説明

アミノシリコーンを含むコンディショニング組成物

アミノシリコーンであって、約0.001m2/s(1,000cs)〜約1m2/s(1,000,000cs)の粘度及び該アミノシリコーンの0.5重量%未満の窒素を有する前記アミノシリコーン、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、ならびに水性キャリアを含有する、コンディショニング組成物。これら組成物は、低粘性流体を任意に含んでいてよい。本発明は、更に、前記コンディショニング組成物の製造方法及び該コンディショニング組成物の使用方法も対象とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アミノシリコーン、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪族化合物、及び水性キャリアを含有するコンディショニング組成物に関する。これら組成物は、毛髪のつや、滑らかさ、及び柔軟性を高めることのような、改善されたヘアコンディショニング性能を与える。
【背景技術】
【0002】
ヒトの毛髪は、周囲の環境との接触や頭皮から分泌される皮脂のために汚れてくる。毛髪の汚れは、毛髪に不潔な感触や魅力のない外観を呈する原因となる。毛髪が汚れると頻繁に定期的にシャンプーをする必要がある。
【0003】
シャンプーは、過剰な汚れや皮脂を除去することによって毛髪を清潔にする。しかしながら、シャンプーは毛髪を濡れて、もつれた、一般には扱いにくい状態にする可能性がある。毛髪がいったん乾くと、毛髪の天然油分や、他の天然コンディショニング成分及び潤いを与える成分が除去されるため、毛髪は、乾燥し、荒れて、つやのない、又は縮れた状態になることが多い。毛髪は、更に、乾燥すると増大した水準の静電気を帯びることがあり、このことは、櫛通りを妨げて、一般に「まとまりにくい(fly-away)毛髪」と呼ばれる状態にしたり、又は「枝毛」という望ましくない現象の一因となったりすることがある。更には、パーマ、脱色又はヘアカラーのような化学処理は、毛髪を傷めて、乾燥し、荒れて、つやのない、傷められた状態にもする。
【0004】
毛髪の状態を整えるために様々な取り組みが開発されてきた。毛髪にコンディショニング効果を与える一般的な方法は、カチオン性界面活性剤及びポリマーのようなコンディショニング剤、高融点脂肪族化合物、低融点の油類、シリコーン化合物、及びこれらの混合物を使用することによるものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記コンディショニング組成物によって放出されるコンディショニング効果を高める機会はまだ存在する。改善されたシリコーン付着及び/又は摩擦低減による改善された調湿を与える、ヘアコンディショニング組成物が未だ必要とされている。特に、毛髪のつや、柔軟性、乾いた毛髪の滑らかさ、毛髪の束を真っ直ぐにする(例えば、縮れ毛を抑える)、及び櫛通りの良さのような、高い効果を有するコンディショニング組成物を提供する必要性がまだ存在する。更に、自然的な環境要因に加えて化学的な毛髪の処理によって傷められた毛髪にコンディショニング効果を与えるのに有効なコンディショニング組成物が未だ必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、本質的により有効なコンディショニング製品を提供することができ、そのため、毛髪のつや、柔軟性、乾いた毛髪の滑らかさ、毛髪の束を真っ直ぐにする(例えば、縮れ毛を抑える)、及び櫛通りの良さのような、改善されたコンディショニング効果を与える。更に、本発明は、向上したシリコーン付着及び/又は摩擦低減による改善された調湿を与えることができる。本発明はまた、シャンプーのような自然的な環境要因に加えて、脱色、カラリング又はパーマのような化学的な毛髪の処理によって傷められた毛髪にコンディショニング効果を与えるのに有効である。
【0007】
本発明は、約0.1%〜約20%のアミノシリコーンであって、約0.001m2/s(1,000cs)〜約1m2/s(1,000,000cs)の粘度及び前記アミノシリコーンの約0.5重量%未満の窒素を有する前記アミノシリコーン;約0.1%〜約10%のカチオン性界面活性剤;約0.1%〜約20%の高融点脂肪族化合物;及び水性キャリアを含有するコンディショニング組成物を対象とする。本発明は、任意に、低粘性流体を包含してよい。本発明は、更に、前記コンディショニング組成物の使用方法も対象とする。
【0008】
本発明の別の実施形態は、アミノシリコーンと低粘性流体との予め生成されたブレンドであって、前記アミノシリコーンが該アミノシリコーンの約0.5重量%未満の窒素を有する前記アミノシリコーン;カチオン性界面活性剤;高融点脂肪族化合物;及び水性キャリアを合わせて混合することを含む、コンディショニング組成物の製造方法に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
コンディショニング組成物の必須成分を以下に説明する。また、本発明の実施形態において有用な、さまざまな任意成分及び好ましい成分の非限定的な説明も包含する。本明細書は、本発明を詳しく示唆しかつはっきりと主張している特許請求の範囲で結論付けられると同時に、本発明は以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。
【0010】
百分率、部及び比率は全て、特に明記しない限り、本発明の組成物の総重量に基づく。このような重量は全て、記載した成分に関する限り活性濃度に基づくものであり、従って特に明記しない限りは、市販材料に含まれることがある溶媒又は副産物を含まない。「重量百分率」という用語は、本明細書では「重量%(wt.%)」で表されることがある。
【0011】
特に明記しない限り、本明細書で使用される分子量は全て、g/molとして表される重量平均分子量である。
【0012】
本明細書では、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限、ならびに本明細書に記載される追加又は任意の成分、構成要素、工程、もしくは制限のいずれかを含む、それらから成る、及びそれらから本質的に成ることができる。
【0013】
本明細書において、「cs」はセンチストークを意味する。
【0014】
本明細書で使用する場合、「コンディショニング組成物」という用語は、特に明記しない限り、本発明の組成物を表し、当該組成物は、毛髪又は頭皮に局所適用するための組成物を包含するものとする。
【0015】
本明細書で使用する場合、「アミノシリコーン」という用語は、特に明記しない限り、少なくとも1つの1級アミン、2級アミン、3級アミン、又は4級アンモニウム基を含有するシリコーンをいう。
【0016】
本明細書で使用する場合、「高融点脂肪族化合物」という用語は、特に明記しない限り、一般式R−Xで表される化合物であって、前記式中、Rは脂肪族(例えば、脂肪族鎖)であり、及びXは官能基(例えば、アルコール、酸、又は誘導体)であり、前記化合物の融点は25℃以上である。
【0017】
本発明の組成物は、好ましくは、正味(neat)製品で測定したときに、pHが約3〜約8、好ましくは約4〜約7である。
【0018】
A.アミノシリコーン
本発明のコンディショニング組成物はアミノシリコーンを包含する。アミノシリコーンは、少なくとも1つの1級アミン、2級アミン、3級アミン、又は4級アンモニウム基を含有するシリコーンである。好ましいアミノシリコーンは、該アミノシリコーンの約0.5重量%未満、より好ましくは約0.2重量%未満、更に好ましくは約0.1重量%未満の窒素を有していてよい。アミノシリコーン中の窒素(アミン官能基)の濃度が高くなるほど、摩擦低下が生じにくくなり、またその結果、アミノシリコーンからのコンディショニング効果が減少する傾向がある。
【0019】
好ましくは、本発明で使用されるコーン類の粒径は、最終組成物に組み込まれた時点で、約50μ未満である。粒径測定は、最終組成物中の分散液滴を対象とする。粒径は、ホリバモデルLA−910レーザ散乱粒径分布分析器(Horiba model LA-910 Laser Scattering Particle Size Distribution Analyzer)(堀場製作所(Horiba Instruments, Inc))を用い、レーザ光散乱技術によって測定されてよい。
【0020】
好ましい実施形態では、アミノシリコーンの粘度は、約0.001m2/s(1,000cs)〜約1m2/s(1,000,000cs)、より好ましくは約0.01m2/s(10,000cs)〜約0.7m2/s(700,000cs)、更に好ましくは約0.05m2/s(50,000cs)〜約0.5m2/s(500,000cs)、更により好ましくは約0.1m2/s(100,000cs)〜約0.4m2/s(400,000cs)である。本明細書に記載のアミノシリコーン類の粘度は25℃で測定される。
