説明

アニメーション生成装置、テレビジョン受像機、アニメーション生成方法、プログラム、および記録媒体

【課題】アイコンが移動する際の視認性を向上させることのできる表示制御装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るアニメーション生成装置は、アイコンが移動するアニメーションを生成するグラフィックプレーン生成部4と、アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得する受信部とを備え、グラフィックプレーン生成部4は、受信部が取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、アニメーションのフレームレートを設定する、ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アニメーションを生成するアニメーション生成装置およびアニメーション生成方法に関するものである。また、そのようなアニメーション生成装置を備えたテレビジョン受像機に関するものである。また、そのようなアニメーション生成装置としてコンピュータを動作させるためのプログラム、及び、そのようなプログラムが記録された記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、テレビが高機能化し、入力ソース種別の増加、外部接続端子の増加、ユーザ操作メニューの増加によって、ユーザは、視聴したいコンテンツをテレビ画面に表示させるには、複数のメニュー項目を選択する操作が必要になっている。
【0003】
高機能テレビは、単に放送波を受信し表示するだけではなく、ホームネットワーク上の機器の動画または静止画、あるいはインターネットコンテンツの表示モニターとして利用される機会が増えてきた。それにつれて、上記のようにユーザの操作が複雑になってきているので、簡単でストレスのないユーザインターフェースが求められている。
【0004】
下掲の特許文献1には、画面上に表示している画像の妨げとなることなく、メニュー画面を表示することができる画像表示装置について、開示されている。
【0005】
より具体的には、図64に示すように、リモコン送信機のメニューボタンが押されたら、表示部の画面100に表示する画像を圧縮して、表示部の略中央部に縮小画面101として表示する。縮小画面101の周囲部に、縮小画面101を囲むように、複数のメニュー項目a〜hよりなるメニュー画面300を表示する。その中の1つの項目には、カーソル400が併せて表示される。メニュー項目それぞれの操作回数を記憶し、操作回数に応じてメニュー画面300におけるメニュー項目を並べ替える。
【0006】
なお、リモコン送信機の「いいえ」ボタンをユーザが操作することによって、メニュー画面300のメニュー項目が時計回りもしくは反時計回りに順次動き、選択したい項目をカーソル400が表示された位置へと移動させることができる。
【0007】
また、下掲の特許文献2には、メニュー画面を表示させる電子機器において、階層構造などが表示から容易に理解できる表示形態を実現する表示方法及び表示装置が開示されている。
【0008】
より具体的には、図65に示すように、電子機器の入力状態をメニュー画面で表示する場合に、画面上にリング200を表示させ、そのリング200上に所定の間隔で複数のアイコン201〜205を表示させる。メニュー画面中の項目を選択する操作があると、リング200上に表示されたそれぞれのアイコンを、その配置順序を維持したままでリング200上を回転させる。メニュー画面中の選択項目を確定する操作があると、リング200の特定位置に表示されたアイコンに関する入力を行える。
【0009】
なお、この例では、「特定機能」と表示されたアイコン201に関しては、下位の階層のメニューがあることを表すリング210が用意され、アイコン201を中心に小さな径で表示されている。
【0010】
また、下掲の特許文献3には、図66に示すように、複数のメニュー項目を表示画面上に環状に配列して表示するメニュー項目表示手段と、入力装置からの指示により環状に配列して表示された各メニュー項目配置を時計回り又は反時計回りに回転させるメニュー項目回転手段とを備えたカーナビゲーション装置が開示されている。上記メニュー項目表示手段は、表示画面上の所定の位置に配置されたメニュー項目を選択項目として表示させるようになっている。
【0011】
さらに、下掲の特許文献4には、複数台の機器が制御装置に接続され、該制御装置に対するユーザ指示に応じて、複数台の機器の動作が制御される音響・映像コントロールシステムが開示されている。このシステムにおけるタッチパネル方式の表示画面には、電源投入時に、トップ画面が表示され、トップ画面には、複数のコンテンツ選択釦が表示される。また、このコンテンツ選択釦の釦名称は、トップ画面に表示されていない他の釦名称と入れ替え可能になっている。
【0012】
釦名称の入れ替え時には、トップ画面がコンテンツ配置画面に切り替わる。コンテンツ配置画面は、トップ画面に表示されるべき複数のコンテンツ選択釦の名称が表示されたTOP選択コンテンツ表示領域と、これらのコンテンツ選択釦以外に予め用意されている複数個の変更用コンテンツ選択釦の名称が表示された変更コンテンツ表示領域とを具えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2001−215943号公報(2001年8月10日公開)
【特許文献2】特開2004−326189号公報(2004年11月18日公開)
【特許文献3】特開2000−283782号公報(2000年10月13日公開)
【特許文献4】特開2000−197158号公報(2000年7月14日公開)
【特許文献5】特開2006−217342号公報(2006年8月17日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
環状に並べて表示された複数のアイコン(環状メニューとも呼称する)を旋回させ、所望のアイコンを所定の位置に移動させることによって当該所望のアイコンを選択する表示装置が開発されてきている。
【0015】
しかし、このように環状メニューを旋回させると、ディスプレイに残像が生じ、ユーザの視認性が低下してしまうという問題があった。
【0016】
また、このような環状メニューの見易さ、および、表示装置の画面の描画性能などを考慮すると、一度に移動させることのできるメニュー項目の数は限られてしまう。これに対して、描画の更新頻度を落とすことによって画面の書き換え期間を確保し、一度に移動させることのできるアイコンの数を増やすことが提案されている。
【0017】
しかし、描画の更新頻度(いわゆるフレームレート)を落とすと描画の回数が減り、アイコン移動のアニメーションのスムーズな動作感が損なわれてしまうという問題があった。
【0018】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、アイコンが移動する際の視認性を向上させることのできる表示制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係るアニメーション生成装置は、上記の課題を解決するために、
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成手段と、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得手段とを備え、
上記アニメーション生成手段は、上記コマンド取得手段が取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、ことを特徴とする。
【0020】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報を参照することにより、上記アイコンの移動速度に応じたフレームレートで上記アニメーションを生成する。これにより、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度に最適なアニメーションを生成すことができる。したがって、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンを移動させる際の残像を抑制し、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0021】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が高速域、中速域、及び低速域の何れに属するかを判定し、中速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第1のフレームレートに設定し、高速域又は低速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第2のフレームレートであって、上記第1のフレームレートよりも高い第2のフレームレートに設定する、ことが好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度が中速域に属している場合にフレームレートの低い第1のフレームレートで上記アニメーションを生成し、上記アイコンの移動速度が高速域又は低速域に属している場合にフレームレートの高い第2のフレームレートで上記アニメーションを生成する。
【0023】
上記アイコンの移動速度が低速域に属する場合には、上記アニメーションの1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が小さいため、上記アニメーション生成装置は、高フレームレートで上記アニメーションを生成することによって残像を目立たなくさせることができる。上記アイコンの移動速度が、高フレームレートでは残像が目立つ中速域に属する場合には、上記アニメーション生成装置は、低フレームレートでアニメーションを生成することによって残像を目立たなくさせることができる。また、上記アイコンの移動速度が高速域に属する場合には、1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が大きいため、上記アニメーション生成装置は、高フレームレートで上記アニメーションを生成することによって、いわゆるコマ送りのようなアニメーションになるため、残像を目立たなくさせることができる。
【0024】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記第1のフレームレートは、30フレーム/秒であり、上記第2のフレームレートは、60フレーム/秒である、ことが好ましい。
【0025】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、上記アニメーションを表示するディスプレイが液晶パネルである場合に、最適なフレームレートで上記アニメーションを表示することができる。
【0026】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アイコンは、イメージ部とテキスト部とを含み、
上記アニメーション生成手段は、上記イメージ部を1フレーム毎に再描画し、上記テキスト部をnフレーム毎(nは2以上の整数)に再描画する、ことが好ましい。
【0027】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンに含まれる上記テキスト部の再描画頻度を、上記イメージ部の再描画頻度よりも下げることができる。これによって、上記イメージ部を1フレーム毎に再描画することによって残像よりもスムーズさを優先し、スムーズな移動のアニメーションを実現することができる。また、テキスト部分を30fpsで描画することによってスムーズさよりも文字の読みやすさを優先することにより、文字の読みやすいアニメーションを実現することができる。
【0028】
特に、アイコンにテキスト部が含まれている場合には、イメージ部よりもテキスト部の残像が顕著であるため、テキスト部の視認性がイメージ部よりも低下してしまうが、上記の構成によって、アイコンのイメージ部のスムーズなアニメーションと、テキスト部の読みやすいアニメーションとを両立することができる。
【0029】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が低速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第1の階調数に設定し、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が中速域又は高速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第2の階調数であって、上記第1の階調数よりも低い第2の階調数に設定する、ことが好ましい。
【0030】
上記アイコンが移動しなければ移動による残像が生じることはなく、また、上記アイコンの移動速度が低速域に属する場合は残像が目立たない。このため、上記アニメーション生成装置は、階調数の高い第1の階調数でアイコンを描画して鮮やかな色のアイコンを表示することができる。
【0031】
また、上記アイコンの移動速度が中速域または高速域に属する場合には、残像が目立ってしまう。上記の構成によれば、上記アイコンの移動速度が中速域または高速域に属する場合に、残像の要因となりやすい中間諧調の階調数を減らしてコントラストを優先したアイコンを描画することができるため、上記アニメーション生成装置は、残像による違和感を軽減することができる。
【0032】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、ことが好ましい。
【0033】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、ことが好ましい。
【0034】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記コマンドは、ジョグダイヤルを有するリモートコントローラから送信されたコマンドであり、上記移動速度指定情報は、上記ジョグダイヤルの回転速度に応じた移動速度を指定するものである、ことが好ましい。
【0035】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、ユーザによる上記ジョグダイヤルの回転操作の際の回転速度に応じて、最適なアニメーションを生成すことができる。したがって、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンを移動させる際の残像を抑制し、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0036】
なお、上記アニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えているテレビジョン受像機も、本発明の範疇に含まれる。
【0037】
本発明に係るアニメーション生成装置のアニメーション生成方法は、上記の課題を解決するために、
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成ステップと、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得ステップとを含み、
上記アニメーション生成ステップにおいて、上記コマンド取得ステップにおいて取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、ことを特徴とする。
【0038】
上記の構成によれば、上述したアニメーション生成装置と同様の効果を奏する。
【0039】
本発明に係るアニメーション生成装置は、上記の課題を解決するために、
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成手段と、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成手段と、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成手段と、を備えている、ことを特徴とする。
【0040】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、上記第3アニメーション生成手段によって、上記アイコンおよび上記アイコンに追従する上記残像アイコンが移動する第3アニメーションを生成する。これによって、上記アニメーション生成装置は、移動させる上記アイコンの数を増やすために上記アニメーションのフレームレートを低くしても、上記アイコンが移動する際のスムーズな動作感の低下を防ぎ、上記アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。したがって、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0041】
また、フレームレートを低くすることができるため、元々描画能力が低いために上記アニメーション生成装置のCPUとして採用できなかった低コストのチップを、採用の候補とすることができる。また、いわゆる、4K2Kテレビのように、解像度が高いためにフレームレートを低くせざるを得ない場合であっても、アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。
【0042】
また、本発明に係るアニメーション生成装置は、
上記第1アニメーション生成手段、及び上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコン、及び上記残像アイコンを、同一の画像データを参照して生成するものであり、
上記第3アニメーション生成手段は、上記第1アニメーションに半透明化した上記第2アニメーションを重ね合わせることによって、上記第3アニメーションを生成する、ことが好ましい。
【0043】
上記の構成によれば、上記第2アニメーション生成手段は、上記第1アニメーション生成手段において参照される画像データと同一の画像データを参照して上記残像アイコンを生成する。このため、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンとは別に、上記残像アイコンを生成するために、上記アイコンを生成するために参照される画像データと異なる上記画像データを格納しておく必要がないため、画像データが倍増してしまうことを防ぐことができる。
【0044】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記第2アニメーション生成手段による上記第2アニメーションの生成は、ハードウェアアクセラレーションを用いて実現される、ことが好ましい。
【0045】
上記の構成によれば、上記第2アニメーション生成手段は、ハードウェアアクセラレーションを用いて上記第2アニメーションを生成する。これにより、上記アニメーション生成装置は、当該アニメーション生成装置が備えるCPUに対する負荷を最小限に抑えることができる。
【0046】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合に、上記第2アニメーションを生成する、ことが好ましい。
【0047】
上記アイコン移動のスムーズな動作感は、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合の方が、低速域に属している場合よりも、低下する。上記の構成によれば、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合、つまり、上記アイコン移動のスムーズな動作感がより低下する場合にのみ、上記第2のアニメーションを生成することができる。
【0048】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、
ことを特徴とするC1からC4の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0049】
また、本発明に係るアニメーション生成装置において、
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、ことが好ましい。
【0050】
なお、上記アニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えているテレビジョン受像機も、本発明の範疇に含まれる。
【0051】
本発明に係るアニメーション生成装置のアニメーション生成方法は、上記の課題を解決するために、
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成ステップと、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成ステップと、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成ステップと、を含んでいる、ことを特徴とする。
【0052】
上記の構成によれば、上述したアニメーション生成装置と同様の効果を奏する。
【0053】
なお、コンピュータを本発明に係るアニメーション生成装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記アニメーション生成装置の備える各手段として機能させることを特徴とするプログラム、及び、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0054】
本発明に係るアニメーション生成装置は、アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成手段と、上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得手段とを備え、上記アニメーション生成手段は、上記コマンド取得手段が取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、ことを特徴とする。
【0055】
また、本発明に係るアニメーション生成装置は、アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成手段と、上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成手段と、上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成手段と、を備えている、ことを特徴とする。
【0056】
したがって、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の一実施形態に係るテレビ(テレビジョン受像システム)の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のテレビに含まれるモニタの構成を示すブロック図である。
【図3】図2のモニタが備えるCPUの機能を示す機能ブロック図である。
【図4】上記モニタが表示するマイサークル画面の構成を示す図である。
【図5】上記モニタにおけるマイサークル画面の表示例を示す説明図である。
【図6】上記マイサークル画面のメイン画面に表示される各アイコン、およびサブ画面において選択できるアイコンを示す説明図である。
【図7】図5に示したマイサークル表示において行われるガイド表示のアイコンの一覧を示す説明図である。
【図8】図2に示したモニタに対して使用されるリモコンの一例を示す説明図である。
【図9】上記モニタによるマイサークル画面での表示制御例を示す説明図である。
【図10】上記マイサークル画面の表示を解除する表示制御例を示す説明図である。
【図11】メイン画面、およびサブ画面の表示例を示す説明図である。
【図12】メイン画面、およびサブ画面を切り替える表示制御例を示す説明図である。
【図13】メイン画面およびサブ画面においてアイコンを選択するときの表示制御例を示す説明図である。
【図14】マイサークル画面の表示例を示す説明図である。
【図15】マイサークル画面においてアイコンを選択するためのユーザによる操作の説明図である。
【図16】図5に示したマイサークル画面での機能メニューの表示状態を示す説明図である。
【図17】上記マイサークル画面で背景色変更を行う場合のマイサークル画面の遷移を示す説明図である。
【図18】上記マイサークル画面でアイコン配置初期化を行う場合のマイサークル画面の遷移を示す説明図である。
【図19】上記マイサークル画面でのおすすめWeb登録について、モニタの全体動作を示す説明図である。
【図20】上記マイサークル画面にておすすめWeb登録を行う場合の、マイサークル画面の表示状態および機能メニューの表示状態を示す説明図である。
【図21】上記マイサークル画面にておすすめWeb登録を行う場合に、リストの中から上書き登録するお気に入りWebを選択し決定する動作、上記の決定する動作に基づいて、おすすめWebのリストを表示する動作の説明図である。
【図22】上記マイサークル画面におけるおすすめWeb登録のときに、タイトル名の確認のためのタイトル名の表示動作、およびタイトル名の編集のための動作を示す説明図である。
【図23】上記マイサークル画面におけるおすすめWeb登録において、登録完了の動作、および登録完了画面の表示動作を示す説明図である。
【図24】図23に示した登録完了画面において、完了を指示した場合に行われる機能メニューの表示画面を示す説明図である。
【図25】上記マイサークル画面でのアイコンの入れ替え動作の遷移を示す説明図である。
【図26】上記マイサークル画面としてのメイン画面およびサブ画面に表示するアイコンの初期設定の状態を示す説明図である。
【図27】上記マイサークル画面にてアイコンの入れ替えを行う場合に、メイン画面の状態におけるリモコンの操作およびその操作に伴うディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図28】上記マイサークル画面にてアイコンの入れ替えを行う場合に、メイン画面に入れるアイコンを決定するためのリモコンの操作およびその操作に伴うディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図29】上記マイサークル画面にてアイコンを入れ替える場合に、メイン画面から外すアイコンを決定するためのリモコンの操作およびその操作に伴うディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図30】上記マイサークル画面におけるアイコンの入れ替え動作が完了した場合のディスプレイの表示状態を示す説明図である。
