説明

アニオン系そしてカチオン系の界面活性剤を含む液体洗剤

本発明は、第二アルカンスルホナートに加えて、アルキルベンゼンスルホナート,オレフィンスルホナート,アルキルサルファート,アルキルエーテルサルファートからなる群より選ぶ一種以上のアニオン系界面活性剤、石鹸、非イオン系界面活性剤およびまたカチオン系界面活性剤を含有する液体洗濯およびクリーニング剤に関する。洗剤およびクリーニング剤は、布処理およびコンディショニング効果を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アニオン系界面活性剤をカチオン系界面活性剤と組み合わせて含む、織物用液体洗濯およびクリーニング組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、織物用洗濯組成物の中で、液体洗濯組成物は、粉末の洗剤に加えて、極めて重要な生成物群を構成する。液体洗濯組成物は、界面活性剤を主構成成分として含む。現代の洗濯組成物には、複数の界面活性剤が同時に使用されるのが普通である。これに関連して、アニオン系界面活性剤と非イオン系界面活性剤との組合せが有用であることが分かった。
【0003】
使用されるアニオン系界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホナート(LAS), 脂肪アルコールサルファート (FAS), 第二アルカンスルホナート (SAS), オレフィンスルホナート(OS) およびいくつかの場合には、また、脂肪アルコールエーテルサルファート (FAES) でもあるのが典型的である。使用される非イオン系界面活性剤は、長鎖合成アルコール、例えば、オキソアルコール、または天然の脂肪アルコールのエトキシラートである。
【0004】
それ以上の必須の構成成分として、ビルダー、例えば、ポリカルボキシラート、および可溶化剤、例えば、エタノール、グリセロールまたはプロパンジオールが使用される。
【0005】
加えて、添加剤構成成分が少ない使用濃度で存在するのが普通であり、添加剤構成成分は、「洗濯助剤」なる用語で集約することができそしてこれより異なる有効物質群 、例えば、発泡調整剤、灰色化防止剤、防汚ポリマー、酵素、蛍光増白剤、染料移動防止剤および染料固定剤を含む。
【0006】
洗濯ケア用に、洗濯した後に、いわゆる洗濯用柔軟剤または洗濯コンディショナーが使用される。これらは、繊維-繊維摩擦を減少させるので、洗濯物に心地良いフワフワ感を与え、しわ-低減作用を有しかつまた洗濯物上の摩耗を減少させる。これらの生成物は、カチオン系界面活性剤、本質的に第四のアンモニウム塩、例えば、いわゆるエステル第四アンモニウム化合物(quats)を含む。
【0007】
あいにく、洗濯組成物に実際に洗濯コンディショニング作用を与え、こうして柔軟剤の使用を不必要にするために、アニオン系界面活性剤を含む液体洗濯組成物にカチオン系界面活性剤を組み合わせることは、今まで、不可能であった。この理由は、アニオン系界面活性剤とカチオン系界面活性剤とが相容性に欠き、成分の凝集、沈殿または相分離に至ることに在る。
【0008】
他方、洗濯組成物配合物が極めて良好な洗濯能力を有することになるならば、アニオン系界面活性剤を省くことは不可能である。
【0009】
しかし、消費者は、柔軟剤の更なる使用を不必要にする、簡単な洗濯ケアを依然求めている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、少なくとも一種のカチオン系界面活性剤を複数のアニオン系界面活性剤と組み合わせて含みかつ成分が不相容性のである可能性があるにもかかわらず、物理的および化学的の両方で安定でありかつ良好なクリーニング作用並びに柔軟化およびコンディショニング作用の両方を有する織物用の液体洗濯およびクリーニング組成物配合物を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
今、驚くべきことに、この目的が、下記:
1) アニオン系界面活性剤 アルキルベンゼンスルホナート, アルキルサルファート, オレフィンスルホナート, アルキルエーテルサルファートの個々をまたは二種以上の成分の混合物として,
2) 第二アルカンスルホナート, 3) 石鹸および 4)非イオン系界面活性剤
と共に含む界面活性剤系によって達成することができることを見出した。
【0012】
これより、本発明は、下記:
a1) アルキルベンゼンスルホナート,
a2) オレフィンスルホナート,
a3) アルキルサルファート,
a4) アルキルエーテルサルファート
またはこれらの混合物,
b) 第二アルカンスルホナート,
c) 石鹸,
d) 非イオン系界面活性剤
および
e) カチオン系界面活性剤.