【0021】
前記アミノシリコーンは、本発明の組成物中に約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.5重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約6重量%の濃度で含有される。
【0022】
前記主題発明の実施形態で使用するための好ましいアミノシリコーン類の例としては、一般式(I)に適合するものが挙げられるが、これらに限定されない:
(R1a3-a−Si−(−OSiG2n−(−OSiGb(R12-bm−O−SiG3-a(R1a
前記式中、Gは、水素、フェニル、ヒドロキシ、又はC1〜C8アルキル、好ましくはメチルであり;aは0又は1〜3までの値の整数、好ましくは1であり;bは0、1又は2、好ましくは1であり;aが0のとき、bは2ではく;nは0〜1,999の数であり;mは0〜1,999の整数であり;nとmの和は1〜2,000の数であり;aとmは共に0ではなく;R1は、一般式CqH2qLに適合する一価ラジカルであって、ここでqは2〜8までの値の整数であり、及びLは以下の群より選択される:−N(R2)CH2−CH2−N(R22;−N(R22;−N(R23-;−N(R2)CH2−CH2−NR22-;前記式中、R2は、水素、フェニル、ベンジル、又は飽和炭化水素ラジカル、好ましくは約C1〜約C20までのアルキルラジカルであり;A-はハロゲン化物イオンである。
【0023】
式(I)に相当する好ましいアミノシリコーンは、m=0、a=1、q=3、G=メチル、nは好ましくは約1500〜約1700、より好ましくは1600であり;及びLは−N(CH32である。これは、シリコーン鎖の一方の端又は両端に窒素基があるので、末端アミノシリコーンの例である。
【0024】
式(I)に相当する好ましいアミノシリコーンは、「トリメチルシリルアモジメチコン」として公知のポリマーであり、これは以下の式(II)で示される:
【0025】
【化1】

前記式中、nは1〜1,999の数であり、及びmは1〜1,999の数である。
【0026】
式(II)は、シリコーン鎖に窒素基がペンダントされているが、それが前記鎖の端にはないことから、グラフトアミノシリコーンの例である。
【0027】
本発明の組成物中で使用されてよい他のアミノシリコーンポリマーは、一般式(III)で表される:
【0028】
【化2】

前記式中、R3は、C1〜C18の一価の炭化水素ラジカル、好ましくはメチルのような、アルキル又はアルケニルラジカルであり;R4は、炭化水素ラジカル、好ましくはC1〜C18アルキレンラジカル又はC10〜C18アルキレンオキシラジカル、より好ましくはC1〜C8アルキレンオキシラジカルであり;Q-は、ハロゲン化物イオン、好ましくはクロライドであり;rは、統計的平均値が約2〜約20、好ましくは約2〜約8であり;sは、統計的平均値が約20〜約200、好ましくは約20〜約50である。この種類の好ましいポリマーは、ユーケアシリコーンALE56(UCARE SILICONE ALE 56)(商標)として既知であり、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)から入手可能である。
【0029】
B.カチオン性界面活性剤
本発明のコンディショニング組成物は、カチオン性界面活性剤を含む。前記カチオン性界面活性剤は、組成物中に約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%の濃度で包含される。
【0030】
本明細書で有用なカチオン性界面活性剤としては、例えば、一般式(IV)に相当するものが挙げられる:
【0031】
【化3】

前記式中、R71、R72、R73及びR74のうち少なくとも1つは、炭素原子数が約8〜約30の脂肪族基、又は炭素原子を約22個まで有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリールもしくはアルキルアリール基から選択され、残りのR71、R72、R73及びR74は、炭素原子数が約1〜約22の脂肪族基、又は炭素原子を約22個まで有する芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリールもしくはアルキルアリール基から独立して選択され;ならびにXは、ハロゲン、(例えば、塩素、臭素)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、スルフェート、アルキルスルフェート及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるもののような塩形成アニオンである。前記脂肪族基は、炭素原子と水素原子に加えて、エーテル結合、エステル結合、又はアミド結合及びアミノ基のような他の基を含有し得る。より長鎖の脂肪族基、(例えば、炭素数が約12以上のもの)、は飽和、不飽和、又は分枝であり得る。R71、R72、R73及びR74が、C1〜約C22アルキルから独立して選択される場合が好ましい。本発明において有用なカチオン性界面活性剤の非限定的な例には、次のCTFA名称:クオタニウム−8、クオタニウム−14、クオタニウム−18、クオタニウム−18メトサルフェート、クオタニウム−24を有する物質及びこれらの混合物が挙げられる。
【0032】
一般式(IV)のカチオン性界面活性剤のうち、少なくとも16個の炭素を有するアルキル鎖少なくとも1つを分子中に含有するものが好ましい。そのような好ましいカチオン性界面活性剤の非限定的な例には以下のものが挙げられる:例えば、クラリアント社(Clariant)製の商標名ゲナミン(Genamine)KDMP、クローダ社(Croda)製の商標名インクロクアット(INCROQUAT)TMC−80、及び三洋化成(Sanyo Kasei)製の商標名エコノール(ECONOL)TM22で入手可能なベヘニルトリメチル塩化アンモニウム;KCI社(KCI)製の商標名CTAC 30KC、及びニッコー・ケミカルズ株式会社(Nikko Chemicals)製の商標名CA−2350で入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニウム;例えばクラリアント社(Clariant)製の商標名ゲナミン(Genamine)STACPで入手可能なステアリルトリメチル塩化アンモニウム;例えばクローダ社(Croda)製の商標名インクロクアット(INCROQUAT)O−50で入手可能な塩化オレアルコニウム;水素添加タローアルキルトリメチル塩化アンモニウム、ジアルキル(14−18)ジメチル塩化アンモニウム、ジタローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ジ水素添加タローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、ジセチルジメチル塩化アンモニウム、ジ(ベヘニル/アラキジル)ジメチル塩化アンモニウム、ジベヘニルジメチル塩化アンモニウム、ステアリルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ステアリルプロピレングリコールホスフェートジメチル塩化アンモニウム、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジル塩化アンモニウム、ステアロイルアミドプロピルジメチル(ミリスチルアセテート)塩化アンモニウム、及びN−(ステアロイルコラミノホルミルメチル)塩化ピリジニウム。
【0033】