【図31】上記マイサークル画面において、アイコンを選択できない場合を示す説明図である。
【図32】上記マイサークル画面において、お気に入りWebサイトが登録されている状態を示す説明図である。
【図33】上記マイサークル画面において、セキュリティ上で最も信頼性の高いグループに属するお気に入りWebサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。
【図34】上記マイサークル画面において、セキュリティ上で2番目に信頼性の高いグループに属するお気に入りWebサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。
【図35】上記マイサークル画面において、セキュリティ上で3番目に信頼性の高いグループに属するお気に入りWebサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。
【図36】上記マイサークル画面において、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合に、登録するWebサイトを決定するためのリモコンの操作とそれに伴うディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図37】上記マイサークル画面において、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合に、お気に入りWeb登録について選択項目を表示する動作、および登録用リストを表示する動作を示す説明図である。
【図38】上記マイサークル画面において、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合に、タイトル名の確認画面を表示する動作、およびタイトル名の編集画面を表示する動作を示す説明図である。
【図39】上記マイサークル画面において、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合に、タイトル名の編集画面における編集完了状態を示す説明図である。
【図40】上記マイサークル画面で“カレンダー/時計”アイコンが選択された結果として表示されるカレンダー/時計画面の表示例を示す説明図である。
【図41】上記カレンダー/時計画面のレイアウトの一例を示す説明図である。
【図42】上記カレンダー/時計画面の他のレイアウトを示す説明図である。
【図43】上記カレンダー/時計画面のさらに他のレイアウトを示す説明図である。
【図44】上記カレンダー/時計画面の背景色を変更する表示例を示す説明図である。
【図45】カレンダーおよび時計の各表示仕様を示す説明図である。
【図46】フレームタッチキーガイドがディスプレイに表示されたモニタを示す模式図である。
【図47】フレームタッチキーガイドの表示を開始するタイミングを説明するための説明図である。
【図48】フレームタッチキーガイドの表示を終了するタイミングを説明するための説明図である。
【図49】各シーンにおいてフレームタッチキーガイドとして表示するアイコンおよびガイドを一覧した図である。
【図50】各シーンにおいてフレームタッチキーガイドとして表示するアイコンおよびガイドを一覧した図である。
【図51】フレームタッチキーガイドが重畳された各種UI画面の表示例を示す図である。
【図52】フレームタッチキーガイドが重畳されたホームネットワーク(DLNA)アプリケーションのUI画面の表示例を示す図である。
【図53】フレームタッチキーガイドに文字ガイダンスを含めるか否かを設定する設定操作を説明するための説明図である。
【図54】使用するリモコンを切り替える切替操作を説明するための説明図である。
【図55】表示画面に表示する数字入力用パネルの表示例、およびリモコンに設けられた数字ボタンを示す説明図である。
【図56】数字入力が必要な場面と、数字入力方法とを示す説明図である。
【図57】表示画面に上記数字入力用パネルを表示した表示例を示す説明図である。
【図58】上記数字入力用パネル上の数字を選択するためのリモコンの操作例を示す説明図である。
【図59】数字入力を必要とするアプリケーションが起動された場合に、上記数字入力用パネルを自動的に表示画面に呼び出した状態を示す説明図である。
【図60】4桁の暗証番号の入力欄が表示画面に表示された場合に、数字を選択するためのリモコンの操作例を示す説明図である。
【図61】リモコンを介して、表示画面上で数字を選択するシーンを場合分けして示す説明図である。
【図62】年齢視聴制限を設定する入力欄が表示画面に表示された場合に、ある項目を選択するためのリモコンの操作例を示す説明図である。
【図63】年齢視聴制限を設定する入力欄が表示画面に表示された場合に、数字を選択するためのリモコンの操作例を示す説明図である。
【図64】従来のメニュー画面の表示例を示す説明図である。
【図65】従来のメニュー画面の他の表示例を示す説明図である。
【図66】従来のメニュー画面のさらに他の表示例を示す説明図である。
【図67】上記カレンダー/時計画面のレイアウトの一例において、静止画がスライドショー表示される表示例を示す説明図である。
【図68】上記カレンダー/時計画面のレイアウトパターンおよび背景色の選択を行う際の表示画面の遷移を示す遷移図である。
【図69】バッテリー電源使用時におけるディスプレイの明るさを設定するためのユーザによる操作を説明するための説明図である。
【図70】商用電源使用時においてバッテリーを充電するためのユーザ操作を説明する説明図である。
【図71】マイサークル画面におけるアイコンの入れ替え動作の遷移の他の一例を示す説明図である。
【図72】マイサークル画面においてアイコンの入れ替えを行う場合に、メイン画面から外すアイコンを決定する際のディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図73】マイサークル画面においてアイコンを入れ替える場合に、メイン画面に入れるアイコンを決定する際のディスプレイの表示の遷移を示す説明図である。
【図74】実像アイコンを流用して虚像アイコンを描画する場合の画面の生成過程を説明する説明図である。
【図75】ハードウェアアクセラレーションを用いて虚像アイコンを描画する場合の画面の生成過程を説明する説明図である。
【図76】虚像アイコンを用いたマイサークル画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0058】
なお、上述の図面に記載されている「マイサークル」、「AQUOS」、「Yahoo!」、「アクトビラ」、「ひかりTV」、「TSUTAYA」、「Shufoo!」(しゅふー)、「YouTube」、「HDMI」、「COOKPAD」、及び「DLNA」は登録商標である。
【0059】
なお、上述した図面において、「マイサークル」は、環状メニューの一例であり、「AQUOS.jp」は、ポータルサイトの一例であり、「Yahoo!JAPAN」は、検索サイトの一例である。「アクトビラ」、「T’sビデオレンタル」、「ひかりTV」、及び「TUTAYA TV」は、VOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスの一例であり、「YouTube」は、動画共有サービスの一例である。また、「カタログデパート パラリー」は、EC(エレクトリック・コマース)サイトの一例であり、「Shufoo!」は、チラシ検索サイトの一例であり、「COOKPAD」は、料理レシピサイトの一例である。また、「my Picturetown on TV」は、画像(特に写真)共有・保存サービスの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
(テレビの構成)
本実施形態に係るテレビジョン受像システム(以下「テレビ」と略記)10の概要について、図1〜図2を用いて説明する。
【0061】
図1は、テレビ10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、テレビ10は、モニタ1とSTB(セットトップボックス)20とにより構成されるシステムである。
【0062】
STB20には、地上デジタル放送およびBS放送を受信するチューナが内蔵されている。STB20は、このチューナを用いて取得したコンテンツをDRM(Digital Rights Management)技術を用いて暗号化する。そして、STB20は、得られた暗号化データをモニタ1に送信する。一方、モニタ1は、STB20から送信された暗号化データを受信して復号する。そして、モニタ1は、得られたコンテンツをディスプレイ(表示画面)に表示する。
【0063】
STB20とモニタ1との間の通信は、図1に示すように、無線通信であることが好ましい。これにより、モニタ1を設置する場所の自由度が増す。すなわち、STB20との無線通信が可能なエリア内の任意の場所にモニタ1を設置することが可能になる。STB20とモニタ1との間の無線通信に好適な通信規格としては、例えば、IEEE802.11シリーズなどが挙げられる。
【0064】
なお、STB20およびモニタ1には、外部機器を接続することができる。例えば、STB20は、自身に接続されたレコーダ30にコンテンツを録画したり、そのレコーダ30にて再生されたコンテンツを暗号化してモニタ1に送信したりすることができる。同様に、モニタ1は、自身に接続されたレコーダ40にコンテンツを録画したり、そのレコーダ40にて再生されたコンテンツをディスプレイに表示したりすることができる。
【0065】
なお、STB20と外部機器(レコーダ30等)との間の有線通信、および、モニタ1と外部機器(レコーダ40等)との間の有線通信に好適な通信規格としては、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)(登録商標)などが挙げられる。
【0066】
なお、テレビ10は、図1に示すように、ルータ50を利用することができる。ルータ50を利用することによって、ホームネットワークに接続されたメディアサーバ(DLNA(登録商標)サーバ)60から取得したコンテンツや、インターネットに接続された各種サーバ(ウェブサーバ、IPTVサーバ、又はVODサーバ)70から取得したコンテンツなどを、テレビ10にて再生することが可能になる。これらのサーバからのコンテンツの取得は、STB20がルータ50を経由して行ってもよいし、モニタ1がルータ50を経由して行ってもよい。
【0067】
STB20とルータ50との間の通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよい。STB20およびルータ50は、特定の場所に据え置かれることが想定されるため、LANケーブル等によって接続しても実害がないためである。一方、モニタ1とルータ50との間の通信は、無線接続であることが好ましい。これにより、モニタ1を設置する場所の自由度が増す。モニタ1とルータ50との間の無線通信に好適な通信規格としては、例えば、IEEE802.11シリーズなどが挙げられる。
【0068】
図2は、テレビ10に含まれるモニタ1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、モニタ1は、無線LANモジュール11、デマルチプレクサ12、DRM復号部13、CPU14、パネルコントローラ15、ディスプレイ16、H.264符号化/復号化部17、HDMIトランシーバ/レシーバ18、および、インジケータ19を含む装置である。
【0069】
無線LANモジュール11は、無線通信のための通信インターフェースである。無線LANモジュール11にて受信した受信信号は、デマルチプレクサ12に供給される。デマルチプレクサ12は、受信信号から暗号化データを分離する。デマルチプレクサ12によって分離された暗号化データは、DRM復号部13に供給される。DRM復号部13は、暗号化データを復号することによって映像信号を得る。
【0070】
DRM復号部13によって得られた映像信号は、CPU14に供給される。CPU14は、映像信号が表す映像にOSD(On−screen Display)表示を重ね合わせたり、画質補正(ガンマカーブ制御やコントラスト制御など)を施したりする。CPU14の機能の詳細については、後述する。CPU14によって加工された映像信号は、パネルコントローラ15に供給される。パネルコントローラ15は、加工された映像信号に基づいてディスプレイ16を構成する例えば液晶パネルを駆動する。
【0071】
モニタ1にて再生中のコンテンツをレコーダ40に録画する場合、CPU14は、DRM復号部13によって得られた映像信号をH.264符号化/復号化部17にも供給する。H.264符号化/復号化部17は、この映像信号を符号化することによって符号化データを得る。H.264符号化/復号化部17によって得られた符号化データは、HDMIトランシーバ/レシーバ18に供給される。HDMIトランシーバ/レシーバ18は、符号化データをレコーダ40に送信する。
【0072】
一方、レコーダ40にて再生中のコンテンツをモニタ1に表示する場合、HDMIトランシーバ/レシーバ18は、符号化データをレコーダ40から受信する。H.264符号化/復号化部17は、この符号化データを復号することによって映像信号を得る。H.264符号化/復号化部17によって得られた映像信号は、CPU14を介してパネルコントローラ15に供給される。パネルコントローラ15は、この映像信号に基づいてディスプレイ16を構成する液晶パネルを駆動する。
【0073】
(モニタの機能)
次に、モニタ1が備えるCPU14の機能について、図3〜図4を参照して説明する。
【0074】
図3は、モニタ1が備えるCPU14(図2参照)の各機能をブロックとして表現した機能ブロック図である。図4は、モニタ1が備えるCPU14によって作成されるマイサークル(環状メニュー)画面(メニュー画面)を示す図である。
【0075】
図3に示すように、モニタ1は、ビデオプレーン生成部2(第1の表示処理部)、フルカラープレーン生成部3(第4の表示処理部)、グラフィックプレーン生成部4(第2の表示処理部)、表示データ生成部5(第3の表示処理部)を備えている。上記表示データ生成部5は、第1ミキサ5a、映像信号処理回路5b、および、第2ミキサ5cを備えている。同図においては、CPU14が参照する各種データを格納したバッファ(アプリケーションイメージバッファ、フルカラーUIイメージバッファ、UIイメージバッファ、アニメーションイメージバッファ)を、CPU14の各機能に対応するブロックと共に示している。
【0076】
以下、図4に示すマイサークル画面の表示を実現するために、図3に示す各部が担う機能について説明する。
【0077】
ビデオプレーン生成部2は、DRM復号部13(図2参照)から供給された映像(以下「入力映像」と記載、請求項において「コンテンツ」と記載)をスケーリングすることによって、ビデオプレーン(第1の表示データ)を生成する。
【0078】
ビデオプレーンは、フルカラー表示可能なレイヤーであり、図4に示すように、その中央に縮小された入力映像を含む。ビデオプレーンにおける入力映像のサイズは可変である。
【0079】
フルカラープレーン生成部3は、フルカラーUIイメージバッファから読み出した画像データ(JPEGデータ等)を用いて、フルカラープレーン(第3の表示データ)を生成する。
【0080】
フルカラープレーンは、フルカラー表示可能なレイヤーであり、高速描画より発色能力を高めることに重点を置いたレイヤーである。したがって、フルカラープレーンは、写真のようなきめ細かい精細な画像の表示に適している。また、フルカラープレーンは、図4に示すように、その中央が透明化または半透明化されている。フルカラープレーンを生成するために利用する画像データ、および、フルカラープレーンにおいて透明化する領域のサイズは可変である。
【0081】
なお、ビデオプレーンにおいて入力映像が含まれる領域(コンテンツ表示領域)と、フルカラープレーンにおいて透明化されている領域とは、これらのレイヤーを重ね合わせたときに一致する。
【0082】
表示データ生成部5は、少なくとも、上記ビデオプレーンと、後述するグラフィックプレーンとを重ね合わせることにより、メニュー画面の表示データを作成する。さらに、表示データ生成部5は、上記ビデオプレーンとグラフィックプレーンとの間に、上記フルカラープレーンを挟んで重ね合わせることにより、メニュー画面をユーザがカスタマイズする自由度を広げるとともに、見栄えを向上させたメニュー画面の表示データを作成できるように構成されている。以下、表示データ生成部5について、より具体的に説明する。
【0083】
第1ミキサ5aは、ビデオプレーン生成部2によって生成されたビデオプレーンの上に、フルカラープレーン生成部3によって生成されたフルカラープレーンを重ね合わせる。ビデオプレーンの上にフルカラープレーンを重ね合わせる方法としては、例えば、アルファブレンドなどが挙げられる。
【0084】
映像信号処理回路5bは、第1ミキサ5aの出力映像(ビデオプレーンの上にフルカラープレーンを重ね合わせたもの)に対する画質補正を行う。映像信号処理回路5bが行う画質補正としては、ガンマカーブ制御やコントラスト制御などが挙げられる。
【0085】
グラフィックプレーン生成部4は、UIイメージバッファから読み出した画像データを用いて、グラフィックプレーン(第2の表示データ)を生成する。グラフィックプレーンは、アニメーションの高速描画を可能にするべく、色数が制限された(例えば256色に制限された)レイヤーである。グラフィッックプレーン上には、UI(ユーザインタフェース)を構成する各種オブジェクトが配置される。
【0086】
マイサークル画面を表示する場合、グラフィックプレーン上には、図4に示すように、複数のアイコンが入力映像の周囲に環状に配置される。マイサークル画面においては、これらのアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、これらのアイコンが、入力映像に重なることなく、入力映像の周囲を順番に回りながら特定位置へ移動するアニメーションが用いられる。このようなアニメーション化も、このグラフィックプレーン生成部4によって実現される。
【0087】
このように、表示画面を異なる特性の複数のプレーン(レイヤー)によって構成したことにより、シンプルな仕組み、言い換えると、比較的スペックの低いチップ(集積回路等)を用いても、動画のスムーズな動きと、写真のような見栄えの良さとを両立させることができる。
【0088】
第2ミキサ5cは、映像信号処理回路5bの出力映像の上に、グラフィックプレーン生成部4によって生成されたグラフィックプレーンを重ね合わせることによって、マイサークル画面を表示するための映像信号(メニュー画面の表示データ)を生成する。第2ミキサ5cによって生成された映像信号は、パネルコントローラ15(図2参照)に供給される。
【0089】
上記の構成によれば、図4に示すように、最背面レイヤーであるビデオプレーンと、中間レイヤーであるフルカラープレーンと、最前面レイヤーであるグラフィックプレーンとを含む3層構造の映像を生成することができる。より具体的に言うと、グラフィックプレーンおよびフルカラープレーンを含む2層構造のOSD映像と、入力映像を含むビデオプレーンとを重ね合わせた3層構造の映像を生成することができる。グラフィックプレーンは、UIを構成する各種オブジェクト(マイサークル画面においては入力映像の周囲に配置される複数のアイコン)を含むプレーンである。フルカラープレーンは、このグラフィックプレーンの背景となるプレーンである。これにより、豊かな色表現を残しつつ、高速なアニメーションを含むOSD映像を得ることができる。
【0090】
なお、図3においては、映像信号処理回路5bを第1ミキサ5aの後段に設け、第1ミキサ5aの出力映像に対して画質補正を行う構成を示したが、表示データ生成部5の構成は、これに限定されるものではない。すなわち、映像信号処理回路5bをビデオプレーン生成部2の後段に設け、ビデオプレーン生成部2の出力映像に対して画質補正を行う構成を採用してもよいし、映像信号処理回路5bを第2ミキサ5cの後段に設け、第2ミキサ5cの出力映像に対して画質補正を行う構成を採用してもよい。また、映像信号処理回路5bは、省略しても構わない。
【0091】
また、本実施形態においては、上記各部の機能をCPU14を用いてソフトウェア的に実現するものとしたが、これに限定されない。すなわち、上記各部の機能をIC等を用いてハードウェア的に実現してもよい。また、本実施形態においては、上記各部の機能をモニタ1に担わせたが、上記各部の機能をSTB20(図1参照)に担わせてもよい。
【0092】
(マイサークル画面)
図5は、モニタ1におけるマイサークル画面の表示例を示す説明図である。マイサークル画面は、ユーザが上記テレビ10に行わせる動作の種類を選択したい場合に、その動作の種類をユーザに閲覧可能とするメニュー画面である。ユーザは、テレビ10に付属した後述するリモートコントローラを介した指示によって、必要なときにいつでも、呼び出して表示することができる。
【0093】
このマイサークル画面では、コンテンツとして例えばサッカー競技の映像(動画像)を表示するビデオプレーン(最背面)の上に、例えば黒の背景画像を表示するフルカラープレーン(中間面)が重ねられ、ビデオプレーンのコンテンツ表示領域の周りに、環状に並ぶ複数のアイコンを示すグラフフィックプレーン(最前面)が、さらに重ね合わされている。
【0094】
マイサークル画面は、ユーザの指示により呼び出されると、最初にメイン画面(第1のメニュー画面)が表示される。また、マイサークル画面は、上記複数のアイコン(例えば8個)を、第1のアイコン群(特定のアイコン)の組み合わせによって構成したメイン画面(第1のメニュー画面)と、上記複数のアイコンを、第2の組み合わせ(他の特定のアイコン)の組み合わせによって構成したサブ画面(第2のメニュー画面)とに切り替え可能である。また、後述するように、メイン画面とサブ画面との間において、互いにアイコンの入れ替えを行うことができる。
【0095】
これにより、ユーザがマイサークル画面の表示を指示したときに、ユーザの選択頻度が高いアイコン、あるいはユーザに対して選択を推奨するアイコンなどの組み合わせを、環状に配置して表示させることができる。この結果、ユーザは、所望のメニュー項目の選択操作を快適に行える。
【0096】
複数のアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、上記複数のアイコンは、上記コンテンツ表示領域に重なることなく、コンテンツ表示領域の周囲を順番に回りながら、移動するように表示される。したがって、ユーザは、メニュー項目の選択中にも、コンテンツの視聴をアイコンに邪魔されることなく継続することができる。
【0097】
図5の例では、中央のコンテンツ表示領域の右側が、ユーザが特定のアイコンを選択して、その選択を決定するフォーカス位置(特定位置)となっている。フォーカス位置に移動したアイコンは、ハイライトされる。例えば、黒の背景画像を表示するフルカラープレーンにおいて、フォーカス位置の周囲領域の輝度または色を変えることによって、アイコンのハイライトを実現できる。
【0098】
図5のメイン画面では、「テレビを見る」を示すアイコンがハイライトされ、このアイコンから右回りに、「録画番組を見る」を示すアイコン、「HDMI機器を見る」を示すアイコン、「USBアプリ」を示すアイコン、「ホームネットワーク」を示すアイコン、「カレンダー・時計」を示すアイコン、「お気に入りWeb1」を示すアイコン、および「AQUOS.jp」を示すアイコンが表示されている。
【0099】
図5に示すように、各アイコンの下には、アイコンに割り当てられた機能、コンテンツの種類、表示内容等を説明する文字の表示が行われる。図6には、メイン画面において表示される各アイコンの説明、およびサブ画面において選択できるアイコンの説明を示す。
【0100】
図6のアイコンの説明において、例えば、アイコンの1つである「AQUOS.jp」は、シャープ(株)が提供しているAQUOS(登録商標)専用のポータルサイト(テレビ10が専用に通信可能なサーバ)へ直接につながるものである。「お気に入りWeb」は、パソコンのインターネットブラウザのブックマークに相当するものであり、このアイコンを選択すると、そこに設定されているブックマークのインターネットホームページへ直接につながるものである。なお、「お気に入りWeb」のアイコンには、出荷時には、テレビ10の製造者がお勧めのブックマークが初期設定されている。一方、マイサークル専用のブックマーク登録機能により、インターネットに接続して、ユーザがアクセスしたいホームページのブックマークを設定可能である。
【0101】
なお、本実施の形態では、表示するアイコンの数は、メイン画面およびサブ画面においてそれぞれ8個としているが、モニタ1のサイズ等に応じて適宜変更可能である。また、メイン画面およびサブ画面において選べるアイコンとして、図7に示すようなガイド表示アイコンを用意しておいてもよい。さらに、リモコン本体に設けられた操作ボタン、または表示パネルの前面部に部分的に設けられた操作キーの一部を、それらのアイコンに割り振って、操作ボタンまたは操作キーの操作によって、対応するアイコンが示す機能を実行するようにしてもよい。
【0102】
また、マイサークル画面において、例えば画面の左上部には、現在のマイサークル画面の種類がメイン画面またはサブ画面のいずれかであることを示すマイサークル種類表示が行われる。
【0103】
また、画面の下部には、図5に示すように、ガイド表示、および下記リモートコントローラ(以下、単にリモコンと称する)の各入力キー(ボタン)に割り当てられた指示内容を示すキー(ボタン)ガイダンス表示が行われる。
【0104】
なお、例えば、メイン画面とサブ画面との切り替えや、メイン画面とサブ画面との間でのアイコンの入れ替えや、あるいはホームメニュー画面に戻る表示などのユーザ指示は、リモコンおよび後述するタッチキーのどちらからでも入力可能になっている。
【0105】
また、キーガイダンスまたは後述するマイサークルメニューの表示は、背景画像を表示するフルカラープレーン(中間面)を用いて行うことができる。
【0106】
(リモコンの構成例)
テレビ10では、ユーザ指示を、モニタ1に対する上記タッチキーを介した直接の入力操作の他、リモコンを介して行うことができる。図8は各種入力キー(ボタン)を備えているリモコン51の一例を示す説明図である。図8に示すように、リモコン51は、例えば、マイサークル画面の表示を指示するマイサークルボタン52、各種操作の確定等を指示する決定ボタン53、および戻るボタン56、ディスプレイ16の表示画面上に表示されたカーソルを移動させるカーソルボタン、マイサークル画面に表示された複数のアイコンを右回りまたは左回りの回転軌道に沿って移動させるダイヤル(回転部)などを備えている。