を含む液体洗濯およびクリーニング組成物を提供する。
【0013】
個々の成分について、下記に記載する:
a1) アルキルベンゼンスルホナート
アルキル基は、枝分かれしていてもまたは線状でもよくおよび場合により、ヒドロキシル基によって置換されていてもまたは非置換(=アルケニル)でもよい。好適なアルキルベンゼンスルホナートは、炭素原子およそ9〜25個、好ましくは炭素原子およそ10〜13個を有する線状アルキル鎖を含有し;カチオンは、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ-、ジ- もしくはトリエタノールアンモニウム、カルシウムまたはマグネシウム、およびこれらの混合物である。
【0014】
穏やかな界面活性剤系用には、マグネシウムがカチオンとして好適であり;対照して、標準の洗濯用途用には、ナトリウムがカチオンとして好適である。
a2) オレフィンスルホナート
これらは、C8-C24-a-オレフィン、好ましくはC14-C16-a-オレフィンを三酸化イオウでスルホン化し、次いで中和することによって得られる。
【0015】
調製プロセスの結果、これらのオレフィンスルホナートは、ヒドロキシアルカンスルホナートおよびアルカンジスルホナートを相対的に少ない量で含み得る。a-オレフィン-スルホナートの具体的な混合物は、US-3、332、880に記載されている。
a3) アルキルサルファート
これらは、式ROSO3M(式中、Rは、C10-C24-炭化水素ラジカルであり、C10-C20-アルキルまたは-ヒドロキシアルキルラジカルであるのが好ましく、C12-C18-アルキルまたは-ヒドロキシアルキルラジカルであるのが最も好ましい。
【0016】
Mは、水素あるいはカチオン、例えば、アルカリ金属カチオン(例えば、ナトリウム、カリウム、リチウム)またはアンモニウムもしくは置換されたアンモニウム、例えばメチル-、ジメチル-およびトリメチルアンモニウムカチオン、アルカノールアンモニウム, 例えば、トリエタノールアンモニウムおよび第四アンモニウムカチオン、例えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペリジニウムカチオン、およびアルキルアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンに由来する第四アンモニウムカチオンおよびそれらの混合物である。)の水溶性の塩または酸である。
【0017】
C12-C16のアルキル鎖は、低い洗濯温度 (例えば、およそ50°Cよりも低い)用に好適であり、C16-C18のアルキル鎖は、より高い洗濯温度 (例えば、およそ50°Cを超える)用に好適である。
a4) アルキルエーテルサルファート
これらは、式 RO(A)m SO3M(式中、Rは、非置換のC10-C24-アルキルまたは-ヒドロキシアルキルラジカルであり、C12-C20-アルキルまたは-ヒドロキシアルキルラジカルであるのが好ましく、C12-C18-アルキルまたは-ヒドロキシアルキルラジカルであるのがより好ましい。
【0018】
Aは、エトキシまたはプロポキシ単位であり、mは、0より大きい整数であり、およそ0.5〜およそ6であるのが好ましく、およそ0.5〜およそ 3であるのが一層好ましく、および Mは、水素原子またはカチオン、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウムもしくは置換されたアンモニウムカチオンである。)の水溶性塩または酸である。置換されたアンモニウムカチオンの具体例は、メチル-、ジメチル-、トリメチル-アンモニウムおよび第四アンモニウムカチオン、例えばテトラメチルアンモニウムおよびジメチルピペリジニウムカチオン、並びに、また、アルキルアミン、例えばエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンに由来するものあるいはそれらの混合物を含む。例は、C12-C18脂肪アルコールエーテルサルファート(ここで、EOの含量は、脂肪アルコールエーテルサルファート1モル当たり1、2、2.5、3または4 モルであり、そしてM は、ナトリウムまたはカリウムである。)を含む。
【0019】
アルキルエーテルサルファートは、泡の発生が多いことにより、アルキルエーテルサルファートの使用濃度は、それらの使用に依存する。手洗い用の洗濯組成物に比べて、機械洗濯用の洗濯組成物において使用する濃度が低くなる。
【0020】
成分 a1, a2, a3およびa4は、個々にまたは互いを任意に組み合わせて、完成洗濯およびクリーニング組成物に基づいて, 合計で1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、一層好ましくは5〜25重量%、最も好ましくは6〜20重量%になる濃度で使用する。それらは、発明の洗濯およびクリーニング組成物において成分 ATを形成する。
b) 第二アルカンスルホナート
第二アルカンスルホナートにおいて、アルキル基は、飽和されていてもまたは不飽和のいずれでもよく、枝分かれしていてもまたは線状でもよくおよび場合により、ヒドロキシル基によって置換されていてもよい。スルホ基は、炭素鎖中の任意の位置にあってよいが、鎖の先端および末端における第一メチル基は、スルホナート基をなんら持たない。好適な第二アルカンスルホナートは、炭素原子およそ9〜25個、好ましくは炭素原子およそ10〜20個、より好ましくは炭素原子およそ13〜17個を有する線状アルキル鎖を含有する。カチオンは、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ-、ジ- もしくはトリエタノールアンモニウム、カルシウムまたはマグネシウムである。また、異なるカチオンの混合物を用いることも可能である。