少なくとも1個の置換基が、ラジカル鎖中に置換基として又は結合として存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド又はアミノ部分を含有する、親水性置換カチオン性界面活性剤もまた好ましく、前記式中、R71〜R74ラジカルのうち少なくとも1つは、アルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル、及びこれらの組み合わせから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは、親水性置換カチオン性コンディショニング界面活性剤は、上述の範囲内に配置された非イオン性親水性部分を約2〜約10個含有する。非常に好ましい親水性置換カチオン性界面活性剤には、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジアルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニウム塩及びこれらの混合物が挙げられ;例えば、次の商標名で市販されている;ウィトコ・ケミカル社(Witco Chemical)製のバリソフト(VARISOFT)110、バリソフト(VARISOFT)222、バリクァット(VARIQUAT)K1215及びバリクァット(VARIQUAT)638;マックインタイア社(McIntyre)製のマックプロ(MACKPRO)KLP、マックプロ(MACKPRO)WLW、マックプロ(MACKPRO)MLP、マックプロ(MACKPRO)NSP、マックプロ(MACKPRO)NLW、マックプロ(MACKPRO)WWP、マックプロ(MACKPRO)NLP、マックプロ(MACKPRO)SLP;アクゾ社(Akzo)製のエトクァッド(ETHOQUAD)18/25、エトクァッド(ETHOQUAD)O/12PG、エトクァッド(ETHOQUAD)C/25、エトクァッド(ETHOQUAD)S/25及びエトデュオクァッド(ETHODUOQUAD);ヘンケル社(Henkel)製のデヒクァット(DEHYQUAT)SP;ならびにアイシーアイ・アメリカズ社(ICI Americas)製のアトラス(ATLAS)G265。クローダ社(Croda)から商標名インクロクアット(Incroquat)BA−85で入手可能な塩化ババスアミドプロパルコニウムも前記組成物に好ましく使用される。
【0034】
アミン類はカチオン性界面活性剤として適している。第一級、第二級、及び第三級脂肪族アミンが有用である。特に有用なものは、炭素数が約12〜約22のアルキル基を有する第三級アミドアミン類である。代表的な3級アミドアミン類としては以下のものが挙げられる;ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチル−アミン、パルミタミドエチルルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミド−プロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラクニド(arachnid)−アミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミド。また、ジメチルステアルアミン、ジメチルソイアミン、ソイアミン、ミリスチルアミン、トリデシルアミン、エチルステアリルアミン、N−タロープロパンジアミン、エトキシル化(5モルのエチレンオキシドを使用した)ステアリルアミン、ジヒドロキシエチルステアリルアミン及びアラキジルベヘニルアミンも有用である。本発明で有用なアミン類は、米国特許第4,275,055号に開示されている。
【0035】
C.高融点脂肪族化合物
本発明のヘアコンディショニング組成物は、高融点脂肪族化合物を含む。高融点脂肪族化合物は、一般式R−Xを有する化合物であり、前記式中、Rは脂肪族(例えば、脂肪族鎖)であり、及びXは官能基(例えば、アルコール、酸、又は誘導体)である。高融点脂肪族化合物は、上記カチオン性界面活性剤及び水性キャリアと合わせると、濡れた毛髪のつるつるした滑らかな感触、ならびに柔軟性、潤いのある感触、乾燥した毛髪のまとまりにくさの制御、乾燥した毛髪の滑らかさ、毛髪の束を真っ直ぐにする(縮れ毛を抑える)、及び櫛通りの良さのような様々なコンディショニング特性を与えるのに適したゲルマトリックスを提供する。
【0036】
本明細書に有用な好適な高融点脂肪族化合物は、25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体及びこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書のこの項に開示されている化合物が場合によっては2つ以上の分類に属することができる(例えば、ある脂肪族アルコール誘導体は脂肪酸誘導体としても分類され得る)と、当業者によって理解される。しかしながら、示されている分類はその特定の化合物に対する限定であるように意図するのではなく、分類及び命名の便宜上そうしている。更に、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置に応じて、特定の必要とされる炭素原子を有する特定の化合物は25℃未満の融点を有することがあると、当業者によって理解される。そのような低融点化合物は、この項に含まれることを意図しない。高融点化合物の非限定的な例は、国際化粧品成分辞典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、第5版、1993年、及びCTFA化粧品成分ハンドブック(Cosmetic Ingredient Handbook)、第2版、1992年に記載されている。
【0037】
高融点の脂肪族化合物は、前記組成物中に、該組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、更により好ましくは約2重量%〜約9重量%の濃度で包含され得る。高融点脂肪族化合物は、カチオン性界面活性剤と当該高融点脂肪族化合物とのモル比が約1:2〜約1:8となるような濃度で包含されることが好ましい。
【0038】
本明細書で有用な脂肪族アルコール類は、炭素原子約14〜約30個、好ましくは炭素原子約16〜約22個を有するものである。これらの脂肪族アルコール類は飽和であり、直鎖又は分枝鎖アルコールであることができる。脂肪族アルコール類の非限定的な例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0039】
本明細書で有用な脂肪酸類は、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは約12〜約25個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪酸は飽和であり、直鎖又は分枝鎖の酸であり得る。また、本明細書の要件を満たす、二酸、三酸、及び他の多酸も包含される。また本明細書には、これらの脂肪酸類の塩も包含される。脂肪酸の非限定的な例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0040】
本明細書で有用な脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体としては、脂肪族アルコールのアルキルエーテル類、アルコキシル化脂肪族アルコール類、アルコキシル化脂肪族アルコールのアルキルエーテル類、脂肪族アルコールのエステル類、エステル化が可能なヒドロキシ基を有する化合物の脂肪酸エステル類、ヒドロキシ置換脂肪酸類、及びこれらの混合物が挙げられる。脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体の非限定的な例としては、メチルステアリルエーテルのような物質;セテス−1〜セテス−45のような化合物のセテスシリーズであって、数字の呼び名が存在するエチレングリコール部分の数を表すようなセチルアルコールのエチレングリコールエーテル類;ステアレス−1〜10のようなステアレスシリーズの化合物であって、数字の呼び名が存在するエチレングリコール部分の数を表すようなステアレスアルコールのエチレングリコールエーテル類;セテアレス1〜10であって、セテアレスアルコール(例えば、セチル及びステアリルアルコールを優勢に含有する脂肪族アルコール類の混合物)のエチレングリコールエーテル類(ここで、数字の呼び名は、存在するエチレングリコール部分の数を表す);今述べたようなセテス、ステアレス、及びセテアレス化合物のC1〜C30アルキルエーテル類;ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル類;ステアリン酸エチル、ステアリン酸セチル、パルミチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ポリオキシエチレンセチルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ステアリン酸ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリオキシエチレン、ジステアリン酸ポリオキシエチレン、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸トリメチロールプロパン、ステアリン酸ソルビタン、ステアリン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0041】
高純度の単一化合物の高融点脂肪族化合物が好ましい。純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールから成る群より選択される純粋な脂肪族アルコール類の単一化合物が非常に好ましい。本明細書で「純粋」とは、化合物が少なくとも約90%、好ましくは少なくとも約95%の純度を有することを意味する。高純度のこのような単一化合物は、消費者が組成物をすすぎ落とすときの、毛髪からの良好な洗い流しやすさを提供する。