【0107】
なお、マイサークル画面に表示された複数のアイコンの回動は、カーソルボタンとしての上下ボタンまたは左右ボタンを用いて行うこともできる。
【0108】
(マイサークル画面の表示制御例1)
次に、モニタ1によるマイサークル画面に関する表示制御方法について説明する。図9は、モニタ1によるマイサークル画面での表示制御例を示す説明図である。図9には、マイサークル画面の過程において、ディスプレイ16の表示画面が第1画面から第5画面に順次遷移する様子を示す。
【0109】
第1画面(左端)は、図5に示した例えばコンテンツ(サッカー競技)の映像であるビデオプレーン(最背面)が表示画面にフルサイズで表示されている状態である。この状態では、フルカラープレーン(中間面)およびグラフフィックプレーン(最前面)には、無色透明の画像が表示されている。ここで、リモコン51のマイサークルボタン52が操作されると、表示画面が第1画面から順次第5画面まで遷移する。
【0110】
第2画面では、コンテンツの映像が、ビデオプレーンの中央付近の領域(コンテンツ表示領域)に縮小される。このとき、フルサイズから縮小サイズまでの連続的なサイズ変化をユーザに見せてもよい。
【0111】
第3画面では、コンテンツ表示領域の周りに背景画像が表示される。この背景画像は、フルカラープレーン(中間面)に表示されている。なお、フルカラープレーン(中間面)において、上記コンテンツ表示領域に一致する中央領域には、無色透明画像が表示されている。
【0112】
第4画面では、複数のアイコンが、表示画面の周縁部から画面の中心に向かうように集まってくる。このように、アイコンの移動をグラフィックプレーン(最前面)を用いてアニメーションで表示するようにすると、斬新なユーザインターフェースを提供することができる。
【0113】
第5画面では、コンテンツ表示領域の周りに、複数のアイコンが環状に並んで表示され、マイサークル画面となる。
【0114】
(マイサークル画面の表示制御例2)
図10は、上記マイサークル画面の表示を解除(消去)する表示制御例を示す説明図である。図10には、マイサークル画面の解除の過程において、ディスプレイ16の表示画面が第1画面から第5画面に順次遷移する様子を示す。
【0115】
第1画面(左端)は、マイサークル画面が表示された状態である。この状態において、リモコン51のマイサークルボタン52、戻るボタン56またはホームメニューを表示させるホームボタン等のいずれかが操作されると、表示画面が第1画面から順次第5画面まで遷移する。なお、マイサークルボタン52が操作されると、キーガイダンスが表示され、そのキーガイダンスに従ってアイコン消去が選択されると、マイサークル画面の解除が開始されるものであってもよい。
【0116】
また、マイサークル画面の解除が指示されると、図16に示すように、マイサークルメニューが表示される態様を採用することもできる。この場合、マイサークルメニューの1項目として、マイサークル画面の解除を指示する項目を、ユーザがリモコン51のカーソルボタンで選択し、決定ボタン53を押すと、マイサークル画面の解除が開始される。なお、マイサークルメニューが表示された場合には、上記キーガイダンスを表示させなくてもよい。
【0117】
第2画面では、各アイコンがコンテンツ表示領域の周りから画面外に向かって、放射状に移動する。
【0118】
第3画面では、アイコンが画面から消えた後、コンテンツ表示領域の周りの背景画像が透明になる。このとき、アイコンを表示していたグラフフィックプレーン(最前面)も透明になっている。
【0119】
第4画面では、コンテンツの縮小表示状態が解除され、コンテンツの画像が画面全体まで拡大される。この場合にも、縮小サイズからフルサイズまでの連続的なサイズ変化をユーザに見せるようにしてもよい。
【0120】
第5画面では、コンテンツの画像のみがフルサイズで表示される状態となり、マイサークル画面の解除が完了する。
【0121】
(マイサークル画面の切り替え)
モニタ1では、マイサークル画面をメイン画面とサブ画面との間にて切り替えできるようになっている。図11は、メイン画面、およびサブ画面の表示例を示す説明図である。メイン画面とサブ画面との切り替えは、リモコン51の例えば緑キーを操作すること、あるいはタッチキーの「メイン」または「サブ」を操作することにより行われる。
【0122】
図12は、メイン画面とサブ画面とを切り替える表示制御例を示す説明図である。図12には、メイン画面とサブ画面との切り替えの過程において、ディスプレイ16の表示画面が第1画面から第5画面に遷移する様子を示す。ここでは、一例として、メイン画面からサブ画面への切り替えについて説明する。
【0123】
第1画面(左端)は、メイン画面が表示されている状態である。この画面では、例えば画面の左上部に、メイン画面であることを示すマイサークル種類表示が行われる。また、画面の下部に、前述したキーガイダンスが表示される。この状態において、例えばリモコン51における、メイン画面とサブ画面との切り替えを指示する所定のキー(例えば緑キー)が操作されると、第1画面が第2画面に遷移する。
【0124】
第2画面では、メイン画面であることを示すマイサークル種類表示、およびキーガイダンスが消去される。その後、画面が第3画面に遷移する。
【0125】
第3画面では、メイン画面におけるメインのアイコンが例えば画面の右に移動して、画面の右辺から順次消えていくような表示が行われる。その後、画面が第4画面に遷移する。
【0126】
第4画面では、メインのアイコンが消えた辺とは異なる辺、例えば右辺と反対側の左辺から、サブのアイコンが、例えばアニメーション表示によって、遊泳する魚群のように順番に画面の中に入ってくる。その後、各アイコンは所定位置まで移動し、画面が第5画面に遷移する。
【0127】
第5画面では、サブのアイコンがコンテンツ表示領域の周りに環状に並び、サブ画面の表示が完了する。この画面では、例えば画面の左上部に、サブ画面であることを示すマイサークル種類表示が行われる。また、画面の下部に、ガイド表示およびキーガイダンス表示が行われる。
【0128】
(アイコン選択動作)
次に、マイサークル画面におけるアイコンの選択動作について説明する。図13は、メイン画面およびサブ画面においてアイコンを選択するときの表示制御例を示す説明図である。図14は、マイサークル画面の表示例を示す説明図である。図15は、マイサークル画面においてアイコンを選択するためのユーザによる操作の説明図である。
【0129】
モニタ1では、メイン画面またはサブ画面の状態において、いずれかのアイコンを選択するために、ユーザによりアイコンの回転が指示されると、表示されているアイコンを画面の中央に縮小表示されているコンテンツ領域の周りを回転するように、かつコンテンツ領域に重ならないように移動させる。この場合のアイコンの回転指示は、リモコン51の上下キー、リモコン51のジョグダイヤル54(図15)、あるいはマイサークル画面に表示されているタッチキーにより行われる。
【0130】
アイコンの配列がリング状に回転する場合、各アイコンはフォーカス位置55を順次通る。そこで、いずれかのアイコンがフォーカス位置に存在する状態において、アイコンの決定操作が行われると、CPU14は、そのアイコンを選択し、そのアイコンが示すコンテンツ、またはそのアイコンに割り当てられた機能に対応した表示画面を表示させる。
【0131】
(機能メニューの表示)
モニタ1では、マイサークル画面に関する複数の機能を有しており、それら機能を示す機能メニューを表示することができる。この機能メニューには、ユーザが設定した内容をリセットする項目、および背景色の変更が含まれている。機能メニューは、リモコン51の機能メニュー表示が割り当てられているキーである赤キー(赤ボタン)が操作されると、図16に示すように、マイサークル画面の左下または右下等に「マイサークルメニュー」として表示される。
【0132】
機能メニューには、(1)背景色変更、(2)アイコン配置初期化、(3)おすすめWeb登録が含まれる。図16は、モニタ1によるマイサークル画面での機能メニューの表示状態を示す説明図である。
【0133】
(1)背景色変更は、マイサークル画面における、背景面(中間面)の色、すなわち背景色(例えば黒、白、ピンク)を変えるためのものである。図17は、背景色変更を行う場合のマイサークル画面の遷移を示す説明図である。
【0134】
図17に示すように、背景色変更の場合、マイサークル画面の状態において、リモコン51の赤キー(赤ボタン)が押されると、機能メニューを表示する。機能メニューから背景色変更が選択されると、背景色についての複数の候補色を表示する。それら候補色のうちから一つの色が選択され、決定ボタン53あるいは戻るボタン56が操作されると、マイサークル画面の背景色を選択された色に変更する。
【0135】
(2)アイコン配置初期化は、メイン画面およびサブ画面で入れ変えたアイコンの配置を出荷状態の配置に戻すためのものである。なお、メイン画面およびサブ画面の各画面内において、アイコンの配置をユーザが自由に変更できるので、その配置を初期化することもできる。図18は、アイコン配置初期化を行う場合のマイサークル画面の遷移を示す説明図である。
【0136】
図18に示すように、アイコン配置初期化の場合、マイサークル画面の状態において、リモコン51の赤キー(赤ボタン)が押されると、機能メニューを表示する。機能メニューからアイコン配置初期化が選択されると、アイコン配置初期化についての可否(「する」、「しない」)を問う表示を行う。この表示において「する」が選択されると、メイン画面およびサブ画面におけるアイコンの配置を出荷状態の配置に戻す。
【0137】
(3)おすすめWeb登録は、ユーザが一度上書きしたお気に入りWebのURLについて、おすすめWeb(例えばAQUOS.jpに掲載されているサイト)のURLの初期データに戻すためのものである。おすすめWebのURLの初期データは、専用のポータルサイトであるAQUOS.jpサーバに、お勧めサイトのリスト(コンテンツリストまたはコンテンツメニュー)として保存されている。あるいは、上記初期データは、モニタ1に内蔵されたメモリ21(図2参照)に、コンテンツリストとして保存されていてもよい。いずれにしても、おすすめWeb登録をする場合には、そのコンテンツリストにあるお勧めサイトをお気に入りWebに登録する。
【0138】
図19は、専用のポータルサイトを利用したおすすめWeb登録についてのモニタ1の全体動作を示す説明図である。
【0139】
図19に示すように、おすすめWeb登録では、特定のホームページを表示するための専用のブラウザ(後述する第2のブラウザ:例えばEXエンジン)を起動して、お勧めサイトのリストを保有しているインターネットサイト(例えばAQUOS.jp)に接続する。次に、マイサークル画面を表示している状態において、そのサイトに保存されたコンテンツリストをコンテンツ表示領域に表示する。おすすめWeb登録が指示されると、モニタ1は、おすすめWebのURLを上記リストから取得し、指定したお気に入りWebに上書きする。
【0140】
(おすすめWeb登録)
図20から図24は、図19に示した、おすすめWeb登録を行う場合のモニタ1における各段階の動作を示す説明図である。
【0141】
図20は、モニタ1にておすすめWeb登録を行う場合の、マイサークル画面の表示状態および機能メニューの表示状態を示す説明図である。図21は、モニタ1にておすすめWeb登録を行う場合に、リストの中から上書き登録するお気に入りWebを選択し決定する動作、上記の決定する動作に基づいて、おすすめWebのリストを表示する動作の説明図である。図22は、モニタ1におけるおすすめWeb登録でのタイトル名の確認のためのタイトル名の表示動作、およびタイトル名の編集のための動作を示す説明図である。図23は、モニタ1におけるおすすめWeb登録での登録完了の動作、および登録完了画面の表示動作を示す説明図である。図24は、登録完了画面において完了を指示した場合に行われる機能メニューの表示画面を示す説明図である。
【0142】
(アイコンの入れ替え)
また、モニタ1では、メイン画面とサブ画面との間において、互いにアイコンの入れ替えを行うことができる。図25は、マイサークル画面でのアイコンの入れ替え動作を示す説明図である。アイコンの入れ替え動作は、例えばメイン画面において、メインのアイコンのいずれかをサブのアイコンと入れ替えるものである。図25は、マイサークル画面でのアイコンの入れ替えの過程において、ディスプレイ16の表示画面が第1画面から第5画面に遷移する様子を示す。
【0143】
第1画面(左端)は、ディスプレイ16においてサブ画面が表示されている状態である。メイン画面が表示されている状態で、ユーザによって所定のボタン(例えば緑色のカラーボタン)が操作されると、まず、サブ画面が表示される。次に、サブ画面からメイン画面に入れ替えたいアイコンをリモコンのジョグダイヤル等で回転させてフォーカス位置まで移動させる。この状態において、ユーザがリモコン51における所定のボタン(例えば黄色のカラーボタン)を操作することで、いずれかのメインのアイコンをいずれかのサブのアイコンと入れ替えるユーザ指示が入力されると、第1画面が第2画面に遷移する。
【0144】
第2画面では、フォーカス位置に位置するサブ画面の特定アイコン(第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つ)がコンテンツ表示領域内へ移動する。フォーカス位置は、コンテンツ表示領域の例えば右側に設定されている。その後、第2画面から第3画面に遷移する。
【0145】
第3画面では、マイサークル画面がサブ画面からメイン画面に切り替わる。このメイン画面では、コンテンツ表示領域上に移動したサブ画面の特定アイコンは表示されたままである。
【0146】
次に、メイン画面からサブ画面に入れ替えたいアイコンを、リモコンのジョグダイヤル等で回転させてフォーカス位置まで移動させ、リモコンの決定ボタン53を操作すると、画面が第4画面に遷移する。
【0147】
第4画面では、フォーカス位置のメインの対象アイコン(第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つ)を消去し、コンテンツ表示領域上のサブ画面の特定アイコンをフォーカス位置に移動させる。その後、画面は第4画面から第5画面に遷移し、第5画面では、メイン画面における、メインのアイコンの入れ替えが完了する。
【0148】
次に、モニタ1によるマイサークル画面でのアイコンの入れ替え動作について、さらに詳細に説明する。図26は、モニタ1におけるメイン画面およびサブ画面のアイコンについての初期設定の状態を示す説明図である。
【0149】
アイコンの入れ替えの際には、図26に示すように、マイサークル画面がサブ画面の状態において、リモコン51の所定のボタン(例えば黄色キー(黄色ボタン))またはサブ画面において表示されているタッチキーの「アイコン入替」がユーザにより操作される。
【0150】
図27から図30は、モニタ1におけるサブ画面からメイン画面へのアイコンの入れ替えにおける各段階の動作を示す説明図である。図27は、アイコンの入れ替え動作での、メイン画面の状態におけるリモコン51の操作およびその操作に伴うディスプレイ16の表示の遷移を示す説明図である。図28は、アイコンの入れ替え動作での、メイン画面に入れるアイコンを決定する場合のリモコン51の操作およびその操作に伴うディスプレイ16の表示の遷移を示す説明図である。図29は、アイコンの入れ替え動作での、メイン画面から外すアイコンを決定する場合のリモコン51の操作およびその操作に伴うディスプレイ16の表示の遷移を示す説明図である。図30は、アイコンの入れ替え動作が完了した場合のディスプレイ16の表示状態を示す説明図である。
【0151】
ディスプレイ16でのコンテンツ映像(ビデオプレーン(最背面))の全画面表示状態において、リモコン51のマイサークルボタン52が操作されると、ディスプレイ16では、図27に示すように、メイン画面が表示される。
【0152】
次に、リモコン51の例えば緑キー(緑ボタン)が操作されることによって、メイン画面とサブ画面との切り替えが指示されると、ディスプレイ16の表示は、メイン画面からサブ画面に切り替わる。サブ画面において、リモコン51のジョグダイヤル54が回転操作されると、その操作に応じて、コンテンツ表示領域の周りを回転するように、サブ画面のアイコンが移動する。
【0153】
次に、図28に示すように、移動するアイコンのいずれかがフォーカス位置55に存在する場合に、リモコン51の例えば黄色キー(黄色ボタン)が操作されると、メイン画面に入れる特定アイコンを確定する。その後、特定アイコンがアニメーション表示により、コンテンツ表示領域内に移動する。
【0154】
その後、ディスプレイ16の表示は、図29に示すように、サブ画面からメイン画面に切り替わる。次に、メイン画面において、リモコン51のジョグダイヤル54が回転操作されると、その操作に応じて、コンテンツ表示領域の周りを回転するように、メイン画面のアイコンが移動する。
【0155】
次に、アイコンのいずれかがフォーカス位置55に存在する場合に、決定ボタン53が操作されると、そのアイコンをメイン画面から外す対象アイコンとして確定する。ここで、コンテンツ表示領域内に移動した特定アイコンと、メイン画面から外す対象アイコンとの間に、両向きの矢印を表示あるいは点滅表示すると、アイコンの交換が今から行われることを視覚的にユーザが理解しやすい。
【0156】
その後、サブ画面からコンテンツ表示領域内に取り込んだ特定アイコンが、アニメーション表示により、フォーカス位置55に移動する。このとき、特定アイコンが、メイン画面から外す対象アイコンの上に重なるように表示してもよい。これにより、図30に示すように、サブ画面からメイン画面へのアイコンの入れ替えが完了する。
【0157】
なお、図29に記載された「オボン形式」とは、アイコンを描画するグラフィックプレーンにおいて、フルカラープレーンの背景色と同じ色の矩形領域の上に、アイコンおよびテキストを作成することで表示することをいう。このオボン形式で作成したアイコンおよびテキストを表示することで、OSDの見やすさ、およびアイコンの表示品位の確保を実現している。
【0158】
(アイコンを選択できない場合)
図31は、マイサークル画面において、アイコンを選択できない場合を示す説明図である。図31に示すように、例えばモニタ1に対してコンテンツの提供対象装置からのケーブルが接続されていない場合には、ディスプレイ16において、そのコンテンツのアイコンを選択できない旨の警告表示が行われる。なお、警告表示において、選択できないアイコンがフォーカス位置55に移動した場合に、例えばその選択できないアイコンの上に小さく警告表示を行ってもよい。さらに、その状態で、そのアイコンを選択する旨の決定操作が行われた場合に、大きく警告表示を行うようにしてもよい。大きな警告表示は、コンテンツの映像が表示されているコンテンツ表示領域で行うようにすると、ユーザが気付きやすくなり効果的である。
【0159】
(お気に入りWebサイトの表示)
図32は、マイサークル画面にお気に入りWebサイトが登録されている状態を示す説明図である。閲覧頻度の高いWebサイトをマイサークル画面に登録しておくことにより、そのWebサイトに簡単にアクセスできる。
【0160】
図33から図35は、モニタ1における、マイサークル画面に登録されたお気に入りWebサイトの表示方法を示す説明図である。お気に入りWebに登録されているサイトを表示する場合には、セキュリティ対策が必要である。このため、お気に入りWebに登録されているサイトについてのセキュリティ対策の必要度合いに応じて、表示方法が異なる。
【0161】
図33は、お気に入りWebサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。この表示方法の対象となるのは、信頼性の高いWebサイト(例えば、本発明の表示制御方法の提供者または管理者等が運営する「AQUOS.jp」のようなサイト)に掲載されているお勧めのサイトを表示する場合である。
【0162】
図34は、お気に入りWebサイトに登録されていないサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。この表示方法の対象となるのは、例えば信頼性の高いWebサイト(例えば上記「AQUOS.jp」のようなサイト)で検索したサイトを表示する場合である。
【0163】
図35は、ユーザが上書き登録したお気に入りWebサイトを表示する場合の表示方法を示す説明図である。この表示方法の対象となるのは、例えば上記「AQUOS.jp」のようなサイトで検索したサイトをユーザがお気に入りWebとして上書き登録した場合に、そのサイトを表示する場合である。
【0164】
図33〜図35のいずれの場合にも、お気に入りWebに登録されたサイトへのアクセス時に、上記「AQUOS.jp」のようなセキュリティが保障されたサイトを経由させるとともに、上記「AQUOS.jp」でサイトを検索した場合にも、一旦「AQUOS.jp」を経由させるようになっている。
【0165】
また、モニタ1では、閲覧しているWebサイトをマイサークル画面のアイコンの一つとして、お気に入りWebに登録することができる。図36から図39は、モニタ1における、閲覧しているWebサイトをマイサークル画面のアイコンにお気に入りWebとして登録する場合の動作を示す説明図である。
【0166】
図36は、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合における、登録するWebサイトを決定する場合のリモコン51の操作とそれに伴うディスプレイ16に表示の遷移を示す説明図である。図37は、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合における、モニタ1でのお気に入りWeb登録についての選択項目の表示動作、および登録用リストの表示動作を示す説明図である。図38は、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合における、モニタ1のタイトル名の確認画面の表示動作、およびタイトル名の編集画面の表示動作を示す説明図である。図39は、Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合における、タイトル名の編集画面における編集完了状態を示す説明図である。
【0167】
Webサイトをお気に入りWebとして登録する場合には、図36に示すように、ホームメニューの表示画面またはマイサークル画面からWebサイトを表示する。次に、登録したいWebサイトが表示されると、ユーザによりリモコン51のマイサークルボタン52が操作される。
【0168】
マイサークルボタン52が操作されると、図37に示すように、Webサイトがコンテンツ表示領域に縮小表示され、その周りにマイサークル画面に登録されているアイコンが表示される。また、マイサークル画面の下部のガイド表示に、お気に入りWeb登録という選択項目が表示される。
【0169】
この項目がユーザにより操作される(押される)と、マイサークル画面の画面中央に、お気に入りWebの登録先を示す登録用リストを表示する。この画面では、登録用リストから、お気に入りWebの登録先がユーザにより選択される。なお、登録用リストは、ユーザの見易さを重視して、周りのアイコン上に重なって表示されてもよい。
【0170】
お気に入りWebの登録先が選択されると、図38に示すように、タイトル名の確認画面を表示する。この画面において、タイトル変更が選択されると、タイトル名の編集画面を表示する。
【0171】
その後、図39に示すように、タイトル名の編集画面でのタイトル名の編集が完了し、編集画面において「登録」が選択されると、Webサイトについてのお気に入りWeb登録が完了する。なお、Webサイトについてのお気に入りWeb登録ができない場合には、その旨を表示する。
【0172】
なお、モニタ1は、Webサイトの登録に関して、お勧めのWebサイト(AQUOS.jpに登録されているサイト)を紹介するお勧めWeb登録機能もある。この場合、お勧めWeb登録を選択すると、お勧めホームページのリストが表示され、そのリストの中から良好なWebサイト選択して登録することができる。
【0173】
本実施形態のテレビ10には、一般的なインターネットのホームページを表示可能な第1のブラウザと、テレビ10に最適化した表示技術およびフレーム構成によって、特定のホームページを表示可能な第2のブラウザとが備わっている。
【0174】
上記第1のブラウザの具体例は、ネットフロント(NetFront:登録商標)であり、上記第2のブラウザの具体例は、EXエンジンである。工場出荷時に、テレビ10に初期登録されたお勧めWeb(例えば、Yahoo!JAPAN for AQUOS)のホームページは、第2のブラウザによって表示される。
【0175】
なお、第2のブラウザとしてのEXエンジンは、URLの取得ができない。したがって、第2のブラウザに特化されたお勧めWebサイトを登録する場合には、専用のポータルサイトであるAQUOS.jpサーバからお勧めサイトのリスト(コンテンツメニュー)を取得し、そのリストにあるお勧めサイトをお気に入りWebに登録する。この場合、You Tube(登録商標)のURLのみはテレビセットが持っている初期値とする。
【0176】
(カレンダー/時計表示)
メイン画面に表示されたアイコンを介して設定可能なメニューの一つとして“カレンダー/時計”メニューがあり、図40に示すように、生活情報の基本となるカレンダーや時計、お気に入りの写真等を一緒に表示できるようにしている。このメニューでは、テレビの利用だけでなく、簡易デジタルフォトフレームの位置づけで、自分専用のインテリアとして使用できるモードを提供できる。
【0177】
“カレンダー/時計”メニューでは、静止画(写真等)、カレンダー、および時計を任意に組み合わせて表示できるように複数のレイアウトパターンを有しており、この中からユーザが好みのレイアウトを選択できるようになっている。
【0178】
図41〜図43に、5つのレイアウトパターンの例を示す。なお、ここでのレイアウトパターンでは、カレンダー表示として1ヶ月表示または2ヶ月表示の2種類が準備されており、時計表示としてデジタル表示またはアナログ表示の2種類が準備されている。もちろん、準備されるレイアウトパターンの数はこれに限定されるものではない。
【0179】
図41に示す<レイアウト1>は、静止画、1ヶ月カレンダー、およびアナログ時計を組み合わせたレイアウトである。<レイアウト2>は、静止画と2ヶ月カレンダーとを組み合わせたレイアウトである。
【0180】