【0021】
極めて特に好ましいものは、第二 C13-17-アルカンスルホナート、ナトリウム塩であり、これは、例えば、商品名Hostapur(登録商標)SAS (Clariant)、Leuna アルカンスルホナートまたは乳化剤E30 (Leuna-Tenside GmbH)あるいはMarlon(登録商標) PS (Sasol)で入手できる。
【0022】
第二アルカンスルホナートは、成分 ATに加えて用いる。第二アルカンスルホナート:ATの混合比は、
少なくとも9.9 : 0.1であるのが普通であり、
9.8〜5 : 0.2〜5であるのが好ましく、
4.9〜0.1 : 5.1〜9.9であるのが一層好ましい。
c) 石鹸
石鹸は、炭素原子10〜20個を有する長鎖の天然脂肪酸の塩を含む。液体洗濯組成物における石鹸用に用いる脂肪酸は、特に、ココナッツ脂肪酸であり、これは、主にC12脂肪酸とC14 脂肪酸との混合物で構成される。しかし、また、より長い鎖の脂肪酸、例えば、オレイン酸、 大豆脂肪酸、タロウ脂肪酸、ステアリン酸、ベヘン酸またはこれらの混合物を用いることも可能である。脂肪酸を、それらのナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ-、ジ- もしくはトリエタノールアンモニウム塩の形態の石鹸として用いることが可能である。
【0023】
液体洗濯組成物用に特に好ましいのは、ココナッツ脂肪酸、大豆脂肪酸、オレイン酸およびそれらと、互いとのまたは場合により他の脂肪酸との混合物のカリウム、アンモニウム、モノ-、ジ- もしくはトリエタノールアンモニウム塩である。
【0024】
本発明の液体洗濯およびクリーニング組成物では、石鹸を1〜30重量%程度に用いるのが普通であり、3〜25重量%程度に用いるのが好ましく、5〜20重量%程度に用いるのが一層好ましい。
d) 非イオン系界面活性剤
有用な非イオン系界面活性剤は、特にC8-〜C22-アルキルラジカルを有する長鎖の、脂肪族の、合成または天然のアルコールのエトキシラートを含む。これらは、エチレンオキシドをおよそ1〜およそ 25 モル含有してよい。
【0025】
脂肪族アルコールのアルキル鎖は、線状でもまたは枝分かれしていても、第一でもまたは第二でも、飽和されていてもさもなくば不飽和でもよい。
【0026】
好ましいものは、C10- 〜C18-アルコールと、アルコール1 モル当たりおよそ 2〜およそ18 モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である。
【0027】
アルコールエトキシラートは、エチレンオキシドを狭い同族体分布で有しても(「狭い範囲のエトキシラート」)または広い同族体分布で有しても(「広い範囲のエトキシラート」)よい。特に好ましいものは、EOを6〜10 モル有するC9-C11オキソアルコールおよびEOを5〜9 モル有するC12/C14 脂肪アルコールである。極めて特に好ましいものは、C11 オキソアルコール-8EOエトキシラートおよび C12/14 脂肪アルコール-7EOエトキシラートである。通常、好ましいものは、HLB 値10〜15、一層好ましくは11〜14を有するそれらの非イオン系界面活性剤である。
【0028】
使用濃度は、5〜35重量%であるのが普通であり、10〜30重量%であるのが好ましく、15〜25重量%であるのが一層好ましく、16〜23重量%であるのが最も好ましい。
e) カチオン系界面活性剤
下記に挙げるカチオン系界面活性剤は、クロリドまたはブロミドとして存在するのが好ましいが、また、メトサルファートとして使用してもよい。
【0029】
適したカチオン系界面活性剤は、例えば、 第四アンモニウム塩、例えば、ジ(C8-C24)アルキルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, 好ましくはジ(C12-C18)アルキルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, 例えば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, ジタロウアルキルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, ジオレイルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, ジココアルキルジメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド; (C8-C24)アルキルジメチルエチル-アンモニウムクロリドもしくはブロミド; (C8-C24)アルキルトリメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, 好ましくはセチルトリメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド, および(C20-C22)アルキルトリメチルアンモニウムクロリドもしくはブロミド; (C8-C24)アルキルジメチルベンジル-アンモニウムクロリドもしくはブロミド, 好ましくは (C12-C18)アルキルジメチルベンジル-アンモニウムクロリド; N-(C10-C18)アルキルピリジニウムクロリドもしくはブロミド, 好ましくは