリオファージM11、
h)バクテリオファージMX1、
i)バクテリオファージNL95、
k)バクテリオファージf2、
l)バクテリオファージPP7、及び
m)バクテリオファージAP205
からなる群から選択され、好ましくは、前記ウィルス様粒子が、RNAファージの組み換えタンパク質、またはその断片を含み、前記RNAファージがQβ、frまたはAP205である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記抗原(c)が天然の供給源から単離され、及び、好ましくは、前記天然の供給源が、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)真菌抽出物、
(e)哺乳動物表皮抽出物、
(f)羽毛抽出物、
(g)昆虫抽出物、
(h)食品抽出物、
(i)体毛抽出物、
(j)唾液抽出物、及び
(k)血清抽出物
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記抗原(c)が、
(a)ウィルス、
(b)細菌、
(c)寄生虫、
(d)プリオン、
(e)腫瘍、
(f)自己分子、
(g)非ペプチドハプテン分子、
(h)アレルゲン、及び
(i)ホルモン
からなる群に由来する、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
前記抗原が腫瘍抗原であり、及び、好ましくは、前記腫瘍抗原が、
(a)Her2、
(b)GD2、
(c)EGF−R、
(d)CEA、
(e)CD52、
(f)ヒトメラノーマタンパク質gp100、
(g)ヒトメラノーマタンパク質メラン−A/MART−1、
(h)チロシナーゼ、
(i)NA17−A ntタンパク質、
(j)MAGE−3タンパク質、
(k)p53タンパク質、
(l)HPV16 E7タンパク質、
(m)(a)〜(l)の任意の抗原の類似体、及び
(n)(a)〜(m)の任意の腫瘍抗原の抗原性断片
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記抗原がアレルゲンであり、及び、好ましくは、前記アレルゲンが、
(a)花粉抽出物、
(b)粉塵抽出物、
(c)粉塵ダニ抽出物、
(d)真菌抽出物、
(e)哺乳動物表皮抽出物、
(f)羽毛抽出物、
(g)昆虫抽出物、及び
(h)食品抽出物、
(i)体毛抽出物、
(j)唾液抽出物、及び
(k)血清抽出物
からなる群に由来する、請求項1に記載の組成物。
【請求項17】
前記アレルゲンが、
(a)樹木、
(b)牧草、
(c)室内塵、
(d)イエダニ、
(e)アスペルギウス、
(f)動物の体毛、
(g)動物の羽毛、
(h)蜂毒液、
(i)動物産物、及び
(j)植物産物
からなる群から選択される、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
前記抗原が、
(a)蜂毒液ホスホリパーゼA
(b)ブタクサ花粉Amba1、
(c)カバノキ花粉BetvI、
(d)米国産クロスズメバチ属の毒液5DolmV、
(e)イエダニDerp1、
(f)イエダニDerf2、
(g)イエダニDer2、
(h)粉塵ダニLepd、
(i)真菌アレルゲンAlta1、
(j)真菌アレルゲンAspf1、
(k)真菌アレルゲンAspf16、及び
(l)ピーナッツアレルゲン
からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
免疫学的に有効量の請求項1に記載の組成物、及び薬剤として許容可能な希釈剤、担体または賦形剤を含んでなるワクチンであって、及び、好ましくは、アジュバントをさらに含む前記ワクチン。
【請求項20】
アレルギー、腫瘍、慢性疾患、及び慢性ウィルス性疾患を含めた、及び好ましくはこれらからなる群から選択される、障害または疾患を治療するための薬剤の製造における、請求項1に記載の組成物の使用、または請求項19に記載のワクチンの使用。
【請求項21】
以下の(a)〜(c)を含んでなり、動物へ導入することを含んでなる前記動物における免疫応答を高めるための方法に使用し、及び、好ましくは、請求項2〜18の何れか1項のように定義される組成物:
(a)ウィルス様粒子;及び
(b)免疫賦活物質であって、前記ウイルス様粒子(a)と結合する免疫賦活物質(b);
(c)抗原であって、前記ウイルス様粒子(a)と混合される前記抗原;
を含んでなる組成物。
【請求項22】
前記免疫応答が高められたB細胞応答、高められたT細胞応答又はCTL応答であり、及び、好ましくは、前記T細胞応答がTh細胞応答であり、及び、より好ましくは、前記Th細胞応答がTh1細胞応答である、請求項21に記載の用途のための組成物。
【請求項23】
前記動物が哺乳動物、好ましくはヒトであり、及び、好ましくは、前記組成物を、前記動物の皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内、あるいはリンパ節に直接に導入する、請求項21に記載の用途のための組成物。
【請求項24】
以下の(a)〜(c)を含んでなり、動物における免疫応答を高めるための製造品のためであって、該組成物を動物へ導入し、及び、好ましくは、前記組成物が請求項2〜18のいずれか1項のように定義される組成物の使用:
(a)ウィルス様粒子;及び
(b)免疫賦活物質であって、前記ウイルス様粒子(a)と結合する免疫賦活物質(b);
(c)抗原であって、前記ウイルス様粒子(a)と混合される前記抗原。
【請求項25】
前記免疫応答が高められたB細胞応答、高められたT細胞応答又はCTL応答であり、及び、好ましくは、前記T細胞応答がTh細胞応答、及び、さらに好ましくは、前記Th細胞がTh1細胞応答である、請求項24の使用。
【請求項26】
前記動物が哺乳動物、好ましくはヒト、及び、好ましくは、前記組成物を、前記動物の皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内、あるいはリンパ節に直接に導入する、請求項24に記載の使用。
【請求項27】
請求項19に記載のワクチンの免疫学的有効量を動物へ投与することを含んでなる、前記動物を免疫化又は治療する方法において使用し、及び、好ましくは、前記動物が哺乳動物、及び、さらに好ましくはヒトである、請求項19に記載のワクチンの免疫学的有効量。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2006−502979(P2006−502979A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−514823(P2004−514823)
【出願日】平成15年6月20日(2003.6.20)
【国際出願番号】PCT/EP2003/006541
【国際公開番号】WO2004/000351
【国際公開日】平成15年12月31日(2003.12.31)
【出願人】(304042375)サイトス バイオテクノロジー アーゲー (26)
【Fターム(参考)】