図42に示す<レイアウト3>は、静止画とアナログ時計とを組み合わせたレイアウトである。<レイアウト4>は、静止画とデジタル時計とを組み合わせたレイアウトである。
【0181】
図43に示す<レイアウト5>は、カレンダーとアナログ時計とを組み合わせたレイアウトである。なお、カレンダー表示部分では、当日強調表示が行える。
【0182】
通常のテレビ使用時等には、画面の隅においてチャンネルサインや時計表示を行うことができるが、“カレンダー/時計”メニューの選択時には、これらのチャンネルサインや時計表示を行わない。また、バッテリー残量表示および無線受信強度表示は、表示の有無を任意に設定できるようにすることが好ましい(図43参照)。
【0183】
本実施形態に係るテレビ10には画面表示に関して3種類のモードが用意されている。
【0184】
モード1は、選局中のチャンネル番号を表示するチャンネルサイン表示と現在時刻を表示する時計表示を表示し、バッテリー残量表示および無線受信強度表示については、それぞれについて「表示する」と設定した場合に、バッテリ残量アイコンおよび無線受信強度アイコンを表示し、「表示しない」と設定した場合には、それらのアイコンを表示しないモードである。
【0185】
モード2は、チャンネルサインは表示せず、時計表示を表示し、バッテリー残量表示および無線受信強度表示については、それぞれについて「表示する」と設定した場合に、上記各アイコンを表示し、「表示しない」と設定した場合には、それらのアイコンを表示しないモードである。
【0186】
モード3は、チャンネルサイン表示、時計表示、バッテリー残量表示、無線受信強度表示の全てを表示しないモードである。
【0187】
通常のテレビ使用時等には、画面の隅においてチャンネルサインや時計表示を行うことができるが、“カレンダー/時計”メニューの選択時には、上記の画面表示モードに関わらず、これらのチャンネルサインや時計表示を行わない。
【0188】
また、バッテリー残量表示および無線受信強度表示については、“カレンダー/時計”メニューの選択時には、上記の画面表示モードに対応して各表示の有無を設定できる。
【0189】
また、“カレンダー/時計”メニューでは、背景色も複数準備しておき、ユーザが好みの背景色を選択できるようにすることができる。ユーザは、テレビにインテリア性を求めており、テレビの外観(キャビネット色)も複数の色から選択できるようになっている。“カレンダー/時計”メニューでは、テレビをデジタルフォトフレームのようなインテリアとして使用するが、写真だけでなくカレンダーや時計などのマルチコンテンツを表示する場合には背景となる画像も必要となる。
【0190】
このように、レイアウトのパターン数(m)と、背景色の数(n)とが準備されているとすると、ユーザは、m×n通りの選択肢を持つことができる。
【0191】
ここで、背景画像の色が一色だけ用意されている場合、テレビのキャビネット色と一致せず、インテリア性が低下することが起こり得る。このため、背景色もキャビネット色と合わせた複数色を準備し、背景色とキャビネット色とを一致または適合させることができるようにすることが好ましい。
【0192】
図44に示すように、例えばキャビネット色として白,黒,ピンクの3色があれば、背景色にもこの3色を用意する。このように複数のキャビネット色に応じた背景色を予め記憶させておき、ユーザがキャビネットと同じ、または適合した背景色を選択できるようにすることで、テレビ画面をインテリアとして使用する場合でも、外観の色と画面の色調とが一致または適合するため、インテリア性に優れたものとなる。
【0193】
静止画の表示を行うためには、USBメモリーやホームネットワークを介して写真等のデータを取り込み、これを表示する。また、取り込み可能データを複数とする場合、取り込まれた複数の写真を自動で切り替えて表示するスライドショーを選択できるようにしてもよい。
【0194】
カレンダー部の表示や時計部の表示に関する情報(例えば祝日情報)は、デジタル放送波やインターネットを通じて取得可能とすることが好ましい(図45参照)。これにより、祝日の変更などにも対応できる。
【0195】
(スライドショー)
図67に、スライドショーを選択した場合の、ディスプレイ16の表示画面の遷移図を示す。図67(a)に示すように、静止画、カレンダーおよび時計が表示された状態でスライドショーが選択されると、(b)に示すように、ディスプレイ16に表示されている静止画像を一定期間毎(例えば、5秒毎など)に自動で切り替える。
【0196】
また、テレビ10は、上述したように、USBメモリやホームネットワークを介して写真等の静止画のデータを取り込むことができる。なお、静止画を取り込むためにホームネットワークを介して接続される装置としては、例えば、カメラ、携帯電話、スマートフォンなどを挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0197】
(レイアウトおよび背景色の選択)
次に、図68に、上述した、静止画、カレンダー、および、時計を任意に組み合わせて表示する場合のレイアウトパターン、並びに、背景色の選択を行う際の、ディスプレイ16の表示画面の遷移図を示す。
【0198】
まず、図68(a)に示すように、マイサークル画面において、リモコンの備えるジョグダイヤルがユーザによって操作されることにより、ディスプレイ16に“カレンダー/時計”メニューを表示させることを示すアイコン(“カレンダー/時計”メニューアイコンとも呼称する)がフォーカス位置に移動する。ユーザは、例えばリモコンの備える決定ボタンなどを押下することによって、フォーカス位置に移動した“カレンダー/時計”メニューアイコンを選択することができる。
【0199】
ユーザによって“カレンダー/時計”メニューアイコンが選択されると、表示画面は、図68(b)に示すように、5つの表示画面のレイアウトパターン1〜5(図68(b)におけるレイアウト1〜5)が選択肢として表示されるレイアウト選択画面に遷移する。
【0200】
レイアウト選択画面では、表示される5つのレイアウトパターンの選択肢の何れか1つが、予めハイライトされている。なお、図68(b)では、レイアウトパターン1の選択肢が、例えば黒枠などで囲まれることによってフォーカスされている例を示している。ユーザは、レイアウト選択画面において、リモコンの備えるカーソルボタンの押下などにより、選択肢のフォーカスを移動させることができる。また、ユーザは、所望のレイアウトパターンの選択肢にフォーカスを移動させた後、リモコンの備える決定ボタンなどを押下することによって、所望のレイアウトパターンを選択することができる。
【0201】
ユーザによって所望のレイアウトパターンが選択されると、表示画面は、図68(c)に示すように、背景色を選択する背景色選択画面に遷移する。
【0202】
図68(c)に示すように、背景色選択画面には、選択可能な背景色の選択肢が表示される。また、背景色選択画面では、表示される背景色の選択肢の何れか1つが、予めハイライトされている。ユーザは、リモコンの備えるカーソルボタンの押下などによって、ハイライトを所望の選択肢に移動させることができる。また、ユーザは、所望の選択肢にフォーカスを移動させた後、リモコンの備える決定ボタンなどを押下することによって、所望の背景色を選択することができる。
【0203】
ユーザによって所望の背景色が選択されると、選択された背景色に、選択されたレイアウトパターンで静止画(写真等)、カレンダー、および時計が任意に組み合わされた表示画面に遷移する。図68(d)は、レイアウトパターン1の選択肢、および、背景色「白」の選択肢が選択された場合の表示画面を示している。
【0204】
なお、レイアウトパターン2〜5の選択肢が選択された場合には、図41から図43の何れかに示すレイアウトパターンで静止画(写真等)、カレンダー、および時計が任意に組み合わされた表示画面が表示されればよい。また、背景色が「黒」の選択肢又は「ピンク」の選択肢が選択された場合には、図44に示す背景色を有するテレビ画像が表示されればよい。
【0205】
(バッテリー残量表示および無線受信強度表示)
次に、上述したバッテリー残量表示および無線受信強度表示について、より詳細に説明する。
【0206】
まず、バッテリー残量表示について説明する。本実施形態に係るテレビ10は、AC100Vの商用電源およびバッテリー電源の2種類の電源が使用可能になっている。
【0207】
AC100Vの商用電源を使用している場合には、バッテリー残量表示を行わない。また、バッテリー電源を使用している場合であって、バッテリー残量が十分ある場合にも、バッテリー残量表示を行わないことが好ましい。これによって、ユーザがバッテリー残量を気にしなくてよい場合にまでディスプレイ16にバッテリー残量が表示されることで、映像が見づらくなってしまうことを防ぐことができる。
【0208】
また、バッテリー電源を使用している場合であって、バッテリー残量が十分にない場合には、バッテリー残量表示を行うことが好ましい。このように、バッテリー残量を必要に応じて表示することにより、ユーザにバッテリー残量が十分ではないことをユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、バッテリー残量が十分でない場合に、バッテリー残量がなくなる前にバッテリーを充電したり、AC100Vの商用電源を使用することにより、テレビ10の使用を継続することができる。
【0209】
次に、無線受信強度表示について説明する。本実施形態に係るテレビ10は、2.4GHzおよび5GHzの無線周波数帯域を使用して無線受信を行っている。
【0210】
この無線周波数帯域は、無線免許を必要としない各種の無線通信機器(例えば、Bluetooth(登録商標)、無線LANなど)および電子レンジなどの電子機器において使用される周波数帯域と競合することがある。このため、テレビ10は、これらの電子機器に起因して発生する磁場、静電気、電波障害などの影響を受ける場合がある。
【0211】
このように、電子機器に起因した電波障害などによって無線受信強度が低下する場合には、テレビ10は、無線受信強度を表示する。これによって、ユーザに無線受信強度が低下していることを提示することができる。ユーザは、無線受信強度が低下した場合には、例えば、無線受信強度が低下する原因となる電子機器からテレビ10までの距離を離すことによって、無線受信強度の低下を解消することができ、高画質での視聴および録画などを継続することができる。このように、無線受信強度が低下した場合に無線受信強度表示を行うことによって、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0212】
なお、上記バッテリー残量表示および無線受信強度表示は、表示と非表示とがユーザによって切り替え可能であってもよい。
【0213】
次に、カレンダー/時計表示におけるバッテリー残量表示および無線受信強度表示の表示および非表示について、図43を参照して説明する。なお、カレンダー/時計表示においては、チャンネルサイン表示および通常の時計表示は行わないことが好ましい。この場合において、モード1〜3では、バッテリー残量表示および無線受信強度表示の表示および非表示を、以下のように切り替えてもよい。
【0214】
テレビ10においては、ユーザが動作モード(後述するバッテリー電源使用時におけるディスプレイ16の明るさに関する動作モードを動作モード1〜動作モード3)(図43における、モード1〜モード3)より選択(設定)することができる。また、バッテリー残量表示および無線受信強度表示について、画面表示を行うか否かを個別に設定することができる。そして、カレンダー/時計表示におけるバッテリー残量表示および無線受信強度表示の表示および非表示は、図43に示すように、これらの設定に連動させる構成を採用してもよい。
例えば、ユーザがバッテリー残量表示および無線受信強度表示を画面表示「する」ことを選択している場合、動作モード1および動作モード2ではバッテリー残量表示および無線受信強度表示の何れも表示し、動作モード3では何れも表示しないようにし設定してもよい。また、ユーザがバッテリー残量表示および無線受信強度表示を画面表示「しない」ことを選択している場合には、バッテリー残量表示および無線受信強度表示が動作モード1〜3の何れの動作モードでも表示されないようにし設定してもよい。また、ユーザがバッテリー残量表示を画面表示「する」ことを選択し、無線受信強度表示を画面表示「しない」ことを選択している場合、動作モード1および動作モード2では、バッテリー残量表示のみを表示し、動作モード3ではバッテリー残量表示および無線受信強度表示の何れも表示しないように設定してもよい。
【0215】
(バッテリー電源使用時)
次に、図69を参照して、上述した動作モードについて説明する。図69は、バッテリー電源使用時におけるディスプレイ16の明るさを設定するためのユーザによる操作を説明するための説明図である。
【0216】
バッテリー電源使用時における動作モードには、映像の明るさ(すなわち、ディスプレイ16の明るさ)を抑えた動作モード1、映像の明るさを動作モード1よりも抑えた動作モード2、および、映像の明るさを商用電源の使用時の明るさと同じ明るさである(つまり、映像の明るさを抑えない)動作モード3とが含まれる。
【0217】
動作モードが動作モード1である場合には、テレビ10は、映像の明るさを抑えない場合と比較して映像の表示に関する電力消費を抑えることでバッテリーの消費を抑え、視聴時間を長くすることができる。動作モードが動作モード2であるばあいには、テレビ10は、バッテリーの消費を動作モード1よりもさらに抑え、視聴時間をさらに長くすることができる。また、動作モードが動作モード3である場合には、視聴時間は動作モード1よりも短くなるものの、商用電源を使用する場合と同じ明るさで映像をみることができる。
【0218】
また、動作モードを設定するためのユーザによる操作は、図69に示すように、トップメニューから順に、ホームメニュー>設定>安心・省エネ>バッテリー動作時設定を選択する。さらに、バッテリー動作時設定において、動作モードを動作モード1(図69における、モード1)〜3から選択する。
【0219】
(商用電源使用時)
次に、図70を参照して、商用電源使用時においてバッテリーを充電するためのユーザ操作について説明する。図70は、商用電源使用時においてバッテリーを充電するためのユーザ操作を説明する説明図である。
【0220】
本実施形態に係るテレビ10は、商用電源を使用する場合に、バッテリーを充電するか否かを設定することができる。バッテリーの充電を行わないように設定することにより、バッテリーの劣化を抑え、バッテリーを長持ちさせることができる。
【0221】
バッテリーを充電するか否かを設定するためのユーザによる操作は、図70に示すように、トップメニューから順に、ホームメニュー>設定>安心・省エネ>バッテリー充電設定を選択する。さらに、バッテリー充電設定において、バッテリーを充電するか否かを決定する選択肢である「する」又は「しない」を選択する。
【0222】
「する」が選択された場合には、テレビ10は、商用電源を使用して動作すると同時に、バッテリーの充電を行う。また、「しない」が選択された場合には、テレビ10は、商用電源を使用して動作するが、バッテリーの充電は行わない。
【0223】
なお、本実施形態では、テレビ10がAC100Vの商用電源およびバッテリー電源の2種類の電源を使用して動作することができる場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、モニタ1又はディスプレイ16がAC100Vの商用電源およびバッテリー電源の2種類の電源を使用して動作することができる構成を採用してもよい。
【0224】
(フレームタッチキー)
以下、フレームタッチキーと、フレームタッチキーに関連する画面表示について説明する。ここで、フレームタッチキーとは、ベゼル部(ディスプレイ16のフレーム部)に埋設されたタッチセンサー式のボタンのことを指す。本実施形態においては、1つの電源キーと、7つの多機能キーとがディスプレイの右側のベゼル部に埋設され、これら8つのキーによってフレームタッチキーが構成されている。多機能キーは、シーンによってその機能が変化するキーである。
【0225】
フレームタッチキーは、ベゼル部に埋設されたタッチセンサー式のボタンであるため、ユーザは、その存在および機能を知ることができない。そこで、フレームタッチキーの存在および機能を、何らかの手段を用いてユーザに知らしめる必要がある。
【0226】
電源キーは、専ら、電源をオフ状態からオン状態へと、あるいは、電源をオン状態からオフ状態へと切り替える機能を有している。したがって、電源キーが埋設された箇所のベゼル部表面に、その機能を示す電源アイコンを刻印しておけば、電源キーの存在および機能をユーザに知らしめることができる。一方、多機能キーは、上述したとおり、シーン(表示画面の表示内容)によってその機能が変化するため、ベゼル部表面にアイコンを刻印する方法では、その機能を適切にユーザに知らしめることができない。
【0227】
そこで、モニタ1においては、図46に示すように、各多機能キーの機能を示す図像(以下「アイコン」または「ガイダンスアイコン」と記載)および/または文字列(以下「ガイド」または「文字ガイダンス」と記載)をディスプレイにOSD表示する。アイコンおよび/またはガイドの表示位置は、対応する多機能キーに隣接する位置である。より具体的に言うと、各アイコンの表示位置は、対応する多機能キーに隣接する位置であり、各ガイドの表示位置は、対応する各アイコンに隣接する位置である。以下、各多機能キーの機能を示すアイコンおよび/またはガイドのことを総称して、「フレームタッチキーガイド」と記載する。
【0228】
図47は、フレームタッチキーガイドの表示を開始するタイミングを説明するための説明図である。
【0229】
同図に示すように、多機能キーの何れかがタッチされたことを検知すると、モニタ1は、フレームタッチキーをディスプレイ16にOSD表示する。そして、ユーザが多機能キーの操作を始めたこと(例えば、多機能キーに対する2度目のタッチ、あるいは、キー操作により対応する機能が動作し始めたこと等)を検知すると、モニタ1は、ガイドの表示を終了する(消去する)。モニタ1は、ガイドを消去した後も、アイコンは表示し続ける(アイコンの表示を終了するタイミングについては後述)。
【0230】
なお、ガイドを表示するか否かは、後述するように、ユーザが事前に設定できる構成を採用してもよい。また、チャンネルサーチ中、個人情報初期化中、システム動作テスト中、ソフトウェア更新中には、ガイドの表示を行わない構成を採用してもよい。また、個人情報初期化中、システム動作テスト中、ソフトウェア更新中には、電源キーも含めて操作を受け付けない構成を採用してもよい。
【0231】
なお、フレームタッチキーガイドをOSD表示するべきときに、既に他のUI(ユーザインタフェース)がOSD表示されていることがある。既にOSD表示されているUIが他のUIと同時に表示することが禁止されている排他的UIである場合、モニタ1は、排他的UIの表示を終了した後、フレームタッチキーガイドの表示を開始する。既にOSD表示されているUIが他のUIと同時に表示することが許可されている非排他的UIである場合、モニタ1は、非排他的UIとフレームタッチキーガイドとを同時に表示する。
【0232】
この際、モニタ1は、どちらのUIを優先して表示すべきかを(どちらのUIを前面に表示すべきか)、既にOSD表示されている非排他的UIの種類に応じて決める。フレームタッチキーガイドの方を優先して表示すべき非排他的UIとしては、例えば、ホーム/ツール/メニュー画面におけるUIなどが挙げられる。フレームタッチキーガイドの方を優先して表示すべき他の非排他的UIについては、同図中の記載を参照されたい。
【0233】
図48は、フレームタッチキーガイドの表示を終了する(消去する)タイミングを説明するための説明図である。
【0234】
同図に示すように、フレームタッチキーガイドを表示後、60秒間無操作状態が継続した場合、又は、「戻る」キー(多機能キーのうち「戻る」キーとして機能するキー)が長押しされた場合(例えば3秒以上押下され続けた場合)に、モニタ1は、フレームタッチキーガイドの表示を終了する(消去する)。また、フレームタッチキーガイドを表示中に、ホーム/ツール/メニュー画面の表示を指示する操作がなされた場合、フレームタッチキーガイドの表示を終了した後、ホーム/ツール/メニュー画面の表示を開始する。なお、フレームタッチキーガイドの表示を終了させるトリガーとなる操作は、ホーム/ツール/メニュー画面の表示を指示する操作に限られない。フレームタッチキーガイドの表示を終了させるトリガーとなる他の操作については、同図中の記載を参照されたい。
【0235】
図49および図50は、各シーン(セット状態)においてフレームタッチキーガイドとして表示するアイコンおよびガイドを一覧した図である。
【0236】
例えば、図49の第5列に示すように、マイサークル画面を表示している間、上から3番目の多機能キーを除く6つの多機能キーは、それぞれ、(1)マイサークル画面を消去する操作、(2)マイサークル画面をメイン画面からサブ画面へと切り替える操作、(3)フォーカス変更(アイコン群を反時計周りに回転させる)操作、(4)フォーカス変更(アイコン群を時計周りに回転させる)操作、(5)フォーカスされているアイコンを選択する決定操作、(6)マイサークル画面を表示する前に表示されていた画面に戻す操作に利用する。第1の多機能キーの隣にはマイサークルアイコンおよび「マイサークル」(文字ガイダンス)が表示され、第2の多機能キーの隣にはサブ画面アイコンおよび「サブ」(文字ガイダンス)が表示される。他の多機能キーの隣に表示されるアイコン及び文字ガイダンスも同様に決められている。
【0237】
図51は、フレームタッチキーガイドが重畳された、各種UI画面の表示例を示す図である。左上の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳されたマイサークル(メイン)画面であり、中央上の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳されたマイサークル(サブ)画面であり、右上の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳された番組表(トップ)画面である。また、左下の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳されたカレンダ/時計(トップ)画面であり、中央下の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳されたカレンダ/時計(レイアウト変更)画面であり、右下の画面は、フレームタッチキーガイドが重畳された、ホームネットワーク(DLNA)アプリケーションのUI画面である。
【0238】
図52は、フレームタッチキーガイドが重畳された、ホームネットワーク(DLNA)アプリケーションの他のUI画面を示す図である。
【0239】
なお、モニタ1においては、フレームタッチキーガイドに文字ガイダンスを含めるか否かをユーザが自由に設定できる。図53に示すように、設定を行うための設定画面は、例えば、トップメニューから順にホーム>機能切換>画面表示設定>タッチキーガイダンスを選択することによって現れる。
【0240】
また、図53に示すように、この設定を行うための設定画面には、「タッチキーの文字ガイダンスの表示設定を行います」といった説明文とともに、文字ガイダンスをフレームタッチキーガイドに含めたいときに選択すべき「表示する」ボタンと、文字ガイダンスをフレームタッチキーガイドに含めたくないときに選択すべき「表示しない」ボタンとが設けられている。
【0241】
また、モニタ1は、多機能キーのうち最も下側に配置された多機能キーが長押しされた場合(例えば、5秒以上押下された場合)、使用するリモコンを切り替えるための設定画面を表示する。図54に示すように、この設定画面にもフレームタッチキーガイドが重畳表示される。左に向いた三角形のアイコンの右側にある多機能キーを押せば、リモコン番号が1番のリモコンが選択され、右に向いた三角形のアイコンの右側にある多機能キーを押せば、リモコン番号が2番のリモコンが選択される。
【0242】
(数字キー入力)
本実施形態にかかる装置では、リモコン51から数字キーを廃止している(図55参照)。このため、選局操作以外(データ放送やインターネットなど)で、従来の数字キーを必要としていた状況で、従来の数字キーを用いずに、リモコンを介して数字入力を行う他の方法が必要となる。本装置において数字入力が必要となる状況を図56に示す。ここでは、リモコンから数字入力を行う方法として、以下の方法A〜Cを説明する。
【0243】
<方法A>
データ放送画面内、インターネット利用時、HDMI視聴時の数字入力などでは、ユーザ側で数字入力モードに切り替える必要がある。このような場面では、方法Aによる数字入力を行う。
【0244】
方法Aでは、リモコンに設けられている「数字」というボタン(図55参照)をユーザが押すことによって、数字入力用パネルがディスプレイ16に表示される(図55および図57参照)。数字入力用パネルの表示位置は、初期位置から変更可能であっても良い。
【0245】
数字入力用パネルでは、従来の数字キーと同様に、1〜12の12個の数字を入力できるよう、これら12個の数字が表示され、ジョグダイヤルまたはカーソルキー(上下左右キー)にて、数字入力用パネル上に表示されたカーソルを移動させることによって数字を選択できる。そして、ある数字が選択されている状況で決定キーを押すと、その数字が入力される。
【0246】
図58に示すように、カーソルキーで数字選択を行う場合は、数字入力用パネルに表示されている12個の数字列において、数字を選択するカーソルを上下左右に移動させることができる。また、ジョグダイヤルによって数字選択を行う場合は、時計回りに回転させると、(→12→1→2→3→…→9→10/0→11→12→1→)の順で選択数字を変更でき、反時計回りに回転させると、(→1→12→11→10/0→9→…→3→2→1→12→)の順で選択数字を変更できる。また、数字入力用パネルを消す場合には、戻る/終了キーを操作すれば良い。
【0247】
<方法B>
方法Bは、「3桁選局」の場合における数字入力方法である。3桁選局入力画面表示中(CS放送やラジオ放送等の選局時に必要)では、「3桁選局」が選択された場合に、自動的に数字入力用パネルが表示される(図59参照)。この数字入力用パネルは方法Aで説明したものと同じであり、数字入力方法も同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0248】
<方法C>
方法Cは、決まった桁数の数字列を入力する場合の方法であり、郵便番号設定、周波数設定、暗証番号、年齢視聴制限設定等を行う場合における数字入力方法である(図60〜図63参照)。