N-(C12-C16)アルキルピリジニウムクロリドもしくはブロミド; N-(C10-C18)アルキルイソキノリニウムクロリド, ブロミドもしくはモノアルキルサルファート; N-(C12-C18)アルキルポリオイルアミノホルミルメチル-ピリジニウムクロリド; N-(C12-C18)アルキル-N-メチルモルホリニウムクロリド, ブロミドもしくはモノアルキルサルファート; N-(C12-C18)アルキル-N-エチルモルホリニウムクロリド, ブロミドもしくはモノアルキルサルファート; (C16-C18)アルキルペンタオキサエチルアンモニウムクロリド; ジイソブチルフェノキシエトキシエチルジメチルベンジルアンモニウムクロリド; N,N-ジエチルアミノエチルステアリルアミドおよび-オレイルアミドと、塩酸, 酢酸, 乳酸, クエン酸, リン酸との塩; N-アシルアミノエチル-N,N-ジエチル-N-メチルアンモニウムクロリド, ブロミドもしくはモノアルキルサルファートおよびN-アシルアミノエチル-N,N-ジエチル-N-ベンジルアンモニウム クロリド, ブロミドもしくはモノアルキルサルファート, ここで、アシルは、ステアリルまたはオレイルであるのが好ましい。
【0030】
カチオン系界面活性剤の特に好適なクラスは、いわゆるエステルquats, 例えば、トリエタノールアミンジエステル quatおよびジエタノールメチルアミンエステルquatである。これらは、トリエタノールアミンまたはジエタノールメチルアミンから出発し、アミンを1〜2モル (トリエタノールアミンの場合には、3モルまで), 好ましくは2モル, の脂肪酸でエステル化し, そして次いで、メチルクロリド, メチルブロミドまたはジメチルサルファートで四級化するすることによって製造する。エステル化するために使用する脂肪酸は、C8-C24 脂肪酸であり、これらは、飽和されていてもまたは不飽和でもよく、例えば、ステアリン酸, タロウ脂肪酸 (部分水素化されたものもまた), ココナッツ脂肪酸およびオレイン酸である。
【0031】
洗濯組成物用の更に好適なカチオン系界面活性剤は、下記式のアルキルヒドロキシエチルアンモニウム塩である:
【0032】
【化1】

式中、R1は、炭素原子5〜22個, 好ましくは炭素原子8〜18個, 一層好ましくは炭素原子12〜14個を有する、線状のもしくは枝分かれした, 飽和されたもしくは不飽和のアルキル基であり、R2 は、メチル基であり、R3は、メチル基または式-A-(OA)n-OH (ここで、A は、-C2H4-および/または-C3H6- 基になることができ、n は、0〜20になることができる)の基であり、 R4 は、式-A-(OA)n-OHの基であり、 そしてXは、アニオンであり;Xは、例えば、クロリド, ブロミド, ヨージド, フルオリド, サルファート, ハイドロゲンサルファート, カーボネート, ハイドロゲンカーボネート, アセタート, シトラート, ホスファート, モノ-およびジハイドロゲンホスファート, ピロホスファート, ポリホスファート, メタホスファート, ニトラート, メチルサルファート, ホスホナート, メチルホスホナート, メタンジスルホナート, メチルスルホナート, エタンスルホナートあるいは式R6SO3, R7SO4またはR6COO (ここで、 R6およびR7 は、各々 C2-C20-アルキル, 好ましくは C10-C18-アルキルであり、R7は、加えて、また、C1-C18-アルキルフェニルでもある)のアニオンである。
【0033】
式(1)の化合物として、特に好ましいものは、第四 C12-C14-アルキルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリドもしくはメトサルファートである。
【0034】
本発明の液体洗濯組成物中のカチオン系界面活性剤の重量による割合は、0.1〜10重量%であるのが典型的であり、0.5〜8重量%であるのが好ましく、1〜6重量%であるのが一層好ましく、2〜5重量%であるのが最も好ましい。
【0035】
本発明の液体洗濯組成物は、好ましくは液体でありかつ透明でありかつおよそ500 mPasまでの粘度を有する。けれども、それらは、また、一層高い粘度を有しても、あるいは更に易流動性のゲルでもまたは塗布性ペーストでもよい。透明な配合物に加えて、また、不透明なまたは曇った配合物も可能である。
【0036】
特に好適な実施態様では、本発明の洗濯およびクリーニング組成物は、 加えて、プロパンジオール, グリセロール, エタノール, n-プロパノールまたはイソプロパノールを溶媒として濃度1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で含む。
【0037】
更に特に好適な実施態様では、酸性またはアルカリ性物質を加えることによって、配合物のpHを調整して5〜12の値にする。酸性物質は、例えば、無機酸でもまたは有機酸でもよく、例えば、硫酸, ホスホン酸, クエン酸にすることができる。アルカリ性物質は、例えば、水酸化ナトリウム溶液, 水酸化カリウム溶液, 炭酸ナトリウムおよびエタノールアミンである。
【0038】
酸性〜中性の液体洗濯組成物は、例えば、ウール洗濯組成物であり、中性〜弱アルカリ性の液体洗濯組成物は、例えば、穏やかな作用の洗濯組成物であり、そしてアルカリ性洗濯組成物は、いわゆる重質洗濯組成物である。
【0039】
本発明の界面活性剤の組合せを含む液体洗濯およびクリーニング組成物は、そのような組成物において通例の更なる成分を加えて含んでよい。これらを下記に記載する。
【0040】
本発明の洗濯組成物配合物の総界面活性剤含有量は、10 〜70重量%、好ましくは10〜55重量%、最も好ましくは20〜50重量%にすることができる。