【0042】
本明細書に有用な市販の高融点脂肪族化合物としては、新日本理化株式会社(Shin Nihon Rika)から入手可能な商標名コノール(KONOL)シリーズ及びNOF社から入手可能なNAAシリーズの、セチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;和光純薬工業株式会社(WAKO)から入手可能な商標名1−ドコサノール(1-DOCOSANOL)の、純粋なベヘニルアルコール、アクゾ社(Akzo)から入手可能な商標名NEO−FAT、ウィトコ社(Witco Corp.)から入手可能なヒストレーン(HYSTRENE)、及びヴェヴィ社(Vevy)から入手可能なダーマ(DERMA)のような、種々の脂肪酸類が挙げられる。
【0043】
D.水性キャリア
本発明のコンディショニング組成物は水性キャリアを含む。キャリアの濃度と種は、他の成分との適合性及び製品の他の望ましい特性に準じて選択される。
【0044】
本発明で有用なキャリアには、水、ならびに低級アルキルアルコール類及び多価アルコール類の水溶液が挙げられる。本明細書で有用な低級アルキルアルコール類は、炭素数が1〜6の一価アルコール類、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。本明細書で有用な多価アルコール類には、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、及びプロパンジオールが挙げられる。
【0045】
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が好ましく使用される。製品の所望の特質に応じて、ミネラルカチオンを含んだ天然供給源由来の水も使用することができる。一般的に、本発明の組成物は、約20%〜約95%、好ましくは約30%〜約92%、より好ましくは約50%〜約90%の水性キャリアを含む。
【0046】
E.任意成分
1.低粘性流体
本発明の組成物は任意に、前記アミノシリコーンと混合される低粘性流体を含んでいてよい。低粘性流体は、アミノシリコーンと組み合わせると、完成した組成物への加工を促進するように前記アミノシリコーンの粘度を低下させる働きをする。
【0047】
本発明のコンディショニング組成物中の低粘性流体の濃度は、主に、使用される流体及びアミノシリコーンの種類ならびに量によって異なる。低粘性流体の好ましい濃度は、前記組成物の約0.1重量%〜約20重量%、好ましくは約0.1重量%〜約10重量%である。
【0048】
好ましい低粘性流体は、アミノシリコーンと部分的に又は完全に混和でき、また前記ブレンドの粘度を低下させる際に有効である。低粘性流体又は流体の組み合わせは、低粘性流体の量ができる限り少なくなるように、前記組成物中で使用すべきである。前記2つの材料をブレンドするとき、好ましい粘度範囲は、約0.0005m2/s(500cs)〜約0.1m2/s(100,000cs)、より好ましくは約0.001m2/s(1,000cs)〜約0.05m2/s(50,000cs)である。
【0049】
アミノシリコーンのための低粘性流体は、人の毛髪及び頭皮に局所適用するのに適している。低粘性流体は、それがアミノシリコーンと部分的又は完全に混和でき、及び上述の粘度を有する混合物を生成するのであれば、有機の、シリコーン含有もしくはフッ素含有の、揮発性もしくは不揮発性で、極性もしくは非極性のものである。
【0050】
低粘性流体としては、好ましくは、揮発性で非極性の油類;不揮発性で比較的極性の高い油類;不揮発性で非極性の油類;及び不揮発性のパラフィン系炭化水素油類が挙げられる。本明細書で使用する場合、「不揮発性」という用語は、1気圧、25℃において約26.6Pa(0.2mmHg)以下の蒸気圧を示す物質、及び/又は1気圧での沸点が少なくとも約300℃の物質をいう。本明細書で使用する場合、「揮発性」という用語は、本明細書において先に定義した「不揮発性」に当てはまらない全ての物質をいう。本明細書で使用する場合、「比較的極性の高い」という用語は、溶解度パラメータに関して別の物質よりも極性が高いことを意味する(例えば、溶解度パラメータが高いほど、液体の極性は高くなる)。「非極性」という用語は、通常は、物質の溶解度パラメータが約6.5(cal/cm30.5未満であることを意味する。
【0051】
a.非極性で揮発性の油類
本発明で特に有用な非極性で揮発性の油類は、シリコーン油類、炭化水素類、及びこれらの混合物から成る群より選択される。このような非極性で揮発性の油類は、例えば、化粧品、科学、及び技術(Cosmetics,Science,and Technology)、第1巻、27〜104に開示されている。本発明で有用な非極性で揮発性の油類は、飽和もしくは不飽和のいずれでもよく、脂肪族の特徴を有していてよく、直鎖もしくは分岐鎖であってよく、又は脂環式の環もしくは芳香環を含有してよい。好ましい非極性で揮発性の炭化水素類の例としては、イソドデカン及びイソデカン(例えば、プレスパース社(Presperse Inc.)から入手可能なペルメチル(Permethyl)−99A)などのポリデカン類、及びC7〜C8からC12〜C15までのイソパラフィン類(例えば、エクソン・ケミカルズ社(Exxon Chemicals)から入手可能なアイソパー(Isopar)シリーズ)が挙げられる。他のイソパラフィン類としては、例えば、アイソゾル(Isozol)200(主にC8イソパラフィンを含有)、アイソゾル(Isozol)300(主にC12イソパラフィンを含有)、及びアイソゾル(Isozol)400(主にC14イソパラフィンを含有)のような、新日本石油化学株式会社(Nippon Petrochemicals co.,LTD)から入手可能なアイソゾル(Isozol)シリーズが挙げられる。非極性で揮発性の炭化水素類、特に非極性で揮発性のイソパラフィン類は、アミノシリコーン類の粘度を低下させ、及び乾いた毛髪の低減された摩擦のような改善されたヘアコンディショニング効果を提供する点で、様々な低粘性流体のなかでも非常に好ましい。
【0052】
非極性で揮発性の液体シリコーン油類は、米国特許第4,781,917号に開示されている。更に、種々の揮発性シリコーン物質の説明は、トッド(Todd)らの「化粧用揮発性シリコーン流体(Volatile Silicone Fluids for Cosmetics)」、化粧品及びトイレタリー(Cosmetics and Toiletries)、91:27〜32(1976年)にも記載されている。特に好ましい揮発性シリコーン油類は、式(V)に相当する環式揮発性シリコーン類:
【0053】
【化4】

式中、nは約3〜約7である;及び式(VI)に相当する直鎖状の揮発性シリコーン類から成る群より選択される:
(CH33Si−O−[Si(CH32−O]m−Si(CH33
式中、mは約1〜約7である。直鎖状の揮発性シリコーン類の粘度は、一般に、25℃において約5×10-52/s(5センチストーク)未満であるが、前記の環式シリコーン類の粘度は、25℃において約1×10-52/s(10センチストーク)未満である。揮発性シリコーン油の非常に好ましい例としては、様々な粘度のシクロメチコン類、例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning)200、ダウ・コーニング(Dow Corning)244、ダウ・コーニング(Dow Corning)245、ダウ・コーニング(Dow Corning)344、及びダウ・コーニング(Dow Corning)345(ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)から市販);SF−1204及びSF−1202シリコーン流体(G.E.シリコーンズ社(G.E.Silicones)から市販)、GE7207及び7158(ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Co.)から市販);ならびにSWS−03314(SWSシリコーンズ社(SWS Silicones Corp.)から市販)が挙げられる。
【0054】
b.比較的極性の高い不揮発性の油類