【0249】
図60を参照して方法Cによる数字入力方法を説明する。尚、図60は4桁の暗証番号入力を行う場合を例示している。
【0250】
方法Cによる数字入力を行う場面では、所定の桁数の数字入力枠が表示されており、最初は左端の枠にカーソルが合わされている。カーソル枠内の数字選択には、ジョグダイヤルまたは上下カーソルキーが使用される。ジョグダイヤルを時計回りに回転させる、あるいは上カーソルキーが押された場合は、(1→2→3→…→9→0→1→)の順で選択数字が変更される。ジョグダイヤルを反時計回りに回転させる、あるいは下カーソルキーが押された場合は、(1→0→9→…→3→2→1→)の順で選択数字が変更される。
【0251】
カーソル枠内の数字を決めて、右カーソルキーを押すと、カーソルが右に一つ移動する。こうして、移動先のカーソル枠内の数字を、ジョグダイヤルまたは上下カーソルキーを用いて上記と同様に選択する。また、左カーソルキーを押した場合には、カーソルは左に一つ移動し、既に数字選択済みの枠内の数字を再設定することができる。
【0252】
上記操作を繰り返すことで全ての数字枠の数字が選択され、右端の枠にカーソルが合わされている状態でさらに右カーソルキーを押すと番号の設定が完了する。
【0253】
本発明に係る表示制御装置は、以下の構成を備えていてもよい。
・推奨インターネットホームページのアドレスを示す初期データが保存されたメモリ
・上記メニュー画面に初期登録された上記推奨インターネットホームページのアドレスを、ユーザが別のアドレスに上書き登録した後で再登録する場合、上記初期データを用いた再登録処理を許可する一方、ユーザがインターネットを介して取得したアドレスであって、上記推奨インターネットホームページとタイトルの全部または一部が一致する他のインターネットホームページのアドレスを示すデータを用いた再登録処理を許可しないアドレス登録制御部
上記アドレス登録制御部は、図2に示すCPU14がその役割を担う。
【0254】
(アニメーション描画の更新頻度)
本実施形態に係るテレビ10は、マイサークル画面(環状メニュー)において環状に配置されて表示されるアイコンが旋回する際の移動速度に応じて、マイサークル画面の描画頻度(フレームレート)を変更してもよい。以下に、マイサークル画面において表示されるアイコンの移動速度に応じてマイサークル画面の描画頻度を変更する構成について説明する。なお、マイサークル画面におけるアイコンの移動のアニメーション化は、上述したように、グラフィックプレーン生成部4(アニメーション生成手段)によって実現されればよい。
【0255】
以降では、グラフィックプレーン生成部4におけるグラフィックプレーンの生成頻度について説明するが、生成されたグラフィックプレーンは、生成頻度と同じフレームレートでパネルコントローラ15によってディスプレイ16に描画されることで、アイコンの移動速度に応じたマイサークル画面のフレームレートの変更が実現される。
【0256】
なお、マイサークル画面において表示されるアイコンの移動速度は、リモコン51に備えられているジョグダイヤル54を操作することでリモコン51から送信されるコマンドであって、ジョグダイヤル54の回転速度を示す移動速度指示情報によって指定されればよい。また、リモコン51から送信されるコマンドは、テレビ10が備える不図示の受信部(コマンド取得部)によって取得されればよい。
【0257】
グラフィックプレーン生成部4は、アイコンの移動速度が中速域に属していると判定した場合、グラフィックプレーンの生成頻度を、所定の生成頻度(第1のフレームレート)に設定する。また、グラフィックプレーン生成部4は、高速域又は低速域に属していると判定した場合、グラフィックプレーンの生成頻度を、例えば60fpsなど、中速域に属していると判定した場合に設定する生成頻度よりも高い頻度の生成頻度(第2のフレームレート)に設定する。
【0258】
具体的には、グラフィックプレーン生成部4は、アイコンの移動速度が低速域に属していると判定した場合には、例えば60フレーム/秒(以降、fps(Frames Per Second)と記載する)の生成頻度(フレームレート)でグラフィックプレーンを生成する。アイコンの移動速度が低速域に属している場合には、1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が少ないため、60fpsの生成頻度でグラフィックプレーンを生成することによって、残像が目立たず、スムーズなアニメーションを実現することができる。
【0259】
また、グラフィックプレーン生成部4は、アイコンの移動速度が中速域に属している場合には、例えば30fpsの生成頻度でグラフィックプレーンを生成する。アイコンの移動速度が中速域に属している場合には、アイコンの移動に際して残像が目立ってしまうため、グラフィックプレーンの生成頻度を下げることにより、残像を目立たなくすることができる。
【0260】
さらに、グラフィックプレーン生成部4は、アイコンの移動速度が高速域に属している場合には、例えば60fpsの生成頻度でグラフィックプレーンを生成する。アイコンの移動速度が高速域に属している場合には、1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が大きいため、60fpsの生成頻度でグラフィックプレーンを生成しても、いわゆるコマ送りの状態になるため、残像が目立たなくなる。
【0261】
また、グラフィックプレーン生成部4は、アイコンを構成するイメージ部とテキスト部とでグラフィックプレーンにおける更新頻度を変える。グラフィックプレーン生成部4は、イメージ部を1フレーム毎に再描画し、上記テキスト部をnフレーム毎(nは2以上の整数)に再描画すればよい。例えば、イメージ部分のマイサークル画面における位置を60fpsの更新頻度で更新し、テキスト部分のマイサークル画面における位置を30fpsの更新頻度で更新する。
【0262】
具体的には、ある時点で生成されたグラフィックプレーンにおいてイメージ部分とテキスト部分の位置が更新された場合、当該ある時点で生成されたグラフィックプレーンの直後に生成されたグラフィックプレーンでは、イメージ部分の位置は更新されるが、テキスト部分の位置は更新されない。つまり、テキスト部分の位置は、2回グラフィックプレーンが生成される度に1回更新される。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、3回グラフィックプレーンが生成される度に、テキスト部分の位置が1回更新されてもよい。つまり、n回グラフィックプレーンが生成される度に、テキスト部分の位置が1回更新されればよい。
【0263】
イメージ部分を60fpsで描画することによって残像よりもスムーズさを優先することにより、スムーズな移動のアニメーションを実現することができる。また、テキスト部分を30fpsで描画することによってスムーズさよりも文字の読みやすさを優先することにより、文字の読みやすいアニメーションを実現することができる。これにより、アイコンのイメージ部分のスムーズなアニメーションと、テキスト部分の読みやすいアニメーションとを両立することができる。
【0264】
さらに、グラフィックプレーン生成部4は、ユーザによるジョグダイヤル54の操作速度に応じてアイコンの色を変更する。グラフィックプレーン生成部4は、アイコンの移動速度が低速域に属していると判定した場合、アイコンの描画に用いる階調の数を高く(第1の階調数)設定し、アイコンの移動速度が中速域又は高速域に属していると判定した場合、アイコンの描画に用いる階調の数を低く(第2の階調数)設定すればよい。
【0265】
例えば、グラフィックプレーン生成部4は、ジョグダイヤル54が操作されていない場合、すなわち、アイコンの移動がない場合、中間階調の色を豊かにすることでデザイン性を優先したアイコンを描画する。また、グラフィックプレーン生成部4は、ジョグダイヤル54の操作速度が低速である場合、すなわち、アイコンの移動速度が低速である場合、中間階調の色を豊かにすることでデザイン性を優先したアイコンを描画する。
【0266】
アイコンが移動しなければ移動による残像が生じることはなく、また、アイコンの移動速度が低速である場合は残像が目立たないため、ジョグダイヤル54が操作されていない場合又は操作速度が遅い場合には、ユーザに対し、鮮やかな色でアイコンを提示することができる。
【0267】
また、グラフィックプレーン生成部4は、ジョグダイヤル54の操作速度が中速又は高速場合、すなわち、アイコンの移動速度が低速である場合、残像の要因となりやすい中間諧調の階調数を減らしてコントラストを優先したアイコンを描画する。アイコンの移動速度が中速又は高速である場合は、残像が目立ちやすいため、ジョグダイヤル54の操作速度が中速又は高速場合にはこのようにアイコンの色をコントラストの高いものにすることで、残像による違和感を軽減したアニメーション描画が可能になる。
【0268】
なお、本実施形態では、グラフィックプレーンの生成頻度を60fps又は30fpsとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単なる例示にすぎない。
【0269】
上述の構成によって、テレビ10は、メニュー項目を移動させる際の残像を抑制し、ユーザの視認性を向上させることができる。
【0270】
<変形例1>
本実施形態では、マイサークル画面でのアイコンの入れ替えの一例として、サブ画面において特定アイコンを確定した後、メイン画面において対象アイコンを確定する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、メイン画面において対象アイコンを確定した後、サブ画面において特定アイコンを確定してもよい。さらに、マイサークル画面でのアイコンの入れ替えの過程において、特定アイコンと対象アイコンとの間に両向きの矢印を表示する構成を採用してもよい。
【0271】
以下に、図71から図73を参照して、マイサークル画面におけるアイコンの入れ替え動作の遷移の他の一例を説明する。図71は、マイサークル画面でのアイコンの入れ替え動作の遷移の他の一例を示す説明図であり、ディスプレイ16の表示画面が第1画面から第5画面に遷移する様子を示す。図72は、マイサークル画面においてアイコンの入れ替えを行う場合に、メイン画面から外すアイコンを決定する際のディスプレイ16の表示の遷移を示す説明図である。また、図73は、マイサークル画面においてアイコンを入れ替える場合に、メイン画面に入れるアイコンを決定する際のディスプレイ16の表示の遷移を示す説明図である。
【0272】
ユーザによってリモコン51に設けられた所定のボタン(例えば緑色のカラーボタン)が操作されると、図72に示すように、まずメイン画面が表示される。第1画面(左端)は、ディスプレイ16においてメイン画面が表示されている状態である。
【0273】
次に、メイン画面から外したいアイコンをリモコン51のジョグダイヤル54等で回転させてフォーカス位置まで移動させる。この状態において、例えばリモコン51における、アイコンの入れ替えを指示する所定のキー(例えば黄色のカラーボタン)が操作されると、図72に示すように、対象アイコンが確定され、第1画面が第2画面に遷移する。フォーカス位置55は、例えば、コンテンツ表示領域の例えば右側に設定されている。
【0274】
第2画面では、フォーカス位置55に位置するメイン画面の対象アイコンがコンテンツ表示領域内へ移動する。その後、第2画面から第3画面に遷移する。
【0275】
第3画面では、マイサークル画面がメイン画面からサブ画面に切り替わる。このとき、メイン画面において確定された対象アイコンと、サブ画面のフォーカス位置55に存在するアイコンとの間に、図73に示すように、両向きの矢印が表示される。このサブ画面では、コンテンツ表示領域上に移動したメイン画面の対象アイコンは表示されたままである。
【0276】
次に、サブ画面からメイン画面に入れ替えたいアイコンを、リモコン51のジョグダイヤル54等で回転させてフォーカス位置まで移動させる。この状態において、リモコン51の決定ボタン53が操作されると、特定アイコンが確定され、第3画面から第4画面に遷移する。
【0277】
第4画面では、図73に示すように、確定された特定アイコンがハイライトされる。また、特定アイコンを消去し、コンテンツ表示領域上の対象アイコンをフォーカス位置55に移動させる。具体的には、フォーカス位置55に存在する特定アイコンと共に両向きの矢印で矢指される対象アイコンが、アニメーション表示により、フォーカス位置55に移動する。
【0278】
その後、画面は第4画面から第5画面に遷移し、第5画面では、サブ画面における、サブのアイコンの入れ替えが完了する。次に、第5画面から第6画面に遷移する。
【0279】
第6画面では、上述のようにして入れ替えた(サブのアイコンから外した)特定アイコンを含んだメイン画面が表示され、メインのアイコンの入れ替えが完了する。
【0280】
上述の構成によれば、通常のメイン画面およびサブ画面と、アイコンの入れ替え画面のそれぞれの画面のレイアウトおよび操作方法などを同様なものにすることができるため、画面が見やすくなり、また、操作も行いやすくなる。また、特定アイコンと対象アイコンとの間に両向きの矢印を表示することにより、ユーザは、特定アイコンと対象アイコンとが入れ替え対象であることを簡単に理解することができる。
【0281】
これによって、ユーザは、メインメニューに含まれるメニュー項目とサブメニューに含まれるメニュー項目とを入れ替える入替操作を快適に行うことができる。
【0282】
<変形例2>
マイサークル画面におけるスムーズなアイコン移動のアニメーションを実現する方法として、例えば、通常描画されているアイコン(実像アイコンとも呼称する)とは別に、移動したアイコンの残像を表す、実像アイコンの移動に追従するアイコン(虚像アイコン(残像アイコン)とも呼称する)を描画する方法を採用することもできる。本変形例では、マイサークル画面において実像アイコンに加えて虚像アイコンを描画することによってスムーズなアイコン移動のアニメーションを実現する構成について、図74から図76を参照して説明する。
【0283】
(実像アイコン流用)
まず、実像アイコンを流用して虚像アイコンを描画する構成について、図74を参照して説明する。図74は、実像アイコンを流用して虚像アイコンを描画する場合の画面の生成過程を説明する説明図である。
【0284】
図74(a)に示すように、グラフィックプレーン生成部4(第1アニメーション生成手段、第2アニメーション生成手段)は、UIイメージバッファ(図74におけるImageROM)から読み出した画像データを用いて、実像アイコンを描画したグラフィックプレーン(実像グラフィックプレーン(第1アニメーション)とも呼称する)を生成する。また、実像グラフィックプレーンに描画された実像アイコンを流用して、虚像アイコンを描画したグラフィックプレーン(虚像グラフィックプレーン(第2アニメーション)とも呼称する)を生成する。具体的には、実像アイコンを描画するために参照される画像データと同一の画像データを参照して虚像アイコンを描画することにより、虚像グラフィックプレーンを生成する。
【0285】
グラフィックプレーン生成部4によって生成さえた実像グラフィックプレーン、および虚像グラフィックプレーンは、第2ミキサ5cに供給される。第2ミキサ5cは、実像グラフィックプレーンに、半透明化した虚像グラフィックプレーンを、図74(b)に示すように、アルファブレンドを用いて重ね合わせ、表示用のグラフィックプレーン(第3アニメーション)を生成する。
【0286】
(ハードウェアアクセラレーション)
次に、ハードウェアアクセラレーションを用いて虚像アイコンを描画する構成について、図75を参照して説明する。図75は、ハードウェアアクセラレーションを用いて虚像アイコンを描画する場合の画面の生成過程を説明する説明図である。
【0287】
図75(a)に示すように、グラフィックプレーン生成部4は、UIイメージバッファから読み出した画像データを用いて、実像グラフィックプレーンを生成する。また、グラフィックプレーン生成部4は、ハードウェアアクセラレーションを用いて、実像グラフィックプレーンに描画された実像アイコンから虚像アイコンを描画し、虚像グラフィックプレーンを生成する。
【0288】
グラフィックプレーン生成部4によって生成さえた実像グラフィックプレーン、および虚像グラフィックプレーンは、第2ミキサ5cに供給される。第2ミキサ5cは、実像グラフィックプレーンに、半透明化した虚像グラフィックプレーンを、図75(b)に示すように、アルファブレンドを用いて重ね合わせ、表示用のグラフィックプレーン(第3アニメーション)を生成する。
【0289】
(マイサークル画面の表示処理)
次に、虚像アイコンを用いたマイサークル画面の表示処理の流れについて、図76を参照して説明する。図76は、虚像アイコンを用いたマイサークル画面の表示処理の流れを示すフローチャートである。
【0290】
ユーザによってリモコン51に備えられているジョグダイヤル54が回転操作されると、図76に示すように、テレビ10は、ジョグダイヤル54の回転速度を取得する(ステップS101)。取得されたジョグダイヤル54の回転速度は、CPU14に供給される。
【0291】
CPU14は、供給されたジョグダイヤルの回転速度が高速であるか否かを判定する(ステップS102)。回転速度が高速であるか否かの判定は、例えば、回転速度が所定の閾値よりも速いか否かで判定する方法を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
【0292】
ジョグダイヤルの回転速度が高速でない(すなわち、低速である)場合(ステップS102においてNO)、CPU14のグラフィックプレーン生成部4は、実像アイコンを描画して、実像グラフィックプレーンを生成する(ステップS103)。
【0293】
第2ミキサ5cは、映像信号処理回路5bの出力映像の上に実像グラフィックプレーンを重ね合わせ、マイサークル画面を表示するための映像信号を生成する。第2ミキサ5cによって生成された映像信号は、パネルコントローラ15に供給され、ディスプレイ16に表示される(ステップS104)。
【0294】
ジョグダイヤルの回転速度が高速である場合(ステップS102においてYES)、グラフィックプレーン生成部4は、まず、実像アイコンを描画して、実像グラフィックプレーンを生成する(ステップS105)。
【0295】
グラフィックプレーン生成部4は、次に、虚像アイコンを描画して、虚像グラフィックプレーンを生成する(ステップS106)。
【0296】
第2ミキサ5cは、映像信号処理回路5bの出力映像の上に実像グラフィックプレーンおよび虚像グラフィックプレーンを重ね合わせ、マイサークル画面を表示するための映像信号を生成する。第2ミキサ5cによって生成された映像信号は、パネルコントローラ15に供給され、ディスプレイ16に表示される(ステップS107)。
【0297】
なお、本変形例では、実像アイコンを描画したグラフィックプレーンに、虚像アイコンを描画したグラフィックプレーンを重ね合わせる方法として、アルファブレンドを用いる場合を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0298】
上述の構成によって、テレビ10は、マイサークル画面において同時に回転させるアイコンの数を増やすために描画更新頻度を低くしても、アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。
【0299】
これにより、描画更新頻度を低くすることができるため、元々描画更新の能力が低いためにCPU14として採用できなかった低コストのチップを、CPU14の候補とすることができる。また、横4000×縦2000程度の解像度を有するディスプレイを備えるテレビ(いわゆる、4K2Kテレビ)のように、解像度が高いために描画更新頻度を低くせざるを得ない場合であっても、アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。
【0300】
また、実像アイコンを流用して虚像アイコンを描画する場合には、UIイメージバッファに虚像アイコンを描画するための新たなアイコンを格納しておく必要がないため、アイコンのデータが倍増してしまうことはない。また、ハードウェアアクセラレーションを用いて虚像アイコンを描画する場合には、CPU14に対する負荷を最小限に抑えることができる。
【0301】
〔付記事項〕
上記特許文献1〜3に開示された構成では、ユーザが所望の項目の選択操作を行うメニュー画面において、メニュー項目またはアイコンを配列した環状のリング(環状の軌道)の中に、コンテンツを表示しようとする場合に生じる課題に、全く着目されていない。
【0302】
例えば、ユーザがテレビを視聴中に、他のコンテンツに切り換えたい場合、上記のようなメニュー画面を表示することになる。このとき、特許文献1のように、テレビ番組の視聴を継続しながら、他のコンテンツの選択操作を可能とすることがユーザインターフェースとして好ましい。
【0303】
しかし、特許文献2および3には、アイコンの上記リングの表示と同時に、コンテンツを表示することについて、開示も示唆もなされていない。
【0304】
一方、特許文献1には、メニュー項目を表示画面の4辺に沿って矩形の枠状に表示し、その矩形の枠内に、テレビ画像を縮小表示することが開示されている。しかし、このメニュー項目は、表示画面の4辺に沿って隙間無く配置されているために、レイアウトの自由度が極めて少ないという問題を伴う。
【0305】
また、複数のアイコンを長方形の表示領域の周りに、環状に配置する場合、アイコン同士の間隔および対称性などの観点で、レイアウト上の制限が厳しくなる。さらに、例えば図64に示すメニュー項目bの表示形状は、図64(B)から図64(C)へ配置が変わることによって、横長から縦長に変化するので、メニュー項目として、形状変化の影響を受けにくい文字表示程度にならざるを得ないという問題もある。
【0306】
このために、特許文献1のメニュー表示画面に、特許文献2の環状のアイコンを表示することは困難であり、まして、縮小表示したテレビ画像に重ならないように、環状のアイコンを表示することは困難である。さらに、アイコンには、通常、アイコンの種類名等を表す文字列が、ユーザに見やすいように大きな文字で付加されている。したがって、1つあたりの表示スペースが大きく、また、デザイン形状も多様なアイコンを環状に回転させて表示するときに、環状のアイコンの内側領域に表示したコンテンツの画像と重ならないようにするという着想は、上記特許文献1〜3の開示から到底想到されるものではない。
【0307】
なお、上記特許文献4の音響・映像コントロールシステムでは、トップ画面における釦表示のレイアウトと、コンテンツ配置画面における釦表示のレイアウトとが全く異なっている。このため、トップ画面とコンテンツ配置画面との間でレイアウトの関連性がないために、コンテンツ配置画面において、釦名称を入れ替えたいトップ画面のコンテンツ選択釦をユーザは改めて探すことを強いられる。しかも、コンテンツ配置画面では、トップ画面に表示されるべき複数個のコンテンツ選択釦と、複数個の変更用コンテンツ選択釦とが、多数配列された状態となるため、ユーザには益々判りづらい画面表示になるという問題がある。
【0308】
以下の発明1〜19は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、多機能対応の表示装置において、ユーザが所望の項目の選択操作を快適に行えるメニュー画面を表示する技術を提供することにある。
【0309】
(発明1)
メニュー画面の表示制御方法は、上記の課題を解決するために、
(1)表示画面の中央部のコンテンツ表示領域に、コンテンツの動画像または静止画像を、上記表示画面のサイズより縮小して表示するステップA1と、
(2)上記コンテンツ表示領域の周囲に、複数のアイコンを環状に配置して表示するとともに、上記複数のアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、上記複数のアイコンが、上記コンテンツ表示領域に重なることなく、上記コンテンツ表示領域の周囲を回りながら、上記複数のアイコンの各々が順番に特定位置へ移動するように表示するステップA2とを含んでいることことを特徴とする。
【0310】
上記の表示制御方法によれば、メニュー画面を表示する前に、ユーザが視聴していたコンテンツの画像が、環状に移動するアイコンの列によって邪魔されることなく、縮小されて表示される。したがって、ユーザは、コンテンツの画像の視聴を継続しながら、快適に、アイコンに対する選択操作を行うことができる。
【0311】
なお、本発明のアイコンは、絵記号、絵文字、文字、図柄および図形の少なくとも1つ、またはこれらの任意の組み合わせによって構成されている。
【0312】
(発明2)
メニュー画面の表示制御方法は、上記の課題を解決するために、
(1)表示画面の中央部のコンテンツ表示領域に、コンテンツの動画像または静止画像を、上記表示画面のサイズより縮小して表示するための第1の表示データと、
(2)上記コンテンツ表示領域の周囲に、複数のアイコンを環状に配置して表示するとともに、上記複数のアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、上記複数のアイコンが、上記コンテンツ表示領域に重なることなく、上記コンテンツ表示領域の周囲を回りながら、上記複数のアイコンの各々が順番に特定位置へ移動するように表示するための第2の表示データとを別々に作成し、
(3)上記第1の表示データおよび第2の表示データの重ね合わせにより、メニュー画面を表示することことを特徴とする。
【0313】
上記の表示制御方法によれば、ユーザが、コンテンツの画像の視聴を継続しながら、快適に、アイコンに対する選択操作を行うことができるという前述の効果に加えて、第1の表示データの作成と、第2の表示データの作成とを分けることにより、表示データの作成処理が簡素化され、CPUの負荷が軽くなるという効果を奏する。
【0314】
(発明3)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記メニュー画面は、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面とに切り替え可能であり、
(2)上記第2のメニュー画面を表示するステップB1と、
(3)ユーザの上記選択操作によって、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップB2と、
(4)上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から上記コンテンツ表示領域内へ移動させるステップB3と、