更なるアニオン系界面活性剤
有用な更なるアニオン系界面活性剤は、サルファート、スルホナート、カルボキシラート、ホスファートおよびそれらの混合物を含む。本明細書中で適したカチオンは、アルカリ金属、例えば、ナトリウムもしくはカリウム、またはアルカリ土類金属、例えばカルシウムもしくはマグネシウム、 およびまたアンモニウム、モノ-、ジ- もしくはトリエタノールアンモニウムカチオンを含む置換されたアンモニウム化合物並びにそれらの混合物である。
【0041】
下記のタイプのアニオン系界面活性剤が、特に好適である:
アルキルエステルスルホナートは、ガス状SO3によってスルホン化されたC8-C20-カルボン酸(すなわち、脂肪酸)の線状エステルを含む。
【0042】
適した出発原料は、天然の脂肪、例えば、タロウ、ココナッツ油およびパーム油であるが、また、合成質のものでもよい。
【0043】
好適なアルキルエステルスルホナート、特に洗濯組成物用途用のものは、下記式の化合物である:
【0044】
【化2】

式中、R1は、C8-C20-ヒドロカルビルラジカル、好ましくはアルキルであり、Rは、C1-C6-ヒドロカルビルラジカル、好ましくはアルキルである。Mは、アルキルエステルスルホナートと水溶性塩を形成するカチオンである。適したカチオンは、ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアンモニウムカチオン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミンおよびトリエタノールアミンである。R1は、C10-C16-アルキルでありおよび Rは、メチル、エチルまたはイソプロピルであるのが好ましい。式中、R1がC10-C16-アルキルであるメチルエステルスルホナートが最も好適である。
【0045】
本発明の洗濯組成物では、第二アルカンスルホナートに加えて、また、第一アルカンスルホナートを用いることも可能である。好適なアルキル鎖およびカチオンは、第二アルカンスルホナートの好適なアルキル鎖およびカチオンに一致する。
【0046】
更に有用なアニオン系界面活性剤は、アシルアミノカルボン酸の塩;脂肪酸クロリドとナトリウムサルコシナートとをアルカリ性媒質中で反応させることによって形成されるアシルサルコシナート;脂肪酸クロリドとオリゴペプチドとを反応させることによって得られる脂肪酸/たんぱく質縮合生成物;アルキルスルファミドカルボン酸の塩;アルキルエーテルカルボン酸およびアルキルアリールエーテルカルボン酸の塩;アルキルグリセリルサルフェートおよびアルケニルグリセリルサルフェート、例えばオレイルグリセリルサルフェート;アルキルフェノールエーテルサルフェート;アルキルホスファート; アルキルエーテルホスファート; イセチオナート、例えばアシルイセチオナート; N-アシルタウリド; アルキルスクシナート; スルホスクシナート;スルホスクシナートのモノエステル (特に飽和されたおよび不飽和のC12-C18モノエステル) およびスルホスクシナートのジエステル(特に飽和されたおよび不飽和のC12-C18ジエステル); アシルサルコシナート;アルキル多糖のサルフェート、例えばアルキルポリグリコシドのサルフェート、並びに枝分かれした第一アルキルサルフェートを含む。
初めに述べたものに加えて、使用することができる非イオン系界面活性剤。
【0047】
エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとプロピレングリコールとを縮合させることによって形成される、疎水性基剤との縮合生成物。
【0048】
これらの化合物の疎水性部分は、分子量およそ 1500〜およそ 1800を有するのが好ましい。この疎水性部分にエチレンオキシドを加えると、水溶性を向上させるに至る。生成物は、縮合生成物の総重量のおよそ 50%のポリオキシエチレン含量まで液状であり、これは、エチレンオキシドおよそ 40 モルまでとの縮合に相当する。この生成物クラスの市販例は、例えば、BASFの商標Pluronic(登録商標)およびClariant GmbHの商標Genapol(登録商標)である。
【0049】
エチレンオキシドと、プロピレンオキシドとエチレンジアミンとの反応生成物との縮合生成物。
【0050】
これらの化合物の疎水性単位は、エチレンジアミンと過剰のプロピレンオキシドとの反応生成物からなり、分子量およそ2500〜3000を有するのが普通である。エチレンオキシドをこの疎水性単位に、生成物がポリオキシエチレン含量およそ40〜およそ 80重量%かつ分子量およそ5000 〜11 000を有するまで、加える。この化合物クラスの市販例は、例えば、BASFからの商標Tetronic(登録商標)およびClariant GmbHの商標Genapol PN(登録商標)である。
【0051】
アルキルフェノールのポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドおよびポリブチレンオキシド縮合物。
【0052】
これらの化合物は、線状でももしくは枝分かれしていてもよい、C6-C20-アルキル基を有するアルキルフェノールと、アルケンオキシドとの縮合生成物を含む。好ましいものは、アルキルフェノール1モル当たりアルケンオキシドおよそ5〜25 モルを有する化合物である。このタイプの市販されている界面活性剤は、例えば、Clariant GmbHの商標Igepal(登録商標) CO-630、Triton(登録商標) X-45、X-114、X-100および X102、並びにArkopal-N(登録商標)である。これらの界面活性剤は、アルキルフェノールアルコキシラート、例えばアルキルフェノールエトキシラートと呼ばれる。