不揮発性の油は、上述した非極性で揮発性の油に比べて「比較的極性が高い」。従って、不揮発性共溶媒は、非極性で揮発性の油類の少なくとも1つよりも極性が高い(例えば、より高い溶解度パラメータを有する)。潜在的に本発明で有用な比較的極性が高い不揮発性の油類は、例えば、バルサム(Balsam)及びサガリン(Sagarin)編「化粧品、科学、及び技術(Cosmetics,Science,and Technology)」、第1巻、27〜104頁(1972年);米国特許第4,202,879号及び同第4,816,261号に開示されている。本発明で有用な比較的極性の高い不揮発性の油類は好ましくは、シリコーン油類;炭化水素油類;脂肪族アルコール;脂肪酸類;一及び二塩基カルボン酸とモノ及び多価アルコールとのエステル類;ポリオキシエチレン類;ポリオキシプロピレン類;脂肪族アルコール類のポリオキシエチレンエーテルとポリオキシプロピレンエーテルとの混合物;ならびにこれらの混合物から成る群より選択される。本発明で有用な比較的極性の高い不揮発性共溶媒は、飽和又は不飽和のいずれでもよく、脂肪族の特徴を有してもよく、直鎖又は分枝鎖でもよく、あるいは脂環式の環又は芳香環を含有してもよい。更に好ましくは、比較的極性の高い不揮発性の液体共溶媒は、約12〜26個の炭素原子を有する脂肪族アルコール類;約12〜26個の炭素原子を有する脂肪酸類;一塩基カルボン酸と約14〜30個の炭素原子を有するアルコールとのエステル類;二塩基カルボン酸と約10〜30個の炭素原子を有するアルコールとのエステル類;多価アルコールと約5〜26個の炭素原子を有するカルボン酸とのエステル類;約12〜26個の炭素原子を有し、約50を下回るエトキシル化度及びプロポキシル化度をもつ脂肪族アルコールのエトキシル化エーテル、プロポキシル化エーテル、及びエトキシル化エーテルとプロポキシル化エーテルとの混合物;ならびにこれらの混合物から成る群から選択される。より好ましいのは、プロポキシル化度が約50未満のC14〜C18の脂肪族アルコールのプロポキシル化エーテル類、C2〜C8のアルコールとC12〜C26のカルボン酸とのエステル類(例えば、ミリスチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル)、C12〜C26のアルコールと安息香酸とのエステル類(例えば、ファインテックス社(Finetex)から供給されるファインソルブ(Finsolv)TN))、C2〜C8のアルコールとアジピン酸、セバシン酸、及びフタル酸とのジエステル類(例えば、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル、フタル酸ジ−n−ブチル)、C6〜C26のカルボン酸の多価アルコールエステル類(例えば、ジカプリン酸/ジカプリル酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール);ならびにこれらの混合物である。更に好ましいのは、約12〜26個の炭素原子を有する分岐鎖脂肪族系の脂肪族(aliphatic fatty)アルコール類である。更に好ましいのは、イソセチルアルコール、オクチルデカノール、オクチルドデカノール、及びウンデシルペンタデカノールであり;最も好ましいのはオクチルドデカノールである。
【0055】
c.非極性で不揮発性の油類
前述の液体に加えて、低粘性流体は、不揮発性で非極性の油類を任意に包含してよい。代表的な不揮発性で非極性の油類は、例えば、バルサム(Balsam)及びサガリン(Sagarin)編「化粧品、科学、及び技術(Cosmetics,Science,and Technology)」第1巻、27〜104頁、1972年;米国特許第4,202,879号及び同第4,816,261号に開示されている。本発明で有用な不揮発性の油類は、本質的に不揮発性のポリシロキサン類、パラフィン系炭化水素油類、及びこれらの混合物である。本発明で有用なポリシロキサン類は、ポリアルキルシロキサン類、ポリアリールシロキサン類、ポリアルキルアリールシロキサン類、ポリエーテルシロキサンコポリマー類、及びこれらの混合物から成る群より選択される(selected)。これらの例としては、25℃で約1×10-6〜約0.1m2/s(1〜約100,000センチストーク)の粘度を有するポリジメチルシロキサン類が挙げられる。好ましい非極性シリコーン皮膚軟化剤のうち、本組成物に有用なのは、25℃で約2×10-6〜約0.0004m2/s(2〜400センチストーク)の粘度を有するポリジメチルシロキサン類である。このようなポリアルキルシロキサン類としては、ビスカシル(Viscasil)シリーズ(ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)より販売)及びダウ・コーニング(Dow Corning)200シリーズ(ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)より販売)が挙げられる。ポリアルキルアリールシロキサン類としては、25℃で約15〜約65センチストークの粘度を有するポリメチルフェニルシロキサン類が挙げられる。これらは、例えば、SF1075メチルフェニル流体(ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)より販売)及び556化粧品級の流体(ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)より販売)として市販されている。有用なポリエーテルシロキサンコポリマー類としては、例えば、25℃で約0.0012〜約0.0015m2/s(1200〜1500センチストーク)の粘度を有するポリオキシアルキレンエーテルコポリマーが挙げられる。このような流体は、SF1066オルガノシリコーン界面活性剤(ゼネラル・エレクトリック社(General Electric Company)より販売)として入手可能である。ポリシロキサンエチレングリコールエーテルコポリマー類が、本組成物で使用するのに好ましいコポリマー類である。
【0056】
本発明で有用な不揮発性のパラフィン系炭化水素油類には、鉱油類及び特定の分岐鎖炭化水素類が包含される。これらの流体の例は、米国特許第5,019,375号に開示されている。好ましい鉱油類は、次の特性を有する:
(1)40℃における粘度が約5×10-62/s(5センチストーク)〜約7×10-52/s(70センチストーク);
(2)25℃における密度が約0.82〜約0.89g/cm3
(3)引火点が約138℃〜約216℃;及び
(4)炭素鎖長が炭素原子数約14〜約40。
【0057】
好ましい分岐鎖炭化水素油類は、次の特性を有する:
(1)20℃における密度が約0.79〜約0.89g/cm3
(2)沸点が約250℃超;及び
(3)引火点が約110〜約200℃。
【0058】
特に好ましい分岐鎖炭化水素類としては、平均約24個の炭素原子を含有するパーメチル(Permethyl)103A;平均約68個の炭素原子を含有するパーメチル(Permethyl)104A;平均約20個の炭素原子を含有するパーメチル(Permethyl)102A;これらは全てパーメチル社(Permethyl Corporation)から購入されてよい;ならびに30個の炭素原子と40個の炭素原子の混合物を含有するエチルフロー(Ethylflo)364(エチル社(Ethyl Corp.)から購入されてよい)が挙げられる。
【0059】
本明細書で有用な追加的な溶媒は、米国特許第5,750,096号に記載されている。
【0060】
2.酸
本発明のヘアコンディショニング組成物は、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、L−グルタミン酸塩酸塩、酒石酸、クエン酸、及びこれらの混合物;好ましくはL−グルタミン酸、乳酸、クエン酸、及びこれらの混合物から成る群より選択される酸を更に含んでいてよい。本明細書におけるアミン類は、好ましくは、アミンと前記酸とのモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1.3において上記酸のいずれかで部分的に中和されている。
【0061】
3.ポリソルベート
本発明のヘアコンディショニング組成物は、好ましくは、レオロジーを調整するためにポリソルベートを含有する。本明細書で有用な好ましいポリソルベート類としては、ポリソルベート−20、ポリソルベート−21、ポリソルベート−40、ポリソルベート−60、及びこれらの混合物が挙げられる。ポリソルベート−20が非常に好ましい。前記ポリソルベートは、約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.05重量%〜約2重量%の濃度で当該組成物に含有され得る。
【0062】
4.ポリプロピレングリコール
本明細書で有用なポリプロピレングリコール類は、約200g/mol〜約100,000g/mol、好ましくは約1,000g/mol〜約60,000g/molの重量平均分子量を有するものである。論理に制限されるものではないが、本明細書におけるポリプロピレングリコールは、毛髪に付着するか、吸収されて、保湿剤緩衝剤として作用する、及び/又は1つ以上の他の所望のヘアコンディショニング効果をもたらすと考えられる。
【0063】