(5)上記第2のメニュー画面を上記第1のメニュー画面に切り替えるステップB4と、
(6)ユーザの上記選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップB5と、
(7)上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記コンテンツ表示領域内から、上記特定位置に表示された上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの上に移動させ、アイコンの入れ替えを行うステップB6とを含んでいることを特徴とする。
【0315】
上記の表示制御方法によれば、メニュー画面を2種類のメニュー画面の切り替えによって表示することができるので、以下のメリットを生む。例えば、第1のメニュー画面がデフォルトで優先的に表示されるようになっているとすると、この第1のメニュー画面に、ユーザの選択頻度が高いアイコン、あるいはユーザに対して選択を推奨するアイコンなどの組み合わせを、環状に配置して表示することができる。この結果、ユーザは、所望の項目の選択操作を一層快適に行うことができる。
【0316】
また、第1のメニュー画面と第2のメニュー画面との2つの画面において、レイアウトおよびユーザの操作方法が同様であるため、ユーザにとって見やすく、かつ操作も行いやすい。
【0317】
さらに、第1のメニュー画面および第2のメニュー画面の各中央には、これらメニュー画面の切り替えによらず、コンテンツ表示領域にコンテンツが継続して表示されている。したがって、ユーザは、コンテンツの視聴を続けながら、第1のメニュー画面に表示されたアイコンと、第2のメニュー画面に表示されたアイコンとの入れ替え操作を行うことができる。
【0318】
また、上記コンテンツ表示領域は、ユーザが入れ替えを行おうとするアイコンの一時的な退避場所となり、メニュー画面の切り替え処理と、アイコンを、各メニュー画面においてコンテンツ表示領域の内外に移動させる処理とが、自動的に連動して行われる。この結果、ユーザは、切り替えられたメニュー画面において、入れ替え対象のアイコンを特定位置へ移動させる操作だけを行えば済む。さらに、第1のメニュー画面と第2のメニュー画面との見た目の関連性を非常に把握しやすい。したがって、利便性に優れた快適なユーザインターフェースを提供することができる。
【0319】
(発明4)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記メニュー画面は、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面とに切り替え可能であり、
(2)上記第2のメニュー画面を表示するステップB1と、
(3)ユーザの上記選択操作によって、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップB2と、
(4)上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から上記コンテンツ表示領域内へ移動させるステップB3と、
(5)上記第2のメニュー画面を上記第1のメニュー画面に切り替えるステップB4と、
(6)ユーザの上記選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップB7と、
(7)上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの表示をクリアするステップB8と、
(8)上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記コンテンツ表示領域内から、上記特定位置に移動させ、アイコンの入れ替えを行うステップB9とを含んでいることを特徴とする。
【0320】
上記の表示制御方法のように、第1のメニュー画面においてユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、ユーザが上記特定位置へ移動させたときに、この第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの表示を消すようにしてもよい。これによっても同様に、利便性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
【0321】
(発明5)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)一般的なインターネットホームページを表示可能な第1のブラウザと、上記表示画面を備えた表示装置に適合した表示状態が得られるように特化されたホームページを表示可能な第2のブラウザとが用意され、
(2)上記表示装置が専用に通信可能なサーバにアクセスし、当該サーバから上記特化されたホームページを含む複数のホームページのアドレスを含むリストを取得し、そのリストに含まれたアドレスを用いて上記特化されたホームページを登録することを特徴とする。
【0322】
上記の構成において、上記特化されたホームページのアドレスは、上記一般的なインターネットホームページのアドレスとは異なるため、表示装置の工場出荷時に、上記特化されたホームページのアドレスが表示装置に初期登録されている。
【0323】
上記第2のブラウザで上記特化されたホームページのアドレスを取得するシステムは携帯電話用ブラウザと携帯電話用ホームページのように既に実用化されているが、システム規模が大きく複雑になるという課題があり、上記第2のブラウザで上記特化されたホームページのアドレスを取得できなくても問題のない小規模で簡易なシステムが求められている。
【0324】
この場合、ユーザが第1のブラウザによって表示したホームページのアドレスによって、上記特化されたホームページのアドレスを上書きしてしまうと、上記第2のブラウザは、上記特化されたホームページのアドレスを取得できないので、上記特化されたホームページのアドレスを再登録できない、つまり、表示装置に適合した表示状態で、上記特化されたホームページを表示できなくなるという問題が生じる。
【0325】
そこで、上記表示装置が専用に通信可能なサーバに、上記特化されたホームページを含む複数のホームページのアドレスを含むリストが格納されている。これにより、そのリストに含まれたアドレスを用いて、上記特化されたホームページのアドレスを再登録することが可能になる。
【0326】
これにより、再登録したアドレスのホームページをユーザが閲覧しようとすると、第2のブラウザが起動し、表示装置に適合した表示状態で、上記特化されたホームページを表示することができる。
【0327】
(発明6)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)ユーザの上記選択操作によって、上記複数のアイコンに含まれた特定のアイコンを上記特定位置へ移動させた場合に、
(2)上記特定のアイコンが選択可能なアイコンであるか、または選択不能なアイコンであるかを判定するステップC1と、
(3)上記特定のアイコンが選択不能なアイコンであると判定された場合に、選択不能をユーザに知らせる警告メッセージを上記特定のアイコンの表示に重ねて表示するステップC2と、
(4)ユーザが、上記特定のアイコンの選択を決定する指示をさらに与えた場合に、上記警告メッセージを上記コンテンツ表示領域内に表示するステップC3とを含んでいることを特徴とする。
【0328】
上記の表示制御方法によれば、ユーザが選択しても、その対応したアプリケーションが起動しない場合、あるいは、その対応した機能の表示処理を実行できない場合に、第1段階として、選択不能をユーザに知らせる警告メッセージを上記特定のアイコンの表示に重ねて表示する。
【0329】
その警告メッセージが表示されてもなお、ユーザがそのアイコンの選択を決定する指示をさらに与えた場合、第2段階として、上記警告メッセージを上記コンテンツ表示領域内に表示する。
【0330】
これにより、ユーザは、コンテンツの視聴に気を取られていて、第1段階の警告メッセージに気付かなかったとしても、第2段階の警告メッセージに気付く可能性が高くなる。
【0331】
この結果、利便性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
【0332】
(発明7)
メニュー画面の表示制御方法では、
上記ステップA1は、
(1)ユーザからメニュー画面の表示指示が与えられたことに応じて、上記表示画面にフルサイズで表示されていた上記コンテンツの動画像または静止画像が、上記コンテンツ表示領域のサイズまで、連続的に縮小するように表示するステップA11と、
(2)上記コンテンツ表示領域の周囲領域に背景画像を表示するステップA12とを含み、
前記ステップA2は、
(3)上記複数のアイコンのそれぞれが、上記表示画面の周縁領域に分散して表示された状態から、上記コンテンツ表示領域の中央に向かって移動し、上記コンテンツ表示領域の周囲に、環状に配置して表示される状態へ、表示を遷移させるステップA21を含んでいることを特徴とする。
【0333】
上記の表示制御方法によれば、フルサイズでコンテンツを表示していた表示画面が、メニュー画面に遷移するときに、遷移途中の状態をアニメーションによってユーザに見せることができる。これにより、従来にない斬新なユーザインターフェースを提供することができる。
【0334】
(発明8)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)ユーザから、表示中のメニュー画面を非表示とする指示が与えられた場合に、
(2)上記コンテンツ表示領域の周囲に、環状に配置して表示された上記複数のアイコンのそれぞれを、上記表示画面の周縁領域へ向けて放射状に退避させるように表示するステップD1と、
(3)上記コンテンツ表示領域の周囲領域に表示された背景画像をクリアするステップD2と、
(4)上記コンテンツ表示領域に表示されていた上記コンテンツの動画像または静止画像を、そのサイズが上記表示画面のフルサイズになるまで、連続的に拡大するように表示するステップD3とを含んでいることを特徴とする。
【0335】
上記の表示制御方法によれば、メニュー画面を解除して、通常の表示画面に戻るときに、遷移途中の状態をアニメーションによってユーザに見せることができる。これにより、従来にない斬新なユーザインターフェースを提供することができる。
【0336】
(発明9)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記メニュー画面は、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面とに切り替え可能であり、
(2)ユーザから、上記第1のメニュー画面と上記第2のメニュー画面とを切り替える指示が与えられた場合に、
(3)上記コンテンツ表示領域の周囲に、環状に配置して表示された上記第1のアイコン群に含まれるアイコンのそれぞれを、上記表示画面の1辺へ向けて移動させ、当該1辺から上記表示画面外へ順次消えるように表示するステップD11と、
(4)上記表示画面の上記1辺とは異なる辺から、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンのそれぞれを、上記表示画面内へ順次現れて、所定の位置まで移動するように表示するステップD12とを含んでいることを特徴とする。
【0337】
これにより、従来にない斬新なアニメーションによって、メニュー画面の切り替えを表示することができる。
【0338】
(発明10)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記複数のアイコンには、日時に関する日時アイコンが含まれており、
(2)上記複数のアイコンに対するユーザの選択操作によって、上記日時アイコンを上記特定位置に移動させた後、ユーザの決定指示を受け付けるステップE1と、
(3)ステップE1に応じて、上記メニュー画面を、カレンダーの画像および時計の画像のうち少なくとも一方を含む日時画面に遷移させるステップE2とを含んでいることを特徴とする。
【0339】
上記の表示制御方法によれば、上記メニュー画面を表示する上記表示画面を備えた表示装置(例えば、テレビまたはパーソナルコンピュータ)の不使用時に、テレビ画面またはパーソナルコンピュータの表示画面等に、カレンダーおよび時計の少なくとも一方を表示させることができる。これにより、テレビ画面またはパーソナルコンピュータの表示画面等をインテリアの1つとして利用することができる。
【0340】
(発明11)
本発明に係るメニュー画面の表示制御方法では、上記ステップE1およびE2に加えて、ユーザが指定したコンテンツの画像、カレンダーの上記画像および時計の上記画像の上記日時画面におけるレイアウトに関して、または上記日時画面の背景色に関して、ユーザの指示に応じて選択肢を表示するステップE3をさらに含んでいることを特徴とする。
【0341】
上記の表示制御方法によれば、カレンダーおよび時計のみならず、ユーザが指定したコンテンツの画像を含めて、ユーザが好むレイアウトおよび背景色によって表示することができる。
【0342】
この結果、ユーザインターフェースの快適性を一層高めることができる。
【0343】
(発明12)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記表示画面のフレーム部分に配置された複数のタッチキーのうち任意の1つをユーザが触れると、上記複数のタッチキーそれぞれの機能を表すアイコンおよび文字列の少なくとも一方を、上記表示画面上に、上記複数のタッチキーそれぞれに対応した位置関係で表示するステップF1を含み、
(2)上記複数のタッチキーそれぞれの機能を表すアイコンおよび文字列の少なくとも一方は、上記表示画面の表示内容に応じて変化することを特徴とする。
【0344】
上記の表示制御方法によれば、表示画面の表示内容に関して、ユーザが何らかの機能選択を行いたいときだけ、フレーム部分に配置された複数のタッチキーのどれか1つにユーザが触れることによって、複数のタッチキーに割り当てられた機能を表示画面に表示させることができる。
【0345】
これにより、必要もないのに、アイコンまたはメニュー項目を表示画面に表示させておくという無駄を省ける第1の効果が得られる。また、表示画面にコンテンツをフルサイズで表示させる場合に、アイコンまたはメニュー項目の表示が邪魔にならずに済むという第2の効果も得られる。
【0346】
(発明13)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記表示画面のフレーム部分に配置された複数のタッチキーのうち任意の1つをユーザが触れると、上記複数のタッチキーそれぞれの機能を表すアイコンおよび文字列を、上記表示画面上に、上記複数のタッチキーそれぞれに対応した位置関係で表示するステップG1と、
(2)ステップG1の後で、ユーザが所望の機能に対応したタッチキーの1つに触れると、それぞれの機能を表す上記文字列の表示を消すステップG2とを含んでいることを特徴とする。
【0347】
上記の表示制御方法によれば、ユーザがアイコンおよび文字列を見て、希望する機能を一旦選択した後は。ユーザにとって、最低限必要な表示だけを残すことができる。したがって、態様としては、ユーザが選択した機能を示すアイコンを1つだけ残し、ほかのアイコンの表示を消してもよい。
【0348】
これにより、前述の第1の効果および第2の効果を向上させることができる。
【0349】
(発明14)
本発明に係るメニュー画面の表示制御方法では、上記ステップG1およびG2に加えて、上記複数のタッチキーのうち特定タッチキーをユーザが、基準の長さ以上の時間触れ続けると、それぞれの機能を表す上記アイコンの表示をさらに消すステップG3を含んでいることを特徴とする。
【0350】
これにより、前述の第1の効果および第2の効果をさらに向上させることができる。
【0351】
(発明15)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)リモートコントローラのユーザ操作によって、数字キーパネルを呼び出して上記表示画面に表示するステップH1を含み、
(2)表示された数字キーパネル上を動くカーソルの動きは、上記リモートコントローラの操作に連動していることを特徴とする。
【0352】
上記の表示制御方法によれば、リモートコントローラから数字ボタンを省くことができるので、リモートコントローラの構成の簡素化と、リモートコントローラの使い勝手の向上という効果を得ることができる。
【0353】
この結果、ユーザインターフェースの快適性を一層高めることができる。
【0354】
(発明16)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)ユーザの指示に応じて、上記メニュー画面を、数字入力を必要とする機能に対応した特定画面へ遷移させるステップI1と、
(2)上記特定画面への遷移に応じて、数字キーパネルを呼び出して上記特定画面に表示するステップI2とを含んでいることを特徴とする。
【0355】
上記の表示制御方法によれば、数字入力が必要な場面では、表示画面に自動的に数字キーパネルが呼び出される。したがって、ユーザの利便性が向上する。
【0356】
また、表示画面に表示された数字キーパネルから、必要な数字をユーザが選択するために、リモートコントローラには、数字キーパネル上でカーソルを移動させる構成を搭載すればよい。すなわち、リモートコントローラから数字ボタンを省くことができる。したがって、リモートコントローラの構成を簡素化することができる。
【0357】
(発明17)
表示制御装置は、
(1)表示画面の中央部のコンテンツ表示領域に、コンテンツの動画像または静止画像を、上記表示画面のサイズより縮小して表示するための第1の表示データを作成する第1の表示処理部と、
(2)上記コンテンツ表示領域の周囲に、複数のアイコンを環状に配置して表示するとともに、上記複数のアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、上記複数のアイコンが、上記コンテンツ表示領域に重なることなく、上記コンテンツ表示領域の周囲を回りながら、上記複数のアイコンの各々が順番に特定位置へ移動するように表示するための第2の表示データを作成する第2の表示処理部と、
(3)上記第1の表示データおよび第2の表示データから、メニュー画面の表示データを作成する第3の表示処理部とを備えていることを特徴とする。
【0358】
これにより、上記構成に対応する表示制御方法に関して既に説明した作用効果を同様に得ることができる。
【0359】
(発明18)
表示制御装置は、さらに、
(1)上記メニュー画面の背景を表示するための第3の表示データを作成する第4の表示処理部と、
(2)上記第3の表示処理部は、上記第1から第3の表示データの重ね合わせにより、メニュー画面の表示データを作成することを特徴とする。
【0360】
上記の構成によれば、メニュー画面の背景を表示するための第3の表示データを、前記第1の表示データおよび第2の表示データとは別に用意するので、第3の表示データを活用することによって、メニュー画面をユーザがカスタマイズする自由度を広げることができる。
【0361】
(発明19)
メニュー画面の表示制御方法では、
(1)上記メニュー画面は、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面とに切り替え可能であり、
(2)上記第1のメニュー画面を表示するステップJ1と、
(3)ユーザの上記選択操作によって、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップJ2と、
(4)上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から上記コンテンツ表示領域内へ移動させるステップJ3と、
(5)上記第1のメニュー画面を上記第2のメニュー画面に切り替えるステップJ4と、
(6)ユーザの上記選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させるステップJ5と、
(7)上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つの表示をクリアするステップJ6と、
(8)上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記コンテンツ表示領域内から、上記特定位置に移動させアイコンの入れ替えを行うステップJ7と、
(9)上記第2のメニュー画面を、上記ステップJ6においてクリアした上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを含んだ上記第1のメニュー画面に切り替えるステップJ8と、を含んでいることを特徴とする。
【0362】
上記の表示制御方法のように、第1のメニュー画面において入れ替え対象となる上記第1のアイコン群に含まれるアイコンを上記コンテンツ表示領域内に移動させた後、第2のメニュー画面においてユーザが入れ替えを希望する上記第2のアイコン群に含まれるアイコンを選択してもよい。これによっても同様に、利便性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
【0363】
なお、ある着目した請求項に記載された構成と、その他の請求項に記載された構成との組み合わせが、その着目した請求項で引用された請求項に記載された構成との組み合わせのみに限られることはなく、本発明の目的を達成できる限り、その着目した請求項で引用されていない請求項に記載された構成との組み合わせが可能である。
【0364】
〔本明細書に記載された発明〕
上記発明1〜19の他に、本明細書には、以下の発明が含まれる。
【0365】
《発明A》
表示装置において環状に並べて表示された複数のメニュー項目(環状メニューとも呼称する)を、リモコンに設けられた環状の入力キーを操作することによって回転させ、所望のメニュー項目をフォーカスのある所定の位置に移動させることで選択候補とする操作方法が提案されている。
【0366】
一方、このような環状メニューの見易さ、および、所望のメニュー項目を選択するために必要な環状の入力キーの操作量を考慮すると、一度に表示することのできるメニュー項目の数は限られてしまう。これに対して、よく使用される(選択される頻度の高い)メニュー項目は環状メニューに含まれるメインメニューとし、また、あまり使用されない(選択される頻度の低い)メニュー項目は環状メニューに含まれないサブメニューとしてユーザに提示する技術が提案されている。
【0367】
例えば、引用文献5には、周方向に回動可能なリング状の入力部を備え、リング状の入力部を操作することによって、映像装置に表示されているサークル状のメニューを回転させることのできるリモートコントローラが開示されている。
【0368】
しかし、よく使用するメニュー項目は、ユーザによって異なる。このため、頻繁に使用したい所望のメニュー項目がサブメニューに含まれてしまっている場合には、ユーザは、表示するまでにメインメニューよりも操作回数の多いことが一般的なサブメニューから所望のメニュー項目を選択しなければならず、操作が煩雑になってしまっていた。
【0369】
これに対し、特許文献4には、複数台の機器が制御装置に接続され、該制御装置に対するユーザ指示に応じて、複数台の機器の動作が制御される音響・映像コントロールシステムが開示されている。このシステムにおけるタッチパネル方式の表示画面には、電源投入時に、トップ画面が表示され、トップ画面には、複数のコンテンツ選択釦が表示される。また、このコンテンツ選択釦の釦名称は、トップ画面に表示されていない他の釦名称と入れ替え可能になっている。
【0370】
釦名称の入れ替え時には、トップ画面がコンテンツ配置画面に切り替わる。コンテンツ配置画面は、トップ画面に表示されるべき複数のコンテンツ選択釦の名称が表示されたTOP選択コンテンツ表示領域と、これらのコンテンツ選択釦以外に予め用意されている複数個の変更用コンテンツ選択釦の名称が表示された変更コンテンツ表示領域とを具えている。
【0371】
しかし、特許文献4の音響・映像コントロールシステムでは、トップ画面における釦表示のレイアウトと、コンテンツ配置画面における釦表示のレイアウトとが全く異なっている。このため、トップ画面とコンテンツ配置画面との間でレイアウトの関連性がないために、コンテンツ配置画面において、釦名称を入れ替えたいトップ画面のコンテンツ選択釦をユーザは改めて探すことを強いられる。しかも、コンテンツ配置画面では、トップ画面に表示されるべき複数個のコンテンツ選択釦と、複数個の変更用コンテンツ選択釦とが、多数配列された状態となるため、ユーザには益々判りづらい画面表示になるという問題がある。
【0372】
本明細書には、上記の課題を解決する以下の発明が含まれる。これらの発明の目的は、メインメニューに含まれるメニュー項目とサブメニューに含まれるメニュー項目とを入れ替える際に、ユーザがメニュー項目の入替操作を快適に行うことのできる表示制御装置を提供することにある。
【0373】
(発明A1)
複数のアイコンを環状に配置して表示するメニュー画面であって、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面と、を切り替え可能であり、
上記第2のメニュー画面を表示するステップa1と、
上記複数のアイコンの各々を旋回させながら順番に特定位置へ移動させるユーザの選択操作によって、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを特定位置へ移動させると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から表示画面中央部の特定領域内へ移動させるステップa2と、
上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記特定領域内へ移動させた上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを表示したまま、上記第2のメニュー画面を上記第1のメニュー画面に切り替えるステップa3と、
上記ユーザの選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置に移動させると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記特定領域内から、上記特定位置に表示された上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの上に移動させ、アイコンの入れ替えを行うステップa4と、を含んでいる、
ことを特徴とするメニュー画面の表示制御方法。