【0053】
半極性の非イオン系界面活性剤
この範疇の非イオン系化合物は、水溶性アミンオキシド、水溶性ホスフィンオキシドおよび水溶性スルホキシドであって、各々が炭素原子およそ 8〜およそ18 のアルキルラジカルを有するものを含む。半極性の非イオン系界面活性剤は、また、下記式のアミンオキシドでもある:
【0054】
【化3】

式中、R は、炭素原子およそ 8〜およそ 22の鎖長を有するアルキル、ヒドロキシアルキルまたはアルキルフェノール基である。R2 は、炭素原子およそ2〜3を有するアルキレンまたはヒドロキシアルキレン基またはこれらの混合物であり、各々のラジカル R1は、炭素原子およそ 1〜およそ3を有するアルキルまたはヒドロキシアルキル基またはエチレンオキシド単位約1〜約3を有するポリエチレンオキシド基であり、そして x は、数0 〜約 10である。R1基は、酸素または窒素原子を経て一緒に結合され、こうして環を形成してよい。
【0055】
特に好適なアミンオキシドは、C8-C18-アルキルジメチルアミンオキシドおよび C8-C12-アルコキシエチルジヒドロキシ-エチルアミンオキシドおよび C8-C18脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドである。 アミンオキシドは、使用濃度0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で用いてよい。
【0056】
脂肪酸アミド
脂肪酸アミドは、下記式を有する:
【0057】
【化4】

式中、Rは、炭素原子およそ7〜およそ 21、好ましくはおよそ 9〜およそ 17を有するアルキル基であり、およびR1は、各々の場合において、独立に、水素、C1-C4-アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキルまたは(C2H4O)xH(ここで、 xは、約 1〜約 3の範囲である。)である。
【0058】
好ましいものは、C8-C20アミド、特に対応するモノエタノールアミド、ジエタノールアミドおよびイソプロパノールアミドである。これらは、濃度0.5〜5重量%、特に0.5〜3重量%で用いることができる。
【0059】
更に適した非イオン系界面活性剤は、アルキル-およびアルケニルオリゴグリコシド、およびまた、脂肪酸ポリグリコールエステルまたは脂肪アミンポリグリコールエステルであって、各々は、脂肪アルキルラジカル中に炭素原子8〜20、好ましくは12〜18を有するもの、アルコキシル化トリグリカミドアミド、混合エーテルまたは混合ホルミル、アルキルオリゴグリコシド、アルケニルオリゴグリコシド、脂肪酸 N-アルキルグルカミド、ホスフィンオキシド、ジアルキルスルホキシドおよびたんぱく質水解物である。
【0060】
双性イオン系界面活性剤
両性系または双性イオン系界面活性剤の代表的な例は、カルボベタイン、スルホベタイン、アミノグリシナートまたは両性系イミダゾリニウム化合物である。
【0061】
本発明の液体洗濯組成物において使用するのに好適な双性イオン系界面活性剤は、カルボキシメチルアンモニオベタイン、特に、C8-〜C18-アルキルジメチルカルボキシメチルアンモニオベタイン、C8-〜C18-アルキルアミド-プロピルジメチルカルボキシメチルアンモニオベタインおよびC8-〜C18-アルキルジポリ-エトキシカルボキシ-メチルアンモニオベタインである。
【0062】
更なるベタインは、例えば、上に詳述した化合物に類似したN-カルボキシエチルアンモニオベタインであり、それを合成するには、クロロ酢酸およびその塩に代えて、クロロプロピオン酸およびその塩を使用する。それらの例は、アルカリ金属およびモノ-、ジ-およびトリアルキルアンモニウム塩としてのC12-C18-アルキルアミノプロピナートおよび C12-C18-アルキルイミノジプロピオナートである。好適なスルホベタインは、C12-C18-アルキルジメチルスルホプロピルベタインである。
【0063】
イミダゾリンをベースにした両性界面活性剤は、商品名Miranol(登録商標)および Steinapon(登録商標)で供給される。 好ましいものは、1-(カルボキシメチルオキシエチル)-1-(カルボキシメチル)-2-ラウリルイミダゾリニウムのナトリウム塩である。
【0064】
双性イオン系界面活性剤は、共界面活性剤(cosurfactant)として使用する。それらの使用濃度は、1〜10重量%であり、3〜5重量%であるのが好ましい。
【0065】
本発明において存在してよい更なる洗濯組成物成分は、水の硬度を減少させるために無機および/または有機ビルダーを含む。
【0066】
無機ビルダーは、例えば、ポリホスファート、例えばトリポリホスファート、ピロホスファートおよびガラス状ポリマー性メタホスファート、ホスホナート、シリケート、バイカーボナートおよびセスキカーボナートを含むカーボナートのアルカリ金属、アンモニウムおよびアルカノールアンモニウム塩、並びに下記に記載する通りのアルミノシリケートを含む:
式 Naz[(AlO2)z(SiO2)y]×xH2O(式中、zおよび yは、少なくとも6の整数であり、z対yの比は、1.0〜約 0.5であり、およびxは、約 15〜約 264の整数である。)を有するアルミノシリケートビルダー、特にゼオライト。
【0067】