本明細書で有用なポリプロピレングリコールは、重合度に応じて、また他の部分がそれに結合しているか否かに応じて、水溶性であるか又は水不溶性であるかのいずれかであってよく、あるいは水中での限定された溶解度を有してもよい。ポリプロピレングリコールの望ましい水中での溶解度は、大部分は、ヘアケア組成物の形態(例えば、リーブオン又はリンスオフ形態)により左右される。例えば、リンスオフヘアケア組成物では、本明細書におけるポリプロピレングリコールは、25℃で約1g/100g水未満の水中溶解度、より好ましくは約0.5g/100g水未満の水中溶解度、さらにより好ましくは約0.1g/100g水未満の水中溶解度を有することが好ましい。
【0064】
ポリプロピレングリコールは、本発明のヘアコンディショニング組成物中に、該組成物の約0.01重量%〜約10重量%、好ましくは約0.05重量%〜約6重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%の濃度で包含され得る。
【0065】
5.低融点の油
本明細書で有用な低融点の油類は、25℃未満の融点を有するものである。本明細書で有用な低融点の油は、炭素原子10〜約40個を有する炭化水素;オレイルアルコールのような炭素原子約10〜約30個を有する不飽和脂肪族アルコール類;炭素原子約10〜約30個を有する不飽和脂肪酸類;脂肪酸誘導体;脂肪族アルコール誘導体類;ペンタエリスリトールエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油類及びグリセリルエステル油類のようなエステル油類;ポリα−オレフィン油類;ならびにこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書における好ましい低融点の油類は、ペンタエリスリトールエステル油類、トリメチロールエステル油類、クエン酸エステル油類及びグリセリルエステル油類のようなエステル油類;ポリα−オレフィン油類;ならびにこれらの混合物から成る群より選択される。
【0066】
本明細書における特に有用なペンタエリスリトールエステル油類及びトリメチロールエステル油類には、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、テトラオレイン酸ペンタエリスリトール、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリオレイン酸トリメチロールプロパン、及びこれらの混合物が挙げられる。このような化合物は、商標名KAKPTI、KAKTTIとしてコウキョウ・アルコール社(Kokyo Alcohol)から、及び商標名PTO、ENUJERUBU TP3SOとして新日本理化株式会社(Shin-nihon Rika)から入手可能である。
【0067】
本明細書において特に有用なクエン酸エステル油類としては、バーネル社(Bernel)から入手可能な商標名シトモール(CITMOL)316のクエン酸トリイソセチル、フェニックス社(Phoenix)から入手可能な商標名ペレモール(PELEMOL)TISCのクエン酸トリイソステアリル、及びバーネル社(Bernel)から入手可能な商標名シトモール(CITMOL)320のクエン酸トリオクチルドデシルが挙げられる。
【0068】
本明細書において特に有用なグリセリルエステル油類には、太陽化学株式会社(Taiyo Kagaku)から入手可能な商標名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−318のトリイソステアリン、クローダ・サーファクタンツ社(Croda Surfactants Ltd.)から入手可能な商標名シスロール(CITHROL)GTOのトリオレイン、ヴェヴィ社(Vevy)から入手可能な商標名エファダーマ−F(EFADERMA-F)又はブルックス社(Brooks)から入手可能な商標名エファ−グリセライズ(EFA-GLYCERIDES)のトリリノレインが挙げられる。
【0069】
本明細書において特に有用なポリα−オレフィン油類には、エクソン・モービル社(Exxon Mobil Co.)から入手可能な、数平均分子量が約500の商標名ピュアシン6(PURESYN 6)、及び数平均分子量が約3000の商標名ピュアシン100(PURESYN 100)、及び数平均分子量が約6000の商標名ピュアシン300(PURESYN 300)のポリデセン類が挙げられる。
【0070】
低融点の油は、本発明のヘアコンディショニング組成物中に、該組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で包含され得る。
【0071】
6.カチオン性ポリマー
本明細書で有用なカチオン性ポリマー類は、少なくとも約5,000、典型的には約10,000〜約10,000,000、好ましくは約100,000〜約2,000,000の平均分子量を有するものである。
【0072】
好適なカチオン性ポリマー類には、例えば、カチオン性アミン又は四級アンモニウム官能基を有するビニルモノマーと、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキル及びジアルキルアクリルアミド、アルキル及びジアルキルメタクリルアミド、アルキルアクリレート、アルキルメタクリレート、ビニルカプロラクトン、ならびにビニルピロリドンのような、水溶性スペーサーモノマーとのコポリマー類が包含される。他の好適なスペーサーモノマー類としては、ビニルエステル類、ビニルアルコール(ポリ酢酸ビニルの加水分解よって製造される)、無水マレイン酸、プロピレングリコール、及びエチレングリコールが挙げられる。本明細書で有用な他の好適なカチオン性ポリマー類には、例えば、カチオン性セルロース類、カチオン性デンプン類、及びカチオン性グアーゴム類が挙げられる。
【0073】
カチオン性ポリマーは、本発明のヘアコンディショニング組成物中に、該組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で包含され得る。
【0074】
7.ポリエチレングリコール
ポリエチレングリコールを追加的な成分として使用することもできる。本明細書で有用なポリエチレングリコールは、式H(O−CH2−CH2nOHに相当するものであり、前記式中、nはエトキシ単位の数である。本明細書で有用なポリエチレングリコール類としては、nが約2,000の平均値を有するPEG−2M(PEG−2Mはまた、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)からのポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−10として、及びPEG−2,000としても既知である);nが約5,000の平均値を有するPEG−5M(PEG−5Mはまた、ポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−35として及びポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−80として、いずれもユニオン・カーバイド社(Union Carbide)からのもの、ならびにPEG−5,000及びポリエチレングリコール300,000としても既知である);nが約7,000の平均値を有するPEG−7M(PEG−7Mはまた、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)からのポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−750としても既知である);nが約9,000の平均値を有するPEG−9M(PEG−9Mはまた、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)からのポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−3333としても既知である);ならびにnが約14,000の平均値を有するPEG−14M(PEG−14Mはまた、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)からのポリオックス(Polyox)WSR(登録商標)N−3000としても既知である)が挙げられる。
【0075】
前記ポリエチレングリコールは、本発明のヘアコンディショニング組成物中に、該組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で包含され得る。
【0076】
8.追加的な成分
本発明の組成物は他の追加的な成分を含んでいてもよく、それは最終的な製品の所望の特性によって当業者により選択されてよく、またそれは当該組成物をより美容的又は審美的に許容可能なものにするのに適したもの、あるいは付加的な使用による効果を当該組成物に提供するのに適したものである。このような他の追加的な成分は、一般に、それぞれ当該組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で使用される。