【0374】
上記の表示制御方法によれば、メニュー画面を2種類のメニュー画面の切り替えによって表示することができるので、以下のメリットを生む。例えば、第1のメニュー画面がデフォルトで優先的に表示されるようになっているとすると、この第1のメニュー画面に、ユーザの選択頻度が高いアイコン、あるいはユーザに対して選択を推奨するアイコンなどの組み合わせを、例えば環状に配置して表示することができる。この結果、ユーザは、所望の項目の選択操作を一層快適に行うことができる。
【0375】
また、第1のメニュー画面と第2のメニュー画面との2つの画面において、レイアウトおよびユーザの操作方法が同様であるため、ユーザにとって見やすく、かつ操作も行いやすい。
【0376】
また、上記特定領域は、ユーザが入れ替えを行おうとするアイコンの一時的な退避場所となり、メニュー画面の切り替え処理と、アイコンを、各メニュー画面において特定領域の内外に移動させる処理とが、自動的に連動して行われる。この結果、ユーザは、切り替えられたメニュー画面において、入れ替え対象のアイコンを特定位置へ移動させる操作だけを行えば済む。さらに、第1のメニュー画面と第2のメニュー画面との見た目の関連性を非常に把握しやすい。したがって、利便性に優れた快適なユーザインターフェースを提供することができる。
【0377】
(発明A2)
複数のアイコンを環状に配置して表示するメニュー画面であって、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面と、を切り替え可能であり、
上記第2のメニュー画面を表示するステップb1と、
上記複数のアイコンの各々を旋回させながら順番に特定位置へ移動させるユーザの選択操作によって、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを特定位置へ移動させるステップb2と、
上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から表示画面中央部の特定領域内へ移動させるステップb3と、
上記特定領域内へ移動させた上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを表示したまま、上記第2のメニュー画面を上記第1のメニュー画面に切り替えるステップb4と、
ユーザの上記選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置へ移動させると、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの表示をクリアするステップb5と、
上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記特定領域内から、上記特定位置に移動させ、アイコンの入れ替えを行うステップb6と、を含んでいる、
ことを特徴とするメニュー画面の表示制御方法。
【0378】
上記の表示制御方法のように、第1のメニュー画面においてユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、ユーザが上記特定位置へ移動させたときに、この第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの表示を消すようにしてもよい。これによっても同様に、利便性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
【0379】
(発明A3)
複数のアイコンを環状に配置して表示するメニュー画面であって、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面と、を切り替え可能であり、
上記第1のメニュー画面を表示するステップc1と、
上記複数のアイコンの各々を旋回させながら順番に特定位置へ移動させるユーザの選択操作によって、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを特定位置へ移動させるステップc2と、
上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から表示画面中央部の特定領域内へ移動させるステップc3と、
上記特定領域内へ移動させた上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを表示したまま、上記第1のメニュー画面を上記第2のメニュー画面に切り替えるステップc4と、
上記ユーザの選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置に移動させるステップc5と、
上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの表示をクリアするステップc6と、
上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記特定領域内から、上記特定位置に移動させアイコンの入れ替えを行うステップc7と、
上記第2のメニュー画面を、上記ステップc6においてクリアした上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを含んだ上記第1のメニュー画面に切り替えるステップc8と、を含んでいる、
ことを特徴とするメニュー画面の表示制御方法。
【0380】
上記の表示制御方法のように、第1のメニュー画面において入れ替え対象となる上記第1のアイコン群に含まれるアイコンを上記特定領域内(コンテンツ表示領域内)に移動させた後、第2のメニュー画面においてユーザが入れ替えを希望する上記第2のアイコン群に含まれるアイコンを選択してもよい。これによっても同様に、利便性に優れたユーザインターフェースを提供することができる。
【0381】
(発明A4)
上記特定領域と、上記特定位置との間に、矢印を表示する、
ことを特徴とするA1からA3の何れか1つに記載のメニュー画面の表示制御方法。
【0382】
上記の構成によれば、ユーザは、上記特定領域に表示されるアイコン(上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つ、または上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つ)と、上記特定位置に表示されるアイコン(上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つ、または上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つ)とが、入れ替え対象であることを容易に認識することができる。
【0383】
(発明A5)
複数のアイコンを環状に配置して表示するメニュー画面であって、上記複数のアイコンを、第1のアイコン群の組み合わせによって構成した第1のメニュー画面と、上記複数のアイコンを、上記第1のアイコン群とは異なる第2のアイコン群の組み合わせによって構成した第2のメニュー画面と、を切り替え可能であり、
上記第2のメニュー画面を表示する表示手段と、
上記複数のアイコンの各々を旋回させながら順番に特定位置へ移動させるユーザの選択操作によって、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを特定位置へ移動させると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置から表示画面中央部の特定領域内へ移動させる移動手段と、
上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つと入れ替えるユーザ指示を受け付けると、上記特定領域内へ移動させた上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを表示したまま、上記第2のメニュー画面を上記第1のメニュー画面に切り替える切替手段と、
上記ユーザの選択操作によって、ユーザが入れ替えを希望する上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つを上記特定位置に移動させると、上記第2のアイコン群に含まれるアイコンの1つを、上記特定領域内から、上記特定位置に表示された上記第1のアイコン群に含まれるアイコンの1つの上に移動させ、アイコンの入れ替えを行う入替手段と、を備えている、
ことを特徴とする表示制御装置。
【0384】
これにより、上記表示制御方法と同様の効果を得ることができる。
【0385】
(発明A1〜A5に関する付記事項)
なお、上記発明A1〜A5は、例えば、図2に示すCPU14を上記表示制御装置が備える各手段として機能させることより、また、CPU14に上記各ステップを実行させることにより実現可能である。
【0386】
《発明B》
環状に並べて表示された複数のアイコン(環状メニューとも呼称する)を旋回させ、所望のアイコンを所定の位置に移動させることによって当該所望のアイコンを選択する表示装置が開発されてきている。
【0387】
しかし、このように環状メニューを旋回させると、ディスプレイに残像が生じ、ユーザの視認性が低下してしまうという問題があった。
【0388】
本明細書には、上記の課題を解決する以下の発明が含まれる。これらの発明の目的は、アイコンを移動させる際の残像を抑制し、アイコンが移動する際の視認性を向上させることのできる表示制御装置を提供することにある。
【0389】
(発明B1)
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成手段と、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得手段とを備え、
上記アニメーション生成手段は、上記コマンド取得手段が取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、
ことを特徴とするアニメーション生成装置。
【0390】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報を参照することにより、上記アイコンの移動速度に応じたフレームレートで上記アニメーションを生成する。これにより、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度に最適なアニメーションを生成すことができる。したがって、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンを移動させる際の残像を抑制し、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0391】
(発明B2)
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が高速域、中速域、及び低速域の何れに属するかを判定し、中速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第1のフレームレートに設定し、高速域又は低速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第2のフレームレートであって、上記第1のフレームレートよりも高い第2のフレームレートに設定する、
ことを特徴とするB1に記載のアニメーション生成装置。
【0392】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度が中速域に属している場合にフレームレートの低い第1のフレームレートで上記アニメーションを生成し、上記アイコンの移動速度が高速域又は低速域に属している場合にフレームレートの高い第2のフレームレートで上記アニメーションを生成する。
【0393】
上記アイコンの移動速度が低速域に属する場合には、上記アニメーションの1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が小さいため、上記アニメーション生成装置は、高フレームレートで上記アニメーションを生成することによって残像を目立たなくさせることができる。上記アイコンの移動速度が、高フレームレートでは残像が目立つ中速域に属する場合には、上記アニメーション生成装置は、低フレームレートでアニメーションを生成することによって残像を目立たなくさせることができる。また、上記アイコンの移動速度が高速域に属する場合には、1フレーム間におけるアイコンの位置の変化が大きいため、上記アニメーション生成装置は、高フレームレートで上記アニメーションを生成することによって、いわゆるコマ送りのようなアニメーションになるため、残像を目立たなくさせることができる。
【0394】
(発明B3)
上記第1のフレームレートは、30フレーム/秒であり、上記第2のフレームレートは、60フレーム/秒である、
ことを特徴とするB2に記載のアニメーション生成装置。
【0395】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、上記アニメーションを表示するディスプレイが液晶パネルである場合に、最適なフレームレートで上記アニメーションを表示することができる。
【0396】
(発明B4)
上記アイコンは、イメージ部とテキスト部とを含み、
上記アニメーション生成手段は、上記イメージ部を1フレーム毎に再描画し、上記テキスト部をnフレーム毎(nは2以上の整数)に再描画する、
ことを特徴とするB1に記載のアニメーション生成装置。
【0397】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成手段は、上記アイコンに含まれる上記テキスト部の再描画頻度を、上記イメージ部の再描画頻度よりも下げることができる。これによって、上記イメージ部を1フレーム毎に再描画することによって残像よりもスムーズさを優先し、スムーズな移動のアニメーションを実現することができる。また、テキスト部分を30fpsで描画することによってスムーズさよりも文字の読みやすさを優先することにより、文字の読みやすいアニメーションを実現することができる。
【0398】
特に、アイコンにテキスト部が含まれている場合には、イメージ部よりもテキスト部の残像が顕著であるため、テキスト部の視認性がイメージ部よりも低下してしまうが、上記の構成によって、アイコンのイメージ部のスムーズなアニメーションと、テキスト部の読みやすいアニメーションとを両立することができる。
【0399】
(発明B5)
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が低速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第1の階調数に設定し、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が中速域又は高速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第2の階調数であって、上記第1の階調数よりも低い第2の階調数に設定する、
ことを特徴とするB1に記載のアニメーション生成装置。
【0400】
上記アイコンが移動しなければ移動による残像が生じることはなく、また、上記アイコンの移動速度が低速域に属する場合は残像が目立たない。このため、上記アニメーション生成装置は、階調数の高い第1の階調数でアイコンを描画して鮮やかな色のアイコンを表示することができる。
【0401】
また、上記アイコンの移動速度が中速域または高速域に属する場合には、残像が目立ってしまう。上記の構成によれば、上記アイコンの移動速度が中速域または高速域に属する場合に、残像の要因となりやすい中間諧調の階調数を減らしてコントラストを優先したアイコンを描画することができるため、上記アニメーション生成装置は、残像による違和感を軽減することができる。
【0402】
(発明B6)
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、
ことを特徴とするB1からB5の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0403】
(発明B7)
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、
ことを特徴とするB1からB6の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0404】
(発明B8)
上記コマンドは、ジョグダイヤルを有するリモートコントローラから送信されたコマンドであり、上記移動速度指定情報は、上記ジョグダイヤルの回転速度に応じた移動速度を指定するものである、
ことを特徴とするB1からB7の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0405】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、ユーザによる上記ジョグダイヤルの回転操作の際の回転速度に応じて、最適なアニメーションを生成すことができる。したがって、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンを移動させる際の残像を抑制し、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0406】
(発明B9)
B1からB8の何れか1つに記載のアニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えている、
ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【0407】
(発明B10)
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成ステップと、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得ステップとを含み、
上記アニメーション生成ステップにおいて、上記コマンド取得ステップにおいて取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、
ことを特徴とするアニメーション生成方法。
【0408】
上記の構成によれば、上述したアニメーション生成装置と同様の効果を奏する。
【0409】
(発明B1〜B10に関する付記事項)
なお、上記発明B1〜B10は、例えば、図2に示すモニタ1の構成に上記リモートコントローラから送信されたリモコン信号(コマンド)を受信する受信部(コマンド取得手段)を付け加え、CPU14を上記表示制御装置が備えるアニメーション生成手段として機能させることより実現可能である。
【0410】
《発明C》
環状に並べて表示された複数のメニュー項目(環状メニューとも呼称する)を回転させ、所望のメニュー項目を所定の位置に移動させることによって当該所望のメニュー項目を選択する表示装置が開発されてきている。
【0411】
一方、このような環状メニューの見易さ、および、表示装置の画面の描画性能などを考慮すると、一度に移動させることのできるメニュー項目の数は限られてしまう。これに対して、描画の更新頻度を落とすことによって画面の書き換え期間を確保し、一度に移動させることのできるアイコンの数を増やすことが提案されている。
【0412】
しかし、描画の更新頻度(いわゆるフレームレート)を落とすと描画の回数が減り、アイコン移動のアニメーションのスムーズな動作感が損なわれてしまうという問題があった。
【0413】
本明細書には、上記の課題を解決する以下の発明が含まれる。これらの発明の目的は、フレームレートを落とした場合にも、アイコンが移動する際のスムーズな動作感の低下を防ぎ、アイコンが移動する際の視認性を向上させることのできる表示制御装置を提供することにある。
【0414】
(発明C1)
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成手段と、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成手段と、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成手段と、を備えている、
ことを特徴とするアニメーション生成装置。
【0415】
上記の構成によれば、上記アニメーション生成装置は、上記第3アニメーション生成手段によって、上記アイコンおよび上記アイコンに追従する上記残像アイコンが移動する第3アニメーションを生成する。これによって、上記アニメーション生成装置は、移動させる上記アイコンの数を増やすために上記アニメーションのフレームレートを低くしても、上記アイコンが移動する際のスムーズな動作感の低下を防ぎ、上記アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。したがって、上記アイコンが移動する際の視認性を向上させることができる。
【0416】
また、フレームレートを低くすることができるため、元々描画能力が低いために上記アニメーション生成装置のCPUとして採用できなかった低コストのチップを、採用の候補とすることができる。また、いわゆる、4K2Kテレビのように、解像度が高いためにフレームレートを低くせざるを得ない場合であっても、アイコン移動のスムーズなアニメーション描画を実現することができる。
【0417】
(発明C2)
上記第1アニメーション生成手段、及び上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコン、及び上記残像アイコンを、同一の画像データを参照して生成するものであり、
上記第3アニメーション生成手段は、上記第1アニメーションに半透明化した上記第2アニメーションを重ね合わせることによって、上記第3アニメーションを生成する、
ことを特徴とするC1に記載のアニメーション生成装置。
【0418】
上記の構成によれば、上記第2アニメーション生成手段は、上記第1アニメーション生成手段において参照される画像データと同一の画像データを参照して上記残像アイコンを生成する。このため、上記アニメーション生成装置は、上記アイコンとは別に、上記残像アイコンを生成するために、上記アイコンを生成するために参照される画像データと異なる上記画像データを格納しておく必要がないため、画像データが倍増してしまうことを防ぐことができる。
【0419】
(発明C3)
上記第2アニメーション生成手段による上記第2アニメーションの生成は、ハードウェアアクセラレーションを用いて実現される、
ことを特徴とするC1またはC2に記載のアニメーション生成装置。
【0420】
上記の構成によれば、上記第2アニメーション生成手段は、ハードウェアアクセラレーションを用いて上記第2アニメーションを生成する。これにより、上記アニメーション生成装置は、当該アニメーション生成装置が備えるCPUに対する負荷を最小限に抑えることができる。
【0421】
(発明C4)
上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合に、上記第2アニメーションを生成する、
ことを特徴とするC1からC3の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0422】
上記アイコン移動のスムーズな動作感は、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合の方が、低速域に属している場合よりも、低下する。上記の構成によれば、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合、つまり、上記アイコン移動のスムーズな動作感がより低下する場合にのみ、上記第2のアニメーションを生成することができる。
【0423】
(発明C5)
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、
ことを特徴とするC1からC4の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0424】
(発明C6)
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、
ことを特徴とするC1からC5の何れか1つに記載のアニメーション生成装置。
【0425】
(発明C7)
C1からC6の何れか1つに記載のアニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えている、
ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【0426】
(発明C8)
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成ステップと、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成ステップと、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成ステップと、を含んでいる、
ことを特徴とするアニメーション生成方法。
【0427】
上記の構成によれば、上述したアニメーション生成装置と同様の効果を奏する。
【0428】
(発明C1〜C8に関する付記事項)
なお、上記発明C1〜C8は、例えば、図2に示すCPU14を上記表示制御装置が備える第1〜第3アニメーション生成手段として機能させることより実現可能である。
【0429】
《発明D》
モニタ(装置)は、通常、液晶パネルなどのディスプレイの周囲を取り囲むフレーム(ベゼルと呼ばれることもある)を備えている。昨今のテレビジョン受像機においては、電源ボタン等として機能するタッチセンサ式ボタンをフレームに埋設することによって、豊富な機能とスタイリッシュな外観との両立を図っているものが多い。
【0430】
タッチセンサ式ボタンは、フレームに埋設されているため、ユーザは、その存在および機能を知ることができない。そこで、タッチセンサ式ボタンの存在および機能を、何らかの手段を用いてユーザに知らしめる必要がある。
【0431】
電源ボタンは、専ら、電源をオフ状態からオン状態へと、あるいは、電源をオン状態からオフ状態へと切り替える機能を有している。したがって、フレームに埋設されたタッチセンサ式ボタンを電源ボタンとして機能させる場合、フレームの表面に電源アイコンを刻印しておけば、そのタッチセンサ式ボタンの存在および機能をユーザに知らしめることができる。
【0432】
一方、多機能ボタンは、シーンによってその機能が変化する。したがって、フレームに埋設されたタッチセンサ式ボタンを多機能ボタンとして機能させる場合、フレームの表面にアイコンを刻印する方法では、その機能を適切にユーザに知らしめることができない。