アルミノシリケートをベースにした適したイオン交換体は、市販されている。これらのアルミノシリケートは、結晶質構造のものでもまたは非晶質構造のものでもよく、および天然素材でもさもなくば合成製造されてもよい。合成の結晶質アルミノシリケートをベースにした好適なイオン交換体は、名称Zeolite A、Zeolite P(B) およびZeolite Xで入手可能である。好ましいものは、粒径0.1〜10 mmを有するアルミノシリケートである。
【0068】
適した有機ビルダーは、ポリカルボキシル化合物、例えば、エーテルポリカルボキシラートおよびオキシジスクシナートを含む。同様に、US-4、663、071からの「TMS/TDS」ビルダーを参照すべきである。
【0069】
その他の適したビルダーは、エーテルヒドロキシポリカルボキシラート、無水マレイン酸とエチレンまたはビニルメチルエーテルとのコポリマー、 1、3、5-トリヒドロキシベンゼン-2、4、6-トリスルホン酸およびカルボキシメチルオキシ-コハク酸、ポリ酢酸、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸およびニトリロトリ酢酸、かつまたポリカルボン酸、例えばメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン-1、3、5-トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸のアルカリ金属、アンモニウムおよび置換されたアンモニウム塩、並びにそれらの可溶性塩を含む。
【0070】
好適な有機ビルダーは、また、アクリル酸および/またはマレイン酸をベースにしたポリカルボキシラート、例えば、商標Sokalan CP(BASF) または商標Acusol (Rohm and Haas)、およびまた、シトラートをベースにしたビルダー、例えば、クエン酸およびその可溶性塩、特にナトリウム塩でもある。
【0071】
更に適したビルダーは、3、3-ジカルボキシ-4-オキサ-1、6-ヘキサンジオアートおよび関連する化合物である。
【0072】
リンをベースにしたビルダーは、アルカリ金属ホスファート、例えばナトリウムトリポリホスファート、ナトリウムピロホスファートおよびナトリウムオルトホスファートである。
【0073】
本発明用に好適なビルダーは、ホスホナート、例えばエタン-1-ヒドロキシ-1、1-ジホスホナート (HEDP) およびその他の既知のホスホナートである。本発明の液体洗濯組成物は、更に、クリーニング作用を高めるか、洗濯する織物をケアするのに役に立つかまたは洗濯組成物の使用特性を変える通例の補助剤を含んでよい。
【0074】
適した補助剤は、例えば、酵素、特に、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラーゼおよびマンナナーゼ; 酵素安定剤;発泡促進剤; 発泡抑制剤、例えばシリコーン油またはパラフィン; 腐食防止剤; 染料移動抑制剤; 染料固定剤; 蛍光増白剤; UV 吸収剤; 漂白剤; 防腐剤;アルカリ;ヒドロトロピー性化合物; 酸化防止剤; 溶媒および可溶化剤、例えば、エタノール、プロパノール、グリセロール、プロパンジオール; 分散剤、再付着防止剤; 灰色化防止剤; 柔軟剤; 帯電防止剤; 染料および香料である。
【0075】
染料
本明細書中で、染料なる用語は、水溶性染料および不溶性有彩顔料の両方を包含する。
【0076】
しかし、液体洗濯組成物に、水溶性染料を使用するのが好ましい。これらは、酸性染料、直接染料および反応染料の群を含む。これらの群に、例えば、アゾ染料、金属錯体染料および多環式染料の内の代表的なものを付与することが可能である。
【0077】
香料油および着臭剤
使用する芳香剤および香料油は、個々の着臭剤化合物、例えば、エステル、エーテル、アルデヒド、ケトン、アルコールおよび炭化水素タイプの合成生成物でよい。好ましいものは、異なる着臭剤の混合物を使用して一緒に心地良い香りの雰囲気を発生することである。
【0078】
香料油は、また、天然の着臭剤混合物および揮発度の低い精油を含んでもよい。
【0079】
蛍光増白剤
これらは、特に、ジアミノスチルベンおよびジスチリルビフェニルタイプの増白剤を含む。
【0080】
染料移動防止剤
これらは、ポリアミン N-オキシド、例えば、ポリ(4-ビニルピリジン N-オキシド)、ポリ(4-ビニルピリジンベタイン)、ポリビニルピロリドンおよびN-ビニルピロリドンとN-ビニルイミダゾールおよび場合により他のモノマーとのコポリマー、ポリビニルイミダゾール、並びにまたシクロデキストリンおよびシクロデキストリン誘導体を含む。
【0081】
e) 染料固定剤
本発明の液体洗濯組成物中に組み込んでよい染料固定剤は、非イオン系またはカチオン系であり、下記に記載する:
染料固定剤として使用することができる重縮合物は、シアナミドとアルデヒドおよびアンモニウム塩および/またはモノアミンとを反応させることにより、モノアミンおよび/またはポリアミンとエピクロルヒドリンとを反応させることによりあるいはポリアミンとシアナミドおよびアミド硫酸とを反応させることによって得られる。
【0082】
使用する染料固定剤は、また、ジアリルジメチルアンモニウムクロリド(DADMAC)をベースにしたホモ-およびコポリマーにすることもできる。
【0083】
DADMACをベースにしたコポリマーは、更なる成分として、他のビニル性モノマー、例えば、 ビニルイミダゾール, ビニルピロリドン, ビニルアルコール, ビニルアセタート, (メタ)アクリル酸/エステル, アクリルアミド, スチレン, スチレンスルホン酸, アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸 (AMPS), 等を含有する。