【0077】
様々な他の追加的な成分を本組成物中に配合することができる。これらには以下のものが挙げられる:ホーメル社(Hormel)から商標名ペプタイン(Peptein)2000として入手可能なコラーゲン加水分解物のような他のコンディショニング剤;エーザイ社(Eisai)から商標名Eミックス−d(Emix−d)として入手可能なビタミンE;ロシュ社(Roche)から入手可能なパンテノール;ロシュ社(Roche)から入手可能なパンテニルエチルエーテル;ケラチン加水分解物、タンパク質、植物抽出物、及び栄養素;ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から商標名バロニック(Varonic)APMとして入手可能なPPG−3ミリスチルエーテル;トリメチルペンタノールヒドロキシエチルエーテル;ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から商標名バロニック(Varonic)APSとして入手可能なPPG−11ステアリルエーテル;ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から商標名テゴソフト(Tegosoft)SHとして入手可能なヘプタン酸ステアリル;ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から入手可能なラクチル(Lactil)(乳酸ナトリウム、ナトリウムPCA、グリシン、フルクトース、尿素、ナイアシンアミド、イノシトール、安息香酸ナトリウム及び乳酸の混合物);日新製油株式会社(Nishin Seiyu)から商標名サラコス(Saracos)として入手可能及びゴールドシュミット社(Goldschmidt)から商標名テゴソフト(Tegosoft)OPとして入手可能なパルミチン酸エチルヘキシル;両性固定剤ポリマー、カチオン性固定剤ポリマー、アニオン性固定剤ポリマー、非イオン性固定剤ポリマー及びシリコーングラフトコポリマーのような毛髪固定剤ポリマー;ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン及びイミダゾリジニル尿素のような防腐剤;クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムのようなpH調整剤;塩、一般には酢酸カリウム及び塩化ナトリウムのようなもの;FD&C又はD&C染料のいずれかのような着色剤;過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩のような毛髪酸化(脱色)剤;チオグリコール酸塩のような毛髪還元剤;香料;エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムのような金属イオン封鎖剤;サリチル酸オクチルのような紫外線及び赤外線の遮断剤及び吸収剤;ならびにジンクピリチオン及びサリチル酸のような抗フケ剤。
【0078】
(調製方法)
以下の実施例のヘアコンディショニング組成物は、当該技術分野において周知の任意の従来の方法により調製できる。これらは、次のようにして好適に調製される。
【0079】
脱イオン水を85℃に加熱する。そして、カチオン性界面活性剤及び高融点脂肪族化合物を混ぜ込む。前記成分が均質化して固体が観察されなくなるまで、水を約85℃の温度で保持する。次に、この混合物を約55℃まで冷却し、ゲルマトリックスを形成させるまでこの温度を保持する。アミノシリコーン、又はアミノシリコーンと低粘性流体とのブレンド、又はアミノシリコーンの水性分散体を前記ゲルマトリックスに添加する。ポリα−オレフィン系油類、ポリプロピレングルコール類、及び/又はポリソルベート類を包含する場合は、これらもゲルマトリックスに添加する。前記ゲルマトリックスは、この間、均質化を保証するために攪拌を続けながら、約50℃に保持する。均質化した後、これを室温まで冷却する。香料及び防腐剤のような他の追加的な成分を包含する場合、これらも攪拌しながら添加する。必要であれば、トリブレンダー及び/又はミルを各工程で使用して、物質を分散することができる。
【0080】
(使用方法)
本発明のコンディショニング組成物は、常套法で使用されて、コンディショニング効果及びその他の効果を提供する。このような使用方法は、使用される組成物の種類にもよるが、一般的には有効量の製品を毛髪又は頭皮に適用することを包含し、その後、(ヘアリンスの場合)毛髪又は頭皮から洗い流されても、(ジェル、ローション、クリーム及びスプレイの場合のように)毛髪又は頭皮に残留させてもよい。「有効量」は、乾燥コンディショニング(dry conditioning)効果を与えるのに十分な量を意味する。一般には、約1g〜約50gを毛髪又は頭皮に適用する。
【0081】
好ましくは前記組成物は、毛髪を乾燥させる前の濡れているか又は湿った毛髪に適用する。典型的には、前記組成物は、毛髪をシャンプーした後に使用される。前記組成物は、通常は、毛髪もしくは頭皮にすり込むか又はマッサージすることによって、毛髪もしくは頭皮全体に分配される。このような組成物が毛髪に適用された後、毛髪は乾かされ、使用者の好みに従って整えられる。もう1つの方法では、前記組成物を乾燥した毛髪に適用し、その後、毛髪を櫛で梳くか、又は使用者の好みに従ってスタイルを整える。
【0082】
(非限定的な実施例)
以下の実施例に示される組成物は、本発明の組成物の具体的な実施形態を例示しているが、これらに限定しようとするものではない。その他の変更は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者により実行される。
【0083】
以下の実施例に示される組成物は、従来の処方及び混合方法によって調製される。例示された量は全て、重量パーセントとして列挙されており、特に明記しない限り、希釈剤、防腐剤、着色剤溶液、イメージ成分、植物などの微量物質は除外されている。
【0084】
(実施例I)
実施例Iは、窒素範囲が一定のパーセントより低いアミノシリコーンが、処理された毛髪上で卓越したレベルの摩擦低減を提供するという、驚くべき発見を実証する。
【0085】
表1は、摩擦と、アミノ官能化シリコーンにおける窒素のパーセントとの間の関係を示す。ここで「AP」はアミノプロピルであり;ここで「AEAP」はアミノエチルアミノプロピルである。
【0086】
【表1】

【0087】
この研究のため、シリコーンを揮発性溶媒であるヘキサメチルジシロキサン(MM)に溶解し、毛髪(20gの均一ななヘアピース(flat switch))又は2gの帯状の紙(7.62cm×22.86cm(3インチ×9インチ))に、毛髪/紙重量に対してシリコーン1,000ppmの濃度で塗布する。溶媒を蒸発させて、毛髪/紙を相対湿度50%で一晩平衡化させる。コーティングされた毛髪/紙の摩擦を、秤量されたそり(重量100g)を毛髪/紙に沿って、角皮方向に引く力を測定するためのインストロン(Instron)モデル5542(インストロン社(Instron,Inc.))を使用して測定する。
【0088】
(実施例II〜VI)
【0089】
【表2】

(1)L−グルタミン酸、オルサン/アミラム社(Orsan/Amylum)から入手可能
(2)ステアラミドプロピルジメチルアミン(SAPDMA)、サシー社(Saci)から入手可能
(3)BAPDMA(インクロミンBB(IncromineBB))、クローダ社(Croda)から入手可能
(4)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(5)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(6)TSF−451−20A(2×10-52/s(20cs)直鎖の油)、ゼネラル・エレクトリック社(GE)から入手可能
(7)末端アミノシリコーン、AP型、ゼネラル・エレクトリック社(GE)から入手可能;粘度範囲0.22〜0.245m2/s(220,000〜245,000)
(8)ダウ・コーニング(Dow Corning)200流体、1×10-52/s(10cs)
(9)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、バスフ社(BASF)から入手可能
(10)テッセンダーロ社(Tessenderlo)から入手可能
(11)カトン(Kathon)CG、ローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から入手可能
(12)dl−パンチル、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(13)液状dl−パンテノール(活性物質56%)、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(実施例VII〜X)