【0433】
本明細書には、上記の問題を解決する以下の発明D1〜D8が含まれる。以下の発明D1〜D8の目的は、フレームに埋設されたタッチセンサ式ボタンを如何なるボタンとして機能させる場合であっても、その存在および機能をユーザに知らしめることができるモニタを実現することにある。
【0434】
(発明D1)
ディスプレイと、
上記ディスプレイの周囲を取り囲むフレームであって、タッチセンサ式ボタンが埋設されたフレームと、
上記タッチセンサ式ボタンに割り当てられた機能を示す情報を、上記ディスプレイにおいて該タッチセンサ式ボタンに隣接する位置に表示する表示制御手段と、を備えている、ことを特徴とするモニタ。
【0435】
上記の構成によれば、フレームに埋設されたタッチセンサ式ボタンを如何なるボタンとして機能させる場合であっても、その存在および機能をユーザに知らしめることができる。
【0436】
(発明D2)
上記フレームには、複数のタッチセンサ式ボタンが埋設されており、
上記表示制御手段は、上記複数のタッチセンサ式ボタンの各々について、該タッチセンサ式ボタンに割り当てられた機能を示すアイコン及び文字列を、上記ディスプレイにおいて該タッチセンサ式ボタンに隣接する位置に表示するものであり、上記アイコン及び文字列を両方とも表示していない状態で、上記複数のタッチセンサ式ボタンの何れかに対するタッチを検知すると、上記アイコン及び文字列の表示を開始する、ことを特徴とするD1に記載のモニタ。
【0437】
上記の構成によれば、アイコンから機能を類推できるユーザに対しては、タッチセンサ式ボタンの機能をアイコンによって知らしめることができ、また、アイコンから機能を類推できないユーザに対しては、タッチセンサ式ボタンの機能を文字列によって知らしめることができる。すなわち、どんなユーザに対しても、タッチセンサ式ボタンの機能を知らしめることができる。また、ユーザがタッチセンサ式ボタンにタッチしたことを契機として、これらのアイコン及び文字列が表示されるので、ユーザがタッチセンサ式ボタンにタッチするまで、これらのアイコン及び文字列がコンテンツの表示を妨げることがない。
【0438】
(発明D3)
上記表示制御手段は、上記アイコン及び文字列を両方とも表示している状態で、上記複数のタッチセンサ式ボタンの何れかに対するタッチを検知すると、上記文字列を消去する、ことを特徴とするD2に記載のモニタ。
【0439】
アイコン及び文字列が両方とも表示されている間、ユーザは、そのアイコンが示す機能を、その文字列を通して学習することができる。そして、所望のタッチセンサ式ボタンにタッチするまでに、通常、その学習は完了している。したがって、ユーザがタッチセンサ式ボタンにタッチした後は、文字列の表示は不要になる。上記の構成によれば、文字列の表示が不要になった段階で、文字列が消去される。すなわち、文字列がコンテンツの表示を妨げてしまう時間帯を必要最小限に抑えることができる。
【0440】
(発明D4)
上記表示制御手段は、上記アイコンのみを表示している状態で、上記複数のタッチセンサ式ボタンに含まれる特定のタッチセンサ式ボタンに対する、予め定められた時間継続するタッチを検知すると、上記アイコンを消去する、ことを特徴とするD3に記載のモニタ。
【0441】
上記の構成によれば、特定のタッチセンサ式ボタンを長押しすることによって、所望のタイミングでアイコンを消去することができる。
【0442】
(発明D5)
上記タッチセンサ式ボタンは、割り当てられる機能が変化する多機能ボタンである、ことを特徴とするD1からD4の何れか1つに記載のモニタ。
【0443】
時々刻々変化する多機能ボタンの機能を、フレーム上に刻印されたアイコンによって、正しくユーザに知らしめることはできない。しかしながら、上記の構成によれば、時々刻々変化する多機能ボタンの機能を、正しくユーザに知らしめることができる。
【0444】
(発明D6)
上記タッチセンサ式ボタンは、上記ディスプレイに表示する情報の種類に応じて、割り当てられる機能が変化する多機能ボタンである、ことを特徴とするD5に記載のモニタ。
【0445】
ディスプレイに表示する情報の種類に応じて時々刻々変化する多機能ボタンの機能を、フレーム上に刻印されたアイコンによって、正しくユーザに知らしめることはできない。しかしながら、上記の構成によれば、ディスプレイに表示する情報の種類に応じて時々刻々変化する多機能ボタンの機能を、正しくユーザに知らしめることができる。
【0446】
(発明D7)
D1からD6の何れか1つに記載のモニタと、上記モニタに内蔵された、又は、上記モニタと通信可能に構成されたチューナとを備えている、ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【0447】
上記の構成によれば、テレビジョン受像機においても、上記モニタと同様の効果を得ることができる。
【0448】
(発明D8)
ディスプレイと、上記ディスプレイの周囲を取り囲むフレームであって、タッチセンサ式ボタンが埋設されたフレームと、を備えたモニタを制御する制御方法であって、
上記タッチセンサ式ボタンに割り当てられた機能を示す情報を、上記ディスプレイにおいて該タッチセンサ式ボタンに隣接する位置に表示する表示制御工程を含んでいる、ことを特徴とする制御方法。
【0449】
上記の構成によれば、上記モニタと同様の効果を得ることができる。
【0450】
(発明D1〜D8に関する付記事項)
なお、上記発明D1〜D8は、例えば、図2に示すモニタ1の構成にタッチセンサ式ボタンを付け加え、CPU14を上記表示制御手段として機能させることにより実現可能である。
【0451】
《発明E》
リモートコントローラの一形態として、ジョグダイヤルを備えたリモートコントローラがある。
【0452】
このようなジョグダイヤルを備えたリモートコントローラにおいては、そのサイズを小型に保つために、各チャンネルに対応する数字ボタン等を省略することが好ましい。しかしながら、数字ボタンが省略されたリモートコントローラを用いてテレビジョン受像機等を操作する場合、選局等に際して数字の入力が困難になるという問題を生じる。
【0453】
本明細書には、上記の問題を解決する以下の発明E1〜E7が含まれる。以下の発明E1〜E7の目的は、リモートコントローラのジョグダイヤルと決定ボタンとを用いて、簡単に数字を入力することが可能な数字入力装置を実現することにある。
【0454】
(発明E1)
ジョグダイヤル及び決定ボタンを備えたリモートコントローラを用いたユーザによる数字の入力を受け付ける数字入力装置であって、
予め定められた数字群から数字を選択する数字選択手段であって、選択する数字を上記ジョグダイヤルの回転量に応じて所定の順序で変更する数字選択手段と、
上記決定ボタンが押下されたときに上記数字選択手段により選択されている数字を、ユーザにより入力された数字として受け付ける数字受付手段と、を備えていることを特徴とする数字入力装置。
【0455】
上記の構成によれば、リモートコントローラのジョグダイヤルと決定ボタンとを用いて、上記数字群に含まれる所望の数字を入力することができる。
【0456】
(発明E2)
上記数字群を構成する各数字に対応するボタンを含む数字入力用パネルをディスプレイに表示するパネル表示手段を更に備えており、
上記パネル表示手段は、上記数字入力用パネルにおいて、上記数字選択手段により選択されている数字に対応するボタンを他のボタンと識別可能に表示する、ことを特徴とするE1に記載の数字入力装置。
【0457】
上記の構成によれば、上記数字選択手段により選択されている数字、すなわち、入力しようとしている数字が何れの数字であるかを、上記数字入力用パネルを目視することによって、容易に認識することができる。このため、望まない数字を入力してしまうといった誤操作を防止することができる。また、上記数字入力用パネルは、従来の数字ボタンを備えたリモートコントローラと同様、選択可能な数字群(例えば、0〜12の各数字)の各々に対応するボタンを含む構成である。したがって、従来の数字ボタンを備えたリモートコントローラに慣れ親しんだユーザであっても、違和感なく数字の入力を行なうことができる。
【0458】
(発明E3)
上記パネル表示手段は、上記リモートコントローラに設けられた特定のボタンが押下されると、上記ディスプレイにおける上記数字入力用パネルの表示位置を変更する、ことを特徴とするE2に記載の数字入力装置。
【0459】
上記の構成によれば、上記数字入力用パネルが上記ディスプレイにおけるコンテンツの表示を阻害するような場合に、上記数字入力用パネルの表示位置を変更することができる。
【0460】
(発明E4)
複数桁数字を入力するための数字入力用フィールドをディスプレイに表示するフィールド表示手段を更に備えており、
上記数字選択手段は、上記複数桁数字の各桁を構成する数字を選択するものであり、
上記フィールド表示手段は、上記数字入力用フィールドにおいて、上記リモートコントローラに設けられた特定のボタンを押下することによって選択された対象桁に、上記数字選択手段により選択されている数字を表示する、ことを特徴とするE1に記載の数字入力装置。
【0461】
上記の構成によれば、上記数字選択手段により選択されている数字、すなわち、入力しようとしている複数桁数字の各桁が何れの数字であるかを、上記数字入力用フィールドを目視することによって、容易に認識することができる。このため、望まない複数桁数字を入力してしまうなどの誤操作を防止することができる。
【0462】
(発明E5)
上記フィールド表示手段は、上記リモートコントローラに設けられた第1のボタンが押下されたとき、上記対象桁を1桁上位の桁に変更し、上記リモートコントローラに設けられた第2のボタンが押下されたときに、上記対象桁を1桁下位の桁に変更する、ことを特徴とするE4に記載の数字入力装置。
【0463】
上記の構成によれば、ユーザが上記対象桁を自由に移動することができる。なお、上記リモートコントローラが左ボタン及び右ボタンを有している場合、左ボタンを上記第1のボタンとして利用し、右ボタンを上記第2のボタンとして利用すると、より直感的な操作感をユーザに与えることができる。
【0464】
(発明E6)
E1からE5の何れか1つに記載の数字入力装置を備えたテレビジョン受像機。
【0465】
上記の構成によれば、テレビジョン受像機においても、上記数字入力装置と同様の効果を得ることができる。
【0466】
(発明E7)
ジョグダイヤル及び決定ボタンを備えたリモートコントローラを用いたユーザによる数字の入力を受け付ける数字入力方法であって、
予め定められた数字群から1つの数字を選択する数字選択工程であって、選択する数字を上記ジョグダイヤルの回転量に応じて所定の順序で変更する数字選択工程と、
上記決定ボタンが押下されたときに上記数字選択工程にて選択されている数字を、ユーザにより入力された数字として受け付ける数字受付工程と、を含んでいることを特徴とする数字入力方法。
【0467】
上記の構成によれば、上記数字入力装置と同様の効果を得ることができる。
【0468】
(発明E1〜E7に関する付記事項)
なお、上記発明E1〜E7は、例えば、図2に示すモニタ1の構成に、上記リモートコントローラから送信されたリモコン信号を受信する受信部を付け加え、CPU14を上記数字入力装置が備える各手段として機能させることより実現可能である。
【0469】
《発明F》
多くのテレビジョン受像機は、現在の日時を表示する日時表示機能を有している。しかしながら、日時は、表示画面の片隅に小さく表示されることが多く、極めて見辛いものであった。また、テレビジョン受像機に日時を表示させるためには、設定メニューを呼び出して表示の有無を切り替える必要があり、面倒であった。更に、放送番組などのコンテンツを視聴していないときでも、ユーザは、現在の日時を確認したいことがある。しかしながら、従来のテレビジョン受像機は、このような要望に応えることができなかった。
【0470】
本明細書には、上記の問題を解決する以下の発明F1〜F7が含まれる。以下の発明F1〜F7の目的は、テレビジョン受像機等の表示を制御する表示制御装置において、簡単に日時を表示することができる表示制御装置を実現することにある。
【0471】
(発明F1)
表示画面の中央部のコンテンツ表示領域に、コンテンツの動画像または静止画像を、上記表示画面のサイズより縮小して表示するための第1の表示データを作成する第1の表示処理部と、
上記コンテンツ表示領域の周囲に、日時に関する日時アイコンを含む複数のアイコンを環状に配置して表示するとともに、上記複数のアイコンに対するユーザの選択操作に連動して、上記複数のアイコンの各々が、上記コンテンツ表示領域に重なることなく、上記コンテンツ表示領域の周囲を回りながら、順番に特定位置へ移動するように表示するための第2の表示データを作成する第2の表示処理部と、
上記第1の表示データおよび第2の表示データから、メニュー画面の表示データを作成する第3の表示処理部と、
上記メニュー画面において上記日時アイコンが上記特定の位置に配置されているときに、ユーザの決定指示を受け付けた場合、上記メニュー画面を、カレンダーの画像および時計の画像のうち少なくとも一方を含む日時画面に遷移させる画面遷移部と、を備えている、ことを特徴とする表示制御装置。
【0472】
上記の構成によれば、メニュー画面において複数のアイコンを回転させ、日時アイコンが特定の位置に配置されているときに決定操作を行うだけで、日時画面を簡単に表示させることができる。
【0473】
(発明F2)
ユーザが指定した静止画像、上記カレンダーの画像および上記時計の画像の上記日時画面におけるレイアウトに関して、または上記日時画面の背景色に関して、ユーザの指示に応じて選択肢を表示する選択肢表示部を更に備えている、ことを特徴とするF1に記載の表示制御装置。
【0474】
上記の構成によれば、所望のレイアウトを有する日時画面を表示させることができる。
【0475】
(発明F3)
上記選択肢表示部は、上記レイアウトに関する選択肢として、(1)上記静止画像と上記カレンダーの画像と上記時計の画像とからなる日時画面、(2)上記静止画像と上記カレンダーの画像とからなる日時画面、(3)上記静止画像とアナログ時計を表す上記時計の画像からなる日時画面、(4)上記静止画像とデジタル時計を表す上記時計の画像からなる日時画面、及び(5)上記カレンダーの画像と上記時計の画像とからなる日時画面を表示する、ことを特徴とするF2に記載の表示制御装置。
【0476】
上記の構成によれば、静止画像、カレンダーの画像、及び時計の画像をユーザの好みに応じて組み合わせた日時画面を表示させることができる。
【0477】
(発明F4)
上記日時画面において、複数の静止画像をスライドショー表示する、ことを特徴とするF1またはF2に記載の表示制御装置。
【0478】
上記の構成によれば、日時と共に、複数の静止画像を鑑賞することができる。
【0479】
(発明F5)
バッテリーにより動作しているときに、ディスプレイの輝度を商用電源により動作しているときよりも低い値に設定する第1の動作モードと、バッテリーにより動作しているときに、ディスプレイの輝度を商用電源により動作しているときと同じ値に設定する第2の動作モードとを有しており、
第1の動作モードで動作しているときには、上記日時画面にバッテリー残量を表示し、第2の動作モードで動作しているときには、上記日時画面にバッテリー残量を表示しない、ことを特徴とするF1からF4の何れか1つに記載の表示制御装置。
【0480】
第1の動作モードが選択されるのは、ユーザがバッテリーの残量を気にしているときである。このようなときには、日時画面においても、バッテリー残量を表示することができる。また、第2の動作モードが選択されるのは、ユーザがバッテリー残量を気にしていないときである。このようなときには、バッテリー残量の表示を行わないことによって、日時画面をよりスタイリッシュなものとすることができる。
【0481】
(発明F6)
当該表示制御装置は、無線通信機能を有しており、
第1の動作モードで動作しているときには、上記日時画面に無線受信強度を表示し、第2の動作モードで動作しているときには、上記日時画面に無線通信強度を表示しない、ことを特徴とするF1からF5の何れか1つに記載の表示制御装置。
【0482】
上記の構成によれば、バッテリー残量表示の有無に連動して、無線受信強度表示の有無を切り替えることができる。
【0483】
(発明F7)
F1からF7の何れか1つに記載の表示制御装置を備えていることを特徴とするテレビジョン受像機。
【0484】
上記の構成によれば、テレビジョン受像機においても、上記表示制御装置と同様の効果を得ることができる。
【0485】
〔プログラム、記憶媒体〕
テレビ10の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
【0486】
後者の場合、テレビ10は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるテレビ10の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、テレビ10に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
【0487】
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
【0488】
また、上記プログラムコードは、通信ネットワークを介してテレビ10に供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE80211無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
【0489】
〔付記事項1〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0490】
本発明は、インターネットに接続されたホームネットワークを構築できるマルチメディア対応型テレビ、またはコンピュータのモニタなどの表示装置に適用できる。
【符号の説明】
【0491】
1 モニタ(表示制御装置)
2 ビデオプレーン生成部(第1の表示処理部)
3 フルカラープレーン生成部(第4の表示処理部)
4 グラフィックプレーン生成部(第2の表示処理部)
5 表示データ生成部(第3の表示処理部)
5a 第1ミキサ
5b 映像信号処理回路
5c 第2ミキサ
10 テレビジョン受像システム
11 無線LANモジュール
12 デマルチプレクサ
13 DRM復号部
14 CPU
15 パネルコントローラ
16 ディスプレイ
17 H.264符号化/復号化部
18 HDMIトランシーバ/レシーバ
19 インジケータ
55 フォーカス位置(特定位置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成手段と、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得手段とを備え、
上記アニメーション生成手段は、上記コマンド取得手段が取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、
ことを特徴とするアニメーション生成装置。
【請求項2】
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が高速域、中速域、及び低速域の何れに属するかを判定し、中速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第1のフレームレートに設定し、高速域又は低速域に属していると判定した場合、上記アニメーションのフレームレートを予め定められた第2のフレームレートであって、上記第1のフレームレートよりも高い第2のフレームレートに設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアニメーション生成装置。
【請求項3】
上記第1のフレームレートは、30フレーム/秒であり、上記第2のフレームレートは、60フレーム/秒である、
ことを特徴とする請求項2に記載のアニメーション生成装置。
【請求項4】
上記アイコンは、イメージ部とテキスト部とを含み、
上記アニメーション生成手段は、上記イメージ部を1フレーム毎に再描画し、上記テキスト部をnフレーム毎(nは2以上の整数)に再描画する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアニメーション生成装置。
【請求項5】
上記アニメーション生成手段は、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が低速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第1の階調数に設定し、上記移動速度指定情報により指定された移動速度が中速域又は高速域に属していると判定した場合、上記アイコンの描画に用いる階調の数を予め定められた第2の階調数であって、上記第1の階調数よりも低い第2の階調数に設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のアニメーション生成装置。
【請求項6】
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、
ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項7】
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、
ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項8】
上記コマンドは、ジョグダイヤルを有するリモートコントローラから送信されたコマンドであり、上記移動速度指定情報は、上記ジョグダイヤルの回転速度に応じた移動速度を指定するものである、
ことを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載のアニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えている、
ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項10】
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動するアニメーションを生成するアニメーション生成ステップと、
上記アイコンの移動速度を指定する移動速度指定情報を含むコマンドを取得するコマンド取得ステップとを含み、
上記アニメーション生成ステップにおいて、上記コマンド取得ステップにおいて取得したコマンドに含まれる移動速度指定情報を参照して、上記アニメーションのフレームレートを設定する、
ことを特徴とするアニメーション生成方法。
【請求項11】
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成手段と、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成手段と、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成手段と、を備えている、
ことを特徴とするアニメーション生成装置。
【請求項12】
上記第1アニメーション生成手段、及び上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコン、及び上記残像アイコンを、同一の画像データを参照して生成するものであり、
上記第3アニメーション生成手段は、上記第1アニメーションに半透明化した上記第2アニメーションを重ね合わせることによって、上記第3アニメーションを生成する、
ことを特徴とする請求項11に記載のアニメーション生成装置。
【請求項13】
上記第2アニメーション生成手段による上記第2アニメーションの生成は、ハードウェアアクセラレーションを用いて実現される、
ことを特徴とする請求項11または12に記載のアニメーション生成装置。
【請求項14】
上記第2アニメーション生成手段は、上記アイコンの移動速度が高速域に属している場合に、上記第2アニメーションを生成する、
ことを特徴とする請求項11から13の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項15】
上記アニメーションは、上記アイコンが旋回するアニメーションである、
ことを特徴とする請求項11から14の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項16】
上記アイコンは、環状に配置されることによって環状メニューを構成するものである、
ことを特徴とする請求項11から15の何れか1項に記載のアニメーション生成装置。
【請求項17】
請求項11から16の何れか1項に記載のアニメーション生成装置と、上記アニメーション生成装置により生成されたアニメーションを表示するディスプレイと、を備えている、
ことを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項18】
アニメーション生成装置におけるアニメーション生成方法であって、
アイコンが移動する第1アニメーションを生成する第1アニメーション生成ステップと、
上記アイコンの残像を表す残像アイコンが上記アイコンに追従する第2アニメーションを生成する第2アニメーション生成ステップと、
上記第1アニメーションと上記第2アニメーションとを重ね合わせることによって、ディスプレイに表示する第3アニメーションを生成する第3アニメーション生成ステップと、を含んでいる、
ことを特徴とするアニメーション生成方法。
【請求項19】
コンピュータを請求項1から8、および11から16の何れか1項に記載のアニメーション生成装置として動作させるためのプログラムであって、上記コンピュータを上記アニメーション生成装置の備える各手段として機能させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項19に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【公開番号】特開2012−231444(P2012−231444A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−289658(P2011−289658)
【出願日】平成23年12月28日(2011.12.28)
【分割の表示】特願2011−286988(P2011−286988)の分割
【原出願日】平成23年12月27日(2011.12.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】