【0084】
DADMACをベースにしたホモポリマーは、商品名Dodigen(登録商標)3954, Dodigen 4033およびGenamin(登録商標)(Clariantから)で入手できる。
【0085】
染料固定剤は、液体洗濯組成物中に、0.25〜5重量%程度に, 好ましくは0.5〜3重量%程度に,一層好ましくは0.5〜1重量%程度に存在することができる。
【0086】
本発明の配合物は、それらが、安定でありかつはがれ落ちない点で、注目に値する。 カチオン系界面活性剤の存在による柔軟化効果に加えて、それらは、また、防しわ効果および機械的摩耗からの保護をももたらす。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記:
a1) アルキルベンゼンスルホナート,
a2) オレフィンスルホナート,
a3) アルキルサルファート,
a4) アルキルエーテルサルファート
またはこれらの混合物,
b) 第二アルカンスルホナート,
c) 石鹸,
d) 非イオン系界面活性剤
および
e) カチオン系界面活性剤
を含む液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項2】
成分 a1, a2, a3およびa4を、個々にまたは互いに任意に組み合わせて、濃度1〜40重量%、好ましくは5〜30重量%、一層好ましくは5〜25重量%、最も好ましくは6〜20重量%で含む、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項3】
第二アルカンスルホナート対構成成分a1, a2, a3およびa4の内の一種以上から形成される成分 ATの混合比が、少なくとも9.9 : 0.1であり、好ましくは 9.8〜5 : 0.2〜5であり、一層好ましくは 4.9〜0.1 : 5.1〜9.9である、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項4】
石鹸を1〜30重量%、好ましくは3〜25重量%、一層好ましくは5〜20重量%含む、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項5】
非イオン系界面活性剤を5〜35重量%、好ましくは10〜30重量%、一層好ましくは15〜25重量%、最も好ましくは16〜23重量%含む、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項6】
HLB 値10〜15、一層好ましくは11〜14を有する合成または天然のアルコールのエトキシラートを、非イオン系界面活性剤として含む、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項7】
アニオン系界面活性剤 : 非イオン系界面活性剤の質量比が、1 : 4〜4 : 1であり、好ましくは1 : 2〜2 : 1であり、一層好ましくは0.8 : 1〜1.5 : 1である、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項8】
一種以上のカチオン系界面活性剤を、0.1〜10重量%, 好ましくは0.5〜8重量%, 一層好ましくは1〜6重量%、最も好ましくは2〜5重量%含む、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項9】
界面活性剤総含量が、10〜70重量%であり、好ましくは10〜55重量%であり、最も好ましくは20〜45重量%である、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項10】
プロパンジオール, グリセロール, エタノール, n-プロパノールまたはイソプロパノールを1〜10重量%程度、好ましくは1〜5%重量%程度含有する、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。.
【請求項11】
pH 5〜12に調整されている、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項12】
透明である、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項13】
不透明であるおよび半透明である〜わずかに曇っている、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項14】
織物において防しわ効果をもたらす、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。
【請求項15】
織物において機械的摩耗からの保護ももたらす、請求項1記載の液体洗濯およびクリーニング組成物。

【公表番号】特表2008−519118(P2008−519118A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−539544(P2007−539544)
【出願日】平成17年11月5日(2005.11.5)
【国際出願番号】PCT/EP2005/011855
【国際公開番号】WO2006/050877
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(597109656)クラリアント・プロドゥクテ・(ドイチュラント)・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング (115)
【Fターム(参考)】