【0090】
【表3】

(1)ステアラミドプロピルジメチルアミン(SAPDMA)、サシー社(Saci)から入手可能
(2)BTMAC/IPA(ゲナミン(Genamin)KDMP)、クラリアント社(Clariant)から入手可能
(3)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(4)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(5)TSF−451−20A(2×10-52/s(20cSt)直鎖の油)、ゼネラル・エレクトリック社(GE)から入手可能
(6)末端アミノシリコーン、AP型、ゼネラル・エレクトリック社(GE)から入手可能;粘度範囲0.22〜0.245m2/s(220,000〜245,000)
(7)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)バスフ社(BASF)から入手可能
(8)EDTA二ナトリウム、スカル社(SCAL)から入手可能
(9)テッセンダーロ社(Tessenderlo)から入手可能
(10)カトンCG、ローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から入手可能
(11)dl−パンチル、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(12)dl−パンテノール(粉末)、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(13)液状dl−パンテノール(活性物質56%)、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(14)水酸化ナトリウム(NaOH)、カネダ社(Kaneda)から入手可能
(15)IPA(BTMAC用の溶媒として)
(16)ユングブンズラウアー社(Jungbunzlauer)から入手可能
(17)ジステアリルジメチル塩化アンモニウム(DSDMAC)、ゴールドシュミット社(Goldschmidt)から入手可能
(18)ハーキュレス/アクアロン社(Hercules/Aqualon)から入手可能
(19)PEG−2M(ポリオックス(Polyox)WARN−10、アマコール社(Amerchol)から入手可能
(20)乳化ワックス(ポーラワックス(Polawax)NF)、クローダ社(Croda)から入手可能
(21)モノステアリン酸グリセリル(GMS)、サーファケム社(Surfachem)から入手可能
(22)NJC/トーメン社(NJC/Tomen)から入手可能
(実施例XI〜XV)
【0091】
【表4】

(1)BTMAC/IPA(ゲナミン(Genamin)KDMP)、クラリアント社(Clariant)から入手可能
(2)ステアラミドプロピルジメチルアミン、サシー社(Saci)から入手可能
(3)L−グルタミン酸、オルサン/アミラム社(Orsan/Amylum)から入手可能
(4)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(5)ピー・アンド・ジー・ブルックスランド社(P&G Brooksland)から入手可能
(6)末端アミノシリコーン、AP型、ゼネラル・エレクトリック社(GE)から入手可能;粘度範囲0.22m2/s〜0.245m2/s(220,000〜245,000)
(7)アイソゾル(Isozol)400(C14イソパラフィンを約41%含有する、C11〜C16イソパラフィン類の混合物)、新日本石油化学株式会社(Nippon Petrochemicals co.,LTD.)から入手可能
(8)スカル社(SCAL)から入手可能
(9)エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、バスフ社(BASF)から入手可能
(10)テッセンダーロ社(Tessenderlo)から入手可能
(11)カトン(Kathon)CG、ローム・アンド・ハース社(Rohm & Haas)から入手可能
(12)dl−パンチル、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(13)液体dl−パンテノール、ダウ・ベネラックス社(Dow Benelux)から入手可能
(14)水酸化ナトリウム(NaOH)、カネダ社(Kaneda)から入手可能
【0092】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。従って、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を冒頭の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0093】
「背景技術」、「課題を解決するための手段」、及び「発明を実施するための最良の形態」で引用されるすべての文献は、その関連部分において、本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用もそれが本発明に関して先行技術であるという容認として解釈されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)アミノシリコーンであって、0.001m2/s(1,000cs)〜1m2/s(1,000,000cs)の粘度及び前記アミノシリコーンの0.5重量%未満の窒素を有する前記アミノシリコーン;
b)カチオン性界面活性剤;
c)高融点脂肪族化合物;ならびに
d)水性キャリア
を含むコンディショニング組成物。
【請求項2】
前記アミノシリコーンの粘度が、0.01m2/s(10,000cs)〜0.7m2/s(700,000cs)、好ましくは0.05m2/s(50,000cs)〜0.5m2/s(500,000cs)、より好ましくは0.1m2/s(100,000cs)〜0.4m2/s(400,000cs)である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項3】
前記アミノシリコーンが末端アミノシリコーンである、請求項1又は2に記載のコンディショニング組成物。
【請求項4】
前記アミノシリコーンが当該組成物中に0.1%〜20%、好ましくは0.5%〜10%、より好ましくは1%〜6%の量で存在する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物。
【請求項5】
前記アミノシリコーンが、前記アミノシリコーンの0.2重量%未満の窒素、好ましくは前記アミノシリコーンの0.1重量%未満の窒素を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物。
【請求項6】
低粘性流体を更に含み、好ましくは前記低粘性流体と前記アミノシリコーンとの組み合わせが0.001m2/s(1,000cs)〜0.05m2/s(50,000cs)の粘度をもたらし、好ましくは前記低粘性流体が非極性で揮発性の炭化水素を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物。
【請求項7】
酸、及び/又はポリソルベート、及び/又はポリプロピレングリコールを更に含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物。
【請求項8】
前記カチオン性界面活性剤と前記高融点脂肪族化合物とのモル比が1:2〜1:8である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物。
【請求項9】
請求項1に記載のコンディショニング組成物の製造方法であって、アミノシリコーンと低粘性流体との予め生成されたブレンド、カチオン性界面活性剤、高融点脂肪酸及び水性キャリアを合わせて混合する工程を含む、コンディショニング組成物の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載のコンディショニング組成物の使用方法であって、前記コンディショニング組成物を毛髪に適用する工程及び洗い流す工程を含む、コンディショニング組成物の使用方法。

【公表番号】特表2007−505917(P2007−505917A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527032(P2006−527032)
【出願日】平成16年9月18日(2004.9.18)
【国際出願番号】PCT/US2004/030401
【国際公開番号】WO2005/030153
【国際公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】